JP2009505728A - 合金組成を有する医療器具 - Google Patents

合金組成を有する医療器具 Download PDF

Info

Publication number
JP2009505728A
JP2009505728A JP2008527971A JP2008527971A JP2009505728A JP 2009505728 A JP2009505728 A JP 2009505728A JP 2008527971 A JP2008527971 A JP 2008527971A JP 2008527971 A JP2008527971 A JP 2008527971A JP 2009505728 A JP2009505728 A JP 2009505728A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
percent
alloy
weight
stent
chromium
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008527971A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5153634B2 (ja
Inventor
スティンソン,ジョナサン・エス
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Boston Scientific Ltd Barbados
Original Assignee
Boston Scientific Ltd Barbados
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Boston Scientific Ltd Barbados filed Critical Boston Scientific Ltd Barbados
Publication of JP2009505728A publication Critical patent/JP2009505728A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5153634B2 publication Critical patent/JP5153634B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L27/00Materials for grafts or prostheses or for coating grafts or prostheses
    • A61L27/02Inorganic materials
    • A61L27/04Metals or alloys
    • A61L27/047Other specific metals or alloys not covered by A61L27/042 - A61L27/045 or A61L27/06
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L29/00Materials for catheters, medical tubing, cannulae, or endoscopes or for coating catheters
    • A61L29/02Inorganic materials
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61LMETHODS OR APPARATUS FOR STERILISING MATERIALS OR OBJECTS IN GENERAL; DISINFECTION, STERILISATION OR DEODORISATION OF AIR; CHEMICAL ASPECTS OF BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES; MATERIALS FOR BANDAGES, DRESSINGS, ABSORBENT PADS OR SURGICAL ARTICLES
    • A61L31/00Materials for other surgical articles, e.g. stents, stent-grafts, shunts, surgical drapes, guide wires, materials for adhesion prevention, occluding devices, surgical gloves, tissue fixation devices
    • A61L31/02Inorganic materials
    • A61L31/022Metals or alloys
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C22METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
    • C22CALLOYS
    • C22C27/00Alloys based on rhenium or a refractory metal not mentioned in groups C22C14/00 or C22C16/00
    • C22C27/06Alloys based on chromium
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/30Organic material
    • B23K2103/42Plastics
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K2103/00Materials to be soldered, welded or cut
    • B23K2103/50Inorganic material, e.g. metals, not provided for in B23K2103/02 – B23K2103/26

Landscapes

  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • Epidemiology (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Oral & Maxillofacial Surgery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Dermatology (AREA)
  • Transplantation (AREA)
  • Heart & Thoracic Surgery (AREA)
  • Surgery (AREA)
  • Vascular Medicine (AREA)
  • Materials For Medical Uses (AREA)
  • Prostheses (AREA)
  • Surgical Instruments (AREA)

