以下、添付図面を参照しながら本発明の実施の形態に係る携帯情報端末について詳細に説明する。尚、以下の実施の形態では、携帯電話端末を携帯情報端末の一例として説明する。尚、携帯情報端末は、携帯電話端末に限定されるものではなく、PDA(Personal Digital Assistance)などがある。また、実施の形態を説明するための全図において、同一機能を有するものは同一符号を付与することとし、重複する説明は省略する。
[実施の形態1]
図1は、本発明の実施の形態1における携帯電話端末の外観を示す図である。図1に示す携帯電話端末100は、各アプリケーションに対応する複数のファイルのコンテンツを表示する表示部10と、操作部20とを備える。尚、ファイルは、コンテンツを格納するものであり、アプリケーションは、ファイルに格納されるコンテンツを処理するためのプログラムである。また、携帯電話端末100は、検索条件に該当するコンテンツを含むファイルを取得する機能、取得したファイルを、アプリケーション毎に、予め定めたレイアウトで配置する機能及び配置したファイルを表示部10に表示させる機能を有するコンテンツ検索結果表示制御部31(図2参照)を備える。
表示部10は、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどで形成され、携帯電話端末100の操作者に入力を促す表示や、その入力に応答した各種の表示を文字や画像等で行う。操作部20は、各種のキーやボタン類で構成され、上下左右に画面のスクロールを行うためのナビゲーションキー21、選択を行うためのソフトキー22、その他のソフトキー23、24、25、などで構成される。携帯電話端末100の操作者は、これらのキーやボタンを操作して入力を行う。
図2は、本発明の実施の形態1における携帯電話端末の内部構成を示す図である。携帯電話端末100は、上述の表示部10、操作部20に加え、制御部30、記憶部40、無線通信部50を備える。
制御部30は、携帯電話端末全体の動作を統括制御するものであり、更に、コンテンツ検索結果表示制御部31を含む。コンテンツ検索結果表示制御部31は、表示部10の画面上に表示する複数のコンテンツの検索結果の構成及び表示を制御する。制御部30は、予め携帯電話端末内に格納された各種の制御用プログラムを実行することにより制御動作を実現する。コンテンツ検索結果表示制御部31は、各アプリケーションに対応する複数のファイルに対して、後述する「日付関連コンテンツ検索結果表示プログラム」や「名前関連コンテンツ検索結果表示プログラム」などの制御用プログラムを実行して、複数のアプリケーションから検索した結果を集約して表示するための制御を行う。
記憶部40は、メモリで構成され、各種ファイルを格納する。例えば、送受信を行った電子メールファイルや、作成したメモや日記ファイルのファイル、付属の電子カメラ(図示省略)で撮影したりダウンロードしたりして取得した画像ファイル、などが格納される。また、上述の制御用プログラムや、その制御用プログラムが検索対象とする複数のファイルに対応する各種アプリケーションプログラム(アプリケーション)、画面表示に使用するフォーマットやアイコン等の画像ファイル、などもこの記憶部に格納される。尚、検索対象のファイルに対応するアプリケーションプログラムとしては、電子メールのメーラ、スケジューラ、Webブラウザ、住所録や画像などのデータ管理ツール、などがあるが詳細については後述する。尚、記憶部は、携帯電話端末の外部に設け、ネットワークを介して接続してもよい。
無線通信部50は、無線通信により電話や電子メール等の送受信を行う。尚、電話の接続確立方法や電子メールの送受信方法などは公知の手法を用いてよい。従って無線通信部50の詳細な構成及び動作については説明を省略する。
次に、上記構成の携帯電話端末100の、1つの検索条件に関連して複数のコンテンツの検索結果を表示する動作について詳細に説明する。
図3は、本発明の実施の形態1における携帯電話端末の、コンテンツ検索及び結果表示動作手順を示すフローチャートである。以下、携帯電話端末100の操作者が、日付を選択して、その日に関連する、スケジュール、日記、メール、その他情報を選択的に表示する場合の例を説明する。はじめに、操作部20のキー押下など、所定の操作により、「日付関連コンテンツ検索結果表示プログラム」を起動する(ステップS101)。尚、「日付関連コンテンツ検索結果表示プログラム」は、記憶部40に記憶される。「日付関連コンテンツ検索結果表示プログラム」は、「日付」という検索条件に対し、各アプリケーションに対応する複数のファイルの中から、検索条件に該当するコンテンツを含むファイルを取得し、取得したファイルを、その属性情報とともに、アプリケーション毎に、予め定めたレイアウトで配置し、配置したファイルを表示部10に表示させるためのプログラムである。制御部30のコンテンツ検索結果表示制御部31は、表示部10に初期画面である日付選択入力画面200を表示する(ステップS102)。図11は、日付選択入力画面200の画面表示例を示す図である。
