JP2010022557A - 疾患診断システム、端末装置、及びサーバ装置 - Google Patents

疾患診断システム、端末装置、及びサーバ装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 呼気から検出される様々な情報から、被験者が疾病を患っているか否かを分析し、分析結果を被験者及び医師等に提示して、疾病の早期発見及び早期治療を可能にする疾患診断システム、端末装置、及びサーバ装置を提供する。
【解決手段】 疾患診断システム100は、呼気から測定される複数の化学物質の濃度から、利用者が疾病を患っているか否かを分析する端末装置106A、106B、及び106C等と、インターネット104を介して端末装置106A、106B、及び106C等と接続され、主に医師及び看護士等によって管理され、端末装置106A等によって出力される分析結果を端末装置106A等から受信して管理するためのサーバ装置102とを含む。
【選択図】 図1

Description

この発明は、疾患診断システムに関し、特に、利用者の呼気から複数の特定化学物質の濃度を検出し、検出された複数の特定化学物質の濃度から疾病を患っているか否かを診断する疾患診断システム、端末装置、及びサーバ装置に関する。
現代のこの社会はいわゆる健康ブームである。その中で、疾病予防及び健康管理等の方法に関連して、個人が手軽に且つ迅速に健康状態をチェックできるシステムへの関心が高まっている。中でも、サンプリング及び作業等が簡便な呼気センシングが注目されている。呼気センシングとは、体調不良、疾病になる可能性が高い何かの兆候、又は既に患っている疾病に起因して発生したり、その量が変化したりする呼気の流量、特定の物質の濃度、及びそれらの変化等を呼気から測定することである。その測定結果により、個人の健康状態を把握できる可能性は非常に高い。呼気センシングは、疾病の早期発見、早期治療、及び健康管理に役立つ。
特許文献1は、喘息を患っている患者の状態を電子データで収集し、収集されたデータを分析して、分析結果を医師及び患者等に迅速にフィードバックするためのシステムを開示している。
特許文献1に記載のシステムは、患者によって保持され、患者が勢いよく息を吐いたときの息の流量のデータを測定するピークフローメータと、インターネットを介してピークフローメータと接続され、ピークフローメータによって測定されたデータを収集して、収集されたデータを患者毎に分析し、分析結果を看護士及び医師等に提示するための呼吸器情報処理装置とを含む。
ピークフローメータは、特に、喘息を患っている患者の状態を把握するためのものである。喘息を患っていると患者の気道は狭くなり、気道内に空気が通りにくくなる。したがって、そのような患者が息を吐き出すと、吐き出した息の流量は通常より低くなる。よって、吐く息の流量を測定するピークフローメータによって、患者が喘息をどれくらい患っているかを、医師等は診断することができる。
呼吸器情報処理装置は、以下のようにして収集されたデータの分析を行なう。呼吸器情報処理装置は、収集したデータから、患者がどれだけ危険な状態であるかを患者毎にスコアとして算出する。呼吸器情報処理装置は、スコアを参照して、危険な状態にある患者から順番に、適切な医療措置を看護士及び医師等に提示する。
上記システムによって、患者はわざわざ病院に赴かなくても、自宅でピークフローメータを用いることによって、患者がどれだけ喘息を患っているかを評価するためのデータが呼吸器情報処理装置に送信される。看護士及び医師等は、呼吸器情報処理装置に収集されたデータを参照して、もし、急を要する患者が存在すれば、その患者に対して何らかの措置を講ずることができる。その結果、通常の場合よりも、医師等は疾病の早期発見及び早期治療が可能となる。
なお、特許文献1では、上述したシステムにおいて、ピークフローメータの代わりに、患者の呼気の流量を所定の時間間隔で測定するスパイロメータを用いても良いと述べている。スパイロメータも同様にして、患者が喘息を患っているか否かを医師等に診断させるためのものである。
特許文献2では、妊婦の息から一酸化炭素(以下、COと呼ぶ。)濃度を測定して、測定されたCO濃度を分析し、妊婦がどのような疾患を患っているかを判定する方法を開示している。
具体的には、妊婦がどのような疾病を患っているかについて、以下のように判定される。
妊娠中に生じる疾病には、高血圧症、子癇前症、及びHELLP(Hemolytic anemia、Elevated Liver enzymes、Low Platelet count)症候群等がある。特許文献2に記載の方法では、妊娠中に生じる上記した疾病の各々に対して、妊婦の息から測定されたCO濃度が、各疾病において定められている基準濃度より低いか否かによって、疾病を患っているか、又は患っていないかを判定する。
特開2002‐95650 特開2002‐122592
特許文献1に記載の技術は、呼気の流量のみを測定して、喘息を患っている患者の状態を看護士及び医師等に提示して、疾病の早期治療等を可能にしている。しかし、特許文献1に記載の技術は、喘息を患っている患者のみを対象としており、その他の疾病を患っている患者を対象としているものではない。
特許文献2に記載の方法は、妊婦の息から測定されるCOから、妊娠中に生じる各種疾病を患っているか否かを判定している。しかし、特許文献2に記載の技術は、妊娠中に生じる疾病を特定して、特定した疾病のみに対して患っているか否かを判定している。
特許文献1及び特許文献2に記載の技術を鑑みると、疾病の早期発見、早期治療、及び健康管理を行なうためには、喘息と特許文献2において特定された、妊娠中に生じる疾病との他にも、呼気から検出される情報から様々な疾病について診断できることが望ましい。
したがって、本発明の目的は、呼気から検出される様々な情報から、被験者がどれだけ疾病を患っているかを分析し、分析結果を被験者及び医師等に提示して、疾病の早期発見及び早期治療を可能にする疾患診断システム、端末装置、及びサーバ装置を提供することである。
本発明の他の目的は、呼気から検出される様々な情報から、被験者がどれだけ疾病を患っているかを分析し、分析結果を被験者等に提示して、被験者による自主的な疾病予防活動の促進を可能にする疾患診断システム、端末装置、及びサーバ装置を提供することである。
本発明の第1の局面に係る疾患診断システムは、端末装置とサーバ装置とがネットワークを介して接続されている疾患診断システムである。端末装置は、ネットワークを介してサーバ装置と通信する第1の通信装置と、端末装置の利用者の呼気から複数の特定化学物質の濃度を検出して、複数の濃度信号を出力するセンシング装置と、第1の通信装置を介してサーバ装置に、センシング装置によって出力された複数の濃度信号に基づいて得られる診断用データを送信するための送信手段とを含む。サーバ装置は、ネットワークを介して端末装置と通信する第2の通信装置と、第2の通信装置を介して端末装置から、診断用データを受信するための受信手段と、サーバ装置の利用者からの指示に応答して、受信手段によって受信された診断用データから生成される、疾病を患っているか否かを評価するための疾病評価用情報をサーバ装置の利用者に提示するための提示手段とを含む。
