JP2010005182A - 金属表面コート用キットおよび金属表面がコートされた装飾品の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、金属表面コート用キットに関する。より詳しくは、本発明は、下層形成剤および表面層形成剤を含む金属表面コート用キットに関する。
時計のヘッドは、ムーブメント呼ばれる駆動部分、文字版および時刻を表示する時針を、側と呼ばれるケースで覆って形成される。腕時計の場合は、携帯に便利なようにヘッドにさらにバンドが連結される。なお、この時計のケースやバンドは外装部品と呼ばれている。
上記外装部品を装飾し、外観を美しくすることは、時計の商品価値を高める観点から重要である。
一般に、外装部品の表面は、イオンプレーティング、スパッタ、湿式メッキにより所望の色に着色されている。また、たとえば、特許文献1では、外装部品の表面をエッチングし、輝きを美しく変化させる試みがなされている。さらに、特許文献2では、メッキ層の上に電着塗装を施し、カラーバリエーションを増やす試みがされている。
一般に、外装部品の表面は、イオンプレーティング、スパッタ、湿式メッキにより所望の色に着色されている。また、たとえば、特許文献1では、外装部品の表面をエッチングし、輝きを美しく変化させる試みがなされている。さらに、特許文献2では、メッキ層の上に電着塗装を施し、カラーバリエーションを増やす試みがされている。
なお、特許文献3には、着色されたプラスチック製外装部品について開示されており、具体的には、透明樹脂に着色剤などを混ぜ、射出成形して外装部品を製造している。
この他、マジックなどのインキで外装部品を着色することも考えられる。
特開平8−15454
特開2003−277977
特開平6−281752
この他、マジックなどのインキで外装部品を着色することも考えられる。
特許文献1に記載された輝きを変化する方法および特許文献2に記載された着色方法では、大掛かりな装置を必要とするという問題や、細かな絵柄を描き難いという問題がある。なお、特許文献3に記載された着色方法では、単色の外装部品以外は得られないという問題がある。また、これらの場合は、外装部品の色や絵柄を製造時とは異なるものに変更することは困難である。
一方、マジックなどのインキで着色すると、水濡れや摩擦によりインキが簡単に落ちたり、質感が簡単に劣化したりするという問題がある。
このように、従来のいずれの方法も、外装部品の色や絵柄を製造時とは異なるものに簡便に変えたいという要求と、変更した色や絵柄を長期間美しく保ちたいという要求とを同時に満たすことはできない。
このように、従来のいずれの方法も、外装部品の色や絵柄を製造時とは異なるものに簡便に変えたいという要求と、変更した色や絵柄を長期間美しく保ちたいという要求とを同時に満たすことはできない。
なお、上記の点は、時計用外装部品以外の装飾品(装身具など)においても問題となっている。
したがって、本発明の目的は、装飾品を簡便に輝かせたり、装飾品の色や絵柄を簡便に変えたりできるコート材料を提供することにある。さらに、装飾品の輝きや、変更した色や絵柄が長期間維持できるコート材料を提供することにある。
したがって、本発明の目的は、装飾品を簡便に輝かせたり、装飾品の色や絵柄を簡便に変えたりできるコート材料を提供することにある。さらに、装飾品の輝きや、変更した色や絵柄が長期間維持できるコート材料を提供することにある。
本発明者らは鋭意研究した結果、下層形成剤および表面層形成剤を用いることによって上記課題を解決できることを見出した。
すなわち、本発明に係る金属表面コート用キット(第一のキットともいう)は、金属表面に下層を形成するための下層形成剤と、該下層の表面に表面層を形成するための表面層形成剤とからなり、上記下層形成剤は、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトンからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤および融点が40℃以上の化合物を含み、上記化合物は上記溶剤100質量部に対して20〜70質量部の量で含まれ、上記表面層形成剤は、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物およびラジカル重合開始剤を含み、上記アクリレート化合物は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、上記ウレタンアクリレートは、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部中に残部量で含まれ、上記ラジカル重合開始剤は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれることを特徴とする。
すなわち、本発明に係る金属表面コート用キット(第一のキットともいう)は、金属表面に下層を形成するための下層形成剤と、該下層の表面に表面層を形成するための表面層形成剤とからなり、上記下層形成剤は、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトンからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤および融点が40℃以上の化合物を含み、上記化合物は上記溶剤100質量部に対して20〜70質量部の量で含まれ、上記表面層形成剤は、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物およびラジカル重合開始剤を含み、上記アクリレート化合物は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、上記ウレタンアクリレートは、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部中に残部量で含まれ、上記ラジカル重合開始剤は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれることを特徴とする。
上記第一のキットにおいて、上記表面層形成剤は、さらにフッ素系界面活性剤を含み、上記フッ素系界面活性剤は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることが好ましい。
上記第一のキットにおいて、さらに、上記金属表面の外縁に表面処理層を形成するための表面処理剤を含み、上記表面処理剤は、沸点が100℃以下の溶剤ならびに二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物を含み、上記化合物は上記溶剤100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることが好ましい(第二のキットともいう)。
本発明に係る別の金属表面コート用キット(第三のキットともいう)は、金属表面に下層を形成するための下層形成剤と、該下層の表面に発色層を形成するための発色層形成剤と、該発色層の表面に表面層を形成するための表面層形成剤とからなり、上記下層形成剤は、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトンからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤および融点が40℃以上の化合物を含み、上記化合物は上記溶剤100質量部に対して20〜70質量部の量で含まれ、上記発色層形成剤は、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物、ラジカル重合開始剤および顔料を含み、上記アクリレート化合物は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、上記ウレタンアクリレートは、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部中に残部量で含まれ、上記ラジカル重合開始剤は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれ、上記顔料は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部に対して0.01〜5質量部の量で含まれ、上記表面層形成剤は、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物およびラジカル重合開始剤を含み、上記アクリレート化合物は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、上記ウレタンアクリレートは、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部中に残部量で含まれ、上記
ラジカル重合開始剤は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれることを特徴とする。
ラジカル重合開始剤は、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれることを特徴とする。
上記第三のキットにおいて、上記発色層形成剤は、さらにフッ素系界面活性剤を含み、上記ウレタンアクリレートおよび上記アクリレート化合物の合計100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることが好ましい。
上記第三のキットにおいて、さらに、上記金属表面の外縁に表面処理層を形成するための表面処理剤を含み、上記表面処理剤は、沸点が100℃以下の溶剤ならびに二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤から群より選ばれる少なくとも一種の化合物を含み、上記化合物は上記溶剤100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることが好ましい(第四のキットともいう)。
本発明に係る金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第一の製造方法ともいう)は、上記第一のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法であって、上記金属表面に上記下層形成剤を塗布する工程と、上記塗布された下層形成剤を乾燥させて下層を形成する工程と、上記形成された下層の表出面の全てを覆うように当該下層および上記金属表面に上記表面層形成剤を一様に塗布する工程と、上記塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第二の製造方法ともいう)は、上記第二のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法であって、上記金属表面に上記下層形成剤を塗布する工程と、上記塗布された下層形成剤を乾燥させて下層を形成する工程と、上記金属表面のうち上記下層が形成されていない表面上の外縁または上記金属表面のうち上記下層形成剤が塗布されていない表面上の外縁に、上記表面処理剤を塗布する工程と、上記塗布された表面処理剤を乾燥させて表面処理層を形成する工程と、上記形成された下層の表出面の全てと、上記形成された表面処理層の表出面の上側とを覆うように当該下層、当該表面処理層および上記金属表面に上記表面層形成剤を一様に塗布する工程と、上記塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第三の製造方法ともいう)は、上記第三のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法であって、上記金属表面に上記下層形成剤を塗布する工程と、上記塗布された下層形成剤を乾燥させて下層を形成する工程と、上記下層および/または上記金属表面に上記発色層形成剤を塗布する工程と、上記塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層を形成する工程と、上記形成された下層の表出面の全てと、上記形成された発色層の表出面の上側とを覆うように当該下層、当該発色層および上記金属表面に上記表面層形成剤を一様に塗布する工程と、上記塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第四の製造方法ともいう)は、上記第四のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法であって、上記金属表面に上記下層形成剤を塗布する工程と、上記塗布された下層形成剤を乾燥させて下層を形成する工程と、上記金属表面のうち上記下層が形成されていない表面上の外縁または上記金属表面のうち上記下層形成剤が塗布されていない表面上の外縁に、上記表面処理剤を塗布する工程と、上記塗布された表面処理剤を乾燥させて表面処理層を形成する工程と、上記下層、上記金属表面および表面処理層の少なくとも一つに上記発色層形成剤を塗布する工程と、上記塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層を形成する工程と、上記形成された下層の表出面の全てと、上記形成された発色層の表出面の上側と、上記形成された表面処理層の表出面の上側とを覆うように当該下層、当該発色層、当該表面処理層および上記金属表面に上記表面層形成剤を一様に塗布する工程と、上記塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
本発明に係る装飾品は、上記第一のキット〜第四のキットのいずれかにより金属表面がコートされたことを特徴とする。
本発明の金属表面コート用キットによれば、装飾品を簡便に輝かせたり、装飾品の色や絵柄を簡便に変えたりできる。さらに、装飾品の輝きや、変更した色や絵柄が長期間維持できる。
以下、本発明について具体的に説明する。
<第一の金属表面コート用キット(第一のキット)>
本発明に係る第一の金属表面コート用キット(第一のキットともいう)は、金属表面に下層を形成するための下層形成剤と、該下層の表面に表面層を形成するための表面層形成剤とからなる。図1に示すように、第一のキットを用いると、装飾品10の表面に無色の透明コート層12を形成でき、透明コート層12は、下層形成剤から得られる下層14および表面層形成剤から得られる表面層16からなる(図1、B1、B2)。表面層16により、装飾品10の表面を輝かせることができるとともに、傷つきを防止できる。なお、既に傷のある装飾品10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。また、下層14を設けると、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)またはメチルイソブチルケ
トン(MIBK)(アセトン等ともいう)により透明コート層12が剥離可能となる。
