JP2009534780A - 区分されているランダムアクセス及び読み取り専用メモリ - Google Patents
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Abstract
磁気メモリと、前記メモリを作動させる方法が説明されている。メモリは、それぞれが磁気抵抗ビットを含んでいるメモリセルを含んでいる。各メモリセルは、電流ドライバに連結されている。各電流ドライバは、電流を出力しないように抑止される場合がある。出力電流を抑止すると、メモリに書き込むのを防止することができる。幾つかの電流ドライバを抑止し、他の電流ドライバを抑止しないことによって、メモリは、読み取り専用区分とランダムアクセス区分に区分される。
【選択図】図4
【選択図】図4
Description
本発明は、不揮発性メモリに、より厳密には、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)と磁気読み取り専用メモリ(MROM)に区分されている磁気メモリに関する。
米国政府は、Defense Threat Reduction Agency(DTRA)が結んだ契約DTRA01−00−C−0002号に従って、本発明の権利を取得した。
巨大磁気抵抗(GMR)効果が発見されたことにより、数多くのスピンベースの電子デバイスが開発されてきた。GMR効果は、強磁性層と非磁性層を交互に重ねて作った或る種の薄膜デバイスで観察される。通常のデバイスでは、強磁性層の磁気方向の相対的な向きが、デバイスの二進状態を画定する。デバイスに亘る抵抗は、一般に、強磁性層の磁気方向が平行な向きのときに最も低く、磁気方向が平行な向きでないときに最も高い。
巨大磁気抵抗(GMR)効果が発見されたことにより、数多くのスピンベースの電子デバイスが開発されてきた。GMR効果は、強磁性層と非磁性層を交互に重ねて作った或る種の薄膜デバイスで観察される。通常のデバイスでは、強磁性層の磁気方向の相対的な向きが、デバイスの二進状態を画定する。デバイスに亘る抵抗は、一般に、強磁性層の磁気方向が平行な向きのときに最も低く、磁気方向が平行な向きでないときに最も高い。
或る型式のGMRデバイスは、一般的に「スピンバルブ」と呼ばれている。スピンバルブを含むGMRデバイスは、磁気ランダムアクセスメモリ(MRAM)デバイス内のデータ記憶要素として使用することができる。これに関して、GMRデバイスの代表的なMRAMの出願は、米国特許第6,147,922号、第6,175,525号、第6,178,111号、第6,493,258号と、米国特許出願第2005/0226064号に記載されており、それらの全てを、参考文献としてここに援用する。
スピンバルブは、通常、非磁性材料(銅のことが多い)の薄い層によって分離された2つ又はそれ以上の強磁性層を含んでおり、更に、強磁性層の内の1つの磁気方向を「固定する」反強磁性層を含んでいる。図1Aは、代表的なスピンバルブ10の各層を(単純化した形態で)側面図で示している。図1Aに示す様に、スピンバルブ10は、非磁性層16によって分離された強磁性層12と14を含んでいる。或る代表的な配列では、磁気層の内の1つが、固定層14となるように構成されている。固定層14は、反強磁性層18に隣接しており、固定層14の磁気方向が、特定の向きに「固定」されるようになっている。固定層14の矢印は、代表的な固定方向を示しているが、一般に、その向きは、何れかの方向に固定することができる。従って、スピンバルブ10に操作磁界が加えられているときは、固定層14の磁気方向は相対的に固定された状態に保たれる。第2磁気層12は、自由層12と呼ばれる。固定層14とは対照的に、自由層12の磁気方向は、自由層12に二方向の矢印で示されている様に、平行な向きと平行でない向きの間で自由に切り替えることができる。適切な磁界をスピンバルブ10に加えることによって、固定層14の磁気方向を同じに保ちながら、自由層12の磁気方向を反転することができる。
図1Bは、図1Aのスピンバルブ10の三次元図を示している。図示の様に、スピンバルブ10は、磁化困難軸(短軸)と磁化容易軸(長軸)を有している。磁界が加えられていないと、自由層12と固定層14の両方の磁気方向は、容易軸と実質的に平行である。
通常、MRAMは、少なくとも1つのGMR、又は磁気抵抗ベースのデバイスを含むメモリセルを備えている。多くの場合、磁気抵抗ベースのデバイスが入っているメモリセルは、従来の、例えば、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)又は動的ランダムアクセスメモリ(DRAM)の様な、揮発性の高いメモリと同様の方式で配置されている。磁気抵抗ベースのデバイスは不揮発性の程度が高いので、MRAMは、SRAM又はDRAMと比べると、データ状態を失わないようにする保護測度が高い。例えば、磁気抵抗ベースのデバイスは電荷を蓄積しないので、メモリを混乱させる不適切な電荷又は電荷消失の可能性が小さくなる。
磁気抵抗ベースのデバイスは、本来、不揮発性であるが、MRAM及び他の磁気ベースメモリは、少なくとも幾つかの機能を制御するのに、なお、揮発性電荷蓄積ベースの回路要素(例えば、電界効果トランジスタ)を使用している。従って、磁気メモリ内の揮発を防ぐ保護測度を高くすることが望ましい。
