JP2009267314A - 受光装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】広視野角と高速応答とを両立すると共に光検出効率が高い受光装置を提供する。
【解決手段】受光装置18Aは、集光レンズ24、全反射型のテーパ集光器36、及び光検出器26を備えている。テーパ集光器36は、光出射端面36Oの面積が光入射端面36Iの面積より小さくなるように形成されたテーパ状の柱状体である。テーパ集光器36は、その光入射端面36Iが、集光レンズ24の結像位置に位置するように配置されている。テーパ集光器36の光出射側には、光出射端面36Oの面積に応じて受光面26Aの面積が小さい光検出器26が、テーパ集光器36の光出射端面36Oに近接して配置されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、受光装置に係り、特に、レーザレーダ装置等の広い範囲の視野を監視する光計測装置の光検出部に用いられる広視野角の受光装置に関する。
従来、広い範囲の視野を監視する光計測装置として、レーザレーダ装置が知られている。レーザレーダ装置は、レーザ光の直進性を利用して対象までの距離などを計測する光計測装置である。レーザレーダ装置は、レーザ光を出力する光出力部と、レーザ光を検出する光検出部とで構成されている。光出力部では、レーザ光源からパルス変調されて出力されたレーザ光を、光偏向器で偏向して対象物に照射する。光検出部では、対象物から反射されたレーザ光(反射パルス光)を受光装置で受光し、光電変換により得られた電気信号を解析器に出力する。解析器では、反射パルス光の遅延時間から、対象物までの距離を算出する。
上記のレーザレーダ装置は、車両前方の障害物との距離を測定する測距装置(自動車用レーザレーダ装置)としても使用されている。自動車用レーザレーダ装置の光検出部には、広い視野角を備え且つ応答速度が速い受光装置が必要とされる。レーザレーダ装置に使用される受光装置は、通常、集光レンズと光検出器とで構成されている。光検出器は、集光レンズの焦点位置に配置されて、反射パルス光を受光する。自動車用レーザレーダ装置では、広い視野角で多くの光量を受光するために、大口径で短焦点の集光レンズが使用されている。また、光検出器としても、高速応答のpinフォトダイオードやアバランシェフォトダイオードが用いられている。
特開2003−60213号公報
しかしながら、従来の受光装置では、広視野角と高速応答の2つの特性はトレードオフの関係にある。受光装置の視野角を大きくすると、監視範囲が拡大するという性能向上が望める。その一方で、周波数応答が劣化する、反射パルス光以外の外光(いわゆる迷光)の受光量が増加し信号対雑音比(S/N)が悪化する、等の弊害が生じる。
ここで、広視野角と高速応答とがトレードオフの関係にある理由を具体的に説明する。従来の受光装置では、光検出器は集光レンズの焦点位置に配置されるので、視野全角をθ、集光レンズの焦点距離をfとすると、結像面の直径がfθより大きい光検出器を用いなければ、視野内に在る対象物からの反射パルス光を受光できない。このため、従来の受光装置では、集光レンズの結像面に、直径がfθより大きい大面積のフォトダイオードを設置するしかない。フォトダイオードは、受光面積が大きくなるほど接合容量が大きくなり、応答速度が遅くなる。従って、広視野角と高速応答とを両立することは困難である。
例えば、20度〜50度の視野全角を得るためには、口径が20mm〜40mmで、焦点距離が15mm〜20mmの大口径で短焦点距離のフレネルレンズが用いられている。この場合には、7mm×5mm〜20mm×10mmといった大面積のフォトダイオードが必要になる。一般に低接合容量で高速応答とされるpinフォトダイオードであっても、0Vバイアスでの接合容量は5pF(ピコファラド)/mmであり、100Vバイアスでの接合容量は0.5pF/mmである。上記の20mm×10mmといった大面積では、0Vバイアス状態での応答周波数は2MHz(メガヘルツ)、100Vバイアス状態での応答周波数は20MHz〜30MHz程度であり、応答速度は遅い。
また、高電圧バイアス状態で高度なエレクトロニクス技術を駆使して、pinフォトダイオードの応答速度を速くし、光検出器の性能不足を補償することも考えられるが、現実的ではない。同様に、アバランシェフォトダイオードを用いることも考えられるが、アバランシェフォトダイオードは、高価である上に、駆動電圧が高く且つ温度補償が必要であるなど取扱いが難しく、実用的ではない。
特許文献1には、入射面に拡散板を光学結合した集光レンズと、アバランシェフォトダイオードとを備えた受光装置が開示されている。この受光装置では、入射面に拡散板を光学結合した集光レンズにより広角な範囲の光を効率よく集光すると共に、集光した光を応答速度が速いアバランシェフォトダイオードで受光して、広視野角と高速応答とを両立している。しかしながら、拡散板に入射した光は拡散板により立体角πステラジアン(sr)で拡散される。
