JP2010004375A - 画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラム、画像復号装置、画像復号方法、および画像復号プログラム - Google Patents

画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラム、画像復号装置、画像復号方法、および画像復号プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】 骨格画像とテクスチャ画像とを分離して符号化する場合でも、符号量の増加を抑えつつ画像品質の向上を図ることを目的とする。
【解決手段】 本発明の画像符号化装置100は、符号化対象画像から骨格画像を生成する骨格画像生成部110と、骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データと局所復号骨格画像とを生成する骨格画像符号化部112と、局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正局所復号骨格画像を生成する符号化劣化分離部114と、符号化対象画像から修正局所復号骨格画像を減算してテクスチャ画像を生成するテクスチャ画像生成部118と、テクスチャ画像を符号化し、テクスチャ画像符号化データを生成するテクスチャ画像符号化部120と、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成する多重化部122と、を備えることを特徴とする
【選択図】 図1

Description

本発明は、符号化対象画像を骨格画像とテクスチャ画像とに分離して符号化または復号する画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラム、画像復号装置、画像復号方法、および画像復号プログラムに関するものである。
符号化対象画像を、例えば、TV(Total Variation)法により骨格画像とテクスチャ画像に分離し、それぞれを別途符号化することで既存方式より高い符号化効率を実現する技術が公開されている(例えば、特許文献1)。ここで、TV法は、画像信号の周波数成分に応じて、対象となる画像を、骨格画像とテクスチャ画像に分離するものであり、一般に画像の超解像処理や、ノイズ除去用途として利用されている(例えば、特許文献2)。
特開2007−184800号公報 特開2007−317109号公報
しかし、上記特許文献1の発明では、骨格画像とテクスチャ画像とを分離して符号化することについては述べられてなく、また、上記特許文献2の発明では、骨格画像とテクスチャ画像とを分離して符号化することについては記載されているものの、その符号化の際に、それぞれ独立した量子化パラメータにより符号化していたため、復号装置側で符号化された骨格画像とテクスチャ画像とを合成して復号する場合、骨格画像とテクスチャ画像それぞれに発生した量子化パラメータによる符号化劣化をも足し合わされるので、復号画像の品質が低下する、という課題がある。
このようなTV分離により分離される骨格画像は、低域成分と強エッジ成分で構成され、その符号化における符号化劣化による情報の損失は主にエッジ周辺に生じる。骨格画像は、符号化において粗目の量子化を施した場合、低域成分は比較的良好な品質の復号画像を得ることができる一方、エッジ付近には強い劣化を生じやすいという特徴を有している。そこで、全体の画像品質を高めるために細かい量子化を試みると、本来効率よく符号化できるはずの低域成分にも必要以上の符号量を割り当ることになってしまい、全体の符号化効率が低下する結果を招く。このように従来の画像符号化装置では、骨格画像を効率よく符号化する術がなく、符号化効率向上の妨げとなっていた。
ところで、符号化した画像を復元する画像復元処理は、一般に微小な歪の混入を伴う。かかる歪に対しては、画像復号装置側に骨格画像を復元する後処理を追加することで、復号画像全体の品質を高めることが可能ではあるが、その際に画像全体に微小な歪が乗ることになる。従って、画像符号化装置においてなんら歪の抑制を行わず、画像復号装置側にのみ画像復元処理を追加しても、本質的な画像品質や符号化効率の向上は望めない。
本発明は、このような課題に鑑み、骨格画像とテクスチャ画像とを分離して符号化する場合でも、符号量の増加を抑えつつ画像品質の向上を図ることが可能な、画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラム、画像復号装置、画像復号方法、および画像復号プログラムを提供することも目的としている。
上記課題を解決するために、本発明の代表的な構成は、符号化対象画像から骨格画像を生成する骨格画像生成部と、骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データとその骨格画像符号化データを局所復号した局所復号骨格画像とを生成する骨格画像符号化部と、骨格画像の符号化の際の量子化パラメータに基づいて、局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正局所復号骨格画像を生成する符号化劣化分離部と、符号化対象画像から修正局所復号骨格画像を減算してテクスチャ画像を生成するテクスチャ画像生成部と、テクスチャ画像を符号化し、テクスチャ画像符号化データを生成するテクスチャ画像符号化部と、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成する多重化部と、を備えることを特徴とする。
骨格画像の符号化データに含まれる符号化劣化成分は符号化を通じて生じたテクスチャ成分を含む。本発明では、符号化劣化分離部が符号化劣化のテクスチャ成分を再度分離し、テクスチャ画像生成部がそのテクスチャ成分を加味してテクスチャ画像を生成しているので、符号量の増加を抑えつつ符号化劣化成分を最小限に留め、画像品質の向上を図ることが可能となる。
画像符号化装置は、骨格画像符号化データの量子化パラメータから劣化分離強度を導出する分離強度導出部をさらに備え、符号化劣化分離部は、劣化分離強度に応じた度合で符号化劣化成分を分離してもよい。