米国特許第6,147,922号
米国特許第6,175,525号
米国特許第第6,178,111号
米国特許第6,493,258号
米国特許出願第2005/0226064号
磁気メモリと、そのメモリを操作する方法を呈示している。本メモリは、例えば、磁気トンネル接合デバイスの様な磁気抵抗メモリビットを備えたメモリセルを含んでいる。1つの例では、メモリセルは、電流ドライバに連結されており、ドライバは、メモリセル内に磁界を生成し、而してメモリセルへの書き込みに使用される電流を出力する。しかしながら、電流ドライバは、(例えば、抑止信号によって)抑止されると、電流を出力しなくなる。その結果、電流ドライバは、抑止が解除されるまで、メモリセルに書き込みできなくなる。好都合なことに、メモリ内の電流ドライバを抑止及び抑止解除することによって、メモリを選択的に区分することができるので、メモリの一部分が読み取り専用モードで作動する。
別の例では、メモリは、第2電流ドライバに連結されている第2メモリセルを含んでいる。第2電流ドライバも、抑止又は抑止解除される。第1と第2の両方のメモリセルを同じチップ上に配置し、メモリが、読み取り専用メモリセルとランダムアクセスメモリセルの両方を含むようにすることもできる。例えば、第1電流ドライバは抑止され、第1メモリセルは読み取り専用モードになっており、第2電流ドライバは抑止されておらず、第2メモリセルはランダムアクセスモードになっている場合もある。別の例では、メモリは、第1及び/又は第2メモリセル何れかの適切な作動モードを選択する書き込み論理を含んでいる。一般に、作動モードは、限定するわけではないが、読み取り専用モード、プログラム可能な読み取り専用モード、及びランダムアクセスモードを含んでいる。
別の例では、メモリは、複数のメモリセルを含んでいる。メモリセルは、第1部分と第2部分に区分されている。複数のメモリセルの第1部分は、ランダムアクセスモードで作動し、複数のメモリセルの第2部分は、読み取り専用モードで作動する。各メモリセルは、1つ又は複数の電流ドライバに連結されている。各電流ドライバは、抑止信号を受信するための入力を含んでいる。
別の例では、メモリの第2部分は、第2部分内の各メモリセルの少なくとも1つの電流ドライバを抑止しない段階と、電流ドライバを使って第2部分内のメモリセルに書込む段階と、電流ドライバを再び抑止する段階とを含んでいる、或るプロセスによってプログラムされる。プログラムするプロセスは、或る制限を設けてメモリセルに書き込めるようにして、そのメモリセルが不用意に書き込まれないようにしている。更に、書き込み抑止論理は、適切な区分を決めるのに役立つ。
別の例では、メモリ内の各メモリセルは、行電流ドライバと列電流ドライバに連結されている。選択されたメモリセルは、選択されたメモリセルに関係付けられている列及び行の両方の電流ドライバが使用不能の場合は、読み取り専用モードになる。その様な例では、選択されたメモリセルは、選択されたメモリセルに関係付けられている列及び行の電流ドライバが抑止されている時は、読み取り専用モードになる。更に別の例では、書き込み抑止論理は、マルチプレクサは、マルチビット入力、列選択出力、及び行選択出力を含んでいるマルチプレクサを備えている。マルチビット入力は、第1区分と第2区分の大きさを決める。
以上並びにこの他の態様及び利点は、当業者には、以下の詳細な説明を、必要に応じて添付図面を参照しながら読めば明白になるであろう。更に、上記課題を解決するための手段は、単なる例であり、請求している本発明の範囲を限定するものではないものと理解されたい。
a)メモリセルのアーキテクチャ
これより図面を参照してゆくが、図2は、別々の読み取り及び書き込みアーキテクチャを備えている磁気メモリセルを全体的に示している。磁気抵抗メモリビット102は、2つの導電性磁気層の間にスペーサー層を挟んだ三層の要素として示されている。ビット102の各磁気層は、磁化方向を有している。図2では、上部の磁気層には一方向の矢印が示されており、上部磁気層の磁化方向がセルの作動中は変わらないことを示している。而して、上部磁気層は、基準又は固定層として知られている。下部磁気層には二方向の矢印が示されており、下部磁気層の磁化方向をセルの作動中に反転できることを示している。而して、下部磁気層は、記憶又は自由層として知られている。当業者には理解頂けるように、層の向きは、ビット102の有用性を損なうことなく変えることができる。
これより図面を参照してゆくが、図2は、別々の読み取り及び書き込みアーキテクチャを備えている磁気メモリセルを全体的に示している。磁気抵抗メモリビット102は、2つの導電性磁気層の間にスペーサー層を挟んだ三層の要素として示されている。ビット102の各磁気層は、磁化方向を有している。図2では、上部の磁気層には一方向の矢印が示されており、上部磁気層の磁化方向がセルの作動中は変わらないことを示している。而して、上部磁気層は、基準又は固定層として知られている。下部磁気層には二方向の矢印が示されており、下部磁気層の磁化方向をセルの作動中に反転できることを示している。而して、下部磁気層は、記憶又は自由層として知られている。当業者には理解頂けるように、層の向きは、ビット102の有用性を損なうことなく変えることができる。
