JP2010022560A - 吸収性物品 - Google Patents

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Abstract

【課題】排血口部分における吸収性とフィット性、及び臀裂部分におけるフィット性を両立する。
【解決手段】吸収体4は、上層吸収体4Aにより周囲部よりも厚肉であり且つ幅方向中央部に沿って延在する厚肉部40が形成されているものであり、この厚肉部40は、排血口と対応する排血口部分41と、その後側に位置し、臀裂と対応する臀裂部分42とを有し、上層吸収体4Aにおける排血口部分41を含む前側部分4A1は、繊維長4〜10mm、繊度2〜10dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み5〜20mmであり、上層吸収体4Aにおける臀裂部分42を含む後側部分4A2は、繊維長4〜20mm、繊度5〜20dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmである、吸収性物品である。
【選択図】図12

Description

本発明は、経血やおりものなどを吸収するための生理用ナプキン、パンティライナー等の吸収性物品に関する。
従来、パンティライナー、生理用ナプキンなどの吸収性物品として、ポリエチレンシートまたはポリエチレンシートラミネート不織布などの不透液性裏面シートと、不織布または透液性プラスチックシートなどの透液性表面シートとの間に綿状パルプ等からなる吸収体を介在したものが知られている。
この種の吸収性物品にも幾多の改良が重ねられ、体液の漏れを防止するために種々の手段が講じられている。これら体液漏れ防止手段の一つとして、吸収体の幅方向中央に沿って中高部を形成して排血口へのフィット性を向上せしめるとともに、中高部の形状を保持するために中高部の周縁の外側位置に線状のエンボス加工を施すことが提案されている(例えば、特許文献1〜4等参照)。つまり、中高部においては、排血口部分における十分な吸収性能及び良好なフィット性が要求されている。
特開平10−328233号公報 特開平11−358号公報 特開平11−33054号公報 特開2006−340621号公報
しかしながら、従来の吸収体の中高部は、全体にわたり同質の繊維集合体により形成されていたため、排血口に対する吸収性能とフィット性を重視した設計にすると、臀裂へのフィット性が不十分となり、臀部への伝い漏れが発生し易くなり、反対に臀裂へのフィット性を重視した設計にすると、排血口における吸収性能が低下するといった問題点があった。
そこで本発明の主たる課題は、上記問題を解決することにある。
<請求項1記載の発明>
透液性トップシートとバックシートとの間に、繊維集合体で形成された吸収体が介在されてなる吸収性物品において、
前記吸収体は、周囲部よりも厚肉であり且つ幅方向中央部に沿って延在する厚肉部を有し、これら厚肉部及び周囲部の高低差によって前記トップシート表面に中高部が形成されており、
前記厚肉部は、排血口と対応する排血口部分と、その後側に位置し、臀裂と対応する臀裂部分とを有し、
前記吸収体の前記排血口部分における少なくとも最上層部分は、繊維長4〜10mm、繊度2〜10dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み5〜20mmであり、
前記吸収体の前記臀裂部分における厚み方向の少なくとも一部の層は、繊維長4〜20mm、繊度5〜20dtexの範囲内で且つ前記吸収体の前記排血口部分における少なくとも最上層部分の合成繊維よりも太い繊度の合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmである、
ことを特徴とする吸収性物品。
(作用効果)
本発明の特徴は、中高部を形成する吸収体厚肉部の部位により繊維の長さ、太さ等を使い分け、排血口部分における吸収性とフィット性、及び臀裂部分におけるフィット性を両立させたところにある。すなわち、吸収体厚肉部の排血口部分はもっとも経血の吸収が多いため、経血を繰り返し吸収しても吸収速度が落ちないことがモレ防止につながる。また、肌触りを損ねないためにも柔軟性が必要である。本発明では、排血口部分における少なくとも最上層部分に、細く短めの合成繊維を配合することによって、排血口部分の液保持性を抑えて繰り返し吸収性を向上できるだけでなく、柔軟で排血口付近に対して十分にフィットするようになる。一方、吸収体厚肉部のうち臀裂部部分は、太く長めの合成繊維を配合することによって嵩高で圧縮復元性に富むようになり、臀裂に対して良好にフィットし、伝い漏れが効果的に防止されるようになる。
<請求項2記載の発明>
前記吸収体は下層吸収体の上に上層吸収体を積層してなる2層構造であるとともに、前記厚肉部の周囲部は前記下層吸収体のみにより形成され、且つ前記厚肉部は上層吸収体と下層吸収体との積層部分により形成されており、
前記上層吸収体の前記排血口部分は、繊維長4〜10mm、繊度2〜10dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmであり、
前記上層吸収体の前記臀裂部分は、繊維長4〜20mm、繊度5〜20dtexの範囲内で且つ前記上層吸収体の前記排血口部分の合成繊維よりも太い繊度の合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmであり、
前記下層吸収体は、繊維長4〜20mm、繊度2〜10dtexの合成繊維が前後方向に沿って配向された、繊維目付け0〜300g/m2、厚み0〜20mmの合成繊維集合体である上層部と、繊維目付け200〜800g/m2、厚み5〜25mmのパルプ繊維集合体である下層部とからなり、且つパルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で90〜60:10〜40である、
請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