Abstract

医療器具は、クロム、ニオブおよびプラチナを有する合金を含み、合金は、医療器具の少なくとも一部を形成する。

Description

本発明は合金組成を含む医療器具、および合金組成に関する。
身体は、動脈、その他の血管、および他の体内腔などの様々な通路を含む。これらの通路は、閉塞したり、弱化したりすることがある。例えば、通路は、腫瘍によって閉塞するか、血小板によって制限されるか動脈瘤によって弱化することがある。これが生じた場合、通路は医療用内部人工器官で再び開くか強化する、あるいはそれと交換することもできる。内部人工器官は通常、体内腔に配置される管状部材である。内部人工器官の例はステント、ステントグラフトおよびカバー付きステントを含む。
内部人工器官は、内部人工器官を所望の部位へと移送する場合に、圧縮された形態または縮小サイズの形態の内部人工器官を支持するカテーテルによって、体内に送達することができる。部位に到達したら、例えば内腔の壁に接触できるように、内部人工器官を拡張する。
通路を開いた状態で支持するために、内部人工器官は、引っ張り強度および降伏強度などの適切な機械的特性を有する低炭素オーステナイト系ステンレス鋼またはニチノール(ニッケルチタン合金)などの材料で作成される。
身体を通って内部人工器官を前進させる場合、内部人工器官を目標部位に適切に送達できるように、その進行を監視する、例えば追跡することができる。内部人工器官を目標部位に送達した後、内部人工器官を監視して、適切に配置され、かつ/または適切に機能しているか判断することができる。
医療器具を追跡し、監視する方法は、X線透視法および磁気共鳴映像法(MRI)を含む。MRIは、磁界および無線波を使用して身体を映像化する非侵襲的技術である。幾つかのMRIの技術では、患者を磁界に曝露させ、これが患者の体内にある特定の原子、例えば水素原子と相互作用する。次に、入射無線波を患者に誘導する。入射無線波が患者の体内の原子と相互作用して、特徴的な戻り無線波を生成する。戻り無線波は、スキャナによって検出され、コンピュータによって処理されて、身体の像を生成する。
本発明は、合金組成を含む医療器具、およびその組成に関する。
本発明の1つの態様では、医療器具はクロム、ニオブおよびプラチナを含む合金を含み、合金は医療器具の少なくとも一部を形成する。
実施形態は、以下の特徴のうち1つまたは複数の含んでよい。合金は、重量で約5パーセント未満の強磁性成分、例えば鉄、ニッケルまたはコバルトを含む。合金はさらに、珪素、カルシウム、硼素、アルミニウム、窒素、炭素、セレン、イットリウム、タンタルおよびマンガンで構成されたグループから選択された第1成分または複数の第1成分を含む。合金は、個々の第1成分を重量で約2%未満含むことができる。合金は、重量で約5パーセントから約30パーセントのプラチナ、例えば重量で約25パーセントから約30パーセントのプラチナを含む。合金は、重量で約5パーセントから約40パーセントのニオブ、例えば重量で約10パーセントから約20パーセントのニオブを含む。合金は、重量で約30パーセントから約90パーセントのクロム、例えば重量で約40パーセントから約50パーセントのクロムを含む。
合金は、重量で約30パーセントから約50パーセントのクロム、重量で約10パーセントから約40パーセントのニオブ、および重量で約5パーセントから約30パーセントのプラチナを含む。合金は、重量で約40パーセントから約50パーセントのクロム、重量で約25パーセントから約30パーセントのニオブ、および重量で約25パーセントから約30パーセントのプラチナを含む。合金は基本的に、クロム、ニオブおよびプラチナで構成される。合金は二成分相を含み、例えば二成分相は、CrPt、CrNbおよびNbPtで構成されたグループから選択される。
器具はステントの形態でよい。器具は、ガイドワイヤ、針、カテーテル、腔内フィルタ、ステープル、クリップ、整形インプラント、および歯科補綴物で構成されたグループから選択することができる。
本発明の別の態様では、ステントは、重量で約30パーセントから約50パーセントのクロム、重量で約10パーセントから約40パーセントのニオブ、および重量で約5パーセントから約30パーセントのプラチナを含む合金を含み、合金はステントの少なくとも一部を形成する。
実施形態は、以下の特徴のうち1つまたは複数を含んでよい。ステントの合金は、重量で約5パーセント未満の鉄、ニッケルまたはコバルトを含む。ステントの合金はさらに、珪素、カルシウム、硼素、アルミニウム、窒素、炭素、セレン、イットリウム、タンタルおよびマンガンで構成されたグループから選択された第1成分を重量で約2%未満含む。ステントの合金は、重量で約40パーセントから約50パーセントのクロム、重量で約25パーセントから約30パーセントのニオブ、および重量で約25パーセントから約30パーセントのプラチナを含む。ステントの合金は、CrPt、CrNbおよびNbPtで構成されたグループから選択された二成分相を含む。
別の態様では、本発明は、クロム、ニオブおよびプラチナを含む合金を特徴とする。幾つかの実施形態では、合金は基本的にクロム、ニオブおよびプラチナで構成され、任意の他の成分を約5重量パーセント未満(例えば約4パーセント未満、約3パーセント未満、約2パーセント未満、約1パーセント未満、約0.5パーセント未満)有する。
実施形態は、以下の特徴のうち1つまたは複数を含んでよい。合金は、重量で約5パーセント未満の強磁性成分、例えば鉄、ニッケルおよび/またはコバルトを含む。合金はさらに、珪素、カルシウム、硼素、アルミニウム、窒素、炭素、セレン、イットリウム、タンタルおよびマンガンから選択された1つまたは複数の第1成分を含む。合金は、複数の第1成分を含む。合金は、重量で約2%未満の第1成分を含む。合金は、重量で約5パーセントから約30パーセントのプラチナ、例えば重量で約25パーセントから約30パーセントのプラチナを含む。合金は、重量で約5パーセントから約40パーセントのニオブ、例えば重量で約25パーセントから約30パーセントのニオブを含む。合金は、重量で約30パーセントから約85パーセントのクロム、例えば重量で約40パーセントから約50パーセントのクロムを含む。合金は、重量で約30パーセントから約50パーセントのクロム、重量で約10パーセントから約40パーセントのニオブ、および重量で約5パーセントから約30パーセントのプラチナを含む。合金は、重量で約40パーセントから約50パーセントのクロム、重量で約25パーセントから約30パーセントのニオブ、および重量で約25パーセントから約30パーセントのプラチナを含む。合金は基本的に、クロム、ニオブおよびプラチナで構成される。合金は、CrPt、CrNbおよび/またはNbPtなどの1つまたは複数の二成分相を含む。
実施形態は、以下の利点のうち1つまたは複数を含んでよい。合金組成は、医療または非医療用途を向上させる放射線不透過性、MRI適合性(例えば低い磁化率)、硬度、強度、剛性(弾性のヤング率)、伸びおよび耐食性などの1つまたは複数の物理的および/または機械的特性を有する。例えば、合金から内部人工器官などの医療器具を形成することができる。その結果、内部人工器官は、内部人工器官を追跡し、監視できるように、拡張後に血管壁へのステントの良好な付着、身体を支持するための良好な強度、および良好な放射線不透過性およびMRI適合性を可能にするために、かなりの量の半径方向の反動(リコイル)があるように降伏強度と剛性との良好なバランスを有することができる。このような特性の組合せによって、合金から様々な製品を形成することができる。合金は、例えば高い濃度の貴金属を有する合金と比較して、相対的に費用効果を上げることができる。
本明細書で使用する「合金」とは、例えば一緒に溶融させ、溶解時に相互に融合させることによって、2つ以上の金属、または密接に融合した金属と非金属で構成された物質を意味する。
本発明の他の態様、特徴および利点は、好ましい実施形態に関する説明および請求の範囲から明白になるであろう。
図1を参照すると、ステント20は、複数の帯状部22、および隣接する帯状部の間に延在して、それを接続する複数の連結部24によって画定された管状部材の形態を有する。使用中に、帯状部22は、初期の小径から大径へと拡張して、ステント20を血管の壁に接触させ、それによって血管の開通性を維持する。連結部24は、ステント20に可撓性および順応性を提供し、これによってステントは血管の輪郭に適応することができる。
