JP2009525050A - 使い切りインジケータを備えた加熱式揮発性供給装置 - Google Patents
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Abstract
自動使い切りインジケータを備えた加熱式揮発性ディスペンサが開示される。インジケータは、多孔質基体に関連する。移動可能染料が、基体に隣接する溶解可能材料で覆われる。昆虫忌避剤で含浸されたスラブなどの基体の加熱は、昆虫忌避剤を供給させるとともに、被覆を溶解させる。次いで、染料は、基体の可視面に移動して使用度を示す。移動の範囲、および移動する染料によって可視面上に形成されたパターンは、揮発性空気処理剤化学物質が供給されている範囲を示す。
Description
(関連出願の相互参照)
適用せず。
適用せず。
(連邦政府による資金提供を受けた研究開発に関する記載)
適用せず。
適用せず。
本発明は、消費者に消耗空気処理剤製品(consumable air−treatment products)の使用範囲に関する情報を提供するインジケータ(indicator)に関する。より詳細には、本発明は、ヒータが空気処理剤化学物質(air treatment chemical)の供給を引き起こし、かつまた移動インジケータ染料(migrating indicator dye)の形をとる使い切りキューシステム(use−up cue system)を開始する、空気処理剤供給装置(air treatment dispensing device)に関する。
空気処理剤化学物質を供給するために熱を用いる様々な従来技術の装置が知られている。例えば、多孔質のパッド、芯(wick)、もしくは他の基体が、揮発可能な空気処理剤化学物質で含浸またはコーティングされうることが知られている。熱が基体に加えられたとき、空気処理剤化学物質は空気中に供給される。
これらの装置のうちのいくつかでは、基体の一部が、空気処理剤化学物質(典型的には溶媒と揮発性処理化学物質の混合物)の関連リザーバ(reservoir)の中に浸漬される。その場合、多孔質基体は、必要なときに化学物質を加熱領域に引き寄せる芯として働く。
リザーバにおける空気処理剤化学物質/溶媒混合物の水準は通常、消費者には見ることができる。したがって、リザーバが空になることが、追加の空気処理剤化学物質が必要になるときを消費者が監視するための方法となる。しかし、一部の適用例では、幾分かさばるリザーバを使用する必要がないことが好ましい。さらに、この種のリザーバシステムは、サイズ以外のいくつかの他の欠点(例えばコスト)を有する可能性がある。
したがって、当技術分野は、工場において空気処理剤化学物質で含浸される様々な多孔質材料を開発している。その場合、多孔質材料は、ヒータに隣接してまたはヒータ上に配置され、加熱により、空気処理剤化学物質をスラブから(それ自体によってかつ/またはファンなどの助けを借りて)空気中に供給する。しかし、そのような基体の加熱は、通常、特に基体がゲルではなく固体である場合、基体の外観をあまり変化させることはない。
したがって、そのような製品の生産者は、かかる製品の通常使用条件下での平均実用寿命を推定し、その包装にそうした情報を書き留めることが多い。しかし、これらの基体は、様々な温度または様々な方法で加熱する多種多様なタイプのヒータに使用されうる。単一タイプのヒータだけが特定タイプの基体と共に使用されるべきである場合でも、ヒータの性能が、経時的にモデルごとに一致しないことがある。
したがって、実用寿命の推定平均化は、実用寿命に関する大まかな案内となりうるが、そうした推定は、ほとんどの場合正確ではない。その結果、ある会社は、製品が統計的平均寿命よりも幾分早めに捨てられるよう促す形で予想寿命情報を提供することを好む。これは、まだ若干の実用寿命を有する一部の製品を処分することにより、幾分高い水準の無駄があるものの、製品が無効になった後で製品の重要な用途が生じるというリスクは低下する。
予想実用寿命に関する情報が製造業者によって提供された場合でも、一部の消費者は、そうした情報を知らないか、あるいは適用しない。むしろ、消費者は、適切な実用寿命がどの程度であるかまたはあるべきかを推定し、それによって、ある場合にはその製品を早すぎに捨て、他の場合にはその有効寿命が終わった後でも使用する。さらに、消費者が当初は使用寿命に関する適切な想定を認識している場合でも、消費者は、製品が無効になった後でもそれを交換する必要性について忘れる可能性がある。
規定期間の使用後に自動色変化を引き起こす何らかの形の化学反応に依存する様々な状況で開発されかつ適用されている、いくつかの自動使い切りキューシステムがある。しかし、この種のシステムは、特に、製品が曝されることになる正確な熱条件が制御または予測できない加熱環境において、確実に適用するのは困難である。これは特に重要である。というのは、化学反応が、通常は環境温度に応じて全く異なる速度で進行するからである。
他の知られているインジケータ装置は、使用もしくは使い切りの範囲のインジケータとして、染料の目に見える場所への移動に依存する。例えば、米国特許第4,212,153号、第4,903,254号、および第6,701,864号を参照されたい。しかし、これらの装置は一般に、染料の移動を開始するために消費者の介入を必要とし、染料の使用を制御するために複雑な構造を必要とすることもある。それによって、それらの装置は、インジケータのコストを不必要に増大させるとともに、特に製品を使用する方法が概念的に容易でない消費者受容の可能性を低下させることもある。米国特許第4,987,849号も参照されたい。
米国特許第4,212,153号
米国特許第4,903,254号
米国特許第4,987,849号
米国特許第6,701,864号
したがって、当技術分野では、リザーバ内の液面を見るのに頼らずに、変化する加熱条件に合わせて調整することができる加熱式揮発性ディスペンサ(heated volatile dispenser)のための改良された使い切りキューシステムが依然として必要である。
一態様では、本発明は、加熱したときに揮発性空気処理剤化学物質を供給することができる基体を提供する。基体は基体に関連する使用インジケータを含み、該基体は、基体が加熱されたときに空気処理剤化学物質が基体から供給されている範囲を自動的に伝えるように構成される。インジケータは、少なくとも1つの染料と、加熱する前に染料の移動を制限し、かつ加熱に応答して染料の可視面への移動を可能にするように構成された被覆とを含む。
基体を加熱しときに、染料は、少なくとも部分的に可視面に移動することができる。染料が可視面で目に見えるようになる範囲が、空気処理剤化学物質が基体から供給されている範囲の示度となる。
好ましい形態では、可視面は、基体の周辺上面上にあり、被覆は、加熱によって溶解されうるろうやポリマーなどの材料で製作することができ、基体は、基体の可視面に沿って少なくとも2つの観察場所を有する。移動染料は、観察場所のうちの第2の観察場所に到達する前に、観察場所のうちの第1の観察場所に到達することができ、移動染料が観察場所のうちの第1の観察場所に目に見えるほどに存在するが、観察場所のうちの第2の観察場所に目に見えるほどには存在しないことが、移動染料が第1および第2の観察場所の両方で見えている場合に対する空気処理剤化学物質のより低い使い切り度(degree of use−up)の示度となる。
他の形態では、基体は、被覆から隣接する可視面まで延びる予備形成された「高速移動」経路の配列を有していて、染料の移動が始まると、その経路を通る染料を優先的に移動させることができる。これらの経路は、基体を横切って均一または不均一に離間されうる。
いくつかの態様では、基体の周辺面が、記号表示または文字表示で予めマーキングされて、それによって、その表示は、染料がその予めマーキングされた表示の近くに到達すると、空気処理剤化学物質の使い切り度を示す。例えば、マーキング1/4、1/2、3/4、および「交換」が、基体の可視面に沿って出現することができる。染料がそれぞれのマーキングに漸進的に到達したときに、使用範囲に関する情報が伝えられる。
別の形態では、基体の周辺面が、記号表示または文字表示(例えば「New」)で予めマーキングされ、その後の、移動染料によるその表示の隠滅が、空気処理剤化学物質の使い切り度を示す。
染料は、別個の空洞に使用前に貯蔵することができ、基体を加熱する前に基板の膨張可能なチャネルに予め配置することもできる。例えば、ポリエチレンテレフタレート(「PET」)または同等のポリマーで製作された基体は、加熱に応じてその細孔寸法を膨張させることで知られている。その基体に移動可能な染料を使用することにより、かかるシステムが実現されうる。適切な染料の例が、Clariant社によって販売されているCartasol染料である。
他の形態では、基体は、基体材料からなる段付き構造である。被覆を加熱した後、移動染料は、それが基体スタックの第2の段の露出面に到達する前に、基体スタックの第1の段の露出面に到達するように移動することができる。これは、染料の規定順序でのパターン描写を容易にし、それによって追加の情報を提供する。
最も好ましい形態では、基体は、昆虫制御活性剤(insect control active)、香料、消毒剤、脱臭剤などの空気処理剤化学物質で含浸されている多孔質固体材料である。本発明は、昆虫制御忌避剤(insect control repellent)および殺虫剤を供給するとともに、初期保護を提供するために十分な供給が行われたとき、および、十分な供給が行われ、その後で基体が効き目のないものになったときについて、人々に情報を提供するのに特に適している。
1つの考えられる実施形態は、基体の上面に沿って単一の観察場所を設け、その場所には、さらなる染料が出現したときに、空気処理剤化学物質のさらなる使用が表示される。例えば、その観察場所の色が濃くなるほど、さらに使用されていることになる。色と相関利用レベルを即座に比較できるようにするために、事前に印刷され観察場所に隣接して取り付けられたカラーチャートとすることもできる。
あるいは、基体は、基体または装置の可視面に沿って複数の観察場所を有することもできる。基体は、染料がいくつかの観察場所に他よりも前に到達するように、厚み、優先流路、または他の手段によって構成されることになる。基体上に予めマーキングすることにより、染料が最初に特定の場所に到達することが開始または部分的に使い切ったことを意味し、染料が別の場所に到達することがより完全にまたは完全に使い切ったことを示すことを消費者に示すことができる。
基体上のマーキングは、文字または記号とすることができる。使い切りメッセージは、それを参照するかまたは特定の記号を参照して伝達されうる。例えば、染料は、最初に円の4分の1または長方形の4分の1を満たし、続いて2分の1またはそれ以上を埋めるように構成されうる。あるいは、基体の可視面は、順次埋められるかまたは被覆されるかあるいは連結される様々なバーを有することができる。
さらに、装置には、上面上に予めマーキングされた可視円を設けることができる。その中心部分が最初に着色される。次いで、着色の外周円への広がりは、さらなる使用を示すことができる。
別の形態では、本発明は、空気処理剤化学物質を基体の加熱に応答して周囲の空気環境に供給するための装置を提供する。この装置は、空気処理剤化学物質が付着されている多孔質基体と、基体内に、またはそれに接触して、あるいはそれに隣接して配置された染料と、加熱前の染料の移動が制限されかつその加熱後の染料の可視面への移動が容易になるように、染料の移動を制御するための手段とを備える。染料が可視面に沿って見えるようになる範囲が、空気処理剤化学物質が基体から供給されている範囲の示度となる。
最も好ましい形態では、開始を制御する手段は、ろうまたはろう/ポリマー混合物で製作された溶解可能コーティングなどの溶解可能な被覆または包装である。ろうは、約50℃未満、好ましくは60℃未満の温度で溶解しないことが好ましい。微結晶質パラフィンろうが、この目的に適している。特に好ましいろう/ポリマー混合物の例が、微結晶質パラフィンおよび高密度ポリエチレンである。
代替実施形態では、開始を制御する手段は、加熱する直前に消費者によって物理的に取り除かれる剥離層または介在層とすることができる。別の代替実施形態では、開始を制御する手段は、多孔質材料であり、その細孔寸法が加熱したときに増大する性質のものとすることができる。染料は、細孔寸法が加熱条件下で十分増大するまでは細孔を通り抜けられない(したがって捕捉される)はずの寸法を有するように選択されうる。
別の形態では、本発明は、自動使い切りインジケータを備えた空気処理剤装置(air treatment device)を製造する方法を提供する。溶解可能染料を溶解可能物質で覆い、この被覆済み染料を、空気処理剤化学物質が付着されている多孔質基体の最寄りに配置する。
当技術分野では周知のように、多種多様な揮発性空気処理剤化学物質(volatile air treatment chemical)が加熱式揮発性ディスペンサによって供給されうる。これには、例えば、昆虫制御活性剤、香料、消毒剤および脱臭剤が含まれうる。特に好ましい昆虫制御活性剤は、液体の形で使用される場合、99〜95重量パーセントの適切な揮発性溶媒と混合されたトランスフルトリン(transfluthrin)やメトフルトリン(metofluthrin)などのピレスロイド(pyrethroid)などの昆虫制御忌避剤および殺虫剤である。エクソン(Exxon)社のIsopar溶媒などの炭化水素溶媒が実例である。あるいは、加熱されたときに揮発することを条件として、固体またはゲルの形の空気処理剤化学物質もまた使用されうる。
好ましい基体が、昆虫忌避剤を供給するために従来から使用されている多孔質基体のうちの1つのような多孔質耐熱性スラブ状基体である。例としては、焼結セラミック、圧縮セルロース系材料、多孔質ポリマー、シリカまたは他の粒子を樹脂材料で結合して塊にしたものなどがあるが、この限りではない。
移動染料は、様々な種類のものとすることができる。染料は耐熱性であることが好ましい。しかし、そうでない場合でも、染料の不安定性は、さらなる情報を提供することができる。例えば、初期の移動は、情報の一形態を提供することができ、染料が最初に出現した後で(さらなる加熱により)さらなる染料の色変化は、追加の使用を伝えることができる。いずれにしても、1つの好ましい移動染料が、グアイアズレン染料(guaiazulene dye)である。
本発明の原理は多種多様な装置に適用されうることが理解されるべきである。例えば、ヒータが実際にどのようなものであるかは重要でない。電気ヒータが好ましいが、火炎ヒータ(例えば昆虫制御ランタン)でも、本発明の原理をそれらに有効に適用することができる。いずれにせよ、昆虫忌避剤スラブと共に使用されうる電気ヒータの1つの形態が、S.C.Johnson & Son社によってRaid(登録商標)のブランドで販売されている昆虫マットヒータ(insect mat heater)である。
したがって、本発明は、消費者に、空気処理剤装置の消耗部分が使い切られている範囲を表示する自動手段を提供する。本発明の基体は、製造するのが安価であり、信頼性があり、かつそれらがどのように動作するのかを消費者が容易に理解できる範囲で概念的に簡単である。本発明の基体は、それらが依然としてかなりの実用寿命があるときでも、そのような消耗品の早期処分による無駄を回避するのに役立つとともに、その有効寿命が終わった後の消耗品の使用によって生じうる消費者の不満を軽減するのにも役立つ。
本発明の前述およびその他の利点は、以下の説明から明らかになるであろう。以下の説明では、本発明の一部を形成するとともに、例証として非限定的な本発明の好ましい実施形態が示されている添付図面を参照する。かかる実施形態は、必ずしも本発明の全範囲を代表するものではなく、したがって、本発明の範囲を解釈するために、本明細書における特許請求の範囲を参照すべきである。
図1および2を参照すると、基部11と、移動可能染料12で充填された空洞と、ろう層被覆13と、薄い第1の多孔質基体層14と、第1の多孔質基体層14より幾分厚い第2の多孔質基体層15とを有する基体を備える空気処理剤装置10が示されている。基部11は、カップ形状であり、耐熱性であり、かつ染料に対して不浸透性である。
染料空洞は、半円形であり、基体層14/15の最上部の半円形観察場所29と位置合せされる。基体層14は、上面図において円形である。層被覆13は、上面図において半円形であり、染料12の内径側面に沿って下方に延びることもできる。上部基体層15は、円の4分の3を構成する。
多孔質基体層14/15は、基体が加熱されたときに空気に供給される昆虫制御忌避剤17で予め含浸されることが好ましい。電気ヒータ18は、基体を加熱し、従来の電気接続部19によって電力供給される。
ヒータ18の電源が入れられたとき、効力のうちの1つが、層被覆13を溶解することである。これにより染料12が解放され、その結果、染料12は基体層14の中を上方に移動し始める。基体層14の厚みのために、加熱が始まった直後に、最初の4分の1(26)が目に見えるほどに染められてくる(図2の中央の図を参照)。しかし、染料が、染料12の上に基体層15がある場所に対応する4半円も通って移動するためには、かなり長い時間がかかる。
したがって、インジケータは、図2の右側の図でも同様に、かなり後になるまで出現しない。染料、溶媒、細孔構造、場合により染料または空気処理剤化学物質と混合された増粘剤、基体の厚み、およびヒータの適切な選択により、半円は、残りの4分の1をかなりゆっくりと、好ましくは空気処理剤化学物質が使い切られたころだけに埋まることができる。
所望であれば、染料は、追加物と混合することができ、あるいは空気処理剤化学物質だけを供給することができる。しかし、ほとんどの場合、空気処理剤化学物質を染料空洞の外側の基体に別個に含浸させることが好ましい。
図2では、基体層14および15が段付き構造を形成することを確認する。したがって、染料は、それが第2の段28の上部露出面に到達するよりもずっと前に、第1の段27の上部露出面に到達する。
図3および4は、染料が整列された通路30内に加熱前に貯蔵される構造を示す。これらの通路は、その上端部を狭くすることができ、その結果、染料は、加熱が行われるまで可視面31まで上方へ移動することができない。次いで、加熱後、そのような細孔は、染料が、図3では特定のバーに対応し、図4ではバーおよび領域に対応するいくつかのより大きな通路を通って最初に移動するのに十分に膨張する。さらなる加熱によって細孔がさらに膨張し、それによって半円32が完成する。様々な基体がこの膨張能力を有することができるが、これを達成する1つの考えられる材料が、ポリエチレンテレフタレートである。
図4は、さらに大きな直径を有するいくつかの通路がどのように側面40に集められ、その他の通路41がどのように他の場所に離間されうるのかを示す。これにより最初に部分42が充填されることに留意されたい。また、1列に並んだ表記A、B、C、DおよびEが、使用度に関する情報を提供する恒久的なマーキングであることにも留意されたい。
図5および6に示されているように、基体の中心近くにある高密度の簡単な流路を利用することにより、最初に中心部を暗くするかまたは濃くし、それによって使用度の別の表示を提供することができる。
図7および8の代替設計の場合、底部長方形染料空洞が、加熱後に染料の均一な上方移動を可能にすることにより、基体の上面は、使用し続けるにつれて次第にさらに着色される。恒久的な性質のカラーチャートが、色相をいつでも規定の使い切り度と比較するために、基体に隣接して配置されうる。
図8の実施形態は、基体の上面上に「NEW」という単語の恒久的なマーキングがあるのを除いて、図7の実施形態と非常に類似することができる。それは、染料がその面へ移動するにつれて、次第にさらに隠される。この目的のために、染料は、その文字の色と同じ色を有することができる。
上記に与えられた実施例から分かるように、本発明は多種多様な形で適用されうる。例えば、基体は、正方形、球面、または他の多くの形状を有することができる。したがって、特許請求の範囲は、開示された好ましい実施形態だけに限定されるものとして構成されるべきではない。
(産業上の利用可能性)
本発明は、加熱に応答して揮発性材料を供給する装置で使用するための自動化された移動染料使い切りキューを提供する。
本発明は、加熱に応答して揮発性材料を供給する装置で使用するための自動化された移動染料使い切りキューを提供する。
Claims (18)
- 加熱したときに揮発性空気処理剤化学物質を供給することができる基体であって、前記基体が、
前記基体に関連し、かつ前記基体が加熱されたときに前記空気処理剤化学物質が前記基体から供給されている範囲を自動的に伝えるように構成された使用インジケータ、
を含み、前記使用インジケータが、
少なくとも1つの染料と、
加熱する前に前記染料の移動を制限し、かつ加熱に応答して前記染料の可視面への移動を可能にするように構成された被覆と、
を含み、
前記基体を加熱したときに、前記染料が、少なくとも部分的に前記可視面に移動することができ、
前記染料が前記可視面で目に見えるようになる範囲が、前記空気処理剤化学物質が前記基体から供給されている前記範囲の示度となる、基体。 - 前記可視面が、前記基体の周辺面上にある、請求項1に記載の基体。
- 前記被覆が、加熱によって溶解されうる溶解可能材料を含む、請求項1に記載の基体。
- 前記被覆が、ろうを含む、請求項3に記載の基体。
- 前記被覆が、ポリマーをさらに含む、請求項4に記載の基体。
- 前記基体が、前記基体の可視面に沿って少なくとも2つの観察場所を有し、
前記染料が、前記観察場所のうちの第2の観察場所に到達する前に、前記観察場所のうちの第1の観察場所に到達することができ、
前記染料が前記観察場所のうちの前記第1の観察場所に目に見えるほどに存在するが、前記観察場所のうちの前記第2の観察場所に目に見えるほどには存在しないことが、前記染料が前記第1および第2の観察場所の両方で見えている場合に対する前記空気処理剤化学物質のより低い使い切り度の示度となる、請求項1に記載の基体。 - 前記基体が、隣接する前記被覆から隣接する前記可視面まで延びる予備形成された経路の配列を有し、前記染料の移動が始まると、前記予備形成された経路を通る前記染料を優先的に移動させる、請求項1に記載の基体。
- 前記予備形成された経路が、前記基体を横切って不均一に離間される、請求項7に記載の基体。
- 前記基体の周辺面が、記号表示または文字表示で予めマーキングされ、前記表示は、前記染料が前記予めマーキングされた表示の近くに到達すると前記空気処理剤化学物質の使い切り度を示す、請求項1に記載の基体。
- 前記基体の周辺面が、記号表示または文字表示で予めマーキングされ、前記表示は、それが前記空気処理剤化学物質の使い切り度を示すために移動染料によって隠滅されうるようなものである、請求項1に記載の基体。
- 前記染料が、前記基体を加熱する前に前記基体の膨張可能なチャネルに予め配置される、請求項1に記載の基体。
- 前記基体が段付き構造を有し、前記被覆を加熱した後、前記染料は、それが前記基体スタックの第2の段の露出面に到達する前に、前記基体スタックの第1の段の露出面に到達することができる、請求項1に記載の基体。
- 前記基体が、前記空気処理剤化学物質で含浸されている多孔質固体材料である、請求項1に記載の基体。
- 前記空気処理剤化学物質が、昆虫制御活性剤、香料、消毒剤および脱臭剤からなる群から選択される、請求項1に記載の基体。
- 前記昆虫制御活性剤が、昆虫制御忌避剤および殺虫剤からなる群から選択される、請求項14に記載の基体。
- 空気処理剤化学物質を基体の加熱に応じて周囲の空気環境に供給するための装置であって、
前記空気処理剤化学物質が付着されている多孔質基体と、
前記基体内に、またはそれに接触して、あるいはそれに隣接して配置された染料と、
前記加熱前の前記染料の移動が制限され、かつその加熱の後で前記染料の可視面への移動が容易になるように、前記染料の移動を制御するための手段と、
を備える装置。 - 前記染料が前記可視面に沿って見えるようになる範囲が、前記空気処理剤化学物質が前記基体から供給されている範囲の示度となる、請求項16に記載の装置。
- 自動使い切りインジケータを備えた空気処理剤装置を製造する方法であって、
移動染料を溶解可能物質で被覆すること、および
前記被覆を有する前記染料を、空気処理剤化学物質が付着されている多孔質基体の最寄りに配置すること、
を含む方法。
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