以下、この発明の実施の形態を添付図面に基づいて説明する。
図1はこの発明に係る記録装置の全体構成を示すブロック構成図である。記録装置1は、記録装置本体側に設けられた装置本体制御部2と、インクカートリッジ装着部を備えたキャリッジに設けられたメモリアクセス制御部3と、ブラック用インクカートリッジに設けられた不揮発性メモリ4と、カラー用インクカートリッジに設けられた不揮発性メモリ5と、図示しない記録制御機構(用紙送り,キャリッジ移動,インク吐出等の制御機構)とからなる。各不揮発性メモリ4,5は、例えばEEPROM等の電気的に書き込み・読み出しが可能なものを用いている。図1では2個の不揮発性メモリ4,5を備えた構成を示したが、不揮発性メモリの個数は何個であっても構わない。
装置本体制御部2は、記録装置1の全体動作を制御するもので、マイクロコンピュータシステムを利用して構成している。装置本体制御部2とメモリアクセス制御部3との間は、シリアルデータ通信によって各種命令ならびにデータの送受を行なう構成としている。各不揮発性メモリ4,5は、データの書き込みならびに読み出しをビットシリアルに行なういわゆるビットシーケンシャルアクセス型のものを用いている。メモリアクセス制御部3は、各不揮発性メモリ4,5から読み出した各種データをメモリアクセス制御部3内のRAMに格納している。
装置本体制御部2は、メモリアクセス制御部3内のRAMに対する読み出し命令(コマンド)を発行することで各種データを読み出す。装置本体制御部2は、メモリアクセス制御部3内のRAMに対する書き込み命令を発行することで各種データの書き込みを行なう。装置本体制御部2は、メモリアクセス制御部3に不揮発性メモリへの書き込み命令を発行することで、メモリアクセス制御部3内のRAMに格納されているデータを各不揮発性メモリ4,5に記憶させる。
このようにこの発明に係る記録装置1は、装置本体制御部2と各不揮発性メモリ4,5との間にメモリアクセス制御部3を設け、メモリアクセス制御部3によって各不揮発性メモリ4,5に対する書き込みならびに読み出しを行なう構成としているので、装置本体制御部2が各不揮発性メモリ4,5を直接アクセスする必要がない。このため、装置本体制御部2の処理を軽減することができる。さらに、メモリアクセス制御部3は各不揮発性メモリ4,5に格納されているデータを読み出してRAMに格納している。そして、装置本体制御部2側からの読み出し要求に対してRAMに格納しているデータを読み出して回答するので、読み出し要求に対する回答を高速に行なうことができる。
図2は不揮発性メモリの一具体例を示すブロック構成図である。不揮発性メモリ4,5は、メモリセル41と、リード/ライト制御部42と、アドレスカウンタ43とを備える。チップセレクト信号CSがLレベルである場合、アドレスカウンタ43はリセット状態となり、アドレスカウンタ43のカウント値は0となる。チップセレクト信号CSがHレベルである場合、アドレスカウンタ43はクロック信号CKに基づいてアップカウント動作を行なう。したがって、チップセレクト信号CSをHレベルに変化させた時点でアドレス0が設定され、クロック信号CKを供給するたびにアドレスを歩進させることができる。リード/ライト制御部42は、リード/ライト信号WRがLレベルである場合は、アドレスカウンタ43によって指定されたアドレスのメモリセル41に記憶されているデータ(1ビット)を読み出し、読み出したデータをデータ入出力端子IOに出力する。リード/ライト制御部42は、リード/ライト信号WRがHレベルである場合は、データ入出力端子IOに供給されたデータ(1ビット)をアドレスカウンタ43によって指定されたアドレスのメモリセル41に書き込む。
図3は不揮発性メモリの格納情報を示す説明図である。本実施形態において、各不揮発性メモリ4,5は、256ビットの記憶容量を有するものを用いている。そして、各不揮発性メモリ4,5にそれぞれ35項目の情報を格納している。各情報項目のビット長は可変長である。そして、不揮発性メモリ4,5には、可変長のデータがビットシリアルに格納される。これにより、限られた記憶容量内に多数の情報を格納できるようにしている。
図3に示す番号1〜9(情報番号0〜8,情報番号35〜43)の範囲に、インク残量に係るデータやインクカートリッジの使用開始年,月等のデータ、すなわちユーザ側でインクカートリッジを使用したことに伴った更新する必要のあるデータを格納するようにしている。これにより、インクカートリッジが実際に使用される状況では、不揮発性メモリ4,5の若番側アドレスに対してのみデータの書き込み(更新)を行なえばよいようにしている。したがって、記録装置1の使用が終了して記録装置1の電源をオフする際には、図3に示す番号1〜9(情報番号0〜8,情報番号35〜43)の範囲のデータを各不揮発性メモリ4,5に書き込むだけでよい。
ブラック用インクカートリッジに設けられた不揮発性メモリ4には、黒インク残量データ、使用開始年,月等のデータが格納されている。カラー用インクカートリッジに設けられた不揮発性メモリ5には、各インク色毎の残量データ、使用開始年,月等のデータが格納されている。
図3に示す番号10〜35(情報番号9〜34,情報番号44〜69)の範囲には、ユーザ側でデータを更新する必要のない各種のデータが格納されている。具体的には、インクカートリッジのバージョンデータ、インクの種類データ、製造年データ、製造月データ、製造日データ、インクカートリッジのシリアルナンバーデータ、製造場所等に係るデータ、カートリッジのリサイクルに関するデータ等である。
図4はブラック用インクカートリッジに設けられた不揮発性メモリに格納される情報の一例を示す説明図である。図4において、符号410は書き換えデータが格納される第1の記憶領域、符号420は読み出し専用データが格納される第2の記憶領域である。第1の記憶領域410は、不揮発性メモリ4へのアクセス時に第2の記憶領域420よりも先にアクセスされるアドレスに配置している。
第1の記憶領域410に記憶される書き換えデータは、アクセスされる順からいえば、各記憶領域411,412に対してそれぞれ割り当てられた第1の黒インク残量データおよび第2の黒インク残量データである。黒インク残量データが2つの記憶領域411,412に割り当てられているのは、これらの領域に対して交互に書き換えを行なうためである。したがって、最後に書き換えられた黒インク残量データが記憶領域411に記憶されているデータであれば、記憶領域412に記憶されている黒インク残量データはその1回前のデータであり、次回の書き換えはこの記憶領域412に対して行なわれる。
第2の記憶領域420に記憶される読み出し専用データは、アクセスされる順からいえば、各記憶領域421〜430に対して割り当てられたインクカートリッジの開封時期データ(年)、インクカートリッジの開封時期データ(月)、インクカートリッジのバージョンデータ、顔料系または染料系などといったインクの種類データ、インクカートリッジの製造年データ、インクカートリッジの製造月データ、インクカートリッジの製造日データ、インクカートリッジの製造ラインデータ、インクカートリッジのシリアルナンバーデータ、インクカートリッジが新品であるかリサイクル品であるかを示すリサイクル有無データである。
図5はカラー用インクカートリッジに設けられた不揮発性メモリに格納される情報の一例を示す説明図である。図5において、符号510は書き換えデータが格納される第1の記憶領域、符号550は読み出し専用データが格納される第2の記憶領域である。第1の記憶領域510は、不揮発性メモリ5へのアクセス時に第2の記憶領域550よりも先にアクセスされるアドレスに配置している。
第1の記憶領域510に記憶される書き換えデータは、アクセスされる順からいえば、各記憶領域511〜520に対してそれぞれ割り当てられた第1のシアンインク残量データ、第2のシアンインク残量データ、第1のマゼンダインク残量データ、第2のマゼンダインク残量データ、第1のイエローインク残量データ、第2のイエローインク残量データ、第1のライトシアンインク残量データ、第2のライトシアンインク残量データ、第1のライトマゼンダインク残量データ、第2のライトマゼンダインク残量データである。各色のインク残量データが2つの記憶領域に割り当てられているのは、黒用のインクカートリッジと同様に、これらの領域に対して交互にデータの書き換えを行なうためである。