携帯電話端末の操作者は、ナビゲーションキー21の上下左右キーを操作して図11に示すカレンダー画面上でカーソル11を移動させ、ソフトキー22を押下して日付の選択(検索条件の設定)を行う(ステップS103)。日付が選択されるとコンテンツ検索結果表示制御部31は、当該検索条件に該当するコンテンツの検索を行うために、検索対象としてリンクさせた複数のアプリケーションの起動と検索処理を行う(ステップS104)。この処理の詳細について次に説明する。
図4は、リンクさせたアプリケーションの起動及び検索処理の手順を示すフローチャートである。本実施の形態では、日付に関連して、スケジューラ、日記帳作成ツール、データ管理ツール、メーラを起動させ、各アプリケーションにそれぞれ対応するファイルのコンテンツの検索を行うようにリンクを設定している。はじめに、コンテンツ検索結果表示制御部31は、スケジューラを起動させ、選択された当該日付のスケジュールファイルを検索する(ステップS201)。次に、日記帳作成ツールを起動させ、日記帳データフォルダ内で当該日付の日記ファイルを検索する(ステップS202)。
同様に、データ管理ツールを起動させ、画像ファイルフォルダ内で当該日付に取得した画像ファイルを検索し(ステップS203)、更に、メーラを起動させ、当該日付に送受信した電子メールファイルを検索する(ステップS204)。コンテンツ検索結果表示制御部31は、上記の手順で取得した複数のコンテンツの検索結果を、アプリケーション毎に、予め定めたレイアウトで、タブ別に集約して配置する(ステップS205)。また、日付に関連してリンクを設定するアプリケーションは任意であり、携帯電話端末の操作者が自由に設定できるようにしてもかまわない。以上で、複数のアプリケーションでの検索処理が終了する。
図3のフローチャートに戻り、選択された日付をキーにして、各アプリケーションに対応する複数のファイルの検索が終了する(ステップS104)。すると、コンテンツ検索結果表示制御部31は、ナビゲーションキー21の左右キーの入力を検知する(ステップS105)。最初は、左右キーの押下がないのでスケジュールファイルの表示処理を実行する(ステップS106)。表示処理の詳細は後述するが、この表示処理により表示部10には図12(a)に示すような当日のスケジュールタブの画像201が表示される。一方、例えば、その後ナビゲーションキー21の右キーが押下されると、コンテンツ検索結果表示制御部31が日記ファイルの表示処理を実行して、表示部10には図12(b)に示すような当日の日記タブの画像301が表示される(ステップS107)。即ち、タブが1つ右へ移動する。同様に、更にナビゲーションキー21の右キーが押下されると、情報ファイルの表示処理により図12(c)に示すような当日の情報タブの画像401が表示される(ステップS108)。即ち、タブが更に1つ右へ移動する。このように、ナビゲーションキー21の左右キーの押下によりタブの切り替えが自在に行える。
次に、上記の3つタブの表示処理について詳細に説明する。はじめに、スケジュールファイルの表示処理(図3のフローチャートのステップS106)について説明する。図5は、スケジュールファイルの表示処理手順を示すフローチャートである。最初に、コンテンツ検索結果表示制御部31は、図3のステップS104で取得したスケジュールファイルを当日のスケジュールタブの画像201として表示する(ステップS301)。図13(a)に示すこの表示状態において、コンテンツ検索結果表示制御部31は、「戻るキー」(ソフトキー24)の押下の有無を検知する(ステップS302)。戻るキーの押下を検出した場合、図13(j)に示す日付選択入力画面(カレンダー表示)に戻るので(ステップS303)、改めて日付の選択が行える状態となる。
一方、戻るキーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次にナビゲーションキー21の右キーの押下の有無を検知する(ステップS304)。右キーの押下を検出した場合、後述する日記ファイルの表示処理へ移行するので(ステップS305)、図13(d)に示すような当日の日記タブの画像301が表示される。即ち、右キーの押下で「日記」タブへ移動することができる。
