JP2009527135A - デジタル・ビデオを記憶、編集、および共有するシステムおよび方法 - Google Patents
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Abstract
デジタル・ビデオ・コンテンツをオンラインで記憶、編集、および共有するためのインターネット上でホストされるアプリケーション・サービスと、それに付随するクライアントPCに配置されるビデオ・アップロード・アプリケーションとを備えるシステムおよび関連する方法であり、それによりユーザは、素材のサイズに関係なく、ビデオ素材がアップロードされ、リモートのサービスに記憶される間に、その素材を編集する作業を行うことができる。インターネット上でホストされるアプリケーション・サービスは、専用ウェブサイト上で使用されることができるか、または、強化されたビデオ編集機能をユーザに提供しようとする種々のウェブサイトに、このサービスの機能が供給されることができる。
Description
本発明は、一般には、個人のデジタル・ビデオ素材を記憶、編集、および共有するためのコンピュータ技術の使用に関する。
ビデオの記憶、編集、および共有は、デジタル静止画カメラ(「DSC」)、デジタル・ビデオ・カムコーダ(「DVC」)、ビデオ・カメラを備えた携帯電話、コンピュータに搭載されたウェブ・カメラ(「ウェブカム」)を含む各種の電子装置で現在ビデオ素材を作成する消費者にとって困難である。これらの装置は、様々なサイズ、解像度、および形式のビデオ・ファイルを作成する。特に、デジタル・ビデオ・レコーダ(「DVR」)は、数ギガバイトのデジタル記憶域を占める数時間分の高解像度の素材を記録することが可能である。そのようなビデオ・ファイルを生成する消費者は、通例、保存しておきたい重要部分に絞って素材を編集し、その結果完成した編集済みの素材を何らかの恒久的な記憶媒体に保存し、その後その素材を友人や家族、あるいは不特定多数の人々と共有することを望む。
ビデオ素材を視聴するための各種の装置が存在し、DVDプレーヤから、TVに接続されたデジタル・セット・トップ・ボックス(「DSTB」)とDVR、携帯電話、パーソナル・コンピュータ(「PC」)、および、ハンドヘルド装置(例えばPalmOne)やApple社のビデオiPod等のPCを介して素材をダウンロードするビデオ視聴装置にわたる。これらの視聴装置それぞれに許容されるビデオ記録形式は大きく異なり、特定の配信装置が許容する形式が、特定のビデオ著作物が記録された形式と一致する可能性は低い。
図1は、従来技術のビデオ編集プラットフォームを示すブロック図であり、作成ブロック199、消費ブロック198、および、媒体の統合、記憶、操作および配信のインフラストラクチャ108を備える。図1では、DSC100、DVC102、携帯電話104、ウェブカム106を含む特定の転送元から、DVDプレーヤ110、DSTB112、DVR114、携帯電話116、ハンドヘルド装置118、ビデオiPod120、またはPC122を含む特定の宛先視聴装置にビデオ素材を転送するために現在存在する経路を矢印で示す。すべての入力装置からの素材をサポートする唯一の宛先装置は、PC122である。そうでない場合には、携帯電話104は、別の携帯電話116にビデオ素材を送信することができ、限られた数の現在のデジタル・カムコーダおよびデジタル・カメラだけがDVDにビデオ素材を作成することができ、そのDVDはDVDプレーヤ110で視聴することができる。一般には、これらの経路は分断されており、作成ブロック199の装置の多くは、消費ブロック198の装置の多くとインタフェースをとる手段がない。媒体の統合、記憶、操作および配信のインフラストラクチャ108を通る強調して図示した経路を除いては、他の実際的なビデオ転送経路は現在存在しない。
そのため、デジタル・カムコーダで家族のビデオを作成する消費者は、長い素材を編集する際のみならず、携帯電話116、ビデオiPod120、またはDSTB112やDVR114を介してTVで著作物を視聴することを望む可能性のある友人や家族と、作成の結果得られた編集済みの著作物を共有する際にも大きな障害に直面する。
今日、これらの問題の最初の問題、すなわちビデオ・ファイルの編集に対応するには各種のソフトウェアの解決法が存在する。現在のソフトウェア解決法はすべて、PC122(またはApple社のMacintosh)で実行されるアプリケーションである。そうしたアプリケーションの大半は、高価格である。しかし、価格を別にしても、既存のPCまたはMacを利用するビデオ編集アプリケーションはいずれも使用が複雑であり、その結果、ビデオを作成する消費者の大部分には未だ使用されていない。そのため、そうした消費者の大半は、元の取り込み媒体に記憶された多量の未処理で未編集のビデオ映像を抱えたままになっており、そうしたビデオ映像が、今後、非常に献身的な友人や家族以外と共有される見込みは低い。
通例、消費者は、ビデオ素材を編集して共有可能な著作物にすることに成功しない。素材を未編集の形で共有している消費者、あるいは共有しても構わないと考えている消費者も、意図する視聴者に接触する問題を抱えている。現在最も一般的な解決法は、視聴者を自宅に招き、PC120で、またはビデオ取り込み装置をTVに接続することにより、著作物を見せるものである。
近年、インターネットを通じたビデオ・コンテンツの共有をサポートするいくつかのオンライン・サービスが出現しているが、そうしたサービスの大半は、現在のところ短いビデオ・クリップに限定されている。さらに、それらのサービスは、カムコーダで生成された大きな著作物をサポートせず、またビデオ編集機能をサポートしない。
現在、利用可能なオンラインのビデオ共有ウェブサイトを使用して編集済みまたは未編集の短い著作物を共有する消費者が増えている。そのようなウェブサイト(例えば(公序良俗違反につき、不掲載))は通例、メンバに、そのメンバの著作物を視聴してよい者を指定させ、ユーザの大部分は、ビデオの大半を不特定多数の人々が視聴できるようにすることを決める。そのため、ビデオ共有ウェブサイトは、通常、一般人の視聴が可能な何千ものビデオを有する。
訪問者が関心を持つビデオを検索するのをサポートするために、ビデオ共有ウェブサイトは、通例、題名やビデオの内容を描写する1つまたは複数の記述的な単語等、各ビデオ著作物を記述する情報を提供するようにメンバに要求する。各ビデオ著作物の題名や記述は、ウェブサイトにより、最終的なビデオ著作物に関連付けられた非常に単純なメタデータとして記憶される。題名や記述は、訪問者に対して単純な方式で表示されることができ、時には主題別に編成され、時には記述の集合の形で表示され、後者の場合、記述の人気度に応じてフォント・サイズが異なり、最も人気のある記述のフォントが最も大きい。記述語をクリックすると、その記述に対応するビデオのサムネイル画像のセットが表示される(多くの場合、参照される各ビデオにつき1つのサムネイル画像が数ページにわたって続く形で表示される)。サムネイルをクリックすると、そのサムネイルで表されるビデオが開始される。ビデオ著作物を構成している要素に関する情報やデータは提供されない。
特定のビデオの検索をサポートすることに加えて、ビデオの記述は、オンラインのビデオ素材に適用された場合にはさらなる潜在的な価値を持つ。例えば、特定の箇所を視聴するために、あるいは新しいビデオ著作物の中に挿入することでその箇所を再使用するために、記述が使用されてビデオ著作物の中の特定の箇所に迅速にアクセスすることができる。記述語を使用して、2つ以上のビデオ著作物またはビデオの箇所を合わせて自動的に統合し、リンクして、1つの新しい著作物にしてもよい。しかし、これらの機能はいずれも、現在のオンラインのビデオ共有システムでは提供されていない。
ビデオに記述語を付加することは、デスクトップのビデオ・エディタでもオンラインのビデオ共有の解決法でも一般にはサポートされていないが、これは、そうしたエディタや解決法は、オンラインでの共有と再使用を意図して設計されていないためである。デスクトップ・エディタの中には、場面の遷移(カムコーダが停止され、その後再開された箇所)を自動的に検出し、マークするものがあり、また中には、ユーザがブックマークまたはチャプター・マーカに相当するものを挿入できるようにしたものもあるが、そうしたマーカは、オンラインでのコンテンツ検索や共有、または他の著作物の中での再使用を意図したものではなく、後に特定のビデオ著作物を再視聴または再編集する際に使用するためのものである。現在のオンラインのビデオ共有サイトの中には、1つのビデオ全体のレベルでの記述をサポートするものもあるが、1つのビデオ著作物の中の特定の箇所に記述を付加することが可能なサイトはない。
例えば、ハワイでの家族の休暇の15〜30秒間のクリップを複数撮影した者を考える。それらのクリップから1つの動画を作成するに当たり、その人物は、ハワイの地理に関するいくらかの導入的な素材と、航空機から撮影したワイキキ・ビーチを見せる素材を多少含めたいと考える。しかし、現在の記述方式は、このような応用例をサポートしない。
さらに、現在のオンラインのビデオ共有サービスで編集をサポートするものはない。そのため、消費者が未処理のビデオ素材をウェブサイトにアップロードし、その素材を編集して視聴可能な著作物にし、その後、その著作物を友人、家族、または不特定多数の人々の視聴者と各自が選択した視聴装置で共有することを可能にする徹底的な解決法は存在しない。特にデジタル・カムコーダで作成された高解像度で長いビデオ・ファイルに対応するオンライン解決法はない。
オンラインで視聴することが可能な、品質の分からない素人によるビデオ著作物が増加するのに伴い、視聴者が、そのような著作物の視聴に時間を費やす前に、視聴可能な素材を閲覧またはプレビューできるようにする必要性も増している。そのような閲覧機能がないと、視聴者は、低品質の著作物(中には完結する前に途中で視聴をやめてしまうものもある)に続けて遭遇した後に、自身の視聴体験に容易に不満を抱く可能性がある。
数個のサイトが、自分のブログ・サイトや、ソシアル・ネットワーキングの個人ページや個人ウェブサイト等の他のサイトにビデオ素材を投稿することを望むブロガーや他のユーザをサポートすることに的を絞っている。したがって、オンラインのビデオ公開の最先端技術は、現在のところ、視聴のために素材をアップロードすること、また事例によっては他のウェブサイトに投稿することに限られている。他のウェブサイトに投稿する方法は、ハイパーテキスト・マークアップ言語(「HTML」)のスニペット(snippet)をコピーしてブログまたはウェブページに貼り付けることを要し、一般に煩瑣である。
同様の必要事項がビデオ著作物の転送にも該当し、ビデオの転送における現在の最先端技術は、ビデオの公開と同程度に未発達である。現在のビデオ共有サイトの大半は、視聴者がビデオ著作物を別の個人または宛先に転送する手段を提供しない。現在最も洗練された転送形態(例えば(公序良俗違反につき、不掲載)のウェブサイトなど)は、「転送」ボタン(または「このビデオを共有する」ボタン)を提供するものであり、そのボタンがクリックされると、その著作物を電子メール・メッセージの添付ファイルとして送信するために記入すべき電子メール・フォームを提供する。
電子メール以外にビデオの転送経路は現在他に存在しない。また、携帯電話ユーザは、現在ごく容易に記録することができる多数のビデオ・クリップから大きなビデオ著作物を作成する際に大きな問題に直面する。現在のビデオ共有ウェブサイトの大半は、実用的で利用可能なビデオ編集機能を持たないだけでなく、通例は、携帯電話からの直接のビデオ・クリップの入力をサポートせず、また、共有を可能にするサイトもない。
多くの携帯電話ユーザ、特に若いユーザは、即時通信を強く望む。この願望は、ビデオの共有にも及び、記録したばかりのビデオ・クリップを友人に送信したいと考える。これを行う理想的な方法は、未編集のクリップを個別に送信するのではなく、携帯電話で数分間をかけて、記録されたクリップの最後のセットを組み合わせ、編集して、プロの手によるような著作物にするものである。
このように、ビデオ著作物の作成、編集、および共有を容易にし、現在の方式に伴う欠点の多くを解消するオンライン・サービスを消費者に提供する必要がある。
デジタル・ビデオを記憶、編集、および共有するためのシステムおよび方法が記載される。一例によると、オンライン環境でビデオ素材をアップロード、編集、および配布するためのシステムおよび方法が提供され、それによりユーザは、素材のサイズに関係なく、ビデオ素材がアップロードされ、リモートのインターネット上でホストされるサービスに記憶される間に、その素材を編集する作業を行うことができる。
このシステムの一例は、デジタル・ビデオ・コンテンツをオンラインで記憶、編集、および共有するためのインターネット上でホストされるアプリケーション・サービスと、それに付随するクライアントPCに配置されるビデオ・アップロード・アプリケーションとを備える。インターネット上でホストされるアプリケーションは、AJAX(非同期JavaScriptおよび拡張可能マークアップ言語)と称される技術群に基づくことができ、AJAXは、オンライン編集アプリケーションが、インターネットを介してサーバ等のリモートのコンピューティング装置に常駐するのではなく、ユーザのローカルのコンピューティング装置に常駐しているかのように振舞うことを可能にする。オンライン編集アプリケーションは、ユーザに、ビデオ著作物を作成するための「ドラッグ・アンド・ドロップ」インタフェースを提供する。同様に、クライアントPCに配置されるビデオ・アップロード・アプリケーションは、ビデオ素材を自動的に区分し、圧縮し、ユーザのPCからアップロードすることにより、カムコーダによる長いビデオ素材の入力を容易にし、同時に、ユーザがアップロードのプロセス中に素材を編集することを可能にする。インターネット上でホストされるアプリケーション・サービスは、専用ウェブサイト上で使用されることができるか、または、強化されたビデオ編集機能をユーザに提供しようとする種々のウェブサイトに、このサービスの機能が供給されることができる。
