JP2009537142A5 - - Google Patents

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本発明は、米国国立衛生研究所によって授与された補助金CA122840およびCA127300、DOD補助金PC031149およびGeorge H.Whipple Professorship Endowmentの下での政府支援によって行われた。政府は本発明において一定の権利を有する。
1.背景
アンドロゲンおよび上皮−間葉相互作用は前立腺の成長および発達のために必要である。アンドロゲンシグナル伝達は、アンドロゲン受容体(AR)を通して起こり(非特許文献1;非特許文献2)これは、すべての哺乳動物の前立腺の中の間質と上皮の両方で見出される。機能的なアンドロゲン/ARシグナル系を欠いているマウスは、正常な前立腺を発達させることに失敗する(非特許文献3;非特許文献4)。先駆的な発達の研究は、上皮ではなく間質のARが、上皮細胞の同一性、形態学、芽形成、管分岐、増殖、アポトーシス、および分泌プロフィールの調節のために必須であることを示した(非特許文献5;非特許文献6)。実験的証拠は、上記ARが、アンドロゲンによって活性化されたときに、細胞増殖が増加するという教義的に保持されている仮説に導いた(非特許文献7;非特許文献8;非特許文献9)。この概念は、前立腺疾患のための鍵となる治療である、アンドロゲン除去療法の中心的な前提である。多くの研究が、間質ARが鍵となる発生事象を媒介していることを実証してきたが(非特許文献5;非特許文献6)、これらの研究は、典型的には、短時間にわたって評価されたので、表現型が顕在化するために数ヶ月を要し得る事象の再現は、十分に試験されていない可能性がある。
上皮アンドロゲン受容体(AR)に関連する方法および組成物が開示される。
本発明の好ましい実施形態では、例えば以下の方法が提供される:
(項目1)
上皮組織特異的プロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲンまたはアンドロゲン受容体遺伝子を含むベクターを被験体に投与する工程を包含する、該被験体における細胞増殖を阻害する方法。
(項目2)
上皮組織特異的プロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲンまたはアンドロゲン受容体遺伝子を含むベクターを被験体に投与する工程を包含する、該被験体における癌を治療する方法。
(項目3)
前記癌が前立腺癌である、項目2に記載の方法。
(項目4)
抗アンドロゲンまたは抗アンドロゲン受容体薬剤を前記被験体に投与する工程をさらに包含し、該薬剤が間質組織に標的化される、項目2に記載の方法。
(項目5)
抗アンドロゲンまたは抗アンドロゲン受容体薬剤を被験体に投与する工程を包含し、該薬剤が間質組織に標的化される、該被験体における癌を治療する方法。
(項目6)
前記癌が前立腺癌である、項目2〜4のいずれか1項に記載の方法。
(項目7)
前記薬剤が抗アンドロゲンまたは抗アンドロゲン受容体抗体である、項目4または5に記載の方法。
(項目8)
前記薬剤が間質組織標的化部位を含む抗体融合タンパク質である、項目7に記載の方法。
(項目9)
前記薬剤が抗アンドロゲンまたは抗アンドロゲン受容体siRNAである、項目5に記載の方法。
(項目10)
前記siRNAが配列番号13、20、または21に示される配列を含む、項目9に記載の方法。
(項目11)
前記薬剤がASC−J9である、項目5に記載の方法。
(項目12)
アンドロゲン受容体プロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲン受容体遺伝子を含むベクター。
(項目13)
前記ベクターが上皮組織に標的化される、項目12に記載のベクター。
(項目14)
項目12に記載のベクターを被験体に投与する工程を包含する、細胞増殖を阻害する方法。
(項目15)
項目12に記載のベクターを被験体に投与する工程を包含する、癌を治療する方法。
(項目16)
前記癌が前立腺癌である、項目15に記載の方法。
(項目17)
アンドロゲンプロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲン遺伝子を含むベクター。
(項目18)
前記ベクターが上皮組織に標的化される、項目17に記載のベクター。
(項目19)
項目17に記載のベクターを被験体に投与する工程を包含する、細胞増殖を阻害する方法。
(項目20)
項目17に記載のベクターを被験体に投与する工程を包含する、癌を治療する方法。
(項目21)
前記癌が前立腺癌である、項目20に記載の方法。
(項目22)
上皮組織特異的プロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲンまたはアンドロゲン受容体遺伝子を含むベクター。
(項目23)
項目22に記載のベクターを被験体に投与する工程を包含する、細胞増殖を阻害する方法。
(項目24)
項目22に記載のベクターを被験体に投与する工程を包含する、癌を治療する方法。
(項目25)
前立腺成長を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、前立腺細胞に該薬剤を投与する工程、および該細胞上の上皮アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した上皮アンドロゲン受容体の増加が、前立腺成長を阻害する薬剤であることを示す、方法。
(項目26)
アンドロゲン依存性腫瘍増殖を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、前立腺細胞に該薬剤を投与する工程、および該細胞上の上皮アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した上皮アンドロゲン受容体の増加が、アンドロゲン依存性腫瘍増殖を阻害する薬剤であることを示す、方法。
(項目27)
前立腺成長を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、被験体から組織サンプルを入手する工程、該サンプルに該薬剤を投与する工程、および該組織中の上皮アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した上皮アンドロゲン受容体の増加が、前立腺成長を阻害する薬剤であることを示す、方法。
(項目28)
前立腺成長を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、前立腺細胞に該薬剤を投与する工程、および該細胞上の間質アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した間質アンドロゲン受容体の減少が、前立腺成長を阻害する薬剤であることを示す、方法。
(項目29)
アンドロゲン依存性腫瘍増殖を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、前立腺細胞に該薬剤を投与する工程、および該細胞上の間質アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した間質アンドロゲン受容体の減少が、アンドロゲン依存性腫瘍増殖を阻害する薬剤であることを示す、方法。
(項目30)
前立腺成長を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、被験体から組織サンプルを入手する工程、該サンプルに該薬剤を投与する工程、および該組織中の間質アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した間質アンドロゲン受容体の減少が、前立腺成長を阻害する薬剤であることを示す、方法。
(項目31)
AR遺伝子が破壊されており、該破壊された遺伝子は、プロモーターに作動可能に結合されているリコンビナーゼの作用によって産生される、細胞。
(項目32)
前記細胞が、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、乳房細胞、乳癌細胞、卵巣細胞、卵巣癌細胞、前立腺細胞、精巣細胞、骨細胞、脳細胞、神経細胞、または筋肉細胞である、項目31に記載の細胞。
(項目33)
前記細胞が前立腺癌細胞または前立腺癌細胞株である、項目32に記載の細胞。
(項目34)
前記プロモーターが組織特異的プロモーターである、項目31に記載の細胞。
(項目35)
前記組織特異的プロモーターが前立腺上皮特異的プロモーターである、項目34に記載の細胞。
(項目36)
前記前立腺上皮特異的プロモーターが、プロバシンプロモーター、前立腺分泌タンパク質−94(PSP94)プロモーター、およびNkx3.1プロモーターからなる群より選択される、項目35に記載の細胞。
(項目37)
前記組織特異的プロモーターが前立腺間質特異的プロモーターである、項目34に記載の細胞。
(項目38)
前記前立腺間質特異的プロモーターがARA55プロモーターまたはトランスジェリン(transgelin)プロモーターである、項目37に記載の細胞。
(項目39)
前記プロモーターが上皮前立腺細胞と間質前立腺細胞との両方において発現される、項目31に記載の細胞。
(項目40)
前記プロモーターがMxプロモーターである、項目39に記載の細胞。
(項目41)
前記AR遺伝子がマウスAR遺伝子である、項目31に記載の細胞。
(項目42)
前記AR遺伝子の残基857において置換をさらに含む、項目41に記載の細胞。
(項目43)
前記置換がThrからAlaの置換(T857A)である、項目42に記載の細胞。
(項目44)
前記AR遺伝子がヒトAR遺伝子である、項目31に記載の細胞。
(項目45)
前記AR遺伝子の残基877において置換をさらに含む、項目44に記載の細胞。
(項目46)
前記置換がThrからAlaの置換(T877A)である、項目45に記載の細胞。
(項目47)
前記リコンビナーゼがCreリコンビナーゼである、項目31に記載の細胞。
(項目48)
前記破壊されたAR遺伝子が第1および第2のloxP部位を含む、項目31に記載の細胞。
(項目49)
前記破壊されたAR遺伝子がナンセンス変異を含む、項目31に記載の細胞。
(項目50)
前記第1および第2のloxP部位が前記ナンセンス変異に隣接する、項目49に記載の細胞。
(項目51)
前記破壊されたAR遺伝子がミスセンス変異を含む、項目31に記載の細胞。
(項目52)
第1および第2のloxP部位が前記ミスセンス変異に隣接する、項目51に記載の細胞。
(項目53)
前記破壊されたAR遺伝子が遺伝子カセットを含む、項目31に記載の細胞。
(項目54)
第1および第2のloxP部位が前記遺伝子カセットに隣接する、項目53に記載の細胞。
(項目55)
項目31〜54に記載の細胞を含むトランスジェニック哺乳動物。
(項目56)
前記哺乳動物がマウスである、項目55に記載のトランスジェニック哺乳動物。
(項目57)
前記マウスがトランスジェニックマウス前立腺腺癌(adenocarsinoma)(TRAMP)マウスである、項目56に記載のトランスジェニック哺乳動物。
(項目58)
破壊されたAR遺伝子を含むトランスジェニック哺乳動物であって、該破壊された遺伝子は、プロモーターに作動可能に結合されているリコンビナーゼの作用によって産生される、トランスジェニック哺乳動物。
(項目59)
前記プロモーターが組織特異的プロモーターである、項目58に記載の哺乳動物。
(項目60)
前記組織特異的プロモーターが前立腺上皮特異的プロモーターである、項目59に記載の哺乳動物。
(項目61)
前記前立腺上皮特異的プロモーターが、プロバシンプロモーター、前立腺分泌タンパク質−94(PSP94)プロモーター、およびNkx3.1プロモーターからなる群より選択される、項目60に記載の哺乳動物。
(項目62)
前記組織特異的プロモーターが前立腺間質特異的プロモーターである、項目59に記載の哺乳動物。
(項目63)
前記前立腺間質特異的プロモーターがARA55プロモーターまたはトランスジェリンプロモーターである、項目62に記載の哺乳動物。
(項目64)
前記プロモーターがMxプロモーターである、項目58に記載の哺乳動物。
(項目65)
前記AR遺伝子がマウスAR遺伝子である、項目58に記載の哺乳動物。
(項目66)
前記AR遺伝子の残基857において置換をさらに含む、項目65に記載の哺乳動物。
(項目67)
前記置換がThrからAlaの置換(T857A)である、項目66に記載の哺乳動物。
(項目68)
前記AR遺伝子がヒトAR遺伝子である、項目58に記載の哺乳動物。
(項目69)
前記AR遺伝子の残基877において置換をさらに含む、項目58に記載の哺乳動物。
(項目70)
前記置換がThrからAlaの置換(T877A)である、項目69に記載の哺乳動物。
(項目71)
前記リコンビナーゼがCreリコンビナーゼである、項目58に記載の哺乳動物。
(項目72)
前記破壊されたAR遺伝子が第1および第2のloxP部位を含む、項目58に記載の哺乳動物。
(項目73)
前記破壊されたAR遺伝子がナンセンス変異を含む、項目58に記載の哺乳動物。
(項目74)
第1および第2のloxP部位が前記ナンセンス変異に隣接する、項目73に記載の哺乳動物。
(項目75)
前記破壊されたAR遺伝子がミスセンス変異を含む、項目58に記載の哺乳動物。
(項目76)
第1および第2のloxP部位が前記ミスセンス変異に隣接する、項目75に記載の細胞。
(項目77)
前記破壊されたAR遺伝子が遺伝子カセットを含む、項目58に記載の哺乳動物。
(項目78)
第1および第2のloxP部位が前記遺伝子カセットに隣接する、項目77に記載の哺乳動物。
(項目79)
前記哺乳動物がマウスである、項目58に記載の哺乳動物。
(項目80)
前記マウスがトランスジェニックマウス前立腺腺癌(adenocarsinoma)(TRAMP)マウスである、項目78に記載のトランスジェニック哺乳動物。
(項目81)
項目58に記載のマウスを含む前立腺癌のモデル。
(項目82)
アンドロゲン受容体(AR)陰性前立腺転移性細胞であり、ARプロモーターの制御下でAR遺伝子で安定にトランスフェクトされている、細胞。
(項目83)
前記細胞がPC−3細胞である、項目82に記載の細胞。
(項目84)
アンドロゲン受容体(AR)陽性前立腺転移性細胞であり、AR siRNAで安定にトランスフェクトされている、細胞。
(項目85)
前記細胞がWPMY1細胞、CW22R−AR +/+ 細胞、またはCW22R−AR +/− 細胞である、項目84に記載の細胞。

Claims (35)

  1. 上皮組織特異的プロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲンまたはアンドロゲン受容体遺伝子を含むベクターを含む、細胞増殖を阻害するための組成物
  2. 上皮組織特異的プロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲンまたはアンドロゲン受容体遺伝子を含むベクターを含む、癌を治療するための組成物
  3. 前記組成物は、抗アンドロゲンまたは抗アンドロゲン受容体薬剤とともに投与され、該薬剤が間質組織に標的化されることを特徴とする、請求項2に記載の組成物
  4. 抗アンドロゲンまたは抗アンドロゲン受容体薬剤を含み、該薬剤が間質組織に標的化される、癌を治療するための組成物
  5. 前記薬剤が抗アンドロゲンまたは抗アンドロゲン受容体抗体であるか、またはここで前記薬剤が間質組織標的化部位を含む抗体融合タンパク質であるか、またはここで前記薬剤が抗アンドロゲンまたは抗アンドロゲン受容体siRNAであるか、またはここで前記薬剤がASC−J9である、請求項またはに記載の組成物
  6. 前記siRNAが配列番号13、20、または21に示される配列を含む、請求項に記載の組成物
  7. アンドロゲン受容体プロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲン受容体遺伝子を含むかまたはアンドロゲンプロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲン遺伝子を含む、ベクター。
  8. 前記ベクターが上皮組織に標的化される、請求項に記載のベクター。
  9. 請求項に記載のベクターを含む、細胞増殖を阻害するための組成物
  10. 請求項に記載のベクターを含む、癌を治療するための組成物
  11. 前記癌が前立腺癌である、請求項2、3または10に記載の組成物
  12. 上皮組織特異的プロモーターに作動可能に結合されたアンドロゲンまたはアンドロゲン受容体遺伝子を含むベクター。
  13. 請求項12に記載のベクターを含む、細胞増殖を阻害するための組成物
  14. 請求項12に記載のベクターを含む、癌を治療するための組成物
  15. 前立腺成長を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、単離された前立腺細胞に該薬剤を投与する工程、および該細胞上の上皮アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した上皮アンドロゲン受容体の増加が、前立腺成長を阻害する薬剤を示す、方法。
  16. アンドロゲン依存性腫瘍増殖を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、単離された前立腺細胞に該薬剤を投与する工程、および該細胞上の上皮アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した上皮アンドロゲン受容体の増加が、アンドロゲン依存性腫瘍増殖を阻害する薬剤であることを示す、方法。
  17. 前立腺成長を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、被験体から入手した組織サンプルに該薬剤を投与する工程、および該組織中の上皮アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した上皮アンドロゲン受容体の増加が、前立腺成長を阻害する薬剤を示す、方法。
  18. 前立腺成長を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、単離された前立腺細胞に該薬剤を投与する工程、および該細胞上の間質アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した間質アンドロゲン受容体の減少が、前立腺成長を阻害する薬剤を示す、方法。
  19. アンドロゲン依存性腫瘍増殖を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、単離された前立腺細胞に該薬剤を投与する工程、および該細胞上の間質アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した間質アンドロゲン受容体の減少が、アンドロゲン依存性腫瘍増殖を阻害する薬剤を示す、方法。
  20. 前立腺成長を阻害する薬剤をスクリーニングする方法であって、該方法は、被験体から入手した組織サンプルに該薬剤を投与する工程、および該組織中の間質アンドロゲン受容体のレベルをモニタリングする工程を包含し、ここで、対照と比較した間質アンドロゲン受容体の減少が、アンドロゲン依存性前立腺成長を阻害する薬剤を示す、方法。
  21. AR遺伝子が破壊されており、該破壊された遺伝子は、プロモーターに作動可能に結合されているリコンビナーゼの作用によって産生される、細胞。
  22. 前記細胞が、胚性幹細胞、胚性生殖細胞、乳房細胞、乳癌細胞、卵巣細胞、卵巣癌細胞、前立腺細胞、精巣細胞、骨細胞、脳細胞、神経細胞、または筋肉細胞であるか、あるいはここで前記細胞が前立腺癌細胞または前立腺癌細胞株である、請求項21に記載の細胞。
  23. 前記プロモーターが組織特異的プロモーターであり、好ましくは前立腺上皮特異的プロモーターであるか、またはここで該組織特異的プロモーターが前立腺間質特異的プロモーターである、請求項21に記載の細胞。
  24. 前記前立腺上皮特異的プロモーターが、プロバシンプロモーター、前立腺分泌タンパク質−94(PSP94)プロモーター、およびNkx3.1プロモーターからなる群より選択されるか、またはここで前記前立腺間質特異的プロモーターがARA55プロモーターまたはトランスジェリン(transgelin)プロモーターである、請求項23に記載の細胞。
  25. 前記プロモーターが上皮前立腺細胞と間質前立腺細胞との両方において発現され、ここで、該プロモーターは好ましくはMxプロモーターであるか;またはここで該AR遺伝子はマウスAR遺伝子であり、好ましくは該AR遺伝子の残基857において置換をさらに含むか、またはここで好ましくは該置換はThrからAlaの置換(T857A)であるか;またはここで該AR遺伝子はヒトAR遺伝子であり、好ましくは該AR遺伝子の残基877において置換をさらに含むか、またはここで好ましくは該置換はThrからAlaの置換(T877A)であるか;またはここで前記リコンビナーゼはCreリコンビナーゼであるか;またはここで前記破壊されたAR遺伝子は第1および第2のloxP部位を含むか;またはここで前記破壊されたAR遺伝子がナンセンス変異を含み、ここで好ましくは第1および第2のloxP部位は該ナンセンス変異に隣接するか;またはここで前記破壊されたAR遺伝子がミスセンス変異を含み、ここで好ましくは第1および第2のloxP部位が該ミスセンス変異に隣接するか;または前記破壊されたAR遺伝子が遺伝子カセットを含み、ここで好ましくは第1および第2のloxP部位が該遺伝子カセットに隣接する、請求項21に記載の細胞。
  26. 請求項2125のいずれか1項に記載の細胞を含むトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
  27. 前記哺乳動物がマウスである、請求項26に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
  28. 前記マウスがトランスジェニックマウス前立腺腺癌(adenocarsinoma)(TRAMP)マウスである、請求項27に記載のトランスジェニック非ヒト哺乳動物。
  29. 破壊されたAR遺伝子を含むトランスジェニック非ヒト哺乳動物であって、該破壊された遺伝子は、プロモーターに作動可能に結合されているリコンビナーゼの作用によって産生される、トランスジェニック非ヒト哺乳動物。
  30. 前記プロモーターが組織特異的プロモーターであり、好ましくは前立腺上皮特異的プロモーターまたは前立腺間質特異的プロモーターであるか;またはここで該組織特異的プロモーターは前立腺上皮特異的プロモーターであり、プロバシンプロモーター、前立腺分泌タンパク質−94(PSP94)プロモーター、およびNkx3.1プロモーターからなる群より選択されるか;またはここで該組織特異的プロモーターは前立腺間質特異的プロモーターであり、ARA55プロモーターまたはトランスジェリンプロモーターであるか;またはここで前記プロモーターがMxプロモーターであるか;またはここで前記AR遺伝子がマウスAR遺伝子であるか;またはここで前記哺乳動物は該AR遺伝子の残基857において置換をさらに含み、好ましくは該置換がThrからAlaの置換(T857A)であるか;またはここで前記AR遺伝子がヒトAR遺伝子であるか、またはここで前記哺乳動物は該AR遺伝子の残基877において置換をさらに含み;ここで好ましく該置換がThrからAlaの置換(T877A)であるか;またはここで前記リコンビナーゼがCreリコンビナーゼであるか;またはここで前記破壊されたAR遺伝子が第1および第2のloxP部位を含むか、またはここで前記破壊されたAR遺伝子がナンセンス変異を含み、ここで好ましくは第1および第2のloxP部位が該ナンセンス変異に隣接するか;またはここで前記破壊されたAR遺伝子がミスセンス変異を含み、ここで好ましくは第1および第2のloxP部位が該ミスセンス変異に隣接するか;またはここで前記破壊されたAR遺伝子が遺伝子カセットを含み、ここで好ましくは第1および第2のloxP部位が該遺伝子カセットに隣接するか;またはここで前記哺乳動物がマウスであり、ここで好ましくは該マウスがトランスジェニックマウス前立腺腺癌(adenocarsinoma)(TRAMP)マウスである、請求項29に記載の哺乳動物。
  31. 請求項29に記載の非ヒト哺乳動物を含む前立腺癌のモデル。
  32. アンドロゲン受容体(AR)陰性前立腺転移性細胞であり、ARプロモーターの制御下でAR遺伝子で安定にトランスフェクトされている、細胞。
  33. 前記細胞がPC−3細胞である、請求項32に記載の細胞。
  34. アンドロゲン受容体(AR)陽性前立腺転移性細胞であり、AR siRNAで安定にトランスフェクトされている、細胞。
  35. 前記細胞がWMY1細胞、CW22R−AR+/+細胞、またはCW22R−AR+/−細胞である、請求項34に記載の細胞。
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