ステント20は、クロム、プラチナおよびニオブを含む組成を有する合金を含む(例えば、それで形成される)。合金は、(例えばガイドワイヤに沿って植え込み部位までジグザグに追跡しながら、バルーンカテーテルに良好に固定され、血管壁に良好に付着させるために)バルーンカテーテルに締め付けて、血管内で拡張した後に半径方向にかなり反動するための降伏強度と剛性とのバランス、(例えば体腔を支持するための)強度、耐食性、放射線不透過性、およびMRI適合性をステント20に提供することができる。例えば、クロムは高い剛性(ヤング率)を有し、良好な固溶体強化剤であり、耐食性を補助する。弾性のプラチナも良好な固溶体強化剤であり、耐食性を補助し、さらに放射線不透過性を向上させるために高い質量吸収係数を提供する。ニオブは低い磁化率を有し、クロムおよびプラチナ融和性がある(例えばそれに溶解可能である)。ニオブも良好な放射線不透過性を有するので、ニオブを含めると、所与の放射線不透過性を達成するために使用するプラチナの量を減少させることができる。さらに、幾つかの実施形態では、合金は、重量で約5パーセント未満(例えば約4パーセント未満、約3パーセント未満、約2パーセント未満、約1パーセント未満、約0.5パーセント未満)の鉄、ニッケルおよび/またはコバルトなどの強磁性材料を含む。理論に束縛されずに考えると、合金中に限られた量の強磁性材料があると、MRI技術との干渉を低下させ(例えば最小限に抑えるか、なくす)、それによってステント20、ステントの内腔内の材料(血液および組織など)、およびステントを囲む材料を良好に視覚化できると考えられる。
理論に束縛されずに考えると、クロムは、例えば合金の点食(ピッチング)抵抗を増大させることによって、合金の耐食性を向上させることができると考えられる。例えば、特定の合金では、クロムは合金の表面に、腐食攻撃に対する合金の抵抗を向上させる薄い酸化物層を形成することができる。耐食性の程度は、合金中のクロム濃度および他の成分の濃度の関数でよい。合金は、約30から約85重量パーセントのクロムを含むことができる。合金は、約30、約35、約40、約45、約50、約55、約60、約65、約70、または約75重量パーセント以上および/または約85、約80、約75、約70、約65、約60、約55、約50、約45、約40、または約35重量パーセント以下のクロムを含むことができる。
ニオブは、合金の放射線不透過性を向上させ、合金に低い磁化率を提供することができる。幾つかの実施形態では、合金は約5から約40重量パーセントのニオブを含む。例えば、合金は約10、約12.5、約15、約17.5、約20、約22.5、約25、約27.5、約30、約32.5、約35または約37.5重量パーセント以上および/または約40、約37.5、約35、約32.5、約30、約27.5、約25、約22.5、約20、約17.5、約15、または約12.5重量パーセント以下のニオブを含むことができる。
プラチナも、合金の放射線不透過性を向上させ、さらに強度および耐食性を提供することができる。実施形態では、合金は約5%から約30重量パーセントのプラチナを含む。例えば、合金は約5、約7.5、約10、約12.5、約15、約17.5、約20、約22.5、約25、または約27.5重量パーセント以上および/または約30、約27.5、約25、約22.5、約20、約17.5、約15、約12.5、約10、または約7.5重量パーセント以下のプラチナを含むことができる。
クロム、ニオブおよびプラチナに加えて、合金はさらに、位相の安定化、微小清浄度および高温の加工性を補助することができる1つまたは複数(例えば2つ、3つ、4つ、5つ、6つ以上)の追加の成分を含むことができる。追加の成分の例は、珪素、カルシウム、硼素、アルミニウム、窒素、炭素、セレン、イットリウム、タンタルおよびマンガンを含む。個々の各追加的成分は、合金中に重量で約2パーセント(例えば0.25パーセント、0.50パーセント、1.0パーセント、1.25パーセント、1.50パーセント、または1.75パーセント以上)まで存在することができる。幾つかの実施形態では、合金は、1つまたは複数の追加的成分を合計で約0.10から約5.00重量パーセント含む。
合金はさらに、1つまたは複数のマイクロアレイ成分または残留量の不純物成分を含むことができる。例えば、合金は、燐(例えば最大0.025wt%)、硫黄(例えば最大0.010wt%)、バナジウム(例えば約0.07wt%)、チタン(例えば0.002wt%)および/または銅(例えば約0.2wt%)を含んでよい。他のマイクロアロイおよび残留成分が可能であり、これは材料源の関数でよい。
合金は実質的に1つの均質相を含むか、2つ以上の別個の位相を含むことができる。追加的位相の例は、合金の降伏強度を向上させることができるCrPt、CrNbおよび/またはNbPtなどの二成分相を含む。二成分相は、熱処理によって合金中に沈殿することができる。幾つかの実施形態では、合金は、1,000倍の視野で観察した平面区域に、1つまたは複数の二成分相を約1から約25パーセント含む。
合金は、主に(50%より多くの)クロム・プラチナ・ニオブの単相固溶体である微細構造を有することができる。単相微細構造は、純粋なクロムより高い強度および延性を合金に与えると考えられる。
合金は高い耐食性を有することができる。相対的な点食耐食性は、ステンレス鋼で実行するように、点食抵抗当量(PRE)を使用して比較することができ、これは下式のように計算することができる。
PRE=%Cr+3.3×%Mo
PRE≧26.0にするには、外科インプラント用のASTMF138316L等級のステンレス鋼が必要である。この合金は、非常に優れた生体適合性および耐食性を有することが知られている。Cr−10Nb−10Ptは、点食耐食性を向上させるMoを含んでいないが、プラチナを含み、これもクロムの耐食性を向上させることが知られている(例えばAlloys cathodically modified with noble metals、Reviews of Applied Electrochemistry 28、J.H.Potgeiter、Journal of Applied Electrochemistry 21(1991)471−482)。PREに関するさらなる情報は、S.D.KiserのPreventing Weld Corrosion(Advanced Materials & Processes、2002年3月、32〜35ページ)に見ることができる。
合金は、高い硬度および/または高い強度も有することができる。幾つかの実施形態では、合金は、約60ロックウェルBより高い、例えば約65、70または75ロックウェルBより高い硬度を有する。合金は約25msiより大きい、例えば約28、30、または32msiより大きい弾性のヤング率(E)を有することができる。合金は、約60ksiより大きい、例えば約70、80または90ksiより大きい最大抗張力(UTS)を有することができる。合金は、約30ksiより大きい、例えば40、50または60ksiの0.2%オフセット降伏強度(YS)を有することができる。合金は、約10%elより大きい、例えば15、20または25%elの伸び百分率(%el)を有することができる。
図2を参照すると、ステント20の作成方法40が図示されている。方法40は、ステント20の管状部材を構成する合金を含む管を形成すること(ステップ42)を含む。管はその後、未完成ステントを生成する帯状部22および連結部24を形成するために切断される(ステップ44)。切断の影響を受ける未完成ステントの区域は、その後に除去することができる(ステップ46)。未完成ステントは、ステント20を形成するために仕上げることができる(ステップ48)。
合金は、合金の成分を密接に組み合わせることによって合成することができる。例えば、目標となる合金組成は、適切な濃度の溶融成分の破片または粉末によって形成することができる。溶融は、真空誘導溶融(VIM)、真空アーク再溶融(VAR)、電子ビーム溶融(EBM)、プラズマ溶融、真空または不活性ガスプラズマめっきを使用して、約1800℃より高い温度で10から180分間実行することができる。合金化は、成分粉末を混合し、約1000℃より高く、約1500℃より低い温度で12から36時間、5から40ksiの圧力で熱間静水圧圧縮成形する、かつ/または約1000℃より高く、約1500℃より低い温度で4から60時間冷間圧縮し、焼結することによって、固体状態で実行することができる。合金はインゴット、コンパクト、または沈殿物の形態でよく、ここからその後、中空の管状部材などの供給原料を成形する。幾つかの実施形態では、合金を(例えば1200℃で6時間熱処理することによって)処理し、合金を均質化する、かつ/または選択された構造および特性の合金を生成する。
