JP2009273276A - 電力変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で冷却性能に優れた電力変換装置を提供する。
【解決手段】直流電力を交流電力に変換して、モータに駆動電力を供給する電力変換装置であって、モータのハウジング内に、通電により発熱するスイッチング素子が構成された複数の半導体素子と、金属材料からなり、半導体素子の電極と電気的に接続された複数のバスバーと、が配置されており、半導体素子は、少なくとも1つのバスバーの表面に固定されつつ、この固定によって電極がバスバーと電気的に接続されている。そして、ハウジング内において、半導体素子及び該半導体素子が固定されたバスバーの少なくとも一方が、モータ内に配置された電気絶縁性の潤滑油の一部と接触されるようになっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、直流電力を交流電力に変換し、モータに駆動電力を供給する電力変換装置に関する。
一般に、通電により発熱するスイッチング素子を備え、直流電力を交流電力に変換してモータに供給する電力変換装置では、モータに供給する電力(電力変換装置から出力される交流電力)が大きくなるほど、スイッチング素子で生じる電力損失が増大し、スイッチング素子の発熱量が大きくなる。そして、発熱量が過大となると、スイッチング素子の耐熱温度の上限に達する恐れがある。これに対し、スイッチング素子を冷却しつつ、小型化や搭載性向上等を図ることを目的として、モータと一体化された電力変換装置が提案されている(例えば特許文献1,2参照)。
特許文献1に示される多相インバータモジュールでは、モータのハウジング内において、ハウジングに固定された冷却器としてのベースプレート上に、電力変換装置が搭載された構成となっている。詳しくは、スイッチング素子を含む半導体素子に対して、直流電力を入力したり交流電力を出力するために、半導体素子の電極と電気的に接続された各バスバー(電源バスバー、接地バスバー、交流出力バスバー)が、絶縁シートを介して、ベースプレートに固定されている。
また、特許文献2に示される電力変換装置では、モータの軸に沿ってモータと直列に配置されてモータに一体化され、その中心をドライブシャフトが貫通している。詳しくは、冷却器の冷却面が、モータ軸あるいはドライブシャフトを中心とする放射状の線に対して平行となるように冷却器が複数個配置され、この冷却器の冷却面の片面あるいは両面に、スイッチング素子を含む電力半導体モジュールが装着されている。
特許第3891559号明細書 特許第3743433号明細書
しかしながら、特許文献1に示される電力変換装置では、半導体素子の発熱を冷却するための、内部に冷却媒体が流れるベースプレートを必要とするため、モータと一体化された状態で、体格を小型化する効果が十分ではない。また、絶縁シートを介してバスバーがベースプレートに固定されているため、絶縁シートの熱抵抗の影響により、半導体素子の発熱を冷却する性能が低下している。
また、特許文献2に示される電力変換装置でも、冷却器を必要とするため、モータと一体化された状態で、体格を小型化する効果が十分ではない。特に特許文献2では冷却器を複数必要とするため、モータと一体化された状態で、その体格が大きくなってしまう。
本発明は上記問題点に鑑み、小型で冷却性能に優れた電力変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成する為に、請求項1に記載の発明は、直流電力を交流電力に変換して、モータに駆動電力を供給する電力変換装置であって、モータのハウジング内に、通電により発熱する複数の半導体素子と、金属材料からなり、半導体素子の電極と電気的に接続された複数のバスバーと、が配置され、半導体素子は、少なくとも1つのバスバーの表面に固定されつつ、この固定によって電極がバスバーと電気的に接続されており、ハウジング内において、半導体素子及び該半導体素子が固定されたバスバーの少なくとも一方が、モータのハウジング内に配置された(ハウジング内で用いられる)電気絶縁性の潤滑油の一部と接触されることを特徴とする。なお、この潤滑油は、モータの軸受けの潤滑に用いられたり、或いはモータに接続されたギヤ機構の潤滑に用いられるものである。
このように、半導体素子がバスバーの表面に機械的且つ電気的に固定されている。したがって、バスバーが半導体素子に対して所謂ヒートシンクとしての役割を果たすこととなり、半導体素子内のスイッチング素子の作動によって生じる熱が、バスバーに対して効率よく伝達される。また、半導体素子とバスバーは、モータのハウジング内に配置されており、ハウジング内において、少なくとも一方が、電気絶縁性の潤滑油の一部と接触されるようになっている。すなわち、潤滑油により、半導体素子の熱が、直接乃至間接的に奪われるようになっている。以上から、本発明に係る電力変換装置は、冷却性能に優れている。
また、モータの軸受けやギヤ機構の潤滑のための電気絶縁性の潤滑油の一部を、半導体素子の冷却に用いる(潤滑油の一部を半導体素子の冷却に流用の)ため、従来のように、別途冷却器が不要である。したがって、本発明に係る電力変換装置は、モータと一体化された状態で、その体格を小型化することができる。
なお、半導体素子としては、半導体チップ(ベアチップ)や、半導体チップの両表面に電極導体片を設け、チップ側面を樹脂被覆した半導体モジュールなどを採用することができる。また、半導体素子に構成されたスイッチング素子としては、電流がチップの厚さ方向に流れるIGBTやMOSトランジスタなどの所謂縦型素子や、これら縦型素子とFWD(還流ダイオード)が一体化された素子などを採用することができる。
請求項1に記載の発明においては、請求項2に記載のように、バスバーにおける半導体素子の配置面の大きさが、半導体素子におけるバスバーとの固定面よりも大きくされ、バスバーにおける配置面の一部に半導体素子が固定されており、バスバーが潤滑油の一部と接触される構成とすることが好ましい。
これによれば、半導体素子よりもバスバーのほうが大きいので、バスバーに対して、半導体素子からさらに効率よく熱が伝達される。また、潤滑油によって、バスバーから熱が奪われる。したがって、半導体素子のみに潤滑油が接する構成よりも、冷却性能を向上することができる。
請求項1又は請求項2に記載の発明においては、請求項3に記載のように、潤滑油の一部を、半導体素子及び該半導体素子が固定されたバスバーの少なくとも一方に対して供給する潤滑油供給機構を備え、潤滑油が流れをもって半導体素子及びバスバーの少なくとも一方と接触される構成としても良い。また、請求項4に記載のように、ハウジング内には、ハウジングの一部を用いて潤滑油の貯留部が設けられ、半導体素子及び該半導体素子が固定されたバスバーの少なくとも一方が、貯留部における潤滑油に浸漬された構成としても良い。
前者の場合、潤滑油供給機構から供給された潤滑油によって、半導体素子の熱が、直接乃至間接的に奪われる。また、後者の場合、貯留部に貯留された潤滑油によって、半導体素子の熱が、直接乃至間接的に奪われる。したがって、いずれにおいても、冷却性能に優れている。しかしながら、前者の構成の場合、流れをもった潤滑油が半導体素子及びバスバーの少なくとも一方と接触されるので、潤滑油に殆ど動きがない後者の構成よりも、冷却性能を向上することができる。