一方、右キーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次にナビゲーションキー21の上下キーの押下を検知する(ステップS306)。下キーの押下を検出した場合、前日のスケジュールファイルの検索処理を行う(ステップS307)。これは、図3のフローチャートにおけるステップS104の処理へ移行して、「前日」の日付でスケジュールの検索を行う処理であり、その後、再度ステップS301の手順に戻って「前日」のスケジュール表示を行う。同様に、上キーの押下を検出した場合、翌日のスケジュールファイルの検索処理を行う(ステップS308)。これも、図3のフローチャートにおけるステップS104の処理へ移行して、「翌日」の日付でスケジュールの検索を行う処理である。その後、再度ステップS301の手順に戻って「翌日」のスケジュール表示を行う。図13(b)は、下キーを押下した場合に表示される前日のスケジュールタブの画像202の画面表示例を示している。尚、この状態で右キーを押下すると、同様の手順により、図13(e)に示すようにそのままの日付で、前日の日記タブの画像302に移行する。
一方、上下キーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次に「選択キー」(ソフトキー22)の押下を検知する(ステップS309)。選択キーの押下を検出した場合は選択応答処理を行う(ステップS310)。ここでは、当該日付におけるスケジュールの表示モードとなり、選択した項目の詳細内容が表示される。具体的には、図13(c)に示すようにスケジュールタブの画像203にカーソル(ハイライト表示)が表示される。このため、操作者がナビゲーションキー21の上下キーでハイライト表示の部分を移動させ、所望の位置にて選択キーを押下すると、コンテンツ検索結果表示制御部31は当該スケジュール項目の詳細内容を表示する(図示省略)。尚、例えば、図13(c)の状態で右キーを押下しても、同様の手順により、図13(f)に示すようにそのままの日付で、前日の日記タブの画像303へ移行することができる。以上で、スケジュールファイルの表示処理手順が終了する。
次に、日記ファイルの表示処理(図3のフローチャートのステップS107)について説明する。図6は、日記ファイルの表示処理手順を示すフローチャートである。ナビゲーションキー21の左右キーの押下等により日記タブが選択されると、コンテンツ検索結果表示制御部31は、図3のステップS104で取得した日記ファイルにリンクする画像データがあるか否かを判定する(ステップS401)。画像データがある場合は、リンクする画像データを取得してから(ステップS402)、図13(d)に示すようにサムネイル画像を日記のテキストファイルと一緒に当日の日記タブの画像301として表示する(ステップS403)。一方、画像ファイルが無い場合はテキストファイルのみを表示する。
図13(d)に示すこの表示状態において、コンテンツ検索結果表示制御部31は、「戻るキー」(ソフトキー24)の押下の有無を検知する(ステップS404)。戻るキーの押下を検出した場合、図13(j)に示す日付選択入力画面(カレンダー表示)に戻るので(ステップS405)、改めて日付の選択が行える状態となる。
一方、戻るキーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次にナビゲーションキー21の左右キーの押下の有無を検知する(ステップS406)。左キーの押下を検出した場合、前述のスケジュールファイルの表示処理へ移行する(ステップS407)。これにより、図13(a)に示すような当日のスケジュールタブの画像201が表示される。即ち、左キーの押下で「スケジュール」タブへ移動することができる。一方、右キーの押下を検出した場合、後述する情報ファイルの表示処理へ移行する(ステップS408)。これにより、図13(g)に示すような当日の情報タブの画像401が表示される。即ち、右キーの押下で「情報」タブへ移動することができる。
