JP2009275811A - 電磁弁 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で流体洩れを防止しつつ、固定鉄心に対する可動鉄心の衝撃を緩和して両鉄心の摩耗を低減することができる電磁弁を提供する。
【解決手段】電磁弁11のソレノイド部41は固定磁極部材45を有する。固定磁極部材45は、第1及び第2ボビン48a,48bの間に、絶縁テープ39を介して軸部46に巻装した励磁コイル43を支持させてなる。ソレノイド部41は、ボディ22における搭載面22aから凹設された鉄心室32内に収容された可動鉄心33を有する。固定磁極部材45のボディ22への被搭載面45aと、ボディ22の搭載面22aとの間には衝撃緩衝材50が介装されるとともに、衝撃緩衝材50によってソレノイド部41が可動鉄心33と固定磁極部材45とに区画されている。搭載面22aにおける鉄心室32の周囲には搭載面22aと衝撃緩衝材50との間をシールするガスケット51が設けられている
【選択図】図1

Description

本発明は、弁部とソレノイド部とから構成される電磁弁に関する。
電磁弁は、流体の流路を切り換えるための弁体を有する弁部と、弁体を弁座に対して接離する方向に移動させるソレノイド部とから構成されている。このような電磁弁において、一般に、ソレノイド部は、励磁コイルが巻かれた中空のボビンと、このボビン内に収容された固定鉄心及び可動鉄心と、ボビンが収容された磁気カバーと、励磁コイルに導通する一対のコイル端子とを有する。また、可動鉄心は、復帰ばねによって固定鉄心から離反する方向へ付勢されている。そして、励磁コイルに通電すると、可動鉄心が復帰ばねのばね力に抗して固定鉄心に吸引されるとともに、この可動鉄心の移動に伴い、弁部において弁体が移動して流路が切り換えられるようになっている。
ところで、電磁弁において、励磁コイルが通電されたとき、可動鉄心が固定鉄心の磁極面に衝突するため、両鉄心の摩耗が大きく、ソレノイド部の寿命が短くなるという問題があった。そこで、鉄心相互の衝突による摩耗を防止した電磁弁が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
特許文献1の電磁弁において、弁部の弁本体(ボディ)には、圧力流体の入力ポート、出力ポート、排出ポート、入力ポートと出力ポート間に位置する供給弁座、出力ポートと排出ポート間に位置する排出弁座、供給弁座が設けられた供給弁室、排出弁座が設けられた排出弁室、及び供給弁室と排出弁室とを連通させる連通孔が形成されている。
ソレノイド部は、コイルを巻いたボビン、ボビンの中心孔に装着した固定鉄心、これらを囲む磁気枠と磁気板、ボビンと磁気板の中心孔に摺動可能に挿入した可動鉄心、及び可動鉄心の復帰ばねを有する。また、ボビンと磁気板との間には、弾性を有する素材で形成された環状のシール部材が設けられるとともに、可動鉄心には、磁気板の中心孔とシール部材の弁部側の面とに対向する拡径部が設けられている。また、シール部材と拡径部間の距離は可動鉄心のストロークより小さく設定されている。そして、特許文献1の電磁弁によれば、コイルが通電されたとき、可動鉄心が固定鉄心の磁極面に衝突する前に拡径部がシール部材に接触するため、鉄心相互の衝突が防止され、両鉄心の摩耗が防止される。
実開平5−42860号公報
しかし、特許文献1の電磁弁においては、コイルへの通電及び非通電のいずれの状態でも電磁弁外への流体洩れを防止するため、弁本体と、ソレノイド部における磁気板との間にシールリング(シール手段)を必要とする。また、特許文献1の電磁弁において、鉄心相互の衝突による摩耗を防止するシール部材(シール手段)は、拡径部がシール部材に当接することによりコイルへの通電時に供給弁室へ供給された流体がコイルへ洩れるのを防止する。加えて、特許文献1の電磁弁は、コイルへの非通電時に拡径部がシール部材から離間したとき、供給弁室に残る流体が固定鉄心とボビンとの間を通過して電磁弁外へ漏れるのを防止するシール部材(シール手段)を、固定鉄心とボビンとの間に必要とする。よって、特許文献1の電磁弁は、コイルが通電されたときの鉄心相互の衝突を防止可能としたが、流体洩れを防止するために設けるシール手段が増え、流体洩れを防止するための構成が複雑になっている。
