JP2009535093A - 医療装置において使用するための埋設された電気活性ポリマー構造 - Google Patents

医療装置において使用するための埋設された電気活性ポリマー構造 Download PDF

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Abstract

医療装置またはその構成要素は、医療装置またはその構成要素の少なくとも一部内に埋設された電気活性ポリマーアクチュエータを有する。新規な電気活性ポリマーアクチュエータは、導電基材層および電気活性ポリマー層によって形成されている。電気活性ポリマーは、周囲の液体電解質への電圧の印加により作動させられる。アクチュエータは、不活性ポリマーマトリックス材料、または固体高分子電解質マトリックス材料内に埋設され得る。

Description

本発明は、体内への埋め込み用または挿入用医療装置、特に少なくとも一部に導電性ポリマー構造を備えたそのような医療装置の分野に関する。
バルーンカテーテルの先端に位置する拡張可能なバルーン部材を有するバルーンカテーテルアセンブリを含むカテーテルアセンブリは、動脈の内膜の狭窄を生じるアテローム斑を圧縮するための膨張装置としてや、体内管内の病変部位、すなわち血管閉塞部に対するステントのような人工器官の搬送および拡張のためを含む様々な医学的処置において用いられる。
バルーンカテーテルが用いられる一つの医学的処置は、末梢動脈および冠動脈を治療する非侵襲性の非外科的手段である経皮経管冠動脈形成術(PTCA)、または単純旧式バルーン血管形成術(POBA)である。この技術は、冒された動脈に未膨張のバルーンカテーテルを挿入することから成る。動脈の罹患部の拡張は、アテローム性動脈硬化性病変を外側に押圧するバルーンを膨張させ、それにより動脈径を拡張することによって行われる。
血管形成術の最も広く用いられている形態において、バルーンカテーテルは、カテーテルシャフトの先端に保持されたバルーンが狭窄または病変、すなわち血管閉塞部を越えて配置されるまで、脈管系内を通って案内される。次に、バルーンを膨張させて閉塞部に圧力を加えることにより、血管が開放されて血流が改善される。
一部の実施形態において、カテーテルバルーンは、ステントのような拡張可能な医療装置を拡張するため、かつ/または埋め込むために用いられ得る。バルーンが拡張されると、バルーン上に位置する医療装置またはステントも拡張され、解放されて、血管壁の支持および/または修復を支援する。
血管の大きさが非常に小さく、またそのような装置は蛇行した経路を通って挿入および/または埋め込まれるため、そのようなアセンブリに対する望ましい特性としては、体内管を介して前進させ易くするための可撓性および操作性(操縦性)だけでなく、ロープロファイルを維持しながらの、薄い壁、高い強度および耐久性が挙げられる。また、半径方向の膨張特性および長手方向の膨張特性の双方を含む、様々な圧力に対する膨張時の医療用バルーンにおける寸法変化を制御することが望ましい。このように、他の装置特性を損なうことなく、装置サイズの規模を縮小する傾向にある。
導電性ポリマーを、操作可能であり、かつ周囲の受動的構造に伝えられ得る機械的特性を有する能動的構造として使用することは、挿入型および/または埋め込み型医療装置に有用であり得る。
一態様において、本発明は医療装置における電気活性ポリマー(EAP)活性領域(アクチュエータ)の使用に関する。前記活性領域は、マトリックス材料中に埋設されて、医療装置またはその構成要素の可撓性、操作性、操縦性、耐久性、および強度を向上させる。
一態様において、本発明は、EAP活性領域の一部を形成する固体高分子電解質マトリックス内におけるEAPの埋設に関する。
別の態様において、本発明は、固体非活性ポリマーマトリックス内におけるEAP活性領域の埋設に関する。
本願においては、非活性(inactive)ポリマーマトリックスという用語は、不活性(inert)または受動的な(passive)ポリマー材料を指すために用いられるものとする。そのようなポリマー材料は、EAPの作動に能動的に関与しない。例えば、導電性を付与するために修飾されていないポリオレフィンまたは他の不活性ポリマー材料は、非活性ポリマー材料であり、EAP活性領域の一部を形成しない。そのような材料は、続くべき詳細な説明において、より詳細に検討するものとする。
したがって、本発明によれば、マトリックス材料は、EAP活性領域の一部を形成してもよいし、形成しなくてもよい。
EAPは、膜、繊維、繊維の束、粒子などの形態にあるマトリックス材料内に埋設され得る。
電気活性ポリマー活性領域は、医療装置の少なくとも一部を形成する非活性マトリックス材料内に埋設されてもよい。そのような実施形態において、電気活性ポリマーの作動は、固体高分子電解質ではなく流体イオン交換に依存し得る。
そのような実施形態において、非活性ポリマーマトリックスは、周囲の流体からEAP材料へのイオンのより良好なアクセスを可能にする空隙のような表面構造を備え得る。そのような構造を備えることによって、EAP作動の速度を向上することができる。
本発明は、さらにEAP、金属、および液体環境に由来するイオンを含む活性領域用の構造を提供する。EAP活性領域は、導電層およびEAP層を備える。前記イオンは電解質を含む周囲流体に由来し得る。EAP構造は非活性ポリマーマトリックス内に埋設される。この構造は、該構造がEAPのより大きな表面積に対して電気伝導性拡散(electrical conductive diffusion)を可能にするときに、より速い活性化を提供することが判明した。
本願に記載するEAP活性領域は、任意の種類の医療装置、特に体内管腔内に挿入可能および/または埋め込み可能である医療装置において用いられ得る。
本願に記載するEAP活性領域は、とりわけ、医療装置または該装置の諸態様の特性を制御する改善された能力を提供する。
詳細な説明において検討される様々な実施形態において、EAP活性領域は、内側シャフトおよび外側シャフト、チップ、シースおよび拡張可能なバルーン部材を備えるカテーテルアセンブリの選択部分の壁内に埋設される。
本発明は、医療装置または医療装置の構成要素の少なくとも一部を形成するマトリックス材料内に埋設された電気活性ポリマー(EAP)アクチュエータの使用に関する。本願に記載するEAPアクチュエータは、任意の種類の医療装置、特に体内管腔内に挿入可能かつ/または埋め込み可能である医療装置に用いられ得る。本願に記載する本発明が用いられ得る医療装置の特定の例としては、様々な医学的処置のために用いられるカテーテルアセンブリおよび該カテーテルアセンブリの構成要素が挙げられる。カテーテルアセンブリの例としては、ガイドカテーテル、血管形成術用のPTAおよびPTCAカテーテルの
ようなバルーンカテーテル、前立腺治療用カテーテル、胃腸における使用のためのTTS内視鏡カテーテル、シングル・オペレーター・エクスチェンジまたはラピッド・エクスチェンジ(SOEまたはRX)カテーテル、オーバー・ザ・ワイヤー(OTW)カテーテル、固定ワイヤーカテーテル、自己拡張型およびバルーン拡張型の双方のステント搬送装置を含む医療装置搬送カテーテル、大静脈フィルタの搬送用カテーテル、経皮的卵円孔開存(PFO)閉鎖装置の搬送用カテーテル、治療物質送達装置、血栓摘出装置、内視鏡装置、血管造影用カテーテル、神経カテーテル、ディリテーション(dilitation)カテーテル、尿路カテーテル、胃腸用カテーテル装置、サーマルカテーテルと冷却装置(cooling)、脈管内超音波システム、電気生理学装置などとを備える熱伝導カテーテルなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。上記の列挙は、例示を目的としているに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。上記の列挙は、例示を目的としているに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
電気活性ポリマーは、該ポリマーの電気的刺激に応答して拡張および収縮する能力、すなわち体積変化によって特徴付けられる。EAPは、電子EAP(電界によって駆動)およびイオン性EAP(イオンの拡散による移動性または駆動を伴う)を含む2つのカテゴリーに分類することができる。
電子EAP(電気制限性物質(electrorestrictive)、静電体(electrostatic)、圧電性物質(piezoelectric)、強誘電体(ferroelectric))は、印加電界によって、それらの寸法の変化を誘発される。このカテゴリーの材料の例としては、強誘電性ポリマー(例えば、一般に知られているポリフッ化ビニリデンおよびナイロン11)、誘電性EAP、電気制限性グラフトエラストマーおよび電気粘弾性エラストマーのような電気制限性ポリマー、並びに液晶エラストマー複合材料が挙げられ、それらの材料の網目構造内に導電性ポリマーが分散される。
本発明に関しては、典型的にはイオン性EAPが用いられる。イオン性EAPとしては、イオン性ポリマーゲル、イオノマーポリマー−金属複合材、導電性ポリマーおよびカーボンナノチューブ複合材料が挙げられる。
電子EAPおよびイオン性EAPの双方の誘発変位は、屈曲、伸張、収縮、または回転するように幾何学的に設計され得る。
ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレンなどのような一般的なポリマー材料は、ポリマーマトリックス内に導電性の電流通過路を形成することにより、ポリマーに導電性を与える導電性充填材の添加を伴う配合技術によって導電性にされ得る。ポリマーマトリックスは絶縁性であるが、複合材は充填材によって導電性を示す。これらのポリマーは、ほとんど独占的に熱可塑性であるが、エポキシのような熱硬化性材料も用いられてもよい。適当な導電性充填材としては、金属および炭素(通常、カーボンブラック、または炭素繊維)が挙げられる。これらはスパッタコーティングの形態にあってもよいし、または導電性材料のパターンを適用し得る他の手段を用いてもよい。
イオン性ポリマーゲルは化学反応によって活性化され、酸環境からアルカリ環境への変化によって、膨張し得る。
イオノマーポリマー−金属複合材は、ポリマーの網目構造におけるカチオンの移動性の結果として、屈曲し得る。適当なベースポリマーの例としては、パーフルオロスルホネートおよびパーフルオロカルボキシレートが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
本質的に、本発明の様々な活性領域に関して、上記に列記したあらゆるものを含む、収縮性または拡張性を示す任意の電気活性ポリマーが用いられ得る。
本願の一部の実施形態において、イオン性EAPは、共役骨格(それらは、交互に連続した炭素−炭素単結合および炭素−炭素二重結合と、時折、炭素−窒素結合、すなわちπ−共役とを有する骨格を備える)を特徴とし、酸化下または還元下において電気伝導性を増大する能力を有する導電性ポリマーである。これらのポリマーは電子の移動の自由を許容し、従って該ポリマーが導電性になることを可能にする。パイ共役ポリマーは、酸化(p−ドーピング)または還元(n−ドーピング)によって、電気伝導性材料に変換される。
単一の理論に拘束されるものではないが、導電性ポリマー(CP)は、酸化還元サイクル中に生じる可逆的な対イオンの挿入および脱離を介して作動する。寸法または体積の変化は、ポリマー中への、またはポリマーからのイオンの物質移動を介してもたらされ得る。このイオン移動を用いて、導電性ポリマーアクチュエータを形成する。EAP含有活性領域は、該活性領域から、または該活性領域へのイオンの流動に応答して、収縮および/または拡張する。例えば、一部の導電性ポリマーにおいては、拡張は鎖の間へのイオン挿入によるものと考えられるが、他のものにおいては、鎖間の斥力が主要な効果であると考えられる。この機構にかかわらず、材料中への、および材料からのイオンの物質移動は、ポリマーの拡張または収縮をもたらし、有意な応力(例えば約1MPaのオーダー)および歪み(すなわち最大約30%)を生じる。これらの特性は本発明の装置の構築にとって理想的である。本願においては、装置の活性領域の拡張または収縮は、概して「作動」と呼ばれる。これらの交換は小さな印加電圧によって生じ、電圧の変動を利用して作動速度を制御することができる。
1ボルトまたは2ボルトほどの小さな電圧の印加および基材の適切な設計によって、イオン性EAPは有意に屈曲し得る。イオン性EAPはまた、それらを本発明の装置における使用に対して魅力あるものにする、下記の特性、すなわち、(a)軽量であり、可撓性であり、小さく、かつ製造が容易である、(b)制御するのが容易なエネルギー源が利用可能であり、エネルギーを容易にEAPSに伝えることができる、(c)電位の小さな変化(例えば1ボルトのオーダーの電位の変化;d)を用いて、EAPにおける体積変化をもたらすことができる、(e)作動が比較的速い(例えば、2、3秒で完全に拡張/収縮)、(f)EAP領域は、様々な技術、例えば電着を用いて形成することができる、(g)所望により、EAP領域は、例えばフォトリソグラフィーを用いて、パターニングを行うことができるといったことを含む多数の付加的な特性を有する。
いくつかの一般に知られている導電性EAPSとしては、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリエチレンジオキシチオフェン、ポリ(p−フェニレン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリスルホン、ポリピリジン、ポリキノキサリン、ポリアセチレン、ポリアントラキノン(polyanthraqinones)、ポリ(n−ビニルカルバゾール)などが挙げられ、最も一般的なものはポリチオフェン、ポリアニリンおよびポリピロールであるが、これらに限定されるものではない。
その構造のいくつかを下記に示す。
Figure 2009535093
下記に詳細に示すポリピロールは、生理学的条件下において、これらのポリマーのうち最も安定したものの1つである。
Figure 2009535093
上記の列挙は、例示を目的としているに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
導電性ポリマーの網状組織を用いてもよい。例えば、ポリ(塩化ビニル)、ポリ(ビニルアルコール)、NAFION(登録商標)、すなわちデラウェア州ウィルミントン所在のイー.アイ.デュポン社(E. I. DuPont Co., Inc.)から入手可能である、少ない割合のスルホンイオン性官能基(sulfonic ionic functional groups)またはカルボキシイオン性官能基(carboxylic ionic functional groups)を含有するパーフルオロポリマーのような電気活性高分子網目中において、ピロールを重合することが知られている。
電気活性ポリマーはまた、本発明の譲受人に譲渡された同時係属中の米国特許公開第2005/0165439号で詳細に検討されている。前記文献の全容は、引用により本願に援用される。
加えて、電気活性ポリマー(EAP)の作動をもたらすためには、以下の構成要素、ずなわち、(a)電源(すなわちバッテリー)、(b)電気活性ポリマーを含む活性領域、(c)対向電極、(d)活性領域および対向電極の双方に接触した電解質が一般に用いられる。これは、以下の図面によってより詳細に示されるであろう。
更に、本願に記載した共役ポリマーのような導電性ポリマーの挙動は、電荷移動剤、すなわちイオンまたはドーパントの添加によって劇的に変えることができる。大きな非移動性アニオン(p−ドーピング)および大きな非移動性カチオン(n−ドーピング)を含む様々なドーパントが、ポリピロール含有活性領域のようなEAP含有活性領域において用いられ得る。これらの物質は、アニオン性ドーパント種でドープすることによってp型ドープ材料に酸化され、カチオン性ドーパント種でドープすることによってn−型ドープ材料に還元され得る。一般に、ポリピロール(PPy)のようなポリマーは部分的に酸化されて、p−ドープ材料を生成する。
Figure 2009535093
そのような酸化および還元は、今度は前記材料への、または前記材料からのイオンの流動を生じる電荷の不均衡をもたらすと考えられる。これらのイオンは、典型的には、電気活性ポリマーに関連付けられたイオン伝導性電解質媒体から前記材料へ進入するか、または前記材料から前記イオン伝導性電解質媒体へ退出する。イオン伝導性電解質媒体は、典型的には電気活性ポリマーの表面に結合された液体高分子電解質またはゲル高分子電解質または固体高分子電解質のいずれかである。
