JP2009294837A - 障害監視システム及びデバイスと監視装置並びに障害監視方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】監視対象のデバイス202上で動作するプログラムモジュールにおいて発生した障害を障害監視部208が検知した際に、障害情報作成部209が、状態遷移監視部207より状態遷移履歴情報を取得し、外部記憶装置212よりプログラムモジュールに関して実施されたテストデータ213を取得し、状態遷移履歴情報およびテストデータを基に障害情報を作成し、障害情報送信部210が、ネットワーク201を介して監視装置215に送信する。
【選択図】図2
Description
一方、コンシューマ機器の製品出荷後に発生するソフトウェアの不具合を迅速に修正するための要素技術の研究も進んでいる。ソフトウェアをリモートから更新するための機能を備えたテレビやゲーム機が製品化されている。また、機器上で発生した障害を検出するシステムが一般に知られている。例えば特許文献1記載の障害監視システムや特許文献2記載の組み込み機器用監視装置などがある。
しかし、前記特許文献1記載の方式では、通信の回数を削減することは可能であるが、通信データ量の削減には課題が残る。また、前記特許文献2記載の方式では、センタサーバに対する負担は軽減されるが、通信データ量は削減されず、かつ障害情報の収集に係る監視対象機器の高コスト化といった課題を持つ。
本発明の障害監視システム及びデバイスと監視装置並びに障害監視方法の実施形態について、図面を用いて説明する。
図1はハードウェア構成図である。これは、本発明に係る一般的なシステムのハードウェア構成を表すものであり、ハードウェア構成を限定するものではない。また、本発明はネットワークを介した複数の端末を利用するシステムについて述べたものであるが、本図面は単一の端末について示したものであり、本発明に係る全ての端末を網羅するものではない。
主記憶装置102は、外部記憶装置104に記録されているプログラムデータをロードする揮発メモリである。例えばDRAM等の半導体メモリが主記憶装置102に該当する。
通信装置103は、外部ネットワークと通信するための装置である。例えばインターネットに接続するためのネットワークインタフェースカードが通信装置103に該当する。
外部記憶装置104は、プログラムデータ等を記憶する不揮発メモリである。例えばハードディスク装置が外部記憶装置104に該当する。外部記憶装置104は、データベース等のネットワークを介した装置であってもよい。
被監視プログラム203は、監視エージェント206によって監視されるプログラムである。例えばホームゲートウェイ上で動作する情報家電制御プログラムなどが被監視プログラム203に該当する。
監視エージェント206は、被監視プログラム203と同じマシン上に存在してもよく、ネットワーク201を介した別のマシン上に存在してもよい。また、状態遷移表テストデータ213および状態遷移パステストデータ214等のテストデータは、別のテストデータを利用することも可能である。本実施例では、テストデータの具体的な例として状態遷移表テストデータ213および状態遷移パステストデータ214を利用する。これらのテストデータの具体例については後述する。
障害監視部208は、前述の通り、障害通知部205と連携し、被監視プログラム203上で発生する障害を監視するモジュールである。
障害情報作成部209は、障害監視部208が障害の発生を検知した際、過去に遷移した状態の履歴情報を状態遷移監視部207より取得し、ネットワーク201を介して当該情報に対応する状態遷移表テストデータ213および状態遷移パステストデータ214をデータベース212より取得し、当該データを基に障害情報を作成し、必要であれば当該障害情報を障害情報送信部210に送信するモジュールである。障害情報の作成手順および障害情報の具体例については後述する。
テストデータ更新部211は、監視装置215のテストデータ送信部217がネットワーク201を介して送信したテストデータを受信し、当該テストデータを基にデータベース212に格納されている状態遷移表テストデータ213および状態遷移パステストデータ214を更新するモジュールである。
状態遷移表テストデータ213は、被監視プログラム203の開発段階で実施された状態遷移表テストに関するデータである。
状態遷移パステストデータ214は、被監視プログラム203の開発段階で実施された状態遷移パステストに関するデータである。
