JP2009278523A - スピーカ - Google Patents

スピーカ Download PDF

Info

Publication number
JP2009278523A
JP2009278523A JP2008129608A JP2008129608A JP2009278523A JP 2009278523 A JP2009278523 A JP 2009278523A JP 2008129608 A JP2008129608 A JP 2008129608A JP 2008129608 A JP2008129608 A JP 2008129608A JP 2009278523 A JP2009278523 A JP 2009278523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
yoke
diaphragm
magnetic
voice coil
speaker
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008129608A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5191796B2 (ja
Inventor
Akira Tanabe
景 田辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Alpine Electronics Inc
Original Assignee
Alpine Electronics Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Alpine Electronics Inc filed Critical Alpine Electronics Inc
Priority to JP2008129608A priority Critical patent/JP5191796B2/ja
Publication of JP2009278523A publication Critical patent/JP2009278523A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5191796B2 publication Critical patent/JP5191796B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Audible-Bandwidth Dynamoelectric Transducers Other Than Pickups (AREA)
  • Diaphragms For Electromechanical Transducers (AREA)
  • Stereophonic Arrangements (AREA)

Abstract

【課題】複数枚の振動板を独立して振動駆動させることができる複合型のスピーカを安価に提供すること。
【解決手段】一端部1aにボイスコイル15を平面コイル状に形成した振動板1と、一端部2aにボイスコイル16を平面コイル状に形成した振動板2とを並設した複合型のスピーカであって、磁気回路部8に、マグネット9を着磁方向に挟む上ヨーク10および下ヨーク11(センターヨーク14)と、両ヨーク10,11の一側面10a,11aと磁気ギャップG1,G2を介して対向する外側ヨーク12と、両ヨーク10,11の他側面10b,11bと磁気ギャップG3,G4を介して対向する外側ヨーク13とを設ける。そして、磁気ギャップG1,G2内に振動板1の一端部1a(ボイスコイル15)を配置させ、磁気ギャップG3,G4内に振動板2の一端部2a(ボイスコイル16)を配置させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動板の一端部に平面コイル状に形成されたボイスコイルを磁気ギャップ内に配置させ、このボイスコイルに通電することによって振動板を振動駆動させるスピーカに係り、特に、複数枚の振動板を独立して振動駆動させることが可能な複合型のスピーカに関するものである。
矩形状等の振動板の一端部にボイスコイルを平面コイル状に形成し、このボイスコイルを磁気回路部の磁気ギャップ内に配置させているスピーカは、通電時のボイスコイルに電磁駆動力が作用して振動板の一端部が板面方向に振動駆動されるため、湾曲させた振動板の中央部が板面と直交する方向へ振動駆動されて音圧を発生するようになっている。この種のスピーカは、エッチング等によってボイスコイルを振動板に形成できるため、ボイスコイルを巻装したボビンを振動板に取り付けて構成されるスピーカに比べると、安価に製造できて薄型化も容易となる。