端末装置のセンシング装置は、呼気から複数の特定化学物質の濃度を測定し、送信手段は、センシング装置によって出力された複数の濃度信号に基づいて得られる診断用データをサーバ装置に送信する。サーバ装置は、端末装置からの診断用データを受信して、診断用データから生成される疾病評価用情報をサーバ装置の利用者に提示する。サーバ装置の利用者は、端末装置の利用者の呼気から測定される複数の特定化学物質の濃度から、端末装置の利用者が疾病を患っているか否かを評価することができる。
したがって、サーバ装置の利用者が医師である場合、当該医師は提示手段によって提示された疾病評価用情報に基づいて、測定された複数の化学物質の濃度から総合的に診断可能な疾病に対して、患っているか否かを診断することができる。医師は、診断結果に応じて、疾病の早期発見及び早期治療等が可能となる。このことから、端末装置の利用者が病院に赴いたとしても、医師は、当該利用者が病院に赴く前から病状を把握することが可能であり、診察の時間を短縮することができる。また、多くの患者の診察のための待ち時間を軽減することができる。その結果、呼気から検出される様々な情報から、被験者がどれだけ疾病を患っているかを分析し、分析結果を被験者及び医師等に提示して、疾病の早期発見及び早期治療を可能にする疾患診断システムを提供することができる。
好ましくは、サーバ装置はさらに、提示手段によって提示された疾病評価用情報に関連する診断結果をサーバ装置の利用者に入力させる診断結果入力手段と、第2の通信装置を介して端末装置に、診断結果入力手段によって入力された診断結果を送信する診断結果送信手段とを含む。端末装置はさらに、第1の通信装置を介してサーバ装置から、診断結果送信手段によって送信された診断結果を受信する診断結果受信手段と、診断結果受信手段によって受信された診断結果を端末装置の利用者に提示する手段とを含む。
サーバ装置は、疾病評価用情報に関連する診断結果を、サーバ装置の利用者に入力させ、入力された診断結果を端末装置に送信する。端末装置は、サーバ装置からの診断結果を、端末装置の利用者に提示する。サーバ装置の利用者が医師である場合、電話及び手紙の郵送と異なり、医師による診断結果は、サーバ装置及び端末装置を介して、迅速に端末装置の利用者に伝達され得る。したがって、端末装置の利用者は、当該診断結果を参照することにより、自分の健康状態を即座に知ることができる。また、疾病の予防、健康診断、精密検査、及び入院の手続き等のように、次に自分がどのような行動を起こすべきであるかを即座に考察して実行することができる。その結果、呼気から検出される様々な情報から、被験者がどれだけ疾病を患っているかを分析し、分析結果を被験者及び医師等に提示して、疾病の早期発見及び早期治療を可能にする疾患診断システムを提供することができる。
本発明の第2の局面に係る端末装置は、サーバ装置とネットワークを介して接続される端末装置である。端末装置は、ネットワークを介してサーバ装置と通信する通信装置と、利用者の呼気から複数の特定化学物質の濃度を検出して、複数の濃度信号を出力するセンシング装置と、通信装置を介してサーバ装置に、センシング装置によって出力された複数の濃度信号に基づいて得られる診断用データを送信するための送信手段とを含む。
好ましくは、端末装置はさらに、送信手段によって送信された診断用データから生成される、疾病を患っているか否かを評価するための疾病評価用情報に関連する診断結果を、通信装置を介してサーバ装置から受信する診断結果受信手段と、端末装置はさらに、診断結果受信手段によって受信された診断結果を端末装置の利用者に提示する手段とを含む。
より好ましくは、端末装置はさらに、センシング装置によって出力された複数の濃度信号から、疾病を患っているか否かを判定する判定手段と、利用者からの指示に応答して、センシング装置によって出力された複数の濃度信号と、判定手段による判定結果とを当該利用者に提示するための提示手段とを含む。送信手段は、通信装置を介してサーバ装置に、センシング装置によって出力された複数の濃度信号と判定手段による判定結果とを含む診断用データを送信するための手段を含む。
判定手段は、利用者が疾病を患っているか否かを判定し、提示手段は、その判定結果を利用者に提示する。したがって、利用者は、当該端末装置を自宅に置いておけば、自分がどのような病状であるかを自宅で手軽に診断することができ、病院等の医療施設に行くべきか否かを即座に判断することができる。このことは、端末装置の利用者にとって、病気を未然に防ぐための可能性を増すことになる。その結果、呼気から検出される様々な情報から、被験者がどれだけ疾病を患っているかを分析し、分析結果を被験者等に提示して、被験者による自主的な疾病予防活動の促進を可能にする端末装置を提供することができる。
本発明の第3の局面に係るサーバ装置は、端末装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置である。サーバ装置は、ネットワークを介して端末装置と通信する通信装置と、通信装置を介して端末装置から、呼気から検出される複数の特定化学物質の濃度信号に基づいて得られる診断用データを受信するための受信手段と、利用者からの指示に応答して、受信手段によって受信された診断用データから生成される、疾病を患っているか否かを評価するための疾病評価用情報を当該利用者に提示するための提示手段とを含む。
好ましくは、サーバ装置はさらに、提示手段によって提示された疾病評価用情報に関連する診断結果を利用者に入力させる診断結果入力手段と、通信装置を介して端末装置に、診断結果入力手段によって入力された診断結果を送信する診断結果送信手段とを含む。
より好ましくは、提示手段は、受信手段によって受信された診断用データから生成される、疾病を患っているか否かを評価するための疾病評価用情報を記憶するための記憶手段と、利用者からの指示に応答して、記憶手段に記憶されている疾病評価用情報を当該利用者に提示するための手段とを含む。
記憶手段は、疾病評価用情報を記憶し、提示する手段は、記憶手段に記憶されている疾病評価用情報をサーバ装置の利用者に提示する。したがって、当該記憶手段が大容量であれば、端末装置の多くの利用者のための疾病評価用情報を記憶することができる。
以下、本発明の実施の形態について、添付図面に基づき詳細に説明する。なお、以下の実施の形態の説明では、同一の部品には同一の参照番号を付してある。それらの機能及び名称も同一である。したがって、それらについての詳細な説明は繰返さない。
[ネットワーク構成]
図1は、本発明の実施の形態に係る疾患診断システム100の構成を簡略化して示す図である。図1を参照して、疾患診断システム100は、呼気から測定される複数の化学物質の濃度から、利用者が疾病を患っているか否かを分析する端末装置106A、106B、及び106C等と、インターネット104を介して端末装置106A、106B、及び106C等と接続され、主に医師及び看護士等によって管理され、端末装置106A等によって出力される分析結果を端末装置106A等から受信して管理するためのサーバ装置102とを含む。
