JP2009303294A - 送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システムおよびデータ判定方法 - Google Patents

送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システムおよびデータ判定方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2009303294A
JP2009303294A JP2008151564A JP2008151564A JP2009303294A JP 2009303294 A JP2009303294 A JP 2009303294A JP 2008151564 A JP2008151564 A JP 2008151564A JP 2008151564 A JP2008151564 A JP 2008151564A JP 2009303294 A JP2009303294 A JP 2009303294A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
data
power transmission
time
power
period
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008151564A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4572355B2 (ja
Inventor
Nobutaka Shiozaki
伸敬 塩崎
Kota Onishi
幸太 大西
Masayuki Kamiyama
正之 神山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2008151564A priority Critical patent/JP4572355B2/ja
Priority to US12/478,352 priority patent/US8179089B2/en
Publication of JP2009303294A publication Critical patent/JP2009303294A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4572355B2 publication Critical patent/JP4572355B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/00032Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries characterised by data exchange
    • H02J7/00045Authentication, i.e. circuits for checking compatibility between one component, e.g. a battery or a battery charger, and another component, e.g. a power source
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • H02J50/12Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling of the resonant type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/60Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power responsive to the presence of foreign objects, e.g. detection of living beings
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/80Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power involving the exchange of data, concerning supply or distribution of electric power, between transmitting devices and receiving devices
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J7/00Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries
    • H02J7/0042Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries characterised by the mechanical construction
    • H02J7/0044Circuit arrangements for charging or depolarising batteries or for supplying loads from batteries characterised by the mechanical construction specially adapted for holding portable devices containing batteries

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Power Engineering (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Near-Field Transmission Systems (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)

Abstract

【課題】 無接点電力伝送システムの送電装置において、ビット同期(初期同期)処理、ならびに、最初に受信した定期認証データの判定処理等を、確実かつ高速に実行する。
【解決手段】 受電装置は、1次コイルの駆動クロックをタイミングの基準として用いて受電装置の負荷を変調し、また、m個(mは1以上の整数)の1次コイルの駆動クロックに相当するデータ不定期間が存在し、また、1ビットのビット長は、p個(pは2以上の整数)の駆動クロックに相当する時間のk倍(kは1以上の整数)に設定されている場合において、前記送電制御装置は、1次コイルの駆動クロックの1周期毎にデータを検出した結果、n回(n=m+α≦p:αは1以上の整数)連続で同じ値を検出すると、その検出した値を確定する。
【選択図】 図5

