JP2009275798A - Automatic tensioner - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、ベルト張力を一定に保つオートテンショナに関する。 The present invention relates to an auto tensioner that keeps belt tension constant.
従来から、エアコンやオルタネータなどの補機を駆動させるベルトの張力を一定にする装置としてオートテンショナが広く知られている。オートテンショナは、エンジンに固定されるハウジングと、ハウジングに対して回転可能なアームと、アームの一端に設けられるプーリとを備え、ハウジング内に設けられたコイルスプリングの反力によってプーリがベルトを押圧することでベルト張力を一定に保つ。このオートテンショナでは、プーリが揺動するが、アームの回転を抑制するダンピングトルクを発生させることでプーリの揺動を減衰させる。 2. Description of the Related Art Conventionally, an auto tensioner is widely known as a device that keeps a belt tension constant for driving an auxiliary machine such as an air conditioner or an alternator. The auto tensioner includes a housing fixed to the engine, an arm rotatable with respect to the housing, and a pulley provided at one end of the arm, and the pulley presses the belt by a reaction force of a coil spring provided in the housing. To keep the belt tension constant. In this auto tensioner, the pulley swings, but the swinging of the pulley is attenuated by generating a damping torque that suppresses the rotation of the arm.
特許文献1には、コイルスプリングの軸方向の圧縮量に応じてハウジングとアームとの間の摩擦力を調整できるように構成したオートテンショナが開示されている。このオートテンショナでは、摩擦力を調整することによってダンピングトルクを変更することができる。
しかしながら、特許文献1に記載のオートテンショナは、ねじ部材によってコイルスプリングの軸方向の圧縮量を調整する構成であるため、エンジン運転状態に応じてダンピングトルクを変更することができないという問題がある。 However, since the auto tensioner described in Patent Document 1 is configured to adjust the amount of compression of the coil spring in the axial direction by the screw member, there is a problem that the damping torque cannot be changed according to the engine operating state.
そこで、本発明は、このような問題点に着目してなされたものであり、エンジン運転状態に応じてダンピングトルクを変更することができるオートテンショナを提供することを目的とする。 Therefore, the present invention has been made paying attention to such problems, and an object thereof is to provide an auto tensioner capable of changing a damping torque in accordance with an engine operating state.
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。 The present invention solves the above problems by the following means. In addition, in order to make an understanding easy, although the code | symbol corresponding to embodiment of this invention is attached | subjected, it is not limited to this.
本発明は、動力伝達装置(10)のベルト(11)に当接するプーリ(21)によってベルト張力を一定に保つオートテンショナ(20)において、プーリ(21)を支持するアーム(22)と、アーム(22)を回転自在に支持する支持部(23)と、アーム(22)と支持部(23)との間に配置され、支持部(23)に対してアーム(22)が所定回転方向に回転するように付勢するスプリング(25)と、アーム(22)が支持部(23)に対して回転するときに、相対移動する部位(22B)に摺接して摩擦力を発生させる摩擦部(31)と、エンジン運転状態に応じて、摩擦部(31)と相対移動する部位(22B)との接触度合を変更することで、摩擦力を可変にする摩擦力可変手段(32)と、
を備えることを特徴とする。
The present invention relates to an arm (22) that supports a pulley (21) in an auto tensioner (20) that maintains a constant belt tension by a pulley (21) that abuts on a belt (11) of a power transmission device (10), and an arm The support portion (23) that rotatably supports (22), and the arm (22) is disposed between the support portion (23) and the arm (22) in a predetermined rotation direction with respect to the support portion (23). A spring (25) that urges to rotate, and a friction part (slidably contacting the part (22B) that moves relative to the arm (22) relative to the support part (23)) to generate a frictional force ( 31) and frictional force varying means (32) for varying the frictional force by changing the degree of contact between the frictional part (31) and the relatively moving part (22B) according to the engine operating state;
It is characterized by providing.