第1読み取り線104は、ビット102の第1側に連結されており、第2読み取り線106は、ビット102の第2側に連結されている。2つの読み取り線は、第1読み取り線104と第2読み取り線106の間の電圧差が、ビット102の層を通過する電流を生成するように配置されている。第1読み取り線104は、第2読み取り線106に垂直に伸びている。しかしながら、当業者には理解頂けるように、必ずしもこの様な配置になっていなくてもよい。例えば、別の例では、第2読み取り線106は、第1読み取り線104に垂直に伸びておらず、選択トランジスタを通過した後、接地されている。
第1書き込み線108は、第1読み取り線104の上方に示されている。第1書き込み線108は、第1絶縁性スペーサー(図示せず)によって、第1読み取り線104及び残りのセルから分離されている。第1書き込み線108は、第1書き込み線108を通過する電流がビット102に作用する磁界を生成するように、ビット102付近に配置されている。
第2書き込み線110は、第2読み取り線106の下方に示されている。第2書き込み線110は、第2絶縁性スペーサー(図示せず)によって、第2読み取り線106及び残りのセルから分離されている。第2書き込み線110は、第2書き込み線110を通過する電流がビット102に作用する磁界を生成するように、ビット102付近に配置されている。第1書き込み線108は、一般に、第2書き込み線110に垂直に伸びるように配置されている。しかしながら、当業者には理解頂けるように、必ずしもこの様な配置になっていなくてもよい。
セルの論理状態は、ビット102の磁気層の磁化方向の相対的な向きに依る。従って、セルの論理状態は、磁化層の向きによって設定される。第1書き込み線108を通過する第1電流と第2書き込み線110を通過する第2電流は、磁界の組み合わせを作り出す。組み合わされた磁界は、ビット102に作用し、ビット102の自由層の磁化方向の向きを反転させる。
ビット102の論理状態を決めるために、第1読み取り線104と第2読み取り線106の間に電圧差が作り出される。電圧差により、ビット102の層を垂直に通過するトンネル電流が生じる。トンネル電流の値は、ビット102の論理状態を示す。図2の装置は、磁気トンネル接合(MTJ)の様な、上から下までの抵抗が高いビットには最も妥当である。スペーサー層が導電性層である様な別の例では、読み取り線は、読み取り電流がビットの容易軸に沿って流れるように、ビットの両端に連結されている。接地電流(トンネル電流の代わり)は、導電性層を通って流れる。この接地電流は、先に述べた様に、選択トランジスタを貫通した後、地面で終端する。この場合、接地電流の値は、ビットの論理状態を示している。
b)磁気切替プロセス
一対の磁気層を備えた磁気抵抗ビットでは、ビットの論理状態を、磁気層の磁化方向から判定することができる。論理状態は、磁気層の一方の磁化方向を切り替える(又は反転させる)ことによって、第1状態から第2状態へ切り替えられる。図3では、一連のフレームは、或る予言例における磁気抵抗ビットの磁気層内の磁気切替プロセスの有限分析を時系列で示している。概括すると、一連のフレームは、切替プロセスが、磁気層内の要素の磁化方向の座標回転(又は反転)を伴っていることを示している。
b)磁気切替プロセス
一対の磁気層を備えた磁気抵抗ビットでは、ビットの論理状態を、磁気層の磁化方向から判定することができる。論理状態は、磁気層の一方の磁化方向を切り替える(又は反転させる)ことによって、第1状態から第2状態へ切り替えられる。図3では、一連のフレームは、或る予言例における磁気抵抗ビットの磁気層内の磁気切替プロセスの有限分析を時系列で示している。概括すると、一連のフレームは、切替プロセスが、磁気層内の要素の磁化方向の座標回転(又は反転)を伴っていることを示している。
最初のフレーム(a)を見ると、磁気層202は、ビットの両端が先細になっている細長い要素として示されている。便宜的に、ビットの両端は、第1ビット端部204及び第2ビット端部206と標示されている。図では、磁気層202の磁化容易軸(長軸)は、磁気層202の長さと平行に伸びている。磁化困難軸(短軸)は、磁気層202の面と整列し、容易軸に垂直に伸びている。磁気層202内では、要素の磁化方向は、容易軸に沿って第2ビット端部206を指している小さな矢印で示されている。ビットの両端とビット本体の間で行われる磁気交換は、磁化を均一且つ一方向にする傾向がある。(磁化交換は、原子の集合体の磁区を所与の方向に磁化する傾向を有する強磁性交換である)。
総合矢印208は、磁気層202の合成磁化方向を示しており、容易磁区に沿って第2ビット端部206を指している。フレーム(a)に示している様な、容易軸に沿った均一な磁化は、第1論理状態を示している。
フレーム(b)、(c)、(d)及び(e)は、磁気層202について、切替プロセスの場面を順次示している。この様に、平行な様式で、第1ビット端部204は、各磁気層のフレームの最も左端であり、第2ビット端部206は、各磁気層のフレームの最も右端である。
