JP2010008590A - Holder for optical fiber cable - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、光ファイバケーブルの末端で露出された光ファイバ心線の被覆除去や切断の作業で使用する光ファイバケーブル用ホルダに関する。 The present invention relates to a holder for an optical fiber cable that is used for removing and cutting an optical fiber core wire exposed at the end of an optical fiber cable.
断面形状が長方形の外被の中央付近に光ファイバ心線を中心に備え、それを断面形状が略長方形の外被で覆った光ファイバケーブル(ドロップケーブルとも呼ばれる)が、住宅等への光ファイバ配線に使用されている(図8参照)。これら光ファイバケーブルは、その先端にコネクタを直接取り付けて他の光ファイバケーブルへ接続されることがある。このようにケーブルに直接取り付けるコネクタは外被把持型コネクタと呼ばれ、コネクタ内で光ファイバ心線だけでなくケーブルの外被をも固定する構造を有している。コネクタの取り付けに先立ち、光ファイバケーブル末端の外被を除去して露出させた光ファイバ心線の被覆除去や切断の端末処理作業が行われるが、光ファイバ心線とケーブル外被とを固定するコネクタ構造のため、ケーブル外被端部から露出する光ファイバ心線を寸法精度良く端末処理する必要がある。この端末処理作業において、端末処理の寸法精度を高めるために、従来、光ファイバケーブルを載置する光ファイバケーブル用ホルダが使用されている。 An optical fiber cable (also called a drop cable) that has an optical fiber core wire near the center of a jacket with a rectangular cross-section and is covered with a jacket with a substantially rectangular cross-section is an optical fiber for housing Used for wiring (see FIG. 8). These optical fiber cables may be connected to other optical fiber cables by directly attaching a connector to the tip thereof. The connector directly attached to the cable in this way is called a jacket gripping connector, and has a structure for fixing not only the optical fiber core wire but also the cable jacket within the connector. Prior to attaching the connector, the outer end of the optical fiber cable is removed, and the exposed end of the optical fiber core wire is removed and the terminal treatment work is performed, but the optical fiber core wire and the cable jacket are fixed. Because of the connector structure, it is necessary to terminate the optical fiber core wire exposed from the cable jacket end with high dimensional accuracy. In this terminal processing work, in order to increase the dimensional accuracy of terminal processing, conventionally, an optical fiber cable holder on which an optical fiber cable is placed is used.
例えば、特許文献1には、「押蓋が配置される基台の一面には、この一端から他端に向かう直線上に、連続した凹部を有する光ファイバ心線載置部と、光ファイバケーブル収納部とが形成されていることを特徴とする」光ケーブルホルダが記載されている。また、特許文献2には、「光ファイバ2の長手方向に垂直な基準面11aを有する前端壁11と、前記前端壁11の中央に設けられて光ファイバ2が挿通される光ファイバ溝12と、前記前端壁11の光ファイバ溝12を介して両側となる両端部11b,11bから前記基準面11aを内側とするように後方に延出された一対の側壁13,13と、これらの側壁13の内面13aから突設された弾性片14,14,…とを備える」光ファイバホルダが記載されている。
For example,
光ファイバコネクタやメカニカルスプライスは、多数のメーカーより多種の製品が上市されている。これらの製品においては、光ファイバ心線の被覆端から光ファイバ心線の先端までの切断長や、光ファイバケーブル外被端から光ファイバ心線の先端までの露出長が製品によって異なる場合がある。このような場合、それら製品ごとに、異なる切断長や露出長に対応した複数の光ファイバケーブル用ホルダを使用したり、使用する光ファイバコネクタ専用に被覆除去工具が提供されたりしている。そのため、接続作業者は複数の光ファイバケーブル用ホルダや被覆除去工具を所持して適宜使い分ける必要があり、端末処理作業が煩雑になっていた。 Various products of optical fiber connectors and mechanical splices are marketed by many manufacturers. In these products, the cutting length from the coated end of the optical fiber core to the tip of the optical fiber core and the exposed length from the optical fiber cable jacket end to the end of the optical fiber core may vary depending on the product. . In such a case, a plurality of optical fiber cable holders corresponding to different cutting lengths and exposure lengths are used for each product, or a coating removal tool is provided exclusively for the optical fiber connector to be used. Therefore, it is necessary for the connection operator to have a plurality of optical fiber cable holders and coating removal tools and use them appropriately, which makes the terminal processing work complicated.
本発明の目的は、光ファイバケーブル末端で露出された光ファイバ心線を複数の端末処理寸法で処理できる光ファイバケーブル用ホルダを提供することにある。 The objective of this invention is providing the holder for optical fiber cables which can process the optical fiber core wire exposed at the optical fiber cable terminal by several terminal processing dimensions.
本発明はその一態様において、本体と、本体の上面に設けられ本体の一端面から本体の長手方向に延在し、光ファイバケーブルの外被を受容する第1の溝と、第1の溝の底面に設けられ、第1の溝よりも狭い幅を有し、本体の一端面から第1の溝と同一の方向に延在し、光ファイバケーブルの外被を受容する第2の溝と、第1の溝の延長線上に配置され、第1の溝の延在方向と交差している第1の当接面と、第2の溝の延長線上であって第1の当接面と延在方向に関して異なる位置に配置され、第2の溝の延在方向と交差している第2の当接面とを備える光ファイバケーブル用ホルダを提供するものである。 In one aspect of the present invention, the main body, a first groove provided on the upper surface of the main body, extending from one end surface of the main body in the longitudinal direction of the main body, and receiving the jacket of the optical fiber cable, and the first groove A second groove having a narrower width than the first groove, extending in the same direction as the first groove from the one end surface of the main body, and receiving a jacket of the optical fiber cable. A first abutting surface disposed on an extension line of the first groove and intersecting an extending direction of the first groove; and a first abutting surface on the extension line of the second groove; An optical fiber cable holder is provided that includes a second contact surface that is disposed at a different position with respect to the extending direction and intersects the extending direction of the second groove.
本発明の一態様による光ファイバケーブル用ホルダによれば、1つのホルダで異なる端末処理寸法に光ファイバ心線を処理することができるので、作業者の端末処理作業の煩雑さを軽減することができる。 According to the holder for an optical fiber cable according to one aspect of the present invention, since the optical fiber core wire can be processed into different terminal processing dimensions with one holder, the complexity of the terminal processing work of the operator can be reduced. it can.
以下、図面を参照しながら、本発明の光ファイバケーブル用ホルダを説明する。図1は本発明の一実施形態による光ファイバケーブルホルダ1を示す斜視図であり、図2は図1に示す光ファイバケーブルホルダ1のII−II断面における部分断面図である。本実施形態の光ファイバケーブル用ホルダ1(以下、ホルダ1)は、図8に示すような、ケーブルの長手方向に垂直な面における断面形状が略長方形の光ファイバケーブル70(以下、ケーブル70)に対して好適に使用することができる。ケーブル70は、ガラス等で構成された裸ファイバ71の周囲をUV硬化性の樹脂等の被覆73で同心状に被覆した光ファイバ心線72を、ケーブル断面の略中心に備えている。ケーブル70は、光ファイバ心線72と、その両側に配されたアラミド繊維等で構成された抗張力材76とを、ポリエチレン等の樹脂性の外被74で一括して覆っている。
The optical fiber cable holder of the present invention will be described below with reference to the drawings. FIG. 1 is a perspective view showing an optical
ホルダ1は略長方体の本体10の上面12に、ケーブル断面の長軸が水平となるように(この向きを水平方向とする)ケーブルを載置できる第1の溝16と、ケーブル断面の長軸が垂直となるように(この向きを垂直方向とする)ケーブルを載置できる第2の溝18とを備える。本体10はさらに、第1の溝16と交差する第1の当接面22と、第2の溝18と交差するが第1の溝16とは交差しない第2の当接面24とが、ホルダ1の長手方向に関して異なった位置に配置されている。
The
ケーブル70は、図5のようにケーブル末端の外被74を所定長除去して光ファイバ心線72を露出させた後に、ホルダ1へ載置される。そのケーブル70を第1の溝16に載置したときには、ケーブル外被74の端面78は第1の当接面22に対して当接され、そのケーブル70を第2の溝18に載置したときにはケーブル外被端面78が第2の当接面24に対して当接される。従って、ケーブル70をホルダ1に載置する向きを変えることで、ケーブル外被端面78から露出している光ファイバ心線72の端末処理寸法を変化させることができる。
The
また、ホルダ1は第1の当接面22と第2の当接面24との間に、表示部である貫通孔20を備えている。この貫通孔20は、ケーブル70を水平方向にして適切な位置に載置したときには実質的にその開口部全てがケーブル70で覆われるが、ケーブル70を垂直方向にして適切な位置に載置したときには実質的にその全てが視認できる。そのため、ケーブル70をホルダ1に載置したのちに貫通孔20を視認できるか否かにより、ケーブル70の載置位置が適切かどうかを容易に確認することが出来る。
In addition, the
続いて、本発明の一実施形態によるホルダ1を詳細に説明する。ホルダ1は、略長方体の本体10に、上面12と本体10の長手方向の一端面である基準面28とを備える。ホルダ1は、各種の樹脂や金属などの任意の材料から、切削や射出成形などの公知の方法によって製造することができる。
Then, the
本体10は、本体10の長手方向の一端面から略中央付近までホルダ1の長手方向に延在し、端末処理を行うケーブル70の端面78近傍の外被74を受容する第1の溝16を、上面12に隣接して備える。第1の溝16は本体10の短軸方向の略中心で、本体10の長手方向に延在している。第1の溝16は、図2に示すように横方向に長い略長方形の断面形状を備え、その幅がケーブル70の断面縦寸法X(図8参照)に対応し、本体の上面12から第1の溝16の底面16aまでの深さがケーブル70の断面横寸法Yとほぼ同じか、それよりも大きい寸法を有する。つまり、ケーブル70は第1の溝16にケーブル断面の長軸が水平となる向き(水平方向)で載置される(図3参照)。これらの断面寸法は使用されるケーブル70によって異なるが、例えば、断面縦寸法Xは約5mmであり、断面横寸法Yは約2mmである。
The
本体10には更に、第1の溝16の延長線上に配置され、第1の溝16の延在方向と交差する第1の当接面22を有する。第1の当接面22は、第1の溝16の延在方向に対して略垂直に設けられた面であり、ケーブル70が第1の溝16に載置されたときに、ケーブル外被74の端面78(外被74の剥き際)が第1の当接面22に当接される。従って図3に示すように、ケーブル70の外被端面78から、切断された光ファイバ心線72の先端までの長さAや光ファイバ心線72の被覆73の露出部分の長さBが、第1の当接面22からの距離によって規定されることとなる。本実施形態では、第1の当接面22は、本体上面12から下面13に貫通する貫通孔20を画定する一側壁20aに設けられている。
The
本体10は、本体10の長手方向の一端面から略中央付近までホルダ1の長手方向に延在し、端末処理を行うケーブル70の端面78近傍の外被74を受容する第2の溝18を更に有する。第2の溝18は、第1の溝16の底面16aから下方に凹設された溝であり、第1の溝16と同様に本体10の一端から中央付近に向けて延在している。第2の溝18は、その断面形状が略矩形であり、溝の幅がケーブル70の断面横寸法Yとほぼ同じかそれよりも大きい寸法を有し、ケーブル70の断面縦寸法Xよりも小さい寸法を有する。つまり、ケーブル70は、ケーブル断面の長軸が垂直となる向き(垂直方向)で第2の溝18に載置される(図4参照)。一方、第2の溝18の本体上面12からの深さは、第1の溝16の本体上面12からの深さよりも深く設定されている。第2の溝18は第1の溝16の幅方向略中心に配置されている。
The
本実施形態のホルダ1では、第2の溝18に垂直方向に載置されたケーブル70の中心位置(光ファイバ心線72の位置)が、第1の溝16に水平方向に載置されたケーブル70の中心位置(光ファイバ心線72の位置)よりも低くなるように設定されている。つまり、第2の溝18にケーブル70を載置したときに、ケーブル70が第2の溝18に深く嵌入されるようになっている。このように設定しておくと、ケーブル70を第2の溝18に載置したときにケーブル70を第2の溝18内で安定的に固定することができる。
In the
あるいは、第2の溝18に載置されたケーブル70の中心位置(光ファイバ心線72の位置)が、第1の溝16に載置されたケーブル70の中心位置(光ファイバ心線72の位置)と概略同じになるように設定することもできる。このように設定すると、裸ファイバ71を切断する光ファイバ切断器の切断刃や被覆73を光ファイバ心線72から除去する被覆除去器の除去刃と、光ファイバ心線72との相対的な位置関係が、ケーブル70をホルダ1に載置する向きによらず略一定に保たれ、裸ファイバ71の切断や被覆除去を安定して行うことができる。具体的には、第2の溝18の本体上面12からの深さを、X/2+Y/2に略等しい寸法に設定することができる。このように設定すると、扁平なケーブル70を水平方向にホルダ1に載置したときでもケーブル70の略全体が溝16内に配置でき、ケーブル70を安定的にホルダ1で保持できる。また、ケーブル70を垂直方向にホルダ1に載置したときには、ケーブル70の一部が本体上面12から突出するため、ケーブル70を第2の溝18に指で押し込みやすくなる。
Alternatively, the center position of the
ホルダ1は、第2の溝18の延長線上に配置され、第2の溝18の延在方向と交差する第2の当接面24を有する。第2の当接面24は、第2の溝18の延在方向に対して略垂直に設けられた面であり、ケーブル70が第2の溝18に載置されたときに、ケーブル外被74の端面(剥き際)78が第2の当接面24に当接される。本実施形態では、第2の当接面24は第2の溝18の底面18aから上方に突出する当接壁26の、第2の溝18に面した表面26aに設けられている。当接壁26には、第2の溝18に載置されたケーブル70から露出している光ファイバ心線72との干渉を防ぐため、光ファイバ心線72の外径よりも広い幅を有したスリット27が天端26bから下方に向けて設けられている。スリット27と天端26bとの交点付近には、光ファイバ心線72のスリットへの挿入が容易となるように、傾斜面26c、26cが設けられている。
The
当接壁26の天端26bは第1の溝16の底面16aと略同一の平面上に位置するように構成されている。従って、第2の当接面24は、第1の溝16に水平方向に載置されたケーブル70の外被端面78とは当接しないが、第2の溝18に垂直方向に載置されたケーブル70の外被端面78とは当接することができる。また、第2の当接面24は、第1の当接面22とは本体10の長手方向に関して異なった位置に配置されており、第1の当接面22が第2の当接面24よりもホルダ1の長手方向に関して前方(基準面28寄り)に配置されている。第1の当接面22と第2の当接面24との間は任意の距離とすることができ、例えば、2.5mmとすることができる。そのため、ケーブル70を第1の溝16に載置した場合と第2の溝18に載置した場合とで、切断された光ファイバ心線72先端からケーブル70の外被端面78までの長さと、光ファイバ心線72の被覆73の端部からケーブル70の外被端面78までの長さとを異ならせることができる。このようにして、本実施形態によるホルダ1を使用すると、ケーブル70の外被端面78から露出する光ファイバ心線72を異なった寸法に端末処理することができる。そのため、異なった端末処理寸法を要求するコネクタを接続する場合でも、作業者は1つのホルダ1のみで端末処理を行うことができる。
The
本体10の上面12には、図1に示すように、第1の当接面22がある貫通孔20の一側壁20aから、基準面28がある端面まで延在する光ファイバ心線溝14が設けられる。光ファイバ心線溝14は、その延在方向における断面形状が矩形の溝であり、溝幅よりも溝深さの方が大きい寸法を有している。この溝は、第1の溝16または第2の溝18に載置されたケーブル70の外被端面78から突出して露出している光ファイバ心線72を受容する溝であり、ケーブル70の外被端面78から光ファイバ心線72を直線的に導出する機能を有する。光ファイバ心線溝14は、光ファイバ心線72の外径よりも若干大きい幅を有し、本体上面12からの光ファイバ心線溝14の深さは、ケーブル70の外被端面78から直線上に突出している光ファイバ心線72の直線性を損なわない程度の深さに設定されている。
As shown in FIG. 1, an optical
貫通孔20は本体10の上面12から下面13に貫通しており、本体上面12で第2の溝18と光ファイバ心線溝14との間に開口している。本実施形態では、ホルダ1の短軸方向における貫通孔20の幅は、第1の溝16の幅と略同一である。つまり、貫通孔20の幅は、ケーブル70の断面縦寸法Xと略同一である。そのため、ケーブル70の外被端面78を第1の当接面22に当接させて第1の溝16に配置すると、ケーブル70の外被74によって貫通孔20が実質的に覆われることとなる。従って、ケーブル70が第1の溝16に適切に載置されている場合には貫通孔20は上方から視認できなくなる。一方、ケーブル70を第2の溝18に載置すると、ケーブル70の外被端面78は第2の当接面24に当接するように載置される。そのため、貫通孔20はケーブル外被74によって覆い隠されること無く、上方から実質的に全て視認可能となる。このように、ケーブル70を載置したときの貫通孔20の見え方を確認することで、ケーブル70のホルダ1への載置が適切な位置で行われているか否かを確認することができる。つまり、貫通孔20はケーブル70の載置位置が適切かどうか示す表示部としての機能をも有する。
The through
本体10は、その長手方向一端面に基準面28を有する。基準面28は典型的には本体10の長手方向に対して略垂直な面である。この基準面28は、光ファイバ切断器で光ファイバ心線72を所定の長さで切断するときや、被覆除去器で光ファイバ心線72の被覆73を除去するときなどの端末処理作業時に、光ファイバ切断器や被覆除去器に設けられる基準面に当接されて、ホルダ1を切断刃や除去刃から規定の距離だけ離れた位置に配置するための参照面として機能する。
The
本体10は上面12に、曲面状に凹設された凹部30を備える。凹部30は光ファイバ心線72の端末処理作業時に作業者が親指を添える部分として設けられている。凹部30の最も下方に位置する部分30aは、第1の溝16の底面16aと略同一の高さを有しており、第1の溝16に水平方向に載置されたケーブル70が凹部30の凹面32から突出するようになっている。従って、作業者が指を凹部30におくと、ホルダ1とケーブル70とを同時に指で押圧することができる。そのため、作業者の指が滑ることを防止するとともに、本体10を覆う蓋を有さない本実施形態のホルダ1においても、作業時にケーブル70がホルダ1から脱落することを防ぐことができる。
The
第1の溝16は、その両側の側面16b、16bの長手方向に離れた二箇所で溝中央に向けて突出する第1の係止片対34を備える。それぞれの第1の係止片対34における第1の係止片34の両側には、第1の溝16の側面16bから後退した面を有する一対の凹溝35が形成される。第1の係止片対34は第1の溝16に載置されたケーブル外被74に食い込んで、ケーブル70をホルダ1に対して固定する機能を有する。第1の係止片34の両側に設けられた凹溝35は、第1の係止片34が食い込むことで隆起したケーブル外被74の部分を受容することができ、第1の係止片対34によるケーブル固定強度を向上するように作用する。一方で、第1の係止片対34は第2の溝18に載置されたケーブル70の外被74には当接しないように、その先端34aが第2の溝18内に突出しない寸法に構成されている。
The
第2の溝18は、第2の溝18の側面18bから溝の内側に向けて突出する第2の係止片対36と、第2の係止片36の両側の一対の凹溝37とを備える。第2の係止片対36は、本体10の凹部30の略中央に配置されている。第2の係止片対36が配置された本体10の部分は、凹部30の最も低い部分30aであるので、実質的に第1の溝16の側面16bを有していない。そのため、第2の係止片対36は、第1の溝16に載置されたケーブル70の外被74には当接せずに、第2の溝18に載置されたケーブル70の外被74のみに当接することができる。
The
続いて、本発明の一実施形態によるホルダ1を用いて、ケーブル70の端末処理を行う手順を説明する。
Then, the procedure which performs the terminal process of the
ケーブル70は、図5に示すように、コネクタを取り付ける末端部において、所望の長さの光ファイバ心線72が露出するように外被74を除去する。このとき、抗張力材76(図8)も外被74とともに除去される。
As shown in FIG. 5, the
次いで、ケーブル70をホルダ1に載置する。このとき、接続するコネクタに必要とされる端末処理寸法に対応した溝にケーブル70を載置する。ここでは、図3に示すように、ケーブル70を第1の溝16に、ケーブル70の外被端面78が第1の当接面22に当接するように載置する。
Next, the
ケーブル70を載置したホルダ1を、光ファイバ被覆除去器80にセットする(図6)。このとき、ホルダ1の基準面28が、被覆除去器80に設けた基準面81に当接されるようにして、ホルダ1を被覆除去器80に向けて押し付ける。被覆除去器80を閉じてホルダ1を被覆除去器80から離れる方向に移動させると、一対の被覆除去刃82の間で光ファイバ心線72の被覆73が除去されて、裸ファイバ71が露出される。
The
裸ファイバ71の表面をアルコール等を含浸させた布等で清掃したのち、ホルダ1をファイバ切断器(図示せず)にセットする。このときも、被覆除去器80のときと同様に、ホルダ1の基準面28をファイバ切断器の基準面に当接させる。ファイバ切断器をその使用方法に従って操作することで、裸ファイバ71が切断される。ホルダ1より取り出したケーブル70は、ケーブル70の外被端面78から裸ファイバ71の先端までの長さがA(図3)になっており、ケーブル70の外被端面78から光ファイバ被覆73の除去端までの長さがB(図3)となっている。
After cleaning the surface of the
ケーブル70を第2の溝18に載置して、上述の手順と同様にして端末処理を行うと、図4に示すようにケーブル70の外被端面78から裸ファイバ71の先端までの長さがA’に、ケーブル70の外被端面78から光ファイバ被覆73の除去端までの長さがB’に処理される。ここで、第1の当接面22と第2の当接面24とは、本体10の長手方向に見た貫通孔20の寸法と当接壁26の厚みとの和に相当する寸法Cだけ、ホルダ1の長手方向へ離れた位置にある。そのため、寸法Aと寸法Bとはそれぞれ寸法A’と寸法B’とから寸法Cだけ短い長さとなる。このように、本実施形態のホルダ1を使用すると、1つのホルダで異なる光ファイバ心線処理長を実現することができる。
When the
さらに、ケーブル70を第1の溝16に載置して光ファイバ心線72の被覆除去を行い、そのケーブル70を第2の溝18に載置しなおして裸ファイバ71の切断を行っても良い。このような処理を行ったケーブル70では、ケーブル70の外被端面78から裸ファイバ71の先端までの長さがA’になっており、ケーブル70の外被端面78から光ファイバ被覆73の除去端までの長さがBとなっている。つまり、ケーブル70を第2の溝18に載置して全ての端末処理を行った場合と比較すると、ケーブル70の外被端面78から光ファイバ被覆73の除去端までの長さをCだけ短くすることができる。これとは逆に、ケーブル70を第2の溝に載置して光ファイバ心線72の被覆除去作業を行い、裸ファイバ71の切断作業を第1の溝16に載置して行うと、ケーブルを第1の溝16に載置して全ての端末処理を行った場合と比較して、ケーブル70の外被端面78から光ファイバ被覆73の除去端までの長さをCだけ長くすることができる。このように、第1の溝16と第2の溝18を有するホルダ1を使用することで、4通りの寸法で端末処理を行うことができる。
Further, the
次に、図7を参照して、本発明の他の実施形態による光ファイバケーブル用ホルダ101(以下、ホルダ101)を説明する。なお上述の実施形態と対応する要素には、共通の参照符号をつけて、重複する説明は省略する。 Next, with reference to FIG. 7, an optical fiber cable holder 101 (hereinafter, holder 101) according to another embodiment of the present invention will be described. Note that elements corresponding to those of the above-described embodiment are denoted by common reference numerals, and redundant description is omitted.
ホルダ101は、本体10と、本体10の長手方向一端面から略中央付近までホルダ101の長手方向に延在し、端末処理を行うケーブル70の端面78近傍の外被74を受容する第1の溝116を、上面12に隣接して備える。第1の溝116は、横方向に長い略長方形の断面形状を備え、その幅がケーブル70の断面縦寸法Xとほぼ同じかそれよりも大きい寸法を有し、本体10の上面12から第1の溝116の底面116aまでの深さがケーブル70の断面横寸法Yとほぼ同じか、それよりも大きい寸法を有する(図8参照)。つまり、ケーブル70は、第1の溝116にケーブル断面の長軸が水平となる向き(水平方向)で載置される。これら断面寸法は使用されるケーブル70によって異なるが、例えば、断面縦寸法Xは約5mmであり、断面横寸法Yは約2mmである。
The
本体10には更に、第1の溝116の内部に配置され、第1の溝116の延在方向と交差する第1の当接面122を有する。第1の当接面122は、第1の溝116の延在方向に対して略垂直に設けられた面であり、ケーブル70が第1の溝116に載置されたときに、ケーブル外被74の端面(剥き際)78が第1の当接面122に当接される。従って、光ファイバケーブル70の外被端面78から、切断された光ファイバ心線72の先端までの長さや光ファイバ心線72の被覆73の露出部分の長さが、第1の当接面122からの距離によって規定されることとなる。本実施形態では、第1の当接面122は、第1の溝116の端部で底面116aから本体10の上面12に向けて延びる側壁126に設けられている。
The
本体10は、本体10の長手方向一端面から略中央付近までホルダ101の長手方向に延在し、端末処理を行う光ファイバケーブル70の端面78近傍の外被74を受容する第2の溝118を更に有する。第2の溝118は、第1の溝116の底面116aから下方に凹設された溝であり、第1の溝116と同様に本体10の一端から中央付近に向けて延在している。第2の溝118は、その断面形状が略矩形であり、溝の幅が光ファイバケーブル70の断面横寸法Yとほぼ同じかそれよりも大きい寸法を有する。つまり、ケーブル70は、ケーブル断面の長軸が垂直となる向き(垂直方向)で第2の溝に載置される。一方、第2の溝118の本体上面12からの深さは、第1の溝116の本体上面12からの深さよりも深く設定されている。
The
ホルダ101は、第2の溝118の延長線上に配置され、第2の溝118の延在方向と交差する第2の当接面124を有する。第2の当接面124は、第2の溝118の延在方向に対して略垂直に設けられた面であり、ケーブル70が第2の溝118に載置されたときに、ケーブル外被74の端面(剥き際)78が第2の当接面124に当接される。本実施形態では、第2の当接面124は、本体上面12から下面13に貫通する貫通孔120を確定する一側面120aに設けられている。第2の当接面124は、第1の当接面122とは本体10の長手方向に関して異なった位置に配置されているので、ケーブル70を第1の溝116に載置した場合と第2の溝118に載置した場合とで、ケーブル70の外被端面78から切断された光ファイバ心線72の先端までの長さと、外被端面78から光ファイバ心線72の被覆73の端部までの長さとを異ならせることができる。第1の当接面122と第2の当接面124との間は任意の距離とすることができ、例えば、2.5mmとすることができる。このようにして、一つのホルダ101を使用して、光ファイバ心線72を異なる寸法で端末処理することができる。
The
貫通孔120は本体10の上面12から下面13に貫通している孔であり、本体10の長手方向に関して第1の溝116と光ファイバ心線溝14との間の位置で、本体上面12に開口している。本実施形態では、ホルダ101の短軸方向における貫通孔120の幅は、第2の溝118の幅と略同一である。つまり、貫通孔120の幅は、ケーブル70の断面横寸法Yと略同一である。ケーブル70を第2の溝118に載置するときには、ケーブル70の外被端面78を第2の当接面124に当接させて配置するため、ケーブル70の外被74によって貫通孔120が実質的に覆われることとなる。従って、ケーブル70が第2の溝118に適切に載置されている場合には貫通孔120は視認できなくなる。一方、ケーブル70を第1の溝116に載置すると、ケーブル70の外被端面78は第1の当接面122に当接するように載置される。そのため、貫通孔120はケーブル外被74によって覆い隠されること無く実質的に全て視認可能となる。このように、ケーブル70を載置したときの貫通孔120の見え方を確認することで、ケーブル70のホルダ101への載置が適切な位置で行われているか否かを確認することができる。つまり、貫通孔120はケーブル70の載置位置が適切かどうか示す表示部としての機能をも有する。
The through
本発明の光ファイバケーブル用ホルダをその実施形態に即して説明したが、上述の実施形態以外にも様々な変形を行うことができる。 Although the optical fiber cable holder of the present invention has been described according to the embodiment, various modifications can be made in addition to the above-described embodiment.
表示部は底面を有する凹所とすることができる。この場合、凹所の視認性を向上するために、底面を本体とは異なる色で着色しても良い。また、光ファイバ心線溝は、光ファイバを直線的に案内する機能を有する他の構造と置き換えることが可能であり、例えば、複数の突起を配置することで光ファイバ心線を直線的に案内するようにしても良い。 The display unit can be a recess having a bottom surface. In this case, in order to improve the visibility of the recess, the bottom surface may be colored with a color different from that of the main body. The optical fiber core groove can be replaced with another structure having a function of linearly guiding the optical fiber. For example, by arranging a plurality of protrusions, the optical fiber core wire is linearly guided. You may make it do.
1、101 光ファイバケーブル用ホルダ
10 本体
12 上面
14 光ファイバ心線溝
16、116 第1の溝
16a、116a 底面
18、118 第2の溝
20、120 貫通孔
22、122 第1当接面
24、124 第2当接面
26 当接壁
28 基準面
30 凹部
32 凹面
34 第1の係止爪対
36 第2の係止爪対
70 光ファイバケーブル
71 裸ファイバ
72 光ファイバ心線
73 被覆
74 外被
76 抗張力材
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1,101 Optical
Claims (6)
前記本体の上面に設けられ、前記本体の一端面から前記本体の長手方向に延在し、光ファイバケーブルの外被を受容する第1の溝と、
前記第1の溝の底面に設けられ、前記第1の溝よりも狭い幅を有し、前記本体の一端面から前記第1の溝と同一の方向に延在し、光ファイバケーブルの外被を受容する第2の溝と、
前記第1の溝の延長線上に配置され、前記第1の溝の延在方向と交差している第1の当接面と、
前記第2の溝の延長線上であって前記第1の当接面と前記延在方向に関して異なる位置に配置され、前記第2の溝の延在方向と交差している第2の当接面とを備える、
光ファイバケーブル用ホルダ。 The body,
A first groove provided on an upper surface of the main body, extending in a longitudinal direction of the main body from one end surface of the main body, and receiving a jacket of an optical fiber cable;
An optical fiber cable jacket provided on a bottom surface of the first groove, having a narrower width than the first groove, extending from one end surface of the main body in the same direction as the first groove; A second groove for receiving
A first abutment surface disposed on an extension line of the first groove and intersecting an extending direction of the first groove;
A second abutment surface that is located on an extension line of the second groove and is located at a different position from the first abutment surface in the extending direction and intersects the extending direction of the second groove. With
Holder for optical fiber cable.
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-
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