本発明によれば、エンジン運転状態によらず、オートテンショナ20のプーリ21の揺動を速やかにかつ効率的に減衰させることが可能となる。
According to the present invention, the swing of the
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
(第1実施形態)
図1は、エンジン100の動力伝達装置10の概略構成図である。
(First embodiment)
FIG. 1 is a schematic configuration diagram of a
図1に示すように、エンジン100は、クランクシャフトの回転を利用して車両の各種補機を駆動する動力伝達装置10を備える。動力伝達装置10は、ベルト11と、クランクプーリ12と、オイルポンプ用プーリ13と、オルタネータ用プーリ14と、エアコン用プーリ15と、オートテンショナ20とを備える。
As shown in FIG. 1, the
ベルト11は、いわゆるVリブドベルトであって、動力伝達装置10の各プーリ12〜15に巻き掛けられる。動力伝達装置10では、ベルト11によって、クランクプーリ12の回転をオイルポンプ用プーリ13やオルタネータ用プーリ14、エアコン用プーリ15に伝達する。
The
クランクプーリ12は、エンジン100のクランクシャフトの端部に設けられる。このクランクプーリ12が駆動プーリであって、オイルポンプ用プーリ13やオルタネータ用プーリ14、エアコン用プーリ15などの従動プーリを駆動させる。
Crank
オイルポンプ用プーリ13は、パワーステアリング用オイルポンプを駆動するためのプーリである。
The
オルタネータ用プーリ14は、オルタネータを駆動するためのプーリである。
The
エアコン用プーリ15は、エアコンコンプレッサを駆動するためのプーリである。
The
オートテンショナ20は、ベルト11のベルト張力を一定に保つ装置である。このオートテンショナ20は、コイルスプリングの反力によりベルト11を押圧するプーリ21を備える。ベルト張力が低下した場合には、プーリ21がP方向に移動してベルト張力を増加させる。一方、ベルト11のベルト張力が増加した場合には、プーリ21がQ方向に移動してベルト張力を低減させる。
The
このオートテンショナ20の構成について、図2を参照して説明する。図2(A)は、オートテンショナ20の概略構成図である。また、図2(B)は、図2(A)におけるオートテンショナ20のB−B断面を示す図である。
The configuration of the
オートテンショナ20は、プーリ21と、アーム22と、ハウジング23とを備える。
The
ベルト11を押圧するプーリ21は、アーム22の先端部22Aに回転自在に設置される。
A
アーム22は、円筒部22Bを有しており、この円筒部22Bがハウジング23内に挿入される。このアーム22は、シャフト24の先端部24Aに、ハウジング23に対して回転可能に固定される。アーム22の円筒部22Bの中心とシャフト24の中心とは一致するように構成される。
The
ハウジング23は、エンジン100のシリンダブロックに固定される。ハウジング23の底面23Aには、シャフト24を挿通する挿通部23Bが形成される。シャフト24は、挿通部23Bに対して回転可能に挿入され、先端部24Aにアーム22が固定される。
The
アーム22の円筒部22Bとハウジング23との間には、コイルスプリング25が捻じられた状態で介装される。コイルスプリング25の一方の端部25Aはハウジング23の底面に固定され、他方の端部25Bはアーム22の円筒部22Bに固定される。このように構成されるオートテンショナ20は、捻じられたコイルスプリング25の反力をアーム22の回転力とし、アーム22を介してプーリ21をベルト11に押し付けて所定のベルト張力を付与する。
A
一方、オートテンショナ20は、プーリ21の揺動を減衰させるためにダンピングトルク発生機構30を備える。
On the other hand, the
ダンピングトルク発生機構30は、摩擦部31と、ソレノイド32とを備える。
The damping
摩擦部31は、樹脂部材であって、図2(B)に示すように周方向に切欠部31Aを有する円環形状として形成される。摩擦部31は、外周側面31Bがアーム22の円筒部22Bの内周面22Cに摺接するように配置される。そのためアーム22が回転すると、摩擦部31とアーム22の円筒部22Bとの間に摩擦力が発生する。この摩擦力が、アーム22の回転を抑制してプーリ21の揺動を減衰させるダンピングトルクとなる。
The
ソレノイド32は、図2(A)に示すように、摩擦部31の内周側であって挿通部23Bの先端に一対設けられる。ソレノイド32は、コイル32A内に挿通したプランジャ32Bを電磁力によって駆動する。一対のソレノイド32は、コイル32Aに電圧が印加されたときに、プランジャ32Bが摩擦部31を内側から押圧して摩擦部31の外径を拡げるように構成される。
As shown in FIG. 2A, a pair of
上記のように構成されるオートテンショナ20では、エンジン回転速度に応じてソレノイド32に印加する電圧値を制御し、プランジャ32Bの駆動量を調整して、ダンピングトルクを変更する。
In the
図3は、エンジン回転速度とダンピングトルクとの関係を示す図である。 FIG. 3 is a diagram showing the relationship between the engine speed and the damping torque.