Description

本発明は、送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システムおよびデータ判定方法等に関する。
近年、電磁誘導を利用し、金属部分の接点がなくても電力伝送を可能にする無接点電力伝送(非接触電力伝送)が脚光を浴びている、この無接点電力伝送の適用例として、携帯電話機や家庭用機器(例えば電話機の子機)の充電などが提案されている。
1次コイルと2次コイルを用いた無接点電力伝送装置は、例えば、特許文献1に記載されている。特許文献1に記載される無接点電力伝送システムでは、送電装置から受電装置に、周波数変調によってデータを送信することができる。また、受電装置から送電装置に、負荷変調によってデータを送信することができる。
特許文献1に記載される受電装置は、可変負荷部(負荷変調部)を有しており、可変負荷部(負荷変調部)に設けられる負荷変調のためのMOSトランジスタをオン/オフし、これによって、2次コイルおよび1次コイルを経由して、送電装置にデータを送信する。
MOSトランジスタのオン/オフによって受電装置の負荷状態が変化すると、例えば、1次コイルのコイル端の電圧振幅が増減する。よって、送電装置は、1次コイルのコイル端電圧をモニタし、例えば、コイル端電圧の振幅としきい値とを比較することによって、受電装置から送られてくるデータの“0”,“1”を区別することができる。
送電装置は、受電装置から負荷変調によって送られてくるデータを、確実に、かつ高速に判定する必要がある。また、送電装置に設けられるデータ判定のための回路の構成と動作は、可能なかぎり簡素化することが望ましい。
特開2006−60909号公報
受電装置から送られてくる通信パケットを、送電装置が受信する場合、例えば、まず、ビット同期(初期同期)を確立し、その後、コイル端から得られる信号(コイル端信号)に基づくデータ判定が実行される。例えば、送電装置の起動直後においては、送電装置と受電装置との間のビット同期が確保されていないため、まず、ビット同期(初期同期)処理を行って、適切なデータ判定タイミングを取得することが必要である。
ビット同期(初期同期)処理によって、受信データを判定する適切なタイミングを取得することができれば、それ以降、例えば、所定間隔で、受電装置から送られてくるデータの判定処理を実行すればよい。
しかし、ビット同期(初期同期)によって、誤ったタイミングが取得されてしまうと、それ以降、受電装置から送られてくるデータの正確な判定ができなくなる。よって、ビット同期(初期同期)処理のように、それ以降のデータ判定タイミングに重大な影響を与える処理では、慎重かつ確実に、適切なデータ判定のタイミングを取得する必要がある。但し、その一方で、無駄のない、高速なビット同期(初期同期)処理が求められる。
また、受電装置は、通信パケットを送電装置に送信する他、定期的(例えば、1秒毎)に、所定パターンの定期認証データを送信する場合がある。定期認証は、例えば、いわゆる「乗っ取り状態」の検出のために実行される。
すなわち、送電装置から受電装置に通常送電が開始された後、1次コイルと2次コ、イルとの間に、例えば、大面積の板状の導電性異物(金属異物)が挿入された場合、送電される電力は、その金属異物で消費され続ける。したがって、受電装置が取り去られた後も、送電装置は、負荷としての受電装置が存在するとみなして通常送電が継続される。この状態を「乗っ取り状態」という。乗っ取り状態となると、その金属異物が高温に達して、火傷や機器の破壊等の原因となる場合がある。
そこで、受電装置は、定期認証処理(定期的な負荷の変調処理)を実行し、所定のパターンのデータ(例えば“0”,“1”,“0”)を送電装置に送信する。送電装置は、受電装置から定期的に送られてくる定期認証データを検出できるか否かによって、乗っ取り状態の発生を検出することができる。つまり、乗っ取り状態が発生すれば、受電装置から送信される定期認証データは送電装置に到達しないため、送電装置は、乗っ取り状態の発生を検出することができる。乗っ取り状態が検出されると、送電装置は、通常送電を直ちに停止する。
送電装置が、受電装置から送られてくる定期認証データを最初に受信する場合、上述のビット同期(初期同期)処理と同様に、慎重に、かつ確実に、定期認証データを判定し、適切な定期認証データの判定タイミングを取得する必要がある。適切な定期認証データの判定タイミングが取得できれば、以降は、例えば、所定間隔で、定期認証データの判定処理を実行すればよい。
従来の技術では、無接点電力伝送システムの送電装置において、ビット同期(初期同期)処理、ならびに、例えば、最初に受信した定期認証データの判定処理を、確実かつ高速に実行することができない。
また、従来の技術では、受電装置から送られてくる通信パケットと、定期認証データとを、送電装置が区別して受信することができない。
本発明は、このような考察に基づいてなされたものである。本発明の幾つかの実施形態によれば、無接点電力伝送システムの送電装置において、例えば、ビット同期(初期同期)処理、ならびに、最初に受信した定期認証データの判定処理等を、確実かつ高速に実行することができる。また、例えば、データ判定処理回路を簡素化することができる。また、例えば、受電装置から送られてくる通信パケットと、定期認証データとを、送電装置が区別して受信することができる。
(1)本発明の送電制御装置の一態様は、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送する無接点電力伝送システムにおける、前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、前記1次コイルの端部から得られる信号を検出する信号検出回路と、前記受電装置が、前記1次コイルの駆動クロックをタイミングの基準として用いて負荷変調を実行することによって送信した送信データの値を、前記信号検出回路の出力信号に基づいて判定する送電側制御回路と、を含み、前記負荷変調のタイミングから前記1次コイルの駆動クロックの1周期のm倍(mは0以上の整数)の時間をデータ不定期間とし、また、前記受電装置の負荷変調によって送信される1ビットの“0”または“1”の期間を、前記1次コイルの駆動クロックの1周期のp倍(pは1以上の整数)の時間のk倍(kは1以上の整数)とした場合に、前記送電側制御回路は、前記1次コイルの駆動クロックの1周期毎に前記信号検出回路の出力信号に基づいて前記送信データを検出して検出データを取得し、前記検出データの値がn回(n=m+α≦p:αは1以上の整数)連続して同じであるとき、前記受電装置が送信した前記送信データの値は、前記検出データの値であると判定する。
無接点電力伝送システムにおいて、送電装置は、駆動クロックによって1次コイルを交流駆動する。受電装置は、例えば、2次コイル端から得られる正弦波信号を波形整形して、1次コイルの駆動クロックを再生し、その再生された駆動クロックに同期して、負荷変調部の負荷変調トランジスタをオン/オフし、受電装置の負荷状態を変化させる。これによって、受電装置から、送電装置に向けて“0”または“1”が送信される。すなわち、受電装置が、1次コイルの駆動クロックをタイミングの基準として用いて負荷変調を実行することによって、送電装置に向けて送信データが送信される。
また、負荷変調による通信に際しては、例えば、1ビットのデータ(“0”または“1”)が継続する期間は、p個の駆動クロック分に相当する期間だけ継続する、というような通信規則が定められているのが好ましい。
送電装置に含まれる送電制御装置は、受電装置が負荷変調によって送信したデータの値(“0”,“1”)を、信号検出回路(例えば波形検出回路を含む)の出力信号に基づいて判定する。また、受電装置から前記送電装置に送信される1ビットの“0”または1”の期間は、p個(pは2以上の整数)の1次コイルの駆動クロックに相当する時間のk倍(kは1以上の整数)に設定されている。例えば、p=16、k=1であれば、1ビットのデータ長が1次コイルの駆動クロックの16個分に相当する。また、例えば、p=16、k=2であれば、1ビットのデータ長が1次コイルの駆動クロックの32個分に相当する。
送電制御装置が、受信データ(すなわち、受電装置が負荷変調により送信した送信データ)の“0”,“1”を判定するときに問題となるのが、データ不定期間の存在である。すなわち、受電装置の負荷の変調によって、受電装置の負荷状態が変化したとき、受電装置の負荷状態の変化のタイミングから、送電装置が前記受電装置の負荷状態の変化を安定的に検出することが可能となるまでに、m個(mは0以上の整数)の1次コイルの駆動クロックに相当するデータ不定期間が存在する。例えば、受電装置が負荷変調を実行して送信データの値を“0”から“1”に変化させた場合、1次コイルのコイル端信号(例えばコイル端電圧)が、“0”に対応したレベルから“1”に対応したレベルに変化するまでに、ある程度の時間が必要である。データ不定期間中は、1次コイルのコイル端から得られる信号(コイル端信号)は不安定であり、信頼性が高くないため、データ不定期間中に得られた受信データのみに基づいて、送信データの“0”,“1”の判定を行うと、判定を誤る可能性が高い。
そこで、本態様では、1次コイルの駆動クロックの1周期毎に送信データを検出して検出データを取得し、その検出データの値が、n回(n=m+α≦p:αは1以上の整数)連続で同じ値を検出すると、検出データの値を送信データの値とみなして、その値を確定するというデータ判定方法(n連続一致判定方法)を採用する。
例えば、1次コイルの駆動クロック5個に相当するデータ不定期間が存在するとし(m=5)、また、1ビットのデータが、1次コイルの駆動クロックの16個に相当する期間継続される(つまり、p=16,k=1)ものとする。また、7回連続で同じ値が検出されると(n=7(<16),α=2)、その値を確定するものとする。なお、mの値は、通常は1以上であると考えられるが、受電装置の負荷変調による送信データの変化が送電装置側に高速に伝達され、通信遅延が、1次コイルの駆動クロックの1周期よりも小さくなる場合も無いとは言えないため(この場合はm=0であり、データ不定期間は実質的に無いことになる)、本態様では、m=0の場合も含むものとする。
例えば、送電制御装置による検出データ(受信データ)の判定の結果、“1”が7回連続で判定されたとする。すなわち、「1,1,1,1,1,1,1」が検出されたとする。この場合、最初の5個の“1”は、データ不定期間に得られたデータに基づく信頼性の低い判定結果である可能性がある。しかし、その後の2個の“1”は信頼性の高い受信データに基づく判定結果である。そして、7回連続で、同じ値が検出される場合、受電データ(すなわち送信データ)が“0”から“1”に変化した可能性が高いと判定することができる。
すなわち、n回(n=m+α≦p:αは1以上の整数)連続で同じ値が検出された場合、判定の基礎となったn個の受信データには、最低でもα個の信頼性の高いデータが含まれているのであり、一応の信頼性は確保されている。また、受信したデータがひどく不安定であるならば、複数個の検出値の中に、1個くらいは、異なる値が含まれているはずである。つまり、異なる値が出現することなく、n回連続して同じ値が検出されるということは、受信データが、少なくとも同じ傾向を示している(例えば、コイル端信号の電圧振幅が増大する傾向を示している)と考えることができ、そのn回連続で検出された値は、確からしい値である、と考えることができる。
したがって、n連続一致判定によって、データ不定期間の存在にかかわらず、信頼性の高い、確実なデータ判定が実現される。なお、1ビットのデータの期間は、p個の1次コイルの駆動クロックに相当する期間であるため、1ビットのデータ判定処理(n連続一致判定処理)に使用可能なデータ数は、p個を超えることがない。n≦pは、このことを表わしている。
nの値(αの値)を大きくするほど、データの判定結果の信頼性が向上するが、その一方、データ値が確定するまでの時間が長くなる。よって、nの値(αの値)は、データ判定の信頼性と処理時間の双方を考慮して決定されるのが好ましい。
(2)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記受電装置から定期的に送られてくる“0”“1”“0”で構成される定期認証データの各値を判定する場合であって、かつ、前記定期認証データの前記“0”から前記“1”への変化のタイミングが時刻txであり、前記“1”から“0”への変化のタイミングが、前記時刻txから前記1次コイルの駆動クロックの1周期のp倍の時間が経過したときである場合に、前記送電側制御回路は、n回連続で“1”を検出することによって“1”を確定し、これによって、前記送信データの“0”から“1”への変化を検出し、次に、前記時刻txから、前記1次コイルの駆動クロック(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、前記1次コイルの駆動クロック(2×p)個に相当する期間の経過前の期間において、n回連続で“0”を検出したとき、検出した“0”を確定し、これによって、前記送信データの“1”から“0”への変化を検出する。
n連続一致判定方法を用いることによって、送電制御装置は、受電装置から送られてくる定期認証データを確実に検出することができる。上記の例を用いて説明する。すなわち、1次コイルの駆動クロック5個に相当するデータ不定期間が存在するとし(m=5)、また、1ビットのデータが、1次コイルの駆動クロックの16個に相当する期間継続される(つまり、p=16,k=1)ものとする。また、7回連続で同じ値が検出されると(n=7(<16),α=2)、その値を確定するものとする。
受電装置は、受電装置の負荷を変調して“0”“1”“0”を送信する。送電制御装置は、7連続一致判定によって、受信したデータが“0”から“1”に変化したことを検出する。受信されたデータが定期認証データであれば、“1”が16個の駆動クロックに相当する期間だけ継続した後、“1”から“0”に戻るはずである。よって、送電制御装置は、“0”から“1”の変化を検出すると、次に生じる“1”から“0”への変化を、7連続一致判定方法を用いて検出する。すなわち、7連続一致判定で“1”を検出した後、再び7連続一致判定で、“0”を検出することができれば、受信データは、定期認証データであると判定することができる。
受電装置の負荷状態が“0”“1”“0”と変化したとき、受電装置の“0”から“1”への変化から5クロック分の不定期期間が存在し、同様に、“1”から“0”に変化するときも、5クロック分の不定期間が存在する。この5クロック分の不定期間は、“1”から“0”への変化の検出する上での障害となる。但し、“1”の継続期間は16クロックに相当する期間であるとわかっているため、2回目の不定期間が発生する期間は、最初の“1”の検出タイミングを起点として、予測することができる。そこで、“1”を検出した後、次に“0”を検出するための7連続一致判定を開始するタイミングは、2回目の不定期間が終了した後とする。
すなわち、受電装置が、時刻txにおいて、受電装置の負荷を変調して、送信データを“0”から“1”に変化させ、時刻txから、p個(ここではp=16)の駆動クロックに相当する期間だけ“1”が継続し、その後、受電装置は、時刻(tx+p・t(tは駆動クロックの1周期とする))において、送信データを“1”から“0”に変化させる。時刻(tx+p・t)は、時刻txからpクロック分の時間(p・t)が経過した時点を示す。この後、m個(ここではm=5)のデータ不定期間が存在する。そのデータ不定期間(2回目のデータ不定期間)は、時刻(tx+p・t+m・t)に終了する。時刻(tx+p・t+m・t)は、時刻(tx+p・t)からmクロック分の時間(m・t)が経過した時点を示す。
また、1ビット長は駆動クロックp個に相当するため、“0”は、時刻(tx+p・t)から、少なくともpクロックに相当する時間だけ経過する期間の間(すなわち、時刻(tx+2・p・t):ここではtxから32クロック分の時間が経過する時刻まで)、継続するはずである。したがって、時刻(tx+p・t+m・t)から時刻(tx+2・p・t)までの期間(但し時刻(tx+2・p・t)を含む)において、n(ここではn=7)連続一致判定を実行すれば、2回目のデータ不定期間を避けて、信頼性の高いデータのみに基づく“0”の判定が可能である。
すなわち、送電制御装置が、受信データの“0”から“1”への変化を検出し、次に、時刻txから、1次コイルの駆動クロック(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、1次コイルの駆動クロック(2×p)個に相当する期間の経過前の期間において、1次コイルの駆動クロックの1周期毎にデータを検出し、その結果、n回連続で“0”を検出したとき、検出した“0”を確定する。この“0”の判定は、データ不定期間を避けて実行されるため信頼性が高い。これによって、送電制御装置は、受信データの“1”から“0”への変化を確実に検出することができ、かつ、受信したデータが定期負荷認証データであることを、誤りなく検出することができる。
なお、以上の説明では、受電装置の負荷が軽い状態に“0”を対応させ、負荷が重い状態に“1”を対応させたが、逆に、受電装置の負荷が重い状態に“0”を対応させ、負荷が軽い状態に“1”を対応させる場合もあり得る。この場合、受電装置は、負荷変調によって、定期認証データである“1”“0”“1”を送信することになる。上記の説明で“0”を“1”に代え、“1”を“0”に代えても、本実施形態の動作に何ら影響なく、両者は等価である。この点は、本明細書のすべての説明に適用される。
(3)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記送電側制御回路は、n回連続で同じ値を検出することによって前記送信データの値を判定する方法による前記定期認証データの判定は、前記定期認証データを最初に受信したときのみ実行し、前記“1”から前記“0”への変化を検出すると、それ以降は、p個の前記1次コイルの駆動クロックに相当する期間を1周期として、前記“1”から前記“0”への変化が検出されたタイミングから1周期毎に前記送信データの値の判定を実行する。