請求項3に記載の発明においては、請求項5に記載のように、ハウジング内には、ハウジングの一部を用いて潤滑油の貯留部が設けられ、半導体素子が固定されたバスバーは、その内部に設けられた潤滑油の流路と、流路に連通され、流路に対して潤滑油を供給する供給口と、流路に連通され、潤滑油を流路外へ排出する排出口を有し、潤滑油供給機構は、一端が貯留部と連通された供給管と、貯留部内に貯留された潤滑油を供給管へ圧送するポンプとを有し、供給管の一端が、供給口と接続される構成としても良い。また、請求項7に記載のように、ハウジング内には、ハウジングの一部を用いて潤滑油の貯留部が設けられ、潤滑油供給機構は、一端が貯留部と連通された供給管と、貯留部内に貯留された潤滑油を供給管へ圧送するポンプとを有し、供給管の一端側から、バスバーの表面に潤滑油が供給される構成としても良い。
前者の場合、バスバー内の流路を流れる潤滑油によって、半導体素子からバスバーに伝達された熱が奪われる。また、後者の場合、バスバーの表面を流れる潤滑油によって、半導体素子からバスバーに伝達された熱が奪われる。したがって、いずれにおいても、冷却性能に優れている。しかしながら、前者の構成の場合、バスバーの内部を潤滑油が流れる構造であるので、バスバーの表面を潤滑油が流れる構造よりも、簡素な構成で潤滑油とバスバーとの接触面積を大きくすることが可能である。
なお、請求項5に記載の発明においては、請求項6に記載のように、バスバーの排出口に、排出された潤滑油を、ハウジング内における他の発熱部位に接触させるための配管が接続された構成としても良い。これによれば、例えばモータのコイルエンドなどに当てることで、モータの冷却性能を向上することができる。すなわち、バスバーに潤滑油を流すための潤滑油供給機構を利用して、モータの冷却性能を向上させることもできる。
請求項1〜7いずれかに記載の発明においては、例えば請求項8に記載のように、複数の半導体素子として、インバータ部の上アーム側半導体素子と、インバータ部の下アーム側半導体素子を有し、バスバーとして、直流電力入力用の電源バスバー及び接地バスバーと、交流電力出力用の出力バスバーを有し、上アーム側半導体素子は、電源バスバー及び出力バスバーと電気的に接続されるとともに、少なくとも一方の表面に固定され、下アーム側半導体素子は、接地バスバー及び出力バスバーと電気的に接続されるとともに、少なくとも一方の表面に固定された構成を採用することができる。
この場合、インバータ部を構成するスイッチング素子が構成された上アーム側半導体素子と下アーム側半導体素子の熱が、潤滑油によって直接乃至間接的に奪われるので、冷却性能に優れている。また、モータの軸受けやギヤ機構の潤滑のための電気絶縁性の潤滑油の一部を、半導体素子の冷却に用いるため、別途冷却器が不要であり、モータと一体化された状態で、その体格を小型化することができる。
請求項8に記載の発明においては、請求項9に記載のように、出力バスバーが、一対の基部と、該基部同士を電気的且つ機械的に連結する連結部を有し、上アーム側半導体素子が、電源バスバー及び出力バスバーにおける一方の基部との間に配置されつつ両方の表面に固定され、下アーム側半導体素子が、接地バスバー及び出力バスバーにおける他方の基部との間に配置されつつ両方の表面に固定された構成とすると良い。
これによれば、上アーム側半導体素子が、電源バスバー及び出力バスバーの基部の一方とそれぞれ機械的且つ電気的に接続され、下アーム側半導体素子が、接地バスバー及び出力バスバーの基部の他方とそれぞれ機械的且つ電気的に接続されている。すなわち、各半導体素子の熱が、対応する2つのバスバーに対して伝達されるようになっている。したがって、半導体素子が対応する2つバスバーのうち、一方のみと機械的且つ電気的に接続され、他方とは電気的にのみ接続された構成と比べて、冷却性能をより向上することができる。
なお、請求項8又は請求項9に記載の発明においては、請求項10に記載のように、電源バスバーと接地バスバーとが、電気絶縁性の部材を介して、互いに積層されて一体化された構成とすると良い。この場合、寄生インダクタンスが低減されるので、これによりサージの発生を抑制することができる。
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1は、電力変換装置の概略構成を示す回路図である。図2は、第1実施形態に係る電力変換装置とモータとの一体構造の概略構成を示す断面図である。図3は、図2における発熱部周辺を拡大した断面図である。図4は、図2における発熱部周辺を、モータの軸方向から見た平面図である。なお、発熱部における3相の構造(各相の発熱部の構造)は互いにほぼ同じであるので、図3においては、各相を区別することなく図示している。
先ず、電力変換装置全体の概略構成について説明する。本実施形態に示す電力変換装置は、例えばハイブリッド車に搭載される電力変換装置として適用されるものである。図1に示すように、電力変換装置100は、3相インバータであり、3相回転機であるモータ10の3つの相(U相、V相、W相)に対して接続されている。具体的には、電力変換装置100が、インバータ部として、3つの相のそれぞれに対応したスイッチング素子101,102、スイッチング素子103,104、スイッチング素子105,106からなる並列接続体を有している。これらスイッチング素子101〜106には、ダイオード111〜116がそれぞれ逆並列に接続されている。そして、スイッチング素子101,102を直列接続する接続点がモータ10のU相と接続され、スイッチング素子103,104を直列接続する接続点がモータ10のV相と接続されている。さらに、スイッチング素子105,106を直列接続する接続点がモータ10のW相と接続されている。なお、本実施形態では、スイッチング素子101〜106として、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)を採用している。また、本実施形態では、後述するように、スイッチング素子101〜106と対応するダイオード111〜116がそれぞれ異なる半導体チップに構成され、インバータ部として計6つの半導体チップを有している。
上記したスイッチング素子101,102、スイッチング素子103,104、スイッチング素子105,106の両端には、コンデンサ120を介して主電源130の電圧が印加されている。この主電源130は、コンデンサ120の両端に並列接続される一対の直列接続されたスイッチング素子131,132を備えている。これら各スイッチング素子131,132には、それぞれダイオード133,134が逆並列に接続されている。また、スイッチング素子132の両端には、コイル135(リアクトル)とコンデンサ136との直列接続体が並列接続されている。さらに、コンデンサ136の両端には、バッテリ137が並列接続されている。
一方、制御回路140は、モータ10の出力軸の回転角度を検出する位置センサ141や、U相及びV相に流れる電流を検出する電流センサ142,143、コンデンサ120の両端間の電圧を検出する電圧センサ121の検出結果を取り込む。そして、制御回路140は、W相に流れる電流を、キルヒホッフの法則に基づき、U相を流れる電流とV相を流れる電流とから算出する。そして、制御回路140は、上記モータ10の出力軸の回転角度や3つの相を流れるそれぞれの電流等に基づき、駆動回路144を介してスイッチング素子101〜106のスイッチング制御を行うようになっている。なお、上記構成の電力変換装置100の詳細については、例えば特開2007−82281号公報を参照されたい。
このような電力変換装置100が、図2に示すようにモータ10と一体化されている。次に、モータ10と電力変換装置100との一体化構造について説明するに当たり、先ずモータ10について説明する。モータ10としては基本的に公知の構成を採用することができるので、以下においては簡略化して説明する。
モータ10は、要部として、ハウジング20、シャフト30、ステータ40、ロータ50を有している。アルミ二ウムなどの金属材料からなるハウジング20は、筒状の側部21、該側部21の両開口端をそれぞれ閉塞する端部22、及び側部21と端部22によって構成された内部空間を区画する仕切り部23を有している。そして、仕切り部23と一方の端部22とによって区画された一領域内に、鉄心41に各相のコイル42が巻回されてなるステータ40と、ロータ50が組み込まれている。この一領域を構成する端部22と仕切り部23にはベアリング24、25が組み込まれ、これらベアリング24,25を軸受けとして、ハウジング20にシャフト30が回転自在に嵌め込まれている。
このシャフト30は上記一領域を貫通しており、一領域内においてロータ50が固定され、その一端にはギヤ60などが固定されている。そして、ロータ50の回転力が外部に取り出されるようになっている。また、ハウジング20内には、軸受け(ベアリング24,25)などの潤滑に用いられる電気絶縁性の潤滑油70が、ハウジング20内下部の貯留部26に貯留されている。この貯留部26は、少なくとも一部がハウジング20によって構成されている。
貯留部26に貯留された潤滑油70は、ポンプ71で汲み上げられ、供給管72を介して、シャフト30におけるギヤ固定端の他端及びベアリング24を覆うように、ハウジング20の端部22の外面側に設けられた蓄圧室27に対して、圧送されるようになっている。この蓄圧室27に送られた潤滑油70は、その一部がベアリング24に供給されるとともに、シャフト30内に設けられた流路31を通って、ベアリング25やギヤ60に供給されるようになっている。このような電気絶縁性の潤滑油70としては、車両の場合、一般にATF(Automatic Transmission Fluid)と呼ばれるトランスミッション潤滑用オイルを採用することができる。なお、図2においては、供給管72が、ハウジング20の外部にあるように図示しているが、供給管72としては、ハウジング20内に配置された構成、具体的には、ハウジング20に凹が形成されてなる供給管72を採用することもできる。
次に、上記した電力変換装置100のうち、モータ10との一体構造において、特徴的な部分を主として説明する。なお、図2に示す電力変換装置100のうち、符号150が、通電により発熱し、冷却を必要とする発熱部、符号151が、制御回路140及び駆動回路144を含む制御部、符号152が、バッテリ137を除く主電源130の各構成要素やコンデンサ120を含む周辺回路部を示している。本実施形態に係る電力変換装置100では、発熱部150に特徴がある。
発熱部150は、上記したインバータ部を構成する半導体素子としての半導体モジュール160と、該モジュール160の電極と電気的に接続されたバスバー170とを有している。
本実施形態では、上記したように、インバータ部を構成する上アーム側のスイッチング素子101,103,105と対応するダイオード111,113,115が、それぞれ1つの半導体チップに構成されており、上アーム側として3つの半導体チップを有している。また、下アーム側のスイッチング素子102,104,106と対応するダイオード112,114,116が、それぞれ1つの半導体チップに構成されており、下アーム側として3つの半導体チップを有している。そして、半導体モジュール160として、上アーム側の素子が構成された半導体チップを各1個含む3つの上アーム側半導体モジュール161と、下アーム側の素子が構成された半導体チップを各1個含む3つの下アーム側半導体モジュール162を有している。すなわち、計6つの半導体モジュール160を有している(図4参照)。
上アーム側半導体モジュール161では、半導体チップの表面におけるエミッタ領域が放熱を兼ねる電極導体片と直接接合され、半導体チップの裏面(コレクタ領域)が放熱を兼ねる電極導体片と直接接合されている。すなわち、半導体チップが、その厚さ方向上下から2つの電極導体片で挟まれた構造となっている。また、半導体チップの表面におけるゲート領域も電極導体と接合されており、この電極導体は、半導体チップの厚さ方向に対して略垂直な方向に延設されて(モジュールの側面側から引き出されて)おり、駆動回路144と接続され、駆動信号を各スイッチング素子101〜106のゲートに印加するための信号線L3と電気的に接続されている。そして、各電極導体片及び電極導体の一部が外部に露出されるように、半導体チップが樹脂によって被覆されている。なお、上記した電極導体片が、特許請求の範囲に記載の半導体素子の電極に相当する。
そして、上記した上アーム側半導体モジュール161として、モータ10の3つの相(U相、V相、W相)にそれぞれ対応する、3つの上アーム側半導体モジュール161U、161V、161Wを有している。なお、各符号のU,V,Wが、モータ10の相と対応している。
下アーム側半導体モジュール162は、半導体チップとして、下アーム側の半導体チップを含む点以外は、上アーム側半導体モジュール161と同様の構成となっている。すなわち、下アーム側半導体モジュール162として、モータ10の3つの相(U相、V相、W相)にそれぞれ対応する、3つの下アーム側半導体モジュール162U、162V、162Wを有している。なお、これら半導体モジュール160(161,162)の構成について公知であるので、さらなる詳細説明は割愛する。
バスバー170は、金属材料からなり、半導体素子の電極と接続され、半導体素子に入力される直流電力を半導体素子に入力するための入力用端子、または、半導体素子から交流電力を出力するための出力用端子としての機能を果たすものである。また、半導体素子にて生じた熱を放熱する機能も果たす。
本実施形態では、バスバー170として、半導体モジュール160に直流電力を入力するための入力バスバーとしての電源バスバー171及び接地バスバー172を有している。また、半導体モジュール160から交流電力を出力するための出力バスバー173を有している。そして、各バスバー170(171〜173)における半導体モジュール160の表面に沿う大きさが、半導体モジュール160よりも大きい大きさとなっている。
電源バスバー171は、図4に示すように、例えば銅などの導電性及び熱伝導性に優れた金属材料を用いて、所定の厚さを有しつつその長手方向がロータ30の外周に沿って延びる平板状に形成されており、上記した潤滑油70を流通可能なように、その内部に潤滑油70の流路171aを有している。この流路171aは、電源バスバー171に設けられた、潤滑油70の供給口171b及び潤滑油70を流路171a外へ排出する排出口171cと連通されている。また、電源バスバー171は、モータ10のロータ50に対して離反する方向に延設された端子部171dを有しており、この端子部171dにて主電源50の電源ラインL1と接続されている。
本実施形態では、電源バスバー171が、モータ10の3つの相(U相、V相、W相)で共通となっており、図4に示すように、同一面上に、3つの上アーム側半導体モジュール161(161U、161V、161W)が、互いに離れて接合されている。詳しくは、上アーム側半導体モジュール161において、半導体チップの表面におけるエミッタ領域と接合された電極導体片が、電源バスバー171とはんだやロウ着けによって接合されている。このように、電源バスバー171を3つの相(U相、V相、W相)で共通とすると、個別構造に比べて1つの半導体モジュール161当たりの伝熱面積が増えるので、各半導体モジュール161にて生じた熱が、電源バスバー171に対してより伝わりやすくなる。
また、後述する潤滑油供給機構180における供給管191との接続箇所、すなわち、供給口171bの周辺部位が、セラミックなどの電気絶縁性の材料を用いて形成されている。これにより、供給管191と電源バスバー171とが電気的に分離されている。
接地バスバー172も、電源バスバー171とほぼ同じ構成となっている。すなわち、例えば銅などの導電性及び熱伝導性に優れた金属材料を用いて、所定の厚さを有しつつその長手方向がロータ30の外周に沿って延びる平板状に形成されており、後述する潤滑油70を流通可能なように、その内部に潤滑油70の流路172aを有している。この流路172aは、潤滑油70の供給口172b及び潤滑油70を流路172a外へ排出する排出口172cと連通されている。また、接地バスバー172は、モータ10のロータ50に対して離反する方向に延設された端子部172dを有しており、この端子部172dにて主電源50のGNDラインL2と接続されている。
本実施形態では、接地バスバー172も、モータ10の3つの相(U相、V相、W相)で共通となっており、図示しないが、同一面上に、3つの下アーム側半導体モジュール162(162U、162V、162W)が、互いに離れて接合されている。詳しくは、下アーム側半導体モジュール162において、半導体チップの裏面(コレクタ領域)と接合された電極導体片が、接地バスバー172とはんだやロウ着けによって接合されている。このように、接地バスバー172を3つの相(U相、V相、W相)で共通とすると、個別構造に比べて1つの半導体モジュール162当たりの伝熱面積が増えるので、各半導体モジュール162にて生じた熱が、接地バスバー172に対してより伝わりやすくなる。
また、後述する潤滑油供給機構180における供給管191との接続箇所、すなわち、供給口172bの周辺部位が、セラミックなどの電気絶縁性の材料を用いて形成されている。これにより、供給管191と接地バスバー172とが電気的に分離されている。
このように構成される入力側の電源バスバー171と接地バスバー172は、図3及び図4に示すように、接地バスバー172の端子部172dを除く部位における半導体モジュール搭載面の裏面と、と電源バスバー171の端子部171dを除く部位における半導体モジュール搭載面の裏面とが相対しており、セラミックプレートや接着剤などの電気絶縁性の絶縁部材177を介して一体化されている。このように、電源ラインL1に接続された電源バスバー171とGNDラインL2に接続された接地バスバー172とが、絶縁部材177を介して積層された構成とすると、このコンデンサによって寄生インダクタンスが低減されるので、サージの発生を抑制することができる。
出力バスバー173も、例えば銅などの導電性及び熱伝導性に優れた金属材料を用いて平板状に形成された部位を有しており、該部位の内部に、後述する潤滑油70を流通可能なように潤滑油70の流路173aが設けられている。この流路173aは、出力バスバー173に設けられた、潤滑油70の供給口173b及び潤滑油70を流路173a外へ排出する排出口173cと連通されている。また、図3に示すように、出力バスバー173は、ロータ30に対して離反する方向に延設された端子部173dを有しており、この端子部173dにて、対応する相のコイル42と接続されている。なお、出力バスバー173においても、後述する潤滑油供給機構180における供給管191との接続箇所、すなわち、供給口173bの周辺部位が、セラミックなどの電気絶縁性の材料を用いて形成されている。これにより、供給管191と出力バスバー173とが電気的に分離されている。
本実施形態では、図3に示すように、出力バスバー173として、その一部が入力側のバスバー171,172と相対し、相対するバスバー171,172との間で、半導体モジュール160を挟むように、平面略矩形の平板状とされた一対の基部174,175と、基部174,175を電気的且つ機械的に連結する連結部176を有している。そして、図4に示すように、電源バスバー171と相対する基部174として、モータ10の3つの相(U相、V相、W相)に夫々対応する基部174U、174V,174Wを有しており、接地バスバー172に相対する基部175として、各相に対応する基部175U、175V,175Wを有している。これら6つの基部174,175には、上記した流路173a、供給口173b、排出口173cが設けられている。また、ステータ40に近い側の基部174には、端子部173dが設けられており、この端子部173dに対応する相のコイル42U,42V,42Wが接続されている。
また、図4に示すように、各基部174,175(図4では、基部174U、174V,174Wを図示)には、対向する入力側のバスバー171,172と相対する部位に、半導体モジュール160が接合されている。詳しくは、上アーム側半導体モジュール161(161U,161V,161W)において、半導体チップの裏面(コレクタ領域)と接合された電極導体片が、対応する相の基部174(174U、174V,174W)と、はんだやロウ着けによって接合されている。同様に、図示しないが、下アーム側半導体モジュール162(162U,162V,162W)において、半導体チップの表面におけるエミッタ領域と接合された電極導体片が、対応する相の基部175(175U、175V,175W)と、はんだやロウ着けによって接合されている。
そして、上アーム側半導体モジュール161と接合された基部174U、174V,174Wと、下アーム側半導体モジュール162と接合された基部175U、175V,175Wとで同相同士が、図4に示すように、連結部176U、176V,176Wによってそれぞれ連結されている。
また、電力変換装置100は、上記した潤滑油70の一部を、半導体モジュール160(161,162)が固定されたバスバー170(171〜173)の流路171a〜173aに供給する潤滑油供給機構180を有している。本実施形態においては、上記したポンプ71及び供給管72を潤滑油供給機構180の一部として利用しており、供給管72におけるポンプ71と蓄圧室27との間に分配器181が設けられている。また、分配器181には新たな供給管182が接続され、この供給管182の端部が分岐されて、各バスバー171〜173の供給口171b〜173bに接続されている。これにより、貯留部26に貯留された潤滑油70は、ポンプ71で汲み上げられ、供給管72を介して分配器181まで達し、分配器181にて、蓄圧室27側への流れと、各バスバー171〜173の流路171a〜173aへの流れに分岐されるようになっている。すなわち、潤滑油70の一部が、半導体モジュール160(161,162)が固定されたバスバー170(171〜173)の流路171a〜173aを流れるようになっている。そして、バスバー170の排出口171c〜173cから排出された潤滑油70は、モータ10の下方に落下し、貯留部26内に貯留される。このように、潤滑油70は、循環使用されるようになっている。
次に、このように構成された本実施形態に係る電力変換装置100の効果について説明する。
半導体モジュール160(161,162)に構成された各スイッチング素子101〜106は、駆動回路144からの駆動信号に基づいてゲートが所定タイミングでオン・オフされ、これにより、モータ10を駆動させるための三相交流を作り出す働きをする。このとき、各スイッチング素子101〜106の電力損失により、熱が生じる。一般に半導体で作られたスイッチング素子は、耐熱温度が150℃程度であるので、冷却をする必要がある。
これに対し、本実施形態においては、半導体モジュール160が、銅などの熱伝導性に優れた材料からなるバスバー170(171〜173)と直接接合されている。また、半導体モジュール160は、その表面及び裏面に、バスバー170がそれぞれ接合されている。さらには、バスバー170における半導体モジュール配置面の大きさが、半導体モジュール160におけるバスバー170との固定面よりも大きくされ、バスバー170における配置面の一部に半導体素モジュール160が固定されている。これらにより、上記したスイッチング素子101〜106の熱を、バスバー170に効率よく伝達させることができる。
また、電力変換装置100を構成する半導体モジュール160とバスバー170が、ともにモータ10のハウジング20内に配置されており、潤滑油供給機構180により、バスバー170(171〜173)の内部に設けられた流路171a〜173aに、潤滑油70が流れるようになっている。したがって、スイッチング素子101〜106からバスバー170に効率よく伝達された熱が、流路171a〜173a内を流れる潤滑油70に対して伝達される。すなわち、バスバー170の熱が、潤滑油70によって奪われる。流路171a〜173a内を流れる潤滑油70は、バスバー170における排出口171c〜173cからモータ10のハウジング20内に排出され、ハウジング下方の貯留部26に貯留されることとなる。この貯留部26は、モータ10のハウジング20によって構成されているため、潤滑油70に伝達された熱は、金属材料からなるハウジング20を介して大気に放熱されることとなる。なお、上記冷却に用いられる潤滑油70は、全体の一部であり、又、ハウジング20を介した大気への放熱などによって、潤滑油70の冷却能を維持させることができる。
このように、本実施形態では、スイッチング素子101〜106で生じた熱が熱伝導性に優れた材料からなるバスバー170に伝達され、バスバー170に伝達された熱が、バスバー170に直接接する潤滑油70に伝達される。すなわち、スイッチング素子101〜106(半導体モジュール160)で生じた熱が、絶縁材などの熱抵抗を介することなく、効率よく潤滑油70に伝達されるようになっている。したがって、冷却性能に優れた電力変換装置100となっている。また、半導体モジュール160の冷却に、モータ10のハウジング20内に配置された潤滑油70を利用するので、冷却器(ウォータージャケット)を別途設けなくとも良く、これにより、小型で搭載性に優れた電力変換装置100となっている。
なお、本実施形態では、潤滑油70がバスバー170と接する例を示した。しかしながら、発熱源はスイッチング素子101〜106(パワー素子)であるので、半導体モジュール160に潤滑油70が接するようにしても良い。この場合、スイッチング素子101〜106で生じた熱が、半導体モジュール160に直接接する潤滑油70に伝達される。すなわち、スイッチング素子101〜106(半導体モジュール160)で生じた熱が、絶縁材などの熱抵抗を介することなく、効率よく潤滑油70に伝達されるので、冷却性能に優れた電力変換装置100とすることができる。しかしながら、熱伝導性に優れる材料からなり、半導体モジュール160よりも大きいバスバー170は、所謂ヒートシンクとしての機能を果たすので、このようなバスバー170に潤滑油70が直接接触されるようにすると、半導体モジュール160のみに潤滑油70が接触される構成よりも、冷却性能を向上することができる。なお、半導体モジュール160及びバスバー170のいずれかのみでなく、両方に潤滑油70が接触されるようにしても良い。
また、本実施形態では、バスバー170に対して、流れをもった潤滑油70を接触させる例を示した。しかしながら、貯留部26内に貯留された潤滑油70に対して、半導体モジュール160及びバスバー170の少なくとも一方が浸漬される構成としても良い。この場合も、貯留部26に貯留された潤滑油70によって、スイッチング素子101〜106(半導体モジュール160)で生じた熱が、直接乃至間接的に奪われるので、冷却性能に優れた電力変換装置100とすることができる。しかしながら、上記したように、流れをもった潤滑油70を接触させたほうが、潤滑油70に動きがない構成よりも、冷却性能を向上することができる。
また、本実施形態では、ハウジング20内における発熱部150の支持構造(所定位置への保持構造)については特に言及しなかった。しかしながら、上記したように、出力バスバー173にはステータ40のコイル42が接続されるので、この接続構造により、発熱部150をステータ40に支持された構成とすることができる。なお、出力バスバー173とコイル42との接続箇所を複数とすると、支持構造が安定化される。また、それ以外にも、支持部材を介して例えばハウジング20に支持された構成としても良い。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態を、図5に基づいて説明する。図5は、第2実施形態に係る電力変換装置のうち、発熱部周辺を拡大した斜視図である。図5においては、発熱部150のうちのW相に対応する部分を拡大して図示している。
第2実施形態に係る電力変換装置は、第1実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、第1実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
第1実施形態においては、半導体モジュール160(161,162)が接合されたバスバー170(171〜173)の内部に、潤滑油70の流路171a〜173aが設けられる例を示した。これに対し、本実施形態では、バスバー170の表面を潤滑油70が流れるように構成された点を特徴とする。
図5に示す例では、入力側の電源バスバー171及び接地バスバー172はともに平板状とされ、絶縁部材177を介して一体化されている。また、出力バスバー173を構成する一対の基部174W,175Wも平板状とされ、図示されない連結部176Wによって連結されている。そして、電源バスバー171と基部174Wとに上アーム側半導体モジュール161Wが接合され、接地バスバー172と基部175Wとに図示しない下アーム側半導体モジュール162Wが接合されている。さらに、基部174W,175Wにおける半導体モジュール161W,162Wとの接合面の裏面には、フィン174F,175Fが一体的に設けられている。
潤滑油供給機構180は、図5に示すように、供給管182の端部が複数に分岐されており、そして、噴出させた潤滑油70が、各バスバー170(171〜173)と半導体モジュール160(161W,162W)に接するように、発熱部150の上方に離間して配置されている。なお、上記においては、発熱部150におけるW相に対応する部分のみを説明したが、U相、V相に対応する部分も同様の構成となっている。
このような構成では、供給管182から噴出された潤滑油70が、各バスバー170(171〜173)と半導体モジュール160(161W,162W)の表面に濡らしつつ下方に移動し、落下して貯留部26内に回収される。したがって、潤滑油70が、半導体モジュール160で生じた熱を直接奪うとともに、各バスバー170に伝達された熱を奪うので、冷却性能に優れた電力変換装置100となっている。特に本実施形態では、出力バスバー173(基部174W,175W)にフィン174F,175Fを設けている。これにより、潤滑油70との接触面積が増えているので、より冷却性能に優れた構成となっている。また、本実施形態でも、半導体モジュール160の冷却に潤滑油70を利用するので、小型で搭載性に優れた電力変換装置100となっている。
なお、上記した構成では、半導体モジュール160が接合されたバスバー170の内部に、流路171a〜173aを設けなくともよいので、発熱部150を簡素化することができる。しかしながら、バスバー170の表面における広い範囲に潤滑油70が接するようにするには、図5に示すように、供給管182の端部を多数に分岐しなければならず、潤滑油供給機構180側の構成が複雑化することとなる。一般的に考えると、潤滑油供給機構180側の構成が複雑化するほうが、装置構成として複雑となるので、流路171a〜173aを潤滑油70が流れる構成のほうが、構成を簡素化しつつ潤滑油70とバスバーとの接触面積を大きくすることが可能である。
また、本実施形態では、潤滑油70が、バスバー170の表面と半導体モジュール160の表面を流れる例を示した。しかしながら、いずれか一方の表面のみを潤滑油70が流れる構成としても良い。
また、本実施形態では、出力バスバー173(基部174W,175W)にフィン174F,175Fを設ける例を示したが、フィン174F,175Fのない構成としても良い。また、電源バスバー171や接地バスバー172にフィンを設けた構成としても良い。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態を、図6〜8に基づいて説明する。図6は、第3実施形態に係る電力変換装置のうち、発熱部周辺を拡大した平面図である。図7は、図6におけるVII−VII線に沿う断面図である。図8は、図6に示すVIII−VIII線に沿う断面図である。なお、図6〜8においては、発熱部150のうちのU相に対応する部分を拡大して図示している。
第3実施形態に係る電力変換装置は、上記した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、上記各実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
上記した各実施形態では、出力バスバー173が一対の基部174,175と連結部176を有し、半導体モジュール160(161,162)が、入力側の電源バスバー171及び接地バスバー172の一方と、基部174,175の一方との2つに接合される例を示した。これに対し、本実施形態では、半導体モジュール160(161,162)の片面のみが、バスバー170と接合される点を特徴とする。
図6〜8に示す例では、入力側の電源バスバー171及び接地バスバー172のうち、電源バスバー171が平板状とされており、接地バスバー172は、絶縁部材177を介して電源バスバー171と一体化された平板状部位と、該部位から延設された平面略矩形状の舌部172Tを有している。この舌部172T内には、潤滑油70の流路172aが設けられ、流路172aには供給口172b及び排出口172cが連通されている。また、舌部172Tの上面には、下アーム側半導体モジュール162Uが、裏面(コレクタ領域と接続された電極導体片)を接合面として直接接合されている。
また、その上面が舌部172Tの上面と略面一となるように、電源バスバー171と接地バスバー172に隣接して、舌部172Tとほぼ同じ厚さを有する平面略矩形状の出力バスバー173Uが配置されている。この出力バスバー173Uには、その内部に潤滑油70の流路173aが設けられ、流路173aには供給口173b及び排出口173cが連通されている。また、出力バスバー173Uの上面には、上アーム側半導体モジュール161Uが、裏面(コレクタ領域と接続された電極導体片)を接合面として直接接合されている。この出力バスバー173Uはコイル42Uと接続され、これによりステータ40に支持されている。また、互いに一体化された電源バスバー171、接地バスバー172、及び下アーム側半導体モジュール162Uは、図示されない支持部材を介して、ハウジング20に支持されている。
また、上アーム側半導体モジュール161Uの表面(エミッタ領域と接続された電極導体片)は、ワイヤ190により、電源バスバー171と電気的に接続されている。また、下アーム側半導体モジュール162Uの表面(エミッタ領域と接続された電極導体片)は、ワイヤ190により、出力バスバー173Uと電気的に接続されている。なお、上記においては、発熱部150におけるU相に対応する部分のみを説明したが、V相、W相に対応する部分も同様の構成となっている。
このような構成では、スイッチング素子101〜106の熱が、半導体モジュール160の一面側(片面)からバスバー170(接地バスバー172の舌部172T又は出力バスバー173)に伝達される。そして、舌部172T及び出力バスバー173内の流路172a,173aを流れる潤滑油70により、舌部172T及び出力バスバー173に伝達された熱が奪われる。したがって、冷却性能に優れた電力変換装置100となっている。しかしながら、本実施形態では、半導体モジュール160の片面のみからバスバー170に熱が伝達される(放熱される)ため、上記各実施形態に示したように、半導体モジュール160の両面からバスバー170に熱が伝達される(放熱される)構造のほうが、冷却性能により優れたものとなる。
また、本実施形態でも、半導体モジュール160の冷却に潤滑油70を利用するので、小型で搭載性に優れた電力変換装置100となっている。特に本実施形態では、出力バスバー173として1つの相当たり1つの基部のみを有するので、上記各実施形態に示したように、出力バスバー173として1つの相当たり一対の基部174,175と連結部176を有する構成よりも、さらに小型化、搭載性向上を図ることができる。
