JP2009513999A - ビーム分離光学素子 - Google Patents

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Abstract

本発明は、ある角度を囲んで、エッジ(32)を形成する第1の面(28)と第2の面(30)を含んでおり、前記エッジが、入射光ビーム(24)を少なくとも2つのサブビーム(34、36)に空間的に分離し、所定の形状からの偏差が長さ1mにつき20μm以下であることを特徴とする、前記入射光ビーム(24)の照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子(26)に関するものである。

Description

本発明は、入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子に関する。本発明は、さらに、例えばパネル上のアモルファスシリコンのような半導体薄膜を結晶化させるためのレーザアニーリング装置に関するものである。
本発明は、一般に、例えば基板のレーザアニーリングに用いられる高出力光源又は高出力光学系のビーム整形に関するものである。
本発明は、一般にレーザアニーリングプロセスを含むフラットスクリーン又は薄膜太陽電池処理技法に関するものである。
技術的現状によれば、フラットスクリーンは、一般にいわゆるアクティブマトリックス(AM)又は薄膜トランジスタ技術(TFT)を利用して制御される。この技術は、多結晶シリコンに基づくものである。多結晶シリコン薄膜は、アモルファスシリコン(a−Si)でコーティングされた基板を鋭い照射光を形成する均質レーザビームで走査することによって再現可能に製造することが可能である。レーザビームは、高強度紫外光を生じるエキシマレーザのような高強度レーザによって放出される。レーザ装置によって放出されるレーザビームの寸法は、一般に、長軸方向において数百ミリメートルで、短軸方向でせいぜい10ミクロンである。レーザビームは、厚さが約50〜150nmの薄いアモルファスシリコン層の面で吸収され、基板が加熱されることはほとんどなく、基板が破壊されることもない。通過するレーザビームによってアモルファスシリコンフィルムが局所的に溶融する。溶融フィルムの冷却中に、シリコンは望みどおりの多結晶シリコン(p−Si)を形成して凝固する。
先行技術文献の1つ(特許文献1参照)には、こうした結晶化プロセスに利用することが可能な高出力レーザビームから照射面上に鋭い照射線を発生するための光学装置が開示されている。この鋭い照射線は長軸と短軸を含む。この光学装置には、長軸と短軸の方向にレーザビームを結像し、均質化するための結像及び均質化光学系のアナモフィック機構が含まれている。本書の図面には、光学装置にレーザビームの伝搬方向に配置された矩形の視野絞りが示されている。短軸方向において、この矩形視野絞りには1ミリメートルの何分の1かの寸法の比較的小さいスリットが形成されている。長軸方向において、この隙間は数桁大きくなる。短軸方向において、細いスリットが効率のよいやり方で均質に照射される(すなわち、レーザによって供給される放射エネルギの可能性のある最有効利用が行われる)。このスリットが像側においてテレセントリックな縮小光学素子によって照射面に結像する。レーザビームは、照射線の長軸に関する限り上述のスリットに収束しない。代わりに、レーザビームは、照射面すなわち処理される基板上において照射線が形成されることになる面に直接結像する。
この光学的均質性や上述の結像系が極めて有効に機能するにもかかわらず、先行技術文献には、矩形視野絞りによって遮断されるレーザビームの放射エネルギを消失させる方法についてはいかなるヒントも開示されていない。さらにこの文献では、視野絞りによって遮断される放射エネルギを視野絞りを破壊しない程度にまで制限することが可能な方法、及び、十分な放射エネルギによって照射線を生じさせることを必ず保証する、すなわち、レーザによって供給される放射エネルギの可能性のある最も有効な利用を必ず行う方法が示されていない。
先行技術文献の1つ(特許文献2参照)には、中出力又は高出力のレーザビームを制限するための装置が開示されている。それに開示されている装置には、鏡面をなし、それによって反射されたビーム部分がレーザビーム軸から離れる方向に向けられるようにレーザビームに対して配置された絞りが含まれている。
こうした視野絞りの鏡面は、一般に、エッジの近くで厚さが変化する誘電体コーティングから構成されている。こうした厚さの変化は、レーザビームの鮮鋭なエッジを発生させることができないことを意味する。さらに、ミラーによって反射されたレーザビームを集光して、残留エネルギを散逸させる極めて大きいビームダンプ(beam dump)が必要になる。
特許文献2によれば、レーザビームを閉じ込める先行技術では吸収タイプの絞りも周知のところである。こうした絞りは、レーザビームの不要部分を吸収する。しかしながら、レーザパワーが中以上の範囲内にある場合、すなわち、エネルギ密度が50mJ/cm2を超えるか又はパワー密度が150kW/cm2を超える場合、こうした絞りには問題が生じる。こうした絞りは、極めて高温になる可能性があり、100℃を超える温度を示す場合もある。絞りのこの加熱によって周囲が加熱され、結果として、エッジに例えば周囲空気に脈理(すなわちガス密度の変動)が形成される可能性がある。そのような脈理によってレーザービームの直進伝搬が乱れることがある。
さらに、こうした吸収タイプの絞りは、エッジが極めて直線的で鋭い剃刀の刃のような物体を用いて形成される場合が非常に多い。大規模レーザシリコン結晶化機構において短軸方向のアスペクト比が高くなる照射線の拡大を制限するためのビーム分離光学素子としてこうした絞りを利用すると、結晶の成長が不良になることが分かった。さらに、短軸方向において光ビームを部分的に遮断すると、入射光エネルギの増大のために剃刀の刃状の絞りが破壊されることになりがちであることが観測されている。
米国特許第5,721,416号明細書 米国特許第5,161,238号明細書
本発明の目的は、直交する第1と第2の次元(長軸と短軸方向と呼ばれる)において延びていて、伝搬方向に対して横方向の線ビームを生成するために用いることが可能な入射光ビームの照射フィールドを制限又は限定して、アモルファスシリコンの薄膜でコーティングされた基板に沿った短軸方向に線ビームが伝達され、均質な多結晶シリコン薄膜が大規模に生成されるようにするためのビーム分離又は照射フィールド限定光学素子を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、高出力光源による照射中に熱の影響の増大によって故障する傾向を軽減する、入射光ビームの照射フィールドを制限する又は限定するためのビーム分離又は照射フィールド限定光学素子を提供することにある。
本発明のもう1つの目的は、高出力レーザによって放出されるレーザビームから生じる、長軸と短軸を持つ断面を有し、10μm×730mmを超える高アスペクト比の場合にも保証される鮮鋭な照射線をパネル上に生成するための光学装置を提供することにある。
本発明のさらにもう1つの目的は、結晶の質が向上した多結晶シリコン薄膜の大規模な生産さえ可能にする、パネル上にアモルファスシリコン層を結晶化するためのレーザアニーリング装置を提供することにある。
いくつかのケースで、反射タイプ素子を利用しただけではビーム分離光学素子に対する熱の影響を軽減するのが不可能であることが分かった。特に、ビームダンプの配置又は望ましくない遮断ビームの反射に十分なスペースがなければ、吸収タイプのビーム分離光学素子が利用されることになる。この場合、当該技術者は、第1の選択肢として上述の剃刀の刃状の物体を利用することになる。精密な検査によって、例えば、米国特許第5,721,416号明細書に記載のアモルファスシリコンを結晶化させるためのレーザアニーリング装置にこうした絞りを導入すると、絞りの破壊がレーザビームにさらされる絞りの全領域に対して主として局所的に同時ではなく始まるという結論が出た。同時に、照射線によって照射されるパネル上における結晶の成長が、パネル上における照射線の移動後、必ず同じ線に沿って妨げられることが分かった。絞りの局所的破損や局所的に不良の結晶の質には相関性があることが分かっている。すなわち、レーザビームの一部が絞りによって望ましくない形で遮断されたことが分かった。この発見によって、こうした剃刀の刃状の物体の直線性が、アモルファスシリコンを大規模に結晶化するためのレーザアニーリング装置に関する要件を満たすのに十分ではない可能性があるという結論に至った。すなわち、剃刀の刃状の物体のエッジの鋭さでは、アモルファスシリコン層から均質な多結晶シリコンを生産するのに不十分である。
本発明によれば、第1の面と第2の面を備える入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子が提供されるが、第1の面と第2の面は、二面角を囲んでエッジを形成し、エッジは入射光ビームを少なくともサブビームに空間的に分離し、所定の形状からの変化が、長さが20μm以下、できれば10μm以下、最も望ましいのは5μm以下である。エッジが故意に直線形状である場合、エッジ長が1mであれば直線性の変化が20μmを超える可能性はない。
鋭いエッジを備えるビーム分離光学素子の望ましい製造方法は、面の少なくとも一方がラッピング及び/又はポリッシングによって製造されるということに基づいている。ラッピング及び/又はポリッシングは、両方とも面を平滑にするため粗粒を用いる技法であるが、技術的現状に従って剃刀の刃の製造に用いることが可能な研削技法は、研削装置に固着した粗粒に基づくものである。ポリッシング及び/又はラッピングプロセスによって、鋭さの最大変化がいつも得られる値未満である縁の鋭いエッジを形成することが可能になる。
本発明のもう1つの態様によれば、高出力レーザから放出されるレーザビームから生じ、長軸と短軸のある断面を有する鮮鋭な照射線をパネル上に発生するための光学装置が提供されるが、光学装置には、入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子が含まれており、ビーム分離光学素子には、第1の面と第2の面が含まれ、第1の面と第2の面はある角度を囲んでエッジを形成し、エッジによって入射光ビームが少なくとも2つのサブビームに空間的に分離され、エッジは、あるエッジ尖鋭度と最大でも20ミクロン/mのその理想形状からの偏差を有しており、エッジはレーザビームによって照射され、短軸の少なくとも1つの方向においてレーザビームを空間的に制限する。
さらなる利点又は特徴については、本発明の望ましい実施形態が示された下記の説明及び添付の図面明らかになるであろう。
以下では、添付の図面に関連して典型的な望ましい実施形態について述べることにする。
図1には、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための光学装置が示されているが、この光学装置はパネル上にアモルファスシリコン層を結晶化させるためのレーザアニーリング装置の一部をなすことが可能である。
この光学装置には、ビーム分離光学素子2が含まれている。図1によるこのビーム分離光学素子2はその面4に入射し、面4によって反射されない光ビームのほぼ全エネルギを吸収することが可能である。以下では、このビーム分離素子2は吸収タイプのビーム分離素子2と呼ばれる。
図1に示す本事例の場合、吸収タイプのビーム分離光学素子2は、第1の面4と第2の面6の2つの面を備えたプリズムのように見えるが、第1の面4と第2の面6は二面角γを囲んでエッジ8を形成している。本事例の場合、第1と第2の面4、6は直交座標系のx−z面を示す図面に対して垂直に配置されている。簡略化のため、第1と第2の面4、6は平面になっているが、その第1と第2の面4、6の一方又は両方を曲げるか湾曲させることも可能である。
本事例の場合、ビーム分離光学素子2はプリズムとして描かれている。それにもかかわらず、ビーム分離光学素子2はバー又はロッド又はプレート又は想像することが可能なあらゆる形状を備えた別の物体とすることも可能である。すなわち、2つの面4、6はまっすぐでも直線状でもない(本事例におけるように)エッジ8を形成することが可能であり、例えば、円、楕円、又は、所望の又は所定の任意の形状をなすことが可能である。さらに、同じか又は類似の形状を備え、プリズム(又はロッド又はバー又はプレート等)のエッジに対して平行か又は角度をなすように配置されて、スリット又はスリット状の開口部を形成する別のエッジを備えた別のプリズム(又はロッド又はバー又はプレート等)を設けることも可能である。
説明のため、入射ビーム1が図面の左側から図面の右側(z方向)に伝搬するものと仮定する。本事例の場合、入射ビーム1はビームクラスタ(例えばコリメートされた光線)だけではなく、パネルの照射時に輪郭の明瞭な領域を形成しない光線も表わしている。それにもかかわらず、ビーム分離光学素子2は、入射ビーム1を空間的に閉じ込めるか又は限定することが可能でなければならない。
入射ビーム1は第1の面4をかすめる。縁の鋭いエッジ8によって、ビーム1は2つのサブビーム3aと5に分離される。第1のサブビーム3aはビーム分離光学素子2によって吸収される。第2のサブビーム5は、主軸7に沿ってほとんど妨げられることなく、その伝搬方向(z方向)を変えずに伝搬する。エッジ8は、こうして入射光ビーム1を2つのサブビーム3aと5に空間的に分離する。
エッジ8の形状の直線性に応じて、両方のサブビーム3a、5の強度プロフィールはy方向に沿って多かれ少なかれ直線状のエッジを備えることになる。エッジ8の形状の直線性(又は円又は楕円又は所望の又は所定の任意の形状)からの逸脱は、図2から分かるように、照射フィールド制限装置2の長軸に沿った湾曲15に存在する可能性がある。図2には、エッジ8の形状15が一方の端部9からもう一方の端部11までのその全長lにわたって所定の直線形状19から逸脱する、図1による照射フィールド制限装置2が示されている。所定の形状19からの最大変化量すなわち偏差Δxmaxが図2の線19に対して平行な線13で表示されている。
エッジ8の形状の直線性(又は円又は楕円又は所望の又は所定の任意の形状)からの逸脱は、図3から分かるように(ほとんどの場合、さらに)照射フィールド制限装置2の長軸に沿って長さの短い残留不規則誤差にも存在する可能性がある。図3には、エッジ形状8の形状17が、こうした残留誤差のために一方の端部9からもう一方の端部11までのその全長lにわたって所定の直線形状19から変化する図1による照射フィールド制限装置2が示されている。所定の形状19からの最大変化量又は偏差Δxmaxが図3の線19に対して平行な2本の線13a、13bによって表示されている。
本発明によれば、エッジは縁の鋭さと、図面に対する垂直方向(y方向)において直線性の最大変化Δxmaxが1mの長さlにつき20μm未満(10μm/m未満が望ましい)のその理想形状からの逸脱の両方を備えている。こうした縁の鋭さは、第1と第2の面4、6の少なくとも一方にラッピング又はポリッシングを施すことによって得ることが可能である。こうした縁の鋭さは、質の高い多結晶シリコン薄膜をもたらすアモルファスシリコン層を結晶化するためのレーザアニーリング装置を構成するのに十分である。すなわち、こうした照射フィールド制限装置は、先行技術に従って剃刀の刃を使用する場合のように(少なくとも)局所的に均質な照射線のかなりの部分を遮断することなく、照射線の望ましくない不均質な部分だけを遮断するように調整することが可能である。
入射光ビームを2つのサブビームに分離するために必要なエッジを形成する剃刀の刃の隣接面の角度γは10°未満であるが、本事例の場合、40°を超える二面角γが望ましい。というのは、角度γがより鈍くなると、例えば、要望どおりに20μm未満又は最も望ましい5μm未満といった縁の鋭さが改善されたエッジの形成に役立つからである。生産上の必要により、エッジを形成するために面をポリッシング又はラッピングを行う際、二面角γは90°以下になるように選択するのが望ましい。それにもかかわらず、こうした製造プロセスを利用して、少なくとも135°までの二面角γを形成することが可能である。
ビーム分離光学素子2の吸収特性を改善するため、入射角εすなわち第1の(入射)面4の法線ベクトルと入射ビーム1の伝搬方向z(すなわち主軸7)との間の角度εが、ブルースター角εp又は角度εpからあまりはずれない角度εになるように調整される。
ビーム分離光学素子2は、熱伝導率λが高く(できれば100W/mKを超えるか、最も望ましいのは300W/mKを超える)、熱膨張率αが低い(できれば10-6-1未満)材料で製造されるのが望ましい。本発明によれば、炭化ケイ素セラミックを用いるのが望ましい。こうしたセラミックは、約2〜4×10-6/ケルビンの熱膨張率αで150〜340W/mKの熱伝導率λを有している。炭化ケイ素(SiC)の代わりに、窒化ケイ素(Si34)、窒化アルミニウム(Al23)、又は、臭化ジルコニウム(ZrBr2)を利用することも可能である。すなわち、こうしたビーム分離光学素子2と水冷却のような対流冷却を組み合わせると、遮断された第1のサブビーム3aによるビーム分離光学素子2の加熱に起因する脈理の形成を有効に回避することが可能になる。
図4には、本発明による光学装置のもう1つの実施形態が示されている。この場合、図1による吸収タイプのビーム分離光学素子2は、反射タイプのビーム分離光学素子2に置き換えられている。図1に示す例と同様(ただし本発明の範囲を制限するわけではないが)ビーム分離光学素子2には、第1の面4と第2の面6が含まれている。面4、6は両方とも平面状の面である。両面4、6とも互いに対して傾斜して、例えば30°といったエッジ角γを形成している。第1の面4と第2の面6の交差線がエッジ8を形成している。このエッジ8は図面に対して垂直に(y方向に)配置された直線である。
本事例の場合、ビーム分離光学素子2は、その熱伝導率λが優れているためサファイアから構成されている。それにもかかわらず、シリコン又は石英の利用も可能である。
第1の面4と第2の面6の2つの面は、ラッピングによって製作される。ラッピングは粗粒を利用して、極めて平らで艶のある面の形成を可能にする研磨技法である(ラッピングの代わりに、やはり粗粒を用いる研磨技法であるポリッシングを利用することも可能である)。これら平滑な面は、鋭さの最大変化が1mの長さにつき20ミクロン未満である縁の尖鋭度を有するエッジ8を形成するための必須条件である。
入射ビーム1(上述の)が図面の左側から右側(z方向)に伝搬するものと仮定する。エッジ8によって入射光ビーム1が特に2つのサブビーム3bと5に分離される。第1のサブビーム3bはビーム分離光学素子2の鏡面をなす第1の面4によって反射される。第2のサブビーム5は、入射ビーム1の伝搬方向zに変化することなく伝搬する。
図5には、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための光学装置の第3の実施形態が示されている。上述の最初の2つの光学装置と同様、入射光ビーム1の照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子2が存在する。この実施形態におけるビーム分離光学素子2は屈折タイプである。ビーム分離光学素子2は通常タイプのプリズムによって形成されている。
プリズム2には、第1の入射面4と第2の射出面6が含まれている。入射面4と射出面6はやはり任意の所定の形状状を備えることが可能である。すなわち、面4、6は曲げるか又は湾曲させることもできるし、部分的に又は完全に平面状にすることも可能である。
入射面4と射出面6は互いに対して傾斜している。それらは、例えば約55度のくさび角γといった二面角γを形成している。
入射面4と射出面6は平面なので、切り取り線は直線である。例えば、両方の面4、6が両方とも円錐を形成する場合、切り取り線は円形状又は楕円形状を備えることになる。本事例の場合には直線である切り取り線がエッジ8を構成する。上述の例と同様のエッジ8は、入射光ビーム1(図面の左側からの)を空間的に2つのサブビーム3c、5に分離することが可能である。
プリズム2の第1の面4を貫通する入射ビーム1の(下方)部分は、プリズム2の入射面4と射出面6において屈折する。これは、入射ビーム1の入射角ε1、ε2が第1の面4と第2の面6においてゼロに等しくないという事実に起因する。それにもかかわらず、本発明の範囲を制限することなく、第1の面4又は第2の面6において入射角ε1、ε2がそれぞれゼロに等しいという可能性もある。
本事例の場合、プリズム形状を備えた屈折ビーム分離光学素子2はサファイアから製造される。サファイアはその高熱伝導率λを特徴とする。それにもかかわらず、プリズム2は、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化バリウム、石英、又は、光学ガラスを含む材料から製造することも可能である。
対応する吸収ビーム分離光学素子は、セレン化亜鉛又はシリコン単結晶のようなセラミック又は結晶材料から製造することが可能である。
図6には、図1〜3に示す実施形態と極めてよく似た光学装置が示されている。図6による光学装置には、屈折タイプと反射タイプのビーム分離光学素子が含まれている。ビーム分離光学素子2には、入射面を形成する第1の面4及び反射面を形成する第2の面6が含まれている。第1の面4と第2の面6の両方とも平面である。第1の面4と第2の面6は互いに対して傾斜しており、例えば64度といった二面角γを形成している。第1の面4と第2の面6は直線状に延びるエッジ8を形成している。エッジによって、入射光ビーム1は空間的に2つのサブビーム3d、5に分離されるが、その一方すなわちサブビーム5は入射ビーム1の方向すなわちz方向に伝搬し、もう一方すなわちサブビーム3dは入射面4において屈折し、背面6において反射させられる。
面4における入射ビーム1の入射角εは、前面4における反射をできるだけ減少させるためブルースター角εpになるように選択されるのが望ましい。反射サブビーム3dはビームダンプに導かれる。従って、ビーム分離光学素子2に対する入射ビーム1によって生じる熱負荷が低減する。
ビーム分離光学素子は、エッジ8が長さ1m(この場合y方向で測定される)につき多くても20ミクロン(この場合x方向で測定される)の縁又はエッジ尖鋭度を有することを特徴とする。こうしたエッジ尖鋭度は、やはり面4、6の少なくとも一方のラッピング又はポリッシングプロセスによって得られる。
ビーム分離光学素子2は、約40W/(mK)という高熱伝導率λのためサファイアから製造される。この材料は、全反射中の高エネルギ強度によるビーム分離光学素子2の破壊を回避のに役立つ。サファイアの代わりに、フッ化カルシウム、フッ化マグネシウム、フッ化バリウム、石英、セレン化亜鉛、シリコン単結晶、又は、光学ガラスのような材料を用いることも可能である。
図7には、高アスペクト比(線の長さを幅で割った値)の細い照射線を発生するための本発明による光学装置の第5の実施形態の概略図面が示されている。図7には、いわゆるビーム軸の短い照射線を発生するためのビーム光路が例示されている。
図7に例示の光学装置には、それ自体既知のやり方でレーザビーム12を放出するエキシマレーザ10が含まれている。発光するエキシマレーザの変わりに、CO2レーザ、He−Neレーザ、又は、固体レーザを用いることも可能である。レーザのパワーは、50Wを超えることがある。放出されるエキシマレーザビーム12の寸法は、例えば15×40cm2になる可能性がある。次に、このレーザビーム12は、図7の右側に示す照射線70を生じさせるため、下記で明らかにされることになる光学素子を用いて処理されることになる。
エキシマレーザ10によって放出されるビーム12は、ビーム調整及び入射アパーチャ適応装置14に入射する。このビーム調整及び入射アパーチャ適応装置14には、所望の場合、減衰器と、例えば線に沿って次の光学素子の入射アパーチャの寸法を調整するレンズテレスコープを含むことが可能である。
ビーム調整及び入射アパーチャ適応装置14から出射する適応させられたビーム16は、光入射アパーチャ18に入射する。入射アパーチャ18を通過するビーム20は、特許文献1に記載のものに相当する結像及び均質化光学装置22に導かれる。この結像及び均質化光学装置22によって、幅が約0.005〜1mm(短軸As長さ)で長さが例えば10〜100mm(長軸Al長さ)の長軸と短軸を備えた結像及び均質化ビーム24が送り出される。短軸Asの長さが図7の右側に示され(x方向)、一方、長軸Al長さが図面に対して垂直に延びている(y方向)。
短軸As方向における結像及び均質化ビーム24のエッジは、図7に示すビームプロフィール84によって明らかなようにあまり急勾配ではない。処理関連した必要のため、短軸As方向におけるエッジ又はエッジの少なくとも1つは鋭くなければならない。すなわち、本光学装置によって発生するレーザビームでアモルファスシリコン薄膜を照射した場合に、質の高い多結晶シリコン薄膜が生じるようにするには約1μmの尖鋭度が必要になる。
本事例の場合、吸収タイプのビーム分離光学素子26が、結像及び均質化ビーム24の伝搬方向zに導入される。吸収タイプのこのビーム分離光学素子26は、短軸方向Asの1つにおいて結像及び均質化ビーム24のフラットなエッジを遮断するために用いられる。
吸収タイプのビーム分離光学素子26は、炭化ケイ素セラミックの薄板から構成される。光学装置が十分に鮮鋭な線ビーム70を発生できるようにするのに役立つ要件を満たすには、二面角γを閉じてエッジ32を形成する2つの面28、30が必要になる。
本事例の場合、エッジ32によって結像及び均質化ビーム24は2つのサブビーム34、36に分離される。ビーム分離光学素子26の第1の面28に送られるサブビーム34によって、結像及び均質化ビーム24の望ましくない部分が遮断される。このサブビーム34の主部はビーム分離光学素子26によって吸収される。吸収エッジ32によって部分的に制限されるサブビーム36は、主軸38に沿ってz方向に伝搬し、縮小光学素子64に入射する。この縮小光学素子64によって、上述のアモルファスシリコン層を備える基板66とすることが可能なパネル上に吸収エッジ32の像が形成される。
縮小光学素子64は照射線70のエッジの鋭い鮮明度(鮮鋭度)を生じさせるのに役立ち、その結果、参照番号86によって示されたビーム強度プロフィールを得ることが可能になる。照射線70の鮮鋭度が、本事例の場合x方向であるビーム24の伝搬方向に対して垂直なエッジ32の形状によってかなりの影響を受けるという点に言及しておかなければならない。
これを考慮して、本発明ではエッジ尖鋭度(縁の尖鋭度)が20ミクロン/メートル未満の吸収エッジ32を備えたビーム分離光学素子26が用いられる。これは、x方向における所定の直線性の変化(すなわち一般にその理想形状からの偏差)がy軸方向の1mの長さにわたって20μm以下であることを表わしている。こうした尖鋭度は、吸収エッジ32を形成する第1の面28及び/又は第2の面30にラッピング又はポリッシングを施すことによって実現されるのが望ましい。縮小光学素子64によって例えば10:1の比率でこうした吸収エッジ32を結像すると、縮小ビーム68によって生じる照射線70の1μmまでのエッジ鮮明度を達成することが可能になる。
直線状に延びる吸収エッジ32を備えたビーム分離素子26は、照射すべき物体によって決まる要件に応じて、照射線70だけではなく、円形又は楕円形といった他の所定の線のこうした鮮明度を実現するためにも製作することが可能であるということを心に留めておくべきである。
図1に示す吸収タイプのビーム分離光学素子26は、ほとんどメンテナンスフリーであり、ビーム分離光学素子26の冷却が十分に行われる限りにおいて、ビーム分離光学素子26によって遮断される高レーザエネルギを蓄積するために追加ビームダンプを必要とすることはない。
本事例の場合、ビーム分離光学素子26の吸収特性を最適化させることが可能である。第1の面28には、反射防止コーティングを施すことによって、又は、反射が最小限に抑えられるように入射ビーム24に対して第1の面28を調整することによって対応することが可能である。本事例の場合、ビーム分離光学素子26は反射防止コーティングによって被覆されない。というのは、こうしたコーティングは吸収エッジ32の最適化された尖鋭度を乱すか又は高エネルギ放射線による損傷を被る可能性があるためである。現在のところ、第1の面28と入射結像及び均質化ビーム24の主軸38によって形成される平面の法線ベクトルは、ブルースター角εpに近い入射角εを形成する。吸収特性が向上し、残留反射率が最小限に抑えられる。
入射角εはブルースター角εpにできるだけ近くなるように調整しなければならない。ブルースター角εpからの偏差は5度以下あるいは最も望ましいのは2度以下であることが必要とされる。均質化ビーム24の伝搬方向zに対するビーム分離光学素子26のこうした配向を実現するため、傾斜角調整装置52が導入される。入射角εは所定の値すなわちブルースター角εpに合わせて調整することが可能である。この調整は手動で実現することもできるし、あるいは、モータ又は圧電結晶のような他の任意のアクチュエータによって遂行させることも可能である。図8には、回転軸42まわりでビーム分離光学素子26を回転方向44に回転させることによる典型的な入射角εpの調整が示されている。本事例の場合の傾斜角調整装置52は開ループ又は閉ループ制御装置56によって駆動される。
場合によっては、均質化ビーム24の伝搬方向zに垂直な平面に対してビーム分離光学素子26の位置を調整することが必要になる。すなわち、吸収エッジ32は要求通りに長軸方向Alに対応することができない。もう1つの問題は、要求通りにビーム分離光学素子26によってビーム24の一方の端部を遮断することができないという点である。従ってできればということであるが、入射均質化ビーム24に対してビーム分離光学素子26の位置を調整するためには、位置調整装置54が必要である。
こうした位置調整装置54によれば、図8に示す矢印48、50で表示のようにビーム分離光学素子26の位置調整を行えるようにすることが可能になる。第1の面28の方向に平行なx−z面におけるビーム分離光学素子の直線シフト及び矢印48で表示のような第1の面28に垂直な軸まわりでの回転が可能である。こうした解決法の代わりに、ビーム分離光学素子26をそれぞれx方向又はz方向に移動させることについても検討することが可能である。
図7による光学装置には、さらに、ビーム分離光学素子26の吸収エッジ32の近くにおける入射光ビームの強度を監視するための強度監視装置62も含まれている。本事例の場合、強度監視装置62は、ビーム分離光学素子26の第1の面28から生じる残留反射ビーム60の強度を検出する光検出器62で構成されている。すなわち、この第3の残留反射サブビーム60の強度分布が長軸Alに沿って測定される。制御装置58は、検出器62によって監視される強度に従って位置調整を制御する。残留反射60は、ビーム分離光学素子26の長辺の両エッジで測定されるのが望ましい。両信号の和は、入射ビーム24とぶつかるビーム分離光学素子26の全深度を制御するのに役立つが、ビーム分離光学素子26の両端で測定された強度間の差は、長軸方向Alに対する吸収エッジ32の配向の偏差を調整するのに役立つ。
図9には、本発明による光学装置の第6の実施形態が示されている。例えば図7に示す結像及び均質化光学素子22から放出することが可能な均質化ビーム88は、反射鏡92に送られる。ビーム88は短軸Asに沿って均質化される。短軸Asに沿ったビーム形状を表わすビームプロフィール90から分かるように、ビーム88のエッジだけが不均一である。反射鏡92はULETMから構成される。ULETMの代わりに、ZERODURTM、溶融石英、フッ化カルシウム、又は、光学ガラスのような反射鏡に適した任意の他の材料を用いることも可能である。
反射鏡92の役割はプロフィール90の均一部分と不均一部分の分離である。これは、均一部分だけが反射され、不均一部分は反射鏡の参照番号96で表示された有効領域に当たらないように反射鏡92をオーバフィルすることによって実現可能である。反射鏡92は、下記において第1の面94、第2の面96、及び、もう1つの第1の面98として表示される3つの特性面を備えた平板の形状を有している。第2の面96は、反射鏡92の有効領域を形成しており、他の両方の面すなわち第1の面94ともう1つの第1の面98は、第2の面96に対する傾きが垂直である。第1の面94と第2の面96とでエッジ100を形成している。同様に、第2の面96ともう1つの第1の面98とでエッジ102を形成している。エッジ100、102は両方とも20μm/m未満のエッジ尖鋭度を備えている。この尖鋭度は面94、96、98のラッピングによって得られる。
両エッジによって、とりわけ入射光ビーム88がそれぞれ2つのサブビーム104、106、及び、106、108に分離される。第1のサブビーム104は、第1の面94において反射されるか、吸収されるか、又は、透過される。第2のサブビーム106は第2の面96において反射される。もう1つの第1のサブビーム108は、入射ビーム88と比べて同じ直接伝搬方向を有する反射鏡92を通過する。
上述のように、均一部分すなわち第2のサブビーム106だけが反射される(伝搬方向におけるビームプロフィール110によって分かるように)、一方、プロフィール90の不均一部分は分離される(ビームプロフィール122、124のサブビーム104、108)。
反射鏡92に対する入射ビーム88の望ましい入射角εは、例えば75°以上といったように極めてフラットである。この利点は、短軸Asへの方向において反射鏡92の物理的面積が増大するということである。それによって、層に対する熱負荷をかなり低減させることが可能になる。例えば、反射鏡92の第2の面96の法線ベクトルに関する入射角εが84度であれば、短軸Asに沿ったビーム88の寸法と反射鏡92の幅との比は1:10になる。すなわち、短軸Asへの方向において幅が150μmのビーム88が、1.5mm幅の反射鏡92によって反射可能になる。
反射鏡92としては、厚さが1.5mmのガラス板(不図示)を利用することが可能である。ガラス板は、アクティブミラーすなわち参照番号96で示される面がガラス板の底面になるように用いられる。反射鏡92の代替解決手段としては、ビームが第1の面を通ってプリズムに入射すると、プリズム内で第2の面における全内反射によって反射され、第3の面を通って再び出射する反射プリズムも可能である。
長軸Alに沿ってビーム106の一定幅を得るためには、ガラス板の厚さは一定でなければならず、エッジは極めて鋭くなければならない。しかし、要件のうちのフラットな入射角のため、アクティブミラーの幅は約1/10に縮小される。反射ビーム106は、縮小光学素子112によってパネル114の面に結像させられる(縮小ビームは参照番号116で表示され、短軸に沿った対応するビームプロフィールが参照番号120で表示されている)。縮小光学素子としては、図9に示すように1つ以上の屈折レンズ112又は1つ以上の反射鏡を含むか、あるいは、それらの組合せを具備することが可能である。必要とされるのは1次元における縮小だけなので、縮小光学素子はできれば円柱状にすべきである。
反射鏡92を回転させることにより、反射ビーム106の一部を変化させることが可能である。これによって線ビーム106の幅を調整する可能性が得られる。これは、幅の縮小率に比例したパワー損失をもたらすことになる。
既述の解決法を敷衍したもう1つの方法は、長軸Alに沿ったアクティブミラー92すなわち上述のガラス板の変形を安定化させるか、おそらくもっとよいのは阻止するための能動的安定化装置を利用することである。図9に示すように、反射鏡92に当たらない不均一ビームの一部すなわちもう1つの第1のサブビーム108が、ガラス板126に当たる。ビーム108は高パワーであるため、ほんのわずかな割合のエネルギだけしか光検出器132に対して反射されないように、ガラス板126はブルースター角εpに近い配向が施される。望ましい解決法の1つでは、光検出器132は長軸Alの全長にわたってカバーし、ビーム108の不均一部分の強度分布を監視する電化結合素子アレイである。
反射鏡92の鋭いエッジ102によれば、ビームプロフィール130の片側には急峻な強度ランプ(ビームプロフィール122を備えたビーム108の反射)も生じるはずである。図11のb)にも示された短軸Asに沿ったこの強度ランプ及び図11のa)にも示された長軸Alに沿ったこの強度ランプは、検出器132によって監視することが可能である。理想的な事例の場合、このランプ130、138は、図11aに示すように軸Alに沿った直線である。反射鏡92にいくつかの変形がある場合、これは検出器132によって明らかになるであろう。この情報によって、変形調整装置134の制御下で反射鏡92の形状を調整することが可能になる。変形調整装置134には、図10に示すアクチュエータ136のようないくつかの機械的要素を含むことが可能である。機械的アクチュエータ136(例えば圧電結晶)は反射鏡92(又は例えば上述の反射背面をもたらすガラス板)の両側に配置され、長軸方向に沿って互いに偏位させられる。
光検出器132と調整装置134の組み合わせは、変形の調整又は均等化だけではなく、入射ビーム88に対する反射鏡92の位置調整にも利用することが可能である。
図12には、パネル上に鮮鋭な照射線を発生することが可能な光学素子の第7の実施形態が示されている。図12による解決手段には2つのビーム分離光学素子166、168が含まれている。ビーム分離光学素子166、168は両方とも同じ形状のプリズムである。異なる形状のプリズムを用いることも可能である。
プリズム166、168は入射ビーム140の伝搬方向に対して直列に配置されている。両方のプリズムとも第1と第2の面170、172、174、176を含んでいる。両プリズム166、168の入射ビーム140の伝搬方向における第1の面170、174は入射面を形成し、プリズム166、168の第2の面172、176は射出面を形成している。第1のプリズム166の第1の入射面170と第2の射出面172は、互いに対して傾斜し、例えば60度といったくさび角γ1を形成している。第2のプリズム168の入射面174と射出面176も互いに対して傾斜し、本事例の場合くさび角γ1と同一のくさび角γ2を形成している。図12にはくさび角γ1及びγ2が示されている。
長軸Alと短軸Asを有し、アスペクト比の高い入射均質化ビーム140から再開すると、図12には短軸Asに沿ったビームプロフィールが示され、参照番号142で表示されている。短軸Asに沿ったビーム形状142は、本事例ではほぼ強度の一定した短軸Asの中心における均一部分と、ビーム140の均一部分の両側における不均一部分から構成さている。
本発明の役割は、均質化ビーム140の均一部分の両側に急な強度ランプを発生することにある。これは2つのプリズム166、168を用いてビーム140の不均一部分を空間的に分離することによって実現される。
図面の左側から右側に伝搬するビーム140が、部分的に第1のプリズム166の第1の面170に当たる。入射ビーム140は、空間的に2つのサブビーム144、146に分離される。第1のサブビーム144は第1のプリズム166の第1の面170で屈折する。第2のサブビーム146は第1のプリズム166の第1の面170に当たらない。この第2のサブビーム146は入射ビーム140の主方向に沿って伝搬する。
エッジ178が鋭ければ鋭いほど、入射ビーム140の分離部分、すなわち、第1の屈折サブビーム144と第2の妨害されないサブビーム146のそれぞれの側における強度ランプの勾配が急になる。従って、本発明に従って入射光ビームを空間的に分離するエッジ178は、20μm/mより鋭い縁又はエッジの尖鋭度を有している。これは、とりわけエッジ178を形成する領域において第1と第2の面170、172にラッピング及び/又はポリッシングを施すことによって実現可能である。
図面の右側に伝搬すると、第2のサブビームは第2のプリズム168の第1の面174に当たる。第2のサブビーム146は、この面174において屈折し、屈折サブビーム158を形成する。屈折サブビームは、第2のプリズム168の第2の面176においてもう一度屈折し、2回屈折した第2のサブビーム160を形成する。このサブビーム160は、図12に概略が例示され、参照番号162で表示された短軸に沿ったビームプロフィールを備えている。
第1のプリズム166の第1の面170に当たる第1のサブビーム144は、第1の面171で屈折する。第1のプリズム166の第1の面170における残留反射を低減させるため、入射角εはブルースター角εpに等しくなるように選択するのが望ましい。屈折した第1のサブビーム144は、できるだけ吸収が少なくなるようにプリズム166を通って伝搬する。第1のサブビーム144が第2の面172に当たると、ビームは再び屈折して、ビーム148を形成する。図12によれば2回屈折した第1のサブビーム148の上部がプリズム168の第1の面174に当たる。2つの面174、176によって形成されるエッジ180によって、入射光サブビームと2回屈折したサブビーム148がさらに2つのサブビーム150、152に空間的に分離される。第1のサブビーム150の第1の部分は、いかなる物体にも妨げられることなくサブビーム148の主軸に沿って伝搬する。第1のサブビーム148の第2の部分152は、第2のプリズム168の第1の面174において屈折する。
エッジ180が鋭ければ鋭いほど、第1のサブビーム148の分離部分150、152における強度ランプが急峻になる。後述する要件を満たすため、第2のプリズム168の傾斜した第1と第2の面174、176によって形成されるエッジ180は、エッジ尖鋭度が20μ/m以下である。
第1のサブビームの第2の部分は、プリズム168の第1の面174で屈折して、ビーム152を形成する。残留屈折をできるだけ低減させるためには、第1の面174に当たるビーム148の入射角εはブルースター角εpに等しくなるのが望ましい。
ビームの屈折部分152は、プリズム168の第2の面176に当たり、それによって屈折して、図12に示すものに近い、参照番号156で示された短軸に沿った強度分布を有する2回屈折したビーム154を形成する。理想的な事例では、短軸Asに沿ったビームプロフィールの両側における強度ランプは回折が制限され、従って、2つのプリズム166、168のエッジ178、180の尖鋭度に強く左右される。
図7、9にそれぞれ示された先行例と同様、入射ビーム140に対して及び互いに対して、プリズム166、168の一方又は両方の入射角ε、傾斜角δ、及び/又は、位置x、y、zを調整するための調整装置を組み込むことが可能である。さらに、係員がビーム140及び/又は互いに対するプリズム166、168の調整を制御できるようにするため、図7、9に示すものと同様の監視システムを取り入れることも可能である。
有用なビーム154と有用でないビーム150、160は異なる方向に向けられる。有用ではないビーム160、150をビームダンプに導くことができ、例えばアモルファスシリコンを基板上に結晶化させるため、例えば縮小光学素子によって有用なビーム154だけをパネルに結像させることができるのが望ましい。
図13には、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための光学素子の第8の実施形態が示されている。やはり、照射線は、例えば波長が193nmのエキシマレーザのような高出力レーザによるレーザビーム182から発生する。照射線182は、上述のような、図13に参照番号200で示す短軸Asに沿ったビーム形状を備えている。均質化ビーム182は本事例ではロッドである第1のビーム分離素子204に送られる。ロッドは直方体に似ている。直方体204には、本事例では図面に垂直に(直交座標系におけるy方向に)配置された4つの面が含まれている。
均質化ビーム182がロッド204に当たると、隣接面208、210によって形成されたエッジ214によって、ビーム182は参照番号184、186で表示のサブビームに再分割される。第2のサブビーム184は利用されずに、ビームダンプに送られる。第1のサブビーム186は第1の面208で回折され、第2の面210で反射して、第2の面210に隣接した第3の面312に送られる。反射した第1のサブビーム188は第3の面212において屈折する。反射し屈折した第1のサブビーム190は、図面に対して同様の配向(関連面のy軸方向)をなすロッド形態の第2のビーム分離素子に導かれる。サブビーム190は第2のビーム分離素子206の第1の面216に当たる。2つの隣接面216、218によって形成されたエッジ115によって、入射する第1のサブビーム190が2つの部分192、194に再分割される。反射し屈折した第1のサブビーム190の第1の部分192は利用されずに、ビームダンプに導かれる。反射し屈折した第1のサブビームの第2の部分194は、第2のロッド206の第1の面216で屈折する。第2の部分194は、第2のビーム分離素子206の第2の面218に当たると、第2の面218に隣接した第3の面120の方向に反射する。反射ビーム196は、ロッド206の第3の面220でさらに屈折する。第1のサブビーム190のこの繰返し反射した第2の部分198は、所定の及び所望のビームプロフィール202を備えた有用なビームを構成する。
やはりロッド204、206のエッジ214、215の尖鋭度に従って、射出サブビーム198は、meanly回折が制限される短軸Asに沿ったビームプロフィールを備える。
ロッドの材料は溶融石英が望ましい。エッジ214、215をできるだけ鋭く製造できるようにするため、ロッド面のコーティングは利用されない。エッジは、隣接面208、210、及び、216、218にそれぞれポリッシング又はラッピングを施すことによって形成されるのが望ましい。
ビーム182、190の入射面208、216における残留反射をそれぞれ低減させるため、入射角ε1、ε2はできるだけブルースター角に近くなるように選択される。
上述のように、結像及び均質化光学素子によって、参照番号200で表示の短軸に沿ったビームプロフィールを備える照射線を発生させることが可能である。結果得られる有用なビーム198は、短軸方向においてアスペクト比が高く、エッジの鮮鋭な線ビームを生じさせるために縮小光学素子によって結像させることができる。こうした照射線は、レーザアニーリングによってa−Siから高質のp−Siを製造するのに利用可能である。
図14には、質の高い多結晶シリコン薄膜の製造にとって望ましい鮮鋭な照射線を発生する光学素子のもう1つの解決法が示されている。
既知タイプでプロフィール224を持つ均質化レーザビーム222が、溶融シリコン製の、図13に示すロッドと同様の配向を施されたロッドの第1の面244に送られる。均質化ビーム222は、ロッド236の第3の面244で反射されて、互いに隣接して配置された第1と第2の面240、242に導かれる。屈折ビーム244は、隣接面240、242で形成されたエッジ246によって2つのサブビームすなわち第1のサブビーム228と第2のサブビーム226に空間的に分離される。第1のサブビーム228は、第1のビーム分離素子236の第1の面240で反射し、第1のビーム分離素子236の第2の面242で屈折して、ビームダンプ(不図示)に導かれる。第2のサブビーム226は第1のビーム分離素子236の第2の面242で屈折し、第2のビーム分離素子238の第3の面254に送られる。第2のサブビーム226はこの面254で屈折し、第2のビーム分離素子238の第3の面254と対向する2つの面250、252に送られる。2つの隣接面250、252で形成されたエッジ248によって、入射光ビーム226は、さらなる2つのサブビームすなわち第1のサブビーム226の第1の部分230と第1のサブビーム226の第2の部分232に空間的に分離される。第1のサブビーム226の第1の部分230は第1の面250で反射し、ロッド238の第2の面252で屈折する。この部分230は有用ではなく、従ってビームダンプ(不図示)に送られる。第1のサブビーム226の第2の部分232は第2のビーム分離素子238の第2の面252で屈折する。第1のサブビーム226のこの第2の部分232は有用なビームを構成する。このビーム232を4:1の比で縮小して、アモルファスシリコン層で被覆されたパネルに送り、この材料を結晶化させることが可能である。
ロッド236、238の傾斜面すなわちロッド236、238の第3の面244と第3の面254における残留反射を低減させるため、傾斜角ε1、ε2すなわち入射ビーム222、226の伝搬方向と面244、254の法線ベクトルとの間の角度は、それぞれブルースター角εpに等しくなるのが望ましい。
本事例の場合、用いられないビーム228、230はビームダンプに送られる。それらは、入射ビーム222、226に対するロッド236、238の位置をそれぞれ監視するといった検出目的に用いることも可能である。入射ビーム222、226に対するロッド236、250の一方又は両方の位置をそれぞれ確認すると、所望の配向及び/又は位置を調整するため、ロッド236、250の一方又は両方を調整することが可能になる。本発明によれば、それぞれエッジ146、248。短軸プロフィール255に沿った強度ランプの険しさ又は急峻さは、エッジの尖鋭度に大きく左右される。エッジ246、248を形成するそれぞれの面240、242、250、252にラッピング又はポリッシングを施すことによって、20μm/m以下のエッジ尖鋭度を実現することが可能である。
図15には、本発明による、やはり2つのロッド272、274に基づく光学素子の第10の実施形態が示されている。
短軸に沿った上述のタイプとプロフィール258を持った均質化ビーム256が、第1のビーム分離素子272すなわち前述のロッド272の第3の面280に送られる。完全ビームが第3の面280で屈折し、対向する第1と第2の面276、278に導かれる。隣接する第1と第2の面276、278で形成されるエッジ282によって、屈折ビーム280が2つのサブビーム260、262に分離される。第1のサブビーム260すなわち均質化ビーム256の有用ではない部分が、第1の面276で反射し、第2の面278で屈折して、ビームダンプ(不図示)に送られる。残りの第2のサブビーム262は第2の面278で屈折し、第2のロッド276に送られる。90度の二面角γを囲む2つの隣接面284、286で形成されるエッジ219によって、第2のサブビーム262はさらに2つのサブビーム264、266に分離される。第1のサブビーム262の第1の部分264すなわち入射ビーム256のもう1つの有用ではない部分が、従ってビームダンプに送られる。第1のサブビーム262の第2の部分266は、第2のビーム分離素子274の第2の面268で屈折する。屈折ビームは、第2のビーム分離素子274の第1の面284で反射し、さらに伝搬すると、第2のビーム分離素子274の第3の面288で屈折して、短軸に沿った所望のビームプロフィール270を備える、入射ビーム256の有用な部分268を形成する。
ロッド272、274の製造に用いられる材料、ビーム265、262に対するロッド272、274の配向、及び、ビーム256の分離部分又は非分離部分の調整、監視、結像の可能性については、上述の例を考慮に入れることが可能である。
図16には、本発明による光学素子の第11の実施形態が示されている。前に示した短軸に沿ったビーム形状を備える有用なビームの分離は、2つのロッド308、310を含むもう1つの構成に基づいている。
既知タイプと形状294を持つ均質化ビーム292が第1のビーム分離素子308の第3の面に送られる。均質化ビーム292は、第1のビーム分離素子308の第3の面316において全体として屈折する。図15に示す例と同様、屈折ビーム292は2つの隣接面312、314によって形成されたエッジ380で2つのサブビーム294、296に分離される。第1のサブビーム294は、第1の面312で反射し、第2の面314で屈折して、第2のビーム分離素子310の第1の面320に送られ、第1の面320で屈折して、第3の面324に送られ、そこで屈折して、ビームダンプ(不図示)に送ることが可能な有用ではないビーム304を形成する。第2のサブビーム296は、第1のビーム分離素子308の第2の面314で屈折し、第2のビーム分離素子310に送られる。第2のビーム分離素子310の2つの隣接面320、322で形成されたエッジ326によって、ビーム296は2つのさらなるサブビーム298、300に分離される。第2のサブビーム296の第1の部分298は、第2のビーム分離素子の第1の面320で屈折し、引き続き第2のビーム分離素子310の第2の面322で反射する。第2のサブビーム296の第1の部分298の後続伝搬方向において、第1の部分298は第2のビーム分離素子310の第3の面324で屈折して、やはりビームダンプに送られるもう1つの有用ではないビーム306を形成する。
第2のサブビーム296の第2の部分300は、図16に示す所望のビームプロフィール302を備えた有用なビームを形成する。
上述の例と同様、図16による実施形態はパネル上のアモルファスシリコン層を結晶化させるためのレーザアニーリング装置に実装することが可能である。この機能に要求されるのは、20μm/mより鋭い、上述と同じように再現可能なエッジ尖鋭度の鋭いエッジ318、326である。
図17には、本発明による光学装置の第12の実施形態が示されている。
図12〜16による光学構成からはずれて、入射光ビームの残留部分は、図17に示す実施形態によるビーム分離光学素子の1つを通過した後、遮断されない。入射ビームの有用ではない部分が有用な部分から別個に分離される。
図17による光学装置は、ロッド484、492の形態をなす2つのビーム分離光学素子に基づくものである。既知タイプの入射均質化ビーム466、すなわち、長軸Al及び短軸Asと図17に参照番号468で表示の短軸Asに沿ったビームプロフィールを備える照射線が、短軸Asに沿った両端でロッド484、492の第1の面486、494に当たる。下記において第2のサブビーム472及び第3のサブビーム474と呼ばれるこれら有用ではないビーム部分が、入射均質化ビーム466の有用な部分である第1のサブビーム470から分離される。分離は、それぞれロッド484、492の二面角をなす第1と第2の面486と488及び494と496で形成されるそれぞれのエッジ472、474によって実施される。第2と第3のサブビーム472、474は、2つのロッド484、492の第1の面486、494で屈折し、引き続き第2の面488、496で反射して、サブビーム476、480を形成し、ロッド484、492の第3の面490、498で少なくとも屈折して、ビーム478、482を生じる。これらのサブビーム478、482はビームダンプに送られる。残留反射をできるだけ低減させるためには、2つのロッド484、492の第1の面486、494に対する入射ビーム466の傾斜角ε1、ε2がブルースター角εpに等しくなるのが望ましい。
ロッドに選択されるのが望ましい材料は、上記で示された例と同様、溶融石英である。しかしながら、例えばフッ化カルシウム又は光学ガラスのような任意の他の透明な材料を用いることも可能である。参照番号500で表示の線ビームの短軸幅の両側に所望の急峻な強度ランプをもたらす要因となるエッジ472、474が、少なくとも一方が20μm/m以下のエッジ尖鋭度になるように本発明に従って準備される。これは、上述の教示に従い、エッジを形成する隣接面にラッピング又はポリッシングを施すことによって実現することが可能である。
ここで、傾斜角調整装置、位置調整装置、強度監視装置、任意のビーム調整装置といった上記例に関連して解説の任意の付加装置を導入することができるのは明らかである。
図18には、本発明に従ってパネル上に鮮鋭な照射線を発生する光学装置の第13の実施形態が示されている。
ここに示すシステムには、入射ビーム328の伝搬方向に対して直列に配置された直方体の2つの板が含まれている。既知タイプと形状330の入射ビーム328が第1の板346の第1の面352に当たる。入射ビーム328は第1の面352で屈折する。図18に示すビーム328の上部は、第3の面352に隣接した第1の面348に当たり、一方、入射し反射したビーム328の残りの下部は、第3の面352に対して平行な板346の第2の面350に当たる。
第1と第2の面348、350の角配置のため、入射ビーム328は、2つの隣接面348、350によって形成されたエッジ354で分離される。ビーム328の上部は、第1の面348で反射して、上方ビーム332を形成する。上方ビーム332は、引き続き第2の面350で屈折して、サブビーム340を形成する。サブビーム340は、さらにビームダンプ(不図示)に導かれる。残りの主ビームは板346の第2の面350で屈折して、第2のサブビーム334を形成する。この第2のサブビーム334は、第2の板356に送られる。サブビーム334の下部は第2の面360に導かれる。第2のサブビーム334の中心部分358は、第2の面360に対して角配置をなす板356の第1の面358に当たる。隣接する第1と第2の面358、360で形成されたエッジ364によって、入射サブビーム334が、さらに2つのサブビームすなわち第2のサブビーム334の第1の部分336と第2のサブビーム334の第2の部分338に分離される。第1の部分336は第2の板356の第2の面360で反射し、不図示のビームダンプに導かれるが、第2の部分338は第1の面358で屈折する。第2の部分338が第1の面358に平行に配置された第3の面362に当たると、この第2の部分338は屈折し、質の高いp−Siの製造にとって望ましいビーム形状344のビーム342を形成する。
図19には、本発明による光学装置の第14の実施形態が示されている。
短軸Asに沿った周知のタイプと形状392の均質化ビーム93がミラー422の反射面426に送られる。ビーム319は、短軸Asの方向におけるその全範囲が反射面426に当たるわけではない。ビーム390の望ましくない上部394は、ミラー422を通過し、変化することなく伝搬する。この部分394はビームダンプ(不図示)に導かれる。下方サブビームは2つの直交するように配置された隣接面426、428で形成されたミラー422のエッジ430によって分離される。入射ビーム390のこの主部は、第1の面426で反射して、第2のサブビーム396を形成する。第2のサブビーム396の不均一部分は第2のミラー424の第1の面432に導かれるが、第2のサブビーム396の均質部分は、第2の面434に当たり、第1の面432に対して直角をなす。従って、2つの隣接面432、434で形成されたエッジ436によって両方の部分398、400が空間的に分離される。第2のサブビーム396の第1の部分398は、所望のビーム形状420を備えているが、第2の部分400は、例えばミラー424(不図示)によって吸収されるか又は反射され(図19に示すように)、(第1のサブビーム394と同様に)ビームダンプ(不図示)に導かれる。
線幅すなわち短軸に沿ったプロフィール420の範囲は、ミラー422、424の一方又は両方を互いに対してシフトすることによって調整できるという点については言及する価値がある。
図20には、本発明による光学装置の第15の実施形態が示されている。所定の形状とタイプ(図20には、やはり短軸に沿ったビーム形状が示され、参照番号440で表示されている)の均質化ビーム438がゼロではない入射角εでミラー462に導かれる。有用ではないビームの上部は、ビーム分離素子450の第1の面452に当たる。残りのビームはミラー462の反射面464に当たる。従って、ビーム分離素子450の第1の面452と第2の面454で形成されるエッジ458によって、入射ビーム438が2つのサブビーム440、442に空間的に分離される。第1のサブビーム442はミラー462の反射面464でビーム分離素子450の方向に反射されるが、第2のサブビーム444は、ビーム分離素子450の材料及び/又はビーム分離素子450の第1の面452に対する入射ビーム438の入射角に応じて、ビーム分離素子450から吸収されるか又はミラー462の方向に反射される可能性がある。
第1のサブビームの望ましくない不均一部分はビーム分離素子450の第2の面454に当たるが、ここでは第1のサブビーム442の第1の部分446と称するビームの主部はビーム分離素子450を通過する。従って、2つの隣接面454、456で形成されたエッジ460によって、サブビーム442は、さらに2つのサブビームすなわち第1のサブビーム442の第1と第2の部分446、448に分離される。第1の部分446はビーム分離素子450によって吸収されるか又は反射されるが、第1のサブビーム442の第1の部分446は、光によって誘発されるアモルファスシリコンフィルムの結晶化による多結晶シリコンの製造に用いることが可能な所望のビームを構成する。留意すべきは、ミラー462と入射ビーム438に対してビーム分離素子450をシフトするだけで(例えば、図20に示す矢印で表示のように)、入射ビーム438の遮断される部分、及び、例えば、さらに光によって誘発される結晶化に用いられることになるビームを形成することが可能なビーム部分の調整が可能になるという点である。
上記で示された例と同様に、エッジ458、460によって利用されるビーム446のビームプロフィールがはっきりと決定される。すなわち、エッジ458、460が鋭ければ鋭いほど、ビームプロフィールの片側又は両側に生じるランプが急峻になる。従って、本発明によれば、エッジの縁の尖鋭度は20μm/mか又はそれより鋭いことになる。この場合も、面452、454、456に対するラッピング又はポリッシングがこうした縁の尖鋭度を得るための方法になる。
図21には、本発明による光学装置の第16の実施形態が示されている。この構成は、図9に示すものと極めてよく似ている。平面96を備えたミラー92の代わりに、回折格子522を備えた光学素子514が用いられる。短軸504に沿った上述タイプと形状の均質化ビーム502が、回折格子522を備えた光学素子514の面に導かれる。回折格子522を備えた面と対応する隣接面518、520のいずれかで形成される2つのエッジ524、526によって、ビーム502の不均一部分が所望の均一部分から空間的に分離される。ビーム502の均一部分は、回折格子522で回折し、第2のサブビーム508を形成する。回折格子522は、屈折して一次サブビームを形成するように最適化されている。この場合入射角εと射出角βは異なっている。これによって、ビームは1次元において縮小されることになる。回折格子の寸法は、回折によって生じる発散が入射ビームの発散より小さくなるように決定しなければならない。光学素子514を回転させることによって、射出ビームの幅を調整することが可能である。従って、回折格子はパネル(ここでは不図示)における線幅の調整が可能な線ビームを実現するための優れた解決法である。図9に示すミラーによる解決法に比べると、ビーム幅が変化しても総パワーが減少することはない。
本発明の原理を明らかにするため、本発明による入射光ビームの照射フィールドを制限するための吸収タイプのビーム分離光学素子を含む、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための光学装置に関する第1の実施形態の直交座標のx−z面における断面を示した図である。 ビーム分離光学素子のエッジがy方向においてかなり湾曲している図1によるビーム分離素子のx−y面における断面を示した図である。 ビーム分離光学素子のエッジがy方向においてかなりの残留誤差(例えばパワーy誤差を引いた後に生じる)を有している図1によるビーム分離素子のx−y面における断面を示した図である。 本発明の原理を明らかにするため、本発明による入射光ビームの照射フィールドを制限するための反射タイプのビーム分離光学素子を含む、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための光学装置に関する第2の実施形態の概略を示した図である。 本発明の原理を明らかにするため、本発明による入射光ビームの照射フィールドを制限するための屈折タイプのビーム分離光学素子を含む、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための光学装置に関する第3の実施形態の概略を示した図である。 本発明の原理を明らかにするため、本発明による入射光ビームの照射フィールドを制限するための屈折タイプのもう1つのビーム分離光学素子を含む、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための光学装置に関する第4の実施形態の概略を示した図である。 いわゆるビーム短軸を発生するためのビーム光路を例示する、基板上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置に関する第5の実施形態の概略を示した図である。 入射ビームに対する吸収タイプのビーム分離光学素子の配向を例示する、図7による光学装置の構成部品である吸収タイプのビーム分離光学素子を大比率で示した図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための本発明による反射タイプのビーム分離光学素子を含む、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための光学装置に関する第6の実施形態を示した図である。 反射タイプのビーム分離光学素子の位置及び/又は変形を調整することが可能ないくつかのアクチュエータを含む、図9に示す反射タイプのビーム分離光学素子の長軸方向における断面図である。 a)図9による光学装置の一部である光検出器によって測定されるx−y面における強度分布を示す図と、b)A−Aに沿った図11a)による強度分布の断面を示す図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための本発明による屈折タイプのビーム分離光学素子を2つ含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための光学装置の第7の実施形態の概略図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための本発明による屈折タイプのビーム分離光学素子を2つ含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置の第8の実施形態の概略図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための本発明による屈折タイプのビーム分離光学素子を2つ含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置の第9の実施形態の概略図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための本発明による屈折タイプのビーム分離光学素子を2つ含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置の第10の実施形態の概略図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための本発明による屈折タイプのビーム分離光学素子を2つ含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置の第11の実施形態の概略図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための本発明による屈折タイプのビーム分離光学素子を2つ含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置の第12の実施形態の概略図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための本発明による屈折タイプのビーム分離光学素子を1つ含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置の第13の実施形態の概略図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための屈折タイプのビーム分離光学素子を2つ含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置の第14の実施形態の概略図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するために吸収タイプのビーム分離光学素子(上部#450は反射タイプとすることも可能である)と1つのミラーを含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置の第15の実施形態の概略図である。 入射光ビームの照射フィールドを制限するための本発明による回折タイプのビーム分離光学素子を含んでいる、パネル上に鮮鋭な照射線を発生するための本発明による光学装置の第16の実施形態の概略図である。

Claims (73)

  1. 入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子であって、
    ある角度を囲んで、エッジを形成する第1の面と第2の面が含まれており、
    前記エッジが前記入射光ビームを少なくとも2つのサブビームに空間的に分離し、所定の形状からの偏差が長さ1mにつき20μm以下であることを特徴とする、
    ビーム分離光学素子。
  2. 入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子であって、
    ある角度を囲んで、エッジを形成する第1の面と第2の面が含まれており、前記面の少なくとも一方がラッピング及び/又はポリッシングによって製作されており、
    前記エッジによって、前記入射光ビームが少なくとも2つのサブビームに空間的に分離されることを特徴とする、
    ビーム分離光学素子。
  3. 前記エッジが直線状又は円形又は楕円形に延びていることを特徴とする請求項1に記載のビーム分離光学素子。
  4. 前記第1の面及び/又は前記第2の面が所定の形状を備えることを特徴とする請求項1に記載のビーム分離光学素子。
  5. 前記形状が湾曲しているか又は曲がっているか又は平面状であることを特徴とする請求項4に記載のビーム分離光学素子。
  6. さらに、
    もう1つの第1の面ともう1つの第2の面が含まれており、前記もう1つの第1の面と前記もう1つの第2の面が二面角を囲んで、もう1つのエッジを形成し、
    前記もう1つのエッジが、前記入射光ビームが少なくとも2つのサブビームに空間的に分離し、所定の形状からの偏差が長さ1mにつき20μm以下であることを特徴とする、
    ビーム分離光学素子。
  7. 前記エッジと前記もう1つのエッジが平行に延びて、スリットを形成することを特徴とする請求項6に記載のビーム分離光学素子。
  8. さらに、前記ビーム分離光学素子の変形を補正するための変形補正装置が含まれることを特徴とする請求項1に記載のビーム分離光学素子。
  9. さらに、所定のやり方で前記ビーム分離素子の形状を調整するための形状調整装置が含まれることを特徴とする請求項1に記載のビーム分離光学素子。
  10. 入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子であって、
    ある角度を囲んで、エッジを形成する第1の面と第2の面が含まれており、
    前記エッジが、前記入射光ビームの少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを吸収することによって、前記入射光ビームを前記少なくとも2つのサブビームに空間的に分離し、所定の形状からの偏差が長さ1mにつき20μm以下であることを特徴とする、
    ビーム分離光学素子。
  11. 前記ビーム分離素子が100W/mKを超える熱伝導率の材料で製造されていることを特徴とする請求項10に記載のビーム分離光学素子。
  12. 前記ビーム分離素子が5×10-6-1未満の熱膨張率の材料で製造されていることを特徴とする請求項10に記載のビーム分離光学素子。
  13. 前記材料にセラミック材料が含まれることを特徴とする請求項10に記載のビーム分離光学素子。
  14. 前記第1の面又は前記第2の面の少なくとも一方が反射防止コーティングで被覆されていることを特徴とする請求項10に記載のビーム分離光学素子。
  15. さらに前記ビーム分離素子を冷却するための冷却装置が含まれることを特徴とする請求項10に記載のビーム分離光学素子。
  16. 入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子であって、
    ある角度を囲んで、エッジを形成する第1の面と第2の面が含まれており、
    前記エッジが、前記入射光の少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを屈折させることによって、前記入射光ビームを前記少なくとも2つのサブビームに空間的に分離し、所定の形状からの偏差が長さ1mにつき20μm以下であることを特徴とする、
    ビーム分離光学素子。
  17. 前記ビーム分離素子が結晶材料製であることを特徴とする請求項16に記載のビーム分離光学素子。
  18. 前記材料にフッ化カルシウム(CaF2)、フッ化マグネシウム(MgF2)、フッ化バリウム(BaF2)、サファイア、又は、石英が含まれることを特徴とする請求項17に記載のビーム分離光学素子。
  19. 前記ビーム分離素子が透明材料又はガラス状材料で製造されていることを特徴とする請求項16に記載のビーム分離光学素子。
  20. 前記材料が光学ガラスであることを特徴とする請求項19に記載のビーム分離光学素子。
  21. 前記ビーム分離素子がセラミック材料製であることを特徴とする請求項16に記載のビーム分離光学素子。
  22. 前記材料に、炭化珪素(SiC)、窒化珪素(Si34)、窒化アルミニウム(Al23)、又は、臭化ジルコニウム(ZrBr2)が含まれることを特徴とする請求項21に記載のビーム分離光学素子。
  23. 前記屈折したサブビームが前記ビーム分離素子にそのエネルギの1%未満を蓄積することを特徴とする請求項16に記載のビーム分離光学素子。
  24. 入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子であって、
    ある角度を囲んで、エッジを形成する第1の面と第2の面が含まれており、
    前記エッジが、前記入射光の少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを反射させることによって、前記入射光ビームを前記少なくとも2つのサブビームに空間的に分離し、所定の形状からの偏差が長さ1mにつき20μm以下であることを特徴とする、
    ビーム分離光学素子。
  25. 前記ビーム分離素子が結晶材料製であることを特徴とする請求項24に記載のビーム分離光学素子。
  26. 前記材料に、フッ化マグネシウム(MgF2)、フッ化バリウム(BaF2)、サファイア、石英、セレン化亜鉛(ZnSe)、又は、シリコン(Si)が含まれることを特徴とする請求項25に記載のビーム分離光学素子。
  27. 前記ビーム分離素子が透明材料又はガラス状材料で製造されていることを特徴とする請求項24に記載のビーム分離光学素子。
  28. 前記材料が光学ガラスであることを特徴とする請求項27に記載のビーム分離光学素子。
  29. 前記ビーム分離素子がセラミック材料製であることを特徴とする請求項24に記載のビーム分離光学素子。
  30. 前記材料に、炭化珪素(SiC)、窒化珪素(Si34)、窒化アルミニウム(Al23)、又は、臭化ジルコニウム(ZrBr2)が含まれることを特徴とする請求項29に記載のビーム分離光学素子。
  31. 前記ビーム分離素子に均一な厚さの反射鏡が含まれることを特徴とする請求項24に記載のビーム分離光学素子。
  32. 前記反射鏡が前面と底面を備えたガラス板であり、前記底面がアクティブミラーを形成することを特徴とする請求項31に記載のビーム分離光学素子。
  33. 前記ビーム分離素子に、その面に反射コーティングを施すことなく、前記サブビームの1つを反射する反射プリズムが含まれることを特徴とする請求項24に記載のビーム分離光学素子。
  34. 前記ビーム分離素子にブレードが含まれることを特徴とする請求項24に記載のビーム分離光学素子。
  35. 入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子であって、
    ある角度を囲んで、エッジを形成する第1の面と第2の面が含まれており、
    前記エッジが、前記入射光の少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを回折させることによって、前記入射光ビームを前記少なくとも2つのサブビームに空間的に分離し、所定の形状からの偏差が長さ1mにつき20μm以下であることを特徴とする、
    ビーム分離光学素子。
  36. 前記ビーム分離素子が結晶材料製であることを特徴とする請求項35に記載のビーム分離光学素子。
  37. 前記材料に、フッ化マグネシウム(MgF2)、フッ化バリウム(BaF2)、サファイア、石英、セレン化亜鉛(ZnSe)、又は、シリコン(Si)が含まれることを特徴とする請求項36に記載のビーム分離光学素子。
  38. 前記ビーム分離素子が透明材料又はガラス状材料で製造されていることを特徴とする請求項35に記載のビーム分離光学素子。
  39. 前記材料が光学ガラスであることを特徴とする請求項38に記載のビーム分離光学素子。
  40. 前記ビーム分離素子がセラミック材料製であることを特徴とする請求項35に記載のビーム分離光学素子。
  41. 前記材料に、炭化珪素(SiC)、窒化珪素(Si34)、窒化アルミニウム(Al23)、又は、臭化ジルコニウム(ZrBr2)が含まれることを特徴とする請求項40に記載のビーム分離光学素子。
  42. さらに回折格子が含まれることを特徴とする請求項35に記載のビーム分離光学素子。
  43. 前記回折格子が反射鏡の面に配置されることを特徴とする請求項42に記載のビーム分離光学素子。
  44. 前記回折格子が、回折によって所定の次数のサブビームを形成するように最適化されていることを特徴とする請求項42に記載のビーム分離光学素子。
  45. 前記次数が一次又は二次であることを特徴とする請求項44に記載のビーム分離光学素子。
  46. 高出力レーザによって放出されるレーザビームから生じ、長軸と短軸を備えた断面を有する鮮鋭な照射線を、パネル上に発生させるための光学装置であって、
    入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子が含まれており、前記ビーム分離光学素子に、
    ある角度を囲んで、エッジを形成する第1の面と第2の面が含まれており、前記エッジが前記入射光ビームを少なくとも2つのサブビームに空間的に分離し、前記エッジが所定の形状からの偏差が長さ1mにつき20μm以下であり、
    前記エッジが前記レーザビームによって照射され、前記短軸の少なくとも1つの方向において前記レーザビームを空間的に制限することを特徴とする、
    光学装置。
  47. 前記エッジが直線形状を有していることを特徴とする請求項46に記載の光学装置。
  48. 前記第1の面と前記第2の面の一方が入射面を形成し、前記入射面の法線ベクトルと前記ビームの伝搬方向が入射角を形成することを特徴とする請求項46に記載の光学装置。
  49. 前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを吸収することによって実施されるか、又は、前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを屈折させることによって実施され、前記入射角がブルースター角か、又は、ブルースター角からのずれが5度以下又は最も望ましいのは2度以下の角度であることを特徴とする請求項48に記載の光学装置。
  50. 前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを反射することによって実施されるか、又は、前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを回折させることによって実施され、前記入射角が80度に近いか、又は、80度からのずれが9度以下又は望ましいのは5度以下の角度であることを特徴とする請求項48に記載の光学装置。
  51. さらに、前記入射角を所定の値に調整するための入射角調整装置が含まれることを特徴とする請求項48に記載の光学装置。
  52. 前記入射角の前記所定の値がブルースター角であることを特徴とする請求項51に記載の光学装置。
  53. 前記入射ビームの前記長軸と前記ビーム分離光学素子の前記直線状エッジが前記入射ビームの伝搬方向に対して垂直な平面において傾斜角を形成し、前記レーザアニーリング装置に、さらに傾斜角を所定の値に調整するための傾斜角調整装置が含まれることを特徴とする請求項46に記載の光学装置。
  54. 前記傾斜角の前記所定の値が0度であることを特徴とする請求項53に記載の光学装置。
  55. さらに、前記ビーム分離光学素子の前記エッジ近くにおける前記入射光ビームの強度を監視するための強度監視装置と、前記強度監視装置によって監視される強度に応じて前記調整による前記傾斜角の調整を制御するための制御装置が含まれることを特徴とする請求項54に記載の光学装置。
  56. さらに、前記短軸の方向において前記ビーム分離素子を調整するための及び/又は前記長軸の方向において前記ビーム分離素子を調整するための位置調整装置が含まれることを特徴とする請求項46に記載の光学装置。
  57. 前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを屈折させることによって実施されるか、又は、前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを反射させることによって実施されるか、又は、前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを回折させることによって実施され、前記レーザアニーリング装置にさらに前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを処理するためのビームダンプが含まれることを特徴とする請求項46に記載の光学装置。
  58. 前記ビーム分離光学素子に、さらに、
    もう1つの第1の面ともう1つの第2の面が含まれており、前記もう1つの第1の面と前記もう1つの第2の面がもう1つの二面角を囲んで、もう1つのエッジを形成し、
    前記もう1つのエッジによって、前記入射光ビームが少なくとももう2つのサブビームに空間的に分離され、前記もう1つのエッジが直線形状を有し、前記もう1つのエッジが前記レーザビームによって照射され、前記短軸のもう1つの方向において前記レーザビームを空間的に制限することを特徴とする、
    請求項46に記載の光学装置。
  59. さらにもう1つのビーム分離光学素子が含まれており、前記もう1つのビーム分離光学素子に、
    もう1つの第1の面ともう1つの第2の面が含まれており、前記もう1つの第1の面と前記もう1つの第2の面がもう1つの二面角を囲んで、もう1つのエッジを形成し、
    前記もう1つのエッジによって、前記入射光ビームが少なくとももう2つのサブビームに空間的に分離され、前記もう1つのエッジが直線形状を有し、前記もう1つのエッジが前記レーザビームによって照射され、前記短軸のもう1つの方向において前記レーザビームを空間的に制限することを特徴とする、
    請求項46に記載の光学装置。
  60. パネル上のアモルファスシリコン層を結晶化させるためのレーザアニーリング装置であって、
    高出力レーザによって放出されるレーザビームから生じ、長軸と短軸を備えた断面を有する鮮鋭な照射線を、前記パネル上に発生するための光学装置が含まれており、前記光学装置に、
    入射光ビームの照射フィールドを制限するためのビーム分離光学素子が含まれ、前記ビーム分離光学素子に、
    二面角を囲んで、エッジを形成する第1の面と第2の面が含まれ、前記エッジが前記入射光ビームを少なくとも2つのサブビームに空間的に分離し、前記エッジが長さ1mにつき20μm以下のエッジ尖鋭度を有しており、
    前記エッジが前記レーザビームによって照射され、前記短軸の少なくとも1つの方向において前記レーザビームを空間的に制限することを特徴とする、
    レーザアニーリング装置。
  61. 前記エッジが直線形状を有することを特徴とする請求項60に記載のレーザアニーリング装置。
  62. 前記第1の面又は前記第2の面の一方が入射面を形成し、前記入射面の法線ベクトルと前記ビームの伝搬方向が入射角を形成することを特徴とする請求項59に記載のレーザアニーリング装置。
  63. 前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを吸収することによって実施されるか、又は、前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを屈折させることによって実施され、前記入射角がブルースター角か、又は、ブルースター角からのずれが5度以下又は最も望ましいのは2度以下の角度であることを特徴とする請求項60に記載のレーザアニーリング装置。
  64. 前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを反射することによって実施されるか、又は、前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを回折させることによって実施され、前記入射角が80度に近いか、又は、80度からのずれが9度以下又は望ましいのは5度以下の角度であることを特徴とする請求項60に記載のレーザアニーリング装置。
  65. さらに、前記入射角を所定の値に調整するための入射角調整装置が含まれることを特徴とする請求項60に記載のレーザアニーリング装置。
  66. 前記入射角の前記所定の値がブルースター角であることを特徴とする請求項65に記載のレーザアニーリング装置。
  67. 前記入射ビームの前記長軸と前記ビーム分離光学素子の前記直線状エッジが前記入射ビームの伝搬方向に対して垂直な平面において傾斜角を形成し、前記レーザアニーリング装置に、さらに傾斜角を所定の値に調整するための傾斜角調整装置が含まれることを特徴とする請求項60に記載のレーザアニーリング装置。
  68. 前記傾斜角の前記所定の値が0度であることを特徴とする請求項67に記載のレーザアニーリング装置。
  69. さらに、前記ビーム分離光学素子の前記エッジ近くにおける前記入射光ビームの強度を監視するための強度監視装置と、前記強度監視装置によって監視される強度に応じて前記調整による前記傾斜角の調整を制御するための制御装置とが含まれることを特徴とする請求項68に記載のレーザアニーリング装置。
  70. さらに、前記短軸の方向において前記ビーム分離素子を調整するための及び/又は前記長軸の方向において前記ビーム分離素子を調整するための位置調整装置が含まれることを特徴とする請求項60に記載のレーザアニーリング装置。
  71. 前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを屈折させることによって実施されるか、又は、前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを反射させることによって実施されるか、又は、前記分離が前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを回折させることによって実施され、前記レーザアニーリング装置にさらに前記少なくとも2つのサブビームの少なくとも1つを処理するためのビームダンプが含まれることを特徴とする請求項59に記載のレーザアニーリング装置。
  72. 前記ビーム分離光学素子に、さらに、
    もう1つの第1の面ともう1つの第2の面が含まれており、前記もう1つの第1の面と前記もう1つの第2の面がもう1つの二面角を囲んで、もう1つのエッジを形成し、
    前記もう1つのエッジによって、前記入射光ビームが少なくとももう2つのサブビームに空間的に分離され、前記もう1つのエッジが直線形状を有し、前記もう1つのエッジが前記レーザビームによって照射され、前記短軸のもう1つの方向において前記レーザビームを空間的に制限することを特徴とする、
    請求項59に記載のレーザアニーリング装置。
  73. さらにもう1つのビーム分離光学素子が含まれ、前記もう1つのビーム分離光学素子に、
    もう1つの第1の面ともう1つの第2の面が含まれており、前記もう1つの第1の面と前記もう1つの第2の面がもう1つの二面角を囲んで、もう1つのエッジを形成し、
    前記もう1つのエッジによって、前記入射光ビームが少なくとももう2つのサブビームに空間的に分離され、前記もう1つのエッジが直線形状を有し、前記もう1つのエッジが前記レーザビームによって照射され、前記短軸のもう1つの方向において前記レーザビームを空間的に制限することを特徴とする、
    請求項59に記載のレーザアニーリング装置。
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