一方、左右キーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次にナビゲーションキー21の上下キーの押下を検知する(ステップS409)。下キーの押下を検出した場合、前日の日記ファイルの検索処理を行う(ステップS410)。これは、図3のフローチャートにおけるステップS104の処理へ移行して、「前日」の日付で日記ファイルの検索を行う処理である。その後、再度ステップS401の手順に戻って「前日」の日記ファイル表示を行う。同様に、上キーの押下を検出した場合、翌日の日記ファイルの検索処理を行う(ステップS411)。これも、図3のフローチャートにおけるステップS104の処理へ移行して、「翌日」の日付で日記ファイルの検索を行う処理である。その後、再度ステップS401の手順に戻って「翌日」の日記ファイル表示を行う。図13(e)は、下キーを押下した場合に表示される前日の日記タブの画像302の画面表示例を示している。尚、この状態で左キーを押下すると、同様の手順により、図13(b)に示すようにそのままの日付で、前日のスケジュールタブの画像202に移行する。また、この状態で右キーを押下すると、同様の手順により、図13(h)に示すようにそのままの日付で、前日の情報タブの画像402に移行する。
一方、上下キーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次に「選択キー」(ソフトキー22)の押下を検知する(ステップS412)。選択キーの押下を検出した場合は選択応答処理を行う(ステップS413)。ここでは、当該日付の日記にリンクした画像の拡大表示モードとなり、選択した画像が全画面表示される。具体的には、図13(f)に示すように日記タブの画像303にカーソル(ハイライト表示)が表示される。これにより、操作者がナビゲーションキー21の上下キーでハイライト表示の部分を移動させ(複数の画像がある場合)、所望の位置にて選択キーを押下すると、コンテンツ検索結果表示制御部31は当該画像ファイルを全画面表示する。尚、図13(f)の状態で左キーを押下しても、同様の手順により、図13(c)に示すようにそのままの日付で、前日のスケジュールタブの画像203に移行することができる。また、例えば図13(f)の状態で右キーを押下しても、同様の手順により、図13(i)に示すようにそのままの日付で、前日の情報タブの画像403に移行することができる。以上で、日記ファイルの表示処理手順が終了する。尚、画像ファイルを表示する際、全画面表示に限らず、画像ファイルをサムネイルとして配置させても良い。
次に、情報ファイルの表示処理(図3のフローチャートのステップS108)について説明する。図7は、情報ファイルの表示処理手順を示すフローチャートである。ナビゲーションキー21の左右キーの押下等により情報タブが選択されると、コンテンツ検索結果表示制御部31は、図3のステップS104で取得した画像及び電子メールのリスト等に基づいて、図13(g)に示すような当日の情報タブの画像401を表示する(ステップS501)。図13(g)に示すこの表示状態において、コンテンツ検索結果表示制御部31は、「戻るキー」(ソフトキー24)の押下の有無を検知する(ステップS502)。戻るキーの押下を検出した場合、図13(j)に示す日付選択入力画面(カレンダー表示)に戻るので(ステップS503)、改めて日付の選択が行える状態となる。
一方、戻るキーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次にナビゲーションキー21の左キーの押下の有無を検知する(ステップS504)。左キーの押下を検出した場合、前述の日記ファイルの表示処理へ移行する(ステップS505)、これにより、図13(d)に示すような当日の日記タブの画像301が表示される。即ち、左キーの押下で「日記」タブへ移動することができる。
一方、左キーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次にナビゲーションキー21の上下キーの押下を検知する(ステップS506)。下キーの押下を検出した場合、前日の情報ファイルの検索処理を行う(ステップS507)。これは、図3のフローチャートにおけるステップS104の処理へ移行して、「前日」の日付で情報ファイル(即ち、画像と電子メール)の検索を行う処理であり、その後、再度ステップS501の手順に戻って「前日」の情報ファイル表示を行う。同様に、上キーの押下を検出した場合、翌日の情報ファイルの検索処理を行う(ステップS508)。これも、図3のフローチャートにおけるステップS104の処理へ移行して、「翌日」の日付で情報ファイルの検索を行う処理である。その後、再度ステップS501の手順に戻って「翌日」の情報ファイル表示を行う。図13(h)は、下キーを押下した場合に表示される前日の情報タブの画像402の画面表示例を示している。尚、例えばこの状態で左キーを押下すると、同様の手順により、図13(e)に示すようにそのままの日付で、前日の日記タブの画像302に移行する。