なお、半導体モジュール160の片面のみからバスバー170に熱が伝達される構成としては上記例に限定されるものではない。例えば、第1実施形態に示した構成において、互いに一体化された電源バスバー171、接地バスバー172、及び半導体モジュール160が、図示されない支持部材を介して、ハウジング20に支持され、出力バスバー173における基部174,175が、対応する半導体モジュール160とワイヤを介して電気的に接続された構成としても良い。この場合、半導体モジュール160は、電源バスバー171及び接地バスバー172の流路171a,172aを流れる潤滑油70により、冷却されることとなる。ただし、この構成の場合、出力バスバー173として1つの相当たり一対の基部174,175と連結部176を必要とするので、本実施形態に示した構成のほうが好ましい。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態を、図9〜11に基づいて説明する。図9は、第4実施形態に係る電力変換装置のうち、発熱部周辺を拡大した平面図であり、上記した図4に対応している。図10は、発熱部におけるU相に対応する部分付近を、図9に示すX側から見た平面図である。図11は、発熱部におけるV相に対応する部分付近を、図9に示すXI側から見た平面図である。
第4実施形態に係る電力変換装置は、上記した各実施形態によるものと共通するところが多いので、以下、共通部分については詳しい説明は省略し、異なる部分を重点的に説明する。なお、上記各実施形態に示した要素と同一の要素には、同一の符号を付与するものとする。
例えば第1実施形態では、バスバー170の流路171a〜173aを流れた潤滑油70が、排出口171c〜173cからバスバー170外へ排出され、モータ10の下方に落下して、貯留部26に貯留(回収)される例を示した。これに対し、本実施形態では、発熱部150を冷やした潤滑油70が、貯留部26へ貯留される前に、発熱部150を除く他の発熱部位に接触されて、該発熱部位を冷却するようになっている点を特徴とする。以下に示す例では、基本構成が、第1実施形態と同じとなっている。
図9〜11に示す例では、バスバー170のうち、電源バスバー171と出力バスバー173(基部174U,174V,174W,175U,175V,175W)の排出口171c,173cに配管178がそれぞれ接続されている。そして、図9及び図10に示すように、一端が、電源バスバー171及び出力バスバー173のうちのU相とW相(基部174U,174W,175U,175W)の各排出口171c,173cに接続された配管178は、その他端がステータ40の端面(コイルエンド43)と相対する位置とされている。これにより、電源バスバー171及び出力バスバー173のうちのU相とW相を冷却した潤滑油70は、配管178を流れてステータ40に接触されるようになっている。すなわち、ステータ40(コイルエンド43)が、流れをもった潤滑油70によって冷却されるようになっている。
また、図9及び図11に示すように、一端が、出力バスバー173のV相(基部174V,175V)の各排出口173cに接続された配管178は、その他端がロータ50の端面と相対する位置とされている。これにより、出力バスバー173のうちのV相を冷却した潤滑油70は、配管178を流れてロータ50に接触されるようになっている。すなわち、ロータ50が、流れをもった潤滑油70によって冷却されるようになっている。
このように本実施形態によれば、発熱部150(バスバー170)を冷却した潤滑油70を、貯留部26に貯留させるのではなく、モータ10内における発熱部150以外の発熱部位(コイルエンド43など)に当てて、該発熱部位を冷却するようにしている。したがって、バスバー170に潤滑油70を流すための潤滑油供給機構180を利用することで、別途ポンプなどを必要とせずに、モータ10の冷却性能を向上させることができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態になんら制限されることなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲において、種々変形して実施することが可能である。
本実施形態に示した電力変換装置100の構成は、一例に過ぎない。直流電力を交流電力に変換し、モータ10に供給するものであれば、上記した各実施形態の構成が適用可能である。
本実施形態では、6つのスイッチング素子101〜106により、電力変換装置100のインバータ部が構成される例を示した。しかしながら、インバータ部を構成するスイッチング素子101〜106の個数は、上記例に限定されるものではない。例えば図12に示す例では、大電流制御のために各相の上下アームにおいてスイッチング素子が並列接続され、そのスイッチング素子の個数と同数の半導体モジュール160(図12では、上アーム側半導体モジュール161U,161V,162Wが各2個)がバスバー170(図12では、電源バスバー171)と接合されている。図12は、その他変形例を示す平面図であり、シャフト30の一端側から見た状態を示している。なお、便宜上、モータ10のハウジング20と出力バスバー173、供給管182などを省略して図示している。
なお、図12に示す例では、バスバー170(図12では電源バスバー171)上に、インバータ部を構成するスイッチング素子以外の発熱するスイッチング素子(例えば図1に示すスイッチング素子131,132)の半導体モジュール163も接合されている。このように、バスバー170上に、インバータ部を構成するスイッチング素子(半導体モジュール)以外の通電により発熱するスイッチング素子(半導体モジュール)が直接接合された構成としても良い。
本実施形態では、出力バスバー173(端子部173d)にコイル42(巻き線)が直接接続される例を示した。しかしながら、出力バスバー173とコイル42との間に、両者を電気的且つ機械的に接続する接続部材を介在させても良い。例えば図13に示す例では、発熱部150におけるU相に対応する部分が示されており、ステータ40のコイル42U端部(図示略)に平板状の金属端子(バスバー)44Uが接続されている。そして、この金属端子44Uと出力バスバー173におけるステータ40側の基部175Uとが、金属からなる平板状の接続部材45Uによって、電気的且つ機械的に接続されている。なお、上記においては、発熱部150におけるU相に対応する部分のみを説明したが、V相、W相に対応する部分も同様の構成となっている。このような構成とすると、接続部材45Uによって、発熱部150とモータ20とを切り離すことができるので、組み付けやメンテナンスが容易となる。なお、各相の金属端子(バスバー)44U,44V,44Wを積層構造とすると、寄生インダクタンスを低減することもできる。図13は、その他変形例を示す断面図であり、図3に対応している。
本実施形態では、発熱部150から吸熱した潤滑油70の冷却を、モータ10のハウジング20からの放熱にて行う例を示した。しかしながら、モータ10のハウジング20内、若しくは、供給管72,182の途中に、オイルクーラを設けることで、潤滑油70を冷却するようにしても良い。また、モータ10のハウジング20内に、ウオータジャケットを設けることで、潤滑油70を冷却するようにしても良い。しかしながら、オイルクーラやウオータジャケットを設けると、その分、モータ10と一体化された状態での体格が大きくなるので、体格の点では、本実施形態に示した構成のほうが好ましい。