本発明は、簡単な構成で流体洩れを防止しつつ、固定鉄心に対する可動鉄心の衝撃を緩和して両鉄心の摩耗を低減することができる電磁弁を提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、ボディに形成された弁室内に弁体が収容されるとともに、前記弁室内に設けられた弁座に対する前記弁体の接離により流体の流路を切り換え可能とする弁部と、前記弁体を弁座に対して接離する方向に移動させるソレノイド部とから構成された電磁弁であって、前記ソレノイド部が、固定鉄心の軸方向両端側に一体形成されたボビンの間に、絶縁部材を介して前記固定鉄心の軸部に巻装した励磁コイルを支持させた固定磁極部材を有するとともに、前記ボディにおける前記固定磁極部材の搭載面から凹設された鉄心室内に前記固定鉄心の磁極面に対向するように収容された可動鉄心を有し、前記固定磁極部材には、前記固定鉄心の磁極面及び一方のボビンの端面によって前記搭載面への被搭載面が形成され、該被搭載面と前記搭載面との間に衝撃緩衝材が介装されるとともに、該衝撃緩衝材によって前記ソレノイド部が前記可動鉄心と固定磁極部材とに区画され、さらに、前記搭載面における前記鉄心室の周囲には前記搭載面と衝撃緩衝材との間をシールするシール材が設けられていることを要旨とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の電磁弁において、前記被搭載面及び搭載面それぞれは平坦面状に形成されていることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の電磁弁において、前記衝撃緩衝材は平板状に形成されていることを要旨とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の電磁弁において、前記衝撃緩衝材と前記シール材はゴム材によって一体成形されていることを要旨とする。
本発明によれば、簡単な構成で流体洩れを防止しつつ、固定鉄心に対する可動鉄心の衝撃を緩和して両鉄心の摩耗を低減することができる。
以下、本発明を具体化した電磁弁の一実施形態を図1及び図2にしたがって説明する。
図1及び図2に示すように、電磁弁11は、流体の流路を切り換えるための弁体27を有する弁部21と、弁体27を移動させるためのソレノイド部41とから構成されている。
まず、電磁弁11における弁部21について説明する。弁部21は非磁性材製(合成樹脂材料製)のボディ22を有している。このボディ22の一つの側面(図1では左側面)には、供給ポートPと出力ポートAと排出ポートRとが形成されている。供給ポートPには、配管を介して正圧供給源(図示せず)から正圧空気が供給されるとともに、出力ポートAには配管を介してエアシリンダー等の空気圧機器(図示せず)が接続される。また、排出ポートRには、排気用配管が接続される。
ボディ22の底部(下部)には、ガスケットやOリングよりなるシール部材13を介してプラグ29が取り付けられるとともに、ボディ22とプラグ29との間に弁室23が区画形成されている。ボディ22及びプラグ29には、供給ポートPに連通する供給通路24が形成されるとともに、ボディ22には出力ポートAに連通する出力通路25と、排出ポートRに連通する排出通路26が形成されている。そして、供給ポートPは供給通路24を通じて弁室23内に連通するとともに、排出ポートRは排出通路26を通じて弁室23内に連通している。また、出力ポートAは出力通路25を通じて弁室23内に連通している。
弁室23内には弁体27が収容されている。また、プラグ29において、弁室23内に臨む端面であり、供給通路24の弁室23への開口周囲には供給弁座28aが形成されるとともに、弁体27は供給弁座28aに対し接離可能になっている。また、ボディ22において、弁室23内に臨む端面であり、排出通路26の弁室23への開口周囲には排出弁座28bが形成されるとともに、弁体27は排出弁座28bに対し接離可能になっている。弁室23内において、弁体27とプラグ29との間には弁復帰ばね30が介在されるとともに、弁体27は弁復帰ばね30のばね力によって供給弁座28aから離間する方向へ付勢されている。