一方、上下キーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次に「選択キー」(ソフトキー22)の押下を検知する(ステップS509)。選択キーの押下を検出した場合、当該日付における画像または電子メールの確認モードとなり、選択した項目について詳細内容を表示できるようになる。コンテンツ検索結果表示制御部31は、更にナビゲーションキー21の下キーの押下を検知する(ステップS510)。具体的には、図13(i)に示すように情報タブの画像403にカーソル(ハイライト表示)が表示されるので、操作者がナビゲーションキー21の上下キーで「当日画像確認」または「当日メール確認」へ移動させる。即ち、図13(i)に示す情報タブの画像403の表示状態で下キーを押下すれば「当日メール確認」がハイライト表示され、下キーを押下しなければ「当日画像確認」がハイライト表示されたままとなる。
下キーの押下を検出した場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、続いて選択キーの押下を検知する(ステップS511)。そして、選択キーの押下を検出した場合は当日にやりとりした電子メールの表示処理を行う(ステップS512)。一方、下キーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、続いて選択キーの押下を検知する(ステップS513)。そして、選択キーの押下を検出した場合は当日に取得した画像ファイルの表示処理を行う(ステップS514)。当日メールの表示処理(ステップS512)及び当日画像の表示処理(ステップS514)の詳細については後述する。尚、例えば図13(i)の状態で左キーを押下しても、同様の手順により、図13(f)に示すようにそのままの日付で、前日の日記タブの画像303へ移行することができる。尚、以上の説明では、ナビゲーションキー21の上キーを押下すると翌日、下キーを押下すると前日の情報ファイル表示を行う場合を示したが、ナビゲーションキー21の下キーを押下すると翌日、上キーを押下すると前日の情報ファイル表示を行ってもよい。
次に、当日メールの表示処理(ステップS512)及び当日画像の表示処理(ステップS514)の詳細について説明する。
図8は、当日にやり取りした電子メールの表示処理手順を示すフローチャートである。まず、図14(a)に示す情報タブの画像403の表示状態で、「当日メール確認」が選択される。そして、コンテンツ検索結果表示制御部31は、図3のステップS104で取得した電子メールのデータに基づいて、当日やりとりした電子メールのリストを生成し、図14(b)に示す当日メールリストの画像501として表示する(ステップS601)。
ここで、この当日メールリストの画像501の表示処理手順について説明する。図9は、当日メールリストの表示処理手順を示すフローチャートである。はじめに、コンテンツ検索結果表示制御部31は、取得した個々の電子メールデータについて、送信メールであるか、または受信メールであるかの判別を行う(ステップS701)。送信メールである場合は、リストの項目として左向き矢印のアイコンを付加、表示する(ステップS702)。一方、受信メールである場合はリストの項目として右向き矢印のアイコンを付加、表示する(ステップS703)。
次に、コンテンツ検索結果表示制御部31は、取得した個々の電子メールファイルについて、未読メールであるか、または既読メールであるかの判別を行う(ステップS704)。未読メールである場合は、リストの項目として未読のアイコンを付加、表示する(ステップS705)。一方、既読メールである場合はリストの項目として既読のアイコンを付加、表示する(ステップS706)。
次に、コンテンツ検索結果表示制御部31は、上記のアイコン表示に関連する電子メールのタイトルを表示し当日メールリストを生成する。例えば、図14(b)に示す当日メールリストの画像501では、リスト最上段のメールは、送信アイコン601の表示により、携帯電話端末の操作者が送信したメールであることが判る。また、同様にリスト2段目のメールは、受信アイコン602の表示により、携帯電話端末の操作者が受信したメールであることが判る。更に、既読アイコン603の表示により、携帯電話端末の操作者が既に内容を確認した受信メールであることが判る。以上で当日メールリストの表示処理が終了する。
