JP2010010802A - 画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体 - Google Patents

画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の画像を表示する表示画面において、表示位置に応じて表示する画像の画像品質を異ならせることにより、複数の画像の画像データを効率良く取得して表示させる画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体を提供すること。
【解決手段】複数の復号画像が一の表示画面に表示される際の前記復号画像毎の表示位置を、第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類する位置分類手段と、前記第一の表示位置群と前記第二の表示位置群とに対し、互いに異なる復号画像の画像品質を決定する品質決定手段と、複数の画像品質に対応する画像符号を格納するサーバに対し、前記表示位置毎に対応する復号画像の前記品質決定手段により決定された画像品質に対応する画像符号を要求する符号要求手段と、前記画像品質に対応する画像符号を取得する符号取得手段と、を有する画像処理装置。
【選択図】図16

Description

本発明は、画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体に関する。
従来から、画像検索におけるユーザインタフェースの提供方法として、画像のサムネール画像を表示させる技術がある。このような技術によれば、一覧表示されたサムネール画像から操作者の目視によって所望の画像を検索することが容易になる。例えば、特開2004−194126号公報(特許文献1)には、一画面に表示されるサムネール画像の数や解像度を、データファイルのフォーマット種別毎に変更するサムネール画像の表示方法が開示されている。
また例えば、特開2004−178384号公報(特許文献2)には、コンテンツ毎に対応するサムネールを画面にマップ状に配置させ、ポインタによって選択された範囲に含まれるサムネールに対応する画像の表示を、サムネール間の位置関係に対応させて行うことが開示されている。
特開2004−194126号公報 特開2004−178384号公報 ISO/IEC 15444−1 ISO/IEC 15444−9
しかしながら、上記特許文献1及び2に開示のサムネール画像の表示方法等では、サムネール画像の画像データ及びそのサムネール画像に対応する画像の画像データが、サーバ等に蓄積されている場合に、それらの画像データを効率良く取得することについては、考慮されていない。
例えば、画像データが、復号画像の画像品質に対応づけられる階層的な符号化方式により生成されたものである場合には、取得する画像データを画像品質に基づいて決定することにより、画像データの取得、復号処理、及び、表示手段への出力処理を効率的に行うことができる。
本発明は、上記の点に鑑みて、これらの問題を解消するために発明されたものであり、複数の画像を表示する表示画面において、表示位置に応じて表示する画像の画像品質を異ならせることにより、複数の画像の画像データを効率良く取得して表示させる画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明の画像処理装置は次の如き構成を採用した。
本発明の画像処理装置は、複数の復号画像が一の表示画面に表示される際の前記復号画像毎の表示位置を、第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類する位置分類手段と、前記第一の表示位置群と前記第二の表示位置群とに対し、互いに異なる復号画像の画像品質を決定する品質決定手段と、複数の画像品質に対応する画像符号を格納するサーバに対し、前記表示位置毎に対応する復号画像の前記品質決定手段により決定された画像品質に対応する画像符号を要求する符号要求手段と、前記画像品質に対応する画像符号を取得する符号取得手段と、を有する構成とすることができる。
これにより、複数の画像を表示する表示画面において、表示位置に応じて表示する画像の画像品質を異ならせることにより、複数の画像の画像データを効率良く取得して表示させる画像処理装置を提供することができる。
なお、上記課題を解決するため、本発明は、上記画像処理装置における画像処理方法、その画像処理方法をコンピュータに実行させるコンピュータプログラム、そのコンピュータプログラムを格納した情報記録媒体としてもよい。
本発明の画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体によれば、複数の画像を表示する表示画面において、表示位置に応じて表示する画像の画像品質を異ならせることにより、複数の画像の画像データを効率良く取得して表示させる画像処理装置、画像処理方法、コンピュータプログラム、及び、情報記録媒体を提供することが可能になる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき説明する。
〔本発明の実施の形態〕
本発明の実施の形態の説明に先んじて、本発明の理解を容易にするために、従来の画像検索における画像の提示方法とその課題、及び、一のコードストリームで複数の階層の画像品質の復号画像を再生させることができる画像符号化方式について説明する。
なお、以下の実施の形態では、主としてJPEG2000規格を例にして説明するが、本発明の実施の形態は、この例に限らない。FlashPix、JPEG−XR等、解像度スケーラビリティ及び/又はSNRスケーラビリティを有する符号を処理する画像処理装置等に適用することができる。
(画像検索における画像の提示方法とその課題)
現在の画像検索の例として、画像とテキストデータとが対応づけられている場合に、そのテキストデータを検索キーとして、キーワード検索を行うことがある。しかし、画像にテキストデータが対応づけられていない場合や、対応づけられたテキストデータが検索キーに適していない場合には、画像のサムネールが一覧表示された画面から、操作者が目視により所望の画像を探すことがある。
目視による画像検索を行う場合に、検索される対象となる画像の数が多いと、一の画面に全てのサムネールを表示することができない。そこで、例えば、一の画面に表示するサムネールの数を制限し、縦横のスクロールを繰り返しながら全てのサムネールを閲覧することを可能にするとよい。一の画面に表示する画像の数は、例えば、30程度である。
図1は、この方法によるサムネールの提示方法を説明する図である。画面の右及び下に、スクロールバーが設けられ、操作者がポインティングデバイスによりそのスクロールバーを操作することにより、画面をスクロールさせる。図1の画像提示方法は、一のサムネールの表示サイズを大きくすれば、視認性が良くなる。しかし、全てのサムネールを一の画面上で同時には見られないという課題がある。
図2は、一のサムネールの表示サイズを小さくして全てのサムネールを一の画面で表示させる方法を説明する図である。図2のサムネール提示方法は、全てのサムネールを同時に俯瞰的に閲覧することができる。図3は、全てのサムネールを一の画面で表示させる際に、画像毎の視覚的な特徴に基づいて、画像がグループ分けされていることを説明する図である。図3のサムネール提示方法によれば、検索対象の画像を見つけやすい利点がある。より詳細には、例えば、操作者が、まず画面の全体を俯瞰し、次に画像特徴等によってあるサムネールを選択し、最後にそのサムネール付近を中心としたズーム操作を行うことにより、所望の画像を選び出すことができる。なお、図3の例では、例えば、複数のサムネールが同時にズームアップされる表示を行うことにより、目的の画像にたどり着くことが可能である。
図2及び図3のサムネール画像の提示方法では、提示する画像の数が多くなればなるほど1画像当たりの表示サイズは小さくなる。また、提示する画像の数が増えた場合には、各画像が重なりあわせることにより、全ての画像を一の画面で提示することができるが、その場合には、重なっている部分の視認性が劣るという課題が生じる。