定期認証データは、受電装置から定期的に送られてくる。送電制御装置は、n連続一致判定によって定期認証データを確実に検出することができるが、毎回、n連続一致判定を実行すると、判定処理に要する時間が長くなり、判定回路の処理負担も増大する。また、最初の定期認証データを正確に検出できれば、それ以降は、例えばp個(例えば16個)の駆動クロック毎に“0”,“1”を判定すれば、データの不定期間を避けて、データの判定(データのサンプリング)を実行することができ、判定の精度は低下しないと考えられる。
そこで、送電制御装置は、定期認証データを最初に受信したときのみ、n連続一致判定を実行し、最初の定期認証データを検出できた場合は、その検出タイミング(例えば“0”の確定タイミング)を用いて、以降は、例えばp個(例えば16個)の駆動クロックに相当する期間毎に、受信データの“0”,“1”判定を実行する。これにより、送電制御装置の処理負担が軽減され、また、定期認証データの検出処理の高速化を図ることができる。
(4)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記受電装置から送られてくる、“0”または“1”で構成される通信パケットの各値を判定する場合であって、かつ、前記通信パケットを構成する“0”または“1”の期間は、q個(q=β×p、βは2以上の整数)の前記1次コイルの駆動クロックに相当する期間であり、また、時刻tyにおいて、前記受電装置の負荷変調によって“0”から“1”への変化が生じた場合において、前記送電側制御回路は、n回連続で“1”を検出することによって“0”から“1”への変化を検出し、次に、前記時刻tyから、前記1次コイルの駆動クロックの(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、前記1次コイルの駆動クロックの(2×p)個に相当する期間の経過前の期間において、n回連続で“1”を検出することによって“1”から“1”への変化を検出する。
本態様では、受電装置から送られてくる通信パケットを、n連続一致判定で検出する。通信パケットを検出するための処理は、定期認証データの検出処理と同様である。但し、定期認証データの場合、“1”がpクロック分(例えば16クロック分)の時間だけ継続するが、通信パケットの場合、“1”がq(=β×p:β=2とすれば、q=32)クロック分の時間だけ継続する。この差異を利用して、定期認証データと通信パケットを区別して検出することができる。
すなわち、送電制御装置は、最初にn連続一致判定によって“1”を確定し、これによって“0”から“1”への変化を検出する。次に、1次コイルの駆動クロック(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、1次コイルの駆動クロック(2×p)個に相当する期間の経過前の期間において、1次コイルの駆動クロックの1周期毎にデータを検出した結果、n回連続で“1”を検出したときは、検出した“1”を確定し、これによって、“1”から“1”への変化を検出する。
例えば、p=16,q=32とすると、定期認証データならば、16クロックを単位として検出を行うと、“0”“1”“0”が検出される。通信パケットの場合、“0”“1”“1”となり、“1”が2回連続して検出されるため、これによって、受信したデータは、通信パケットであると判定することができる。また、2回目の“1”判定の際は、不定期期間を避けてn連続一致判定を実行するため、信頼性の高いデータのみに基づいたデータ判定が可能であり、したがって、判定精度が向上する。
(5)本発明の送電制御装置の他の態様では、前記送電側制御回路は、n回連続で同じ値を検出することによって前記送信データの値を判定する方法による前記通信パケットを構成するデータの値の判定は、前記送電装置と前記受電装置との間の初期同期が確立されていない状態において、最初に受信された前記通信パケットの最初の1ビットのデータの判定においてのみ実行し、前記時刻tyから、前記1次コイルの駆動クロックの(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、前記1次コイルの駆動クロックの(2×p)個に相当する期間の経過前の前記期間において、n回連続で“1”を検出することによって“1”を確定して前記“0”から前記“1”への変化を検出すると、以降は、p個の前記1次コイルの駆動クロックに相当する期間を1周期として、前記“1”が確定されたタイミングから、あるいは、前記“1”が確定されたタイミングに基づいて定まる次の判定タイミングから、1周期毎に前記送信データの値の判定を実行する。
通信パケットのデータ判定に際し、毎回、n連続一致判定を実行すると、判定処理に要する時間が長くなり、判定回路の処理負担も増大する。また、最初の通信パケットを正確に検出できれば、通信パケットを受信するための適切なタイミングが明らかとなり、ビット同期が確立されたことになる。よって、それ以降は、例えばp個(例えば16個)の駆動クロック毎に受信データの“0”,“1”を判定する。この場合、データの不定期間を避けて、データの判定(データのサンプリング)を実行することができ、判定の精度は低下しない。
そこで、送電制御装置は、データを最初に受信したときのみ、n連続一致判定を実行し、最初の通信パケットを検出できた場合は、その検出タイミング(例えば2回目の“1”の確定タイミング、あるいは、その確定タイミングから所定の時間だけ経過したタイミング)を基準として、以降は、例えばp個(例えば16個)の駆動クロックに相当する期間毎に、受信データの“0”,“1”判定を実行する。これにより、送電制御装置の処理負担が軽減され、また、通信パケットの検出処理の高速化を図ることができる。
(6)本発明の送電制御装置の他の態様では、m=5、n=7(したがってα=2)、p=16である。
5個の駆動クロックに相当するデータ不定期間が存在する場合、n(=m+α)連続一致判定を実行する場合のnの値は、データ判定の信頼性、判定処理時間の短縮、1ビットのデータが継続する期間の長さ(すなわち、pの値(本態様ではp=16))等を総合的に勘案して、適切な値に設定するのが望ましい。
5クロックに相当するデータ不定期間が存在するとき、そのデータ不定期間は若干、変動する可能性があるため、n=6(したがってα=1)では、データ判定の信頼性の確保の点で十分とはいえない。n=7(したがってα=2)とすれば、不定期間(5クロック)に加えて2クロック分の余裕があり、仮に不定期間が変動して6クロック分になったとしても、まだ1クロック分の余裕がある。つまり、最悪の場合でも、判定の基礎となるデータには、信頼性の高いデータが含まれる。
また、n=8,n=9・・・というようにnの値をさらに増大させると、n連続一致判定によるデータ判定の信頼性は高くなるが、データ判定に要する処理時間が長くなり、判定回路が複雑化するという弊害が生じる。また、1ビットが16クロックに相当する場合、その1ビットが継続している16クロック分の期間内にn連続判定が終了した方がよく(そうでないと、次の不定期間においてデータが確定される事態が生じ得、したがってデータ判定の信頼性が低下する)、このことを考慮すると、nの値には上限が存在する。
そこで、本態様では、m=5,p=16(kの値は例えば1である)のとき、n=7に設定し、データ判定の信頼性、判定処理時間の短縮、1ビットのデータが継続する期間の長さ等を総合的に勘案して、nの値を最適化する。これによって、信頼性の高いデータ判定を、送電装置に設けられるデータ判定回路に過度の負担をかけることなく、かつデータ判定処理を複雑化させることなく、無理なく実現することができる。但し、上記の例に限定されるものではない。
(7)本発明の送電制御装置の他の態様では、さらに、q=32(したがってβ=2)である。
定期認証データの1ビットの期間を、16クロック相当の期間とするとき、通信パケットの1ビットの期間は、32クロック相当の期間(β=2)とするものである。すなわち、通信パケットのビット長は、16の倍数(2倍)に設定されている。この場合、送電制御装置は、16クロックに相当する期間を単位としてデータ判定を実行することによって、受信したデータが定期認証データであるか、通信パケットであるかを容易に判定することができる。よって、送電装置におけるデータ判定処理が簡単化される。また、通信パケットのビット長をさらに長くする(例えば48クロック分とする)と、データの送受信に要する時間が増大する。よって、定期認証データの1ビットの期間を、16クロック相当の期間とするとき、通信パケットの1ビットの期間は、32クロック相当の期間(β=2)とするのが好ましい。但し、この例に限定されるものではない。
(8)本発明の送電装置の一態様は、上記いずれかに記載の送電制御装置を有する。
本態様の送電装置は、例えば、ビット同期(初期同期)処理、ならびに、最初に受信した定期認証データの判定処理等を、確実かつ高速に実行することができる。また、例えば、データ判定処理回路(データ判定部)を簡素化することができる。また、例えば、受電装置から送られてくる通信パケットと、定期認証データとを、送電装置が容易に区別して受信することができる。よって、高信頼度かつ利便性の高い送電装置が実現される。
(9)本発明の無接点電力伝送システムの一態様は、1次コイルと、2次コイルと、上記の送電装置と、前記送電装置から前記1次コイルおよび前記2次コイルを経由して伝送される電力を受け、給電対象の負荷に前記電力を送信すると共に、負荷変調によってデータを前記送電装置に送信する受電装置と、を有する。
本態様の無接点電力伝送システムでは、送電装置は、例えば、ビット同期(初期同期)処理、ならびに、最初に受信した定期認証データの判定処理等を、確実かつ高速に実行することができる。また、例えば、送電装置に設けられるデータ判定処理回路を簡素化することができる。また、例えば、受電装置から送られてくる通信パケットと、定期認証データとを、送電装置が容易に区別して受信することができる。よって、高信頼度かつ利便性の高い無接点電力伝送システムが実現される。
(10)本発明のデータ判定方法の一態様では、1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送する無接点電力伝送システムに用いられ、前記受電装置が前記1次コイルの駆動クロックをタイミングの基準として用いて負荷変調を実行することによって送信した送信データの値を、前記送電装置が判定するためのデータ判定方法であって、前記負荷変調のタイミングから前記1次コイルを駆動する駆動クロックの1周期のm倍(mは0以上の整数)の時間をデータ不定期間とし、前記受電装置の負荷変調によって送信される1ビットの“0”または“1”の期間を、前記駆動クロックの1周期のp倍(pは1以上の整数)の時間のk倍(kは1以上の整数)に設定し、前記1次コイルの駆動クロックの1周期毎に前記送信データを検出して検出データを取得し、前記検出データの値がn回(n=m+α≦p:αは1以上の整数)連続して同じであるとき、前記受電装置が送信した前記送信データの値は、前記検出データの値であると判定する。
本態様のデータ判定方法によって、例えば、ビット同期(初期同期)処理、ならびに、最初に受信した定期認証データの判定処理等を、確実かつ高速に実行することができる。また、本態様のデータ判定方法は、1次コイルの駆動クロック(すなわち、データ判定の基準クロック)に同期して複数回の判定を連続して行うものであり、実現が容易であり、特別な回路が不要である。よって、データ判定処理回路(データ判定部)を簡素化することができる。
(11)本発明のデータ判定方法の他の態様では、m=5、n=7(したがってα=2)、p=16である。
nの値は、データ不定期間の長さや、データ判定の信頼性、判定処理時間の短縮、1ビットのデータが継続する期間の長さ(すなわち、pの値(本態様ではp=16))等を総合的に勘案して、適切な値に設定するのが望ましい。そこで、本態様では、m=5,p=16(kの値は例えば1である)のとき、n=7に設定し、nの値を最適化する。これによって、信頼性の高いデータ判定を、送電装置に設けられるデータ判定部に過度の負担をかけることなく、かつデータ判定処理を複雑化させることなく、無理なく実現することができる。但し、上記の例に限定されるものではない。
以下、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、以下に説明する本実施形態は特許請求の範囲に記載された本発明の内容を不当に限定するものではなく、本実施形態で説明される構成の全てが本発明の解決手段として必須であるとは限らない。
(電子機器の構成)
図1(A)〜図1(C)は、無接点電力システムの一例の構成を示す図である。図1(A)に本実施形態の無接点電力伝送手法が適用される電子機器の例を示す。電子機器の1つである充電器500(クレードル)は送電装置10を有する。また電子機器の1つである携帯電話機510は受電装置40を有する。また携帯電話機510は、LCDなどの表示部512、ボタン等で構成される操作部514、マイク516(音入力部)、スピーカ518(音出力部)、アンテナ520を有する。
充電器500にはACアダプタ502を介して電力が供給され、この電力が、無接点電力伝送により送電装置10から受電装置40に送電される。これにより、携帯電話機510のバッテリを充電したり、携帯電話機510内のデバイスを動作させたりすることができる。
なお、本実施形態が適用される電子機器は携帯電話機510に限定されない。例えば腕時計、コードレス電話器、シェーバー、電動歯ブラシ、リストコンピュータ、ハンディターミナル、携帯情報端末、電動自転車、或いはICカードなどの種々の電子機器に適用できる。
図1(B)に模式的に示すように、送電装置10から受電装置40への電力伝送は、送電装置10側に設けられた1次コイルL1(送電コイル)と、受電装置40側に設けられた2次コイルL2(受電コイル)を電磁的に結合させて電力伝送トランスを形成することで実現される。これにより非接触での電力伝送が可能になる。
なお、図1(B)では1次コイルL1、2次コイルL2は、平面上でスパイラル状にコイル線を巻くことで形成された例えば空芯の平面コイルになっている。しかしながら、本実施形態のコイルはこれに限定されず、1次コイルL1と2次コイルL2を電磁的に結合させて電力を伝送できるものであれば、その形状・構造等は問わない。
例えば図1(C)では、磁性体コアに対してX軸回りでコイル線をスパイラル状に巻くことで1次コイルL1が形成されている。携帯電話機510に設けられた2次コイルL2も同様である。図1(C)のようなコイルにも本実施形態は適用可能である。なお図1(C)の場合に、1次コイルL1や2次コイルL2として、X軸回りにコイル線を巻いたコイルに加えて、Y軸周りにコイル線を巻いたコイルを組み合わせてもよい。
(送電装置と受電装置との間のデータ通信)
図2(A),図2(B)は送電装置と受電装置との間のデータ通信について説明するための図である。
図2(A)に示すように、送電装置は、送電側制御回路22を内蔵する送電制御装置20と、ドライバ制御回路26と、送電部(送電ドライバ)12と、波形モニタ回路14と、1次コイルL1と、1次コイルL1に直列に接続されるコンデンサC1と、を有する。送電制御装置20は、送電装置の動作を統括的に制御する。送電制御装置20に含まれる送電側制御回路22は、各種の判断処理を実行し、その結果に基づき、ドライバ制御回路26の動作を制御し、また、受電装置から送られてくるデータの判定処理を実行する。送電部(送電ドライバ)12は、1次コイルの駆動クロック(以下、駆動クロックという。また、ドライバクロックという場合もある)DRCKに基づいて、1次コイルL1を交流駆動する。送電装置から受電装置への通信は、周波数変調(駆動クロックの周波数をf1とf2の間で切り換えること)によって行われる。
一方、受電装置は、2次コイルL2と、コンデンサC2と、受電部42と、負荷変調部46と、周波数検出回路60と、受電側制御回路52と、を有する。周波数検出回路60は、駆動クロック(DRCK)再生部61を有する。受電装置から送電装置への通信は、負荷変調(受電装置の負荷状態を強制的に変化させること)によって実行される。
受電部42は、2次コイルのコイル端電圧を、分圧抵抗RB1,RB2によって分圧する。分圧抵抗RB1,RB2の共通接続点からは、駆動クロックDRCKの周波数と同じ周波数をもつ正弦波が得られ、その正弦波は、DRCK再生部61によって波形整形され、これによって駆動クロックが再生される。図2(A)中、再生された駆動クロックは、DRCK(RE)と表記されている。
受電側制御回路52は、再生された駆動クロックDRCK(RE)のエッジタイミングに同期して、負荷変調部46の負荷変調トランジスタ(NMOSトランジスタ)TB3をオン/オフさせる。負荷変調トランジスタTB3がオンすると、抵抗RB3および負荷変調トランジスタTB3を経由して電流が流れ、受電装置の負荷状態が重くなる。負荷変調トランジスタTB3がオフすると、電流が遮断され、受電装置の負荷状態は軽くなる。
図2(A)の下側に示されるように、受電装置が低負荷状態から高負荷状態となると、例えば、1次コイルのコイル端電圧CSGの電圧振幅が増大する。波形モニタ回路14は、1次コイルのコイル端電圧CSGと閾値電圧Vthとを比較することによって、受電装置の負荷状態を検出することができる。例えば、受電装置の低負荷状態をデータ“0”に対応させ、高負荷状態をデータ“1”に対応させれば、受信したデータの“0”,“1”の判定が可能である。但し、コイル端のピーク電圧を検出する検出方式の他、電圧と電流の位相差に着目した検出方式を使用することもできる。
