JP2009505661A5 - 組織を使用した薬剤試験および薬剤スクリーニングの新規で効果的なプロセス - Google Patents

Claims (17)

1. 薬剤試験および薬剤スクリーニングのための生体外で組織を使用する方法であって、
   インビトロでインビボ組織機能を実質的にシミュレートするバイオリアクターを提供すること、
   組織サンプルのアリコートの第１グループおよび第２グループを提供すること、
   第１グループの組織サンプルのアリコートを複数の異なる薬剤レジメンに曝すことによって、バイオリアクター内で第１グループの組織サンプルのアリコートを培養すること、
   第１グループの組織サンプルのアリコートで望ましい効果を有する薬剤レジメンを選択する為に、第１グループの組織サンプルのアリコートで複数の異なる薬剤レジメンの効果を比較すること、
   第２グループの組織サンプルのアリコートを複数の異なる濃度の望ましい効果を有する選択薬剤レジメンに曝すことによって、バイオリアクター内で第２グループの組織サンプルのアリコートを培養すること、および
   望ましい濃度の選択薬剤レジメンを選択する為に、第２グループの組織サンプルのアリコートで複数の異なる濃度の選択薬剤レジメンの効果を比較すること、
   からなることを特徴とする生体外で組織を使用する方法。
2. インビボ条件は、組織内で細胞間相互作用を保持することにより達成されることを特徴とする請求項１記載の方法。
3. 組織に基づくデータは、組織サンプルとバイオリアクターの組み合わせを使用することにより生成されることを特徴とする請求項１記載の方法。
4. バイオリアクターは、最適な化学療法レジメンの決定、レジメンの毒性の予測、または、疾病の研究の少なくとも１つに使用されることを特徴とする請求項１記載の方法。
5. 選択薬剤レジメンの望ましい濃度は、有糸分裂活性、毒性研究、および、組織病理の少なくとも１つに基づいて選択されることを特徴とする請求項１記載の方法。
6. バイオリアクターは、生命体レベルで、組織機能を実質的に再現することを特徴とする請求項１記載の方法。
7. バイオリアクターは、システムレベルで、組織機能を実質的に再現することを特徴とする請求項６記載の方法。
8. バイオリアクターは、臓器レベルで、組織機能を実質的に再現することを特徴とする請求項７記載の方法。
9. 薬剤レジメンは、癌患者のための化学療法混合薬からなることを特徴とする請求項１記載の方法。
10. インビトロで臓器システム相互作用を観察するための生体外で組織を使用する方法であって、
    組織サンプルを保持する少なくとも１つのチャンバを含み、インビトロで臓器システム間のインビボ組織相互作用を実質的にシミュレートするバイオリアクターを提供すること、
    複数の異なる臓器からの複数の組織サンプルをバイオリアクターの少なくとも１つのチャンバ内に配置すること、
    試験手順に従って複数の組織サンプルを培地に曝すこと、
    複数の組織サンプルへ曝した後に培地のサンプルを得ること、および、培地に応じた複数の異なる臓器から得られた複数の組織サンプル間の相互作用を観察するために、培地サンプルを試験すること、
    からなることを特徴とする生体外で組織を使用する方法。
11. 前記方法は、組織サンプルを保持するためにバイオリアクターが複数のチャンバを含み、更に、
    夫々のチャンバが複数の臓器の異なる組織サンプルからの少なくとも１つの組織サンプルを含むように、バイオリアクターの対応するチャンバ内に複数の異なる臓器からの組織サンプルを配置すること、
    複数のチャンバの夫々の中に配置された組織サンプルを培地に連続的に曝す段階的な方法で、同時に、培地を複数のチャンバに適用すること、および、
    複数の組織サンプルの特定の培地へ曝した後に培地のサンプルを得ること、および、培地に応じて、異なる臓器からの特定の組織サンプル間の相互作用を観察するために、培地サンプルを試験すること、
    からなることを特徴とする請求項１０記載の方法。
12. 前記方法は、更に、
    （ａ）１つのチャンバに収容された第一臓器型の組織サンプルを一定時間培地に曝すこと、
    （ｂ）第一臓器型の組織サンプルを収容するチャンバから、他の臓器型の組織サンプルを収容する他のチャンバへ培地を移動すること、
    （ｃ）望ましい数の複数のチャンバに収容された組織サンプルが同じ培地に曝されるまで、（ａ）および（ｂ）のステップを繰り返すこと、
    による段階的な一連の方法で培地を複数のチャンバに適用すること、からなることを特徴とする請求項１１記載の方法。
13. 培地サンプルは、多種の臓器組織サンプルにおける培地の段階的な効果を観察する為に得られて試験されることを特徴とする請求項１１記載の方法。
14. 前記方法は、培地が薬剤レジメンまたは治療レジメンで用いる少なくとも１つの化合物を含み、
    更に、培地サンプルは多種の臓器組織サンプルにおいて薬剤レジメンまたは治療レジメンの段階的な効果を観察する為に得られて試験されることを特徴とする請求項１１記載の方法。
15. 前記方法は、臓器システム相互作用が、複数の異なる臓器からの複数の組織サンプルに曝した後に培地に行われた試験を通して観察されることを特徴とする請求項１０記載の方法。
16. 移植組織試験方法であって、
    組織サンプルを保持する複数の組織チャンバを含み、インビトロでインビボ組織機能を実質的にシミュレートするバイオリアクターを提供すること、
    複数の組織チャンバ夫々の中に実質的に重複した組織サンプルを配置すること、
    組織チャンバ夫々の中の組織サンプルを薬剤レジメンに関連する対応する培地に曝すことによって、複数の薬剤レジメンを複数の組織チャンバ夫々の中の対応する組織サンプルに投与すること、
    多様な複数の組織チャンバ間で対応する薬剤レジメンが投与される時の可変要素を複数の組織チャンバ夫々に投与される対応する薬剤レジメンのみとなるように、組織チャンバ間およびバイオリアクター内の一定状態を維持すること、および、
    組織サンプルにおける望ましい効果を生成する薬剤レジメンを決定するために、複数の投与薬剤レジメン夫々に対する効果を評価すること、
    からなることを特徴とする移植組織試験方法。
17. 前記方法は、更に、
    組織チャンバ中の対応する組織サンプルを薬剤レジメンに関連する培地に曝すことによって、複数の薬剤レジメンを投与すること、および、
    組織サンプルに曝した後の対応する培地のサンプルを得て、薬剤レジメンの効果を観察するために培地サンプルの試験をすることによって、複数の投与薬剤レジメン夫々の効果を評価すること、からなり、
    組織チャンバは、組織チャンバから多数の培地サンプルを得て、投与薬剤レジメンの投薬中に様々な時点で試験できるよう、十分な容量を持つことを特徴とする請求項１６記載の方法。