さらに、画像データが、操作者が操作する端末に設けられている記憶装置中に無い場合には、例えば、ネットワークを介して接続されているサーバから画像データを取得することになる。そのような場合には、表示する画像の数が多くなればなるほど、表示の開始から終了までの処理時間が長くなる。なお、表示の開始から終了までの処理時間は、画像データの量に依存し、量が多くなれば、転送時間と復号時間とが増加する。
そこで、画像の数が多い場合には、表示する画像又はサムネールの画像データのうち、表示画面上の表示サイズに応じた解像度に対応した画像データを、サーバから受信して処理するとよい。例えば、画像データが、解像度の異なる複数の復号画像に対応している場合に、表示サイズを満たす画素数に最も近い画素数が得られる解像度の画像データを受信するとよい。
このような画像データの例として、例えば、多重解像度の画像フォーマットであるFlashPixがある。FlashPixによる画像データをサーバ上に蓄積しておくことにより、転送容量及び復号時間を軽減することができる。しかしながら、画像の数が増えて多くの画像が重なり合うような場合には、やはり画像の数が増えるほど処理時間が必要となる。
そこで、画像が重なり合う程度に多い場合に、それらの画像を一の画面に表示する際に、処理時間を抑えるには、受信する画像データの解像度を、精緻に制御するとよい。例えば、操作者が、画面の中央やポインティングデバイスのカーソル位置に注目すると仮定すれば、その注目位置に近い位置に表示される画像の解像度を高くし、それ以外の領域に表示する画像の解像度を低くするとよい。その際に、受信される画像データを表示する画像の解像度に対応させるとよい。特に、操作者が、ズームやドラッグの操作を繰返すことにより、要求する画像が頻繁に変わる場合には、この効果が高くなる。
なお、ここでは、表示位置に応じて解像度を異ならせることについて説明したが、画像データが、例えば、SNRスケーラビリティに対応している場合には、表示位置に応じた復号画像の品質を異ならせてもよい。これにより、転送及び復号する画像データの量を低減することができる。
(JPEG2000規格及びJPIP規格の説明)
図4から図17は、本実施の形態に係る画像処理装置によって処理される画像データの例、及び、その画像データがサーバから画像処理装置に送信される際の階層構造を説明する図である。図4から図17は、JPEG2000規格及びJPIP規格に基づく説明である。
本実施の形態では、画像データは、例えば、画像処理装置とネットワークを介して接続されたサーバ又はそのサーバに接続された記憶装置に圧縮符号の状態で格納されている。これらの画像データは、サーバからクライアントである画像処理装置に送信され、伸張後、表示される。この構成では、画像の表示サイズを大きくするズーム操作が重要となる。そこで、ズーム操作の応答速度を向上させるために、JPEG2000規格による画像データに対して適用可能なJPIPと呼ばれる部分画像の転送プロトコルを用いる。そこで以下では、JPEG2000とJPIPについて説明する。
なお、JPEG2000規格は、2001年に国際標準になった、JPEG後継の画像圧縮伸長方式であり、ISO/IEC15444−1である。
(JPEG2000符号化処理の説明)
図4は、JPEG2000規格による符号化処理を説明する図である。図4のステップS11では、画像が矩形のタイルに分割される。分割数は、(分割数≧1)である。ステップS11では、さらに、各タイルが、輝度・色差等のコンポ−ネントへ色変換される。
ステップS11に続いてステップS12に進み、色変換後のコンポ−ネント(以下、「タイルコンポ−ネント」という。)が、ウェーブレット変換によって、低周波成分と高周波成分とのサブバンドに分解される。
ここでは、2次元の分解が行われるため、画像の縦方向及び横方向のそれぞれに対して、低周波成分と高周波成分とに分解される。以下、低周波成分を「L」と表記し、高周波成分を「H」と表記する。すなわち、縦方向低周波横方向低周波成分をLL成分又はLLサブバンドといい、縦方向高周波横方向低周波成分をHL成分又はHLサブバンドといい、縦方向低周波横方向高周波成分をLH成分又はLHサブバンドといい、縦方向高周波横方向高周波成分をHH成分又はHHサブバンドという。
そしてLLサブバンドに対して再帰的にウェーブレット変換、すなわち、デコンポジションを繰返すことにより、1つのLLサブバンドと複数のHLサブバンド、LHサブバンド、及び、HHサブバンドが生成される。なお、分割のレベルを「デコンポジションレベル」という。
ステップS12に続いてステップS13に進み、サブバンド毎に量子化が行われる。なお、ステップS13の量子化は省略されてもよい。
ステップS14に進み、各サブバンドが、プリシンクトとよばれる矩形に分割される。プリシンクトとは、サブバンドを矩形に分割したものであり、大まかには画像中の場所、すなわち、Positionを表すものである。なお、プリシンクトは、位相が同一のHLサブバンド、LHサブバンド、及び、HHサブバンドを集めたものであり、3つのサブバンドで1まとまりである。但し、LLサブバンドを分割したプリシンクトは、1つで1まとまりである。なお、プリシンクトは、サブバンドと同じサイズでもよい。
(画像、タイル、サブバンド、プリシンクト、及び、コードブロックの関係)
プリシンクトを矩形に分割することにより、コードブロックが生成される。図5は、タイル、サブバンド、プリシンクト、及び、コードブロックを説明する図である。図5では、最低解像度に対応するデコンポジションレベルを除く他のデコンポジションレベル毎に、3つのサブバンドがあり、各サブバンドは、プリシンクトに分割され、プリシンクトは、コードブロックに分割されている。図5では、物理的な大きさの序列は、
画像≧タイル>サブバンド≧プリシンクト≧コードブロック
である。
(デコンポジションレベルと解像度レベルとの対応)
図6は、デコンポジションレベルと解像度レベルとの対応を説明する図である。図6において、1HHは、デコンポジションレベル1のHHサブバンドを表す。すなわち、図6では、デコンポジションレベルは1から3までの3レベルである。すなわち、ウェーブレット変換が3回行われている。また図6において、解像度レベルは、解像度レベル0から解像度レベル3までの4レベルである。
図4に戻り、ステップS13に続くステップS14では、サブバンドに含まれているウェーブレット係数のエントロピー符号化が行われる。このエントロピー符号化は、ビットプレーン毎に行われるため「ビットプレーン符号化」ともいう。エントロピー符号化は、コードブロック毎かつビットプレーン順に成される。
ステップS14に続いてステップS15に進み、一のプリシンクトに含まれる全てのコードブロックから、ビットプレーン毎の符号の一部を取り出して集め、所定のヘッダをつけたパケットが生成される。パケットは、例えば、全てのコードブロックのMSBから3枚目までのビットプレーンの符号を集めたものである。なお、ここで生成されるパケットは、パケットに含まれるビットプレーンの符号が全く無い“空(から)”のパケットでもよい。所定のヘッダ、すなわち、パケットヘッダには、パケットに含まれる符号に関する情報が含まれ、各パケットは独立に扱うことができる。いわばパケットは符号の単位である。
全てのプリシンクト、すなわち、全てのコードブロック、すなわち、全てのサブバンドのパケットを集めると、画像全域の符号の一部ができるが、これをレイヤと呼ぶ。例えば、上記の例では、画像全域のウェーブレット係数の、MSBから3枚目までのビットプレーンの符号の集まりとなる。
レイヤは,大まかには画像全体のビットプレーンの符号の一部であるから、復号されるレイヤ数が増えれば画質は上がることになる.すなわち、レイヤは復号画像の画質の単位であるといえる。すべてのレイヤを集めると,画像全域の全てのビットプレーンの符号になる。
(レイヤとパケットとの関係)
図7は、デコンポジションレベル=2、プリシンクトサイズ=サブバンドサイズとしたときのレイヤの例を示す図である。また、図8は、図7のレイヤの例において生成されるパケットの例を説明する図である。パケットは、プリシンクトを単位とするものであるから、プリシンクト=サブバンドとした場合、HL〜HHサブバンドをまたいだものとなる。図8では、いくつかのパケットを太線で囲んで例示している。