送電制御装置20が、受信データの“0”,“1”を判定するときに問題となるのが、データ不定期間の存在である。すなわち、受電装置の負荷の変調によって、受電装置の負荷状態が変化したとき、受電装置の負荷状態の変化のタイミングから、送電装置が前記受電装置の負荷状態の変化を安定的に検出することが可能となるまでに、m個(mは1以上の整数)の1次コイルの駆動クロックに相当するデータ不定期間が存在する。
例えば、図2(B)において、時刻t1に、受電装置内の負荷変調トランジスタTB3がオフ状態からオン状態に変化する。しかし、1次コイルL1のコイル端電圧CSGの振幅は、時刻t1から時刻t6にわたって徐々に増大する。時刻t6以降は、コイル端電圧の変化は安定し、この結果、信頼性の高いデータ判定が可能である。時刻t1から時刻t6までの期間は、データが確定しない不定期間である。図2(B)における、×××××の表記は、「駆動クロック5個分の期間に得られた5個のデータは不定である」ことを示している。時刻t6以降、受信データは安定し、送電制御装置20は、受電データを“1”と正確に判定することができる。
なお、通常は、1次コイルの駆動クロック1個分以上のデータ不定期間が存在すると考えられるが、受電装置の負荷変調による送信データの変化が送電装置側に高速に伝達され、通信遅延が、1次コイルの駆動クロックの1周期よりも小さくなる場合も無いとは言えない(この場合はデータ不定期間は実質的に無いことになる)。
データ不定期間中(時刻t1〜t6)は、1次コイルのコイル端から得られる信号(コイル端信号)は不安定であり、信頼性が高くないため、データ不定期間中に得られた受信データのみに基づいて、“0”,“1”の判定を行うと、判定を誤る可能性が高い。したがって、新規なデータ判定方法を採用する必要がある。そこで、本実施形態では、n連続一致判定方式を採用する(後述)。
(定期認証データと通信パケットの送受信)
図3(A)〜図3(D)は、定期認証データと通信パケットの送受信について説明するための図である。
上述のとおり、受電装置は、通常送電中に負荷変調を行って、通信パケットを送電装置に送信することができる。また、定期的(例えば、1秒毎)に、所定パターンの定期認証データを送信することができる。定期認証は、いわゆる「乗っ取り状態」の検出のために実行される。
送電制御装置は、受電装置から送られてきたデータが、定期認証データであるか、通信パケットであるかを区別して受信する必要がある。このために、定期認証データと、通信パケットの1ビットのビット長に差異を設ける。
まず、定期認証について説明する。図3(B),図3(C)に示されるように、送電装置から受電装置に向けて通常送電が開始された後、1次コイルL1と2次コイルL2との間に、例えば、大面積の板状の導電性異物(金属異物)MEが挿入された場合、送電される電力は、その金属異物MEで消費され続ける。したがって、受電装置が取り去られた後も、送電装置は、負荷としての受電装置が存在するとみなして通常送電が継続される。この状態を「乗っ取り状態」という。乗っ取り状態となると、その金属異物MEが高温に達して、火傷や機器の破壊等の原因となる場合がある。
そこで、受電装置は、定期認証処理(定期的な負荷の変調処理)を実行し、所定のパターンのデータ(例えば“0”,“1”,“0”)を、所定間隔(例えば1秒ごと)に送電装置に送信する。この場合、“1”が継続する期間は、16個の駆動クロックDRCKに相当する期間に設定される。
なお、以上の説明では、受電装置の負荷が軽い状態に“0”を対応させ、負荷が重い状態に“1”を対応させたが、逆に、受電装置の負荷が重い状態に“0”を対応させ、負荷が軽い状態に“1”を対応させる場合もあり得る。この場合、受電装置は、負荷変調によって、定期認証データである“1”“0”“1”を送信することになる。上記の説明で“0”を“1”に代え、“1”を“0”に代えても、本実施形態の動作に何ら影響なく、両者は等価である。この点は、本明細書のすべての説明に適用される。
送電制御装置は、受電装置から定期的に送られてくる定期認証データを検出できるか否かによって、乗っ取り状態の発生を検出することができる。つまり、乗っ取り状態が発生すれば、受電装置から送信される定期認証データは送電装置に到達しないため、送電制御装置は、乗っ取り状態の発生を検出することができる。乗っ取り状態が検出されると、送電制御装置は、通常送電を直ちに停止する。
次に、通信パケットの通信について説明する。図3(D)に示すように、通信パケットを構成する1ビットのデータは、16個の駆動クロックDRCKに相当する期間、継続する。つまり、図3(D)の例では、1ビットのビット長が、定期認証データのビット長の2倍となっている。
図3(A)に示すように、送電制御装置は、波形モニタ回路14から得られる受信データの波形変化を検出し、最初の波形変化が検出されてから、駆動クロック16個分の期間を超えて、同じレベルが継続的に検出される場合には、通信パケットと判定し、駆動クロック16個分の期間を過ぎると、受信データのレベルが反転する場合には定期認証データであると判定する。このようにして、送電制御装置は、定期認証データと通信パケットとを区別して検出することができる。
但し、上述のとおり、データ不定期間が存在するため、受信データの“1”,“0”を確実に判定するためには、新規なデータ判定方法が必要となる。
(n連続一致判定)
そこで、本実施形態では、1次コイルの駆動クロックの1周期毎にデータを検出した結果、n回(n=m+α≦p:αは1以上の整数)連続で同じ値を検出すると、その検出した値を確定するというデータ判定方法(n連続一致判定方法)を採用する。ここで、mは、データ不定期間に相当する駆動クロックの数である。
ここでは、1次コイルL1の駆動クロック5個に相当するデータ不定期間が存在するとする(m=5)。
また、受電装置から送電装置に送信される1ビットの“0”または“1”の期間は、p個(pは2以上の整数)の1次コイルの駆動クロックに相当する時間のk倍(kは1以上の整数)に設定されているものとする。図3の例によれば、定期認証データの1ビットは16クロックに相当するため、p=16かつk=1である。通信パケットの1ビットは、32クロックに相当するため、p=32かつk=2である。
この例では、上述のn=7に設定するのが好ましい。すなわち、7回連続で同じ値が検出されると(n=7(<16),α=2)、その値を確定する。
例えば、送電制御装置による受信データの判定の結果、“1”が7回連続で判定されたとする。すなわち、「1,1,1,1,1,1,1」が検出されたとする。この場合、最初の5個の“1”は、データ不定期間に得られたデータに基づく信頼性の低い判定結果である可能性がある。しかし、その後の2個の“1”は信頼性の高い受信データに基づく判定結果である。そして、7回連続で、同じ値が検出される場合、受電データが“0”から“1”に変化した可能性が高いと判定することができる。
n連続一致判定方法の原理は以下のとおりである。すなわち、n回(n=m+α≦p:αは1以上の整数)連続で同じ値が検出された場合、判定の基礎となったn個の受信データには、最低でもα個の信頼性の高いデータが含まれているのであり、一応の信頼性は確保されている。また、受信したデータがひどく不安定であるならば、複数個の検出値の中に、1個くらいは、異なる値が含まれているはずである。つまり、異なる値が出現することなく、n回連続して同じ値が検出されるということは、受信データが、少なくとも同じ傾向を示している(例えば、コイル端信号の電圧振幅が増大する傾向を示している)と考えることができ、そのn回連続で検出された値は、確からしい値である、と考えることができる。
したがって、n連続一致判定によって、データ不定期間の存在にかかわらず、信頼性の高い、確実なデータ判定が実現される。なお、1ビットのデータの期間は、p個の1次コイルの駆動クロックに相当する期間であるため、1ビットのデータ判定処理(n連続一致判定処理)に使用可能なデータ数は、p個を超えることがない。n≦pは、このことを表わしている。
nの値(αの値)を大きくするほど、データの判定結果の信頼性が向上するが、その一方、データ値が確定するまでの時間が長くなる。よって、nの値(αの値)は、データ判定の信頼性と処理時間の双方を考慮して決定されるのが好ましい。すなわち、5個の駆動クロックに相当するデータ不定期間が存在する場合、n(=m+α)連続一致判定を実行する場合のnの値は、データ判定の信頼性、判定処理時間の短縮、1ビットのデータが継続する期間の長さ(すなわち、pの値(本態様ではp=16))等を総合的に勘案して、適切な値に設定するのが望ましい。
以下、具体的に検討する。5クロックに相当するデータ不定期間が存在するとき、そのデータ不定期間は若干、変動する可能性があるため、n=6(したがってα=1)では、データ判定の信頼性の確保の点で十分とはいえない。n=7(したがってα=2)とすれば、不定期間(5クロック)に加えて2クロック分の余裕があり、仮に不定期間が変動して6クロック分になったとしても、まだ1クロック分の余裕がある。つまり、最悪の場合でも、判定の基礎となるデータには、信頼性の高いデータが含まれる。
また、n=8,n=9・・・というようにnの値をさらに増大させると、n連続一致判定によるデータ判定の信頼性は高くなるが、データ判定に要する処理時間が長くなり、判定回路が複雑化するという弊害が生じる。また、1ビットが16クロックに相当する場合、その1ビットが継続している16クロック分の期間内にn連続判定が終了した方がよく(そうでないと、次のデータ不定期間においてデータが確定される事態が生じ得、したがってデータ判定の信頼性が低下する)、このことを考慮すると、nの値には上限が存在する。
そこで、本実施形態では、m=5,p=16のとき、n=7に設定し、データ判定の信頼性、判定処理時間の短縮、1ビットのデータが継続する期間の長さ等を総合的に勘案して、nの値を最適化する。これによって、信頼性の高いデータ判定を、送電装置に設けられるデータ判定回路に過度の負担をかけることなく、かつデータ判定処理を複雑化させることなく、無理なく実現することができる。但し、上記の例に限定されるものではない。
(n連続一致判定による定期認証データの検出)
n連続一致判定方法を用いることによって、送電制御装置は、受電装置から送られてくる定期認証データを確実に検出することができる。以下、具体的に説明する。以下の説明では、1次コイルの駆動クロック5個に相当するデータ不定期間が存在するとし(m=5)、また、1ビットのデータが、1次コイルの駆動クロックの16個に相当する期間継続される(つまり、p=16,k=1)ものとする。また、7回連続で同じ値が検出されると(n=7(<16),α=2)、その値を確定するものとする。
図4は、7連続一致判定による定期認証データの検出処理について説明するための図である。図4に示すように、受電装置(2次側)は、所定間隔(例えば1秒毎)に負荷変調を実行して、定期認証データを送電装置に送信する。定期認証データは、“0”“1”“0”のパターンを有し、“1”が継続する時間は、駆動クロック16個に相当する時間である。
送電装置(1次側)に設けられる送電制御装置20は、1次コイルのコイル端電圧に基づき、受信データの“0”,“1”を判定する。図4において、時刻t1,t4,t10,t13に、受信データの値が変化する。時刻t1〜t2、時刻t4〜時刻t5、時刻t11〜時刻t11、時刻t13〜時刻t4の各期間は、5クロックに相当するデータ不定期間である。データ不定期間における5個のデータは「×××××」と記載されている。この5個のデータは、“0”と判定される可能性があり、また、“1”と判定される可能性もある。データ不定期間は、データが徐々に変化している期間であり、データ不定期間中において受信データの値を確定すると、判定を誤る恐れがあるため、受信データの値は、データ不定期間以外の期間(すなわち、レベル確定期間)において確定する。時刻t2〜時刻t4、時刻t5〜時刻t7、時刻t11〜時刻t13、時刻t14〜時刻t16の各期間が、レベル確定期間である。
上述のとおり、受電装置は、受電装置の負荷を変調して“0”“1”“0”を送信する。送電制御装置は、7連続一致判定によって、時刻t3において、“H(=1)”を確定し、受信したデータが“0”から“1”に変化したことを検出する。
受信されたデータが定期認証データであれば、“1”が16個の駆動クロックに相当する期間だけ継続した後、“1”から“0”に戻るはずである。よって、送電制御装置は、“0”から“1”の変化を検出すると、次に生じる“1”から“0”への変化を、7連続一致判定方法を用いて検出する。すなわち、7連続一致判定で“1”を検出した後、次のレベル確定期間(時刻t5〜時刻t7の期間)において、再び7連続一致判定を実行する。この結果、時刻t6において、“L(=0)”が確定される。これによって、最初の定期認証データを検出できたことになる。つまり、時刻t6においてビット同期(初期同期)が確立されたことになる。
以降は、16クロックに相当する期間毎に、受信データの判定(7連続一致判定方法ではなく、通常の判定方法による判定(例えば、コイル端電圧のピーク電圧を閾値と比較する判定))が実行される。つまり、時刻t9,時刻t12,時刻t15においてデータの値が判定される。これらの判定は、データ不定期間を避けて、レベル確定期間において実行される。
送電制御装置は、毎回、n連続一致判定によって定期認証データを検出することもできる。しかし、毎回、n連続一致判定を実行すると、判定処理に要する時間が長くなり、判定回路の処理負担も増大する。また、最初の定期認証データを正確に検出できれば、それ以降は、例えばp個(例えば16個)の駆動クロック毎に“0”,“1”を判定すれば、データの不定期間を避けて、データの判定(データのサンプリング)を実行することができ、判定の精度は低下しない。
そこで、送電制御装置は、定期認証データを最初に受信したときのみ、n連続一致判定を実行し、最初の定期認証データを検出できた場合は、その検出タイミング(例えば“0”の確定タイミング)を用いて、以降は、例えばp個(例えば16個)の駆動クロックに相当する期間毎に、受信データの“0”,“1”判定を実行する。これにより、送電制御装置の処理負担が軽減され、また、定期認証データの検出処理の高速化を図ることができる。
以上の動作を、まとめると以下のようになる。すなわち、受電装置の負荷状態が“0”“1”“0”と変化したとき、受電装置の“0”から“1”への変化からmクロック分の不定期期間が存在し、同様に、“1”から“0”に変化するときも、m(=5)クロック分の不定期間が存在する。このm(=5)クロック分の不定期間は、“1”から“0”への変化の検出する上での障害となる。但し、“1”の継続期間はp(=16)クロックに相当する期間であるとわかっているため、2回目の不定期間が発生する期間は、最初の“1”の検出タイミングを起点として、予測することができる。そこで、“1”を検出した後、次に“0”を検出するための7連続一致判定を開始するタイミングは、2回目の不定期間が終了した後とする。
すなわち、受電装置が、時刻t1において、受電装置の負荷を変調して、送信データを“0”から“1”に変化させる。ここで、1次コイルL1の駆動クロックDRCK(n連続一致判定の基準クロックでもある)の1周期をtとする。時刻t1から、p(=16)個の駆動クロックに相当する期間だけ“1”が継続し、その後、受電装置は、時刻t4(=t1+p・t)において、送信データを“1”から“0”に変化させる。時刻(t1+p・t)は、時刻t1から、pクロック分の時間が経過した時点(すなわち時刻t4)を示す。
この後、m(=5)クロックに相当するデータ不定期間が存在する(時刻t4〜時刻t5)。そのデータ不定期間(2回目のデータ不定期間)は、時刻t5(=t1+p・t+m・t)に終了する。時刻(t1+p・t+m・t)は、時刻(t1+p・t)からmクロック分の時間が経過した時点(つまり、時刻t5)を示す。
また、“0”は、時刻t4(=t1+p・t)から、少なくともp(=16)クロック分だけ経過する期間の間(すなわち、時刻t7(=t1+2・p・t):ここではt1から32クロック分の時間が経過する時刻である)、継続するはずである。したがって、時刻(t1+p・t+m・t)から時刻(t1+2・p・t)までの期間(但し時刻(t1+2・p・t)を含む)において、n(ここではn=7)連続一致判定を実行すれば、2回目のデータ不定期間を避けて、信頼性の高いデータのみに基づく“0”の判定が可能である。
すなわち、送電制御装置が、受信データの“0”から“1”への変化を検出し、次に、時刻t1から、1次コイルの駆動クロック(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、1次コイルの駆動クロック(2×p)個に相当する期間の経過前の期間において、1次コイルの駆動クロックの1周期毎にデータを検出し、その結果、n回連続で“0”を検出したとき、検出した“0”を確定し、これによって、送電制御装置は、受信データの“1”から“0”への変化を確実に検出することができ、かつ、受信したデータが定期負荷認証データであることを、誤りなく検出することができる。
以上の説明では、受電装置の負荷が軽い状態に“0”を対応させ、負荷が重い状態に“1”を対応させたが、上述のとおり、受電装置の負荷が重い状態に“0”を対応させ、負荷が軽い状態に“1”を対応させる場合もあり得る。この場合、受電装置は、負荷変調によって、定期認証データである“1”“0”“1”を送信することになる。上記の説明で“0”を“1”に代え、“1”を“0”に代えても、本実施形態の動作に何ら影響なく、両者は等価である。この点は、本明細書のすべての説明に適用される。
(n連続一致判定による通信パケットの検出)
図5は、n連続一致判定による通信パケットの検出について説明するための図である。送電制御装置は、受電装置から送られてくる通信パケットを、n連続一致判定で検出することができる。検出のための処理は、定期認証データの検出処理と同様である。但し、定期認証データの場合、“1”がpクロック分(例えば16クロック分)の時間だけ継続するが、通信パケットの場合、“1”がq(=β×p:β=2とすれば、q=32)クロック分の時間だけ継続する。この差異を利用して、定期認証データと通信パケットを区別して検出することができる。