ところで、平面コイル状に形成されたボイスコイルのうち所望の電磁駆動力が作用するコイル有効部は、所定間隔存して平行に延びて互いに逆向きの電流が流れる一対の直線状部分なので、これら一対の直線状部分はそれぞれ磁界が逆向きに設定された磁気ギャップ内に配置させておく必要がある。そこで従来より、磁気回路部に2個のマグネットを所定間隔存して並設し、一方のマグネットのN極と他方のマグネットのS極を共通のプレート(ヨーク)に対向させることにより、該プレートと両マグネットとの間に平面コイル(ボイスコイル)が配置される磁気ギャップを形成するという構成のスピーカが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような構成を採用すると、磁気回路部の漏洩磁束が減らせるため、効率良く振動板を振動駆動させることができる。
特許2662866号公報
しかしながら、前述した従来例に係るスピーカのように、比較的高価な部品であるマグネットを磁気回路部に2個使用すると、スピーカの低コスト化が図りにくくなり、特に複数枚の振動板を独立して振動駆動させるという複合型のスピーカを構成する際に、使用するマグネットの個数が増えて製品の高コスト化を余儀なくされるという問題があった。なお、特殊な形状のマグネットを使用すればその個数を減らすことは可能であるが、特殊な形状のマグネットはその成型にかかる費用が非常に高価なので、スピーカの低コスト化には寄与しない。
本発明は、このような従来技術の実情に鑑みてなされたもので、その目的は、複数枚の振動板を独立して振動駆動させることができる複合型のスピーカを安価に提供することにある。
本発明は、一端部にボイスコイルが平面コイル状に形成されている振動板を複数枚並設すると共に、マグネットを着磁方向に挟むセンターヨークの複数の側面と複数の外側ヨークとの間にそれぞれ磁気ギャップを形成して、各磁気ギャップ内に互いに異なる振動板の各一端部を配置させることとした。
本発明のスピーカでは、1個のマグネットを使用して磁気回路部に複数の磁気ギャップを形成し、複数枚の振動板の各一端部(ボイスコイルが平面コイル状に形成されている部分)を各磁気ギャップ内に配置させているため、部品コストを抑えつつ各振動板を独立して振動駆動させることができる。また、マグネットの漏洩磁束が少ない磁気回路部となるため、各振動板に効率良く電磁駆動力を作用させることができる。したがって、複数枚の振動板を独立して効率良く振動駆動させることができる複合型のスピーカを安価に製造することが可能となる。
本発明は、一端部にボイスコイルが平面コイル状に形成された振動板と、前記振動板の中央部が湾曲するように該振動板の両端部を弾性的に支持するフレームと、前記ボイスコイルが可動状態で配置される磁気ギャップを有して前記フレームに取り付けられた磁気回路部とを備え、前記ボイスコイルに通電することによって前記振動板を振動駆動させるスピーカにおいて、複数枚の前記振動板を並設すると共に、前記磁気回路部に、マグネットを着磁方向に挟むセンターヨークと、このセンターヨークの複数の側面にそれぞれ対向して配置された複数の外側ヨークとを設け、各外側ヨークとこれに対向する前記センターヨークの各側面との間にそれぞれ前記磁気ギャップを形成し、複数枚の前記振動板の各一端部を互いに異なる前記磁気ギャップ内に配置させるという構成にした。
このように構成されたスピーカは、マグネットを着磁方向に挟むセンターヨークの周囲に複数の磁気ギャップを形成して、各磁気ギャップ内に複数枚の振動板の各一端部(ボイスコイルが平面コイル状に形成されている部分)を配置させているため、比較的高価な部品であるマグネットを磁気回路部に1個使用するだけで複数枚の振動板を独立して振動駆動させることができ、それゆえ複合型のスピーカを安価に製造することが可能となる。また、マグネットの発生する磁束が複数の磁気ギャップに振り分けられることになって漏洩磁束を減らせるため、各振動板を効率良く振動駆動させることができる。
上記の構成において、磁気回路部が、センターヨークの一側面と第1の外側ヨークとの間に第1の磁気ギャップを形成していると共に、センターヨークの一側面に対して略平行な他側面と第2の外側ヨークとの間に第2の磁気ギャップを形成しており、かつ、第1の磁気ギャップ内から第1の外側ヨークを覆う側へ湾曲して延在する第1の振動板と、第2の磁気ギャップ内から第2の外側ヨークを覆う側へ湾曲して延在する第2の振動板とが、センターヨークを介して並設されていると、ステレオ再生用や2ウェイ再生用のスピーカとして好適である。この場合、第1の振動板の一端部に形成されているボイスコイルが発生する誘導性磁場(交流磁場)と、第2の振動板の一端部に形成されているボイスコイルが発生する誘導性磁場(交流磁場)とが、互いに逆向きの磁界を生じてキャンセルされることになるため、特に高音域でインピーダンスが低下して良好な高音再生特性が期待できる。