以後、端末装置106A、106B、106C等を代表して単に端末装置106と呼ぶことがある。
[サーバ装置102の機能的構成]
図2は、サーバ装置102の機能的構成を示すブロック図である。図2を参照して、サーバ装置102は、サーバ装置102の制御中枢を司る、実質的にコンピュータからなる制御部130と、何れも制御部130に接続された、インターネット104を介して端末装置106に接続可能であり、データの送受信を行なう通信装置134、種々の情報を記憶する記憶装置132、及び表示装置136とを含む。
記憶装置132は、呼気から検出される複数の化学物質の濃度等の情報を記憶するための呼気情報DB138を含む。
制御部130によって実行される機能には、主に、端末装置106の利用者が疾病を患っているか否か等を示す分析結果データを端末装置106から受信する分析結果受信機能と、分析結果受信機能によって受信された分析結果をサーバ装置102の利用者に提示する提示機能と、提示機能によって提示された分析結果に基づく診断結果データを、サーバ装置102の利用者に入力させ、入力された診断結果データを端末装置106に送信する診断結果送信機能とがある。
分析結果受信機能によって受信される分析結果データは、端末装置106が出力した分析結果である。診断結果送信機能によって、サーバ装置102の利用者によって入力される診断結果データは、以下に述べるようなデータである。診断結果データは、提示機能によって提示された分析結果に基づいて、主に医師及び看護士等であるサーバ装置102の利用者が、専門的な知識及び経験から診断した結果である。例えば、診断結果データとは、具体的な健康状態、病状、疾病の予防方法、入院指示、及び処方箋等である。
[端末装置106の外観構成]
図3は、端末装置106の外観構成を示す平面図である。なお、ここでは、端末装置106A、106B及び106Cの構成は全て端末装置106と同じであるものとする。図3を参照して、端末装置106は、携帯電話であって、扁平な直方体形状を有する筐体150と、筐体150の上面の上半分に配置されたディスプレイ152と、ディスプレイ152上に表示されたカーソルを上下左右に移動させる際に操作されるキーであるカーソルキー154と、予め定められた特定の機能を利用者に実行させる場合に操作されるキーであるファンクションキー156と、電話番号及びメールアドレス等のアクセスコード及び文字等の入力時に操作されるキーであるテンキー158と、筐体150の左下側に内蔵され、呼気中の複数の化学物質の濃度について測定可能であるガスセンシング装置160と、を含む。
ガスセンシング装置160は、中空で概略直方体の筐体162と、筺体162の下端に設けられ、筐体162の内部空間に呼気を導入するためのパイプ状の呼気導入部164とを含む。
図4は、ガスセンシング装置160を図3の紙面に平行な面で切断した断面図を示す。図4を参照して、ガスセンシング装置160は、筐体162の左側の側面に設けられ、筐体162の内部空間の気体を排出する、逆止弁が設けられた排気部202、204、206及び208と、筐体162の内部に形成され、筐体162の内部空間に小室194を設けるための、上側から順番に形成された開口240、228、及び222を有する仕切部材224と、筐体162の内部空間から小室194を除いた空間を上から順番に3つの小室200、198、及び196に分離するための仕切部材238及び226と、開口240、228、及び222の、小室200、198、及び196側にそれぞれ設けられた、呼気中の特定ガス成分のみを選択的に透過する選択透過膜248、236、及び214とを含む。呼気導入部164及び排気部208は小室194内に開口している。排気部206、204、及び202はそれぞれ小室200、198、及び196内に開口している。
選択透過膜248、236及び214は、具体的には、ポリスルフォン、セルロースアセテート、ポリイミド、ポリ4−メチルペンテン、シリコンゴム、ポリカーボネート等の高分子材料、パラジウム等の特定成分を吸着する金属、及びこれらの複合材料のうち、後述するガスセンサ素子270による特定ガス成分検出について、その感度及び精度を向上させるものが選択される。例えば、ガスセンサ素子270が検出する特定ガス成分を透過させる材料、又は、当該特定ガス成分の検出を阻害する物質を透過しない材料である。
この実施の形態では、選択透過膜248、236、及び214は、それぞれ呼気中の一酸化窒素(以下、NOと呼ぶ。)、CO、及び過酸化水素(以下、Hと呼ぶ。)を透過するものとする。なお、これら選択透過膜248、236、及び214は、上記した特定ガス成分に加え、呼気中の通常の気体(窒素、酸素など)を透過するものであってもよい。
ガスセンシング装置160はさらに、小室200内の、開口240と排気部206との間に配置されたセンサ基板246と、センサ基板246の開口240に臨む面に設けられたヒータ244と、ヒータ244の右側、すなわち開口240に臨む位置に配置された、NO濃度を測定するためのセンサ242と、小室198内の、開口228と排気部204との間に配置されたセンサ基板234と、センサ基板234の開口228に臨む面に設けられたヒータ232と、ヒータ232の右側、すなわち開口228に臨む位置に配置された、CO濃度を測定するためのセンサ230と、小室196内の、開口222と排気部202との間に配置されたセンサ基板216と、センサ基板216の開口222に臨む面に設けられたヒータ220と、ヒータ220の右側、すなわち開口222に臨む位置に配置された、H濃度を測定するためのセンサ218と、小室194内の、開口240と排気部208との間に設けられ、呼気導入部164から小室194内部に導入される呼気を反射するための反射板210と、呼気導入部164内部の逆止弁の近傍に設けられる、呼気の流量を測定するための流量センサ192とを含む。
このガスセンシング装置160で使用されるセンサ242、230、及び218は、特定のガス成分を選択的に吸着することができる。センサ242、230、及び218はいずれも、カーボンナノチューブ(Carbon Nano Tube。以下「CNT」と呼ぶ。)からなるガスセンサ素子を含んでいる。
図5に、ガスセンサ素子270の概略構成を示す。図5を参照して、ガスセンサ素子270は、一般的に、特定の分子により表面修飾されたカーボンナノ構造体からなるセンシング部272と、センシング部272の両端に配置された電極274及び276とを含む。
図6に、センシング部272における表面修飾の様子を模式的に示す。
図6を参照して、センシング部272は、CNT構造体290と、CNT構造体290の表面に固定された、検出対象ガスに対応する特定の物質の分子292とを含む(ここでは分子292として金属フタロシアニンの分子構造を図示しているが、分子292は金属フタロシアニンに限定されない。)。
たとえばコバルト原子(以下、Coと呼ぶ。)を中心金属とした錯体でカーボンナノ構造体の表面を修飾すると、呼気中のNOがこの錯体に吸着される。その結果、前述したとおりカーボンナノ構造体の電気抵抗が変化する。この変化量は、カーボンナノ構造体表面に吸着したNO分子の量に応じて変わる。したがって、センシング部272に電流を通したときの抵抗値の変化を見ることにより、呼気中のNOの濃度を検出することができる。