特許文献1の受光装置では、これらの拡散光の内、集光レンズの開口数(NA)が許容する角度で集光レンズに入射した光線しかフォトダイオードに到達しないため、光検出器の受光光量が大幅に低下するという問題がある。例えば、集光レンズのNAを0.5程度にすると、拡散板に入射した光のうち約16%の光量しかフォトダイオードに到達しなくなるという、大幅な光量低下を招いてしまう。
本発明は、上記問題に鑑み成されたものであり、本発明の目的は、広視野角と高速応答とを両立すると共に、光検出効率が高い受光装置を提供することにある。
上記目的を達成するために請求項1に記載の受光装置は、入射した光を集光する集光レンズと、前記集光レンズの結像位置に配置され且つ前記集光レンズにより集光された光が入射する光入射部と光を出射する光出射部とを備え、前記光出射部の面積が前記光入射部の面積より小さく、反射により前記光入射部から入射された光を前記光出射部に向って伝搬する集光器と、前記集光器の前記光出射部に近接配置され且つ前記集光器から出射された光を検出する光検出器と、を備えたことを特徴としている。
請求項2に記載の受光装置は、請求項1に記載の受光装置において、前記集光器は、入射する光に対し透明な材料で構成されたテーパ状の柱状体であり、前記テーパ状の柱状体の側面が反射膜で被覆され、前記テーパ状の柱状体と前記反射膜との界面での全反射又は前記反射膜での反射により前記光入射部から入射された光を前記光出射部に向って伝搬することを特徴としている。
請求項3に記載の受光装置は、請求項2に記載の受光装置において、前記反射膜が入射する光に対し反射率の高い金属蒸着膜であることを特徴としている。
請求項4に記載の受光装置は、請求項1〜3の何れか1項に記載の受光装置において、前記光出射部と前記光検出器とが、前記テーパ状の柱状体を構成する材料の屈折率と整合する屈折率整合剤で接合されたことを特徴としている。
請求項5に記載の受光装置は、請求項1に記載の受光装置において、前記集光器は、入射する光に対し透明で且つ空気より屈折率が高い材料で構成されたテーパ状の柱状体であり、前記テーパ状の柱状体の側面と空気との界面での全反射により前記光入射部から入射された光を前記光出射部に向って伝搬することを特徴としている。
請求項6に記載の受光装置は、請求項5に記載の受光装置において、前記テーパ状の柱状体を構成する材料の屈折率が2以上であることを特徴としている。
請求項7に記載の受光装置は、請求項5又は6に記載の受光装置において、前記光出射部と前記光検出器とが、前記テーパ状の柱状体を構成する材料の屈折率と整合する屈折率整合剤で接合されたことを特徴としている。
請求項8に記載の受光装置は、請求項1に記載の受光装置において、前記集光器は、テーパ状の貫通孔を備え且つ入射する光に対し不透明な物体であり、前記テーパ状の貫通孔の内側面が反射膜で被覆され、前記反射膜での反射により前記光入射部から入射された光を前記光出射部に向って伝搬することを特徴としている。
請求項9に記載の受光装置は、請求項8に記載の受光装置において、前記反射膜が入射する光に対し反射率の高い金属蒸着膜であることを特徴としている。
以上説明したように各請求項に係る発明によれば、以下の効果がある。
請求項1に記載の発明によれば、光出射部の面積が光入射部の面積より小さい集光器を用いて、反射により集光器を伝搬した光を集光器の光出射部に近接配置された光検出器で検出するので、光検出器で検出される光量を確保しながら、広視野角と高速応答とを両立することができる、という効果がある。
請求項2に記載の発明によれば、テーパ状の柱状体と反射膜との界面での全反射又は反射膜での反射により光を伝搬するので、伝搬中に集光器の外部に光が漏れ出すことがなく、漏れ損失を防止することができる、という効果がある。
請求項3に記載の発明によれば、均一な反射膜を形成することができ、反射率を高くすることができる、という効果がある。
請求項4に記載の発明によれば、屈折率整合剤により光出射部での端面反射が防止され、光検出器で検出される光量を増加させることができる、という効果がある。
請求項5に記載の発明によれば、テーパ状の柱状体の側面と空気との界面での全反射により光を伝搬するので、簡易な構成とすることができる、という効果がある。
請求項6に記載の発明によれば、漏れ損失を抑制することができる、という効果がある。
請求項7に記載の発明によれば、光出射部での端面反射が防止され、光検出器で検出される光量を増加させることができる、という効果がある。
請求項8に記載の発明によれば、反射膜での反射により光を伝搬するので、伝搬中に集光器の外部に光が漏れ出すことがなく、漏れ損失を防止することができると共に、光出射部での端面反射が発生することがなく、光検出器で検出される光量を更に増加させることができる、という効果がある。
