JP2010003638A - Electromagnetic cooker - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、グリルを備えた電磁調理器に関する。 The present invention relates to an electromagnetic cooker provided with a grill.
従来式の電磁調理器によれば、魚などを調理するグリルが電磁調理器本体の左右いずれか一方に偏って配置され、他方には複数の誘導加熱コイルやグリルを制御するコントローラが配設されている。 According to the conventional electromagnetic cooker, the grill for cooking fish etc. is arranged on either the left or right side of the main body of the electromagnetic cooker, and the other is provided with a controller for controlling a plurality of induction heating coils and grills. ing.
しかしながら、こうした電磁調理器は、利用者の利き手によっては利用しにくく不便を与えるものであり、電磁調理器を備え付けるキッチンの間取りにも制約を与えるものであった。そこで本発明は、電磁調理器本体のほぼ中央にグリルが配置されたセンタグリル構造を有し、ユーザの利き手に左右されず使い勝手がよく、任意の間取りを有するキッチンに適合可能な電磁調理器を提供することを目的とする。 However, such an electromagnetic cooker is difficult to use depending on the handedness of the user and is inconvenient, and also restricts the floor plan of the kitchen equipped with the electromagnetic cooker. Therefore, the present invention provides an electromagnetic cooker having a center grille structure in which a grill is arranged at substantially the center of an electromagnetic cooker body, being easy to use without being influenced by the user's dominant hand, and adaptable to a kitchen having an arbitrary floor plan. The purpose is to provide.
また本発明は、センタグリル構造を有する電磁調理器において、グリルの両側に配置され、誘導加熱コイルに電源供給する一対の電源回路(電力用半導体装置など)を効率的に冷却し、送風ファンの小型化および低騒音化を実現する電磁調理器を提供することを目的とする。 Further, the present invention provides an electromagnetic cooker having a center grill structure, which is disposed on both sides of the grill and efficiently cools a pair of power supply circuits (power semiconductor devices, etc.) for supplying power to the induction heating coil. It aims at providing the electromagnetic cooker which implement | achieves size reduction and noise reduction.
本発明に係る電磁調理器は、前面、後面および一対の側面を含み、トッププレート上の後面に隣接して配置された吸気窓および排気窓を有するハウジングと、前記ハウジングの一対の前記側面の間のほぼ中央に配置されたグリルユニットと、前記グリルユニットの上方に配置され、一対の誘導加熱部を有するコイルユニットと、前記グリルユニットと前記ハウジングの前記一対の側面のそれぞれとの間に配設され、前記誘導加熱部に高周波電力を供給する電源回路を内蔵する、チャンバ吸気孔およびチャンバ排気孔を有する一対の回路チャンバと、前記ハウジングの前記吸気窓と前記各回路チャンバの前記チャンバ吸気孔との間に配設された一対の送風ファンとを備え、前記各送風ファンは、前記ハウジングの前記吸気窓から吸気した空気を前記各回路チャンバ内に送風することにより、該各回路チャンバ内の静圧を上昇させて前記電源回路を冷却するとともに、前記各チャンバ排気孔から排気された空気により、前記コイルユニット内の前記誘導加熱部を冷却することを特徴とするものである。 An electromagnetic cooker according to the present invention includes a front surface, a rear surface, and a pair of side surfaces, a housing having an intake window and an exhaust window arranged adjacent to the rear surface on the top plate, and the pair of side surfaces of the housing. Between the grill unit and the pair of side surfaces of the housing. The grill unit disposed at substantially the center of the grill unit, the coil unit disposed above the grill unit and having a pair of induction heating units, and the pair of side surfaces of the housing. A pair of circuit chambers having a chamber intake hole and a chamber exhaust hole, each having a built-in power supply circuit for supplying high-frequency power to the induction heating unit, the intake window of the housing, and the chamber intake hole of each circuit chamber A pair of blower fans disposed between each of the blower fans, and each of the blower fans receives air sucked from the intake window of the housing. By blowing air into each circuit chamber, the static pressure in each circuit chamber is raised to cool the power supply circuit, and the induction in the coil unit is performed by the air exhausted from each chamber exhaust hole. The heating unit is cooled.