また、上記の構成において、並設されている複数枚の振動板の間に遮音壁を立設しておけば、これら振動板の近傍で相互の音波が干渉しにくくなるため好ましい。
また、上記の構成において、センターヨークがマグネットの磁力によって該マグネットに固着されていると共に、外側ヨークとこれに対向するセンターヨークの側面との間に非磁性材料からなるスペーサ部材を介在させ、このスペーサ部材がマグネットの磁力によって外側ヨークとセンターヨークとに挟圧されるようにしてあると、磁気回路部の構成部品どうしを接着する必要がなくなるため、スピーカの組立性が大幅に向上して低コスト化を促進できる。また、磁気ギャップのギャップ寸法がスペーサ部材の厚みによって規定できるため、ギャップ寸法の精度が高めやすくなる。
実施例を図面を参照して説明すると、図1は本発明の第1実施例に係るスピーカの外観図、図2は該スピーカの磁気回路部を示す斜視図、図3は該スピーカの振動板を示す斜視図、図4は該スピーカで用いたフレームの斜視図、図5と図6は該スピーカの組立手順を示す説明図である。
図1に示すスピーカは、並設された2枚の振動板1,2と、各振動板1,2の両端部を弾性部材3〜6を介して支持するフレーム7と、磁気ギャップG1〜G4を有してフレーム7の中央部に取り付けられた磁気回路部8(図2参照)とによって主に構成されており、振動板1,2の一端部1a,2aにそれぞれボイスコイル15,16(図3参照)が平面コイル状に形成されている。このスピーカは、2枚の振動板1,2を独立して振動駆動させることができるステレオ再生用の複合型スピーカであり、振動板1のボイスコイル15に右チャンネルの再生信号が通電され、振動板2のボイスコイル16に左チャンネルの再生信号が通電されるようになっている。なお、磁気回路部8は、マグネット9と、マグネット9を着磁方向に挟む上ヨーク10および下ヨーク11と、両ヨーク10,11と対向して磁気ギャップG1〜G4を形成している2個の外側ヨーク12,13とによって構成されている。
フレーム7は合成樹脂製であり、一対の平板部71,72が中央連結部73によって連結された略線対称な形状に成形されている。図4に示すように、中央連結部73には、平板部71に連続する第1の凹所7aと、平板部72に連続する第2の凹所7bとが平行に形成されている。フレーム7の長手方向の一端部に相当する平板部71の先端部はL字形状部7cとなっており、フレーム7の長手方向の他端部に相当する平板部72の先端部はL字形状部7dとなっている。
図2に示すように、磁気回路部8は、長手寸法が略同等の細長い板状体であるマグネット9と鉄板等からなる上ヨーク10と下ヨーク11および外側ヨーク12,13を組み合わせて磁気ギャップG1〜G4を形成したものであり、マグネット9を着磁方向に挟む上ヨーク10と下ヨーク11とによってセンターヨーク14が構成されている。磁気ギャップG1,G2はセンターヨーク14の長辺に沿う一方の側面と外側ヨーク12との間に形成されており、磁気ギャップG3,G4はセンターヨーク14の長辺に沿う他方の側面と外側ヨーク13との間に形成されている。つまり、上ヨーク10の側面10aと外側ヨーク12との間に磁気ギャップG1が形成され、かつ下ヨーク11の側面11aと外側ヨーク12との間に磁気ギャップG2が形成されて、これら磁気ギャップG1,G2内に振動板1の一端部1a(ボイスコイル15)が配置されるようになっている。同様に、上ヨーク10の側面10bと外側ヨーク13との間に磁気ギャップG3が形成され、かつ下ヨーク11の側面11bと外側ヨーク13との間に磁気ギャップG4が形成されて、これら磁気ギャップG3,G4内に振動板2の一端部2a(ボイスコイル16)が配置されるようになっている。