幾つかの実施形態では、合金を含む中空管状部材を、漸進的に小型化する円形開口がある一連の金型に通して引き抜き加工し、部材を可塑変形させて、目標となるサイズおよび形状にする。可塑変形歪みは、部材を硬化し(および降伏強度を向上させ)、部材の縦軸に沿って結晶粒を伸張する。変形した部材を熱処理し(例えば再結晶温度より下または上で焼き鈍し)、細長い結晶粒構造を一部または全体が再結晶化した結晶粒構造、例えば等軸結晶粒を含む構造に変化させることができる。部材を再結晶温度付近で短時間加熱することによって、小さい、または微細な結晶粒を形成することができる。結晶粒の成長を促進するために、より高い温度および/またはより長い時間、部材を加熱することによって、大きい、または粗い結晶粒を形成することができる。
次に、ステント20の帯状部22および連結部24を、図示のように管を切断することによって形成する(ステップ44)。参照により全体が本明細書に組み込まれる米国特許第5,780,807号に記載されているように、レーザ切断によって管の選択部分を除去し、帯状部22および連結部24を形成することができる。特定の実施形態では、レーザ切断中に、溶剤または油などの液体キャリアを管の内腔に通して流す。キャリアは、管の一部に形成される湯垢が別の部分に再沈殿するのを防止する、かつ/または管上の再鋳材料が形成するのを減少させることができる。機械加工(例えば微細機械加工)、放電加工(EDM)、およびフォトエッチング(例えば酸性フォトエッチング)など、管の一部を除去する他の方法を使用することができる。
幾つかの実施形態では、帯状部22および連結部24が形成された後、以上の切断作業から影響された管の区域を除去することができる(ステップ46)、例えば、帯状部22および連結部24のレーザ加工は、ステント20の機械的特性および性能に悪影響を及ぼし得る、溶融し、再固化した材料および/または酸化した金属の表面層を残すことがある。影響された区域は、機械的(例えばグリットブラスチングまたはホーニング仕上げによって)および/または化学的に(例えばエッチングまたは電解研磨によって)除去することができる。幾つかの実施形態では、管状部材は、ステップ46を実行した後のほぼ正味の形状構成でよい。「ほぼ正味のサイズ」とは、管が、仕上げたステントを提供するために除去される材料の比較的薄い外皮を有する、という意味である。幾つかの実施形態では、管は、約25%未満の過剰サイズ状態、例えば約15%、10%または5%未満の過剰サイズ状態で形成される。
次に、未完成ステントを仕上げて、ステント20を形成する(ステップ48)。未完成ステントは、例えば電解研磨によって滑らかな仕上げに仕上げることができる。未完成ステントからほぼ正味サイズを形成することができるので、ステントを仕上げるために除去する必要がある未完成ステントは、比較的少ない。その結果、さらなる処理(ステントを損傷することがある)および費用がかかる材料を減少させることができる。幾つかの実施形態では、ステントを生成するために、化学的切削加工および/または電解研磨によって、約0.0254mm(0.001インチ)のステント材料を除去することができる。
ステント20は、所望の形状およびサイズでよい(例えば冠状ステント、大動脈ステント、末梢血管ステント、胃腸ステント、泌尿器ステント、および神経ステント)。用途に応じて、ステント20は、例えば1mmから46mmの直径を有することができる。特定の実施形態では、冠状ステントは、約2mmから約6mmの拡張直径を有することができる。幾つかの実施形態では、末梢ステントは、約5mmから約24mmの拡張直径を有することができる。特定の実施形態では、胃腸および/または泌尿器ステントは、約6mmから約30mmの拡張直径を有することができる。幾つかの実施形態では、神経ステントは、約1mmから約12mmの拡張直径を有することができる。腹大動脈瘤(AAA)ステントおよび胸部大動脈瘤(TAA)ステントは、約20mmから約46mmの直径を有することができる。ステント20は、バルーンで拡張可能でよいか、(例えば米国特許第5,366,504号に記載されているように)自己拡張式とバルーン拡張式の組合せでよい。
使用時には、カテーテル送達システムを使用して、ステント20を使用する、例えば送達して、拡張することができる。カテーテルシステムは、例えばWangの米国特許第5,195,969号、Hamlinの米国特許第5,270,086号、およびRaeder−Devensの米国特許第6,726,712号に記載されている。ステントおよびステント送達は、ミネソタ州Maple GroveのBoston Scientific Scimedから入手可能なRadius(商標)またはSymbiot(商標)システムでも具現される。
以上では、幾つかの実施形態について説明してきたが、本発明はそれに制限されない。
一例として、ステント20は全体を合金で形成するものとして図示されているが、他の実施形態では、合金が、医療器具の1つまたは複数の選択部分を形成する。例えば、ステント20は複数の層を含むことができ、その1つまたは複数の層が合金を含み、1つまたは複数の層は合金を含まず、例えば316Lステンレス鋼である。複数の層を含むステントは、例えば米国公開特許出願第2004−0044397号およびHeathの米国特許第6,287,331号に記載されている。
ステント20は、カバー付きステントまたはステントグラフトの一部でよい。例えば、ステント20は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、発泡PTFE、ポリエチレン、ウレタン、またはポリプロピレンで作成した生体適合性で無孔性または半無孔性ポリマ地を含む、かつ/またはそれに取り付けることができる。
ステント20は、米国特許第5,674,242号、2001年7月2日出願の米国特許出願番号第09/895,415号および2002年8月30日出願の米国特許出願第10/232,265号に記載されているように、放出可能な治療薬、薬品、または薬学的に活性の化合物を含むことができる。治療薬、薬品、または薬学的に活性の化合物は、例えば抗血栓薬、酸化防止剤、抗炎症剤、麻酔剤、抗凝固剤、および抗生物質を含むことができる。
幾つかの実施形態では、合金を含む線を組立、線を編む、かつ/または織って管状部材にすることによって、ステントを形成することができる。
合金は、他の医療器具の形成に使用することができる。例えば過剰負荷および破断に抗する高い強度、高い耐食性および/または生体適合性(例えば(10年以上などの)長期間にわたって体内に植え込むことができる)を有することで恩恵を受ける医療器具、特に医療インプラント、および医療措置中、または患者が追跡MRI映像法を受ける場合に、蛍光透視法および/またはMRIで使用される器具である。例えば、合金は、他の内部人工器官の製造に使用することができる。合金は、参照により本明細書に組み込まれるKimその他の米国特許第6,146,404号に記載された取り外し可能な血栓フィルタ、参照により本明細書に組み込まれるDanielその他の米国特許第6,171,327号に記載されたような血管内フィルタ、および参照により本明細書に組み込まれるSoonその他の米国特許第6,342,062号に記載されたような大静脈フィルタ内で使用することができる。
合金は、ガイドワイヤ(例えば(AAAステント措置用の)Meier Steerable Guide Wire)、ASAP Automated Biopsy System(例えば米国特許第4,958,625号、第5,368,045号および第5,090,419号に記載されたようにスタイレットおよび/またはカニューレ用)、またはカテーテルのハイポチューブ(例えばバルーンカテーテル)の形成に使用することができる。
合金は、2003年1月2日出願の米国特許出願番号第10/335,604号、米国特許第5,209,799号および第5,336,234号に記載された医療用バルーンカテーテルによって搬送されるような切断要素の製造にも使用することができる。合金の硬度および強度は、縁部の丸まり(切れ味を低下させることがある)および製品形状の変形を減少させることができる。また、場合によっては、合金の比較的高い耐食性によって、機器を蒸気高圧滅菌に繰り返し曝露することができる。その結果、機器をさらに再使用することができ、交換の費用が削減される。