図4に戻り、ステップS15に続いてステップS16に進み、生成されたパケットやレイヤの区切りに従って,パケットを並べることで最終的な符号が形成される。生成された符号を「コードストリーム」ともいう。
(プログレッションオーダ)
パケットは、
どのコンポ−ネント(記号C)に属するか、
どの解像度レベル(記号R)に属するか、
どのプリシンクト(“場所”)(記号P)に属するか、
どのレイヤ(記号L)に属するか、
という4つの属性を有する(以下、この属性を「プログレッション属性」という)。
パケットの先頭にはパケットヘッダが存在し、パケットヘッダの後には、MQ符号が続く。なお、MQ符号の部分をパケットデータという。パケットの配列とは、パケットヘッダ及びパケットデータの組を、どの属性の順に階層的に並べるかを意味する。この配列順を「プログレッションオーダ」という。図9は、プログレッションオーダを説明する図であり、JPEG2000規格では、5通りが規定されている。
(LRCPの説明)
エンコーダがプログレッションオーダ順にパケットを並べる手順、及び、デコーダがプログレッションオーダ順にパケットの属性を解釈することについて、説明する。
例えば、「LRCP」は、レイヤ(L)、解像度(R)、コンポーネント(C)、プリシンクト(P)の順に、プログレッションオーダが適用されることを表す。
すなわち、処理手順は以下のようになる。
for (レイヤ){
for (解像度){
for (コンポ−ネント){
for (プリシンクト){
エンコード時:パケットを配置
デコード時:パケットの属性を解釈



この階層順により、エンコード時には、パケットの配列処理が行われ、デコード時には、解釈がなされる。各パケットはパケットヘッダを有する。パケットヘッダには、以下の情報が含まれている。
・そのパケットが空かどうか
・そのパケットにどのコードブロックが含まれるか
・そのパケットに含まれる各コードブロックのゼロビットプレーン数
・そのパケットに含まれる各コードブロック符号のコーディングパス数(ビットプレーン数)
・そのパケットに含まれる各コードブロックの符号長
パケットヘッダには、レイヤ番号や解像度番号等が含まれない。そこで、デコード時に、そのパケットがどのレイヤのどの解像度の物かを判別するために、メインヘッダ中のCODマーカ等に記載されたプログレッションオーダから上記のforループを形成し、そのパケットに含まれる各コードブロックの符号長の和からパケットの切れ目を判別し、各パケットがforループ内のどの位置でハンドリングされたかを判別する。これにより、パケットヘッダ中の符号長を読み出せば、パケットデータのエントロピー符号をデコードしなくても、次のパケットを検出できる。すなわち、パケットヘッダ長の符号長を読み出すことにより、任意のパケットにアクセスすることができる。
(RLCPの符号)
図10は、解像度レベルがforループの最も外にある解像度プログレッション符号の概念図である。解像度レベルが最も外側にある符号は、例えば、RLCPプログレッションオーダの符号である。図11は、画像サイズ100画素×100画素、解像度レベが3レベル、コンポーネント数が3個、プリシンクトサイズ32×32のRPCLプログレッションの場合の36個のパケットの配列例を示したものである。
(タイルパートの説明)
各タイルを構成する符号は、パケットの切れ目でさらに複数に分割することができる。「タイルを構成する符号を分割したもの」をタイルパートという。各タイルパートは、タイルパートヘッダを有する。タイルパートヘッダは、SOT(start of tile−part)マーカセグメントで始まり、SOD(start of data)マーカで終わる。図12及び図13は、タイルパートヘッダの内のSOTマーカセグメントの詳細を示したものである。なお、マーカセグメントとは、マーカとそのマーカに関連するパラメータとで構成される部分である。
SOTマーカセグメント中のPsotに、そのタイルパートの長さの情報が含まれている。したがって、SOTマーカを符号中から取得することにより、パケットヘッダをデコードすることなく、タイルパート単位で符号にアクセスすることができる。なお、図10はタイルパート数が1の場合を示している。
(JPIPの説明)
JPEG2000の符号はパケット単位でのアクセス、あるいはより簡易にはタイルパート単位でのアクセスが可能である。したがって、原符号から必要な符号だけを抜き出して、新たな符号を生成することができる。またさらに、原符号から、必要に応じて部分的な符号だけを復号することができる。
そこで、例えば、サーバに格納されている画像データをクライアント側で再生して表示する場合に、要求された復号画像の画像品質に対応する符号、要求された解像度に対応する符号、再生させたい部分に対応する符号、再生させたいコンポ−ネントに対応する符号、等をそれぞれをサーバから受信し、復号することにより、原符号の全体を復号することなく、要求に対応した画像を再生することができる。
この様に、サーバにあるJPEG2000規格による符号から、必要な符号だけを受信するためのプロトコルをJPIP(JPEG2000 Interactive Protocol)という。
JPIPでは、クライアントからサーバに対し、描画したい解像度と実際に描画するウィンドウサイズを指定する。サーバは、この指定を受けた場合に、その解像度のその領域を包含するプリシンクトのパケットを送信する。サーバはまた、処理をより簡易にする目的で、その領域を包含するタイルパートを送信してもよい。以下の実施の形態では、例えば、タイルパートを送信するJPIPシステムを用いる。このJPIPシステムを、JPTシステムという。
JPTシステムにおいて、画像を構成するタイルパートの中から、指定された領域を包含するタイルパートを抽出する手順について、以下説明する。
図14は、タイルパートに分割された符号の例を説明する図である。図14は、図11の1タイル、2レイヤ、RLCPプログレッションのパケットを、すべての解像度境界でタイルパートに分けたものであり、図14に示す3つのタイルパートがある。
サーバには、サーバによって管理される符号が、どのようなタイルパートに分かれているかに係る情報が保持されている。したがって、例えば、図14の符号に対しては、そのタイルパートの分割に係る情報が対応づけられて保持されている。
ここで、クライアントからサーバに対し「25×25画素に相当する解像度部分を、20×20のウィンドウサイズで表示したい」というリクエストが送信された場合について、以下説明する。なお、図11の符号は、画像のサイズが100×100画素であるため、25×25画素に相当する解像度とは、解像度レベル0の部分を指す。また、20×20のウィンドウとは、解像度レベル0の画素のうちの20×20の部分だけを表示するということを意味する。
このリクエストのように「表示画素数以上の、最も近い解像度」を選択することを、JPIPではRoundUPという。
そこで、サーバは、保持する原符号から、解像度レベル0を包含するタイルパートを抽出し、メインヘッダの情報とともに、クライアントに対して送信する。タイルパートの先頭には、必ずSOTマーカがあり、SOTマーカによってタイルパートの長さもわかるため、タイルパートの境界は、パケットヘッダ及びパケットデータを解析しなくとも判別することができる。
図11及び図14より、何番目までのタイルパートを送信すればよいかは、その符号のプログレッションオーダおよびタイルパートへの分割方法という2つのパラメータに依存する。プログレッションオーダの情報は、メインヘッダやタイルパートヘッダのCODマーカセグメントに含まれており、CODマーカセグメントを解析することにより、取得することができる。また、タイルパートの分割に係る情報は、サーバが保持していることが前提である。
図15は、JPEG2000規格によるCODマーカセグメントの詳細を示したものである。図15(A)は、CODマーカセグメントの構成を示す図である。図15(A)のCODマーカセグメント中、SGcodに、デフォルトのプログレッションオーダの情報が含まれている。図15(B)は、SGcodに含まれるプログレッシブオーダを示す変数の値を説明する図である。図15(B)では、5つのプログレッシブオーダに対応する値が示されている。