図8のフローチャートに戻り、図14(b)に示すこの表示状態において、コンテンツ検索結果表示制御部31は、「戻るキー」(ソフトキー24)の押下の有無を検知する(ステップS602)。戻るキーの押下を検出した場合、図14(a)に示す情報タブの画像403に戻る(即ち、図7のフローチャートにおけるステップS510へ移行する)ので、改めて「当日画像確認」または「当日メール確認」の選択が行える状態となる。
一方、戻るキーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次にナビゲーションキー21の上下キーの押下を検知する(ステップS603)。図14(b)に示すように、最初にメールリストの最上段にカーソルが表示される(ハイライト表示)。これにより、上下キーの押下により所望の位置へカーソルを移動させることができる(ステップS604)。コンテンツ検索結果表示制御部31は、次に「選択キー」(ソフトキー22)の押下を検知する(ステップS605)。選択キーの押下を検出した場合は当該電子メールのテキスト全文を表示する(ステップS606、図示省略)。全文表示の状態において、コンテンツ検索結果表示制御部31は、「戻るキー」(ソフトキー24)の押下の有無を検知する(ステップS607)。戻るキーの押下を検出した場合、図14(b)に示す当日メールリストの画像501に戻る(即ち、ステップS605へ移行する)ので、改めて詳細表示を行いたい電子メールの選択が行える状態となる。以上で当日メールの表示処理が完了する。
次に、図10は、当日に取得または生成した画像ファイルの表示処理手順を示すフローチャートである。図14(a)に示す情報タブの画像403の表示状態で、「当日画像確認」が選択されると、コンテンツ検索結果表示制御部31は、図3のステップS104で取得した画像ファイルのリスト情報に基づいて、図14(c)に示す当日画像リストの画像502を生成、表示する(ステップS801)。
図14(c)に示すこの表示状態において、コンテンツ検索結果表示制御部31は、「戻るキー」(ソフトキー24)の押下の有無を検知する(ステップS802)。戻るキーの押下を検出した場合、図14(a)に示す情報タブの画像403に戻る(即ち、図7のフローチャートにおけるステップS510へ移行する)。そして改めて「当日画像確認」または「当日メール確認」の選択が行える状態となる。
一方、戻るキーの押下を検出しなかった場合、コンテンツ検索結果表示制御部31は、次にナビゲーションキー21の上下キーの押下を検知する(ステップS803)。図14(c)に示すように、最初に画像ファイルリストの最上段にカーソルが表示されるので(ハイライト表示)、上下キーの押下により所望の位置へカーソルを移動させることができる(ステップS804)。コンテンツ検索結果表示制御部31は、次に「メールキー」(ソフトキー25)の押下を検知する(ステップS805)。メールキーの押下を検出した場合は、図14(c)に示すテキストによるリストが、図14(d)に示すサムネイルによる当日画像サムネイルリストの画像503へ変換される(ステップS806)。
コンテンツ検索結果表示制御部31は、次に「選択キー」(ソフトキー22)の押下を検知する(ステップS807)。選択キーの押下を検出した場合は当該画像ファイルの拡大画像を表示する(ステップS808、図示省略)。拡大表示の状態において、コンテンツ検索結果表示制御部31は、「戻るキー」(ソフトキー24)の押下の有無を検知する(ステップS809)。戻るキーの押下を検出した場合、図14(c)に示す当日画像リストの画像502(または図14(d)示す当日画像サムネイルリストの画像503)に戻る(即ち、ステップS807へ移行する)。これにより、改めて拡大表示を行いたい画像の選択が行える状態となる。以上で当日画像の表示処理が完了する。
以上で、情報ファイルの表示処理手順が終了する。図12から図14の画面表示例で説明したように、タブの切り替えはナビゲーションキー21の左右キーで、また、各タブ内のデータ項目の移動(スクロール)はナビゲーションキー21の上下キーで行うことができる。つまり、検索結果のファイルを、アプリケーション毎に、予め定めたレイアウトで配置した複数のコンテンツの検索結果を、同じキーの操作ですべて表示することができる。したがって、操作が簡単で、小型の携帯電話端末の表示において大変有効である。
[実施の形態2]
次に、実施の形態1で説明したものと同じ携帯電話端末で、同じく日付を検索条件のキーとして複数のアプリケーションでの検索結果を表示する別の例を示す。尚、実施の形態2における携帯電話端末の構成は、実施の形態1における携帯電話端末の構成と同様である。