請求項9に記載の発明によれば、均一な反射膜を形成することができ、反射率を高くすることができる、という効果がある。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態の一例を詳細に説明する。
<レーザレーダ装置の概略構成>
図1(A)及び(B)はレーザレーダ装置の構成を表す概略図である。
図1(A)に示すように、レーザレーダ装置10は、レーザ光源12と光偏向器14とを備えた光出力部16と、受光装置18と解析器20とを備えた光検出部22と、で構成されている。受光装置18は、少なくとも集光レンズ24と光検出器26とを含んで構成されている。レーザ光源12からパルス変調されて出力されたレーザ光は、光偏向器14で偏向されて対象物30に照射される。対象物30で反射されたレーザ光は、受光装置18の集光レンズ24で集光されて、光検出器26で検出される。光検出器26は、検出した光を電気信号に変換して解析器20に入力する。
図1(B)に示すように、レーザ光源12から出力されたパルスレーザ光(実線で示す)が、光検出器26で反射パルス光(点線で示す)として検出されるまでの時間を「遅延時間τ」とする。解析器20は、遅延時間τと光速cとを用いて、対象物30までの距離Lを、τ=2Lcの関係に基づいて算出する。
図2は自動車用レーザレーダ装置の監視範囲を示す図である。
図2に示すように、上記のレーザレーダ装置10は、車両32の前部に設置されて、先行車両等、車両前方の障害物との距離を測定する測距装置として使用される。自動車用レーザレーダ装置の監視範囲34は、レーザレーダ装置10からの距離が約100mで、視野全角が約50度の範囲である。受光装置18には、この監視範囲34にある対象物からの反射パルス光を、1ns以下の時間分解能で受光する性能が求められている。
<第1の実施の形態>
図3(A)は本発明の第1の実施の形態に係る受光装置の斜視図であり、図3(B)は図3(A)に示す受光装置の光軸に沿った断面図である。図3(A)に示すように、第1の実施の形態に係る受光装置18Aは、集光レンズ24、全反射型のテーパ集光器36、及び光検出器26を備えている。テーパ集光器36は、光出射端面36Oの面積が光入射端面36Iの面積より小さくなるように形成されたテーパ状の柱状体である。テーパ集光器36が配置される配置面に対し平行な方向を「水平方向」とし、前記配置面に対し垂直な方向を「鉛直方向」とする。
そして、図3(B)に示すように、光軸Lを含む水平方向の断面において、テーパ面36Tと光軸Lとが成す角度を「テーパ角θd」と定義する。テーパ角θdが大きくなるほど、光入射端面36Iの面積に対し、光出射端面36Oの面積がより小さくなる。テーパ状の柱状体の光軸Lに直交する断面の面積は、光入射端面36I側から光出射端面36O側に向って、直線的に減少することが好ましい。また、テーパ集光器36の光軸方向の長さが「全長Ltotal」である。テーパ角θdが小さくなるほど、テーパ集光器36の全長Ltotalは長くなる。
テーパ集光器36は、その光入射端面36Iが、集光レンズ24の結像位置に位置するように配置されている。なお、集光レンズ24の焦点距離が、観察対象までの距離に比べ充分に短い場合には、結像位置は「焦点位置」と同義になる。また、光入射端面36Iが集光レンズ24の結像位置に位置するように、集光レンズ24を移動可能に配置してもよい。光検出器26は、テーパ集光器36の光出射端面36Oに近接して配置されている。また、光検出器26は、テーパ集光器36の光出射端面36Oから射出された光が、光検出器26の受光面26Aで受光されるように、受光面26Aを光出射端面36O側に向けて配置されている。光出射端面36Oの面積は光入射端面36Iの面積より小さい。テーパ集光器36の光出射側には、光出射端面36Oの面積に応じて、受光面26Aの面積が小さい光検出器26が配置されている。
本実施の形態では、テーパ集光器36は、入射する反射パルス光に対し透明で且つ空気より屈折率nが高い光学材料で構成されている。テーパ集光器36に入射した光は、高屈折率のテーパ面36Tと空気との界面で全反射されて伝搬する。空気の屈折率nは約1である。空気より屈折率が高い光学材料としては、例えば、n=1.5の光学ガラス、n=1.8のサファイヤ、n=2.6のルチルなどが挙げられる。後述する通り、テーパ集光器36における漏れ損失を低減する観点から、テーパ集光器36を構成する光学材料は屈折率が高い方が好ましい。具体的には、屈折率nが2以上の高屈折率の光学材料を用いることが好ましい。
また、テーパ集光器36は、図14(A)に示すように、テーパ状の円柱体でもよいが、本実施の形態では、テーパ集光器36がテーパ状の角柱体である場合について説明する。テーパ状の角柱体では、光入射端面36Iと光出射端面36Oとは、互いに相似する「矩形状」となる。レーザレーダ装置では、鉛直方向よりも水平方向における監視範囲の拡大がより重要である。従って、光入射端面36Iと光出射端面36Oとは、水平方向に延びる二辺が鉛直方向に延びる二辺よりも長い「長方形」であることが好ましい。