図5において、送電制御装置は、最初にn連続一致判定によって“H(=1)”を確定し(時刻t3)、これによって“0”から“1”への変化を検出する。次に、1次コイルの駆動クロック(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、1次コイルの駆動クロック(2×p)個に相当する期間の経過前の期間(すなわち時刻t5〜時刻t7の期間)において、1次コイルの駆動クロックDRCKの1周期毎にデータを検出した結果、n回連続で“H(=1)”を検出したときは、検出した“1”を確定し、これによって、“1”から“1”への変化を検出する(時刻t6)。
このように、p=16,q=32とすると、定期認証データならば、16クロックを単位として検出を行うと、“0”“1”“0”が検出される。一方、通信パケットの場合、“0”“1”“1”となり、“1”が2回連続して検出されるため、これによって、受信したデータは、通信パケットであると判定することができる。また、2回目の“1”判定の際は、不定期期間を避けたタイミング(すなわち時刻t6)においてn連続一致判定を実行するため、信頼性の高いデータのみに基づいたデータ判定が可能であり、したがって、判定精度が向上する。
時刻t6において、“1”が確定されると、以降は、その“1”が確定されたタイミング(時刻t6)から、あるいは、その“1”が確定されたタイミング(t6)に基づいて定まる次の判定タイミング(図5の時刻t9)から、p(=16)個の1次コイルの駆動クロックに相当する期間を1周期として、1周期毎に、受信したデータが“0”であるか“1”であるかの判定を実行する。すなわち、時刻t6から16クロック毎にデータの判定を実行することができ(図5では不採用)、また、図5に記載されるように、時刻t6を起点として時刻t9を定め、時刻t9において“0”が確定されると、それ以降、16クロック毎(時刻t12,時刻t15)にデータの判定を行うこともできる。図5において、時刻t9は、時刻t6から駆動クロック13個に相当する期間が経過したタイミングである。図5において、時刻t6から13クロック分の期間が経過した時点(時刻t9)を特定し、その時刻t9を周期的なデータ判定の起点とするのは、より最適なタイミングでデータ判定を実行できるようにするためである。
通信パケットのデータ判定に際し、毎回、n連続一致判定を実行すると、判定処理に要する時間が長くなり、判定回路の処理負担も増大する。また、最初の通信パケットを正確に検出できれば(時刻t9)、通信パケットを受信するための適切なタイミングが明らかとなり、ビット同期(初期同期)が確立されたことになる。よって、それ以降は、例えばp個(例えば16個)の駆動クロック毎に受信データの“0”,“1”を判定する(時刻t12,時刻t15)。この場合、データの不定期間を避けて、データの判定(データのサンプリング)を実行することができ、判定の精度は低下しない。
そこで、送電制御装置は、データを最初に受信したときのみ、n連続一致判定を実行し、最初の通信パケットを検出できた場合は、その検出タイミング(例えば2回目の“1”の確定タイミング(時刻t6)、あるいはその“1”の確定タイミングに基づいて決まる次のタイミング(時刻t9))を用いて、以降は、例えばp個(例えば16個)の駆動クロックに相当する期間毎に、受信データの“0”,“1”の判定を実行する(時刻t12,時刻t15)。これにより、送電制御装置の処理負担が軽減され、また、通信パケットの検出処理の高速化を図ることができる。
(n連続一致判定による定期認証データの検出の具体例)
図6は、n連続一致判定による定期認証データの検出の具体例を説明するための図である。データ不定期間の5個のデータ(×××××)は、“L(=0)”と判定されることもあり、“H(=1)”と判定されることもある。よって、実際のn連続一致判定のタイミングを決定する場合は、データ不定期間の5個のデータがすべて“H(=1)”と判定される場合(ケース1)と、すべて“L(=0)”と判定される場合(ケース2)とを考慮しなければならない。ケース1,ケース2は、極端な受信例であり、ケース1,ケース2のいずれの場合においても正確にデータを判定できれば、どのような受信態様であっても、正確な判定を実行可能である。上述のとおり、5クロック相当の不定期間が存在する場合、通信パケットの1ビットは32クロック相当のビット長をもち、定期認証データの1ビットは16クロック相当のビット長をもつ。
まず、ケース1(不定期間のデータをオール1と認識する場合)について考察する。送電制御装置が“L(=0)”から“H(=1)”への変化を最初に検出するのは、時刻t1である。また、次の“H(=1”から“L(=0)”の変化を安定的に検出できる期間は、時刻t6から時刻t9の間である。時刻t1と時刻t6との間隔は、21(=16+5)クロックに相当する時間である。
次に、ケース2(不定期間のデータをオール0と認識する場合)について考察する。送電制御装置が“L(=0)”から“H(=1)”への変化を最初に検出するのは、時刻t2である。また、次の“H(=1”から“L(=0)”の変化を安定的に検出できる期間は、時刻t6から時刻t9の間であるが、時刻t9以降は、再びデータ不定期間となる可能性があるため、時刻t9以前にデータを確定しなくてはならない。この場合、時刻t2と時刻t9との間隔は、27(=16+16−5)クロックに相当する時間である。すなわち、この27クロックに相当する期間において、2回のn連続一致判定を実行しなければならない。
nの値を大きくしすぎると、ケース2において2回のn連続一致判定ができなくなり、かといって、nの値が小さすぎると(例えば、n=5の場合)、データ判定の信頼性が低下する。例えば、n=5では、5連続一致判定の基礎となるデータが不定期間の5個のデータである場合があり、データ判定の信頼性が低くなる。n=6の場合でも、データ不定期間が変動する場合もあり得るため、十分とはいえない。
また、送電制御装置は、ケース1を想定した第1の判定処理と、ケース2を想定した第2の判定処理とを並列に実行するのが好ましい。そして、第1の判定処理と第2の判定処理の間の差異は、できるだけ小さくすることが、判定回路の構成の簡単化のために望ましい。これらの点を総合的に考慮すると、n=7と決定するのが最も好ましい。
7連続一致判定を行う場合の最適な判定タイミングの一例は、図6に示されている。すなわち、ケース1の場合、第1回目の7連続一致判定が時刻t1からt3の期間において実行され、時刻t3から14クロック相当の時間が経過するのを待ち、時刻t6から時刻t8において、再度、7連続一致判定が実行される。
また、ケース2の場合、第1回目の7連続一致判定が時刻t2からt4の期間において実行され、時刻t4から13クロック相当の時間が経過するのを待ち、時刻t7から時刻t9において、再度、7連続一致判定が実行される。
ケース1の場合、時刻t1〜時刻t3において7連続一致判定が実行され、この結果、時刻t3において“H(=1)”が確定され、次に、時刻t3から14クロック分の時間の経過を待ち、時刻t6〜時刻t8において、2回目の7連続一致判定が実行され、時刻t8において“L(=0)”が確定される。
ケース2の場合、時刻t2〜時刻t4において7連続一致判定が実行され、この結果、時刻t4において“H(=1)”が確定され、次に、時刻t4から13クロック分の時間の経過を待ち、時刻t7〜時刻t8において、2回目の7連続一致判定が実行され、時刻t9において“L(=0)”が確定される。
ケース1,ケース2の場合の双方において、7連続一致判定を確実に実行でき、かつ、2回目の7連続一致判定は、データ不定期間を避けて実行されるため、データ判定の信頼性が向上する。
(n連続一致判定による通信パケットの検出の具体例)
図7は、n連続一致判定による通信パケットの検出の具体例を示す図である。通信パケットのデータ判定でも、ケース1,ケース2を考慮して判定タイミングを決定する必要がある。
ケース1の場合、時刻t21〜時刻t23において7連続一致判定が実行され、この結果、時刻t23において“H(=1)”が確定され、次に、時刻t23から14クロック分の時間の経過を待ち、時刻t26〜時刻t28において、2回目の7連続一致判定が実行され、時刻t28において“H(=1)”が確定される。次に、時刻t28から13クック分の時間の経過を待ち、時刻t31において“L(=0)”が確定される。以降、16クロック毎に、データの判定が実行される。
ケース2の場合、時刻t22〜時刻t24において7連続一致判定が実行され、この結果、時刻t24において“H(=1)”が確定され、次に、時刻t24から13クロック分の時間の経過を待ち、時刻t27〜時刻t29において、2回目の7連続一致判定が実行され、時刻t29において“H(=1)”が確定される。次に、時刻t29から13クック分の時間の経過を待ち、時刻t32において“L(=0)”が確定される。以降、16クロック毎に、データの判定が実行される。
(通信パケットのデータ構造の一例)
図8は、通信パケットのデータ構造の一例を示す図である。通信パケットは、スタートコード、コマンドコード、データ(通信データ)、エラーコードを含むことができる。また、送電装置において、通信パケットの先頭を検出し易くするために、通信パケットの直前には、16ビットの“L(=0)”期間が設けられている。
(データ判定のための回路の構成例)
図9は、送電装置におけるデータ判定のための回路(波形検出回路)の構成例を示す図である。波形検出回路30は、ピークホールド回路630と、A/D変換回路640と、を有する。図2(A),図2(B)に示したように、受電装置の負荷状態が変化すると、1次コイルL1のコイル端電圧の振幅が変化するため、ピークホールド回路によってコイル端電圧をサンプリングし、サンプリング値をA/D変換し、そして、閾値Vthと比較することによって、受信データの“0”,“1”を判定することができる。
また、電圧と電流の位相差に着目してデータを判定する方式(パルス幅検出方式)を採用することもできる。図10(A),図10(B)は、パルス幅検出方式を説明するための図である。
例えば図10(A)に、受電側(2次側)の負荷が低い場合(負荷電流が小さい場合)のコイル端信号CSGの信号波形例を示し、図10(B)に、受電側の負荷が高い場合(負荷電流が大きい場合)のコイル端信号CSGの信号波形例を示す。図10(A)、図10(B)に示すように、受電側の負荷が高くなるにつれて、コイル端信号CSGの波形が歪む。
具体的には、図10(A)の低負荷時には、駆動波形(DRCKの波形)である方形波の方が、コイル共振波形である正弦波よりも支配的になる。一方、図10(B)のように高負荷になると、共振波形である正弦波の方が、駆動波形である方形波よりも支配的になって、波形が歪む。
そこで、図10(B)に示すように、コイル端信号CSGの立ち上がりの際のパルス幅期間XTPW1を検出して、受電装置における負荷変動を検出することができる。また、コイル端信号CSGの立ち下がりの際のパルス幅期間XTPW2を検出して、受電装置の負荷変動を検出することもできる。すなわち、コイル端信号CSGが、方形波が支配的な信号波形から正弦波が支配的な信号波形に変化するのを検出することで、負荷変動を検出することができる。
(送電装置の構成例)
図11は、送電装置の構成例を示す図である。送電装置は、発振回路24と、ドライバ制御回路26と、送電部(送電ドライバ)12と、1次コイルL1と、波形モニタ回路14と、波形検出回路30と、送電側制御回路22と、を有する。波形検出回路30および送電側制御回路22は、送電制御装置の構成要素である(但し、これに限定されるものではない)。また、波形検出回路30は、1次コイルL1のコイル端の信号(ここではコイル端電圧)を検出するための信号検出回路として機能する。信号検出回路の検出信号は、送電側制御回路22に供給される。送電側制御回路22は、信号検出回路の検出信号に基づき、n連続一致判定(例えば、7連続一致判定)を実行し、受電装置40が受電装置の負荷を変調することによって送信したデータの値(“0”または“1”)を特定し、また、例えば、16クロックを単位として判定を行い、「010」が検出された場合には、乗っ取り状態検出のための定期認証データであると判定し、「011」が検出されたときには、通信パケットのデータであると判定する。
波形検出回路30は、波形整形回路32と、カウンタ31と、パルス幅検出回路33と、レジスタ23と、比較器29と、を有する。波形整形回路32は、波形モニタ回路14から出力されるコイル端信号の波形を整形する。パルス幅検出回路33は、図10(B)に示されるXTPW1(あるいはXTPW2)の長さ(パルス幅)を、駆動クロック(ドライバクロック)DRCKを用いて計測する。パルス幅の計測には、カウンタ31が用いられる。パルス幅の測定結果は、レジスタ23に格納される。比較器29には、各種判定に用いられる閾値(LEVL,LEVH,SIGH)が供給される。比較器29は、パルス幅と閾値とを比較して、その比較結果を、送電側制御回路22に供給する。送電側制御回路22は、比較結果に基づいて、受信したデータの“0”,“1”を判定する。
(無接点電力伝送システムの構成例)
図12は、無接点電力伝送システムの構成を示す図である。送電装置10は、送電制御装置(送電制御IC)20と、送電部(送電ドライバ)12と、1次コイルL1と、波形モニタ回路14と、表示部16と、を有する。送電制御装置(送電制御IC)20は、送電側制御回路22と発振回路24と、ドライバ制御回路26と、駆動クロック生成回路25と、比較器29と、を有する。
また、受電装置40は、受電部42と、負荷変調部46と、給電制御部48と、給電対象の負荷90(充電制御装置92およびバッテリ94を含む)と、を有する。受電部42は、整流回路43を含む。負荷変調部46は、負荷変調トランジスタTB3を有する。給電制御部48は、レギュレータ4、給電制御トランジスタTB2を含む。受電制御装置(受電制御IC)50は、受電側制御回路52と、記憶部53と、位置検出回路56と、発振回路58と、周波数検出回路60(DRCK再生部61を含む)と、満充電検出回路62と、を有する。なお、LEDRは、バッテリ94の充電状態を表示する発光ダイオード である。
(無接点電力伝送システムの動作例)
図13は、無接点電力伝送システムの動作例を示す図である。送電装置は、受電側機器の着地(セッティング)を、例えば、0.3秒に1回、検出する(ステップS1)。受電側機器の着地(セッティング)が検出される(ステップS2)。
次に、送電装置と受電装置との間で、種々の情報の交換が実行される(ステップS3)。例えば、7連続一致判定を実行することによって、送電装置は、受電装置から送られてくる情報を高精度に検出することができる。ID認証によって、受電装置が適切な送電対象であることが確認された後に、通常送電(充電)が開始される。
通常送電中において、満充電が検出されると、満充電通知が受電装置から送電装置に送信され、これを受信した送電装置は、通常送電を停止する(ステップS4)。そして、満充電検出後の待機フェーズに移行する(ステップS5)。
満充電検出後の待機状態では、例えば、5秒に1回の取り去り検出が実行され、また、10分に1回、再充電の要否の確認が実行される。満充電後に受電側機器が取り去られると、初期の待機フェーズに戻る(ステップS6)。また、満充電後に再充電が必要と判定されると、ステップS3に復帰する(ステップS7)。また、ステップ3の状態において、受電側機器の取り去りが検出された場合には、初期の待機状態に復帰する(ステップS8)。
以上説明したように、本発明の幾つかの実施形態によれば、無接点電力伝送システムの送電装置において、例えば、ビット同期(初期同期)処理、ならびに、最初に受信した定期認証データの判定処理等を、確実かつ高速に実行することができる。
また、例えば、データ判定処理回路を簡素化することができる。また、例えば、受電装置から送られてくる通信パケットと、定期認証データとを、送電装置が区別して受信することができる。
また、信頼性が高く、高速な通信処理を実行可能であり、回路構成も簡素化された、高性能な送電装置ならびに無接点電力伝送システムを実現することができる。なお、本実施形態について詳述したが、本発明の新規事項および効果から逸脱しない範囲で、多くの変形が可能であることは、当業者には容易に理解できるであろう。したがって、このような変形例は、すべて本発明に含まれるものとする。
図1(A)〜図1(C)は、無接点電力システムの一例の構成を示す図 図2(A),図2(B)は送電装置と受電装置との間のデータ通信について説明するための図 図3(A)〜図3(D)は、定期認証データと通信パケットの送受信について説明するための図 7連続一致判定による定期認証データの検出処理について説明するための図 n連続一致判定による通信パケットの検出について説明するための図 n連続一致判定による定期認証データの検出の具体例を説明するための図 n連続一致判定による通信パケットの検出の具体例を示す図 通信パケットのデータ構造の一例を示す図 送電装置におけるデータ判定のための回路(波形検出回路)の構成例を示す図 図10(A),図10(B)は、パルス幅検出方式を説明するための図 送電装置の構成例を示す図 無接点電力伝送システムの構成を示す図 無接点電力伝送システムの動作例を示す図
符号の説明
20 送電制御装置、22 送電側制御回路、23 レジスタ、29 比較器、
30 波形検出回路(信号検出回路)、31 カウンタ、32 波形整形回路、
33 パルス幅検出回路、40 受電装置、42 受電部、46 負荷変調部、
48 給電制御部、90 給電対象の負荷、L1 1次コイル、L2 2次コイル、
TB3 負荷変調トランジスタ、
DRCK 1次コイルの駆動クロック(ドライバクロック、n連続一致判定の基準クロック)

Claims (11)

  1. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送する無接点電力伝送システムにおける、前記送電装置に設けられる送電制御装置であって、
    前記1次コイルの端部から得られる信号を検出する信号検出回路と、
    前記受電装置が、前記1次コイルの駆動クロックをタイミングの基準として用いて負荷変調を実行することによって送信した送信データの値を、前記信号検出回路の出力信号に基づいて判定する送電側制御回路と、
    を含み、
    前記負荷変調のタイミングから前記1次コイルの駆動クロックの1周期のm倍(mは0以上の整数)の時間をデータ不定期間とし、また、前記受電装置の負荷変調によって送信される1ビットの“0”または“1”の期間を、前記1次コイルの駆動クロックの1周期のp倍(pは1以上の整数)の時間のk倍(kは1以上の整数)とした場合に、
    前記送電側制御回路は、
    前記1次コイルの駆動クロックの1周期毎に前記信号検出回路の出力信号に基づいて前記送信データを検出して検出データを取得し、前記検出データの値がn回(n=m+α≦p:αは1以上の整数)連続して同じであるとき、前記受電装置が送信した前記送信データの値は、前記検出データの値であると判定することを特徴とする送電制御装置。
  2. 請求項1記載の送電制御装置であって、
    前記受電装置から定期的に送られてくる“0”“1”“0”で構成される定期認証データの各値を判定する場合であって、かつ、前記定期認証データの前記“0”から前記“1”への変化のタイミングが時刻txであり、前記“1”から“0”への変化のタイミングが、前記時刻txから前記1次コイルの駆動クロックの1周期のp倍の時間が経過したときである場合に、
    前記送電側制御回路は、
    n回連続で“1”を検出することによって“1”を確定し、これによって、前記送信データの“0”から“1”への変化を検出し、
    次に、前記時刻txから、前記1次コイルの駆動クロック(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、前記1次コイルの駆動クロック(2×p)個に相当する期間の経過前の期間において、n回連続で“0”を検出したとき、検出した“0”を確定し、これによって、前記送信データの“1”から“0”への変化を検出する、
    ことを特徴とする送電制御装置。
  3. 請求項2記載の送電制御装置であって、
    前記送電側制御回路は、
    n回連続で同じ値を検出することによって前記送信データの値を判定する方法による前記定期認証データの判定は、前記定期認証データを最初に受信したときのみ実行し、
    前記“1”から前記“0”への変化を検出すると、それ以降は、p個の前記1次コイルの駆動クロックに相当する期間を1周期として、前記“1”から前記“0”への変化が検出されたタイミングから1周期毎に前記送信データの値の判定を実行する、
    ことを特徴とする送電制御装置。
  4. 請求項1記載の送電制御装置であって、
    前記受電装置から送られてくる、“0”または“1”で構成される通信パケットの各値を判定する場合であって、かつ、前記通信パケットを構成する“0”または“1”の期間は、q個(q=β×p、βは2以上の整数)の前記1次コイルの駆動クロックに相当する期間であり、また、時刻tyにおいて、前記受電装置の負荷変調によって“0”から“1”への変化が生じた場合において、
    前記送電側制御回路は、
    n回連続で“1”を検出することによって“0”から“1”への変化を検出し、
    次に、前記時刻tyから、前記1次コイルの駆動クロックの(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、前記1次コイルの駆動クロックの(2×p)個に相当する期間の経過前の期間において、n回連続で“1”を検出することによって“1”から“1”への変化を検出する、
    ことを特徴とする送電制御装置。
  5. 請求項4記載の送電制御装置であって、
    前記送電側制御回路は、
    n回連続で同じ値を検出することによって前記送信データの値を判定する方法による前記通信パケットを構成するデータの値の判定は、前記送電装置と前記受電装置との間の初期同期が確立されていない状態において、最初に受信された前記通信パケットの最初の1ビットのデータの判定においてのみ実行し、
    前記時刻tyから、前記1次コイルの駆動クロックの(p+m)個に相当する期間経過後であって、かつ、前記1次コイルの駆動クロックの(2×p)個に相当する期間の経過前の前記期間において、n回連続で“1”を検出することによって“1”を確定して前記“0”から前記“1”への変化を検出すると、以降は、p個の前記1次コイルの駆動クロックに相当する期間を1周期として、前記“1”が確定されたタイミングから、あるいは、前記“1”が確定されたタイミングに基づいて定まる次の判定タイミングから、1周期毎に前記送信データの値の判定を実行する、
    ことを特徴とする送電制御装置。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の送電制御装置であって、
    m=5、n=7(したがってα=2)、p=16であることを特徴とする送電制御装置。
  7. 請求項6記載の送電制御装置であって、
    さらに、q=32(したがってβ=2)であることを特徴とする送電制御装置。
  8. 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の送電制御装置を有することを特徴とする送電装置。
  9. 1次コイルと、
    2次コイルと、
    請求項8記載の送電装置と、
    前記送電装置から前記1次コイルおよび前記2次コイルを経由して伝送される電力を受け、給電対象の負荷に前記電力を送信すると共に、負荷変調によってデータを前記送電装置に送信する受電装置と、
    を有することを特徴とする無接点電力伝送システム。
  10. 1次コイルと2次コイルを電磁的に結合させて送電装置から受電装置に対して電力を伝送する無接点電力伝送システムに用いられ、前記受電装置が前記1次コイルの駆動クロックをタイミングの基準として用いて負荷変調を実行することによって送信した送信データの値を、前記送電装置が判定するためのデータ判定方法であって、
    前記負荷変調のタイミングから前記1次コイルを駆動する駆動クロックの1周期のm倍(mは0以上の整数)の時間をデータ不定期間とし、
    前記受電装置の負荷変調によって送信される1ビットの“0”または“1”の期間を、前記駆動クロックの1周期のp倍(pは1以上の整数)の時間のk倍(kは1以上の整数)に設定し、
    前記1次コイルの駆動クロックの1周期毎に前記送信データを検出して検出データを取得し、前記検出データの値がn回(n=m+α≦p:αは1以上の整数)連続して同じであるとき、前記受電装置が送信した前記送信データの値は、前記検出データの値であると判定する、
    ことを特徴とするデータ判定方法。
  11. 請求項10に記載のデータ判定方法であって、
    m=5、n=7(したがってα=2)、p=16であることを特徴とするデータ判定方法。
JP2008151564A 2008-06-10 2008-06-10 送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システムおよびデータ判定方法 Expired - Fee Related JP4572355B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008151564A JP4572355B2 (ja) 2008-06-10 2008-06-10 送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システムおよびデータ判定方法
US12/478,352 US8179089B2 (en) 2008-06-10 2009-06-04 Power transmission control apparatus, power transmission apparatus, contactless power transmission system, and data determination method