最後のフレーム(e)に跳ぶと、要素の磁化方向は、容易軸に沿って第1ビット端部204を指している。フレーム(e)の総合矢印236は、全体の磁化方向を示しており、フレーム(a)の総合矢印208とは反対方向を指している。フレーム(e)に示している様な容易軸に沿う均一な磁化は、第2論理状態を示している。従って、切替プロセスの目的は、磁化層202の論理状態を、第1論理状態から第2論理状態へ切り替えることである。フレーム(b)、(c)及び(d)は、切替プロセスを更に詳しく示している。
フレーム(b)では、磁気層内の小さな矢印で示している要素の磁化方向は、磁気層全体で最早均一になってはいない。具体的には、ビットの両端における要素の磁化方向は、困難軸に向けて時計回りに回転し始めている。しかしながら、磁気層の細長い部分の要素の磁化方向は、第2ビット端部206を指し続けている。フレーム(b)の総合矢印210、212、及び214は、要素の磁化を反映している。フレーム(b)では、切替プロセスは、ビットの両端204と206で始まっていることが分かる。
フレーム(c)では、要素の磁化方向は、更に回転している。フレーム(c)の総合矢印216−224は、要素の磁化方向の回転を反映している。ビット端部の総合矢印216と218は、ビット端部204と206における要素の磁化方向が更に回転していることを示している。磁気層の細長い部分の中心は、中心総合矢印220が示している様に、時計回りに回転し始めている。縁部の総合矢印222と224は、殆ど回転しておらず、細長い部分の縁部に沿った要素の磁化方向は実質的に第2ビット端部206を指し続けていることを示している。
フレーム(d)では、ビット端部の総合矢印226と228は、ビット端部204と206における要素の磁化方向の回転が続いていることを示している。細長い部分の中心は、総合矢印230が示している様に、回転し続けている。縁部の総合矢印232と234は、縁部に沿った要素の磁化方向が、本格的に回転し始めていることを示している。
最後に、フレーム(e)は、回転が完了し、磁気層全体に亘る要素の磁化方向が再形成されて均一になったことを示している。図3は、磁気層の磁化方向の切替が、ビット端部で始まり、層の中心が続き、縁部の反転で完了する様子を概括的に示している。
各中間フレーム(b)、(c)、(d)は、幾つかの異なる方向にある要素の磁化方向を含んでいるが、合成磁化方向は、例えば、要素の平均から計算することもできる。代わりの例では、フレームの合成磁化方向は、中心の総合矢印214、220、及び230によって示されている。
当業者には理解頂ける様に、第1及び第2論理状態は任意に選択することができる。而して、磁気層を第2論理状態から第1論理状態へ切り替える際には、第1論理状態から第2論理状態への切り替えと鏡像関係になる手順が伴う。図3は、切替プロセスの例として使うためのものであり、これに限定されるものではない。更に、様々なGMRベースのスピンバルブ又は他の型式の磁気抵抗メモリビットを、以下に述べるメモリに用いることができるものと理解頂きたい。
c)区分されている磁気メモリ
磁気メモリは、列アレイと行アレイに配置されている複数のメモリセルを含んでいる。列と行の構成を含んでいない構成も使用することができる。メモリ内の各メモリセルは、磁気抵抗ベースのメモリビット(例えば、GMRベースのスピンバルブ、MTJデバイスなど)を含んでいる。
c)区分されている磁気メモリ
磁気メモリは、列アレイと行アレイに配置されている複数のメモリセルを含んでいる。列と行の構成を含んでいない構成も使用することができる。メモリ内の各メモリセルは、磁気抵抗ベースのメモリビット(例えば、GMRベースのスピンバルブ、MTJデバイスなど)を含んでいる。
列と行の構成では、列と行のアレイは、それぞれが電流を通す導電性のデータ線を含んでいる。データ線は、メモリセルに対し書き込み及び/又は読み取りをするのに用いられる。メモリセルに書き込む際には、データ線内の電流は、メモリセルのビット近くに磁界を生成する。メモリセルを読み取る際には、データ線内の電流は、メモリセルのビットを通過して抵抗を感知するが、これは、先に述べた様に、様々な方法で行われる。通常、列又は行のアレイの内の一方は、メモリセルの下方を走るデータ線を含んでいる。他のアレイは、メモリセルの上方を走るデータ線を含んでいる。
一般に、メモリセルに書き込みする際は、少なくとも2つのデータ線、即ち、メモリセルの上方のデータ線と、メモリセルの下方のデータ線が用いられる。両方のデータ線は、一緒になって、メモリセル内のビットを平行状態か又は逆平行状態の何れかにフリップさせる集合磁界を作る。近傍のメモリセルへの不用意な書き込みを防ぐために、一般的には、2つのデータ線が好ましい。しかしながら、メモリは、もっと多いか又は少ないデータ線を使って、メモリセルに書き込むこともできる。列及び行の構成を有していないメモリは、例えば、メモリセル当たり唯一つのデータ線を使用していてもよい。
メモリセルを読み取る際に、書き込みで使ったのと同じデータ線を利用してもよいし、別のデータ線を利用してメモリセルにアクセスしてもよい。アーキテクチャの実装は、メモリセルに含まれているビットの型式次第である。従って、様々なアーキテクチャを使用できるものと理解されたい。