そして、弁体27が弁復帰ばね30のばね力によって供給弁座28aから離間する方へ移動すると、弁体27は排出弁座28bに着座し、供給通路24が開放されるとともに排出通路26が閉鎖される。すると、弁室23及び出力通路25を通じて供給ポートPと出力ポートAとが連通し、正圧供給源から供給された正圧空気が、出力ポートAから空気圧機器に供給されるようになっている。また、ソレノイド部41によって弁体27が弁復帰ばね30のばね力に抗して排出弁座28bから離間する方へ移動すると、弁体27は供給弁座28aに着座し、供給通路24が閉鎖されるとともに排出通路26が開放される。すると、弁室23及び排出通路26を通じて出力ポートAと排出ポートRとが連通するようになっている。
ボディ22において、ソレノイド部41の固定磁極部材45が搭載される面(上面)には、鉄心室32が凹設されるとともに、この鉄心室32の周囲には平坦面状をなす搭載面22aが形成されている。また、ボディ22において、搭載面22aの周囲からはソレノイド部41の一部を構成する磁気カバー42が搭載面22aを超える位置まで延設されている。また、ボディ22において、弁室23より鉄心室32側(上側)となる位置にはガイド軸31が設けられるとともに、このガイド軸31は鉄心室32内まで延設されている。よって、鉄心室32は環状に形成されている。
次に、ソレノイド部41について説明する。ソレノイド部41は、磁気カバー42の内側に固設された固定磁極部材45を有し、この固定磁極部材45はボディ22の搭載面22aに搭載されている。ソレノイド部41は、ボディ22における鉄心室32内に収容された可動鉄心33を有する。この可動鉄心33は、ガイド軸31に装着されている。可動鉄心33はガイド軸31によって該ガイド軸31の軸方向に沿って移動するようにガイドされる。
また、可動鉄心33と、固定磁極部材45との間には鉄心復帰ばね34が介在されるとともに、この鉄心復帰ばね34のばね力により可動鉄心33は弁室23側に向けて付勢されている。また、可動鉄心33には、弁体27に向けて延びる弁押圧部33aが形成されている。そして、鉄心復帰ばね34により可動鉄心33が弁室23側へ付勢された状態では、弁体27は弁押圧部33aによって押圧され、供給弁座28aに押し付けられている。
ソレノイド部41が有する固定磁極部材45は、棒状をなす固定鉄心44を備える。この固定鉄心44は、軟磁性材料(金属)よりなる。また、固定鉄心44は軸部46と、この軸部46の軸方向の一端側(図1では上端側)に形成された第1フランジ部47aと、軸部46の軸方向の他端側(図1では下端側)に形成された第2フランジ部47bとを備えている。第1フランジ部47a及び第2フランジ部47bは平面視が長円状に形成されるとともに軸部46はその軸方向に直交する方向への断面視が長円状に形成されている。また、第1フランジ部47aは、第2フランジ部47bより長径及び短径が長く形成されている。軸部46は、軸方向の中央部に位置する大径部46aと、軸部46の軸方向における大径部46aより各フランジ部47a,47b側の小径部46bとを備えるとともに、大径部46aと小径部46bの境界に段差部46cを備える。
また、固定磁極部材45は、固定鉄心44における第1フランジ部47a側(固定鉄心44の軸方向一端側)の小径部46bの周面に一体形成された合成樹脂材料製の第1ボビン48aを備える。第1ボビン48aは、第1フランジ部47aの軸部46側の内端面に接触しているとともに、小径部46bの周面を覆う部位が大径部46aの周面と面一になるように形成されている。また、固定磁極部材45は、固定鉄心44における第2フランジ部47b側(固定鉄心44の軸方向他端側)の周面に一体形成された合成樹脂材料製の第2ボビン48bを備える。第2ボビン48bは、小径部46bの周面を覆う部位が大径部46aの周面と面一になるように形成されている。これら第1及び第2ボビン48a,48bは、固定鉄心44をセットした成形型内に溶融樹脂を流し込むことで固定鉄心44に一体成形される。
また、固定磁極部材45は、軸部46における大径部46aの周面全体と、小径部46bの周面を覆う第1及び第2ボビン48a,48bの周面それぞれを被覆する絶縁部材としての絶縁テープ39を備える。さらに、固定磁極部材45は、第1ボビン48aと第2ボビン48bの間に位置する絶縁テープ39を介して軸部46に巻装された励磁コイル43を備えるとともに、この励磁コイル43は第1ボビン48a及び第2ボビン48bによって支持されている。