医療器具のさらに他の実施例は、針、カテーテル、ステープル、傷の閉鎖に使用される線、クリップ、整形外科器具(臀部ステムおよび膝トレイなど)、および歯科補綴物を含む。
以下の実施例は例示的であり、制限するものではない。
(Cr−10Nb−10Pt細片材料およびステントの製造)
アーク溶融装置を使用して、Cr−10Nb−10Ptの合金インゴットを作成した。
溶融高純度の未使用成分充填材料で、Cr−10Nb−10Ptインゴットを作成した。充填材料は、Goodfellow Cambridge Limitedから調達した。
Figure 2009505728
表1は、Cr−10Nb−10Ptの合金溶融に使用する充填材料を示す。純粋な充填材料を切断し、80重量パーセントのクロム、10重量パーセントのニオブ、および10重量パーセントのプラチナという目標合金配合にしたがって、70グラムの合計インゴット重量になるように計量する。アルコールで洗浄した後、充填材料をアーク溶融炉、つまりMaterial Research Furnaces(MRF)のモデルABJ−900不活性ガス・アーク溶融装置の水冷式銅製炉床板のインゴット空隙に装填した。アーク溶融装置は、装填材料を配置するために複数の空隙がある水冷式銅製炉床板で構成されていた。充填したら、溶融するために装填材料および銅製炉床をベル室内に密封した。室を真空ポンプで排気し、アルゴンで複数回充填した後、アーク溶融装置の電源を始動し、タングステン電極を使用して、装填材料および銅製炉床にアークを当てた。400Aの最大電源電流出力を使用している間に、溶融を実行した。溶融中に、高純度のアルゴンガスを一定流量(10から30L/分)室に通し、装填金属を雰囲気の汚染物質(例えばOおよびN)から保護した。装填材料が、完全に混合したように見えるまで、これを加熱して、溶融し、1つの一様なインゴットを形成した。溶融が終了したら、炉室から取り出す前に、新しく形成されたインゴットをアルゴンカバーガスの保護下で冷ました。装填材料を均質に混合しようとして、インゴットは2回再溶融した。
溶融後、Cr−10Nb−10Ptのインゴットは、長さ約8.89cm(3.5”)×幅1.524cm(0.6”)×厚さ0.762cm(0.3”)であった。インゴットを、1200℃で1時間、真空で焼き鈍した。熱処理を実行して、アーク溶融装置内でのインゴットの固化および冷薬中に形成した第二成分相があれば、これを全て溶液に入れた。次に、熱間圧延のためにインゴットを5.08cm(0.2”)の厚さまで機械加工した。
Cr−Nb、Cr−PtおよびNb−Ptについて、2元状態図を調べた。表2は、状態図から取得した液相線温度を示す。
Figure 2009505728
インゴットの樹枝状微細構造は、Cr−Nb−Ptの樹枝状アームおよびNb−Ptが豊富な樹枝間領域で構成されると予想された。この仮説は、成分の分離が生じると、クロム・ニオブ・プラチナ合金が最初に固化するはずであり、Nb−Pt合金は、液相から冷却した後、最後に固化することを示す液相線温度に基づくものである。
Nb−Pt状態図によると、固体相の樹枝間領域は、NbPtまたはNbPtの合金であり得る。この材料は脆性である可能性が高い。インゴットを引っ張ると、合金を通して破断が発生し、可塑変形はほとんどない可能性が高い。
鋳造したままのインゴットの微細構造解析は、樹枝状微細構造を明らかにし、走査電子顕微鏡(SEM)内の後方散乱電子で映像化すると、樹枝状アームは樹枝間領域より暗かった。明るい方の区域は通常、この方法で映像化すると、重い元素を伴う。樹枝状アームおよび樹枝間領域で得たSEMエネルギ分散型X線分光法(EDS)のスペクトルは、樹枝がクロムの豊富なCr−Nb−Ptであり、樹枝間領域がNb−Ptの豊富なCr−Nb−Ptであることを明らかにした。
インゴット微細構造試料のASTM E384ビッカース微小硬度を測定し、77ロックウェルBに変換された。これは、クロム合金の変換表を使用できないので、鋼のそれを使用し、約68ksiという大まかに推定した最大抗張力に変換する。
インゴットを熱間または冷間加工して、材料特徴付け試験またはステント管の製作のための細片を生成できるようにするために、インゴットを均質化熱処理して、樹枝と樹枝間領域の間の成分濃度勾配を減少させ、それによって脆性の合金相をなくした。インゴットの均質化は、1200℃のアルゴンガス分圧で18時間実行した。アルゴンガスの分圧は、1200℃で高い真空にて生じるようなクロムの蒸発を最小限に抑えるためのものである。このプロセスは、均質化した材料で6、12および18時間後に金属板術を実行し、SEMの後方散乱電子の組成映像化を介して、いつ樹枝間領域がそれほど分離していないように見えるかを調べるものである。
濃度勾配が質的に大幅に減少したように見えたら、熱間圧延を開始する。インゴットの熱間圧延は、空気中で、またはインゴットを厚さ0.1524mm(0.006”)の316ステンレス細片に封入した状態で赤熱温度まで加熱し、0.635mm(0.025”)の厚さを達成するまで、ギャップが段階的に小さくなるローラのセットに通過させることによって実行することができる。合計で15%減少する間に、インゴットを焼き鈍すか、応力除去熱処理して、圧延中に生じた歪み硬化を解消するか、減少させ、材料を可塑変形可能な状態に戻す。
圧延後、厚さ0.13208mm(0.0052”)の細片を機械加工し、引っ張り試験のために平坦な「犬用の骨」形状の試料を生成する。ステントの支柱パターンをレーザ加工して、細片にすることができる。レーザ後の湯垢除去および電解研磨を実行して、支柱パターンを仕上げ寸法にすることができる。次に、細片を圧延して、管状のステント形状にし、バルーンカテーテルにかしめることができる。
(Cr−10Nb−10Ptの継ぎ目なし管およびステントの製造)
80重量パーセントのクロム、10重量パーセントのニオブおよび10重量パーセントのプラチナという合金配合のために、合計9.08kg(20ポンド)のニオブ、プラチナおよびクロムを計量することができる。装填材料を真空電子ビーム溶融装置の炉床に充填し、溶融して、液体合金を形成することができる。200℃未満で固化し、冷却した後、インゴットをEB溶融装置から取り出し、2回の真空アーク再溶融作業にかけて、鋳造微細構造を精錬し、微細な清浄性を改善する。3回溶融したインゴットをガラス潤滑剤で被覆し、押し出し機に充填して、1250℃に加熱することができる。油圧押し出し機を使用して、直径7.62cm(3インチ)のインゴットを直径6.35cm(2.5インチ)のビレットに変換することができる。第2押し出し作業を実行して、直径6.35cm(2.5インチ)のビレットを直径5.08cm(2インチ)のビレットに変換することができる。次に、ビレットをアルゴンガスの分圧中で1200℃にして18時間、均質化することができる。均質化されたビレットをガンドリリングして、長手方向の中心線に沿って2.54cm(1.0”)径の内径を生成することができる。ビレットの外径は、ガン・ドリル加工をした内径と高度に同心円であるように、4.572cm(1.8”)の直径に機械加工することができる。
中空の棒を常温でピルガ法により加工し、アルゴンガスの分圧中で、1200℃/1時間の10%直径削減のパス間焼き鈍しで外径を3.175cm(1.25”)径に減少させることができる。次に、3.175cm(1.25”)径のピルガ法により加工した管を、アルゴンガスの分圧中で、1200℃/30分の10%直径削減のパス間焼き鈍しで直線長さにマンドレル延伸することができる。16.87322mm(0.6643”)の外径で、マンドレル延伸した管を、2.1082mm(0.083”)の外径および0.13208mm(0.0052”)の肉厚に到達するまで、アルゴンガスの分圧中で、1200℃/30分の10%直径削減のパス間焼き鈍しで、フローティングプラグ延伸することができる。
ステントの支柱パターンをレーザ加工して、延伸した継ぎ目なし管にすることができる。レーザ後の湯垢除去および電解研磨を実行して、仕上げたステント寸法を生成することができる。ステントをバルーンカテーテルにかしめることができる。
本明細書で言及した全ての出版物、参考文献、出願および特許は、参照により全体が本明細書に組み込まれる。
他の実施形態は請求の範囲に入る。
ステントの実施形態の斜視図である。 ステント作成方法の実施形態のフローシャートである。

Claims (16)

  1. クロム、ニオブおよびプラチナを含む合金を備える医療器具であって、前記合金が前記医療器具の少なくとも一部を形成する、器具。
  2. 前記合金が、重量で約5パーセント未満の強磁性成分を含み、より詳細にするならば、前記合金が重量で約5パーセント未満の鉄、ニッケルまたはコバルトを含む、請求項1に記載の器具。
  3. 前記合金がさらに、珪素、カルシウム、硼素、アルミニウム、窒素、炭素、セレン、イットリウム、タンタルおよびマンガンで構成されたグループから選択された第1成分を含み、より詳細にするならば、前記合金が複数の第1成分を含む、かつ/または前記合金が重量で約2%未満の前記第1成分を含む、請求項1または2に記載の器具。
  4. 前記合金が、重量で約5パーセントから約30パーセントのプラチナを含み、より詳細にするならば、前記合金が、重量で約25パーセントから約30パーセントのプラチナを含む、前記請求項の何れか一項に記載の器具。
  5. 前記合金が、重量で約5パーセントから約40パーセントのニオブを含み、より詳細にするならば、前記合金が、重量で約10パーセントから約20パーセントのニオブを含む、前記請求項の何れか一項に記載の器具。
  6. 前記合金が、重量で約30パーセントから約90パーセントのクロムを含み、より詳細にするならば、前記合金が、重量で約40パーセントから約50パーセントのクロムを含む、前記請求項の何れか一項に記載の器具。
  7. 前記合金が、
    重量で約30パーセントから約50パーセントのクロム、
    重量で約10パーセントから約40パーセントのニオブ、および
    重量で約5パーセントから約30パーセントのプラチナを含み、より詳細にするならば、
    前記合金が、
    重量で約40パーセントから約50パーセントのクロム、
    重量で約25パーセントから約30パーセントのニオブ、および
    重量で約25パーセントから約30パーセントのプラチナを含む、前記請求項の何れか一項に記載の器具。
  8. 前記合金が、クロム、ニオブおよびプラチナから実質的に構成される、前記請求項の何れか一項に記載の器具。
  9. 前記合金が二成分相で構成され、より詳細にするならば、前記二成分相がCrPt、CrNbおよびNbPtで構成されたグループから選択される、前記請求項の何れか一項に記載の器具。
  10. 前記器具がステントの形態である、前記請求項の何れか一項に記載の器具。
  11. 前記器具が、ガイドワイヤ、針、カテーテル、管腔内フィルタ、ステープル、クリップ、整形外科インプラント、および歯科補綴物で構成されたグループから選択される、前記請求項の何れか一項に記載の器具。
  12. 重量で約30パーセントから約50パーセントのクロム、重量で約10パーセントから約40パーセントのニオブ、および重量で約5パーセントから約30パーセントのプラチナを含みた合金を備えたステントであって、前記合金が前記ステントの少なくとも一部を形成する、ステント。
  13. 前記合金が、重量で約5パーセント未満の鉄、ニッケルまたはコバルトを含む、請求項12に記載のステント。
  14. 前記合金がさらに、珪素、カルシウム、硼素、アルミニウム、窒素、炭素、セレン、イットリウム、タンタルおよびマンガンで構成されたグループから選択された第1成分を重量で約2%未満含む、請求項12または13に記載のステント。
  15. 前記合金が、重量で約40パーセントから約50パーセントのクロム、重量で約25パーセントから約30パーセントのニオブ、および重量で約25パーセントから約30パーセントのプラチナを含む、請求項12から14の何れか一項に記載のステント。
  16. 前記合金が、CrPt、CrNbおよびNbPtで構成されたグループから選択された二成分相を含む、請求項12から15の何れか一項に記載のステント。
JP2008527971A 2005-08-23 2006-08-14 合金組成を有する医療器具 Expired - Fee Related JP5153634B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US11/209,940 US7540997B2 (en) 2005-08-23 2005-08-23 Medical devices having alloy compositions
US11/209,940 2005-08-23
PCT/US2006/031658 WO2007024537A1 (en) 2005-08-23 2006-08-14 Medical devices having alloy compositions

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009505728A true JP2009505728A (ja) 2009-02-12
JP5153634B2 JP5153634B2 (ja) 2013-02-27

Family

ID=37398564

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008527971A Expired - Fee Related JP5153634B2 (ja) 2005-08-23 2006-08-14 合金組成を有する医療器具

Country Status (6)

Country Link
US (2) US7540997B2 (ja)
EP (1) EP1934381B1 (ja)
JP (1) JP5153634B2 (ja)
CA (1) CA2620169A1 (ja)
ES (1) ES2429939T3 (ja)
WO (1) WO2007024537A1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015533973A (ja) * 2012-08-13 2015-11-26 ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイションUnited Technologies Corporation レーザピーニングされる部品の後処理
JP2019080935A (ja) * 2013-01-14 2019-05-30 マイクロベンション インコーポレイテッドMicrovention, Inc. 閉塞装置

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7250058B1 (en) 2000-03-24 2007-07-31 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Radiopaque intraluminal stent
US7971333B2 (en) * 2006-05-30 2011-07-05 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Manufacturing process for polymetric stents
DE102007032686A1 (de) * 2007-07-13 2009-01-15 Biotronik Vi Patent Ag Stent mit einer Beschichtung
US20090018644A1 (en) * 2007-07-13 2009-01-15 Jan Weber Boron-Enhanced Shape Memory Endoprostheses
US7604662B2 (en) * 2007-07-13 2009-10-20 Boston Scientific Scimed, Inc. Endoprostheses containing boride intermetallic phases
US8644951B1 (en) 2009-12-02 2014-02-04 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. Medical devices having MRI compatible metal alloys
US8496865B2 (en) 2010-10-15 2013-07-30 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Method to minimize chain scission and monomer generation in processing of poly(L-lactide) stent
US11298251B2 (en) 2010-11-17 2022-04-12 Abbott Cardiovascular Systems, Inc. Radiopaque intraluminal stents comprising cobalt-based alloys with primarily single-phase supersaturated tungsten content
US9566147B2 (en) 2010-11-17 2017-02-14 Abbott Cardiovascular Systems, Inc. Radiopaque intraluminal stents comprising cobalt-based alloys containing one or more platinum group metals, refractory metals, or combinations thereof
US9724494B2 (en) 2011-06-29 2017-08-08 Abbott Cardiovascular Systems, Inc. Guide wire device including a solderable linear elastic nickel-titanium distal end section and methods of preparation therefor
US9339398B2 (en) 2012-04-26 2016-05-17 Medtronic Vascular, Inc. Radiopaque enhanced nickel alloy for stents
WO2013162690A1 (en) 2012-04-26 2013-10-31 Medtronic Vascular Inc. Radiopaque enhanced cobalt alloy for stents
US10358723B2 (en) 2012-08-16 2019-07-23 University Of Central Florida Research Foundation, Inc. System and method for surface modification by laser diffusion
US9381280B2 (en) 2014-06-13 2016-07-05 Abbott Cardiovascular Systems Inc. Plasticizers for a biodegradable scaffolding and methods of forming same
CN104388791B (zh) * 2014-11-14 2016-08-24 北京奥精医药科技有限公司 一种牙科用铬基合金材料及其制备方法

