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Description
本発明は、反射(ミラー利用)光学部品、特に光学系及びこれらの製作に関する。
最新のセンサを採用したマルチスペクトラル及びハイパースペクトラル(過分光)画像化システムの出現により、幾通りかの波長で、又幾通りかの周波数帯で且つ幾通りかの周波数帯全体にわたって輻射を透過する光学系に対する需要が創出され、このような周波数帯は、例えば、近紫外線(380〜435nm)、可視光(435〜656nm)、近赤外線(NIR、656〜1,500nm)、中IR(MIR、3〜5μm)、遠IR(FIR、8〜13μm)等及びこれらの組み合わせである。色収差の観点で、ミラー(鏡)システムが好ましい。というのは、屈折(屈折力型)システムとは異なり、このようなミラーシステムは、周波数帯内においても多くの周波数帯内且つこれら全体にわたって色収差を生じさせないからである。
このような技術の応用分野としては、監視(例えば、企業、商業、自治体等)、通信(例えば、インフォテインメント(エデュテインメントとも言う)等を含むデータ伝送のための自由空間オプチックス)、自動車(例えば、衝突防止のための測距、自動車間距離警報等)、消費者用エレクトロニクス(カムコーダ、全自動カメラ、コンパクトカメラ、携帯電話/PDA、双眼鏡)及び娯楽(動画、ミュージックビデオ、テレビ番組、コマーシャル広告)が挙げられる。
上述のものを含むシステムに関し、先行技術のシステムは、最新型の反射オプチックス、例えば研磨ガラス、アルミニウム及びベリリウムを含むダイヤモンド旋削金属及び炭化珪素を利用している。反射オプチックスを用いるシステムが可能であるが、このようなシステムは、最高約250mmまでのアパーチュアに制限され、これらシステムは、材料の利用可能性、設計上の融通性が限られた僅かな選択及び高いコストによって利用が妨げられている。公知の解決策としては、第1の実質的に反射性の光学ユニットを用いて、像を形成する小さなアパーチュアの第2の実質的に反射系の光学ユニットに、集めた状態のアパーチュアを減少させるか、像を形成する単一の実質的に反射性の光学ユニットを用いるかのいずれかである。
ミラーが利用される大部分の用途では、同一の入射及び出射輻射方向を維持するには2又は3枚以上のミラーが必要である。
公知のシステムに関する問題は、多ミラー構成に関し、これらの組み立て及びアライメントに、多大な追加の時間、労力及びコストが必要であることである。高い性能を達成するためには、組み立て及びアライメント費用が無い状態で好ましい特性を備えた費用効果の良いミラーによる解決策が、非常に望ましい。従来技術に関する別の問題は、施工時間、労力及び費用について関連した量が生じるからである。
電鋳(E成形(E-formed))ミラーをガルバニック手段により製作することが知られている。しかしながら、製作方法に起因した画像品質劣化、特に、マンドレル又はマスタからのミラーの取り外し後に生じる応力除去による表面変形が生じた状態での表面形状の精度は、許容できない場合がある。
もう1つの問題は、個々のE成形ミラーを製造した後に、これらミラーの組み立て及びアライメントと関連したかなり多大な技術的困難及び費用が生じることにある。具体的に言えば、E成形ミラーを組立体の状態に互いに個々に取り付けると、ミラー表面形状の反り又はゆがみが生じる場合があり、この結果、画像品質が劣化し、しかも、ミラーの正確なアライメントを行うには、費用のこのようなアライメントや試験装置が必要である。また、組み立て及びアライメントが可能であると仮定した場合でも、多くの部品を設計し、別々に作って利用することが必要であり、これは、費用が高くつく場合がある。
もう1つの問題は、暗くされていない(unobscured)通常はオフアクシス(軸外し)のミラーシステムで構成される既存のシステムでは、上述の複雑さ及び関連費用は、軸対称ミラーシステムの場合よりも一段と高くなるということにあり、その理由は、入射光軸及び出射光軸が、位置と角度の両方に関して軸合わせできないということにある。しかしながら、これを達成できれば、最適な回折限界性能を得ることができる。
本発明は、上述の課題及び他の課題を解決しようとするものである。
本発明の一態様によれば、反射光学系を製作する方法であって、(a)少なくとも第1のマンドレル及び第2のマンドレルを用意するステップを有し、マンドレルは各々、伸長軸線を備えると共にその一端に、反射面を負の形状で構成するネガ端面を有し、(c)第1のマンドレルと第2のマンドレルを互いに剛性的に且つ解除可能に取り付け、それによりマンドレル組立体を形成するステップを有し、(d)マンドレル組立体を電鋳浴中に位置決めし、所定期間にわたり電鋳作業を実施し、それにより光学系をマンドレル組立体上に形成するステップを有し、(e)マンドレル組立体を光学系から分離するステップを有し、それにより光学系は、少なくとも第1及び第2の細長い中空部分を有し、各中空部分は、それぞれのマンドレルの伸長軸線に一致した軸線を有し、各中空部分は、それぞれのマンドレルのネガ端面に対応した反射面が設けられた第1の端部及び開口している第2の端部を有し、少なくとも第1及び第2の細長い中空部分の軸線は、光路が反射面のところでの反射によって第2の端部相互間に定められるように差し向けられていることを特徴とする方法が提供される。