監視プログラム214は、ネットワーク201を介して監視エージェント206から障害情報を受信し、当該障害情報を管理者等に通知し、また、最新のテストデータが存在する場合は当該テストデータをネットワーク201を介してテストデータ更新部211に送信するモジュールである。
障害情報受信部216は、ネットワーク201を介して障害情報送信部210より障害情報を受信し、当該障害情報を障害情報通知部218に通知するモジュールである。
テストデータ送信部217は、ネットワーク201を介し、被監視プログラム203の開発担当者によって実施された最新のテストデータをテストデータ更新部211に送信するモジュールである。
障害情報通知部218は、障害情報受信部216が受信した障害情報を、独自の手段(メール送信、ダイアログ表示等)により管理者等に通知するモジュールである。
ステップ301は、状態遷移監視部207が被監視プログラム203の状態遷移を監視するステップである。このステップにおいて、状態遷移監視部207は被監視プログラム203上で発生した状態遷移の履歴を保持する。具体的な状態遷移の監視手段については後述する。
ステップ302は、障害監視部208が被監視プログラム203で発生する障害を監視するステップである。このステップにおいて、障害監視部208は被監視プログラム203上で発生した障害情報のログを保持する。具体的な障害の監視手段については後述する。
ステップ301とステップ302は、処理が前後してもよく、また、並列に実行されていてもよい。
ステップ303は、ステップ302で障害が発生したかどうかを調べるステップである。もし障害が発生していなければ、ステップ301へ戻る。もし障害が発生した場合は、ステップ304へ進む。
ステップ305は、障害情報作成部209がステップ304で取得した状態遷移履歴情報を基にデータベースを検索するステップである。このステップにおいて、障害情報作成部209はデータベースから前記状態遷移履歴情報に対応した状態遷移表テストデータ213および状態遷移パステストデータ214を検索する。
ステップ307は、ステップ306の検証処理において、現在のテスト状態が障害対策中かどうかを判定するステップである。もし障害対策中であれば、障害情報を監視装置215に送信する必要がないため、処理を終了する。もし障害対策中でなければ、ステップ308へ進む。
ステップ312は、ステップ311において状態遷移パステストデータ214のテスト状態が実施済でなかった場合にパス障害情報を作成するステップである。パス障害情報とは、障害発生時点の状態遷移履歴に関する情報である。障害発生箇所は状態遷移パステストが実施されていないため、状態遷移パステストを実施するための最低限の情報のみを作成することで情報量を削減する。パス障害情報の詳細については後述する。
ステップ313は、ステップ311において状態遷移パステストデータ214のテスト状態が実施済であった場合に詳細障害情報を作成するステップである。詳細障害情報とは、メモリダンプやエラーログといった、障害原因の特定に必要な情報である。障害発生箇所は状態遷移パステストが実施されているため、予期せぬ障害が発生したと判断し、詳細な障害情報を作成する。
次に、監視エージェント206は、障害監視リスナの登録要求405を障害監視MBean402へ送信する。当該リスナの登録に成功すると、障害監視MBean402は、エラーを発生させずに登録成功メッセージ406を返す。
イベントA501、イベントB502、イベントC503、イベントD504は、プログラムに関連して発生するイベントの種類を表し、状態A505、状態B506、状態C507、状態D508、状態E509は、プログラムの遷移し得る状態を表している。また、図中の「×」はある状態の時にそのイベントが発生する可能性がないことを表し、図中の「/」はある状態の時にそのイベントが発生しても処理が行われず、無視されることを表し、図中の「遷移X(XはAからEまでのいずれかのアルファベット)」はある状態の時にそのイベントXが発生すると、アルファベットXに対応する別の状態に遷移することを表している。例えば図5の表は、状態A505の時にイベントB502は発生する可能性がないことを表し、状態B506の時にイベントA501が発生しても無視されることを表し、状態C507の時にイベントC503が発生するとプログラムの状態が状態A505に遷移することを表している。このような状態遷移表がモデルベース開発と呼ばれる開発方法において一般に利用されている。
ここで、図3の説明において述べた簡易障害情報とは、障害発生直前の状態遷移に対応するセル番号702の数値データを障害情報として利用するものである。図7の例では、簡易障害情報に相当するデータは「2」となる。但し、これは情報量を削減するための簡易障害情報の一例であり、その内容を限定するものではない。
