JP2010026615A - プロセス制御システム - Google Patents
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Abstract
【課題】プロセス制御システムを構築するに当たって、効率的にテストを実施できるシステムを提供し、計装エンジニアの負担とコストを削減する。
【解決手段】操作端末60を介してプロセス制御手順322が登録され、プロセス制御手順322に基づきプラントのプロセス制御や監視を行い、システムのテスト時にはプロセス制御のシミュレーションを実行するプロセス制御システムであって、プロセス制御手順322の登録時に、シミュレーションの手順及び期待する結果を含むテスト方案332が操作端末60を介して登録され、登録したプロセス制御手順322とテスト方案332のどちらか一方又は両方を操作端末60に表示し、シミュレーションの手順に従いシミュレーションを実行し、シミュレーションの実行ステップ毎に、期待する結果とシミュレーションの結果とを比較し、比較結果を操作端末60の画面に表示する。
【選択図】図3
【解決手段】操作端末60を介してプロセス制御手順322が登録され、プロセス制御手順322に基づきプラントのプロセス制御や監視を行い、システムのテスト時にはプロセス制御のシミュレーションを実行するプロセス制御システムであって、プロセス制御手順322の登録時に、シミュレーションの手順及び期待する結果を含むテスト方案332が操作端末60を介して登録され、登録したプロセス制御手順322とテスト方案332のどちらか一方又は両方を操作端末60に表示し、シミュレーションの手順に従いシミュレーションを実行し、シミュレーションの実行ステップ毎に、期待する結果とシミュレーションの結果とを比較し、比較結果を操作端末60の画面に表示する。
【選択図】図3
Description
本発明は、プラントのフィードバック制御やシーケンス制御、プロセス状態監視等を行うプロセス制御システムに関し、詳細には、システムの構築とテストを効率的に実施できるプロセス制御システムに関する。
従来、プロセス制御システムを構築する計装エンジニアは、業務の大きな流れとして、処理装置・画面・キーボード・ソフトウェアからなるプロセス制御システム構築ツールを用いてシステムの構築後、まずプロセス制御手順を登録し、続いて別途用意のシミュレーションプログラムを用いて、登録したプロセス制御手順の動作を検証するテストを実施してきた(例えば特許文献1)。このようにプロセス制御システムの構築とテストを2段階で実施することは、システム構築後に制御手順とプロセス動作の習得が必要であり時間もかかるため、計装エンジニアにとっては負担が大きくてコストのかかる非効率的な業務となっている。
本発明は、プロセス制御システムを構築するに当たって、効率的にテストを実施できるシステムを提供し、計装エンジニアの負担とコストを削減することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、操作端末を介してプロセス制御手順が登録され、前記プロセス制御手順に基づきプラントのプロセス制御や監視を行い、システムのテスト時にはプロセス制御のシミュレーションを実行するプロセス制御システムを提供するものである。本発明におけるプロセス制御システムの特徴は、基本的には、前記プロセス制御手順の登録時に、前記シミュレーションの手順及び期待する結果を含むテスト方案が前記操作端末を介して登録され、登録した前記プロセス制御手順と前記テスト方案のどちらか一方又は両方を前記操作端末に表示し、前記シミュレーションの手順に従いシミュレーションを実行し、前記シミュレーションの実行ステップ毎に、前記期待する結果と前記シミュレーションにより得られた結果とを比較し、前記比較の結果を前記操作端末の画面に表示することである。
本発明によれば、プロセス制御システムの分野で、計装エンジニアがシステム構築と同時にテスト方案を登録し、テストをシミュレーションにより自動で実行できるため、プロセス制御システム構築の効率が上がり、計装エンジニアの負担とコストを削減できる。
以下、本発明の実施例を図1乃至図11により説明する。図1は本実施例のプロセス制御システムの構成例を、図2は本実施例のプロセス制御システムで実行するプロセス制御シミュレーションの運用例を、図3は本実施例のプロセス制御システムのシミュレーション機構例を、そして図4乃至図11は、図3に示したシステムの主要部分の処理フロー図を示したものである。
図1に示したプロセス制御システムは、プロセス制御装置10、12、タンク20、30、運転操作卓50、52、通信回線40、登録・シミュレーション用端末60、油供給元タンク(A〜C)35、37、39、流量計22、24、28、及びプロセスバルブ16、18、19、26、29、32、34を有する。