絶縁テープ39の厚み(軸部46の軸径方向に沿った厚み)は、50μm以下に設定されるのが好ましい。絶縁テープ39の厚みが50μmを越えると絶縁テープ39の厚みが厚くなりすぎ、固定鉄心44に励磁コイル43を巻装した際、固定磁極部材45が大型化してしまい好ましくない。固定磁極部材45は、第1ボビン48aに嵌挿された一対のコイル端子49を備えるとともに、このコイル端子49には励磁コイル43が電気的に接続されている。
上記構成の固定磁極部材45において、ボディ22の搭載面22aに対向する面は固定鉄心44の磁極面44aと、第2ボビン48bの端面とが面一となった平坦面状に形成されている。そして、固定鉄心44の磁極面44aと第2ボビン48bの端面とから、固定磁極部材45をボディ22に搭載させる被搭載面45aが形成されている。
固定磁極部材45の被搭載面45aと、ボディ22の搭載面22a及び可動鉄心33との間には、衝撃緩衝材50が介装されている。衝撃緩衝材50は、固定磁極部材45を磁気カバー42に固着すると同時に、被搭載面45aと搭載面22aに挟持される。そして、ソレノイド部41は、衝撃緩衝材50によってボディ22側の可動鉄心33と、固定磁極部材45とに区画されている。衝撃緩衝材50は、合成樹脂材料により一定の厚みを有する平板状に形成されている。衝撃緩衝材50の厚みは、励磁コイル43の周りに形成される磁気回路(磁力)の大きさに合わせて適宜調節される。すなわち、衝撃緩衝材50の厚みは、ソレノイド部41における残留磁気や洩れ電流に対する可動鉄心33の復帰性(固定鉄心44からの離間性)を調整するために適宜調整される。例えば、残留磁気や洩れ電流が大きい場合は、復帰性を良好とするために衝撃緩衝材50の厚みを大きくする。一方、衝撃緩衝材50の厚みが薄すぎると、可動鉄心33が固定鉄心44に吸引されて衝撃緩衝材50に衝突したときの固定鉄心44への衝撃を緩和しにくくなるため好ましくない。
搭載面22aにおける鉄心室32の周囲には装着溝22bが凹設されるとともに、この装着溝22bにはゴム材料よりなるシール材としてのガスケット51が装着されている。そして、ガスケット51は、衝撃緩衝材50における搭載面22a側の面と、装着溝22bの内面に密着して、衝撃緩衝材50と搭載面22aとの間をシールして流体洩れを防止している。
さて、上記構成の電磁弁11においては、図2の右半分に示すように、励磁コイル43が非通電の状態では、可動鉄心33が鉄心復帰ばね34のばね力により固定鉄心44から離間した位置に配設されている。可動鉄心33の弁押圧部33aにより、弁体27が弁復帰ばね30のばね力に抗して供給弁座28aに押し付けられるため、供給通路24が閉鎖されるとともに、出力ポートAと排出ポートRとが弁室23を介して相互に連通している。
励磁コイル43が通電されると、励磁コイル43の起磁力によって固定鉄心44に吸引力が発生し、図2の左半分に示すように、可動鉄心33が鉄心復帰ばね34のばね力に抗して固定鉄心44に吸引される。このとき、可動鉄心33は衝撃緩衝材50に衝突するため、固定鉄心44の磁極面44aに直接衝突しない。そして、弁体27は弁復帰ばね30のばね力によって供給弁座28aから離間するとともに排出弁座28bに着座し、供給通路24が開放して排出通路26が閉鎖される。このため、供給ポートPと出力ポートAとが弁室23を介して相互に連通し、流体の流路が切り換えられる。このとき、ガスケット51により、鉄心室32への流体がソレノイド部41及び電磁弁11外へ漏洩することが防止される。
励磁コイル43を非通電にすると、可動鉄心33は鉄心復帰ばね34のばね力で初期位置に復帰する。このとき、弁室23内の流体が、鉄心室32へ漏洩してもガスケット51により、流体がソレノイド部41へ漏洩することが防止される。
上記実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)ボディ22の搭載面22aから鉄心室32を凹設し、その鉄心室32内に可動鉄心33を収容するとともに、ボディ22の搭載面22aに固定磁極部材45を搭載させ、さらに、固定磁極部材45の被搭載面45aとボディ22の搭載面22aとの間に衝撃緩衝材50を介装した。このため、可動鉄心33と固定鉄心44との間に衝撃緩衝材50が介在することとなり、可動鉄心33が固定鉄心44に吸引されたとき可動鉄心33は衝撃緩衝材50に衝突し、可動鉄心33が固定鉄心44の磁極面44aに直接衝突することが防止される。その結果として、可動鉄心33が固定鉄心44に吸引されたときの固定鉄心44に対する可動鉄心33の衝撃を緩和して両鉄心33,44の摩耗を低減することができ、電磁弁11の耐久性を向上させることができる。
(2)ボディ22の搭載面22aと、固定磁極部材45の被搭載面45aとの間に衝撃緩衝材50を介装するとともに、衝撃緩衝材50によってソレノイド部41をボディ22側の可動鉄心33と固定磁極部材45とに区画した。そして、ボディ22において衝撃緩衝材50に向けて開口し、かつ流体が存在する部位は鉄心室32だけであるため、鉄心室32の周囲にガスケット51を一つ設けるだけの簡単な構成により、衝撃緩衝材50と搭載面22aとの間をシールして弁部21に存在する流体が電磁弁11外及び固定磁極部材45側へ漏洩することを防止することができる。したがって、背景技術のように、電磁弁外への流体洩れやコイル側への流体洩れを防止するために複数のシール手段が必要となる場合と異なり、本実施形態の電磁弁11は簡単な構造で流体洩れを防止することができる。
(3)固定鉄心44の磁極面44aと第2ボビン48bの端面とによって、固定磁極部材45のボディ22への被搭載面45aを平坦面状に形成するとともに、ボディ22における固定磁極部材45の搭載面22aを平坦面状に形成した。そして、ガスケット51がシールする面は衝撃緩衝材50の搭載面22a側の面であり、可動鉄心33が衝突する面は、ガスケット51がシールする面と同じ衝撃緩衝材50の搭載面22a側の面である。このため、搭載面22aと被搭載面45aとの間に介装される衝撃緩衝材50を平板状にすることができる。よって、衝撃緩衝材50の製作を容易とすることができるとともに、ガスケット51を衝撃緩衝材50における搭載面22a側の面に密着させやすくすることができ、ガスケット51による流体洩れを確実に防止することができる。
(4)固定鉄心44の磁極面44aと可動鉄心33の間に衝撃緩衝材50が介装されている。このため、衝撃緩衝材50の厚みを調節することにより、可動鉄心33に及ぼす磁力を調整することができる。したがって、固定磁極部材45における励磁コイル43の巻数等を調整することなく衝撃緩衝材50の厚みを調節することで、可動鉄心33の固定鉄心44からの復帰性を調整することができる。
(5)可動鉄心33と固定鉄心44の間の衝撃緩衝材50は、ダイヤフラムと違い動くものではないため、衝撃緩衝材50からの反力が作用しない。よって、可動鉄心33の付勢力は鉄心復帰ばね34のばね荷重のみで設定することができ、付勢力の調整を容易に行うことができる。
(6)衝撃緩衝材50は、電磁弁11内に組み込まれると電磁弁11外から視認することができない。しかし、衝撃緩衝材50は、ガスケット51とともに電磁弁11外への流体洩れを防止するため、電磁弁11の流体洩れの有無を確認することで、衝撃緩衝材50が電磁弁11内に組み込まれているか否かを確認することができる。
(7)固定鉄心44の軸部46は、大径部46aと小径部46bを備え、第1及び第2ボビン48a,48bそれぞれは、各小径部46bを覆う部位の一部が大径部46aの周面と面一となっている。このため、絶縁テープ39は、大径部46aの周面及び各小径部46bの一部に容易に巻き付けることができる。
(8)固定鉄心44の軸部46に大径部46aを形成するとともに、軸部46の軸方向における大径部46aの両端側に小径部46bを形成し、大径部46aと小径部46bの間に段差部46cを形成した。そして、第1及び第2ボビン48a,48bを固定鉄心44に一体形成する際、固定鉄心44を成形型内にセットし、成形型の内周面と小径部46bの周面との間から段差部46cまで溶融樹脂を流し込んで第1及び第2ボビン48a,48bの一部を大径部46aの周面と面一となるように成形した。このため、各小径部46bを覆う第1及び第2ボビン48a,48bの一部が、絶縁テープ39における第1及び第2ボビン48a,48bに対向する端縁より大径部46a側まで延びている。このため、絶縁テープ39は、軸部46の大径部46aだけでなく第1及び第2ボビン48a,48bの一部も被覆しているため、絶縁テープ39によって固定鉄心44と励磁コイル43とを確実に絶縁することができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