図4は、複数の電流ドライバ303−310に連結されている複数のメモリセル302を含む磁気メモリ300を示している。メモリセル302内の各メモリセルは、少なくとも1つの磁気抵抗メモリビットを含んでいる。メモリセル302の何れか1つを読み取るのに、或る読み取りアーキテクチャを図4の構成の中に一体化してもよいし、別の読み取りアーキテクチャを用いてもよい。以下の説明は、主にメモリ300に書き込むことに関しているが、メモリ300及び同様の実装は、採用される読み取りアーキテクチャの型式にによって限定されないものと理解されたい。
メモリ300に書き込む際には、電流ドライバ303−310は、電流を、メモリセル302の中から選択されたメモリセルに送る。電流ドライバ303−306は、列の電流ドライバであり、電流ドライバ307−310は、行の電流ドライバである。ビット線とも呼ばれるデータ線311−314は、電流ドライバ303−306をメモリセル302に連結している。ワード線とも呼ばれるデータ線315−318は、電流ドライバ307−310をメモリセル302に連結している。電流ドライバ307−310は、書き込む(又は読み取る)メモリセルが入った行を選択する行のマルチプレクサ320に連結されている。一方、電流ドライバ303−306は、書き込む(又は読み取る)メモリセルが入った列を選択する列のマルチプレクサ322に連結されている。列のマルチプレクサ322は、書き込むデータを入力する(か、又は読み取るデータを出力する)ためのデータポート324を含んでいる。更に、メモリ300は、メモリ300に書き込み(又は読み取り)を実行するよう命じる使用可能回路(図示せず)を含んでいてもよい。
各電流ドライバ303−310は、作動モード入力と呼ばれる入力を含んでいる。各電流ドライバ303−310のモード入力は、電流ドライバが電流を出力すべきか否かを示す信号を通信することができる信号線に連結されている。本開示では、この信号を抑止信号と呼んでいる。或る例では、抑止信号は、デジタルの二進信号である。抑止信号を受け取ると、電流ドライバは、たとえ使用可能回路がメモリ300に書き込みを実行するよう命じても、電流を出力しない。他の型式の信号送信も、電流ドライバを抑止する。
一般に、電流ドライバ303−310は、それぞれ様々に構成されている。例えば、電流ドライバ303は、電流ミラーと、第1及び第2トランジスタ(図示せず)を含んでいる。電流ミラーは、データ線311に連結されている。第1トランジスタは、電流ドライバ303のモード入力に連結され、第2トランジスタは、列のマルチプレクサ322の端子(図示せず)に連結されている。第1及び第2トランジスタの両方が使用可能である場合、電流ミラーは、電流をデータ線311に出力する。しかしながら、抑止信号が電流ドライバ303のモード入力に送られると、電流ミラーは使用不能になり、電流ミラーの電流出力が抑止される。その結果、電流ミラー、従って電流ドライバが抑止される。例えば、たとえ使用可能回路が電流ドライバ303に電流を出力するように命じても、電流ドライバ303は、電流を出力しない。電流ドライバ304−310は、電流ドライバ303と同様の構造を有していてもよい。更に、電流ドライバ303−310は、特定の構造に限定されてはおらず、様々な異なる型式の電流ドライバを使用してもよい。
抑止信号を送るために、電流ドライバ303と304のモード入力は、抑止線330に連結されており、電流ドライバ305と306のモード入力は、抑止線331に連結されており、電流ドライバ307と308のモード入力は、抑止線332に連結されており、電流ドライバ309と310のモード入力は、抑止線333に連結されている。抑止線330と332は、抑止入力335に連結されており、抑止線331と333は、抑止入力337に連結されている。
抑止信号が抑止入力335と337の何れかに送られると、電流ドライバ303−310の何れか1つが選択的に使用不能になる。例えば、抑止入力335は、データ線311と315を介してメモリセル340に連結されている電流ドライバ303と307を抑止するのに用いられる。電流ドライバ303と307の両方が抑止されると、メモリセル340への書き込みが抑止される(他のメモリセルも抑止される)。通常、データ線311と315を通る電流は、それぞれ所定の閾値であるか、又はそれ以上である。所定の閾値は、メモリセル340内でビットフリップを誘発することができるだけの磁界の生成を保証できる、電流レベルである。しかしながら、代りの例では、メモリセル340は、書き込み及び/又は読み取りするのに、単一のデータ線だけを使用する。その様な例では、以下に記載する実施例は、メモリセルが、メモリセルの関係付けられている電流ドライバが抑止されているときは読み取り専用モードになり、関係付けられている電流ドライバが抑止されていないときは、ランダムアクセスモードになるように、修正される。
図4の例では、電流ドライバ303と307が抑止されているときは、メモリセル340は読み取り専用モードになっている。しかしながら、メモリ300内の他のメモリセルは、異なる作動モードになっている。例えば、電流ドライバ305と309に連結されているメモリセル342は、ランダムアクセスモードになっている。図4の例では、少なくとも電流ドライバ305と309の一方が抑止されていなければ、メモリセル342は、ランダムアクセスモードになっている。