ダンピングトルクは、図3に示すようにエンジン回転速度が低下するほど増大するように設定される。これは、エンジン回転速度が低下するほど回転速度変動量が大きくなり、ベルト張力の変化量も大きくなって、オートテンショナ20のプーリ21が揺動しやすくなるからである。
As shown in FIG. 3, the damping torque is set so as to increase as the engine speed decreases. This is because as the engine rotational speed decreases, the rotational speed fluctuation amount increases, the belt tension change amount also increases, and the
したがって、エンジン回転速度が低下するほど、ソレノイド32への印加電圧を増加させ、プランジャ32Bの駆動量を大きくする。そうすると摩擦部31が拡径され、摩擦部31と円筒部22Bとの接触度合が強くなり、摩擦部31と円筒部22Bとの間で発生する摩擦力が増大する。これによりダンピングトルクが増加するので、低エンジン回転速度においてもプーリ21の揺動を速やかに減衰させることができる。
Therefore, as the engine speed decreases, the voltage applied to the
以上により、本実施形態のオートテンショナ20では、下記の効果を得ることができる。
As described above, in the
オートテンショナ20は、アーム22の円筒部22Bの内周面22Cに摺接する摩擦部31と、摩擦部31を内側から押圧するソレノイド32を備える。このオートテンショナ20では、エンジン回転速度に応じてソレノイド32への印加電圧を調整し、摩擦部31とアーム22の円筒部22Bとの接触度合を変更する。これにより摩擦部31とアーム22の円筒部22Bとの間で発生する摩擦力を変更することができ、ダンピングトルクを制御することができる。そのため、エンジン運転状態によらず、オートテンショナ20のプーリ21の揺動を速やかにかつ効率的に減衰させることが可能となる。
The
(第2実施形態)
図4は、第2実施形態のオートテンショナ20の概略構成図である。
(Second Embodiment)
FIG. 4 is a schematic configuration diagram of the
第2実施形態のオートテンショナ20の基本構成は、第1実施形態とほぼ同様であるが、ソレノイド32の配置位置において相違する。つまり、摩擦部31の切欠部31Aにソレノイド32を配置するようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。
The basic configuration of the
図4(A)は、図2(A)のB−B位置と同位置における、第2実施形態のオートテンショナ20の断面図である。
FIG. 4A is a cross-sectional view of the
図4(A)に示すように、ダンピングトルク発生機構30のソレノイド32は、摩擦部31の切欠部31Aに一対設けられる。一対のソレノイド32は、コイル32Aに電圧が印加されたときに、プランジャ32Bが摩擦部31の端面31Cを押圧して摩擦部31の外径を拡げるように構成される。
As shown in FIG. 4A, a pair of
上記のように構成される第2実施形態のオートテンショナ20では、エンジン回転速度が低下するほど、ソレノイド32への印加電圧を増加させ、プランジャ32Bの駆動量を大きくする。そうすると摩擦部31の切欠部31Aが押し広げられ、摩擦部31の外径が拡がるので、摩擦部31とアーム22の円筒部22Bとの間の摩擦力が増大する。これによりダンピングトルクが増加するので、低エンジン回転速度においてもプーリ21の揺動を速やかに減衰させることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
In the
なお、摩擦部31において、図4(B)に示すように、切欠部(第1切欠部)31Aの反対側に第2切欠部31Dを設け、この第2切欠部31Dにバネ33を配置するようにしてもよい。エンジン回転速度の低下に応じて摩擦部31の第1切欠部31Aがソレノイド32によって押し広げられると、第2切欠部31D側のバネ33が圧縮される。摩擦部31は、ソレノイド32のプランジャ32Bの駆動とバネ33の反力とによって外径が拡がるので、摩擦部31とアーム22の円筒部22Bとの間の摩擦力が増大する。図4(B)のようにオートテンショナ20を構成しても、エンジン運転状態に応じてダンピングトルクを変更することができる。
In the
(第3実施形態)
図5は、第3実施形態のオートテンショナ20の概略構成図である。