<第一の金属表面コート用キット(第一のキット)>
本発明に係る第一の金属表面コート用キット(第一のキットともいう)は、金属表面に下層を形成するための下層形成剤と、該下層の表面に表面層を形成するための表面層形成剤とからなる。図1に示すように、第一のキットを用いると、装飾品10の表面に無色の透明コート層12を形成でき、透明コート層12は、下層形成剤から得られる下層14および表面層形成剤から得られる表面層16からなる(図1、B1、B2)。表面層16により、装飾品10の表面を輝かせることができるとともに、傷つきを防止できる。なお、既に傷のある装飾品10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。また、下層14を設けると、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)またはメチルイソブチルケ
トン(MIBK)(アセトン等ともいう)により透明コート層12が剥離可能となる。
下層形成剤は、溶剤および融点が40℃以上の化合物を含む。
溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)およびメチルイソブチルケトン(MIBK
)からなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤である。溶剤は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)およびメチルイソブチルケトン(MIBK
)からなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤である。溶剤は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
融点が40℃以上の化合物は、40℃で固体状態にあり、アセトン等の使用する溶剤に可溶である。第一のキットによれば、下層形成剤の塗布後に溶剤を揮発させて、上記化合物により下層を形成させる。このとき、40℃で液体または半固体状態である化合物を用いると、第一のキットから形成される透明コート層を有する時計を使用する際に、使用温度が少し高くなると下層が液状となり得る。これにより、表面層を固定できなくなる場合がある。また、一度形成した透明コート層を除去したい場合には、アセトン等の溶剤に可溶な化合物を用いていれば、該溶剤により、下層を含むコート層全体が剥離できる。一方、アセトン等の溶剤に不溶な化合物を用いると、下層を含むコート層全体が剥離できない。融点が40℃以上の化合物は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
融点が40℃以上の化合物は、紫外線を照射したときに、表面層形成剤に含まれるアクリル系化合物と反応しないものが好ましい。反応すると、表面層および下層が下地(装飾品)と密着して剥離できなくなる場合がある。
また、透明コート層の透明性が悪化しないように、下層を形成したときに白くならない化合物が好ましい。
以上の観点から、融点が40℃以上の化合物としては、エステル系の樹脂、フェノールノボラック型等のエポキシ樹脂などが好適に用いられる。
以上の観点から、融点が40℃以上の化合物としては、エステル系の樹脂、フェノールノボラック型等のエポキシ樹脂などが好適に用いられる。
下層形成剤において、融点が40℃以上の化合物は、溶剤100質量部に対して20〜70質量部の量で含まれる。上記化合物の含有量が少なすぎると、下地に下層形成剤を塗布したときに大きく広がる場合がある。上記化合物が20質量部以上含まれていると、所望の範囲に下層形成剤を適切に塗布できる。一方、上記化合物が70質量部よりも多く含まれていると、下層形成剤が粘り、所望の位置に適量を塗布できない場合がある。
表面層形成剤は、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物(アクリレート化合物(1)ともいう)およびラジカル重合開始剤を含む。
ウレタンアクリレートとしては、アクリル基を2個有し、重量平均分子量(Mw)が4000〜5000のものが挙げられる。分子量が小さすぎると、硬化後の樹脂がもろくなり、透明コート層が剥離しやすくなる場合がある。逆に分子量が大きすぎると、樹脂がべたつき糸引きが強くなって、塗りにくくなる場合がある。このことから分子量が上記範囲にあるウレタンアクリレートが好適に使用できる。ウレタンアクリレートは、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
アクリレート化合物(1)を用いると、硬く耐久性に優れ、かつ輝きのある透明コート層が得られる。また、アクリレート化合物(1)を用いると、アセトン等によって透明コート層が容易に剥離できる。本明細書において、容易に剥離できるとは、アセトン等を接触させたときに通常10分以内で剥離できることを意味する。
ラジカル重合開始剤としては、ジエトキシアセトフェノン、α−アミノアセトフェノン、ベンゾインエーテル、ベンジルメチルケタール、ベンゾフェノン、メチル−o−ベンゾイルベンゾエート、下記式(2)で表わされるラジカル重合開始剤(ラジカル重合開始剤(2)ともいう)などが挙げられる。ラジカル重合開始剤は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。これらのうちで、透明性がより高い表面層が得られるため、ラジカル重合開始剤(2)がより好ましい。
表面層形成剤において、アクリレート化合物(1)は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して40〜80質量部の量で含まれ、ウレタンアクリレートは、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部中に残部量(60〜20質量部の量)で含まれる。上記アクリレート化合物(1)の量が40質量部よりも少ないと、所望の範囲に表面層形成剤を塗布した後流れ出す場合があり、80質量部よりも多いと、表面層形成剤が塗布時に粘って糸を引き、不要な位置にも塗布される場合がある。
また、ラジカル重合開始剤は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれる。ラジカル重合開始剤が上記の量で含まれていると、紫外線照射により硬く耐久性に優れる表面層が得られる。
また、表面層形成剤には、さらにフッ素系界面活性剤が含まれていてもよい。フッ素系界面活性剤を用いると、所望の範囲に表面層形成剤を塗布しやすくなる。たとえば、下地に表面層形成剤を塗布したときに、表面層形成剤の外縁が下地からはじかれる場合があり、このような場合にフッ素系界面活性剤を用いると、はじきが抑えられる。
フッ素系界面活性剤としては、ノニオン系の界面活性剤が挙げられ、特に分子中にパーフルオロブタンスルホン酸基を有するものが好ましい。フッ素系界面活性剤は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
表面層形成剤において、フッ素系界面活性剤は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることが好ましい。下地に表面層形成剤を塗布したときにはじく場合に、フッ素系界面活性剤を上記範囲の量で用いると、はじきが抑えられる。一方、フッ素系界面活性剤の量が0.5質量部よりも多いと、所望の範囲に表面層形成剤を塗布した後流れ出す場合があり、また、得られる表面層の透明性が悪化する場合がある。
第一のキットは、たとえば下層形成剤が入ったボトルと表面層形成剤が入ったボトルとにより構成される。これらのボトルとしては、具体的には、5cc程度の容量を有する小さなボトルが好適に用いられる。また、溶剤を含む下層形成剤には、内容物をそのまま塗布できるように、ボトルの口に刷毛のついたボトルを用いてもよい。
<第二の金属表面コート用キット(第二のキット)>
本発明に係る第二の金属表面コート用キット(第二のキットともいう)は、下層形成剤と、表面層形成剤と、金属表面の外縁に表面処理層を形成するための表面処理剤とからなる。図2に示すように、第二のキットを用いると、装飾品10の表面に無色の透明コート層18を形成でき、透明コート層18は、下層形成剤から得られる下層14、表面処理剤から得られる表面処理層20および表面層形成剤から得られる表面層16からなる(図2、C1、C2)。表面層16により、装飾品10の表面を輝かせることができるとともに
、傷を目立たなくすることができる。なお、既に傷のある装飾品10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。また、下層14を設けると、アセトン等により透明コート層18の剥離が可能となる。表面処理層20を設けない場合は、透明コート層が設けられた面の外周部では、透明コート層が適切に形成されないことがある。このような場合に、表面処理層20を設けると、透明コート層18が設けられた面の外周部においても、透明コート層18が適切に形成されて、駒などの装飾品がより美しく仕上がる。
本発明に係る第二の金属表面コート用キット(第二のキットともいう)は、下層形成剤と、表面層形成剤と、金属表面の外縁に表面処理層を形成するための表面処理剤とからなる。図2に示すように、第二のキットを用いると、装飾品10の表面に無色の透明コート層18を形成でき、透明コート層18は、下層形成剤から得られる下層14、表面処理剤から得られる表面処理層20および表面層形成剤から得られる表面層16からなる(図2、C1、C2)。表面層16により、装飾品10の表面を輝かせることができるとともに
、傷を目立たなくすることができる。なお、既に傷のある装飾品10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。また、下層14を設けると、アセトン等により透明コート層18の剥離が可能となる。表面処理層20を設けない場合は、透明コート層が設けられた面の外周部では、透明コート層が適切に形成されないことがある。このような場合に、表面処理層20を設けると、透明コート層18が設けられた面の外周部においても、透明コート層18が適切に形成されて、駒などの装飾品がより美しく仕上がる。
下層形成剤および表面層形成剤については、具体的には第一のキットと同様である。
表面処理剤は、沸点が100℃以下の溶剤および特定の化合物を含む。
表面処理剤の塗布後に溶剤を揮発させて、有効成分だけを残して表面処理層を形成するため、溶剤の沸点は低いものが好ましい。沸点が100℃を越えると揮発性が悪くなり、使用上好ましくない場合がある。
表面処理剤は、沸点が100℃以下の溶剤および特定の化合物を含む。
表面処理剤の塗布後に溶剤を揮発させて、有効成分だけを残して表面処理層を形成するため、溶剤の沸点は低いものが好ましい。沸点が100℃を越えると揮発性が悪くなり、使用上好ましくない場合がある。
沸点が100℃以下の溶剤としては、メタノール、エタノール、イソプロピルアルコールなどのアルコール類、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン類、酢酸エチルなどのエステル類などが挙げられる。溶剤は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
特定の化合物は、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である。この化合物は単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。すなわち、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびシランカップリング剤を単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、シランカップリング剤の一種を単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
二酸化ケイ素または酸化チタンからなる表面処理層を設けると、アンカー効果により、下地と表面層との密着性をより高めることができる。二酸化ケイ素および酸化チタンは、通常10μm以下の微粒子であるため、これを下地に直接塗布すると粒子が適度に付着して、アンカー効果を発揮する。
アクリル基を有するシランカップリング剤からなる表面処理層を設けると、表面処理層を介して、下地と表面層とがさらにしっかり固定される。
アクリル基を有するシランカップリング剤としては、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのメチル化したアクリル基を有するもの;3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのアクリル基を有するものが挙げられる。
アクリル基を有するシランカップリング剤としては、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのメチル化したアクリル基を有するもの;3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−アクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリエトキシシランなどのアクリル基を有するものが挙げられる。
これらの化合物は合計で、溶剤100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれる。これらの化合物の量が合計で上記範囲にあると、下地と表面層との密着性をより高めることができる。一方、二酸化ケイ素および酸化チタンは、含有量が多すぎると、乱反射して表面コート層の透明性が悪化する場合がある。また、アクリル基を有するシランカップリング剤は、含有量が多すぎると表面層との密着性が低下する場合がある。
なお、表面処理剤には、アクリル化合物(好ましくは上記アクリレート化合物(1))などその他の添加剤がさらに含まれていてもよい。アクリレート化合物(1)が含まれている場合は、表面処理層上に表面層を形成する際に、表面処理層中のアクリレート化合物(1)が表面層形成剤中のアクリレート化合物(1)と反応するため、層間密着性がより高められる。
添加剤は、通常溶剤100質量部に対して合計で0〜3質量部の量で含まれる。
添加剤は、通常溶剤100質量部に対して合計で0〜3質量部の量で含まれる。
第二のキットは、たとえば下層形成剤が入ったボトル、表面処理剤が入ったボトルおよび表面層形成剤が入ったボトルにより構成される。これらのボトルとしては、具体的には、5cc程度の容量を有する小さなボトルが好適に用いられる。また、溶剤を含む下層形成剤および表面処理剤には、内容物をそのまま塗布できるように、ボトルの口に刷毛のついたボトルを用いてもよい。
<第三の金属表面コート用キット(第三のキット)>
本発明に係る金属表面コート用キット(第三のキットともいう)は、金属表面に下層を形成するための下層形成剤と、該下層の表面に発色層を形成するための発色層形成剤と、該発色層の表面に表面層を形成するための表面層形成剤とからなる。図3に示すように、第三のキットを用いると、装飾品10の表面にカラーコート層22を形成でき、カラーコート層22は、下層形成剤から得られる下層14、発色層形成剤から得られる発色層24および表面層形成剤から得られる表面層16からなる(図3、C1、C2)。発色層24により、金属表面を所望の色にしたり、金属表面に所望の模様をつけたりできる。また、下層14を設けると、アセトン等によりカラーコート層22が剥離可能となる。このため、色や模様を容易に変更できる。さらに、表面層16により、発色層24によって現れる色や模様を輝かせることができるとともに、発色層24の傷つきを防止できる。なお、既に傷のある装飾品10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。
本発明に係る金属表面コート用キット(第三のキットともいう)は、金属表面に下層を形成するための下層形成剤と、該下層の表面に発色層を形成するための発色層形成剤と、該発色層の表面に表面層を形成するための表面層形成剤とからなる。図3に示すように、第三のキットを用いると、装飾品10の表面にカラーコート層22を形成でき、カラーコート層22は、下層形成剤から得られる下層14、発色層形成剤から得られる発色層24および表面層形成剤から得られる表面層16からなる(図3、C1、C2)。発色層24により、金属表面を所望の色にしたり、金属表面に所望の模様をつけたりできる。また、下層14を設けると、アセトン等によりカラーコート層22が剥離可能となる。このため、色や模様を容易に変更できる。さらに、表面層16により、発色層24によって現れる色や模様を輝かせることができるとともに、発色層24の傷つきを防止できる。なお、既に傷のある装飾品10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。
下層形成剤は、溶剤および融点が40℃以上の化合物を含む。
溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)およびメチルイソブチルケトン(MIBK
)からなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤である。溶剤は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
溶剤は、アセトン、メチルエチルケトン(MEK)およびメチルイソブチルケトン(MIBK
)からなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤である。溶剤は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
融点が40℃以上の化合物は、40℃で固体状態にあり、使用する溶媒に可溶である。第三のキットによれば、下層形成剤の塗布後に溶剤を揮発させて、上記化合物により下層を形成させる。このとき、40℃で液体または半固体状態である化合物を用いると、第三のキットから形成されるコート層を有する時計を使用する際に、使用温度が少し高くなると下層が液状となり得る。これにより、発色層および表面層を固定できなくなる場合がある。また、一度形成したカラーコート層を除去したい場合には、アセトン等の溶剤に可溶な化合物を用いていれば、該溶剤により、下層を含むコート層全体が剥離できる。一方、アセトン等の溶剤に不溶な化合物を用いると、下層を含むコート層全体が剥離できない。融点が40℃以上の化合物は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
融点が40℃以上の化合物は、紫外線を照射したときに、発色層形成剤に含まれるアクリル系化合物と反応しないものが好ましい。反応すると、発色層および下層が下地(装飾品)と密着して剥離できなくなる場合がある。
また、カラーコート層の透明性が悪化したり色が変わったりしないように、下層を形成したときに白くならない化合物が好ましい。
以上の観点から、融点が40℃以上の化合物としては、エステル系の樹脂、フェノールノボラック型等のエポキシ樹脂などが好適に用いられる。
以上の観点から、融点が40℃以上の化合物としては、エステル系の樹脂、フェノールノボラック型等のエポキシ樹脂などが好適に用いられる。
下層形成剤において、融点が40℃以上の化合物は、溶剤100質量部に対して20〜70質量部の量で含まれる。上記化合物の含有量が少なすぎると、下地に下層形成剤を塗布したときに大きく広がる場合がある。上記化合物が20質量部以上含まれていると、所望の範囲に下層形成剤を適切に塗布できる。一方、上記化合物が70質量部よりも多く含まれていると、下層形成剤が粘り、所望の位置に適量を塗布できない場合がある。
発色層形成剤は、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物(アクリレート化合物(1)ともいう)、ラジカル重合開始剤および顔料を含む。
ウレタンアクリレートについては、具体的には第一のキットの表面層形成剤に用いるものと同様である。
アクリレート化合物(1)を用いると、硬く耐久性に優れ、かつ輝きのある発色層が得られる。また、アクリレート化合物(1)を用いると、アセトン等によって発色層を含むカラーコート層が容易に剥離できる。
アクリレート化合物(1)を用いると、硬く耐久性に優れ、かつ輝きのある発色層が得られる。また、アクリレート化合物(1)を用いると、アセトン等によって発色層を含むカラーコート層が容易に剥離できる。
ラジカル重合開始剤としては、具体的には第一のキットの表面層形成剤に用いるものと同様である。なお、ラジカル重合開始剤(2)は、発色層の色が変色しないためより好ましい。
顔料としては、カーボンブラック、弁柄、モリブデートオレンジ、チタンホワイト、群青、紺青、コバルトブルー、チタンイエロー、黒鉛、亜鉛華、パール、ラメなどの無機顔料、アゾ顔料、フタロシアニン、キナクリドン、ニグロシンなどの有機顔料が挙げられる。着色した時の色変化を考慮すると無機顔料が好ましい。これにより、金属表面を着色することができる。顔料は単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
発色層形成剤において、アクリレート化合物(1)は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、ウレタンアクリレートは、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して残部量(60〜20質量部の量)で含まれる。上記アクリレート化合物(1)の量が40質量部よりも少ないと、所望の範囲に発色層形成剤を塗布した後流れ出す場合があり、80質量部よりも多いと、発色層形成剤が塗布時に粘って糸を引き、不要な位置にも塗布される場合がある。
また、ラジカル重合開始剤は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれる。ラジカル重合開始剤が上記の量で含まれていると、紫外線照射により硬く耐久性に優れる発色層が得られる。
また、顔料は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して0.01〜5質量部の量で含まれる。顔料が上記の量で含まれていると、一般に販売されている簡易型のUV照射器で硬化できる。また、0.01質量部よりも少ないと、所望の色や模様を得るために発色層を積層しなければならない場合があり、5質量部よりも多いと、塗布された発色層形成剤が硬化できない場合がある。
また、発色層形成剤には、さらにフッ素系界面活性剤が含まれていてもよい。フッ素系界面活性剤を用いると、所望の範囲に発色層形成剤を塗布しやすくなる。たとえば、下地に発色層形成剤を塗布したときに、発色層形成剤の外縁が下地からはじかれる場合があり
、このような場合にフッ素系界面活性剤を用いると、はじきが抑えられる。
、このような場合にフッ素系界面活性剤を用いると、はじきが抑えられる。
フッ素系界面活性剤としては、ノニオン系の界面活性剤が挙げられ、特に分子中にパーフルオロブタンスルホン酸基を有するものが好ましい。フッ素系界面活性剤は、単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
発色層形成剤において、フッ素系界面活性剤は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることが好ましい。下地に発色層形成剤を塗布したときにはじく場合に、フッ素系界面活性剤を上記範囲の量で用いると、はじきが抑えられる。一方、フッ素系界面活性剤の量が0.5質量部よりも多いと、所望の範囲に発色層形成剤を塗布した後流れ出す場合があり、また、得られる発色層の色が変化する場合がある。
表面層形成剤は、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物(アクリレート化合物(1)ともいう)およびラジカル重合開始剤を含む。
ウレタンアクリレートについては、具体的には第一のキットの表面層形成剤に用いるものと同様である。
アクリレート化合物(1)を用いると、硬く耐久性に優れ、かつ輝きのあるカラーコート層が得られる。また、アクリレート化合物(1)を用いると、アセトン等によってカラーコート層が容易に剥離できる。
アクリレート化合物(1)を用いると、硬く耐久性に優れ、かつ輝きのあるカラーコート層が得られる。また、アクリレート化合物(1)を用いると、アセトン等によってカラーコート層が容易に剥離できる。
ラジカル重合開始剤としては、具体的には第一のキットの表面層形成剤に用いるものと同様である。
表面層形成剤において、アクリレート化合物(1)は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、ウレタンアクリレートは、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して残部量(60〜20質量部の量)で含まれる。上記アクリレート化合物(1)の量が40質量部よりも少ないと、所望の範囲に表面層形成剤を塗布した後流れ出す場合があり、80質量部よりも多いと、表面層形成剤が塗布時に粘って糸を引き、不要な位置にも塗布される場合がある。
表面層形成剤において、アクリレート化合物(1)は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、ウレタンアクリレートは、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して残部量(60〜20質量部の量)で含まれる。上記アクリレート化合物(1)の量が40質量部よりも少ないと、所望の範囲に表面層形成剤を塗布した後流れ出す場合があり、80質量部よりも多いと、表面層形成剤が塗布時に粘って糸を引き、不要な位置にも塗布される場合がある。
また、ラジカル重合開始剤は、ウレタンアクリレートおよびアクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれる。ラジカル重合開始剤が上記の量で含まれていると、紫外線照射により硬く耐久性に優れる表面層が得られる。
第三のキットは、たとえば下層形成剤が入ったボトル、発色層形成剤が入ったボトルおよび表面層形成剤が入ったボトルにより構成される。これらのボトルとしては、具体的には、5cc程度の容量を有する小さなボトルが好適に用いられる。また、溶剤を含む下層形成剤には、内容物をそのまま塗布できるように、ボトルの口に刷毛のついたボトルを用いてもよい。さらに、第三のキットは、異なる顔料を含んだ発色層形成剤が入ったボトル
を二本以上含んでいてもよい。
を二本以上含んでいてもよい。
<第四の金属表面コート用キット(第四のキット)>
本発明に係る第四の金属表面コート用キット(第四のキットともいう)は、下層形成剤と、表面層形成剤と、発色層形成剤と、金属表面の外縁に表面処理層を形成するための表面処理剤とからなる。図4に示すように、第四のキットを用いると、装飾品10の表面にカラーコート層26を形成でき、カラーコート層26は、下層形成剤から得られる下層14、表面処理剤から得られる表面処理層20、発色層形成剤から得られる発色層24および表面層形成剤から得られる表面層16からなる(図4、D1、D2)。発色層24により、金属表面を所望の色にしたり、金属表面に所望の模様をつけたりできる。また、下層14を設けると、アセトン等の溶剤によりカラーコート層26の剥離が可能となる。このため、色や模様を容易に変更できる。さらに、表面層16により、発色層24によって現れる色や模様を輝かせることができるとともに、発色層24の傷つきを防止できる。なお、既に傷のある装飾品10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。表面処理層20を設けない場合は、カラーコート層が設けられた面の外周部では、カラーコート層が適切に形成されないことがある。このような場合に、表面処理層20を設けると、カラーコート層26が設けられた面の外周部においても、カラーコート層26が適切に形成されて、駒などの装飾品がより美しく仕上がる。
本発明に係る第四の金属表面コート用キット(第四のキットともいう)は、下層形成剤と、表面層形成剤と、発色層形成剤と、金属表面の外縁に表面処理層を形成するための表面処理剤とからなる。図4に示すように、第四のキットを用いると、装飾品10の表面にカラーコート層26を形成でき、カラーコート層26は、下層形成剤から得られる下層14、表面処理剤から得られる表面処理層20、発色層形成剤から得られる発色層24および表面層形成剤から得られる表面層16からなる(図4、D1、D2)。発色層24により、金属表面を所望の色にしたり、金属表面に所望の模様をつけたりできる。また、下層14を設けると、アセトン等の溶剤によりカラーコート層26の剥離が可能となる。このため、色や模様を容易に変更できる。さらに、表面層16により、発色層24によって現れる色や模様を輝かせることができるとともに、発色層24の傷つきを防止できる。なお、既に傷のある装飾品10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。表面処理層20を設けない場合は、カラーコート層が設けられた面の外周部では、カラーコート層が適切に形成されないことがある。このような場合に、表面処理層20を設けると、カラーコート層26が設けられた面の外周部においても、カラーコート層26が適切に形成されて、駒などの装飾品がより美しく仕上がる。
下層形成剤、発色層形成剤および表面層形成剤については、具体的には第三のキットと同様である。
表面処理剤は、沸点が100℃以下の溶剤および特定の化合物を含む。
表面処理剤は、沸点が100℃以下の溶剤および特定の化合物を含む。