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008151564A JP4572355B2 (ja) 2008-06-10 2008-06-10 送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システムおよびデータ判定方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009303294A true JP2009303294A (ja) 2009-12-24
JP4572355B2 JP4572355B2 (ja) 2010-11-04

Family

ID=41399705

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008151564A Expired - Fee Related JP4572355B2 (ja) 2008-06-10 2008-06-10 送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システムおよびデータ判定方法

Country Status (2)

Country Link
US (1) US8179089B2 (ja)
JP (1) JP4572355B2 (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9391671B2 (en) 2011-05-06 2016-07-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless power transmission and charging system and method thereof
JP2016214023A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 セイコーエプソン株式会社 制御装置、電子機器及び無接点電力伝送システム
JPWO2015108153A1 (ja) * 2014-01-20 2017-03-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 非接触給電装置およびトルクセンサ
US9748800B2 (en) 2011-11-18 2017-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless power transmission system, and method of controlling power in wireless power transmission system based on detection parameter
US10128873B2 (en) 2015-05-13 2018-11-13 Seiko Epson Corporation Control device, electronic apparatus, and contactless power transmission system
US10256668B2 (en) 2015-11-25 2019-04-09 Seiko Epson Corporation Control device, power receiving device, electronic apparatus, and contactless power transmission system
US10291082B2 (en) 2015-05-13 2019-05-14 Seiko Epson Corporation Control device, electronic apparatus, and contactless power transmission system
KR102067116B1 (ko) * 2019-11-05 2020-01-16 하나 마이크로일렉트로닉스 퍼블릭 씨오.,엘티디. 진폭천이변조 신호의 데이터 판정 방법 및 그 장치, 이를 이용한 무선전력송신장치
US10804725B2 (en) 2016-02-26 2020-10-13 Seiko Epson Corporation Control device, power receiving device, electronic apparatus, and power transmission system

