JP2010010904A - 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法および装置並びにコンピュータプログラム - Google Patents

移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法および装置並びにコンピュータプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2010010904A
JP2010010904A JP2008165935A JP2008165935A JP2010010904A JP 2010010904 A JP2010010904 A JP 2010010904A JP 2008165935 A JP2008165935 A JP 2008165935A JP 2008165935 A JP2008165935 A JP 2008165935A JP 2010010904 A JP2010010904 A JP 2010010904A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
node
value
channel
information
station data
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2008165935A
Other languages
English (en)
Inventor
Yumiko Tatsuzono
由美子 立園
Masaaki Ishibashi
正章 石橋
Kosuke Sakamoto
孝介 坂本
Shinji Tanaka
真二 田中
Yukimichi Takahira
幸理 高比良
Koji Yoshioka
浩二 吉岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2008165935A priority Critical patent/JP2010010904A/ja
Priority to US12/392,260 priority patent/US20090323523A1/en
Publication of JP2010010904A publication Critical patent/JP2010010904A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/02Arrangements for optimising operational condition
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04WWIRELESS COMMUNICATION NETWORKS
    • H04W24/00Supervisory, monitoring or testing arrangements
    • H04W24/08Testing, supervising or monitoring using real traffic

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)

Abstract

【課題】突発的または一時的な要因による輻輳状態の発生をできるだけ防止すること。
【解決手段】移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得する処理と、当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得する処理と、実績情報と設定データとに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルおよびトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出する処理と、抽出したノードに対して、トラヒック量の変動を反映して最適化された局データを生成する処理と、生成した局データをそれぞれのノードでの更新のために転送する処理とをコンピュータに実行させる。
【選択図】 図14