(画像処理装置の機能構成の例)
図16は、本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の例を説明するブロック図である。図16の画像処理装置100は、ネットワーク等を介してサーバ800と接続され、また、表示装置200に対し、表示する画像を出力する。位置分類手段110、品質決定手段120、符号要求手段130、符号取得手段140、復号手段150、及び、出力手段160を有する。
位置分類手段110は、表示装置200が表示する表示画面上に複数設けられた表示位置毎に、第一の表示位置群と第二の表示位置群との何れに属するかを分類する。位置分類手段110は、また、表示位置を3つ以上の表示位置群に分類してもよい。位置分類手段110は、表示位置毎に、その表示位置が、表示画面の所定の位置から所定の範囲に含まれるか否かの判断により、表示位置群に分類する。
位置分類手段110は、例えば、表示画面の中心から所定の範囲に設けられる表示位置を、第一の表示位置群に属するとする。位置分類手段110は、また例えば、ポインティングデバイスのカーソル位置から所定の範囲に設けられる表示位置を、第一の表示位置群に属するとする。位置分類手段110は、また例えば、ポインティングデバイスのカーソルの軌跡から所定の範囲に設けられる表示位置を、第一の表示位置群とする。位置分類手段110は、第一の表示位置群に含まれない表示位置を、第二の表示位置群に属するとしてもよい。
位置分類手段110は、また例えば、表示画面内において、他の表示位置よりも背面に位置する表示位置を、第二の表示位置群に属するとする。位置分類手段110は、第二の表示位置群に含まれない表示位置を、第一の表示位置群に属するとしてもよい。
位置分類手段110は、また例えば、表示画面の所定の位置から近い順に所定数の表示位置を、第一の表示位置群に属するとしてもよい。
位置分類手段110は、また例えば、表示画面の所定の位置から近い順に、その表示位置に表示させる画像の画像データの符号量を積算した値に基づいて、その積算した値が所定の値を超えるまでの表示位置を、第一の表示位置群に属するとしてもよい。なお、画像データの符号量の積算値は、画像データを受信する毎に計算されるため、画像データの受信と表示位置が属する表示位置群の分類とは、同期して行われるとよい。
品質決定手段120は、位置分類手段110によって分類された表示位置群毎に、表示する復号画像の画像品質を決定する。復号画像の画像品質は、例えば、画像の解像度、表示サイズ、及び、復号に要する画像データのデータ量等に依存する。より詳細には、解像度が高いほど、画像品質が高く、表示サイズが大きいほど、画像品質が高い。また例えば、画像データがSNRスケーラビリティを有する場合には、復号に要する画像データのデータ量が多いほど、画像品質が高い。
符号要求手段130は、品質決定手段120によって決定された画像品質の符号を、サーバ800に対して要求する。符号要求手段130は、例えば、JPIPリクエストにより、復号画像の画像品質を指定して要求を行う。復号画像の画像品質は、解像度、表示サイズ、又は、レイヤ数等によって指定されるとよい。
符号取得手段140は、サーバ800から送信される符号を取得する。サーバ800から送信される符号は、符号要求手段130によって出力された要求に対応する符号であり、例えば、JPEG2000規格による符号である。サーバ800から送信される符号は、例えば、一の画像に対応する符号が、複数の復号画像の画像品質に対応している場合に、符号要求手段130によって要求された画像品質に対応する部分の符号が抜き出されて新たな一の符号として再構成されたものである。
復号手段150は、符号取得手段140によって取得された符号を復号する。出力手段160は、復号手段150によって復号された復号画像を、表示装置200に対して出力する。
表示装置200は、一の表示画面に複数の画像の表示位置が設けられた画面を表示する。表示装置200は、画像処理装置100から出力される復号画像を、その復号画像に対応する表示位置に表示させる。
サーバ800は、画像処理装置100とネットワーク等を介して接続され、また、記憶装置900が接続されている。サーバ800は、記憶装置900に格納された画像の符号を管理する。サーバ800によって管理される画像の符号は、復号画像の画像品質を階層的に異ならせるスケーラビリティを有する。サーバ800によって管理される符号は、例えば、JPEG2000規格による符号である。
サーバ800は、またさらに、管理する符号毎に、タイルパートの分割に係る情報等を管理する。これにより、画像処理装置100からのJPIPリクエストに対応して、符号の中から要求されたタイルパートを取得して新たな符号を再構成することができる。記憶装置900は、サーバ800によって管理される符号が蓄積されている。
(本実施の形態に係る画像処理装置を実現する装置構成)
図17は、本実施の形態に係る画像処理装置を実現する装置構成の例を説明する図である。図17の装置は、CPU1、RAM2、HDD3、及び、クライアントPC9が、データバスを介して接続されている。CPU1、RAM2、HDD3はサーバPCに設けられている。
クライアントPC9から、サーバPCに対し、画像符号の指定、画像の解像度指定(fsiz)、及び、表示ウィンドウ指定が出力される。サーバPCにおいては、次の(1)から(4)の手順で、処理が行われる。なお、図中の()付き数字は、以下の(1)から(4)に対応する。
(1) HDD3上に記録された原画像の符号が、CPU1からの命令によってRAM2上に読み込まれる。
(2) CPU1はRAM2上の符号を読み込む。
(3) 原画像から所望の符号をRAM上に抽出する。
(4) CPU1からの命令によって所望の符号のタイルパートがクライアントPCに送信される。
なお、本実施の形態では、複数の表示位置に画像を表示するため、上記の(1)〜(4)の処理は、表示に要する画像の数だけ行われる。
(表示画面の座標系及び表示位置毎の座標系)
図18は、本実施の形態に係る画像処理装置によって制御される表示画面における表示位置の例を説明する図である。図18の表示画面は、例えば、1280×1024ドットの解像度のモニタであり、左上(0,0)〜右下(1280,1024)の表示用の座標系を持つ。図17のモニタ上に配置される各表示位置は重心座標Gと、表示時の横のサイズwと縦のサイズhのパラメータを有する。点Oは座標(0,0)の定点、点Cは座標(640,512)の定点である。
本実施の形態では、表示位置iには、初期表示時の、重心座標Giおよび縦のサイズhi、横のサイズwiが定義されている。なお、iは、画像を識別するカウンタである。
(表示画面における表示位置の説明)
図19は、初期状態の表示画面における各表示位置を示す図である。
図19のように一の表示画面に複数の画像を表示させる方法として、例えば、Webページの様に、1つのHTML中に各々の位置と表示サイズを指定して、複数の画像を埋め込む方法がある。また、ユーザによるマウス移動等のイベントを検知し、これに応じてHTML中に埋め込んだオブジェクトの配置等を動的に変更させる手法として、DynamicHTML(以下、「DHTML」という)がある。以下の実施の形態では、主として、DHTMLを用いる例について説明する。
なお、HTMLやDHTML中には、画像そのものではなく、画像のビューア、すなわち、画像を表示するコンポ−ネントを埋め込むこともできる。例えば、動画のビューアが埋め込まれたWebサイトが、その例としてあげられる。そして、DHTML側から、そのビューアに対し、表示位置、表示サイズ、及び、表示対象の画像を変えることができる。
HTMLやDHTML中に埋め込んだ状態で、Webブラウザ経由で使用できるコンポーネントとしては、例えば、ActiveXコントロールがある。なお、Webブラウザ経由で使用するとは、例えば、画像を表示する等の処理を行わせることである。ビューアは、例えば、JPEG2000符号の復号および復号後の画像の表示が可能なActiveXコントロールとして実装するとよい。このビューアは、表示対象の画像の表示サイズと同じ大きさを持ち、画像の表示サイズに応じて,ビューアのサイズが決定される。
ビューアはさらに、JPIPサーバに対して、JPIPリクエストを送信し、またサーバからのJPIPレスポンスを受信・解析する。ビューアはさらに、JPTストリームを解釈するJPIPクライアントとしての機能を併せ持つ。
JPIPにおける表示時の大きさ、すなわち、本実施の形態におけるビューアのサイズは、rsizというパラメータによって指定される。またJPIPにおける解像度の要求は、x方向の画素数fxと、y方向の画素数fyとからなるfsizというパラメータによって指定される。
JPIPクライアントからJPIPサーバへ送信されるJPIPリクエストの書式は、例えば、
“fsiz“ “=“ x方向のサイズ “,“ y方向のサイズ [“,“ “closest“]
“rsiz“ “=“ x方向の表示ウィンドゥサイズ “,“ x方向の表示ウィンドゥサイズ
の様に表現される。
そこで、表示位置iの縦のサイズはhi、横のサイズがwiであるから、初期表示時に、このサイズに十分な解像度レベルが指定された画像符号を要求するためには、
fsiz = wi,hi & rsiz = wi,hi
というパラメータが設定される。
(表示位置の分類の例(その1))
図20は、第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類された表示画面を説明する図である。図20の太点線で囲まれた領域は、縦横が表示画面全体の半分の長さであり、その領域の中心は表示画面の中心と一致する。図20の例では、太点線で囲まれた領域内に少なくともその一部が含まれる表示領域iを第一の表示位置群とし、グレーで示している。また、図20の太点線で囲まれた領域内に全くかからない表示領域を、第二の表示領域群とする。
ここで、第一の表示位置群及び第二の表示位置群に対し、それぞれ、次のパラメータを設定する。
第一の表示位置群
fsiz = wi,hi & rsiz = wi,hi・・・・・・・(1)
第二の表示位置群
fsiz = wi/2,hi/2 & rsiz = wi,hi・・・(2)
すなわち、第二の表示位置群の表示位置では、第一の表示位置群の表示位置に対して、表示サイズは変えずに、要求解像度を半分にしている。これにより、第二の表示位置群には、第一の表示位置群の表示位置に表示される画像に対して、半分の解像度の画像が2倍に伸ばされて表示される。
(復号画像の画像品質を異ならせる手法)
図21から図32は、表示画面に含まれる表示位置毎に、2つの表示位置群の何れに属するかを判別して分類することにより、それぞれの表示位置群に対応する画像品質の復号画像を表示する処理を説明する図である。なお、図21から図32では、画像品質として、解像度と表示サイズを例に説明するが、本発明の実施の形態はこの例に限らない。復号される符号がSNRスケーラビリティに対応している場合には、復号画像のSNRを異ならせることにより、表示位置群毎に対応する画像品質を実現してもよい。より詳細には、例えば、JPEG2000規格による符号を扱う場合には、復号させるレイヤ数を異ならせることにより、復号画像の画像品質を異ならせるとよい。
(表示位置群毎に、画像品質を決定して表示する処理)
図21は、表示画面に含まれる表示位置を分類し、画像品質を決定して表示する処理を示すフロー図である。図21のステップS101では、位置分類手段110が、初期設定を取得する。例えば、DHTMLが、個々のビューアに対する、表示位置、表示サイズ、及び、表示する画像の情報の初期値を取得する。表示する画像の情報は、例えば、URLによって表される。
ステップS101に続いてステップS102に進み、位置分類手段110が、表示位置を分類する。ここでは、例えば、表示位置が、所定の領域に含まれているか否かによって、その表示位置が、第一の表示位置群と第二の表示位置群との何れに属するかが決定される。表示位置毎に、対応するフラグの値をセットすることにより、第一の表示位置群と第二の表示位置群との何れに属するかの情報を生成してもよい。なお、フラグの値は、表示位置群の数に応じて定められるとよい。
ステップS102に続いてステップS103に進み、品質決定手段120が、表示位置毎に、解像度、表示サイズの設定が行う。さらに、表示する画像の設定が行われる。より詳細には、DHTMLが、個々のビューアの表示位置群を識別するフラグに基づき、式(1)及び式(2)に基づいて、解像度及び表示サイズをセットし、また表示画像のURLをセットする。なお、ここでは、表示モニタの表示範囲外の表示位置や、先読み範囲内に存在しない画像についてはセットしない。また、先読み範囲は、規定値として設定されているとよく、その設定は、操作者によって予め行われているとよい。
ステップS103に続いてステップS104に進み、符号要求手段130が、表示位置毎に対応する画像の符号を、JPIPサーバに対してJPIPリクエストにより要求する。ここでは、各ビューアが、JPIPサーバに対して、画像とその画像の解像度及び表示サイズを指定してJPIPリクエストにより部分符号を要求する。各ビューアは、各画像のフル解像度を必要とはしないが、表示する領域は部分領域ではなく全領域を必要とすることが多い。したがって各ビューアは、JPIPでいう表示ウィンドウ領域としては、表示サイズそのものを指定する。
ステップS104に続いてステップS105に進み、サーバが、ステップS104で要求されたJPIPリクエストに基づいて、対応する部分符号を抽出して送信する。より詳細には、JPIPサーバが、受信した各JPIPリクエストを解釈し、要求された解像度に最も近い解像度レベルの符号、又は、要求された解像度以上で、かつ最も近い解像度レベルの符号を抽出し、JPIPクライアントである各ビューアに送信する。
ステップS105に続いてステップS106に進み、符号取得手段140が、JPIPサーバから受信した符号を復号し、表示サイズに変倍して出力する。より詳細には、各ビューアが、サーバから受信した符号を復号し、復号後の画像を、表示サイズに変倍して表示する。サーバから受信した符号の解像度が表示サイズに対して十分なものであれば縮小変倍になり、そうでない場合には拡大変倍になる。
ステップS106に続いてステップS107に進み、ポインティングデバイスからの入力の有無が確認される。入力がある場合には、ステップS102に進み、入力が無い場合には、ステップS107を繰り返す。すなわち、DHTMLが、各ビューアによる最初の画像表示が終わった後、ユーザによるズーム操作やドラッグ操作が検知されるまで待機する。
そしてDHTMLがユーザによるズーム操作等を検知した場合には、例えばマウスホイールの回転量を表示サイズの倍率Zに変換するとよい。ここでは、以下の式(3)から(5)によって、各画像の表示位置と表示サイズを計算する。
Figure 2010010802
ここで、G0は、表示位置iにおける初期の重心座標、w0は、表示位置iの横のサイズ、h0は、表示位置iの縦のサイズ、Zは、画面がズームされた際の倍率である。また、G1は、表示位置iのズーム後の重心座標、w1は、ズーム後の横のサイズ、h1は、ズーム後の縦のサイズであり、0は、原点座標を表す。また、点Kはカーソル位置を示す。
式(3)から式(5)によって得られた、新たな表示位置により、位置分類手段110が、各ビューに対する表示位置群を判別するフラグを更新する。
(表示位置群の判別処理)
図22は、表示位置群を判別する処理の例を示す図である。図22の処理は、図21のステップS102において実行される。図22のステップS201において、重心位置G、幅w、高さhの表示位置iの、少なくとも一部分が所定の領域内に存在するか否かについての判断がなされる。なお、所定の領域とは、例えば、ポインティングデバイスのカーソル位置若しくは軌跡から所定の範囲の領域、表示画面の中心から所定の範囲の領域、表示画面に表示されている領域等である。
表示位置の少なくとも一部が、所定の領域内に含まれている場合には、ステップS202に進み、含まれていない場合には、ステップS203に進む。ステップS201に続くステップS202では、表示位置iが、第一の表示位置群に属するとして、表示位置群判別フラグの値を1にする。一方、ステップS201に続くステップS203では、表示位置iが、第二の表示位置群に属するとして、表示位置判別フラグの値を2にする。
ステップS202又はステップS203に続くステップS204では、表示画面内の全ての表示位置に対して、表示位置判別フラグの値が設定されたか否かの判断がなされる。全ての表示位置に対してフラグの値が設定されている場合には、処理を終了し、値が設定されていない表示位置が残っている場合には、ステップS201に戻って処理を繰り返す。
(表示位置の分類の例(その2))
図23から図28は、第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類された表示位置を説明する図である。
図23では、所定の領域を、ポインティングデバイスのカーソル位置の先を中心とした、表示画面の縦横の半分のサイズの矩形領域とし、太点線で示している。各表示位置が、太点線で囲まれた矩形内に存在するか否かで、表示位置群の分類が行われ、解像度要求等が成される。
図24は、マウスによるドラッグの軌跡を説明する図である。図24では、ドラッグの方向を示すために、マウスカーソルの先の軌跡を矢印で表している。本実施の形態では、ドラッグによって、表示画面内に表示される表示位置が変化する。
図25は、表示画面内に表示される表示位置を説明する図である。図25では、ドラッグ前に画面に表示されていた領域を、一点鎖線で囲まれた矩形で示している。ドラッグの操作により、図25の実線で囲まれた領域が、モニタの表示画面に表示される。
図25では、カーソルの移動方向とは逆の方向、すなわち、図24における矢印の起点の方向に位置する表示位置群が、第一の表示位置群とされる。そこで、ドラッグ開始時のカーソルの先を頂点とし、ドラッグ方向と点対称の位置に存在する矩形、すなわち、図25の破線で囲まれた矩形の領域を、第一の表示位置群が存在する領域とする。この領域も、図23と同様に、表示画面の縦横の半分のサイズの矩形領域である。各表示位置が、図25の破線で囲まれた矩形内に存在するか否かで、表示位置群の分類が行われ、解像度要求等がなされる。
図26は、ドラッグの方向が表示画面の水平方向又は垂直方向に一致する場合を説明する図である。図26の例では、ドラッグ開始時のカーソルの先を、それぞれ、表示画面の縦の辺又は横の辺の中央の点とする。これにより、ドラッグ方向と点対称の位置に存在する矩形、すなわち、図26における破線で囲まれた領域を、第一の表示位置群が存在する領域とする。この領域も、図23及び図25と同様に、表示画面の縦横の半分のサイズの矩形領域である。
図27は、表示画面の外か内かによって、表示位置群を分類することを説明する図である。図27では、表示画面の外であって破線の内側である領域を第2の領域し、表示画面の内側が第1の領域とする。ここで、第2の領域は、例えば、先読みを行う領域である。
図27における破線で囲まれた領域は、中心が表示画面の中心に一致し、縦横の長さが表示画面の1.5倍である。各表示領域が、図27の表示画面の外かつ破線で囲まれた領域内に存在するか否かにより、表示位置群が第一の表示領域群と第二の表示領域群とに分類され、判断に応じた解像度要求がなされる。
なお、図27では、表示画面の外かつ破線で囲まれた領域内に存在する表示位置を、第二の表示領域群に属するとしてグレーで着色して示し、表示画面の内に存在する表示位置が、第一の表示位置群に属するとしている。
図28は、表示画面において、背面に位置するように表示されるか否かにより、表示位置群を分類することを説明する図である。図28では、他の表示位置と比較して、背面に位置する表示位置を、第二の表示位置群に属するとし、その他の表示位置を、第一の表示位置群に属するとして分類している。このように分類された表示位置群により、分類に応じた解像度要求がなされる。
(表示位置の前後関係による表示位置群の分類)
図29は、表示位置の前後関係による表示位置群の分類を示すフロー図である。図29の処理により、図28で説明した表示位置群の分類が行われる。図29のステップS301では、重心位置G、幅w、高さhを有する表示位置iの少なくとも一部分が、他の表示位置よりも背面に位置するように、表示されるか否かの判断がなされる。他の表示位置よりも背面に位置する場合には、ステップS302に進み、そうではない場合には、ステップS303に進む。
ステップS301に続くステップS302からステップS304の処理は、図22におけるステップS202からステップS204の処理と同一であるので、ここでは説明を省略する。
(所定数の表示位置を第一の表示位置群に属させる処理)
図30は、所定数の表示位置を、第一の表示位置群に属するとして分類して復号画像の表示を行うことを説明するフロー図である。
図30のステップS401では、位置分類手段110により、初期状態の取得が行われる。より詳細には、例えば、Webページを表現しているDHTMLが、画像を表示する個々のビューアに対する、表示位置、表示サイズの初期値と、表示画像のURLとを設定ファイルから読み込む。
ステップS401に続いてステップS402に進み、位置分類手段110が、所定数の表示位置を第一の表示位置群に属するとし、品質決定手段120が、それらの表示位置に対して、解像度、及び、表示サイズの設定と、表示画像の設定とを行う。
なお、位置分類手段110は、表示画面の所定の位置から近い順に所定の数の表示位置を選択することにより、選択された表示位置を、第一の表示位置群に属するとするとよい。
より詳細には、例えば、DHTMLが、最初の所定個数、例えば30個のビューアに対して、要求解像度モードを“通常”にセットする。“通常”とは,表示サイズに十分な解像度レベルを指定するモードであり、式(1)で表される第一の表示位置群に属する表示位置の復号画像の品質を指定するモードである。
ステップS402に続いてステップS403に進み、ステップS402で第一の表示位置群に属するとされなかった表示位置に対し、それらの表示位置を第二の表示位置群に属するとして、解像度、及び、表示サイズの設定と、表示画像の設定とを行う。より詳細には、DHTMLが、ステップS402で要求解像度が設定されなかったビューアに対し、
要求解像度モードを“低”に設定する。“低”とは、例えば、“通常”の半分の解像度である。
ステップS403に続いてステップS404に進み、品質決定手段120が、表示位置毎に、要求解像度モードに対応した解像度と表示サイズとを設定し、また表示画像を設定する。なお、ここでは、表示モニタの表示範囲外の表示位置や、先読み範囲内に存在しない表示画像についてはセットしなくてもよい。
ステップS404に続くステップS405からステップS408の処理は、図21のステップS104からステップS107の処理と同一であるので、ここでは説明を省略する。
(符号量の積算に基づいて表示位置群を決定する処理)
図31は、受信する符号量の総和が所定量以下の場合に、それらの表示位置を第一の表示位置群に属するとして、復号画像の画像品質を決定して表示する処理を示すフロー図である。図31のステップS501では、位置分類手段110が、表示位置毎の初期設定を取得する。より詳細には、例えば、Webページを表現しているDHTMLが、画像を表示する個々のビューアに対する表示位置と表示サイズの初期値、及び、表示画像のURLを設定ファイルから読み込む。
ステップS501に続いてステップS502に進み、品質決定手段120が、符号量の積算値を初期化して値を0とする。例えば、DHTMLが、ビューアから通知された符号量の合計値をゼロにリセットし、要求解像度モードを“通常”にセットする。“通常”とは、表示サイズに十分な解像度レベルを指定するモードであり、式(1)で表される第一の表示位置群に属する表示位置の復号画像の品質を指定するモードである。
ステップS503に続いてステップS504に進み、全ての表示位置に対して、解像度、表示サイズ、及び、表示画像の設定が終了しているか否かの判断がなされる。終了している場合には、ステップS512に進み、終了していない場合には、ステップS505に進む。
ステップS504に続くステップS505では、位置分類手段110が、所定数の表示位置に対し、要求解像度モード、すなわち、“通常”モードに対応する解像度、表示位置が設定され、表示画像を設定する。より詳細には、例えば、10個のビューアに対し、要求解像度モードに対応した解像度、表示サイズをセットし、また表示画像をセットする。なお、ここでは、表示モニタの表示範囲外の表示位置や、先読み範囲内に存在しない表示位置についてはセットしなくてよい。
ステップS505に続いてステップS506に進み、符号要求手段130が、サーバに対し、要求解像度に従う符号を要求する。より詳細には、ステップS505で要求解像度モードがセットされた各ビューアが、JPIPサーバに対し、表示画像、解像度、及び、表示サイズを指定してJPIPリクエストにより部分符号を要求する。なお、ここでは、各ビューアは、JPIPでいう表示ウィンドウ領域として、表示サイズそのものを指定するとよい。
ステップS506に続いてステップS507に進み、JPIPサーバが、ステップS506で要求されたJPIPリクエストに対応する部分符号を、管理している符号の中から抽出して生成し、送信する。より詳細には、JPIPサーバが、受信した各JPIPリクエストを解釈し、要求された解像度に最も近い解像度レベルの符号、又は、要求された解像度以上で、かつ最も近い解像度レベルの符号を抽出し、JPIPクライアントである各ビューアに送信する。
ステップS507に続いてステップS508に進み、符号取得手段140が、ステップS506の要求に対応する符号を受信し、復号手段150がそれらの符号を復号し、出力手段160が、復号された復号画像を、表示画面上の符号に対応する表示位置に出力して表示させる。より詳細には、各ビューアが、JPIPサーバから受信した符号を復号し、復号後の画像を、表示サイズに変倍して表示する。
ステップS508に続いてステップS509に進み、符号取得手段140が、ステップS508で受信された符号量の総和を、既に積算されている総和に加えることにより、受信した符号量の積算値を更新する。より詳細には、各ビューが、JPIPサーバから受信した符号量をDHTML側に通知する。また、DHTMLは、各ビューアから通知された符号量を積算する。
ステップS509に続いてステップS510に進み、位置分類手段110が、ステップS509で更新された符号量の積算値が所定の値以上か否かを判断する。積算値が所定の値以上の場合には、ステップS511に進み、積算値が所定の値より小さい場合には、ステップS504に戻って処理を繰り返す。
ステップS510に続くステップS511では、品質決定手段120が、要求解像度モードを“低”にする。“低”とは、“通常”の半分の解像度の意である。ステップS511の後、ステップS504に戻って処理を繰り返す。
ステップS510又はステップS511に続くステップS504からステップS509の処理では、新たな10個のビューアに対して要求解像度モードに対応する解像度等のるセットを繰返す。全てのビューアについてのセットを完了すれば、ステップS512に進む。
ステップS504に続くステップS512では、ポインティングデバイスからの入力が検知されたか否かの判断がなされる。ポインティングデバイスからの入力が検知された場合には、ステップS502に戻って処理を繰り返し、ポインティングデバイスからの入力が検知されない場合には、ステップS512の処理を繰り返すことにより、入力に対して待機する。
なお、本発明の実施の形態では、全ての表示位置に対する解像度モードの設定と復号画像の表示が行われた後に、ステップS512の処理が行われているが、本発明の実施の形態はこの例に限らない。ステップS502からステップS511の処理を実行中に、ポインティングデバイスからの入力が検知された場合には、ステップS502に戻って、新たな表示位置に基づく処理を、入力に基づく割り込み処理として行うとよい。
(解像度レベルを算出する処理の例)
図32は、階層的に解像度を異ならせる符号化方式を用いた符号において、要求された表示サイズに対応する解像度レベルを算出する処理を説明する処理を示すフロー図である。図32の処理は、例えば、JPEG2000規格による符号化方式によって符号化された符号に対して適用され、対応する解像度レベルのパケットが選択される。
図32のステップS601では、JPIPクライアントから、パラメータfsizに含まれるfx及びfyが入力される。
ステップS601に続いてステップS602に進み、JPIPサーバが、表示画像に対応する符号から、SIZマーカセグメントを取り出し、その符号の原画像の横方向の画素数Xsiz及び縦方向の画素数Ysizを取得する。ステップS602に続いてステップS603に進み、JPIPサーバが、符号中のCODマーカセグメントを取り出し、デコンポジションレベルの数dを取得する。
ステップS603に続いてステップS604に進み、fx及びfyが次式(6)及び(7)を満たすか否かの判断がなされる。
fx≦Xsiz/2^d・・・(6)
fy≦Ysiz/2^d・・・(7)
式(6)及び(7)を満たす場合には、ステップS605に進み、満たさない場合には、ステップS606に進む。
ステップS604に続くステップS605では、符号から取得する解像度レベルrを次式(8)により計算する。
r=d−min[log2(Xsiz/fx), log2(Ysiz/fy)]・・(8)
なお、min[a,b]とは、a,bの内で大きくない方を与える関数であり、log2()とは2がlogの底であることを示している。
一方、ステップS604に続くステップS606では、次式(9)により、解像度レベルrを決定する。
r=0・・・(9)
すなわち、解像度が最小の解像度レベルを用いる。
ステップS605又はステップS606の処理により、解像度レベルを決定する処理が終了する。
(コンピュータ等による実現)
なお、本発明の実施の形態に係る画像処理装置は、例えばパーソナルコンピュータ(PC)等で実現されてもよい。また、本発明の実施形態に係る画像処理方法は、例えば、CPUがROMやハードディスク装置等に記憶されたプログラムに従い、RAM等のメインメモリをワークエリアとして使用し、実行されるとよい。
以上、発明を実施するための最良の形態について説明を行ったが、本発明は、この最良の形態で述べた実施の形態に限定されるものではない。本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することが可能である。
サムネールの提示方法を説明する図である。 一のサムネールの表示サイズを小さくして全てのサムネールを一の画面で表示させる方法を説明する図である。 画像毎の視覚的な特徴に基づいて、サムネール画像がグループ分けされていることを説明する図である。 JPEG2000規格による符号化処理を説明する図である。 タイル、サブバンド、プリシンクト、及び、コードブロックを説明する図である。 デコンポジションレベルと解像度レベルとの対応を説明する図である。 レイヤの例を示す図である。 パケットの例を説明する図である。 プログレッションオーダを説明する図である。 解像度レベルがforループの最も外にある解像度プログレッション符号の概念図である。 パケットの配列例を示す図である。 SOTマーカセグメントの構成の詳細を示す図である。 SOTマーカセグメントに含まれる変数の値を示す図である。 タイルパートに分割された符号の例を説明する図である。 JPEG2000規格によるCODマーカセグメントの詳細を示す図である。 本実施の形態に係る画像処理装置の機能構成の例を説明するブロック図である。 本実施の形態に係る画像処理装置を実現する装置構成の例を説明する図である。 表示画面における表示位置の例を説明する図である。 初期状態の表示画面における各表示位置を示す図である。 第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類された表示画面を説明する図(その1)である。 表示画面に含まれる表示位置を分類し、画像品質を決定して表示する処理を示すフロー図(その1)である。 表示位置群を判別する処理の例を示す図(その1)である。 第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類された表示画面を説明する図(その2)である。 マウスによるドラッグの軌跡を説明する図である。 第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類された表示画面を説明する図(その3)である。 第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類された表示画面を説明する図(その4)である。 第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類された表示画面を説明する図(その5)である。 第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類された表示画面を説明する図(その6)である。 表示位置群を判別する処理の例を示す図(その2)である。 表示画面に含まれる表示位置を分類し、画像品質を決定して表示する処理を示すフロー図(その2)である。 表示画面に含まれる表示位置を分類し、画像品質を決定して表示する処理を示すフロー図(その3)である。 要求された表示サイズに対応する解像度レベルを算出する処理を説明する処理を示すフロー図である。
符号の説明
1 CPU
2 RAM
3 HDD
9 クライアントPC
100 画像処理装置
110 位置分類手段
120 品質決定手段
130 符号要求手段
140 符号取得手段
150 復号手段
160 出力手段
200 表示装置
800 サーバ
900 記憶装置

Claims (20)

  1. 複数の復号画像が一の表示画面に表示される際の前記復号画像毎の表示位置を、第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類する位置分類手段と、
    前記第一の表示位置群と前記第二の表示位置群とに対し、互いに異なる復号画像の画像品質を決定する品質決定手段と、
    複数の画像品質に対応する画像符号を格納するサーバに対し、前記表示位置毎に対応する復号画像の前記品質決定手段により決定された画像品質に対応する画像符号を要求する符号要求手段と、
    前記画像品質に対応する画像符号を取得する符号取得手段と、
    を有する画像処理装置。
  2. 前記第一の表示位置群の表示位置に表示される復号画像と、前記第二の表示位置群の表示位置に表示される復号画像と、は、互いに、解像度、画素数、又は、画質が異なる請求項1記載の画像処理装置。
  3. 前記第一の表示位置群の各表示位置に表示される復号画像の画像品質は、前記第二の表示位置群の各表示位置に表示される復号画像の画像品質より高く、前記画像品質は、解像度、画素数、又は、画質により表される請求項1又は2記載の画像処理装置。
  4. 前記位置分類手段は、前記表示画面の所定の範囲の内に位置する表示位置を、前記第一の表示位置群に属するとし、前記所定の範囲の外に位置する表示位置を、前記第二の表示位置群に属するとして分類する請求項1ないし3何れか一項に記載の画像処理装置。
  5. 前記所定の範囲は、前記表示画面の中心部から所定の範囲、前記表示画面におけるポインティングデバイスのカーソル位置から所定の範囲、前記表示画面におけるポインティングデバイスの軌跡から所定の範囲、又は、前記表示画面の中、の何れか一である請求項4記載の画像処理装置。
  6. 前記位置分類手段は、前記表示画面において他の表示位置よりも背面に配置された表示である表示位置を、前記第二の表示位置群に属するとし、前記第二の表示位置群に属さない表示位置を前記第一の表示位置群に属するとして分類する請求項1ないし3何れか一項に記載の画像処理装置。
  7. 前記位置分類手段は、前記表示画面に含まれる表示位置のうち、所定の位置から近い順に、所定数の表示位置を前記第一の表示位置群に属するとし、前記第一の表示位置群に属さない表示位置を、前記第二の表示位置群に属するとして分類する請求項1ないし3何れか一項に記載の画像処理装置。
  8. 前記位置分類手段は、所定の位置から近い表示位置の順に、前記表示位置に表示される画像に対応する符号の符号量を積算し、該符号量が所定の値を超えるまでの表示位置を、前記第一の表示位置群に属するとし、前記第一の表示位置群に属さない表示位置を、前記第二の表示位置群に属するとして分類する請求項1ないし3何れか一項に記載の画像処理装置。
  9. 前記所定の位置は、前記表示画面の中心部、前記表示画面におけるポインティングデバイスのカーソル位置、又は、前記表示画面におけるポインティングデバイスの軌跡の何れか一である請求項7又は8記載の画像処理装置。
  10. 複数の復号画像が一の表示画面に表示される際の前記復号画像毎の表示位置を、第一の表示位置群と第二の表示位置群とに分類する位置分類ステップと、
    前記第一の表示位置群と前記第二の表示位置群とに対し、互いに異なる復号画像の画像品質を決定する品質決定ステップと、
    複数の画像品質に対応する画像符号を格納するサーバに対し、前記表示位置毎に対応する復号画像の前記品質決定ステップにおいて決定された画像品質に対応する画像符号を要求する符号要求ステップと、
    前記画像品質に対応する画像符号を取得する符号取得ステップと、
    を有する画像処理方法。
  11. 前記第一の表示位置群の表示位置に表示される復号画像と、前記第二の表示位置群の表示位置に表示される復号画像と、は、互いに、解像度、画素数、又は、画質が異なる請求項10記載の画像処理方法。
  12. 前記第一の表示位置群の各表示位置に表示される復号画像の画像品質は、前記第二の表示位置群の各表示位置に表示される復号画像の画像品質より高く、前記画像品質は、解像度、画素数、又は、画質により表される請求項10又は11記載の画像処理方法。
  13. 前記位置分類ステップにおいて、前記表示画面の所定の範囲の内に位置する表示位置を、前記第一の表示位置群に属するとし、前記所定の範囲の外に位置する表示位置を、前記第二の表示位置群に属するとして分類する請求項10ないし12何れか一項に記載の画像処理方法。
  14. 前記所定の範囲は、前記表示画面の中心部から所定の範囲、前記表示画面におけるポインティングデバイスのカーソル位置から所定の範囲、前記表示画面におけるポインティングデバイスの軌跡から所定の範囲、又は、前記表示画面の中、の何れか一である請求項13記載の画像処理方法。
  15. 前記位置分類ステップにおいて、前記表示画面において他の表示位置よりも背面に配置された表示である表示位置を、前記第二の表示位置群に属するとし、前記第二の表示位置群に属さない表示位置を前記第一の表示位置群に属するとして分類する請求項10ないし12何れか一項に記載の画像処理方法。
  16. 前記位置分類ステップにおいて、前記表示画面に含まれる表示位置のうち、所定の位置から近い順に、所定数の表示位置を前記第一の表示位置群に属するとし、前記第一の表示位置群に属さない表示位置を、前記第二の表示位置群に属するとして分類する請求項10ないし12何れか一項に記載の画像処理方法。
  17. 前記位置分類ステップにおいて、所定の位置から近い表示位置の順に、前記表示位置に表示される画像に対応する符号の符号量を積算し、該符号量が所定の値を超えるまでの表示位置を、前記第一の表示位置群に属するとし、前記第一の表示位置群に属さない表示位置を、前記第二の表示位置群に属するとして分類する請求項10ないし12何れか一項に記載の画像処理方法。
  18. 前記所定の位置は、前記表示画面の中心部、前記表示画面におけるポインティングデバイスのカーソル位置、又は、前記表示画面におけるポインティングデバイスの軌跡の何れか一である請求項16又は17記載の画像処理方法。
  19. コンピュータに、請求項10ないし18何れか一項に記載の画像処理方法を、実行させるコンピュータプログラム。
  20. 請求項19記載のコンピュータプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な情報記録媒体。
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