図中のセル番号801は図6で示した数値データに対応する数値であり、テスト状態802はセル番号801に対応した状態遷移表テストの実施状態を表す数値である。テスト状態802の数値は、「0」が実施済であることを表し、「1」が未実施であることを表し、「2」が実施不可能であることを表し、「3」が対策中であることを表している。
ここで、実施不可能とは、ある状態の時にイベントが発生し得ないためにテストが不可能である(図5の「×」に該当する)という意味であり、対策中とは、現在テスト中であるという意味である。このような状態遷移表テストデータ213を利用することで、どういった種類の障害情報を作成すべきか、また、障害情報を監視装置215に送信すべきかどうかを判定することができる。判定手順の例については図3で示した通りである。
図中の状態遷移パス901は図6で示した数値データに対応する状態遷移履歴を表すデータであり、テスト状態902は状態遷移パス901に対応した状態遷移パステストの実施状況を表す数値である。テスト状態902の数値は、「0」が実施済であることを表し、「1」が対策中(例えば事前に受付済み)であることを表す。図中に表れない状態遷移パスは、全てテスト状態が未実施であることを示すものとする。未実施の状態遷移パスを図中に表記しない理由は、状態遷移パス901の取り得る値を全て網羅するとデータ量が膨大になるためである。このような状態遷移パステストデータ214を利用することで、どういった種類の障害情報を作成すべきか、また、障害情報を監視装置215に送信すべきかどうかを判定することができる。判定手順の例については図3で示した通りである。
ここで、図3の説明において述べたパス傷害情報とは、障害発生前の一連の状態遷移に対応する状態遷移パス901の数値データを障害情報として利用するものである。図9の例では、パス障害情報に相当するデータは「1、6、20、9、5」等になる。但し、これは情報量を削減するためのパス障害情報の一例であり、その内容を限定するものではない。
最初に、障害情報作成部209は、前記障害情報の送信要求1001を障害情報送信部210へ送信する。次に、障害情報送信部210は、前記障害情報を監視装置215の障害情報受信部216へ送信する処理1002を行う。次に、障害情報受信部216は、障害情報送信部210より受信した前記障害情報の通知要求1003を障害情報通知部218へ送信する。障害情報通知部218は前記障害情報の解析処理1004を行い、前記障害情報を人間が読むことのできる形式に変換し、メール送信等の手段により被監視装置202の管理者へ通知する処理1005を行う。最後に、障害情報通知部218は、通知に成功したことを示すメッセージ1006を障害情報受信部216へ送信し、障害情報受信部216は、障害情報の受信に成功したことを示すメッセージ1007を障害情報送信部210へ送信し、障害情報送信部210は、障害情報の送信に成功したことを示すメッセージ1008を障害情報作成部209へ送信する。以上の流れにより障害情報を被監視装置202の管理者に通知するが、これは一般的な通知方法を述べたものであり、通知方法を限定するものではない。
Claims (11)
- 監視対象となるデバイスと、前記デバイスにおける障害の発生を監視する監視装置と、前記デバイスの障害データを記憶するデータベースである外部記憶装置とからなり、これら装置がネットワークを介してデータの送受信が可能な障害監視システムであって、
前記デバイス上で動作するプログラムモジュールにおいて発生した障害を監視する障害監視部と、前記プログラムモジュールの状態遷移を監視する状態遷移監視部と、前記障害監視部が障害の発生を検知した際に前記状態遷移監視部より状態遷移履歴情報を取得し、さらに前記外部記憶装置より前記プログラムモジュールに関して実施されたテストデータを取得し、前記状態遷移履歴情報および前記テストデータを基に障害情報を作成する障害情報作成部と、前記障害情報作成部により作成された障害情報を、ネットワークを介して前記監視装置に送信する障害情報送信部とを有することを特徴とする障害監視システム。 - 前記テストデータが、前記プログラムモジュールに関して実施された状態遷移表テストの結果に対応する状態遷移表テストデータ、または状態遷移パステストの結果に対応する状態遷移パステストデータ、またはその両方である請求項1記載の障害監視システム。
- 前記障害情報作成部が、前記状態遷移表テストデータと前記状態遷移履歴情報を基に、前記プログラムモジュールが前記状態遷移表テストですでに合格しているかどうかを判定し、合格している場合はメモリダンプや障害ログ等の詳細障害情報を作成し、合格していない場合は前記状態遷移表テストデータの状態遷移表に対応する簡易障害情報を作成する請求項2記載の障害監視システム。
- 前記障害情報作成部が、前記状態遷移パステストデータと前記状態遷移履歴情報を基に、前記プログラムモジュールが前記状態遷移パステストにすでに合格しているかどうかを判定し、合格している場合は前記詳細障害情報を作成し、合格していない場合は前記状態遷移パステストデータの状態遷移パスに対応するパス障害情報を作成する請求項3記載の障害監視システム。
- 前記障害情報作成部が、前記状態遷移表テストデータと、前記状態遷移履歴情報を基に、前記プログラムモジュールが前記状態遷移表テストにパスしているかどうかを判定し、パスしていない場合は前記簡易障害情報を作成し、パスしている場合は前記状態遷移パステストデータと、前記状態遷移履歴情報を基に、前記プログラムモジュールが前記状態遷移パステストにパスしているかどうかを判定し、パスしていない場合は前記パス障害情報を作成し、パスしている場合は前記詳細障害情報を作成する請求項2記載の障害監視システム。
- 前記障害情報作成部が、前記障害情報を前記監視装置に送信した際、前記状態遷移履歴情報に対応する前記テストデータを対策中のものとして前記外部記憶装置に記憶し、障害が再発した際、前記状態遷移履歴情報に対応する前記テストデータが対策中である場合は、前記障害情報の作成を行わず、また前記監視装置への前記障害情報の送信も行わない請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の障害監視システム。
- 前記デバイスの管理者等によって前記監視装置に入力された最新のテストデータおよびテストデータの対策状況を前記外部記憶装置に送信し、前記外部記憶装置が記憶するテストデータを更新させるテストデータ更新部を有する請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の障害監視システム。
- プログラムモジュールを備え、監視装置及びデバイス障害データを記憶するデータベースである外部記憶装置とネットワークを介してデータの送受信が可能なデバイスであって、
前記プログラムモジュールにおいて発生した障害を監視する障害監視部と、前記プログラムモジュールの状態遷移を監視する状態遷移監視部と、前記障害監視部が障害の発生を検知した際に前記状態遷移監視部より状態遷移履歴情報を取得し、さらに前記外部記憶装置より前記プログラムモジュールに関して実施されたテストデータを取得し、前記状態遷移履歴情報および前記テストデータを基に障害情報を作成する障害情報作成部と、前記障害情報作成部により作成された障害情報を、ネットワークを介して前記監視装置に送信する障害情報送信部とを有することを特徴とするデバイス。 - デバイスの管理者等によって最新のテストデータおよびテストデータの対策状況を入力し、外部記憶装置が記憶するテストデータを更新させるよう送信するテストデータ送信部を有することを特徴とする監視装置。
- 監視対象となるデバイスと、前記デバイスにおける障害の発生を監視する監視装置と、前記デバイスの障害データを記憶するデータベースである外部記憶装置とからなり、これら装置がネットワークを介してデータの送受信が可能な障害監視システムにおける障害を監視する方法であって、
前記デバイス上で動作するプログラムモジュールにおいて発生した障害を監視する障害監視ステップと、前記プログラムモジュールの状態遷移を監視する状態遷移監視ステップと、前記障害監視ステップにより障害の発生を検知した際に前記状態遷移監視ステップにより状態遷移履歴情報を取得し、さらに前記外部記憶装置より前記プログラムモジュールに関して実施されたテストデータを取得し、前記状態遷移履歴情報および前記テストデータを基に障害情報を作成する障害情報作成ステップと、前記障害情報作成ステップにより作成された障害情報を、ネットワークを介して前記監視装置に送信する障害情報送信ステップとを有することを特徴とする障害監視方法。 - 前記テストデータが、前記プログラムモジュールに関して実施された状態遷移表テストの結果に対応する状態遷移表テストデータ、または状態遷移パステストの結果に対応する状態遷移パステストデータ、またはその両方である請求項10記載の障害監視方法。
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