電流ドライバ303−310を抑止及び抑止解除すると、メモリ300に不揮発性測度が提供される。電流ドライバ303−311は電荷蓄積ベースの回路要素を含んでいるので、電流ドライバ303−311は、他の揮発性の上流及び下流の回路要素と共に、誤った状態変化に陥り易いこともある。状態の変化は、例えば、粒子衝突の様な放射事象又は他の形式の軽いエラー現象によって誘発されることもある。
従って、或る例では、メモリ300内の特定のメモリセルへの書き込みが実行されるまで、全ての電流ドライバを抑止することが望ましい。例えば、たとえメモリセル342がランダムアクセスモードになっていても、電流ドライバ305と309は、書き込みが実行されるまでは抑止されたままとなる。しかしながら、メモリセル340は読み取り専用モードになっているので、電流ドライバ303と307は、書き込みしようとしても抑止されたままとなる。メモリセル340は、例えば、メモリ300を最初に構成するときの様に、限定ベースで書き込んでもよい。例えば、メモリセル340は、電流ドライバ303と307を抑止しないことによって、プログラムすることもできる。その後、電流ドライバ303と307を使用して、メモリセル340に書き込む。書き込んだ後、電流ドライバ303と307は、再び抑止される。すると、メモリセル340は、プログラム可能な読み取り専用モードで作動する。
好都合なことに、電流ドライバ303−310を抑止及び抑止解除することによって、メモリ300を選択的に区分することができるので、メモリ300の或る部分は読み取り専用モード又はプログラム可能な読み取り専用モードで作動し、メモリ300の他の部分はランダムアクセスモードで作動する。例えば、抑止入力335は抑止信号を受信し、抑止入力337は抑止信号を受信しない場合は、メモリセル340は、メモリセル350−352と共に、読み取り専用モードで作動する。一方、メモリセル342は、メモリセル353−364と共に、ランダムアクセスモードで作動する。
d)区分されている回路と書き込み論理
メモリの読み取り専用区分とランダムアクセス区分を区分するために、メモリは、区分し易くするための様々な回路を含んでいてもよい。例えば、回路を、電流ドライバのデータ線又はモード入力に連結してもよい。更に、データ線を、メモリ内の特定のメモリセル専用にして、追加の電流ドライバを設けてもよい。代わりに、書き込み抑止論理が、或る程度のメモリの特注仕様化を行ってもよい。書き込み抑止論理は、例えば、メモリ内のどのメモリセルが読み取り専用又はランダムアクセスに区分されているかを示す入力を受信することもできる。書き込み抑止論理は、抑止信号を、メモリ内の適切な電流ドライバに出力することもできる。
d)区分されている回路と書き込み論理
メモリの読み取り専用区分とランダムアクセス区分を区分するために、メモリは、区分し易くするための様々な回路を含んでいてもよい。例えば、回路を、電流ドライバのデータ線又はモード入力に連結してもよい。更に、データ線を、メモリ内の特定のメモリセル専用にして、追加の電流ドライバを設けてもよい。代わりに、書き込み抑止論理が、或る程度のメモリの特注仕様化を行ってもよい。書き込み抑止論理は、例えば、メモリ内のどのメモリセルが読み取り専用又はランダムアクセスに区分されているかを示す入力を受信することもできる。書き込み抑止論理は、抑止信号を、メモリ内の適切な電流ドライバに出力することもできる。
区分回路の一例として、図5は、行アレイに2組の電流ドライバを使用している磁気メモリ400を示している。列アレイでは、メモリ400は、電流ドライバ420−423に連結されているメモリセル401−416を含んでいる。行アレイの第1部分で、メモリセル401−408は、電流ドライバ424−427に連結されている。行アレイの第2部分では、メモリセル409−416は、電流ドライバ428−431に連結されている。電流ドライバ420、421、及び424−427は、抑止入力432に連結されている。電流ドライバ422、423、及び428−431は、抑止入力434に連結されている。図5の構成では、メモリ400は、2つの区分に分割されており、抑止入力432は、メモリセル401−408を抑止する信号を受信するためのものであり、抑止入力434は、メモリセル409−416を抑止する信号を受信するためのものである。随意的に、メモリ400は、ランダムアクセス区分が、書き込み中に重複するデータ線からの電流を確実に使用するようにしている。メモリ400は、更に、読み取り専用区分が、読み取り専用区分に関係付けられている各電流ドライバを確実に抑止するようにしている。
様々な他の区分構成及び回路も考えられる。区分回路には、メモリを適切に区分するために様々な論理ゲートが配置されている。
別の例では、書き込み抑止論理は、メモリを区分するのに用いられている。図6は、書き込み抑止マルチプレクサ502を含む代表的なメモリ500を示している。書き込み抑止マルチプレクサ502は、データ線503−506に連結されている行選択出力を含んでおり、データ線503−506は、それぞれ行の電流ドライバ507−510に連結されている。書き込み抑止マルチプレクサ502は、更に、データ線511−514に連結されている列選択出力を含んでおり、データ線511−514は、それぞれ列の電流ドライバ515−518に連結されている。メモリ500内のどのメモリセルをランダムアクセス又は読み取り専用として区分するかを決めるために、書き込み抑止マルチプレクサ502は、入力520を含んでおり、それは、例えば、マルチビット入力である。マルチビット入力は、第1及び第2区分の大きさを決める。例えば、入力520の第1ビットは、電流ドライバを抑止するメモリ500の行を指定する。入力520の残りのビットは、電流ドライバを抑止する列を指定する。抑止された行及び列が重なった場合は、メモリ500の読み取り専用区分として機能する。入力520について、他の型式の入力信号伝達も考えられる。