好ましくは、この方法は、ステップ(a)の後に、(b)連結部分を用意するステップを有し、連結部分は、少なくとも1つの取付け部材を含み、ステップ(c)は、少なくとも1つの取付け部材を用いるステップを含む。
好ましくは、ステップ(b)は、第1のマンドレルと第2のマンドレルとの間に設けられると共にマンドレルの端部相互間に延び、ネガ端面を有する中間マンドレルを用意するステップを含み、製作された光学系は、第1の中空部分と第2の中空部分との間に延びると共に第1の反射面と第2の反射面との間に光路を提供する中間部分を有する。
好ましくは、ステップ(d)は、光学系をマンドレル組立体の外部上に形成するステップから成る。
隣り合うマンドレルの向きは、互いに逆であり、マンドレルの伸長軸線は、少なくとも第1及び第2のマンドレルのネガ端面が実質的に逆向きであるように配置されている。
一実施形態では、隣り合うマンドレルの伸長軸線は、互いに実質的に平行である。
好ましくは、各マンドレルは、円形断面のものである。
一実施形態では、少なくとも第1及び第2のマンドレルのネガ面は、実質的に円錐形である。好ましくは、外面は、約1°〜約5°の円錐角を定めている。
一実施形態では、少なくとも第1及び第2のマンドレルの外面は、実質的に円筒形である。
好ましくは、電鋳浴中の電鋳材料は、マンドレルの熱膨張係数とは異なる熱膨張係数を有する。
中間マンドレルは、折り曲げられて第1及び第2のマンドレルに少なくともネガ端面を備えたこれらの端部に隣接して取り付けられた1つ又は2つ以上の薄片部分を有するのが良い。好ましくは、1つの薄片部分又は各薄片部分は、金属箔又は金属板、例えばアルミニウム箔又はアルミニウム板で作られた部分から成る。
変形例として、中間マンドレルは、成形されて第1及び第2のマンドレルに少なくともネガ端面を備えたこれらの端部に隣接して取り付けられた成形可能且つ硬化可能な材料で構成されている。成形可能な材料は、導電性粒子を含有したポリマー又は樹脂材料から成るのが良い。変形例として、本方法は、導電性膜又は層を成形可能な材料に被着させるステップを有するのが良い。
好ましくは、取付け部材は、位置決め部材を含み、ステップ(c)は、位置決め部材を用いて第1及び第2のマンドレルを位置決めするステップを含む。好ましくは、取付け部材は、ロック部材を含み、ステップ(c)は、ロック部材を位置決め部材に解除可能な当接状態で取り付けるステップを含む。
第1のマンドレル及び(又は)第2のマンドレルは、材料が電鋳作業中に電鋳されて付着するマンドレルの表面が実質的に円筒形又は実質的に円錐形であるように形作られるのが良い。
第1のマンドレル及び(又は)第2のマンドレルは、マンドレルのネガ端面がプラノ状端面、球面状端面、円錐形端面、全体として非球面状端面、トロイダル状端面、回折格子、又はフライアイ(fly eye:ハエの眼)ミラーであるように形作られるのが良い。
或る特定の実施形態では、各マンドレルは、開口端部及び開口端部と反対側のその端部のところに、反射面をネガ形状で構成するネガ端面を有する。
本発明の別の態様によれば、上述の方法によって得ることができる反射光学系が提供される。
本発明の別の態様によれば、反射光学系であって、少なくとも第1及び第2の電鋳された細長い中空部分を有し、各中空部分は、伸長軸線を有し、各中空部分は、開口端部を有すると共に開口端部とは反対側のその端部に反射面を有し、少なくとも第1及び第2の細長い中空部分の軸線は、光路が反射面のところでの反射によって開口端部相互間に定められるように差し向けられていることを特徴とする光学系が提供される。
この光学系は、好ましくは、第1の反射面と第2の反射面との間の光路を提供する中間部分を有する。
好ましくは、少なくとも第1及び第2の中空部分は、互いに一体的に電鋳されている。
好ましくは、中間部分は、少なくとも第1及び第2の中空部分のうちの1つ又は2つ以上と一体的に電鋳されている。
一実施形態では、中空部分の向きは、互いに逆であり、中空部分の伸長軸線は、少なくとも第1及び第2の中空部分の反射面が実質的に逆向きであるように配置されている。
一実施形態では、中空部分の伸長軸線は、互いに実質的に平行である。
好ましくは、中空部分は、各々、円形断面のものである。第1の中空部分及び(又は)第2の中空部分は、実質的に円筒形又は実質的に円錐形であるのが良い。
一実施形態では、第1の中空部分及び(又は)第2の中空部分は、実質的に円錐形であるのが良い。好ましくは、第1の中空部分及び(又は)第2の中空部分は、約1°〜約5°の円錐角を有する。
第1の中空部分の反射面及び(又は)第2の中空部分の反射面は、プラノ状端面、球面状端面、円錐形端面、全体として非球面状端面、トロイダル状端面、又は回折格子であるのが良い。
