JP2009545903A - 無線送信機のための多重通信路取得装置 - Google Patents

Abstract

地理的領域内で放射されるすべての情報を収集する受信システム（Ａ）に対し、前記地理的領域にわたって分散された、一般に測定センサと関連付けられている複数のエミッタにより単一の波長λで放射される情報の無線通信路固定網送信システムのための固定受信システム（Ａ）において、少なくとも２つのアンテナ（１）／受信機（２）対（Ｉ、ＩＩ）を備え、前記対（Ｉ、ＩＩ）の各受信機（２）が同じ対（Ｉ、ＩＩ）のただ１つアンテナ（１）と関連付けられており、各受信機（２）からの出力が単一の情報取得オートマトン（４）に接続されており、同じエミッタから到来するが、異なる伝搬路をたどっており、異なる、または逆でさえもある、振幅変換および位相変換が行われている電波の相殺により生じるヌルスポットの影響を防止するために、１つの対（Ｉ、ＩＩ）のアンテナが別の対（Ｉ、ＩＩ）のアンテナ（１）から少なくともλ／４の距離のところに配置されているシステムである。

Description

本発明は一般に、地理的領域内で放射されるすべての情報を収集する受信システムに対し、上記地理的領域にわたって分散された、一般に測定センサと関連付けられている複数のエミッタにより単一の波長λで放射される情報の無線通信路固定網送信システムのための固定受信システムに関する。

分散された所有物、例えば一群の水量計や一揃いの大型ゴミ容器などを管理する必要のある企業には、計器の漏水警告や大型ゴミ容器の盗難について、最適化され、応答性に優れた管理を確実にするために、これらの備品の状態、すなわち計数器の表示や大型ゴミ容器の位置を、常に、または定期的に知ることがますます必要となっている。

情報は、ほとんどの場合、センサから無線通信路で送信され、エミッタにより、企業のコンピュータネットワーク（ＷＡＮ、すなわち広域網）にそれ自体で直接接続されている受信システムに中継される。

都市環境では、無線通信路伝送は、電波が通過の途中で多くの障害物に遭遇し、したがって、最終的に受信側アンテナに到達する前にその一部が何度も反射され、再放射され、または吸収されるために厄介である。都市環境が密集しており、送信機（エミッタまたは受信器）が位置する条件（地階、地下駐車場など）が厳しいほど、この伝搬の難しさも増す。放射側アンテナが受信側アンテナの直接の視界内にあることはきわめてまれである。

信号の反射および再放射により見掛け上３次元の定在波の分布が生じる。空間内のあらゆる点における信号レベルは、直接信号と、遭遇する障害物によって反射され、再放射される信号との振幅および位相の総和によって決定される。よって、空間内のいくつかの点において信号が非常に弱くなる（様々な電波が相互に打ち消し合う）ことが発生し、無線の世界ではこれを「ヌルスポット（ｎｕｌｌ ｓｐｏｔ）」または不感帯という。

加えて、これらのヌルスポットの位置は環境の変化により永続的に発展する。すなわち、特に密集した都市環境においては、物体の中にはまれにしか移動されないもの（家具、壁など）も、永続的に移動するもの（車両、人など）もある。

したがって、ある点において受け取られる信号レベルを正確に判定し、ヌルスポットの影響を防止することは非常に難しい。

本発明の目的は、とりわけ、不感帯またはヌルスポットという問題に対する有効で、しかも比較的安価な解決法を提供することである。

本発明によれば、地理的領域内で放射されるすべての情報を収集する受信システムに対し、上記地理的領域にわたって分散された、一般に測定センサと関連付けられている複数のエミッタにより単一の波長λで放射される情報の無線通信路固定網送信システムのための固定受信システムは、少なくとも２つのアンテナ／受信機対を備え、上記対の各受信機が同じ対のただ１つアンテナと関連付けられており、各受信機からの出力が単一の情報取得オートマトンに接続されており、同じエミッタから到来するが、異なる伝搬路をたどっており、異なる、または逆でさえもある、振幅変換および位相変換が行われている電波の相殺により生じるヌルスポットの影響を防止するために、１つの対のアンテナが別の対のアンテナから少なくともλ／４の距離のところに配置されていることを特徴とする。

有利には、様々な対のアンテナは、建物の同じ屋根の隔たった縁部に設置される。

好ましくは、システムの波長λと関連付けられる周波数は、自由周波数または専用周波数の中から選択される。

より好ましくは、上記周波数は、１００ＭＨｚと９００ＭＨｚを含む１００ＭＨｚから９００ＭＨｚまでの間である。

より詳細には、本発明によるシステムは、相互に直接結合されており、または結合されていない他のアンテナおよび他の受信機も備える。

有利には、上記取得オートマトンは、収集される情報を通信網に送る通信カードと関連付けられている。

一般に、収集されるデータは任意の種類の測定センサから到来する。

特に、上記センサは、数量センサ、温度センサ、圧力センサ、速度センサおよび／または位置のセンサである。

有利には、本発明によるシステムは、水量計の遠隔読取り、またはそれぞれがセンサ／エミッタを備える大型ゴミ容器群の管理に使用される。

本発明は、図面を参照して以下の詳細な説明を読めばよりよく理解されるであろう。

本発明による受信システムを示す説明図である。

したがって、本発明の目的は、測定センサと関連付けられた複数のエミッタ（不図示）により単一の波長λで放射される情報の無線通信路固定網送信システムのための固定受信システムＡを装備することである。

各エミッタはある地理的領域にわたって分散されており、それぞれ、収集された情報を、上記地理的領域内で放射されるすべての情報を収集する受信システムＡに送る。この情報は一般にディジタル形式で放射される。

受信システムＡは少なくとも２つのアンテナ１／受信機２対Ｉ、ＩＩを備える。

対ＩまたはＩＩのアンテナ１および受信機２は同軸ケーブル３で相互に接続されている。

図面に示す例では、システムＡは２つのアンテナ１／受信機２対Ｉ、ＩＩを備える。対ＩまたはＩＩの各受信機２は同じ対ＩまたはＩＩのただ１つのアンテナ２とだけ関連付けられる。

図示の本発明の特定の状況では、２つの対ＩおよびＩＩの２つのアンテナ１は、例えば結合するなどにより相互に干渉し合わず、同じヌルスポット内に位置することのないように、波長の４分の１を上回る適切な距離だけ相互に隔てられる必要がある。２つより多いアンテナの使用が考えられてもよいが、期待される改善の度合は低下する。

この構成は、特に、同じエミッタから到来する、異なる伝搬路をたどっており、異なる、または逆でさえもある、振幅変換および位相変換が行われている電波の相殺により生じるヌルスポットの影響を防止することを可能にする。

よって、同一のエミッタ特性を有する受信機の性能が著しく増大する。

図面に示す例では、システムＡは別のアンテナ１’／受信機２’対ＩＩＩも備えるが、この対はヌルスポットの影響の打ち消しに介在するようには設計されていない。

この対は、例えば、具体的には、受信システムの受信可能範囲の全地理的領域内の特定の地理的領域からの情報を収集することを目的とする指向性アンテナ１’からなるものであってもよい。

図示の例では、アンテナ１’および受信機２’はやはり同軸ケーブル３により相互に関連付けられている。さらに、対ＩＩのアンテナ１’は、同じ対の単一の受信機２’とだけ関連付けられている。当然ながら、本発明によるシステムＡは、必要に応じて、相互に直接結合されており、または結合されていない他のアンテナおよび他の受信機を備えていてもよい。これらの他のアンテナおよび他の受信機はヌルスポットの影響の打ち消しには介在しない。

実際には、様々な対Ｉ、ＩＩまたはＩＩＩのアンテナを、建物の同じ屋根の隔たった縁部に設置することができる。

図に詳細に示すように、各受信機２からの出力は、受け取られる情報を整理し、処理するために設けられる単一の情報取得オートマトン４に接続されている。

取得オートマトン４は、受信機３の一方または他方からの復号メッセージを均等に受け取り、冗長データを無駄に保存することのないように、必要に応じてデータの重複を排除する。この処理は、取得オートマトン４が収集し、送信するデータを受け取る中央情報システムによっても同様に適切に実行され得る。

受信機３は直列接続５で取得オートマトン４に接続されている。

取得オートマトン４は、本発明の受信システムの設置場所において何が利用できるかに応じて、ＡＣ電源６から直接でも、そうではなく１つまたは複数の電池７からでも等しく電力供給され得る。

最後に、取得オートマトン４は、（矢印Ｂで表す）本発明の受信システムと受信システムを設置している企業の通信網との間の接続を実施する通信カード８に接続されている。

１ アンテナ
２ 受信機
３ 同軸ケーブル
４ 取得オートマン
５ 直列接続
６ ＡＣ電源
７ 電池
８ 通信カード

Claims (12)

1. 地理的領域内で放射されるすべての情報を収集する受信システム（Ａ）に対し、前記地理的領域にわたって分散された、一般に測定センサと関連付けられている複数のエミッタにより単一の波長λで放射される情報の無線通信路固定網送信システムのための固定受信システム（Ａ）において、少なくとも２つのアンテナ（１）／受信機（２）対（Ｉ、ＩＩ）を備え、前記対（Ｉ、ＩＩ）の各受信機（２）が同じ対（Ｉ、ＩＩ）のただ１つアンテナ（１）と関連付けられており、各受信機（２）からの出力が単一の情報取得オートマトン（４）に接続されており、同じエミッタから到来するが、異なる伝搬路をたどっており、異なる、または逆でさえもある、振幅変換および位相変換が行われている電波の相殺により生じるヌルスポットの影響を防止するために、１つの対（Ｉ、ＩＩ）のアンテナが別の対（Ｉ、ＩＩ）のアンテナ（１）から少なくともλ／４の距離のところに配置されていることを特徴とする、システム。
2. 前記様々な対（Ｉ、ＩＩ）の前記アンテナが建物の同じ屋根の隔たった縁部に設置されていることを特徴とする、請求項１に記載のシステム。
3. システムの前記波長λと関連付けられる周波数が自由周波数の中から選択されることを特徴とする、請求項１または２のいずれか１項に記載のシステム。
4. システムの前記波長λと関連付けられる周波数が専用周波数の中から選択されることを特徴とする、請求項１または２のいずれか１項に記載のシステム。
5. 前記周波数が１００ＭＨｚと９００ＭＨｚを含む１００ＭＨｚから９００ＭＨｚまでの間にあることを特徴とする、請求項２〜４のいずれか１項に記載のシステム。
6. 他のアンテナ（１’）および他の受信機（２’）も備えることを特徴とする、請求項１〜５のいずれか１項に記載のシステム。
7. 前記他のアンテナ（１’）と前記他の受信機（２’）とが相互に直接結合されている（ＩＩＩ）ことを特徴とする、請求項６に記載のシステム。
8. 前記取得オートマトン（４）が前記収集される情報を通信網（Ｂ）に送る通信カード（８）と関連付けられていることを特徴とする、請求項１〜７のいずれか１項に記載のシステム。
9. 前記収集されるデータが任意の種類の測定センサから到来することを特徴とする、請求項１〜８のいずれか１項に記載のシステム。
10. 前記センサが、数量センサ、温度センサ、圧力センサ、速度センサおよび／または位置センサであることを特徴とする、請求項９に記載のシステム。
11. 水量計の遠隔読取りに使用されることを特徴とする、請求項１〜１０のいずれか１項に記載のシステム。
12. それぞれがセンサ／エミッタを備える大型ゴミ容器群の管理に使用されることを特徴とする、請求項１〜１０のいずれか１項に記載のシステム。

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