集光レンズ24には、大口径で短焦点距離のレンズを用いることが好ましい。上述した通り、例えば、20度〜50度の視野全角を得るためには、口径が20mm〜40mmで、焦点距離が15mm〜20mmのフレネルレンズなどを用いることができる。また、光検出器26としては、一般に、光起電力効果を利用するフォトダイオードを用いられる。フォトダイオードとしては、他のフォトダイオードに比べて接合容量が小さく、応答速度の速いpinフォトダイオードがより好ましい。
図3(A)及び(B)に示す受光装置18Aでは、集光レンズ24に入射した光(反射パルス光及び外光)は、集光レンズ24により集光されて、テーパ集光器36の光入射端面36Iに照射される。光入射端面36Iに所定範囲の入射角度(θOK)で入射された光は、図4(A)に示すように、テーパ集光器36の側面(テーパ面36T)と空気との界面で全反射を繰り返して光軸方向に低損失で伝搬し、又はテーパ集光器36内を光軸Lに沿って直進し、光出射端面36Oから射出される。光出射端面36Oから射出された光は、光検出器26の受光面26Aで受光される。テーパ集光器36に入射した光が、テーパ集光器36内を低損失で伝搬することで、光検出器26で検出される光量が確保される。
図5は従来の受光装置の構成を示す光軸に沿った断面図である。上述した通り、従来の受光装置18では、光検出器26は集光レンズ24の結像位置(焦点位置)に配置されるので、視野全角をθ、集光レンズの焦点距離をfとすると、結像面の直径がfθより大きい光検出器26を用いなければ、視野内に在る対象物からの反射パルス光を受光できない。このため、集光レンズ24の結像面に、直径2a(>fθ)の大面積の受光面を備えたフォトダイオードを設置するしかない。
これに対して、本実施の形態では、図3(B)に示すように、テーパ集光器36の光入射端面36Iが、集光レンズ24の結像位置に位置するように配置されている。光入射端面36Iの直径を2aとすることで、視野内に在る対象物からの反射パルス光が入射端面36Iに入射する。光入射端面36Iに入射した光は、テーパ集光器36内を低損失で伝搬して、光出射端面36Oから射出される。
光出射端面36Oの面積は光入射端面36Iの面積よりも小さい。従って、光入射端面36Iに入射した光は、テーパ集光器36により集光されて、光出射端面36Oから射出される。ここで、光出射端面36Oの直径を2b(<2a)とすると、テーパ集光器36の光出射側に、直径2bの小面積の受光面26Aを備えた光検出器26を設置することで、光出射端面36Oから射出された光を受光することができる。
光検出器26の受光面26Aの面積は、図5に示す従来の受光装置の(b/a)倍に縮小し、これに比例して接合容量も減少する。フォトダイオードの周波数応答は、受光面積に略比例して増加する「接合容量」と「直列抵抗」との積に応じて決まる。従って、テーパ集光器36の集光倍率(b/a)を適宜設計することで、接合容量の減少に応じて動作周波数帯域を5〜10倍まで広域化することができる。即ち、テーパ集光器36を設けることで、広視野角と高速応答とを比較的容易に両立することができる。
ここで、全反射型のテーパ集光器36の設計方法について説明する。図6は全反射型テーパ集光器の最大反射回数を表すグラフである。横軸はテーパ角θd(単位:deg)を表し、縦軸は最大反射回数を表す。図6に示すグラフは、テーパ集光器36を屈折率nが1.5の光学ガラスで構成した場合の、テーパ角θd=0〜5度での最大反射回数を表している。この例では、光入射端面36Iへの入射角度を、π/4(太い点線で表す)、π/8(細い点線で表す)、π/16(実線で表す)と変化させている。
図6から分かるように、テーパ集光器36を屈折率nが1.5の光学ガラスで構成した場合には、数度(1〜5度)のテーパ角θdでも数回しか反射しない。入射角度が大きくなるほど、最大反射回数は減少する。例えば、テーパ角θdが5度の場合には、入射角度がπ/4(=45度)での反射回数は0回である。これは、図4(B)に示すように、光入射端面36Iに所定範囲以外の入射角度(θNG)で入射した光は、テーパ集光器36の側面と空気との界面に入射する際に、全反射の臨界角を超えてしまい、反射されずに外部に漏れ出るためである。
上記では1回も反射せずに外部に漏れ出る例について説明したが、何回か反射した後に外部に漏れ出ることもある。テーパ面36Tでの反射では、1回反射する毎にテーパ角θdの2倍だけ光軸Lに対する角度が増加する。このため、何回か反射すると、全反射の臨界角を超えてしまい、外部に漏れ出て「漏れ損失」を生じることになる。