本項記載の発明は、2層構造の吸収体を利用して、吸収体の部位により繊維の長さ、太さ等を使い分け、排血口部分における吸収性とフィット性、及び臀裂部分におけるフィット性を両立させたものである。上層吸収体のうち排血口部分に細く短めの合成繊維を配合することによって、排血口部分の液保持性を抑えて繰り返し吸収性を向上できるだけでなく、柔軟で排血口付近に対して十分にフィットするようになる。また、上層吸収体のうち臀裂部部分は、太く長めの合成繊維を配合することによって嵩高で圧縮復元性に富むようになり、臀裂に対して良好にフィットし、伝い漏れが効果的に防止されるようになる。さらに、下層吸収体は、細い合成繊維を配合し、厚みを薄くすることにより、上層吸収体による厚肉部が強調されるとともに、厚肉部の周囲部が柔軟となり、股間部への当りが柔らかくなることにより装着感が良好となる。
<請求項3記載の発明>
前記吸収体の厚肉部のうち前記排血口部分は、下層吸収体の上に上層吸収体を積層してなる2層構造であるとともに、前記臀裂部分は、下層吸収体の上に中層吸収体及び上層吸収体をこの順に積層してなる3層構造であり、且つこれら厚肉部の周囲部が前記下層吸収体のみにより形成されており、
前記排血口部分並びに前記臀裂部分における各前記上層吸収体は、繊維長4〜10mm、繊度5〜20dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み5〜25mmであり、
前記臀裂部分における前記中層吸収体は、繊維長4〜20mm、繊度2〜10dtexの範囲内で且つ前記排血口部分並びに前記臀裂部分における各前記上層吸収体の合成繊維よりも太い繊度の合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmである、
前記排血口部分並びに前記臀裂部分における各前記下層吸収体は、繊維長4〜20mm、繊度2〜10dtexの合成繊維が前後方向に沿って配向された、繊維目付け0〜300g/m2、厚み0〜20mmの合成繊維集合体である上層部と、繊維目付け200〜800g/m2、厚み5〜25mmのパルプ繊維集合体である下層部とからなり、且つパルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で90〜60:10〜40である、
請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
本項記載の発明は、吸収体の厚肉部のうち排血口部分では2層構造、臀裂部分では3層構造となる吸収体構造を利用して、吸収体の部位により繊維の長さ、太さ等を使い分け、排血口部分における吸収性とフィット性、及び臀裂部分におけるフィット性を両立させたものである。上層吸収体に細く短めの合成繊維を配合することによって、排血口部分及び臀裂部分の液保持性を抑えて繰り返し吸収性を向上できるだけでなく、柔軟で排血口付近に対して十分にフィットし、かつ排血口から臀部に至る部分の肌触りも良好となる。また、臀裂部分に位置する中層吸収体は、太く長めの合成繊維を配合することによって嵩高で圧縮復元性に富むようになり、臀裂に対して良好にフィットし、伝い漏れが効果的に防止されるようになる。さらに、下層吸収体は、細い合成繊維を配合し、厚みを薄くすることにより、上層吸収体及び中層吸収体による厚肉部が強調されるとともに、厚肉部の周囲部が柔軟となり、股間部への当りが柔らかくなることにより装着感が良好となる。
<請求項4記載の発明>
前記吸収体は、前記厚肉部及び周囲部が立体積繊により形成された一層構造体であり、
前記吸収体の前記排血口部分は、繊維長4〜10mm、繊度2〜10dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み5〜25mmであり、
前記吸収体の前記臀裂部分は、繊維長4〜20mm、繊度5〜20dtexの範囲内で且つ前記吸収体の前記排血口部分の合成繊維よりも太い繊度の合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmである、
請求項1記載の吸収性物品。
(作用効果)
本項記載の発明は、一層構造の吸収体を採用するとともに、排血口部分及び臀裂部分で繊維の長さ、太さ等を使い分け、排血口部分における吸収性とフィット性、及び臀裂部分におけるフィット性を両立させたものである。吸収体の厚肉部における排血口部分には細く短めの合成繊維を配合することによって、排血口部分の液保持性を抑えて繰り返し吸収性を向上できるだけでなく、柔軟で排血口付近に対して十分にフィットするようになる。また、吸収体の厚肉部における臀裂部分は、太く長めの合成繊維を配合することによって嵩高で圧縮復元性に富むようになり、臀裂に対して良好にフィットし、伝い漏れが効果的に防止されるようになる。
以上のとおり本発明によれば、排血口部分における吸収性とフィット性、及び臀裂部分におけるフィット性を両立できる等の利点がもたらされる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳述する。
<第1の実施形態>
図1は本発明の第1の実施形態に係る生理用ナプキン1の展開図であり、図2は図1のII−II線矢視図、図3は図1のIII−III線矢視図、図12は図1のIV−IV線矢視図である。
生理用ナプキン1は、ポリエチレンシートなどからなる不透液性バックシート2と、経血やおりものなどを速やかに透過させる透液性トップシート3と、これら両シート2,3間に介装された綿状パルプまたは合成パルプなどからなる吸収体4、6と、この吸収体4の形状保持および拡散性向上のために吸収体4を囲繞するクレープ紙5と、吸収体4の略側縁部を起立基端とし、かつ少なくとも体液排出部を含むように前後方向に所定の区間内において表面側に突出して設けられた左右一対の立体ギャザーBS、BSとから主に構成され、かつ吸収体4の周囲においては、その上下端縁部では不透液性バックシート2と透液性トップシート3との外縁部がホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、またその両側縁部では吸収体4よりも側方に延出している不透液性バックシート2と、立体ギャザーBSを形成しているサイド不織布7とがホットメルトなどの接着剤やヒートシール等の接着手段によって接合され、これら不透液性バックシート2とサイド不織布7とによる積層シート部分によって側方に突出するウイング状フラップW、Wが形成されているとともに、これよりも臀部側に位置する部分に第2ウイング状フラップWB、WBが形成されている。