なお、この実施の形態では、センサ242のセンシング部として、NOを選択的に吸着するCoを中心金属とする錯体により表面修飾されたものを、センサ230のセンシング部として、COを選択的に吸着するものにより表面修飾されたものを、センサ218のセンシング部として、Hを選択的に吸着するものにより表面修飾されたものを、それぞれ用いている。
図7は、センサ242、230、及び218の各々に設けられた、ガスセンサ素子270の抵抗変化を測定するための測定回路300の構成を示す。図7を参照して、測定回路300は、定電圧源302と、定電圧源302の両端の間に直列に接続されたガスセンサ素子270及び負荷抵抗304と、ガスセンサ素子270及び負荷抵抗304の接点に接続された入力を持ち、この接点の電位変化を増幅するための増幅器306とを含む。図5に示すガスセンサ素子270の電極274は、定電圧源302のプラス端子へ、電極276は負荷抵抗304及び増幅器へ接続される。負荷抵抗304の抵抗値は既知である。ガスセンサ素子270及び負荷抵抗304の接続点の電位を測定することにより、ガスセンサ素子270の電気抵抗の変化を知ることができ、したがって、ガスセンサ素子270に吸着した特定ガス成分の濃度を知ることができる。
[端末装置106の機能的構成]
図8は、端末装置106の機能的構成を示すブロック図である。図8を参照して、端末装置106は、端末装置106の制御中枢を司る、実質的にコンピュータからなる制御部340と、何れも制御部340に接続された、インターネット104を介してサーバ装置102に接続可能であり、データの送受信を行なう第1の通信装置344、図示しない電話回線網に接続され、当該電話回線網に接続されている他の携帯電話との通話中に、音声の無線通信を行なう第2の通信装置356、利用者が端末装置106を操作する際に使用する操作装置348、種々の情報を記憶する記憶装置342、日時を計時する計時装置352、ガスセンシング装置160、音声入出力装置358、及び表示装置346とを含む。
第1の通信装置344及び第2の通信装置356の各々は、何れも図示しないアンテナ、RF(Radio Frequency)部、変調部及び復調部等を含む。操作装置348は、図3に示すカーソルキー154、ファンクションキー156、及びテンキー158等を含む。表示装置346は、図3に示すディスプレイ152等を含む。音声入出力装置358は、マイク、音声入力データ処理部、スピーカ、及び音声出力データ処理部等を含む。
記憶装置342は、端末装置106の利用者の呼気から検出される複数の化学物質の濃度等の情報を記憶し、サーバ装置102の呼気情報DB138と同様の構成である呼気情報DB354を含む。
制御部340によって実行される機能には、通話機能等のような通常の携帯電話の機能の他に、利用者の呼気からNO濃度、CO濃度、及びH濃度を測定する呼気測定機能と、それらの化学物質の濃度の履歴をディスプレイ152に表示する呼気情報表示機能と、それらの化学物質の濃度等をサーバ装置102に送信するサーバ送信機能と、サーバ送信機能によって送信された化学物質の濃度等に基づいて、サーバ装置102の利用者が出した診断結果データを、サーバ装置102から受信して提示する診断結果受信機能とがある。以下、呼気測定機能、呼気情報表示機能、及びサーバ送信機能の総称を、呼気関連機能とする。
[DB構成]
図9は、図2に示す呼気情報DB138の構成を示す図である。図9を参照して、呼気情報DB138の各レコードは、端末装置106の利用者名を記憶するためのユーザIDフィールドと、各利用者の生年月日を記憶するための生年月日フィールドと、各レコードが呼気情報DB138に登録された日付及び時刻をそれぞれ記憶するための登録日付フィールド及び登録時刻フィールドと、NO濃度を記憶するためのNO濃度フィールドと、CO濃度を記憶するためのCO濃度フィールドと、H濃度を記憶するためのH濃度フィールドと、当該レコードが登録された時点において、利用者が慢性閉塞性肺疾患(Chronic Obstructive Pulmonary Disease、以下、COPDと呼ぶ。)を患っているか否かを0及び1のいずれかで記憶するためのCOPD判定フラグフィールドとからなる。COPDを患っている場合、COPD判定フラグフィールドには1が格納され、COPDを患っていない場合、COPD判定フラグフィールドには0が格納される。
図8に示す端末装置106の呼気情報DB354の構成は、呼気情報DB138の構成とほぼ同様であるが、呼気情報DB354のユーザIDフィールドには、端末装置106の利用者の名前のみを記憶する点において、呼気情報DB138の構成と異なる。
[パケットの構成]
図10は、端末装置106がサーバ装置102に送信するパケット380の構成を示す図である。図10を参照して、パケット380は、端末装置106の利用者名であるユーザIDと、利用者の生年月日とからなる。パケット380はさらに、呼気情報DB354のユーザIDフィールド及び生年月日フィールドの値が、それぞれパケット380のユーザID及び生年月日に一致するレコードの中で、登録日付フィールド、登録時刻フィールド、NO濃度、CO濃度、H濃度、及びCOPD判定フラグフィールドの値を、それぞれ格納するための登録日付(1)〜登録日付(n)、登録時刻(1)〜登録時刻(n)、NO濃度(1)〜NO濃度(n)、CO濃度(1)〜CO濃度(n)、H濃度(1)〜H濃度(n)、及びCOPD判定フラグ(1)〜COPD判定フラグ(n)からなる。変数Iを1〜nのいずれかの数であるとすると、登録日付(I)、登録時刻(I)、NO濃度(I)、CO濃度(I)、H濃度(I)、及びCOPD判定フラグ(I)には、呼気情報DB354の1つのレコードに含まれるデータが格納される。
[画面の構成]
以下、端末装置106のディスプレイ152に表示される画面の例について説明する。
図11は、利用者が呼気関連機能の利用を開始する際に、ディスプレイ152に表示されるトップメニュー画面390を示す図である。図11を参照して、トップメニュー画面390には、利用者が端末装置106に呼気測定機能、呼気情報表示機能、及びサーバ送信機能をそれぞれ実行させるための、呼気測定ボタン392、呼気情報表示ボタン394、及びサーバ送信ボタン396と、呼気関連機能の利用を終了するための終了ボタン398とが配置されている。
図12は、トップメニュー画面390が表示されている間、利用者が呼気情報表示ボタン394を押下した場合に表示される、履歴表示画面391を示す図である。図12を参照して、履歴表示画面391には、NO濃度、CO濃度、及びH濃度の各履歴を表示する領域と、COPDを患っているか否かを示す文言を表示する領域と、履歴表示画面391をディスプレイ152から消去して、トップメニュー画面390を表示するための戻るボタン398とが配置されている。
[ソフトウェア構成]
(サーバ装置102のソフトウェア構成)
図13は、サーバ装置102で実行されるプログラムの制御構造を示すフローチャートである。このプログラムを実質的にコンピュータである制御部130が実行することにより、サーバ装置102の機能が実現される。
図13を参照して、このプログラムは、端末装置106からのパケット380の受信、サーバ装置102の管理者からの、呼気に関する情報を提示するための指示、及びサーバ装置102の管理者による診断結果データの入力のいずれかを受けるまで待機するステップ400を含む。
このプログラムはさらに、ステップ400において、提示するための指示を管理者から受けた場合に、呼気情報DB138を参照して、全てのユーザIDを重複なく抽出するステップ402と、ステップ402の後、ステップ402において抽出したユーザIDの一覧を表示装置136に表示するステップ406と、ステップ406の後、サーバ装置102の管理者によって、ステップ406において表示されたユーザIDの一覧からいずれか1つのユーザIDが選択されるまで待機するステップ408とを含む。このプログラムはさらに、ステップ408において、1つのユーザIDが選択された場合に、呼気情報DB138を参照して、ステップ408において選択されたユーザIDに一致するレコードを全て抽出するステップ410と、ステップ410の後、ステップ410において抽出されたレコードから、各化学物質の濃度の履歴を示した折れ線グラフと、登録日付及び登録日時が最新であるレコードのCOPD判定フラグフィールドの値によるCOPDを患っているか否かを示す文章とを表示装置136に表示して、制御をステップ400に戻すステップ412とを含む。
このプログラムはさらに、ステップ400において、パケット380を受信した場合に、パケット380に含まれるデータを呼気情報DB138に記憶して、制御をステップ400に戻すステップ404と、ステップ400において、管理者から診断結果データの入力があった場合に、入力された診断結果データを端末装置106に送信し、制御をステップ400に戻すステップ414とを含む。
なお、ステップ400において入力される管理者からの診断結果データは、上記したステップ412において表示された情報に基づいて、サーバ装置102の管理者が考え出した診断結果データである。
(端末装置106のソフトウェア構成)
図14は、端末装置106が起動されたときに制御部340が実行するプログラムの制御構造を示すフローチャートである。図14を参照して、このプログラムは、診断結果データをサーバ装置102から受信したか否かを判定し、判定結果に応じて制御の流れを分岐させるステップ446と、ステップ446の判定結果がYESの場合に、ステップ446において受信した診断結果データをディスプレイ152に表示して、制御をステップ446に戻すステップ448とを含む。
このプログラムはさらに、ステップ446の判定結果がNOの場合に、呼気関連機能を端末装置106に実行させるための指示を利用者から受けたか否かを判定し、判定結果に応じて、制御の流れを分岐させるステップ430と、ステップ430の判定結果がNOの場合に、通話機能等のような通常の携帯電話の機能を実行して、制御をステップ430に戻すステップ434とを含む。
このプログラムはさらに、ステップ430の判定結果がYESの場合に、トップメニュー画面390をディスプレイ152に表示するステップ432と、ステップ432の後、トップメニュー画面390に表示されているボタンのいずれかが利用者から押下されるまで待機するステップ436と、ステップ436において終了ボタン398が押下された場合に、トップメニュー画面390をディスプレイ152から消去して、制御をステップ430に戻すステップ438とを含む。
このプログラムはさらに、ステップ436において呼気測定ボタン392が押下された場合に、利用者の呼気からNO、CO、及びHの各濃度を測定し、測定された各濃度とCOPDを患っているか否かとを呼気情報DB354に記憶し、制御をステップ436に戻すステップ440と、ステップ436において呼気情報表示ボタン394が押下された場合に、呼気情報DB354から、ユーザIDフィールドの値が現在の利用者のユーザIDに一致する全てのレコードを抽出して、抽出したレコードからNO、CO、及びHの各濃度の履歴及びCOPDを患っているか否かを示す文言を表示する履歴表示画面391を生成し、ディスプレイ152に履歴表示画面391を表示して、制御をステップ436に戻すステップ442とを含む。
このプログラムはさらに、ステップ436においてサーバ送信ボタン396が押下された場合に、呼気情報DB354からユーザIDフィールドの値が当該利用者のユーザIDに一致するレコードを抽出して、抽出したレコードからパケット380を生成し、生成したパケット380をサーバ装置102に送信して、制御をステップ436に戻すステップ444を含む。
図15は、図14のステップ440の詳細なフローである。図15を参照して、このルーチンは、利用者がガスセンシング装置160に呼気を吹きかけるまで待機するステップ450と、ステップ450において利用者が呼気を吹きかけた場合に、呼気から測定されたCO濃度、NO濃度、及びH濃度から後述するCOPD診断処理によりCOPDを患っているか否かを判定するステップ452と、ステップ452の後、呼気情報DB354のユーザIDフィールド、生年月日フィールド、登録日付フィールド、登録時刻フィールド、NO濃度フィールド、CO濃度フィールド、Hフィールド、及びCOPD判定フラグフィールドの値を、それぞれ当該利用者のユーザID、生年月日、現在の日付、現在の時刻、ステップ450において測定されたNOの濃度、COの濃度、Hの濃度、及びステップ452での判定結果としたレコードを、呼気情報DB354に追加し、このルーチンを終了するステップ454とを含む。
<COPD診断処理>
COPD診断処理では、先ず、呼気情報DB354を参照して、現在の利用者のユーザIDのレコードであって、登録日付フィールド及び登録時刻フィールドの値が最新の日時であるレコードを抽出する。ステップ450において測定されたNO濃度(以下、新規のNO濃度と呼ぶ。)が、抽出されたレコードのNO濃度(以下、直前のNO濃度と呼ぶ。)の120%より大きく、かつ、ステップ450において測定されたCO濃度(以下、新規のCO濃度と呼ぶ。)が、抽出されたレコードのCO濃度(以下、直前のCO濃度と呼ぶ。)の80%〜120%の間であり、かつ、ステップ450において測定されたH濃度(以下、新規のH濃度と呼ぶ。)が、抽出されたレコードのH濃度(以下、直前のH濃度と呼ぶ。)の120%より大きいか否かを判定する。判定結果が、YESかNOかにより、利用者はCOPDを患っている、又はCOPDを患っていないと判定する。
なお、上記した「新規のNO濃度が、直前のNO濃度の120%より大きいか否かを判定する」ことは、「新規のNO濃度が、直前のNO濃度と比較して、違いがあるとみなせるほど値が大きいか否か」を判定するための1つの手法である。したがって、違いがあるとみなせるほど値が大きいか否かを判定するためには、120%より大きいか否かを判定する方法には限定されず、他の判定手法を用いても良い。H濃度についても同様のことが言える。
また、上記した「新規のCO濃度が、直前のCO濃度の80%〜120%の間であるか否かを判定する」ことは、「新規のCO濃度が、直前のCO濃度と同じ程度の値であるか否か」を判定するための1つの手法である。したがって、同じ程度の値であるか否かを判定するためには、80%〜120%の間であるか否かを判定する方法には限定されず、他の判定手法を用いても良い。
なお、上述したCOPD診断処理による、NO、CO、及びHの各濃度の変化から、なぜCOPDを患っているか否かを判定できるかを説明するための根拠は、臨床化学の分野の研究成果においてよく知られていることなので、ここではその詳細について説明しない。
[動作]
図1〜15を参照して、上記した構成を持つ本実施の形態に係る疾患診断システム100は以下のように動作する。なお、これに先立ち、呼気情報DB138、及び呼気情報DB354には、それぞれ図9に示すような情報が予め記憶されているものとする。
サーバ装置102が起動されると、サーバ装置102は、端末装置106からのパケット380の受信、サーバ装置102の管理者による呼気に関する情報を提示するための指示、及びサーバ装置102の管理者による診断結果データの入力のいずれかを受けるまで待機する(図13に示すステップ400)。
端末装置106が起動されると、端末装置106は、サーバ装置102からの診断結果データの受信、及び利用者から呼気関連機能を実行させるための指示のいずれかがあるか否かを常に判定する(図14に示すステップ446及び430)。端末装置106は、診断結果データの受信及び呼気関連機能の実行の指示のいずれもがない場合(図14に示すステップ446においてNO、かつステップ430においてNO)、通常の携帯電話の機能を実行する(図14に示すステップ434)。
呼気関連機能の実行の指示があった場合、端末装置106は、図11に示すトップメニュー画面390をディスプレイ152に表示し(図14に示すステップ432)、トップメニュー画面390に表示されているいずれかのボタンを利用者が押下するまで待機する(図14に示すステップ436)。
ステップ436において、利用者が、呼気測定ボタン392を押下したものとする。
端末装置106は、ガスセンシング装置160に利用者が呼気を吹きかけるまで待機する(図15に示すステップ450)。利用者が、ガスセンシング装置160に呼気を吹きかけると、ガスセンシング装置160は、吹きかけられた呼気からNO、CO、及びHの各濃度を測定する。端末装置106は、呼気情報DB354を参照して、ユーザIDフィールドの値が現在の利用者のユーザIDに一致するレコードであって、登録日付フィールド及び登録時刻フィールドの値がそれぞれ最新の日付及び時刻であるレコードを抽出する。端末装置106は、抽出されたレコードの各化学物質の濃度と、測定された各化学物質の濃度とを用いて、上述したCOPD診断処理により、利用者がCOPDを患っているか否かを判定する(図15に示すステップ452)。ここで、COPD診断処理により、利用者がCOPDを患っていると判定されたものとする。端末装置106は、呼気情報DB354のユーザIDフィールド、生年月日フィールド、登録日付フィールド、登録時刻フィールド、NO濃度フィールド、CO濃度フィールド、Hフィールド、及びCOPD判定フラグフィールドの値を、それぞれ現在の利用者のユーザID、生年月日、現在の日付、現在の時刻、ステップ450において測定されたNOの濃度、COの濃度、Hの濃度、及びステップ452における判定結果としたレコードを、呼気情報DB354に追加し(図15に示すステップ454)、制御をステップ436に示す。
ステップ436において、利用者が、呼気情報表示ボタン394を押下したものとする。
端末装置106は、呼気情報DB354を参照して、ユーザIDフィールドの値が現在の利用者のユーザIDに一致するレコードを全て抽出して、履歴表示画面391を生成し、生成した履歴表示画面391をディスプレイ152に表示する(図14に示すステップ442)。端末装置106は、制御をステップ436に戻す。
履歴表示画面391には、利用者がCOPDを患っているか否かが示されている。したがって、COPDを患っていないという結果が表示されていれば、利用者は、今後、自分の健康を維持しようと努めるだろう。しかし、COPDを患っているという結果が表示されていれば、利用者は、医師等の診断を受けるべきか否かを即座に判断することができる。
ステップ436において、利用者が、サーバ送信ボタン396を押下したものとする。
端末装置106は、呼気情報DB354からユーザIDフィールドの値が現在の利用者のユーザIDに一致するレコードを抽出して、抽出したレコードからパケット380を生成し、生成したパケット380をサーバ装置102に送信する(図14に示すステップ444)。端末装置106は、制御をステップ436に戻す。
上記のステップ436において、端末装置106の利用者が終了ボタン398を押下すると、端末装置106は、表示装置346からトップメニュー画面390を消去して、制御をステップ446に戻す(図14に示すステップ438)。
サーバ装置102は、端末装置106からパケット380を受信すると、パケット380に格納されているデータを呼気情報DB138に記憶して(図13に示すステップ404)、制御をステップ400に戻す。
ステップ400において、サーバ装置102が、呼気に関する情報を提示するための指示をサーバ装置102の管理者から受けた場合、サーバ装置102は、呼気情報DB138を参照して、呼気情報DB138に記憶されている全てのユーザIDを抽出する(図13に示すステップ402)。サーバ装置102は、抽出したユーザIDの一覧を表示装置136に表示して(図13に示すステップ406)、サーバ装置102の管理者がユーザIDの一覧からいずれか1つを選択するまで待機する(図13に示すステップ408)。管理者によって1つのユーザIDが選択された場合、サーバ装置102は、呼気情報DB138を参照して、選択されたユーザIDに一致するレコードを全て抽出する(図13に示すステップ410)。サーバ装置102は、抽出したレコードから、各化学物質の濃度の履歴を表示する画像と、登録日付及び登録時刻が最新であるレコードのCOPD判定フラグフィールドの値によるCOPDを患っているか否かを示す文章とを表示装置136に表示して、制御をステップ400に戻す(図13に示すステップ412)。
サーバ装置102の管理者である医師及び看護士等は、ステップ412において表示された各化学物質の濃度の履歴とCOPDの診断結果とを参照することによって、端末装置106の利用者がどのような健康状態であるかを把握することができる。もし、当該利用者の病状が危険な状態であれば、即座に当該利用者に通知して、入院の準備を進めたり、精密検査の受診を行なうべきであることを提示したりすることができる。
サーバ装置102の管理者が、ステップ412において表示された情報に基づく、具体的な診断内容、入院指示、及び精密検査の受信の指示等の内容を含む診断結果データをサーバ装置102に入力したものとする。サーバ装置102は、入力された診断結果データを端末装置106に送信する(図13に示すステップ414)。