この「漏れ損失」を回避して、テーパ集光器36の集光倍率(b/a)を大きくするためには、テーパ集光器36を構成する光学材料の屈折率nを高くすることが考えられる。例えば、屈折率nが2以上とすれば、実用的な設計及び寸法で10以上の集光倍率を達成することが可能である。又は、テーパ角θdを小さくしてテーパ集光器36の全長Ltotalを長くすることが考えられる。
以上説明した通り、第1の実施の形態に係る受光装置では、全反射型のテーパ集光器を集光レンズと光検出器との間に配置したので、集光レンズで集光された光がテーパ集光器に入射し、テーパ集光器内を低損失で伝搬されて、小面積の光検出器の受光面で受光される。従って、光検出器で検出される光量を確保しながら、広視野角と高速応答とを両立することができる。
<第2の実施の形態>
図7(A)は本発明の第2の実施の形態に係る受光装置の斜視図であり、図7(B)は図7(A)に示す受光装置の光軸に沿った水平方向の断面図である。図7(A)に示すように、第2の実施の形態に係る受光装置18Bは、集光レンズ24、ミラー側壁型のテーパ集光器38、及び光検出器26を備えている。第1の実施の形態の全反射型のテーパ集光器36に代えて、ミラー側壁型のテーパ集光器38を用いた以外は、第1の実施の形態に係る受光装置と同じ構成であるため、同じ構成部分には同じ符号を付して説明を簡略化する。
テーパ集光器38は、光出射端面38Oの面積が光入射端面38Iの面積より小さくなるように形成されたテーパ状の柱状体である。テーパ集光器38は、その光入射端面38Iが、集光レンズ24の結像位置に位置するように配置されている。また、テーパ集光器38の光出射側には、受光面26Aの面積が小さい光検出器26が、光出射端面38Oに近接して配置されている。
本実施の形態では、テーパ集光器38は、入射する反射パルス光に対し透明な光学材料で構成されたテーパ状の角柱体である。また、漏れ損失を防止するために、テーパ状の角柱体の側面(テーパ面38T)が反射膜40で被覆されている。反射膜40は金属、半金属等の光反射性物質で形成されている。光入射端面38Iに入射した光は、テーパ面38Tと反射膜40との界面で全反射されて光軸方向に伝搬すると共に、反射膜40の表面で反射されて光軸方向に伝搬する。
テーパ状の柱状体を構成する「透明な光学材料」としては、アクリル樹脂等の透明樹脂や光学ガラス等を用いることができる。入射する反射パルス光の波長に応じて、入射光に対して透明な材料が適宜選択される。反射膜(ミラー側壁)40は、入射する反射パルス光に対し、85%〜95%の高い反射率を有することが好ましい。このような反射膜40としては、例えば、金(Au)、銀(Ag)、アルミニウム(Al)等の高反射性金属を蒸着して形成した金属蒸着膜が挙げられる。
反射パルス光の波長が可視域の場合には、可視光に対し約95%の反射率を有するAg、約85〜90%の反射率を有するAlが好ましい。実用性の観点からはAlが特に好適である。反射パルス光の波長が近赤外域(600nm〜1000nm)から赤外域(1000nm以上)の場合には、近赤外光又は赤外光に対し約95%の反射率を有するAu、約95%の反射率を有するAg、約85%の反射率を有するAlが好ましい。実用性の観点からはAuが特に好適である。
図7(A)及び(B)に示す受光装置18Bでは、集光レンズ24に入射した光(反射パルス光及び外光)は、集光レンズ24により集光されて、テーパ集光器38の光入射端面38Iに照射される。光入射端面38Iに所定範囲の入射角度(θOK)で入射された光は、図8(A)に示すように、テーパ面38Tと反射膜40との界面で全反射を繰り返して伝搬されると共に、反射膜40で繰り返し反射されて伝搬され、光出射端面38Oから射出される。又は、テーパ集光器38内を光軸Lに沿って直進し、光出射端面38Oから射出される。
テーパ集光器38の側面が反射膜40で被覆されているので、図4(B)に示したような、伝搬光が外部に漏れ出る「漏れ損失」は発生しない。光出射端面38Oから射出された光は、光検出器26の受光面26Aで受光される。テーパ集光器38に入射した光が、テーパ集光器36内を「漏れ損失」無く伝搬することで、光検出器26で検出される光量が確保される。
以上説明した通り、第2の実施の形態に係る受光装置では、ミラー側壁型のテーパ集光器を集光レンズと光検出器との間に配置したので、集光レンズで集光された光がテーパ集光器に入射し、テーパ集光器内を「漏れ損失」無く伝搬されて、小面積の光検出器の受光面で受光される。従って、光検出器で検出される光量を確保しながら、広視野角と高速応答とを両立することができる。
<第3の実施の形態>
図9は本発明の第3の実施の形態に係る受光装置の光軸に沿った水平方向の断面図である。図9に示すように、第3の実施の形態に係る受光装置18Cは、集光レンズ24、側面に反射膜40が設けられたミラー側壁型のテーパ集光器38、及び光検出器26を備えている。第2の実施の形態のテーパ集光器38と光検出器26とを屈折率整合剤42で接合した以外は、第2の実施の形態に係る受光装置と同じ構成であるため、同じ構成部分には同じ符号を付して説明を簡略化する。