油供給元タンク(A〜C)35、37、39は、タンク20に流体、例えば油を供給する。油の供給量は、プロセスバルブ16、18、19、29により制御することができる。
プロセス制御装置10は、タンク20に流れ込む2系統の流体、例えば油と中和剤の流量を、センサである流量計22、24からの検出信号により検出して取り込む。図1では、中和剤の供給系統の図示は省略する。流量計22によって検出されたタンク20に流れ込んだ油の総量が所定量になると、プロセスバルブ26に制御信号を出力してプロセスバルブ26を開き、タンク20からタンク30に油を流出させる。プロセス制御装置10は、さらに、プロセスバルブ26を開いた後、所定時間後にプロセスバルブ26を閉じるように制御する。また、プロセスバルブ26の後段にも、流量計28が設けられており、タンク20からタンク30に流れる油の流量が計測され、プロセス制御装置10に取り込まれる。
プロセス制御装置12は、タンク30の流出側配管に備えられたプロセスバルブ32、34の開閉を制御する。また、タンク30の後段に接続されているプラント(図示せず)の状況を把握し、マニュアル操作による制御を行うこともできる。
プロセスバルブ26、32、34は、初期状態ではいずれも閉じている。流量計22で検出された流量の総量が所定量、例えば10tになると、プロセスバルブ26が開かれ、タンク20からタンク30に油が移動する。移動開始して所定時間、例えば10分経過すると、プロセスバルブ26を閉じる。その後、プロセスバルブ32を開くことにより、タンク30の上部に溜まった上澄み分の清浄な油を取り出す。また、その油を取り出した後、プロセスバルブ34を開くことにより、沈澱している汚濁された油をドレインとして排出する。
プロセス制御装置10、12は、通信回線40を介して、運転操作卓50、52に接続されている。従って、流量計22、24、28によって検出されたタンク20の流入・流出量は、プロセス制御装置10を介して運転操作卓50、52に取り込まれ、そのディスプレイ上に表示される。また、プロセス制御装置10によるプロセスバルブ26の開閉状態、及びプロセス制御装置12によるプロセスバルブ32、34の開閉状態も、通信回線40を介して運転操作卓50、52のディスプレイ上に表示される。故に、操作者は、運転操作卓50、52のディスプレイ画面をモニタすることにより、タンク20、30の油の流入・流出状況を把握することができる。また、マニュアル操作でプロセスバルブ32、34の開閉制御をする場合には、この運転操作卓50、52から行うことができる。
登録・シミュレーション用端末60も、通信回線40に接続されている。この登録・シミュレーション用端末60を用いて、プロセス制御手順及びテスト方案の登録を行い、模擬的に入力・制御・出力の動作を実行させることにより、プロセス制御装置10、12の制御動作を自動的にシミュレーションしてテスト結果を得ることができる。本実施例におけるテスト方案とは、構築したプロセス制御システムをテストするために行うシミュレーションの手順のことである。登録・シミュレーション用端末60は、運転操作卓50、52を兼ねても良い。
なお、本実施例では、プラントの一例として、タンク20、30及びその周辺に配置された流量計やプロセスバルブのみを図1に示している。実際のプラントは、さらに大規模であり、ジャケット付きのリアクターやポンプや開度制御の可能なコントロールバルブなどから構成されるが、本実施例では図示を省略している。
図2に、本発明によるプロセス制御システムの運用例を示す。図2は、登録・シミュレーション用端末60のディスプレイ画面の表示例を示したものである。登録・シミュレーション用端末60は、プロセス制御手順とテスト方案を対で一画面に表示する全体表示100、プロセス制御手順とテスト方案をそれぞれ個別に表示するプロセス制御手順表示110及びテスト方案表示120、並びにシミュレーション結果表示150を表示する。
プロセス制御手順表示110とテスト方案表示120は、全体表示100で表示されるプロセス制御手順とテスト方案のどちらか一方をより詳細に表示し、細かい設定等を行うための表示である。通常は、操作者は、全体表示100を見てプロセス制御の動作とテストの全貌を把握し、シミュレーション動作を指示して、シミュレーション結果表示150にてテスト結果を得る。