○ 図3に示すように、衝撃緩衝材50とガスケット51をゴム材料により一体成形してもよい。このように構成すれば、衝撃緩衝材50とガスケット51との間のシール性を確実なものにすることができる。
○ 固定鉄心44の磁極面44aが第2ボビン48bの端面より退いた位置にあり、磁極面44aと第2ボビン48bの端面との間に段差が形成され、被搭載面45aは平坦面状に形成されていなくてもよい。
○ 固定鉄心44に設けられる絶縁部材として、大径部46a及び小径部46bの一部を合成樹脂によって被覆して絶縁被膜を形成したものとしてもよい。
○ 弁部21において、弁体27の切り換え方式やポート数は任意に変更してもよい。すなわち、弁体27の切り換え方式はスプール式であってもよく、ポート数は2ポート、4ポート、又は5ポートであってもよい。
(1)ボディに形成された弁室内に弁体が収容されるとともに、前記弁室内に設けられた弁座に対する前記弁体の接離により流体の流路を切り換え可能とする弁部と、前記弁体を弁座に対して接離する方向に移動させるソレノイド部とから構成され、前記ソレノイド部が、固定鉄心の軸方向両端側に一体形成されたボビンの間に、絶縁部材を介して前記固定鉄心の軸部に巻装した励磁コイルを支持させた固定磁極部材を有する電磁弁の製造方法であって、前記固定鉄心の軸部には大径部が形成されるとともに、前記軸部の軸方向における前記大径部の両端側には小径部が形成され、さらに、大径部と小径部の間に段差部が形成されており、前記ボビンを前記固定鉄心に一体形成する際、前記固定鉄心を成形型内にセットし、前記成形型の内周面と前記小径部の周面との間から前記段差部まで溶融樹脂を流し込んで各ボビンの一部を前記軸部の大径部の周面と面一となるように成形することを特徴とする電磁弁の製造方法。
実施形態の電磁弁を示す断面図。 実施形態の電磁弁を示す断面図。 衝撃緩衝材とガスケットを一体化した別例を示す断面図。
符号の説明
11…電磁弁、21…弁部、22…ボディ、22a…搭載面、23…弁室、27…弁体、28a…弁座としての供給弁座、28b…弁座としての排出弁座、32…鉄心室、33…可動鉄心、39…絶縁部材としての絶縁テープ、41…ソレノイド部、43…励磁コイル、44…固定鉄心、44a…磁極面、45…固定磁極部材、45a…被搭載面、46…軸部、50…衝撃緩衝材、48a…ボビンとしての第1ボビン、48b…ボビンとしての第2ボビン、51…シール材としてのガスケット。

Claims (4)

  1. ボディに形成された弁室内に弁体が収容されるとともに、前記弁室内に設けられた弁座に対する前記弁体の接離により流体の流路を切り換え可能とする弁部と、
    前記弁体を弁座に対して接離する方向に移動させるソレノイド部とから構成された電磁弁であって、
    前記ソレノイド部が、固定鉄心の軸方向両端側に一体形成されたボビンの間に、絶縁部材を介して前記固定鉄心の軸部に巻装した励磁コイルを支持させた固定磁極部材を有するとともに、前記ボディにおける前記固定磁極部材の搭載面から凹設された鉄心室内に前記固定鉄心の磁極面に対向するように収容された可動鉄心を有し、
    前記固定磁極部材には、前記固定鉄心の磁極面及び一方のボビンの端面によって前記搭載面への被搭載面が形成され、該被搭載面と前記搭載面との間に衝撃緩衝材が介装されるとともに、該衝撃緩衝材によって前記ソレノイド部が前記可動鉄心と固定磁極部材とに区画され、さらに、前記搭載面における前記鉄心室の周囲には前記搭載面と衝撃緩衝材との間をシールするシール材が設けられている電磁弁。
  2. 前記被搭載面及び搭載面それぞれは平坦面状に形成されている請求項1に記載の電磁弁。
  3. 前記衝撃緩衝材は平板状に形成されている請求項2に記載の電磁弁。
  4. 前記衝撃緩衝材と前記シール材はゴム材によって一体成形されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の電磁弁。
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