図15は、本発明の実施の形態2における携帯電話端末の、日付を検索条件として複数のアプリケーションでの検索結果を表示する場合の画面表示例を示す図である。本実施の形態では、選択する日付が過去であるか未来であるかにより、検索対象とするアプリケーション(即ち、リンクするアプリケーション)を変更できるように設定している。これにより、検索結果を表示する画面のレイアウトも日付により変化する。図15に示す例では、過去の日付が選択された場合、当日のスケジュール、天気情報、画像リスト、日記やテキストのメモなどを検索する。また、未来の日付が選択された場合、当日のスケジュール、天気情報、運勢情報、テキストのメモなどを検索して、予め定めたレイアウトで1つのフォーマット上にすべての検索結果の項目をアプリケーション毎に表示する。実施の形態1のようにタブによるコンテンツの分類を行わず、上下のスクロール(例えば、ナビゲーションキー21の上下キー)のみですべての項目を表示することができる。この場合、それぞれのコンテンツに関する詳細情報を表示したいときは、別なキー操作(例えば、ソフトキー22の押下)で選択を行う。ところで、上記の天気情報や運勢情報などは、Webブラウザを起動して特定のWebサイトにアクセスすることにより当該日付の情報を取得する。尚、本実施の形態2における携帯電話端末のコンテンツ検索及び結果表示動作の手順は、実施の形態1のそれに準ずるため説明を省略する。
[実施の形態3]
次に、実施の形態1及び2で説明したものと同じ携帯電話端末で、検索条件として名前をキーに複数のアプリケーションでの検索結果を表示する例について説明する。尚、実施の形態3における携帯電話端末の構成は、実施の形態1における携帯電話端末の構成と同様である。
図16は、本発明の実施の形態3における携帯電話端末の、名前をキーとして複数のアプリケーションでの検索結果を表示する場合の画面表示例を示す図である。本実施の形態では、コンテンツ検索結果表示制御部31で「名前関連コンテンツ検索結果表示プログラム」を実行することにより、名前に関連して検索した複数のアプリケーションでの検索結果が集約して表示される。図16に示す例では、メーラ、スケジューラ、住所録ツール、データ管理ツールなどにリンクして、当該名前の相手に対して電子メールを送信した最新日付や、当該名前の相手から電子メールを受信した最新日付、電話番号や住所、着信メロディタイトル、誕生日などのデータを検索し、1つのフォーマット上に、すべての検索結果の項目が予め定めたレイアウトで配置されて、表示される。
ところで、図16の画面表示例では示されていないが、指定した名前に関連して、当該名前の相手とやり取りした電子メールの履歴をリスト表示させることも可能である。その際は、実施の形態1と同様の手順に基づいてアイコン表示を行うことにより、相手からの受信メールであるか、または相手への送信メールであるかの区別が容易に行える。また、電子メールファイルをその属性情報とともに配置することにより、属性情報に基づいてメーラの機能を利用できる為、電子メールの履歴から1つの電子メールファイルを選択して、その電子メールに対する返信や転送を行うことができる。尚、本実施の形態3における携帯電話端末のコンテンツ検索及び結果表示動作の手順も、実施の形態1のそれに準ずるため説明を省略する。
尚、上記の「日付関連コンテンツ検索・表示プログラム」や「名前関連コンテンツ検索・表示プログラム」において、検索対象とするアプリケーションは、「日付」や「名前」のキーに対して検索が可能であればどのようなものであってもかまわない。また、検索の順序も実施例にとらわれるものではなく、適切に設定してかまわない。
また、以上の全ての実施の形態において、検索結果の表示レイアウトは一例であり、これに限定されるものではない。更に、検索条件も「日付」や「名前」だけに限定されず、任意の条件をキーとして検索を行い、複数のアプリケーションのそれぞれに対応する複数のファイルのうち検索条件に該当するコンテンツを含むファイルを表示させることができることは言うまでもない。
以上のように、本発明によれば、取得したファイルを、アプリケーション毎に、予め定めたレイアウトで配置する配置手段を備えることにより、複数のアプリケーションから検索した結果を集約して表示できる為、筐体のサイズが小さく表示領域が限定されるという携帯情報端末特有の課題を解決しながら、検索条件に該当するコンテンツを含むファイルを包括的に把握することができ、利便性を向上させることができる複数のコンテンツの検索結果を集約して同一画面上に配置、表示することができる。