本プロセス制御システムの運用例を、全体表示100を拡大した全体表示の詳細図130を参照しながら説明する。全体表示100では、画面左半分に表示されるプロセス制御手順と右半分に表示されるテスト方案は、両者のブロック(ステップ)間の対応関係を明示するように構成される。本実施例では、全体表示の詳細図130に示すように、両者のブロック(ステップ)間が結線され、対応関係を明示している。この表示画面において、操作者は、プロセス制御手順を定義しテスト方案を設定する。以下にこの具体例を述べる。
プロセス制御手順のスタート部131におけるプラント機器や環境(プラントの周囲温度など)の状態は、テスト方案のブロック146で設定する。本例では、タンク30内の蒸気温度TI110を120.5℃とし、油の供給元をタンクA、タンクB、タンクCの中からいずれか1基を選ぶべく、登録・シミュレーション用端末60の内部機構200で乱数処理を行い、まずタンクBから供給するという想定のテスト方案を設定している。なお、図2において、PVはシミュレーションでの実測値、即ちシミュレーション結果での値を示す。
次に、プロセス制御手順のブロック132(ステップ01とする)で、タンクBのバルブ18(V001)の開信号を出力し、対応するテスト方案のブロック134で、プロセスの変化の期待値(シミュレーション結果として期待される値)として、開信号出力の10秒後にV001開のアンサ信号が来るという想定のテスト方案を設定している。
引き続き、プロセス制御手順のブロック136(ステップ02)で、予め定めた所定時間後に、タンク20内の油の液面LI303が所定量、本例では20m以上あるかを判定する。この際、対応するテスト方案のブロック138で、LI303が25.5mであるという想定のテスト方案を設定しているので、ブロック136では、判定がYesとなってブロック140(ステップ03)へ分岐する。
ブロック140では、タンク20に流す油の流量制御を行うため、プロセスバルブ29による流量FIC002の制御を開始する。対応するテスト方案のブロック142には、流量FIC002の変化の期待値として、時間軸上の変化パターンが設定されている。
上記のプロセス制御手順とテスト方案の組を用いて、登録・シミュレーション用端末60にて実際にプロセス制御動作のシミュレーションを実行させると、画面にシミュレーション結果表示150が表示される。シミュレーション結果表示150では、テスト方案のブロック146で設定したプラント機器、環境の状態が画面上部に状態表示152として表示される。また、一連のシミュレーションの実行結果が、プロセス制御手順で設定したブロックのステップ番号順に表示され、テスト方案で設定した期待値とシミュレーションにて得られた結果が比較される。そして、数値データが許容誤差内であること、及びプロセス機器のオン・オフデータのオン・オフが一致することが検証され、ステップ毎に一致(OK)又は不一致(NG)が表示される。
また、シミュレーション結果表示150では、全体表示の詳細130における分岐処理に対応して、分岐の全ケースを網羅するシミュレーションとその結果表示を行う。例えば、全体表示の詳細130におけるブロック136(ステップ02)の分岐と分岐後のブロック140(ステップ03)及びブロック143(ステップ04)に対し、シミュレーション結果表示150では、それぞれのステップに対応するブロック158、ブロック162、及びブロック164のシミュレーションが実行され結果が表示される。
また、油の供給元としてタンクA及びタンクCを選択した場合についても、別途この状態におけるシミュレーションを行い、状態の全ケースを網羅するシミュレーションを実行する。このとき、シミュレーション結果表示150の状態表示152には、油の供給元として選択したタンクやその状態が表示される。
図3は、本プロセス制御システムのシミュレーション機構の実現方式を表したもので、登録・シミュレーション用端末60の内部機構200に構築した例を示している。図3では、運転操作卓52、登録・シミュレーション用端末60及びプロセス制御装置10が通信回線40により接続されており、図1に示した運転操作卓50及びプロセス制御装置12は省略した。
内部機構200において、プロセス制御手順とテスト方案の登録、及びシミュレーションが実行される。プロセス制御手順を登録する場合、まず、登録・シミュレーション用端末60のキーボード212及びモニタ210を介して、画面/キー入出力処理部220を経由し、構築管理部230の管轄の元、プロセス制御手順登録部240にてプロセス制御手順の登録を行い、その内容をプロセス制御手順DB(データベース)320の手順レコード322に格納する。なお、登録・シミュレーション用端末60は、キーボード212の他にマウスやタッチパネルなどの入力機器を用いて操作することもできるが、本実施例では、キーボード212を用いて操作するものとして説明する。
引き続き、プロセス制御のテスト方案も同様に、登録・シミュレーション用端末60のキーボード212及びモニタ210を介して、画面/キー入出力処理部220を経由して構築管理部230の管轄の元、テスト方案登録部250にてテスト方案の登録を行い、その内容をテスト方案DB330の手順レコード332に格納する。ここで格納されるテスト方案とは、シミュレーションの手順であり、ある制御動作を次の動作に遷移させるときの条件となる状態(以後、「遷移条件」と称する)や、シミュレーション結果として期待される動作(以後、「期待動作」と称する)、及び期待値も含まれる。
また、このテスト方案の登録処理では、テスト方案登録部250においてバルブやセンサなどプラント機器の個別の動特性を登録することもでき、登録内容を機器別動特性DB310の特性レコード312に格納する。
プロセス制御のシミュレーションを実行する場合は、やはり登録・シミュレーション用端末60のキーボード212及びモニタ210を介して、画面/キー入出力処理部220を経由し、シミュレーション管理部260の管轄の元、プロセス制御手順読出し・実行部270にてプロセス制御手順DB320から制御手順レコード322の読出しを行う。この制御手順レコード322の内容に従って、プロセス制御のシミュレーションが自動的に実行される。
この際、プロセス制御手順の1ステップ毎に、テスト方案読出し・実行部280を起動し、制御動作を遷移させる状態及び期待動作をテスト方案DB330から方案レコード332として読み込んで、テスト方案で設定した期待値とシミュレーションで得られた値との比較を行い、一致/不一致の情報をシミュレーション結果DB300に結果レコード302として格納する。
シミュレーションの運用面では、シミュレーション管理部260が、図2に示した登録・シミュレーション用端末60の全体表示100、プロセス制御手順表示110、テスト方案表示120、及びシミュレーション結果表示150の画面表示を司る。
ここからは、登録・シミュレーション用端末60の内部機構200の各部について説明する。
まず、画面/キー入出力処理部220の処理について説明する。図4は、画面/キー入出力処理部220の処理フローを示したものである。
処理ブロック400にて、処理要求を待ち受ける。要求を受けたら、処理ブロック404でその要求がキー入力か画面表示かを判定し、キー入力の場合は処理ブロック408に分岐し、画面表示の場合は処理ブロック420に分岐する。
処理ブロック408では、一連キーの送り先を判定し、プロセス制御手順・テスト方案構築の場合は処理ブロック412に分岐し、シミュレーション実行の場合は処理ブロック416に分岐する。一連キーの送り先とは、操作者がキー入力操作を開始するときに、プロセス制御手順・テスト方案構築とシミュレーション実行のどちらを選択したかで決まるコマンドの送り先情報で、引き続き行われる一連のキー操作を同じ送り先に結びつけるために保持される情報である。
処理ブロック412では、キー入力内容を構築管理部230に送る。処理ブロック416では、キー入力内容をシミュレーション管理部260に送る。また、処理ブロック420では、表示要求内容を画面に出力する。処理ブロック412、416、又は420が終了したら、処理ブロック400に戻り処理要求を待ち受ける。
次に、構築管理部230の処理について説明する。図5に構築管理部230の処理フローを示す。
処理ブロック430にて、処理要求を待ち受ける。要求を受けたら、処理ブロック434で要求がキー入力か画面表示かを判定し、キー入力の場合は処理ブロック438に分岐し、画面表示の場合は処理ブロック450に分岐する。
処理ブロック438では、要求処理の判定を行い、プロセス制御手順構築の場合は処理ブロック442に分岐し、テスト方案構築の場合は処理ブロック446に分岐する。
処理ブロック442では、キー入力内容をプロセス制御手順登録部240に送信する。一方、処理ブロック446では、キー入力内容をテスト方案登録部250に送信する。
また、処理ブロック450では、表示の要求範囲を判定し、プロセス制御手順表示の要求の場合は処理ブロック454に、テスト方案表示の要求の場合は処理ブロック458に、全体表示の要求の場合は処理ブロック462に、シミュレーション結果表示の要求の場合は処理ブロック464にそれぞれ分岐する。
処理ブロック454、458、462、464では、登録・シミュレーション用端末60に画面出力要求を行う。処理ブロック454ではプロセス制御手順の画面出力要求を行い、処理ブロック458ではテスト方案の画面出力要求を行い、処理ブロック462ではプロセス制御手順とテスト方案を組み合わせた全体表示の画面出力要求を行い、そして処理ブロック464ではシミュレーション結果の画面出力要求を行う。
処理ブロック442、446、454、458、462、又は464が終了したら、処理ブロック430に戻り処理要求を待ち受ける。
次に、プロセス制御手順登録部240について説明する。図6にプロセス制御手順登録部240の処理フローを示す。
処理ブロック470にて、操作者によるキー入力を待ち受ける。操作者は、登録・シミュレーション用端末60のキーボード212及びモニタ210を介して、プロセス制御手順を入力して設定する。
キー入力がされたら、処理ブロック474にて操作者が入力した情報に基づきプロセス制御手順を編集する。
処理ブロック478では、登録・シミュレーション用端末60に画面出力を要求し、モニタ210に編集後のプロセス制御手順を表示する。操作者は、この表示により、入力したプロセス制御手順を確認することができる。
処理ブロック482で一連の編集が終了したかを判定し、未終了の場合は、処理ブロック470に戻る。終了の場合は、処理ブロック486でプロセス制御手順DB320の手順レコード322を更新し、処理ブロック470に戻る。
続いて、テスト方案登録部250について説明する。図7にテスト方案登録部250の処理フローを示す。
まず、処理ブロック500で、操作者によるキー入力を待ち受ける。操作者は、登録・シミュレーション用端末60のキーボード212及びモニタ210を介して、テスト方案又はプラント機器の個別の動特性を入力して登録する。
キー入力がされたら、処理ブロック504にて、入力内容がテスト方案の登録か機器別動特性の登録かを判定し、テスト方案の登録の場合は処理ブロック508に分岐し、機器別動特性の登録の場合は処理ブロック524に分岐する。
処理ブロック508では、操作者の入力に基づきテスト方案の編集を行う。テスト方案の編集については、図8に示すテスト方案編集処理フローを用いて、後で詳細に説明する。
処理ブロック512で登録・シミュレーション用端末60に画面出力を要求し、モニタ210に編集後のテスト方案を表示する。
処理ブロック516で、一連のテスト方案の編集処理が終了したかどうかを判定する。終了の場合は処理ブロック520に移行し、未終了の場合は処理ブロック500に戻る。
処理ブロック520では、テスト方案の編集結果をテスト方案DB330の方案レコード332に格納し、処理ブロック500に戻る。
また、処理ブロック524では、操作者の入力に基づき機器別動特性を編集する。操作者は、登録・シミュレーション用端末60のキーボード212及びモニタ210を介して、バルブやセンサなどプラント機器の個別の動特性を入力する。
処理ブロック528で登録・シミュレーション用端末60に画面出力を要求し、モニタ210に編集後の機器別動特性を表示する。
処理ブロック532で、一連の機器別動特性の編集処理が終了したかどうかを判定する。終了の場合は処理ブロック536に移行し、未終了の場合は処理ブロック500に戻る。
処理ブロック536では、機器別動特性の編集結果を機器別動特性DB310の特性レコード312に格納し、処理ブロック500に戻る。
ここで、テスト方案の編集処理を、図8に示すテスト方案編集処理フローを用いて説明する。
処理ブロック540で、プロセス制御手順DB320の手順レコード322を呼出し、ステップの初期化、即ちシミュレーションを開始する先頭のステップを探し当てて処理を開始する。
次に処理ブロック544で、プロセス制御手順DB320の手順レコード322に記述されている当該ステップの遷移条件から状態情報、即ち制御対象機器、制御対象機器の付帯機器、及び機器の周囲温度など環境の情報を順次取り出す。
続いて処理ブロック548にて、状態設定法の判断を行う。これは、温度などのテスト方案として設定可能な状態を、操作者が任意に設定するか乱数を用いて無作為に設定するかを判断するもので、どちらにするかは状態項目毎にプロセス制御手順の登録時に設定されている。操作者が任意に設定する場合は処理ブロック552に分岐し、乱数で無作為に設定する場合は処理ブロック584に分岐する。
処理ブロック552では、例えば、温度範囲が0〜50℃の外気温状態に対し3点を指定するというように、操作者が任意に状態設定数を指定する。
処理ブロック556で、処理ブロック552で指定した数だけ、操作者が任意に状態を設定する。上記の例では、例えば10℃、20℃、30℃の3点を設定する。
また、処理ブロック584では、処理ブロック552と同様に、操作者が状態設定数を指定する。
処理ブロック588では、乱数DB340の乱数レコード342を乱数処理して取り出し、取り出した値に対応する状態値を処理ブロック584で指定した数だけ設定する。上記の例では、例えば11℃、15℃、29℃の3点という具合に設定する。
処理ブロック556及び588が終了すると、処理ブロック560に移行する。本ブロックでは、対象となる全件について状態設定が終了したかを判定し、終了の場合は処理ブロック568に移行する。未終了の場合は、処理ブロック564に移行し、次の制御対象機器、付帯機器及び環境の情報を、プロセス制御手順DB320の手順レコード322に記述されている当該ステップの遷移条件から取り出して、処理ブロック548に戻る。
処理ブロック568では、当該ステップでの制御機器の期待動作、例えば10秒後にコントロールバルブV001が全開となる、というような動作内容を設定する。
処理ブロック572にて、テスト方案の全てのステップの編集処理が一通り終了したかどうかを判定する。終了の場合は、処理ブロック580に移行して、テスト方案DB330の方案レコード332に編集したテスト方案を格納する。未終了の場合は、処理ブロック576でステップを更新し、処理ブロック544に戻って次のステップの処理を行う。
次に、シミュレーション管理部260の処理を、図9に示すシミュレーション管理部処理フローを用いて説明する。
まず、処理ブロック600で、操作者によるキー入力を待ち受ける。操作者は、プロセス制御手順の定義・登録とテスト方案の登録・編集が終了したら、登録・シミュレーション用端末60のキーボード212及びモニタ210を介して、プロセス制御シミュレーションの自動実行の開始コマンドを入力する。
開始のキー入力がされたら、処理ブロック604にてプロセス制御手順DB320の手順レコード322を呼出し、ステップの初期化、即ちシミュレーションを開始する先頭のステップを探し当てて処理を開始する。
次に、処理ブロック608にてプロセス制御手順読出し・実行部を起動し、続いて処理ブロック612にてテスト方案読出し・実行部を起動する。プロセス制御手順読出し・実行部の処理については図10を用いて、テスト方案読出し・実行部の処理については図11を用いて、それぞれ後述する。
そして、処理ブロック616にて出力方式の要求を判定し、ステップ毎に結果を出力する逐次出力の場合は処理ブロック632に、全ステップの結果をまとめて出力する一括出力の場合は処理ブロック620に分岐する。
一括出力の場合の処理ブロック620では、全ステップのシミュレーションが終了したかどうかを判定する。
終了の場合は、処理ブロック628に移行して、シミュレーション結果DB300から一連の結果レコード302を取り出し、シミュレーション結果の画面出力を要求して処理ブロック600に戻り、操作者による次のキー入力を待ち受ける。未終了の場合は、処理ブロック624でステップを更新して処理ブロック608に戻る。
また、逐次出力の場合の処理ブロック632では、シミュレーション結果DB300から一つの結果レコード302を取り出し、シミュレーション結果の画面出力を要求する。
続いて、処理ブロック636で、全ステップのシミュレーションが終了したかどうかを判定する。
終了の場合は、処理ブロック600に移行し、操作者による次のキー入力を待ち受ける。未終了の場合は、処理ブロック640でステップを更新して処理ブロック608に戻る。
次に、プロセス制御手順読出し・実行部270の処理を、図10に示すプロセス制御手順読出し・実行部処理フローを用いて説明する。
まず、処理ブロック660で、テスト方案DB330の方案レコード332を読出し、シミュレーションの当該ステップにおける制御対象機器、付帯機器及び環境の状態の情報を取り出して、シミュレーションを実行するに当たっての初期状態として設定する。
次に、処理ブロック664にて、シミュレーションを実行する状態の設定に際し、乱数を再使用する要求があるかどうかを判定する。
要求がある場合は、処理ブロック668にて、乱数DB340の乱数レコード342に従い、当該項目の状態を乱数によって再設定した後、処理ブロック672に移行する。要求がない場合は、そのまま処理ブロック672に移行する。
処理ブロック672では、プロセス制御手順DB320の手順レコード322より、当該ステップのプロセス制御手順を取り出す。
そして、処理ブロック676でプロセス制御手順を実行する。
最後に、処理ブロック680にて、シミュレーション結果DB300の結果レコード302にシミュレーション結果である制御出力値を格納する。
最後に、テスト方案読出し・実行部280の処理を、図11に示すテスト方案読出し・実行部処理フローを用いて説明する。
まず、処理ブロック700にて、テスト方案DB330の方案レコード332を読出し、シミュレーションの当該ステップにおける期待動作の情報を取り出す。