図10はミラー側壁型テーパ集光器の最大反射回数を表すグラフである。横軸はテーパ角θd(単位:deg)を表し、縦軸は出射端全反射までの反射回数を表す。図10に示すグラフは、テーパ集光器38を屈折率nが1.5の光学ガラスで構成した場合の、テーパ角θd=0〜5度での最大反射回数を表している。この例では、光入射端面38Iへの入射角度を、π/4(太い点線で表す)、π/8(細い点線で表す)、π/16(実線で表す)と変化させている。
図10から分かるように、側面に反射膜40が設けられたミラー側壁型のテーパ集光器38は、「漏れ損失」が発生しないにも拘らず、数度(例えば、1〜5度)のテーパ角θdでも数回しか反射せず集光器として動作しなくなる。入射角度が大きくなるほど、反射回数は減少する。例えば、テーパ角θdが5度の場合には、入射角度がπ/8(=22.5度)での反射回数は3回だけである。これは、図8(B)に示すように、光入射端面38Iに所定範囲以外の入射角度(θNG)で入射した光が、テーパ集光器38内を伝搬して光出射端面38Oに到達したときに、光出射端面38Oへの入射角が臨界角を超えてしまい、出射されずに全反射されて光入射端面38I側に戻ることによる。以下では、これを「端面反射」という。
ここで、ミラー側壁型のテーパ集光器38の設計方法について説明する。図10に示すように、ミラー側壁型のテーパ集光器38では「漏れ損失」は発生しないが、「端面反射」による光損失が発生する。テーパ集光器38を設計する上での第1の制約は、「端面反射」による光損失が発生することである。
本実施の形態では、設計上の第1の制約、即ち「端面反射」の問題を回避して、テーパ集光器38の光伝搬効率を向上させるために、テーパ集光器36の光出射端面38Oと光検出器26の受光面26Aとを、テーパ集光器38を構成する光学材料と屈折率が整合する屈折率整合剤42で接合する。屈折率整合剤42により「端面反射」を防止することができ、光出射端面38Oに到達した光を、光検出器26の受光面26Aに全部導くことができる。
屈折率整合剤42としては、テーパ集光器38を構成する光学材料の屈折率以上の屈折率を有する材料を使用する。例えば、テーパ集光器38を屈折率nが1.5の材料で構成した場合には、屈折率nが1.5以上の屈折率整合剤42を用いる。光検出器26として用いられるフォトダイオードの材料は、一般に屈折率が高く、屈折率が高い屈折率整合剤を用いても支障はない。例えば、Si(シリコン)はn=2.0であり、GaAs(ガリウム砒素)はn=3.5である。
屈折率整合剤42としては、光や熱で硬化する硬化性樹脂等の光学接着剤などを用いることができる。また、屈折率整合剤42として、液状又はゲル状のマッチングオイルを用いることができる。マッチングオイルを用いる場合には、光出射端面38Oと受光面26Aとをマッチングオイルを介して密着させる。
更に、テーパ集光器38を設計する上で、第2の制約がある。第2の制約は、「端面反射」以外の「戻り光」により光損失が発生することである。テーパ集光器38内で何回か反射を繰り返す間に、反射パルス光の光軸Lに対する入射角が90度を超えてしまい、反射パルス光が、光出射端面38Oに向うのではなく、逆に光入射端面38I側に戻ることがあり得る。この「戻り光」によっても光損失が発生する。
図11はミラー側壁型テーパ集光器の反射回数を表すグラフである。横軸はテーパ角θd(単位:deg)を表し、縦軸は光入射端面に戻るまでの反射回数を表す。図11に示すグラフは、テーパ集光器38を屈折率nが1.5の材料で構成した場合の、テーパ角θd=0〜10度での反射回数を表している。この例では、光入射端面38Iへの入射角度を、π/4(太い点線で表す)、π/8(細い点線で表す)、π/16(実線で表す)と変化させている。
図11から分かるように、テーパ角θd=0〜10度では、何度か反射されなければ「戻り光」は発生しない。即ち、「戻り光」は頻繁には発生しないので、設計上は無視できることが分かる。例えば、入射角度がπ/4(=45度)、即ち、視野全角が90度の場合でも、反射回数が5回未満では「戻り光」は発生しない。図5に示す従来の受光装置では、視野全角90度を実現するためには、Fナンバーが1.0という極限に近い集光レンズ24が必要になる。これに対し、本実施の形態では、視野全角が90度と広視野角のテーパ集光器38を容易に実現することができる。
図12はミラー側壁型テーパ集光器の具体的設計例を示すグラフである。横軸はテーパ集光器38の集光倍率(b/a)を表し、縦軸(右側)は光出射端面38Oの直径(単位:mm)を表し、縦軸(左側)はテーパ集光器38の全長Ltotal(単位:mm)を表す。テーパ集光器38の光入射端面38Iの直径を10mmとし、テーパ角θdを5度として計算した。また、上述した「端面反射」や「戻り光」は発生しないものとして計算した。図12から分かるように、全長Ltotalが80mm弱のテーパ集光器38で、10倍の集光倍率を実現することができる。