第2の記憶領域550に記憶される読み出し専用データは、アクセスされる順からいえば、各記憶領域551〜560に対して割り当てられたインクカートリッジの開封時期データ(年)、インクカートリッジの開封時期データ(月)、インクカートリッジのバージョンデータ、顔料系または染料系などといったインクの種類データ、インクカートリッジの製造年データ、インクカートリッジの製造月データ、インクカートリッジの製造日データ、インクカートリッジの製造ラインデータ、インクカートリッジのシリアルナンバーデータ、インクカートリッジが新品であるかリサイクル品であるかを示すリサイクル有無データである。これらのデータは、色にかかわらず共通であるため、各色間で共通のデータとして1種類のみ記憶される。
図6はメモリアクセス制御部の一具体例を示すブロック構成図である。メモリアクセス制御部3は、シリアルデータ通信部11と、受信制御部12と、送信制御部13と、命令実行部14と、モードレジスタ15と、制御レジスタ群16と、第1のRAM17と、第2のRAM18と、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19と、出力制御部20と、有効ビット長データテーブル21と、クロック生成部22と、発振回路部23と、リセット回路部24と、テスト用制御部25、情報−アドレス対応テーブル26とからなる。
本実施の形態において、メモリアクセス制御部3はCMOSゲートアレーを用いて1チップの集積回路(半導体装置)として実現している。なお、メモリアクセス制御部3は、シリアル通信機能を内蔵した1チップマイクロコンピュータを利用して、プログラム制御によって構成するようにしてもよい。
図7はメモリアクセス制御部用集積回路の端子名(信号名)と機能を示す説明図である。RXDは装置本体制御部2から供給されるシリアルデータ信号の入力端子である。SELは装置本体制御部2から供給される命令モード指定信号(コマンド選択信号)の入力端子である。TXDは装置本体制御部2へ供給するシリアルデータ信号の出力端子である。CS1は第1の不揮発性メモリの選択信号(チップイネーブル信号)の出力端子、CS2は第2の不揮発性メモリの選択信号(チップイネーブル信号)の出力端子である。IO1は第1の不揮発性メモリのデータ入出力端子、IO2は第2の不揮発性メモリのデータ入出力端子である。RW1は第1の不揮発性メモリの読み出し/書き込み信号の出力端子、RW2は第2の不揮発性メモリの読み出し/書き込み信号の出力端子である。CK1は第1の不揮発性メモリに対するクロック信号の出力端子、CK2は第2の不揮発性メモリに対するクロック信号の出力端子である。PW1は第1の不揮発性メモリに対する電源供給端子、PW2は第2の不揮発性メモリに対する電源供給端子である。OSC1,OSC2はセラミック発振子,水晶振動子等の接続端子である。RSTはイニシャルリセット信号の入力端子である。ESは不揮発性メモリの書き込み時間を選択するための入力端子である。M1〜M4はモニタ出力を選択するためのテスト用信号の入力端子である。VCC1は+5ボルトの電源端子、VCC2は+3.3ボルトの電源端子、VSSはグランド(GND)端子である。
図7において、入出力の欄に示した記号の意味は次のとおりである。INは入力、OUTは出力、Triはトライステート側の出力である。初期値の欄は、このメモリアクセス制御部集積回路がイニシャルリセットされた状態おける論理レベルを示している。また、初期値欄の括弧内は、後述する不揮発性メモリアクセス許可設定レジスタにアクセス許可の設定がなされ、不揮発性メモリに対する各出力がアクティブ状態にされた直後の各出力端子のレベルを示している。なお、Hはハイレベル、Lはローレベル、HiZは高インピーダンス状態の略である。
図6に示すメモリアクセス制御部3と装置本体制御部2(図1参照)との間は3本の信号線で接続される。符号RXDは受信データ(装置本体制御部2側から送信されたデータ)、符号TXDは送信データ(装置本体制御部2側が受信するデータ)、符号SELは装置本体制御部2側が送出した命令が固定長命令であるか可変長命令であるかを示す命令モード指定信号である。この命令モード指定信号SELがLレベルの場合は8ビット固定長命令を、Hレベルの場合は可変長命令を示している。
シリアルデータ通信の方式は、UART(ユニバーサル・アシンクロナス・レシーバ・トランスミッタ)方式を用いている。データ長は8ビット、スタートビット長は1ビット、ストップビット長は1ビット、パリティビットは無しである。データの転送順は、LSB(最下位ビット)からMSB(最上位ビット)の順である。ボーレートは125kbpsである。
シリアルデータ通信部11内の受信部11aは、クロック生成部22から供給される周波数2MHzのクロックTCLKに基づいて、0.5マイクロ秒の周期で受信データRXDの論理レベルを監視している。これにより1ビットのデータに対して16回のレベル検出を行なうようにしている。受信部11aは、受信データRXDの論理レベルがHレベルからLレベルに変化したことに基づいてスタートビットを認識すると、そのスタートビット認識時点から8番目のクロックTCLKを起点にして以降16クロック周期で受信データRXDの論理レベルのサンプリングを繰り返す。これにより、各ビットのほぼ中央で受信データRXDの論理レベルをサンプリングするようにしている。
受信部11aは、スタートビットを認識をした後に、次のクロックで受信データRXDの論理レベルがHレベルに戻っていた場合には、先に検出されたLレベルをノイズとみなして、スタートビットの検出動作を再開する。また、受信部11aは、スタートビット認識時点から8番目のクロックTCLKでサンプリングされたスタートビットの論理レベルがLレベルでなかった場合には、それ以降のデータサンプリングを中止して、スタートビットの検出動作を再開する。さらに、受信部11aは、ストップビットのサンプリングレベルがHレベルでなかった場合には、それまでサンプリングしたデータを全て無効にする。これにより、送信側と受信側とでボーレートが相違している等の原因で正常でないデータを受信することがないようにしている。受信部11aはスタートビット、8ビットのデータ、ストップビットを全て正常に受信すると、受信したシリアル8ビットのデータをパラレルデータへ変換し、パラレル受信データRDとして受信制御部12へ出力する。
シリアルデータ通信部11内の送信部11bは、送信制御部13から供給されるパラレル送信データTDをシリアルデータに変換するとともに、スタートビット、ストップビットを付加して送信データTXDを生成し、生成した送信データTXDを所定のボーレートで送出する。
図8は装置本体制御部から供給される各種の命令の説明図である。図8(a)は命令モード指定信号SELがLレベルのときに装置本体制御部から供給される8ビット固定長の命令を示している。8ビット固定長の命令として、パワーオフ処理、初期化、モード設定の3種類の命令を用いている。パワーオフ処理命令は、記録装置1の電源オフに際して、各RAM17,18に格納している各種データを各不揮発性メモリ4,5へ書き込むことと、書き込み終了後に不揮発性メモリ4,5に対する全出力を電源投入直後のリセット状態に初期化することを要求するものである。初期化命令は、メモリアクセス制御部3内の全回路を電源投入直後のリセット状態に初期化することを要求する命令である。モード設定命令は、命令モード指定信号SELがHレベルとなった際の動作モードを設定する命令である。モード設定命令は下位4ビットで動作モードが指定される。例えば、下位4ビットが0010である場合には動作モード2の設定が要求されていることになる。
装置本体制御部2は、4ビットのモード情報を利用して、モード0からモード15にわたる複数の動作モードを管理できるようにしている。例えば、モード0で記録装置の全体動作を共通に制御し、モード1で印刷データの制御を行なうようにしている。モード2でメモリアクセス制御部を介して各不揮発性メモリに対するアクセスを行なえるようにしている。モード3ではヘッドセンサ系の制御を行なうようにしている。そして、装置本体制御部2側から送信されたデータが複数の制御部(例えば、インク吐出制御部、キャリッジ移動制御部、用紙送り制御部等)に供給された場合であっても、動作モードを指定することで動作モードに合致する制御部のみが装置本体制御部2側から送信されたデータに基づいて動作を行なうようにしている。
本実施形態において、メモリアクセス制御部3は2個の不揮発性メモリ4,5へのアクセスを行なう構成としている。したがって、メモリアクセス制御部3を複数個設け、それぞれのメモリアクセス制御部3に異なる動作モードを割り当てることで、多数の不揮発性メモリに対してアクセスを行なうことが可能となる。例えば、シアン,ライトシアン,マゼンダ,ライトマゼンダ,イエロー,ブラック等の各インク色毎に独立したカートリッジとし、各カートリッジ毎に不揮発性メモリを備える構成とした場合でも、メモリアクセス制御部3を例えば3個用いることで、例えば6個の不揮発性メモリに対してアクセスを行なうことができる。このように動作モードを利用することで記録装置の構成を拡張することが容易となる。
図8(b)は命令モード指定信号SELがHレベルのときに装置本体制御部から供給される可変長の命令を示してる。可変長の命令は、複数バイトで構成している。最初のバイトは、上位4ビットが動作モードを指定するデータ、下位4ビットがこの命令のバイト長を指定するデータである。メモリアクセス制御部3に対する命令では、動作モードとしてモード2(0010)が原則として指定されることになる。下位4ビットのバイト長は、第2バイト目以降のバイト長を表すデータである(最初のバイトを除いて後続するバイト長を表すデータである)。
第2バイト目は、上位4ビットがコマンドを指定するデータ、下位4ビットがデータ長を指定するデータである。第2バイト目の上位4ビットが0000でデータの読み出しを要求するコマンドを、1000でデータの書き込みを要求するコマンドを表す。第2バイト目の下位4ビットは、データの書き込みを要求するコマンドの際には、アドレスデータに後続して供給される書き込みデータのバイト長を指定するデータであり、データの読み出しを要求するコマンドの際には、読み出すデータのバイト長を指定するデータである。本実施の形態では、1回の書き込み要求命令で最大4バイトのデータを供給できるようにしている。
第3バイト目ならびに第4バイト目は、読み出しまたは書き込みを要求するアドレスを指定するデータである。ここでは、第3バイト目でアドレスの下位8ビットを、第4バイト目でアドレスの上位8ビットを指定する例を示している。これにより、最大16ビットの広いアドレス範囲を指定できるようにしている。なお、本実施の形態ではデータの読み書きの対象となるアドレス範囲は8ビットのアドレスで指定可能であるため、アドレスデータの下位8ビットのみを使用するようにしている。ここで指定されるアドレスは、RAMならびに制御レジスタのアドレスである(不揮発性メモリのアドレスを指定するものではない)。
第5バイト目以降は書き込みデータを指定するためのものである。第5バイト目で指定されたデータはアドレスデータによって指定されたアドレスへ書き込まれることになり、第6バイト目以降の各データはアドレスデータによって指定されたアドレスを+1ずつしたアドレスにそれぞれ書き込まれることになる。
図9は受信制御部のブロック構成図である。受信制御部12は、シリアルデータ通信部11から供給されるパラレル8ビットの受信データRDをラッチするデータラッチ回路12a〜12hを8組備えるとともに、命令モード指定信号SELならびに受信データRDに基づいて受信データRDのデータラッチ回路への書き込みならびに命令実行部への転送を制御する転送制御部12iを備える。
転送制御部12iは、命令モード指定信号SELがLレベルである場合(8ビット固定長命令である場合)には、シリアルデータ通信部11から供給された受信データRDを命令実行部14へ供給する。
転送制御部12iは、命令モード指定信号SELがHレベルである場合(可変長命令である場合)には、シリアルデータ通信部11から供給された受信データRDを第1のデータラッチ回路12aに格納する。そして、転送制御部12iは、第1のデータラッチ回路12aの格納したデータの下位4ビットに基づいて可変長命令の命令長を認識する。転送制御部12iは、シリアルデータ通信部11から順次供給される受信データを第2〜第8のデータラッチ回路12a〜12hへ順次格納する。転送制御部12iは、命令長によって指定されたバイト分の受信データが各データラッチ回路に格納されたことを検出すると、各データラッチ回路に格納された一連のデータを命令実行部14へ転送した後に、各データラッチ回路を初期化して、次の可変長命令の格納に備える。
転送制御部12iは、命令長によって指定されるバイト数のデータが受信されるまで、次の受信データが供給されるのを待つ。転送制御部12iは、命令長によって指定されるバイト数のデータが全て受信される前に、命令モード指定信号SELがLレベルになった場合には、各データラッチ回路に格納済のデータを全て初期化して、次の命令の受信に備える。これにより、装置本体制御部2は、可変長命令の送出途中であっても命令モード指定信号SELをLレベルに変化させることで、送出途中の可変長命令をキャンセルさせることができる。
図10は命令モード指定信号の切り替えタイミングを示す説明図である。図10(a)は受信データRXDを、図10(b)は命令モード指定信号SELを示している。装置本体制御部2は、ストップビットと次のスタートビットとの間で命令モード指定信号SELの論理レベルを切り替える。
図9に示す転送制御部12iは、命令長によって指定されるバイト数とデータ長によって指定されるバイト数とが整合していない場合には、命令長による指定を優先する。例えば、命令長によって5バイト分のデータが連続することが指定されているのに対して、データ長によってデータのバイト数が4バイトであると指定されている場合には、2バイト分のデータを第5,第6のデータラッチ回路12e,12fへそれぞれ格納した時点で、一連の可変長命令の受信が完了したものと判断し、各データラッチ回路の格納したデータを命令実行部14へ転送して、次の命令の格納に備える。
転送制御部12iは、後述するモードレジスタが動作モード2に設定されている場合には、モードレジスタに設定されている動作モード2の指定を優先し、シリアルデータ通信部11を介して供給された動作モード(第1のデータラッチ回路12aに格納された受信データの上位4ビットでの指定)が動作モード2以外の動作モードを指定している場合でも、動作モード2のコマンドとして(言い換えれば、メモリアクセス制御部に対するコマンドとして)受け付ける。
本実施形態では、データ長として1バイト,2バイト,4バイトの3種類を設定できるものとし、データ長を4ビットのデータで指定するようにしている。このため、上記3種類以外のデータ長を指定するデータを受信した場合には、データ長の指定は4バイトであるものとして処理するようにしている。具体的には、転送制御部12iは、データ長として3バイトまたは5〜15バイトが指定されたデータが供給された場合、データ長は4バイトであるものと判断する。
また、本実施形態において、各RAM17,18ならびに制御レジスタ16の各アドレスは8ビットで指定できる。このため、第3のデータラッチ回路12cに格納された下位アドレスのみでアドレスの指定が可能である。したがって、第4のデータラッチ回路12dに格納した上位アドレスのデータを命令実行部14へ転送しない構成としてもよい。また、第4のデータラッチ回路12dを設けない構成としてもよい。この場合、転送制御部12iは、シリアルデータ通信部11から供給される上位アドレスの受信データを破棄し、上位アドレスに続いて供給されるデータを第5のデータラッチ回路12eへ格納する。
図6に示した命令実行部14は、受信制御部12から受信した命令が供給されると、その命令を解釈して実行する。命令実行部14は、モードセット命令が供給された場合には、モードレジスタ15にそのモードセット命令によって指定された動作モードのデータを書き込む。ここでは、モードレジスタ15にメモリアクセス制御動作モードを示す4ビットのデータ0010が書き込まれる。モードレジスタ15に設定された動作モードMDは、受信制御部12へ供給される。
命令実行部14は、初期化命令が供給された場合には、リセット信号発生要求をリセット回路部23へ供給して、リセット信号RSを発生させる。これにより、メモリアクセス制御部3内の各回路部の初期化(リセット)がなされる。
命令実行部14は、受信制御部12から可変長命令が転送された場合には、その可変長命令の内容を解釈して、制御レジスタ群16,第1のRAM17,第2のRAM18に対する書き込み・読み出し等の処理を行なう。
図11は可変長命令の仕様ならびにそれに対する回答の仕様を示す説明図である。図11において区分(a)に可変長命令(要求)の仕様を示している。可変長命令には、読み出し命令(READ)と書き込み命令(WRITE)とがある。モードには、動作モード2を指定する4ビット値(0010)が設定される。命令長には、命令のバイト長が4ビットで指定される。コマンドの4ビット値が0000で読み出し命令を、1000で書き込み命令を示す。データ長は、読み出しまたは書き込みを行なうデータのバイト数を指定する。このデータ長は、1バイト,2バイト,4バイトが設定できる。0,3,5〜15バイトの設定は禁止している。アドレスは16ビットであり、図8に示したように、下位8ビットと上位8ビットとに分けて指定される。本実施の形態では、下位8ビットのみを使用する。書き込み命令(WRITE)の場合、書き込むべきデータを8ビット(バイト)単位で設定する。
図11中の区分(b)に読み出し命令に対する回答の仕様を示している。モードには、動作モード2を指定する4ビット値(0010)が設定される。データ長は、読み出し命令に基づいて回答するデータのバイト数を指定する。このデータ長は、1バイト,2バイト,4バイトが設定できる。0,3,5〜15バイトの設定は禁止している。データには、回答するデータを8ビット(バイト)単位で設定する。
図12は制御レジスタ群の内容と機能を示す説明図である。制御レジスタ群16は複数のレジスタを備える。制御レジスタ群16には、16進表記で80〜92のアドレスを割り当てている。
アドレス80(16進表記)は不揮発性メモリアクセス許可設定レジスタであり、設定されるデータは2ビットである。各不揮発性メモリ毎(各カートリッジ毎)に1ビットを割り当てている。下位ビットで第1の不揮発性メモリに対してアクセスを許可するか否かを設定し、上位ビットで第2の不揮発性メモリに対してアクセスを許可するか否かを設定している。ビットの値が0の時は不揮発性メモリに対するアクセスが禁止される。この場合、出力制御部20によって各端子は次にように設定される。電源供給端子PW1,PW2は不揮発性メモリに対して電源を供給しないオフ状態、チップセレクト信号出力端子CS1,CS2、クロック供給端子CK1,CK2、リード/ライト信号出力端子RW1,RW2、データ入出力端子IO1,IO2は全て高インピーダンス状態。ビットの値が1に設定された場合、出力制御部20によって電源供給端子PW1,PW2は不揮発性メモリに対して電源を供給するオン状態に設定される。チップセレクト信号出力端子CS1,CS2、クロック供給端子CK1,CK2、リード/ライト信号出力端子RW1,RW2、データ入出力端子IO1,IO2は、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19によって制御可能な状態(アクティブ状態)となる。
アドレス84(16進表記)は不揮発性メモリ読み出し許可設定レジスタであり、設定されるデータは2ビットである。各不揮発性メモリ毎(各カートリッジ毎)に1ビットを割り当てている。下位ビットで第1の不揮発性メモリに対して読み出しを許可するか否かを設定し、上位ビットで第2の不揮発性メモリに対して読み出しを許可するか否かを設定する。ビットの値が0で読み出し不許可、ビットの値が1で読み出し許可としている。
アドレス85(16進表記)は不揮発性メモリ全エリア読み出し設定レジスタである。この不揮発性メモリ全エリア読み出し設定レジスタに対して任意のデータを書き込むことで(装置本体制御部2側から不揮発性メモリ全エリア読み出し設定レジスタのアドレスを指定した書き込み命令を発行することで)、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19を介して不揮発性メモリに格納されている全データを読み出すことができる。但し、事前に不揮発性メモリへのアクセスが許可される設定がされており、かつ、読み出しが許可される設定がされている必要がある。
アドレス86(16進表記)は、全エリア読み出し中であることを示す全エリア読み出しビジーフラグが格納される領域である。不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、全エリア読み出し動作の開始に先立って全エリア読み出しビジーフラグを1にセットし、全エリア読み出し動作が終了した時点で全エリア読み出しビジーフラグを0にセットする。
アドレス88(16進表記)は、不揮発性メモリ全エリア書き込み許可設定レジスタであり、設定されるデータは2ビットである。各不揮発性メモリ毎(各カートリッジ毎)に1ビットを割り当てている。下位ビットで第1の不揮発性メモリに対して全エリア書き込みを許可するか否かを設定し、上位ビットで第2の不揮発性メモリに対して全エリア書き込みを許可するか否かを設定する。ビットの値が0で書き込み不許可、ビットの値が1で書き込み許可としている。
アドレス89(16進表記)は、不揮発性メモリ全エリア書き込み設定レジスタである。この不揮発性メモリ全エリア書き込み設定レジスタに任意のデータを書き込むことで、(不揮発性メモリ全エリア書き込み設定レジスタに対する書き込み動作がなされることで)、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19を介して不揮発性メモリの全エリアにデータを書き込むことができる。但し、事前に不揮発性メモリへのアクセスが許可される設定がされており、かつ、全エリア書き込みを許可する設定がなされている必要がある。
アドレス8A(16進表記)は、全エリア書き込み中であることを示す全エリア書き込みビジーフラグが格納される領域である。不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、全エリア書き込み動作の開始に先立って全エリア書き込みビジーフラグを1にセットし、全エリア書き込み動作が終了した時点で全エリア書き込みビジーフラグを0にセットする。
アドレス8C(16進表記)は、不揮発性メモリ限定書き込み許可設定レジスタであり、設定されるデータは2ビットである。各不揮発性メモリ毎(各カートリッジ毎)に1ビットを割り当てている。下位ビットで第1の不揮発性メモリに対して限定書き込みを許可するか否かを設定し、上位ビットで第2の不揮発性メモリに対して限定書き込みを許可するか否かを設定する。ビットの値が0で限定書き込み不許可、ビットの値が1で限定書き込み許可としている。
アドレス8D(16進表記)は、不揮発性メモリ限定書き込み設定レジスタである。この不揮発性メモリ限定書き込み設定レジスタに任意のデータを書き込むことで、(不揮発性メモリ限定書き込み設定レジスタに対する書き込み動作がなされることで)、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19を介して不揮発性メモリの限定されたエリアにデータを書き込むことができる。但し、事前に不揮発性メモリへのアクセスが許可される設定がされており、かつ、限定書き込みを許可する設定がなされている必要がある。
アドレス8E(16進表記)は、限定書き込み中であることを示す限定書き込みビジーフラグが格納される領域である。不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、限定書き込み動作の開始に先立って限定書き込みビジーフラグを1にセットし、限定書き込み動作が終了した時点で限定書き込みビジーフラグを0にセットする。
アドレス90(16進表記)は、パワーオフ書き込み許可設定レジスタであり、設定されるデータは2ビットである。各不揮発性メモリ毎(各カートリッジ毎)に1ビットを割り当てている。下位ビットで第1の不揮発性メモリに対してパワーオフ書き込みを許可するか否かを設定し、上位ビットで第2の不揮発性メモリに対してパワーオフ書き込みを許可するか否かを設定する。ビットの値が0でパワーオフ書き込み不許可、ビットの値が1でパワーオフ書き込み許可としている。
アドレス92(16進表記)は、パワーオフ書き込み中であることを示すパワーオフ書き込みビジーフラグが格納される領域である。不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、パワーオフ書き込み動作の開始に先立ってパワーオフ書き込みビジーフラグを1にセットし、パワーオフ書き込み動作が終了した時点でパワーオフ書き込みビジーフラグを0にセットする。また、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、パワーオフ書き込み動作が終了した時点で不揮発性メモリアクセス許可設定レジスタの内容を初期値(全ビット0)に設定する。
なお、パワーオフ書き込みは、図8(a)に示したパワーオフ処理命令に基づいて実行される。このパワーオフ書き込みでは、不揮発性メモリの先頭アドレスから予め設定した所定アドレスまでの限定されたアドレス範囲に亘ってデータの書き込みがなされる。
前述したように、不揮発性メモリの先頭アドレスから予め設定した所定アドレスまでの範囲に、例えばインク残量に係るデータ等の記録装置の使用状況に伴って更新する必要があるデータを格納するようにしている。また、所定アドレス以降にインクカートリッジの製造条件データ等のユーザ側で更新する必要がないデータを格納するようにしている。したがって、記録装置がユーザ側で使用されている場合には、不揮発性メモリの限定されたアドレス範囲に亘ってデータの更新がなされることになる。
図13はRAMの格納情報を示す説明図である。各RAM17,18は8ビット×40ワード構成のものを用いている。本実施の形態では、第1のRAM17に16進表記で00〜27のアドレスを割り当て、第2のRAM18に16進表記で40〜67のアドレスを割り当てている。
第1のRAM17は、ブラック用インクカートリッジに設けられた第1の不揮発性メモリ4に対応して設けられている。第1の不揮発性メモリ4に格納されている各種の情報(情報0〜情報34)は、不揮発性メモリ書き込み読み出し部19を介して読み出され、第1のRAM17に格納される。
第2のRAM18は、カラー用インクカートリッジに設けられた第2の不揮発性メモリ5に対応して設けられている。第2の不揮発性メモリ5に格納されている各種の情報(情報35〜情報69)は、不揮発性メモリ書き込み読み出し部19に介して読み出され、第2のRAM18に格納される。
図6に示した有効ビット長データテーブル21には、不揮発性メモリに格納されている各情報の情報番号とデータビット数との関係が予め登録されている。また、この有効ビット長データテーブル21には、制御レジスタ群16内の各制御レジスタのアドレスと有効ビット長との対応データが予め登録されている。さらに、この有効ビット長データテーブル21には、RAM17,18のアドレスとそのアドレスに格納されるデータの有効ビット長との対応データが予め登録されている。
情報−アドレス対応テーブル26には、各情報の情報番号とその情報が格納されるRAMのアドレスとの対応関係が予め登録されている。
不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、各不揮発性メモリ4,5から読み出したビット単位で可変長のデータを有効ビット長データテーブル21を参照することで各情報番号毎に識別する。そして、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、情報番号毎に区分したデータのビット数が8ビットに満たない場合には、上位ビットに0を追加することで8ビットのデータとする。また、情報番号毎に区分したデータのビット数が9ビット以上である場合には、下位8ビットのデータと残りのデータとに区分し、残りのデータのビット数が8ビットに満たない場合には上位ビットに0を追加することで8ビットのデータとする。そして、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、情報−アドレス対応テーブルを参照して、8ビット単位に揃えた各情報を各RAM17,18の所定のアドレスに書き込む。
不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、各RAM17,18に格納されている情報を各不揮発性メモリ4,5に書き戻す際には、読み出し時と逆の操作を行なうことでビット単位で可変長のシーケンシャルデータを生成する。
出力制御部20は、各出力端子PW,CS,RW,CKを駆動するトライステートバッファ回路と、IO端子に接続された双方向バッファ回路と、各トライステートバッファの出力状態を制御する回路と、不揮発性メモリ4,5に対するアクセス状態と後述するテストモードとで各バッファ回路の入力信号を切り替える出力信号切り替え回路等を備える。
電源供給端子PW1,PW2を駆動するトライステートバッファ回路は、電流駆動能力の大きいものを用いて構成している。そして、制御レジスタ群16内のアクセス許可設定レジスタが不揮発性メモリへのアクセスを許可する状態に設定されると、電流駆動能力の大きいトライステートバッファ回路の出力をHレベルに駆動することで、電源供給端子PW1,PW2から不揮発性メモリ4,5へ電源を供給するようにしている。
不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、出力制御部20を介して各端子CS,RW,CK,IOを駆動することで、不揮発性メモリ4,5へアクセスする。不揮発性メモリ4,5から情報の読み出しを行なう場合、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、チップセレクト端子CSをLレベルからHレベルに変化させることで不揮発性メモリ4,5を動作可能な状態にし、リード/ライト信号出力端子RWをLレベルに設定することで不揮発性メモリ4,5を読み出しモードに設定する。そして、不揮発性メモリ4,5のデータ出力が確定するのに要する時間が経過した後に、データ入出力端子IOの論理レベルを取り込むことで不揮発性メモリ4,5の先頭アドレスのデータを読み取ると、クロック供給端子CKへ不揮発性メモリのアドレスを歩進させるためのクロックを供給して、不揮発性メモリのアドレスを歩進させて次のアドレスのデータを読み取る。この動作を不揮発性メモリの最終アドレスに至るまで繰り返すことで、不揮発性メモリに格納されているデータを全て読み出す。
不揮発性メモリに対して情報の書き込みを行なう場合、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、チップセレクト端子CSをLレベルからHレベルに変化させることで不揮発性メモリ4,5を動作可能な状態にし、リード/ライト信号出力端子RWをHレベルに設定することで不揮発性メモリ4,5を書き込みモードに設定する。そして、データ入出力端子IOに書き込みデータ(HレベルまたはLレベル)を出力させている状態で、クロック端子CKをLレベルからHレベルに変化させる。不揮発性メモリ4,5は、クロック信号がLレベルからHレベルに変化した時点でデータを取り込んでメモリセルの先頭アドレスに格納する。次に不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、クロック端子CKをHレベルからLレベルに変化させることで、不揮発性メモリ4,5内のアドレスを歩進させる。そして、次のアドレスに格納すべきデータを出力させ、クロック端子CKをLレベルからHレベルに変化させることで、次のアドレスへの書き込みを行なう。この動作を所定のアドレスに至るまで繰り返す。
なお、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、第1の不揮発性メモリに対して書き込み読み出しを行なう回路部と第2の不揮発性メモリに対して書き込み読み出しを行なう回路部とを備えており、2個の不揮発性メモリから情報を同時に読み出したり、情報を同時に書き戻すことができるようにしている。これにより、不揮発性メモリ4,5からの読み出し、ならびに、不揮発性メモリ4,5への書き込みを短時間で行なうことができる。
命令実行部14は、受信制御部12から可変長命令が供給されると、図8(b)に示すコマンド(第2バイト目の上位4ビット)に基づいて書き込み要求であるか読み出し要求であるかを認識する。ここでは、4ビットからなるコマンドのデータが0000で読み出し要求、1000で書き込み要求としている。命令実行部14は、コマンドのデータが0000または1000以外である場合には、一連の可変長命令を破棄し、次の命令が転送されるのを待つ。
命令実行部14は、書き込み要求コマンドが供給された場合には、下位アドレスで指定されたアドレスに1番目のデータ(可変長命令の第5バイト目で指定されるデータ)を書き込む。2番目のデータが供給されている場合には、下位アドレスで指定されたアドレスに+1したアドレスに2番目のデータ(可変長命令の第6バイト目で指定されるデータ)を書き込む。3番目ならびに4番目のデータが供給されている場合には、下位アドレスで指定されたアドレスに+2,+3したアドレスに3番目,4番目のデータ(可変長命令の第7バイト目,第8バイト目で指定されるデータ)をそれぞれ書き込む。
ここで命令実行部14は、指定されたアドレスにデータを書き込む際に、有効ビット長データテーブル21を参照してそのアドレスに格納するデータの有効ビット長を確認する。そして命令実行部14は、装置本体制御部2側から供給されたデータの有効ビット長よりも上位ビットの値が1となっている場合には、有効ビット長よりも上位ビットの値を0に変更して、変更したデータを書き込む。例えば、アドレス80(16進表記)のアクセス許可設定レジスタに対して8ビットのデータ11111111を書き込む命令が供給された場合、命令実行部14は、有効ビット長データテーブル21に基づいてアクセス許可設定レジスタの有効ビット長が2ビットであることを確認すると、有効ビット長を越えるビットの値を0に変更することで00000011にデータを生成し、生成したデータ00000011をアドレス80(16進表記)のアクセス許可設定レジスタに書き込む。
命令実行部14は、読み出し要求コマンドが供給された場合には、図8(b)に示すデータ長(第2バイト目の下位4ビット)に基づいて読み出し要求のバイト数を認識する。読み出し要求のバイト数が1バイトである場合、命令実行部14は、下位アドレスで指定されたアドレスに基づいてそのアドレスに格納されているデータを読み出す。読み出し要求のバイト数が2バイトである場合、命令実行部14は、下位アドレスで指定されたアドレスのデータとその次のアドレス(指定アドレス+1)のデータを読み出す。読み出し要求のバイト数が4バイトである場合、命令実行部14は、下位アドレスで指定されたアドレス、指定アドレス+1,+2,+3の各アドレスからデータをそれぞれ読み出す。
命令実行部14は、読み出したデータのバイト長のデータを送信制御部13へ供給するとともに、実際に読み出したデータを送信制御部13へ供給する。
図14は送信制御部のブロック構成図である。送信制御部13は、データラッチ回路13a〜13eを5組備えるとともに、転送制御部13fを備える。転送制御部13fは、第1のデータラッチ回路13aの上位4ビットに動作モード(0010)、下位4ビットにデータ長(読み出したデータのバイト長)を格納させる。転送制御部13fは、命令実行部14から供給される第1〜第4の読み出しデータを第2〜第5のデータラッチ回路13aにそれぞれ格納させる。転送制御部13fは、データ長のデータに基づいて所定数のデータが揃っていることを確認すると、各データラッチ回路13a〜13eに格納したデータをシリアルデータ通信部11へ順次転送する。
図6に示したシリアルデータ通信部11内の送信部11bは、前述のように、送信制御部13から順次転送されるパラレル送信データTDをシリアルデータへ変換して、装置本体制御部2側へ送出する。
図15はシリアル通信データの書式を示す説明図である。図15(a)は8ビット未満のデータを送信する場合のフォーマットを示している。図15(イ)に示すように、不揮発性メモリに格納されている情報が5ビットである場合、シリアル通信されるデータは、図15(ロ)に示すように、上位3ビットにダミーデータとして0が挿入されて、1バイト(8ビット)のデータとして送信される。このように、1バイトに満たないデータは下位に詰め、上位は0とされて送信される。
図15(b)は8ビットを越えるデータを送信する場合のフォーマットを示している。図15(ハ)に示すように、不揮発性メモリに格納されている情報が10ビットである場合、10ビットのデータは図15(ニ)に示すように2バイトのデータに分割されて送信される。具体的には、10ビットのデータの下位8ビットが第1バイト目として先に送信される。次に、10ビットのデータの上位2ビットを下位に詰め、さらに上位ビットにダミーデータとして0を挿入することで8ビット(1バイト)のデータへ変換し、変換して得たデータが第2バイト目として送信される。
図6に示すリセット回路部24は、パワーオンリセット信号RSTの論理レベルがLベルである場合に、リセット信号RSを発生する。このリセット信号RSに基づいてメモリアクセス制御部3内の各回路部の初期化(リセット)がなされる。また、このリセット回路部24は、命令実行部14からリセット信号発生要求が供給された場合にも、リセット信号RSを発生する。したがって、装置本体制御部2は、図8(a)に示した初期化命令を送出することで、メモリアクセス制御部3内の各回路部を初期化することができる。
発振回路部23は、水晶振動子,セラミック発振子X等を用いて周波数が例えば16MHzの原クロック信号を発生する。クロック生成部22は、原クロック信号を分周して周波数が例えば2MHzのクロック信号TCLKを生成する。また、クロック生成部22は、各不揮発性メモリ4,5のクロック信号CK1,CK2を生成する。なお、各不揮発性メモリ4,5のクロック信号CK1,CK2の周期は、クロック周期選択信号ESの論理レベルに対応して2段階に切り替えできるようにしている。これにより、書き込み時間の異なる不揮発性メモリに対応できるようにしている。
出力制御部20は、前述したように各不揮発性メモリ4,5に対する各信号入出力端子の状態を制御する。テスト用制御部25は、このメモリアクセス制御部3の動作をテストするためのものである。4ビットのテスト用信号M1〜M4がすべてLレベルに設定されると通常の動作状態となる。それ以外の条件が設定された場合はテストモードとなり、レジスタ,RAM内のデータ等を含めて内部回路の動作状態を出力制御部20を介して各端子PW,CS,RW,IO,CK等へ出力させることができる。これにより、内部回路の動作状態を容易に確認することができる。
次に、以上の構成における動作を説明する。装置本体制御部2は、命令モード指定信号SELをLレベルにした状態で、初期化命令を送出する。メモリアクセス制御部3は初期化命令を受信すると、全回路を電源投入時と同じ状態に初期化する。次に、装置本体制御部2はモード設定命令を送出して、メモリアクセス制御部3内のモードレジスタ15に動作モード2を設定させる。その後、装置本体制御部2は、命令モード指定信号SELをHレベルにする。
メモリアクセス制御部3は、モードレジスタ15に動作モード2が設定されたことによって、命令モード指定信号SELがHレベルになった以降は、装置本体制御部2側から供給される命令中の動作モードが2以外であっても、動作モード2の命令として受け付けることができる。
装置本体制御部2は、書き込み命令を順次発行することで、制御レジスタ群16内の各制御レジスタの値を設定することで、メモリアクセス制御部3が各不揮発性メモリ4,5に対してアクセスできる状態とする。そして、装置本体制御部2は、全エリア読み出し制御レジスタのアドレスを指定した書き込み命令を発行する。これにより、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、各不揮発性メモリ4,5に格納されている各情報を読み出して、読み出した各情報を各RAM17,18に格納する。
不揮発性メモリ4,5に格納されている各情報は情報毎にビット長が異なっている。不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、図3に示した内容が登録されている有効ビットデータテーブル21を参照することで各情報を区分する。不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、8ビットの満たないデータは不足するビットに0を補足することで8ビットのデータに修正し、8ビットを越えるデータは2バイトのデータへ修正する。そして、不揮発性メモリ書き込み読み出し制御部19は、8ビット単位に修正したデータを、図13に示した内容が登録されている情報−アドレス対応テーブル26を参照して、各RAM17,18の所定のアドレスに格納する。これにより、第1の不揮発性メモリ4に格納されている全情報が第1のRAM17に格納され、第2の不揮発性メモリ4に格納されている全情報が第2のRAM18に格納される。
装置本体側制御部2は、各RAM17,18のアドレスを指定して読み出し要求を発行することで、例えばインク残量に係るデータ,カートリッジの使用開始年月,インク種類に係るデータ等の各種の情報を得ることができる。また、装置本体側制御部2は、制御レジスタ群16の内容を読み出すことで、現在の設定状態を確認することができる。
装置本体側制御部2は、印刷動作の実行に伴って使用したインク量を管理している。そして、装置本体側制御部2は、更新されたインク残量に係るデータを書き込む要求を発行することで、RAM17,18内のインク残量に係るデータを更新させる。
装置本体側制御部2は、記録装置の電源をオフするのに先立って、命令モード指定信号SELをLレベルにした状態で、パワーオフ命令を送出する。メモリアクセス制御部3は、パワーオフ命令が供給されると、各RAM17,18に格納されているデータを各不揮発性メモリ4,5に書き戻す。これにより、更新されたインク残量に係るデータが各不揮発性メモリ4,5に格納される。このパワーオフ命令に基づく各不揮発性メモリ4,5への書き戻し処理では、各不揮発性メモリ4,5の若番側アドレスに設定された情報(図3に示す番号1〜9、具体的にはインク残量データ等のユーザ側で更新する必要があるデータ)のみが対象となる。したがって、各不揮発性メモリ4,5への書き戻し処理を短時間で終了させることができるとともに、それ以外のデータを書き換えることがない。
なお、装置本体側制御部2側から図12に示した限定書き込み許可レジスタに対して限定書き込みを許可する命令を書き込ませる命令を発行することで、各不揮発性メモリ4,5への書き戻し処理を行なわせることもできる。
図16はこの発明に係る記録装置を適用したインクジェットプリンタ装置の印刷機構部の構造を示す斜視図である。図16に示すインクジェットプリンタ装置の印刷機構部100は、キャリッジ103がタイミングベルト101を介して駆動モータ102に接続され、キャリッジ103が記録用紙Pの紙幅方向へ往復動するように構成されている。キャリッジ103には、ブラック用インクカートリッジ格納部104aとカラー用インクカートリッジ格納部104bとを備えたホルダ104が形成され、またキャリッジ103の下面には記録ヘッド105が設けられている。
図17はキャリッジをホルダ部とヘッダ部に分解して示した斜視図である。記録ヘッド105に連通するインク供給針106,107は、装置の奥側(タイミングベルト101側)に位置するようにキャリッジ103の底面に垂直に植設されている。ホルダ104を形成する垂直壁のうち、インク供給針106,107の近傍側で対向する垂直壁108の上端には軸109,110により回動可能なレバー111,112が取付けられている。レバー111,112の自由端側に位置する壁113は、底辺部が垂直部113aを有し、また上部領域が上方に拡開する斜面部113bとなるよう形成されている。
レバー111,112は、後述するインクカートリッジ140,150の上端の張出部146,156に係合する突起114,115が、それぞれのレバー111,112の本体に対してほぼ直角となるように軸109,110の近傍から延長して形成され、またホルダ104の斜面部113bに形成された釣部116,117に弾性的に係合するフック部118,119が形成されている。
そして各レバー111,112の裏面(インクカートリッジ140の蓋体143に対向する面)には、図20および図21に示すように、弾性部材120,121が設けられている。この弾性部材120,121は、各インクカートリッジ140,150が正規の位置にセットされた際に、各インクカートリッジ140,150の少なくともインク供給口144,154に対向する領域を弾圧する。
また、インク供給針106,107側に位置する垂直壁108には、上部が開放された窓122,123が形成されている。各窓122,123を形成する垂直壁122a,123aおよび底面122b,123bには、連続する溝122c,123cが形成されている。そして、これらの溝122c,123cに各接点機構124,125が挿入、固定されている。
記録ヘッド105は、略L字型に形成された基台132の水平部133を介してホルダ104の底面に固定されている。基台132の垂直壁134には、接点機構124,125と対向する領域に窓135,136が形成されていて、その前方側に回路基板130が保持されている。
回路基板130は、図16に示すように、フレキシブルケーブル137を介して装置本体制御部2に接続されている。この回路基板130にメモリアクセス制御部3を構成するゲートアレイICが実装されている。
図18はインクカートリッジの斜視図である。図18(a)はブラック用インクカートリッジ140を、図18(b)はカラー用インクカートリッジ150を示している。各インクカートリッジ140,150は、ほぼ直方体として形成された容器141,151内にインクを含浸させた多孔質体(図示しない)を収容し、上面を蓋体143,153で封止してなる。
容器141,151の底面であって、インクカートリッジ140,150が図16に示したホルダ104の各インクカートリッジ収納部140a,104bに装着された際にインク供給針106,107に対向する位置に、インク供給口144,145が形成されている。また、インク供給口144,145側の垂直壁145,155の上端には、レバー111,112の突起114,115に係合する張出部146,145が一体的に形成されている。
ブラック用インクカートリッジ140の張出部146は、一端から他端まで連続体として形成されている。張出部146の下面と垂直壁145との間に三角形状のリブ147が形成されている。カラー用インクカートリッジ150の張出部156は、両側に位置するように個別に形成されている。張出部156の下面と垂直壁155との間に三角形状のリブ157が形成されている。符号159は、誤挿入防止用の凹部である。
垂直壁145,155には、インクカートリッジ140,150の幅方向の中心に位置するように凹部148,158が形成され、この凹部148,158が形成されに不揮発性メモリ回路基板131,131が装着されている。
図19は不揮発性メモリ回路基板の構造を示す説明図である。図19(a)は不揮発性メモリ回路基板131の表面側の構造を示す斜視図、図19(b)は不揮発性メモリ回路基板131の裏面側の構造を示す斜視図、図19(c)は電極のサイズを示す説明図、図19(d)は電極と接点との接触状態を示す平面図、図19(e)は電極と接点との接触状態を示す側面図である。
図19(a)に示すように、不揮発性メモリ回路基板131の表面側には、接点機構24の接点形成部材129a,129bと対向する位置に、インクカートリッジの挿入方向(図において上下方向)に2段に亘って複数の電極160(160−1,160−2)が配設されている。
図19(b)に示すように、不揮発性メモリ回路基板131の裏面側には、不揮発性メモリ4,5のICチップ161が実装されている。ICチップ161の各端子(図示しない)は、図示しない配線パターンならびにスルーホール等を介して各接点160にそれぞれ電気的に接続されている。不揮発性メモリ回路基板131上に実装された不揮発性メモリ4,5のICチップ161を耐インク性材料によって被覆することで、ICチップ161を保護するようにしてもよい。
図19(c)に示すように、サイズの小さな電極160−1は、高さH1が1.8mm、幅W1が1mmである。サイズの大きな電極160−2は、高さH1が1.8mm、幅W1が3mmである。ホルダ104に装着されたインクカートリッジ140,150に浮きが生じても、接点形成部材129a,129bとの接触が確実に行なえるように各電極160の高さを設定している。
インクカートリッジ140,150がホルダ104に装着された状態では、図19(d)および図19(e)に示すように、上段側の電極160−1に接点機構24の上段側の接点形成部材129aが接触し、下段側の電極160−1,160−2に接点機構24の下段側の接点形成部材129bが接触する。
図19(d)に示すように、下段側の大きな電極160−2には、2本の接点構成部材129b,129bが接触するようにしている。そして、これらの2本の接点構成部材129b,129b間の導通の有無を検出することによって、インクカートリッジの装着の有無を判定するようにしている。
なお、図19中の符号160Tは、製造工程等でチェック用に使用する電極である。
不揮発性メモリ回路基板131には、少なくとも1つの貫通孔131aや凹部(切り欠き部)131bを形成している。
図18に示すように、インクカートリッジ140,150の垂直壁145,155には、不揮発性メモリ回路基板131の貫通孔131aや凹部(切り欠き部)131bと協働して位置決めをなす突起145a,145b,155a,155bを設けている。さらに、垂直壁145,155には、不揮発性メモリ回路基板131の側面に弾接するリブまたは爪などの張出部145c,145d,155c,155dを設けている。
これにより、不揮発性メモリ回路基板131をインクカートリッジ140,150の垂直壁145,155に押し付けることで、位置決め用の突起145a,145b,155a,155bによって不揮発性メモリ回路基板131の位置決めをするとともに、不揮発性メモリ回路基板131を各張出部145c,145d,155c,155dに係合させて装着することができる。
図20および図21はインクカートリッジの装着過程を示す説明図である。図20および図21はブラック用インクカートリッジ140の装着過程を示している。図20に示すように、レバー111をほぼ垂直な位置まで開いた状態で、インクカートリッジ140をホルダ104に挿入すると、インクカートリッジ140の一端側に設けられた張出部146がレバー111の突起114に受け止められ、インクカートリッジ140の他端側がホルダ104の斜面部113bに支持されて保持される。
この状態でレバー111を閉めると、図21に示すように、突起114が下方に回動されて、インクカートリッジ140はほぼ挿入初期の姿勢を保ちながら下降し、インク供給口144がインク供給針106の先端に接触する。
レバー111をさらに回動させると、インクカートリッジ140は弾性部材120に介して押圧される。これによって、インク供給口144がインク供給針106に押し込まれる。そして、レバー111が最後まで押し込まれると、レバー111は弾性部材120を介してインクカートリッジ140をインク供給針106側へ常時弾圧した状態で、図17に示した釣部116に固定される。
これにより、インクカートリッジ140は、そのインク供給口144をインク供給針106に係合した状態で一定圧で弾圧されることになる。よって、印刷中の振動,記録装置の移動などに伴う衝撃や振動に拘わりなく、インク供給口44がインク供給針106に気密性を保持され、安定した係合状態を維持することができる。
図22は不揮発性メモリ基板と接点機構の接点構成部材との接触状態を示す説明図である。図22(a)はインクカートリッジ140のインク供給口144とホルダ104側のインク供給針106とが接触する前の状態、図22(b)はインク供給口144がインク供給針106に接触した状態、図22(c)はインク供給口144にインク供給針106が完全に入り込んだ状態(インクカートリッジ140が完全に装着された状態)を示している。
図22(c)に示すように、インクカートリッジ140が完全に装着された状態では、不揮発性メモリ基板131に設けられた各端子(図示しない)と接点機構124に設けられた各接点形成部材129a,129bとが全て接触した状態となる。各接点形成部材129a,129bのそれぞれ他方側の各接触部128a,128bは、メモリアクセス制御部3が実装された回路基板130に設けられた各端子(図示しない)に接触している。これにより、不揮発性メモリ基板131に設けられた各端子とメモリアクセス制御部3(図示しない)が実装された回路基板130の各端子とが、各接点形成部材129a,129bを介してそれぞれ電気的に接続される。
本実施の形態では、記録装置としてインクジェットプリンタ装置を例示したが、この発明に係る記録装置はトナーカートリッジを用いるレーザープリンタ装置にも適用することができる。また、この発明に係る記録装置は各種プリンタ装置だけでなく、カートリッジ交換型の記録機構を備えたファクシミリ装置や各種の端末装置にも適用することができる。さらに、本実施の形態では2個の不揮発性メモリを備えた構成について示したが、不揮発性メモリは1個であってもよい。また、メモリアクセス制御部は3個以上の不揮発性メモリに対して書き込み・読み出しを制御できる構成としてもよい。
(発明の効果)
以上説明したようにこの発明に係る記録装置は、メモリアクセス制御部を介して不揮発性メモリに対する書き込みならびに読み出しを行なう構成としたので、不揮発性メモリへアクセスする際の装置本体制御部側の処理を軽減できる。
なお、シリアルデータ通信部を設け、装置本体制御部とメモリアクセス制御部との間のデータ通信をシリアルに行なう構成にすることで、装置本体制御部とメモリアクセス制御部との間の信号線数を少なくすることができる。
また、ランダムアクセスメモリを設け、このランダムアクセスメモリに不揮発性メモリから読み出したデータを全て格納しておき、装置本体制御部側からのデータ読み出し要求に対してランダムアクセスメモリに格納したデータを読み出して回答する構成にすることで、データ読み出し要求に対して高速な応答ができる。
さらに、装置本体制御部は、データ書き込み要求を発生してランダムアクセスメモリ内のデータを更新した後に、不揮発性メモリに対する書き込み要求を発生して更新されたデータを不揮発性メモリに書き込ませることができる。よって、更新すべきデータが複数項目ある場合でも、1回の書き込み動作で不揮発性メモリに複数のデータを書き込ませることができる。
また、メモリアクセス制御部用の半導体装置(集積回路装置)を用いることで、記録装置の小型化を図ることができる。さらに、記録材料収容カートリッジの収納部を備えたキャリッジにメモリアクセス制御部を設けることが容易になる。