続いて、処理ブロック704で、シミュレーション結果DB300の結果レコード302より、当該ステップにおける制御出力値を取り出す。
そして、処理ブロック708にて、機器別動特性DB310の特性レコード312を基に、当該機器の制御対象値の、機器別動特性に基づく時間軸上の変動パターンを、一連のシミュレーションデータの集合であるシミュレート値群724として作成する。このシミュレート値群724は、図2における全体表示の詳細130のブロック142に示した、制御対象値の時間軸上の変動パターンに対応する。
続いて、処理ブロック712で、処理ブロック700で取り出した期待動作における指定した値(期待値)とシミュレート値とを時間軸上で比較し、シミュレート値の誤差を求める。
シミュレート値の誤差が予め設定した許容範囲内の場合は、処理ブロック720に移行して、シミュレーション結果DB300の結果レコード302に、当該ステップにおいて期待動作とシミュレート値が一致する(OK)ことを記録する。
シミュレート値の誤差が前記許容範囲を超えている場合は、処理ブロック716に移行して、シミュレーション結果DB300の結果レコード302に、当該ステップにおいて期待動作とシミュレート値が不一致である(NG)ことを記録する。
以上述べたように、本発明によれば、プロセス制御システムの分野で、計装エンジニアがシステム構築と同時にテスト方案を登録し、テストをシミュレーションにより自動で実行することができる。従って、プロセス制御システム構築時のコストと計装エンジニアの負担を削減することができる。
10、12…プロセス制御装置、16、18、19、26、29、32、34…プロセスバルブ、20、30…タンク、22、24、28…流量計、35…油供給元タンクA、37…油供給元タンクB、39…油供給元タンクC、40…通信回線、50、52…運転操作卓、60…登録・シミュレーション用端末、100…全体表示、110…プロセス制御手順表示、120…テスト方案表示、130…全体表示の詳細図、150…シミュレーション結果表示、152…シミュレーション結果表示の状態表示、200…登録・シミュレーション用端末の内部機構、220…画面/キー入出力処理部、230…構築管理部、240…プロセス制御手順登録部、250…テスト方案登録部、260…シミュレーション管理部、270…プロセス制御手順読出し・実行部、280…テスト方案読出し・実行部、300…シミュレーション結果DB、310…機器別動特性DB、320…プロセス制御手順DB、330…テスト方案DB、340…乱数DB。
Claims (7)
- 操作端末を介してプロセス制御手順が登録され、前記プロセス制御手順に基づきプラントのプロセス制御や監視を行い、システムのテスト時にはプロセス制御のシミュレーションを実行するプロセス制御システムにおいて、
前記プロセス制御手順の登録時に、前記シミュレーションの手順及び期待する結果を含むテスト方案が前記操作端末を介して登録され、
登録した前記プロセス制御手順と前記テスト方案のどちらか一方又は両方を前記操作端末に表示し、
前記シミュレーションの手順に従いシミュレーションを実行し、
前記シミュレーションの実行ステップ毎に、前記期待する結果と前記シミュレーションにより得られた結果とを比較し、
前記比較の結果を前記操作端末の画面に表示する、
ことを特徴とするプロセス制御システム。 - 請求項1記載のプロセス制御システムにおいて、
前記比較の結果を前記操作端末の画面に、前記シミュレーションの実行ステップ毎に逐次表示する又は全ステップ終了後に一括表示するプロセス制御システム。 - 請求項1記載のプロセス制御システムにおいて、
前記テスト方案の登録時には、プロセス制御機器の制御動作を次の制御動作に遷移させる条件を登録するプロセス制御システム。 - 請求項3記載のプロセス制御システムにおいて、
前記遷移させる条件は、乱数を用いて無作為に登録するプロセス制御システム。 - 請求項1記載のプロセス制御システムにおいて、
前記シミュレーションの実行時に乱数を用いて、前記シミュレーションの実行条件を再設定するプロセス制御システム。 - 請求項1記載のプロセス制御システムにおいて、
前記テスト方案の登録時にはプロセス制御機器の動特性を登録し、前記動特性に基づいて前記シミュレーションを実行するプロセス制御システム。 - 請求項1記載のプロセス制御システムにおいて、
登録した前記プロセス制御手順と前記テスト方案の両方を前記操作端末に表示するときは、前記プロセス制御手順の実行ステップと前記テスト方案に登録したシミュレーションの実行ステップとの対応関係を明示して表示するプロセス制御システム。
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