(Third embodiment)
FIG. 5 is a schematic configuration diagram of the
第3実施形態のオートテンショナ20の基本構成は、第1実施形態とほぼ同様であるが、ダンピングトルクの発生のさせ方において相違する。つまり、シャフト24に摩擦部31を固定し、この摩擦部31の周囲に配置したバンド34を縮径することでダンピングトルクを発生させるようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。
The basic configuration of the
図5(A)は、図2(A)のB−B位置と同位置における、第3実施形態のオートテンショナ20の断面図である。
FIG. 5A is a cross-sectional view of the
図5(A)に示すように、摩擦部31は、円筒状に形成され、摩擦部31の中心とシャフト24の中心が一致するようにシャフト24に固定される。摩擦部31は、シャフト24の軸方向の一部に設けられる。この摩擦部31は、シャフト24と一体的に回転する。
As shown in FIG. 5A, the
また、摩擦部31の外周側にはバンド34が設けられる。バンド34は、金属部材であって、摩擦部31の外周面を覆うように摩擦部31に巻き回される。バンド34は、周方向の一部に切欠部34Aを有する。バンド34の端部34B、34Cは、切欠部34Aから径方向外側に向かって突出するように形成される。バンド34の一方の端部34Bは、ハウジング23の底面23Aから突出して形成される固定部35によって固定される。また、他方の端部34C側には、ソレノイド32が設けられる。
A
ソレノイド32は、他方の端部34Cのうち端部同士が対向する側とは逆側に設けられる。このソレノイド32は、コイル32Aに電圧が印加されたときに、プランジャ32Bがバンド34の端部34Cを押し付け、切欠部34Aの切欠量を低減するように構成される。
The
上記のように構成される第3実施形態のオートテンショナ20では、エンジン回転速度が低下するほど、ソレノイド32への印加電圧を増加させ、プランジャ32Bの駆動量を大きくする。そうするとバンド34の切欠部34Aが押し縮められ、バンド34の内径が縮径されるので、バンド34と摩擦部31との間の接触度合が強まり、バンド34と摩擦部31との間で発生する摩擦力が増大する。このように摩擦力が増大すると、シャフト24の回転を抑制してプーリ21の揺動を減衰させるダンピングトルクも増大する。そのため、低エンジン回転速度においてもプーリ21の揺動を速やかに減衰させることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
In the
なお、オートテンショナ20では、図5(B)に示すように、バンド34が一点で交差するように摩擦部31に巻き回してもよい。この場合には、ソレノイド32は、固定部35によって固定されない端部34Cのうち端部同士が対向する側に設けられる。このソレノイド32は、コイル32Aに電圧が印加されたときに、プランジャ32Bがバンド34の端部34Cを押し付け、バンド34の内径を縮径するように構成される。図5(B)のように構成されるオートテンショナ20では、エンジン回転速度の低下に応じてソレノイド32への印加電圧を増加させると、プランジャ32Bによってバンド34の端部34Cが押し付けられると、バンド34の内径が縮径されるので、バンド34と摩擦部31との摩擦力が増大する。このように摩擦力が増大すると、シャフト24の回転を抑制してプーリ21の揺動を減衰させるダンピングトルクも増大する。したがって、図5(B)のようにオートテンショナ20を構成しても、エンジン運転状態に応じてダンピングトルクを変更することが可能となる。
In the
(第4実施形態)
図6は、第4実施形態のオートテンショナ20の概略構成図である。
(Fourth embodiment)
FIG. 6 is a schematic configuration diagram of the
第4実施形態のオートテンショナ20の基本構成は、第1実施形態とほぼ同様であるが、ダンピングトルクの発生のさせ方において相違する。つまり、摩擦部31を、ハウジング23の底面23A側からアーム22の円筒部22Bの内側端面22Dに押し付けてダンピングトルクを発生させるようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。
The basic configuration of the
図6(A)に示すように、摩擦部31は円盤状に形成される。摩擦部31は、シャフト24を挿通する。摩擦部31の一方の端面は、アーム22の円筒部22Bの内側端面22Dに摺接するように配置される。そのためアーム22が回転すると、摩擦部31の端面と円筒部22Bの内側端面22Dとの間に摩擦力が発生する。この摩擦力が、アーム22の回転を抑制してプーリ21の揺動を減衰させるダンピングトルクとなる。
As shown in FIG. 6A, the
ソレノイド32は、ハウジング23の底面23Aに一対固定される。これら一対のソレノイド32は、コイル32Aに電圧が印加されたときに、プランジャ32Bが摩擦部31をハウジング23の底面23A側からアーム22の円筒部22Bの内側端面22Dに押し付けるように構成される。
A pair of
上記のように構成される第4実施形態のオートテンショナ20では、エンジン回転速度が低下するほど、ソレノイド32への印加電圧を増加させる。そうするとプランジャ32Bによって摩擦部31がアーム22の円筒部22Bの内側端面22Dに押し付けられるので、摩擦部31と円筒部22Bの内側端面22Dとの接触度合が強まり、摩擦部31とアーム22の内側端面22Dとの間で発生する摩擦力が増大する。これによりダンピングトルクが増加するので、低エンジン回転速度においてもプーリ21の揺動を速やかに減衰させることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
In the
なお、オートテンショナ20では、図4(B)に示すように、円盤形状の摩擦部31を挿通部23Bに挿通し、一対のソレノイド32をアーム22の円筒部22Bの内側端面22Dに設けるようにしてもよい。摩擦部31は、ソレノイド32のプランジャ32Bの先端に固定される。図4(B)のように構成されるオートテンショナ20では、エンジン回転速度の低下に応じてソレノイド32への印加電圧を増加させると、プランジャ32Bによって摩擦部31がハウジング23の底面23Aに強く押し付けられる。これにより摩擦部31とハウジング23の底面23Aとの間の摩擦力が増大するので、エンジン運転状態に応じてダンピングトルクを変更することが可能となる。
In the
(第5実施形態)
図7は、第5実施形態のオートテンショナ20の概略構成図である。
(Fifth embodiment)
FIG. 7 is a schematic configuration diagram of the
第5実施形態のオートテンショナ20の基本構成は、第1実施形態とほぼ同様であるが、ダンピングトルクの発生のさせ方において相違する。つまり、アーム22の円筒部22Bの側面を摩擦部31によって挟み込んでダンピングトルクを発生させるようにしたもので、以下にその相違点を中心に説明する。
The basic configuration of the
図7に示すように、摩擦部31は、アーム22の円筒部22Bの側面を挟み込むように一対設けられる。
As shown in FIG. 7, a pair of
一対の摩擦部31のうち、円筒部22Bの内周側に配置される摩擦部31は、円筒部22Bの側面を跨ぐように形成された二股アーム36の第1アーム部36Aの内側に固定される。二股アーム36は、支持部37によって支持される。二股アーム36は、支持部37に対して図中上下方向にスライド可能に配置される。この二股アーム36の第2アーム部36Bの内側に、一対のソレノイド32のうち一方のソレノイド32のプランジャ32Bの先端が固定される。また、他方のソレノイド32のプランジャ32Bの先端には、円筒部22Bの外周側に配置される摩擦部31が固定される。
Of the pair of
上記のように構成される第5実施形態のオートテンショナ20では、エンジン回転速度が低下するほど、ソレノイド32への印加電圧を増加させて、ソレノイド32のプランジャ32Bを駆動する。第2アーム部36Bに固定された一方のプランジャ32Bが駆動すると、二股アーム36が図中下側にスライドするので、第1アーム部36Aに設けられた摩擦部31がアーム22の円筒部22Bの内周面22Cに押し付けられ、摩擦部31と円筒部22Bの内周面22Cとの間の摩擦力が増大する。このとき他方のプランジャ32Bは、摩擦部31をアーム22の円筒部22Bの外周面22Eに押し付けるので、摩擦部31と円筒部22Bの外周面22Eとの間の摩擦力が増大する。これによりダンピングトルクが増加するので、低エンジン回転速度においてもプーリ21の揺動を速やかに減衰させることができ、第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
In the
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。 It should be noted that the present invention is not limited to the above-described embodiment, and it is obvious that various modifications can be made within the scope of the technical idea.
例えば、第5実施形態では、ダンピングトルク発生機構30を一つ備えものを例示したが、アーム22の円筒部22Bの周方向に沿ってダンピングトルク発生機構30を複数設けるようにしてもよい。
For example, in the fifth embodiment, an example in which one damping
また、第1実施形態〜第5実施形態では、ソレノイド32のプランジャ32Bによって摩擦部31やバンド34を駆動するようにしたが、これに限られるものではない。例えば、鉄心にコイルを巻き回した電磁石を一対備え、互いの磁力の反発力を利用して摩擦部31やバンド34を駆動するようにしてもよい。
Moreover, in 1st Embodiment-5th Embodiment, although the
100 エンジン
10 動力伝達装置
20 オートテンショナ
30 ダンピングトルク発生機構
11 ベルト
21 プーリ
22 アーム
22A 先端部
22B 円筒部
22C 内周面
22D 内側端面
22E 外周面
23 ハウジング(支持部)
24 シャフト(回転軸)
25 コイルスプリング
31 摩擦部
31A 切欠部、第1切欠部
31C 端面
31D 第2切欠部
32 ソレノイド(摩擦力可変手段)
33 バネ(弾性部材)
34 バンド
35 固定部
36 二股アーム
36A 第1アーム部
36B 第2アーム部
DESCRIPTION OF
24 Shaft (Rotating shaft)
25
33 Spring (elastic member)
34
Claims (9)
前記プーリを支持するアームと、
前記アームを回転自在に支持する支持部と、
前記アームと前記支持部との間に配置され、前記支持部に対して前記アームが所定回転方向に回転するように付勢するスプリングと、
前記アームが前記支持部に対して回転するときに、相対移動する部位に摺接して摩擦力を発生させる摩擦部と、
エンジン運転状態に応じて、前記摩擦部と前記相対移動する部位との接触度合を変更することで、前記摩擦力を可変にする摩擦力可変手段と、
を備えることを特徴とするオートテンショナ。 In the auto tensioner that keeps the belt tension constant by the pulley that contacts the belt of the power transmission device,
An arm that supports the pulley;
A support portion for rotatably supporting the arm;
A spring disposed between the arm and the support, and biasing the arm so that the arm rotates in a predetermined rotation direction with respect to the support;
When the arm rotates with respect to the support part, a friction part that slidably contacts a relatively moving part and generates a frictional force;
Friction force varying means for varying the friction force by changing the degree of contact between the friction part and the relatively moving part according to the engine operating state;
An auto tensioner comprising:
前記摩擦部は、周方向に切欠部を有する円環形状であって、前記円筒部の内周面側から前記円筒部に接触するように配置され、
前記摩擦力可変手段は、エンジン回転速度に応じて前記摩擦部の側面を内周側から押圧することで、前記摩擦部の外径を調整し、前記摩擦部と前記円筒部との接触度合を変更するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。 The arm has a cylindrical part inserted into the support part,
The friction part is an annular shape having a notch in the circumferential direction, and is arranged so as to contact the cylindrical part from the inner peripheral surface side of the cylindrical part,
The frictional force varying means adjusts the outer diameter of the frictional part by pressing the side surface of the frictional part from the inner peripheral side according to the engine rotational speed, and adjusts the degree of contact between the frictional part and the cylindrical part. Configured to change,
The auto tensioner according to claim 1.