振動板1は矩形状であって、その中央部が湾曲するように両端部がフレーム7に弾性的に支持されている。図3に示すように、振動板1の一端部1aにはエッチング等によってボイスコイル15が平面コイル状に形成されており、この一端部1aはU字形状の一対の弾性部材3(図5参照)を介してフレーム7の第1の凹所7aに取り付けられている。これにより、振動板1の一端部1aが外側ヨーク12とセンターヨーク14との間に挿入されて、ボイスコイル15の上側の直線状部分15aが磁気ギャップG1内に配置され、かつ下側の直線状部分15bが磁気ギャップG2内に配置されるようになっている。なお、弾性部材3はゴム等からなり容易に弾性変形するため、ボイスコイル15は磁気ギャップG1,G2内に可動状態で配置されている。このボイスコイル15には端子部15c,15dを介して電流(音声信号)が通電され、その電流の大きさは直線状部分15a,15bで同等であるが、電流の流れる向きは直線状部分15a,15bで逆向きになる。したがって、ボイスコイル15への通電時に磁気ギャップG1内の直線状部分15aと磁気ギャップG2内の直線状部分15bには同じ向きに同じ大きさの電磁駆動力が作用することになる。また、振動板1は中央連結部73から外側ヨーク12や平板部71を覆う側へ湾曲して延在しており、この振動板1の他端部は、ゴム等からなる弾性部材4を介してフレーム7のL字形状部7cに取り付けられている。
振動板2も中央部が湾曲するように両端部がフレーム7に弾性的に支持されており、この振動板2の形状や取付構造は前述した振動板1と同等である。すなわち、振動板2の一端部2aには、端子部16c,16dを有するボイスコイル16が平面コイル状に形成されており、この一端部2aがゴム等からなるU字形状の一対の弾性部材5(図5参照)を介してフレーム7の第2の凹所7bに取り付けられている。これにより、振動板2の一端部2aが外側ヨーク13とセンターヨーク14との間に挿入されて、ボイスコイル16の上側の直線状部分16aが磁気ギャップG3内に可動状態で配置され、かつ下側の直線状部分16bが磁気ギャップG4内に可動状態で配置されるようになっている。また、振動板2は中央連結部73から外側ヨーク13や平板部72を覆う側へ湾曲して延在しており、この振動板2の他端部は、ゴム等からなる弾性部材6を介してフレーム7のL字形状部7dに取り付けられている。
本実施例に係るスピーカを組み立てる際には、まず、図2に示す磁気回路部8を図4に示すフレーム7の中央連結部73に組み付ける。このとき、外側ヨーク12は第1の凹所7a内で位置決め固定され、外側ヨーク13は第2の凹所7b内で位置決め固定され、一体品のセンターヨーク14およびマグネット9は両凹所7a,7b間で位置決め固定される。次に、図5と図6に示すように、弾性部材3,5をそれぞれフレーム7の第1の凹所7aと第2の凹所7bに組み付けると共に、弾性部材4,6をそれぞれフレーム7のL字形状部7c,7dに組み付ける。しかる後、振動板1の一端部1aを弾性部材3に圧入して他端部を弾性部材4に固着させることにより、中央部を湾曲させた状態で振動板1の両端部を中央連結部73とL字形状部7cに取り付けると共に、振動板2の一端部2aを弾性部材5に圧入して他端部を弾性部材6に固着させることにより、中央部を湾曲させた状態で振動板2の両端部を中央連結部73とL字形状部7dに取り付ける。これにより、図1に示すようなスピーカが完成する。
このように構成されたスピーカは、磁気ギャップG1,G2内に配置されている振動板1の一端部1aのボイスコイル15にステレオ信号の右チャンネルの再生信号が通電されて、このボイスコイル15に振動板1の板面方向に沿う電磁駆動力が作用するため、振動板1の中央部が板面と直交する方向へ振動駆動されて音圧を発生し、右チャンネルの再生音が得られるようになっている。また、磁気ギャップG3,G4内に配置されている振動板2の一端部2aのボイスコイル16にステレオ信号の左チャンネルの再生信号が通電されて、このボイスコイル16に振動板2の板面方向に沿う電磁駆動力が作用するため、振動板2の中央部が板面と直交する方向へ振動駆動されて音圧を発生し、左チャンネルの再生音が得られるようになっている。
以上説明したように、本実施例に係るスピーカでは、マグネット9を着磁方向に挟むセンターヨーク14の長辺に沿う両側面と外側ヨーク12,13との間にそれぞれ磁気ギャップG1,G2と磁気ギャップG3,G4を形成して、磁気ギャップG1,G2内に振動板1の一端部1a(ボイスコイル15)を配置させ、かつ磁気ギャップG3,G4内に振動板2の一端部2a(ボイスコイル16)を配置させている。そのため、比較的高価な部品であるマグネット9を磁気回路部8に1個使用するだけで、2枚の振動板1,2を独立して振動駆動させることができる。すなわち、本実施例に係るスピーカは、ステレオ再生用の複合型スピーカでありながら、構成が簡素で部品コストも抑制できるため、安価に製造することができる。
また、本実施例に係るスピーカは、マグネット9の発生する磁束が磁気ギャップG1,G2と磁気ギャップG3,G4に振り分けられることになって漏洩磁束を減らせるため、各振動板1,2を効率良く振動駆動させることができる。しかも、磁気ギャップG1,G2内に配置された振動板1のボイスコイル15と、磁気ギャップG3,G4内に配置された振動板2のボイスコイル16とがセンターヨーク14を介して平行に対向しているため、振動板1のボイスコイル15が発生する誘導性磁場(交流磁場)と、振動板2のボイスコイル16が発生する誘導性磁場(交流磁場)とが、互いに逆向きの磁界を生じてキャンセルされることになる。それゆえ、このスピーカは特に高音域でインピーダンスが低下し、良好な高音再生特性が期待できる。
なお、上記の実施例では、2枚の振動板1,2を並設した場合について説明したが、センターヨーク14の短辺に沿う側面と所定の磁気ギャップを介して対向する外側ヨークと、この磁気ギャップ内に配置されるボイスコイルが一端部に平面コイル状に形成されている振動板とを追加すれば、1個のマグネット9の磁束を有効利用して3枚または4枚の振動板を独立して振動駆動させることも可能である。この場合、例えば振動板1,2によって中低音域を再生し、追加する小さめの振動板によって高音域を再生する等の使用方法が好適である。
図7は本発明の第2実施例に係るスピーカの外観図であり、図1に対応する部分には同一符号が付してあるため、重複する説明は省略する。
この第2実施例に係るスピーカは、並設されている2枚の振動板1,2の間に遮音壁17を立設し、振動板1と振動板2の近傍で相互の音波が干渉を起こさないように配慮した点が、前述した第1実施例と大きく異なっている。こうすることによって、振動板1の発生する音波(右チャンネルの再生音)と、振動板2の発生する音波(左チャンネルの再生音)とが、相互の干渉による乱れや減衰を起こしにくくなるため、ステレオ効果を高めることができる。なお、遮音壁17は例えば合成樹脂の成型品からなり、このような遮音壁17をフレーム7の中央連結部73に固定すればよい。
図8は本発明の第3実施例に係るスピーカの磁気回路部を示す上面図であり、図2に対応する部分には同一符号が付してあるため、重複する説明は省略する。
この第3実施例に係るスピーカの磁気回路部8は、センターヨーク14を構成する上ヨーク10および下ヨーク(図示せず)と外側ヨーク12,13との間にそれぞれ非磁性材料からなるスペーサ部材18,19を介在させて、両スペーサ部材18,19がマグネット9の磁力によって挟圧されるようにした点が、前述した第1実施例と大きく異なっている。つまり、センターヨーク14と外側ヨーク12との間には振動板1と干渉しない2箇所に一対のスペーサ部材18が挟み込んであり、これらスペーサ部材18はマグネット9の磁力によってセンターヨーク14と外側ヨーク12とに挟圧されている。同様に、センターヨーク14と外側ヨーク13との間には振動板2と干渉しない2箇所に一対のスペーサ部材19が挟み込んであり、これらスペーサ部材19はマグネット9の磁力によってセンターヨーク14と外側ヨーク13とに挟圧されている。また、センターヨーク14(上ヨーク10および下ヨーク)自体もマグネット9の磁力によって該マグネット9の上面と下面に固着されている。
磁気回路部8がこのように構成されていると、磁気回路部8の構成部品どうしを接着する必要がなくなるため、スピーカの組立性が大幅に向上して低コスト化を促進できる。また、センターヨーク14と外側ヨーク12間に形成される磁気ギャップのギャップ寸法をスペーサ部材18の厚みによって規定でき、かつセンターヨーク14と外側ヨーク13間に形成される磁気ギャップのギャップ寸法をスペーサ部材19の厚みによって規定できるため、ギャップ寸法の精度を高めることが容易となる。
本発明の第1実施例に係るスピーカの外観図である。 第1実施例に係るスピーカの磁気回路部を示す斜視図である。 第1実施例に係るスピーカの振動板を示す斜視図である。 第1実施例に係るスピーカで用いたフレームの斜視図である。 第1実施例に係るスピーカの組立手順を示す説明図である。 第1実施例に係るスピーカの組立手順を示す説明図である。 本発明の第2実施例に係るスピーカの外観図である。 本発明の第3実施例に係るスピーカの磁気回路部を示す上面図である。
符号の説明
1 振動板(第1の振動板)
2 振動板(第2の振動板)
3〜6 弾性部材
7 フレーム
8 磁気回路部
9 マグネット
10 上ヨーク
10a,10b 側面
11 下ヨーク
11a,11b 側面
12 外側ヨーク(第1の外側ヨーク)
13 外側ヨーク(第2の外側ヨーク)
14 センターヨーク
15,16 ボイスコイル
17 遮音壁
18,19 スペーサ部材
G1,G2 磁気ギャップ(第1の磁気ギャップ)
G3,G4 磁気ギャップ(第2の磁気ギャップ)

