JP2009288123A - 回転検出装置付き軸受 - Google Patents

回転検出装置付き軸受 Download PDF

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Abstract

【課題】 角度検出精度が高く、回転軸との干渉による使用部位の制限のない回転検出装置付き軸受を提供する。
【解決手段】 回転により対向する平面上の磁界が変化する磁気発生体2と、この磁気発生体2の前記回転中心軸上に対向して設けられて複数の磁気センサ素子が平面的に並び前記磁気発生体2の回転角度を検出する回転角度センサ3とを有する回転検出装置1を備える。軸受20の回転輪21には、これと同心に回転輪側歯車27が取付けられる。軸受20の固定輪21には、回転輪側歯車27に噛み合う固定輪側歯車28が、支持部材29を介して回転自在に支持される。固定輪側歯車28および支持部材29に、回転検出装置1における磁気発生体2および回転角度センサ3がそれぞれ取付けられる。
【選択図】 図1

Description

この発明は、各種の機器における回転検出、例えば小型モータの回転制御のための回転検出や、事務機器の位置検出のための回転検出、ロボットの関節角度の検出、ステアリングの操舵角の検出等に用いられる回転検出装置付き軸受に関する。
ロボットの関節等の回転あるいは角度を検出するために、関節部の軸を支持するための軸受と一体となった回転検出装置付き軸受が設置される。このような回転検出装置付き軸受は、小型であることが望まれ、特に、ロボットの指などの関節に装着する場合には、より小型であることが望まれる。このような要請に応えるために、本出願人は、先に図9に示すような回転検出装置付き軸受を提案した(例えば特許文献1,2)。
同図の回転検出装置付き軸受は、回転輪である内輪51の一端側に回転中心回りの方向性を有する磁気発生手段として例えば磁石32を配置すると共に、固定輪である外輪52の一端側に、複数の磁気センサ信号を用いて前記磁石32の回転角度を検出する磁気ラインセンサ等の回転角度センサ33を、磁石32に対向して配置したものである。磁石32は、内輪51の内径面に圧入嵌合される磁石取付部材45を介して内輪51に取付けられる。内輪51は回転軸(図示せず)と一体となって回転するので、磁石32も磁石取付部材45と共に回転軸と一体となって回転する。回転角度センサ33は、外輪52の内径面に圧入嵌合されるセンサ取付部材57を介して外輪52に取付けられる。このように、磁石32は磁石取付部材45により、回転角度センサ33はセンサ取付部材57によりそれぞれ軸方向に位置決めされることで、磁石32と回転角度センサ33の間のギャップが一定に保たれる。
特許文献1,2に開示の回転検出装置と検出方法は異なるものの、ホール素子などの磁気センサ素子を複数使用し、それらの出力信号を演算することによって、回転体に固定された磁石の位置や動きを検出する回転検出装置(例えばAMS社のロータリエンコーダLSI)なども提案されている。
特開2004−37133号公報 特開2006−233985公報
複数の磁気センサ信号を用いる磁気ラインセンサ等を回転角度センサとした上記構成の回転検出装置付き軸受の場合、角度検出精度は良いものの、軸受の片側端面に回転検出装置が設けられているため、適用できる用途、部位が限られていた。例えば、軸受に回転軸を貫通させる部位では、回転軸に干渉して設置することができない。
一方、従来のホールセンサ等を使用した回転検出装置付き軸受では、通常の軸受と同様の設置方法が可能だが、磁気ラインセンサ等を回転センサとして使用した場合と比較すると、角度検出精度が著しく劣る。
この発明の目的は、角度検出精度が高く、また回転軸等との干渉による使用部位の制限がなくて、汎用性の高い回転検出装置付き軸受を提供することである。
この発明の回転検出装置付き軸受は、回転により対向する平面上の磁界が変化する磁気発生体と、この磁気発生体の前記回転中心軸上に対向して設けられて複数の磁気センサ素子が平面的に並び前記磁気発生体の回転角度を検出する回転角度センサとを有する回転検出装置を備えた軸受であって、軸受の回転輪に同心に取付けられた回転輪側歯車、およびこの回転輪側歯車に噛み合って、軸受の固定輪に支持部材を介して回転自在に支持された固定輪側歯車を有し、前記固定輪側歯車および前記支持部材に、前記回転検出装置における前記磁気発生体および前記回転角度センサをそれぞれ取付けたことを特徴とする。
この構成によると、磁気発生体と、この磁気発生体に対向して、複数の磁気センサ素子が平面的に並ぶ回転角度センサとでなる回転検出装置とを備えるため、高精度の回転角度検出が可能である。
この種の回転検出装置は、高精度である反面、磁気発生体の回転中心軸上に対向して回転角度センサが位置するため、回転軸等との干渉の問題があって、配置上の制限が生じる。しかし、軸受の回転輪に同心に取付けられた回転輪側歯車、およびこの回転輪側歯車に噛み合って、軸受の固定輪に支持部材を介して回転自在に支持された固定輪側歯車を有し、前記固定輪側歯車および前記支持部材に、前記回転検出装置における前記磁気発生体および前記回転角度センサをそれぞれ取付けたため、回転検出装置を回転軸と干渉しない位置、つまり回転輪から径方向に退避した位置に配置でき、それだけ適用できる用途、部位が拡がることになる。
これにより、角度検出精度が高く、汎用性の高い回転検出装置付き軸受とすることができる。
この発明において、前記固定輪側歯車の回転中心軸上に前記磁気発生体および前記回転角度センサを取付けても良い。これにより回転中心軸に対称な検出系が構成されるため、回転角度の検出精度を向上させることができる。この構成の場合、回転角度センサを固定部材である前記支持部材に取付けることになるので、回転角度センサへの電力供給や、回転角度センサで検出された回転角度データの外部への送信等のための給電・通信手段を簡単に構成できる。
この発明において、前記回転輪側歯車の歯数が、前記固定輪側歯車の歯数よりも多くても良い。この構成の場合、回転輪における絶対角度検出の範囲は360度以下となるが、角度分解能が細かくなるので、微小な角度まで検出することができる。
この発明において、前記回転輪側歯車の歯数が、前記固定輪側歯車の歯数よりも少なくても良い。この構成の場合、回転輪における絶対角度検出の範囲は360度以上となり、角度分解能は粗くなるが、多回転時でも絶対角度を検出することができる。
この発明において、前記回転輪側歯車の歯数と、前記固定輪側歯車の歯数とが同じであっても良い。この構成の場合、回転輪における絶対角度検出の範囲は360度となる。
この発明の回転検出装置付き軸受は、回転により対向する平面上の磁界が変化する磁気発生体と、この磁気発生体の前記回転中心軸上に対向して設けられて複数の磁気センサ素子が平面的に並び前記磁気発生体の回転角度を検出する回転角度センサとを有する回転検出装置を備えた軸受であって、軸受の回転輪に同心に取付けられた回転輪側歯車、およびこの回転輪側歯車に噛み合って、軸受の固定輪に支持部材を介して回転自在に支持された固定輪側歯車を有し、前記固定輪側歯車および前記支持部材に、前記回転検出装置における前記磁気発生体および前記回転角度センサをそれぞれ取付けたため、角度検出精度が高く、また回転軸等との干渉による使用部位の制限がなくて、汎用性の高い回転検出装置付き軸受とすることができる。
この発明の一実施形態を図面と共に説明する。図1は、この実施形態の回転検出装置付き軸受の断面図を示す。この回転検出装置付き軸受は、転がり軸受20の一端部に回転検出装置1を組み込んだものある。転がり軸受20は、内輪21と外輪22の転走面間に、保持器23に保持された転動体24を介在させたものであり、内外輪21,22の軸受空間の前記回転検出装置1設置側とは反対側の端部が、シール25によって密封されている。転動体24はボールからなり、この転がり軸受20は単列の深溝玉軸受とされている。内輪21には回転軸(図示せず)が圧入状態に嵌合され、外輪22は軸受使用機器のハウジング(図示せず)に設置される。
転がり軸受20の回転輪となる内輪21には、回転輪側歯車支持部材26を介して回転輪側歯車27が同心に取付けられている。具体的には、内輪21に回転輪側歯車支持部材26が取付けられ、この回転輪側歯車支持部材26に回転輪側歯車27が固定されている。回転輪側歯車支持部材26はリング状の部材であって、その一端の外周円筒部26aを内輪21の一端部外径面に圧入嵌合させ、この外周円筒部26aから内径側に延びる鍔部26bを内輪21の幅面に係合させて軸方向に位置決めされている。この回転輪側歯車支持部材26の前記鍔部26bの内径側端から軸方向に延びる内周円筒部26cの外径面に、リング状とした前記回転輪側歯車27が圧入嵌合して固定されている。なお、回転輪側歯車支持部材26と回転輪側歯車27は、一体の部材からなるものとしても良い。
また、転がり軸受20の固定輪となる外輪22には、前記回転輪側歯車27に噛み合う固定輪側歯車28が支持部材29を介して回転自在に支持されている。具体的には、前記支持部材29もリング状の部材であって、その一端の内周円筒部29aを外輪22の一端部内径面に圧入嵌合させ、この内周円筒部29aから外径側に延びる鍔部29bを外輪22の幅面に係合させて軸方向に位置決めされている。この支持部材29の前記鍔部29bに、前記固定輪側歯車28がその回転中心軸を転がり軸受20の軸心と平行にして回転自在に支持されている。
回転検出装置1は、回転により対向する平面上の磁界が発生する磁気発生体2と、この磁気発生体2の前記回転中心軸上に対向して設けられて磁気発生体2の回転角度を検出する回転角度センサ3とを有する。回転角度センサ3は、複数の磁気センサ素子を平面的に並べて構成したものである。前記磁気発生体2は、固定輪側歯車28の回転中心軸上に取付けられている。磁気発生体2は永久磁石からなり、図2に示すように、発生する磁気が固定輪側歯車28の回転中心軸O’の回りの方向性を有する。すなわち、磁気発生体2は、回転すると、磁気発生体2に対向して回転中心軸O’に垂直となる平面上の磁界のパターンが変化する。磁気発生体2は、固定輪側歯車28の回転によって磁気回転中心軸O’の回りをN磁極およびS磁極が旋回移動する。回転角度センサ3は、前記固定輪側歯車28が回転自在に支持される前記支持部材29における固定輪側歯車28と軸方向に対向する位置に取付けられている。
前記支持部材29は、前記内周円筒部29aおよび前記鍔部29bのほか、鍔部29bの外周側端から軸方向に延びる外周円筒部29c、およびこの外周円筒部の他端から内径側に延びる第2の鍔部29dを有する。この支持部材29の第2の鍔部29dにおける前記固定輪側歯車28と対向する一側面に、回転角度センサ3が前記磁気発生体2と軸方向に一定のギャップを保って取付けられている。具体的には、回転角度センサ3は、その複数の磁気センサ素子の配列中心が前記固定輪側歯車28の回転中心軸に一致するように、回路基板10を介して前記第2の鍔部29dの一側面に取付けられている。第2の鍔部29dには、前記回路基板10に接続された出力ケーブル30が、軸方向に張り出して設けられている。なお、ここでは、前記支持部材29の第2の鍔部29dを、内周円筒部29aから外周円筒部29cに至る部分と別部材として、これらを圧入、接着、かしめ等により連結する場合を示しているが、内周円筒部29aから第2の鍔部29dまでの部分を一体の部材としても良い。第2の鍔部29dは、回転角度センサ3の支持部となるだけでなく、回転輪側歯車27、固定輪側歯車28および回転検出装置1の全体を覆う蓋部にもなっている。
図3は、回転角度センサ3の一構成例を示す平面図である。回転角度センサ3は、複数の磁気センサ素子5aと、その磁気センサ素子5aの出力を回転信号または角度信号に変換する計算手段である変換回路6とを1つの半導体チップ4上に集積したものである。半導体チップ4上において、磁気センサ素子5aは、仮想の矩形上の4辺における各辺に沿って配置されて、4辺の磁気ラインセンサ5A〜5Dとされる。この場合、前記矩形の中心O’は、固定輪側歯車28の回転中心軸O’に一致する。4辺の磁気ラインセンサ5A〜5Dは、同図の例ではセンサ素子5aが一列に並んだものとしているが、センサ素子5aが複列に並行に並んだものであっても良い。また、磁気ラインセンサ5A〜5Dは、それぞれ、そのライン方向にセンサ素子5aが3個以上配置されることが好ましい。
前記変換回路6は、磁気ラインセンサ5A〜5Dの矩形配置の内部に配置される。半導体チップ4は、その素子形成面が前記磁気発生体(永久磁石)2と対向するように前記支持部材29の第2の鍔部29dに固定される。
図4および図5は、前記変換回路6による角度算出処理の説明図である。図5(A)〜(D)は、固定輪側歯車28が回転している時の磁気ラインセンサ5A〜5Dによる出力波形図を示し、それらの横軸は各磁気ラインセンサ5A〜5Dにおける磁気センサ素子5aを、縦軸は検出磁界の強度をそれぞれ示す。
いま、図4に示す位置X1とX2に磁気ラインセンサ5A〜5Dの検出磁界のN磁極とS磁極の境界であるゼロクロス位置があるとする。このとき、各磁気ラインセンサ5A〜5Dの出力は、図5(A)〜(D)に示す信号波形となる。したがって、ゼロクロス位置X1,X2は、磁気ラインセンサ5A,5Cの出力から直線近似することで算出できる。 角度計算は、次式(1)で行うことができる。
θ’=tan-1(2L/b) ……(1)
ここでθ’は、磁気発生体(永久磁石)2の回転角度θ’を絶対角度(アブソリュート値)で示した値である。2Lは、矩形に並べられる各磁気ラインセンサ5A〜5Dより構成される四角形の1辺の長さである。bは、ゼロクロス位置X1,X2間の横方向長さである。
ゼロクロス位置X1,X2が磁気ラインセンサ5B,5Dにある場合には、それらの出力から得られるゼロクロス位置データにより、上記と同様にして回転角度θ’が算出される。
上記回転検出装置付き軸受の動作を説明する。転がり軸受20の内輪21が回転すると、その回転が回転輪側歯車27から固定輪側歯車28に伝達される。このとき、固定輪側歯車28に取付けられた磁気発生体2の回転角度θ’を回転角度センサ3が検出する。検出される磁気発生体2の回転角度θ’と転がり軸受20の内輪21の回転角度θとの関係は、回転輪側歯車27と固定輪側歯車28の増減速比によって異なる。
磁気発生体2の回転角度をθ’、回転輪側歯車27の歯数をZ1 ,回転輪側歯車28の歯車をZ2 とすると、転がり軸受20の内輪21の回転角度θは、
θ=(Z2 /Z1 )×θ’ ……(2)
となる。前記変換回路6では、(2)式の演算が行なわれ、算出された内輪21の回転角度θは前記出力ケーブル30より出力される。
また、回転角度センサ3の角度検出分解能をN’とすると、転がり軸受20の内輪21の角度検出分解能Nは、
N=(Z1 /Z2 )×N’ ……(3)
となる。このように、歯車27,28の増減速比を変えることで、異なった検出分解能を得ることができるため、用途に合わせた仕様が可能になる。
また、図3〜図5のように、回転角度センサ3として磁気センサアレイを用いた場合、転がり軸受20の内輪21の回転角度を絶対角度として検出できる。このような回転角度センサ3を用いて、例えば、回転輪側歯車27の歯数Z1 を、固定輪側歯車28の歯数Z2 よりも多くした場合(Z1 >Z2 )、内輪21における絶対角度検出の範囲は360度以下となるが、角度分解能が細かくなるので、微小な角度まで検出することができる。
一方、回転輪側歯車27の歯数Z1 を、固定輪側歯車28の歯数Z2 よりも少なくした場合(Z1 <Z2 )、内輪21における絶対角度検出の範囲は360度以上となり、角度分解能は粗くなるが、多回転時でも絶対角度を検出することができる。
また、回転輪側歯車27の歯数Z1 と、固定輪側歯車28の歯数Z2 を同じとした場合(Z1 =Z2 )、内輪21における絶対角度検出の範囲は360度となる。なお、回転角度センサ3の出力をインクリメンタル方式とした場合、回転輪側歯車27の歯数Z1 を、固定輪側歯車28の歯数Z2 よりも多くした場合(Z1 >Z2 )が最も高分解能となることは明らかである。
なお、図3〜図5の例では、回転角度センサ3の構成として、半導体チップ4上に複数の磁気センサ素子5aを矩形に並べた磁気ラインセンサ5A〜5Dで磁気発生体2の磁気を感知するようにしたが、回転角度センサ3は、ライン状に配置する代わりに、縦横に、それぞれ3個以上または2個以上の磁気センサ素子5aが平面的にマトリクス状に並ぶものとしても良い。
また、図6のように半導体チップ4上の中心O’(固定輪側歯車28の回転中心軸O’に一致する)の回りに90度の周回角度を隔てて最低限2つの磁気センサ素子5a,5bを配置することで、回転角度センサ3Aを構成しても良い。
なお、同図の例において、磁気センサ素子5a,5bの出力を回転信号または角度信号に変換する計算手段である変換回路6を、磁気センサ素子5a,5bと共に半導体チップ4上に集積することは、図3の場合と同じである。
図6の例のように回転角度センサ3Aを構成した場合、2つの磁気センサ素子5a,5bの出力は、磁気発生体2の回転角度θ’(図6)に合わせて変化し、図7に示すように一方の磁気センサ素子5aの出力aは正弦信号、他方の磁気センサ素子5bの出力bは余弦信号となる。これにより、回転角度θ’は、a/bの逆正接関数(アークタンジェント)、およびaとbの正負によって計算することができる。この計算は変換回路6で行う。図7の出力波形が理想的な正弦波,余弦波に対して歪む場合は、変換回路6内に補正テーブルを設けることにより歪みを補正して、検出される回転角度θ’の精度劣化を防止するようにしても良い。
このように、この回転検出装置付き軸受は、転がり軸受20の回転輪である内輪21に同心に取付けられた回転輪側歯車27と、この回転輪側歯車27に噛み合って、転がり軸受20の固定輪である外輪22に支持部材29を介して回転自在に支持された固定輪側歯車28を有し、回転検出装置1における磁気発生体2を前記固定輪側歯車28の回転中心軸上に取付け、回転検出装置1における回転角度センサ3を前記支持部材29に取付けたために、転がり軸受20の片側端部に回転検出装置1を設けた構成であっても、回転検出装置1を、回転軸と干渉しない内輪21から外径側に退避した位置に配置でき、それだけ適用できる用途、部位が拡がることになる。
また、用いられる回転検出装置1は、回転により対向する平面上の磁界が変化する磁気発生体2と、この磁気発生体2の前記回転中心軸上に対向して設けられて複数の磁気センサ素子5aが平面的に並び前記磁気発生体2の回転角度を検出する回転角度センサ3とを有するものであるため、高精度の回転角度検出が可能である。これにより、角度検出精度が高く、汎用性の高い回転検出装置付き軸受とすることができる。
また、この実施形態では、回転検出装置1の磁気発生体2を固定輪側歯車28に取付け、回転検出装置1の回転角度センサ3を固定部材である前記支持部材29に取付けているので、回転角度センサ3への電力供給や、回転角度センサ3で検出された回転角度データの外部への送信等のための給電・通信手段を出力ケーブル30等で簡単に構成できる。
この発明の一実施形態にかかる回転検出装置付き軸受の断面図である。 同軸受における磁気発生体の固定部を示す拡大断面図である。 同軸受における回転角度センサの一例を構成する半導体チップの平面図である。 同回転角度センサの変換回路による角度算出処理の説明図である。 同回転角度センサにおける磁気センサアレイの出力を示す波形図である。 回転検出装置付き軸受における回転角度センサの他の例を構成する半導体チップの平面図である。 同回転角度センサにおける磁気センサ素子の出力波形図である。 従来例の断面図である。
符号の説明
1…回転角度検出装置
2…磁気発生体
3,3A…回転角度センサ
5a…磁気センサ素子
20…転がり軸受
21…内輪(回転輪)
22…外輪(固定輪)
26…回転輪側歯車支持部材
27…回転輪側歯車
28…固定輪側歯車
29…支持部材

Claims (5)

  1. 回転により対向する平面上の磁界が変化する磁気発生体と、この磁気発生体の前記回転中心軸上に対向して設けられて複数の磁気センサ素子が平面的に並び前記磁気発生体の回転角度を検出する回転角度センサとを有する回転検出装置を備えた軸受であって、
    軸受の回転輪に同心に取付けられた回転輪側歯車、およびこの回転輪側歯車に噛み合って、軸受の固定輪に支持部材を介して回転自在に支持された固定輪側歯車を有し、前記固定輪側歯車および前記支持部材に、前記回転検出装置における前記磁気発生体および前記回転角度センサをそれぞれ取付けたことを特徴とする回転検出装置付き軸受。
  2. 請求項1において、前記固定輪側歯車の回転中心軸上に前記磁気発生体および前記回転角度センサを取付けた回転検出装置付き軸受。
  3. 請求項1または請求項2において、前記回転輪側歯車の歯数が、前記固定輪側歯車の歯数よりも多い回転検出装置付き軸受。
  4. 請求項1または請求項2において、前記回転輪側歯車の歯数が、前記固定輪側歯車の歯数よりも少ない回転検出装置付き軸受。
  5. 請求項1または請求項2において、前記回転輪側歯車の歯数と、前記固定輪側歯車の歯数とが同じである回転検出装置付き軸受。
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