JP2009524311A - 位置マッパを介してｗｉｆｉホットスポットの位置及び性能メトリックのデータベースを生成し且つ動的に更新すること - Google Patents

Abstract

【課題】地理的位置における使用可能なホットスポットの正確なリストを効率的に生成するための方法、システム、及びコンピュータ・プログラム製品を提供する。
【解決手段】ホットスポット位置決めユーティリィティで構成されたコンピュータ・システムは、プロバイダとして動作する。前記プロバイダは、モバイル装置からホットスポット稼働性／使用可能性伝送（ＨＯＴ）を受信する。前記ＨＯＴは、現に稼働中で且つ使用可能なホットスポットの識別子を含む。前記ＨＯＴを受信するのと同時に、前記プロバイダは、前記ＨＯＴを送信中の前記モバイル装置の現在のＧＰＳ座標を受信する。次に、前記プロバイダは、前記ＨＯＴ及びこれに関連するＧＰＳ座標を、ホットスポット位置データベース内に格納する。その後、前記プロバイダがユーザから特定の地理的位置内のホットスポットを検索するための要求を受信する場合、前記プロバイダは、前記データベースの複数のエントリのうちどの容認可能なエントリが、前記特定の地理的位置に接近した地理的位置にあるかを決定し、当該容認可能なエントリの出力を前記ユーザに提供する。
【選択図】 図４

Description

本発明は、一般にコンピュータ・ネットワークに係り、特にコンピュータ・ネットワークへの無線アクセスに係る。さらに詳細に説明すれば、本発明は、コンピュータ・ネットワークに無線でアクセスするためのホットスポットの最新の位置を提供する方法、システム及びコンピュータ・プログラム製品に係る。

コンピュータ（及び他の装置）のユーザがより移動性の高いものになるにつれて、無線コンピュータ・ネットワークの実装及び利用は、すさまじい割合で成長している。特に、ＷＩＦＩ（Wireless Fidelity）ネットワークは、消費者の使用が急増しており、無線ネットワーキングのための最も広く利用される標準になっている。ＷＩＦＩネットワークは、殆どのハードウェア・ベンダがサポートする、ＩＥＥＥ ８０２．１１標準規格に従って動作する。一般に、これらのＷＩＦＩネットワークは、屋内の通信可能距離が約４５〜９０メートルであるが、距離が増加するにつれてその性能が低下する。また、これらのＷＩＦＩネットワークの屋外の通信可能距離は、約３００メートルである。屋外におけるＷＩＦＩネットワークの信号強度及び性能は、距離が増加するにつれて低下するだけでなく、大気条件や物理的障害物のような多くの要因に依存して低下する。

ネットワークに対する分散式の無線アクセスを提供するため、ネットワークのサービス・プロバイダは、通常、地理的に分散した複数の無線アクセス・ポートを提供する。ユーザは、これらの無線アクセス・ポートが提供するＷＩＦＩアクセス・ポイントを使用することにより、そのモバイル装置（例えば、ノート型又はラップトップ型コンピュータ、携帯情報端末（ＰＤＡ）、スマートフォン、携帯電話、車載コンピュータ等）を介して、インターネットにアクセスすることができる。これらのＷＩＦＩアクセス・ポイントは、「ＷＩＦＩホットスポット」（以下「ホットスポット」と略記）と呼ばれ、現在では多くの空港、ホテル、レストラン、コーヒー・ショップ、国際会議場等に設けられている。

特に、「ホットスポット」という用語は、無線アクセス・ポートから伸びるエリアであって、その内部で無線信号が放送され且つＷＩＦＩ対応のモバイル装置によって検出することができるようなエリアを指す。「ホットスポット」に基づく無線サービスは、アドホック・ネットワークによって提供される。すなわち、アドホック・ネットワークは、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ、８０２．１１及び無線ローカル・エリア・ネットワーク（ＷＬＡＮ）技術／プロトコルのような短距離無線システムを使用して、関連する「ホットスポット」におけるモバイル装置に対し近接度に基づく無線サービスを提供する。かかる短距離無線システムは、ホットスポット・アクセス・ポイント／ポート又はホットスポット・サーバを介して提供される。従って、稼働中の各無線アクセス・ポートは、ＷＩＦＩ対応のモバイル装置によって認識される無線信号を放射する。その場合、モバイル装置は、かかる無線信号を認識し、またバックボーン・ネットワークが公開（又は自由）形式のものであるか又は特定形式の支払若しくは加入を必要とするものであるかに依存して、バックボーン・ネットワークに関する一連の認証手続を介して、ネットワークにアクセスすることができる。

ＷＩＦＩの使用が継続的に拡大するにつれて、モバイル装置の主要な製造業者は、埋込み型無線ネットワーク・インタフェース・カード（ＮＩＣ）を内蔵する装置を製造するか、又はかかる装置を製造後に無線ネットワークに接続するための機構（例えば、ＵＳＢ装置）を製造することが多くなってきた。従って、これらのモバイル装置のユーザは、１つ以上の使用可能な無線ネットワークに加入するか、又は自由使用のホットスポット位置の使用可能性に依存することにより、コンピュータによって提供されるモバイルの機能にアクセスすることができる。しかし、かかる無線アクセスは、使用可能な無線ネットワークの地理的近傍で、ユーザが当該無線ネットワークの位置について或る知識を有することを必要とすることがある。

ホットスポットへの現在のアクセスに関連する１つの問題は、ユーザにとって、近接する地理的位置にあるホットスポットを見つけることがしばしば困難であるということである。モバイル装置のユーザは、ランダムな無線信号を時折受信することができるが、大部分のユーザは、ホットスポットを見つけるためのアイデアを有することを望む。そういうアイデアがあれば、当該ユーザが加入する特定のサービス・プロバイダからの無線信号や、未知の（公開されている）位置におけるランダムな信号を検索して、町中を運転／歩行する必要がなくなるからである。従って、ＷＩＦＩ対応のモバイル装置のユーザは、或る方法で宣伝される既知のホットスポットに集まる傾向がある。例えば、人気のある小売業者（例えば、スターバックス、マクドナルド等）及び他の業者は、顧客を引き寄せるためにそれぞれの位置にホットスポットを設置する。しかし、そのエリアを知らないか又はそのエリアに慣れていない人は、これらの位置がどこにあるかを知らないことがある。新しい位置への旅行者は、このユーザ・カテゴリに分類される。また、全てのホットスポットが、同じ性能又はコスト特性を有するとは限らない。幾つかのホットスポットは、ユーザが加入する特定のプロバイダとの契約を有することがあり、他のホットスポットは、請求払い型のサービスを使用することがある。このような場合、ユーザは、サービスの料金又は契約条件を知った上で、それらのパラメータに従って照会結果をフィルタすることを望むであろう。

「ウォーチョーキング」（Warchalking）と呼ばれる慣行が出現している。ウォーチョーキングとは、無線ネットワーキング・ノードの存在を指示するために壁や歩道等にチョークで記号を描くことを要する。この記号は、モバイル装置のユーザに対し、その位置がホットスポットを含むことを通知する。しかし、ウォーチョーキングは、商業用であるか否かに拘わらず、ホットスポットを発見し且つ手で描いたチョークの記号で当該ホットスポットの存在を通知する、という公衆のその場その場のプロセスに基づいているために、完全なシステムではないし、信頼できるシステムでもない。また、ウォーチョーキングは、殆どのホットスポット位置がウォーチョーキング概念に帰着しないために、ホットスポットを見つけることを目指して運転／歩行しなければならないというフラストレーションを解消しない。さらに、ユーザは、ホットスポット位置を見つけるためにウォーチョーキングの記号を検索する時間を有していないことがあり、また未知のセキュリティ機能を有するネットワークを介して機密のビジネス・データを転送するという危険を冒すことを望まないことがある。

ホットスポットの位置を見つける前述の方法のフラストレーション及び不確実性のために、多くのオンライン・ウェブサイトは、特定の地理的エリアにおけるホットスポットの位置を公表し始めた。従って、ホットスポット位置のディレクトリは、インターネット上のユーザに使用可能である。従って、機敏なユーザは、通常、使用可能なローカル・ホットスポットのリスト及びそれらの対応する所在地アドレスを提供するウェブサイトにアクセスする。その後、ユーザは、これらのホットスポットが当該ユーザの現在の位置に対しどのような相対位置にあるかを決定し、現在の位置に接近しているか又は当該ユーザが加入するサービス・プロバイダに属するものを選択する。

８０２．１１のアクセス・ポイントのようなホットスポットを追跡し且つ見つけるためにインターネットを使用するという現在の慣行は、厄介で非効率的である。ホットスポットのリストは、例えば、口コミで頻繁に生成され、米国テキサス州オースティンにある無線グループのワールド・ワイド・ウェブ（ｗｗｗ）サイト: "austinwireless.net/cgi-bin/index.cgi/NodesAroundAustin" に維持される。これらのリスト上のホットスポットは、定期的に長期間にわたって故障することがあるが、故障を知ったユーザがリストの管理者に対し報告を行わない限り、当該リストは更新されないので、当該リストは長期間にわたるホットスポットの故障を反映しない。これらのリストの信頼性の欠如に加えて、当該リストには、接続の全体的な品質、帯域幅、使用可能性等の統計に関する情報を殆ど又は全く提供しないという欠点がある。

このオンライン情報にも拘わらず、ＷＩＦＩ対応のモバイル装置のユーザは、無線アクセス用のホットスポット位置を見つけるのに苦労することがある。加入ユーザは、通信事業者が提供するホットスポット位置をリストした、ハード・コピーを所持していないことがある。ホットスポット位置が既知であったとしても、無線信号が依然として稼働中であるという保証はない。

JiWire（商標）（jiwire．com）のような特定のウェブサイトは、ホットスポットが検索可能なデータベースを提供する。しかし、JiWireのデータベースは、前述のものと同じ多くの欠点を有する。また、JiWire の検索結果は、使用に際し支払い又は加入を必要とする、T-Mobile （商標）及び Boingo（商標）ホットスポットの方へ極度に偏向されている。この支払いを要件とするホットスポットへの偏向は、JiWire データベース内にある殆どのホットスポットがT-Mobile 又は Boingoによって報告されたホットスポットで占められているのに対し、その競業者又は支払いを必要としない業者のホットスポットをJiWire データベースに追加することが容易ではないことを示す。すなわち、JiWire は、後者の業者のホットスポットをリストするに当たり、如何なる報酬金をも受け取らないからである。前掲の米国テキサス州オースティンにあるウェブ・サイトのように、JiWire は、手動的に更新され、従って前述のものと同様の制限を受ける。

地理的位置において使用可能なホットスポットの正確なリストを効率的に生成するための方法、システム及びコンピュータ・プログラム製品が提供される。コンピュータ・システムは、当該コンピュータ・システムがプロバイダとして動作することを可能にするために、ホットスポット位置決め（ＨＳＬ）ユーティリィティで構成される。プロバイダは、特別にプログラムされたマッピング装置（すなわち、ホットスポット位置のマッパとして登録したユーザのモバイル装置）から、ホットスポット稼働性／使用可能性伝送（ＨＯＴ）を受信する。各ＨＯＴは、現に稼働中で且つ使用可能なホットスポットの識別子、並びに当該ホットスポットの稼働パラメータ／性能メトリックを含む。それと同時に、プロバイダは、前記マッピング装置から、前記ＨＯＴを送信中の当該マッピング装置の現在のＧＰＳ（グローバル・ポジショニング・システム）座標を受信する。次に、プロバイダは、前記受信済みのＨＯＴを、前記受信済みのＧＰＳ座標と関連付ける。また、プロバイダは、前記ＨＯＴ及び関連するＧＰＳ座標を、複数のＨＯＴ及びそれらの関連するＧＰＳ座標の複数エントリを含むホットスポット位置データベース（ＨＬＤ）内の一のエントリとして格納する。

その後、特定の地理的位置内のホットスポットを検索するための要求をユーザから受信する場合、プロバイダは、受信済みのアドレス（地理的位置）をそのＧＰＳ座標に変換し、前記複数エントリのうち、前記要求元ユーザから受信した特定のＧＰＳ座標（地理的位置）の所定の距離内にあるＧＰＳ座標を有する、容認可能なエントリを決定する。次に、プロバイダは、前記容認可能なエントリの出力を前記要求元ユーザに提供する。前記要求元ユーザに提供される情報は、所在地アドレスに加えて、前記要求元ユーザの現在の位置からの距離、運転／歩行方向、当該位置の地図、サービス品質（ＱｏＳ）及び接続速度のような性能メトリックを含むことができる。これらの性能メトリックは、ホットスポットの接続データを検索するために、マッピング装置を当該ローカルのホットスポットに実際に接続することにより検出される。実施形態では、前記要求元ユーザは、当該ユーザが見つけることを望んでいるホットスポットの性能メトリック及び位置基準に対する特定のプリファレンスを、その要求内に指定することができる。そうすると、プロバイダは、これらの性能メトリック及び位置基準を満たす地理的位置におけるホットスポットの情報だけを戻すことができる。

他の実施形態では、プロバイダは、ユーザがホットスポット位置のマッパとして登録することを要求する、オンライン・ホットスポット位置決めサービスを動作させる。マッパとして、当該ユーザは、ホットスポットを検出するためにＷＩＦＩ対応で且つＧＰＳ対応である、当該ユーザのモバイル装置をマッピング装置として利用する。当該マッピング装置によって一のホットスポットが検出される場合、当該マッピング装置は、そのＧＰＳ座標を含むＨＯＴを送信するか、又はＨＯＴを当該マッピング装置のＧＰＳ座標と共に送信する。このようにして、使用可能なホットスポットのデータベースを更新するために、現在及び正確なホットスポット位置情報がプロバイダによって受信される。

本発明は、地理的位置において使用可能なホットスポットの正確なリストを効率的に生成するための方法、システム及びコンピュータ・プログラム製品を提供する。以下のセクションＩ及びＩＩでは、本発明の２つの異なる実装をそれぞれ説明する。セクションＩで説明する第１の実装は、複数のマッパの助けを借りて最新のホットスポット情報を維持する、サーバ・レベル（集中型）のプロバイダに対する更新を行うことを含む。セクションＩＩで説明する第２の実装は、ローカルに格納されたホットスポット位置データベース（ＬＨＬＤ）を最新のホットスポット情報で頻繁に更新する動作を実行する、ローカル・バージョンのホットスポット位置決め（ＬＨＳＬ）ユーティリィティでそれぞれプログラムされた個別のモバイル装置を含む。

図面内の類似するエレメントには、図面の全体を通して、同様の名前及び参照番号が付される。また、後述する図面が異なる文脈において又は異なる機能を有する一のエレメントを図示する場合、当該エレメントの参照番号の先頭には、その図番を表す番号が付される（例えば、図１については１ｘｘ、図２については２ｘｘ）。各エレメントに付された特定の参照番号は、単に説明上の便宜を図るためのものであって、本発明について如何なる（構造的又は機能的）制限をも意味するものではない。

また、前記２つの実装は、主としてそれぞれのセクション内で説明されているが、前記２つの実装に関係するプロセスは、セクションＩ内でのみ説明されているか、又はセクションＩ及びＩＩ内で同様に説明されていることがある。前記２つの実装内の共通プロセスは、セクションＩ内でのみ詳述されている。本発明をセクションＩ及びＩＩに分けて説明するとしても、このことは、一方のセクションから他方のセクションに及ぶ如何なる制限をも意味するものではなく、むしろ説明の全体的な流れの継続性を可能にするものであると解すべきである。

＜セクションＩ＞：プロバイダのホットスポット位置データベース（ＨＬＤ）の更新及びマッピング・サービス
第１の実装において、コンピュータ・システムは、当該コンピュータ・システムがプロバイダとして動作することを可能にするために、ホットスポット位置決め（ＨＳＬ）ユーティリィティで構成される。プロバイダは、特別にプログラムされたマッピング装置（すなわち、ホットスポット位置のマッパとして登録したユーザのモバイル装置）からホットスポット稼働性／使用可能性伝送（ＨＯＴ）を受信する。各ＨＯＴは、現に稼働中で且つ使用可能なホットスポットの識別子、並びに当該ホットスポットの稼働パラメータ／性能メトリックを含む。それと同時に、プロバイダは、前記マッピング装置から、前記ＨＯＴを送信中の当該マッピング装置の現在のＧＰＳ座標を受信する。次に、プロバイダは、前記受信済みのＨＯＴを、受信済みのＧＰＳ座標と関連付ける。また、プロバイダは、前記ＨＯＴ及び関連するＧＰＳ座標を、複数のＨＯＴ及びそれらの関連するＧＰＳ座標の複数エントリを含むホットスポット位置データベース（ＨＬＤ）内の一のエントリとして格納する。

その後、特定の地理的位置内のホットスポットを検索するための要求をユーザから受信する場合、プロバイダは、受信済みのアドレス（地理的位置）をそのＧＰＳ座標に変換し、前記複数エントリのうち、前記要求元ユーザから受信した特定のＧＰＳ座標（地理的位置）の所定の距離内にあるＧＰＳ座標を有する、容認可能なエントリを決定する。次に、プロバイダは、前記容認可能なエントリの出力をユーザに提供する。ユーザに提供される情報は、所在地アドレスに加えて、ユーザの現在の位置からの距離、運転／歩行方向、当該位置の地図、サービス品質（ＱｏＳ）及び接続速度のような性能メトリックを含むことができる。これらの性能メトリックは、ホットスポットの接続データを検索するために、マッピング装置をローカルのホットスポットに実際に接続することにより検出される。実施形態では、ユーザは、当該ユーザが見つけることを望んでいるホットスポットの性能メトリック及び位置基準に対する特定のプリファレンスを、その要求内に指定することができる。そうすると、プロバイダは、これらの性能メトリック及び位置基準を満たす地理的位置におけるホットスポットの情報だけを戻すことができる。

他の実施形態では、プロバイダは、ユーザがホットスポット位置のマッパとして登録することを要求する、オンライン・ホットスポット位置決めサービスを動作させる。マッパとして、当該ユーザは、ホットスポットを検出するためにＷＩＦＩ対応で且つＧＰＳ対応である、当該ユーザのモバイル装置をマッピング装置として利用する。当該マッピング装置によって一のホットスポットが検出される場合、当該マッピング装置は、そのＧＰＳ座標を含むＨＯＴを送信するか、又はＨＯＴを当該マッピング装置のＧＰＳ座標と共に送信する。このようにして、使用可能なホットスポットのデータベースを更新するために、現在及び正確なホットスポット位置情報がプロバイダによって受信される。

図１は、プロバイダ１４０及び複数のホットスポットを有する無線ネットワークを示す。無線ネットワークをコンピュータ・ネットワークとして示すのは、殆どのＷＩＦＩネットワークがコンピュータ・ネットワークであるという理由による。さらに、本明細書に開示する特徴を利用すれば、他のタイプのハイブリッド・ネットワーク（例えば、コンピュータ・ネットワーク及び無線電話ネットワーク）の機能も強化することができる。無線ネットワーク１００に含まれる複数の無線アクセス・ポイント１０２ａ〜１０２ｃは、分散式のバックボーン・ネットワーク１３０に接続され、当該ネットワーク１３０は、１つ以上のネットワーク・アクセス・サービス・プロバイダのサーバ１３５と、ホットスポットを見つけるためのプロバイダ・サーバ（プロバイダ）１４０とを含む。

各無線アクセス・ポイント１０２ａ〜１０２ｃは、無線周波数（又はＢｌｕｅｔｏｏｔｈ）トランシーバ（図示せず）と、８０２．１１又はＷＬＡＮを使用するフロントエンド・サーバ１２５と、インターネット１６０への高速有線又は無線接続を提供するバックエンド・サーバ（無線サービス・プロバイダのサーバ１３５）とを含むことができる。フロントエンド・サーバ１２５は、短距離無線システム（例えば、Ｂｌｕｅｔｏｏｔｈ又はＷＬＡＮ）用のアンテナ及びセルラ・ネットワーク（例えば、グローバル・システム・モバイル（ＧＳＭ）又はＣＤＭＡ）用のアンテナを介して通信プロトコルを実装する、標準的なオペレーティング・システム（ＯＳ）（図示せず）を実行する。フロントエンド・サーバ１２５は、モバイル装置１１０とのセッションを確立し且つモバイル装置１１０のＭＡＣアドレスを認識するための専用アプリケーションを含む。無線アクセス・ポイント１０２ａ〜１０２ｃは、無線リンク又は有線接続を介して、バックエンド・サーバ１３５を通してインターネット１６０に結合される。

無線アクセス・ポイント１０２ａ〜１０２ｃは、地理的に分散しており、モバイル装置１１０がサービス・エリア（ホットスポット）１０４ａ〜１０４ｃの内部にある場合は常に、モバイル装置１１０に対し無線サービス・プロバイダ１３５及びプロバイダ１４０への無線接続／アクセスを提供するために利用することができる。一の地理的エリアにおいてモバイル装置１１０には任意の数の無線アクセス・ポイントが使用可能であるが、簡潔のために、図１には３つの地理的位置の各々において単一の無線アクセス・ポイントだけが図示されている。これらのエリア／位置は、互いに隣接しているか、又は地理的に分散していることがある（例えば、異なる都市）。すなわち、これらの３つの地理的エリアが外見上同じように図示されているのは、単に図面を簡潔にするためであるに過ぎない。通常のアプリケーションでは、無線アクセス・ポイント１２０ａ〜１２０ｃは、幾つかの製造業者又は無線サービス・プロバイダ１３５から入手可能であるが、そのためにはユーザの加入が必要になることがある。他の無線アクセス・ポイントは、無料又は加入なし（例えば、前払い又は使用時支払い）で提供されることがある。

図３は、図１のプロバイダ１４０として利用することができる、データ処理システムを例示する。簡単のために、このデータ処理システムをプロバイダ１４０と称する。というのは、このデータ処理システムのハードウェア及びソフトウェア・コンポーネントは、両者相俟って本明細書で説明するホットスポット位置決め「プロバイダ」の機能を呈するからである。プロバイダ１４０は、システム・バス２５５を介して、メモリ２６０、入出力（Ｉ／Ｏ）コントローラ２７０及び２次ストレージ２８０に結合されたプロセッサ２５０を含む。Ｉ／Ｏコントローラ２７０は、マウス２７２、キーボード２７３及びディスプレイ２７４を含む、Ｉ／Ｏ装置への接続又は当該Ｉ／Ｏ装置の制御を提供する。

また、プロバイダ１４０は、これを他のコンピュータ・システム又はコンピュータ・ネットワーク（例えば、図１のインターネット１６０）に接続するために利用される、ネットワーク・インタフェース装置（ＮＩＤ）２７５を含む。ＮＩＤ ２７５は、ゲートウェイ、ルータ又は同様の装置を通して、外部ネットワークへの相互接続を提供する。ＮＩＤ ２７５は、プロバイダ１４０が接続されるネットワーク（例えば、ローカル・エリア・ネットワーク（ＬＡＮ）又は広域ネットワーク（ＷＡＮ））のタイプに依存して、例えばイーサネット（登録商標）・カード又はモデムとすることができる。また、実施形態では、無線アクセス・ポートをサポートするための機構を含むように、プロバイダ１４０の機能を拡張することができる。こうすると、（図８及び図９を参照して後述するプロセスを介して）当該無線アクセス・ポートを通して、ホットスポット・データがマッパのモバイル装置１１０からプロバイダ１４０に無線で送信される。

プロバイダ１４０は、ホットスポット位置データベース（ＨＬＤ）１７０をサポートする。実施形態では、ＨＬＤ １７０は、２次ストレージ２８０内に維持される。しかし、代替実施形態では、ＨＬＤ １７０は、図１に示すように、実際には別個のデータベースであり、プロバイダ１４０は、かかるデータベースを直接にアクセスするか又はインターネット１６０若しくは他のネットワーク（例えば、ＬＡＮ）を介して間接的にアクセスすることができる。同様に、プロバイダ１４０は、ＧＰＳ位置データベース２８５を維持するか又は当該データベースへのアクセスを有し、それによってプロバイダ１４０はＧＰＳ座標を実際のアドレスに変換し、その逆の変換も同様に行うことができる。図示のように、ＧＰＳ位置データベース２８５は、（２次ストレージ２８０、例えば、プロバイダ１４０のハード・ドライブ又は取り外し可能媒体上に）ローカルに格納されるか、又はインターネット１６０若しくは他のネットワークを介してアクセスすることができる。

メモリ２６０内に置かれ且つプロセッサ２５０上で実行される複数のソフトウェア・コンポーネントは、オペレーティング・システム（ＯＳ）２６２（例えばＷｉｎｄｏｗｓ（マイクロソフト社の商標）又はＧＮＵＲ／Ｌｉｎｕｘ（Free Software Foundation 及び Linux Mark Institute の登録商標）を含み、また複数のアプリケーションとして、データベース・ユーティリティ２６４、ホットスポット位置決め（ＨＳＬ)ユーティリィティ２６６及びウェブサイト・ユーティリィティ２６８を含む。また、メモリ２６０内のアドレス・マッピング・ユーティリィティ２６９は、ホットスポットを見つけることができる、複数の地理的位置におけるローカルの地図及び所在地アドレスを含む。他の実施形態では、かかるサービスへのアクセスは、MapQuest （商標）のようなオンライン・サービスによって提供される。プロセッサ２５０は、これら及び他のアプリケーション（例えば、ネットワーク接続プログラム）に加えて、当該アプリケーションをサポートするＯＳ ２６２を実行する。図示の実施形態によれば、プロセッサ２５０がＯＳ ２６２及び前述の１つ以上のユーティリィティを実行する場合、当該ユーティリィティは、プロバイダ１４０が一連の機能的プロセスを完了することを可能にする。これらのプロセスは、一般的なホットスポット・マッピング・データの受信を可能にすること、性能メトリック及び他のパラメータでＨＬＤ １７０を更新すること、ＧＰＳ座標と地理的位置との間の変換、ユーザが入力した性能メトリック及びパラメータで特定のホットスポットの位置を見つけることを含む、ウェブサイトのインタフェース動作、及び図４〜図１２を参照して後述する他の特徴／機能を含む。

前述の各ユーティリィティは、別個のユーティリィティとして図示されているが、当該各ユーティリィティは、単一のホットスポット位置決めユーティリィティ内のサブコンポーネント（サブルーチン）とすることができる。また、サービス・プロバイダのサーバ１３５上に当該ホットスポット位置決めユーティリィティがインストールされる場合は、ホットスポット・マッピング及び位置決め機能で既存の従来の無線サービスの機能を強化することができる。従って、プロバイダ１４０は、加入者又は不特定多数のユーザに一般的な無線アクセス・サポートを提供する、サービス・プロバイダのサーバ１３５としても動作することができる。

図２は、以下では図１のモバイル装置１１０であると仮定して説明する、ノート型コンピュータ２００の主要なハードウェア／ソフトウェア・コンポーネントを示す。モバイル装置１１０をノート型コンピュータとして説明するのは、モバイル装置１１０によって提供される殆どの機能が、ノート型コンピュータの標準的なハードウェア及びソフトウェア・コンポーネントを必要とすることに加えて、後述するように、モバイル装置１１０のユーザがプロバイダ１４０にアクセスするか又は独立のホットスポット位置決め装置として動作させることができる、ダウンロード可能なソフトウェア・ユーティリィティを必要とするためである。

モバイル装置１１０は、プロバイダ１４０と同様の幾つかの（異なる参照番号を付した）ハードウェア・コンポーネントを有する。但し、可搬性を向上させるために、これらのハードウェア・コンポーネントは、比較的小さくなっているのが普通である。さらに、モバイル装置１１０は、短距離無線通信用の無線トランシーバ２３３を含むことができる。無線トランシーバ２３３は、ＧＰＳトランシーバとしての機能も有することができる。その場合、ＧＰＳを介して、モバイル装置１１０を長距離に接続することができる。また、モバイル装置１１０は、キーボード／キーパッド２１８、マウス２１７のような他の選択可能な入力装置、並びにディスプレイ２１９のような出力デバイスを含む。

実施形態によれば、モバイル装置１１０は、（１）そのユーザがプロバイダ１４０からホットスポット位置情報を要求する、要求元装置として、（２）そのユーザがホットスポットを検出し且つホットスポット情報をＧＰＳ座標と共にプロバイダ１４０に送信する、マッピング装置として、（３）一部又は全ての位置決めサービス機能を含む、（すなわち、セクションＩＩにおいて後述するように、プロバイダ１４０へのアクセスを必要とするか否かに拘わらず）独立のホットスポット位置決め装置として、又は（４）前述の２つ以上の機能を有する装置として、利用することができる。

実施形態では、モバイル装置１１０及びプロバイダ１４０の両方の一般的なハードウェア・コンポーネントは、通常の設計のものである。しかし、モバイル装置１１０及びプロバイダ１４０の両方は、固定ディスク・ドライブ、取り外し可能ディスク・ドライブ、ＣＤ又はＤＶＤドライブ、オーディオ・コンポーネント、モデム、ネットワーク・インタフェース・コンポーネント等の、追加の又は異なるコンポーネント（図示せず）を含むことができる。従って、本明細書で説明するシステムは、単なる例示であるに過ぎず、その変形及び修正が可能であることは明らかである。

さらに、ＧＰＳ座標によってホットスポットをマップし、位置決めし、追跡するための技術／機能は、種々の異なる構成を有するコンピュータ・システム又はモバイル装置内で実装することができる。従って、本発明は、モバイル装置１１０と通信関係にあるプロバイダ１４０内で実装されるものとして説明されているが、種々の異なる構成を有するコンピュータ・システムが存在すること、そして本発明の特徴がこれらのコンピュータ・システムの実際の構成に拘わらず適用可能であることは明らかである。

特に、本発明が適用可能なモバイル装置１１０は、ＷＩＦＩ機能及びＧＰＳ機能をサポートすること、必須のユーティリィティを有すること、そしてこれらのユーティリィティが内部プロセッサ２０５によって実行されるとき、ホットスポットへの無線接続、ホットスポット及び関連する性能メトリックのマッピング、ＧＰＳ座標のトラッキング、発見されたホットスポットの報告、及び本明細書で説明する他の機能的な特徴を可能にすることが必要である。

本発明によれば、ホットスポット位置データは、種々の方法で収集することができる。実施形態は、ユーザ（本明細書では「マッパ」と呼ばれる）が、ホットスポット・マッピング用のソフトウェアを、当該ユーザのＧＰＳ対応で且つＷＩＦＩ（８０２．１１／８０２．１６）対応のモバイル装置１１０にロードすることを含む。この実施形態は、モバイル装置内にＧＰＳ及び８０２．１１ハードウェア能力を含める、というモバイル装置技術の動向を反映する。これらの技術改良が、モバイル装置上で標準になるにつれて、これらのモバイル装置をプロバイダ１４０用のマッピング装置として使用することは、ますます実現可能になるであろう。ホットスポット・マッピング用のソフトウェアは、マッピング装置１１０をトリガすることにより、当該マッピング装置１１０が、ホットスポットを定常的にスキャンし、アクセス・ポートを識別し、これらのアクセス・ポートを通して対応するインターネット接続を開始するように仕向ける。発見された接続に関する情報（例えば、稼働パラメータ／性能メトリック）が収集され、当該情報が、当該マッピング装置１１０のＧＰＳ座標と共に、確立済みの接続を介して、プロバイダ１４０にリアル・タイムで転送される。

第２の実装では、前記情報は、収集された後、モバイル装置１１０のローカル・ホットスポット位置データベース（ＬＨＬＤ）内に格納され、ユーザの判断で（例えば、プロバイダ１４０へのリンクがその後に確立されるとき）、又は或る事前設定済みの期間に、プロバイダ１４０に送信される。適切な機能を装備したモバイル装置を有していないマッパについては、プロバイダ１４０のサポート担当者は、ＷＩＦＩ（例えば、８０２．１１、８０２．１６）機能及びＧＰＳ機能を装備する特別の携帯装置をユーザに支給することができる。

実施形態によれば、図１０及び図１１のグラフィカル・ユーザ・インタフェース（ＧＵＩ）に示すように、ホットスポット位置決めサービスのユーザは、マッパとして募集される。図８に示すように、プロバイダ１４０は、ＨＯＴを生成し且つ送信可能なモバイル装置を有するユーザのグループを募集する。かかる募集は、ＧＰＳ対応で且つ８０２．１１対応のモバイル装置を有するユーザがあちこち運転／歩行する間にマッパとして行動することへの報酬を広告／宣伝することを含むことができる。その後、このマッピング・サービスを提供すること（及び恐らくは事前設定済みの量のＨＯＴ情報を提供すること）に合意するユーザには、プロバイダ１４０の照会サービスの割引、クーポン及び実際の金銭の支払いのような、広告された報酬を与えることができる。

本明細書では、プロバイダ１４０が受信する情報は、ホットスポット稼働性／使用可能性伝送（ＨＯＴ）と呼ばれ、ホットスポットの識別子（ＩＤ）、性能メトリック及び稼働状態、並びにその位置におけるホットスポット・アクセスの使用可能性を含む。このため、ホットスポットの特定の名前を提供することができる。このことが特に該当するのは、ホットスポットが既知のサービス・プロバイダと提携しており且つユーザが当該既知のサービス・プロバイダに加入することができる場合である。代替的に、プロバイダ１４０は、特定されないホットスポット用の名前を生成することができ、さもなければ、かかるホットスポットは、現在のホットスポットの近傍にある他のホットスポットと同様に、共有の総称名を有する。

図８のプロセスを説明する。最初に、プロバイダは、マッパとして登録するようにユーザに対しプロンプトを出す（ブロック５０２）。このプロンプトは、ウェブ・ブラウザ６００内に提示される、プロバイダ１４０のウェブサイト・インタフェース６２０上に戦略的に置かれた広告６５０とすることができる。ウェブサイト６２０は、プロバイダ１４０を通して使用可能なホットスポット位置決めサービスへのアクセスをオンラインで提供する。また、他のウェブサイト（例えば、無線製品又は無線アクセスを宣伝するもの）も、これらのサイトの訪問者に広告を提供することができる。ユーザがマッパとして登録するために広告６５０内のプロンプトに応答するものと仮定すると、プロバイダ１４０のウェブサイト・ユーティリィティ２６８は、第２のウェブ・ページ（図示せず）を生成する。プロバイダ１４０は、第２のウェブ・ページを介して、ユーザからそのモバイル装置１１０の構成パラメータを獲得し且つ「マッパ」アカウントを確立する（ブロック５０４）。

実施形態では、ＷＩＦＩ機能及びＧＰＳ機能の両方をサポートするモバイル装置１１０のユーザだけが、マッパとして選択される。代替実施形態では、ＧＰＳ機能を装備していないモバイル装置１１０のユーザには、郵便を介して、別個のＧＰＳユニットが提供される。次に、プロバイダ１４０は、ローカル・バージョンのホットスポット位置決め（ＬＨＳＬ）ユーティリィティ２１３をユーザに使用可能にするので、ユーザは、これを（ウェブサイトから）そのモバイル装置１１０にダウンロードすることにより、マッピング装置として動作するように当該モバイル装置１１０をイネーブルする（ブロック５０６）。再び、プロバイダ１４０は、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３をウェブサイトから直接にダウンロードするのではなく、郵便を介して、ディスク上に記録したＬＨＳＬユーティリィティ２１３を（例えば、モバイル装置１１０上に「手動」インストールするために）ユーザに提供することができる。一旦ユーザのモバイル装置１１０上にロードされると、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、自動的にインストールされ、その結果、ホットスポットを見つけ且つ当該モバイル装置１１０によって検出される種々のホットスポット用の性能メトリックを収集するためのバックグラウンドの走査機能を活動化する（ブロック５０８）。

次に、当該モバイル装置１１０、すなわちマッピング装置１１０は、この情報をインターネット／無線接続を介してプロバイダ１４０にリアル・タイムで報告する。プロバイダ１４０は、この情報を、関連するＧＰＳ座標と共にＨＯＴとして受信する（ブロック５１０）。プロバイダ１４０が維持するホットスポット位置データベース（ＨＬＤ）１７０は、後述する図４のプロセスを介して、ＧＰＳ座標をホットスポットと関連付ける。一旦情報がユーザのマッピング装置１１０から受信されると、プロバイダ１４０は、ユーザに対し広告された報酬を与える（ブロック５１２）。最後に、プロバイダ１４０は、後述する図６及び図１１のプロセスを介して、地理的位置内にあるホットスポットの地理的位置データ及び関連する性能メトリックを要求元のユーザに提示する（ブロック５１４）。

ＬＨＳＬユーティリィティ２１３のダウンロード／インストールをイネーブルすると、セクションＩＩで詳述するように、本発明をユーザ・レベルで実装することができる。ＬＨＳＬユーティリィティ２１３をユーザのモバイル装置１１０上にロードし、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３を実行すると、本明細書で説明する機能の殆どをユーザのモバイル装置１１０で提供することができる。従って、プロバイダ１４０は、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３に個別のユーザ・ライセンスを提供して、ユーザのモバイル装置１１０からホットスポット位置情報を周期的に検索することができる。このように、一旦ＬＨＳＬユーティリィティ２１３がユーザのモバイル装置１１０にダウンロードされると、当該モバイル装置１１０は、特定の地理的位置でホットスポットを位置決めする場合に、プロバイダ１４０と完全に独立的に動作することができる。しかし、代替実施形態は、プロバイダ１４０がＨＬＤ １７０を維持することを必要とするから、各ユーザは、当該ユーザの現在の位置に対するホットスポット・リストを獲得するために、プロバイダ１４０のＨＬＤ １７０にアクセスしなければならない。その後、当該ユーザがホットスポット位置情報を要求するか、又は当該ユーザがプロバイダ１４０のウェブサイトにログインする場合は、常に、当該ユーザのローカルに格納されたＬＨＬＤ ２０９を、ＨＬＤ情報の交換を通して自動的にアップロードすることができる。従って、プロバイダ１４０は、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３を単にロードすることによりそれぞれのＧＰＳ対応モバイル装置１１０の機能を強化された、何千及び潜在的には何百万ものユーザから現在のホットスポット位置情報を受信する。

前述のように、プロバイダ１４０は、ＨＳＬユーティリィティ２６６を実行することにより、使用可能なホットスポット及びそれらのＧＰＳ座標のデータベースを維持する。このデータベース内の初期ホットスポット及び関連する座標の編集は、プロバイダ１４０の管理者又はシステム開発者によって完了することができる。プロバイダ１４０は、この初期段階から開始して、図４のプロセスを利用することにより、現在のホットスポット情報を更新し且つ維持する。

図４のプロセスを説明する。このプロセスが開始した後、プロバイダ１４０は、ホットスポットに接続するマッピング装置１１０から、ＨＯＴを受信する（ブロック３０４）。ＨＯＴを受信するのと同時に、プロバイダ１４０は、マッピング装置１１０からＧＰＳ座標を受信する（ブロック３０６）。次に、プロバイダ１４０は、ＧＰＳ座標をＨＯＴに関連付ける（ブロック３０８）。代替実施形態では、ＧＰＳ座標はＨＯＴ内に含まれている。その後、プロバイダ１４０は、ＧＰＳ座標及び識別されたホットスポットが、新しいホットスポットであるか否か、すなわち、ＨＬＤ １７０内に既に格納されているか否かをチェックする（ブロック３１０）。ホットスポットが新しい場合、プロバイダ１４０は、その関連するＧＰＳ座標と共にこの新しく発見又は識別されたホットスポットのエントリでＨＬＤ １７０を更新する（ブロック３１２）。

プロバイダ１４０は、ＧＰＳ座標をマッピング装置１１０の実際の接続と関連付けることにより、他のユーザがアクセス可能なホットスポットの正確で最新の情報をＨＬＤ １７０内に反映することができる。ホットスポットが新しくない場合（ブロック３１０）、プロバイダ１４０は、ＨＬＤ １７０内の既存のエントリ及び対応する性能メトリックのアクティブ・ステータスを更新する（ブロック３１４）。一旦ＨＬＤ １７０が更新されると、このプロセスは終了する（ブロック３１６）。図１３に示すＨＬＤ １７０の典型的なエントリ７００は、プロバイダ１４０がＨＬＤ １７０内に維持可能な、複数の性能メトリックを含む。

代替実施形態では、ＧＰＳ座標を格納するのではなく、ＧＰＳ座標はそれらの対応する地理的位置（アドレス）に変換されるので、プロバイダ１４０は、全てのＨＯＴをその対応するアドレスと共に格納する。その後、アドレスを含む要求が受信される場合、プロバイダ１４０は、そのアドレスに接近するＨＬＤ １７０内に格納済みのホットスポットを決定するために、そのアドレス及びそのアドレスの周辺のマップを検索する。ユーザ照会は、種々のモバイル装置１１０から行うことができる。

本明細書では、「性能メトリック」という用語は、帯域幅、使用可能性（例えば、時刻）、最小、最大及び平均遅延（latency）、無線アクセス・ポイントからの距離、無線信号減衰特性等の、ホットスポットの品質、信号強度及び使用可能度を定義するパラメータを指す。他のメトリックは、例えば、前払い、使用時払い、無料アクセス及び会員専用アクセスのように、「コスト」関連のものとすることができる。追加のメトリックは、ホットスポットの発見の日付／時間（すなわち、ＨＬＤ １７０内の最初のマッピング）、最後の更新の日付、過去のユーザ・レーティング等を含むことができる。

さらに、幾つかのサービス・プロバイダ（例えば、T-Mobile）は、ホットスポットを通して初めて接続することによりウェブをブラウズすることを試みるユーザに対し、サインオン・ウェブ・ページを提示する。本発明の実施形態では、これらのウェブ・ページを検出し且つ他の統計情報と共にプロバイダ１４０のＨＬＤ １７０に登録することができるので、当該サービス・プロバイダの顧客は、当該サービス・プロバイダの特定のホットスポットの接続基準に関する追加のサインオン情報を受信することができる。

接続に関する統計情報は、ホットスポット内のモバイル装置の無線接続及び他の相互作用から派生させることができる。かかる情報は、その位置における接続がアクティブであった期間、信号強度、平均接続帯域幅及び遅延、停止されたアクセス・ポート、ＷＩＦＩサービスの全体的な使用可能性及び品質を含むことができる。

ＨＯＴ内のこの情報は、マッピング装置１１０によって測定される。例えば、マッピング装置１１０は、パケットをインターネット上の他のホストに送信し且つ当該パケットが戻ってくるまでの往復時間を測定することにより、接続上のネットワーク遅延を測定する。また、マッピング装置１１０は、往復時間を当該領域内の他のホットスポットについて獲得されたものと比較することにより、相対的な性能を測定する。ピーク及び連続的な帯域幅測定については、それほど信頼性が高くないが、同様のマッピング方法を実装することができる。各ホットスポットは、前述のメトリックの１つ以上をマッピング装置１１０に提供することができ、その場合、マッピング装置１１０は、ＨＯＴ内のこの情報をプロバイダ１４０へ転送する。

ＨＬＤ １７０を更新する前述の方法は、マッピング装置１１０からプロバイダ１４０に情報をプッシュすることを含む。代替実施形態では、プロバイダ１４０は、マッピング装置１１０から情報をプルする方法をもサポートする。この後者の実施形態では、プロバイダ１４０は、ＨＬＤ １７０内の既存のＨＯＴエントリをモニタすることにより、関連するホットスポットが依然として使用可能であることを保証するか、又は当該ホットスポットの格納済みの性能メトリックを周期的に更新する。従って、プロバイダ１４０は、マッピング装置１１０からホットスポット位置情報を受信することに加えて、特定の地理的位置内にあるマッピング装置１１０からの情報を直接的に要求することができる。すなわち、プロバイダ１４０は、特定の地理的位置内にあるマッピング装置１１０に対し、特定のＧＰＳ座標に関連する所定の地理的位置のスイープを開始するように自動的に要求することにより、以前に記録されたホットスポットが依然としてそれらの位置で位置決めされるか否か、現在はどの性能メトリックがそれらのホットスポットに関連付けられているか、ということを決定する。

前記プル動作は、以前に格納されたＨＯＴのＧＰＳ座標の近傍にあるＧＰＳ座標において、プロバイダ１４０がＨＯＴを受信する際に、トリガすることができる。このように、以前にマップされたホットスポットが、マッピング装置１１０が存在する特定の位置においてもはや信号を送信／放送していない場合は、当該ホットスポットを故障／停止（又は潜在的に停止）としてマークすることができる。このステータスは、ＨＬＤ １７０内に反映される。また、そのエントリには、事前設定済みの期間内の削除のためにタグを付けることができる。すなわち、当該事前設定済みの期間が満了する前に、当該ホットスポットについて新しいＨＯＴが受信されなければ、当該エントリは削除されることになる。

ホットスポット位置決めサービスを利用することを望むユーザは、プロバイダ１４０に照会を提出することができる。提供される異なる実施形態により、ユーザは、ホットスポットを位置決めするための照会を提出することができる。１つの方法は、インターネットを介して、ブラウザ６００内の照会を提出することを含む。この実施形態では、プロバイダ１４０は、ウェブサイト・ユーティリィティ２６８を介して、ウェブサイトを維持する。図１０は、ホットスポット照会を入力するためのウェブサイト・インタフェースを例示する。インターネットへのアクセスを有するユーザは、ブラウザ６００を開き、アドレス・フィールド６１０内にプロバイダ１４０のユニバーサル・リソース・ロケータ（ＵＲＬ）を入力する。一旦提出されると、ブラウザ６００は、プロバイダ１４０のウェブ・インタフェース（例えば、ウェブサイト６２０）を戻す。図示のように、ブラウザ６００は、アドレス・フィールド６１０内に、プロバイダ１４０のＵＲＬとして、"WIFIlocatorprovide.com." を含む。ウェブサイト６２０は、ユーザが特定の位置におけるホットスポットの照会を入力する一連のフィールドを含む。ウェブサイト６２０は、これらの照会フィールドに加えて、前述の報酬の約束を伴う新しいマッパのための広告プロンプト６５０を目立つように表示する。図６及び図７は、ユーザが、ウェブサイト６２０のこれらのフィールドを利用して照会を入力するためのプロセスの実施形態を示す。図６及び図７を参照して、このプロセスを説明する。

このプロセスが開始した後、ユーザは、プロバイダ１４０のウェブサイト６２０を開く（ブロック４０４）。一旦ウェブサイト６２０が開けば、ユーザは、アドレス・フィールド６３０内に、位置基準を入力する（ブロック４０６）。かかる位置基準は、ユーザがホットスポットを見つけることを望んでいる位置の、所在地アドレス又は都市、州、及び郵便番号の任意の組み合わせを含むことができる。また、ユーザは、距離フィールド６３３内に、当該ユーザがホットスポットを見つけることを望んでいる距離を入力することができる。例えば、ユーザは、アドレス・フィールド６３０に入力したアドレスから特定の半径（例えば、約５キロメートル）内にあるホットスポットのリストを見つけることを望むことがある。さらに、ユーザは、プロバイダ・プラン・フィールド６３５内に、特定のプロバイダ及び所望のプランのタイプ（無料、使用時払い、会員専用）を入力することができる。最後に、ユーザは、性能／接続フィールド６３７内に、サポートされた帯域幅、アップロード／ダウンロード速度のような性能メトリックに関する特定のフィルタを入力することができる。

プロバイダ１４０は、前述のウェブ・ポータルを使用することにより、広告、加入又は１回限りの照会の支払いを通して、収入を得ることができる。位置決めサービスを利用するための支払いは、支払いフィールド６４０内に、クレジット・カード等を入力することにより、行うことができる。一旦全ての入力が行われると、ユーザは、検索ボタン６４５を選択して、プロバイダ１４０による検索を開始させる。

プロバイダ１４０は、検索ボタン６４５のユーザ選択を受信することに応答して、位置／アドレス・エントリを検索し、当該アドレスをＧＰＳ座標に変換する（ブロック４０７）。次に、プロバイダ１４０は、変換されたＧＰＳ座標及びユーザによって入力された他のパラメータ、すなわちプリファレンスを利用して、ＨＬＤ １７０内の一致するホットスポットを見つける（ブロック４０８）。実施形態では、この照会は、特定のユーザ・プリファレンス（６３３、６３５、６３７）に従ってパラメータ化される。例えば、ユーザの運転／歩行距離がより短くなるか、又は接続がより信頼できるのであれば、ユーザは、T-Mobileのような支払い／加入サービスを使用することを望むであろう。もし、ユーザが、追加の検索パラメータ又は性能メトリックを含むプリファレンスを入力したのであれば、プロバイダ１４０は、使用可能なホットスポットの距離内にあるホットスポットをスクリーンして、どのホットスポットがユーザ・プリファレンスを満たすかを決定する。換言すれば、どの識別済みホットスポットがユーザによって要求された特定のパラメータ／メトリクスを有するか又は呈するかを決定する、ということである。

次に、ＨＬＤ １７０内に存在する任意のホットスポットが当該地理的位置内にあるか否か、そして当該ホットスポットが追加のユーザ・プリファレンスを満たすか否かを決定する（ブロック４０９）。かかるホットスポットがＨＬＤ １７０内で識別される場合、プロバイダ１４０は、当該ホットスポットの名前、そのアドレス、及び所在地アドレスが提供された場合は、ユーザが入力したアドレスからの運転／歩行方向を出力し（ブロック４１０）、その後、このプロセスが終了する（ブロック４１２）。

しかし、これらの基準を満たすホットスポットがデータベース内で見つからなければ（ブロック４０９）、プロバイダ１４０は、ホットスポットが見つからなかったことを指示するメッセージを出力し（ブロック４１３）、ユーザを検索ページ（ウェブサイト６２０）に戻して、検索要求を変更又は更新させる（ブロック４１４）。実施形態では、第１の検索中に一致するホットスポットが見つかない場合、ユーザ・プリファレンス又は最初のデフォルト値を超えるように距離が増加される。例えば、第１の検索の検索基準が、入力した実際のアドレスから約１．６キロメートル以内に検索可能エリアを制限するというものであり、その結果、ホットスポットが識別されなかったのであれば、この距離を増加させることにより、街全体に及ぶデータベースの第２の検索を行うことができる。他の実施形態では、ユーザ・プリファレンスが使用可能なホットスポット内で見つからない場合、ユーザには、使用可能なホットスポット及びプリファレンスが満たされないことを示すメッセージが提供される。

図１１は、ウェブサイト６２０の異なるユーザ・インタフェースを有するブラウザ６００を示す。図１１には、位置決めされたホットスポットの出力が例示されている。この出力は、ホットスポットの名前及びアドレス６６０、現在のユーザ位置からの方向を記入した街路図６５５及び運転／歩行方向６７０を含む。また、この出力は、接続の速度、サービスのタイプ／使用可能性等の、提供されるホットスポットの性能メトリック６７５を含む。但し、ＨＬＤ １７０内で使用可能な）任意の数のメトリックをこの出力内に提供することができるので、図示された特定のメトリックは、例示であるに過ぎず、本発明について如何なる制限をも意味するものではない。図１０と同様に、ウェブサイト１２０は、マッパとして登録するようにユーザに対しプロンプトを出すための広告６５０を表示する。この広告のユーザ選択は、前述の図８のプロセスを開始する。

また、実施形態では、ユーザが入力したアドレスを包囲する、使用可能なホットスポットの地理的ビュー（街路図）６５５も生成することができる。或る領域の地理的ビューでは、これらのホットスポットは、それぞれの全体的性能に従って、色コーディング又は他の方法を通して表すことができる。また、これらのホットスポットは、ＱｏＳデータの隠しテキスト出力で表示することができ、その場合、ユーザがそのエリア上にカーソルを移動させるとき、当該隠しテキスト出力が明らかにされる。

前述のように、ホットスポット位置データが収集される方法の態様のために、ホットスポットのサービス・エリアは、最新で且つ信頼できるものとなる。そのデータは、無計画の口コミによる報告ではなく、無線ネットワーキング・ハードウェアによって行われる実際の読み取りに基づく。実装では、郵便配達人及びピザ配達人をマッパとして利用することができる。その場合、データベース・ホスティング及び照会サービスを提供する企業は、それぞれの従業員がＧＰＳ／８０２．１１対応のマッピング装置を搭載した車両で動き回るような企業に対し、補償を行うことができる。かかる補償は、ウェブサイト上の広告の無料化又は他の金銭的若しくは非金銭的補償の形態を取ることができる。

＜セクションＩＩ＞：ローカル化したホットスポット位置決め機能を有するモバイル装置
本発明の第２の実装は、ローカルに実行されるＬＨＳＬユーティリィティ２１３（及び関連するＬＨＬＤ ２０９）を含む、ＧＰＳ対応で且つＷＩＦＩ対応のモバイル装置１１０を提供する。ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、当該モバイル装置１１０がホットスポット情報を独立的に生成し且つＬＨＬＤ ２０９を更新するとともに、ＬＨＬＤ ２０９を利用してホットスポット位置決めサービスを提供することを可能にする。この実装によれば、ユーザは、所望のホットスポットの地理的位置及び特定の基準を指示する特定のユーザ要求を与えられると、位置に基づくホットスポットの最新のリストを検索することができる。

実施形態によれば、ＨＳＬユーティリィティ２１３は、既存のモバイル装置又はサーバの機能を向上させる、別個のアドオン・ユーティリィティである。ＨＳＬユーティリィティ２１３は、（例えば、ＣＤ ＲＯＭ上の）既製のものを購入するか、（オンライン提供業者のウェブサイトから）アドオン・ユーティリィティとしてダウンロードするか、又は（サーバのサポート・ウェブサイトから）既存のサーバ・ユーティリィティに対するアップグレードとしてダウンロードすることにより、入手することができる。

実施形態では、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、特定の位置パラメータ及び性能メトリックを満たすホットスポットの要求を当該モバイル装置１１０のユーザが入力する際に、リアル・タイムで実行される。ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、ユーザが提供した位置パラメータ（ユーザの現在のＧＰＳ座標をデフォルトの位置とする）に基づいて、ＬＨＬＤ ２０９内に格納されたどのホットスポットが、与えられた地理的位置内で特定の性能メトリックを満たすかを確認する。さらに、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、見つかった複数のホットスポットのうちのどれが最も近いホットスポットであるかという指示を提供するとともに、ユーザが当該ホットスポットに行くための最良の方法を指示する。また、OnStarのようなシステムを通して、当該ホットスポットへの運転／歩行方向を、モバイル装置上に提示することができる。

ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、ホットスポットを包囲する位置を継続的にモニタし且つ与えられた位置に対する現在のホットスポット・データでＬＨＬＤ ２０９を更新するように、モバイル装置１１０を動作させる。さらに、実施形態では、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、更新済みのホットスポット情報を他の装置（例えば、プロバイダ１４０又は他のモバイル装置）と交換する動作を自動的に開始させることにより、両方の装置が更新済みのＨＬＤを維持するようにする。他のモバイル装置への接続は、ピア・ツー・ピア・チャンネルを介して、プロバイダ１４０への接続は、インターネットを介して行うことができる。接続がインターネットを介して行われる場合、データ転送／交換は、インターネット接続が検出されるときに常にトリガすることができる。

図１は、モバイル装置１１０からの種々の通信方法を示す。図示のように、モバイル装置１１０は、無線アクセス・ポイント１２０b又はインターネット１６０を介してプロバイダ１４０と通信し、無線アクセス・ポイント１２０bを介してサービス・プロバイダ１３５と通信し、ピアツーピア・ネットワーク１８０を介して他のモバイル装置１１１と通信することができる。

モバイル装置１１０は、図２のノート型コンピュータ２００と同様のハードウェア及びソフトウェア・コンポーネントを有する、ノート型コンピュータとして示されている。前述のように、ノート型コンピュータ２００は、通常のノート型コンピュータに搭載される標準のハードウェア・コンポーネント、例えば、プロセッサ２０５、メモリ２１０、Ｉ／Ｏ装置（マウス／タッチパッド２１７、キーボード２１８、ディスプレイ２１９、及びＩ／Ｏポート２１６（例えば、ＵＳＢポート、ＣＤドライブ等））を含む。本発明の特定の機能的特徴を完成するのに適切な追加のハードウェア・コンポーネントは、無線トランシーバ２３３、ＧＰＳトラッカ２３５及びストレージ２０８を含む。ストレージ２０８内には、ＬＨＬＤ ２０９が格納され且つそこで更新される。ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、Ｉ／Ｏポート装置２１６（例えば、ハードディスク又はＣＤ ＲＯＭ）を介して、ノート型コンピュータ２００上にロードすることができる。また、Ｉ／Ｏポート装置２１６は、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３のインストール中にストレージ２０８にダウンロードされた最初のＬＨＬＤを格納することができる。

図５は、ＬＨＬＤ ２０９を更新するプロセスを示す。このプロセスが開始した後、モバイル装置１１０は、ホットスポットを検出する（ブロック３２４）。ホットスポットが検出される場合は常に、モバイル装置１１０は、当該ホットスポットへの接続を確立する（ブロック３２５）。この接続中、モバイル装置１１０は、特定の無線アクセス・ポイント及びフロントエンド・サーバ１２５から稼働パラメータ・データを検索する。次に、この情報、並びに当該ホットスポットの名前及びサービス・プロバイダの情報は、前述の図４のプロセスに従って、前述のモバイル装置１１０の現在のＧＰＳ座標と関連付けられる。

図７は、ホットスポット位置情報のユーザ要求を処理するプロセスを示す。この要求の受信は、図１０に示すローカル・アプリケーションのＧＵＩを介して行うことができる。図６のプロセスとは異なり、ユーザは、そのモバイル装置１１０に対しローカルのアプリケーションＧＵＩ上に要求を入力し、その結果は、ＬＨＬＤ ２０９を利用するローカル・プロセスによって決定され且つユーザに提示される。すなわち、位置情報は、ＬＨＬＤ ２０９内に格納されているので、ユーザは、当該位置情報を獲得するために外部装置（例えば、プロバイダ１４０）に接続する必要はない。実施形態では、ユーザは、最小のサービス品質（ＱｏＳ）要件を有する「フィルタ」を予め定義する。かかるフィルタが準備されている場合、ユーティリィティは、この最小のＱｏＳ要件を満たさないホットスポットについてはそのホットスポット位置を表示しないであろう。

ＬＨＬＤ ２０９を現在のホットスポット・データで更新することは、１つ以上のプロセスを介して行うことができる。図９は、これらのプロセスが特定のモバイル装置１１０についてどのように実装されるかを示す。図１２は、複数のプロセスのうちどれが特定のモバイル装置１１０によって行われるかを選択するために、ユーザが利用することができるＧＵＩを例示する。

図１２に示すように、ユーザ入力／選択によって開始される場合、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、ディスプレイ２１９においてＨＬＤデータ共有（datashare）ＧＵＩ ６８０を開く。ＨＬＤデータ共有ＧＵＩ ６８０内には、ユーザが望むデータベースの更新方法と関係する、一連の選択可能なオプションがある。３つのオプションとして、ピア装置６８２、プロバイダ・サーバ６８４及びサービス・プロバイダ６８６が提供される。各オプションの選択ボックスは、自動更新ボックス６８８及び手動更新ボックス６９０を含む。自動更新が選択される場合、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、電波を連続的にスキャンして、ピア装置を検出するか又は当該モバイル装置１１０をインターネット及び最終的にはサービス・プロバイダ若しくはプロバイダ１４０に接続することができるホットスポットを検出するように、当該モバイル装置１１０を動作させる。ユーザが各オプションの「手動更新」を選択した場合、手動更新ボタン６９６が選択されるまで、ＬＨＬＤ ２０９の更新は生じない。手動更新ボタン６９６が設けられるのは、１つ以上の選択されたオプションによってＬＨＬＤ ２０９の手動更新を開始し、そして手動更新をユーザによってチェックするためである。

これらの２つの選択に加えて、各オプションごとに追加のペアの選択ボックス、すなわち共有データ６９２及び受信専用２９４が使用可能である。共有データ６９２が選択される場合、モバイル装置１１０は、そのＬＨＬＤエントリを当該モバイル装置１１０が接続される他の装置と共有する。それぞれのデータベースが異なる時間に検出された同じホットスポット・エントリを保持する場合は、特定のホットスポット・エントリの最新のバージョンが両方のデータベースに保存されることを保証するために、日付及び時刻情報が利用される。従って、モバイル装置１１０のＬＨＬＤ ２０９内では、古い／陳腐化したエントリ及び新しいエントリがＬＨＬＤ ２０９に追加される場合、既存のエントリが更新されることになる。実施形態では、ホットスポットの最初の検出の日付又は最新の更新の日付を指示するために、各エントリにタイムスタンプが提供される。

一方、受信専用２９４がユーザによって選択される場合、モバイル装置１１０上で実行中のＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、他の装置がＬＨＬＤ ２０９内に格納されたデータを検索／コピーするのを防止する。この選択が利用される状況とは、ローカル・データが(財務情報のように）専有的又は財産的な価値を有するために、他の装置に提供すべきでない、というようなものである。本発明は、新しい各ホットスポット位置ごとにプロバイダ１４０が何らかの補償を行う、実装を意図する。具体的には、特定の位置が他のユーザによって高度に要求されるような場合には、そのＨＯＴをプロバイダ１４０に提供したユーザに対し何らかの補償を与える、ということである。同様に、他の理由で、ユーザは、他の装置がそのＬＨＬＤ ２０９内の情報にアクセスすることを望まないことがある。

図９は、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３が前述の１つ以上のオプションを利用してＬＨＬＤ ２０９を更新する際のプロセスを示す。このプロセスが開始した後、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、モバイル装置１１０のためのモニタ機能を開始する（ブロック５５２）。このプロセスは、ユーザが指示した手動モニタではなく、自動モニタ・オプションが選択されたものと仮定する。自動モニタ・オプションは、無線アクセス・ポイントを検出し、通信距離内にあるピア装置を検出し、インターネットへの当該モバイル装置１１０の接続を（ソフト）検出するように、ハードウェアをトリガすることを含むことができる。最初の決定は、インターネットへの接続が検出されるか否かというものである（ブロック５５４）。インターネット接続が検出されない場合、ピア装置が検出されるか否かという決定がなされる（ブロック５５６）。ピア装置が検出されない場合、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、モニタ動作を継続する（ブロック５５８）。

一方、ピア装置が検出される場合、モバイル装置１１０は、ピア装置に接続し（ブロック５８２）、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、ＬＨＬＤ ２０９をピア装置のデータベースからの新しい／更新済みのホットスポット情報で更新する（ブロック５８４）。本発明の目的のために、ピア装置は、ピアツーピア通信が可能であるだけでなく、ＬＨＬＤを維持する装置であると仮定する。ピア装置のＬＨＬＤから受信したデータは、ピア・データとしてタグ付けされる（ブロック５８６）。

次に、ＬＨＬＤ ２０９からの情報の共有を許可する、共有データ・オプション６９２が選択されているか否かという決定がなされる（ブロック５８８）。共有データ・オプション６９２が選択されている場合、ＬＨＬＤ ２０９からの情報がピア装置へ転送される（ブロック５９０）。実施形態では、かかる通信中に真の更新だけが渡されるように、情報が格納される場合に、特定のタグが情報に割り当てられる。その結果、両方のＬＨＬＤが重複するデータを維持する場合には、更新動作を完了するのに必要な時間の量が減少されることになる。

決定ブロック５５４に戻って、説明を続ける。インターネット接続が検出される場合、プロバイダ・オプションを介して自動更新が選択されているか否かという次の決定がなされる（ブロック５６０）。そのオプションが選択されている場合、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、（インターネットを介して）プロバイダ１４０に接続した後（ブロック５６２）、プロバイダ１４０のＨＬＤ １７０からの情報でＬＨＬＤ ２０９を更新する（ブロック５６４）。次に、共有データ・オプション６９２が選択されているか否かという決定がなされる（ブロック５６６）。共有データ・オプション６９２が選択されている場合、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、プロバイダ１４０のＨＬＤ １７０を更新するためにＬＨＬＤ ２０９の更新情報をプロバイダ１４０へ転送する（ブロック５６８）。

プロバイダ１４０が存在しない実施形態の場合のように、プロバイダ・オプションを介して自動更新が選択されていない場合（ブロック５６０）、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、サービス・プロバイダ１３５がホットスポット位置データを有するか否かをチェックする（ブロック５７０）。かかるデータがサービス・プロバイダ１３５から使用可能であると仮定すると、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、この使用可能なデータでＬＨＬＤ ２０９を更新する（ブロック５７２）。その後、更新済みのデータは、そのソースがサービス・プロバイダであることを指示するようにタグ付けされる（ブロック５７４）。

データのソースを指示すると、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３は、その後にユーザ要求に応答してそのＬＨＬＤエントリを提供する際に、信頼性のレベルを割り当てることができる。一般に、モバイル装置１１０によって検出される位置には、より高いレベルの信頼性が割り当てられるのに対し、２次ソース（例えば、サービス・プロバイダ１３５）から受信したものには、かなり低いレベルの信頼性が割り当てられる。

前述のように、実施形態は、前記２つの実装（セクションＩ及びＩＩ）のハイブリッドを提供する。その結果、プロバイダ１４０は、これとは独立した、ユーザ・レベルのホットスポット位置決めサービスを実装するために、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３のダウンロードを可能にすることができる。ユーザは、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３を当該ユーザのモバイル装置１１０上にロードし、これを当該ユーザのモバイル装置１１０内で実行すると、本明細書で説明した殆どの機能が当該ユーザのモバイル装置１１０内で提供される。従って、プロバイダ１４０は、ＬＨＳＬユーティリィティ２１３に対する個別のユーザ・ライセンスを提供し、そしてモバイル装置１１０からのホットスポット位置情報を周期的に交換することができる。このように、ユーザのモバイル装置１１０は、特定の地理的位置内でそのＬＨＬＤ ２０９への更新を行う場合、プロバイダ１４０から独立することができる。

しかし、代替実施形態は、プロバイダ１４０だけが非ローカル・ホットスポット用のＨＬＤ １７０を維持することを必要とするので、各ユーザは、そのモバイル装置１１０を所持して異なる地理的位置（当該ユーザのホーム位置とは異なる位置）に入るとき、現在の「ローカル」ホットスポットのリストを獲得するためにプロバイダ１４０のＨＬＤ １７０にアクセスしなければならない。具体的には、当該ユーザがこの新しい位置のホットスポット位置情報を要求するか、又は当該ユーザがこの新しい位置からプロバイダ１４０のウェブサイトにログインする場合、現在のＨＬＤ情報の交換に伴って当該ユーザの現在のＬＨＬＤ情報を自動的にアップロードすることができる。実施形態では、当該ユーザがそのホーム位置とは異なる位置（ＧＯＳ座標）にいることをプロバイダ１４０のＨＳＬユーティリィティ２６６が認識する場合に、ＨＬＤデータの交換が自動的にトリガされる。

一般に、本発明の実施形態は、インストール済みの管理ソフトウェアを有する完全に機能的なコンピュータ・システムという観点から説明された。しかし、本発明は、任意の適切なデータ処理システムに関連して使用するための信号担持媒体上に配置されたプログラム製品の形態においても、これを実施することができる。信号担持媒体の例は、フレキシブル・ディスク、ハードディスク・ドライブ、ＣＤ ＲＯＭ、デジタル及びアナログ通信リンクのような伝送型媒体等の記録可能媒体を含む。

本発明は好ましい実施形態を参照して説明されたが、本発明の精神及び範囲から逸脱することなく、形式及び詳細に関する種々の変更を施し得ることは明らかであろう。

本発明の種々の特徴をともにサポートする、プロバイダ、地理的に分散した複数のホットスポット及び１つ以上の機能強化モバイル装置を有するコンピュータ・ネットワークを示す図である。 モバイル装置の内部コンポーネントを示すブロック図である。 プロバイダの内部コンポーネントを示すブロック図である。 モバイル装置からホットスポット位置データ及び性能メトリックを受信するとき、ホットスポット位置データベース（ＨＬＤ）を更新するためにプロバイダによって実行される、プロセスのフローチャートである。 ホットスポットを検出し且つホットスポット位置及び性能メトリックでローカル化ホットスポット・データベースを更新する際に、ユーザのＧＰＳ対応で且つＷＩＦＩ対応のマッピング装置によって実行される、プロセスのフローチャートである。 ホットスポット位置決めサービスに対するユーザの要求を受信し且つこれに応答するためにプロバイダのウェブサイト内で実行される、プロセスのフローチャートである。 ホットスポット位置決めサービスに対するユーザが入力した要求を受信し且つこれに応答するためにモバイル装置で実行される、プロセスのフローチャートである。 ＨＬＤを更新すべきマッパを登録するためにプロバイダによって実行される、プロセスのフローチャートである。 ローカル・ホットスポット位置データベース（ＬＨＬＤ）を更新する際にモバイル装置で実行される、プロセスのフローチャートである。 ホットスポット位置の要求／照会を入力し且つマッパとして登録するためにユーザによって利用される、プロバイダのウェブサイトのＧＵＩを示す図である。 ホットスポット位置の要求／照会に応答して位置決めされたホットスポットの位置データ及び関連する性能メトリックを要求元のユーザに提示するための、プロバイダのウェブサイトのＧＵＩを示す図である。 モバイル装置上のＬＨＬＤを更新する方法をセットするために利用されるＧＵＩを例示する図である。 ＨＬＤの単一のエントリを例示する図である。

Claims (15)

1. データ処理システムにおける方法であって、
   一のリモート装置から、現に稼働中で使用可能な一のホットスポットの識別子（ＩＤ）、当該ホットスポットの現在の稼働パラメータ及び性能メトリック、並びに当該ホットスポットのＧＰＳ座標を含む、ホットスポット稼働性／使用可能性伝送（ＨＯＴ）を受信するステップと、
   前記ＨＯＴを、受信されるユーザ照会によってアクセス可能なＨＯＴの複数エントリを含むホットスポット位置データベース（ＨＬＤ）内の一のエントリとして格納するステップとを含む、方法。
2. 前記受信するステップが、
   前記ＨＯＴを２重伝送として受信するステップを含み、当該２重伝送のうち第１の伝送が前記ホットスポットのＩＤ並びに稼働パラメータ及び性能メトリックを含み、当該２重伝送のうち第２の伝送が前記ホットスポットのＧＰＳ座標を含み、
   前記格納するステップが、
   前記受信したＧＰＳ座標に対応し且つ少なくとも実際のアドレスを含む、地理的位置パラメータを決定するステップと、
   前記ＨＯＴを前記地理的位置パラメータと関連付けるステップと、
   前記ＨＯＴを地理的位置パラメータと共に格納するステップとを含む、請求項１に記載の方法
3. 一のユーザから特定の地理的位置内のホットスポットを検索するための要求を受信するステップと、
   前記ＨＬＤ内の前記複数エントリのうちどの容認可能なエントリが、前記特定の地理的位置に接近した地理的位置パラメータを有するかを決定するステップと、
   前記容認可能なエントリの出力を前記ユーザに提供するステップとをさらに含む、請求項１又は請求項２に記載の方法。
4. 前記決定するステップが、
   前記要求に応答して戻されるホットスポット内で使用可能であることを前記ユーザが所望する特定の性能メトリックであって、前記ユーザが前記要求内に提供する特定の性能メトリックについて、前記要求を解析するステップと、
   前記特定の性能メトリックを、前記特定の地理的位置に接近した前記ＨＬＤの各エントリ内に提供される前記性能特性と比較するステップと、
   前記所望のメトリックを満たし且つ前記特定の地理的位置に接近して存在するエントリを、前記容認可能なエントリとして識別するステップとを含み、
   前記稼働パラメータ及び前記性能メトリックが、
   前記ホットスポットの識別子（ＩＤ）、前記ホットスポットのサービス・プロバイダの名前、前記ホットスポットのアクセスに関連するコスト、一般的な総稼働時間及びアクセスのための使用可能性の期間を含む前記ホットスポットの使用可能性、前記ホットスポットへの無線リンクの帯域幅、前記ホットスポットからそのバックボーン・ネットワークへのリンクの推定帯域幅、前記ホットスポットへの接続を確立するための平均時間、保証された最小ダウンロード速度及び最小アップロード速度、前記ホットスポット・リンクによって追加される最大、最小及び平均遅延、前記ホットスポットの通信可能距離、前記ホットスポットが呈する無線信号減衰特性、前記ホットスポットの品質、信号強度及び使用可能度を定義するパラメータを利用して決定される前記ホットスポットの全体的なサービス品質（ＱｏＳ）、前記ホットスポットの全体的な過去及び現在のユーザ・レーティングからの複数の特性を含む、請求項３に記載の方法。
5. 一のユーザが前記要求を入力することができ且つ前記データ処理システムへのインターネット接続を介してアクセス可能な、第１のユーザ・インタフェースをイネーブルするステップをさらに含み、
   前記ユーザが前記第１のユーザ・インタフェース内に前記要求を入力して発信する場合に、前記要求を受信するステップが生じ、
   前記提供するステップが、前記第１のユーザ・インタフェースに関連するグラフィック表示を介して前記出力を提供し、
   前記出力が、提示される各ホットスポットごとに、所在地アドレス、前記ユーザが前記要求内に入力した起点からの運転／歩行方向、前記第１のユーザ・インタフェースがグラフィックス出力をサポートする場合は、前記ホットスポットの位置の地図の１つ以上を含む、請求項３に記載の方法。
6. ホットスポット位置のマッパになるために一のユーザが応募することができる、第２のユーザ・インタフェースを提供するステップと、
   前記ユーザを一のユーザ・アカウントに登録するステップとをさらに含み、
   前記ユーザ・アカウント内には、前記ユーザの装置を介して前記ユーザによってマップされ且つ提供されたホットスポットの数が記録され、
   前記数を追跡し且つこれを事前設定済みの閾値数と比較することにより、前記数が前記事前設定済みの閾値数に達するとき、前記事前設定済みの閾値数にリンクされた所定の報酬が前記ユーザに提供される、請求項１ないし請求項５の何れか１項に記載の方法。
7. コンピュータ・プログラム製品であって、
   コンピュータ可読媒体と、
   前記コンピュータ可読媒体上のプログラム・コードとを備え、
   前記プログラム・コードが、プロセッサによって実行されるとき、
   一のリモート装置から、現に稼働中で使用可能な一のホットスポットの識別子（ＩＤ）、当該ホットスポットの現在の稼働パラメータ及び性能メトリック、並びに当該ホットスポットのＧＰＳ座標を含む、ホットスポット稼働性／使用可能性伝送（ＨＯＴ）を受信する機能と、
   前記ＨＯＴを、受信されるユーザ照会によってアクセス可能なＨＯＴの複数エントリを含むホットスポット位置データベース（ＨＬＤ）内の一のエントリとして格納する機能とを実装するように構成された、コンピュータ・プログラム製品。
8. 前記受信する機能を実装するための前記プログラム・コードが、
   前記ＨＯＴを２重伝送として受信する機能を実装するためのコードを含み、当該２重伝送のうち第１の伝送が前記ホットスポットのＩＤ並びに稼働パラメータ及び性能メトリックを含み、当該２重伝送のうち第２の伝送が前記ホットスポットのＧＰＳ座標を含み、
   前記格納する機能を実装するための前記プログラム・コードが、
   前記受信したＧＰＳ座標に対応し且つ少なくとも実際のアドレスを含む、地理的位置パラメータを決定する機能と、
   前記ＨＯＴを前記地理的位置パラメータと関連付ける機能と、
   前記ＨＯＴを地理的位置パラメータと共に格納する機能とを実装するためのコードを含む、請求項７に記載のコンピュータ・プログラム製品。
9. 前記プロセッサによって実行されるとき、
   一のユーザから特定の地理的位置内のホットスポットを検索するための要求を受信する機能と、
   前記ＨＬＤ内の前記複数エントリのうちどの容認可能なエントリが、前記特定の地理的位置に接近した地理的位置パラメータを有するかを決定する機能と、
   前記容認可能なエントリの出力を前記ユーザに提供する機能とを実装するためのプログラム・コードをさらに備えた、請求項７又は請求項８に記載のコンピュータ・プログラム製品。
10. 前記決定する機能を実装するための前記プログラム・コードが、
    前記要求に応答して戻されるホットスポット内で使用可能であることを前記ユーザが所望する特定の性能メトリックであって、前記ユーザが前記要求内に提供する特定の性能メトリックについて、前記要求を解析する機能と、
    前記特定の性能メトリックを、前記特定の地理的位置に接近した前記ＨＬＤの各エントリ内に提供される前記性能特性と比較する機能と、
    前記所望のメトリックを満たし且つ前記特定の地理的位置に接近して存在するエントリを、前記容認可能なエントリとして識別する機能とを実装するためのコードを含み、
    前記稼働パラメータ及び前記性能メトリックが、
    前記ホットスポットの識別子（ＩＤ）、前記ホットスポットのサービス・プロバイダの名前、前記ホットスポットのアクセスに関連するコスト、一般的な総稼働時間及びアクセスのための使用可能性の期間を含む前記ホットスポットの使用可能性、前記ホットスポットへの無線リンクの帯域幅、前記ホットスポットからそのバックボーン・ネットワークへのリンクの推定帯域幅、前記ホットスポットへの接続を確立するための平均時間、保証された最小ダウンロード速度及び最小アップロード速度、前記ホットスポット・リンクによって追加される最大、最小及び平均遅延、前記ホットスポットの通信可能距離、前記ホットスポットが呈する無線信号減衰特性、前記ホットスポットの品質、信号強度及び使用可能度を定義するパラメータを利用して決定される前記ホットスポットの全体的なサービス品質（ＱｏＳ）、前記ホットスポットの全体的な過去及び現在のユーザ・レーティングからの複数の特性を含む、請求項９に記載のコンピュータ・プログラム製品。
11. 前記プロセッサによって実行されるとき、
    一のユーザが前記要求を入力することができ且つ前記データ処理システムへのインターネット接続を介してアクセス可能な、第１のユーザ・インタフェースをイネーブルする機能を実装するためのプログラム・コードをさらに備え、
    前記ユーザが前記第１のユーザ・インタフェース内に前記要求を入力して発信する場合に、前記要求を受信する機能が生じ、
    前記提供する機能が、前記第１のユーザ・インタフェースに関連するグラフィック表示を介して前記出力を提供し、
    前記出力が、提示される各ホットスポットごとに、所在地アドレス、前記ユーザが前記要求内に入力した起点からの運転／歩行方向、前記第１のユーザ・インタフェースがグラフィックス出力をサポートする場合は、前記ホットスポットの位置の地図の１つ以上を含む、請求項９に記載のコンピュータ・プログラム製品。
12. 前記プロセッサによって実行されるとき、
    ホットスポット位置のマッパになるために一のユーザが応募することができる、第２のユーザ・インタフェースを提供する機能と、
    前記ユーザを一のユーザ・アカウントに登録する機能とを実装するためのプログラム・コードをさらに備え、
    前記ユーザ・アカウント内には、前記ユーザの装置を介して前記ユーザによってマップされ且つ提供されたホットスポットの数が記録され、
    前記数を追跡し且つこれを事前設定済みの閾値数と比較することにより、前記数が前記事前設定済みの閾値数に達するとき、前記事前設定済みの閾値数にリンクされた所定の報酬が前記ユーザに提供される、請求項７ないし請求項１１の何れか１項に記載のコンピュータ・プログラム製品。
13. データ処理システムであって、
    プロセッサと、
    ストレージ装置と、
    プログラム・コードとを備え、
    前記プログラム・コードが、前記プロセッサによって実行されるとき、
    一のリモート装置から、現に稼働中で使用可能な一のホットスポットの識別子（ＩＤ）、当該ホットスポットの現在の稼働パラメータ及び性能メトリック、並びに当該ホットスポットのＧＰＳ座標を含む、ホットスポット稼働性／使用可能性伝送（ＨＯＴ）を受信する機能と、
    前記ＨＯＴを、受信されるユーザ照会によってアクセス可能なＨＯＴの複数エントリを含むホットスポット位置データベース（ＨＬＤ）内の一のエントリとして格納する機能とを実装する、データ処理システム。
14. 前記プロセッサによって実行されるとき、
    一のユーザから特定の地理的位置内のホットスポットを検索するための要求を受信する機能と、
    前記要求に応答して戻されるホットスポット内で使用可能であることを前記ユーザが所望する特定の性能メトリックであって、前記ユーザが前記要求内に提供する特定の性能メトリックについて、前記要求を解析する機能と、
    前記ＨＬＤ内の前記複数エントリのうち、前記特定の地理的位置に接近した地理的位置パラメータを有する、容認可能なエントリを決定する機能と、
    前記特定の性能メトリックを、前記特定の地理的位置に接近した前記ＨＬＤの各エントリ内に提供される前記性能特性と比較する機能と、
    前記所望のメトリックを満たし且つ前記特定の地理的位置に接近して存在するエントリを、前記容認可能なエントリとして識別する機能とを実装するためのプログラム・コードをさらに備え、
    前記稼働パラメータ及び前記性能メトリックが、
    前記ホットスポットの識別子（ＩＤ）、前記ホットスポットのサービス・プロバイダの名前、前記ホットスポットのアクセスに関連するコスト、一般的な総稼働時間及びアクセスのための使用可能性の期間を含む前記ホットスポットの使用可能性、前記ホットスポットへの無線リンクの帯域幅、前記ホットスポットからそのバックボーン・ネットワークへのリンクの推定帯域幅、前記ホットスポットへの接続を確立するための平均時間、保証された最小ダウンロード速度及び最小アップロード速度、前記ホットスポット・リンクによって追加される最大、最小及び平均遅延、前記ホットスポットの通信可能距離、前記ホットスポットが呈する無線信号減衰特性、前記ホットスポットの品質、信号強度及び使用可能度を定義するパラメータを利用して決定される前記ホットスポットの全体的なサービス品質（ＱｏＳ）、前記ホットスポットの全体的な過去及び現在のユーザ・レーティングからの複数の特性を含む、請求項１３に記載のデータ処理システム。
15. 前記プロセッサによって実行されるとき、
    一のユーザが前記要求を入力することができ且つ前記データ処理システムへのインターネット接続を介してアクセス可能な、第１のユーザ・インタフェースをイネーブルする機能を実装するためのプログラム・コードをさらに備え、
    前記ユーザが前記第１のユーザ・インタフェース内に前記要求を入力して発信する場合に、前記要求を受信する機能が生じ、
    前記提供する機能が、前記第１のユーザ・インタフェースに関連するグラフィック表示を介して前記出力を提供し、
    前記出力が、提示される各ホットスポットごとに、所在地アドレス、前記ユーザが前記要求内に入力した起点からの運転／歩行方向、前記第１のユーザ・インタフェースがグラフィックス出力をサポートする場合は、前記ホットスポットの位置の地図の１つ以上を含み、
    前記プロセッサによって実行されるとき、
    ホットスポット位置のマッパになるために一のユーザが応募することができる、第２のユーザ・インタフェースを提供する機能と、
    前記ユーザを一のユーザ・アカウントに登録する機能とを実装するためのプログラム・コードをさらに備え、
    前記ユーザ・アカウント内には、前記ユーザの装置を介して前記ユーザによってマップされ且つ提供されたホットスポットの数が記録され、
    前記数を追跡し且つこれを事前設定済みの閾値数と比較することにより、前記数が前記事前設定済みの閾値数に達するとき、前記事前設定済みの閾値数にリンクされた所定の報酬が前記ユーザに提供される、請求項１３に記載のデータ処理システム。

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