一般に、骨格画像の符号化劣化成分の大きさは、骨格画像符号化データの量子化パラメータの大きさに応じて変化する。従って、骨格画像符号化データの量子化パラメータに応じた適切な劣化分離強度によりテクスチャ成分を含む符号化劣化成分を分離することで、より符号化効率を向上させることが可能となる。
本発明の画像符号化装置の代表的な他の構成は、骨格画像生成モードと修正局所復号骨格画像生成モードとを交互に切り換えるモード切換部と、骨格画像生成モードにおいて、符号化対象画像から骨格画像を生成し、修正局所復号骨格画像生成モードにおいて、局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し修正局所復号骨格画像を生成する骨格画像生成部と、骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データと局所復号骨格画像とを生成する骨格画像符号化部と、符号化対象画像から修正局所復号骨格画像を減算してテクスチャ画像を生成するテクスチャ画像生成部と、テクスチャ画像を符号化し、テクスチャ画像符号化データを生成するテクスチャ画像符号化部と、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成する多重化部と、を備えることを特徴とする。
上述した発明における骨格画像生成部と符号化劣化分離部とは分離強度に応じてTV分離を行う点で機能を等しくする。従って、骨格画像生成部が符号化劣化分離部としても機能することで本発明による符号化効率の向上を実現しつつ画像符号化装置の肥大化を防ぐことが可能となる。
本発明の画像符号化方法の代表的な構成は、符号化対象画像から骨格画像を生成し、骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データとその骨格画像符号化データを復号した局所復号骨格画像とを生成し、骨格画像の符号化の際の量子化パラメータに基づいて、局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正局所復号骨格画像を生成し、符号化対象画像と修正局所復号骨格画像からテクスチャ画像を生成し、テクスチャ画像を符号化し、テクスチャ画像符号化データを生成し、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成することを特徴とする。
本発明の画像符号化プログラムの代表的な構成は、コンピュータを、符号化対象画像から骨格画像を生成する骨格画像生成部と、骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データとその骨格画像符号化データを局所復号した局所復号骨格画像とを生成する骨格画像符号化部と、骨格画像の符号化の際の量子化パラメータに基づいて、局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正局所復号骨格画像を生成する符号化劣化分離部と、符号化対象画像から修正局所復号骨格画像を減算してテクスチャ画像を生成するテクスチャ画像生成部と、テクスチャ画像を符号化し、テクスチャ画像符号化データを生成するテクスチャ画像符号化部と、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成する多重化部と、して機能させることを特徴とする。
上述した画像符号化装置における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該画像符号化方法、画像符号化プログラムにも適用可能である。
本発明の画像復号装置の代表的な構成は、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとが多重化された多重化ビットストリームを骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとに分離する多重化分離部と、骨格画像符号化データを復号し、復号骨格画像を生成する骨格画像復号部と、復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正復号骨格画像を生成する符号化劣化分離部と、テクスチャ画像符号化データを復号し、復号テクスチャ画像を生成するテクスチャ画像復号部と、修正復号骨格画像と復号テクスチャ画像を合成し、復号画像を生成する復号画像合成部と、を含むことを特徴とする。
骨格画像符号化データは、そのエッジ周辺に符号化を通じて生じたテクスチャ成分を含む。本発明では、符号化劣化分離部が符号化劣化のテクスチャ成分を適切に分離することが可能となり、高品質の骨格画像を生成することができる。
画像復号装置は、骨格画像符号化データの量子化パラメータから劣化分離強度を導出する分離強度導出部をさらに備え、符号化劣化分離部は、劣化分離強度に応じた度合で符号化劣化成分を分離してもよい。
上述したように、骨格画像の符号化劣化成分の大きさは、骨格画像符号化データの量子化パラメータの大きさに応じて変化する。従って、骨格画像符号化データの量子化パラメータに応じた適切な劣化分離強度によりテクスチャ成分を含む符号化劣化成分を分離することで、より符号化効率を向上させることが可能となる。
本発明の画像復号方法の代表的な構成は、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとが多重化された多重化ビットストリームを、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとに分離し、骨格画像符号化データを復号し、復号骨格画像を生成し、復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正復号骨格画像を生成し、テクスチャ画像符号化データを復号し、復号テクスチャ画像を生成し、修正復号骨格画像と復号テクスチャ画像を合成し、復号画像を生成することを特徴とする。
本発明の画像復号プログラムの代表的な構成は、コンピュータを、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとが多重化された多重化ビットストリームを、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとに分離する多重化分離部と、骨格画像符号化データを復号し、復号骨格画像を生成する骨格画像復号部と、復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正復号骨格画像を生成する符号化劣化分離部と、テクスチャ画像符号化データを復号し、復号テクスチャ画像を生成するテクスチャ画像復号部と、修正復号骨格画像と復号テクスチャ画像を合成し、復号画像を生成する復号画像合成部と、して機能させることを特徴とする。
上述した画像復号装置における技術的思想に対応する構成要素やその説明は、当該画像復号方法、画像復号プログラムにも適用可能である。
以上説明したように本発明の画像符号化装置によれば、符号量の増加を抑えつつ符号化劣化成分を最小限に留めるといった効率的な画像符号化によって、画像品質の向上を図ることが可能となる。また、画像復号装置が、このような画像符号化装置に対応し、画像符号化装置からの多重化ビットストリームを適切に復号することで、より効率的な画像復号を実現することも可能となる。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。かかる実施形態に示す具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示にすぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能、構成を有する要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略し、また本発明に直接関係のない要素は図示を省略する。
本実施形態では、TV(Total Variation)法を用いて原画像を、例えば、低域成分および強エッジ成分で構成される骨格画像と、中域成分で構成されるテクスチャ画像とに分離し、それぞれを別途符号化することで高い符号化効率を実現することができる。その際、骨格画像を符号化した際に生じる局所復号画像から符号化劣化成分を分離して修正局所復号画像を生成し、原画からその修正局所復号画像を減算してテクスチャ画像を生成して符号化することで、符号量の増加を抑えつつ符号化劣化を最小限に留めるといった効率的な画像符号化を実現することが可能となり、ひいては画像品質を向上することができる。ここでは、上記の処理を実現するための画像符号化装置および画像復号装置の具体的な構成を、それぞれ実施形態を分けて以下に示す。
(第1の実施形態:画像符号化装置100)
図1は、画像符号化装置100の概略的な構成を示した機能ブロック図である。画像符号化装置100は、オリジナルとなる符号化対象画像(原画像)が入力され、その符号化対象画像を骨格画像とテクスチャ画像に分離し、それぞれを符号化して多重化ビットストリーム(符号化データ)を生成する。画像符号化装置100は、骨格画像生成部110と、骨格画像符号化部112と、符号化劣化分離部114と、分離強度導出部116と、テクスチャ画像生成部118と、テクスチャ画像符号化部120と、多重化部122とを含んで構成される。
骨格画像生成部110は、外部から符号化対象画像および画像分離強度を取得し、取得した符号化対象画像に対してTV分離処理を施し、骨格画像を生成し、骨格画像符号化部112に伝送する。
図2は、TV分離のイメージを示した説明図である。ここでは、符号化対象画像150が骨格画像152とテクスチャ画像154とに分離されている。図2に示すように、骨格画像152は、符号化対象画像信号のうち、ゆるやかな変化や平坦な面を含む低域成分と強エッジ成分とを含む画像である。テクスチャ画像154は、符号化対象画像信号のうち、骨格画像152を除く、所定周波数以下の中域成分を含む画像である。
骨格画像生成部110では、このようなTV分離を外部から取得する画像分離強度に基づいて行う。画像分離強度はエッジ判定に使用するパラメータであり、画像分離強度を強く取ることにより、エッジがテクスチャ画像に乗りやすくなる一方、骨格画像からは振動成分の多くが除かれる。逆に分離強度を弱く取れば、骨格画像に振動成分が残りやすくなり、エッジの多くが骨格成分に残る。ここでは、画像分離強度を外部から取得する構成を述べているが、骨格画像生成部110に予め所定の画像分離強度が設定されていてもよい。
骨格画像符号化部112は、骨格画像生成部110から骨格画像を取得し、取得した骨格画像に対し符号化処理を施し、骨格画像符号化データを生成する。その際、骨格画像符号化データを局所復号(ローカルデコード)した局所復号骨格画像も生成される。そして、骨格画像符号化部112は、骨格画像符号化データを分離強度導出部116と多重化部122へ、局所復号骨格画像を符号化劣化分離部114へ伝送する。
かかる骨格画像符号化部112における符号化処理は、例えばMPEG−2,4や、AVC/H.264のような既存の符号化を用いる。本実施形態では、AVC/H.264により、ブロック分割、イントラ予測、直交変換/量子化、エントロピー符号化を行っている。
ここで、骨格画像の符号化にイントラ予測を適用する理由は、骨格画像は低域成分と強エッジ成分とを含む画像であるが、その中でも特に低域成分が多く、イントラ予測による予測精度が効果的であるからである。また、骨格画像符号化部112において、イントラ予測に画面間予測を加える構成をとることもできる。その場合、併せて局所復号骨格画像を格納するメモリも要する。
符号化劣化分離部114は、骨格画像符号化部112から局所復号骨格画像を、分離強度導出部116から後述する劣化分離強度を取得し、骨格画像生成部110と同様、劣化分離強度に基づいて局所復号骨格画像に対しTV分離処理を施し、修正局所復号骨格画像を生成する。そして、生成した修正局所復号骨格画像をテクスチャ画像生成部118に伝送する。
骨格画像はすでに一度TV分離を施された画像であり、低域成分と、強エッジ成分のみを含む画像である。一方、符号化を通じて局所復号骨格画像に新たに加わった符号化劣化成分は、周波数が中域以上かつ強度が低い信号である。即ち、分離すべき符号化劣化成分は、TV分離におけるテクスチャ成分と同様の性質を持つ。従って、局所復号骨格画像にさらに再度のTV分離処理を施すことで符号化劣化成分を分離し、本来の骨格画像を得ることが可能となる。
図3は、符号化劣化分離部114による符号化劣化成分の分離処理を説明するための説明図である。図3(a)に示した骨格画像に対し、符号化および局所復号を施した局所復号骨格画像は図3(b)のようになる。かかる図3(b)で把握できるように、局所復号骨格画像のエッジ付近に符号化劣化成分が生じている。そこで、符号化劣化分離部114は、骨格画像生成部110と同様のTV法により図3(c)に示すような符号化劣化成分を分離して、符号化劣化成分が除去された、図3(d)に示すような修正局所復号骨格画像を生成する。このような符号化劣化成分の分離処理を施すことにより、修正後の劣化成分は図3(e)に示した程度に抑制され、修正前の符号化劣化成分(図3(c))と比較して軽減されていることが理解できる。つまり、図3(d)に示す修正局所復号骨格画像は、図3(b)に示す局所復号骨格画像より、図3(a)に示す符号化劣化成分のない符号化前の骨格画像になるべく近付けて復元することができる。
分離強度導出部116は、骨格画像符号化部112から骨格画像符号化データを取得し、その量子化パラメータを用いて劣化分離強度を導出する。そして、導出した劣化分離強度を符号化劣化分離部114へ伝送する。ここで、劣化分離強度は、骨格画像生成部110における画像分離強度と同様のパラメータであり、その値によって符号化劣化分離部114における骨格画像とテクスチャ画像との分離の度合を制御することができる。
一般に、骨格画像の符号化劣化成分の大きさは、骨格画像符号化データの量子化パラメータの大きさに応じて変化する。例えば、骨格画像符号化部112で適用した量子化パラメータが大きい場合、骨格画像の符号化劣化成分が大きくなり、量子化パラメータが小さい場合、骨格画像の符号化劣化成分が小さくなる。従って、骨格画像符号化データの量子化パラメータに応じた適切な劣化分離強度により、テクスチャ成分を含む符号化劣化成分を分離することで、より符号化効率を向上させることが可能となる。量子化パラメータと劣化分離強度とは所定の関数によって一義的に関連付けることもできる。
図4は、量子化パラメータに対する劣化分離強度の関数の一例を示した説明図である。ここでは、符号化劣化成分の分離を実行しない範囲を定める量子化パラメータQp0と、最大の符号化劣化分離(max)を実行する範囲を定める量子化パラメータQp1が直線で結ばれている。従って、量子化パラメータがQp0以下であれば符号化劣化成分の分離は実行されず、Qp0からQp1までの間は劣化分離強度が量子化パラメータに比例して上昇し、Qp1でmaxの値に飽和する。
図4に示すような関数をとる理由を以下に示す。一般に量子化パラメータが小さい場合、ほぼ符号化劣化成分が発生しない。符号化劣化分離処理を敢えて行うことにより、本来骨格成分として必要な成分をも分離することを防ぐため量子化パラメータが小さい場合には、符号化劣化分離を行わない。
逆に量子化パラメータが大きい場合は、符号化劣化成分の割合が高くなり、本来の骨格成分の割合が小さくなる。このような必要以上の分離を行うことを回避するために、劣化分離強度最大値を設け、量子化パラメータが所定値を超えると所定の劣化分離強度を適用する。
また、劣化分離強度は、骨格画像生成部110で用いられる画像分離強度より小さく設定する。これは、骨格画像の符号化で発生した符号化劣化成分の信号レベルが、符号化対象画像のテクスチャ成分に比べ小さいことに起因する。このように画像分離強度より小さい値、例えば1/10程度であっても十分な分離効果を得ることができる。
なお、図4においては劣化分離強度の関数として一次関数を用いているが、かかる場合に限られず、対数関数や、二次関数といった非線形関数で表現することも可能である。また、Qp0、Qp1といった転換点を設定しない構成をとることもできる。さらにそれらの関数を予め計算し、量子化パラメータから劣化分離強度を一意に抽出できるテーブルを用いることもできる。
テクスチャ画像生成部118は、骨格画像生成部110と同様に、外部から原画である符号化対象画像を、符号化劣化分離部114から修正局所復号骨格画像を取得し、その差分をとってテクスチャ画像を生成する。そして、生成されたテクスチャ画像をテクスチャ画像符号化部120に伝送する。
上述したように修正局所復号骨格画像は、局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離した信号である。かかる処理は、後述する画像復号装置においても遂行されるので、画像復号装置においても修正局所復号骨格画像と同一の骨格画像を得ることができる。しかし、修正局所復号骨格画像も骨格画像符号化部112に入力される前の骨格画像と比較すると多少の劣化が生じている。かかるテクスチャ画像生成部118は、単に骨格画像を用いてテクスチャ画像を生成せず、このような多少の符号化劣化成分を含む修正局所復号骨格画像を用いてテクスチャ画像を生成しているので、修正局所復号骨格画像における符号化劣化成分までも吸収することが可能となる。この結果、テクスチャ画像における符号化劣化成分のみが潜在することとなるが、テクスチャ画像は上述したように所定振動以下の中域成分を主とする画像なので、その符号化劣化の影響はほとんどない。
テクスチャ画像符号化部120は、テクスチャ画像生成部118からテクスチャ画像を取得し、取得したテクスチャ画像に対し符号化処理を施してテクスチャ画像符号化データを生成する。そして、生成したテクスチャ画像符号化データを多重化部122へ伝送する。
テクスチャ画像符号化部120における符号化処理は、骨格画像符号化部112と同様、既存の符号化を用いる。従って、ブロック分割、イントラ予測、直交変換/量子化、エントロピー符号化が行われる。テクスチャ画像符号化部120においても骨格画像符号化部112同様、イントラ予測に画面間予測を加える構成をとることもできる。その場合、併せて局所復号骨格画像を格納するメモリも要する。
多重化部122は、骨格画像符号化部112から骨格画像符号化データを、テクスチャ画像符号化部120からテクスチャ画像符号化データを取得し、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データに対し多重化処理を行い、一本の多重化ビットストリームを生成する。そして、生成した多重化ビットストリームを通信回線130や記憶媒体132へ伝送する。
図5は、多重化部122が生成した多重化ビットストリームの構成例を示す説明図である。多重化部122における、ビットストリームへの多重化処理は、例えばMPEG−4 AVC Amd.3 SVC(Scalable Video Coding)のような既存の多重化を用いる。従って、図5における多重化ビットストリームの各構成要素はMPEG−4 AVC Amd.3 SVCに従う。
例えば、共通情報には原画像の画像サイズ等や、骨格画像符号化データおよびテクスチャ画像符号化データには、符号化対象ブロック毎に、ブロックタイプや、イントラ予測モード、量子化パラメータ、符号化モード、量子化直交変換係数などのブロック情報が多重化されている。なお、共通情報として、さらに、骨格画像とテクスチャ画像とに分離して個別符号化したことを示す情報を多重化するようにしても良い。この情報により、多重化ビットストリームの受信側で、符号化側では、骨格画像とテクスチャ画像とに分離して個別符号化したことを知ることが出来る。
以上説明した画像符号化装置100においても、画像復号装置へ伝送する骨格画像符号化データは従来の符号化装置と同一となる。しかし、原画から修正局所復号骨格画像を減算してのテクスチャ画像の生成は、再度のTV分離においても除去できない符号化劣化成分のみをテクスチャ画像に乗せることに相当し、符号化時の情報の損失を著しく防ぐ効果を得ることができる。また、本実施形態のテクスチャ画像に乗る骨格画像の符号化劣化成分は、テクスチャ画像全体の情報量に比べ極めて小さく、全体の符号量はほとんど増加しないため、符号量の増加を抑えつつ符号化劣化を最小限に留めるといった効率的な画像符号化によって、画像品質の向上を図ることが可能となる。
(画像符号化方法)
また、上述した画像符号化装置100を用いて符号化対象画像を骨格画像とテクスチャ画像に分離し、それぞれを符号化して多重化ビットストリームを生成する画像符号化方法も提供される。
図6は、画像符号化方法の具体的な処理を示したフローチャートである。外部から符号化対象画像が入力されると、まず、骨格画像生成部110は、TV分離処理を施してかかる符号化対象画像から骨格画像を生成し(S200)、骨格画像符号化部112は、骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データと局所復号骨格画像とを生成する(S202)。
続いて、分離強度導出部116は、骨格画像符号化データから量子化パラメータを抽出し、その量子化パラメータに基づいて劣化分離強度を導出する(S204)。そして、符号化劣化分離部114は、かかる劣化分離強度を用いて局所復号骨格画像にTV分離処理を施し、符号化劣化成分を分離して修正局所復号骨格画像を生成する(S206)。
次にテクスチャ画像生成部118は、符号化対象画像から修正局所復号骨格画像を減算してテクスチャ画像を生成し(S208)、テクスチャ画像符号化部120は、テクスチャ画像を符号化して、テクスチャ画像符号化データ(多重化ビットストリーム)を生成する(S210)。
最後に、多重化部122は、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成する(S212)。
かかる画像符号化方法においても、符号量の増加を抑えつつ符号化劣化を最小限に留めるといった効率的な画像符号化によって、画像品質の向上を図ることが可能となる。
(画像符号化装置の他の例)
上述した画像符号化装置100においては、骨格画像生成部110と符号化劣化分離部114とは分離強度に応じてTV分離を行う点で機能を等しくする。従って、骨格画像生成部110が符号化劣化分離部114として機能することも可能である。
図7は、他の画像符号化装置300の概略的な構成を示した機能ブロック図である。画像符号化装置300は、骨格画像生成部310と、骨格画像符号化部112と、分離強度導出部116と、テクスチャ画像生成部118と、テクスチャ画像符号化部120と、多重化部122と、モード切換部324と、画像入力切換部326と、強度入力切換部328と、画像出力切換部330とを含んで構成される。
上述した画像符号化装置100における構成要素として既に述べた骨格画像符号化部112と、分離強度導出部116と、テクスチャ画像生成部118と、テクスチャ画像符号化部120と、多重化部122とは、実質的に機能が同一なので重複説明を省略し、ここでは、構成が相違する骨格画像生成部310と、モード切換部324と、画像入力切換部326と、強度入力切換部328と、画像出力切換部330とを主に説明する。
モード切換部324は、排他的かつ交互に、骨格画像生成モードAと修正局所復号骨格画像生成モードBとを切り換える。
骨格画像生成部310は、モード切換部324で示されるモードに応じ、骨格画像生成モードにおいて、符号化対象画像から骨格画像を生成(骨格画像生成部110として機能)し、修正局所復号骨格画像生成モードにおいて、局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し修正局所復号骨格画像を生成(符号化劣化分離部114として機能)する。
画像入力切換部326は、骨格画像生成部310の画像入力(入力端子)Cに対し、骨格画像生成モードAにより外部からの符号化対象画像を出力し、修正局所復号骨格画像生成モードBにより骨格画像符号化部112からの局所復号骨格画像を出力する。
強度入力切換部328は、骨格画像生成部310の強度入力(入力端子)Dに対し、骨格画像生成モードAにより画像分離強度を出力し、修正局所復号骨格画像生成モードBにより分離強度導出部116からの劣化分離強度を出力する。
画像出力切換部330は、骨格画像生成部310の画像出力(出力端子)Eを、骨格画像生成モードAにより骨格画像符号化部112に、修正局所復号骨格画像生成モードBによりテクスチャ画像生成部118に接続する。
このように、画像符号化装置300では、ハードウェアで構成した場合、占有面積および消費電力が大きくなり、ソフトウェアで構成した場合、TV分離処理により負荷が大きくなる骨格画像生成部110と符号化劣化分離部114とを一体的に形成することができるので、符号化効率の向上を実現しつつ画像符号化装置の肥大化を防ぐことが可能となる。
(第2の実施形態:画像復号装置400)
上記第1の実施形態では、符号化側で、局所復号骨格画像から量子化パラメータに基づいた符号化劣化成分を分離するように説明したが、第2の実施形態では、復号側で、復号骨格画像から量子化パラメータに基づいた符号化劣化成分を分離する一例を説明する。
図8は、画像復号装置400の概略的な構成を示した機能ブロック図である。画像復号装置400は、例えば、従来の画像符号化装置で生成された、すなわち修正局所復号骨格画像を使用しないで骨格画像とテクスチャ画像とに分離して符号化した骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとが多重化された多重化ビットストリームを受信して復号しても、符号化劣化を低減させた復号画像を生成するものである。ここで、画像復号装置400は、多重化分離部410と、分離強度導出部412と、骨格画像復号部414と、符号化劣化分離部416と、テクスチャ画像復号部418と、復号画像合成部420とを含んで構成される。
多重化分離部410は、画像符号化装置100が生成した多重化ビットストリームを、通信回線130や記憶媒体132等を通じて取得し、取得した多重化ビットストリームに対し多重化分離処理を行い、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとを生成する。そして、骨格画像符号化データを骨格画像復号部414および分離強度導出部412へそれぞれ伝送し、また、テクスチャ画像符号化データをテクスチャ画像復号部418へ伝送する。かかる多重化分離処理は、例えばMPEG−4 AVC Amd.3 SVCのような既存の多重化分離を用いる。その際、例えば、図5に示すように、多重化ビットストリームに多重化された、骨格画像とテクスチャ画像とに分離して個別符号化したことを示す共通情報等を参照して、多重分離しても良い。
分離強度導出部412は、多重化分離部410から骨格画像符号化データを取得し、分離強度導出部116と同様、その量子化パラメータを用いて劣化分離強度を導出する。そして、生成した劣化分離強度を符号化劣化分離部416へ伝送する。かかる量子化パラメータから劣化分離強度を導出する手順は、既に図4を用いて説明したのでここではその詳述を省略する。
骨格画像復号部414は、多重化分離部410から骨格画像符号化データを取得し、復号骨格画像を生成する。そして、生成した復号骨格画像を符号化劣化分離部416へ伝送する。本実施形態において、骨格画像復号部414は、例えば、ブロック分割、エントロピー復号、逆直交変換/逆量子化、イントラ予測を行うことによって復号処理を遂行する。また、骨格画像復号部414において、イントラ予測に画面間予測を加える構成をとることもできる。その場合、併せて局所復号骨格画像を格納するメモリも要する。
符号化劣化分離部416は、骨格画像復号部414から復号骨格画像を、分離強度導出部412から劣化分離強度を取得し、復号骨格画像に対しTV分離による符号化劣化分離処理を施し、修正復号骨格画像を生成する。そして、生成した修正復号骨格画像を復号画像合成部420へ伝送する。修正復号骨格画像の符号化劣化成分は、主に骨格画像の量子化パラメータに依存するため、符号化劣化分離部416によって正確な符号化劣化成分の分離を行うことが可能となり、より高品質な復号画像を生成することが可能となる。
また、本実施形態では、分離強度導出部412が量子化パラメータから劣化分離強度を導出しているが、画像符号化装置100においても同一の劣化分離強度が導出されるので、画像符号化装置100において導出された劣化分離強度を多重化ビットストリームに付加し、符号化劣化分離部416は、かかる多重化ビットストリームの劣化分離強度を参照してTV分離を実行することができる。かかる構成によると、分離強度導出部412を削除でき、占有面積の低減を図ることができる。
テクスチャ画像復号部418は、多重化分離部410からテクスチャ画像符号化データを取得し、骨格画像復号部414同様、そのテクスチャ画像符号化データを復号して復号テクスチャ画像を生成する。そして、生成した復号テクスチャ画像を復号画像合成部420へ伝送する。従って、ブロック分割、エントロピー復号、逆直交変換/逆量子化、イントラ予測を行うことによって復号処理を遂行する。また、骨格画像復号部414同様、イントラ予測に画面間予測を加える構成をとることもできる。その場合、併せて局所復号骨格画像を格納するメモリも要する。
復号画像合成部420は、符号化劣化分離部416から修正復号骨格画像を、テクスチャ画像復号部418から復号テクスチャ画像を取得し、修正復号骨格画像と復号テクスチャ画像を合成して一枚の復号画像を生成する。生成した復号画像は、外部に出力され、モニタ430等において再生される。
以上、説明した画像復号装置400では、符号化劣化分離部416が符号化劣化のテクスチャ成分を適切に分離しているので、高品質の骨格画像を生成することができる。
(画像復号方法)
また、上述した画像復号装置400を用い、骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとが多重化された多重化ビットストリームを復号して復号画像を生成する画像復号方法も提供される。
図9は、画像復号方法の具体的な処理を示したフローチャートである。外部から多重化ビットストリームが入力されると、まず、多重化分離部410は、多重化ビットストリームを骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとに分離する(S500)。そして、分離強度導出部412は、骨格画像符号化データの量子化パラメータから劣化分離強度を導出する(S502)。
続いて、骨格画像復号部414は、骨格画像符号化データを復号し、復号骨格画像を生成する(S504)。そして、符号化劣化分離部416は、かかる劣化分離強度を用いて復号骨格画像にTV分離処理を施し、符号化劣化成分を分離して修正復号骨格画像を生成する(S506)。これにより、図3に示すように、修正復号骨格画像は、符号化劣化のない符号化前の骨格画像になるべく近付けて復元することができる。
次に、テクスチャ画像復号部418は、多重化分離部410からのテクスチャ画像符号化データを復号し、復号テクスチャ画像を生成し(S508)、最後に、復号画像合成部420は、かかる復号テクスチャ画像と符号化劣化分離部416からの修正復号骨格画像とを合成し、復号画像を生成する(S510)。
かかる画像復号方法においても、符号化劣化のテクスチャ成分が適切に分離されるので、高品質の骨格画像を生成することが可能となる。
(画像符号化プログラム、画像復号プログラム)
図10は、本実施形態における画像符号化装置100による画像符号化および画像復号装置400による画像復号が可能なコンピュータ(情報処理装置)600の典型例を示した機能ブロック図である。コンピュータ600は、中央処理装置610と、一時記憶装置612と、外部記憶装置614と、通信部616と、入力部618と、出力部620とを含んで構成される。
中央処理装置(CPU)610は、一時記憶装置612や外部記憶装置614のプログラムやアプリケーションによりコンピュータ600全体を管理および制御する。一時記憶装置612は、ROM、RAM、EEPROM、不揮発性RAM等から構成され、中央処理装置610で処理されるプログラムや画像データ等を一時的に記憶する。外部記憶装置614は、フラッシュメモリ、HDD等で構成され、中央処理装置610で処理されるプログラムや画像データ等を記憶する。通信部616は、通信回線130を介して様々な電子機器やサーバと接続され、それらと画像データを送受信することができる。入力部618は、メディア132からの多重化ビットストリームや各種パラメータを入力できる。出力部620は、モニタ430等に画像出力を出力できる。
上述した画像符号化および画像復号は、中央処理装置610がプログラムを実行することによって為される。従って、画像符号化装置100、300および画像復号装置400が提供されると同時に、コンピュータ600を、画像符号化装置100、300および画像復号装置400として機能させるプログラムも提供される。また、このプログラムは、記録媒体から読みとられてコンピュータに取り込まれてもよいし、通信回線130を介して伝送されてコンピュータに取り込まれてもよい。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上述した実施形態2においては、骨格画像と修正局所復号骨格画像を使用せずに生成したテクスチャ画像とに分離して符号化する一般の画像符号化装置からの多重化ビットストリームを、画像復号装置400で復号することを想定して説明したが、これに限らず、実施形態1の画像符号化装置100、300からの多重化ビットストリームを画像復号装置400にて復号しても何ら問題はない。従って、一方の装置を採用したとしても画像の高圧縮による画像品質の向上が見込まれる。
なお、本明細書の画像符号化方法および画像復号方法における各工程は、必ずしもフローチャートとして記載された順序に沿って時系列に処理する必要はなく、並列的あるいはサブルーチンによる処理を含んでもよい。
本発明は、符号化対象画像を骨格画像とテクスチャ画像とに分離して符号化または復号する画像符号化装置、画像符号化方法、画像符号化プログラム、画像復号装置、画像復号方法、および画像復号プログラムに利用することができる。
画像符号化装置の概略的な構成を示した機能ブロック図である。 TV分離のイメージを示した説明図である。 符号化劣化分離部による符号化劣化成分の分離処理を説明するための説明図である。 量子化パラメータに対する劣化分離強度の関数を示した説明図である。 多重化ビットストリームの構成を示した説明図である。 画像符号化方法の具体的な処理を示したフローチャートである。 他の画像符号化装置の概略的な構成を示した機能ブロック図である。 画像復号装置の概略的な構成を示した機能ブロック図である。 画像復号方法の具体的な処理を示したフローチャートである。 コンピュータの典型例を示した機能ブロック図である。
符号の説明
100 …画像符号化装置
110、310 …骨格画像生成部
112 …骨格画像符号化部
114、416 …符号化劣化分離部
116、412 …分離強度導出部
118 …テクスチャ画像生成部
120 …テクスチャ画像符号化部
122 …多重化部
324 …モード切換部
400 …画像復号装置
410 …多重化分離部
414 …骨格画像復号部
418 …テクスチャ画像復号部
420 …復号画像合成部

Claims (9)

  1. 符号化対象画像から骨格画像を生成する骨格画像生成部と、
    前記骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データとその骨格画像符号化データを局所復号した局所復号骨格画像とを生成する骨格画像符号化部と、
    前記骨格画像の符号化の際の量子化パラメータに基づいて、前記局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正局所復号骨格画像を生成する符号化劣化分離部と、
    前記符号化対象画像から前記修正局所復号骨格画像を減算してテクスチャ画像を生成するテクスチャ画像生成部と、
    前記テクスチャ画像を符号化し、テクスチャ画像符号化データを生成するテクスチャ画像符号化部と、
    前記骨格画像符号化データと前記テクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成する多重化部と、
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  2. 前記骨格画像符号化データの量子化パラメータから劣化分離強度を導出する分離強度導出部をさらに備え、
    前記符号化劣化分離部は、前記劣化分離強度に応じた度合で符号化劣化成分を分離することを特徴とする請求項1に記載の画像符号化装置。
  3. 骨格画像生成モードと修正局所復号骨格画像生成モードとを交互に切り換えるモード切換部と、
    前記骨格画像生成モードにおいて、前記符号化対象画像から骨格画像を生成し、前記修正局所復号骨格画像生成モードにおいて、局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し修正局所復号骨格画像を生成する骨格画像生成部と、
    前記骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データと前記局所復号骨格画像とを生成する骨格画像符号化部と、
    前記符号化対象画像から前記修正局所復号骨格画像を減算してテクスチャ画像を生成するテクスチャ画像生成部と、
    前記テクスチャ画像を符号化し、テクスチャ画像符号化データを生成するテクスチャ画像符号化部と、
    前記骨格画像符号化データと前記テクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成する多重化部と、
    を備えることを特徴とする画像符号化装置。
  4. 前記符号化対象画像から骨格画像を生成し、
    前記骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データとその骨格画像符号化データを復号した局所復号骨格画像とを生成し、
    前記骨格画像の符号化の際の量子化パラメータに基づいて、前記局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正局所復号骨格画像を生成し、
    前記符号化対象画像と前記修正局所復号骨格画像からテクスチャ画像を生成し、
    前記テクスチャ画像を符号化し、テクスチャ画像符号化データを生成し、
    前記骨格画像符号化データと前記テクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成することを特徴とする画像符号化方法。
  5. コンピュータを、
    前記符号化対象画像から骨格画像を生成する骨格画像生成部と、
    前記骨格画像を符号化し、骨格画像符号化データとその骨格画像符号化データを局所復号した局所復号骨格画像とを生成する骨格画像符号化部と、
    前記骨格画像の符号化の際の量子化パラメータに基づいて、前記局所復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正局所復号骨格画像を生成する符号化劣化分離部と、
    前記符号化対象画像から前記修正局所復号骨格画像を減算してテクスチャ画像を生成するテクスチャ画像生成部と、
    前記テクスチャ画像を符号化し、テクスチャ画像符号化データを生成するテクスチャ画像符号化部と、
    前記骨格画像符号化データと前記テクスチャ画像符号化データとを多重化して多重化ビットストリームを生成する多重化部と、
    して機能させることを特徴とする画像符号化プログラム。
  6. 骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとが多重化された多重化ビットストリームを、該骨格画像符号化データと該テクスチャ画像符号化データとに分離する多重化分離部と、
    前記骨格画像符号化データを復号し、復号骨格画像を生成する骨格画像復号部と、
    前記復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正復号骨格画像を生成する符号化劣化分離部と、
    前記テクスチャ画像符号化データを復号し、復号テクスチャ画像を生成するテクスチャ画像復号部と、
    前記修正復号骨格画像と前記復号テクスチャ画像を合成し、復号画像を生成する復号画像合成部と、
    を含むことを特徴とする画像復号装置。
  7. 前記骨格画像符号化データの量子化パラメータから劣化分離強度を導出する分離強度導出部をさらに備え、
    前記符号化劣化分離部は、前記劣化分離強度に応じた度合で符号化劣化成分を分離することを特徴とする請求項6に記載の画像復号装置。
  8. 骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとが多重化された多重化ビットストリームを、該骨格画像符号化データと該テクスチャ画像符号化データとに分離し、
    前記骨格画像符号化データを復号し、復号骨格画像を生成し、
    前記復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正復号骨格画像を生成し、
    前記テクスチャ画像符号化データを復号し、復号テクスチャ画像を生成し、
    前記修正復号骨格画像と前記復号テクスチャ画像を合成し、復号画像を生成することを特徴とする画像復号方法。
  9. 前記コンピュータを、
    骨格画像符号化データとテクスチャ画像符号化データとが多重化された多重化ビットストリームを、該骨格画像符号化データと該テクスチャ画像符号化データとに分離する多重化分離部と、
    前記骨格画像符号化データを復号し、復号骨格画像を生成する骨格画像復号部と、
    前記復号骨格画像から符号化劣化成分を分離し、修正復号骨格画像を生成する符号化劣化分離部と、
    前記テクスチャ画像符号化データを復号し、復号テクスチャ画像を生成するテクスチャ画像復号部と、
    前記修正復号骨格画像と前記復号テクスチャ画像を合成し、復号画像を生成する復号画像合成部と、
    して機能させることを特徴とする画像復号プログラム。
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