変形例として、第1の中空部分及び(又は)第2の中空部分の反射面は、多数の反射部分を備えたフライアイ(fly eye:ハエの眼)構造を有するのが良い。反射部分は、領域によってはサイズが等しく又は等しくない場合があり、同一の方向又は異なる方向に向く場合がある。上述の多数の反射部分の表面プロフィールは、同一であっても良く、又、プラノ、球面、円錐、全体として非球面、トロイダル又は回折格子であるのが良い。変形例として、反射部分は、同一ではない表面プロフィールを有しても良い。
本発明の別の態様によれば、反射光学系を製作する方法であって、(a)少なくとも第1のマンドレル及び第2のマンドレルを用意するステップを有し、マンドレルは各々、伸長軸線を備えると共にその一端に、反射面を負の形状で構成するネガ端面を有し、(c)第1のマンドレルと第2のマンドレルを互いに剛性的に且つ解除可能に取り付け、それによりマンドレル組立体を形成するステップを有し、(d)マンドレル組立体を電鋳浴中に位置決めし、所定期間にわたり電鋳作業を実施し、それにより光学系をマンドレル組立体上に形成するステップを有し、(e)マンドレル組立体を光学系から分離するステップを有し、それにより光学系は、少なくとも第1及び第2の細長い中空部分を有し、各中空部分は、それぞれのマンドレルの伸長軸線に一致した軸線を有し、各中空部分は、それぞれのマンドレルのネガ端面に対応した反射面が設けられた第1の端部及び開口している第2の端部を有し、少なくとも第1及び第2の細長い中空部分の軸線は、光路が反射面のところでの反射によって第2の端部相互間に定められるように差し向けられていることを特徴とする方法が提供される。
本発明の別の態様によれば、反射光学系であって、少なくとも第1及び第2の電鋳された細長い中空部分を有し、各中空部分は、伸長軸線を有し、各中空部分は、開口端部を有すると共に開口端部とは反対側のその端部に反射面を有し、少なくとも第1及び第2の細長い中空部分の軸線は、光路が反射面のところでの反射によって開口端部相互間に定められるように差し向けられていることを特徴とする光学系が提供される。
本発明の実施形態によれば、少なくとも2つのE成形ミラーを一体形のコンポーネント形成状態で用いる光学系が製作され、それ自体電鋳可能なミラー及びこれらの連結構造体は、好ましくは、1種類の材料で形成される(ただし、各ミラー及びその連結構造体を別々の材料で形成しても良い)。本発明の最も基本的な構成では、適当な手段、例えば追加の連結構造体(しかしながら、必ずしもそうである必要はない)により互いに連結された2つのマンドレルが用いられる(2つのミラーを製作するために)。本発明は、例えば、像形成(結像)用途のためのデュアルミラーシステムに関して特に有利である。
本発明の一利点は、本発明により、実質的にE成形ミラープロセスを利用した高性能であり費用効果が良い多ミラー画像化又はアフォーカル非画像化システムが解決策として提供されるということにある。
本発明の利点及び特徴としては、従来型のガラス研磨、ダイヤモンド旋削金属、炭化珪素及び従来型E成形ミラー基板と比較して、費用効果が著しく良くしかも高性能の多ミラー画像化手段の提供が挙げられる。本発明により得られる大幅なコスト節減及び高性能は、組み立て及びアライメント作業の実質的な減少及び場合によっては無くすことに起因して生じる。
本発明の他の利点としては、以下が挙げられる。
総部品数が実質的に減少し、これと関連して設計、施工及び製作に要する費用が減少すること。
暗くされていないオフアクシスミラー構成において回折限界性能及び高い透過率が得られること。
高い剛性を備えると共に振動敏感性が低い一体形構造が得られること。
受動的にアサーマルな設計構成が得られること。
多くの別々の視野及びズームオプチックス輻射スループットに対する適合性が増大すること。
システム密封のための前窓を容易に取り付けることができること。
ベイリンググレア及びスプリアス光スループットを減少させる組み込み型バッフルを提供できること。
暗くされていないオフアクシスミラー構成において、IR周波数帯における熱的分解能を減少させると共に非IR周波数帯におけるコントラストを減少させる望ましくない「クモ型」支持構造体が無くなること。
全ての輻射入力及び出力構成、例えばアフォーカル構成、対物構成、リレー構成等について実施可能であること。
全体的な構造的寸法に対して薄い材料構造の採用により軽量化が得られること。
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全ての輻射入力及び出力構成、例えばアフォーカル構成、対物構成、リレー構成等について実施可能であること。
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本発明の別の用途は、極紫外線周波数帯(EUV:13.5nm)で動作するリソグラフィー光学系における用途である。この場合、像が形成される照明されたシリコンウェーハ標的を横切ってほぼ一定の輻射エネルギー密度を提供するための性能上の要件が存在する。本発明の実施形態は、この要件に合うよう全体的に又は部分的に光学系を形成するのに適した方法を提供する。具体的に言えば、所望の性能を最適化するために、反射面のうちの少なくとも1つは、好ましくは、フライアイ(fly eye)構造と通称されている多数のミラー部分を有し、これらミラー部分は、輻射の向きを所定の仕方で変える。理想的には、これら多数の反射部分の各々は、反射された輻射が最適な方向に向くよう別々に差し向けられた表面を有する。
本明細書を参照すると、少なくとも第1及び第2のマンドレルは、当業者には知られているように光学マンドレルから成り、即ち、これらマンドレルは、結果的に得られた光学系の反射面に相当するよう形作られると共に条件づけられた少なくとも1つの表面を有し、これに対し、中間マンドレルは、このような表面を必ずしも備えておらず、非光学タイプの単純なマンドレルから成っても良い。
さらに、本明細書において「ネガ面」という用語は、別段の指定がなければ、ネガ状に形成された表面を意味し、これらに呼応して、ポジ状に形成された表面が存在する。したがって、「ネガ面」という表現は、表面の光学的パワーになんら関係するものではなく、表面は、結果的に得られる光学系の光学設計に応じて、適宜、正(凸)であっても良く、負(凹)であっても良く、ゼロ(プラノ)であっても良い。
次に、添付の図面を参照して本発明の実施形態を例示として詳細に説明する。
本明細書及び図面において、同一の参照符号は、同一の要素を示すために用いられている。別段の指定がなければ、個々の設計上の特徴及びコンポーネントを本明細書において開示した任意他の設計上の特徴及びコンポーネントと組み合わせて用いることができる。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態としての光学系製作方法で用いられるマンドレル組立体を分解状態で示す正面側斜視図、図1(b)は、本発明の第1の実施形態としての光学系製作方法で用いられるマンドレル組立体を分解状態で示す側面図である。マンドレル組立体100は、第1のマンドレル102及び第2のマンドレル104を有している。この場合、第1のマンドレル102は、第2のマンドレル104よりも大径であるが、これらマンドレルは、同一サイズ又は実質的に同一サイズのものであって良い。この実施形態では、外径は、数センチメートルであるが、外径は、特定の用途に合うよう任意適当なサイズのものであって良い。適切には、マンドレル102,104は、適当な熱膨張係数(以下に説明する)を有するアルミニウム又は任意他の材料で作られる。マンドレル102,104は、機械加工、研削及び研磨又は当業者には周知である他の技術の任意適当な組み合わせを用いて形作られる。この実施形態では、マンドレル102,104の外面は、形状が円錐形であり、小さな円錐角(例えば、1°〜5°の円錐角)を有している。しかしながら、円筒形を含む他の形状を用いても良い。
第1のマンドレル102は、隆起部分106及び大断面部分を有し、この大断面部分の表面108上には金属が製作プロセス中、電鋳により被着され、これについては以下において説明する。同様に、第2のマンドレル104は、隆起部分110及び大断面部分を有し、この大断面部分の表面112上には金属が製作プロセス中、電鋳により被着されるが、これについては以下において説明する。
第1のマンドレル102は、一端に端部アパーチュア114を有すると共にその他端部にネガ面116(第1の反射面又はミラー要素をネガの状態で形成する)を有する。同様に、第2のマンドレル104は、一端に端部アパーチュア118を有すると共にその他端部にネガ面120(第2の反射面又はミラー要素をネガの形態で形成する)を有する。(ただし、「端部アパーチュア」114,118と言う場合、このようなアパーチュアは、周囲環境に対して開口しても良く、或いは開口していなくても良く、即ち、アパーチュアは、輻射を受け入れるのに十分光学的に開いており、従って、周囲環境に対しては開口しており又は光学的に透明な要素、例えばガラス、パースペックス(Perspex)、硫化亜鉛又はプレート又はフィルタ要素の他の形態で密封されても良く、光学的に透明な要素は、用途に応じて、あらゆるEM輻射又は任意の周波数帯又は複数波数帯のこのような輻射を通過させることができる。)
さらに、ネガ面116,120は、適切には球面であるが、これら表面は(要件に応じて)、他の適当な形状を有しても良い。変形例として、適当な処理(即ち、機械加工、研削)により、ネガ面116,120は、多数の反射部分を有するフライアイ(fly eye)ミラー構成のネガ型であっても良い。
マンドレル組立体100を組み立てるために、金属スペーサ122及びボルト124が用いられる。スペーサ122は、適当な金属、例えばステンレス鋼で作られており、マンドレル102,104のそれぞれの表面108,112を受け入れてこれに当接するよう精密に形作られた凹部126を有するよう機械加工されている。ボルト124は、マンドレル102の内部から機械加工された穴128を通り、スペーサ122を通り、そしてマンドレル104に設けられた別のボルト穴129を通り、次にマンドレル104内のナット又はねじ山(図示せず)によって固定される。
オプションとして、例えば鋼で作られ、剛性構造を提供するのに十分な厚さの機械的フレーム(図示せず)、例えばU字形又はJ字形フレームを代替的に又は追加的にマンドレル102,104に取り付けてこれらを互いに固定する。フレームは、マンドレルの大量生産及び高精度のアライメントの際の再使用に適している。これについては、以下に説明する図10(a)〜図10(c)を参照されたい。
図2(a)は、図1のマンドレル組立体の側面図、図2(b)は、図1のマンドレル組立体の正面側斜視図である。これは、中間マンドレル202をマンドレル組立体100に形成するステップを示しており、これにより、電鋳作業中、内側中空通路又は光路(図示せず)を構成する連結部分が結果的に得られる光学系中に形成され、これについては後で説明する。
中間マンドレル202は、適切には、導電性箔又は薄板(例えば、アルミニウム又は他のこれに類似した適当な材料)を2つの互いに取り付けられたマンドレル102,104に固定する(例えば、接着剤を用いて)ことによって形成される。変形例として、中間マンドレル202を適切には、成形可能な材料、例えば樹脂、ポリマー又は接着剤を塗布して初期の形状を形成することにより形成しても良く、しかる後、材料を金属塗料、箔又は他の導電性被膜で被覆し、次に金属を電鋳することができる導電性の表面を形成する。
マンドレル組立体100は、いったん組み立てられると、光学系を製作するために用いられる。厚さが100nmの反射層、例えば金層を、当業者には知られている技術を用いてマンドレルのネガ面116,120の各々上に形成する。しかしながら、10nmという薄い厚さ又は10〜200nm、より詳細には10〜100nmの厚さを用途に応じて用いるのが良く、即ち、可視光については100nm、x線については200nmを用いるのが良い。
次に、マンドレル組立体100を電鋳浴(図示せず)中に配置し、当業者には知られている電鋳技術を用いて電鋳を実施する。この実施形態では、電鋳材料は、ニッケルであり、電鋳は、約50℃で行われる。しかしながら、他の材料(及びマンドレルと電鋳材料の組み合わせ)を用いても良く、材料(組み合わせ)は、電鋳後の分離(以下を参照されたい)を容易にするよう互いに異なる、好ましくは著しく異なる熱膨張係数を有するようなものである。
図3(a)は、図1のマンドレル組立体を用いて製作された光学系の正面側斜視図、図3(b)は、図1のマンドレル組立体を用いて製作された光学系の正面図である。光学系300は、第1の(大径)部分302、第2の部分304及び中間部分306を有し、中間部分は、内側ミラー又は反射面310,312相互間の内側光路308(図3(b))を包囲している。
この実施形態では、光学系300をマンドレル組立体100から分離するには、適当な手段、例えば水冷又は空冷により全体を冷却する。熱膨張係数の差は、作用効果上、アルミニウム製マンドレルが光学系に対して縮み、それにより部品を分離することができるということを意味している。ボルト124を弛め、スペーサ122を外し、中間マンドレル202の分離を可能にし、これらの各々は、単純に落下して光学系300から外れることができる。
変形例として(材料に応じて)、光学系300をマンドレル組立体100から分離するには、適当な手段、例えばオーブンにより全体を加熱する。
図4は、本発明の第2の実施形態としての光学系の製作方法で用いられるマンドレル組立体を分解状態で示す断面図である。これは、以下に説明することを除き、第1の実施形態の場合と同一である。図5は、図4のマンドレル組立体を分解状態で示す別の図である。図6は、組み立て状態の図4のマンドレル組立体の別の図である。
図4〜図6を参照すると、この実施形態では、組み立ての際、マンドレル102′内にAの方向に、次に矢印Bの方向に挿入し、マンドレル102′の位置合わせ穴404,406中に通す。この場合、中間マンドレル202′は、貫通穴408,410を有し、位置合わせツール402の枝部412,414がこれら貫通穴を通過し、ついには、これら枝部が最終的に、第2のマンドレル104′に設けられた受入れ穴416,418を通過する。ロック部材420を第2の(上側の)マンドレル104′中に通す。枝部412,414がいったん矢印Bの方向にいっぱいまで動くと、ロック部材を定位置に動かして位置合わせ部材を固定し、この場合、肩422,424がヘッド426,428の下側側部に枝部412,414の端部のところで係合してこれに当接する。このように、マンドレル102′,104′は、アライメントの際、位置合わせ部材402及びロック部材420によって互いにしっかりと取り付けられる。
図7は、第2の実施形態としての光学系製作方法の実施中、電鋳後の図4のマンドレル組立体を示す図である。図8は、図4のマンドレル組立体の分解及び製作された光学系の取り出しを順番に示す種々の部分図(a)〜(h)から成る図である。マンドレル組立体100′を電鋳後に光学系700から分離することは、第1の実施形態の場合と本質的に同一であり、マンドレル組立体100′の組み立ての逆の手順から成る。図9は、図8の製作された光学系の別の詳細図である。
図7〜図9を参照すると、製作された光学系700は、第1の(中空の)部分702及び第2の(中空の)部分704を有している。第1の部分702は、第1の(内側の)反射面710を備えた第1の端壁708を有し、第2の部分704は、第2の(内側の)反射面714を備えた第2の端壁712を有している。中間連結部分706が、第1の反射面710と第2の反射面714との間に内部光路をもたらす。
製作された光学系700は、デュアルミラー光学系を構成しており、入口アパーチュア716に入った(矢印C)輻射は、第1の反射面710のところで反射され、第2の反射面714に向かって進む(全体として、矢印Dの方向に)。次に、これら輻射は、反射されて出口アパーチュア710から出る(全体として矢印Eの方向で)。光学系700の作用効果は、アフォーカルリレーを提供することにある(即ち、コリメートされた輻射が入り、コリメートされた輻射が出る)。一実施形態では、例えば、300mmのビームサイズを150mmのビームサイズに変換することができる。
出てきた輻射を必要ならば別のオプチックス、例えば2次(屈折)光学系(図示せず)を介して適当なレシーバ又はセンサ(例えば、CCDアレイ、TV/ビデオカメラ)で受け取ることができる。
E成形法(賛否両論あり)に関する追加の要点を以下に記載する。
システムは、システムを通る輻射経路を制限し又は制御するのに重要な物理的停止部又は1つ若しくは複数の瞳又は中間像を有し、このシステムは、検出器が反射表面アパーチュア内に入る輻射しか検出すべきではない8〜13μmの周波数帯では特に重要であり、最も大きな分解可能な最小温度差(MRTD)が提供され、即ち、このシステムは、物空間場面では僅かな温度差に最も敏感である。
散乱により引き起こされるベイリンググレア及び主としてシステム内のスプリアス反射光を減少させる光学バッフルを次の技術、即ち、
a)光沢のある表面のサンドブラスチング、
b)光沢のある表面が既にモノリシックコンポーネント内に存在していることを念頭に置いて、光沢のある表面のつや消し黒化塗装又は処理、
c)表面のライリング(rilling)、次にa)及び(又は)b)の実施のうちの1つ又は2つ以上を用いて本発明の範囲内で提供できる。
システムは、システムを通る輻射経路を制限し又は制御するのに重要な物理的停止部又は1つ若しくは複数の瞳又は中間像を有し、このシステムは、検出器が反射表面アパーチュア内に入る輻射しか検出すべきではない8〜13μmの周波数帯では特に重要であり、最も大きな分解可能な最小温度差(MRTD)が提供され、即ち、このシステムは、物空間場面では僅かな温度差に最も敏感である。
散乱により引き起こされるベイリンググレア及び主としてシステム内のスプリアス反射光を減少させる光学バッフルを次の技術、即ち、
a)光沢のある表面のサンドブラスチング、
b)光沢のある表面が既にモノリシックコンポーネント内に存在していることを念頭に置いて、光沢のある表面のつや消し黒化塗装又は処理、
c)表面のライリング(rilling)、次にa)及び(又は)b)の実施のうちの1つ又は2つ以上を用いて本発明の範囲内で提供できる。
図10(a)〜図10(c)は、本発明の別の実施形態に従って隣り合うマンドレルを互いに解除可能に取り付ける種々の手段を示す図である。これは、以下に説明することを除き、先の実施形態と同一である。
この場合、金属スペーサ122及びボルト124は、省かれている。その代わり、主バー1002及び脚部1004,1006を有するフレーム1000が用いられている。フレーム1000は、適当な金属、例えばステンレス鋼で作られ、取付け部材1008,1010を受け入れるよう精密に形作られたチャネルを有するよう機械加工されている。
一実施形態(図10(a))では、マンドレル102,104は、一体のボルト状ねじ山付き突出部1012,1014を備えた中実の物品である。これら突出部により、マンドレル102,104をナット1016,1018の使用によりフレーム1000に剛性的に且つ解除可能に取り付けることができる。しかしながら、変形例では、マンドレル102,104は、雌ねじ(図示せず)を備えた凹部(チャネル)を備えても良く、それにより、取付け部材1008,1010は、チャネルのねじ山に対応したねじ山を有するボルトを有し、それにより、フレーム1000への取付けが可能である。
別の実施形態(図10(b))では、マンドレル102,104は、中実又は部分的に中空の物品であって良い。この場合、フレーム1000′は、主バー1002′及び脚部1004′,1006′を有している。フレーム1000′は、適当な金属、例えばステンレス鋼で作られ、脚部1004′,1006′を収容するよう精密に形作られたチャネルを有するよう機械加工されている。各脚部1004′,1006′は、ねじ山付き端部を有し、それにより、脚部をナット1016′,1018′の使用により主バー1002′に取り付けることができると共にボルト1020,1022の使用によりマンドレル102,104の端部106′,110′に取り付けることができる。
さらに別の実施形態(図10(c))では、フレーム1000″は、ベース1003及び直立部1005,1007を有している。第1のマンドレル102は、中実であっても良く、中空であっても良く又は小さな凹部を備えた中実であっても良く、この第1のマンドレル102は、ねじ山付き端部1014″を備えた第1の突出部1024を有している。このように、第1のマンドレル102は、定位置に固定的に且つ解除自在に設けられると共にナット1018″により直立部1007に取り付けられている。第2のマンドレル104は、中実であっても良く、中空であっても良く又は小さな凹部を備えた中実であっても良く、この第2のマンドレル104は、ねじ山付き端部1012″を備えた第2の突出部1026を有している。このように、第2のマンドレル104は、定位置に固定的に且つ解除自在に設けられると共にナット1016″により直立部1005に取り付けられている。
図11は、2マンドレルシステムに関するマンドレル軸線の相対的配置状態を示している。或る特定の実施形態では、第2のマンドレル104の軸線a1は、第1のマンドレルの軸線a2に実質的に平行であるのが良く、このことは、軸線a1,a2のなす角度θが、小さな角度であり又はゼロであることを意味している。小さな角度は、例えば、5°未満、より好ましくは2°未満、更により好ましくは1°未満であるのが良い。
用途に応じて、角度θは、光学設計に合うように任意適当な値を有しても良いが、適切には、90°よりもかなり小さく、代表的には45°よりも小さい。
図12(a)〜図12(f)は、3マンドレルシステムに関するマンドレル軸線の相対的配置状態を示す図である。図12(a)は、第3のマンドレル103が設けられていること及びマンドレルの対応の軸線a1,a2,a3を示しており、図12(b)で理解されるように、この場合、軸線a1,a2,a3は、互いに実質的に平行である。しかしながら、図12(c)〜図12(f)で理解されるように、軸線の配置及びこれら軸線相互間の角度(θ,α,β)について多くの組み合わせが考えられる。同様な検討事項は、より多くのマンドレル(軸線)が用いられた場合に当てはまる。
Claims (34)
- 反射光学系を製作する方法であって、
(a)少なくとも第1及び第2の細長いマンドレルを用意するステップを有し、前記マンドレルは各々、伸長軸線を備えると共にその一端に、反射面を負の形態で構成するネガ端面を有し、
(c)前記第1のマンドレルと前記第2のマンドレルを互いに剛性的に且つ解除可能に取り付け、それによりマンドレル組立体を形成し、前記第1及び第2のマンドレルは実質的に逆の向きに向けられ、前記第1及び第2のマンドレルの前記伸長軸線が、オフアクシスとなるように配置される、ステップを有し、
(d)前記マンドレル組立体を電鋳浴中に位置決めし、所定期間にわたり電鋳作業を実施し、それにより光学系を前記マンドレル組立体上に形成するステップを有し、
(e)前記マンドレル組立体を前記光学系から分離するステップを有し、それにより前記光学系は、少なくとも第1及び第2の細長い中空部分を有し、
各前記中空部分は、それぞれの前記マンドレルの前記伸長軸線に一致した軸線を有し、 各前記中空部分は、それぞれの前記マンドレルの前記ネガ端面に対応した反射面が設けられた第1の端部及び開口している第2の端部を有し、
前記少なくとも第1及び第2の細長い中空部分の前記軸線は、前記反射面同士が斜めに向き合い、光路が前記第1の中空部分の前記第2の端部から、前記第1の中空部分の前記第1の端部そして前記第2の中空部分の前記第1の端部を介して、前記第2の中空部分の前記第2の端部へと定められるように差し向けられ、前記光学系がオフアクシスとなっている、
ことを特徴とする方法。 - ステップ(a)の後に、
(b)連結部分を用意するステップを有し、前記連結部分は、少なくとも1つの取付け部材を含み、
前記ステップ(c)は、前記少なくとも1つの取付け部材を用いるステップを含む、
請求項1記載の方法。 - ステップ(b)は、前記第1のマンドレルと前記第2のマンドレルとの間に設けられると共に前記第1及び第2のマンドレルの前記ネガ端面を有する端部相互間に延びた、中間マンドレルを用意するステップを含み、前記製作された光学系は、前記第1の中空部分と前記第2の中空部分との間に延びると共に前記第1の反射面と前記第2の反射面との間に光路を提供する中間部分を有する、
請求項1又は2記載の方法。 - ステップ(d)は、前記光学系を前記マンドレル組立体の外部上に形成するステップから成る、
請求項1、2又は3記載の方法。 - 隣り合う前記第1及び第2のマンドレルの向きは、互いに逆であり、前記第1及び第2のマンドレルの前記伸長軸線は、前記少なくとも第1及び第2のマンドレルの前記ネガ端面が実質的に逆向きであるように配置されている、
請求項1ないし4のいずれか1項に記載の方法。 - 隣り合う前記第1及び第2のマンドレルの前記伸長軸線は、互いに実質的に平行である、
請求項5記載の方法。 - 前記第1及び第2のマンドレルは、それぞれ円形断面のものである、
請求項1ないし6のいずれか1項に記載の方法。 - 前記少なくとも第1及び第2のマンドレルの外面は、実質的に円錐形である、
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。 - 前記外面は、1°〜5°の円錐角を定めている、
請求項8記載の方法。 - 前記少なくとも第1及び第2のマンドレルの前記外面は、実質的に円筒形である、
請求項1ないし7のいずれか1項に記載の方法。 - 前記電鋳浴中の電鋳材料は、前記第1及び第2のマンドレルの熱膨張係数とは異なる熱膨張係数を有する、
請求項1ないし10のいずれか1項に記載の方法。 - 前記中間マンドレルは、折り曲げられて前記第1及び第2のマンドレルに少なくとも前記ネガ端面を備えたこれらの端部に隣接して取り付けられた1つ又は2つ以上の薄片部分を有する、
請求項3に記載の方法。 - 前記1つ又は2つ以上の前記薄片部分は、それぞれ金属箔又は金属板、例えばアルミニウム箔又はアルミニウム板で作られた部分から成る、
請求項12記載の方法。 - 前記中間マンドレルは、成形されて前記第1及び第2のマンドレルに少なくとも前記ネガ端面を備えたこれらの端部に隣接して取り付けられた成形可能且つ硬化可能な材料で構成されている、
請求項3に記載の方法。 - 前記成形可能な材料は、導電性粒子を含有したポリマー又は樹脂材料から成る、
請求項14記載の方法。 - 導電性膜又は層を前記成形可能な材料に被着させるステップを有する、
請求項14記載の方法。 - 前記取付け部材は、位置決め部材を含み、前記ステップ(c)は、前記位置決め部材を用いて前記第1及び前記第2のマンドレルを位置決めするステップを含む、
請求項2ないし16のいずれか1項に記載の方法。 - 前記取付け部材は、ロック部材を含み、ステップ(c)は、前記ロック部材を前記位置決め部材に解除可能な当接状態で取り付けるステップを含む、
請求項17記載の方法。 - 前記第1のマンドレル及び(又は)前記第2のマンドレルは、材料が前記電鋳作業中に電鋳されて被着される前記第1のマンドレル及び(又は)前記第2のマンドレルの表面が実質的に円筒形又は実質的に円錐形であるように形作られている、
請求項1ないし18のいずれか1項に記載の方法。 - 前記第1のマンドレル及び(又は)前記第2のマンドレルは、前記第1のマンドレル及び(又は)前記第2のマンドレルの前記ネガ端面がプラノ状端面、球面状端面、円錐形端面、全体として非球面状端面、トロイダル状端面、回折格子、又はフライアイ(fly eye:ハエの眼)ミラーであるように形作られている、
請求項1ないし19のいずれか1項に記載の方法。 - 前記第1及び第2のマンドレルは、それぞれ開口端部及び前記開口端部と反対側のその端部のところに、反射面をネガ形状で構成するネガ端面を有する、
請求項1ないし20のいずれか1項に記載の方法。 - 請求項1ないし21のいずれか1項に記載の方法によって得ることができる反射光学系。
- 反射光学系であって、
少なくとも第1及び第2の電鋳された細長い中空部分を有し、各前記中空部分は、伸長軸線を有し、各前記中空部分は、開口端部を有すると共に前記開口端部とは反対側のその端部に反射面を有し、
前記少なくとも第1及び第2の細長い中空部分の前記軸線は、前記反射面同士が実質的に対向し、光路が前記反射面のところでの反射によって前記開口端部相互間に定められるように差し向けられ、前記光学系がオフアクシスとなっており、
前記反射光学系は請求項1ないし21のいずれか1項に記載の方法によって製造される、
ことを特徴とする光学系。 - 前記第1の反射面と前記第2の反射面との間の前記光路を提供する中間部分を更に有する、
請求項23記載の光学系。 - 前記少なくとも第1及び第2の中空部分は、互いに一体的に電鋳されている、
請求項23又は24記載の光学系。 - 前記中間部分は、前記少なくとも第1及び第2の中空部分のうちの1つ又は2つ以上と一体的に電鋳されている、
請求項24又は25記載の光学系。 - 前記中空部分の向きは、互いに逆であり、前記中空部分の前記伸長軸線は、前記少なくとも第1及び第2の中空部分の前記反射面が実質的に逆向きであるように配置されている、
請求項23ないし26のいずれか1項に記載の光学系。 - 前記中空部分の前記伸長軸線は、互いに実質的に平行である、
請求項27記載の光学系。 - 前記中空部分は、各々、円形断面のものである、
請求項25ないし28のいずれか1項に記載の光学系。 - 前記第1の中空部分及び(又は)第2の中空部分は、実質的に円錐形である、
請求項29記載の光学系。 - 前記第1の中空部分及び(又は)第2の中空部分は、1°〜5°の円錐角を有する、
請求項30記載の光学系。 - 前記第1の中空部分及び(又は)第2の中空部分は、実質的に円筒形である、
請求項29記載の光学系。 - 前記第1の中空部分の前記反射面及び(又は)前記第2の中空部分の前記反射面は、プラノ状端面、球面状端面、円錐形端面、全体として非球面状端面、トロイダル状端面、又は回折格子である、
請求項23ないし32のいずれか1項に記載の光学系。 - 前記反射面のうちの少なくとも1つは、多数の反射部分を備えたフライアイ(fly eye:ハエの眼)構造を有する、
請求項23ないし32のいずれか1項に記載の光学系。
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2007
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