本発明によれば、グリルユニットがハウジングの中央に配置されたセンタグリル構造を有する電磁調理器を提供することにより、ユーザにとって利便性の高い、任意の間取りを有するキッチンに適合させることができ、誘導加熱コイルに電源供給する電源回路を効率的に冷却し、送風ファンの小型化および低騒音化を実現することができる。 According to the present invention, by providing an electromagnetic cooker having a center grill structure in which the grill unit is disposed in the center of the housing, it can be adapted to a kitchen having an arbitrary floor plan that is convenient for the user, The power supply circuit for supplying power to the induction heating coil can be efficiently cooled, and the size and noise reduction of the blower fan can be realized.
以下、添付図面を参照して本発明に係る電磁調理器の実施の形態を説明する。各実施の形態の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば、「上」、「下」、「右」、「左」、「X方向」、「Y方向」、および「Z方向」など)を適宜用いるが、これは説明のためのものであって、これらの用語は本発明を限定するものでない。 Embodiments of an electromagnetic cooker according to the present invention will be described below with reference to the accompanying drawings. In the description of each embodiment, terms representing directions (for example, “up”, “down”, “right”, “left”, “X direction”, “Y direction”, and “ Z direction "and the like are used as appropriate, but this is for explanation, and these terms do not limit the present invention.
実施の形態1.
図1〜図5を参照しながら、本発明に係る電磁調理器の実施の形態1について以下詳細に説明する。図1は本発明に係る電磁調理器の全体を概略的に図示する斜視図である。図1において、電磁調理器1は、概略、ハウジング(筐体)10、ハウジング10の上側表面のほぼ全体を覆うガラスなどで形成されたトッププレート12、および左右に配置された一対の誘導加熱部32a,32bを有するコイルユニット(図1では図示せず)30を備える。またコイルユニット30は、任意ではあるが誘導加熱方式によらないラジエントヒータを用いたラジエント加熱部33を備えていてもよい。
The first embodiment of the electromagnetic cooking device according to the present invention will be described in detail below with reference to FIGS. FIG. 1 is a perspective view schematically illustrating the whole of an electromagnetic cooker according to the present invention. In FIG. 1, an
図1に示すように、ハウジング10は、X−Z平面に平行な前面13および後面14、Y−Z平面に平行な(左右に配置された)一対の側面15,16を有し、トッププレート12上の後面14に隣接して設けられた排気窓17および一対の吸気窓18a,18bを有する。
As shown in FIG. 1, the housing 10 has a
