JP2009292510A - ブロー成型容器 - Google Patents

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Abstract

【課題】印刷等の加飾が容易で安価な、容器表面に滑り止め機能を持たせたブロー成型容器を提供することが課題である。
【解決手段】最外層の一部領域に滑り防止部を有し、該滑り防止部を構成する樹脂と容器を構成するその他の樹脂が異なる樹脂からなるブロー成型容器であって、滑り防止部を構成する樹脂が、熱可塑性エラストマー樹脂、ゴム及びポリオレフィン樹脂の混合物、シリコン変性ポリオレフィン樹脂の1種類又は混合してなる樹脂からなり、容器を構成するその他の樹脂がポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂からなることを特徴とするブロー成型容器
【選択図】図1

Description

本発明はブロー成型体に関し、特に、滑り防止材料を2色成型したブロー成型容器に関する。
ブロー成型によるプラスチック中空容器は軽量性や耐衝撃性に優れており、各種食品、調味料、トイレタリー製品等の包装容器として広く使用されている。この容器として、単層及び多層の各種のものが使用されているが、容器の少なくとも内層樹脂としては、ブロー成型が容易で透明性、耐衝撃性、衛生的特性、耐湿性等の見地から、ポリプロピレン樹脂やポリエチレン樹脂あるいはプロピレンとエチレンの共重合体等のポリオレフィン樹脂が広く使用されている。
容器外層表面に関しては、例えば液体洗剤等を充填したプラスチック容器は、特に風呂場、台所、洗面台等で使用するものであるために、濡れたままの指先や掌で容器を取り扱うことが多く、ことに平滑な外側表面のプラスチック容器の場合には取り扱いの際に滑ることがある。
又ポンプ機構によって充填物を取り出すタイプのプラスチック容器にあっては、容器の頭部の押し下げ部分を指先や掌で押圧して充填物を吐出させるものであり、この押し下げ部分の押圧操作を濡れたままの指先や掌で行なうときに、指先や掌が滑って押し下げ部分の押圧操作を的確に行なえない場合がある。
このような問題を解決するためには、取扱いの際に指先や掌が接触する部分の外側表面に滑り止め加工を付したプラスチック容器にすればよく、通常の滑り止め加工手段として、平滑表面に凹凸を賦形する、サンドブラスト等によって平滑表面を粗面化する、粒子の粗い顔料を多量に含有する硬化塗膜を形成する、発泡性の塗料によるスポンジ層を形成する等が行われてきた。
しかしながら、上記の一般的な滑り止め加工はそれぞれ問題を抱えていた。すなわち凹凸を賦形するものはデザインを損ねる、粗面化するものは、プラスチック容器に擦り傷が発生したものと同じになり、商品価値を低下させる、粒子の粗い顔料を多量に含有する硬化塗膜を形成したり、発泡性塗料によってスポンジ層を形成したりするものは、例えば透明なプラスチック容器の場合には、硬化塗膜やスポンジ層によってその透明性が損なわれてしまうだけでなく、意匠のための印刷や商品説明の印刷等が施しにくい等の弊害を伴なう。
滑り止めのための艶消し表面を容器の成型時に形成するために、ブロー成型用の金型の金属内面に、サンドブラスト、放電加工等により粗面加工を行い、この粗面形状を樹脂表面に転写する事によって、樹脂容器の表面に艶消し効果を持たせる方法が従来行われている。
しかしながら、上記の艶消しを形成する従来の方法は、ブロー成型用の金型に設けた粗面形状を樹脂容器の表面に正確に転写しないと、艶消し効果が劣り、機能上も意匠上も商品価値の低下を招来するものとなる。しかしながら、粗面形状を金型内面から樹脂容器の表面に正確に転写することは、価格的にも技術的には面倒なものであった。
また、従来、ブロー成型で形成した樹脂容器の表面に、特殊な塗装加工等を施す事によ
り、樹脂容器の艶消し効果を高める方法が提案されている(特許文献1)。
特定のビヒクル樹脂を含有する被覆用組成物の硬化塗膜、たとえば、塩素化ポリエチレンを含有するアクリルウレタン樹脂の硬化塗膜を、容器の外側表面の少なくとも1部に具備してなる滑り止め加工を施す方法が提案されているが、この方法は、塗装加工に手間が掛かり、樹脂容器がコスト高になるという欠点を有していた。
さらに、ブロー成型で形成する樹脂容器の表面にエラストマー樹脂を配置して一体成型して、エラストマー樹脂の架橋時に形成された微細な凹凸面を表面側に配置するという方法が提案されている(特許文献2)。
この方法によれば、エラストマー樹脂の架橋時に微細な凹凸面を自発的に形成できるから、ブロー成型用の金型の内面に粗面加工を形成する必要がなく、自己の架橋構造によって、艶消し効果を得ることが可能となる。
しかしながら、容器最外層にエラストマー樹脂の微細な凹凸面を設けるこの方法では、容器表面へのシルクスクリーン印刷等の加飾を行う場合に印刷適性が劣るという問題点があり、加飾を行う方法も粗面でも可能な他の手法、たとえば、ラベル貼り付け等に依存するしかなかった。
特開平11−236048号公報 特開平9−193303号公報
印刷等の加飾が容易で安価な、容器表面に滑り止め機能を持たせたブロー成型容器を提供することが課題である。
本発明の請求項1の発明は、最外層の一部領域に滑り防止部を有し、該滑り防止部を構成する樹脂と容器を構成するその他の樹脂が異なる樹脂からなるブロー成型容器であって、滑り防止部を構成する樹脂が、熱可塑性エラストマー樹脂、ゴム及びポリオレフィン樹脂の混合物、シリコン変性ポリオレフィン樹脂の1種類又は混合してなる樹脂からなり、容器を構成するその他の樹脂がポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂からなることを特徴とするブロー成型容器である。
本発明の請求項2の発明は、 滑り防止部が1つ以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブロー成型容器である。
本発明の請求項3の発明は、滑り防止部が容器の対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブロー成型容器である。
本発明の請求項4の発明は、滑り防止部がブロー成型の金型のパーティングラインの位置に重なって設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のブロー成型容器である。
本発明のブロー成型容器は、滑り防止部が最外層の全面ではなく、一部領域にのみ存在することによって容器表面の滑り防止部以外の領域が印刷等の加飾に適した表面になり、意匠表現の面での障害のひとつが排除された。
本発明のブロー成型容器は、従来の2色ブロー成型で製造出来るのみならず金型内面を粗面状態にする必要もないために生産性とコストから見ても表面滑り防止機能を付与する点で極めて有利なものである。
本発明のブロー成型容器は、2色ブロー成型によって製造されるために、滑り防止部を設ける一部領域が容器側面の縦方向に連続した帯状にすることが容易に出来、その結果、容器を手で握る高さによらず握ったときの滑りを防止することが出来る。
本発明のブロー成型容器は、2色ブロー成型によって製造されるために、滑り防止部を設ける一部領域が容器側面円周方向の対向する2箇所でかつ縦方向に連続した帯状にすることが容易に出来、その結果、容器を手で握る位置によらず握ったときの滑りを防止することが出来る。
本発明のブロー成型容器は、ブロー成型の金型のパーティングラインの位置に滑り防止部が重なって設けられていることによって、容器表面の滑り防止部以外の領域全体が印刷等の加飾に適した表面になり印刷表現に有効に使うことが出来る。
本発明による滑り止め機能付きブロー成型容器の一例を図1に示した。図1において、(a)は成型容器を側面から見た概略図、(b)は上面から見た概略図、(c)は底面から見た概略図であり、(d)は(a)の胴部の断面の概略図である。
この成型容器は、胴部2、胴部2の下端に連なりしかもパリソンのピンチオフにより形成された底面、胴部2の上端に肩部を介して連なる口頚部5から成っており、この口頚部5には蓋体(図示せず)と密封係合される蓋取付部が設けられている。
この成型容器は、壁面の大部分が器壁B(通常部位)で形成されており、その一部に器壁A(滑り防止部位)が周方向にほぼ一定の幅で容器軸方向に延びるように設けられている。器壁A(滑り防止部位)はブロー成型金型のパーティングラインC(分割線)を含むような、容器円周方向の対向する位置に設けられている。
器壁B(通常部位)を構成する樹脂としては、ポリオレフィン系樹脂と充填剤或いは着色剤との組成物が使用され、ここでポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレンやポリプロピレン、プロピレンと他のα−オレフィン、例えばエチレン、ブテン−1、ペンテン−1、ヘキセン−1等との共重合体、特にエチレンとの共重合体が挙げられる。用いるポリオレフィン系樹脂は、この種の容器の製造に普通使用されているグレードのポリオレフィン系樹脂であればよい。
上記樹脂に配合する充填剤としては、シリカ、アルミナ、アタパルガイド、カオリン、カーボンブラック、グラファイト、微粉ケイ酸、ケイ酸カルシウム、ケイソウ土、酸化マグネシウム、水酸化マグネシウム、水酸化アルミニウム、スレート粉、セリサイト、フリント、炭酸カルシウム、タルク、長石粉、二硫化モリブデン、バライト、ひる石、ホワイティング、マイカ、ろう石クレイ、石こう、炭化ケイ素、ジルコン、ガラスビーズ、シラスバルーン、アスベスト、ガラス繊維、カーボン繊維、ロックウール、スラグウール、ボロンウイスカ、ステンレススチール繊維、チタン白、亜鉛華、ベンガラ、鉄黒、黄色酸化鉄、チタンエロー、酸化クロムグリーン、群青、紺青等が挙げられる。
また、着色剤としては、次に示すようなものが単独或いは2種以上の組み合わせで使用される。
黒色顔料:カーボンブラック、アセチレンブラック、ランブラック、アニリンブラック。
黄色顔料:黄鉛、亜鉛黄、カドミウムイエロー、黄色酸化鉄、ミネラルファストイエロー、ニッケルチタンイエロー、ネーブルスイエロー、ナフトールイエローS、ハンザイエローG、ハンザイエロー10G、ベンジジンイエローG、ベンジジンイエローGR、キノリンイエローレーキ、パーマンネントイエローNCG、タートラジンレーキ。
橙色顔料:赤口黄鉛、モリブテンオレンジ、パーマネントオレンジGTR、ピラゾロンオレンジ、バルカンオレンジ、インダスレンブリリアントオレンジRK、ベンジジンオレンジG、インダスレンブリリアントオレンジGK。
赤色顔料:ベンガラ、カドミウムレッド、鉛丹、硫化水銀カドミウム、パーマネントレッド4R、リソールレッド、ピラゾロンレッド、ウオッチングレッドカルシウム塩、レーキレッドD、ブリリアントカーミン6B、エオシンレーキ、ローダミンレーキB、アリザリンレーキ、ブリリアントカーミン3B。
紫色顔料:マンガン紫、ファストバイオレットB、メチルバイオレットレーキ。
青色顔料:紺青、コバルトブルー、アルカリブルーレーキ、ビクトリアブルーレーキ、フタロシアニンブルー、無金属フタロシアニンブルー、フタロシアニンブルー部分塩素化物、ファーストスカイブルー、インダスレンブルーBC。
緑色顔料:クロムグリーン、酸化クロム、ピグメントグリーンB、マラカイトグリーンレーキ、ファナルイエローグリーンG。
白色顔料:亜鉛華、酸化チタン、アンチモン白、硫化亜鉛。
上記着色剤や充填剤は、ポリオレフィン系樹脂100重量部当たり0.1乃至0.5重量部、特に0.2乃至0.3重量部の量で用いるのがよい。
このポリオレフィン系樹脂には、勿論それ自体公知の任意の配合剤、例えば滑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、塩素捕捉剤、安定剤等をそれ自体公知の処方に従って配合することができる。
器壁A(滑り防止部位)を構成する樹脂は、熱可塑性エラストマー樹脂、ゴム及びポリオレフィン樹脂の混合物、シリコン変性ポリオレフィン樹脂の1種類又は混合してなる樹脂である。
熱可塑性エラストマー樹脂としてはオレフィン系エラストマー樹脂またはスチレン系エラストマー樹脂が挙げられる。
オレフィン系熱可塑性エラストマーは、常法によって製造された、エチレンとプロピレンα−オレフィンとの共重合体ゴム(具体的には、エチレン・プロピレン共重合体ゴム(EPM)等)、或いは、これらとエチリデンノルボルネン、ジシクロペンタジエン等のジエンモノマーを共重合したゴム(具体的には、エチレン・プロピレン・ジエンモノマー共重合体ゴム(EPDM)等)と、必要に応じて用いられるパラフィン系オイルを配合したものに、架橋剤(具体的には、有機過酸化物、フエノール樹脂系架橋剤等)、架橋助剤(具体的には、フェニルマレイミド、ジビニルベンゼン、トリメチロールプロパントリメタクリレート等のアクリル系多官能性化合物等)から選ばれる1種以上の成分を添加し溶融混練することで、ゴムの部分が架橋されたものが用いられる。
スチレン系熱可塑性エラストマーは、スチレン・共役ジエンブロック共重合体の水素添加誘導体に、ポリオレフィン樹脂(具体的には、ポリプロピレン、ポリエチレン等)及びパラフィン系オイルを配含したものが用いられる。
上記スチレン・共役ジエンブロツク共重合体の水素添加誘導体としては、スチレン・ブタジエンブロック共重合体、スチレン・イソプレンブロック共重合体及びスチレン・ブタジエン・イソプレンブロック共重合体を完全に又は部分的に水素添加されたもので、具体的には、スチレン・エチレン・ブチレン・スチレン共重合体(SEBS)、スチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体(SEPS)及びスチレン・エチレン・ブチレン・エチレン・プロピレン・スチレン共重合体(SEEPS)と呼ばれるものである。
上記熱可塑性エラストマーには、必要に応じて、酸化チタン、タルク、炭酸カルシウム、焼成クレー、マイカ、ガラス繊維等の無機フィラーを配合することができる。更に、必要に応じて、各種顔料、分散剤、酸化防止剤、光安定剤、紫外線吸収剤、滑剤、防曇剤、抗菌剤、帯電防止剤等を配合することもできる。
本発明の滑り止め機能付きブロー成型容器は、器壁B(通常部位)を構成するポリオレフィン樹脂組成物を主押出機で溶融混練し、器壁A(滑り防止部位)を構成する熱可塑性エラストマーを副押出機で溶融混練し、器壁B(通常部位)形成用のポリオレフィン系樹脂組成物と、器壁A(滑り防止部位)形成用の熱可塑性エラストマーとを、ダイ内でサイド・バイ・サイドの関係に合流させて、パリソンの形に共押出して、これを割金型内に供給し、その内部に流体を吹き込んで膨張させる、いわゆる二色成型法により製造することが出来る。多層容器の場合には、多層多重ダイの外層樹脂流路に上記と同様なダイ構造を適用すればよい。
本発明の一実施形態の実施例を説明する。
<実施例1>
器壁B(通常部位)用ポリオレフィン系樹脂として高密度ポリエチレンを用い、器壁A(滑り防止部位)用熱可塑性エラストマーとしてオレフィン系熱可塑性エラストマーを用いて、通常の成型条件で2色ブロー成型を行い、500ml容量の滑り止め機能付きブロー成型容器を作成した。成型された容器の器壁B(通常部位)の表面にUVシルクスクリーン印刷により印字を実施した。インキの密着を含めた印刷適性は良好で外観の優れたブロー成型容器が得られた。この容器の器壁A(滑り防止部位)および器壁B(通常部位)の滑り適性(摩擦係数)を測定したところ以下のとおりであった。
<測定方法>
SUS304の平滑板との間の摩擦係数:荷重200g、引張速度95mm/分
<測定結果>
器壁A:静摩擦係数0.65 動摩擦係数0.19
器壁B:静摩擦係数0.11 動摩擦係数0.01
<比較例1>
器壁用ポリオレフィン系樹脂として高密度ポリエチレンを用いて、通常の成型条件でブロー成型を行い、500ml容量の滑り止め機能付きブロー成型容器を作成した。成型された容器の器壁の表面にUVシルクスクリーン印刷により印字を実施した。インキの密着を含めた印刷適性は良好で外観の優れたブロー成型容器が得られた。この容器の器壁の滑り適性(摩擦係数)を実施例1と同様の方法で測定したところ以下のとおりであった。
<測定結果>
器壁:静摩擦係数0.11 動摩擦係数0.01
<比較例2>
外層用樹脂としてオレフィン系熱可塑性エラストマーを、内層用樹脂として高密度ポリエチレンを用いて、多層のブロー成型容器を成型し、500ml容量の滑り止め機能付きブロー成型容器を作成した。成型された容器の器壁の表面にUVシルクスクリーン印刷により印字を実施した。インキの密着を含めた印刷適性は一部インキの剥離を生じるなど不満足なものであった。この容器の器壁の滑り適性(摩擦係数)を実施例1と同様の方法で測定したところ以下のとおりであった。
<測定結果>
器壁:静摩擦係数0.61 動摩擦係数0.20
実施例1の本発明のブロー成型容器は、滑り止め機能を有する樹脂層を、部分部位のみに(たとえば手で握る部位付近にのみ)押出すことが可能な2色ブロー成型を用いることで、実際に、加飾した部分は従来と変わりなく印刷等の加飾が可能な、滑り止め効果を有する容器ができた。風呂場等でシャンプーやリンスを使う場合に滑る心配が少ない安心して使える容器を提供できる。
比較例1のブロー容器は印刷適性は良好だが滑り適性については摩擦係数が低くて滑りやすいものであった。
比較例2のブロー成型容器は滑り適性は摩擦係数が高くて良好だが表面の平滑性がないために印刷を綺麗に行うことができなかった。
本発明のブロー成型容器概観図(a)側面(b)上面(c)底面(d)断面
符号の説明
A…滑り防止部位
B…通常部位
C…パーティングライン
2…胴部
5…口頚部

Claims (4)

  1. 最外層の一部領域に滑り防止部を有し、該滑り防止部を構成する樹脂と容器を構成するその他の樹脂が異なる樹脂からなるブロー成型容器であって、滑り防止部を構成する樹脂が、熱可塑性エラストマー樹脂、ゴム及びポリオレフィン樹脂の混合物、シリコン変性ポリオレフィン樹脂のいずれかの、又は混合してなる樹脂からなり、容器を構成するその他の樹脂がポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン樹脂からなることを特徴とするブロー成型容器。
  2. 滑り防止部が1つ以上設けられていることを特徴とする請求項1に記載のブロー成型容器。
  3. 滑り防止部が容器の一対のお互いに対向する位置に設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のブロー成型容器。
  4. 滑り防止部がブロー成型の金型のパーティングラインの位置に重なって設けられていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のブロー成型容器。
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