端末装置106が診断結果データを受信すると(図14に示すステップ446においてYES)、受信した当該データをディスプレイ152に表示する(図14に示すステップ448)。
端末装置106の利用者は、表示された診断結果データを参照することにより、自分がどのような健康状態であるかを把握することができ、健康診断、精密検査、及び入院の手続き等、次にどのような行動を起こすべきであるかを即座に考察し実行することができる。
[本実施の形態の効果]
以上の説明から明らかなように、本実施の形態に係る疾患診断システム100を利用することにより、端末装置106は、利用者の呼気からNO、CO、及びHの濃度を測定して、それらの化学物質の濃度から利用者がCOPDを患っているか否かを判定する。したがって、利用者は、端末装置106を自宅に置いておけば、COPDに関して自分がどのような病状であるかを自宅で手軽に診断することができ、病院等の医療施設に行くべきか否かを即座に判断することができる。このことは、端末装置106の利用者にとって、病気を未然に防ぐための可能性を増すことになる。
また、サーバ装置102は、インターネット104に接続されている端末装置106の利用者の呼気から検出される各化学物質の濃度の履歴を管理することができる。サーバ装置102は、端末装置106の利用者の各化学物質の濃度の履歴と、各利用者がCOPDを患っているか否かをサーバ装置102の管理者である医師及び看護士等に提示する。したがって、医師及び看護士等は、提示された内容を参照して、各端末装置106の利用者に対して、どのような処置を講ずるべきかを即座に指導することができる。また、医師等は複数の化学物質の濃度の履歴を参照することができるため、各医師が保持している医学の専門的な知識を持ってすれば、各濃度の履歴からより正確に疾病の度合いを判断することができるだろう。
[変形例]
上記した実施の形態では、端末装置106は、携帯電話であった。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、端末装置106は、PHS(Personal Handyphone System)及びPDA(Personal Digital Assistant)等の個人用携帯情報端末でもよく、デスクトップ型又はノート型のPC(Personal Computer)でもよい。
また、上記した実施の形態では、ガスセンシング装置160が測定するものは、NO、CO、及びHの濃度であった。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、ガスセンシング装置160が測定する化学物質の濃度は、呼気から濃度が測定されるものであれば何でも良い。例えば、本実施の形態で挙げた化学物質の他に、エタン、ペンタン、水素、アンモニア、アセトン、及びメチルメルカプタン等であっても良い。
さらに、本実施の形態では、端末装置106によって患っているか否かを判定される疾病は、COPDのみであった。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、利用者の呼気から測定される複数の化学物質の濃度に基づいて、患っているか否かを判定可能な疾病であれば、どのような疾病であっても良い。
一般的に、呼気から検出されるNO、CO、及びH等の濃度が低いほど、被験者は健康であると言われている。そこで、本発明において、呼気から検出されるNO、CO、及びH等の濃度の各々が、各化学物質において予め定められているしきい値より小さいか否かを判定するしきい値処理を利用して、端末装置106は、疾病をどれだけ患っているかを複数のレベルで判定しても良い。
例えば、呼気から検出可能な全ての化学物質の濃度がしきい値をはるかに下回っている場合には、端末装置106は利用者に対して「あなたは健康そのものである。」等と提示する。また、呼気から検出可能な全ての化学物質の濃度がしきい値をやや下回っている場合には、端末装置106は利用者に対して「あなたはおおむね健康である。」等と提示する。さらに、一部の化学物質の濃度はしきい値に近いが、全ての化学物質においてしきい値を下回っている場合には、端末装置106は利用者に対して「疾病を患っているとは言えないが、注意が必要である。」等と提示する。さらに、呼気から検出可能な全ての化学物質の濃度がしきい値に近い場合には、端末装置106は利用者に対して「身体状況が悪化しないために、何らかの対策が必要である。」等と提示する。さらに、呼気から検出可能な多数の化学物質の濃度がしきい値を上回っている場合には、端末装置106は利用者に対して、「総合的に疾病と判断される。医師に相談する必要があります。」等と提示する。
本発明において、複数のレベルによる判定結果を端末装置106がサーバ装置102に送信し、サーバ装置102がサーバ装置102の利用者に当該判定結果を提示しても良い。
そのように複数のレベルに分けて提示することによって、端末装置106の利用者は次に自分がどのように行動すればよいかを即座に判断することができる。その結果、端末装置106の利用者は、疾患を未然に防ぐように行動することが可能となる。また、サーバ装置106の利用者は、複数のレベルによる判定結果を参照することによって、よりきめ細かい診断を行なうことが可能となる。
しかし、呼気から検出される化学物質の濃度には個人差があり、ある化学物質において、疾病を患っている者の呼気から検出される濃度より、別の健康な者の呼気から検出される濃度の方が高いという事態も想定される。したがって、ある化学物質において、不特定多数の利用者のためのしきい値を1つ定めて、当該しきい値より小さいか否かで疾病をどれだけ患っているかを装置に判定させることは困難である。
そこで、本発明において、端末装置106は、ある利用者に対して、健康であるときの複数の化学物質の濃度を常に記憶装置342に蓄積させるようにしても良い。端末装置106が新規に利用者の呼気を取り入れたとき、記憶装置342において蓄積されている当該利用者の濃度のデータと、多数の利用者の間である程度共通化された濃度のデータとを比較して、疾病をどれだけ患っているかを複数のレベルで判定してもよい。
さらに、本実施の形態では、サーバ装置102は、端末装置106の利用者の呼気から測定された各化学物質の濃度の履歴と、COPDを患っているか否かを示す判定結果とを表示装置136に表示して、サーバ装置102の利用者に提示していた。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、提示の仕方はどのような方法であっても良い。例えば、表示装置136に表示する方法の他に、サーバ装置102に印刷装置を設置して、濃度の履歴等を印刷装置で印刷して、サーバ装置102の利用者に提示しても良い。また、サーバ装置102にスピーカ等の音声出力装置を設置して、音声出力装置から濃度の履歴等を音声で自動的に出力しても良い。
さらに、本実施の形態では、端末装置106の利用者がCOPDを患っているか否かは端末装置106によって判定されていた。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、端末装置106の利用者がCOPDを患っているか否かは、サーバ装置102によって判定されても良い。