誘導加熱部32a,32bは、被加熱体である鍋底に渦電流を形成することにより鍋自体を発熱させる誘導加熱コイル(図示せず)を有する。さらに電磁調理器1は、トッププレート12上の前面13付近において、ユーザが誘導加熱部32を操作するために用いられる操作パネル40、および誘導加熱部32の制御状態を表示するための液晶ディスプレイなどの表示装置45を備える。そして本発明の電磁調理器1は、上述の誘導加熱部32a,32bを内蔵したコイルユニット30(図1では図示せず)と、その下方であってハウジング10の一対の側面15,16のほぼ中央に配置されたグリルユニット60(図1では破線で示す)とを有する。グリルユニット60は、詳細図示しないが、魚などを調理するグリル(ラジエントヒータ)を内蔵するものである。
The
図2は、トッププレート12および操作パネル40を省略し、表示装置45、誘導加熱部32およびラジエント加熱部33を破線で示したときの電磁調理器1の全体を示す平面図である。図3は、図1および図2のIII−III線で切断したときのX−Z断面図を示す。電磁調理器1は、グリルユニット60に加え、筐体として構成されるコイルユニット30を有し、上述のように、このコイルユニット30内に一対の誘導加熱部32a,32bとラジエント加熱部33が配設されている。
FIG. 2 is a plan view showing the whole of the
図4は、コイルユニット30を構成する底板34(図3)をさらに省略したときの電磁調理器1の全体を示す平面図であり、図5は、図1および図4のV−V線で切断したときのY−Z断面図である。電磁調理器1は、図4に示すようにグリルユニット60とハウジング10の側面15,16のそれぞれとの間に左右1つずつ配設された回路チャンバ50a,50bを有する。回路チャンバ50a,50b内には、それぞれの誘導加熱部32a,32bに高周波電流を供給する電源回路52a,52bと、電源回路52a,52bを冷却するための送風ファン54a,54bとが内蔵されている。各電源回路52a,52bは、基板55a,55bと少なくとも1つの電力用半導体装置53からなる。ここで、基板55a,55bは側面15,16と平行に配置され、基板55a,55bがグリルユニット60からの伝熱を遮るように電力用半導体装置53はハウジングの側面15,16に対向するように配置されている。また各回路チャンバ50a,50bは、図5に示すように、チャンバ吸気孔56a,56bおよびチャンバ排気孔57a,57bを有する。そして本発明の各回路チャンバ50a,50bは、ハウジングの吸気窓18a,18bとチャンバ吸気孔56a,56bの間に配設された送風ファン54a,54bを有する。上記説明したように、本発明に係る電磁調理器1は、センタグリル構造を有し、ハウジング10の一対の側面15,16の間の中心面に対して実質的に対称となるように構成されている。
4 is a plan view showing the whole of the
このように構成された電磁調理器1において、ユーザが操作パネル40を用いて誘導加熱部32a,32bの少なくともいずれか一方を作動させると、電源回路52a,52bがユーザの操作に応じた高周波電流を誘導加熱部32a,32bに供給して鍋を発熱させるとともに、両方の送風ファン54a,54bを作動させて、ハウジング10の吸気窓18a,18bから空気を各回路チャンバ50a,50b内に送風する(矢印W1)。各回路チャンバ50a,50b内に送風された空気(矢印W2)は、図5に示すように、電源回路52a,52bを効率的に冷却し、チャンバ排気孔57a,57bから排気された空気(図2の矢印W3)は、コイルユニット30に内蔵された誘導加熱部32a,32bを冷却した後、ハウジング10の排気窓17から排気される。
In the
一般に、電源回路52a,52bの動作可能な許容温度は、誘導加熱部(誘導加熱コイル)32a,32bの許容温度より低いので、電源回路52a,52bを誘導加熱部32a,32bより上流側に配置することにより、単一の気流により両者を効率的に冷却することができる。したがって、電源回路52a,52bおよび誘導加熱部32a,32bを冷却するための送風ファン54a,54bの回転数を抑制して騒音を低減することができ、あるいは送風ファン54a,54bを小型化することができる。さらに、送風ファン54a,54bは、ハウジングの後面14に隣接して配置されており、すなわち前面13より手前で操作するユーザとの距離を極力大きくして配置されているので、送風ファン54a,54bからユーザに伝わる騒音を抑制することができる。