Families Citing this family (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FI20095973A0 (fi) * 2009-09-22 2009-09-22 Powerkiss Oy Induktiivinen tehonsyöttö
JP2011114985A (ja) * 2009-11-27 2011-06-09 Sanyo Electric Co Ltd 電池内蔵機器と充電台
US9106086B2 (en) * 2010-03-11 2015-08-11 Qualcomm Incorporated Detection and protection of devices within a wireless power system
JP5126324B2 (ja) * 2010-09-10 2013-01-23 トヨタ自動車株式会社 給電装置、および給電システムの制御方法
US10630113B2 (en) 2011-02-01 2020-04-21 Fu Da Tong Technology Co., Ltd Power supply device of induction type power supply system and RF magnetic card identification method of the same
US9628147B2 (en) 2011-02-01 2017-04-18 Fu Da Tong Technology Co., Ltd. Method of automatically adjusting determination voltage and voltage adjusting device thereof
US10056944B2 (en) 2011-02-01 2018-08-21 Fu Da Tong Technology Co., Ltd. Data determination method for supplying-end module of induction type power supply system and related supplying-end module
US10038338B2 (en) 2011-02-01 2018-07-31 Fu Da Tong Technology Co., Ltd. Signal modulation method and signal rectification and modulation device
US9671444B2 (en) 2011-02-01 2017-06-06 Fu Da Tong Technology Co., Ltd. Current signal sensing method for supplying-end module of induction type power supply system
TWI570427B (zh) 2015-10-28 2017-02-11 富達通科技股份有限公司 感應式電源供應器及其金屬異物檢測方法
US10289142B2 (en) 2011-02-01 2019-05-14 Fu Da Tong Technology Co., Ltd. Induction type power supply system and intruding metal detection method thereof
US9600021B2 (en) * 2011-02-01 2017-03-21 Fu Da Tong Technology Co., Ltd. Operating clock synchronization adjusting method for induction type power supply system
TWI568125B (zh) 2015-01-14 2017-01-21 富達通科技股份有限公司 感應式電源供應器之供電模組及其電壓測量方法
US10615645B2 (en) 2011-02-01 2020-04-07 Fu Da Tong Technology Co., Ltd Power supply device of induction type power supply system and NFC device identification method of the same
US10574095B2 (en) 2011-02-01 2020-02-25 Fu Da Tong Technology Co., Ltd. Decoding method for signal processing circuit and signal processing circuit using the same
US10312748B2 (en) 2011-02-01 2019-06-04 Fu Da Tong Techology Co., Ltd. Signal analysis method and circuit
US9831687B2 (en) 2011-02-01 2017-11-28 Fu Da Tong Technology Co., Ltd. Supplying-end module for induction-type power supply system and signal analysis circuit therein
JP2012253746A (ja) * 2011-05-09 2012-12-20 Panasonic Corp 無線電力データ伝送システム、送電装置、および受電装置
JP5891387B2 (ja) * 2011-05-09 2016-03-23 パナソニックIpマネジメント株式会社 無線電力データ伝送システム、送電装置、および受電装置
US9184634B2 (en) 2011-08-26 2015-11-10 Lg Innotek Co., Ltd. Wireless power transmitter and wireless power transmission method
US9252846B2 (en) 2011-09-09 2016-02-02 Qualcomm Incorporated Systems and methods for detecting and identifying a wireless power device
RU2604634C2 (ru) 2011-09-30 2016-12-10 Конинклейке Филипс Н.В. Беспроводная индуктивная передача мощности
KR101882273B1 (ko) * 2012-05-09 2018-07-30 삼성전자주식회사 무선 전력 수신 장치 및 방법, 무선 전력 전송 장치 및 방법
US20150091523A1 (en) * 2013-10-02 2015-04-02 Mediatek Singapore Pte. Ltd. Wireless charger system that has variable power / adaptive load modulation
WO2015093002A1 (ja) * 2013-12-16 2015-06-25 パナソニックIpマネジメント株式会社 無接点充電装置と、そのプログラム、および無接点充電装置を搭載した自動車
US10153665B2 (en) 2015-01-14 2018-12-11 Fu Da Tong Technology Co., Ltd. Method for adjusting output power for induction type power supply system and related supplying-end module
CN204732931U (zh) * 2015-07-03 2015-10-28 中兴通讯股份有限公司 移动电源和智能手表组件
US10164600B2 (en) * 2015-10-12 2018-12-25 Nxp B.V. NFC or RFID device RF detuning detection and driver output power regulation
US10199881B2 (en) * 2015-10-23 2019-02-05 Mediatek Inc. Robust foreign objects detection
JP7087524B2 (ja) * 2018-03-23 2022-06-21 セイコーエプソン株式会社 制御装置、受電装置、電子機器、無接点電力伝送システム及び制御方法
CN111052541B (zh) 2018-07-19 2023-09-29 联发科技(新加坡)私人有限公司 无线功率传输系统之异物侦测

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58195394A (ja) * 1982-05-10 1983-11-14 Fujitsu Ltd 信号受信保護処理方式
JPH0743008A (ja) * 1993-08-02 1995-02-10 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の信号処理装置
JPH08221108A (ja) * 1994-12-12 1996-08-30 Omron Corp Plcのリモートi/oシステム
JP2006060909A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Seiko Epson Corp 非接触電力伝送装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8183827B2 (en) * 2003-01-28 2012-05-22 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Adaptive charger system and method
US6975092B2 (en) * 2003-07-03 2005-12-13 Dell Products L.P. Encrypted response smart battery

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58195394A (ja) * 1982-05-10 1983-11-14 Fujitsu Ltd 信号受信保護処理方式
JPH0743008A (ja) * 1993-08-02 1995-02-10 Daikin Ind Ltd 空気調和装置の信号処理装置
JPH08221108A (ja) * 1994-12-12 1996-08-30 Omron Corp Plcのリモートi/oシステム
JP2006060909A (ja) * 2004-08-19 2006-03-02 Seiko Epson Corp 非接触電力伝送装置

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9391671B2 (en) 2011-05-06 2016-07-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless power transmission and charging system and method thereof
US9748800B2 (en) 2011-11-18 2017-08-29 Samsung Electronics Co., Ltd. Wireless power transmission system, and method of controlling power in wireless power transmission system based on detection parameter
JPWO2015108153A1 (ja) * 2014-01-20 2017-03-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 非接触給電装置およびトルクセンサ
US9960641B2 (en) 2014-01-20 2018-05-01 Hitachi Automotive Systems, Ltd. Non-contact power feeding device used in torque sensor having a coil enclosed in peripheral side of a resonance coil and is magnetically coupled with the resonance coil
US10291082B2 (en) 2015-05-13 2019-05-14 Seiko Epson Corporation Control device, electronic apparatus, and contactless power transmission system
JP2016214023A (ja) * 2015-05-13 2016-12-15 セイコーエプソン株式会社 制御装置、電子機器及び無接点電力伝送システム
US10128873B2 (en) 2015-05-13 2018-11-13 Seiko Epson Corporation Control device, electronic apparatus, and contactless power transmission system
US10256668B2 (en) 2015-11-25 2019-04-09 Seiko Epson Corporation Control device, power receiving device, electronic apparatus, and contactless power transmission system
US11196303B2 (en) 2015-11-25 2021-12-07 Seiko Epson Corporation Control device, power receiving device, electronic apparatus, and contactless power transmission system
US10804725B2 (en) 2016-02-26 2020-10-13 Seiko Epson Corporation Control device, power receiving device, electronic apparatus, and power transmission system
US11901744B2 (en) 2016-02-26 2024-02-13 Seiko Epson Corporation Control device, power receiving device, electronic apparatus, and power transmission system
KR102067116B1 (ko) * 2019-11-05 2020-01-16 하나 마이크로일렉트로닉스 퍼블릭 씨오.,엘티디. 진폭천이변조 신호의 데이터 판정 방법 및 그 장치, 이를 이용한 무선전력송신장치
WO2021091024A1 (ko) * 2019-11-05 2021-05-14 하나 마이크로일렉트로닉스 퍼블릭 씨오.,엘티디. 진폭천이변조 신호의 데이터 판정 방법 및 그 장치, 이를 이용한 무선전력송신장치

Also Published As

Publication number Publication date
US8179089B2 (en) 2012-05-15
JP4572355B2 (ja) 2010-11-04
US20090302800A1 (en) 2009-12-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4572355B2 (ja) 送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システムおよびデータ判定方法
JP2010028934A (ja) 受電制御装置、受電装置および無接点電力伝送システム
US10903695B2 (en) Power reception device and power reception method for non-contact power transmission
US8369905B2 (en) Power transmission control device, power transmission device, power receiving control device, power receiving device, and electronic apparatus
JP4893755B2 (ja) 送電制御装置、送電装置、電子機器及び負荷状態検出回路
US8274254B2 (en) Power transmission control device, power transmission device, power receiving control device, power receiving device, electronic apparatus, method for controlling power transmission, and method for controlling power receiving
US8064825B2 (en) Power reception control device, power transmission control device, non-contact power transmission system, power reception device, power transmission device, and electronic instrument
US20180097409A1 (en) Wireless charging apparatus and method
JP4725604B2 (ja) 送電制御装置、送電装置、受電制御装置、受電装置及び電子機器
CN106612015B (zh) 用于降低无线充电设备的噪声的装置和方法
US9871400B2 (en) Power control method and device in wireless power transmission system
US20080174267A1 (en) Power transmission control device, power reception control device, non-contact power transmission system, power transmission device, power reception device and electronic instrument
US10523061B2 (en) Power receiving device, power feeding device, and electronic apparatus
EP3479457B1 (en) Apparatus and method for wireless power charging of subsequent receiver
JP5434297B2 (ja) 送電制御装置、送電装置、無接点電力伝送システムおよび電子機器
JP2011229265A (ja) 非接触電力伝送装置
WO2011118121A1 (ja) 送電制御装置、受電制御装置、電力伝送システム、及び電力伝送システムのデータ通信方法
JPWO2008056415A1 (ja) 非接触充電器及び非接触充電システム
EP3261214A1 (en) Wireless power transmission device and wireless power transmission method
JP2008206325A (ja) 受電制御装置、無接点電力伝送システム、受電装置および電子機器
JP2010011650A (ja) 送電制御装置、送電装置、電子機器、及び送電制御方法
JP2008148520A (ja) 携帯機器
JP2017143704A (ja) 制御装置、受電装置、電子機器、電力伝送システム及び電力供給方法
CN111082534A (zh) 控制装置、输电装置、无触点电力传输系统和电子设备
JP2018064308A (ja) 制御装置、受電装置、電子機器及び無接点電力伝送システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20100408

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100420

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100621

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100713

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100726

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4572355

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130827

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees