JP2009512428A - 有機化合物 - Google Patents

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Abstract

ヒトカテプシンC遺伝子またはその遺伝子産物の活性を調節する、粘膜過分泌阻害に使用するのに好適な物質の同定法。当該方法は、候補物質をヒトカテプシンC遺伝子またはその遺伝子産物と組み合わせ、遺伝子またはその遺伝子産物の活性に対する候補物質の効果を測定することを含む。

Description

本発明は、カテプシンCの活性を調節する物質または薬剤の同定、および異常な粘膜分泌に関連する疾患、とりわけ慢性閉塞性肺疾患および喘息のような呼吸系の炎症性または閉塞性疾患の処置における前記物質の使用に関する。
粘膜過分泌は慢性閉塞性肺疾患(COPD)および喘息を有する患者に見られる状態であり、気道の過剰な粘膜分泌に関連する。これはまた、粘液腺の形成、感染の受容性の増大、肺機能の低下、疾病率および死亡率が含まれ得る。喘息患者に見られる粘膜の「連結」よりもむしろ気道内腔に十分に粘膜が放出されるCOPDにおいてとりわけ問題である。
現在、COPDにおける粘膜過分泌を明らかに減少させる治療アプローチは存在しない。したがって、粘膜過分泌を阻害する薬剤の開発が必要とされている。
粘膜は重度に糖化されたアポプロテインを含んでおり、杯細胞の分泌顆粒に包まれている。杯細胞ムチンはCOPDおよび喘息における粘膜関連気道閉塞において重要であると考えられている:Jackson AD(2001) Trends in Pharmacological Sciences 22:39-45; Rogers DF(2004) Current Opinion in Pharmacology 4:241-250; Kim S and Nadel JA(2004) Treatment in Respiratory Medicine 3:147-159]。
カテプシンC(CTSC)調節剤が杯細胞からの粘膜の分泌を阻害し、そしてそれ自体が粘膜過分泌の処置に有用であると、本発明によって提案する。事実、カテプシンCが好中球およびマスト細胞におけるセリンプロテアーゼの活性化に関与しているため、CTSC阻害剤は呼吸器疾患における粘膜調節剤および抗炎症剤としての2つの効果を有し得る。
本発明はしたがって、かかる疾患の治療ターゲットとしてのCTSC遺伝子および遺伝子産物、そしてCTSCまたはCTSC遺伝子産物の活性を刺激または阻害するCTSC調節剤、すなわちペプチド、ペプチド模倣物、小分子もしくは他の薬剤を含む候補化合物または薬剤であって、COPDおよび喘息のような呼吸系の炎症性または閉塞性疾患に関連する粘膜過分泌を阻害するのに治療的に有用であり得るものを同定するためのアッセイを提供する。
第1の局面において本発明は、ヒトカテプシンC遺伝子またはその遺伝子産物の活性を調節する、粘膜過分泌阻害に使用するのに好適な物質の同定法であって、候補物質を当該遺伝子またはその遺伝子産物と組み合わせ、遺伝子またはその遺伝子産物の活性に対する候補物質の効果を測定することを含んでなる方法に関する。
好ましくは前記遺伝子またはその遺伝子産物の活性に対する候補物質の効果を、ヒト気管支上皮細胞における杯細胞の形成によって測定する。
第2の局面において本発明は、ヒトカテプシンC遺伝子またはその遺伝子産物を阻害する化合物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物に関する。
第3の局面において本発明は、ヒト組織における粘膜過分泌阻害用医薬の製造のための、ヒトカテプシンC遺伝子によってコード化されるポリペプチドと免疫反応性である抗体、ポリペプチドをコード化するヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと相補的なヌクレオチド配列を含んでなるアンチセンスオリゴヌクレオチド(例えばsiRNA)、またはポリヌクレオチドの少なくとも15連続ヌクレオチドを含むポリヌクレオチドプローブの使用に関する。
第4の局面において本発明は、呼吸系の炎症性または閉塞性疾患の処置用医薬の製造のための、ヒトカテプシンC遺伝子によってコード化されるポリペプチドと免疫反応性である抗体、ポリペプチドをコード化するヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと相補的なヌクレオチド配列を含んでなるアンチセンスオリゴヌクレオチド、またはポリヌクレオチドの少なくとも15連続ヌクレオチドを含むポリヌクレオチドプローブの使用に関する。好ましくは炎症性または閉塞性疾患は慢性閉塞性肺疾患、喘息、嚢胞性線維症または気管支拡張症である。
第5の局面において本発明は、ヒト組織、とりわけ肺における粘膜過分泌の阻害用医薬の製造における、ヒトカテプシンC阻害剤の使用に関する。
第6の局面において本発明は、呼吸系の炎症性または閉塞性疾患の処置用医薬の製造におけるヒトカテプシンC阻害剤の使用に関する。
本明細書および下記請求項を通じて、文脈が他の意味を必要としない限り、「含む」なる用語または「含んでいる」もしくは「含んでなる」のような変化形は、記載の整数またはステップ、または整数もしくはステップの群を含むが、他の整数またはステップ、または整数もしくはステップの群を除外しないことを意味するものと理解される。
上記の通り、第1の局面において本発明は、ヒトカテプシンC遺伝子またはその遺伝子産物の活性を調節する、粘膜過分泌阻害に使用するのに好適な物質の同定法であって、候補物質を当該遺伝子またはその遺伝子産物と組み合わせ、遺伝子またはその遺伝子産物の活性に対する候補物質の効果を測定することを含んでなる方法に関する。
カテプシンは酵素分類EC 3.4.22に属するシステインプロテアーゼのサブクラスである(Barrett, A. J., N. D. Rawlings, et al., Handbook of Proteolytic Enzymes. London, Academic Press)。それらはリソソーム、エンドソームおよび細胞外タンパク質分解に大きな役割を果たしており、そして多くの疾患プロセスに関与していることが知られている。
カテプシンCは、翻訳後プロセッシング酵素としての機能が知られているパパインスーパーファミリーに由来するリソソームシステインプロテアーゼである。それはジペプチジルペプチダーゼI(DPP1)としても知られている。その発見はGutmanおよびFrutonによって、J. Biol. Chem.(1948) 174, 851-858において報告された。マウスにおける免疫およびある炎症性細胞の活性化に関与することが見出されている。CTSC遺伝子における機能の喪失変異は、いずれも患者の掌蹠角化症および重度の早発型歯周炎によって特徴付けられる常染色体劣性障害であるヒトのパピヨン−ルフェーブル症候群およびハイム−ムンク症候群を起こすことが示されている。
粘膜過分泌の処置における使用に好適である物質は、ヒトCTSC遺伝子またはヒトCTSC遺伝子産物の阻害剤である傾向がある。
CTSC遺伝子産物の活性を、例えば細胞を利用した方法、またはヒトカテプシンC遺伝子またはその遺伝子産物の活性に対する阻害効果を有する化合物を同定するスクリーニングアッセイ、または適当なレポータージーンアッセイによって測定することができる。
上記スクリーニング法は、例えばCTSCポリペプチドを発現する、例えば昆虫、哺乳類またはイースト細胞を製造し、次に得られた細胞を候補物質とインキュベートしてCTSCポリペプチドの機能的活性の阻害を測定することによって行うことができる。
CTSC調節剤のスクリーニングに好適なアッセイフォーマットは既知である。かかるフォーマットは、例えば組換えカテプシンCおよび蛍光ペプチド物質を使用したプレートフォーマット蛍光利用酵素アッセイのようなハイスループットスクリーニング(HTS)に好適である。
本発明はまた、ヒトカテプシンC遺伝子またはその遺伝子産物を阻害する化合物、および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物に関する。
CTSC遺伝子によってコード化されるポリペプチドと免疫反応性である抗体(本明細書において「ヒトCTSC抗体」と称する)、またはポリペプチドをコード化するヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと相補的なヌクレオチド配列を含んでなるアンチセンスオリゴヌクレオチド(本明細書において「ヒトCTSCアンチセンスオリゴヌクレオチド」と称する)を、ヒト組織における粘膜過分泌阻害用医薬の製造に使用することができる。
上記ヒトCTSC抗体およびアンチセンスオリゴヌクレオチドを、粘膜過分泌によって引き起こされるかまたは悪化させられる呼吸系の炎症性または閉塞性疾患の処置に使用することができる。
ヒトCTSC阻害剤、ヒトCTSC抗体およびヒトCTSCアンチセンスオリゴヌクレオチドを、以後「本発明の薬剤」と集合的に称する。
本発明が適用可能な炎症性または閉塞性気道疾患および状態には、急性肺傷害(ALI)、成人/急性呼吸窮迫症候群(ARDS)、慢性閉塞性肺、気道もしくは肺疾患(COPD、COADもしくはCOLD)、例えば慢性気管支炎もしくはそれらと関連する呼吸困難、気腫、ならびに他の薬剤治療、とりわけ吸入薬剤治療の結果としての気道過敏の悪化が含まれる。本発明はまた、嚢胞性線維症、気管支拡張症(炎症性疾患、障害もしくは先天性以上の結果としての気管支または細気管支の持続性および進行性膨張)および例えば急性、アラキン酸性、カタル性、クループ性、慢性または結核様気管支炎を含むあらゆるタイプまたは起源の気管支炎の処置に適用可能である。さらに、本発明が適用され得る炎症性または閉塞性気道疾患には、あらゆるタイプまたは起源の塵肺症(炎症性、一般的には職業性肺疾患、これは慢性または急性のいずれでもしばしば気道閉塞を伴い、そして度重なる粉塵の吸入によって発生する)、例えば、アルミニウム肺症、炭粉沈着症、石綿肺症、石肺症、ダチョウ塵肺症、鉄沈着症、珪肺症、タバコ症および綿肺症が含まれる。
本発明が適用可能な他の炎症性または閉塞性気道疾患には、内因性(非−アレルギー性)喘息および外因性(アレルギー性)喘息の両方、軽度の喘息、中程度の喘息、重度の喘息、気管支喘息、運動誘発性喘息、職業性喘息および下記細菌感染によって誘導される喘息を含むあらゆるタイプまたは起源の喘息が含まれる。喘息の処置はまた、喘鳴症状を示しており、そして大きな医療的関心の確立された患者カテゴリーであり初期または早期喘息としばしば同定される「喘鳴小児」と診断されたかまたは診断され得る例えば4または5歳以下の対象の処置を含むと理解される。(簡便には、この具体的な喘息状態は「喘鳴小児症候群」と称される。)
ヒトCTSCポリペプチドを、あらゆる好適な常套の方法を使用して単離することができる。
ヒトCTSCポリヌクレオチドはcDNA、ゲノムDNAまたはRNAであってもよく、そしてあらゆる好適な常套の方法を使用して得ることができる。例えば、それはヌクレオチドから、既知の方法および装置を使用した例えば自動固相合成のような化学合成を含む方法によって製造することができる。
ヒトCTSC抗体はポリクローナルまたはモノクローナル抗体であり得る。かかる抗体を常套の方法を使用して製造することができる。精製抗原に対するポリクローナル抗体の製造法は十分に確立されている(Cooper and Paterson in Current Protocols in Molecular Biology, Ausubel et al. Eds., John Wiley and Sons Inc., Chapter 11参照)。ヒトCTSC抗体をヒトCTSCポリペプチドの検出またはその発現レベルの測定に、またはヒトCTSCポリペプチドのリガンド/抗リガンド結合活性の阻害に使用することができる。
ヒトCTSCアンチセンスオリゴヌクレオチドはDNA、DNAのアナログ、例えばDNAのホスホロチオエートもしくはメチルホスホネートアナログ、RNA、RNAのアナログ、またはペプチド核酸(PNA)であり得る。アンチセンスオリゴヌクレオチドは、常套の方法、例えば自動固相技術を使用して合成することができる。それは所望によりヒトCTSC遺伝子の発現阻害に使用され得る。あるいは、小干渉RNA(siRNA)を標的遺伝子ノックダウンの具体的なツールとして使用することができる。RNA干渉は遺伝子発現を阻害し、したがって遺伝子機能を探索するために使用する。この技術はS. M. Elbashir et al in Methods 26(2002) 199-213に記載されている。
ヒトCTSCポリヌクレオチドプローブは、上記ポリヌクレオチドまたはその相補体の少なくとも15連続ヌクレオチドを含む。プローブはcDNA、ゲノムDNAまたはRNAであってもよく、そして常套の方法によって合成することができる。通常それは、15〜50オリゴヌクレオチドを含む、例えば検出可能なシグナルを提供するフルオロフォアで標識することができる合成オリゴヌクレオチドである。ヒトCTSCポリヌクレオチドプローブを、ヒトCTSC遺伝子の存在または不在を検出するために、すなわち遺伝的以上を検出するために使用することができる。
例えば炎症性気道疾患における粘膜過分泌状態の阻害における本発明の薬剤の効果を、杯細胞化生または急性粘膜分泌の動物モデル、例えばマウスまたはラットモデルによって、例えばStevenson et al, Am. J. Physiol. Lung Cell Mol. Physiol.(2005) 288: L514-L522; Singer et al, Nature Med.(2004) 10:193-196に記載されているとおりに示すことができる。
例えば炎症性気道疾患における炎症性状態の阻害における本発明の薬剤の効果を、気道炎症または他の炎症性状態の動物モデル、例えばマウスまたはラットモデルによって、例えばSzarka et al, J. Immunol. Methods(1997) 202:49-57; Renzi et al, Am. Rev. Respir. Dis.(1993) 148:932-939; Tsuyuki et al., J. Clin. Invest.(1995) 96:2924-2931; and Cernadas et al(1999) Am. J. Respir. Cell Mol. Biol. 20:1-8に記載されているとおりに示すことができる。
COPDのような白血球関連炎症性疾患の阻害または逆転における本発明の薬剤の効果を、疾患モデル、例えばラットまたはマウスにおけるリポポリサッカライド誘導性肺炎症モデルによって例えばDurie et al., Clin. Immunol. Immunopathol.(1994) 73: 11-18; and Williams et al, Proc. Natl. Acad. Sci. USA(1992) 89: 9784-9788に記載されているモデルによって示すことができる。
本発明の薬剤はまた、本明細書に記載のもののような閉塞性または炎症性気道疾患の処置における、抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤、充血除去剤または咳止め剤のような他の薬剤物質と組み合わせて、例えばかかる薬剤の治療活性の増強剤として、またはかかる薬剤の必要量または潜在的副作用を減少させる手段として使用するための共治療剤として有用である。本発明の薬剤は固定医薬組成物における他の薬剤物質と混合することができ、あるいはそれは他の薬剤物質の前に、同時にまたは後に、個別に投与することができる。
したがって本発明は、上記本発明の薬剤と抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤、充血除去剤または咳止め剤との組合せ剤であって、前記本発明の薬剤および前記薬剤物質が同一または異なる医薬組成物である剤を含む。
適当な抗炎症剤には、ステロイド、とりわけグルココルチコステロイド、例えばブデソニド、ベクラメタゾンジプロピオネート、フルチカゾンプロピオネート、シクレソニドまたはモメタゾンフロエート、あるいはWO 02/88167、WO 02/12266、WO 02/100879、WO 02/00679(とりわけ実施例3、11、14、17、19、26、34、37、39、51、60、67、72、73、90、99および101に記載のもの)、WO 03/35668、WO 03/48181、WO 03/62259、WO 03/64445、WO 03/72592、WO 04/39827およびWO 04/66920に記載のステロイド;グルココルチコイド受容体アゴニスト、例えばDE 10261874、WO 00/00531、WO 02/10143、WO 03/82280、WO 03/82787、WO 03/86294、WO 03/104195、WO 03/101932、WO 04/05229、WO 04/18429、WO 04/19935およびWO 04/26248に記載のもの;LTB4アンタゴニスト、例えばBIIL 284、CP−195543、DPC11870、LTB4 エタノールアミド、LY 293111、LY 255283、CGS025019C、CP−195543、ONO−4057、SB 209247、SC−53228およびUS 5451700に記載のもの;LTD4アンタゴニスト、例えばモンテルカスト、プランルカスト、ザフィルルカスト、アコレート、SR2640、Wy−48,252、ICI 198615、MK−571、LY−171883、Ro 24−5913およびL−648051;PDE4阻害剤、例えばシロミラスト(Ariflo(登録商標) GlaxoSmithKline)、ロフルミラスト(Byk Gulden)、V−11294A(Napp)、BAY19−8004(Bayer)、SCH−351591(Schering−Plough)、Arofylline(Almirall Prodesfarma)、PD189659/PD168787(Parke−Davis)、AWD−12−281(Asta Medica)、CDC−801(Celgene)、SelCID(TM) CC−10004(Celgene)、VM554/UM565(Vernalis)、T−440(Tanabe)、KW−4490(Kyowa Hakko Kogyo)、
およびWO 92/19594、WO 93/19749、WO 93/19750、WO 93/19751、WO 98/18796、WO 99/16766、WO 01/13953、WO 03/104204、WO 03/104205、WO 03/39544、WO 04/000814、WO 04/000839、WO 04/005258、WO 04/018450、WO 04/018451、WO 04/018457、WO 04/018465、WO 04/018431、WO 04/018449、WO 04/018450、WO 04/018451、WO 04/018457、WO 04/018465、WO 04/019944、WO 04/019945、WO 04/045607およびWO 04/037805に記載のもの;A2Aアゴニスト、例えばEP 409595A2、EP 1052264、EP 1241176、WO 94/17090、WO 96/02543、WO 96/02553、WO 98/28319、WO 99/24449、WO 99/24450、WO 99/24451、WO 99/38877、WO 99/41267、WO 99/67263、WO 99/67264、WO 99/67265、WO 99/67266、 WO 00/23457、WO 00/77018、WO 00/78774、 WO 01/23399、WO 01/27130、WO 01/27131、WO 01/60835、WO 01/94368、 WO 02/00676、WO 02/22630、WO 02/96462、WO 03/086408、WO 04/039762、WO 04/039766、WO 04/045618およびWO 04/046083に記載のもの;アデノシンA2B受容体アンタゴニスト、例えばWO 02/42298に記載のもの;ならびにベータ−2アドレノセプターアゴニスト、例えばアルブテロール(サルブタモール)、メタプロテレノール、テルブタリン、サルメテロール、フェノテロール、プロカテロール、およびとりわけフォルモテロール、カルモテロールおよびその薬学的に許容される塩、およびWO 0075114の遊離形または溶媒和物形式Iの化合物(当該文献を出典明示により本明細書の一部とする。)、
好ましくはその実施例に記載の化合物、とりわけ式
Figure 2009512428
の化合物およびその薬学的に許容される塩、ならびにEP 147719、EP 1440966、EP 1460064、EP 1477167、 EP 1574501、JP 05025045、JP 2005187357、US 2002/0055651、US 2004/0242622、US 2004/0229904、US 2005/0133417、US 2005/5159448、US 2005/5159448、US 2005/171147、US 2005/182091、US 2005/182092、US 2005/209227、US 2005/256115、US 2005/277632、US 2005/272769、US 2005/239778、 US 2005/215542、US 2005/215590、US 2006/19991、US 2006/58530、WO 93/18007、WO 99/64035、WO 01/42193、WO 01/83462、WO 02/66422、WO 02/ 70490、WO 02/76933、WO 03/24439、WO 03/42160、WO 03/42164、WO 03/72539、WO 03/91204、WO 03/99764、WO 04/16578、WO 04/22547、WO 04/32921、WO 04/33412、WO 04/37768、WO 04/37773、WO 04/37807、WO 04/39762、WO 04/39766、WO 04/45618 WO 04/46083 、WO 04/80964、WO 04/087142、WO 04/89892、WO 04/108675、WO 04/108676、WO 05/33121、WO 05/40103、WO 05/44787、WO 05/58867、WO 05/65650、WO 05/66140、WO 05/70908、WO 05/74924、WO 05/77361、WO 05/90288、WO 05/92860、WO 05/92887、WO 05/90287、WO 05/95328、WO 05/102350、WO 06/56471、WO 06/74897またはWO 06/8173の遊離形または塩形または溶媒和物形の式Iの化合物が含まれる。
適当な気管支拡張剤には、抗コリン作動薬または抗ムスカリン剤、とりわけ臭化イプラトロピウム、臭化オキシトロピウム、チオトロピウム塩およびCHF 4226(Chiesi)、およびグリコピロレート、ならびにEP 424021、US 3714357、US 5171744、WO 01/04118、WO 02/00652、WO 02/51841、WO 02/53564、WO 03/00840、WO 03/33495、WO 03/53966、WO 03/87094、WO 04/018422、WO 04/05285およびWO 05/077361に記載のものが含まれる。
適当な抗炎症性および気管支拡張性2重薬剤には、2重ベータ−2アドレノセプターアゴニスト/ムスカリンアンタゴニスト、例えばUS 2004/0167167、US 2004/0242622、US 2005/182092、US 2005/256114、US 2006/35933、WO 04/74246、WO 04/74812、WO 04/89892およびWO 06/23475に記載のものが含まれる。
適当な抗ヒスタミン剤にはセチリジンヒドロクロライド、レボセチリジン、アセトアミノフェン、クレマスチンフマレート、プロメタジン、ロラチジン、デスロラチジン、ジフェンヒドラミンおよびフェキソフェナジンヒドロクロライド、アクチバスチン、アステミゾール、アゼラスチン、エバスチン、エピナスチン、ミゾラスチンおよびテフェナジン、ならびにJP 2004107299、WO 03/099807およびWO 04/026841に記載のものが含まれる。
他の有用な本発明の薬剤と抗炎症剤との組合せ剤は、ケモカイン受容体のアンタゴニスト、例えばCCR−1、CCR−2、CCR−3、CCR−4、CCR−5、CCR−6、CCR−7、CCR−8、CCR−9およびCCR10、CXCR1、CXCR2、CXCR3、CXCR4、CXCR5、とりわけCCR−5アンタゴニスト、例えばシェーリング−プラウアンタゴニスト SC−351125、SCH−55700およびSCH−D、タケダアンタゴニスト、例えばN−[[4−[[[6,7−ジヒドロ−2−(4−メチルフェニル)−5H−ベンゾ−シクロヘプテン−8−イル]カルボニル]アミノ]フェニル]−メチル]テトラヒドロ−N,N−ジメチル−2H−ピラン−4−アミン−イウムクロライド(TAK−770)、およびJP 2004359641、US 6166037(とりわけ請求項18および19)、WO 00/66558(とりわけ請求項8)、WO 00/66559(とりわけ請求項9)、WO 04/018425およびWO 04/026873に記載のCCR−5アンタゴニストとのものである。
本発明の薬剤は、あらゆる適当な経路、例えば経口的に、例えば錠剤またはカプセル剤の形態で;非経腸に、例えば静脈内で;局所的に、例えば軟膏またはクリームで;経皮的に、例えばパッチで;吸入によって;または鼻腔内で投与することができる。
本発明の薬剤を含む医薬組成物を、常套の希釈剤または賦形剤、そしてガレヌス製剤の分野で知られている技術を使用して製造することができる。したがって経口投与形態には、錠剤およびカプセル剤を含んでいてもよく、そして吸入用組成物にはエアロゾルまたは他の噴霧製剤または乾燥粉末製剤が含まれ得る。
組成剤がエアロゾル製剤を含んでいるとき、これは好ましくは、例えばヒドロフルオロアルカン(HFA)推進剤、例えばHFA134aまたはHFA227、またはこれらの混合物を含み、そしてエタノールのような当該技術分野で知られている1種以上の共溶媒(20重量%まで)、および/またはオレイン酸もしくはソルビタントリオレエートのような1種以上の界面活性剤、および/またはラクトースのような1種以上の充填剤を含んでいてもよい。組成物が乾燥粉末製剤を含んでいるとき、これは好ましくは、例えば10ミクロンまでの特定の直径を有する式Iの化合物を、所望の粒子径分散を有するラクトースのような希釈剤または担体、およびステアリン酸マグネシウムのような湿気による製品パフォーマンスの低下から保護するための補助化合物を例えば0.01〜1.5%と共に含んでいる。組成物が噴霧製剤を含んでいるとき、これは好ましくは、例えば水、エタノールもしくはプロピレングリコールのような共溶媒、および界面活性剤であり得る安定化剤を含むビークルに溶解または懸濁している式Iの化合物を含む。
本発明は、(i)吸入形態、例えばエアロゾルまたは他の噴霧化組成物、または吸入用微粒子、例えば微粉化形態の本発明の薬剤、(ii)吸入形態の本発明の薬剤を含む吸入用医薬;(iii)吸入形態の本発明の薬剤を吸入デバイスと共に含む医薬品;および(iv)吸入形態の本発明の薬剤を含む吸入デバイスを含む。
本発明の実施において使用する本発明の薬剤の用量は、当然、例えば処置する具体的な状態、所望の効果および投与形態に依存して変化し得る。一般的に、吸入による投与について適当な日用量は、1μg〜10mg/kgのオーダーであり、経口投与について適当な日用量は0.1mg〜1000mg/kgのオーダーである。
本発明を下記実施例によって説明する。実施例において使用されている略語は下記意味を有する:
A アデノシン
ALI 空気−液体界面
ATP アデノシントリホスフェート
bp 塩基対
CO 二酸化炭素
cRNA 相補的リボ核酸
CTSC カテプシンC
C シトシン
DMSO ジメチルスルホキシド
ds−cDNA 2本鎖cDNA
ELLA 酵素結合レクチンアッセイ
G グアノシン
HBEC ヒト気管支上皮細胞
IL13 インターロイキン13
IMS 工業変性アルコール
LF リポフェクタミン2000
mRNA メッセンジャーリボ核酸
NBF 中性緩衝化ホルマリン
P ホスフェート
PBS リン酸緩衝化食塩水
P2 パッセージ2
RNA リボ核酸
RT−PCR 逆転写ポリメラーゼ連鎖反応
SDS ドデシル硫酸ナトリウム
siRNA 小干渉リボ核酸
U ウラシル
実施例1
「ジーンチップ」プロファイリングによるCTSCの同定
空気−液体界面で培養したとき、初代培養のヒト気管支上皮細胞(HBEC)を刺激して14日間、粘膜産生杯細胞を含む多細胞層に分化させることができることは知られている:Atherton et al in Am. J. Physiol. Lung Cell Mol. Physiol.(2003) 285: L730-L739。杯細胞の数を生理的および薬理学的アプローチを使用して操作することができる。この発見を、発現がHBECモデルにおける杯細胞形成と相関する遺伝子をAffymetrixチッププロファイリングによって同定するための実験戦略の基礎として使用する。
パッセージ2(P2)のHBEC(ドナー1F1811および2F1578;Cambrex Bio Scienceから得ることができる)を12ウェルTranswell Clearインサート(Corning)にインサートあたり8.25×10細胞で播種し、液内培養のとおりに7日間維持し、次いでAtherton et al. Am. J. Physiol. Lung Cell Mol. Physiol.(2003) 285: L730-L739に記載の通りに14日間、空気−液体界面(ALI)に曝露する。得られた多層気管支上皮組織における杯細胞密度をインターロイキン13(IL13;1ng/mlおよび10ng/ml)の濃度を変化させるか、分化培地から上皮増殖因子を除去するか、または1ng/mlのIL13の存在下でp38 MAPキナーゼ阻害剤SB−202190(Tocris)およびAAZ102を1μMおよび10μM、分化培地に加えることによって調節する。これらの各条件における杯細胞密度の変化を、IL13が存在しない基本レベルの分化に対して比較する。0、7および14日ALIでの細胞の6インサートに由来する全RNAのサンプルを、インサートの細胞をTRIZOL(登録商標)試薬(Invitrogen)を使用して溶解し、抽出し、DNase I処理し、そしてRNeasy(登録商標)ミニスピンカラム(Qiagen)を使用して精製して製造する。
単離RNAサンプルのゲノム野生型RNA転写プロファイリングを、Affymetrix U133A GeneChip発現プローブアレイを使用して行う。RNAサンプルをT(24)T7プライマーの存在下での2本鎖cDNA(ds−cDNA)の合成のテンプレートとして使用する。尾状ds−cDNAをアフィニティー樹脂カラムを使用して精製し、そして第2の鎖の合成をビオチニル化リボヌクレオチドの存在下でT7 RNAポリメラーゼを使用したインビトロ転写によって行う。RN簡易精製の後、標識cRNAをAffymetrix U133A GeneChipsに一晩ハイブリダイズし、その後洗浄し、そしてストレプトアビジン共役フィコエリスリンで染色する。各ジーンチップをスキャンし、画像をMicroarray Analysis Suite(Affymetrix)バージョン5(MAS5)を使用して処理し、そして得られたファイル(.CELファイル)をデータベースにアップロードする。全発現実験を同じ標的強度(150)に合わせる。
発現データをGeneSpring 6.2(Silicon genetics、Inc.)にダウンロードし、データを可視化して異なる時点(例えば7日目)および異なる実験条件下(例えば1ngのIL−13)でのHBECの遺伝子発現プロファイルからプローブセットのリストを作成する。杯細胞形成および粘膜分泌に関与する遺伝子が豊富なプローブセットのリストを作成するために2つのアプローチを取る。
第1のアプローチでは、1387プローブセットの非重複リストを、各実験条件について連続時点(すなわち0日目および7日目、7日目および14日目)と時間マッチ時点(例えば7日目ビークルに対するmlあたりの7日目 1ngのIL13)のプローブセットのりストを比較して作成する。この非重複リストをさらに、リストの個々の遺伝子を12の基準(例えばビークル0と比較して1ngまたは10ngのIL13における上方制御)で評価するスコアリングシステムを使用して185プローブセットのリストに減少する。スコアリングシステムの基本は望ましいプロファイル(例えばIL13での上方制御)を有するプローブセットに加点し、望ましくないプロファイル(例えばIL13で上方制御が起こらない)プローブセットから減点することである。適用する12の基準は下記のものである:
A:ビークル0と比較して1ngまたは10ngのIL13で7日目に上方制御
ビークルと比較して>2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<2倍の変化は得点0とした。
ビークルと比較して<1倍の変化は得点−1とした。
B:ビークル7と比較して1ngまたは10ngのIL13で7日目に上方制御(時間マッチ対照)
ビークルと比較して>2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<2倍の変化は得点0とした。
ビークルと比較して<1倍の変化は得点−1とした。
C:ビークル14と比較して1ngのIL13で14日目に上方制御(時間マッチ対照)
ビークルと比較して>2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<2倍の変化は得点0とした。
ビークルと比較して<1倍の変化は得点−1とした。
D:ビークル14と比較して10ngのIL13で14日目に下方制御(時間マッチ対照)
ビークルと比較して<2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<−1倍の変化は得点−1とした。
ビークルと比較して>2倍の変化は得点−1とした。
E:1ngのIL13で7日目と比較して1ngのIL13で14日目に上方制御
ビークルと比較して>2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<2倍の変化は得点1とした。
ビークルと比較して<−2倍の変化は得点−1とした。
F:10ngのIL13と比較して10ngのIL13で14日目に下方制御
ビークルと比較して<2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<−1倍の変化は得点−1とした。
ビークルと比較して>2倍の変化は得点−1とした。
G:1F1887ドナーと比較して2F1578ドナーで誇張(1ngのIL13で7日目)
ビークルと比較して>2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<2倍の変化は得点0とした。
ビークルと比較して<1倍の変化は得点−1とした。
H:1F1887ドナーと比較して2F1578ドナーで誇張(1ngのIL13で14日目)
ビークルと比較して>2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<2倍の変化は得点0とした。
ビークルと比較して<1倍の変化は得点−1とした。
I:1ngのIL13で7日目と比較して1ngのIL13+10μMのSBで7日目に下方制御
ビークルと比較して<2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<−1倍の変化は得点−1とした。
ビークルと比較して>2倍の変化は得点−1とした。
J:1ngのIL13で14日目と比較して1ngのIL13+10μMのSBで14日目に下方制御
ビークルと比較して<2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<−1倍の変化は得点−1とした。
ビークルと比較して>2倍の変化は得点−1とした。
K:1ngのIL13で7日目と比較して1ngのIL13+1μMのAAZで7日目に下方制御
ビークルと比較して<2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<−1倍の変化は得点−1とした。
ビークルと比較して>2倍の変化は得点−1とした。
L:1ngのIL13で14日目と比較して1ngのIL13+1μMのAAZで14日目に下方制御
ビークルと比較して<2倍の変化は得点2とした。
ビークルと比較して<−1倍の変化は得点−1とした。
ビークルと比較して>2倍の変化は得点−1とした。
全試験にわたって得点を合計し、遺伝子を最終スコアに基づいてランク付けする。−15〜+37の範囲の得点を得て、そして切り捨ての閾値を+20と決定して、185プローブセットのリストを得る。リストをさらに、2倍未満の上方制御を示す全ての遺伝子を除外して110プローブセットに減少させる。
第2のアプローチでは、プローブセットのリストをドナー2F1578からの7日目時間マッチデータのみを使用して作成し、そしてmLあたり1ngのIL13で2倍以上上方制御するが、IL13の存在下で10μMのSB20219では下方制御される遺伝子についてプローブセットを同定する。この基準を満たす50プローブセットが同定される。
2つのアプローチによって作成したプローブセットのリストを比較してアプローチ2によって作成された50プローブセットの44個は、アプローチ1によって同定されたプローブセットのリストに含まれていることが示される。かくして杯細胞形成/粘膜分泌に潜在的に関与する93遺伝子に対応する116プローブセットのリストを同定する。
93遺伝子のリストをさらに、バイオインフォマティクス・アノテーション(遺伝子オントロジー分類、経路割り当て)、文献アノテーション(生物機能)および主観的評価(薬剤能、アッセイ能、生物学的役割)の組合せを使用して精錬して、インビトロでの遺伝子ノックダウンおよび小分子阻害実験を使用する杯細胞形成および/または粘膜分泌における役割の実験的検証のための10遺伝子のリストを作成する。
実施例2
CTSC遺伝子発現またはタンパク質活性の阻害が杯細胞形成を阻害することの同定
ノックダウンカテプシンC遺伝子発現のIL13分化HBECにおける杯細胞形成に対する効果を、2本鎖小干渉RNA(siRNA)を使用して試験する。配列NM_001814を標準配列として使用して、カテプシンC遺伝子を標的とし、3’末端に2ヌクレオチドオーバーハングを有する19bpのRNA2本鎖からなる4つのsiRNA2本鎖を設計し、Dharmacon Incによって合成する:
2本鎖1:GGAGAAAUGUUCAUGGUAUUU(センス鎖)(配列番号01)
5’−P−AUACCAUGAACAUUUCUCCUU(アンチセンス鎖)(配列番号02)
2本鎖2:GCAAUGAAGCCCUGAUGAAUU(センス鎖)(配列番号03)
5’−P−UUCAUCAGGGCUUCAUUGCUU(アンチセンス鎖)(配列番号04)
2本鎖3:CUAAUAGGCUCUACAAGUAUU(センス鎖)(配列番号05)
5’−P−UACUUGUAGAGCCUAUUAGUU(アンチセンス鎖)(配列番号06)
2本鎖4:CCUUAAGAAUUCUCAGGAAUU(センス鎖)(配列番号07)
5’−P−UUCCUGAGAAUUCUUAAGGUU(アンチセンス鎖)(配列番号08)
siRNA2本鎖をHBECに、リポフェクタミン2000(商標)を使用してトランスフェクトする。トランスフェクション培地を、OPTI−MEM(登録商標)I血清減少培地(Invitrogen Corp.)、siRNA2本鎖(5×最終濃度)およびリポフェクタミン2000(商標)(5×最終濃度)を混合し、室温で30分間インキュベートし、抗生物質を含まない分化培地(DIFF−AB培地;気管支上皮基礎培地およびDulbeccos修飾イーグル培地[50:50]に気管支上皮増殖培地SingleQuots[ウシ下垂体抽出物、インシュリン、ヒドロコルチゾン、全トランスレチノイン酸、トランスフェリン、エピネフリン、トリ−ヨードチロニンおよびヒト上皮増殖因子を推薦濃度で、ただしトリ−ヨードチロニンおよびゲンタマイシン/アムホテリシンBを含まない]を加える、全てBioWhittakerから入手)で1:5に希釈した後HBECを加えて製造する。これらの実験について、HBECモデルの短縮版を使用し、HBECを液内培養のとおりに3日間維持し、そしてALIに6日間移動する。HBECドナー2F1578のパッセージ2(P2)株由来の細胞を、Atherton et al. Am. J. Physiol. Lung Cell Mol. Physiol.(2003) 285: L730-L739に記載のとおりに約85%コンフルエンスに培養し、その後トランスフェクションのために収穫する。トリプシン処理および遠心分離によって回収して、細胞をmlあたり16.5×10細胞の濃度でsiRNA2本鎖(10nM)およびリポフェクタミン2000(商標)(mlあたり1μl)を含むDIFF−AB培地で再懸濁し、12ウェルTranswell Clearインサートに播種する。1mlのHBEC/DIFF−AB培地/siRNA/リポフェクタミン2000(商標)混合物を各インサートに入れ、そして1mlのDIFF−AB培地を各インサートの側底部に加える。24時間後(液内培養1日目)、全培地を吸引し(先端および側底)、mlあたり50μgのゲンタマイシンを含むがアンホテリシンBを含まないDIFF−AB培地(DIFF−AB+G)を先端に0.5mlおよび側底に1ml置換する。3日目に、DIFF−AB+G培地を先端および側底表面から吸引し、HBECをALIで、mlあたり1ngのIL13を含むDIFF−AB+G培地で培養する。全細胞を37℃、5%COおよび95%相対湿度でインキュベートする。側底の培地を5日目および7日目に吸引し、IL13を含むDIFF−AB+G培地1mlで置換する。さらに先端表面を0.5mlのリン酸緩衝化食塩水(PBS)でリンスして蓄積している細胞片/粘膜を除去する。細胞を上記の通り、3、5、7および9日目の全RNA抽出のため、そして9日目の杯細胞組織学的分析のために収穫する。組織学のために、インサートを、10%中性緩衝化ホルマリン(NBF)0.5mlを先端表面に加え、その後NBF 1mlを側底表面に加えて固定する。24時間固定した後、インサートを分割し、等級工業変性アルコール(IMS)およびクロロホルムでRALwaxに処理する。半分のインサートを両方、新鮮なRALwaxを使用してエッジに包埋する。パラフィンブロックを45μmに切断し、45M1抗体(抗−MUC5AC抗体、Lab−Vision Neomarkersから入手)およびアルシアンブルー/ヘマトキシリンおよびエオシン(AB/H&E)で、標準的な組織学的プロトコルに従って、ムチンの検出および核染色によって個々の細胞の区別が可能となるように染色する。染色したスライドを顕微鏡観察する。
CTSC siRNA2本鎖1〜4は、CTSC遺伝子発現をトランスフェクト細胞で個別に、または組合せで(2.5nMの各2本鎖を含むSMARTPOOL、合計10nM)、IL13で処理したがトランスフェクション試薬に曝露していない細胞と比較して下方制御することを見出す。CTSCレベルを、TaqMan(登録商標)(Applied BioSystems)によるHBECから抽出した全RNAのRT−PCRによって、下記プライマー対およびプローブセットを使用して測定する:
フォワードプライマー:5’−AGATATGATTAGGAGAAGTG−3’(配列番号09)
リバースプライマー:5’−TCTTTTGCTGTATTTCAGCAGTCAGT−3’(配列番号10)
プローブ:5’−FAM−ATCCCAAGGCCCAAAC−3’(配列番号11)
下記表1は、TaqMan(登録商標)(Applied Biosystems)分析によって測定したmRNAレベルをIL13のみで処理してトランスフェクトしていない細胞におけるレベルのパーセンテージとして表現した実験結果を示す:
Figure 2009512428
*括弧内に平均の標準誤差を示す。
CTSC mRNAレベルのノックダウンは、未トランスフェクト細胞と比較して9日の培養期間にわたって全4つのsiRNA2本鎖で見られる。2本鎖1および3がもっとも効果的にCTSC mRNAレベルをノックダウンする。リポフェクタミン2000(商標)のみで処理した細胞、またはシクロフィリンB siRNA(Dharmacon Inc.)で処理した細胞のCTSC mRNAレベルは顕著には変化しない。
CTSCノックダウンの杯細胞形成に対する効果を、45M1染色領域(上皮のμm/μm)を測定し、IL13処理細胞のパーセンテージとして表現することによって調査する。結果を下記表2に示す:
Figure 2009512428
*括弧内に平均の標準誤差を示す。
4つのsiRNA2本鎖(とSmartPool)は各々顕著に上皮におけるMUC5AC染色領域を減少させ、これはCTSC遺伝子発現の9日間にわたる減少が、45M1によって測定したとおり杯細胞形成を阻害すること、そして杯細胞形成におけるCTSCの機能的役割を示している。
2本鎖1および3(もっとも効果的なsiRNA2本鎖と同定された)は濃度依存的に、CTSC mRNAを9日間にわたって、未処理細胞において観察されるもの以下のレベルにノックダウンする。2本鎖1について得られた結果を下記表3に示す:
Figure 2009512428
*括弧内に平均の標準誤差を示す。
上記実験に示すとおり、リポフェクタミン2000(商標)のみで、またはシクロフィリンB siRNA(Dharmacon Inc.)で処理した細胞におけるCTSC mRNAのレベルは顕著には変化しない。さらに、siRNA2本鎖は用量依存的に、免疫組織化学的に上皮切片の45M1染色領域、およびTaqManによって測定したMUC5ACレベルを、未処理細胞と比較して減少させる。結果を下記表4に示す:
Figure 2009512428
*括弧内に平均の標準誤差を示す。
CTSCタンパク質レベルに対する遺伝子発現のsiRNAノックダウンの効果を、siRNA2本鎖1および3で処理した5、7および9日目のHBEC由来の溶解物の、ヒト起源のカテプシンCのカルボキシ末端の近くのペプチドマッピングに対する親和性精製ヤギポリクローナル抗体(抗体T17[sc−5647]、Santa Cruz Biotechnology Inc.から)を使用したウェスタンブロッティングによって測定する。タンパク質製造のために、インサートを1mlの冷PBSで側底部(×1)および先端部(×2)を洗浄し、timepoint各時点/siRNA濃度/対照のHBECの2つのインサートを30分間4℃で、1:100に希釈したホスファターゼ阻害剤カクテルII(Calibiochem)およびホスファターゼ阻害剤カクテルIII(Calibiochem)を含む50mM Tris/150mM NaCl/20mM EDTA pH7.6/1% Triton、75μlで溶解する。両方のインサートからの溶解物を微小遠心管に入れて回収し、溶解物を16,000gで5分間遠心分離する。上清を回収し、17μlアリコートを4〜12% Tris−Bis NuPAGE(商標)ゲル(Invitrogen)で、NuPAGE MES SDSランニングバッファーを使用して分析する。電気泳動後、ゲルをHyBond ECLニトロセルロース(Amersham)で、NuPAGEシステム(Invitrogen)についての標準的なプロトコルを使用してウェスタンブロットする。ブロットをOdysseyブロッキングバッファー(LI−COR Biosciences Ltd.)で60分間室温でブロックし、1:100に希釈したT17抗体と60分間室温でインキュベートする。0.05%のツイーン20を含むPBSで10分間、室温で4回洗浄した後、ブロットを1:2500に希釈した抗ヤギAlexa Fluor 6802次抗体(Invitrogen)でインキュベートし、T17抗体にハイブリダイズしたタンパク質バンドを可視化し、そして84μmの解像度での700nmで、LI−COR Odyssey Infrared Imager(LI−COR Biosciences Ltd.)を使用して定量する。抗体はIL13処理HBECのウェスタンブロッティングで7kDa(CTSCの軽鎖に対応する)付近のタンパク質バンドを検出し、これは5日目から9日目で強度が増加する。7kDaバンドに加え、T17抗体はIL13処理で強度が変化しない複数の他の高分子量バンドを検出する。これらの変化しないバンドの1つを内部対照として使用して、7kDaバンドの強度をこれと比較した比として表現する。バンドはsiRNA処理HBECから、10nM、3nMおよび1nMのsiRNA濃度で、5、7および9日目で溶解物の強度において減少する。0.3nMのsiRNAで、ノックダウンは5日目に見られるが、7および9日目に量において進行的に増加する。結果を下記表5に示す:
Figure 2009512428
広スペクトルカテプシン阻害剤であるプロパン−1−スルホン酸{4−[2−シアノ−7−(2,2−ジメチル−プロピル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−6−イルメチル]−フェニル}−アミド(本明細書において「化合物A」)を、杯細胞形成に対する効果について、9日目モデルで、側底培地に0.1、1および10μMで、3、5および7日目に化合物を加えることによって試験する。杯細胞形成に対する効果をエピセリウムの単位長さあたり、45M1およびAB/PAS染色によって組織学的に試験する。結果を下記表6に示す:
Figure 2009512428
*括弧内に平均の標準誤差を示す。
10μMではわずかな効果が見られ、0.1および1μMでは効果が見られなかった。ALIでより長期間(6日目よりも11日目)細胞を処理することによって10μMではより大きな阻害を示す。結果を下記表7に示す:
Figure 2009512428
*括弧内に平均の標準誤差を示す。
実施例3
CTSC遺伝子発現またはタンパク質活性の阻害が粘膜分泌を阻害することの同定
分化HBECにおけるムチン分泌に対するCTSC発現のsiRNAノックダウンの効果をCTSC SMARTPOOLを使用して異なる濃度で(0.3〜10nM)試験する。アデノシントリホスフェートをムチンムチン分泌促進剤として使用し、そして分泌されたムチンを、酵素結合レクチンアッセイを使用して測定する(ELLA; Kemp, Sugar and Jackson Am. J. Respir. Cell Mol. Biol.(2004) 31: 446-455)。HBEC(ドナー2F1578由来のインサートあたり16.5×10細胞)をトランスフェクトし、実施例2に記載の通りに9日目分化モデルを使用して培養する。9日目(ALI6日目)にHBECインサートを100μM ATP−γSに10分間曝露し、上清を除去してELLA分析する。ATP−γS誘導粘膜分泌は、全てのCTSC siRNA SMARTPOOL濃度で阻害されるが、シクロフィリンB siRNAまたはリポフェクタミン単独では効果がない。結果を下記表8に示す:
Figure 2009512428
*括弧内に平均の標準誤差を示す。
9日目モデルにおける粘膜分泌に対する化合物Aの効果を、0.1% ジメチルスルホキシド(DMSO)を含む最少培地の先端表面に様々な濃度で化合物を(0.1〜10μM)加え、30分間37℃でインキュベートし、その後100μM ATP−γSに10分間曝露する。化合物Aは用量依存的に粘膜分泌を阻害する。結果を下記表9に示す:
Figure 2009512428
*括弧内に平均の標準誤差を示す。

Claims (10)

  1. ヒトカテプシンC遺伝子またはその遺伝子産物の活性を調節する、粘膜過分泌阻害に使用するのに好適な物質の同定法であって、候補物質を前記遺伝子またはその遺伝子産物と組み合わせ、そして前記遺伝子またはその遺伝子産物の活性に対する候補物質の効果を測定することを含んでなる方法。
  2. ヒトカテプシンC遺伝子産物がカテプシンCポリペプチドである、請求項1に記載の方法。
  3. 遺伝子またはその遺伝子産物に対する候補物質の効果をヒト気管支上皮細胞における杯細胞の形成によって測定する、請求項1または2に記載の方法。
  4. ヒトカテプシンC遺伝子またはその遺伝子産物を阻害する化合物および薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
  5. 抗炎症剤、気管支拡張剤、抗ヒスタミン剤、充血除去剤または咳止め剤である他の薬剤物質を、所望により薬学的に許容される希釈剤または担体と共に含む、請求項4に記載の医薬組成物。
  6. ヒト組織の粘膜過分泌阻害医薬の製造における、ヒトカテプシンC遺伝子によってコード化されるポリペプチドと免疫反応性である抗体、ポリペプチドをコード化するヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと相補的なヌクレオチド配列を含んでなるアンチセンスオリゴヌクレオチド、またはポリヌクレオチドの少なくとも15連続ヌクレオチドを含むポリヌクレオチドプローブの使用。
  7. 呼吸系の炎症性または閉塞性疾患の処置用医薬の製造における、ヒトカテプシンC遺伝子によってコード化されるポリペプチドと免疫反応性である抗体、ポリペプチドをコード化するヌクレオチド配列を含むポリヌクレオチドと相補的なヌクレオチド配列を含んでなるアンチセンスオリゴヌクレオチド、またはポリヌクレオチドの少なくとも15連続ヌクレオチドを含むポリヌクレオチドプローブの使用。
  8. ヒト組織における粘膜過分泌を阻害する医薬の製造における、ヒトカテプシンC阻害剤の使用。
  9. 呼吸系の炎症性または閉塞性疾患の処置用医薬の製造における、ヒトカテプシンC阻害剤の使用。
  10. 炎症性または閉塞性疾患が慢性閉塞性肺疾患、喘息、嚢胞性線維症または気管支拡張症である、請求項9に記載の使用。
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