Generally, the permissible temperature at which the
また図2に示すように、回路チャンバ50a,50bのチャンバ排気孔57a,57bの開口面積を、ハウジング10の吸気窓18a,18bよりも小さくすることにより、回路チャンバ50a,50b内の静圧を大気圧より十分に高くすることが好ましい。より好適には、チャンバ排気孔57a,57bに対する吸気窓18a,18bの開口面積を1.5倍以上としたとき、回路チャンバ50a,50b内の静圧を大気圧より約300Pa上昇させることができる。
As shown in FIG. 2, the static pressure in the
回路チャンバ50a,50bは、通常、板金などを折り曲げ加工して1つの筐体として構成されるが、ハウジング10などを構成する他の部材に対して、必ずしも完全に気密封止して接続されているわけではないので、回路チャンバ50a,50b内の静圧が大気圧より小さい(負圧である)場合、空気が吸気窓18a,18b以外の外部から回路チャンバ50a,50b内に流入する可能性がある。このとき、センタグリル構造を有する電磁調理器1においては、回路チャンバ50a,50bは、グリルユニット60に近接しているために、グリルユニット60(内部温度は約270℃)の表面で加熱された高温の空気が回路チャンバ50a,50b内に侵入するおそれがある。しかしながら、本発明に係る電磁調理器1によれば、回路チャンバ50a,50bの最も上流側に送風ファン54a,54bを配置したので、回路チャンバ50a,50bの静圧を大気圧より十分に大きくすることができる。また、チャンバ排気孔57a,57bに対する吸気窓18a,18bの開口面積を大きく(好適には、チャンバ排気孔57a,57bの1.5倍以上)したので、グリルユニット60からの高温の空気が回路チャンバ50a,50b内に侵入することを確実に防止して、ハウジング10の吸気窓18a,18bからのより低温の大気を取り込んで、冷却効果を最大限に引き出すことができる。
The
このように本発明によれば、冷却効果が高く、かつ低騒音であって、ユーザの利き手によらず使い勝手がよく、任意の間取りを有するキッチンに対応可能なセンタグリル構造を有する電磁調理器を提供することができる。 As described above, according to the present invention, there is provided an electromagnetic cooker having a center grill structure that has a high cooling effect and low noise, is easy to use regardless of the user's dominant hand, and can accommodate a kitchen having an arbitrary floor plan. Can be provided.
実施の形態2.
次に、図6および図7を参照しながら、本発明に係る電磁調理器の実施の形態2について以下詳細に説明する。実施の形態2に係る電磁調理器2は、グリルユニット60を実質的に包囲する逆U字状の遮熱板62を有する点を除き、実施の形態1の電磁調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
Embodiment 2. FIG.
Next, Embodiment 2 of the electromagnetic cooking device according to the present invention will be described in detail below with reference to FIGS. The electromagnetic cooker 2 according to the second embodiment has the same configuration as that of the