不透液性バックシート2は、ポリエチレン等の少なくとも遮水性を有するシート材が用いられるが、近年はムレ防止の観点から透湿性を有するものが用いられる傾向にある。この遮水・透湿性シート材としては、ポリエチレンやポリプロピレン等のオレフィン系樹脂中に無機充填剤を溶融混練してシートを成形した後、一軸または二軸方向に延伸することにより得られる微多孔性シートが好適に用いられる。不透液性バックシート2の非使用面側(外面)には1または複数条の粘着剤層(図示せず)が形成され、身体への装着時に生理用ナプキン1を下着に固定するようになっている。不透液性バックシート2としては、プラスチックフィルムと不織布とを積層させたポリラミ不織布を用いてもよい。
透液性トップシート3は、有孔または無孔の不織布や多孔性プラスチックシートなどが好適に用いられる。不織布を構成する素材繊維としては、ポリエチレンまたはポリプロピレン等のオレフィン系、ポリエステル系、ポリアミド系等の合成繊維の他、レーヨンやキュプラ等の再生繊維、綿等の天然繊維とすることができ、スパンレース法、スパンボンド法、サーマルボンド法、メルトブローン法、ニードルパンチ法等の適宜の加工法によって得られた不織布を用いることができる。これらの加工法の内、スパンレース法は柔軟性、ドレープ性に富む点で優れ、サーマルボンド法は嵩高でソフトである点で優れている。透液性トップシート3に多数の透孔を形成した場合には、経血やおりもの等(以下、まとめて体液という。)が速やかに吸収されるようになり、ドライタッチ性に優れたものとなる。なお、後述するように、上層吸収体4Aは合成繊維の配合により液保持性が低下するため、トップシート3としてエアスルー不織布等の液保持性に富む素材を用いると、トップシート3に液残りを生ずるおそれがあるため、有孔のフィルム又は不織布のように液保持し難い素材が好適である。
一方、透液性トップシート3の幅寸法は、図示例では、図2および図3の横断面図に示されるように、吸収体4の幅よりも若干長めとされ、吸収体4を覆うだけに止まり、立体ギャザーBSは透液性トップシート3とは別のサイド不織布7、具体的には経血やおりもの等が浸透するのを防止する、あるいは肌触り感を高めるなどの目的に応じて、適宜の撥水処理または親水処理を施した不織布素材を用いて構成されている。かかるサイド不織布7としては、天然繊維、合成繊維または再生繊維などを素材として、適宜の加工法によって形成されたものを使用することができるが、好ましくはゴワ付き感を無くすとともに、ムレを防止するために、坪量を抑えて通気性を持たせた不織布を用いるのがよい。具体的には、坪量を18〜23g/m2として作製された不織布を用いるのが望ましく、かつ体液の透過を確実に防止するためにシリコン系、パラフィン系、アルキルクロミッククロリド系撥水剤などをコーティングした撥水処理不織布が好適に使用される。
サイド不織布7は、図2および図3に示されるように、幅方向中間部より外側部分を吸収体4の内側位置から吸収体側縁を若干越えて不透液性バックシート2の外縁までの範囲に亘ってホットメルトなどの接着剤によって接着し、これらサイド不織布7と不透液性バックシート2との積層シート部分により、ほぼ体液排出部に相当する吸収体側部位置に左右一対のウイングフラップW、Wを形成するとともに、これより臀部側位置に第2ウイング状フラップWB、WBを形成している。これらウイング状フラップW、Wおよび第2ウイング状フラップWB、WBの外面側にはそれぞれ粘着剤層12…,13…を備え、図11に示されるように、ショーツ30に対する装着時に、ウイング状フラップW、Wが折返し線RL位置にて反対側に折り返し、ショーツのクロッチ部分に巻き付けて止着するようになっている。
サイド不織布7の内方側部分はほぼ二重に折り返されるとともに、この二重シート内部に、その高さ方向中間部に両端または長手方向の適宜の位置が固定された糸状弾性伸縮部材19が配設されるとともに、糸状弾性伸縮部材19の上側部位に複数本の、図示例では2本の糸状弾性伸縮部材20,20が両端または長手方向の適宜の位置が固定された状態で配設されている。この二重シート部分は前後端部では図3に示されるように、断面Z状に折り畳んで積層された状態で吸収体4側に接着されることによって、糸状弾性伸縮部材19配設部位を屈曲点として、断面く字状に内側に開口を向けたポケットP、Pを形成しながら表面側に起立する立体ギャザーBS、BSが形成されている。
吸収体4は、上層吸収体4Aと下層吸収体4Bとが積層された2層構造となっている。下層吸収体4Bは、吸収体配置領域の外縁を画成する平面形状を有し、上層吸収体4Aは、幅方向中央部にナプキン長手方向に細長く区画される領域に、使用面側に高い吸収体の中高部6を形成するために配置される。つまり、上層吸収体4Aと下層吸収体4Bとの積層部分により厚肉部40が形成されるとともに、その周囲部は下層吸収体4Bのみにより形成されており、これら厚肉部40及び周囲部の高低差によってトップシート表面に中高部6が形成されている。この中高部6の厚みは、厚くし過ぎると吸収体4の剛性が上がり身体への密着性が低下するため3〜20mm、好ましくは5〜15mmとするのが好ましい。
上層吸収体4A及び下層吸収体4Bはいずれか一方又は両方を個別又は一体的にクレープ紙5によって囲繞することができる。吸収体4A、4Bをクレープ紙5によって囲繞する場合、及びクレープ紙5によって囲繞された上層吸収体4Aと下層吸収体4Bとを積層する際にも、これらを接合するための接着剤を用いることなく、図4(A)の模式図に示すように、上層吸収体4Aの位置ズレは上層吸収体4Aの周囲に設けたエンボス8によって行うのがよい。
また、クレープ紙5によって囲繞された上層吸収体4Aと、クレープ紙5によって囲繞された下層吸収体4Bとを積層する場合、上層吸収体4Aと下層吸収体4Bとの境界面には2重にクレープ紙5が積層することになり、このクレープ紙5が液透過性を阻害する。しかし、ライン上で積繊したパルプが脱落したり、パルプ繊維の転着等による設備への悪影響を及ぼさないようにするため吸収体4A、4Bをクレープ紙5で囲繞する必要性も生じるため、上層吸収体4Aの下面及び/又は下層吸収体4Bの上面において、クレープ紙5に開口を形成するのが望ましい。図4(B)は下層吸収体4Bの上面においてクレープ紙5に開口を形成した例であり、図4(C)は上層吸収体4Aの下面にクレープ紙5に開口を形成した例であり、更に図4(D)は下層吸収体4Bの上面及び上層吸収体4Aの下面においてそれぞれクレープ紙5に開口を形成した例である。また、上層吸収体4Aの位置ズレを防止するためのエンボス8は上層吸収体4Aの外周とは限らず、上層吸収体4Aの上面から下層吸収体4B方向に向けてエンボス8を付与するようにしてもよい。この場合には、エンボス8による窪みが下層吸収体4Bに食い込むように高圧力の下で行うようにする。
また、クレープ紙5による液透過性の阻害を無くすためには、図5(A)に示されるように、上層吸収体4Aと下層吸収体4Bとを積層させた状態で、これら上層吸収体4A及び下層吸収体4Bをクレープ紙5で囲繞するようにしてもよい。なお、図5(B)はさらにエンボス8を上層吸収体4Aの周縁外部及び中央からエンボス8を付与した例を示したものである。
他方、上層吸収体4Aの周縁に沿ってその近傍外側部位置には周方向に閉合するエンボス8が付与されているとともに、エンボス9,10、11がそれぞれ形成されている。エンボス8は上層吸収体4Aの位置ズレを防止するとともに、中高部6をきっちりと画成するために付与されたエンボスである。
本生理用ナプキン1においては、詳細には図6に示されるように、幅方向中央部に使用面側に高い吸収体の中高部6を有するとともに、この中高部6を囲むように、ナプキン1の長手方向に細長いエンボス8が形成されている。このエンボス8は、前部側から順に、前端部エンボス8a、縮小形状エンボス8b、第1の膨出形状エンボス8c、中間弧状エンボス8d、第2の膨出形状エンボス8e、後部側エンボス8fから構成されている。これら各エンボスは分断することなく連続的に形成され、全体として周方向に閉合している。
前端部エンボス8aは、略半円弧状に形成されたエンボスであり、中高部6の両側に夫々形成された略長手方向に沿う各左右一対のエンボスをナプキン前端部において曲線ラインで結合するエンボスである。
縮小形状エンボス8bは、前端部エンボス8aに連続して中高部6の両側に、ナプキン1の長手方向に延長するように形成された左右一対のエンボスラインであり、ほぼ大腿部の前側に位置するとともに、図示の如く、エンボス離間幅の縮小領域を形成するように、両側のエンボスラインがそれぞれ、ナプキン1の外方側に曲率中心を有する曲線によって形成されている。
第1の膨出形状エンボス8cは、縮小形状エンボス8bに連続して中高部6の両側に、ほぼナプキン1の長手方向に延長するように形成された左右一対のエンボスラインであり、ほぼ大腿部の後側に位置するとともに、エンボス離間幅の拡大領域を形成するように、両側のエンボスラインがそれぞれ、ナプキン1の中心側に曲率中心を有する曲線によって形成されている。
中間弧状エンボス8dは、第1の膨出形状エンボス8cに連続して中高部6の両側に、ほぼナプキン1の長手方向に延長するように形成された左右一対のエンボスラインであり、詳細には図7に示されるように、曲率中心の位置が反転する変曲点を境界として、両側のエンボスラインがそれぞれ、ナプキン1の外方側に曲率中心を有する曲線によってごく短い区間で形成されている。
第2の膨出形状エンボス8eは、中間弧状エンボス8dに連続して中高部6の両側に、ほぼナプキン1の長手方向に延長するように形成された左右一対のエンボスラインであり、詳細には図7に示されるように、曲率中心の位置が反転する変曲点を境界として、両側のエンボスラインがそれぞれ、ナプキン1の中心側に曲率中心を有する曲線によって形成されている。この第2の膨出形状エンボス8eは第1の膨出形状エンボス8cと比較すると、相対的に短い区間幅で形成されている。
後部側エンボス8fは、第2の膨出形状エンボス8eに連続して中高部6の両側に、ほぼナプキン1の長手方向に延長するように形成された左右一対のエンボスラインであり、図示例では僅かづつエンボスの離間幅を漸次狭めるように後部側まで延長され、後部側において円弧状の曲線エンボスによって両側のエンボスが結合されている。この後部側エンボス8fの後部側寄りの中間位置には、エンボス離間幅を拡大領域を形成するように、それぞれのエンボスがナプキン1の中心側に曲率中心を有する曲線によって第3の膨出形状エンボス8gが形成されている。
後部側エンボス8fの外側には、該後部側エンボス8fと間を空けてナプキン1の長手方向に延長される第2の後部側エンボス10,10が形成されている。図示例ではこの第2の後部側エンボス10は、それぞれナプキン1の外側に曲率中心を有する弧状曲線とされている。
また、前端部エンボス8aの前側には、間を空けて略傘形状の前端独立エンボス9が形成されているとともに、後部側エンボス8fの後側には、間を開けて略逆傘形状の後端独立エンボス11が形成されている。
以上のように形成される各種エンボス8〜11によれば、次のような効果が得られる。
先ず、第1の膨出形状エンボス8c、中間弧状エンボス8d及び第2の膨出形状エンボス8eの形成領域においては、詳細には図7に示されるように、各膨出形状エンボス8c、8eの形成領域は、外側に膨出するエンボスラインによってナプキン幅方向のラインを可撓軸(折れ線)として折り曲がりづらい領域となっているが、これら膨出形状エンボス8c、8eによって挟まれた中間弧状エンボス8dはエンボス曲線が反転する領域であるため、それぞれの膨出形状エンボス8c、8eの歪みの抑制力が開放されるため、相対的にナプキン幅方向のラインX1−X1を可撓軸として折り曲がり易くなっている。
一方、ナプキン1が図11に示されるように、ショーツ30に装着されたとすると、縮小形状エンボス8b、第1の膨出形状エンボス8cの領域では、大腿部からの内側方向に向けて圧縮力を受けることになるとともに、この圧縮力は吸収体4を幅方向に圧縮すると同時に、ナプキン長手方向に沿って形成されたエンボス8によって力が伝達され、前部側及び後部側にはそれぞれ内方側に向かう作用力F1、F2が作用するようになる。さらに、ショーツ30のクロッチ部分が身体側に引き上げられることによってナプキン1には縦方向中心線Y−Yに沿って股間部に押し付けるような押圧力を受けることになる。
以上のような作用力を受けることによって、Z1領域においては、排血口に相当する第1の膨出形状エンボス8c部位に第1の隆起部R1が形成され、この隆起部R1が排血口付近に密着することにより経血等を吸収することができる。また、膣口から後方側の肛門付近にかけての会陰部に相当する第2の膨出形状エンボス8e部位には、X1−X1可撓軸が形成される中間弧状エンボス8dを介して第2の隆起部R2が形成され、この隆起部R2が会陰部に密着することにより排血口付近で吸収できなかった経血等を確実に吸収し、体液の後側への伝い漏れを確実に防止できるようになる。