別の例では、書き込み抑止論理は、メモリを区分するのに用いられている。図6は、書き込み抑止マルチプレクサ502を含む代表的なメモリ500を示している。書き込み抑止マルチプレクサ502は、データ線503−506に連結されている行選択出力を含んでおり、データ線503−506は、それぞれ行の電流ドライバ507−510に連結されている。書き込み抑止マルチプレクサ502は、更に、データ線511−514に連結されている列選択出力を含んでおり、データ線511−514は、それぞれ列の電流ドライバ515−518に連結されている。メモリ500内のどのメモリセルをランダムアクセス又は読み取り専用として区分するかを決めるために、書き込み抑止マルチプレクサ502は、入力520を含んでおり、それは、例えば、マルチビット入力である。マルチビット入力は、第1及び第2区分の大きさを決める。例えば、入力520の第1ビットは、電流ドライバを抑止するメモリ500の行を指定する。入力520の残りのビットは、電流ドライバを抑止する列を指定する。抑止された行及び列が重なった場合は、メモリ500の読み取り専用区分として機能する。入力520について、他の型式の入力信号伝達も考えられる。
図7A−図7Cは、メモリ500の様々な区分方式を示している。図7Aでは、メモリ500は、12個のランダムアクセスメモリセルと4個の読み取り専用メモリセルに区分されている。抑止線503と511−514は、それぞれ、抑止信号を伝達する(点線の抑止線)。図7Bでは、メモリ500は、10個のランダムアクセスメモリセルと6個の読み取り専用メモリセルに区分されている。図7Bの例では、抑止線513、514、及び503−505は、それぞれ、抑止信号を伝達する。図7Cでは、メモリ500は、15個のランダムアクセスメモリセルと1個の読み取り専用メモリセルに区分されている。図7Cの例では、抑止線505と514は、それぞれ、抑止信号を伝達する。
様々な他の書き込み抑止論理構成も可能であるものと理解されたい。更に、書き込み抑止論理を、区分回路と組み合わせて利用してもよい。書き込み抑止論理は、メモリを選択的に区分することのできる、様々な論理ゲート、マルチプレクサ、比較器、又は他の論理方式を使用してもよい。
e)結論
以上、様々な例について説明してきた。より一般的には、当業者には理解頂けるように、これらの例には、特許請求の範囲に定義する本発明の範囲と精神から逸脱すること無く変更及び修正を加えることができる。従って、例えば、メモリは、メモリセルが備えているビットの型式に限定されない。更に、図示のメモリは16個のメモリセルで構成されているが、もっと多いメモリセルを備えたメモリも、区分によって恩恵に与るであろう。これらの図は、メモリを区分する構造及び方法を一般的に伝えるために、セルの数を減らしている。メモリセルは、メモリワードにグループ分けして、1組のビット線が、特定のメモリワードへの読み取り及び書き込みアクセスを提供するようにしてもよい。更に、磁気ベースのメモリを図示しているが、他の不揮発性メモリも、ここに記載した区分によって恩恵に与ると考えられる。最後に、デバイス設計、演算処理、及び試験条件の全てが、磁化切替特性に影響を及ぼすので、それらを考慮すべきである。
e)結論
以上、様々な例について説明してきた。より一般的には、当業者には理解頂けるように、これらの例には、特許請求の範囲に定義する本発明の範囲と精神から逸脱すること無く変更及び修正を加えることができる。従って、例えば、メモリは、メモリセルが備えているビットの型式に限定されない。更に、図示のメモリは16個のメモリセルで構成されているが、もっと多いメモリセルを備えたメモリも、区分によって恩恵に与るであろう。これらの図は、メモリを区分する構造及び方法を一般的に伝えるために、セルの数を減らしている。メモリセルは、メモリワードにグループ分けして、1組のビット線が、特定のメモリワードへの読み取り及び書き込みアクセスを提供するようにしてもよい。更に、磁気ベースのメモリを図示しているが、他の不揮発性メモリも、ここに記載した区分によって恩恵に与ると考えられる。最後に、デバイス設計、演算処理、及び試験条件の全てが、磁化切替特性に影響を及ぼすので、それらを考慮すべきである。
従って、以上の本発明の説明は、例証のみを目的としており、当業者に本発明を実行する最良の形態を教示するためのものと解釈されたい。細部は、実質的に本発明の精神から逸脱すること無く、変更することができ、特許請求の範囲の記載に包含される全ての修正の排他的使用を留保するものである。
Claims (20)
- 第1磁気抵抗ビットを備えている第1メモリセルと、