本実施形態では、モータ10のポンプ71を利用することで、発熱部150に潤滑油70を流す例を示した。しかしながら、モータ10のポンプ71とは別のポンプを用いて、潤滑油70の一部を発熱部150に流すようにしても良い。また、ギヤ60で掻き揚げられた潤滑油60をモータ10の上部に設けたオイルキャッチタンクに貯留し、このタンクから重力で発熱部150に流すようにするなど、ポンプを使わない構成としても良い。
本実施形態では、モータ10の軸受け(ベアリング24,25)やギヤ60を潤滑する潤滑油70の一部を、発熱部150の冷却に用いる例を示した。しかしながら、発熱部150を冷却には、モータ10のハウジング20内に配置された(ハウジング20内で用いられる)上記用途以外の潤滑油の一部を、適用することもできる。例えば、ギヤ60の潤滑に用いられる潤滑油の一部がモータ10の冷却用にハウジング20内に供給される構成(例えば軸受けは別途グリスなどで潤滑)においては、この潤滑油の一部を発熱部150の冷却に用いることもできる。
電力変換装置の概略構成を示す回路図である。 第1実施形態に係る電力変換装置とモータとの一体構造の概略構成を示す断面図である。 図2における発熱部周辺を拡大した断面図である。 図2における発熱部周辺を、モータの軸方向から見た平面図である。 第2実施形態に係る電力変換装置のうち、発熱部周辺を拡大した斜視図である。 第3実施形態に係る電力変換装置のうち、発熱部周辺を拡大した平面図である。 図6におけるVII−VII線に沿う断面図である。 図6に示すVIII−VIII線に沿う断面図である。 第4実施形態に係る電力変換装置のうち、発熱部周辺を拡大した平面図である。 発熱部におけるU相に対応する部分付近を、図9に示すX側から見た平面図である。 発熱部におけるV相に対応する部分付近を、図9に示すXI側から見た平面図である。 その他変形例を示す平面図である。 その他変形例を示す断面図である。
符号の説明
10・・・モータ
20・・・ハウジング
42,42U,42V,42W・・・コイル
70・・・潤滑油
71・・・ポンプ
100・・・電力変換装置
101〜106・・・スイッチング素子
150・・・発熱部
160・・・半導体モジュール(半導体素子)
161,161U,161V,161W・・・上アーム側半導体モジュール(上アーム側半導体素子)
162,162U,162V,162W・・・下アーム側半導体モジュール(下アーム側半導体素子)
170・・・バスバー
171・・・電源バスバー
172・・・接地バスバー
173・・・出力バスバー
171a,172a,173a・・・流路
180・・・潤滑油供給機構
181・・・分配器
182・・・供給管

Claims (10)

  1. 直流電力を交流電力に変換して、モータに駆動電力を供給する電力変換装置であって、
    前記モータのハウジング内に、通電により発熱する複数の半導体素子と、金属材料からなり、前記半導体素子の電極と電気的に接続された複数のバスバーと、が配置され、
    前記半導体素子は、少なくとも1つの前記バスバーの表面に固定されつつ、この固定によって前記電極が前記バスバーと電気的に接続されており、
    前記ハウジング内において、前記半導体素子及び該半導体素子が固定されたバスバーの少なくとも一方が、前記モータのハウジング内に配置された電気絶縁性の潤滑油の一部と接触されることを特徴とする電力変換装置。
  2. 前記半導体素子が固定されたバスバーは、前記半導体素子が配置される面の大きさが、前記半導体素子における固定面よりも大きく、その配置面の一部に前記半導体素子が固定されており、
    前記バスバーが、前記潤滑油の一部と接触されることを特徴とする請求項1に記載の電力変換装置。
  3. 前記潤滑油の一部を、前記半導体素子及び該半導体素子が固定されたバスバーの少なくとも一方に対して供給する潤滑油供給機構を備え、
    前記潤滑油は、流れをもって前記半導体素子及び前記バスバーの少なくとも一方と接触されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  4. 前記ハウジング内には、前記ハウジングの一部を用いて前記潤滑油の貯留部が設けられ、
    前記半導体素子及び該半導体素子が固定されたバスバーの少なくとも一方が、前記貯留部における潤滑油に浸漬されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置。
  5. 前記ハウジング内には、前記ハウジングの一部を用いて前記潤滑油の貯留部が設けられ、
    前記半導体素子が固定されたバスバーは、その内部に設けられた前記潤滑油の流路と、前記流路に連通され、前記流路に対して前記潤滑油を供給する供給口と、前記流路に連通され、前記潤滑油を前記流路外へ排出する排出口を有し、
    前記潤滑油供給機構は、一端が前記貯留部と連通された供給管と、前記貯留部内に貯留された潤滑油を前記供給管へ圧送するポンプとを有し、前記供給管の一端が、前記供給口と接続されていることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  6. 前記排出口には、排出された前記潤滑油を、前記ハウジング内における他の発熱部位に接触させるための配管が接続されていることを特徴とする請求項5に記載の電力変換装置。
  7. 前記ハウジング内には、前記ハウジングの一部を用いて前記潤滑油の貯留部が設けられ、
    前記潤滑油供給機構は、一端が前記貯留部と連通された供給管と、前記貯留部内に貯留された潤滑油を前記供給管へ圧送するポンプとを有し、前記供給管の一端側から、前記バスバーの表面に前記潤滑油が供給されることを特徴とする請求項3に記載の電力変換装置。
  8. 複数の前記半導体素子として、インバータ部の上アーム側半導体素子と、インバータ部の下アーム側半導体素子を有し、
    前記バスバーとして、直流電力入力用の電源バスバー及び接地バスバーと、交流電力出力用の出力バスバーを有し、
    前記上アーム側半導体素子は、前記電源バスバー及び前記出力バスバーと電気的に接続されるとともに、少なくとも一方の表面に固定され、
    前記下アーム側半導体素子は、前記接地バスバー及び前記出力バスバーと電気的に接続されるとともに、少なくとも一方の表面に固定されていることを特徴とする請求項1〜7いずれか1項に記載の電力変換装置。
  9. 前記出力バスバーは、一対の基部と、該基部同士を電気的且つ機械的に連結する連結部を有し、
    前記上アーム側半導体素子は、前記電源バスバー及び前記出力バスバーにおける一方の基部との間に配置され、両方の表面に固定されており、
    前記下アーム側半導体素子は、前記接地バスバー及び前記出力バスバーにおける他方の基部との間に配置され、両方の表面に固定されていることを特徴とする請求項8に記載の電力変換装置。
  10. 前記電源バスバーと前記接地バスバーとが、電気絶縁性の部材を介して、互いに積層されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の電力変換装置。
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