すなわち、図7(B)に示されるように、中間弧状エンボス8d領域は隆起方向の歪みが開放されるとともに、X1−X1可撓軸のために、その前後に位置する第1の膨出形状エンボス8c領域、及び第2の膨出形状エンボス8e領域には2つの山が連なるように、隆起部R1、R2が形成されるようになり、隆起部R1が排血口付近に密着し、隆起部R2が会陰部付近に密着することで経血等の伝い漏れを確実に防止できるようになる。なお、隆起部R2は膨出形状エンボス8eの形成規模に比例して、隆起部R1よりも小さく形成される。
一方、後部側エンボス8f領域においては、中高部6の両側に夫々、ナプキン1の長手方向に沿って後部側エンボス8fの他に、第2の後部側エンボス10が形成され、これら計4条のエンボスが夫々可撓軸を形成するため、X2−X2に沿う方向の撓み性が向上し、ヒップの谷間部分に対するフィット性が増すようになる。
更に、後部側エンボス8fの後部側寄り位置に形成された第3の膨出形状エンボス8gは、変曲点位置に対応する横断線X3−X3、X4−X4それぞれの位置で折れ曲がり易くなっているとともに、各変曲点位置でナプキンの縦方向線Y−Y方向の歪みが分断されるため、領域Z2が盛り上がるようにヒップの谷間にフィットするようになる。
他方、ナプキン1の最前端に形成された略傘状の前端独立エンボス9は、これが可撓軸となってナプキン1の前端部を折れ曲がり易くし、また後方側に形成された略逆傘形状の後端独立エンボス11は、これが可撓軸となって左右の第2ウイング状フラップWB、WBを折れ曲がり易くする。
ところで、ナプキン1において、排血口位置は一般的にはウイングフラップW、W位置の対応箇所として定まるものであるが、例えば図8に示されるように、エンボス8の縮小形状エンボス8b領域がウイングフラップW、Wに対応させる位置になるように、各種エンボス8〜11を相対的に下側にずらして形成してもよい。
また、第1の膨出形状エンボス8c領域と、第2の膨出形状エンボス8e領域との間に形成される可撓軸X1−X1位置でナプキン1を折れ曲がり易くするため、ナプキン1の略幅方向に沿う補助エンボスを付与するようにしてもよい。図9(A)は補助エンボスとして、幅方向中央部に巾方向に配向された弧状エンボス14を形成した例であり、図9(B)は両側のエンボスを繋ぐように幅方向に弧状エンボス15を形成した例である。
上記形態例では、第2の後部側エンボス10,10を夫々独立的に形成したが、図9(C)に示されるように、第2の後部側エンボス10,10と後端独立エンボス11とを連続させ、略横U字状の連続エンボス16を形成するようにしてもよい。
さらに、図10に示されるように、排血部位を含む領域Y1、会陰部対応部位を含む領域Y2及び第3の膨出形状エンボス8gを含む領域Y3の中高部6の表面に、小さな窪み状のドッドエンボス18.18…を多数形成することにより、経血等の吸収性を向上させるようにするのが望ましい。同図の例では、可撓軸X1−X1の隣接位置、及び第3の膨出形状エンボス8g部位のそれぞれに対して、幅方向中央部に巾方向に配向された弧状エンボス14、17を形成している。
上記形態例では、エンボス8は左右一対のエンボスラインがナプキンの前端部と後端部で結合され、全体として閉合形状を成しているが、左右一対のエンボスラインを前端部及び/又は後端部で結合しない態様で形成してもよい。
(特徴部分について)
特徴的には、図12にも示すように、上層吸収体4Aは、排血口と対応する排血口部分41と、その後側に位置し、臀裂と対応する臀裂部分42とを有するとともに、これらの境界より前側の部分4A1と後側の部分4A2とにおいて次記のとおり異なる繊維構成を採用するものである。
すなわち、上層吸収体4Aの排血口部分41を含む前側部分4A1は、パルプ繊維と合成繊維とからなるとともに、パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80、好ましくは40〜60:60〜40であるものである。排血口部分41における合成繊維の混合比率が低過ぎると液保持性が高くなり、繰り返し吸収性能が阻害されてしまうことになり、多過ぎると、合成繊維は吸水性を有しないか、親水性処理を施したものであっても吸水性は低いため体液の吸収速度が低下してしまうことになる。上層吸収体4Aの排血口部分41を含む前側部分4A1に用いられる合成繊維は繊維長が4〜10mm、好ましくは5〜8mmとされ、繊度は2〜10dtex、好ましくは4〜8dtexとされる。繊維長が長過ぎるとパルプ繊維と均一に混ざりにくくなり性能にばらつきが出るという問題があり、短過ぎると繊維と繊維の間の空間がなくなり液体の透過性が悪くなるという問題がある。また、繊度が細過ぎると繊維と繊維の間の空間がなくなり液体の透過性が悪くなるという問題があり、太過ぎるとパルプ繊維と均一に混ざりにくくなり性能にばらつきが出るという問題がある。さらに、上層吸収体4Aの排血口部分41を含む前側部分4A1においては、繊維目付けは200〜500g/m2、好ましくは300〜400g/m2、厚みは5〜20mm、好ましくは8〜15mmとされる。繊維目付けが少な過ぎると、必要な吸収容量を維持できないという問題があり、多過ぎると装着時の違和感につながるという問題がある。また、厚みが薄過ぎると、肌と吸収体の間に隙間ができモレにつながるという問題があり、厚過ぎると装着時の違和感につながるという問題がある。
一方、上層吸収体の臀裂部分42を含む後側部分4A2は、少なくともパルプ繊維と合成繊維とからなるとともに、パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100、好ましくは20〜40:60〜80であるものである。臀裂部分42を含む後側部分4A2における合成繊維の混合比率が低過ぎると嵩が出ず合成繊維を入れた効果が出ないという問題がある。上層吸収体4Aの臀裂部分42を含む後側部分4A2に用いられる合成繊維は繊維長が4〜20mm、好ましくは5〜15mmとされ、繊度は5〜20dtex、好ましくは8〜15dtexの範囲内で且つ上層吸収体4Aの排血口部分41の合成繊維よりも太い繊度とされる。繊維長は、上記範囲内で且つ上層吸収体4Aの排血口部分41の合成繊維の繊維長よりも長いのが好ましい。繊維長が長過ぎるとパルプ繊維と均一に混ざりにくくなり性能にばらつきが出るという問題があり、短過ぎると繊維と繊維の間の空間がなくなり液体の透過性が悪くなるという問題がある。また、繊度が細過ぎると繊維と繊維の間の空間がなくなり液体の透過性が悪くなるという問題があり、太過ぎるとパルプ繊維と均一に混ざりにくくなり性能にばらつきが出るという問題がある。さらに、上層吸収体4Aの臀裂部分42を含む後側部分4A2においては、繊維目付けは200〜500g/m2、好ましくは350〜450g/m2、厚みは8〜25mm、好ましくは15〜20mmとされる。繊維目付けが少な過ぎると、必要な吸収容量を維持できないという問題があり、多過ぎると装着時の違和感につながるという問題がある。また、厚みが薄過ぎると、肌と吸収体の間に隙間ができモレにつながるという問題があり、厚過ぎると装着時の違和感につながるという問題がある。