前記摩擦部は、周方向に第1の切欠部を有する円環形状であって、前記円筒部の内周面側から前記円筒部に接触するように配置され、
前記摩擦力変更手段は、エンジン回転速度に応じて前記摩擦部の第1の切欠部における摩擦部端面を両側から押圧することで、前記摩擦部の外径を調整し、前記摩擦部と前記円筒部との接触度合を変更するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。 The arm has a cylindrical part inserted into the support part,
The friction part is an annular shape having a first cutout part in the circumferential direction, and is arranged so as to contact the cylindrical part from the inner peripheral surface side of the cylindrical part,
The frictional force changing means adjusts the outer diameter of the frictional part by pressing the frictional part end surface of the first notch part of the frictional part from both sides according to the engine rotational speed, and the frictional part and the cylinder Configured to change the degree of contact with the part,
The auto tensioner according to claim 1.
ことを特徴とする請求項3に記載のオートテンショナ。 The friction portion is provided with a second cutout portion on the opposite side in the circumferential direction of the first cutout portion, and an elastic member is interposed in the second cutout portion.
The auto tensioner according to claim 3.
前記摩擦部は、前記アームの回転中心に固定され前記アームと一体回転する回転軸の外周に設けられ、
前記摩擦力変更手段は、エンジン回転速度に応じて前記バンドの一端を押圧することで、前記バンドの内径を調整し、前記バンドと前記摩擦部との接触度合を変更するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。 A band wound around the outer peripheral surface of the friction part,
The friction portion is fixed to the rotation center of the arm and is provided on an outer periphery of a rotation shaft that rotates integrally with the arm,
The frictional force changing means is configured to adjust an inner diameter of the band by pressing one end of the band according to an engine rotation speed, and to change a contact degree between the band and the friction part.
The auto tensioner according to claim 1.
前記摩擦力変更手段は、エンジン回転速度に応じて前記摩擦部を前記アームの端面に押圧することで、前記摩擦部と前記円筒部との接触度合を変更するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。 The friction portion is fixed to the rotation center of the arm and is inserted through a rotation shaft that rotates integrally with the arm, and is disposed so as to contact the end surface of the arm,
The frictional force changing means is configured to change the degree of contact between the frictional part and the cylindrical part by pressing the frictional part against an end surface of the arm according to an engine rotational speed.
The auto tensioner according to claim 1.
前記摩擦力変更手段は、エンジン回転速度に応じて前記摩擦部を前記支持部の端面に押圧することで、前記摩擦部と前記支持部との接触度合を変更するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。 The friction portion is fixed to the rotation center of the arm and is inserted through a rotation shaft that rotates integrally with the arm, and is disposed so as to contact the end surface of the support portion,
The frictional force changing means is configured to change the degree of contact between the frictional part and the support part by pressing the frictional part against an end surface of the support part according to an engine speed.
The auto tensioner according to claim 1.
前記摩擦部は、前記円筒部の外周側面と内周側面との両側に配置され、
前記摩擦力変更手段は、エンジン回転速度に応じて前記円筒部の側面を挟持するように前記摩擦部を押圧することで、前記摩擦部と前記円筒部との接触度合を変更するように構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載のオートテンショナ。 The arm has a cylindrical part inserted into the support part,
The friction portion is disposed on both sides of the outer peripheral side surface and the inner peripheral side surface of the cylindrical portion,
The frictional force changing means is configured to change the degree of contact between the frictional part and the cylindrical part by pressing the frictional part so as to sandwich the side surface of the cylindrical part according to the engine rotation speed. The
The auto tensioner according to claim 1.
ことを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか一つに記載のオートテンショナ。 The frictional force generating means increases the degree of contact between the frictional part and the relatively moving part so that the frictional force increases as the engine rotational speed decreases.
The auto tensioner according to any one of claims 1 to 8, wherein
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008126999A JP2009275798A (en) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | Automatic tensioner |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008126999A JP2009275798A (en) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | Automatic tensioner |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009275798A true JP2009275798A (en) | 2009-11-26 |
Family
ID=41441419
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008126999A Pending JP2009275798A (en) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | Automatic tensioner |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2009275798A (en) |
-
2008
- 2008-05-14 JP JP2008126999A patent/JP2009275798A/en active Pending
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