別の態様は、ユーザがオンライン環境でビデオ素材を閲覧またはプレビューすることを可能にする。この例は、サムネイル画像の使用と、ビデオの再生速度を変化させるための仮想ジョイスティックの使用にいくつかのバリエーションを含む。一例では、ユーザは、提示されたビデオ素材をプレビューする際に最も効果的であると思う閲覧方法を選択することができる。
別の態様は、オンライン環境でビデオ素材を記憶、編集、および配布する。一態様は自動化され、それにより、オンライン・ビデオ著作物の作成者または所有者は、著作物と公開先を選択し、次いで1回のクリックでその宛先に著作物を公開することができる。別の態様では、ビデオ著作物の視聴者が転送先を選択し、1回のクリックで任意の宛先にその著作物を転送することを許可される。可能な宛先には、例えば、ウェブサイト、電子メールの受信者、インスタント・メッセージの受信者、携帯電話のユーザ、ソフトウェア・アプリケーション、デジタル・セットトップ・ボックスおよびデジタル・ビデオ・レコーダ、ならびに事前に定義されたそれらの任意の組み合わせが含まれる。
別の態様は、ユーザが、ビデオ著作物が作成されたプロセスをハイパーテンプレートの形で共有することを可能にする。ユーザは、他のユーザがそのテンプレートを自分の著作物で再使用することができるように、ビデオ著作物を作成する際に使用したテンプレートを共有可能と指定することができる。ビデオ著作物の視聴中にテンプレートを起動する方法の1つは、オンライン・ビデオ・エディタへのハイパーリンクとして機能する、ビデオ中のボタンまたは透かしをクリックし、エディタに、再使用できる状態にある特定のテンプレートを事前にロードさせるものである。あるいは、自動化されたテンプレートであるスタイルが提供されることができる。スタイルは、テンプレート、質問リスト、およびテンプレートをユーザの媒体に自動的に適用するプログラムを含む。
別の例では、消費者がオンラインの編集プロセス中に自身のビデオ素材にハイパービデオ・リンクを挿入してもよい。ビデオ素材の視聴者は、任意で、再生中にハイパービデオ・リンクの可視表現をクリックし、代替の非線形の視聴経路を選択することにより、挿入されたハイパービデオ・リンクをたどることがある。
別の態様は、タグをビデオ・ファイルの特定箇所に関連付ける(「セグメント・タグ」)、または1つのセグメント内の特定の時間点に関連付ける(「ディープ・タグ」)ことにより、ユーザが将来の使用(例えばフィルタリング、広告掲載、著作権保護、推薦の作成)のためにビデオ素材を分類することを可能にし、そのタグが後に検索語として使用されて、特に興味のあるビデオ著作物を見つける、あるいは、視聴のため、または新しいビデオ著作物を作成する際に再使用するため、または広告掲載のため、またはフィルタリングのため、または個人別設定のためにビデオ素材の特定部分に迅速にアクセスすることができる。
本発明の他の機能および利点は、以下の詳細な説明と添付図面を検討することにより、当業者にはより容易に明らかになろう。
構造と動作両方についての本発明の詳細は、一部は添付図面の考察から得られることができ、図面では、同様の参照符号は同様の要素を参照する。
本明細書に開示される特定の例は、個人のデジタル・ビデオ素材を記憶、編集、および共有するためのコンピュータ技術の使用を提供する。例えば、本明細書に開示される各種方法は、ユーザが、ビデオ記録装置で作成された大きなビデオ・ファイルを扱うことを可能にし、ユーザがオンライン環境でビデオ素材を閲覧することを可能にし、1回のクリックで、ビデオ著作物を公開する、または視聴された著作物を任意の宛先に転送することを可能にし、オンライン・ビデオを視聴し、視聴されたビデオを作成するために使用されたプロセスと同じプロセスを使用してビデオを作成することを可能にし、携帯電話などのネットワーク上の移動装置から直接ビデオ素材を編集および配布することを可能にし、ビデオ著作物内の、またはビデオ著作物外部の複数の可能な視聴経路をたどることを可能にし、ビデオ・ファイルの特定の箇所にタグを使用し、タグを使用してビデオ著作物または特に関心のあるビデオ著作物の部分を見つけることを可能にする。
この説明を読むと、当業者には、各種の代替例と代替の用途で本発明を実施する方法が明らかになろう。ただし、本明細書には本発明の各種事例が記載されるが、それらの例は、例として提示されるものであり、限定ではないことを理解されたい。そのため、この各種の代替例の詳細な説明は、頭記の特許請求の範囲に述べられる本発明の範囲または広さを制限するものと解釈すべきでない。
当業者はさらに、本明細書に開示される実施形態との関連で記載される各種の例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムのステップは、しばしば、電子ハードウェア、コンピュータ・ソフトウェア、またはそれらの組み合わせとして実装されることが可能であることを理解されよう。このハードウェアとソフトウェアの互換性を明確に示すために、各種の例示的構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップについて上記でその機能性の点から概略的に説明している。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、その特定の適用例とシステム全体に課される設計上の制約に応じて決まる。当業者は、ここに記載される機能を特定の適用例ごとに各種の方式で実装することができるが、そのような実装の決定は、本発明の範囲からの逸脱を生じさせるものとは解釈すべきでない。また、1つのモジュール、ブロック、回路、またはステップ内での複数の機能のグループ化は、説明を簡単にする目的である。特定の機能またはステップは、本発明から逸脱することなく、1つのモジュール、ブロック、または回路から移動されることができる。
次いで図を参照すると、図2は、例示的アーキテクチャにおける機能ブロックまたは機能モジュールを示すブロック図である。図の例では、システム200は、オンライン・ビデオ・プラットフォーム206、オンライン・ビデオ・エディタ202、前処理アプリケーション204、ならびに、コンテンツ作成ブロック208、およびコンテンツ消費ブロック210を含む。
コンテンツ作成ブロック208は、オンライン・ビデオ・プラットフォーム206に提供される複数の供給元からの入力データを含んでもよく、それらの供給元には、例えば、個人ビデオ作成装置212、個人写真および音楽リポジトリ214、および、個人的に選択されたオンライン・ビデオ・リソース216が含まれる。
一例では、消費者により、その消費者の個人ビデオ作成装置212からビデオ・ファイルがアップロードされることがある。個人ビデオ作成装置212は、例えば、DSC、DVC、ビデオ・カメラを備えた移動装置、ウェブカムを含んでもよい。別の例では、オンライン・ビデオ・プラットフォーム206への入力は、ユーザによって選択された、デジタルのビデオ・コンテンツおよび非ビデオ・コンテンツの他の供給元から入手されることがある。非ビデオの供給元には個人写真および音楽リポジトリ214が含まれ、リポジトリ214は、例えば、ユーザのPCやビデオ・サーバ、あるいは写真共有のアプリケーション・サービス・プロバイダ(「ASP」)等の外部サーバに記憶されることがある。追加的なビデオの供給元には、ニュース組織や他の外部のビデオ共有サイト等の共有可能なビデオ素材を公開するウェブサイトが含まれ、それらのサイトは、例えば、個人的に選択されたオンライン・ビデオ・リソース216として指定される。
オンライン・ビデオ・プラットフォーム206からコンテンツ消費ブロック210にビデオ著作物が出力されることがある。コンテンツ消費ブロック210は、これらに限定されないが、移動装置218、コンピュータ220、DVR222、DSTB224、DVD226を含む、各種の可能な宛先装置のユーザによって利用されることがある。移動装置218は、例えばビデオ表示機能を備えた携帯電話やPDAであってもよい。コンピュータ220は、PC、Apple社製品、または、ハンドヘルド装置(例えばPalmOne)やApple社のビデオiPod等のPCまたはAppleを介して素材をダウンロードする他のコンピュータやビデオ視聴装置を含んでもよい。DVD226は、例えばフルフィルメント・サービスの一部として、恒久的な記憶場所にビデオ著作物を出力するための媒体として使用されることがある。
オンライン・ビデオ・エディタ202(インターネット上でホストされるアプリケーション・サービスとも称される)は、専用のウェブサイト上で使用されるか、または、その機能が、強化されたビデオ編集機能をユーザに提供しようとする種々のウェブサイトに供給されることができる。例えば、ユーザは、強化されたビデオ編集サービスを提供する任意の数の外部ウェブサイトを訪れることができる。本システムは、例えば、外部のウェブサイトが、そのサイトのルック・アンド・フィールを保ちながら、ビデオ編集機能を提供することを可能ために使用することができる。その点で、外部ウェブサイトの1つのユーザは、本システムによって提供される機能を使用していることを除いては、本システムを使用していることを意識しないことがある。そして、本システムは、透過な方式で、外部ウェブサイトの外部IPアドレスにこのアプリケーションを供給し、必要とされる機能を提供することがあり、同時に、その外部IPアドレスですでに実装されているグラフィカル・ユーザ・インタフェース(「GUI」)と整合する方式でアプリケーションを実行してもよい。それに代えて、外部ウェブサイトのユーザがリダイレクトおよびGUI再作成モジュール230を起動させてもよく、その結果、ユーザは、本システムで使用されるサーバの1つにリダイレクトされ、サーバは、必要とされる機能を提供するのと同時に外部ウェブサイトのルック・アンド・フィールを再作成する。
オンライン・ビデオ・プラットフォーム206による移動装置218への配信は、これらに限定しないが、マルチメディア・メッセージング・サービス(「MMS」)、ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(「WAP」)、インスタント・メッセージング(「IM」)を含む各種方法を用いてよい。オンライン・ビデオ・プラットフォーム206によるコンピュータ220への配信は、これらに限定しないが、電子メール、IM、ユニフォーム・リソース・ロケータ(「URL」)アドレス、ピアツーピアのファイル配布(「P2P」)、あるいはRSS(really simple syndication)を含む各種方法を用いてよい。
次いで、オンライン・ビデオ・プラットフォーム206の機能および動作について、図3を参照してより詳細に説明する。図3は、例示的なオンライン・ビデオ・プラットフォームを示すブロック図である。図の例では、オンライン・ビデオ・プラットフォーム206は、オプトイン(opt-in)エンジン・モジュール300、配信エンジン・モジュール302、プレゼンス・エンジン・モジュール304、トランスコード・エンジン・モジュール306、解析エンジン・モジュール308、および編集エンジン・モジュール310を備える。
オンライン・ビデオ・プラットフォーム206は、1つまたは複数のサーバ、例えばLinuxサーバ上で実装されてもよい。このシステムは、オープン・ソースのアプリケーションとオープン・ソースのソフトウェア開発環境を活用することができる。このシステムは、極めてスケーラブルになるように設計されており、増加するサービス・ユーザを収容するために、また高い信頼性への要求をサポートするためにシステムの再構成を必要としない。
このアプリケーション・スイートは、AJAXに基づくことができ、その場合、オンライン・アプリケーションは、インターネットを介してサーバなどのリモートのコンピューティング装置に常駐するのではなく、ユーザのローカルのコンピューティング装置に常駐しているかのように振舞う。AJAXアーキテクチャでは、ユーザは、ページの更新あるいは他の中断を必要とせずに、データを操作し、「ドラッグ・アンド・ドロップ」動作を行うことができる。
オプトイン・エンジン・モジュール300は、サーバであってよく、コンテンツ作成ブロック208のコンテンツ作成者と、コンテンツ消費ブロック210のコンテンツ消費者との間の配布の関係を制御する。配信エンジン・モジュール302は、コンテンツ作成ブロック208のコンテンツ作成者から、コンテンツ消費ブロック210のコンテンツ消費者へのコンテンツの配信を制御するサーバであってよい。プレゼンス・エンジン・モジュール304は、事前に定義された配信の設定と各配信装置における消費者の存在の検出に基づいて、各消費者にコンテンツを配信する際の装置優先度を決定するサーバであってよい。
トランスコード・エンジン・モジュール306は、媒体に復号および符号化の作業を行って対象装置への配信に最適な形式を実現するサーバであってよい。解析エンジン・モジュール308は、ウェブサイトの活動状況と視聴者の振る舞いに関連する統計データを保持し、解析するサーバであってよい。編集エンジン・モジュール310は、ユーザがオンライン環境で効率的に著作物を編集させることに関連する作業を行うサーバであってよい。
次いで、オンライン・ビデオ・エディタ202の機能と動作について、図4を参照してより詳細に説明する。図4は、例示的なオンライン・ビデオ・エディタ202を示すブロック図である。図の例では、オンライン・ビデオ・エディタ202は、インタフェース400、入力媒体402a〜h、およびテンプレート404を含む。デジタル・コンテンツ統合および制御モジュール406は、オンライン・ビデオ・エディタ202と併せて使用されてもよく、また、実際のビデオ・ファイルを表すサムネイル408がインタフェース400に含められてよい。
オンライン・ビデオ・エディタ202は、インターネット上でホストされるアプリケーションであってよく、ビデオおよび他のデジタル素材(例えば音楽、音声、写真)を選択し、選択した素材を、デジタル・コンテンツ統合および制御モジュール406を介してビデオ著作物に取り入れるためのインタフェース400を提供する。デジタル・コンテンツ統合および制御モジュール406は、ビデオ著作物の変更と、インタフェース400におけるユーザの動作の視覚的表現を可能にするソフトウェア、ハードウェア、および/またはファームウェアである。入力媒体402a〜hは、Shutterflyウェブサイト402a、リモート媒体402b、ローカル媒体402c、Napsterウェブ・サービス402d、Real Rhapsodyウェブサイト402e、Garage Bandウェブサイト402f、Flickrウェブサイト402g、およびWebshots402h等の入力ソースを含んでもよい。入力媒体402a〜hは、可能性としてビデオ著作物に含めるためにユーザが選択した媒体であり、インタフェース400のメイン・ウィンドウでは、利用可能な素材要素の作業用「パレット」にサムネイル408として表されることがある。入力媒体402a〜hは、種々のタイプおよび形式であってよく、デジタル・コンテンツ統合および制御モジュール406によってともに統合されることがある。
サムネイル408は、素材を表すための手段として使用され、アップロード・プロセスと並行して操作されることができる。サムネイル408は、いくつかの方法で生成されることがある。例えば、サムネイルは、ビデオ、クリップ、またはそれらの混合の中の特定の箇所から作成された静止画フレームであってよい。あるいは、サムネイル408は、複数のフレームの選択を含んでもよい(例えば4つのフレームからなる四分割表示)。別の例では、サムネイルは、ビデオの実際のサンプルを秒単位で含んでよい(例えば1分間のビデオが最初の5秒間で表されることができる)。さらに別の例では、サムネイル408は、ビデオの複数のサンプルとすることができる(例えば3秒間のビデオのサムネイルが4つで計12秒間)。一般に、サムネイル408は、アップロードされるべき媒体(およびアップロード後の媒体)を表す方法であり、それにより、表現を作成してアップロードするプロセスにかかる時間量が、元の媒体をアップロードする場合、または元の媒体を圧縮してアップロードする場合に比べて大幅に小さくなる。
オンライン・ビデオ・エディタ202は、ユーザが、ビデオ著作物のためのテンプレート404を選択(または作成)することを可能にする。テンプレート404は、著作物に素材を挿入するためのタイムラインの順序と構造を表すことがある。テンプレート404は、画面の下部に別個のウィンドウで提示されることがあり、オンライン・ビデオ・エディタ202は、デジタル・コンテンツ統合および制御モジュール406を介して、ユーザが、サムネイル408をタイムラインに挿入して新しいビデオ著作物を作成するために、サムネイル408(素材コンテンツを表す)をドラッグ・アンド・ドロップできるようにする。オンライン・ビデオ・エディタ202は、ユーザが、ビデオの場面間の遷移を作成するために特殊効果のライブラリから選択できるようにしてもよい。特定のビデオ・プロジェクトの進行中作業が、別個のウィンドウに表示されてよい。
プロジェクトが完了すると、オンライン・ビデオ・エディタ202は、ユーザが、そのビデオを、事前に決定された1つまたは複数のギャラリー/アーカイブ410に公開できるようにする。ギャラリー/アーカイブ410に公開される新しいビデオは、いずれも、自動的にそのギャラリーのすべての利用者412が利用可能な状態にされることができる。あるいは、ユーザは、特定の著作物は非公開にしておく、または、著作物を特定のユーザとだけ共有することを選択してもよい。
次いで、前処理アプリケーション204の機能と動作について、図5を参照してより詳細に説明する。図5は、例示的な前処理アプリケーションを示すブロック図である。図の例では、前処理アプリケーション204は、データ・モデル・モジュール502、制御モジュール504、ユーザ・インタフェース・モジュール506、ファンデーション・クラス508、オペレーティング・システム・モジュール510、ビデオ区分モジュール512、ビデオ圧縮モジュール514、ビデオ・セグメント・アップロード・モジュール516、ビデオ・ソース518、およびビデオ・セグメント・ファイル520を含む。
一例では、前処理アプリケーション204は、C++で書かれ、Windows PCで実行され、その場合、ファンデーション・クラス508は、Microsoftファンデーション・クラス(「MFC」)を含む。この例では、オブジェクト指向のプログラミング・モデルがWindows APIに提供される。別の例では、前処理アプリケーション204は、書かれ、その場合、ファンデーション・クラス508は、オペレーティング・システム・モジュール510がLinuxオペレーティング・システムとなるのに適した形式となる。ビデオ・セグメント・アップロード・モジュール516は、Model−View−Controller(「MVC」)アーキテクチャを使用するアプリケーションであってよい。MVCアーキテクチャは、データ・モデル・モジュール502、ユーザ・インタフェース・モジュール506、および制御モジュール504を3つの別個の構成要素に分離する。
動作中、前処理アプリケーション204は、長さに関係なく自動的にビデオ素材をセグメントに区分し、圧縮し、ユーザのPCからアップロードする。前処理アプリケーション204は、ビデオ区分モジュール512、ビデオ圧縮モジュール514、およびビデオ・セグメント・アップロード・モジュール516をそれぞれ使用してそれらの作業を行う。アップロード方法は、オンライン・ビデオ・エディタ202と並行して機能し、素材のアップロード中にユーザが素材の編集を直ちに開始できるようにする。素材は、オンライン・ビデオ・プラットフォーム206にアップロードされ、例えば1つのセグメントにつき1つのファイルで、1つまたは複数のビデオ・セグメント・ファイル520として記憶されることがある。
ビデオ・ソース518は、デジタル・ビデオ・カムコーダあるいは他のビデオ・ソース装置であってもよい。一例では、前処理アプリケーション204は、ビデオ・ソース518がユーザのPCに接続されると自動的に開始する。その後、前処理アプリケーション204は、ビデオ区分モジュール512を使用して場面の遷移単位でビデオ・ストリームを自動的に区分し、各ビデオ・セグメント・ファイル520を別々のファイルとしてPCに保存することができる。
ユーザの視点から見ると、ビデオは、ビデオ・ソース・ブロック518の任意の数の装置で取り込まれる。ユーザがビデオを取り込むと(カムコーダ、携帯電話等で)、そのビデオは、インターネット・アクセスが可能なクライアント・コンピュータのハード・ドライブ等のローカルのコンピューティング装置に転送される。
あるいは、ビデオは、インテリジェントなアップローダが配置されている可能性のあるローカルのコンピューティング装置に転送されることもできる。場合によっては、ビデオは、ビデオ・ソース・ブロック518からワイヤレス・ネットワーク(図示せず)を通じて、次いでインターネットを通じて、最終的にオンライン・ビデオ・プラットフォーム206に直接送信されることができる。この代替例では、ローカルのコンピューティング装置またはクライアント・コンピュータを介在させる必要性を回避する。ただし、この例は、ビデオ、クリップ、またはその混合が非常に短いか、高度に圧縮されているか、その両方の場合に最も有用である。
ビデオが圧縮されていないか、長いか、その両方であり、したがって比較的大きい場合には、ビデオは通例、まずクライアント・コンピュータに転送され、この場合インテリジェントなアップローダが有用である。この例では、アップロード・プロセスは、長いビデオ素材の入力を容易にするビデオ・セグメント・アップロード・モジュール516を使用して、ローカルのコンピューティング装置から開始される。そのために、ユーザには、ユーザ・インタフェース・モジュール506と対話する能力が与えられる。ユーザ入力に基づいて、制御モジュール504は、ビデオ区分モジュール512とビデオ圧縮モジュール514を制御し、ビデオ素材がセグメントに区分され、ビデオ・セグメント・ファイル520に圧縮される。例えば、長い著作物は、100個のアップロード・セグメントに区分されることがあり、それらのセグメントが次いで圧縮されて、区分、圧縮された100個のアップロード・セグメントになる。
圧縮されたビデオ・セグメント・ファイル520はそれぞれ、制御モジュール504の指示の下で、ビデオ・セグメント・アップロード・モジュール516を介して個々にアップロードされ始める。これは、例えば、各アップロード・セグメントが並行してアップロードされることにより行われることがある。あるいは、最も大きなセグメントが最初、または最も小さなセグメントが最初、または他の方式等、各アップロード・セグメントが順にアップロードされてもよい。
ビデオ素材のアップロードと同時に、オンライン・ビデオ・エディタ202がユーザに提示される。ユーザ・インタフェース・モジュール506によって提供されるユーザ・インタフェースを通じて、アップロード中のビデオ・セグメントを表すサムネイルがユーザに利用可能な状態にされる。ユーザは、その後そのサムネイルとの対話を介してビデオ素材を編集する。例えば、ユーザには、タイムラインまたはストーリーラインの中に、またはその中から外へサムネイルをドラッグ・アンド・ドロップして、最終的な編集後のビデオ素材に現われるセグメントの順序を変更する能力が与えられることがある。
このシステムは、素材がまだビデオ・セグメント・アップロード・モジュール516によってアップロード中であるにも関わらず、サムネイルで表されるすべてのビデオが現在1つの場所(すなわちユーザのローカル・コンピュータ)にあるかのように振舞うように構成される。ユーザが、例えばサムネイルの1つをストーリーラインにドラッグすることにより、サムネイルに対して編集動作を行うと、アップロード・プロセスが変更されることがある。例えば、アップロード・プロセスがすべての圧縮アップロード・セグメントを順にアップロードしていて、ユーザが、その著作物の最後の連続部分を表すアップロード・セグメントをストーリーラインにドロップした場合、アップロード・プロセスは直ちにその著作物の最後の連続部分のアップロードを開始し、それにより、ユーザの編集動作の前にアップロード中であったセグメントの優先度を下げることができる。
ユーザのすべての編集動作は、オンライン・ビデオ・エディタ202によって保存される。素材(優先されるアップロード・セグメントと残りのアップロード・セグメントを含む)が完全にアップロードされると、保存された編集動作が、完全にアップロードされたセグメントに適用される。このようにすると、ユーザは、すでに編集プロセスを終えてログオフしているか、または、まだログオン状態である可能性がある。それでも、素材のアップロードの完了時にのみ編集を適用するプロセスは、ユーザが、素材を編集する前に、アップロード・プロセスが終了するのを待たずに済むようにする。最終的な編集が適用されると、アップロードされたビデオをいくつかの方法で共有、転送、公開、閲覧する、またその他の形で使用するための各種の機能が存在する。
図6は、ビデオ・ファイルを自動的に区分する例示的プロセスを説明する図である。このプロセスは、図2に関して上記で説明した前処理アプリケーション204によって実施することができる。特に前処理アプリケーション204のビデオ区分モジュール512が使用されて、図6に記載されるステップの1つまたは複数を実行することがある。ステップ600で、ビデオ素材中の場面遷移が自動的に検出される。ステップ602で、素材が別々のファイルに区分される。ステップ602は、前処理アプリケーション204が、主題を定義するためにユーザによりメタデータ・タグを適用させることを含んでよい。この追加的なステップでは、ユーザが、ステップ604で各ファイル・セグメントに1つまたは複数の記述的な名前(「セグメント・タグ」)を付加し、さらにステップ606で各ファイル・セグメントの内容をプレビューし、ファイル・セグメント内の特定の時間点を定義する追加的な記述名(「ディープ・タグ」)を提供できるようにしてよい。
ステップ604および606のセグメント・タグとディープ・タグはともに、後に、サーバなどのリモートのコンピューティング装置に記憶されたビデオ素材にユーザが検索および取り出しの操作を行う際に、メタデータ参照として使用されることができる。したがって、例えば、ファイル・セグメントに「港」というセグメント・タグが適用され、そのセグメント内のヨットが出現する1分目のマークに「ヨット」というディープ・タグが適用された場合、それらのタグのどちらかで検索する後の視聴者は、このファイル・セグメントを取り出し、セグメントは、視聴のために該当する箇所が位置出しされ、すなわち、検索語が「港」であった場合にはセグメントの開始部が、または、検索語が「ヨット」であった場合には1分目のマークが位置出しされる。さらに、後のビデオ編集プロセスで、ユーザが語「ヨット」で検索した場合、ドラッグ・アンド・ドロップ・エディタは、ユーザが当該セグメントを手動で編集または切り出すことを要求するのではなく、ヨットの場面から始まるセグメントを自動的に抽出する。上記の例では、ディープ・タグ606が使用されて、時間とディープ・タグ606との関連付けに基づいて、視聴中の適当な時に動的に広告を掲載することができる。
別々のファイルは、例えばこの段階でサーバにアップロードできる状態になってもよい。ステップ608で、各ファイル・セグメントにサムネイル画像が作成される。そして、ステップ610で、初めに、すべてのビデオ・ファイル・セグメントを表すサムネイル画像のセットがサーバにアップロードされる。一例では、サムネイル画像は、例えば各ビデオ・ファイル・セグメント中の最初の非ブランク画像をコピーし、次いでビデオ・セグメント・アップロード・モジュール516を使用して、リモートのコンピューティング装置にその画像をアップロードすることによって選択されることがある。
図7は、ビデオ・ファイルを自動的に圧縮する例示的プロセスを説明する図である。このプロセスは、図2との関連で上述した前処理アプリケーション204によって実施することができる。特に前処理アプリケーション204のビデオ圧縮モジュール514が使用されて、図7に記載されるステップの1つまたは複数を実施することがある。ステップ700で、対象となるビデオ素材の形式と解像度が自動的に検出される。ステップ702で、検出された入力形式を扱うのに適した復号ソフトウェア・モジュールが選択される。ステップ704で、選択された復号コーデックを使用して入力形式からビデオ素材が復号される。ステップ706で、基本コーデックを使用してビデオ素材が基本形式に符号化される。一例では、DivXコーデックを基本コーデックとして使用して、ビデオ素材をDivX形式に符号化することができるが、他の基本コーデックが使用されることができる。
ビデオ圧縮モジュール514がDivXを使用することがあるのは、DivXが、通例は未処理のビデオ素材に対して15:1の空間縮小を達成するデジタル・ビデオ圧縮の新たな業界標準形式であるためである。DivXビデオ圧縮技術を使用することにより、その後のビデオのアップロード時間を劇的に短縮することで、ユーザと機器の生産性が大幅に向上するかもしれない。(典型的な30分間の非圧縮のデジタル・カムコーダ素材のシーケンスの場合、標準的なDSL回線を通じてアップロードするには約30時間を要するのに対し、圧縮形態では約2時間である。)ビデオ素材を基本形式に符号化した後、ステップ708で、圧縮されたビデオ素材のローカル・コピーがユーザのローカルPCに記憶される。
図8は、ビデオ・ファイルを自動的にアップロードする例示的プロセスを説明する図である。このプロセスは、図2との関連で先に説明した前処理アプリケーション204の中に通例常駐する、図5の制御モジュール504およびビデオ・セグメント・アップロード・モジュール516によって実施することができる。ステップ800で、ユーザによる編集動作を受けるビデオ・セグメントが自動的に検出される。ステップ802で、ユーザがセグメント全体を削除するように要求したセグメントが自動的に検出され、削除される。ステップ804で、圧縮されたビデオ・ファイル・セグメントが、ビデオ・セグメント・アップロード・モジュール516により個々にリモートのコンピューティング装置にアップロードされ、この際、例えばユーザの編集動作を受けた残りのセグメントを優先させる。次いでステップ806で、削除されたセグメントを除くすべてのセグメントをリモートのコンピューティング装置にアップロードするプロセスが、ユーザを介在させることなく完了する。
図8に記載されるプロセスの一態様は、圧縮されたビデオ素材のアップロードが、ユーザと無関係かつ非同期に達成されることであり、ユーザは、残りのアップロード・プロセス中は自身のコンピュータからオフライン状態にあっても、あるいは、自身のPCで他の活動(サーバに到達する前のビデオ素材のオンライン編集を含む)を行っていてもよい。その結果完成した素材は、最終的にオンライン・ビデオ・エディタ202にアップロードされる。
図9は、素材のアップロード中に、サムネイルを使用してビデオ素材の即時のオンライン編集を可能にする例示的プロセスを説明する図である。このプロセスは、図2との関連で先に説明した前処理アプリケーション204と連携してオンライン・ビデオ・エディタ202によって実施することができる。ステップ900で、ユーザが保持したい各ビデオ・ファイル・セグメントを表す、アップロードされたサムネイル画像が保存される。ステップ902で、アップロードされたサムネイル画像が、インタフェース400(実際のビデオ・ファイル・セグメントの代理プレースホルダとして機能することがある)内に編集可能なエンティティとしてユーザに対して視覚的に表示される。ステップ904で、ユーザは、例えばサムネイルをビデオ著作物のタイムライン内にドラッグ・アンド・ドロップする等の編集動作をサムネイル画像のセグメントに行うことができる。
ステップ906で、ユーザによって行われたすべての編集動作が、リモートのコンピューティング装置によって記憶および/または保存される。次いでステップ908で、素材のアップロード・プロセスが完了した後、すべての編集動作が実際のビデオ素材に適用される。このプロセスは、例えば、ユーザを継続的に介在させずに行われることがある。これにより、アップロードされたビデオ素材に実際の編集動作が行われている間にユーザがオンライン状態であることを必要としないことにより、ユーザの生産性がさらに向上される。
このように、本システムの2つの特定の態様により、ユーザの生産性が大幅に向上する。第1に、このシステムは、素材のアップロードと並行して同じ素材をオンラインで編集することをサポートし、実際の素材が存在することを必要とするのではなく、素材を表すサムネイル画像を使用することによってこれを実現する。そして、第2に、ビデオ素材を自律的にアップロードし、アップロードの完了後にユーザの編集動作を非同期に適用することにより、本システムは、ユーザが編集動作を終えた後にオンライン状態を保つことを必要としない。
上記の教示に照らして多数の変更と変形が可能である。例えば、上述の説明はデジタル・ビデオ素材への適用に関して述べたが、本システムおよび方法は、デジタル写真のファイル、デジタル音楽およびデジタル音声のファイルを含む、他の形態のデジタル媒体に適用されることができる。デジタル写真の場合は、本明細書に記載されるシステムおよび方法が使用されて、デジタル写真のファイルをアップロードし、その写真を編集して好みのシーケンスとし、不要な項目を除去し、オプションで音楽やナレーション(voice-over)の重ね合わせを追加することにより、スライドショーの著作物を構築することができる。デジタル音楽または音声の場合は、本システムおよび方法が使用されて、ユーザが後に再生またはマルチメディア著作物に含めるために明確にタグ付けされた素材の箇所を取り出せるように、音楽または音声の特定の箇所にディープ・タグを挿入できることが分かる。
ビデオ素材の編集に加えて、オンライン・ビデオ・エディタ202は、ユーザがオンライン環境でビデオ素材を閲覧またはプレビューすることを可能にするためにも使用されてよい。一例では、閲覧およびプレビューの機能は、サムネイル画像の使用と、ビデオの再生速度を変えるための仮想ジョイスティックの使用に数種のバリエーションを含む。一例では、ユーザは、自身に提示されたビデオ素材をプレビューするのに最も効果的であると思う閲覧方法を選択することができる。
各種の例によると、オンライン・ビデオ・エディタ202は、次のようなサムネイル画像を使用したビデオ著作物の表現方法を提供する。ビデオ著作物の冒頭からとられた単一のサムネイル画像として;オンライン・ビデオ・エディタ202によって提供されるインタフェースを通じてビデオ著作物の所有者によって選択された単一のサムネイル画像として;ビデオ著作物の4つの等しい箇所の冒頭からとられた4つのサムネイル画像の四分割表示として;ビデオ著作物中の各場面遷移の冒頭からとられたサムネイル画像の集まりとして;オンライン・ビデオ・エディタ202によって提供されるインタフェースを通じてユーザによって選択されたサムネイル画像の集合として;ビデオ著作物内の無作為の箇所からとられたサムネイル画像からなるスライドショーとして。その場合は、ビデオ著作物の所有者が、オンライン・ビデオ・エディタ202によって提供されるインタフェースを通じて箇所の数を指定する;または、ビデオ著作物中から一定の間隔でとられたサムネイル画像からなるスライドショーとして。この場合は、ビデオ著作物の所有者が、オンライン・ビデオ・エディタ202によって提供されるインタフェースを通じて間隔の時間を指定する。
多数の画像を伴う可能性のある最後の4つの事例では、本システムは、視覚的な階層で画像を表す手段を提供し、視聴者は、さらなる詳細を見るためにその階層内を移動することができる。一例では、視覚的な階層は、四分割表示の形で表示され、最上位の階層は、ビデオ著作物全体にわたって可能な限り等距離に選択された4つの画像を含む。視聴者が4つの画像の1つをクリックすると、四分割表示は、クリックされた画像で表される領域から可能な限り等距離な箇所で選択された4つの画像に入れ替わる。ユーザは、階層の最も低いレベルに達するまで四分割表示内の個々の画像を連続してクリックすることができ、最下位レベルに達すると、最下位レベルの画像が固定されたままとなる。ユーザは、四分割表示を右クリックする等の方式により、階層を上方に移動して戻ることができる。
図10は、ビデオ・ファイルを閲覧する例示的プロセスを説明する図である。このプロセスは、図2との関連で先に説明したオンライン・ビデオ・エディタ202によって実施することができる。ステップ1000で、視覚的な階層が四分割表示の形で表示され、この視覚的階層は、ビデオ素材中で主として等距離になるように選択された複数の画像を含んでいる。ステップ1002で、ユーザに、画像の1つを選択する能力が与えられ、ユーザが画像の1つを選択したかどうかが判定される。選択しなかった場合、プロセスは、ユーザが画像の1つを選択するまで繰り返す。
ユーザが画像の1つを選択すると、ステップ1004で領域が得られ、この領域は、選択された画像の1つで表される領域である。その後、ステップ1006で、選択された画像で表される領域の中で主として等距離になるように選択された複数の画像を含む別の視覚的階層が四分割表示の形で表示される。そして、このプロセスはステップ1002で繰り返し、ユーザは、探している素材を見つける時、あるいは可能な限り最も低い細分性レベルに達する時等まで、階層をさらに下に移動することにより、素材を閲覧し続けることができる。
別の例によると、オンライン・ビデオ・エディタ202は、ビデオ著作物の再生速度を変化させる方法を提供する。一例では、再生速度は、仮想ジョイスティックを用いて視聴者によって調整され、仮想ジョイスティックは、非常に低い速度から非常に速い速度にわたる速度ダイヤルを表示し、ユーザが、マウスを使用して、通常の速度に相当する中央の位置から左または右に仮想の針を移動することにより速度を調整することを可能にする。
仮想ジョイスティックを使用して高速度でビデオ著作物を再生すると低速度撮影の効果が生じ、視聴者が、短い時間で著作物を閲覧し、また、動きを使用するためにサムネイルよりも効果的な場合もある視覚的な内容の要約を受け取る手段を提供する。仮想ジョイスティックを使用してビデオ著作物を低速度で再生するとスロー・モーションの効果が生じ、ユーザは、ビデオの箇所を調べて、それらの箇所に取り込まれている動作、すなわち通常速度で視聴した時には見落とされているかもしれない動作をより正確に判断することができる。例えば、飛んでいる鳥のビデオをスロー・モーションで再生することにより、視聴者は、鳥がどのように羽を動かすかをより詳しく調べることができる。
通常速度で再生されるビデオ素材にも該当する可変速度の再生方法のバリエーションの1つは、システムが、ビデオ著作物を4つの等しい長さのセグメントに区分し、4つのセグメントを同時に四分割表示の形式で再生する方式である。これは、ビデオ著作物を動画の形態でより高速に閲覧する手段を提供する。
オンライン・ビデオ・エディタ202のユーザは、提示されたビデオ素材をプレビューする際に最も効果的であると考える閲覧方法を選択することができる。閲覧方法を選択する手段の1つは、現在表示されている表現の上で右クリックするものであり、右クリックすると、利用可能な閲覧のオプションのリストを示すメニューが表示される。ユーザは、閲覧のオプションをクリックすることにより、システムに、該当する表現に切り替えさせる。
ビデオ素材の編集または閲覧に加えて、ユーザがビデオ著作物を公開および転送することを可能にするためにもオンライン・ビデオ・プラットフォーム206が使用されてよい。一例では、自動化された方法が、ビデオ素材の配布に関する詳細事項からユーザを隠蔽する抽象化レイヤを提供する。自動化された公開方法の1つは、インタフェースを備え、そのインタフェースにより、オンライン・ビデオ著作物の作成者または所有者は、著作物とその公開先を選択し、次いでその著作物を、1回のクリックでインターネット上のサイト等の外部の場所に公開することができる。
公開は、3段階からなるプロセスによって達成されることができる。(1)ユーザが、ツールバーから、いくつかのビデオ・ギャラリーを見て公開したいビデオを選択する。(2)次いで、自動化されたアドレス帳を介して配布の対象を選択する。(3)そして、1回のクリックで、自動化された公開プロセスを起動する。
自動化された転送方法の1つは、インタフェースを備え、ビデオ著作物の視聴者は、このインタフェースにより、転送先を選択し、1回のクリックでどの転送先にも著作物を転送することができる。転送は、3段階のプロセスで行われることができる。(1)ユーザが、視聴されるビデオとともに表示されるか、またはツールバーを通じて利用できる「転送」ボタンをクリックする。一例では、オンライン・ビデオ・エディタによって作成されたビデオ著作物は、ビデオ画像を取り囲むテレビのような枠とともに再生され、画像の下には数個の制御ボタンが配置され、その制御ボタンの1つが、クリックされると、視聴されている著作物の転送を起動するボタンになっている。(2)ユーザが、自動化されたアドレス帳を介して配布の対象者を選択する。そして、(3)ユーザが1回のクリックで自動化転送プロセスを起動する。
ビデオの公開とビデオの転送両方の場合に、配布の対象は、ウェブサイト、電子メールの受信者、インスタント・メッセージの受信者、携帯電話のユーザ、ソフトウェア・アプリケーション、デジタル・セットトップ・ボックス、デジタル・ビデオ・レコーダ、あるいはそれらの組み合わせを含む、各種の可能な宛先を包含することがある。ユーザは、宛先のグループをあらかじめ定義し、各グループは、可能な宛先のどのような組み合わせから構成されてもよい。ユーザは、利用される可能性のある宛先または宛先グループを自分のアドレス帳に設定してもよく、本システムは、要求された宛先への各ビデオ著作物の配信に関連するすべての事項に自動的に対処する。このように、ワン・クリックの公開とワン・クリックの転送方法は、ユーザが、ビデオの公開または転送を希望するたびに個々の転送先を繰り返し入力する必要なしに、1回のクリックで複数の宛先に著作物を自動的に送信することを可能にする。
配信システムは、ユーザが、任意の宛先に対して可能な配信機構の優先順位をつけたリストを設定できるプロセスも含む(例えば、1=携帯電話に送信、2=電子メールで通知、3=セットトップ・ボックスに送信)。これに関連して、配信システムは、対象装置用の存在検出機構を組み込み、この検出機構により、ある装置におけるユーザの現在の存在状況(例えばPCでユーザがアクティブな状態)がリアルタイムで検出され、最も迅速な通信経路を介してビデオが配信される。このように、この例では、宛先ユーザの携帯電話とPCの電源が切られているが、TVの電源は入っているとシステムが検出した場合、システムは、宛先ユーザのセットトップ・ボックスにビデオを配信する。これは、結果として実際上「スマート・アドレス帳」になり、システムは、事前に決められた宛先への静的なリンクをたどるのではなく、環境から学習し、環境に応じてインテリジェントな配信動作をとる。
図11は、ビデオ素材を、ビデオを受信する宛先装置に適した形式に自動的にトランスコードする例示的プロセスを説明する図である。図の例では、宛先に利用可能な配信機構がステップ1400で判定される。この判定のために、ステップ1402で各宛先装置についての情報がシステムによって収集および維持されてもよく、この情報は、各装置が要求する特定のビデオ形式を含んでもよく、最も優先順位の高い宛先装置が選択されてもよい。この情報が入手できない場合、システムは、当該装置のタイプに最も一致するデフォルトの形式を使用することがある。
対象のビデオをトランスコードするために、システムは、ステップ1404および1406で、選択された宛先装置に必要とされる符号化コーデックとの関連で基本復号コーデックを使用することがあり、ステップ1408で、宛先にストリーミングする前に、宛先の形式で対象素材のコピーをサーバ上に作成することがある。一例では、ステップ1406および1408で使用される基本コーデックは、DivXコーデックである。装置へのビデオ素材の配信が成功しない場合、システムは、当該の装置についての詳細を提供するようにユーザに求めるフィードバック機構を提供することがある。
ビデオ素材の配布は、オンラインのビデオ共有ポータル・ウェブサイトから直接、またはツールバーとそれに関連付けられたブラウザ・プラグインを介して任意のウェブサイトから間接的に実現することができる。ビデオが別のウェブサイト(例えばブロガーのホーム・ページやMyspaceユーザのホーム・ページ等)に投稿される場合、ビデオ素材は、実際にはエクスポートされずにビデオ共有ウェブサイトに残り、ビデオ共有ウェブサイトは、要求時にそのビデオを取り出し、ストリーミングするプロキシ・サーバの役割を果たす。ビデオを転送するために、視聴者は、ツールバーを介してブラウザ・プラグインと対話し、プラグ・インは、ポータルと通信して実際の転送を行う。したがって、ビデオ素材の所有者によって設定される共有のコントロールがなお遵守され、上記で述べたすべての配信機構がなお適用できる。
オンライン・ビデオ・エディタ202は、「ハイパーテンプレート」の構築もサポートすることがあり、これは、派生的な作品を作成するのを助けるために他人によって再使用されることが可能な、ビデオ著作物の作成方法を示す共有可能な定義である。したがって、ハイパーテンプレートは、共有可能なバージョンのテンプレートである。テンプレートは、ビデオを構成する場面の連続と、その著作物で使用される、関連するサウンドトラック、遷移、フィルタまたは特殊効果を定義する。
図12は、例示的な編集シーケンスを説明するブロック図である。図の例では、4つのビデオ・クリップ(a1104、b1106、c1108、およびd1110)が組み合わせられてビデオ著作物1100となる。図12の例では、編集シーケンスが行われ、このシーケンスでは、初めに個々のクリップが編集され、次いでクリップa1104とb1106が音声を加えて併合され1102、次いで、クリップc1108とd1110が、先に併合されたクリップaおよびbと組み合わせられてビデオ著作物1100を形成する。
図13は、ハイパーテンプレートをサポートする例示的なデータ構造を説明するブロック図である。図の例では、データ構造1200は、編集ツリー・テーブル1202、編集依存関係テーブル1204、編集コマンド・テーブル1206、シーケンス・テーブル1208、およびシーケンス構成マップ1210を含む。
シーケンス構成マップ1210は、先に図12で説明した4つのビデオ・ファイル(a1104、b1106、c1108、d1110)へのポインタを提供する。編集ツリー・テーブル1202は、6つの編集動作からなるシーケンスを識別する。編集依存関係テーブル1204は、編集動作間の依存関係を定義する(例えば編集動作Eは、編集動作AおよびBの完了を待たなければならない等)。シーケンス・テーブル1208は、編集動作のシーケンスと、編集ツリーの根(ルート・フラグ=「1」)を識別する。シーケンス構成マップ1210は、各シーケンス・ステップで使用されたビデオ・クリップを識別する。
オンライン・ビデオ・エディタ202が使用されて、コミュニティのメンバの作品に基づいて、次第に増大していく、コミュニティのハイパーテンプレートのライブラリを提供することがある。ビデオ著作物を作成する際、ユーザは、「共有可能」と指定された利用可能なハイパーテンプレートの1つを使用するか、または、ビデオとそれに伴うテンプレートをゼロから作成することができる。ゼロからビデオを作成する場合、ユーザは、利用可能なビデオ・セグメントのパレットにある構成要素を、ビデオ著作物の順序を定義するタイムライン上にドラッグ・アンド・ドロップしてもよい。ユーザは、セグメント間の遷移もドラッグ・アンド・ドロップすることがあり、随意で、特殊な遷移を個々のセグメント上にドラッグ・アンド・ドロップすることもできる。ユーザは、静止写真を選択し(例えばFlickrウェブサイトから)、それをタイムライン上に追加することもでき、また、サウンドトラックを選択し(例えばMagnatuneウェブサイトから)、ビデオ著作物に追加することができる。
ビデオ著作物が完成すると、作成者は、そのビデオを他のユーザと共有可能にするかどうかを定義する選択権を持つ。一例では、ビデオは、複数のレベルで共有されることができ、コミュニティ・レベル(そのビデオを視聴する者は誰でも)で、または、1つのグループ階層内の1つまたは複数のレベルで(例えば「友人および家族」のグループで「家族」と識別される者のみ)共有されることができる。共有の階層は、例えばUNIXファイル・システムやWindowsファイル・システムの構造と同様のディレクトリ構造の中にフォルダ・システムとして実装されてよい。ビデオ著作物を作成するメンバはそれぞれ、そのようなディレクトリを持ち、そのメンバが定義するグループまたは下位グループごとに、そのディレクトリ内でフォルダが作成される。
メンバが作成する各ビデオ著作物について、メンバは、どのフォルダにそのビデオを視聴する能力を持たせるかを定義する能力を有する。ある人物があるグループに属するものとメンバが指定すると、または、ある人物があるグループに参加するためのメンバからの招待を受け付けると、その人物のIDが該当するフォルダに入れられ、その人物は、そのフォルダに関連付けられた共有の特権を継承する。
このシステムは、ビデオ著作物の作成者が作成プロセスを共有するのに利便な機構も提供する。例えば、ビデオ著作物が完成すると、ユーザは、その著作物で使用されたハイパーテンプレートを他のユーザと共有可能にするかどうかと、そのビデオの内容もハイパーテンプレートと組み合わせて共有可能にするかどうかを定義する選択権を有する。一例では、ハイパーテンプレートは、複数のレベルで共有されることができ、コミュニティ・レベル(そのビデオを視聴する者は誰でも)、または、1つのグループ階層内の1つまたは複数のレベル(例えば「友人および家族」のグループで「家族」と識別される者のみ)共有されることができる。ハイパーテンプレートとその内容の共有のコントロールは、ビデオ著作物を共有するための上記で概説した方法と同じ方法を使用して実装されることがある。
別の例では、ユーザは、ハイパーテンプレートを再使用する際に共有可能なビデオ中の個々のセグメントと共有可能でないセグメントを識別することができる。さらなる例では、ユーザは、ハイパーテンプレートを再使用する際に特定のビデオ・セグメントを共有できる特定の人々のグループまたは下位グループを識別することができる。
本システムは、再使用するハイパーテンプレートを選択するために閲覧とハイパーリンクの2つの方法を提供する。第1の方法を使用すると、ビデオ共有ウェブサイトのメンバは、再使用に利用可能と指定されたハイパーテンプレートのセットを閲覧して回る。ハイパーテンプレートは、実際のビデオ著作物が分類される構造に類似する各種の分類構造で編成されてよい。それらの構造には、これらに限定されないが、ビデオのカテゴリ(または「チャンネル」)、ビデオ著作物のスタイル、ビデオの長さ、ビデオのタグまたは題名、好まれるハイパーテンプレートのグループ化(人気度に基づく)、ウェブサイトで推薦される、カテゴリ別に編成されたハイパーテンプレートのセットに基づく分類方式が含まれる。
再使用するハイパーテンプレートを選択する第2の方法は、ハイパーリンクの使用、特にハイパービデオ・リンクの使用を伴う。ハイパーリンクは、ハイパーテキスト文書内の参照付けの仕組みである。ハイパーリンクは、World Wide Webで広く使用されており、クリックされるとあるウェブページから別のウェブページに動的にリンクする参照として機能する。ハイパービデオの概念は、ハイパーリンクの仕組みの使用を拡張して、(テキスト文書ではなく)ビデオ著作物の中から別のウェブページ、通例はビデオの別の箇所へのリンクを提供する。
ここで説明しているシステムおよび方法は、視聴されているビデオからオンライン・ビデオ・エディタ202にコントロールを移す方法としてハイパービデオ・リンクを使用し、視聴者が、視聴されているビデオのテンプレートを使用して自身の著作物を作成できるようにする。この方法では、ハイパーテンプレートのリンク付けは、ハイパービデオのリンク付けの特殊な事例であり、この特殊な事例とは、システムが、ビデオ作成者によって定義された宛先ではなく、常にオンライン・ビデオ・エディタ202にコントロールを移すことである。ハイパーテンプレート・リンクの特殊事例を実装し、それを他のハイパービデオ・リンク(すなわちホットスポット)と区別するには各種の実装技術が存在する。
一例では、オンライン・ビデオ・エディタ202で作成されたビデオ著作物は、ビデオ画像を取り囲むテレビのような枠とともに再生され、画像の下部には数個の制御ボタンが配置され、それらの制御ボタンの1つが、クリックされるとオンライン・ビデオ・エディタへのハイパーテンプレート・リンクを明確に起動する「リミックス」ボタンになっている。別の例では、オンライン・ビデオ・エディタ202で作成されたビデオ著作物には、例えばビデオの左下または右下の隅に表示される小さなロゴが別個に透かしで入れられる。ビデオの視聴中、この透かしは、クリックされると視聴者をオンライン・ビデオ・エディタ202に途切れなく移動させるハイパーリンクをトリガし、視聴されているビデオのハイパーテンプレートが事前にロードされ、新しいビデオ著作物の作成に再使用できる状態になるという意味で、常にハイパーテンプレート・リンクとして機能する。これは、www.websiteaddress/editor/hypertemplatedentifierの形でハイパーリンクを構築することによって達成され、「hypertemplatedentifier」は、視聴されている特定のビデオとそのハイパーテンプレートを識別し、「websiteaddress」と「editor」は、リンク先のオンライン・エディタを識別する。
透かしは、ハイパービデオのホットスポットを識別するためにも使用されることがあるため、ハイパーテンプレートの透かしは、2つの別個の透かしをビデオ画像の異なる領域に配置することや、共有される透かしの場合は、ハイパーテンプレートのハイパーリンクの受動的な外見(ホットスポットを示す点滅に対して)、または色分け(例えば青はハイパーテンプレートのリンクを表し、赤はホットスポットを表す等)等の数個の可能な方式で区別されることがある。
ハイパーテンプレートのハイパーリンクは、初めにビデオ著作物の構築中にオンライン・ビデオ・エディタ202によって生成され、メタデータとしてビデオとともに記憶される。メタデータをサポートするデータ構造についてはこの項の上記で説明しており、図13に図示している。ビデオが別のウェブサイト(例えばブロガーのホーム・ページやMyspaceユーザのホーム・ページ)に投稿される場合、ハイパーリンクのメタデータは、そのビデオに関連付けられたままである。ビデオは、どのウェブサイトで視聴されていても、ハイパービデオ・ハイパーリンクがクリックされると元のオンライン・エディタに戻るハイパーリンクをなお保持している。これは、ビデオは実際にはエクスポートされることがなく、要求時にビデオを取り出してストリーミングするプロキシ・サーバの役割を果たすビデオ共有ウェブサイトに残るためである。このように、ハイパーテンプレートは、ビデオ作成プロセスを共有および再使用する利便な方式をユーザに提供するだけでなく、ウェブサイトへのトラフィックを生成し、可能性としては新しいメンバを取得することにより、オンラインのビデオ共有ウェブサイトの利益ともなる。
上記の方法のいずれかを介してハイパーテンプレートを選択すると、ユーザは、オンライン・ビデオ・エディタ202内にリンクされることがあり、一例では、選択されたビデオのハイパーテンプレートを画面の下部にタイムラインの形で示すウェブページが提示され、関連するビデオの共有可能なセグメントが画面中央のメイン・パレットに表示される。代替の例では、ハイパーテンプレートのタイムラインは、画面の左側または右側に縦方向に表示され、タイムラインの横に追加的な縦方向のウィンドウが表示されて、ビデオ・タイムラインの内容に関連するコメントとして使用されるべきテキストを挿入することができる。テキストの配置は、そのテキストが関係する特定のビデオ・シーケンスの横に表示されるように調整されることができる。そして、テキストはテレプロンプタの役割を果たすことができ、その後ユーザによってビデオ・シーケンスと同期して解説が録音されることができ、この時、別のウィンドウでビデオが再生され、マーカが、タイムラインとそれに関連する解説中を下に移動していく。
ハイパーテンプレートを選択すると、ユーザは、自身の新しい著作物に含めてもよいコンテンツに関する各種の選択肢を持つ。ユーザは、選択されたビデオから、所有者が共有可能と指定したセグメントをどれでも再使用することができる。ユーザは、ビデオ・セグメントを追加または除去することもできる。ユーザは、進行中の作品または完成した著作物のギャラリーから、また、写真、音楽、動画、および他のビデオ・コンテンツの供給元等、ユーザが関心があるとして定義し、システムがユーザに代わって統合した外部の供給元から素材を選択し、含めることができる。ユーザは、著作物に表示されることがある題名、クレジット、および他のテキスト、ならびに遷移、フィルタ、または特殊効果を変更することもできる。このように、ハイパーテンプレートは、1つまたは複数のビデオ・セグメントまたは他の要素の単純な置き換えから、ビデオ著作物の大幅な再構築にわたる幅広い選択肢を、他人の作品の再使用に関してユーザに提供する。
また、オンライン・ビデオ・エディタ202は、携帯電話などのネットワーク上の移動装置のユーザが、ビデオ素材の単純な編集を行い、その結果完成した編集済みのビデオ素材を個人に、またはあらかじめ定義された宛先グループに配布するために、携帯電話から直接コマンドを発行することを可能にする。一例は、ビデオ素材の編集および配布に必要とされる基本的な機能すべてをサポートするコマンド・ライン・インタフェース(「モバイル・ビデオ・エディタ」)として実装される。一例では、コマンドは、ユーザによりテキストの形態で携帯電話に入力され、ショート・メッセージ・サービス(「SMS」)またはマルチメディア・メッセージ・サービス(「MMS」)を使用して個別に、またはまとめてオンライン・エディタに送信される。
SMSメッセージは通例、「GSM」(digital global system for communications)ネットワークで利用することができ、いわゆる「SMSゲートウェイ」ウェブサイトを使用して、ネットワーク・オペレータのメッセージ・センターを介して、携帯電話に、またはインターネットから、最高で160文字からなるテキスト・メッセージを送受信することができる。電話機の電源が切られているか、圏外である場合には、メッセージはネットワーク内に記憶され、次の機会に配信される。MMSは、ワイヤレス・アプリケーション・プロトコル(「WAP」)を使用して、ワイヤレス・ネットワークを通じて、グラフィック、ビデオ・クリップ、音声ファイル、およびテキスト・メッセージを送信する方法である。本例では、SMSまたはMMSメッセージを使用してオンラインのビデオ編集プロセス全体が実現されることができ、それにより、ユーザの携帯電話機で実行されるサポートアプリケーションの必要性をなくす。
他の例では、ユーザは、携帯電話機に常駐するJavaベースのアプリケーションまたはBREW(binary runtime environment for wireless)ベースのアプリケーションとインタフェースをとることがあり、そのアプリケーションは、SMS、MMS、WAP、または何らかの他のインタフェースを使用して、オンライン編集サービスに編集コマンドを送信する。さらなる例では、モバイル・ビデオ編集コマンドは、インターネットに接続されたPCからコマンド・ラインの形態で入力されることもできる。
図14は、携帯電話等の移動装置を使用して、ビデオ素材を編集し、編集されたビデオ素材を配布する例示的プロセスを説明する図である。このプロセスは、先に図2との関連で説明したオンライン・ビデオ・エディタ202によって実施することができる。ステップ1300で、ユーザは、携帯電話から、またはユーザが利用できる他の供給元からビデオ・クリップを受信するための進行中作業フォルダを設定する(本明細書で使用される場合、用語「クリップ」は、ビデオ素材、音声、写真、およびプロジェクトに挿入するのに有用な他のコンテンツを指す)。ユーザは、プロジェクトの名前を供給することがあり、この名前は、後にビデオ著作物の題名として使用される。ステップ1302でプロジェクトが作成される。
ステップ1304で、通例は、ユーザがシステムに送信したばかりのクリップを保持しているユーザの携帯電話の入力フォルダから、進行中作業フォルダに1つまたは複数のビデオ・クリップが追加される。このシステムは、モバイル・エディタを使用する能力を要求した各ユーザのための携帯電話入力フォルダを保持することがある。一例では、ユーザは、ビデオ著作物で使用されるべきテンプレート(または「スタイル」)を選択することがある。テンプレートは、これらに限定されないが、サウンドトラック、字幕、遷移、フィルタ、および他の特殊効果を含む付加機能を著作物に追加する選択肢を有する。デフォルトのテンプレートがシステムによって提供されてもよい。
ステップ1306で、クリップが組み合わせられ、変形され、それによりエディタがビデオ・クリップに挿入するタイムライン/ストーリーラインを作成し、その後進行中フォルダからそのタイムライン/ストーリーラインに逐次クリップを挿入する。エディタは、ユーザによって選択された最後のテンプレートを使用して、著作物にテンプレートを適用してもよい。ユーザによって指定されたテンプレートがない場合は、システムは、デフォルトのテンプレートを適用する。コマンドはまた、「テンプレートなし」を指定するオプションを有してもよい。
ステップ1308で、著作物がプレビューされる。一例では、著作物のプレビューは、タイムラインから組み合わせ後のビデオ・クリップのセットを再生することと、ユーザが配布する前に著作物をプレビューできるように組み合わせ後の著作物をユーザの携帯電話に表示することを含む。この時点で、ユーザは、例えば著作物内のクリップの通し番号を指定することにより、任意で著作物からクリップを取り除くことがある。その後、ステップ1310で、ユーザが著作物を送信する。例えば、ユーザは、コマンドの受取先にビデオ著作物を配布することがある。受取先は、個人の電話番号または電子メール・アドレス、またはウェブサイト、インスタント・メッセージの受信者、ソフトウェア・アプリケーション、デジタル・セットトップ・ボックスまたはデジタル・ビデオ・レコーダ、あるいは、それらの組み合わせからなる事前に定義されたグループであってもよい。「グループ」機能を使用することにより、ユーザは、複数の受取先を個々に入力する必要性を回避する。
他の例では、追加的な機能がモバイル・ビデオ・エディタのコマンド・セットに含められることもある。例えば、モバイル・ビデオ・エディタは、ユーザがそこから選択することがあるテンプレートのライブラリをサポートする。ユーザは、自分で作成したテンプレートをテンプレート・ライブラリに供給することがあり、それにより、自身の創作プロセスを他人と共有することがある。モバイル・ビデオ・エディタは、ユーザが、1つのコマンド「著作物作成」のみを発行することによってビデオ著作物を作成し、配布することを可能にするマクロ・コマンドもサポートする。著作物作成コマンドは、以前に作成されたプロジェクト(「using」句にある)を参照し、参照されたプロジェクトに対して以前に入力されたコマンドのセットをシステムに実行させる。著作物作成コマンドを発行する前に、ユーザは、自身の入力フォルダにクリップのセットを送信している。参照されるプロジェクトからコマンドを実行することにより、エディタは、ユーザの入力フォルダにあるクリップを使用して新しい著作物を作成し、その著作物を、参照されるプロジェクトで定義された宛先に送信する。
モバイル・ビデオ・エディタは、そのコマンド・セットにAPIも提供する。このAPIは、オンラインのビデオ編集をアプリケーションの機能セットに組み込むために、携帯電話機に常駐するアプリケーションの開発者によって使用されることができる。開発者には、サードパーティのアプリケーション・ソフトウェア提供者と携帯電話機の製造者自体が含まれる。
代替の例では、新しいタイプのモバイル・ビデオ・エディタが作成され、このエディタは、PCブラウザ・ベースのビデオ編集アプリケーションのWAP対応のサブセットである。この場合、WAP対応の携帯電話を有するユーザは、インターネットを通じてこのWAP対応のビデオ・エディタとインタフェースをとることができ、ビデオ素材を編集するための簡略化された視覚環境を与えられる。この簡略化されたインタフェースは、ユーザが携帯電話から選択できる事前に定義されたテンプレートを使用して、ドラッグ・アンド・ドロップ等の機能を行うためのマウス入力の欠如を補い、代わりにより自動化された形のビデオ著作物を提供する。
一例では、オンライン・ビデオ・エディタ202は、ハイパービデオ・リンクの構築をサポートする。ハイパービデオ・リンクは、ビデオ素材の非線形の視聴を可能にする手段である。図15は、ハイパービデオ・リンクを使用する例示的プロセスを説明する図である。一般に、ハイパービデオ・リンクは、視聴者が、現在視聴しているビデオ著作物の中または外部にある複数の可能な視聴経路を移動することを可能にする。システムによって作成されたビデオを視聴する際、ユーザは、ディスプレイの一領域に目立たないマークを見る。一例では、このマークは、例えばビデオ共有サービスのロゴの形態、あるいはビデオ作成者によって選択された形態の透かしとして描画され、当該サービスによって生成されたビデオはすべてそのような透かしを持つ。
ステップ1500で、ビデオ・ストリーム中でハイパービデオ・リンクが発生したかどうかが判定される。ビデオ・ストリーム中で時間のハイパービデオ・リンクが発生した時には、ステップ1502で、例えばよりより明るく点灯することや点滅などの技術により、マークが「アクティブ」になり、視聴者がより気づきやすくする。
ステップ1504で、ユーザがハイパービデオ・マークを選択したかどうかが判定される。視聴者がハイパービデオ・マークをクリックしない場合、プロセスはステップ1500で繰り返す。ステップ1504でユーザがアクティブなハイパービデオ・マークをクリックすると、ステップ1506で、現在のビデオ・シーケンスを出て1つまたは複数のリンクをたどって代替の視聴先に行く選択権がユーザに与えられる。ユーザがこのステップで現在のビデオ・シーケンスから移動しない場合、プロセスはステップ1500で繰り返す。そうでない場合は、ステップ1508で、ユーザが代替の視聴先に進む。
ハイパービデオ・リンクのリンク先ビデオは、視聴されているビデオ著作物の中であっても、システムによってタグ付けされたその著作物外部のビデオ素材でもよい。外部の素材は、再使用可能とマークされた他のユーザの素材、またはシステムによって統合された素材を含んでもよい。
ハイパービデオのマークは、ビデオ著作物の再生中に表示され、消えることがある。再生時にマークがアクティブである時間の長さは、システムによって(例えばデフォルト値で)、またはビデオ著作物の作成者によって決定されることができる。視聴者がアクティブなハイパービデオ・マークをクリックすると、1つまたは複数の可能な視聴先を示すメニューの形態でナビゲーションの選択肢が表示されることがあり、これらの選択肢は、著作物をそのまま順を追って視聴し続けることに代わるものである。その後ユーザが代替の視聴先の1つをクリックすると、システムは、その宛先の記述に関連付けられたハイパービデオ・リンクを実行することにより、目標のウェブページにコントロールを移す。目標のウェブページは、別のビデオ著作物への進入か、ビデオ著作物のタグ付けされたセグメントまたは箇所(これらはすべて時間のリンクの例である)への進入であるか、あるいは、目標ウェブページは、インターネット上のウェブページか電子メール・メッセージ(ともにテキスト・リンクの例)であってもよい。
時空間のハイパービデオ・リンクの場合、視聴者は、特定のアクティビティが行われている画面上の特定の領域をクリックまたは選択し、それにより、そのアクティビティに関連するビデオの別の箇所に移動することができる。したがって、ホットスポットは、画面上のマークには関係付けられず、視聴者に対してその領域を目立つようにする画面の一領域に関係付けられる。ホットスポットの領域を一時的に明るくすることや、その領域を一時的に拡大するなど、各種の技術を使用して、視聴者の注意を引くことがある。
時空間リンクのリンク先は、ビデオ中の箇所ではなく、インターネット上のウェブページや電子メール・メッセージであってもよい(ともにテキスト・リンクの例)。このように、テキスト・リンクは、時間的な機会または時空間的な機会の結果生じることがある。テキスト・リンクの特殊な事例の1つは、マウス・オーバーである。マウス・オーバーの場合、ハイパービデオ・リンク(時間または時空間)をクリックすると、画面にテキスト・ボックスが表示され、現在視聴されているビデオの箇所についての解説または情報を提供する。このテキスト・ボックスは、画面上のビデオを視聴するスペースの外側に表示されるか、またはビデオ視聴スペースの一領域に表示される(例えば時空間ホットスポット領域に重ねて)。
ハイパービデオ・リンクが実行された後に元の視聴箇所にコントロールを戻すには各種の機構が可能である。時間および時空間リンクの場合、そのような方法の1つは、リンク先のビデオ・セグメントが完了すると(すなわち、リンク先のビデオ中で最初のセグメント遷移が検出された時に)コントロールを戻すものである。一例では、各ビデオ・セグメントは別々のファイルとして記憶され、ビデオ・セグメントの終了の検出を単純に表す。これに代わるコントロールを戻す方法は、リンク先のビデオ著作物全体が完了した時に、コントロールを戻すものである。先の2つの方法と併用されることが可能で、テキスト・リンクにも適用可能なさらなる方法は、ユーザが、例えばシステムによって常に表示されており、ハイパービデオ・リンクが発行されると(例えばより明るく点灯することにより)起動される「戻る」ボタンをクリックすることにより、戻りリンクを開始する手段を提供するものである。
すべての形態の(テキスト、時間、および時空間の)ハイパービデオ・リンクに適用される一般的なコントロールを戻す機構は、システムが、リンク元のウィンドウの上にリンク先ウィンドウを重ねる、または、2つのウィンドウを並べて表示するものであり、すべての事例で、ユーザがいつでもリンク先のウィンドウを閉じ、リンク元のウィンドウを再度アクティブにできるようにする。このように、電子メール・メッセージへのテキスト・リンクの場合、ユーザは、自分の電子メール・システムでメッセージを作成し、そのメッセージを送信し、その後電子メール・ウィンドウを閉じ、ビデオの視聴に戻ることができる。
時間リンクおよび時空間リンクの場合、リンク先は、タグを参照することで、ビデオ著作物の作成者によって定義される。著作物全体、著作物のセグメント、または1つのセグメントまたは著作物の中の時間点(「ディープ・タグ」の場合)を、タグが識別する。オンライン・ビデオ・エディタ202は、ユーザが、自身の素材、および、作成者によって共有可能として指定された素材からタグを探すために利便なグラフィカル・インタフェースを提供する。本システムは、公に利用可能なビデオ・セグメントを供給(syndicate)し、映像撮影者が著作物に含めるために、タグとともにそのセグメントを利用できるようにする。すべての事例で、タグ付けされた素材は、ドラッグ・アンド・ドロップ・インタフェースを使用して、著作物のシーケンスに容易に埋め込まれることができるか、ハイパービデオ・リンクのリンク先として容易に設定されることができる。このように、このシステムは、ビデオの編集、タグ付け、およびハイパービデオのリンクの組み合わせを通じて、インターネットを介してビデオ素材をリンクする手段を実装し、このファシリティを、ビデオという媒体を扱うことを望む消費者が利用できるようにする。
オンライン・ビデオ・エディタ202は、ユーザが、自身のビデオ素材内の箇所を、ハイパービデオ・リンクがあるホットスポットとしてマークすることを可能にする利便なグラフィカル・インタフェースも提供する。ユーザは、完成した著作物であっても作業中の作品であってもビデオ素材を再生し、任意の時間点でその動作を停止してホットスポットを定義することができる。図16は、ホットスポットを定義する例示的プロセスを説明する図である。
図の例では、ユーザは、ステップ1600で、例えば再生ウィンドウの下に他の仮想コントロールとともに配置された仮想的な「一時停止」ボタンをクリックすることにより再生の動作を停止する。ホットスポットの開始点を設定するために、ユーザは、次いでステップ1602でビデオ上のマーク(透かしとして描画される)をクリックし、ハイパービデオ・リンクを作成するための各種オプションを提供するウィンドウが提供される。このオプションは、例えば、「ホットスポットを開始する」「ホットスポットを終了する」、「空間ホットスポットをマークする」、「ホットスポットの継続時間を設定する」、「ハイパービデオのリンク先を選択する」を含むことができる。ユーザはステップ1604で「ホットスポットを開始する」のオプションをクリックして、ホットスポットの時間的な開始点を設定する。ホットスポットの継続時間を時間で定義するには(ビデオ中の後の時間点で定義するのに対して)、ユーザは、ステップ1606で「ホットスポットの継続時間を設定する」のオプションをクリックし、秒単位で時間を入力する。
ステップ1608で、ユーザが時空間ホットスポットを含めたいかどうかが判定される。時空間ホットスポットを識別するには、ユーザは、例えば「空間ホットスポットをマークする」のオプションもクリックし、次いで、ステップ1610で、マウス等の入力装置を使用して、そのホットスポットに関連付けられるべきビデオの空間領域(例えばビデオ再生ウィンドウの右上の四半分)の輪郭を描く。
次に「ハイパービデオのリンク先を選択する」のオプションをクリックすることにより、ユーザは次いでステップ1612で、システムによって供給されるリンクのオプションのリストから1つまたは複数のリンク先を選択することができる。このリンク先は、例えば、当該ユーザに利用可能なディープ・タグのセグメントのセット(現在の著作物でも、ユーザによって作成された他の著作物でもよい)、システムから供給された他のビデオ素材へのタグ、またはユーザがこの時に指定するインターネット・ウェブページや電子メール・メッセージへのリンクを含んでもよい。
ホットスポットの開始部を設定すると、ユーザがホットスポットの時間単位の継続時間を設定しなかった場合は、ステップ1614でユーザは仮想的な「継続」ボタンをクリックしてビデオの再生を続け、次いでステップ1616で、ユーザが「一時停止」ボタンをクリックして再度ビデオを停止したかどうかが判定され、ステップ1618でホットスポットの終わりの時間点を定義する。ユーザがホットスポットの時間単位の継続時間または終わりの時間点を定義しない場合、システムは、ユーザ定義可能なデフォルトの時間を自動的にホットスポットの継続時間に適用する(一例では当初10秒間に設定される)。
ビデオ素材の一箇所をホットスポットとしてマークした後、作成者は、そのホットスポットに複数のタグを関連付けることができ、各タグは、視聴者が、後にビデオの通常のシーケンスの外部にある素材へのハイパービデオ・リンクをたどるために選択することができる可能な選択肢を表す。ハイパービデオ・リンクは、作成者が公開後であっても、いつでもリンクのリンク先を変更できるという意味で動的でもある。作成者は、ビデオ・エディタに再度入ることにより、その場で著作物を変更することができ、連続した素材に変更を加えることと、ハイパービデオ・リンクを挿入または変更することの両方の点で内容を変更することができる。これは、プロキシ・サーバとメタデータという2つの機構を導入することによって達成される。
一例では、システムによって作成されたビデオ著作物は、プロキシ・サーバとして機能するシステムによって動的に要求元のサービスに供給される。プロキシ・サーバは、頻繁に参照される素材をキャッシュし、それにより、同様のコンテンツにアクセスするユーザ・グループに対するパフォーマンスを向上させる。ビデオ著作物が別のウェブサイト(例えばブロガーのホーム・ページやMyspaceユーザのホーム・ページ等)に投稿される場合、ビデオは実際にはエクスポートされなくてよく、要求時にビデオを取り出してストリーミングするビデオ共有ウェブサイトに残ることができる。
ユーザによってハイパービデオ・リンクが定義されると、オンライン・ビデオ・エディタは、そのリンクに関するメタデータを作成し、このメタデータは、タグ名やリンク先のURLアドレス等の情報を含む。メタデータはシステムによって記憶され、ビデオ著作物との関連付けがシステムによって保持される。ビデオが別のウェブサイトに投稿される場合、ハイパーリンクのメタデータは、そのビデオに関連付けられた状態を保つ。ビデオは、どのウェブサイトで視聴されても、そのビデオに定義されたすべてのハイパーリンクをなお保持している。
自身の著作物にハイパービデオ・リンクを定義する際、ユーザは、システムが以前に統合した外部のビデオ素材へのリンクを含めてよい。システムは、統合された外部素材のローカル・コピーをすでに作成しているか、単にその素材へのリンクを提供していることがある。システムが、統合された素材のコピーを以前にローカルに記憶しておらず、代わりに、その素材を取り出すための関連コマンドと併せて素材へのリンクを保存した場合、システムは、APIを介してその素材にアクセスし、FlashまたはDivX形式でその素材のコピーを作成してから、その素材をユーザの著作物中でハイパービデオ・リンクによって参照できるようにする。
これを実現するために、システムは、まず対象のビデオ素材の形式と解像度を検出し、次いで、検出されたビデオ形式を扱うのに適した復号ソフトウェア・モジュールを選択し、選択された復号コーデックを使用して、入力形式からビデオ素材を復号し、次いで、Flashコーデックを使用して素材をFlash形式に符号化し、DivXコーデックを使用してDivX形式に符号化する。
オンライン・ビデオ・エディタ202は、前処理アプリケーション206を使用する必要なしに、PCまたは携帯電話からの直接のビデオ・クリップのアップロードに対処する。図17は、直接のアップロードと編集の例示的プロセスを説明する図である。直接のアップロード・プロセス時に、オンライン・ビデオ・エディタ202は、各ビデオ・クリップを別々のビデオ・セグメントとして扱い、各セグメントのサムネイル画像を作成する(例えばそのセグメントのデータ・ストリーム中で検出される最初の非ブランク画像に基づいて)。クリップが遷移を含む場合、エディタは、その遷移を検出し、クリップを別々のセグメントに分割し、各遷移に続く新しいセグメントを作成し、作成された各セグメントに付随するサムネイル画像を構築する。各セグメントについて、エディタは、1つまたは複数のセグメント・タグを供給するようにユーザに求める。各セグメントがアップロードされると、ユーザは、そのセグメントを見直し、そのセグメント内の特定の時間点を定義する追加的なディープ・タグを作成することができる。
ビデオ・クリップをアップロードする際、ユーザにはステップ1700でフォルダを定義する能力が与えられ、このフォルダは、後に編集プロセスでともに関連付けたいクリップのセットを受け取るために取り出される。アップロード・プロセスの完了時に、フォルダは、そのクリップ・セットに関連するセグメントそれぞれについての識別情報(タグを含む)を保持している。後にオンライン・ビデオ・エディタ202を使用してビデオ著作物を作成する際に、ユーザは、ステップ1702で、特定のフォルダにアクセスすることにより、セグメント・サムネイルのセットとして表示される、ともに使用するつもりであったセグメントのセットを取り出す。ユーザは、ステップ1704でエディタのタイムラインにセグメント・サムネイルをドラッグ・アンド・ドロップして、新しい著作物に含めたいセグメントからビデオ・シーケンスを作成することができる。
ステップ1706で、外部コンテンツがタグで選択するために提供される。ユーザには、ステップ1708および1710で、編集した作品をステップ1712で新しい作品として保存する前に、遷移、特殊効果、ならびに音楽または音声の重ね合わせを追加する能力も与えられる。ドラッグ・アンド・ドロップ・インタフェースは、ビデオを編集する極めて簡易な方法を提供し、標準的なインターネット・ユーザが容易にビデオ素材を編集できるような設計となっている。このように、ビデオ素材をアップロード、記憶、編成、編集し、後に共有するプロセスを自動的に制御する、インターネット上でホストされる単一のソースを提供することにより、ビデオ編集のプロセスが大幅に簡略化される。ビデオ編集のプロセスは、ユーザが以前に作成した、または他のユーザが作成した、またはシステムが供給するビデオ著作物のプロセスおよび方法を再使用することを可能にするハイパーテンプレートの機構を通じてさらに簡略化される。
新しいビデオ著作物はいずれも、別々に定義されたセグメントから構築されているので、完成時に、ビデオは、その著作物に含まれるすべての別個のクリップとすべての場面遷移についてのセグメント・タグを本質的に含んでいることになる。新しい著作物は別個のファイルとして存在するが、システムは、その著作物が構築される元となったすべてのセグメントについて別々のファイルも保持する。セグメントは、どのような方式で並べ替えられることもでき、または各種の方式で他のタグ付けセグメントと組み合わせられて、タグを備える新しい著作物を作成することができる。これらの機能は、事実上、ビデオ素材の自動的なセグメントのタグ付けに相当する。
写真、音楽、または他の外部のビデオ素材等の外部コンテンツをタグ付けし、タグ付けされた外部コンテンツをビデオ著作物に含める能力として、タグ付けの概念のさらなる拡張が実施される。そのため、ビデオ著作物は、複数の供給元からのビデオ・セグメントと写真の混合と、それに加えて音楽の重ね合わせを含むことができ、すべてのセグメント、写真、および音楽の開始点は、著作物内で自動的にタグ付けされる。
システムは、また、システムが統合したすべてのデジタル・コンテンツをユーザに代わって自動的にタグ付けすることがある。統合された素材とともにファイル名または題名が供給される場合、そのファイル名または題名はタグとして使用されることができる。ファイル名または題名が供給されない場合、システムは、例えば、「Photo mm/dd/yy nnn」、「Audio mm/dd/yy nnn」、「Music mm/dd/yy nnn」、「Video mm/dd/yy nnn」、あるいは「Animation mm/dd/yy nnn」の形でタグを作成することがあり、「mm/dd/yy」は、スパイダリング(spidering)が行われた日付であり、「nnn」は、その素材が指定日にシステムによって統合された順番を表す通し番号である。ユーザは、自動的に統合された素材タグを、より意味のあるタグ名に変更することができる。
タグ付けのさらなるバリエーションでは、ユーザは、外部の供給元からのタグ付けされた素材を含む、本システム内で利用可能な供給元からのタグ付けされたビデオのセグメントまたは箇所のセットをともに統合することにより、ビデオ著作物全体を作成することができる。このため、ユーザが、自身の新しい素材を取り入れる必要なく、複数の供給元からの既存の素材から新しいビデオ著作物を作成することが極めて容易になる。そのような統合された著作物は別個のファイルとして存在することになるが、システムは、その著作物が構築される元となったすべての統合されたセグメントについての別々のファイルも保持する。
タグ付けの概念のさらなる拡張は、ハイパービデオ・リンクの概念に関連する。ビデオの視聴中に、ハイパービデオ・リンクは、画面の一領域の外見を視覚的に変えることにより、または、そのビデオ上に常に存在する透かしの外見を視覚的に変えることにより、その存在が知られるようにする。変化した領域または透かしをクリックすることにより、視聴者には、現在のビデオ・シーケンスを出て、別のビデオ、またはタグ付けされた任意のビデオのセグメントまたは箇所、またはインターネット上のウェブページ、または電子メール・メッセージに至ることがある1つまたは複数のハイパービデオ・リンクをたどる選択肢が与えられる。
ユーザが自身のビデオ著作物にハイパービデオ・リンクを作成すると、オンライン・ビデオ・エディタは、そのリンクに関連付けられるべき1つまたは複数のタグを供給するようにユーザに求める。すると、ハイパービデオ・タグは、セグメント・タグの別の形態になり、視聴者は、後に、他の形態のタグに対して検索を行えるのと同様に、そのタグに検索を行うことができる。ハイパービデオ・タグに検索を行うことにより、視聴者は、ビデオの作成者によって参照された、インターネットに接続された媒体源へのアクセスを得ることができる。ビデオ作成者は、ハイパービデオ・リンクを非線形のハイパービデオ・リンクとして再使用することにより、またはリンク先の素材を取り出して1つまたは複数のインラインのビデオ・セグメントとして含めることにより、ハイパービデオ・リンクを再使用し、新しい著作物に含めることもできる。
上記の開示例の説明は、当業者が本発明をなす、または使用することを可能にするために提供される。当業者には、それら実施形態の各種の変更が容易に明らかになり、本明細書に記載される一般的な原理は、本発明の主旨または範囲から逸脱することなく、他の実施形態に適用されることができる。例えば、上記の「クリップ」の参照は、ビデオに限定されず、例えば写真、音声、マルチメディアを含む種々のデジタル媒体を包含することを意図される。したがって、本明細書に提示される説明および図面は、本発明の現時点で好ましい実施形態を表すものであり、したがって、本発明によって広く企図される主題を表すものである。さらに、本発明の範囲は、当業者に明らかになる可能性のある他の実施形態を完全に包含し、また、したがって、本発明の範囲は、頭記の特許請求の範囲以外のものによっては限定されないことが理解される。
Claims (28)
- ビデオ素材を編集する方法であって、
前記ビデオ素材を複数のセグメントに区分することと、
前記複数のセグメントを圧縮して複数のアップロード・セグメントにすることと、
リモートのコンピューティング装置で、前記複数のアップロード・セグメントそれぞれに対してサムネイルを生成することと、
前記アップロード・セグメントにアップロード・プロセスを開始して、ローカルのコンピューティング装置からリモートのコンピューティング装置に前記アップロード・セグメントをアップロードすることと、
前記アップロード・プロセスが行われている時に、前記リモートのコンピューティング装置で前記サムネイルを表示することと、
前記アップロード・プロセスが行われている時に、前記リモートのコンピューティング装置で、前記1つまたは複数のサムネイルによる1つまたは複数の編集動作を行うことと、
前記アップロード・プロセスが行われている時に、前記編集動作を前記リモートのコンピューティング装置に保存することと、
前記編集動作に基づいて、前記アップロード・プロセスが前記アップロード・セグメントをアップロードする順序を変更することと、
前記アップロード・プロセスが完了すると、前記リモートのコンピューティング装置で、前記編集動作を前記ビデオ素材に適用することと、
を備える方法。 - 前記サムネイルを生成するステップは、前記ビデオ素材の1つまたは複数の部分内の最初の非ブランク画像を選択して前記1つまたは複数のサムネイルを形成することをさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記ビデオ素材内の場面遷移を検出することと、
前記場面遷移に基づいて、前記ビデオ素材を別々のファイルに区分することと、
メタデータ・タグの入力を受け取ることと、
前記メタデータ・タグを前記別々のファイルに関連付けることと、
をさらに備える請求項1に記載の方法。 - 関連付けるステップは、
第1のタグを前記別々のファイルの1つまたは複数に関連付けることと、
第2のタグを前記別々のファイルの1つまたは複数の部分に関連付けることと、
をさらに備える請求項3に記載の方法。 - 表示するステップは、ストーリーラインの形態でテンプレートを表示することをさらに備える請求項1に記載の方法。
- 1つまたは複数の編集動作を行うステップは、
前記サムネイルの1つまたは複数のタイムラインへの挿入を受け取ることと、
前記タイムラインからの前記サムネイルの1つまたは複数の除去を受け取ることと、
をさらに備える請求項5に記載の方法。 - 表示するステップは、
特殊効果のライブラリを提供することと、
前記ビデオ素材に含めるために前記特殊効果の1つまたは複数を受け取ることと
をさらに備える請求項1に記載の方法。 - 前記リモートのコンピューティング装置はサーバであり、アップロード・プロセスを開始するステップは、前記サーバへの接続を確立することをさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記ビデオ素材を事前に定義されたギャラリーに公開することをさらに備える請求項1に記載の方法。
- 前記ビデオ素材を、前記事前に定義されたギャラリーの利用者が利用できるようにすることをさらに備える請求項9に記載の方法。
- 前記リモートのコンピューティング装置はサーバを含み、
前記ローカルのコンピューティング装置はクライアントを含み、開始するステップは、
前記クライアントで前記ビデオ素材を自動的に区分することと、
前記クライアントで前記区分されたビデオ素材を圧縮することと、
前記クライアントと前記サーバとの間に接続を確立することと、
前記区分され、圧縮されたビデオ素材を前記クライアントから前記サーバにアップロードすることと、
をさらに備える請求項1に記載の方法。 - ユーザに1つまたは複数の編集動作を行わせるステップは、
外部のウェブサイトからユーザをリダイレクトすることと、
前記外部のウェブサイトに関連付けられたグラフィカル・ユーザ・インタフェース(「GUI」)を再作成することと、
をさらに備える請求項1に記載の方法。 - 1つまたは複数の編集動作を行うステップは、ショート・メッセージ・サービス(「SMS」)、マルチメディア・メッセージ・サービス(「MMS」)、またはインスタント・メッセージ(「IM」)を介してコマンドを受信すること、
をさらに備える請求項1に記載の方法。 - ビデオ素材を閲覧する方法であって、
視覚的階層を四分割表示の形態で表示することであって、前記視覚的階層は、前記ビデオ素材にわたって主として等距離になるように選択された複数の画像を含むことと、
仮想ジョイスティックを表示することと、
前記視覚的階層または前記仮想ジョイスティックにアクセスすることと、
を備える方法。 - 視覚的階層を表示するステップは、
前記画像の1つを受け取ることと、
前記画像のうち前記選択された画像で表される領域を取得することと、
第2の視覚的階層を四分割表示の形態で表示することであって、前記第2の視覚的階層は、前記画像のうち選択された画像で表される前記領域にわたって主として等距離になるように選択された複数の画像を含むことと、
を備える請求項14に記載の方法。 - 仮想ジョイスティックを表示するステップは、
比較的低速から比較的高速までの範囲を含む速度ダイヤルを表示することと、
前記ビデオ素材を再生するため、または前記ビデオ全体を順に視聴するために、前記速度ダイヤルを介して速度を調整することと、
をさらに備える請求項12に記載の方法。 - ビデオ素材を視聴する方法であって、
前記ビデオ素材のストリーム中でハイパービデオ・リンクが発生するかどうかを判定することと、
前記ハイパービデオ・リンクに関連付けられたマークをアクティブにすることと、
前記マークがユーザによって選択されたかどうかを判定することと、
前記マークが前記ユーザによって選択された場合は、代替の視聴先への遷移を発生させることと、
を備える方法。 - 遷移を発生させるステップは、
いくつかの代替の視聴先を含むメニューを表示することと、
前記ユーザが前記いくつかの代替の視聴先の1つを選択したかどうかを判定することと、
前記ユーザが前記いくつかの代替の視聴先の1つを選択した場合は、前記いくつかの代替の視聴先の前記1つに遷移することと、
をさらに備える請求項17に記載の方法。 - 前記ビデオ素材を宛先に転送することをさらに備える請求項17に記載の方法。
- 前記宛先は、ウェブサイト、インスタント・メッセージの受信者、ソフトウェア・アプリケーション、デジタル・セットトップ・ボックス、またはデジタル・ビデオ・レコーダ、の1つまたは複数を含む請求項19に記載の方法。
- ビデオ素材を受け取るビデオ・プラットフォームと、
前記ビデオ・プラットフォームから前記ビデオ素材を受け取り、前記ビデオ素材を複数のセグメントに区分し、前記複数のセグメントを圧縮して複数のアップロード・セグメントとし、前記複数のアップロード・セグメントに関連付けられた1つまたは複数のサムネイルを生成する前処理アプリケーションと、
前記アップロード・プロセスが行われている時に、前記1つまたは複数のサムネイルをリモートのコンピューティング装置で表示するオンライン・ビデオ・エディタであって、前記オンライン・ビデオ・エディタはさらに、前記アップロード・プロセスが行われている時に、前記リモートのコンピューティング装置で、前記1つまたは複数のサムネイルによる1つまたは複数の編集動作を行い、前記アップロード・プロセスが完了すると、前記リモートのコンピューティング装置で、前記1つまたは複数の編集動作を前記ビデオ素材に適用するように構成されるオンライン・ビデオ・エディタと、
前記複数のアップロード・セグメントをローカルのコンピューティング装置からリモートのコンピューティング装置に転送するアップロード・モジュールであって、前記複数のアップロード・セグメントが前記アップロード・モジュールによって処理される順序は、前記編集動作に基づいて変更されるアップロード・モジュールと、
を備えるシステム。 - 前記前処理アプリケーションは、前記1つまたは複数のサムネイルを生成するために、前記複数のアップロード・セグメントの1つまたは複数の部分内の最初の非ブランク画像を選択するように構成される請求項21に記載のシステム。
- 前記前処理アプリケーションは、
前記ビデオ素材の中の場面遷移を検出する遷移検出モジュールと、
前記ビデオ素材を別々のファイルに区分するビデオ区分モジュールと、
前記別々のファイルにメタデータ・タグを適用するタグ適用モジュールと
をさらに備える請求項21に記載のシステム。 - 前記タグ適用モジュールは、
前記別々のファイルの1つまたは複数に記述を適用する第1のタグ適用モジュールと、
前記別々のファイルの1つまたは複数の部分に記述を適用する第2のタグ適用モジュールと、
をさらに備える請求項23に記載のシステム。 - 前記オンライン・ビデオ・エディタは、タイムラインの形態のテンプレートをさらに備える請求項21に記載のシステム。
- 前記オンライン・ビデオ・エディタは、
特殊効果のライブラリをさらに備え、前記特殊効果の1つまたは複数は、前記ビデオ素材中に場面遷移として含められるために選択される請求項21に記載のシステム。 - 前記前処理アプリケーションは、
前記ビデオ素材を自動的に区分するビデオ区分モジュールと、
前記区分されたビデオ素材を圧縮するビデオ圧縮モジュールと、
前記区分され、圧縮されたビデオ素材を前記ローカルのコンピューティング装置からリモートのコンピューティング装置にアップロードするビデオ・アップロード・モジュールと
をさらに備える請求項21に記載のシステム。 - 前記オンライン・ビデオ・エディタは、外部のウェブサイトからユーザをリダイレクトし、前記外部のウェブサイトに関連付けられたグラフィカル・ユーザ・インタフェース(「GUI」)を再作成するリダイレクトおよびGUI再作成モジュールをさらに備える請求項21に記載のシステム。
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