これら上層吸収体4Aにおける前側部分4A1及び後側部分4A2は、各々のパルプ・合成繊維配合の原料を用いて別々に積繊することにより形成することができる。
他方、下層吸収体4Bは、繊維長4〜20mm、好ましくは5〜10mm、繊度2〜10dtex、好ましくは4〜8 dtexの合成繊維が前後方向に沿って配向された、繊維目付け0〜300g/m2、好ましくは20〜200g/m2、厚み0〜20mm、好ましくは1〜10mmの合成繊維集合体である上層部と、繊維目付け200〜800g/m2、好ましくは300〜600g/m2、厚み5〜25mm、好ましくは10〜20mmのパルプ繊維集合体である下層部とからなり、且つパルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で90〜60:10〜40であると好ましい。上層部の合成繊維集合体としては、例えばセルロースアセテートのトウを必要に応じて開繊して得られる連続繊維集合体を用いることができ、下層部のパルプ繊維集合体としてはパルプ繊維の積繊体を用いることができる。
下層吸収体4Bの上層部(合成繊維集合体)においては、繊維長が長過ぎるとパルプ繊維と均一に混ざりにくくなり性能にばらつきが出るという問題があり、短過ぎると繊維と繊維の間の空間がなくなり液体の透過性が悪くなるという問題がある。また、繊度が細過ぎると繊維と繊維の間の空間がなくなり液体の透過性が悪くなるという問題があり、太過ぎるとパルプ繊維と均一に混ざりにくくなり性能にばらつきが出るという問題がある。さらに、繊維目付けが多過ぎると上層から透過してきた経血を保持できないという問題がある。また、厚過ぎると上層から透過してきた経血を保持できないため、パルプ繊維層をさらに厚くする必要があるという問題がある。
一方、下層吸収体4Bの下層部(パルプ繊維集合体)においては、繊維目付けが少な過ぎると、必要な吸収容量を維持できず吸収性能の悪化につながるという問題があり、多過ぎると装着時の違和感につながるという問題がある。また、厚みが薄過ぎると、必要な吸収容量を維持できないという問題があり、厚過ぎると装着時の違和感につながるという問題がある。
上層吸収体4A及び下層吸収体4Bは、排血口部分41の繊維集合体を排血口部分41の前側の部分45まで延在させることにより、排血口部分41の前側の部分45の繊維構成を排血口部分41の繊維構成と同一としているが、例えば臀裂部分42と同様にする等、排血口部分41の繊維構成とは異なる繊維構成を採用することもできる。また、下層吸収体4Bは、厚肉部40の繊維集合体を周囲部まで延在させることにより、周囲部の繊維構成を厚肉部40の繊維構成と同一としているが、異なる繊維構成を採用することもできる。
これら上層吸収体4A及び下層吸収体4Bに用いられる合成繊維としては、例えばポリエチレン又はポリプロピレン等のポリオレフィン系、ポリエチレンテレフタレートやポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系、ナイロンなどのポリアミド系、及びこれらの共重合体などを使用することができ、これら2種を混合したものであってもよい。また、融点の高い繊維を芯とし融点の低い繊維を鞘とした芯鞘型繊維やサイドバイサイド型繊維、分割型繊維などの複合繊維も用いることができる。合成繊維は、体液に対する親和性を有するように、疎水性繊維の場合には親水化剤によって表面処理したものを用いるのが望ましい。
特に上層吸収体4Aの排血口部分41を含む前側部分4A1に用いる合成繊維としては、ポリエチレン、ポリエステル又はこれらの混合繊維等が好適であり、臀裂部分42を含む後側部分4A2に用いる合成繊維としてはポリプロピレン繊維、ポリエステル繊維、これらの捲縮繊維(捲縮率10〜90%)等が好適であり、下層吸収体4Bに用いる合成繊維としては、保湿性・保水性の観点からアクリル繊維やナイロン繊維等が好適である。
上層吸収体4A及び下層吸収体4Bに用いられるパルプ繊維の例としては、木材から得られる化学パルプ、溶融パルプ等のセルロース繊維や、レーヨン、アセテート等の人工セルロース繊維からなるものが挙げられ、広葉樹パルプよりは繊維長の長い針葉樹パルプの方が機能および価格の面で好適に使用される。
上層吸収体4Aは高吸水性樹脂を含有しない方が良いが、含有させることができる。高吸収性樹脂としては、たとえばポリアクリル酸塩架橋物、自己架橋したポリアクリル酸塩、アクリル酸エステル−酢酸ビニル共重合体架橋物のケン化物、イソブチレン・無水マレイン酸共重合体架橋物、ポリスルホン酸塩架橋物や、ポリエチレンオキシド、ポリアクリルアミドなどの水膨潤性ポリマーを部分架橋したもの等が挙げられる。これらの内、吸水量、吸水速度に優れるアクリル酸またはアクリル酸塩系のものが好適である。吸水性能を有する高吸水性樹脂は製造プロセスにおいて、架橋密度および架橋密度勾配を調整することにより吸水力と吸水速度の調整が可能である。上層吸収体4Aにおける高吸水性樹脂の配合量を多くすると所謂ゲルブロッキング現象が起き、上層吸収体4Aから下層吸収体4B側への浸透が阻害されるため、パルプ繊維及び合成繊維の合計重量に対して重量換算で1〜10%の割合で配合するのが望ましい。なお、高吸水性樹脂含有率が50%を超える場合にはパルプ繊維間の絡み合いが無くなり、シート強度が低下し破れや割れ等が発生し易くなるため望ましくない。
下層吸収体4Bは透過性よりも、上層吸収体4Aから浸透した体液を内部に保留し外部に滲み出さないように保持する保持性が重要であるため、高吸水性樹脂を含有する方がむしろ望ましい。高吸収性樹脂の含有率は、体液を吸収し保水するために、下層吸収体4Bを構成する繊維の全体重量に対して1〜20%重量%の割合で配合するのが望ましい。
上層吸収体4Aにおける臀裂部分42に代えて、図13に示すように、下層吸収体4Bの対応部分を厚く形成し、下層吸収体4Bにより厚肉部40の臀裂部分42を形成することもでき、その場合における下層吸収体4Bの繊維構成等は上述した上層吸収体4Aにおける臀裂部分42と同様となる。
かくして構成された吸収性物品においては、上層吸収体4Aのうち排血口部分41に細く短めの合成繊維を配合することによって、排血口部分41の液保持性が抑制されて繰り返し吸収性が向上するだけでなく、柔軟で排血口付近に対して十分にフィットするようになる。また、上層吸収体4Aのうち臀裂部部分42は、太く長めの合成繊維を配合することによって嵩高で圧縮復元性に富むようになり、臀裂に対して良好にフィットし、伝い漏れが効果的に防止されるようになる。さらに、下層吸収体4Bは、細い合成繊維を配合し、厚みを薄くすることにより、上層吸収体4Aによる厚肉部40が強調されるとともに、厚肉部40の周囲部が柔軟となり、股間部への当りが柔らかくなることにより装着感が良好となる。
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、図14に示すように、吸収体4の厚肉部40のうち排血口部分41では2層構造、臀裂部分42では3層構造となる吸収体構造を利用して、吸収体4の部位により繊維の長さ、太さ等を使い分け、排血口部分における吸収性とフィット性、及び臀裂部分におけるフィット性を両立させたものである。
すなわち、吸収体4の厚肉部40のうち排血口部分41は、下層吸収体4Bの上に上層吸収体4Aを積層してなる2層構造であるとともに、臀裂部分42は、下層吸収体4Bの上に中層吸収体4C及び上層吸収体4Aをこの順に積層してなる3層構造であり、且つこれら厚肉部40の周囲部が下層吸収体4Bのみにより形成されている。この第2の実施形態は、換言すれば、第1の実施形態における上層吸収体4Aの排血口部分41を含む前側部分4A1の繊維構成を後側に延長して上層吸収体4Aの臀裂部分42を含む後側部分4A2の上面を覆い、当該上層吸収体4Aの臀裂部分42を含む後側部分4A2を下層吸収体4Bとの間に挟んで中間層としたものということができる。
よって、本第2の実施形態における上層吸収体4A、下層吸収体4B、及び中層吸収体4Cは、それぞれ、第1の実施形態における上層吸収体4Aの排血口部分41、下層吸収体4B、及び上層吸収体4Aの臀裂部分42と同様の構成を採用することができる。
かくして構成された吸収性物品においては、上層吸収体4Aに細く短めの合成繊維を配合することによって、排血口部分41及び臀裂部分42の液保持性が抑制されて繰り返し吸収性が向上するだけでなく、柔軟で排血口付近に対して十分にフィットし、かつ排血口から臀部に至る部分の肌触りも良好となる。また、臀裂部分42に位置する中層吸収体4Cは、太く長めの合成繊維を配合することによって嵩高で圧縮復元性に富むようになり、臀裂に対して良好にフィットし、伝い漏れが効果的に防止されるようになる。さらに、下層吸収体4Bは、細い合成繊維を配合し、厚みを薄くすることにより、上層吸収体4A及び中層吸収体4Cによる厚肉部40が強調されるとともに、厚肉部40の周囲部が柔軟となり、股間部への当りが柔らかくなることにより装着感が良好となる。
その他は第1の実施形態と同様である。
<第3の実施形態>
第3の実施形態は、図15〜図17に示すように、上記第1及び第2の実施形態と異なり、吸収体4が一層構造の場合における応用例である。すなわち、吸収体4は一層構造であり、且つ前後方向中央かつ幅方向中央に位置する厚肉部40とその周囲部とを有し、これら厚肉部40及び周囲部は立体積繊により形成されており、吸収体4の厚肉部40における排血口部分41と臀裂部分42との境界より前側の部分4Dと後側の部分4Eとにおいてそれぞれにおいて、繊維の長さ、太さ等を使い分け、排血口部分における吸収性とフィット性、及び臀裂部分におけるフィット性を両立させたものである。
換言すれば、第3の実施形態は、吸収体4における排血口部分41を含む前側部分4D及び臀裂部分42を含む後側部分4Eが、第1の実施形態における上層吸収体4Aの排血口部分41を含む前側部分4A1、及び上層吸収体4Aの臀裂部分42を含む後側部分4A2にそれぞれ相当するものということができる。よって、第3の実施形態の吸収体4における排血口部分41を含む前側部分4D及び臀裂部分42を含む後側部分4Eは、それぞれ、第1の実施形態における上層吸収体4Aの排血口部分41を含む前側部分4A1及び臀裂部分42を含む後側部分4A2と同様の構成を採用することができる。
吸収体4は、排血口部分41の繊維集合体を排血口部分41の前側部分45まで一体的に延在させることにより、排血口部分41の前側部分45の繊維構成を排血口部分41と同一としているが、例えば臀裂部分42と同様にする等、排血口部分41とは異なる繊維構成を採用することもできる。また、吸収体4は、厚肉部40の繊維集合体を周囲部まで延在させることにより、周囲部の繊維構成を厚肉部40の繊維構成と同一としているが、異なる繊維構成を採用することもできる。
かくして構成された吸収性物品においては、吸収体4の厚肉部40における排血口部分41には細く短めの合成繊維を配合することによって、排血口部分41の液保持性を抑えて繰り返し吸収性を向上できるだけでなく、柔軟で排血口付近に対して十分にフィットするようになる。また、吸収体4の厚肉部40における臀裂部分42は、太く長めの合成繊維を配合することによって嵩高で圧縮復元性に富むようになり、臀裂に対して良好にフィットし、伝い漏れが効果的に防止されるようになる。
なお、バックシート2の両側部は、トップシート3の両側縁からはみ出しており、このはみ出し部分からトップシート3の側部上にかけて伸縮帯21が前後方向に伸張した状態で接着剤HM等により張り付けられている。伸縮帯21は、二つ折りに折り畳んだシート間に糸ゴム等の細長状伸縮部材22を前後方向に沿って伸張した状態で固定してなるものであり、その伸縮力によりナプキン1が船形に変形される。その他は第1の実施形態と同様である。
<他の形態への応用について>
本発明は、本発明の範囲内で、上記例以外の吸収体構造に対しても適用できることはいうまでもない。
第1の実施形態の生理用ナプキンの展開図である。 図1のII−II線断面図である。 図1のIII−III線断面図である。 上層吸収体と下層吸収体との積層構造(その1)を示す断面図である。 上層吸収体と下層吸収体との積層構造(その2)を示す断面図である。 エンボスの説明図である。 (A)はその要部拡大図であり、(B)はB−B線矢視図である。 エンボスの位置を下側にずらした生理用ナプキンの展開図である。 (A)〜(C)はそれぞれエンボスの変形例を示す図である。 その他のエンボスの形成態様を示す展開図である。 ナプキンの装着状態を示す斜視図である。 図1のIV−IV線断面図である。 変形例を示す幅方向中央線に沿う縦断面図である。 第2の実施形態の幅方向中央線に沿う縦断面図である。 第3の実施形態の生理用ナプキンの展開図である。 図15のV−V線断面図である。 図15のVI−VI線断面図である。
符号の説明
1…生理用ナプキン、2…不透液性バックシート、3…透液性トップシート、4…吸収体、4A…上層吸収体、4B…下層吸収体、5…クレープ紙、6…中高部、7…サイド不織布、8…エンボス、8a…前端部エンボス、8b…縮小形状エンボス、8c…第1の膨出形状エンボス、8d…中間弧状エンボス、8e…第2の膨出形状エンボス、8f…後部側エンボス、8g…第3の膨出形状エンボス、9…前端独立エンボス、10…第2の後部側エンボス、11…後端独立エンボス、BS…立体ギャザー、W…ウイング状フラップ、WB…臀部側ウイング状フラップ、40…厚肉部、41…排血口部分、42…臀裂部分。

Claims (4)

  1. 透液性トップシートとバックシートとの間に、繊維集合体で形成された吸収体が介在されてなる吸収性物品において、
    前記吸収体は、周囲部よりも厚肉であり且つ幅方向中央部に沿って延在する厚肉部を有し、これら厚肉部及び周囲部の高低差によって前記トップシート表面に中高部が形成されており、
    前記厚肉部は、排血口と対応する排血口部分と、その後側に位置し、臀裂と対応する臀裂部分とを有し、
    前記吸収体の前記排血口部分における少なくとも最上層部分は、繊維長4〜10mm、繊度2〜10dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み5〜20mmであり、
    前記吸収体の前記臀裂部分における厚み方向の少なくとも一部の層は、繊維長4〜20mm、繊度5〜20dtexの範囲内で且つ前記吸収体の前記排血口部分における少なくとも最上層部分の合成繊維よりも太い繊度の合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmである、
    ことを特徴とする吸収性物品。
  2. 前記吸収体は下層吸収体の上に上層吸収体を積層してなる2層構造であるとともに、前記厚肉部の周囲部は前記下層吸収体のみにより形成され、且つ前記厚肉部は上層吸収体と下層吸収体との積層部分により形成されており、
    前記上層吸収体の前記排血口部分は、繊維長4〜10mm、繊度2〜10dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmであり、
    前記上層吸収体の前記臀裂部分は、繊維長4〜20mm、繊度5〜20dtexの範囲内で且つ前記上層吸収体の前記排血口部分の合成繊維よりも太い繊度の合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmであり、
    前記下層吸収体は、繊維長4〜20mm、繊度2〜10dtexの合成繊維が前後方向に沿って配向された、繊維目付け0〜300g/m2、厚み0〜20mmの合成繊維集合体である上層部と、繊維目付け200〜800g/m2、厚み5〜25mmのパルプ繊維集合体である下層部とからなり、且つパルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で90〜60:10〜40である、
    請求項1記載の吸収性物品。
  3. 前記吸収体の厚肉部のうち前記排血口部分は、下層吸収体の上に上層吸収体を積層してなる2層構造であるとともに、前記臀裂部分は、下層吸収体の上に中層吸収体及び上層吸収体をこの順に積層してなる3層構造であり、且つこれら厚肉部の周囲部が前記下層吸収体のみにより形成されており、
    前記排血口部分並びに前記臀裂部分における各前記上層吸収体は、繊維長4〜10mm、繊度5〜20dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み5〜25mmであり、
    前記臀裂部分における前記中層吸収体は、繊維長4〜20mm、繊度2〜10dtexの範囲内で且つ前記排血口部分並びに前記臀裂部分における各前記上層吸収体の合成繊維よりも太い繊度の合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmである、
    前記排血口部分並びに前記臀裂部分における各前記下層吸収体は、繊維長4〜20mm、繊度2〜10dtexの合成繊維が前後方向に沿って配向された、繊維目付け0〜300g/m2、厚み0〜20mmの合成繊維集合体である上層部と、繊維目付け200〜800g/m2、厚み5〜25mmのパルプ繊維集合体である下層部とからなり、且つパルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で90〜60:10〜40である、
    請求項1記載の吸収性物品。
  4. 前記吸収体は、前記厚肉部及び周囲部が立体積繊により形成された一層構造体であり、
    前記吸収体の前記排血口部分は、繊維長4〜10mm、繊度2〜10dtexの合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で80〜20:20〜80であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み5〜25mmであり、
    前記吸収体の前記臀裂部分は、繊維長4〜20mm、繊度5〜20dtexの範囲内で且つ前記吸収体の前記排血口部分の合成繊維よりも太い繊度の合成繊維と、パルプ繊維とからなり、前記パルプ繊維:合成繊維の比率が重量換算で0〜80:20〜100であり、且つ繊維目付け200〜500g/m2、厚み8〜25mmである、
    請求項1記載の吸収性物品。
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