Claims (4)

  1. 一端部にボイスコイルが平面コイル状に形成された振動板と、前記振動板の中央部が湾曲するように該振動板の両端部を弾性的に支持するフレームと、前記ボイスコイルが可動状態で配置される磁気ギャップを有して前記フレームに取り付けられた磁気回路部とを備え、前記ボイスコイルに通電することによって前記振動板を振動駆動させるスピーカにおいて、
    複数枚の前記振動板を並設すると共に、前記磁気回路部に、マグネットを着磁方向に挟むセンターヨークと、このセンターヨークの複数の側面にそれぞれ対向して配置された複数の外側ヨークとを設け、各外側ヨークとこれに対向する前記センターヨークの各側面との間にそれぞれ前記磁気ギャップを形成し、複数枚の前記振動板の各一端部を互いに異なる前記磁気ギャップ内に配置させたことを特徴とするスピーカ。
  2. 請求項1の記載において、前記磁気回路部が、前記センターヨークの一側面と第1の外側ヨークとの間に第1の磁気ギャップを形成していると共に、前記センターヨークの一側面に対して略平行な他側面と第2の外側ヨークとの間に第2の磁気ギャップを形成しており、かつ、前記第1の磁気ギャップ内から前記第1の外側ヨークを覆う側へ湾曲して延在する第1の振動板と、前記第2の磁気ギャップ内から前記第2の外側ヨークを覆う側へ湾曲して延在する第2の振動板とが、前記センターヨークを介して並設されていることを特徴とするスピーカ。
  3. 請求項1または2の記載において、複数枚の前記振動板の間に遮音壁を立設したことを特徴とするスピーカ。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項の記載において、前記センターヨークが前記マグネットの磁力によって該マグネットに固着されていると共に、前記外側ヨークとこれに対向する前記センターヨークの側面との間に非磁性材料からなるスペーサ部材を介在させ、このスペーサ部材が前記マグネットの磁力によって前記外側ヨークと前記センターヨークとに挟圧されるようにしたことを特徴とするスピーカ。
JP2008129608A 2008-05-16 2008-05-16 スピーカ Active JP5191796B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008129608A JP5191796B2 (ja) 2008-05-16 2008-05-16 スピーカ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008129608A JP5191796B2 (ja) 2008-05-16 2008-05-16 スピーカ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009278523A true JP2009278523A (ja) 2009-11-26
JP5191796B2 JP5191796B2 (ja) 2013-05-08