図6は、図3と同様の電磁調理器2の断面図であり、図7は、図4と同様の電磁調理器2の平面図である。上述のように、実施の形態2の電磁調理器2は、グリルユニット60を実質的に包囲する逆U字状の遮熱板62を有する。すなわち、この遮熱板62は、グリルユニット60とコイルユニット30の間、ならびにグリルユニット60と各回路チャンバ50a,50bの間に離間して配置され、グリルユニット60からの輻射熱を遮断するものである。なお遮熱板62は、耐熱性を有する任意の材料で構成することができるが、鋼板(いわゆる板金)を用いて形成することが安価であり好ましい。また遮熱板62を研磨処理、またはめっき処理などの表面処理を施して、遮熱板62の放射率を抑制することがさらに好ましい。なお、表面処理は、遮熱板62の少なくともグリルユニット60に対向する面と反対側の面(つまりコイルユニット30側の面)に施し、放射率を抑制することが好ましいが、より好ましくは遮熱板62の両面に施す方が好ましい。
6 is a cross-sectional view of the electromagnetic cooker 2 similar to FIG. 3, and FIG. 7 is a plan view of the electromagnetic cooker 2 similar to FIG. As described above, the electromagnetic cooker 2 of the second embodiment has the inverted U-shaped
通常、グリルユニット60の内部温度は約270℃まで上昇するのに対し、誘導加熱部(誘導加熱コイル)32a,32bの許容温度は約160℃である。ところが、本発明の電磁調理器はセンタグリル構造を有するため、コイルユニット30の底板34の実質的全体がグリルユニット60と対向し、グリルユニット60から輻射熱を直接的に受け、過剰に温度上昇しやすい。同様に、本発明のセンタグリル構造に起因して、グリルユニット60の両側に配置された回路チャンバ50a,50bも、その許容温度が誘導加熱部32a,32bより低いのにもかかわらず、グリルユニット60からの輻射熱によって加熱されるおそれがある。
Normally, the internal temperature of the
しかしながら、実施の形態2の電磁調理器2によれば、逆U字状の遮熱板62をグリルユニット60とコイルユニット30の間、ならびにグリルユニット60と各回路チャンバ50a,50bの間に離間して(空気層を介して)設けたので、グリルユニット60からの輻射熱がコイルユニット30および各回路チャンバ50a,50bに伝熱することを空気層により遮断もしくは抑制することができる。
However, according to the electromagnetic cooker 2 of the second embodiment, the inverted U-shaped
一般に、グリルユニット60からの熱は、両者間に介在する空気の層を介して、遮熱板62に伝熱するが、媒体としての空気の層が厚ければ厚いほど熱伝導しにくい。ところが、空気に対流が生じると、空気層の熱抵抗が劇的に低減し、遮熱効果は著しく減退する。また、媒体としての空気の層の厚み(すなわち断熱間隔)が所定値より小さいとき、空気に対流が生じないことが知られており、本発明者によれば、上記断熱間隔が約6mmより小さいとき、遮熱板62の表面温度、ならびにコイルユニット30および各回路チャンバ50a,50b内の温度上昇が最も抑制されることが認められた。すなわち本発明によれば、遮熱板62とグリルユニット60の間、遮熱板62とコイルユニット30の間、および遮熱板62と各回路チャンバ50a,50bの間の断熱間隔を、空気の対流が生じる距離より小さくすることにより、好適には約6mmより小さくすることにより、空気の対流による温度上昇を抑制して、グリルユニット60からの輻射熱をより効率的に遮断することができる。
In general, heat from the
なお、実施の形態2に係る遮熱板62は、逆U字状のもの、すなわちハウジングの後面14付近で開口したものを採用したが、実質的に閉口したものであってもよく、ハウジングの後面14に対向するグリルユニット60からの輻射熱を同様に遮断するように構成してもよい。
The
実施の形態3.
図8〜図13を参照しながら、本発明に係る電磁調理器の実施の形態3について以下詳細に説明する。実施の形態3に係る電磁調理器3は、コイルユニット30が各回路チャンバ50a,50bと連通するT字状のダクト80を有する点を除き、実施の形態1の電磁調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