前記第1メモリセルに連結されている第1電流ドライバであって、前記第1電流ドライバを抑止する信号を受信するための作動モード入力を含んでいる、第1電流ドライバと、を備えているメモリ。 - 前記第1電流ドライバは、作動時に、前記第1メモリセル内に磁界を生成するための電流を出力する、請求項1に記載のメモリ。
- 前記第1電流ドライバは、前記第1電流ドライバを抑止する信号を受信すると、前記電流が出力されるのを防止するように構成されている、請求項2に記載のメモリ。
- 前記磁気抵抗ビットは、磁気トンネル接合ベースのデバイスである、請求項1に記載のメモリ。
- 第2磁気抵抗ビットを備えている第2メモリセルと、
前記第2メモリセルに連結されている第2電流ドライバであって、前記第2電流ドライバを抑止する信号を受信するための作動モード入力を含んでいる、第2電流ドライバと、を更に備えている、請求項1に記載のメモリ。 - 前記第1及び第2メモリセルは、同じチップ上に配置されている、請求項5に記載のメモリ。
- 前記第1電流ドライバは、前記第1メモリセルが読み取り専用モードになるように、抑止され、前記第2電流ドライバは、前記第2メモリセルがランダムアクセスモードになるように、抑止されていない、請求項6に記載のメモリ。
- 前記第1電流ドライバの前記入力と、前記第2電流ドライバの前記入力とに連結されている書き込み抑止論理であって、前記第1メモリセルの作動モードと、前記第2メモリセルの作動モードを確立する信号を受信するための入力を含んでいる、書き込み抑止論理を更に備えている、請求項5に記載のメモリ。
- 前記第1メモリセルの前記作動モードと、前記第2メモリセルの前記作動モードは、読み取り専用モード、プログラム可能な読み取り専用モード、及びランダムアクセスモードから成るグループから選択される、請求項8に記載のメモリ。
- それぞれ磁気抵抗ビットを含んでいる複数のメモリセルを備えているメモリにおいて、前記複数のメモリセルは、前記複数のメモリセルの第1区分はランダムアクセスモードで作動し、前記複数のメモリセルの第2区分は読み取り専用モードで作動するように区分されている、メモリ。
- 前記複数のメモリセルの前記第2区分内の各メモリセルは、少なくとも1つの電流ドライバに連結されており、各電流ドライバは、抑止信号を受信するための入力を含んでいる、請求項10に記載のメモリ。
- 前記複数のメモリセルの前記第2区分は、
前記複数のメモリセルの前記第2区分から選択されたメモリセルに書き込む段階であって、前記選択されたメモリセルに書き込むために用いられる電流ドライバは抑止されいない、選択されたメモリセルに書き込む段階と、
前記選択されたメモリセルに書き込むために用いられる前記電流ドライバを抑止する段階と、から成るプロセスによってプログラムされる、請求項11に記載のメモリ。 - 前記複数のメモリセルに連結されている書き込み抑止論理であって、前記書き込み抑止論理は、前記複数のメモリセルの区分を決める、書き込み抑止論理を更に備えている、請求項10に記載のメモリ。
- 前記複数のメモリセルから選択されたメモリセルに連結されている行の電流ドライバと、
前記選択されたメモリセルに連結されている列の電流ドライバと、を備えており、
前記行の電流ドライバと前記列の電流ドライバが抑止されているときは、前記選択されたメモリセルには書き込みできない、請求項10に記載のメモリ。 - 前記複数のメモリセルに連結されている書き込み抑止論理を更に備えており、
前記書き込み抑止論理は、マルチビット入力、列選択出力、及び行選択出力を含んでいるマルチプレクを備えており、前記マルチビット入力は、前記第1区分と前記第2区分の大きさを決めるためのものである、請求項14に記載のメモリ。 - メモリを作動させる方法において、
第1磁気抵抗ビットを備えている第1メモリセルを提供する段階であって、前記第1メモリセルは第1電流ドライバに連結されている、第1メモリセルを提供する段階と、
前記第1電流ドライバを抑止することによって、前記第1メモリセルへの書き込みを防ぐ段階と、から成る方法。 - 前記第1電流ドライバを抑止する段階は、前記第1電流ドライバが、前記第1メモリセルを読み取り専用モードで作動させることを示す信号を受信する段階を含んでいる、請求項16に記載の方法。
- 前記第1電流ドライバを抑止せず、且つ前記第1電流ドライバからの出力電流を使って前記第1メモリセルに書き込むことによって、前記第1メモリセルに書き込む段階を更に含んでいる、請求項17に記載の方法。
- 前記第1電流ドライバを抑止しないことによって、前記第1メモリセルをランダムアクセスモードに変える段階を更に含んでいる、請求項17に記載の方法。
- 第2磁気抵抗ビットを備えている第2メモリセルを提供する段階であって、前記第2メモリセルは第2電流ドライバに連結されている、第2メモリセルを提供する段階と、
前記第2電流ドライバを抑止しないことによって、前記第2メモリセルに書き込めるようにする段階であって、前記第1メモリセルは読み取り専用モードになっており、前記第2メモリセルはランダムアクセスモードになっている、前記第2メモリセルに書き込めるようにする段階と、を更に含んでいる、請求項16に記載の方法。
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed |
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