Description

本発明は、移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法および装置並びにコンピュータプログラムに関する。
従来より、移動体通信ネットワークNSにおいて、種々の運用データの作成のために、ネットワーク運用データ生成システムが設けられている。ネットワーク運用データ生成システムは、例えばIMT−2000システムの全体において、コアネットワーク系装置および無線アクセス系装置の動作および保守監視に必要となる運用データを生成する。
このような移動体通信ネットワークNSにおいて、ネットワーク構成や、無線ネットワーク制御装置(RNC)または無線基地局(NODE−B)などの増減設計画などを含むネットワーク運用設備計画情報に基づいて、保守担当者による局データファイルの作成が行われている。ネットワーク運用設備計画情報においては、ネットワークサービス企画・運用部門が管理している地域ごとのデータマート情報(月に1回収集等)から、無線基地局のセルエリアに収容可能な端末数や必要回線帯域を予測することにより、無線基地局の収容可能数や回線帯域が決定されている。
ところで、移動体通信サービスに対する爆発的な需要の増加にともなって、移動体通信ネットワークの加入者数および通信トラヒックが急激に増加している。これらの増加にともなって、ネットワークのサービス提供エリアの拡大および容量の拡大を迅速に実施する必要がある。
ところで、移動体通信ネットワークのトラヒック制御に関して、トラヒック監視装置によってトラヒック量を計測し、トラヒック量が割り当てられているチャネル帯域よりも大きくなって通信パスの帯域の増加が必要となった場合に、データ転送チャネルを帯域の大きいチャネルに切り替えるように帯域制御を行うことが提案されている(特許文献1)。
また、ネットワーク上のトラヒックをモニタしてトラヒックのボトルネックを検出し、検出したボトルネックを解消するように新たなサーバを構築することが提案されている(特許文献2)。
特開2000−295276 特開平8−137810
しかし、それら上に述べた従来技術では、突発的または一時的な要因による輻輳状態の発生を未然に防止することが難しいという問題がある。
例えば、コンサートや野球観戦などのイベントが開催されたとき、または災害発生時の避難所などにおいて、収容可能数以上の通信端末のアクセスが突発的に集中し、輻輳により電話が繋がり難くなったり通話不通となることがある。
現在のIMT−2000無線アクセスネットワークは、収容数や回線帯域の突発的な不足が生じた際に、ネットワーク運用データ生成システムへの通知経路がないため、急激なトラヒック変動に迅速に対応ができないという問題がある。すなわち、ネットワークリソース割当てに関する柔軟性の欠如、ネットワーク網に対するリアルタイム性の欠如という問題がある。
また、無線基地局における障害の発生によりそのエリアの一帯が不通状態となった場合に、その緊急対策として、隣接する無線基地局のアンテナ角度の向きを上段に変更し、送信電力をパワーアップしてカバーエリアを広げる対策をとる必要がある。ところが、その場合に、まず保守担当者が局データを作成し直し、作成し直した局データを無線基地局へ転送するという手順を踏む必要があり、迅速な対応ができないという問題がある。
また、その場合の他の対策として、可搬型無線基地局を設置して緊急対応を行なうことも可能であるが、多大なコストが掛かることと、設置からサービスの開始までに相応の時間を要するため、やはり迅速な対応ができないという問題がある。
また、従来において、トラヒック量の増減傾向から計画的に使用帯域の変更が行われている。その場合に、該当する無線基地局の使用帯域とその配下の無線基地局の使用帯域との合計値がその上位の無線基地局の最大帯域値を超過しないかどうかの判断を保守担当者が行う必要がある。この場合においても、使用帯域値などを人的に算出することによる低い作業効率、手作業による正確性の欠如、また、ネットワークに対するリアルタイム性の欠如といった問題がある。
本発明は、突発的または一時的な要因による輻輳状態の発生をできるだけ防止することを目的とする。
本発明に係るコンピュータプログラムは、移動体通信ネットワークにおける局データの最適化を行うためのコンピュータプログラムにおいて、当該移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得する処理と、当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得する処理と、前記実績情報と前記設定データとに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルおよびトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出する処理と、抽出したノードまたは抽出したチャネルを含むノードに対して、前記トラヒック量の変動を反映して最適化された局データを生成する処理と、生成した局データをそれぞれのノードでの更新のために転送する処理と、をコンピュータに実行させる。
好ましくは、前記抽出する処理には、前記実績情報に含まれる項目のデータが、当該項目について予め設定された限界閾値を越えているときに、その項目を含むノードまたはチャネルをトラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルとして抽出する処理と、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルとして抽出されたノードまたはチャネルにおけるトラヒック量の増加量を吸収可能なノードまたはチャネルを前記トラヒック量に余裕のあるノードとして抽出する処理とを含む。
これにより、トラヒック量の変動を反映して最適化された局データが生成され、それをリアルタイムに無線アクセス網にフィードバックすることができる。
本発明によると、突発的または一時的な要因による輻輳状態の発生をできるだけ防止することができる。
〔I.移動体通信ネットワークシステム〕
図1は本発明の実施形態に係る移動体通信ネットワークシステムNSの全体の構成の概要を示す図、図2は保守網2における各システムの構成を示すブロック図である。
図1において、移動体通信ネットワークシステムNSは、無線アクセス網1および保守網2などから構成される。
無線アクセス網1は、交換局MMS(Mobile Multimedia Switching Center: 移動体通信マルチメディア交換局) 、複数の基地局制御装置RNC、基地局制御装置RNC(Radio Network Controller) の配下にある複数のノード(Node-B: 無線基地局)NEなどからなる。ノードNEについて1階層のみ示されているが、複数階層の場合もある。
基地局制御装置RNCは、その配下にあるノードNEの制御を行うとともに、他の基地局制御装置RNCまたは交換局MMSとの間において回線の接続を行い、通話または通信を中継する。基地局制御装置RNCは、例えば、複数のノードNEを制御し、発着信接続制御、終話制御、およびダイバシチーハンドオーバ制御などを行なう。
ノードNEは、それぞれのエリア内にある図示しない携帯端末との間で無線通信を行い、通話または通信を中継する。
基地局制御装置RNCまたはノードNEについて、特定の基地局制御装置RNCまたはノードNEを示す場合には、それぞれの末尾または符号の末尾に(0)、(1)、(2)…(n)などを付す。例えば、図1の左端に位置する「Node−B(0)」を示す場合には、「ノードNE(0)」または「NE(0)」と記載する。
ノードNEの記憶装置には、各ノードNEの制御に用いられるパラメータ(接続情報)である局データDNが記憶されている。局データDNに基づいて、各ノードNEにおける空中線電力、帯域値(帯域幅)、アンテナの仰角、その他の種々の制御が行われる。なお、本明細書において、「局データ」は「局データファイル」を含んだ概念である。
保守網2は、ネットワーク監視システム11、局データ生成システム12、および保守端末13などから構成される。
ネットワーク監視システム11は、保守網CWによって、交換局MMS、基地局制御装置RNC、およびノードNEと接続されており、無線アクセス網1の監視を行う。また、局データ生成システム12において生成された局データDNを、保守網CWを介してノードNEなどに転送する。なお、ネットワーク監視システム11それ自体の機能は従来より公知である。
局データ生成システム12は、保守担当者が入力したデータに基づいて、局データDNを生成し、ネットワーク監視システム11に転送する。また、特に本実施形態において、局データ生成システム12は、無線アクセス網1の運用状況を分析し、空中線電力、帯域値、アンテナの仰角など、局データDNとして設定される設定データ(パラメータ)DNSの最適値、例えば最適の帯域値を導出し、これによって局データDNを生成する。
保守端末13は、保守担当者が局データDNの変更などを行うときに使用する端末装置である。
図1において、例えば、ノードNE(0)の配下の携帯端末に発信しようとした際に、基地局制御装置RNC(0)の配下ノードNE(0)のネットワークが輻輳し、その発信ができない状態において、局データDNの変更によるネットワークリソースの割り当ての変更が行われる。本実施形態においては、局データDNの変更を行うことによってネットワークの輻輳を緩和する形態を例として説明する。特に、局データDNが「帯域値」である場合を例として説明する。
なお、無線アクセス網1を構成する基地局制御装置RNCおよびノードNEの局データDNの変更が可能であるので、「帯域値」以外の種々の局データDNをリアルタイムで変更するようにしてもよい。
なお、ネットワーク監視システム11、局データ生成システム12、および保守端末13は、それぞれ、処理装置、記憶装置、入力装置、表示装置、インタフェース装置などを有したコンピュータシステムまたはサーバによって構成される。また、コンピュータシステムに適当なハードウエアを付加して構成することも可能である。そして、それぞれの機能は、コンピュータシステムに備えられたCPUがRAMまたはROMなどに記憶されたプログラム(コンピュータプログラム)を実行することにより、ソフトウエア的に実現することができる。また、コンピュータシステムに内蔵されたまたは専用のハードウエア回路によって、またはそれらの組み合わせによって、それぞれの機能を実現することも可能である。
そのようなコンピュータシステムにおいて、それぞれの機能を実現するためのプログラムは、図20に示すように、半導体メモリ、ハードディスク、CD−ROM、フレキシブルディスク、又は光磁気ディスクなどの記録媒体STA,STB,STCに格納可能である。記録媒体STに格納されたプログラムは、主メモリ上に適時ローディングされ、処理装置によって実行される。その際に、CD−ROMドライブ、DVDドライブ、メモリドライブ、または光磁気ディスクドライブなどのドライブ装置が必要に応じて用いられる。記録媒体がネットワークなどの通信回線STDで結ばれたサーバに設けられている場合には、通信回線STDを介してサーバからプログラムが読み取られまたはダウンロードされる。プログラムは、種々のOS、プラットホーム、システム環境、又はネットワーク環境の下で動作するように供給可能である。
〔II. 保守網の構成〕
図2において、ネットワーク監視システム11は、無線アクセス網アクセス部101、網情報収集部102、局データ転送部103、局データ生成システムアクセス部104、および網情報格納部151などを有する。
無線アクセス網アクセス部101は、保守網CWを用いて無線アクセス網1の各装置と通信を行う。例えば、交換局MMSまたは基地局制御装置RNCなどの局データDNを転送する場合に、無線アクセス網アクセス部101を介してそのデータの転送を行う。
網情報収集部102は、無線アクセス網1から情報を収集し、収集した情報を網情報格納部151に格納する。
局データ転送部103は、局データ生成システム12で生成した局データDNを無線アクセス網1の該当する装置に転送するよう、無線アクセス網アクセス部101に対して指示を行う。
局データ生成システムアクセス部104は、局データ生成システム12との間における通信を司る。
網情報格納部151は、無線アクセス網1の状態を示す種々の情報である網情報D151を格納し、管理する。
局データ生成システム12は、統計情報管理部201、網状態チェック部203、最適化制御部204、最適化分析部205、余剰帯域分析部206、イベント情報制御部209、イベント情報分析部210、位置情報分析部211、OPSアクセス部215、局データ生成部220、保守端末アクセス部230、統計情報格納部251、局設定情報格納部253、閾値データ格納部254、過去最適値化情報格納部255、およびイベント実績情報格納部256などを有する。
統計情報管理部201は、ネットワーク監視システム11で収集した網情報D151を入手し、統計情報D251としてまとめる。また、統計情報管理部201は、網状態チェック部203を起動する。
網状態チェック部203は、統計情報管理部201によって起動され、統計情報D251および局設定情報D253に基づいて無線アクセス網1が輻輳しているか否かを分析する。網状態チェック部203は、その分析結果に基づいて、最適化制御部204を起動する。
最適化制御部204は、網状態チェック部203によって起動され、網状態チェック部203の分析結果を入力として、最適化分析部205を起動する。
最適化分析部205は、最適化制御部204によって起動され、設定データの最適値、例えば最適の帯域値の導出を行い、余剰帯域分析部206を起動する。余剰帯域分析部206により導出された最適値、例えば帯域値の最適値(最適帯域値)BSで、局データ生成部220を起動する。また、最適化ができない場合に、その旨を保守端末アクセス部230を介して保守端末13に通知する。
余剰帯域分析部206は、最適化分析部205によって起動され、他で使用している帯域値を使用可能であるか否かを分析し、最適帯域値BSを決定する。そして、決定した最適帯域値BSを、最適化分析部205に通知する。
イベント情報制御部209は、保守端末300によって、保守端末アクセス部230を介して起動される。また、イベント情報制御部209は、位置情報分析部211を起動し、位置情報を取得する。また、イベント情報制御部209は、イベント情報分析部210を起動し、最適帯域値BSを取得し、最適化分析部205を起動する。
イベント情報分析部210は、イベント情報制御部209によって起動され、イベント実績情報D256から過去の同一のイベントで使用された設定データ、例えば帯域値(使用帯域値)BTを求め、最適帯域値BSを導出し、イベント情報制御部209に通知する。
位置情報分析部211は、イベント情報制御部209によって起動され、イベントの開催場所の位置情報に近い装置を抽出し、分析順装置番号表TB1を作成し、イベント情報制御部209に通知する。
OPSアクセス部215は、ネットワーク監視システム11との間の通信を司る。
局データ生成部220は、保守担当者の入力データを無線アクセス網1の各装置、つまり交換局MMS、基地局制御装置RNC、またはノードNEなどに設定可能な形式に変換するなどによって、局データDNを生成する。上に述べたように、本実施形態においては、特に最適帯域値BSの局データDNを生成する。なお、局データ生成部220それ自体の機能は、従来より公知である。
保守端末アクセス部230は、保守端末13との間における通信を司る。
統計情報格納部251は、ネットワーク監視システム11から取得した無線アクセス網1の網状態についての加工された情報である統計情報D251を格納し、管理する。
局設定情報格納部253は、無線アクセス網1にある各装置に設定されている局ごとの設定値を示す局設定情報D253を格納し管理する。局設定情報D253には局データDNが含まれる。なお、局設定情報格納部253それ自体の機能は従来より公知である。
閾値データ格納部254は、限界閾値DTGおよび安全閾値DTAを含む閾値データD254を格納し管理する。
過去最適値化情報格納部255は、過去の最適帯域値BSを時間と増加率とにより管理する情報である過去最適値化情報D255を格納し、管理する。
イベント実績情報格納部256は、過去のイベントごとに、使用帯域値BTの実績情報である実績帯域値BJを含むイベント実績情報D256を格納し、管理する。
保守端末13は、HMI(Human Machine Interface) 301、イベント情報管理部302、タスク管理部303、局データ生成要求部304、局データ生成システムアクセス部310、およびイベント情報格納部351などを有する。
HMI301は、保守端末13と保守担当者との間のマンマシンインタフェースであり、例えば、キーボード、マウス、その他のポインティング装置、表示装置、またはタッチパネルなどが用いられる。
イベント情報管理部302は、保守担当者によって入力されたイベント情報をイベント情報格納部351に格納し管理する。また、イベント情報管理部302は、開催場所に基づいて位置情報を導出する。
タスク管理部303は、局データ生成要求部304を起動する。この機能は、保守端末13のOS(Operating System) が備えている。
局データ生成要求部304は、タスク管理部303によって起動され、局データ生成システム12にイベント情報を渡し、イベントでの最適帯域値BSの局データDNの作成を依頼する。
局データ生成システムアクセス部310は、局データ生成システム12との間における通信を司る。
イベント情報格納部351は、イベント情報管理部302により設定されたイベント情報D351を格納し、管理する。
本実施形態においては、保守端末13にイベント情報管理部302およびイベント情報格納部351を設けたことが、特徴の1つである。
なお、上に説明した各部は、それらの機能に着目すると、例えば次のようにグループ化することが可能である。
すなわち、統計情報管理部201および網状態チェック部203は、定期的に収集した実績情報に基づく統計情報D251と現在設定されている局設定情報D253とに基づいて、無線アクセス網1に輻輳が生じる可能性がないか、また輻輳状態が生じていないかといった、輻輳状態についての分析を行う。したがって、これらは、状態チェックグループと言うことが可能である。
また、最適化制御部204、最適化分析部205、および余剰帯域分析部206は、輻輳状態が生じる可能性の高い局または回線に対応して、余裕のある局または回線がないかどうかを分析し、さらにそれらを総合的に分析して、最適値、つまり例えば最適帯域値BSを決定する。したがって、これらは、最適値決定グループと言うことも可能である。
また、イベント情報制御部209、イベント情報分析部210、および位置情報分析部211は、過去および将来のイベントに関する情報を管理し、イベントによって輻輳状態が生じることのないように、イベントの実行されるタイミングに合わせて局データDNの最適値を決定するように制御する。したがって、これらは、イベント対応グループと言うことが可能である。
〔III.処理および動作の概略〕
次に、上のように構成された移動体通信ネットワークシステムNSにおいて、局データDNを最適化するための処理または動作の概略について説明する。
すなわち、保守網2、その中でも特に局データ生成システム12において、移動体通信ネットワークシステムNSにおける運用状況の実績を示す実績情報JJを取得する処理と、移動体通信ネットワークシステムNSにおける各ノードに対して設定された局データDNである設定データDNSを取得する処理と、実績情報JJと設定データDNSとに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネル、および、トラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出する処理と、抽出したノードに対して、トラヒック量の変動を反映して最適化された局データDNを生成する処理と、生成した局データDNをそれぞれのノードでの更新のために転送する処理とが実行される。
また、抽出する処理には、実績情報に含まれる項目のデータが、当該項目について予め設定された限界閾値を越えているときに、その項目を含むノードまたはチャネルをトラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルとして抽出する処理と、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルとして抽出されたノードまたはチャネルにおけるトラヒック量の増加量を吸収可能なノードまたはチャネルをトラヒック量に余裕のあるノードとして抽出する処理とが含まれる。
また、移動体通信ネットワークシステムNSの存在する地域内においてイベントが予定されている場合に、そのイベントの開催時間に基づいてタスク起動時間を決定し、決定されたタスク起動時間が到達した後に、少なくとも転送する処理を実行する。
また、局データ生成システム12において、次のような処理が実行される。すなわち、移動体通信ネットワークシステムNSにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得する第1の処理と、移動体通信ネットワークシステムNSにおける各ノードに対して設定された局データDNである設定データDNSを取得する第2の処理と、実績情報に含まれるノードのチャネルについての実績帯域値が、それに対応して設定された設定帯域値および限界閾値から求められる限界帯域値を越えているときに、当該チャネルを対象チャネルとして抽出するとともに、対象チャネルを含むノードを対象ノードとして抽出する第3の処理と、対象チャネルについて、最適値として設定すべき帯域値である最適帯域値BSまたは当該最適帯域値BSと前記実績帯域値との差である差分帯域値を決定する第4の処理と、対象ノードに含まれるチャネルの中から、実績情報、および、予め設定された設定帯域値および安全閾値から求められる帯域値の余裕量が差分帯域値を越えるチャネルを余裕チャネルとして抽出する第5の処理と、抽出した前記対象チャネルおよび余裕チャネルについての帯域値を変更して最適化するための局データDNを当該ノードでの更新のために生成する第6の処理とが実行される。
さらに説明を加えると、例えばIMT−2000ネットワークである無線アクセス網1の回線ごとの使用状況を示す情報、つまり運用状況の実績を示す実績情報を、統計情報管理部201が定期的に受信し、そのうちの例えば使用帯域値BTについての情報(データ)を統計情報D251として整理し、整理した統計情報D251を統計情報格納部251に格納して管理する。
最適化分析部205は、統計情報格納部251で管理されている統計情報D251を解析し、局設定情報格納部253に登録されている局設定情報D253に基づいて、局データDNの最適値を決定する。局データDNの最適値を決定するに当たり、最適化分析部205は、例えば、現在の局ごとの最大帯域と各回線(チャネル)の使用帯域値BTから、それらにおける最適な使用帯域である最適帯域値BSを決定する。局データ生成部220は、決定された最適帯域値BSについて、その局データDNを生成し、ネットワーク監視システム11を経由して無線アクセス網1の各ノードNEまたは基地局制御装置RNCに対し、生成した局データDNを送信する。
つまり、無線アクセス網1における局構成およびトラヒック情報などの運用状況に基づいて、ノードNEおよび基地局制御装置RNCを含む各局または回線(チャネル)の最適帯域値BSを求め、それをそれらの局における使用帯域値BTの局データDNとしてリアルタイムに反映させるのである。
なお、本実施形態においては、使用帯域値を例として説明しているが、局設定情報D253または運用データとして管理している他の様々な局データDNに対しても適用される。
例えば、キャリア(搬送波)、セクタ、アンテナ角度、送信電力、物理回線、論理回線、カード、および局構成などについての情報またはデータについても適用可能である。つまり、これらについて、実績情報と実際に設定されている局データDNとに基づいて、対象となる局または回線についての最適化された局データDNを求め、求めた局データDNをそれらの局または回線に対してリアルタイムに反映させることができる。
また、保守担当者では監視できないトラヒック情報を、統計情報格納部251において局ごとの統計情報D251を一元的に管理することにより、隣接するまたは周辺に存在するノードNEのトラヒック情報に基づいて、個々のノードNEまたは回線についての最適な局データDNをリアルタイムに求め、求めた局データDNを各局へフィードバックすることができる。
〔IV. 実施例〕
以下、局データDNが「帯域値」である場合について、ネットワークの輻輳を緩和するための処理を具体例に基づいて説明する。
すなわち、図1において、ノードNE(0)の配下の携帯端末からノードNE(1)の配下の携帯端末に発信しようとした際に、基地局制御装置RNC(0)の配下のノードNE(0)のネットワークが輻輳し、発信ができない状態であるとする。この状態において、局データDNの変更によるネットワークリソースの割り当て変更により、当該ネットワークの輻輳を緩和するような処理が行われる。
なお、本実施形態の保守網2によると、無線アクセス網1を構成する基地局制御装置RNCおよびノードNEの種々の局データDNをリアルタイムに変更することが可能であるので、ここで述べる帯域値以外の局データDNについても実施することが可能であるのはいうまでもない。
図3は網情報格納部151に格納された網情報D151の例を示す図、図4は統計情報格納部251に格納された統計情報D251の例を示す図、図5は局設定情報格納部253に格納された帯域値についての局設定情報D253の例を示す図、図6は局設定情報格納部253に格納された位置情報LNについての局設定情報D253の例を示す図、図7は閾値データ格納部254に格納された閾値データD254の例を示す図、図8は過去最適値化情報格納部255に格納された過去最適値化情報D255の例を示す図、図9はイベント情報格納部351に格納されたイベント情報D351の例を示す図、図10はイベント実績情報格納部256に格納されたイベント実績情報D256の例を示す図、図11は分析順装置番号表HJの例を示す図、図12は仮想チャネル管理情報KCの例を示す図、図13は仮想パスVPおよび仮想チャネルVCを説明するための図である。
〔1.無線アクセス網の実績情報の収集〕
まず、ネットワーク監視システム11は、既存の機能によって、無線アクセス網1の状態を示す情報を定期的に収集し、網情報D151として網情報格納部151に一定期間蓄積している。例えば、1時間ごとに情報を収集する。情報には、基地局制御装置RNCごとの各ノードNEの使用帯域値BTが含まれる。
図3(A)において、網情報D151には、全ての交換局MMS、基地局制御装置RNC、およびノードNEについて、それぞれの状態を示す情報が含まれている。つまり、交換局MMS、基地局制御装置RNC、およびノードNEの各番号が特定され、これにより全てのノードNEが順に特定され、特定されたノードNEごとに、状態を示す情報が記録されている。図3(A)において、網情報D151の中に帯域情報BUが含まれることが示されている。なお、帯域情報BU以外の情報として、例えば「発着回数」などがある。
図3(B)に示すように、帯域情報BUとして、回線における仮想パス(VP:Virtual Path ) の番号であるVP番号、および各VP番号における仮想チャネル(VC:Virtual Channel ) の番号であるVC番号に対応して、測定された使用帯域値BT、およびそれが測定された時刻JKが記録されている。
図3(B)によると、例えば、VP番号「0」について、VC番号が「65」「66」に対して、「2008年01月25日16時」および「2008年01月25日17時」に使用帯域値BTの測定が行われ、使用帯域値BTは、それぞれ、「700」「950」「300」「700」であったことが分かる。
なお、仮想パスVPおよび仮想チャネルVCは、図13に示すように、1本の物理ケーブルCBに対して論理的に割り当てられた回線である。通常、1本の物理ケーブルCBに対して、複数の仮想パスVPが割り当てられ、1つの仮想パスVPに対して複数の仮想チャネルVCが割り当てられる。1本の物理ケーブルを敷設することにより多重通信が可能となる。物理ケーブルCBは、基地局制御装置RNCとノードNEとの間などに敷設される。
なお、仮想パスVPまたは仮想チャネルVCを、それぞれVP番号(VPI)またはVC番号(VCI)のみによって示すことがある。
局データ生成システム12において、統計情報管理部201は、網情報D151をネットワーク監視システム11から受信し、これを統計情報D251としてまとめる。
図4(A)において、統計情報D251には、前回収集したノードNE(0)の情報である前回情報ZJ、および今回収集したノードNE(1)についての実績情報JJが含まれる。実績情報JJには、帯域情報BUが含まれる。
図4(B)において、統計情報D251の帯域情報BUには、VP番号およびVC番号に対応して、帯域情報BUについての最新値、過去24時間における1時間ごとの平均値、当週における毎日の平均値、当月における週ごとの平均値、および年間平均値などが含まれる。
統計情報管理部201は、実績情報JJの収集に当たって、統計情報D251の中から前回情報ZJを抽出する。例えば、前回情報ZJに「MMS(0)、RNC(0)、NE(0)」が設定されていた場合には、設定されている局の最下位局、この例ではノードNE(0)であるが、そのノードNE(0)の次のノードNE(1)が、今回においてネットワーク監視システム11から網情報D151を収集する対象の局となる。
このように抽出された今回の対象の局の情報「MMS(0)、RNC(0)、NE(1)」を、統計情報D251の前回情報ZJに設定する。
したがって、もし、例えば、前回情報ZJとして「MMS(0)、RNC(0)、NE(n)」が設定されていた場合には、NE(n)は番号が末尾のノードNEであるので、MMS(0)、RNC(0)の配下の全てのノードNEの情報の収集が完了したことになり、今回については、MMS(0)、RNC(1)の配下のノードNEが、情報の収集の対象局として選択されることになる。
なお、本実施例において、図3に示す使用帯域値BTは、MMS(0)、RNC(0)、NE(0)についての最新の使用帯域値BTを示すものとする。
統計情報管理部201は、情報の収集の対象局を抽出すると、その対象局、ここの例では「MMS(0)、RNC(0)、NE(0)」を入力情報として、OPSアクセス部215を起動し、局データ生成システムアクセス部104と通信を行う。局データ生成システムアクセス部104は、網情報収集部102を起動する。
網情報収集部102は、入力情報である「MMS(0)、RNC(0)、NE(0)」から、網情報D151をインデックスしてそのノードNE(0)についての網情報を抽出する。抽出された網情報は、局データ生成システムアクセス部104とOPSアクセス部215との間の通信を経て、統計情報管理部201に渡される。
このようにして、無線アクセス網1の実績情報JJが取得される。
〔2.無線アクセス網の状態チェック〕
統計情報管理部201は、MMS(0)、RNC(0)、NE(0)について収集した網情報を用いて、必要な演算を行って、統計情報D251として管理されているデータ項目に対応する情報を算出し、それを統計情報格納部251に書き込んで統計情報D251を更新する。
次に、統計情報管理部201は、「MMS(0)、RNC(0)、NE(0)」および状態チェックの対象となる項目(チェック対象項目)を入力情報として、網状態チェック部203を起動する。
なお、チェック対象項目は、ここでは「帯域値」であるが、ネットワーク監視システム11が収集している網情報D151と局設定情報D253との両方で管理されている項目であれば、チェック対象項目とすることが可能である。
網状態チェック部203は、統計情報D251から、「MMS(0)、RNC(0)、NE(0)」の帯域値についての「最新値」を抽出する。また、網状態チェック部203は、局設定情報D253から、「MMS(0)、RNC(0)、NE(0)」の局データDNとして設定されている設定帯域値BEを抽出する。
図5(A)において、局設定情報D253として、基地局制御装置RNCごとに、またノードNEごとに、それぞれの設定情報が記録されている。ここの例では、帯域設定情報SBが示されている。
なお、局設定情報D253は本発明における設定データに相当し、帯域設定情報SBまたは設定帯域値BEは、設定データDNSのうちの帯域値に関するデータである。
図5(B)において、帯域設定情報SBとして、VP番号およびVC番号に対応して、設定帯域値BEが記録されている。例えば、VP番号「0」について、VC番号が「65」「66」に対して、設定帯域値BEは、「1000」「1000」(単位はkbps)であることが分かる。
また、帯域設定情報SBとして、ノード番号、および回線収容帯域上限BKJが記録されている。回線収容帯域上限BKJは、当該ノードNEにおいて、ノードNEに収容されている回線(仮想パスおよび仮想チャネル)の設定帯域値BEの合計の上限を示す。
網状態チェック部203は、さらに、閾値データ格納部254から、「MMS(0)、RNC(0)、NE(0)」の閾値データD254を抽出する。閾値データD254として、限界閾値DTGおよび安全閾値DTAが含まれている。
限界閾値DTGは、実績情報JJである使用帯域値BTが、この限界閾値DTGを越えているときに、その項目を含むノードNEまたは仮想チャネルVCをトラヒック量の増加が予想されるノードNEまたは仮想チャネルVCとして抽出するためのものである。
ここでは、限界閾値DTGは、限界となる帯域値(限界帯域値)で示されるのでなく、設定帯域値BEに対する割合(パーセント)で示される。つまり、ここでは、限界閾値DTGは「90」パーセントとされている。したがって、設定帯域値BEが例えば「1000」であれば、限界帯域値は、1000×0.9により、「900」となる。
なお、これらの閾値データD254は、局を建設したときに保守担当者が設定する。
これらから、実績情報JJに含まれるノードNEの仮想チャネルVCについての使用帯域値BT(実績帯域値)が、それに対応して設定された設定帯域値BEおよび限界閾値DTGから求められる限界帯域値を越えているときに、当該仮想チャネルVCを対象チャネルとして抽出する。また、対象チャネルを含むノードNEを対象ノードとして抽出する。
すなわち、網状態チェック部203が抽出した3種類の情報、つまり、統計情報D251から抽出した実績情報JJとしての帯域値についての「最新値」、局設定情報D253から抽出した「設定帯域値BE」、および、閾値データD254から抽出した「限界閾値DTG」の3つの情報を用いて、「最新値」が「設定帯域値BE」に対する「限界閾値DTG」を越えていないかどうかをチェックする。
例えば、VP番号「0」のVC番号が「65」「66」については、それぞれの「最新値」は「950」「700」であり(図3参照)、「設定帯域値BE」は「1000」「1000」であるので(図5参照)、「限界閾値DTG」を「90パーセント」とすると、限界となる帯域値はいずれも「900」となる。したがって、VC番号「65」については、使用帯域値BTの最新値である「950」は限界閾値DTGを越えており(超過しており)、VC番号「66」については限界閾値DTGを越えていないこととなる。
このように、網状態チェック部203は状態チェックを行い、状態チェックの結果、超過していない場合は、「最適化不要」であると判断し、状態チェックの処理を終了し、統計情報管理部201に対して「最適化不要」を通知する。この場合に、統計情報管理部201は、無線アクセス網1における次の装置(局)の実績情報JJの収集を開始する。
状態チェックの結果、超過している場合は、「最適化要」であると判断し、超過している仮想チャネルVCを示す情報およびその「最新値」「設定帯域値BE」「限界閾値DTG」を入力情報として、最適化制御部204を起動する。
したがって、この例では、VP番号「0」、VC番号「65」、「950」、「1000」、「90」を入力情報とすることになる。
〔3.局データの最適値の分析〕
最適化制御部204は、要最適化となった仮想チャネルVC、その仮想チャネルVCについての帯域情報BU(図4参照)、その仮想チャネルVCが属する交換局MMS、基地局制御装置RNC、およびノードNEを特定する情報である装置情報、およびチェック対象項目を入力情報として、最適化分析部205を起動する。
最適化分析部205は、実績情報JJに基づいて、対象チャネルについて直近において使用帯域値BT(実績帯域値)が最も低い値aとその後の最も高い値bとから帯域値の増加率RUおよびその間の経過時間TKを求め、求めた増加率RUおよび経過時間TKに対して、それ以前における実績情報JJの中で最も類似する増加率RUおよび経過時間TKを抽出し、抽出した増加率RUおよび経過時間TKにおいて示された最大の帯域値を、最適帯域値BSとする。
すなわち、最適化分析部205は、入力された、MMS(0)、RNC(0)、NE(0)、VP番号「0」、VC番号「65」、および、その帯域情報BUから、過去24時間の1時間ごとの平均値を取得し、取得した平均値から、直近においてVC番号「65」の使用帯域値BTの一番低い値(a)とその時刻JKaとを抽出し、一番低い値(a)と使用帯域値BTの最新値(b)とから、使用帯域値BTの増加率RUを算出する。つまり、増加率RUを、
RU=(b−a)/a
として求める〔図8(B)参照〕。
また、最新値(b)の時刻JKbと、VC番号「65」の使用帯域値BTが一番低い値(a)であったときの時刻JKaとから、経過時間TKを算出する。
また、最適化制御部204は、算出した増加率RUおよび経過時間TKを入力として、過去最適値化情報D255を検索し、その中で増加率RUと経過時間TKとが最も近い帯域値を最適化情報として抽出する。抽出された最適化情報は、仮最適帯域値BSKとして用いられる。
なお、仮最適帯域値BSKは、トラヒック量の増加が予想されるノードNEまたは仮想チャネルVCについての好ましい最適帯域値BSであり、この仮最適帯域値BSKを吸収可能なノードNEまたは仮想チャネルVCが存在した場合に、この仮最適帯域値BSKは最適帯域値BSとなる。
図8(A)に示すように、過去最適値化情報D255として、過去において使用帯域値BTが増加したときの経過時間TKK、増加率RUK、およびそのときに設定された帯域値が、データベースとして記録されている。このような過去の実績情報JJに基づいて、最適帯域値BSを決定するのである。
なお、本実施例の場合は、抽出された帯域値の最適化情報は「1140」であるとし、これを後の仮最適帯域値BSKとして用いる。しかし、仮最適帯域値BSKを決定するために、これ以外の種々の方法または統計手法を用いて算出してもよい。
また、現在設定されている設定帯域値BEと仮最適帯域値BSKとの差である差分帯域値BNを求めておく。ここでの例では、設定帯域値BEである「1000」と仮最適帯域値BSKである「1140」との差を、1140−1000=140として求め、「140」を差分帯域値BNとする。
なお、過去最適値化情報D255において、増加率RUとして、経過時間TKKにおいて増加した率を用いてもよく、また、経過時間TKKにおける単に時間当たりに増加した率を用いてもよい。
〔4.最適値の設定の可不可チェック〕
最適化分析部205は、局設定情報D253を、MMS(0)、RNC(0)、NE(0)でインデックスし、回線収容帯域上限BKJを抽出する。また、VP番号「0」の配下の全ての仮想チャネルVCに対応して設定されている設定帯域値BEの合計値(ALL−VC)である合計帯域値BGCを算出する。
ただし、合計帯域値BGCの算出に当たって、VC番号「65」の仮想チャネルVCについては、仮最適帯域値BSKである「1140」を設定帯域値BEとして用いて算出する。
算出した合計帯域値BGCと回線収容帯域上限BKJとを比較する。合計帯域値BGCが回線収容帯域上限BKJを越えている場合は、「NE(0)帯域値確保不可」を、イベント情報制御部209に通知する。合計帯域値BGCが回線収容帯域上限BKJを越えていない場合は、最適化分析部205は、局設定情報D253に基づいて基地局制御装置RNC(0)の最大収容帯域を抽出する。
また、最適化分析部205は、局設定情報D253から基地局制御装置RNC(0)の配下の各ノードNEについてそれぞれの合計帯域値BGCを算出し、これから全てのノードNEについての合計値(ALL−NE)である合計帯域値BGNを算出する。
ただし、合計帯域値BGNの算出に当たって、ノードNE(0)の合計帯域値BGCについては、VC番号「65」の仮想チャネルVCの分として仮最適帯域値BSKである「1140」を設定帯域値BEとして用いて算出した値を適用する。
算出した合計帯域値BGNと基地局制御装置RNC(0)の最大収容帯域とを比較する。合計帯域値BGNが基地局制御装置RNC(0)の最大収容帯域を越えている場合は、「RNC(0)帯域値確保不可」を、イベント情報制御部209に通知する。
先に比較した回線収容帯域上限BKJおよび基地局制御装置RNC(0)の最大収容帯域のいずれについても合計帯域値BGC,BGNをそれぞれ越えていない場合は、最適化分析部205は、VC番号「65」の仮最適帯域値BSKである「1140」、MMS(0)、RNC(0)、VP番号「0」、VC番号「65」を入力情報として、余剰帯域分析部206を起動する。
〔5.余裕装置のチェック〕
余剰帯域分析部206は、入力情報のVC番号「65」の仮最適帯域値BSKである「1140」、MMS(0)、RNC(0)、VP番号「0」を用いて、局設定情報D253に基づき、VP番号「0」の仮想チャネルVCごとの帯域設定情報SB(図5参照)を抽出する。
次に、余剰帯域分析部206は、MMS(0)、RNC(0)、VP番号「0」を入力情報として、統計情報D251に基づき、MMS(0)、RNC(0)、VP番号「0」のVC番号「65」以外の仮想チャネルVCごとに、最新の使用帯域値BTを抽出する(図3および図4参照)。
また、余剰帯域分析部206は、閾値データD254から、MMS(0)、RNC(0)の安全閾値DTAを抽出する。
ここで、安全閾値DTAは、統計情報から抽出した最新の使用帯域値BTにこの安全閾値DTAに相当する増分を確保することによって輻輳状態を回避できる可能性が高くなるような値である。
ここでは、安全閾値DTAは、使用帯域値BTに対する割合(パーセント)で示される。つまり、ここでは、安全閾値DTAは「20」パーセントとされている。したがって、使用帯域値BTが例えば「700」であれば、700×0.2により、「140」が増分として求められ、設定帯域値BEを「840」(=700+140)とした場合には、輻輳状態を回避できる可能性が高くなる、と言えるのである。
抽出した3種類の情報、つまり、局設定情報D253から抽出した仮想チャネルVCごとの帯域設定情報SB、統計情報D251から抽出した仮想チャネルVCごとの最新の使用帯域値BT、および安全閾値DTAを用いて、仮想チャネルVCごとの余剰帯域BYを算出する。
具体例をあげると次のとおりである。
(1) 局設定情報D253から抽出したVC番号「66」の帯域設定情報SBである「1000」
(2) 統計情報D251から抽出したVC番号「66」の最新の使用帯域値BTである「700」
(3) 安全閾値DTAである「20」パーセント
この場合に、VC番号「66」の余剰帯域BYは、
1000−(700+700×0.2)=160〔kbps〕
となる。
また、上に述べたように、VC番号「65」については、仮最適帯域値BSKが「1140」、設定帯域値BEが「1000」、その差分帯域値BNは「140」である。したがって、仮最適帯域値BSKである「1140」をVC番号「65」の設定帯域値BEとして設定するためには、差分帯域値BNの「140」を他の仮想チャネルVCの設定帯域値BEから削減する必要がある。
本実施例においては、VC番号「66」の余剰帯域BYが「160」であるから、これを削減してその分をVC番号「65」に充填することによって、VC番号「65」の設定帯域値BEに「1140」を設定することができる。
したがって、VC番号「66」については、仮最適帯域値BSKである「1140」を最適帯域値BSとすることができる。
その場合に、VC番号「65」の設定帯域値BEは、
1000−140=860〔kbps〕
となる。結局、
MMS(0)、RNC(0)、NE(0)、VP番号「0」、VC番号「65」については、「1140」を、
MMS(0)、RNC(0)、NE(0)、VP番号「0」、VC番号「66」については、「860」を、
それぞれ設定帯域値BEとして設定することとなる。
余剰帯域分析部206は、先に求めた設定帯域値BEを、最適化分析部205に通知する。最適化分析部205は、その設定帯域値BEを入力として局データ生成部220を起動する。
もし、VC番号「66」の余剰帯域BYのみではVC番号「65」による差分帯域値BNを確保できなかった場合には、次のVC番号「67」からVC番号の最大値までの余剰帯域BYを分析する。
ただし、その場合に、仮想チャネルVCはユーザ用チャネルのみから求め、制御用チャネルからは求めない。ユーザ用チャネルであるか制御用チャネルであるかを判別するために、図12に示す仮想チャネル管理情報KCが用いられる。
図12の仮想チャネル管理情報KCによると、フラグが「0」であるVC番号は制御用であり、フラグが「1」であるVC番号はユーザ用である。したがって、フラグが「1」であるVC番号のみを用いて、輻輳状態を回避するための最適化を行うのである。
さらに、当該ノードNEにおける全ての仮想チャネルVCについての余剰帯域BYを合計しても足りなかった場合には、余剰帯域分析部206は、「余剰不足」であると判断し、最適化分析部205に通知する。
最適化分析部205は、保守端末アクセス部230を経由し、保守端末13に対して、VC番号「65」の最適帯域値BSを示す情報である、MMS(0)、RNC(0)、NE(0)、VP番号「0」、VC番号「65」、「1140」を送信する。
〔6.最適帯域値の確保〕
最適化分析部205から「NE(0)帯域確保不可」を通知されたイベント情報制御部209は、図11(A)に示す分析順装置番号表HJ1に基づいて、MMS(0)、RNC(0)、NE(0)の次であるMMS(0)、RNC(0)、NE(1)を抽出し、それを仮最適帯域値BSKの「1140」とともに入力情報として、最適化分析部205を起動する。
なお、分析順装置番号表HJには、例えば、対象となるノードNEに対して、直線距離の近いノードNEの順に登録が行われる。
同様に、最適化分析部205から「RNC(0)帯域確保不可」を通知されたイベント情報制御部209は、図11(B)に示す分析順装置番号表HJ2に基づいて、MMS(0)、RNC(0)の次であるMMS(0)、RNC(1)を抽出し、それを仮最適帯域値BSKの「1140」とともに入力情報として、最適化分析部205を起動する。
このように、イベント情報制御部209は、ノードNEで帯域値を確保できるまで、または分析順装置番号表HJに登録されている全てのノードNEで最適値の設定の可不可チェックを行った結果が「帯域確保不可」となった場合に、保守端末アクセス部230を経由し、保守端末13に対して、「イベント情報」および「帯域確保不可」を通知する。
〔7.局データの生成〕
最適化分析部205から起動された局データ生成部220は、既存処理で局データDNを生成する。生成された局データDNは、既存処理によって、OPSアクセス部215からネットワーク監視システム11の局データ生成システムアクセス部104へ送信され、局データ転送部103および無線アクセス網アクセス部101を経由して、対象の装置、ここでは対象ノードであるノードNE(0)に送信される。ノードNE(0)では、送信された局データDNを受信し、これによって局データDNを更新する。
このように、無線アクセス網1における実績情報JJをリアルタイムで収集し、現時点で設定されている局データDNと比較し、それらに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネル(仮想チャネル)、およびトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネル(仮想チャネル)を抽出し、トラヒック量の変動を反映して最適化された局データDNを生成するのである。
これによって、無線アクセス網1のネットワーク側からの通知やトラヒック情報に基づいて最適な局データDNを自動的に生成し、生成した局データDNのファイルをリアルタイムに無線アクセス網1にフィードバックすることができる。したがって、無線アクセス網1において突発的または一時的な要因によって輻輳状態の発生するのが回避され、または輻輳状態の発生が可及的に防止されるのである。
また、無線アクセス網1への加入者数および通信トラヒックの増加に追随して、ノードNEの収容数の増加および使用帯域値BTの変更をリアルタイムで反映することができるので、常に安定した回線品質のサービスを提供することが可能となる。
また、数万局を越えるノードNEに対して、ノードNEの収容数や設定帯域値BEの変更のための作業を、保守担当者が保守端末13を操作して行う必要がなくなるので、正確かつ迅速な局データDNの設定または更新を行うことが可能となり、保守担当者の負担を軽減することが可能となる。
また、上に述べたように、保守網2において最適化の処理を自動的に行うのではなく、処理の選択を行うための画面を表示装置の表示面に適宜表示することによって、自動設定による固定的なデータ設定だけではなく、保守担当者の手作業によってデータ選択に対する融通性を持たせることが可能となる。その場合の選択画面として、例えば、最適化可能範囲のデータを複数表示することとしてよい。
〔8.イベントへの対応〕
次に、イベントが開催された場合の局データDNの最適化について説明する。ここでは、イベントとして花火大会が開催される場合を例にあげて説明する。
花火大会などのイベントが開催されると、一部の地域に人が集中し、携帯電話のつながりが悪くなる。しかし、イベントの場合には、開催場所、、催日時、および人出予想などの情報を事前に入手することができる。したがって、イベントに関する既知情報を入力することにより、関係する装置の局データDNを事前に変更し、輻輳状態の発生を緩和することができる。
例えば、イベントの開催場所に対応して、局データDNを変更する対象装置を決定する。また、イベントの人出予想に基づいて、変更する設定帯域値BEを決定する。また、イベントの開催日時に基づいて、局データDNの更新日時を決定する。
以下の例においても、MMS(0)、RNC(0)の配下のノードNEの設定帯域値BEを拡張する場合を例として説明する。
〔9.イベント情報設定と局データ生成要求〕
保守担当者は、保守端末13から、イベント情報として、イベント名、開始日時、終了日時、開催場所(住所)、人出予想人数、および局データ生成日時を入力する。
保守端末13のHMI301は、入力されたイベント情報を入力として、イベント情報管理部302を起動する。イベント情報管理部302は、開催場所から、開催場所の位置情報(北緯/南緯/東経/西経)を求める。開催場所の位置情報は、例えば既存のアプリケーションソフトを起動し、住所情報から求めることが可能である。
求めた位置情報およびイベント情報を、イベント情報D351として記録する(図9参照)。
図9において、イベント情報D351は、イベント名、開催地(開催場所)、開催日時(開始日時)、人出予想人数、位置情報、タスク起動日時(タスク起動時)などの項目を有する。
また、イベント情報管理部302は、「タスク起動日時=局データ生成日時」、「タスク起動プログラム=局データ生成要求部304」を入力情報として、タスク管理部303を起動する。なお、タスク管理部303はOSに備えられた機能である。
なお、タスク起動日時は、イベントの開始日時よりも1時間または30分程度早い時刻とするのが好ましいので、保守担当者が局データ生成日時を入力する際に、イベントの開始日時を考慮して設定しておく。
タスク管理部303は、イベント情報D351に記録されたタスク起動日時になると、局データ生成要求部304を起動する。局データ生成要求部304は、イベント情報D351を、「局データ生成日時」をキーとして検索し、局データ生成を要求する情報を収集する(図9参照)。
そして、収集した情報を入力として、局データ生成システムアクセス部310、保守端末アクセス部230を経由し、イベント情報制御部209を起動する。
〔10.最適帯域値の導出〕
イベント情報制御部209は、開催場所の位置情報(北緯/南緯/東経/西経)を入力として、位置情報分析部211を起動する。位置情報分析部211は、図6の局設定情報D253に含まれる各位置情報(北緯/南緯/東経/西経)LNを比較し、開催場所の位置情報に近い順に装置(ノードNE)を記載した分析順装置番号表HJ(図11参照)を作成し、イベント情報制御部209に返す。ただし、分析順装置番号表HJに登録されるノードNEは、同一の基地局制御装置RNCの配下のノードNEのみとする。
次に、イベント情報制御部209は、イベント名および人出予想人数を入力として、イベント情報分析部210を起動する。イベント情報制御部209は、イベント名をキーとして、図10のイベント実績情報D256を検索し、同じイベントで用いられた設定帯域値である実績帯域値BJを抽出する。なお、実績帯域値BJは、そのイベントにおいて設定帯域値BEのうちの最大の値である。この例では、実績帯域値BJは「1100」である。
なお、イベント実績情報D256は、過去のイベントにおける実績値に基づいて、保守担当者が設定したものである。
次に、イベント情報D351に記録された今回のイベントの人出予想人数と、イベント実績情報D256に記録された過去のイベントの実績の人出情報とを比較し、人出予想人数の人出情報(実績)に対する割合(差分率)を算出する。算出した差分率は、例えばイベント情報分析部210のメモリに記憶される。
図9および図10の例では、人出予想人数が「50000」人、人出情報(実績)が「48000」人であるから、差分率は103(=100×50000/48000)パーセントとなる。
そして、抽出した実績帯域値BJを差分率で補正し、最適帯域値BSを求める。ここでは、実績帯域値BJが「1100」、差分率が103%であるので、最適帯域値BSは、1100×1.03=1133となる。
そこで、最適帯域値BS=「1133」として、イベント情報制御部209に返す。もし同じイベントを検出できなかった場合には、人出予想人数に一番近い人出情報(実績)を抽出し、それに基づいて差分率を求めて補正を行い、最適帯域値BSを求める。
〔11.最適帯域値の確保その2〕
イベント情報制御部209は、分析順装置番号表HJから、開催場所の位置情報に近い装置情報を抽出し、これを最適帯域値BSである「1133」とともに入力情報とし、最適化分析部205を起動する。その後、上に述べた〔4.最適値の設定の可不可チェック〕から〔7.局データの生成〕までに述べた処理を実行して終了する。
イベント情報制御部209から起動された最適化分析部205は、〔4.最適値の設定の可不可チェック〕において述べた「帯域確保不可」と判断した場合に、イベント情報制御部209に「帯域確保不可」を通知する。「帯域確保不可」を通知されたイベント情報制御部209は、分析順装置番号表HJから、当該ノードNEの次のノードNEを抽出し、これを最適帯域値BSである「1133」とともに入力情報とし、最適化分析部205を起動する。
同様に、最適化分析部205から例えば「RNC(0)帯域確保不可」を通知されたイベント情報制御部209は、分析順装置番号表HJから、RNC(0)の次のRNC(1)を抽出し、これを最適帯域値BSである「1133」とともに入力情報とし、最適化分析部205を起動する。
このように、イベント情報制御部209は、ノードNEにおいて必要な帯域値を確保できるまで、または分析順装置番号表HJに登録されている全てのノードNEで最適値の設定の可不可チェックを行った結果が「帯域確保不可」となった場合に、保守端末13に対して「イベント情報」および「帯域確保不可」を通知する。
〔フローチャートによる説明〕
次に、局データ生成システム12における局データDNの最適化のための処理または動作を、フローチャートを用いて説明する。
図14は局データ生成システム12における局データの最適化処理の概略の流れを示すフローチャートである。
図14において、無線アクセス網1における運用状況の実績を示す実績情報JJを取得し(#11)、無線アクセス網1における各ノードに対して設定された局データDNである設定データDNSを取得する(#12)。
実績情報JJと設定データDNSとに基づいて、対象装置つまりトラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルを抽出し(#13)、余裕装置つまりトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出する(#14)。
抽出した対象装置および余裕装置に対して、トラヒック量の変動を反映して最適化された局データDNを生成し(#15)、生成した局データDNをそれぞれの装置に転送して更新する(#16)。
図15は局データ生成システム12における設定帯域値BEの最適化処理の概略の流れを示すフローチャートである。
図15において、無線アクセス網1における運用状況の実績を示す実績情報JJを取得し(#21)、無線アクセス網1における各ノードに対して設定された局データDNである設定データDNSを取得する(#22)。
実績情報JJに含まれるノードのチャネルについての実績帯域値BJが、それに対応して設定された設定帯域値BEおよび限界閾値DTGから求められる限界帯域値を越えているときに、当該チャネルを対象チャネルとして抽出するとともに、対象チャネルを含むノードを対象ノードとして抽出する(#23)。
対象チャネルについて、最適値として設定すべき帯域値である最適帯域値BSまたは当該最適帯域値BSと設定帯域値BEとの差である差分帯域値BNを決定する(#24)。
対象ノードに含まれるチャネルの中から、実績情報JJ、および、予め設定された設定帯域値BEおよび安全閾値DTAから求められる帯域値の余裕量が差分帯域値BNを越えるチャネルを余裕チャネルとして抽出する(#25)。
抽出した対象チャネルおよび余裕チャネルについての帯域値を変更して最適化するための局データDNを生成する(#26)。生成した局データDNをそれぞれの装置に転送し(#27)、更新する(#28)。
図16は移動体通信ネットワークシステムNSの運用例を示すフローチャートである。
図16において、運用設備計画情報などに基づいて、基地局制御装置RNCまたはノードNEなどの局(装置)を増設する(#31)。既設の局の設定帯域値BEを参照して、増設局における設定帯域値BEの適正値を算出し、それを増設局の最最適帯域値BSとして入力する(#32)。入力された最適帯域値BSについて、増設局における妥当性をチェックする(#33)。ステップ#33では、例えば、最適帯域値BSを設定した場合に回線や局などの各装置または全体の装置において設定可能な最大値を越えないかどうかなどがチェックされる。
チェックの結果が妥当であった場合に(#34でイエス)、最適帯域値BSに基づいて、増設局の局データDNを作成する(#35)。生成した局データDNについて、増設局および既設局を含めて、その妥当性をチェックする(#36)。
ステップ#37でのチェックの結果が妥当であった場合に(#37でイエス)、局データDNの作成を完了とし(#38)、その局データDNを、局データ転送機能によって、ネットワーク装置のファイルサーバに転送し、ネットワーク装置において局データDNを更新する(#39)。
ステップ#34またはステップ#37でノーであった場合には、ステップ#32に戻り、再度、既設の局の設定帯域値BEを参照して増設局における設定帯域値BEの適正値を算出する。
なお、ステップ#32における入力は保守担当者が行ってもよい。
図17は局データ生成システム12における局データDNの最適化処理の流れの他の例を示すフローチャートである。
図17において、無線アクセス網1の実績情報JJを収集し(#41)、無線アクセス網1の状態をチェックする(#42)。局データDNの最適値の分析を行い(#43)、最適値の設定の可不可チェックを行い(#44)、余裕装置のチェックを行い(#45)、局データの生成を行い(#46)、局データDNの転送および更新を行う(#47)。
図18は保守網2における帯域値の局データDNの最適化処理の流れの例を示すフローチャートである。
図18において、ネットワーク監視システム11は、既存処理によって、無線アクセス網1の状態を収集し、網情報D151として蓄積している(#51)。
統計情報管理部201は、今回においてチェック対象となる装置(ノードNE)についての網情報D151を、ネットワーク監視システム11から取得し、統計情報D251として格納する(#52)。
網状態チェック部203は、統計情報D251の中からチェック対象項目である使用帯域値BTを抽出し、限界閾値DTGで示される限界帯域値を越えていないかどうかをチェックする(#53)。
使用帯域値BTが限界帯域値を越えていないときは(#54でイエス)、統計情報管理部201に対して「最適化不要」を通知し(#55)、ステップ#52に戻る。
使用帯域値BTが限界帯域値を越えているときは(#54でノー)、最適化制御部204を起動する(#56)。
最適化制御部204は、使用帯域値BTについての増加率RUを求め、過去最適値化情報D255を検索し、その中で増加率RUが最も近い帯域値を最適化情報として抽出する(#57)。最適化情報は仮最適帯域値BSKとなる。
そして、仮最適帯域値BSKと、現在設定されている局設定情報D253に含まれる設定帯域値BEとの差である差分帯域値BNを求める(#58)。
チェック対象のノードNEについて、差分帯域値BNをも加えた設定帯域値BEの合計値(ALL−VC)である合計帯域値BGCを算出し、合計帯域値BGCと回線収容帯域上限BKJとを比較する(#59)。
合計帯域値BGCが回線収容帯域上限BKJを越えているときは(#60でノー)、「帯域値確保不可」を通知し(#61)、ステップ#52に戻る。
合計帯域値BGCが回線収容帯域上限BKJを越えていないときは(#60でイエス)、チェック対象のノードNEの上位の基地局制御装置RNCについて、合計帯域値BGNを算出し、合計帯域値BGNと基地局制御装置RNCの最大収容帯域とを比較する(#62)。
合計帯域値BGNが基地局制御装置RNCの最大収容帯域を越えているときは(#63でノー)、「帯域値確保不可」を通知し(#64)、ステップ#52に戻る。
帯域設定情報SB、使用帯域値BT、および安全閾値DTAを用いて、余剰帯域BYを算出し、算出した余剰帯域BYによって差分帯域値BNを吸収できるかどうかをチェックする。吸収できる場合に、仮最適帯域値BSKを最適帯域値BSとする(#65)。最適帯域値BSを用いて局データDNを作成する(#66)。
図19はイベントの開催に対応した局データの最適化処理の流れを示すフローチャートである。
図19において、保守担当者が保守端末13からイベント情報を入力し、イベントの開催場所の位置情報を求め、タスク起動時を設定する(#71)。
開催場所の位置情報に近い順の装置を示す分析順装置番号表HJを作成する(#72)。
過去のイベントの中から今回のイベントの内容に近いイベントを抽出し、そこでの使用帯域値BTから最適帯域値BSを求める(#73)。
求めた最適帯域値BSが設定可能かどうかをチェックする(#74)。ステップ#74においては、図18に示すステップ#65およびステップ#66と同じ処理を実行する。また、ステップ#74において、ステップ#58からステップ#66までの処理と同じ処理を実行してもよい。その場合に、決定されたタスク起動時間が到達した後に、ステップ#65およびステップ#66と同じ内容の処理を行うようにする。
もし、「帯域確保不可」となった場合には、開催場所の位置情報に近い装置を分析順装置番号表HJから順に抽出し、全ての装置について同様の処理を実行する(#75)。ステップ#75において、全ての装置について「帯域確保不可」となった場合には、保守端末13に対して「帯域確保不可」を通知する。
上に述べた実施形態および実施例において、使用帯域値BT、設定帯域値BE、差分帯域値BN、限界閾値DTG、安全閾値DTA、その他の値として用いた数値は一例であり、それら以外の種々の値とすることができる。
上に述べた実施形態および実施例において、ステップ#11、21、41、52が、本発明における第1の処理に相当する。ステップ#12、22、42、53が、本発明における第2の処理に相当する。ステップ#13、23、42、54が、本発明における第3の処理に相当する。ステップ#24、45が、本発明における第4の処理に相当する。ステップ#14、25、45、65が、本発明における第5の処理に相当する。ステップ#15、26、46、66が、本発明における第6の処理に相当する。
上に述べた実施形態および実施例において、ネットワーク監視システム11、局データ生成システム12、保守端末13、保守網2、または無線アクセス網1などの全体または各部の構成、機能、処理内容または順序、処理のタイミング、項目、値、個数、配置などは、本発明の趣旨に沿って適宜変更することができる。
本実施形態には次に記載する形態も含まれる。
(付記1)
移動体通信ネットワークにおける局データの最適化を行うためのコンピュータプログラムにおいて、
当該移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得する処理と、
当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得する処理と、
前記実績情報と前記設定データとに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルおよびトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出する処理と、
抽出したノードまたは抽出したチャネルを含むノードに対して、前記トラヒック量の変動を反映して最適化された局データを生成する処理と、
生成した局データをそれぞれのノードでの更新のために転送する処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記2)
前記抽出する処理には、
前記実績情報に含まれる項目のデータが、当該項目について予め設定された限界閾値を越えているときに、その項目を含むノードまたはチャネルをトラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルとして抽出する処理と、
トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルとして抽出されたノードまたはチャネルにおけるトラヒック量の増加量を吸収可能なノードまたはチャネルを前記トラヒック量に余裕のあるノードとして抽出する処理とを含む、
付記1記載のコンピュータプログラム。
(付記3)
前記移動体通信ネットワークの存在する地域内においてイベントが予定されている場合に、そのイベントの開催時間に基づいてタスク起動時間を決定し、決定されたタスク起動時間が到達した後に、少なくとも前記転送する処理を実行する、
付記1または2記載のコンピュータプログラム。
(付記4)
移動体通信ネットワークにおける局データの最適化を行うためのコンピュータプログラムにおいて、
当該移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得する第1の処理と、
当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得する第2の処理と、
前記実績情報に含まれるノードのチャネルについての実績帯域値が、それに対応して設定された設定帯域値および限界閾値から求められる限界帯域値を越えているときに、当該チャネルを対象チャネルとして抽出するとともに、前記対象チャネルを含むノードを対象ノードとして抽出する第3の処理と、
前記対象チャネルについて、最適値として設定すべき帯域値である最適帯域値または当該最適帯域値と前記設定帯域値との差である差分帯域値を決定する第4の処理と、
前記対象ノードに含まれるチャネルの中から、前記実績情報、および、予め設定された設定帯域値および安全閾値から求められる帯域値の余裕量が前記差分帯域値を越えるチャネルを余裕チャネルとして抽出する第5の処理と、
抽出した前記対象チャネルおよび前記余裕チャネルについての帯域値を変更して最適化するための局データを当該ノードでの更新のために生成する第6の処理と、
をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
(付記5)
前記第4の処理において、
前記実績情報に基づき、前記対象チャネルについて直近において実績帯域値が最も低い値aとその後の最も高い値bとから帯域値の増加率およびその間の経過時間を求め、
求めた増加率および経過時間に対して、それ以前における前記実績情報の中で最も類似する増加率および経過時間を抽出し、抽出した増加率および経過時間において示された最大の帯域値を、前記最適帯域値とする、
付記4記載のコンピュータプログラム。
(付記6)
前記第4の処理は、
前記差分帯域値を決定した後において行われる、前記対象ノードに設定されている局データにおける帯域値の合計に当該差分帯域値を加えた値が当該対象ノードにおける回線収容帯域値の上限値を越えていないかどうかをチェックする第1チェック処理を含む、
付記4または5記載のコンピュータプログラム。
(付記7)
前記第4の処理は、
前記第1チェック処理の後において行われる、前記対象ノードの上位ノードの配下にある全てのノードに設定されている局データにおける帯域値の合計に当該差分帯域値を加えた値が前記上位ノードにおける回線収容帯域値の上限値を越えていないかどうかをチェックする第2チェック処理を含む、
付記6記載のコンピュータプログラム。
(付記8)
前記対象ノードの上位ノードの配下にある当該対象ノードを除く全てのノードについて、当該対象ノードに地理的に近い順を示す分析順装置表を作成する処理と、
前記第5の処理において前記余裕チャネルを抽出できなかった場合に、前記分析順装置表で示される順で決定されるノードに含まれるチャネルの中から、前記余裕チャネルを抽出する処理とを含む、
付記4または5記載のコンピュータプログラム。
(付記9)
前記移動体通信ネットワークの存在する地域内においてイベントが予定されている場合に、そのイベントの開催時間に基づいてタスク起動時間を決定し、決定されたタスク起動時間が到達した後に、前記第5の処理および第6の処理を実行する、
付記4記載のコンピュータプログラム。
(付記10)
移動体通信ネットワークにおける局データの最適化を行う方法において、
当該移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得し、
当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得し、
前記実績情報と前記設定データとに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルおよびトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出し、
抽出したノードまたは抽出したチャネルを含むノードに対して、前記トラヒック量の変動を反映して最適化された局データを生成し、
生成した局データをそれぞれのノードでの更新のために転送する、
ことを特徴とする移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法。
(付記11)
移動体通信ネットワークにおける局データの最適化を行う装置において、
当該移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得する手段と、
当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得する手段と、
前記実績情報と前記設定データとに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルおよびトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出する手段と、
抽出したノードまたは抽出したチャネルを含むノードに対して、前記トラヒック量の変動を反映して最適化された局データを生成する手段、
生成した局データをそれぞれのノードでの更新のために転送する手段と、
を有することを特徴とする移動体通信ネットワークにおける局データの最適化装置。
移動体通信ネットワークシステムの全体の構成の概要を示す図である。 保守網における各システムの構成を示すブロック図である。 網情報格納部に格納された網情報の例を示す図である。 統計情報格納部に格納された統計情報の例を示す図である。 帯域値についての局設定情報の例を示す図である。 位置情報についての局設定情報の例を示す図である。 閾値データ格納部に格納された閾値データの例を示す図である。 過去最適値化情報格納部に格納された過去最適値化情報の例を示す図である。 イベント情報格納部に格納されたイベント情報の例を示す図である。 イベント実績情報の例を示す図である。 分析順装置番号表の例を示す図である。 仮想チャネル管理情報の例を示す図である。 仮想パスおよび仮想チャネルを説明するための図である。 局データの最適化処理の概略の流れを示すフローチャートである。 設定帯域値の最適化処理の概略の流れを示すフローチャートである。 移動体通信ネットワークシステムの運用例を示すフローチャートである。 局データの最適化処理の流れの他の例を示すフローチャートである。 帯域値の局データの最適化処理の流れの例を示すフローチャートである。 イベントの開催に対応した局データの最適化処理の流れを示すフローチャートである。 コンピュータプログラムを格納する記録媒体を説明する図である。
符号の説明
1 無線アクセス網
2 保守網
11 ネットワーク監視システム
12 局データ生成システム
13 保守端末
102 網情報収集部
103 局データ転送部
151 網情報格納部
201 統計情報管理部
203 網状態チェック部
204 最適化制御部
205 最適化分析部
206 余剰帯域分析部
209 イベント情報制御部
210 イベント情報分析部
211 位置情報分析部
220 局データ生成部
251 統計情報格納部
253 局設定情報格納部
254 閾値データ格納部
255 過去最適値化情報格納部
256 イベント実績情報格納部
302 イベント情報管理部
351 イベント情報格納部
D151 網情報
D251 統計情報
D253 局設定情報
D254 閾値データ
D255 過去最適値化情報
D256 イベント実績情報
D351 イベント情報
NS 移動体通信ネットワークシステム
HJ 分析順装置番号表
KC 仮想チャネル管理情報
DN 局データ
DNS 設定データ
JJ 実績情報
SB 帯域設定情報
BU 帯域情報
BT 使用帯域値
BE 設定帯域値
BN 差分帯域値
BS 最適帯域値
BSK 仮最適帯域値
BJ 実績帯域値
DTG 限界閾値
DTA 安全閾値
RU 増加率
TK 経過時間

Claims (8)

  1. 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化を行うためのコンピュータプログラムにおいて、
    当該移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得する処理と、
    当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得する処理と、
    前記実績情報と前記設定データとに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルおよびトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出する処理と、
    抽出したノードまたは抽出したチャネルを含むノードに対して、前記トラヒック量の変動を反映して最適化された局データを生成する処理と、
    生成した局データをそれぞれのノードでの更新のために転送する処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  2. 前記抽出する処理には、
    前記実績情報に含まれる項目のデータが、当該項目について予め設定された限界閾値を越えているときに、その項目を含むノードまたはチャネルをトラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルとして抽出する処理と、
    トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルとして抽出されたノードまたはチャネルにおけるトラヒック量の増加量を吸収可能なノードまたはチャネルを前記トラヒック量に余裕のあるノードとして抽出する処理とを含む、
    請求項1記載のコンピュータプログラム。
  3. 前記移動体通信ネットワークの存在する地域内においてイベントが予定されている場合に、そのイベントの開催時間に基づいてタスク起動時間を決定し、決定されたタスク起動時間が到達した後に、少なくとも前記転送する処理を実行する、
    請求項1または2記載のコンピュータプログラム。
  4. 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化を行うためのコンピュータプログラムにおいて、
    当該移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得する第1の処理と、
    当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得する第2の処理と、
    前記実績情報に含まれるノードのチャネルについての実績帯域値が、それに対応して設定された設定帯域値および限界閾値から求められる限界帯域値を越えているときに、当該チャネルを対象チャネルとして抽出するとともに、前記対象チャネルを含むノードを対象ノードとして抽出する第3の処理と、
    前記対象チャネルについて、最適値として設定すべき帯域値である最適帯域値または当該最適帯域値と前記設定帯域値との差である差分帯域値を決定する第4の処理と、
    前記対象ノードに含まれるチャネルの中から、前記実績情報、および、予め設定された設定帯域値および安全閾値から求められる帯域値の余裕量が前記差分帯域値を越えるチャネルを余裕チャネルとして抽出する第5の処理と、
    抽出した前記対象チャネルおよび前記余裕チャネルについての帯域値を変更して最適化するための局データを当該ノードでの更新のために生成する第6の処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするコンピュータプログラム。
  5. 前記第4の処理において、
    前記実績情報に基づき、前記対象チャネルについて直近において実績帯域値が最も低い値aとその後の最も高い値bとから帯域値の増加率およびその間の経過時間を求め、
    求めた増加率および経過時間に対して、それ以前における前記実績情報の中で最も類似する増加率および経過時間を抽出し、抽出した増加率および経過時間において示された最大の帯域値を、前記最適帯域値とする、
    請求項4記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記対象ノードの上位ノードの配下にある当該対象ノードを除く全てのノードについて、当該対象ノードに地理的に近い順を示す分析順装置表を作成する処理と、
    前記第5の処理において前記余裕チャネルを抽出できなかった場合に、前記分析順装置表で示される順で決定されるノードに含まれるチャネルの中から、前記余裕チャネルを抽出する処理とを含む、
    請求項4または5記載のコンピュータプログラム。
  7. 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化を行う方法において、
    当該移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得し、
    当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得し、
    前記実績情報と前記設定データとに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルおよびトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出し、
    抽出したノードまたは抽出したチャネルを含むノードに対して、前記トラヒック量の変動を反映して最適化された局データを生成し、
    生成した局データをそれぞれのノードでの更新のために転送する、
    ことを特徴とする移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法。
  8. 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化を行う装置において、
    当該移動体通信ネットワークにおける運用状況の実績を示す実績情報を取得する手段と、
    当該移動体通信ネットワークにおける各ノードに対して設定された局データである設定データを取得する手段と、
    前記実績情報と前記設定データとに基づいて、トラヒック量の増加が予想されるノードまたはチャネルおよびトラヒック量に余裕のあるノードまたはチャネルを抽出する手段と、
    抽出したノードまたは抽出したチャネルを含むノードに対して、前記トラヒック量の変動を反映して最適化された局データを生成する手段、
    生成した局データをそれぞれのノードでの更新のために転送する手段と、
    を有することを特徴とする移動体通信ネットワークにおける局データの最適化装置。
JP2008165935A 2008-06-25 2008-06-25 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法および装置並びにコンピュータプログラム Withdrawn JP2010010904A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008165935A JP2010010904A (ja) 2008-06-25 2008-06-25 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法および装置並びにコンピュータプログラム
US12/392,260 US20090323523A1 (en) 2008-06-25 2009-02-25 Method and Apparatus for Optimizing Station Data in Mobile Communication Network, and Computer-Readable Storage Medium for Computer Program

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008165935A JP2010010904A (ja) 2008-06-25 2008-06-25 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法および装置並びにコンピュータプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2010010904A true JP2010010904A (ja) 2010-01-14

Family

ID=41447273

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008165935A Withdrawn JP2010010904A (ja) 2008-06-25 2008-06-25 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法および装置並びにコンピュータプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20090323523A1 (ja)
JP (1) JP2010010904A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103003686A (zh) * 2010-07-22 2013-03-27 恩普乐股份有限公司 分析工具和微分析系统
JP5580920B1 (ja) * 2013-06-12 2014-08-27 日本電信電話株式会社 電波利用予測システム及び電波利用予測方法
JP2015220713A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 富士通株式会社 局データの更新制御方法、管理装置、及び無線通信システム

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10356552B1 (en) * 2018-09-20 2019-07-16 International Business Machines Corporation Determining hardware requirements for a wireless network event using crowdsourcing
CN113014410B (zh) * 2019-12-19 2022-05-17 华为技术有限公司 一种带宽调整的方法及设备

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5590395A (en) * 1993-11-10 1996-12-31 Motorola, Inc. Satellite cellular network resource management method and apparatus
US5623598A (en) * 1994-11-22 1997-04-22 Hewlett-Packard Company Method for identifying ways to improve performance in computer data storage systems
US5922051A (en) * 1997-05-14 1999-07-13 Ncr Corporation System and method for traffic management in a network management system
JP2000295276A (ja) * 1999-04-02 2000-10-20 Hitachi Ltd 通信制御システム
JP3943980B2 (ja) * 2002-04-09 2007-07-11 富士通株式会社 符号分割多元接続通信システムならびに符号分割多元接続通信システムにおける基地局制御装置および基地局
US7539132B2 (en) * 2005-01-21 2009-05-26 At&T Intellectual Property Ii, L.P. Methods, systems, and devices for determining COS level

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103003686A (zh) * 2010-07-22 2013-03-27 恩普乐股份有限公司 分析工具和微分析系统
JP5580920B1 (ja) * 2013-06-12 2014-08-27 日本電信電話株式会社 電波利用予測システム及び電波利用予測方法
JP2015220713A (ja) * 2014-05-21 2015-12-07 富士通株式会社 局データの更新制御方法、管理装置、及び無線通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20090323523A1 (en) 2009-12-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10548036B2 (en) Fault monitoring by assessing spatial distribution of queries in a utility supply network
US9432865B1 (en) Wireless cell tower performance analysis system and method
US11082323B2 (en) Fault monitoring in a utility supply network
EP2790424B1 (en) Mobility management method, system and equipment for group terminals
CN103947234A (zh) 用于mme和mme池负载均衡的系统和方法
US8433329B2 (en) System and method for prioritizing user communications
Toro-Díaz et al. Reducing disparities in large-scale emergency medical service systems
JP2013239913A (ja) 制御ノード及び通信制御方法
JP2011160415A (ja) ページングエリアの管理方法および装置
JPWO2015146374A1 (ja) 仮想化資源管理ノード及び仮想マシン移行方法
JP2010010904A (ja) 移動体通信ネットワークにおける局データの最適化方法および装置並びにコンピュータプログラム
WO2005060161A1 (ja) 通信システム、通信方法、網負荷予測ノード及び網構成管理ノード
CN114145042A (zh) 移动网络中的交叉优化
Togou et al. A distributed blockchain-based broker for efficient resource provisioning in 5G networks
CN105813133A (zh) 网络负载均衡控制方法和系统、负载均衡控制装置
EP4047839A1 (en) Method and apparatus for correcting multi-input multi-output beamforming pattern in wireless communication system
WO2018156943A1 (en) Computing wireless deployment in an area
JP2012533245A (ja) 無線アクセスネットワークにおける節電機構
JP6320317B2 (ja) リソース融通システム及び方法
Kantarci et al. Inter-data center network dimensioning under time-of-use pricing
CN108271216B (zh) 自组网负载均衡方法、装置及云平台容灾系统
WO2019012255A1 (en) ANOMALY MONITORING IN A PUBLIC SERVICE DISTRIBUTION NETWORK
Pasandideh et al. Automatic planning of 3G UMTS all-IP release 4 networks with realistic traffic
CN103874130A (zh) 无线通信系统及方法、动态关联控制装置及方法
Ishizu et al. Cognitive wireless network infrastructure and restoration activities for the earthquake disaster

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20110906