さらに、本実施の形態では、ガスセンシング装置160は、特定化学物質を選択的に吸着する物質で表面修飾されたカーボンナノ構造体を含む複数のガスセンサ素子からなるものであった。しかし、本発明はそのような実施の形態には限定されず、複数の特定化学物質の濃度を同時に検出することができるのであれば、どのようなガスセンシング装置であっても良い。
今回開示された実施の形態は単に例示であって、本発明が上記した実施の形態のみに制限されるわけではない。本発明の範囲は、発明の詳細な説明の記載を参酌した上で、特許請求の範囲の各請求項によって示され、そこに記載された文言と均等の意味及び範囲内での全ての変更を含む。
本発明の実施の形態に係る疾患診断システムのネットワーク構成を示す図である。 図1に示すサーバ装置102のブロック図である。 図1に示す端末装置106の外観構成を示す図である。 図3に示すガスセンシング装置160の水平切断面における断面図である。 ガスセンサ素子270の概略構成図である。 図5に示すガスセンサ素子270の表面修飾を説明するための図である。 ガスセンサ素子270の電気抵抗の変化量を測定するための測定回路300のブロック図である。 図1に示す端末装置106のブロック図である。 図2に示す呼気情報DB138の構成を示す図である。 端末装置106がサーバ装置102に送信するパケット380の構成を示す図である。 表示装置136に表示されるトップメニュー画面390の構成を示す図である。 表示装置136に表示される履歴表示画面391の構成を示す図である。 制御部130の機能を実現するコンピュータプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 制御部340の機能を実現するコンピュータプログラムの制御構造を示すフローチャートである。 図14に示すステップ440の詳細なフローを示す図である。
符号の説明
100 疾患診断システム
102 サーバ装置
104 インターネット
106 端末装置
130,340 制御部
132,342 記憶装置
134 通信装置
136,346 表示装置
138,354 呼気情報DB
160 ガスセンシング装置
344 第1の通信装置
348 操作装置
352 計時装置
356 第2の通信装置
358 音声入出力装置

Claims (8)

  1. 端末装置とサーバ装置とがネットワークを介して接続されている疾患診断システムであって、
    前記端末装置は、
    前記ネットワークを介して前記サーバ装置と通信する第1の通信装置と、
    前記端末装置の利用者の呼気から複数の特定化学物質の濃度を検出して、複数の濃度信号を出力するセンシング装置と、
    前記第1の通信装置を介して前記サーバ装置に、前記センシング装置によって出力された複数の濃度信号に基づいて得られる診断用データを送信するための送信手段とを含み、
    前記サーバ装置は、
    前記ネットワークを介して前記端末装置と通信する第2の通信装置と、
    前記第2の通信装置を介して前記端末装置から、前記診断用データを受信するための受信手段と、
    前記サーバ装置の利用者からの指示に応答して、前記受信手段によって受信された前記診断用データから生成される、疾病を患っているか否かを評価するための疾病評価用情報を前記サーバ装置の利用者に提示するための提示手段とを含む、疾患診断システム。
  2. 前記サーバ装置はさらに、
    前記提示手段によって提示された疾病評価用情報に関連する診断結果を前記サーバ装置の利用者に入力させる診断結果入力手段と、
    前記第2の通信装置を介して前記端末装置に、前記診断結果入力手段によって入力された診断結果を送信する診断結果送信手段とを含み、
    前記端末装置はさらに、
    前記第1の通信装置を介して前記サーバ装置から、前記診断結果送信手段によって送信された診断結果を受信する診断結果受信手段と、
    前記診断結果受信手段によって受信された診断結果を前記端末装置の利用者に提示する手段とを含む、請求項1に記載の疾患診断システム。
  3. サーバ装置とネットワークを介して接続される端末装置であって、
    前記端末装置は、
    前記ネットワークを介して前記サーバ装置と通信する通信装置と、
    利用者の呼気から複数の特定化学物質の濃度を検出して、複数の濃度信号を出力するセンシング装置と、
    前記通信装置を介して前記サーバ装置に、前記センシング装置によって出力された複数の濃度信号に基づいて得られる診断用データを送信するための送信手段とを含む、端末装置。
  4. 前記端末装置はさらに、
    前記送信手段によって送信された診断用データから生成される、疾病を患っているか否かを評価するための疾病評価用情報に関連する診断結果を、前記通信装置を介して前記サーバ装置から受信する診断結果受信手段と、
    前記端末装置はさらに、前記診断結果受信手段によって受信された診断結果を前記端末装置の利用者に提示する手段とを含む、請求項3に記載の端末装置。
  5. 前記端末装置はさらに、
    前記センシング装置によって出力された複数の濃度信号から、疾病を患っているか否かを判定する判定手段と、
    利用者からの指示に応答して、前記センシング装置によって出力された複数の濃度信号と、前記判定手段による判定結果とを当該利用者に提示するための提示手段とを含み、
    前記送信手段は、前記通信装置を介して前記サーバ装置に、前記センシング装置によって出力された複数の濃度信号と前記判定手段による判定結果とを含む診断用データを送信するための手段を含む、請求項3又は請求項4に記載の端末装置。
  6. 端末装置とネットワークを介して接続されるサーバ装置であって、
    前記ネットワークを介して前記端末装置と通信する通信装置と、
    前記通信装置を介して前記端末装置から、呼気から検出される複数の特定化学物質の濃度信号に基づいて得られる診断用データを受信するための受信手段と、
    利用者からの指示に応答して、前記受信手段によって受信された前記診断用データから生成される、疾病を患っているか否かを評価するための疾病評価用情報を当該利用者に提示するための提示手段とを含む、サーバ装置。
  7. 前記サーバ装置はさらに、
    前記提示手段によって提示された疾病評価用情報に関連する診断結果を利用者に入力させる診断結果入力手段と、
    前記通信装置を介して前記端末装置に、前記診断結果入力手段によって入力された診断結果を送信する診断結果送信手段とを含む、請求項6に記載のサーバ装置。
  8. 前記提示手段は、
    前記受信手段によって受信された前記診断用データから生成される、疾病を患っているか否かを評価するための疾病評価用情報を記憶するための記憶手段と、
    利用者からの指示に応答して、前記記憶手段に記憶されている疾病評価用情報を当該利用者に提示するための手段とを含む、請求項6又は請求項7に記載のサーバ装置。
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