図13は図12に示す設計例に基づいて設計した受光装置の光軸に沿った水平方向の断面図である。図9に示す受光装置18Cの構成を具体化した一例を示している。図13に示す例では、以下の条件で受光装置が構成されている。
(1)集光レンズ
・視野全角:28度
・口径(レンズ直径):40mm
・焦点距離f:20mm
(2)テーパ集光器
・光入射端面の直径:10mm
・光出射端面の直径:3.3mm
・全長Ltotal:80mm
・テーパ角θd:5度
・光学材料:アクリル樹脂(屈折率n=1.5)
・反射膜:アルミニウム蒸着膜
(3)屈折率整合剤
・光学接着剤(屈折率n=1.5)
(4)光検出器(フォトダイオード)
・受光面の直径:3.3mm
図5に示す従来の受光装置では、20度〜50度の視野全角を得るためには、口径が約10mmmの大面積フォトダイオードを用いるしかなかった。このため、100V近い高逆バイアス電圧、高度の前置増幅器等、高度なエレクトロニクス技術を駆使しなければ、60〜70MHzという周波数帯域を実現することはできなかった。図13に示す受光装置では、フォトダイオードの口径は3.3mmと従来の約1/3となり、フォトダイオードの受光面の面積は従来の約1/10となる。フォトダイオードの小面積化に伴って、接合容量も従来の1/10となり、数Vの逆バイアス電圧で動作周波数帯域は従来の約10倍の数百MHzとなる。
以上説明した通り、第3の実施の形態に係る受光装置では、ミラー側壁型のテーパ集光器を集光レンズと光検出器との間に配置したので、集光レンズで集光された光がテーパ集光器に入射し、テーパ集光器内を「漏れ損失」無く伝搬される。また、テーパ集光器と光検出器とを屈折率整合剤で接合したので、テーパ集光器での「端面反射」による光損失が発生せず、テーパ集光器の光出射端面に到達した光が、小面積の光検出器の受光面で全部受光される。従って、光検出器で検出される光量を確保しながら、広視野角と高速応答とを両立することができる。
なお、上記の実施の形態では、テーパ集光器がテーパ状の角柱体で構成される例について説明したが、集光器は、図14(A)に示すように、テーパ状の円柱体44でもよい。テーパ状の円柱体44では、光出射端面44Oの面積が光入射端面44Iの面積より小さい。光入射端面44Iと光出射端面44Oとは、互いに相似する円形状、楕円形状、又は長円形状となる。円柱体44の側面は、反射膜で被覆されていてもよい。図14(A)に示す集光器によれば、テーパ状の角柱体と同様に、光入射端面44Iに入射した光を低損失で伝搬して集光し、光検出器で検出される光量を確保することができる。
また、集光器は、図14(B)に示すように、テーパ状の貫通孔46Hを備えた直方体46でもよい。直方体46は、入射する反射パルス光を透過しない材料で構成されている。貫通孔46Hの光出射側開口46Oの面積は、光入射側開口46Iの面積より小さい。光入射側開口46Iと光出射側開口46Oとは、互いに相似する矩形状となる。また、貫通孔46Hの内側の側面は、反射膜(側面ミラー)で被覆されている。なお、円柱状の貫通孔とすることもできる。
図14(B)に示す集光器によれば、第2の実施の形態のミラー側壁型のテーパ集光器と同様に、光入射側開口46Iに入射した光は、側面ミラーで反射されてテーパ状の貫通孔46Hを「漏れ損失」無く伝搬し、集光されて光出射側開口46Oから射出される。貫通孔46Hは端面を備えていないので、「端面反射」により光損失が発生することはない。
また、集光器は、図14(C)に示すように、テーパ状の貫通孔48Hを備えた筒状体48でもよい。例えば、台形の4枚の板状体を用意し、斜辺同士を接合して筒状に組み立てることで筒状体48を作製することができる。貫通孔48Hの光出射側開口48Oの開口面積は、光入射側開口48Iの開口面積より小さい。光入射側開口48Iと光出射側開口48Oとは、互いに相似する矩形状となる。また、貫通孔48Hの内側の側面は、反射膜で被覆されている。なお、円柱状の貫通孔とすることもできる。
図14(C)に示す集光器によれば、第2の実施の形態のミラー側壁型のテーパ集光器と同様に、光入射側開口48Iに入射した光は、側面ミラーで反射されてテーパ集光器内を「漏れ損失」無く伝搬し、集光されて光出射側開口48Oから射出される。貫通孔48Hは端面を備えていないので、「端面反射」により光損失が発生することはない。また、筒状体48は組立ても簡単である。
なお、上記の第1〜第3の実施の形態では、漏れ損失、端面反射、及び戻り光を、光利用効率が低下する原因として説明したが、例えば、図4(B)に示す「漏れ損失」や図8(B)に示す「端面反射」は、反射パルス光の検出効率を低下させる反面、周到に設計されたバッフルやシュラウド等、複雑な迷光排除手段を設けることなく、視野角以外の経路から侵入する外光(迷光)が光検出器で受光されるのを防止する効果がある。外光(迷光)が受光されるのを防止することで、S/Nが向上する。