活性部材12の拡張または収縮は、それぞれ、これらのイオンの活性部材12への移動(ドーピング)、およびこれらのイオンの同部材からの移動(脱ドーピング)の結果である。図2は、アノード電圧およびカソード電圧を印加した際の、活性部材12中への、および同部材からのアニオンの移動を示す簡単な概略図である。この実施形態において、アノード電圧を印加してアニオンを活性部材12内に流入させると、活性部材12は拡張、この実施形態においては伸長、する。これに代わって、カソード電圧を印加して活性部材12からアニオンを流出させると、活性部材12は、収縮、この実施形態においては短縮、する。活性部材12へのアニオンの移動は、当業においては、ドーピングと称され、活性部材12からのアニオンの移動は脱ドーピング(de−doping)と称され得る。これらのイオン、すなわちドーパントは、イオン伝導性電解質媒体からポリマーに進入する。電気活性ポリマーが既にドープされており、ポリマー中に既にイオンが存在する場合には、前記イオンはポリマーから退出し得る。
上述したように、本願では、大きな非移動性アニオンおよび大きな非移動性カチオンを含む様々なドーパントを用いることができる。1つの特定の実施形態によれば、活性領域は、ドデシルベンゼンスルホン酸(DBS)アニオンでドープされたポリピロール(PPy)を含む。小さな移動性カチオン、例えばNaカチオンを含有する電解質と接触して配置され、かつポリピロール含有活性領域と対向電極との間に電流が通されるとき、ポリマーの還元/酸化により、カチオンが挿入/除去され、活性領域の拡張/収縮をもたらす。このプロセスは下記式によって表わすことができる:
Figure 2009535093
前記式中、Naはナトリウムイオンを表わし、eは電子を表わし、PPyはポリピロールの酸化状態を表わし、PPyは、ポリマーの還元状態を表わす。種は、それらの種がポリマーに組み入れられていることを示すために、括弧で囲まれている。この場合、ナトリウムイオンは、電気活性ポリマー部材に接触している電解質によって供給される。特に、EAPが酸化される場合、骨格上の正電荷は、ポリマー内に存在するDBSアニオンによって、少なくとも部分的に相殺される。しかしながら、ポリマーの還元の際には、非移動性DBSイオンは、電荷的中性を維持するためにポリマーから退出することができず、よって、より小さく、より移動性であるNaイオンがポリマーに進入して、該ポリマーの体積を拡張させる。再酸化の際には、Naイオンはポリマーから電解質に再び退出して、ポリマーの体積を低減する。
ここで図面を参照すると、図1は、開示したEAP活性領域10に用いられる要素の各々を備えた本発明による二層EAP活性領域10の一実施形態の概略断面図である。これは、本発明による医療装置において使用するためのポリマーマトリックス内に埋設され得るEAP活性領域10の簡素化された概略図である。これについて、以下においてより詳細に検討する。
図1に示した実施形態は二層EAPアクチュエータに関するが、そのようなことは本発明の範囲を限定するものではない。EAPアクチュエータの他の構成を用いてもよい。二層EAPアクチュエータは、サンタ、デラ エイ.(Santa, Della A.)ら、「Steerable Microcatheters Actuated by Embedded Conducting Polymer Structures」、Journal of Intelligent Material Systems and Structures、第7巻、1996年5月、第292〜299頁、マッデン、ジョン ディ.(Madden, John D.)ら、「Fast contracting polypyrrole actuators」、Synthetic Metals 113(2000年)、第185〜192頁、およびマウ、エス.(Maw, S.)ら、「Effects of monomer and electrolyte concentrations on actuation of PPy (DBS) bilayers」、Synthetic Metals 155(2005年)、第18〜26頁において検討されている。上記の各文献は引用によって本願に援用される。
図1に示した活性部材12は、上記で検討した共役ポリマーまたは他の導電性ポリマー、並びにそのようなポリマーの混合物のような任意の電気活性ポリマー材料から形成され得る。この実施形態において、活性部材12は、適切には金属膜または他の導電性裏当ての形態にある導電基材層14に結合されて示されている。この実施形態において、活性領域10は、EAPアクチュエータの特徴のみについて検討する目的のために、電解質溶液に浸漬されて示されている。導電基材層14は電解質の存在下において腐食または反応し得るので、一般的には、導電基材層14が電解質14と直接接触するのは望ましくないことに留意しなければならない。
活性部材12に導電基材層14を設けるためには、ポリマーの金属基板上へのスパッタリング、箔押(gilding)、キャストなど、ポリマーの金属上への電気化学的堆積
、熱蒸着、蒸着などを含むが、これらに限定されない、多数の手順が用いられ得る。この技術のさらなる検討については、米国特許第6982514号を参照されたい。該特許文献の全容は引用によって本願に援用される。
導電基材層14は作用電極として作用し得る。導電基材層14は電圧供給20と電気接続されている。電解質16に浸漬されているか、そうでなければ電解質16に接触している対向電極もまた、電圧供給20に接して示されており、電気回路を完成する。例えば、引用によって本願に援用される米国特許第6982514号の図4aおよび図4bを参照されたい。
図1に示される実施形態において、活性部材12は、活性部材12からの、または活性部材12へのイオンの流動に応答して、収縮または拡張する電気活性ポリマーを備える。活性部材12が電解質16に接触して配置される場合、電解質16によって与えられる自由イオンは、活性部材12内に、または同部材から拡散し得る。活性ポリマー部材12に流れ込むイオンは拡張を生じ、活性ポリマー部材12から流れ出るイオンは収縮を生じる。この実施形態において、電解質16は、電解質溶液16と活性部材12との間におけるイオンの流動を可能にするために、活性部材12と接触する電解液によって提供される。
電解質16は、活性部材12の表面の一部のみと接触してもよいし、または図1に示すように活性部材の表面全体に接触してもよい。しかしながら、導電性基材14が電解質16と直接接触して配置されないことが最も望ましい。
この実施形態において、活性部材12は膜の形態で示されている。しかしながら、活性部材12は、繊維、繊維群または複数の膜および繊維の組み合わせのような他の形態で用いられてもよく、さらに繊維は束ねられていてもよい。
活性部材12は電気活性ポリマーを含む。当業者には望ましい引張特性を有する多数の電気活性ポリマーが知られている。一般的な適当な電気活性ポリマーの例としては、ポリピロール、ポリアニリン、ポリチオフェン、ポリエチレンジオキシチオフェン、ポリ(p−フェニレン)、ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリスルホン、ポリピリジン、ポリキノキサリン、ポリアセチレン、ポリアントラキノン(polyanthraqinones)、ポリ(n−ビニルカルバゾール)などが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
特定の実施形態において、活性部材12はポリピロール膜である。そのようなポリピロール膜は、M.ヤマウラら、「Enhancement of Electrical Conductivity of Polypyrrole Film by Stretching: Counter−ion Effect」、Synthetic Metals、第36巻、第209〜224頁(1988年)によって記載されている方法による電着によって合成され得る。上記文献は引用によって本願に援用される。ポリピロールに加えて、本発明の範囲内においては、収縮性または拡張性を示すいかなる導電性ポリマーを用いてもよい。ポリアニリンはそのような使用可能な導電性ポリマーの一例である。
導電基材層14は、別の導電性ポリマーまたは例えば金(Au)または白金(Pt)のような金属または合金のような任意の適当な導体材料から形成され得る。
一実施形態において、活性部材12はイオン交換ポリマーであり、導電基材層14は貴金属である。これらは、イオン交換ポリマー−貴金属複合体と称される。特定の実施形態において、活性部材はポリピロールまたはポリアニリンであり、貴金属は金または白金である。これらのイオン交換ポリマー−貴金属複合体は、圧電セラミックスまたは形状記憶
合金(shape metal alloys)のような他の多数のアクチュエータと比較して、低電圧で、大きな屈曲および変位を得るために薄片を用いることができるので、本願において使用するのに有利である。
イオン移動が許容される限り、電解質16は、例えば液体であっても、ゲルであっても、または固体であってもよい。液体電解質の一例は、生理食塩水をベースとする造影液(contrast solution)である。
対向電極18は、導電基材層14と電解質16との間の電位差の供給源20への電荷の帰還経路を提供するために、電解質16と電気的に接触している。対向電極18は、任意の導電体、例えば別の導電性ポリマー、金または白金のような金属などであってもよい。活性領域10を作動させるために、活性導電基材層14と対向電極18との間に電流が通されて、イオンの移動を誘発し、イオンの移動は、次にEAPからの、またはEAP内へのイオンの流動に応じた部材12の収縮または拡張を誘発する。
図1は、この実施形態では二層アクチュエータであるアクチュエータ構成の単なる一例を示している。アクチュエータは、平坦アクチュエータ構成(例えば平坦な活性部材および対向電極による)、円筒形アクチュエータ構成(例えば、図1に示したアクチュエータを参照)などを含む、所望の通りの本質的に無限のアレイの構成で提供することができる。米国特許第6,249,076号には、いくつかの構成が開示されている。前記特許文献の全容は、引用によって本願に援用される。米国特許第6,679,836号には、他の構成が開示されている。EAPアクチュエータの代替構成の特定の例は、電気活性ポリマー層が、図1に示したように、電極または導電性基材と接している固体高分子電解質またはゲル高分子電解質に結合されているものである。この種のアクチュエータは、同時係属中の代理人整理番号第S63.2−11947US01号の図1に示されている。前記文献の全容は、引用によって本願に援用される。
別の特定の実施形態においては、導電基材層または電極14および活性ポリマー層12を用いて形成された図1に示したものに類似した2つの二層EAP活性領域10が互いに重ね合わせられ、2つの活性領域10の間にはゲル電解質のような電解質16が配置されて、図3に部分断面図として示すようなEAP活性領域100を形成する。各活性領域10の電極14は電圧源に接続され得る。同様に電圧源に接続された対向電極14は、電解質が活性ポリマー層12へ流れ込み、また電解質が活性ポリマー層12から流れ出て、活性ポリマー層12の拡張/収縮を引き起こすように、電位差を形成するために用いることができる。これは、EAPアクチュエータの代替構成の例に過ぎず、本出願の範囲に対する限定事項として意図されない。
EAPアクチュエータ、それらの設計要件およびそれに用いられ得る材料および構成要素に関する追加情報は、例えば、イー.ダブリュ.エイチ.イェーガー(E. W. H. Jager)、イー.スメラ(E. Smela)、オー.インガナス(O. Inganas)、「Microfabricating Conjugated Polymer Actuators」、Science、290、第1540〜1545頁、2000年;イー.スメラ(E. Smela)、エム.カレンバッハ(M. Kallenbach)およびジェイ.ホールデンリード(J. Holdenrie)、「Electrochemically Driven Polypyrrole Bilayers for Moving and Positioning Bulk Micromachined Silicon Plates」、J. Microelectromechanical Systems、8(4)、373〜383頁、1999年;および「Smart Structures and Materials 2001: Electroactive Polymer and Actuator Devic
es」と題されたSPIEの議事録、第4329巻(2001年)(例えば、72〜83頁のマッデン(Madden)らの「Polypyrrole actuators: modeling and performance」を参照されたい)に見られる。前記各特許文献は、引用により余すところなく本願に援用される。
本発明によるEAPアクチュエータは、医療装置またはその構成要素の少なくとも一部を形成する非活性ポリマーマトリックス材料内または活性ポリマーマトリックス材料内に埋設され得る。該ポリマーマトリックス材料の特定の例は下記に見られる。
ポリマーマトリックス材料がEAPアクチュエータ自体の一部を形成する場合には、ポリマーマトリックス材料は固体エラストマー高分子電解質のような固体高分子電解質から選択され得る。
固体高分子電解質(SPE)は、その導電性がイオン種に起因するポリマーである。そのような材料は、高分子量ポリマーと、ポリマーマトリックス中に捕捉された金属塩または金属塩溶液との錯体である。用いることができる1つのポリマーは、ポリマーを炭酸エチレン/炭酸プロピレン/過塩素酸ナトリウム溶液中に溶解させることによって調製されたポリアクリロニトリルである。Steerable Microcatheters actuated by Embedded Conducting Polymer Structures、エイ.デラ サンタ(A. Della Santa)ら、Journal of Intelligent Material Systems and Structures、第7巻、第292〜300頁(1996年5月)を参照されたい。前記文献の内容は、引用により本願に援用される。
これに代わって、非活性ポリマーマトリックス材料を用いられてもよい。ポリマーマトリックス材料として用いることができる適当な非活性ポリマー材料の例としては、本願に用いられ得る医療装置の形成に適したポリマーが挙げられるが、これに限定されるものではない。その例としては、エチレン、ブチレンおよびプロピレンのホモポリマー、コポリマーおよびターポリマーを含むオレフィンのホモポリマー、コポリマーおよびターポリマー;スチレンのブロックコポリマーのようなゴム状ブロックコポリマー;ポリアミド;ポリエーテル、ポリエステルおよびポリ尿素タイプのポリウレタンを含むポリウレタン;ポリエーテル;ポリエステルおよびコポリエステル;ポリ(アミド−ブロック−エーテル)ブロックコポリマー;ポリ(エーテル−エステル)コポリマー;ポリ(エステル−エステル)コポリマー;ポリ(エステル−アミド)コポリマー;ポリ(アミド−エーテル)コポリマー;ポリカーボネート;ポリイミド;ポリケトン;ポリスルホン;ポリシクロオクタンなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。本願において特に検討されない適当なコポリマーおよびターポリマーは多数のモノマーから形成することができ、それらのコポリマーおよびターポリマーは当業者に知られている。
オレフィンホモポリマーの例としてはポリエチレンおよびポリプロピレンが挙げられる。適当なオレフィンコポリマーとしては、エチレン酢酸ビニル(ethylene vinyl actetate)コポリマー、エチレンアクリル酸n−ブチルコポリマー、エチレン(メタ)アクリル酸コポリマー、エチレンアクリル酸エチルコポリマーなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。
適当なゴム状ブロックコポリマーの例としては、A−B−Aトリブロック構造、A−Bジブロック構造、(A−B)ラジアルブロックコポリマー構造、並びにそれらの分岐体およびグラフト体が挙げられる。ここで、A末端ブロックは、一般的にはポリスチレンを含む非弾性ポリマーブロックであり、Bブロックは不飽和共役ジエンまたはその水素化体である。一般に、Bブロックは、典型的にはイソプレン、ブタジエン、エチレン/ブチレ
ン(水素化ブタジエン)、エチレン/プロピレン(水素化イソプレン)およびそれらの混合物である。不飽和共役ジエンを有するブロックコポリマーの例としては、スチレン−イソプレン−スチレン(SIS)およびスチレン−ブタジエン−スチレン(SBS)が挙げられるが、これらに限定されるものではない。他の有用なブロックコポリマーとしては、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(SEBS)およびスチレン−エチレン/プロピレン−スチレン(SEPS)が挙げられる。市販の実施形態としては、クレイトン ポリマー カンパニー(Kraton Polymer Company)(テキサス州ヒューストン)から入手可能なKraton(登録商標)GおよびDシリーズブロックコポリマー、エニケム(EniChem)(テキサス州ヒューストン)から入手可能なEuroprene(登録商標)Sol Tブロックコポリマー、エクソン(Exxon)(デクシコ(Dexco))(テキサス州ヒューストン)から入手可能なVector(登録商標)ブロックコポリマー、Housmex(登録商標)(テキサス州ヒューストン)からのSolprene(登録商標)ブロックコポリマーなどが挙げられる。
ブロックコポリマーとしては、本願において有用であるPEBAX(登録商標)の商品名でアトフィナ(Atofina)から入手可能なポリ(エーテル−ブロック−アミド)が挙げられる。
適当なポリエステル弾性体の例としては、デュポン ド ヌムール アンド カンパニーから入手可能であり、HYTREL(登録商標)の商品名で販売されているものや、DSM エンジニアリング プラスチックスから入手可能であり、ARNITEL(登録商標)の商品名で販売されているものなどのようなポリ(エステル−ブロック−エーテル)エラストマーが挙げられる。
適当なポリエステルとしては、ポリエチレンテレフタレートおよびポリブチレンテレフタレートのようなポリアルキレンナフタレートが挙げられる。
適当なポリアミドの例としては、当業においてはナイロン12、ナイロン6およびナイロン66とも称される、PA12、PA6およびPA66が挙げられるが、これらに限定されるものではない。
また形状記憶ポリマーを用いてもよい。
この実施形態において、マトリックスが非活性ポリマーから形成される場合、対向電極が電位の供給源に接触する適所に位置すると、医療装置の体内への挿入により、周囲の流体が電解質として作用し得、それにより作動のためのイオンの供給源を提供する。したがって、イオンは、上記で検討した図2に示すように、供給された電流がアノード電流であるかカソード電流であるかに応じて、EAP層内に流れ込むか、または同層から流れ出るように誘導され得る。電解質溶液として同様に塩水造影液を用いることができる。
図4は、例えば、ポリエチレンのような非活性ポリマーマトリックス22内に埋設された図3に示した種類のEAP活性領域100の部分長手方向断面図である。
図5は、図1に示したものに類似した二層構成のEAP活性領域10が管状基材24a,24bの壁内に埋設されている他の実施形態の部分長手方向断面図である。前記管状基材24a,24bの双方とも非活性ポリマーマトリックス材料から形成されており、管状アセンブリ50を形成する。管状基材24a,24bは同一のポリマー材料から形成されてもよいし、またはそれぞれ異なるポリマー材料から形成されてもよい。
図6は、図5の参照番号6−6において得られる半径方向断面図である。
これらの管状アセンブリは当業において既知の任意の方法を用いて形成され得る。実例として、フルオロポリマー、例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)のような、当業では時として平滑面と称される低摩擦係数を有する材料から形成される管状基材2
4aは、当業において既知の任意の適当な技術を用いて、金の層で被覆され得る。適当な方法の例としては、EAPアクチュエータの導電層14を形成する、PTFEチューブ上へのスパッタコーティング、無電解メッキ、蒸着、電気めっきなどが挙げられるが、これらに限定されるものではない。上記処理のうちのいくつかには、当業において知られているように、PTFEの前処理が必要な場合がある。
別の特定の例においては、デラウェア州ウィルミントンのデュポン ド ヌムール アンド カンパニーから入手可能なKAPTON(登録商標)HN−100のような被覆ポリイミドが、「Effects of monomer and electrolyte concentrations on actuation of PPy (DBS) bilayers」の第19頁に記載されているように、導電性金属層によって被覆され、続いてPPyによって被覆され得る。
ポリピロール(PPy)から形成された活性ポリマー層12を、上記で検討したような任意の適当な技術を用いて、例えば電解重合により、金層上に付着させ得る。図7に示すように、外側基材24bが空隙を有する場合には、外側管状部材は、押出技術のような当業において既知の任意の方法を用いて形成され得る。図7に示した実施形態の代わりとして、外側管状基材24bの内面は、液体電解質またはゲル電解質を保持するための貯蔵部を形成する凹部を有して構成され得る。EAP活性領域10に接触している電解質16を保持して示されている貯蔵部27を有して構成されている外側管状基材24bの内面25を備えた管状基材の半径方向の断面図。活性領域10は、活性ポリマー層12が貯蔵部内に保持された電解質16に接触するように、図9のように構成されて示されている。外側管状基材24bの内面25は、上記に記載したように、金また白金のような適切な導電性材料によって金属化され得る。
図10を参照すると、他の実施形態においては、ゲル電解質のような電解質の層16を付着させ、次に、熱収縮性材料の管状構造体24bをアセンブリ全体の周りに配置し、適切に熱で処理して収縮を引き起こすことによって、ゲル層を封入し得る。そのような熱収縮性チューブは、当業において公知であり、ポリオレフィンまたはそのコポリマーのような任意の適当な材料から形成され得る。図9はまた、活性ポリマー層12および導電層14を示す活性領域10の構成の実例である。熱収縮性外側管状基材24bをアセンブリ上に収縮させる前に、対向電極のために、金または白金のような適切な導電性ワイヤーをアセンブリの周りに巻き付けることができる。更に、作用電極として機能し得る導電基材層14はまた電圧源と接触しており、導電基材層14については、上記で既に検討した。イオンが電解質16と活性ポリマー層12との間で流動するのを可能にするために電位差が形成されることを条件として、任意の適当な電極/対向電極構成が用いられ得る。エネルギーの散逸が管状アセンブリにわたって最小限にされるように、前記ワイヤーはアセンブリの全長にわたって延在することが望ましい場合がある。
これに代わって、活性ポリマー層12上におけるゲル電解質層16の保持を改善するために、電解質を相互侵入高分子網目(IPN)内、または繊維網目内に捕捉してもよい。
ゲルを相互侵入高分子網目(IPN)内に捕捉する方法は、本発明の譲受人に譲渡された米国特許第5693034号、同第6265016号、同第6120904号、同第6080488号、同第6040058号、同第6030656号、同第6017577号、同第5919570号、同第5849368号、同第5662960号、同第5576072号に開示されている。上記各特許文献は、引用により、余すところなく本願に援用される。
当業において既知の任意の適当な技術を用いて、活性ポリマー層12に繊維を適用してもよい。繊維を適用する特定方法は電界紡糸である。フルノ、オードリー(Frenot
, Audrey)ら、「Polymer nanofibers assembled
by electrospinning」、Current Opinion in Colloid and Interface Science、8(2003年)、第64〜75頁を参照されたい。前記文献は、引用によって本願に援用される。
各場合において、得たれたアセンブリを電解質中に浸漬し、管の周囲に金のワイヤーを巻き付け、次いで、上記に記載したような収縮被覆チューブ(shrink wrap tube)をアセンブリ全体の周囲に熱収縮させ得る。
一部の実施形態については、ゲルではなく、液体電解質を用いてもよい。例えば、電解質を適用する浸漬法が用いられる繊維網目の場合には、液体の電解質も用いられ得る。
電解質は、同様に、図7の部分斜視図に示すように基板層24b内に空隙26を形成するといったような様々な他の方法で、EAPアクチュエータ10の活性ポリマー層12に対して利用可能にされ得る。用いられるEAP活性領域10の構成は、図1に示した構成とほぼ同一であり得るので、アセンブリ全体が電解質溶液に露出される場合、例えば、電解質溶液からのイオンは、作動によって、活性ポリマー層12へ自由に流れる。もちろん、作動には、上述したように電極/対向電極によって電位差が形成されることが必要である。
これに代わって、電解質は、管状基材24aの内面25によって画定される管状基材の管腔30(図示せず)内に、例えば、ゲル電解質のような形態で、配置されてもよい。この実施形態において、望ましくは、管状基材24aには空隙が形成されており、活性領域10は、活性ポリマー層12がゲル電解質に露出されるように、図1に示すような反対の構成をとるであろう。これに代わって、例えば、拡張可能なバルーン部材の場合には、バルーン部材を拡張するために用いられる膨張媒体が電解質を含んでいてもよい。
さらに別の他の実施形態において、構造は図5に示す構造とほぼ同一であるが、管状基材32a,32bが固体高分子電解質を用いて形成されており、その管状基材32a,32bは管状アセンブリ60を形成する図1に示した活性領域10の一部である活性ポリマー層12の作動に実際に関与する。図8はこの実施形態の部分長手方向断面の描写であり、図9は図8の参照番号9−9で得られる半径方向断面図である。これに代わって、固体高分子電解質が図1に示すように活性ポリマー層12に接触している部材を形成する限り、管状基材32a,32bのうちの一方が非活性ポリマーマトリックス材料から形成されていてもよい。
EAPアクチュエータが、機能するための基本的な要素、すなわち導電層、活性ポリマー層、電解質、適当な電極/対向電極の組み合わせを備えるならば、様々な構成を本願に用いてもよい。
本願に記載するEAPアクチュエータは、様々な医療装置のいずれにおいても用いることができる。例えば、本願に記載するEAPアクチュエータは、チップ、内側シャフト、外側シャフト、後退可能なシース、拡張可能なバルーン部材などを含むが、これらに限定されるものではないカテーテルアセンブリおよびその構成要素の少なくとも一部において用いられ得る。
一部の実施形態において、電気活性ポリマーは、カテーテルアセンブリの内側シャフト、外側シャフトまたはシースを形成するポリマーマトリックスの少なくとも一部内に埋設される。
1つの特定の実施形態において、電気活性ポリマーは、外側カテーテルシャフトの先端
の少なくとも一部内に埋設され、前記シャフトは、非活性ポリマーまたは固体高分子電解質のいずれかから形成されている。EAPを作動させると、外側カテーテルシャフトの直径が拡張することにより、シャフトを血管壁に係留して、ステントのような医療装置が留置される間に、カテーテル装置の位置を維持する。
外側カテーテルシャフトはまた、マトリックス内にEAPを備える2つ以上の区域を有してもよい。作動時に、2つのEAP区域が体内管腔の一部を遮断することによって、標的領域に対する治療薬のより正確な目標とされた放出を可能にするように、外側シャフトの第1直径は第2直径よりも小さい。
また、体内管腔の大きさを増大させるために、カテーテルシャフト内に位置する複数のEAPの拡張可能区域を用いてもよい。
電気活性ポリマー系は、バルーンが取り付けられている先端内側カテーテルシャフトのマトリックス材料内に螺旋パターンで埋設されて、ねじれ作用(twisting function)を有する内側カテーテルシャフトを提供し、カテーテルバルーンの折り畳み/再巻き付けを向上する。EAPを用い得るそのようなねじれ機構の一例は、2005年11月14日出願の米国特許出願第11/272,886号に記載されている。前記特許文献の全容は、引用により本願に援用される。
このような用途の他の例は、本発明の譲受人に譲渡された同時係属中の米国特許出願代理人整理番号S63.2−11954US01号に開示されている。
少なくとも一実施形態において、後退可能なシースは、マトリックス材料から形成されており、前記マトリックス材料の少なくとも一部は内部に埋設された電気活性ポリマーを有する。EAPを作動させると、シースは半径方向に拡張することによって、直径を増大し、シースをステントの上から後退させるときの展開力を低減するために、先端シースと搭載されたステントとの間の摩擦を低減する。また、EAPアクチュエータは、例えば、管状形または螺旋状を含む様々な形態で、シース内に埋設され得る。
別の実施形態において、EAPアクチュエータは、先端シースの基端部内に埋設されて、先端シースの長手方向の伸張(作動(actuation))/短縮(作動停止(deactuation))を可能にする。
一部の実施形態において、既存のカテーテル構成は、本願に記載したように、EAPをマトリックスの形で備えることによって変更され得る。そのような構成の一部の例は、本発明の譲受人に譲渡された同時係属中の米国特許出願代理人整理番号第S63.2−11948US01号、同第S63.2−11951US01号および同第S63.2−11952US01号に記載されている。前記各特許文献は、引用により、余すところなく本願に援用される。
別の態様において、本発明はマトリックス材料から形成された拡張可能な医療用バルーンに関し、そのマトリックス材料の少なくとも一部内には、電気活性ポリマーアクチュエータが埋設されている。EAPアクチュエータは、本体部、くびれ部、および/または円錐部およびそれらの任意の組み合わせの中に埋設され得る。
電気活性ポリマー系は、折り畳みおよび再巻き付けを容易にし、改善された拡張および/または収縮制御を提供するように、マトリックス材料内に埋設され得る。一部の実施形態において、EAPは、本体部、円錐部および/またはくびれ部内に埋設されて、バルーンの折り畳みおよび再巻き付けを容易にする。例えば、バルーン壁内にバルーンの周について半径方向に均等に離間されて埋設されたEAPアクチュエータの細片は、該EAP細片の作動停止により、バルーンが潰れるのを支援し得る。
バルーンが形成されるポリマーマトリックス材料内にアクチュエータを埋設する方法の以下の例は、例示を目的としているに過ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。
バルーンは当業において既知の任意の適当な方法を用いて形成することができる。一般に、その工程は、1)バルーンプリフォームを押し出す工程と、2)バルーンプリフォームをバルーン型内へ半径方向に拡張させる工程とを含む。もちろん、該プロセスには、同様に他の工程が含まれていてもよい。バルーン形成の方法の説明は、米国特許第4,490,421号において見られる。前記文献の全開示は、引用により、本願に援用される。
バルーンが形成されたならば、層、すなわち、例えば金、白金などを、バルーン上にスパッタコーティングするなどの上記に記載したような任意の適当な方法を用いて、バルーンまたはバルーンの一部に導電層を施すことができる。次に、例えば電着などの上記に記載したような任意の適当な方法を用いて、導電層上に活性ポリマー層を付着させることができる。次に、前記層を埋設するために、任意の適当な技術を用いて、活性ポリマー層を包囲するように、活性ポリマー層上に別のポリマー層を施し得る。
これに代わって、バルーンプリフォームをバルーン型内へ半径方向に拡張させる前に、上記に記載したように導体材料の薄層を施し、その後、光重合(すなわちソフトリソグラフィー)によるなどの活性ポリマー層の追加を行うことができる。EAPアクチュエータの非常に薄い層が施されたならば、次に、プリフォームをバルーン型内に配置して、半径方向に拡張させることができる。
これに代わって、第1のバルーンの上に、第2のプリブローされたバルーンを、それらの二者の間にアクチュエータを包み込むように組み付けて、次に、第2のバルーン型へ最後の半径方向の拡張を行った後に、ヒートセットを行う。
バルーンの一部のみの上に位置するEAP活性領域を得る他の方法は、バルーンまたはバルーンプリフォームを完全に被覆し、次いで、例えば、化学的アブレーションまたはレーザアブレーションによる、または切削機械加工(subtractive machining)によるなどの既知の技術によって、選択的に材料を除去することを含み得る。
これに代わって、活性ポリマー層および導電層を既に備えたEAPアクチュエータの予備形成片を、例えば、接着接合、または炭酸ガスレーザーを用いるようなレーザー熱接合などによって、バルーンプリフォームに接合し、そのプリフォームをバルーン型内に配置し、次いでその型内で半径方向に拡張させることができる。これに他のポリマー層が後続することができる。
これに代わって、第1の共押し出しチューブ、少なくとも1つの導電層を備えたアクチュエータ、およびそれらのチューブとアクチュエータとの間に位置する少なくとも1つの活性ポリマー層の上に、第2のポリマーチューブを同心的に配置し、次いで、その管状アセンブリをバルーン型内に配置して、その型の中で半径方向に拡張させることができる。第1および第2の共押し出しチューブは、同一または異なるポリマーマトリックス材料から製造され得る。例えば、内側チューブはPTFEであり得、外側チューブはポリオレフィンまたはそのコポリマー、ポリ(エーテル−ブロック−アミド)ブロックコポリマーのようなブロックコポリマー、またはポリアルキレンテレフタレート(すなわちPETまたはPBT)のようなポリエステルまたはコポリエステルであり得る。
これらのEAPアクチュエータの予備形成片はまた、当業において知られているように、共押し出し技術を用いて、バルーン壁内に埋設され得る。
上記で検討したように、ポリマーマトリックス材料は、非活性ポリマーマトリックス材
料、または活性ポリマーマトリックス材料、すなわち固体高分子電解質であり得る。非活性である場合、アクチュエータの活性ポリマー層の電解質に対する露出は、上記に開示したような方法を用いて行われ得る。
バルーン壁を形成するポリマー層内に埋設されたEAPアクチュエータの細片は、バルーンの折り畳みを支援するように、バルーン上に有利に配置することができる。
一部の実施形態において、バルーンは、2つ、3つ、4つ、5つ、あるいは6つ以上の翼を有して形成され得る。例えば、三翼バルーン構造に対しては、3つの長手方向のEAP活性領域をバルーンの周のまわりに均等に配置することによって、これらのEAP活性領域は、EAP活性領域の収縮/作動停止により、バルーンの折り畳みを支援し得る。
したがって、これらの実施形態においては、バルーンの翼は、バルーンの折り畳みおよび再巻き付けを容易にするために、その翼内に埋設されたEAPアクチュエータを備えることができる。これらの種の用途は、本発明の譲受人に譲渡された同時係属中の米国特許出願代理人整理番号第S63.2−11947US01号に開示されている。前記文献の全容は、引用により、本願に援用される。
別の実施形態において、カテーテルアセンブリは、シースの少なくとも一部に埋設されたEAPを有するポリマーマトリックス材料のシースを備える。前記シースは、体内管腔を介した病変部位への搬送中に、バルーンを折り畳まれた形態に保持するために、カテーテルバルーン上に備えられる。この保護シースは拡張可能なバルーンのすべて、または一部もしく複数の部分のみを被覆し得る。
本発明によるEAPアクチュエータは、例えば、抜去中にカテーテルチップのプロファイルを制御するため、または前記チップに屈曲機能を与えるために、カテーテルチップ内に埋設されてもよい。この種の用途は、本発明の譲受人に譲渡された同時係属中の米国特許出願代理人整理番号第S63.2−11949US01号に開示されている。前記特許文献の全容は、引用により、本願に援用される。
本願において開示するEAPアクチュエータはまた、分岐血管内で用いられるカテーテルおよびその構成要素に有用である。例えば、EAPアクチュエータは、ステントまたはステントグラフトのような医療装置の分岐血管の部位への搬送用に用いられるカテーテルデリバリーシステム、例えば、内側シャフトおよび/または外側シャフトおよびバルーンなど、と組み合わせて用いられてもよい。例えば、分岐部カテーテルの先端領域内に埋設されたEAPを用いることができる。前記EAPは、作動されると、カテーテルを側枝分岐部と整合するように回転させる。
本発明の別の実施形態は側枝ガイドワイヤー管腔内に埋設されたEAPに関する。該EAPは、作動されると、側枝を拡張し、回転させ、捻転させて、整合させる。所望の整合特性を与えるために側枝ガイドワイヤハウジングがEAP材料のマトリックスを組み込むように変更され得るアセンブリのいくつかの例は、米国特許出願公開第2005−0149161−A1号、同第2004−0172121−A1号、同第2005−0182473 A1号に示され、説明されている。上記の各特許文献の全容は、引用によって本願に援用される。
分岐部血管に関する本発明の別の実施形態は、作動されると、側枝と適切に整合するように、バルーンの正確な回転を可能にする、バルーンの壁内に埋設されたEAPに関する。
分岐血管に関わる用途の検討については、代理人整理番号第S63.2−11955U
S01号を参照されたい。前記文献の全容は、引用により、本願に援用される。
他の実施形態において、EAPは、作動により、屈曲するようにさせられ得る。伸張/収縮または拡張/収縮ではなく、屈曲は、設計によって達成され得る。例えば、1つの方法は、可撓性であるが、選択した特定のEAPよりは伸長しないポリマーマトリックス材料を用いることである。図13は、活性ポリマー層12と、電源20と通じている導電基材層14とから形成された二層EAP活性領域10の概略図である。更に、対向電極18が電源に接続されて示されている。電解質の供給源(図示せず)は、活性ポリマー層12と連通していなければならない。上述したような多数の方法のいずれを用いてもよい。作動時の屈曲形状(actuated bended configuration)は、印加される外部電圧を反転させると、反転され得る。
一実施形態において、この屈曲現象は、改善された病変との交差を示すカテーテルアセンブリを形成するために用いることができる。一部の実例において、蛇行性血管内の病変においてはカテーテルをセンタリングすることが困難であるため、カテーテルアセンブリを病変に交差させることが困難である。
図15は、例えば使用の環境内、すなわち血管内におけるカテーテルアセンブリの側面斜視図である。この実施形態において、血管40は慢性完全閉塞(CTO)42を有して示されている。その血管内には、カテーテルシャフト44の先端に配置された拡張可能なバルーン部材46を備えたシャフト44を有するカテーテルが示されている。ガイドワイヤー48は、CTO42に押し通されて示されている。図15Aは、図15の断面15a−15aで得られた、分解断面図である。管腔45が示されている。これはガイドワイヤー管腔であってもよいし、または第2のカテーテルシャフト(図示せず)が配置され得る管腔であってもよい。当業において知られているように、カテーテルアセンブリは、内側シャフトおよび外側シャフトの双方を備えてもよく、内側シャフトおよび外側シャフトのいずれかまたは双方が、それらの壁の少なくとも一部の中にEAPアクチュエータを組み込み得る。カテーテルシャフトの先端側部分全体が、その内部に埋設されたEAP活性領域10を有してもよいし、または、カテーテルシャフトのある区域が、その内部に埋設されたEAP活性領域10を有してもよい。EAP活性領域10は、活性ポリマー層12および導電層14を有する二層構成として示されている。もちろん、作動のために、導電層10は電源(図示せず)と接触しており、また、上記で検討したように、必要な電位差を形成するために、対向電極(これも図示せず)が必要である。
EAPの作動の前に、カテーテルをCTO42内に整合させることは困難である。
図16は、EAP活性領域10が作動された後における、図15に示したものに類似したカテーテルアセンブリの側面斜視図である。図16aは、カテーテル壁41内に埋設されたEAP活性領域10を示すために、図16のカテーテルシャフト44の断面16a−16aにおいて得られる。
別の実施形態において、EAP活性領域は分岐したカテーテルアセンブリにおいて用いられる。前記分岐したカテーテルアセンブリ60は、斜視側面図として図17に示されている。前記カテーテルアセンブリ60は、先端部の周囲に配置された拡張可能なバルーン部材66と、拡張可能なバルーン部材66上に配置されて示されている分岐血管用ステント68とを有するシャフト64を備える。カテーテル60は、さらに第2ガイドワイヤー用の側枝ハウジング70を備えて示されている。これは例示のみを目的として用いられる簡素化したカテーテルアセンブリである。カテーテルアセンブリ60の配置に対する制御を高める目的のために、シャフト64(図17)がその少なくとも一部に埋設されたEAP活性領域を有してもよいし、または側枝ハウジング70(図18)がその内部に埋設されたEAP活性領域を有してもよい。図15aおよび図16aを参照されたい。
また、当業において公知であるようなカテーテルアセンブリは、一般に、上記では示していない内側シャフトおよび外側シャフトを用いる。内側シャフトおよび/または外側シャフトのいずれも、内側シャフトおよび/または外側シャフトの壁の一部またはすべてにEAP活性領域を組み込み得る。
本発明において用いられ得る二層EAP活性領域の簡素化された実施形態の部分長手方向断面図。 使用時の電気活性ポリマーアクチュエータの実施形態を示す概略図。 それぞれが図1に示したような二層形態にある2つのEAP活性領域が、それらの間に配置された電解質ゲルと共に重ね合わされたアクチュエータ構成を示す部分長手方向断面図。 ポリマーマトリックス材料内に埋設された図3に示したそれに類似したアクチュエータ構成の部分長手方向断面図。 2つの管状基材が埋設されたEAP活性領域を備えた管状アセンブリの部分長手方向断面図。 図5の断面6−6において得られる径方向断面図。 電解質溶液中における図5に示したそれに類似した構成を備える管状アセンブリであって、該管状アセンブリの外側管状基材が空隙を有する管状アセンブリを示す図。 内部に埋設されたEAP活性領域を有する管状アセンブリの別の実施形態の径方向断面図。 図8に示した実施形態に用いられ得るEAP活性領域10の拡大径方向断面図。 内部に埋設されたEAP活性領域を有する別の管状アセンブリの径方向断面図。 内部に埋設されたEAP活性領域を有する本発明による管状アセンブリの部分長手方向断面図。 図11の参照番号12−12において得られる径方向断面図。 活性化前の、ポリマーマトリックス内に埋設されたEAP活性領域の初期構成を示す概略図。 印加電位の結果としてのEAPの変形を示す概略図。 使用の環境におけるカテーテルの側面斜視図。 図15の参照番号15a−15aにおいて得られるカテーテルの長手方向断面図。 EAP活性領域の作動後の、使用環境における図15に示したそれに類似したカテーテルの側面斜視図。 図16の参照番号16a−16aにおいて得られる長手方向断面図。 カテーテルシャフトにEAPを使用する、簡素化された分岐カテーテルアセンブリの側面図。 側枝ハウジングにEAPを使用する分岐カテーテルアセンブリの側面図。

Claims (25)

  1. 導電基材層および電気活性ポリマー層によって形成された電気活性ポリマーアクチュエータであって、該電気活性ポリマーは、導電基材層とその導電基材層が接触している電解質との間に印加される電位の印加により作動可能であり、該電気活性ポリマーアクチュエータは、非活性ポリマーマトリックス材料、活性ポリマーマトリックス材料、およびそれらの複合材のうちから選択されるポリマーマトリックス内に埋設されており、前記ポリマーマトリックスは医療装置の少なくとも一部を形成する、電気活性ポリマーアクチュエータ。
  2. 前記医療装置の少なくとも一部は非活性ポリマーマトリックス材料から形成されており、その非活性ポリマーマトリックス内に前記電気活性ポリマーアクチュエータが埋設されている、請求項1に記載の電気活性ポリマーアクチュエータ。
  3. 少なくとも一種の非活性ポリマーマトリックス材料と少なくとも一種の非活性ポリマーマトリックス材料との複合体内に埋設された請求項1に記載の電気活性ポリマーアクチュエータ。
  4. 前記少なくとも一種の非活性ポリマーマトリックス材料は多孔性である、請求項1に記載の電気活性ポリマーアクチュエータ。
  5. 前記電気活性ポリマーアクチュエータは、固体高分子電解質である活性ポリマーマトリックス材料内に埋設されている、請求項1に記載の電気活性ポリマーアクチュエータ。
  6. 前記導電基材層は金または白金であり、電気活性ポリマー層はポリピロールまたはポリアニリンである、請求項1に記載の電気活性ポリマーアクチュエータ。
  7. オレフィンのホモポリマー、コポリマー、ターポリマー、エチレンと少なくとも1つのα−オレフィンとのインターポリマー、ポリアミド、ポリウレタン、ポリイミド、エーテルのホモポリマー、コポリマーおよびターポリマー、ゴム状ブロックコポリマー、ポリカーボネート、ポリケトン、ポリエステルおよびコポリエステル、形状記憶ポリマー、並びにそれらの混合物のうちから選択されるポリマーマトリックス内に埋設された請求項1に記載の電気活性ポリマーアクチュエータ。
  8. 前記マトリックスは、医療装置の少なくとも一部を形成する、請求項7に記載の電気活性ポリマーアクチュエータ。
  9. 前記医療装置はカテーテルアセンブリである、請求項8に記載の電気活性ポリマーアクチュエータ。
  10. 前記マトリックスは、カテーテル内側シャフト、カテーテル外側シャフト、後退可能なシース、カテーテルチップ、拡張可能な医療用バルーン、または動脈瘤コイル放出機構の少なくとも一部を形成する、請求項8に記載の電気活性アクチュエータ。
  11. 膜、繊維または繊維の束の形態にある、請求項1に記載の電気活性ポリマーアクチュエータ。
  12. 本体部、くびれ部および円錐部を画定するマトリックス材料によって形成された拡張可能な医療用バルーンであって、前記マトリックス材料の少なくとも一部内には、電気活性ポリマーアクチュエータが埋設されている、拡張可能な医療用バルーン。
  13. 前記電気活性ポリマーアクチュエータは、電気活性ポリマー層および導電基材層を備える、請求項12に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  14. 前記電気活性ポリマーアクチュエータは、電気活性ポリマー層、導電基材層、および少なくとも1つの固体高分子電解質層またはゲル高分子電解質層を備える、請求項12に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  15. 前記マトリックス材料は、オレフィン、アミド、エーテル、エステルおよびそれらの混合物のうちから選択される少なくとも一種のモノマーから形成された少なくとも一種のホモポリマー、コポリマーまたはターポリマーを含む、請求項12に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  16. 前記マトリックス材料は内面および外面を有し、前記内面および外面の少なくとも一方は多孔性表面であり、前記多孔性表面は前記活性ポリマー層への露出を可能にする、請求項13に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  17. 前記マトリックス材料は固体高分子電解質を含む、請求項12に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  18. 膨張状態および収縮状態を有し、収縮状態では、前記バルーンは折り畳まれた形態を有し、前記ポリマーマトリックス材料は少なくとも2つの翼をさらに画定し、前記電気活性ポリマーアクチュエータは、前記少なくとも2つの翼の少なくとも一部内に埋設されている、請求項12に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  19. 前記電気活性ポリマーアクチュエータは、前記少なくとも2つの翼内に長手方向に埋設されている、請求項18に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  20. 折り畳まれた形態を有し、その折り畳まれた形態において、前記医療用バルーンは、半径方向の周と、その半径方向の周のまわりに均等に配置された少なくとも2つの翼とを備え、電気活性ポリマーアクチュエータは、前記少なくとも2つの翼の間において前記バルーンの前記本体部分を画定する前記ポリマーマトリックス材料内に埋設されている、請求項12の拡張可能な医療用バルーン。
  21. 前記電気活性ポリマーアクチュエータは、前記少なくとも2つの翼の間の前記本体領域内において長手方向に埋設されている、請求項20に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  22. マトリックス材料から形成されたカテーテルアセンブリ用の後退可能なシースであって、前記マトリックス材料の少なくとも一部内には、電気活性ポリマーアクチュエータが埋設されている、後退可能なシース。
  23. 前記電気活性ポリマーアクチュエータは、電気活性ポリマー層および導電基材層を備える、請求項22に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  24. 前記電気活性ポリマーアクチュエータは、電気活性ポリマー層、導電基材層、および少なくとも1つの固体高分子電解質層またはゲル高分子電解質層を備える、請求項22に記載の拡張可能な医療用バルーン。
  25. 前記マトリックス材料は固体高分子電解質を含む、請求項22に記載の拡張可能な医療用バルーン。
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