溶剤としては、具体的には第二のキットの表面処理剤に用いるものと同様である。
特定の化合物は、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である。この化合物は単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。すなわち、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびシランカップリング剤を単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、シランカップリング剤の一種を単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
特定の化合物は、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物である。この化合物は単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。すなわち、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびシランカップリング剤を単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。また、シランカップリング剤の一種を単独で用いても二種以上を組み合わせて用いてもよい。
二酸化ケイ素または酸化チタンからなる表面処理層を設けると、アンカー効果により、下地と発色層との密着性をより高めることができる。二酸化ケイ素および酸化チタンは、通常10μm以下の微粒子であるため、これを下地に直接塗布すると粒子が適度に付着して、アンカー効果を発揮する。
アクリル基を有するシランカップリング剤からなる表面処理層を設けると、表面処理層を介して、下地と発色層とがさらにしっかり固定される。
アクリル基を有するシランカップリング剤としては、具体的には第二のキットの表面処理剤に用いるものと同様である。
アクリル基を有するシランカップリング剤としては、具体的には第二のキットの表面処理剤に用いるものと同様である。
これらの化合物は合計で、溶剤100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれる。二酸化ケイ素および酸化チタンは、含有量が多すぎると、乱反射してカラーコート層の質感が悪化する場合がある。一方、含有量が少なすぎると、粒子によるアンカー効果が発揮できない場合がある。アクリル基を有するシランカップリング剤は、含有量が少なすぎると下地との密着性が低下する場合がある。一方、含有量が多すぎると発色層との密着性が低下する場合がある。
なお、表面処理剤には、アクリル化合物(好ましくは上記アクリレート化合物(1))などその他の添加剤がさらに含まれていてもよい。アクリレート化合物(1)が含まれている場合は、表面処理層上に発色層を形成する際に、表面処理層中のアクリレート化合物
(1)が発色層形成剤中のアクリレート化合物(1)と反応するため、層間密着性がより高められる。
(1)が発色層形成剤中のアクリレート化合物(1)と反応するため、層間密着性がより高められる。
第四のキットは、たとえば下層形成剤が入ったボトル、表面処理剤が入ったボトル、発色層形成剤が入ったボトルおよび表面層形成剤が入ったボトルにより構成される。これらのボトルとしては、具体的には、5cc程度の容量を有する小さなボトルが好適に用いられる。また、溶剤を含む下層形成剤および表面処理剤には、内容物をそのまま塗布できるように、ボトルの口に刷毛のついたボトルを用いてもよい。さらに、第四のキットは、異なる顔料を含んだ発色層形成剤が入ったボトルを二本以上含んでいてもよい。
<第一の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第一の製造方法)>
第一の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第一の製造方法ともいう)は、第一のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法である。
第一の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第一の製造方法ともいう)は、第一のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法である。
ここでは、金属表面がコートされた時計バンドの駒(一つの面がコートされた時計バンドの駒)の製造方法について図を参照しながら説明する。図1、A1、B1は駒を上から見た概略図であり、図1、A2、B2は駒を横から見た概略図である。
まず、上記駒10の金属表面に下層形成剤を塗布する。詳細には、透明コート層を設けたい面の全てではなく、該面の外周部を除いた央部に下層形成剤を塗布する。これにより、後述するように、上記央部に下層14が形成される(図1、A1、A2)。また、下層形成剤は、得られる下層が10〜100μmとなる範囲で塗布することが好ましい。膜厚が10μmよりも小さいと表面層形成剤を塗布したときに金属表面にまで浸透して、最終的に得られる透明コート層をアセトン等によって剥離できなくなる場合がある。
次に、塗布された下層形成剤を乾燥させて下層14を形成する。詳細には、下層形成剤に含まれる溶剤を蒸発させ、金属表面に、融点40℃以上の化合物からなる下層14を形成する。下層を設けずに、金属表面に直接表面層からなるコート層を設けると、アセトン等によって該コート層を剥離することは困難になる。これに対して、第一の製造方法のように、上記下層を設けると、最終的に得られる透明コート層をアセトン等によって剥離できるようになる。また、コート層を設けたい面の全てに下層を形成し、その上に表面層を形成してコート層を得ると、該コート層は耐久性が低く、簡単に剥離しやすくなる。これに対して、第一の製造方法のように、央部に下層14を設けるとともに、下層14の表出面の全てを覆うように表面層を設けると、最終的に得られる透明コート層の耐久性が高くなり、通常の使用下では剥離しなくなる。
乾燥は、通常、大気中常温で、数分放置してまたは風を送って行う。
次に、形成された下層14の表出面の全てを覆うように該下層14および上記金属表面に表面層形成剤を一様に塗布する。詳細には、下層14の上面および側面を覆うとともに、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)にも表面層形成剤を一様に塗布する(図1、B1、B2)。
次に、形成された下層14の表出面の全てを覆うように該下層14および上記金属表面に表面層形成剤を一様に塗布する。詳細には、下層14の上面および側面を覆うとともに、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)にも表面層形成剤を一様に塗布する(図1、B1、B2)。
最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層16を形成する。これにより、形成された下層14の表出面の全てを覆うように表面層が形成される(図1、B1、B2)。いいかえると、下層14の上面および側面を覆うとともに、下層14が形成されていない外周部にも表面層が形成される(図1、B1、B2)。この表面層は、アクリレート化合物(1)を含む表面層形成剤から得られるため、硬く耐擦傷性に優れるとともに、美しい輝きを有する。また、アセトン等によって剥離することができる。
紫外線の照射は、通常、一般に販売されている簡易型のUV照射器により行う。具体的
には、照射による表面層の硬化は、10〜50W程度の照射器で、1〜3分程度で行う。第一のキットの表面層形成剤によれば、アクリレート化合物(1)を特定の量で含んでいるため、簡易型のUV照射器を用いて、硬く耐擦傷性に優れるとともに、美しい輝きを有する表面層を形成できる。
には、照射による表面層の硬化は、10〜50W程度の照射器で、1〜3分程度で行う。第一のキットの表面層形成剤によれば、アクリレート化合物(1)を特定の量で含んでいるため、簡易型のUV照射器を用いて、硬く耐擦傷性に優れるとともに、美しい輝きを有する表面層を形成できる。
なお、仕上げに表面層をエタノールで拭くことが好ましい。これにより、表面に付着している粘り気のある薄い膜が除去され、より美しい外観が得られる。
以上のように、第一のキットを用いた第一の製造方法によると、駒10の表面に、下層14および表面層16からなる透明コート層12を形成できる(図1、B1、B2)。表面層16により、駒10の表面を輝かせることができるとともに、傷つきを防止できる。なお、既に傷のある駒10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。また、アクリレート化合物(1)を用いて得られる表面層16は耐擦傷性および耐久性に優れるが、下層14が設けられていることにより、アセトン等により透明コート層を剥離することもできる。このため、透明コート層を剥離した後、本明細書で説明する方法によって、新しい透明コート層やカラーコート層を形成して外観を容易に変えられる。
以上のように、第一のキットを用いた第一の製造方法によると、駒10の表面に、下層14および表面層16からなる透明コート層12を形成できる(図1、B1、B2)。表面層16により、駒10の表面を輝かせることができるとともに、傷つきを防止できる。なお、既に傷のある駒10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。また、アクリレート化合物(1)を用いて得られる表面層16は耐擦傷性および耐久性に優れるが、下層14が設けられていることにより、アセトン等により透明コート層を剥離することもできる。このため、透明コート層を剥離した後、本明細書で説明する方法によって、新しい透明コート層やカラーコート層を形成して外観を容易に変えられる。
<第二の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第二の製造方法)>
第二の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第二の製造方法ともいう)は、第二のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法である。
第二の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第二の製造方法ともいう)は、第二のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法である。
ここでは、金属表面がコートされた時計バンドの駒(一つの面がコートされた時計バンドの駒)の製造方法について図を参照しながら説明する。図2、A1、B1、C1は駒を上から見た概略図であり、図2、A2、B2、C2は駒を横から見た概略図である。
まず、上記駒10の金属表面に下層形成剤を塗布する。この工程については、具体的には第一の製造方法と同様である。
次に、塗布された下層形成剤を乾燥させて下層14を形成する(図2、A1、A2)。この工程については、具体的には第一の製造方法と同様である。
次に、塗布された下層形成剤を乾燥させて下層14を形成する(図2、A1、A2)。この工程については、具体的には第一の製造方法と同様である。
次に、上記金属表面のうち下層14が形成されていない表面上の外縁に、表面処理剤を塗布する。詳細には、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)に、下層14の側面と接するように表面処理剤を塗布する(図2、B1、B2)。なお、下層14の側面とは必ずしも接していなくてもよい。
次に、塗布された表面処理剤を乾燥させて表面処理層20を形成する。詳細には、表面処理剤に含まれる溶剤を蒸発させ、金属表面に、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物からなる表面処理層20を形成する。これにより、下層14が形成されていない外周部に表面処理層20が形成される(図2、B1、B2)。表面処理層20を設けない場合は、透明コート層が設けられた面の外周部では、最終的に得られる透明コート層が適切に形成されないことがある。これに対して、第二の製造方法のように、表面処理層20を設けると、金属表面と表面層との密着性を高めることができる。したがって、透明コート層が設けられた面の外周部においても、透明コート層が適切に形成されて、駒がより美しく仕上がる。
乾燥は、通常、大気中常温で、数分放置してまたは風を送って行う。
次に、形成された下層14の表出面の全てと、形成された表面処理層20の表出面の上側とを覆うように該下層14および表面処理層20に表面層形成剤を一様に塗布する(図2、C1、C2)。詳細には、下層14の上面および表面処理層20の上面に表面層形成剤を一様に塗布する。
次に、形成された下層14の表出面の全てと、形成された表面処理層20の表出面の上側とを覆うように該下層14および表面処理層20に表面層形成剤を一様に塗布する(図2、C1、C2)。詳細には、下層14の上面および表面処理層20の上面に表面層形成剤を一様に塗布する。
最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層16を形成する。これにより、形成された下層14の表出面の全てと、形成された表面処理層20の表出面の上側とを覆うように表面層が形成される(図2、C1、C2)。いいかえると、下層14の上面および上記表面処理層20の上面に表面層が形成される。この表面層は、アクリレート化合物(1)を含む表面層形成剤から得られるため、硬く耐擦傷性に優れるとともに、美しい輝きを有する。また、アセトン等によって剥離することができる。この工程については、具体的には第一の製造方法と同様である。
なお、仕上げに表面層をエタノールで拭くことが好ましい。これにより、表面に付着している粘り気のある薄い膜が除去され、より美しい外観が得られる。
以上のように、第二のキットを用いた第二の製造方法によると、駒10の表面に、下層14、表面処理層20および表面層16からなる透明コート層18を形成できる(図2、C1、C2)。表面層16により、駒10の表面を輝かせることができるとともに、傷つきを防止できる。なお、既に傷のある駒10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。表面処理層20により、透明コート層18が設けられた面の外周部においても、透明コート層18が適切に形成されて、より美しく仕上がる。また、アクリレート化合物(1)を用いて得られる表面層16は耐擦傷性および耐久性に優れるが、下層14が設けられていることにより、アセトン等により透明コート層を剥離することもできる。このため、透明コート層を剥離した後、本明細書で説明する方法によって、新しい透明コート層やカラーコート層を形成して外観を容易に変えられる。
以上のように、第二のキットを用いた第二の製造方法によると、駒10の表面に、下層14、表面処理層20および表面層16からなる透明コート層18を形成できる(図2、C1、C2)。表面層16により、駒10の表面を輝かせることができるとともに、傷つきを防止できる。なお、既に傷のある駒10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。表面処理層20により、透明コート層18が設けられた面の外周部においても、透明コート層18が適切に形成されて、より美しく仕上がる。また、アクリレート化合物(1)を用いて得られる表面層16は耐擦傷性および耐久性に優れるが、下層14が設けられていることにより、アセトン等により透明コート層を剥離することもできる。このため、透明コート層を剥離した後、本明細書で説明する方法によって、新しい透明コート層やカラーコート層を形成して外観を容易に変えられる。
<第三の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第三の製造方法)>
第三の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第三の製造方法ともいう)は、第三のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法である。
第三の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第三の製造方法ともいう)は、第三のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法である。
ここでは、金属表面がコートされた時計バンドの駒(一つの面がカラーコートされた時計バンドの駒)の製造方法について図を参照しながら説明する。図3、A1、B1、C1は駒を上から見た概略図であり、図3、A2、B2、C2は駒を横から見た概略図である。
まず、上記駒10の金属表面に下層形成剤を塗布する。詳細には、カラーコート層を設けたい面の全てではなく、該面の外周部を除いた央部に下層形成剤を塗布する。これにより、後述するように、上記央部に下層14が形成される(図3、A1、A2)。また、下層形成剤は、得られる下層が10〜100μmとなる範囲で塗布することが好ましい。膜厚が10μmよりも小さいと表面層形成剤を塗布したときに金属表面にまで浸透して、最終的に得られるカラーコート層をアセトン等によって剥離できなくなる場合がある。
次に、塗布された下層形成剤を乾燥させて下層14を形成する。詳細には、下層形成剤に含まれる溶剤を蒸発させ、金属表面に、融点40℃以上の化合物からなる下層14を形成する。下層を設けずに、金属表面に直接発色層からなるコート層を設けると、アセトン等によって該コート層を剥離することは困難になる。これに対して、第三の製造方法のように、上記下層を設けると、最終的に得られるカラーコート層をアセトン等によって剥離できるようになる。また、コート層を設けたい面の全てに下層を形成し、その上に発色層を形成してコート層を得ると、該コート層は耐久性が低く、簡単に剥離しやすくなる。これに対して、第三の製造方法のように、央部に下層14を設けるとともに、下層14の表出面の全てを覆うように発色層を設けると、最終的に得られるカラーコート層の耐久性が高くなり、通常の使用下では剥離しなくなる。
乾燥は、通常、大気中常温で、数分放置してまたは風を送って行う。
次に、上記下層14および金属表面に発色層形成剤を塗布する。詳細には、カラーコート層を設けたい面の全て、すなわち形成された下層14および下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)に発色層形成剤を一様に塗布する(図3、B1、B2)。
次に、上記下層14および金属表面に発色層形成剤を塗布する。詳細には、カラーコート層を設けたい面の全て、すなわち形成された下層14および下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)に発色層形成剤を一様に塗布する(図3、B1、B2)。
次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層24を形成する。これにより、カラーコート層を設けたい面の全てに、所望の色を有する発色層が形成される(図3、B1、B2)。この発色層は、アクリレート化合物(1)を含む発色層形成剤から得られるため、硬く耐擦傷性に優れるとともに、美しい輝きを有する。また、アセトン等によって剥離することができる。
紫外線の照射は、通常、一般に販売されている簡易型のUV照射器により行う。具体的には、照射による発色層の硬化は、10〜50W程度の照射器で、1〜3分程度で行う。第三のキットの発色層形成剤によれば、アクリレート化合物(1)を特定の量で含んでいるため、簡易型のUV照射器を用いて、硬く耐擦傷性に優れるとともに、美しい輝きを有する発色層を形成できる。
次に、形成された発色層24の表出面の上側を覆うように該発色層24に表面層形成剤を一様に塗布する(図3、C1、C2)。なお、第三の製造方法においては、下層の表出面の全ては、発色層24によって既に覆われている。
最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する。これにより、形成された発色層24の表出面の上面を覆うように表面層が形成される(図3、C1、C2)。この表面層は、アクリレート化合物(1)を含む表面層形成剤から得られるため、発色層により得られる色をより美しく輝かせる。また、この表面層は、アクリレート化合物(1)を含む表面層形成剤から得られるため、硬く耐擦傷性に優れており、輝きのある美しい色を維持する役割を有するとともに、アセトン等による剥離を可能とする。
紫外線の照射は、通常、一般に販売されている簡易型のUV照射器により行う。具体的には、照射による表面層の硬化は、10〜50W程度の照射器で、1〜3分程度で行う。第三のキットの表面層形成剤によれば、アクリレート化合物(1)を特定の量で含んでいるため、簡易型のUV照射器を用いて、硬く耐擦傷性に優れる表面層を形成できる。
なお、仕上げに表面層をエタノールで拭くことが好ましい。これにより、表面に付着している粘り気のある薄い膜が除去され、より美しい外観が得られる。
以上のように、第三のキットを用いた第三の製造方法によると、駒10の表面に、下層14、発色層24および表面層16からなるカラーコート層22を形成できる(図3、C1、C2)。発色層24により、金属表面を所望の色にできる。また、表面層16により、発色層24によって現れる色を輝かせることができるとともに、発色層24の傷つきを防止できる。なお、既に傷のある駒10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。また、アクリレート化合物(1)を用いて得られる表面層16は耐擦傷性および耐久性に優れるが、下層14が設けられていることにより、アセトン等によりカラーコート層を剥離することもできる。このため、カラーコート層を剥離した後、本明細書で説明する方法によって、新しい透明コート層やカラーコート層を形成して外観を容易に変えられる。
以上のように、第三のキットを用いた第三の製造方法によると、駒10の表面に、下層14、発色層24および表面層16からなるカラーコート層22を形成できる(図3、C1、C2)。発色層24により、金属表面を所望の色にできる。また、表面層16により、発色層24によって現れる色を輝かせることができるとともに、発色層24の傷つきを防止できる。なお、既に傷のある駒10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。また、アクリレート化合物(1)を用いて得られる表面層16は耐擦傷性および耐久性に優れるが、下層14が設けられていることにより、アセトン等によりカラーコート層を剥離することもできる。このため、カラーコート層を剥離した後、本明細書で説明する方法によって、新しい透明コート層やカラーコート層を形成して外観を容易に変えられる。
<第四の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第四の製造方法)>
第四の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第四の製造方法ともいう)は、第四のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法である。
第四の金属表面がコートされた装飾品の製造方法(第四の製造方法ともいう)は、第四のキットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法である。
ここでは、金属表面がコートされた時計バンドの駒(一つの面がカラーコートされた時計バンドの駒)の製造方法について図を参照しながら説明する。図4、A1、B1、C1、D1は駒を上から見た概略図であり、図4、A2、B2、C2、D2は駒を横から見た概略図である。
まず、上記駒10の金属表面に下層形成剤を塗布する。この工程については、具体的には第三の製造方法と同様である。
次に、塗布された下層形成剤を乾燥させて下層14を形成する(図4、A1、A2)。この工程については、具体的には第三の製造方法と同様である。
次に、塗布された下層形成剤を乾燥させて下層14を形成する(図4、A1、A2)。この工程については、具体的には第三の製造方法と同様である。
次に、上記金属表面のうち下層14が形成されていない表面上の外縁に、表面処理剤を塗布する。この工程については、具体的には第二の製造方法と同様である。
次に、塗布された表面処理剤を乾燥させて表面処理層20を形成する。詳細には、表面処理剤に含まれる溶剤を蒸発させ、金属表面に、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物からなる表面処理層20を形成する。これにより、下層14が形成されていない外周部に表面処理層20が形成される(図4、B1、B2)。表面処理層を設けない場合は、カラーコート層が設けられた面の外周部では、最終的に得られるカラーコート層が適切に形成されないことがある。これに対して、第四の製造方法のように、表面処理層20を設けると、金属表面と発色層との密着性を高めることができる。したがって、カラーコート層が設けられた面の外周部においても、カラーコート層が適切に形成されて、駒がより美しく仕上がる。
次に、塗布された表面処理剤を乾燥させて表面処理層20を形成する。詳細には、表面処理剤に含まれる溶剤を蒸発させ、金属表面に、二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物からなる表面処理層20を形成する。これにより、下層14が形成されていない外周部に表面処理層20が形成される(図4、B1、B2)。表面処理層を設けない場合は、カラーコート層が設けられた面の外周部では、最終的に得られるカラーコート層が適切に形成されないことがある。これに対して、第四の製造方法のように、表面処理層20を設けると、金属表面と発色層との密着性を高めることができる。したがって、カラーコート層が設けられた面の外周部においても、カラーコート層が適切に形成されて、駒がより美しく仕上がる。
乾燥は、通常、大気中常温で、数分放置してまたは風を送って行う。
次に、上記下層14および表面処理層20に発色層形成剤を塗布する。詳細には、カラーコート層を設けたい面の全て、すなわち形成された下層14および表面処理層20に発色層形成剤を一様に塗布する(図4、C1、C2)。
次に、上記下層14および表面処理層20に発色層形成剤を塗布する。詳細には、カラーコート層を設けたい面の全て、すなわち形成された下層14および表面処理層20に発色層形成剤を一様に塗布する(図4、C1、C2)。
次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層24を形成する。これにより、カラーコート層を設けたい面の全てに、所望の色を有する発色層が形成される(図4、C1、C2)。この発色層は、アクリレート化合物(1)を含む発色層形成剤から得られるため、硬く耐擦傷性に優れるとともに、美しい輝きを有する。また、アセトン等によって剥離することができる。この工程については、具体的には第三の製造方法と同様である。
次に、形成された発色層24の表出面の上側と、形成された表面処理層20の表出面の上側とを覆うように該発色層24および該表面処理層20に表面層形成剤を一様に塗布する(図4、D1、D2)。なお、第四の製造方法においては、下層の表出面の全ては、発色層24および表面処理層20によって既に覆われている。
最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する。これにより、形成された発色層24の表出面の上面と、形成された表面処理層20の表出面の上側とを覆うように表面層が形成される(図4、D1、D2)。この表面層は、アクリレート化合物(1)を含む表面層形成剤から得られるため、発色層により得られる色をより美しく輝かせる。また、この表面層は、アクリレート化合物(1)を含む表面層形成剤から得られるため、硬く耐擦傷性に優れており、輝きのある美しい色を維持する役割を有するとともに、アセトン等による剥離を可能とする。この工程については、具体的には第三の製造方法と同様である。
なお、仕上げに表面層をエタノールで拭くことが好ましい。これにより、表面に付着している粘り気のある薄い膜が除去され、より美しい外観が得られる。
以上のように、第四のキットを用いた第四の製造方法によると、駒10の表面に、下層14、表面処理層20、発色層24および表面層16からなるカラーコート層26を形成できる(図4、D1、D2)。発色層24により、金属表面を所望の色にできる。また、表面層16により、発色層24によって現れる色を輝かせることができるとともに、発色層24の傷つきを防止できる。なお、既に傷のある駒10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。表面処理層20により、カラーコート層26が設けられた面の外周部においても、カラーコート層26が適切に形成されて、より美しく仕上がる。また、アクリレート化合物(1)を用いて得られる表面層16は耐擦傷性および耐久性に優れるが、下層14が設けられていることにより、アセトン等によりカラーコート層を剥離することもできる。このため、カラーコート層を剥離した後、本明細書で説明する方法によって、新しい透明コート層やカラーコート層を形成して外観を容易に変えられる。
以上のように、第四のキットを用いた第四の製造方法によると、駒10の表面に、下層14、表面処理層20、発色層24および表面層16からなるカラーコート層26を形成できる(図4、D1、D2)。発色層24により、金属表面を所望の色にできる。また、表面層16により、発色層24によって現れる色を輝かせることができるとともに、発色層24の傷つきを防止できる。なお、既に傷のある駒10をコートしたときは、傷を目立たなくすることができる。表面処理層20により、カラーコート層26が設けられた面の外周部においても、カラーコート層26が適切に形成されて、より美しく仕上がる。また、アクリレート化合物(1)を用いて得られる表面層16は耐擦傷性および耐久性に優れるが、下層14が設けられていることにより、アセトン等によりカラーコート層を剥離することもできる。このため、カラーコート層を剥離した後、本明細書で説明する方法によって、新しい透明コート層やカラーコート層を形成して外観を容易に変えられる。
なお、第三の製造方法において、上述のようにカラーコート層を設けたい面の全てに単色の発色層を設けてもよいが、カラーコート層を設けたい面の全てに多色の模様からなる発色層を設けてもよい。この態様では、形成された下層および金属表面(下層が形成されていない外周部)に二種以上の発色層形成剤を塗布する。次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて、多色の模様からなる発色層を形成する。
さらに、第三の製造方法において、カラーコート層を設けたい面の一部に単色または多色の模様からなる発色層を設けてもよい。
たとえば、具体的には以下の態様(1)〜(3)が挙げられる。
たとえば、具体的には以下の態様(1)〜(3)が挙げられる。
(1)下層の少なくとも一部に発色層形成剤を塗布する。詳細には、単色または多色の模様となるように一または二種以上の発色層形成剤を上記の部分に塗布する。次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて、単色または多色の模様からなる発色層を形成する。次に、形成された下層の表出面の全て(発色層が形成されていない下層の表出面の全て)と、形成された発色層の表出面の上側や側面とを覆うように該下層、該発色層および金属表面(下層が形成されていない外周部)に表面層形成剤を一様に塗布する。最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する。
(2)金属表面(下層が形成されていない外周部)の少なくとも一部に発色層形成剤を塗布する。詳細には、単色または多色の模様となるように一または二種以上の発色層形成剤を上記の部分に塗布する。次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて、単色または多色の模様からなる発色層を形成する。次に、形成された下層の表出面の全てと、形成された発色層の表出面の上側や側面とを覆うように該下層、該発色層および金属表面(下層および発色層が形成されていない外周部)に表面層形成剤を一様に塗布する。最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する。
(3)下層の少なくとも一部および金属表面(下層が形成されていない外周部)の少なくとも一部に発色層形成剤を塗布する。詳細には、単色または多色の模様となるように一または二種以上の発色層形成剤を上記の部分に塗布する。次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて、単色または多色の模様からなる発色層を形成する。次に、形成された下層の表出面の全て(発色層が形成されていない下層の表出面の全て)と、形成された発色層の表出面の上側や側面とを覆うように該下層、該発色層および金属表面(下層および発色層が形成されていない外周部)に表面層形成剤を一様に塗布する。最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する。
また、第四の製造方法においても、上述のようにカラーコート層を設けたい面の全てに
単色の発色層を設けてもよいが、カラーコート層を設けたい面の全てに多色の模様からなる発色層を設けてもよい。この態様では、形成された下層および表面処理層に二種以上の発色層形成剤を塗布する。次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて、多色の模様からなる発色層を形成する。
単色の発色層を設けてもよいが、カラーコート層を設けたい面の全てに多色の模様からなる発色層を設けてもよい。この態様では、形成された下層および表面処理層に二種以上の発色層形成剤を塗布する。次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて、多色の模様からなる発色層を形成する。
さらに、第四の製造方法において、カラーコート層を設けたい面の一部に単色または多色の模様からなる発色層を設けてもよい。
たとえば、具体的には以下の態様(1)〜(3)が挙げられる。
たとえば、具体的には以下の態様(1)〜(3)が挙げられる。
(1)下層の少なくとも一部に発色層形成剤を塗布する。詳細には、単色または多色の模様となるように一または二種以上の発色層形成剤を上記の部分に塗布する。次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて、単色または多色の模様からなる発色層を形成する。次に、形成された下層の表出面の全て(発色層が形成されていない下層の表出面の全て)と、形成された発色層の表出面の上側や側面と、形成された表面処理層の表出面の上側とを覆うように該下層、該発色層および該表面処理層に表面層形成剤を一様に塗布する。最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する。
(2)表面処理層の少なくとも一部に発色層形成剤を塗布する。詳細には、単色または多色の模様となるように一または二種以上の発色層形成剤を上記の部分に塗布する。次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて、単色または多色の模様からなる発色層を形成する。次に、形成された下層の表出面の全てと、形成された発色層の表出面の上側や側面と、形成された表面処理層の表出面の上側(発色層が形成されていない表面処理層の表出面の上側)とを覆うように該下層、該発色層および該表面処理層に表面層形成剤を一様に塗布する。最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する。
(3)下層の少なくとも一部および表面処理層の少なくとも一部に発色層形成剤を塗布する。詳細には、単色または多色の模様となるように一または二種以上の発色層形成剤を上記の部分に塗布する。次に、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて、単色または多色の模様からなる発色層を形成する。次に、形成された下層の表出面の全て(発色層が形成されていない下層の表出面の全て)と、形成された発色層の表出面の上側や側面と、形成された表面処理層の表出面の上側(発色層が形成されていない表面処理層の表出面の上側)とを覆うように該下層、該発色層および該表面処理層に表面層形成剤を一様に塗布する。最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する。
また、第二の製造方法では、表面処理剤を塗布する工程において、下層が形成されていない外周部(金属表面が表出している)の一部に、表面処理剤を塗布してもよい。この態様では、金属表面のうち下層が形成されていない表面の一部に、表面処理剤を塗布する。次に、塗布された表面処理剤を乾燥させて表面処理層を形成する。次に、形成された下層の表出面の全てと、形成された表面処理層の表出面の上側とを覆うように該下層、該表面処理層および金属表面(下層および表面処理層が形成されていない外周部)に、表面層形成剤を一様に塗布する。最後に、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する。
また、第四の製造方法でも、表面処理剤を塗布する工程において、下層が形成されていない外周部(金属表面が表出している)の一部に、表面処理剤を塗布してもよい。この態様では、金属表面のうち下層が形成されていない表面の一部に、表面処理剤を塗布する。次に、塗布された表面処理剤を乾燥させて表面処理層を形成する。次に、下層、金属表面
(下層および表面処理層が形成されていない外周部)および表面処理層に発色層形成剤を塗布する。次いで、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層を形成する。
(下層および表面処理層が形成されていない外周部)および表面処理層に発色層形成剤を塗布する。次いで、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層を形成する。
また、第二の製造方法および第四の製造方法においては、上記駒10の金属表面に下層形成剤を塗布し、次いで、上記金属表面のうち下層形成剤が塗布されていない表面上の外縁に、表面処理剤を塗布してもよい。次に、塗布された下層形成剤および塗布された表面処理剤を乾燥させて下層14および表面処理層20を一度に形成してもよい(図2、B1、B2、図4、B1、B2)。
また、第一の製造方法〜第四の製造方法において、表面層および発色層は上述のように一度塗りによって形成しても、重ね塗りによって形成してもよい。重ね塗りによって表面層を形成する際は、表面層形成剤を塗布し、乾燥して第一層を形成してから、表面層形成剤をさらに塗布し、乾燥して第二層を形成してもよい。あるいは、表面層形成剤を塗布し、さらに表面層形成剤を塗布してから、乾燥して、第一層および第二層を一度に形成してもよい。発色層についても同様である。
また、第一の製造方法〜第四の製造方法において、駒の一面をコートしたが、複数の面、全ての面をコートしてもよく、一面のうち一部をコートしてもよい。これらの場合も、透明コート層を設けたい部分の全てではなく、該部分の外周部を除いて央部に下層を形成する。次いで、下層の表出面の全てを覆うように、上記外周部にも発色層および/または表面層を形成する。あるいは、上記外周部に表面処理層を設け、次いで、下層の表出面の全てを覆うように、表面処理層の上側にも発色層および/または表面層を形成する。このようにすれば、アセトン等の溶剤によって剥離可能であり、かつ耐久性に優れるコート層を形成できる。
また、第一のキット〜第四のキットによりコートされる装飾品および第一の製造方法〜第四の製造方法に用いられる装飾品は、駒以外であってもよく、金属表面を有しており、かつ装飾性を備えた物品であればよい。上記物品は、金属で形成される物品であってもよく、あるいは、めっき等により、アセトン等の溶剤に腐食されない金属表面層が形成されているプラスチック等の物品であってもよい。駒以外の装飾品としては、たとえば、時計ケース、ベゼル、りゅうず、ボタン等の外装部品、メガネ、ネクタイピン、カフスボタン、指輪、ネックレス、ブレスレット、アンクレット、ブローチ、ペンダント、イヤリング、ピアス等の装身具などが挙げられる。外装部品は、装飾品として美しい外観が要求されるとともに、実用品として耐久性、耐擦傷性が要求される。第一のキット〜第四のキットおよび第一の製造方法〜第四の製造方法によれば、これらの要求を全て満足できる。したがって、上記のうちで、第一のキット〜第四のキットおよび第一の製造方法〜第四の製造方法には、外装部品が好適に用いられる。
また、第一のキット〜第四のキットによりコートされる装飾品および第一の製造方法〜第四の製造方法に用いられる装飾品において、装飾品の材料は金属以外であってもよく、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトンに対する耐性を有していればよい。そのような材料としては、たとえば、セラミックス、ガラスなどが挙げられる。これらの場合は、金属表面の代わりにセラミックス表面またはガラス表面がコートされる。
以下、実施例に基づいて本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
[実施例]
<キットの製造に用いた成分>
(下層形成剤)
エポキシ樹脂A:融点50℃、エポキシ樹脂B:融点45℃、エポキシ樹脂C:融点40℃、エポキシ樹脂D:融点30℃
エステル樹脂:融点50℃
(表面層形成剤および発色層形成剤)
ウレタンアクリレート:重量平均分子量4500
界面活性剤:パーフルオロブタンスルホン酸基を有する界面活性剤
(表面処理剤)
シランカップリング剤:3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン
[実施例1−1]第一のキット
表1のように成分を混合して下層形成剤(1)および表面層形成剤(1)を製造した。この下層形成剤および表面層形成剤を組み合わせて第一のキットを得た。
[実施例]
<キットの製造に用いた成分>
(下層形成剤)
エポキシ樹脂A:融点50℃、エポキシ樹脂B:融点45℃、エポキシ樹脂C:融点40℃、エポキシ樹脂D:融点30℃
エステル樹脂:融点50℃
(表面層形成剤および発色層形成剤)
ウレタンアクリレート:重量平均分子量4500
界面活性剤:パーフルオロブタンスルホン酸基を有する界面活性剤
(表面処理剤)
シランカップリング剤:3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン
[実施例1−1]第一のキット
表1のように成分を混合して下層形成剤(1)および表面層形成剤(1)を製造した。この下層形成剤および表面層形成剤を組み合わせて第一のキットを得た。
以下の手順で、上記キットを用いて、金属表面がコートされた駒を有する時計を製造した。ここでは、金属時計バンドの駒について、装着したときに外側になる面に透明コート層を形成した。
まず、駒10の上記面において、外周部を除いた央部に下層形成剤を塗布した。次いで、塗布された下層形成剤を常温で5分乾燥させて下層14を形成した(図1、A1、A2)。
次に、下層14の上面および側面を覆うとともに、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)にも表面層形成剤を一様に塗布した。次いで、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層16を形成した(図1、B1、B2)。紫外線は、9WのUV蛍光管4本を用いて4分間照射した。これにより、形成された下層14の表出面の全てを覆うように表面層が形成された(図1、B1、B2)。
最後に、表面層をエタノールで拭き、透明コート層を形成した。
評価結果を表1に示す。
[実施例1−2〜1−15、比較例1−1〜1−10]第一のキット
表1のように成分を混合して下層形成剤(2)〜(13)および表面層形成剤(2)〜(13)を製造した。また、表1のように下層形成剤および表面層形成剤を組み合わせて第一のキットを得た。
評価結果を表1に示す。
[実施例1−2〜1−15、比較例1−1〜1−10]第一のキット
表1のように成分を混合して下層形成剤(2)〜(13)および表面層形成剤(2)〜(13)を製造した。また、表1のように下層形成剤および表面層形成剤を組み合わせて第一のキットを得た。
実施例1−2〜1−15、比較例1−1〜1−10においても、実施例1−1と同様にして透明コート層を形成した。評価結果を表1に示す。
[実施例2−1]第二のキット
表2のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)および表面処理剤(1)を製造した。この下層形成剤、表面層形成剤および表面処理剤を組み合わせて第二のキットを得た。
[実施例2−1]第二のキット
表2のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)および表面処理剤(1)を製造した。この下層形成剤、表面層形成剤および表面処理剤を組み合わせて第二のキットを得た。
以下の手順で、上記キットを用いて、金属表面がコートされた駒を有する時計を製造した。ここでは、実施例1−1と同じ金属時計バンドの駒について、装着したときに外側になる面に透明コート層を形成した。
まず、実施例1−1と同様にして下層14を形成した。
次に、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)に、下層14の側面と接するように表面処理剤を塗布した。次いで、塗布された表面処理剤を常温で5分乾燥させて表面処理層20を形成した(図2、B1、B2)。
次に、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)に、下層14の側面と接するように表面処理剤を塗布した。次いで、塗布された表面処理剤を常温で5分乾燥させて表面処理層20を形成した(図2、B1、B2)。
次に、下層14の上面および表面処理層20の上面に表面層形成剤を一様に塗布した。次いで、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層16を形成した(図2、C1、C2)。紫外線は、9WのUV蛍光管4本を用いて4分間照射した。これにより、形成された下層14の表出面の全てと、形成された表面処理層20の表出面の上側とを覆うように表面層が形成された(図2、C1、C2)。
最後に、表面層をエタノールで拭き、透明コート層を形成した。
評価結果を表2に示す。
[実施例2−2〜2−20]第二のキット
表2のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)、(12)および表面処理剤(1)〜(19)を製造した。また、表2のように下層形成剤、表面層形成剤および表面処理剤を組み合わせて第二のキットを得た。
評価結果を表2に示す。
[実施例2−2〜2−20]第二のキット
表2のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)、(12)および表面処理剤(1)〜(19)を製造した。また、表2のように下層形成剤、表面層形成剤および表面処理剤を組み合わせて第二のキットを得た。
実施例2−2〜2−19においても、実施例2−1と同様にして透明コート層を形成した。評価結果を表2に示す。
[実施例3−1]第三のキット
表3のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)および発色層形成剤(1)を製造した。この下層形成剤、表面層形成剤および発色層形成剤を組み合わせて第三のキットを得た。
[実施例3−1]第三のキット
表3のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)および発色層形成剤(1)を製造した。この下層形成剤、表面層形成剤および発色層形成剤を組み合わせて第三のキットを得た。
以下の手順で、上記キットを用いて、金属表面がコートされた駒を有する時計を製造した。ここでは、実施例1−1と同じ時計バンドの駒について、装着したときに外側になる面にカラーコート層を形成した。
まず、実施例1−1と同様にして下層14を形成した。
次に、下層14の上面および側面を覆うとともに、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)に発色層形成剤を一様に塗布した。次いで、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層24を形成した(図3、B1、B2)。紫外線は、9WのUV蛍光管4本を用いて4分間照射した。これにより、カラーコート層を設けたい面の全てに、発色層が形成された(図3、B1、B2)。
次に、下層14の上面および側面を覆うとともに、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)に発色層形成剤を一様に塗布した。次いで、塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層24を形成した(図3、B1、B2)。紫外線は、9WのUV蛍光管4本を用いて4分間照射した。これにより、カラーコート層を設けたい面の全てに、発色層が形成された(図3、B1、B2)。
次に、形成された発色層24の表出面の上側を覆うように表面層形成剤を一様に塗布した。次いで、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成した(図3、C1、C2)。紫外線は、9WのUV蛍光管4本を用いて4分間照射した。これにより、形成された発色層24の表出面の上面を覆うように表面層が形成された(図3、C1、C2)。
最後に、表面層をエタノールで拭き、カラーコート層を形成した。
評価結果を表3に示す。
[実施例3−2〜3−7、比較例3−1、3−2]第三のキット
表3のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)および発色層形成剤(2)〜(9)を製造した。また、表3のように下層形成剤、表面層形成剤および発色層形成剤を組み合わせて第三のキットを得た。
評価結果を表3に示す。
[実施例3−2〜3−7、比較例3−1、3−2]第三のキット
表3のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)および発色層形成剤(2)〜(9)を製造した。また、表3のように下層形成剤、表面層形成剤および発色層形成剤を組み合わせて第三のキットを得た。
実施例3−2〜3−7、比較例3−1、3−2においても、実施例3−1と同様にしてカラーコート層を形成した。評価結果を表3に示す。
[実施例4−1〜4−6]第四のキット
表4のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)、発色層形成剤(1)および表面層形成剤(2)を製造した。この下層形成剤、表面層形成剤、発色層形成剤および表面処理剤を組み合わせて第四のキットを得た。
[実施例4−1〜4−6]第四のキット
表4のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)、発色層形成剤(1)および表面層形成剤(2)を製造した。この下層形成剤、表面層形成剤、発色層形成剤および表面処理剤を組み合わせて第四のキットを得た。
以下の手順で、上記キットを用いて、金属表面がコートされた駒を有する時計を製造した。ここでは、実施例1−1と同じ金属時計バンドの駒について、装着したときに外側になる面にカラーコート層を形成した。
まず、実施例1−1と同様にして下層14を形成した。
次に、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)に、下層14の側面と接するように表面処理剤を塗布した。次いで、塗布された表面処理剤を常温で5分乾燥させて表面処理層20を形成した(図4、B1、B2)。
次に、下層14が形成されていない外周部(金属表面が表出している)に、下層14の側面と接するように表面処理剤を塗布した。次いで、塗布された表面処理剤を常温で5分乾燥させて表面処理層20を形成した(図4、B1、B2)。
次に、下層14および表面処理層20の上面に発色層形成剤を一様に塗布した。次いで、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層24を形成した(図4、C1、C2)。紫外線は、9WのUV蛍光管4本を用いて4分間照射した。
次に、形成された発色層24の表出面の上側と、形成された表面処理層20の表出面の上側とを覆うように表面層形成剤を一様に塗布した。次いで、塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成した(図4、D1、D2)。紫外線は、9WのUV蛍光管4本を用いて4分間照射した。これにより、形成された発色層24の表出面の上面と、形成された表面処理層20の表出面の上側とを覆うように表面層が形成された(図4、D1、D2)。
最後に、表面層をエタノールで拭き、カラーコート層を形成した。
評価結果を表4に示す。
[実施例4−2〜4−6]第四のキット
表4のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)、発色層形成剤(2)、(4)〜(6)、(9)および表面処理剤(3)、(5)〜(7)、(10)を製造した。また、表4のように下層形成剤、表面層形成剤、発色層形成剤および表面処理剤を組み合わせて第四のキットを得た。
評価結果を表4に示す。
[実施例4−2〜4−6]第四のキット
表4のように成分を混合して下層形成剤(1)、表面層形成剤(1)、発色層形成剤(2)、(4)〜(6)、(9)および表面処理剤(3)、(5)〜(7)、(10)を製造した。また、表4のように下層形成剤、表面層形成剤、発色層形成剤および表面処理剤を組み合わせて第四のキットを得た。
実施例4−2〜4−6においても、実施例4−1と同様にしてカラーコート層を形成した。評価結果を表4に示す。
<第一のキットおよび第二のキットを用いた場合の評価方法>
(下層の形成)
下層を形成する工程において、下層形成剤を適切に塗布できたか、得られた下層は次の工程が行えるものであったか評価を行った。表1〜2の評価は、具体的には以下のことを表す。
<第一のキットおよび第二のキットを用いた場合の評価方法>
(下層の形成)
下層を形成する工程において、下層形成剤を適切に塗布できたか、得られた下層は次の工程が行えるものであったか評価を行った。表1〜2の評価は、具体的には以下のことを表す。
A:下層形成剤を所望の範囲に塗布できた。また、塗布した下層形成剤を乾燥することにより、固体の下層が得られた。
B1:下層形成剤が広がり、所望の範囲に塗布できなかった。このため、表面層を形成する工程が行えなかった。
B1:下層形成剤が広がり、所望の範囲に塗布できなかった。このため、表面層を形成する工程が行えなかった。
B2:下層形成剤を所望の範囲に塗布できた。しかしながら、塗布した下層形成剤を乾燥しても、固体の下層が得られなかった。このため、表面層を形成する工程が行えなかった。
(表面層の形成)
表面層を形成する工程において、表面層形成剤を適切に塗布できたか、得られた表面層は所望の範囲に形成されていたか評価を行った。表1〜2の評価は、具体的には以下のことを表す。
表面層を形成する工程において、表面層形成剤を適切に塗布できたか、得られた表面層は所望の範囲に形成されていたか評価を行った。表1〜2の評価は、具体的には以下のことを表す。
AAA:表面層形成剤を所望の範囲に最も適切に塗布できた。すなわち、外周部にも最も適切に表面層形成剤が最も適切に塗布できた。また、目視により観察したところ、所望の範囲の全体に硬化した表面層が最も適切に形成できた。
AA:表面層形成剤を所望の範囲に塗布できた。すなわち、外周部にも適切に表面層形成剤が塗布できた。また、目視により観察したところ、所望の範囲の全体に硬化した表面層が形成できた。
A1:外周部は多少はじいたが、表面層形成剤を所望の範囲に塗布できた。また、目視により観察したところ、所望の範囲のほぼ全体に硬化した表面層が形成できた。
A2:外周部は多少広がったが、表面層形成剤を所望の範囲に塗布できた。また、目視により観察したところ、所望の範囲よりも多少広がった範囲に硬化した表面層が形成できた。
A2:外周部は多少広がったが、表面層形成剤を所望の範囲に塗布できた。また、目視により観察したところ、所望の範囲よりも多少広がった範囲に硬化した表面層が形成できた。
B1:表面形成剤が粘って糸を引き、所望の範囲に塗布できなかった。また、目視により観察したところ、硬化した表面層は濁っていた。
B2:表面形成剤が広がり、所望の範囲に塗布できなかった。また、目視により観察したところ、所望の範囲よりも広がった範囲に硬化した表面層が形成された。
B2:表面形成剤が広がり、所望の範囲に塗布できなかった。また、目視により観察したところ、所望の範囲よりも広がった範囲に硬化した表面層が形成された。
B3:外周部は多少はじいたが、表面層形成剤を所望の範囲に塗布できた。しかしながら、塗布された表面層形成剤は硬化せず、表面層は得られなかった。
B4:外周部は多少はじいたが、表面層形成剤を所望の範囲に塗布できた。しかしながら、塗布された表面層形成剤の深部は硬化せず、表面層は得られなかった。
B4:外周部は多少はじいたが、表面層形成剤を所望の範囲に塗布できた。しかしながら、塗布された表面層形成剤の深部は硬化せず、表面層は得られなかった。
(透明コート層の外観)
得られた透明コート層について観察した。表1〜2の評価は、具体的には以下のことを表す。
得られた透明コート層について観察した。表1〜2の評価は、具体的には以下のことを表す。
AAA:目視により観察したところ、所望の範囲に、無色透明の光沢のある透明コート層が最も適切に形成できた。すなわち、外周部にも上記透明コート層が最も適切に形成されていた。
AA:目視により観察したところ、所望の範囲に、無色透明の光沢のある透明コート層が形成できた。すなわち、外周部にも上記透明コート層が適切に形成されていた。
A1:目視により観察したところ、所望の範囲よりも多少狭まった範囲に、無色透明の光沢のある透明コート層が形成できた。
A1:目視により観察したところ、所望の範囲よりも多少狭まった範囲に、無色透明の光沢のある透明コート層が形成できた。
A2:目視により観察したところ、所望の範囲よりも多少広がった範囲に、無色透明の光沢のある透明コート層が形成できた。
B1:目視により観察したところ、透明コート層は濁っていた。
B1:目視により観察したところ、透明コート層は濁っていた。
B2:目視により観察したところ、所望の範囲よりも広がった範囲に、無色透明の光沢のある透明コート層が形成された。
B3:外周部は多少はじいたが、表面層形成剤を所望の範囲に塗布できた。しかしながら、塗布された表面層形成剤は硬化せず、表面層は得られなかった。
B3:外周部は多少はじいたが、表面層形成剤を所望の範囲に塗布できた。しかしながら、塗布された表面層形成剤は硬化せず、表面層は得られなかった。
(透明コート層の耐久性)
透明コート層が形成された時計を、2週間装着し通常の生活を行って評価した。この評価は3個の時計をそれぞれ3人が装着して行った。表1〜2の評価は、具体的には以下の
ことを表す。
透明コート層が形成された時計を、2週間装着し通常の生活を行って評価した。この評価は3個の時計をそれぞれ3人が装着して行った。表1〜2の評価は、具体的には以下の
ことを表す。
AA:ルーペにより観察したところ、いずれの時計も透明コート層は剥離していなかった。すなわち、いずれの時計も透明コート層の外周部も剥離しなかった。
A:目視により観察したところ、いずれの時計も透明コート層は剥離していなかった。ただし、ルーペにより観察したところ、いずれの時計も透明コート層の外周部が多少剥離していた。
A:目視により観察したところ、いずれの時計も透明コート層は剥離していなかった。ただし、ルーペにより観察したところ、いずれの時計も透明コート層の外周部が多少剥離していた。
B:目視により観察したところ、いずれの時計も透明コート層が剥離していた。
(透明コート層の除去)
アセトンを含ませた脱脂綿で透明コート層をくるみ、その上をラップで覆った。10分後、ラップおよび脱脂綿を取り除いて評価した。表1〜2の評価は、具体的には以下のことを表す。
(透明コート層の除去)
アセトンを含ませた脱脂綿で透明コート層をくるみ、その上をラップで覆った。10分後、ラップおよび脱脂綿を取り除いて評価した。表1〜2の評価は、具体的には以下のことを表す。
A:透明コート層がきれいに剥離できた。
<第三のキットおよび第四のキットを用いた場合の評価方法>
(下層の形成および表面層の形成)
下層を形成する工程および表面層を形成する工程について、第一のキットおよび第二のキットを用いた場合と同様に評価を行った。表3〜4の評価は、第一のキットおよび第二のキットを用いた場合と同じである。
<第三のキットおよび第四のキットを用いた場合の評価方法>
(下層の形成および表面層の形成)
下層を形成する工程および表面層を形成する工程について、第一のキットおよび第二のキットを用いた場合と同様に評価を行った。表3〜4の評価は、第一のキットおよび第二のキットを用いた場合と同じである。
(発色層の形成)
発色層を形成する工程において、発色層形成剤を適切に塗布できたか、得られた発色層は所望の範囲に形成されていたか、所望の色が得られたか評価を行った。表3〜4の評価は、具体的には以下のことを表す。
発色層を形成する工程において、発色層形成剤を適切に塗布できたか、得られた発色層は所望の範囲に形成されていたか、所望の色が得られたか評価を行った。表3〜4の評価は、具体的には以下のことを表す。
AAA:発色層形成剤を所望の範囲に最も適切に塗布できた。すなわち、外周部にも発色層形成剤が最も適切に塗布できた。また、目視により観察したところ、所望の範囲の全体に硬化した発色層が最も適切に形成できた。
AA:発色層形成剤を所望の範囲に塗布できた。すなわち、外周部にも発色層形成剤が適切に塗布できた。また、目視により観察したところ、所望の範囲の全体に硬化した発色層が形成できた。
A:外周部は多少はじいたが、発色層形成剤を所望の範囲に塗布できた。目視により観察したところ、所望の範囲のほぼ全体に硬化した発色層が形成できた。また、発色層は、所望の色を有していた。
B1:外周部は多少はじいたが、発色層形成剤を所望の範囲に塗布できた。目視により観察したところ、所望の範囲のほぼ全体に硬化した発色層が形成できた。しかしながら、発色層の色は極薄かった。
B2:外周部は多少はじいたが、発色層形成剤を所望の範囲に塗布できた。しかしながら、塗布された発色層形成剤は硬化せず、発色層は得られなかった。
(カラーコート層の外観)
得られたカラーコート層について観察した。表3〜4の評価は、具体的には以下のことを表す。
(カラーコート層の外観)
得られたカラーコート層について観察した。表3〜4の評価は、具体的には以下のことを表す。
AAA:目視により観察したところ、所望の範囲に、所望の色を有し光沢のあるカラーコート層が最も適切に形成できた。すなわち、外周部にも上記カラーコート層が最も適切
に形成されていた。
に形成されていた。
AA:目視により観察したところ、所望の範囲に、所望の色を有し光沢のあるカラーコート層が形成できた。すなわち、外周部にも上記カラーコート層が適切に形成されていた。
A:目視により観察したところ、所望の範囲よりも多少狭まった範囲に、所望の色を有し光沢のあるカラーコート層が形成できた。
B1:目視により観察したところ、所望の範囲よりも多少狭まった範囲に、光沢のあるカラーコート層が形成できた。しかしながら、発色層の色は極薄かった。
B1:目視により観察したところ、所望の範囲よりも多少狭まった範囲に、光沢のあるカラーコート層が形成できた。しかしながら、発色層の色は極薄かった。
(カラーコート層の耐久性および除去)
カラーコート層が形成された時計について、第一のキットおよび第二のキットを用いた場合と同様に評価を行った。表3〜4の評価は、第一のキットおよび第二のキットを用いた場合と同じである。
カラーコート層が形成された時計について、第一のキットおよび第二のキットを用いた場合と同様に評価を行った。表3〜4の評価は、第一のキットおよび第二のキットを用いた場合と同じである。
上記表において、単位は質量部である。また、上記表において、「−」は評価しなかったことを示す。
10: 装飾品(駒)
12: 透明コート層
14: 下層
16: 表面層
18: 透明コート層
20: 表面処理層
22: カラーコート層
24: 発色層
26: カラーコート層
12: 透明コート層
14: 下層
16: 表面層
18: 透明コート層
20: 表面処理層
22: カラーコート層
24: 発色層
26: カラーコート層
Claims (11)
- 金属表面に下層を形成するための下層形成剤と、該下層の表面に表面層を形成するための表面層形成剤とからなる金属表面コート用キットであって、
前記下層形成剤が、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトンからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤および融点が40℃以上の化合物を含み、
前記化合物が前記溶剤100質量部に対して20〜70質量部の量で含まれ、
前記表面層形成剤が、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物およびラジカル重合開始剤を含み、
前記アクリレート化合物が、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、前記ウレタンアクリレートが、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部中に残部量で含まれ、
前記ラジカル重合開始剤が、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれることを特徴とする金属表面コート用キット。
- 前記表面層形成剤が、さらにフッ素系界面活性剤を含み、
前記フッ素系界面活性剤が、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることを特徴とする請求項1に記載の金属表面コート用キット。 - 前記金属表面コート用キットが、さらに、前記金属表面の外縁に表面処理層を形成するための表面処理剤を含み、
前記表面処理剤が、沸点が100℃以下の溶剤ならびに二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤からなる群より選ばれる少なくとも一種の化合物を含み、
前記化合物が前記溶剤100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることを特徴とする請求項1または2に記載の金属表面コート用キット。 - 金属表面に下層を形成するための下層形成剤と、該下層の表面に発色層を形成するための発色層形成剤と、該発色層の表面に表面層を形成するための表面層形成剤とからなる金属表面コート用キットであって、
前記下層形成剤が、アセトン、メチルエチルケトンおよびメチルイソブチルケトンからなる群より選ばれる少なくとも一種の溶剤および融点が40℃以上の化合物を含み、
前記化合物が前記溶剤100質量部に対して20〜70質量部の量で含まれ、
前記発色層形成剤が、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物、ラジカル重合開始剤および顔料を含み、
前記アクリレート化合物が、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、前記ウレタンアクリレートが、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部中に残部量で含まれ、
前記ラジカル重合開始剤が、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれ、
前記顔料が、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部に対して0.01〜5質量部の量で含まれ、
前記表面層形成剤が、ウレタンアクリレート、下記式(1)で表わされるアクリレート化合物およびラジカル重合開始剤を含み、
前記アクリレート化合物が、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部中に40〜80質量部の量で含まれ、前記ウレタンアクリレートが、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部中に残部量で含まれ、
前記ラジカル重合開始剤が、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部に対して1〜5質量部の量で含まれることを特徴とする金属表面コート用キット。
- 前記発色層形成剤が、さらにフッ素系界面活性剤を含み、
前記フッ素系界面活性剤が、前記ウレタンアクリレートおよび前記アクリレート化合物の合計100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることを特徴とする請求項4に記載の金属表面コート用キット。 - 前記金属表面コート用キットが、さらに、前記金属表面の外縁に表面処理層を形成するための表面処理剤を含み、
前記表面処理剤が、沸点が100℃以下の溶剤ならびに二酸化ケイ素、酸化チタンおよびアクリル基を有するシランカップリング剤から群より選ばれる少なくとも一種の化合物を含み、
前記化合物が前記溶剤100質量部に対して0.1〜0.5質量部の量で含まれることを特徴とする請求項4または5に記載の金属表面コート用キット。 - 請求項1または2に記載の金属表面コート用キットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法であって、
前記金属表面に前記下層形成剤を塗布する工程と、
前記塗布された下層形成剤を乾燥させて下層を形成する工程と、
前記形成された下層の表出面の全てを覆うように当該下層および前記金属表面に前記表面層形成剤を一様に塗布する工程と、
前記塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する工程と
を含むことを特徴とする金属表面がコートされた装飾品の製造方法。 - 請求項3に記載の金属表面コート用キットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法であって、
前記金属表面に前記下層形成剤を塗布する工程と、
前記塗布された下層形成剤を乾燥させて下層を形成する工程と、
前記金属表面のうち前記下層が形成されていない表面上の外縁または前記金属表面のうち前記下層形成剤が塗布されていない表面上の外縁に、前記表面処理剤を塗布する工程と
、
前記塗布された表面処理剤を乾燥させて表面処理層を形成する工程と、
前記形成された下層の表出面の全てと、前記形成された表面処理層の表出面の上側とを覆うように当該下層、当該表面処理層および前記金属表面に前記表面層形成剤を一様に塗布する工程と、
前記塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する工程と
を含むことを特徴とする金属表面がコートされた装飾品の製造方法。 - 請求項4または5に記載の金属表面コート用キットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法であって、
前記金属表面に前記下層形成剤を塗布する工程と、
前記塗布された下層形成剤を乾燥させて下層を形成する工程と、
前記下層および/または前記金属表面に前記発色層形成剤を塗布する工程と、
前記塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層を形成する工程と、
前記形成された下層の表出面の全てと、前記形成された発色層の表出面の上側とを覆うように当該下層、当該発色層および前記金属表面に前記表面層形成剤を一様に塗布する工程と、
前記塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する工程と
を含むことを特徴とする金属表面がコートされた装飾品の製造方法。 - 請求項6に記載の金属表面コート用キットにより金属表面がコートされた装飾品の製造方法であって、
前記金属表面に前記下層形成剤を塗布する工程と、
前記塗布された下層形成剤を乾燥させて下層を形成する工程と、
前記金属表面のうち前記下層が形成されていない表面上の外縁または前記金属表面のうち前記下層形成剤が塗布されていない表面上の外縁に、前記表面処理剤を塗布する工程と、
前記塗布された表面処理剤を乾燥させて表面処理層を形成する工程と、
前記下層、前記金属表面および表面処理層の少なくとも一つに前記発色層形成剤を塗布する工程と、
前記塗布された発色層形成剤に紫外線を照射し硬化させて発色層を形成する工程と、
前記形成された下層の表出面の全てと、前記形成された発色層の表出面の上側と、前記形成された表面処理層の表出面の上側とを覆うように当該下層、当該発色層、当該表面処理層および前記金属表面に前記表面層形成剤を一様に塗布する工程と、
前記塗布された表面層形成剤に紫外線を照射し硬化させて表面層を形成する工程と
を含むことを特徴とする金属表面がコートされた装飾品の製造方法。 - 請求項1〜6のいずれかに記載の金属表面コート用キットにより金属表面がコートされたことを特徴とする装飾品。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015500750A (ja) * | 2011-12-01 | 2015-01-08 | エルジー・ハウシス・リミテッドLg Hausys,Ltd. | 立体パターンを含むインテリアフィルム及びこれを製造する方法 |
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