また、上記の第1〜第3の実施の形態では、光検出器(フォトダイオード)の受光面積の縮小を高速応答性に結び付けて説明したが、フォトダイオード(PD)の受光面積が小さいほど、PD素子収量が増加して低価格になるので、受光装置についてもコストダウンを図ることができる。
(A)及び(B)はレーザレーダ装置の構成を表す概略図である。 自動車用のレーザレーダ装置の監視範囲を示す図である。 (A)は本発明の第1の実施の形態に係る受光装置の斜視図であり、(B)は(A)に示す受光装置の光軸に沿った断面図である。 (A)は入射した光がテーパ集光器を伝搬する様子を示す図であり、(B)は入射した光がテーパ集光器の外部に漏れ出る様子を示す図である。 従来の受光装置の構成を示す光軸に沿った断面図である。 全反射型テーパ集光器の最大反射回数を表すグラフである。 (A)は本発明の第2の実施の形態に係る受光装置の斜視図であり、(B)は(A)に示す受光装置の光軸に沿った水平方向の断面図である。 (A)は入射した光がテーパ集光器を伝搬する様子を示す図であり、(B)は入射した光がテーパ集光器の端面で反射される様子を示す図である。 本発明の第3の実施の形態に係る受光装置の光軸に沿った水平方向の断面図である。 ミラー側壁型テーパ集光器の最大反射回数を表すグラフである。 ミラー側壁型テーパ集光器の反射回数を表すグラフである。 ミラー側壁型テーパ集光器の具体的設計例を示すグラフである。 図12に示す設計例に基づいて設計した受光装置の光軸に沿った水平方向の断面図である。 (A)〜(C)は各々、集光器の他の一例を示す斜視図である。
符号の説明
10 レーザレーダ装置
12 レーザ光源
14 光偏向器
16 光出力部
18 受光装置
18A 受光装置
18B 受光装置
18C 受光装置
20 解析器
22 光検出部
24 集光レンズ
26 光検出器
26A 受光面
30 対象物
32 車両
34 監視範囲
36 テーパ集光器
36T テーパ面
36O 光出射端面
36I 光入射端面
38 テーパ集光器
38T テーパ面
38O 光出射端面
38I 光入射端面
40 反射膜
42 屈折率整合剤
44 円柱体
44O 光出射端面
44I 光入射端面
46 直方体
46H 貫通孔
46O 光出射側開口
46I 光入射側開口
48 筒状体
48H 貫通孔
48O 光出射側開口
48I 光入射側開口
f 焦点距離
L 光軸
total テーパ集光器の全長
θd テーパ角

Claims (9)

  1. 入射した光を集光する集光レンズと、
    前記集光レンズの結像位置に配置され且つ前記集光レンズにより集光された光が入射する光入射部と光を出射する光出射部とを備え、前記光出射部の面積が前記光入射部の面積より小さく、反射により前記光入射部から入射された光を前記光出射部に向って伝搬する集光器と、
    前記集光器の前記光出射部に近接配置され且つ前記集光器から出射された光を検出する光検出器と、
    を備えた受光装置。
  2. 前記集光器は、入射する光に対し透明な材料で構成されたテーパ状の柱状体であり、前記テーパ状の柱状体の側面が反射膜で被覆され、前記テーパ状の柱状体と前記反射膜との界面での全反射又は前記反射膜での反射により前記光入射部から入射された光を前記光出射部に向って伝搬する請求項1に記載の受光装置。
  3. 前記反射膜が入射する光に対し反射率の高い金属蒸着膜である請求項2に記載の受光装置。
  4. 前記光出射部と前記光検出器とが、前記テーパ状の柱状体を構成する材料の屈折率と整合する屈折率整合剤で接合された請求項1〜3の何れか1項に記載の受光装置。
  5. 前記集光器は、入射する光に対し透明で且つ空気より屈折率が高い材料で構成されたテーパ状の柱状体であり、前記テーパ状の柱状体の側面と空気との界面での全反射により前記光入射部から入射された光を前記光出射部に向って伝搬する請求項1に記載の受光装置。
  6. 前記テーパ状の柱状体を構成する材料の屈折率が2以上である請求項5に記載の受光装置。
  7. 前記光出射部と前記光検出器とが、前記テーパ状の柱状体を構成する材料の屈折率と整合する屈折率整合剤で接合された請求項5又は6に記載の受光装置。
  8. 前記集光器は、テーパ状の貫通孔を備え且つ入射する光に対し不透明な物体であり、前記テーパ状の貫通孔の内側面が反射膜で被覆され、前記反射膜での反射により前記光入射部から入射された光を前記光出射部に向って伝搬する請求項1に記載の受光装置。
  9. 前記反射膜が入射する光に対し反射率の高い金属蒸着膜である請求項8に記載の受光装置。
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