The third embodiment of the electromagnetic cooking device according to the present invention will be described in detail below with reference to FIGS. The
図8および図9はそれぞれ、図2および図4と同様の電磁調理器3の平面図であり、図10は、図5と同様の電磁調理器3の断面図である。図11は、T字状のダクト80を示す平面図である。図12は、図11のXII−XII線から見たときのT字状ダクト80の断面図であり、図13は、図11に示すT字状ダクト80の正面図である。上述のように、実施の形態3のコイルユニット30は、T字状のダクト80を内蔵する。このダクト80は、図11および図12に示すように、ハウジング10の一対の側面15,16の間にX方向に延びるダクト長辺部82と、ハウジング10の前面13および後面14の間にY方向に延びるダクト短辺部84とを有し、ダクト長辺部82は、そのほぼ中央でダクト短辺部84と接続されている。またダクト80は、左右両側に一対のダクト吸入孔86a,86bおよび単一のダクト排出孔88を有し、ダクト吸入孔86a,86bは各回路チャンバ50a,50bのチャンバ排気孔58a,58b(図8の破線で示す)と接続され、ダクト排出孔88はハウジング10の排気窓17と連通している。さらにT字状ダクト80には、ダクト長辺部82のほぼ中央に、ユーザが上方からトッププレート12を介して視認できるように、その上面に液晶ディスプレイなどの表示装置45が内設されるとともに、この表示装置45を駆動するための駆動回路90が同様にダクト長辺部82のほぼ中央に内設されている。
8 and 9 are plan views of the same
このように構成された電磁調理器3において、ユーザが操作パネル40を用いて、いずれか一方の誘導加熱部32を作動させると、実施の形態1で上述のように、両方の送風ファン54a,54bが作動して、図10に示すように、各回路チャンバ50a,50b内に空気を送風し(矢印W1)、各回路チャンバ50a,50b内に送風された空気(矢印W2)は、図8に示すようにチャンバ排気孔58a,58bを介してダクト80内に案内され(図8の矢印W4)、ダクト80内に配設された表示装置45および駆動回路90を優先的に冷却する。ダクト排出孔88から排気された空気は、コイルユニット30内の誘導加熱部32a,32bを冷却した後、ハウジング10の排気窓17から排気される。このように、誘導加熱部32a,32bより低い許容温度を有する表示装置45および駆動回路90を優先的に冷却することができるので、信頼性の高い電磁調理器3の実現することができる。
In the
またダクト80は、単一のダクト排出孔88に代わって、あるいはこれに加えて、図13に示すように、誘導加熱部32a,32bおよびハウジング10の後面14に対向する複数のコイル冷却孔92をダクト長辺部82に設けてもよい。このコイル冷却孔92によれば、空気の流れ(気流)を一定方向(Y方向)に整流することができ、気流速度の不均一による圧力損失の増大を防げるので、冷却効果を改善することができる。また図13では、各コイル冷却孔92の開口面積を一様であるものとして図示したが、より中央に向かうにつれて大きくなるようにしてもよい。すなわちダクト80は、単一のダクト排出孔88と複数のコイル冷却孔92の両方を有していてもよいし、いずれか一方を有するものであってもよい。
Further, the
なお各回路チャンバ50a,50bは、図8に示すように、複数のチャンバ排気孔を有していてもよく、すなわち(図8および図9の一点鎖線で示す)第1のチャンバ排気孔57a,57bが実施の形態1と同様、コイルユニット30に直接的に連通し、(図8および図9の破線で示す)第2のチャンバ排気孔58a,58bがT字状のダクト80のダクト吸入孔86a,86bと接続されるように構成してもよい。第1および第2のチャンバ排気孔57,58の開口面積を調整することにより、それぞれのチャンバ排気孔からの空気による、誘導加熱部32a,32bと表示装置45(および駆動回路90)に対する所望の冷却効果を実現することができる。図10に示すように、実施の形態3に係る各回路チャンバ50a,50bは、コイルユニット30に直接的に連通する第1のチャンバ排気孔57a,57bを有さず、T字状のダクト80と連通する第2のチャンバ排気孔58a,58bのみ有していてもよい。
Each
実施の形態4.
図14ないし図17を参照しながら、本発明に係る電磁調理器の実施の形態4について以下詳細に説明する。実施の形態4に係る電磁調理器4は、各回路チャンバ50a,50bがグリルユニット60および操作パネル40を冷却するような気流を形成するパネル冷却孔59a,59bを有する点を除き、実施の形態1の電磁調理器1と同様の構成を有するので、重複する内容については説明を省略する。
A fourth embodiment of the electromagnetic cooking device according to the present invention will be described in detail below with reference to FIGS. 14 to 17. The
図14は、図1の操作パネル40を縦断するXVI−XVI線で切断したときの電磁調理器4の断面図であり、図15は、図4と同様の電磁調理器4の平面図であり、図16は、図5と同様の電磁調理器4の断面図である。上述のように、実施の形態4の各回路チャンバ50a,50bは、図14〜図16に示すように、これを構成するY−Z平面に平行な側壁51a,51bにグリルユニット60および操作パネル40を冷却するような気流を形成するパネル冷却孔59a,59bを有する。
FIG. 14 is a cross-sectional view of the
本発明に係る電磁調理器によれば、図2に示すように、グリルユニット60は、コイルユニット30の下方にあって、コイルユニット30より前面13の方へ突出している。すなわち、操作パネル40は、その下方にはコイルユニット30がなく、グリルユニット60と対向している。グリルユニット60は、通常、耐熱性が要求されるため、主に金属で構成されるが、作動時には、グリルユニット60は高温となって操作パネル40に直接的に熱輻射し、操作パネル40を過熱するおそれがある。そこで実施の形態4に係る電磁調理器4は、操作パネル40およびこれが対向するグリルユニット60の天板に気流を案内するための(図14および図15の矢印W5)パネル冷却孔59a,59bを各回路チャンバ50a,50bに設け、グリルユニット60(ひいては操作パネル40)を十分に冷却して、誤作動などの不具合を未然に防止するように構成されている。なお、操作パネル40などを冷却した空気は、グリルユニット60とコイルユニット30の底板34との間隙を通ってハウジング10の排気窓17から排気される。
According to the electromagnetic cooker according to the present invention, as shown in FIG. 2, the
上記実施の形態4では、パネル冷却孔59a,59bを各回路チャンバ50a,50bの側壁51a,51bに設けるものとして説明したが、これに限定されるものではなく、択一的には、図17に示すように、コイルユニット30の前面13に隣接したX−Z平面に平行な端壁36に複数のパネル冷却孔38を設けてもよい。さらに択一的には、図8に示す実施の形態3に係るT字状ダクト80のダクト長辺部82の前面13に隣接したX−Z平面に平行な端壁を、図17に示すコイルユニット30の端壁36と一体化して、その端壁36に複数のパネル冷却孔38を設けてもよい(詳細図示せず)。この場合、ダクト80はコイルユニット30より高い静圧を有するので、パネル冷却孔38から吹き出す空気(気流)の速度を増大させて、より効率的にグリルユニット60および操作パネル40を冷却することができる。
In the fourth embodiment, the
なお、パネル冷却孔59a,59bの冷却効率を最適化するために、各回路チャンバ50a,50bの側壁に設けたパネル冷却孔59a,59bの高さ(H)は、グリルユニット60の天板の高さ(h)より高くなるように構成することが好ましい(H>h)。
In order to optimize the cooling efficiency of the
以上説明した実施の形態は、任意に組み合わせて実施することができる。例えば、各回路チャンバ50a,50bが2つのチャンバ排気孔57a,57bと(実施の形態3)、パネル冷却孔59a,59bと(実施の形態4)を有するものであってもよいし、各回路チャンバ50a,50bがダクト80に連通する単一のチャンバ排気孔57a,57bを有し(コイルユニット30に直接的に接続されるチャンバ排気孔を有さず)、かつパネル冷却孔59a,59b(実施の形態4)を有するものであってもよい。あるいは、グリルユニット60を実質的に包囲する逆U字状の遮熱板62を設けて(実施の形態2)、各回路チャンバ50a,50bにパネル冷却孔59a,59b(実施の形態4)を設けてもよい。
The embodiments described above can be implemented in any combination. For example, each
1〜4:電磁調理器、
10:ハウジング、12:トッププレート、13:ハウジング前面、14:ハウジング後面、15,16:ハウジング側面、17:排気窓、18:吸気窓、
30:コイルユニット、32:誘導加熱部、33:ラジエント加熱部、34:底板、36:端壁、38:パネル冷却孔、40:操作パネル、45:表示装置、
50:回路チャンバ、52:電源回路、53:電力用半導体装置、54:送風ファン、55:基板、56:チャンバ吸気孔、57,58:チャンバ排気孔、59:パネル冷却孔、
60:グリルユニット、62:遮熱板、
80:T字状ダクト、82:ダクト長辺部、84:ダクト短辺部、86:ダクト吸入孔、88:ダクト排出孔、90:駆動回路、92:コイル冷却孔。
1-4: Electromagnetic cooker,
10: housing, 12: top plate, 13: front surface of housing, 14: rear surface of housing, 15, 16: side surface of housing, 17: exhaust window, 18: intake window,
30: Coil unit, 32: Induction heating unit, 33: Radiant heating unit, 34: Bottom plate, 36: End wall, 38: Panel cooling hole, 40: Operation panel, 45: Display device
50: circuit chamber, 52: power supply circuit, 53: power semiconductor device, 54: blower fan, 55: substrate, 56: chamber intake hole, 57, 58: chamber exhaust hole, 59: panel cooling hole,
60: Grill unit, 62: Heat shield,
80: T-shaped duct, 82: Long side of duct, 84: Short side of duct, 86: Duct suction hole, 88: Duct discharge hole, 90: Drive circuit, 92: Coil cooling hole.
Claims (11)
前記ハウジングの一対の前記側面の間のほぼ中央に配置されたグリルユニットと、
前記グリルユニットの上方に配置され、一対の誘導加熱部を有するコイルユニットと、
前記グリルユニットと前記ハウジングの前記一対の側面のそれぞれとの間に配設され、前記誘導加熱部に高周波電力を供給する電源回路を内蔵する、チャンバ吸気孔およびチャンバ排気孔を有する一対の回路チャンバと、
前記ハウジングの前記吸気窓と前記各回路チャンバの前記チャンバ吸気孔との間に配設された一対の送風ファンとを備え、
前記各送風ファンは、前記ハウジングの前記吸気窓から吸気した空気を前記各回路チャンバ内に送風することにより、該各回路チャンバ内の静圧を上昇させて前記電源回路を冷却するとともに、前記各チャンバ排気孔から排気された空気により、前記コイルユニット内の前記誘導加熱部を冷却することを特徴とする電磁調理器。 A housing having a front face, a rear face and a pair of side faces and having an intake window and an exhaust window disposed adjacent to the rear face on the top plate;
A grill unit disposed approximately in the middle between the pair of side surfaces of the housing;
A coil unit disposed above the grill unit and having a pair of induction heating units;
A pair of circuit chambers having a chamber intake hole and a chamber exhaust hole, which are disposed between the grill unit and each of the pair of side surfaces of the housing and incorporate a power supply circuit for supplying high-frequency power to the induction heating unit. When,
A pair of blower fans disposed between the intake window of the housing and the chamber intake hole of each circuit chamber;
Each blower fan cools the power supply circuit by raising the static pressure in each circuit chamber by blowing air sucked from the intake window of the housing into each circuit chamber, and An electromagnetic cooker, wherein the induction heating unit in the coil unit is cooled by air exhausted from a chamber exhaust hole.
前記ダクトは、誘導加熱部の制御状態を表示する表示装置を有し、各チャンバ排気孔およびハウジングの排気窓と連通することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1に記載の電磁調理器。 The coil unit has a T-shaped duct,
The electromagnetic cooking according to claim 1, wherein the duct has a display device that displays a control state of the induction heating unit, and communicates with each chamber exhaust hole and an exhaust window of the housing. vessel.
表示装置は、前記ダクト長辺部のほぼ中央に配置されていることを特徴とする請求項7に記載の電磁調理器。 The duct has a long duct portion extending between a pair of side surfaces of the housing, and a short duct portion extending between the front surface and the rear surface of the housing, which is connected substantially at the center of the long duct portion.
The electromagnetic cooker according to claim 7, wherein the display device is disposed at a substantially center of the long side portion of the duct.
前記ダクト冷却孔からの空気によりコイルユニット内の誘導加熱部を冷却することを特徴とする請求項7〜9のいずれか1に記載の電磁調理器。 The duct has a plurality of duct cooling holes in the long side of the duct,
The induction cooker in any one of Claims 7-9 which cools the induction heating part in a coil unit with the air from the said duct cooling hole.
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