Family

ID=41443507

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008129608A Active JP5191796B2 (ja) 2008-05-16 2008-05-16 スピーカ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5191796B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011120152A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Alpine Electronics Inc スピーカ装置
JP2011120153A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Alpine Electronics Inc スピーカ装置
JP5668233B1 (ja) * 2014-03-26 2015-02-12 株式会社サウンドファン 万能スピーカ
WO2015174491A1 (ja) * 2014-05-14 2015-11-19 ヤマハ株式会社 電気音響変換器
KR102019307B1 (ko) * 2018-09-21 2019-11-04 김정희 스피커 장치

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6435662B2 (ja) 2014-06-27 2018-12-12 ヤマハ株式会社 電気音響変換器

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06511116A (ja) * 1991-05-31 1994-12-08 オーラ システムス インコーポレイテッド オーディオトランスデューサ
JPH08102988A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Foster Electric Co Ltd スピーカ
JP2000350284A (ja) * 1999-06-04 2000-12-15 Sony Corp スピーカ
JP2002078079A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Pioneer Electronic Corp 電気音響変換器
JP2006332780A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Pioneer Electronic Corp ラテラル駆動型スピーカ

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH06511116A (ja) * 1991-05-31 1994-12-08 オーラ システムス インコーポレイテッド オーディオトランスデューサ
JPH08102988A (ja) * 1994-09-29 1996-04-16 Foster Electric Co Ltd スピーカ
JP2000350284A (ja) * 1999-06-04 2000-12-15 Sony Corp スピーカ
JP2002078079A (ja) * 2000-08-24 2002-03-15 Pioneer Electronic Corp 電気音響変換器
JP2006332780A (ja) * 2005-05-23 2006-12-07 Pioneer Electronic Corp ラテラル駆動型スピーカ

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011120152A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Alpine Electronics Inc スピーカ装置
JP2011120153A (ja) * 2009-12-07 2011-06-16 Alpine Electronics Inc スピーカ装置
US8582799B2 (en) 2009-12-07 2013-11-12 Alpine Electronics, Inc. Speaker device
JP5668233B1 (ja) * 2014-03-26 2015-02-12 株式会社サウンドファン 万能スピーカ
WO2015146446A1 (ja) * 2014-03-26 2015-10-01 株式会社サウンドファン 万能スピーカ
KR101769470B1 (ko) 2014-03-26 2017-08-18 가부시키가이샤 사운드펀 만능 스피커
US10231057B2 (en) 2014-03-26 2019-03-12 Sound Fun Corporation Universal speaker
WO2015174491A1 (ja) * 2014-05-14 2015-11-19 ヤマハ株式会社 電気音響変換器
KR102019307B1 (ko) * 2018-09-21 2019-11-04 김정희 스피커 장치

Also Published As

Publication number Publication date
JP5191796B2 (ja) 2013-05-08

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3192372B2 (ja) 薄型電磁変換器
US8649550B2 (en) Multi-magnet system and speaker using same
US8385583B2 (en) Methods and apparatus for reduced distortion balanced armature devices
JP3841222B1 (ja) 動電型電気音響変換器および電子機器
KR101596891B1 (ko) 전자기적 구동형 슬림 스피커
JP5191796B2 (ja) スピーカ
US7593540B2 (en) Electroacoustic transducer and magnetic circuit unit
US9100738B2 (en) Electrodynamic loudspeaker with conducting elements
US4015227A (en) Electromagnetic transducer
US20120051580A1 (en) Magnetic circurt and speaker using same
US8345897B2 (en) Electromagnetic conversion unit
JP5112159B2 (ja) 電磁型電気音響変換器
JP2010114833A (ja) 電磁変換器
EP1174002A2 (en) Moving coil driver
US20080025550A1 (en) Magnetic membrane suspension
JP4600024B2 (ja) スピーカおよびこのスピーカの製造方法
CN110383858B (zh) 扬声器
US20100019584A1 (en) Voice coil actuator
JP2009049762A (ja) スピーカ用磁気回路、およびスピーカ装置
CN209017296U (zh) 扬声器
JP2022161138A (ja) ボイスコイルモータ
CN108702577B (zh) 扬声器
JP2010226330A (ja) 電磁変換器
JP2007104634A (ja) 動電型電気音響変換器および電子機器
JP2010118852A (ja) 電磁変換器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110404

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120601

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130108

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130130

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5191796

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160208

Year of fee payment: 3