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2004019822A1 (en) * 2002-08-31 2004-03-11 Boston Scientific Limited Niobium stent
WO2004062707A1 (en) * 2003-01-08 2004-07-29 Boston Scientific Limited Medical devices
JP2004529695A (ja) * 2001-03-30 2004-09-30 ボストン サイエンティフィック リミテッド プラチナ・ステンレス合金および放射線不透過性を有するステント
WO2005039663A2 (en) * 2003-10-22 2005-05-06 Boston Scientific Limited Alloy compositions and devices including the compositions
WO2005066395A2 (en) * 2003-12-30 2005-07-21 Boston Scientific Limited Method for cleaning and polishing metallic alloys and articles cleaned or polished thereby

Family Cites Families (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB8408975D0 (en) * 1984-04-06 1984-05-16 Wood J V Titanium alloys
DE69002295T2 (de) 1989-09-25 1993-11-04 Schneider Usa Inc Mehrschichtextrusion als verfahren zur herstellung von ballons zur gefaessplastik.
US5582635A (en) 1990-08-10 1996-12-10 Siemens Aktiengesellschaft High temperature-resistant corrosion protection coating for a component in particular a gas turbine component
US5401307A (en) 1990-08-10 1995-03-28 Siemens Aktiengesellschaft High temperature-resistant corrosion protection coating on a component, in particular a gas turbine component
US5195969A (en) 1991-04-26 1993-03-23 Boston Scientific Corporation Co-extruded medical balloons and catheter using such balloons
US5366504A (en) 1992-05-20 1994-11-22 Boston Scientific Corporation Tubular medical prosthesis
JPH07505316A (ja) 1992-03-31 1995-06-15 ボストン サイエンティフィック コーポレーション 医療用ワイヤ
CA2301351C (en) 1994-11-28 2002-01-22 Advanced Cardiovascular Systems, Inc. Method and apparatus for direct laser cutting of metal stents
US5674242A (en) 1995-06-06 1997-10-07 Quanam Medical Corporation Endoprosthetic device with therapeutic compound
NL1011779C2 (nl) 1999-04-13 2000-10-16 Elephant Dental Bv Biomedisch hulpmiddel of implantaat.
US6767418B1 (en) * 1999-04-23 2004-07-27 Terumo Kabushiki Kaisha Ti-Zr type alloy and medical appliance formed thereof
US6238491B1 (en) * 1999-05-05 2001-05-29 Davitech, Inc. Niobium-titanium-zirconium-molybdenum (nbtizrmo) alloys for dental and other medical device applications
US6726712B1 (en) 1999-05-14 2004-04-27 Boston Scientific Scimed Prosthesis deployment device with translucent distal end
WO2001021229A1 (en) 1999-09-23 2001-03-29 Lee Clarence C Antimicrobial and anti-inflammatory endovascular (cardiovascular) stent
JP2001348635A (ja) * 2000-06-05 2001-12-18 Nikkin Material:Kk 冷間加工性と加工硬化に優れたチタン合金
US10398830B2 (en) 2000-11-17 2019-09-03 Vactronix Scientific, Llc Device for in vivo delivery of bioactive agents and method of manufacture thereof
US7029495B2 (en) 2002-08-28 2006-04-18 Scimed Life Systems, Inc. Medical devices and methods of making the same
US7794652B2 (en) * 2004-12-27 2010-09-14 The Argen Corporation Noble dental alloy

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004529695A (ja) * 2001-03-30 2004-09-30 ボストン サイエンティフィック リミテッド プラチナ・ステンレス合金および放射線不透過性を有するステント
WO2004019822A1 (en) * 2002-08-31 2004-03-11 Boston Scientific Limited Niobium stent
WO2004062707A1 (en) * 2003-01-08 2004-07-29 Boston Scientific Limited Medical devices
WO2005039663A2 (en) * 2003-10-22 2005-05-06 Boston Scientific Limited Alloy compositions and devices including the compositions
WO2005066395A2 (en) * 2003-12-30 2005-07-21 Boston Scientific Limited Method for cleaning and polishing metallic alloys and articles cleaned or polished thereby

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015533973A (ja) * 2012-08-13 2015-11-26 ユナイテッド テクノロジーズ コーポレイションUnited Technologies Corporation レーザピーニングされる部品の後処理
JP2019080935A (ja) * 2013-01-14 2019-05-30 マイクロベンション インコーポレイテッドMicrovention, Inc. 閉塞装置

Also Published As

Publication number Publication date
CA2620169A1 (en) 2007-03-01
ES2429939T3 (es) 2013-11-18
EP1934381A1 (en) 2008-06-25
US20090222079A1 (en) 2009-09-03
US7540997B2 (en) 2009-06-02
JP5153634B2 (ja) 2013-02-27
US20070044871A1 (en) 2007-03-01
WO2007024537A1 (en) 2007-03-01
EP1934381B1 (en) 2013-05-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5153634B2 (ja) 合金組成を有する医療器具
US9402936B2 (en) Medical devices having alloy compositions
US8137614B2 (en) Medical devices and method for making the same
US7727273B2 (en) Medical devices and methods of making the same
US7780798B2 (en) Medical devices including hardened alloys
EP1866006B1 (en) Medical devices including composites
US7344560B2 (en) Medical devices and methods of making the same
JP2008515563A6 (ja) 医療用装置及びその製造方法
US7972375B2 (en) Endoprostheses including metal matrix composite structures
US20130211537A1 (en) Medical devices including duplex stainless steel

Legal Events

Date Code Title Description
RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20090304

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20090304

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20090512

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20090810

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120501

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120801

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20121105

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20121204

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151214

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5153634

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees