JP2009260460A - 情報処理装置および方法、プログラム、並びに情報処理システム - Google Patents
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Abstract
【課題】ユーザの望むリアルタイム性を実現可能にする。
【解決手段】ネットワーク環境におけるエンドポイントとしての通信部49内部で使用したいネットワークの性格を表すRTPと、ネットワーク経路でのQoS制御パラメータとの関係を示すプロファイルパラメータがプロファイル毎にプロファイルパラメータ保持部119に保持されている。リアルタイム制御部118は、送信対象のデータに対して、所定プロファイルのRTPに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの送信処理を制御する。送信パケットパラメータ置換部114は、プロファイルパラメータに基づいて、RTPをQoS制御パラメータに置換する。パケット送信部115は、QoS制御パラメータを付加した送信対象のパケットを送信する。本発明は、ネットワーク環境におけるエンドポイントに適用可能である。
【選択図】図5
【解決手段】ネットワーク環境におけるエンドポイントとしての通信部49内部で使用したいネットワークの性格を表すRTPと、ネットワーク経路でのQoS制御パラメータとの関係を示すプロファイルパラメータがプロファイル毎にプロファイルパラメータ保持部119に保持されている。リアルタイム制御部118は、送信対象のデータに対して、所定プロファイルのRTPに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの送信処理を制御する。送信パケットパラメータ置換部114は、プロファイルパラメータに基づいて、RTPをQoS制御パラメータに置換する。パケット送信部115は、QoS制御パラメータを付加した送信対象のパケットを送信する。本発明は、ネットワーク環境におけるエンドポイントに適用可能である。
【選択図】図5
Description
本発明は、情報処理装置および方法、プログラム、並びに情報処理システムおよび方法に関し、特に、エンドポイント内部とエンド-エンド間とを含むネットワーク全般で、QoS制御等のリアルタイム制御を実現可能にする情報処理装置および方法並びにプログラムに関する。
図1は、従来のAV(Audio&Video)システムの構成例を示している。
図1の例のAVシステムは、MPEG IMX(Moving Picture Experts GroupIMX)やHDCAM等の業務用AV機器から構成されている。具体的には、図1の例のAVシステムは、ビデオテープレコーダ(Video Tape Recorder:以下、VTRと称する)11、モニタ12、VTR13、およびコントローラ14といった業務用AV機器から構成されている。これらの業務用AV機器間におけるAVデータの転送は、AVデータ転送用のケーブル21A乃至21Cによって行われる。
また、図1の例のAVシステムは、このよなAVデータ以外にリモートコントロール用としてRS422(9-Pinコマンド)に代表されるコントロールコマンドのデータ通信を行っている。9-Pinコマンドでは、コントロールコマンド送信後10msec以内に返答がない場合は通信エラーとみなされてしまい、非常に高いリアルタイム性が要求されている。ここにリアルタイム性とは、一定時間内に所定の処理を完了しなければならないという制約、即ちいわゆる時間制約を満たすことをいう。
このようにリアルタイム性が要求されているので、図1の例のAVシステムでは、AVデータ転送用のケーブル21A乃至21Cとは別に、コントロールコマンド用のケーブル22A乃至22Cが設けられている。しかしながら、このように、AVデータ転送用のケーブル21A乃至21Cと、コントロールコマンド用のケーブル22A乃至22Cとを個々に用意することは、配線が複雑になるという問題を生じさせてしまう。
そこで、AVデータの様な広帯域データと、コントロールコマンドとを1本のネットワークケーブルで混在させて伝送させたいという要求が存在する。かかる要求に応えるためには、コントロールコマンドの様な高いリアルタイム性が要求されるデータ送受信処理にかかる最大レイテンシーを保証する機能が必要となる。
このような機能を実現するためには、例えばインターネットでの優先制御技術や品質提供技術が必要になる。かかる技術としては例えば、IntservやDiffservという技術が存在する。IntservはRSVP(Resource Reservation Protocol)というプロトコルを用いて、エンド-エンド間で帯域を確保し、QoS(Quality of Service)を保証しようとする技術である。このIntservでは、RSVPの複雑さやスケーラビリティ、実現の困難さから実用には至っていない。また、Diffservはネットワークのルータにおいて、IP(Internet Protocol)ヘッダ内のDSCPフィールドの値に従ってパケットスケジューリングを行い、相対的なQoS保証を実現する技術である。
これらの技術はいずれもエンド-エンド間の経路での制御であり、エンドポイント内部での優先制御処理ではないため、コントロールコマンドの要求するレイテンシー保証が実現不可能な点が問題となる。
なお、エンドポイントとは、ここでは各AV機器内の通信機能を有する部分が該当する。よって、エンド-エンド間の経路とは、異なる2以上の各エンドポイント間の経路ということを意味している。
そこで、本発明人は、エンドポイント内での処理を高速化してリアルタイム性を実現しようとする技術を発明し、特許文献1に既に開示している。この特許文献1の技術は、エンドポイント内部において優先制御や帯域制御を行うものである。
しかしながら、特許文献1の技術とは、あくまでエンドポイント内部だけに限定された技術である。よって、特許文献1の技術を実システムに適用する場合、ネットワーク経路、即ち、エンド-エンド間の上での制御が困難である、という問題点がある。
本発明は、エンドポイント内部とエンド-エンド間とを含むネットワーク全般で、QoS制御等のリアルタイム制御を実現可能にするものである。
本発明の一側面の第1の情報処理装置は、ネットワーク環境におけるエンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーを少なくとも設定する設定手段と、送信対象のデータに対して、前記設定手段により設定された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの送信処理を制御する制御手段と、前記第1パラメータを、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換する変換手段と、前記変換手段による変換後の前記第2パラメータを、前記送信対象のデータに付加して、前記ネットワークに送信する送信手段とを備える。
前記設定手段は、前記第1パラメータとしてさらに優先度を設定する。
前記設定手段は、前記第1パラメータとしてさらに使用帯域を設定する。
前記変換手段は、変換対象の前記第2パラメータとして、DiffservにおけるIP(Internet Protocol)ヘッダ内のDSCPフィールドの値を少なくとも採用する。
前記変換手段は、変換対象の前記第2パラメータとして、VLANにおけるUser Priorityを少なくとも採用する。
前記変換手段は、変換対象の前記第2パラメータとして、IP(Internet Protocol)におけるTOS値を少なくとも採用する。
本発明の一側面の第1の情報処理方法およびプログラムは、上述した本発明の一側面の第1の情報処理装置に対応する方法およびプログラムである。
本発明の一側面の第1の情報処理装置および方法並びにプログラムにおいては、ネットワーク環境におけるエンドポイントにおいて、前記エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーが少なくとも設定され、送信対象のデータに対して、設定された前記パラメータに基づいてリアルタイム制御が行われることで、そのデータの送信処理が制御され、前記第1パラメータが、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換され、変換後の前記第2パラメータが、前記送信対象のデータに付加して、前記ネットワークに送信される。
本発明の一側面の第2の情報処理装置は、ネットワーク環境における別のエンドポイントによって、エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーが少なくとも設定され、前記第1パラメータが、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換され、変換後の前記第2パラメータが、前記送信対象のデータに付加されて、前記ネットワークを介して送信されてきた場合、前記データを受信する受信手段と、前記受信手段に受信された前記データに付加された前記第2パラメータを、前記第1パラメータに変換する変換手段と、前記受信手段に受信された前記データに対して、前記変換手段により変換された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの受信処理を制御する制御手段とを備える。
前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータとしてさらに優先度を設定する。
前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータとしてさらに使用帯域を設定する。
前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータの変換対象の前記第2パラメータとして、DiffservにおけるIP(Internet Protocol)ヘッダ内のDSCPフィールドの値を少なくとも採用する。
前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータの変換対象の前記第2パラメータとして、VLANにおけるUser Priorityを少なくとも採用する。
前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータの変換対象の前記第2パラメータとして、IP(Internet Protocol)におけるTOS値を少なくとも採用する。
本発明の一側面の第2の情報処理方法およびプログラムは、上述した本発明の一側面の第2の情報処理装置に対応する方法およびプログラムである。
本発明の一側面の第2の情報処理方法およびプログラムにおいては、ネットワーク環境における別のエンドポイントによって、エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーが少なくとも設定され、前記第1パラメータが、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換され、変換後の前記第2パラメータが、前記送信対象のデータに付加されて、前記ネットワークを介して送信されてきた場合、エンドポイントによって、前記データが受信され、受信された前記データに付加された前記第2パラメータが、前記第1パラメータに変換され、受信された前記データに対して、変換された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御が行われることで、そのデータの受信処理が制御される。
本発明の一側面の情報処理システムは、ネットワーク環境における第1のエンドポイントが、エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーを少なくとも設定し、送信対象のデータに対して、設定された前記パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの送信処理を制御し、前記第1パラメータを、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換し、変換後の前記第2パラメータを、前記送信対象のデータに付加して、前記ネットワークに送信し、前記ネットワーク環境における第2のエンドポイントが、前記第1のエンドポイントからの前記データを前記ネットワークを介して受信し、受信された前記データに付加された前記第2パラメータを、前記第1パラメータに変換し、受信された前記データに対して、変換された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの受信処理を制御する。
本発明の一側面の情報処理システムの情報処理方法は、上述した本発明の一側面の情報処理システムに対応する方法である。
本発明の一側面の情報処理システムおよび方法においては、ネットワーク環境における第1のエンドポイントによって、エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーが少なくとも設定され、送信対象のデータに対して、設定された前記パラメータに基づいてリアルタイム制御が行われることで、そのデータの送信処理が制御され、前記第1パラメータが、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換され、変換後の前記第2パラメータが、前記送信対象のデータに付加されて、前記ネットワークに送信される。前記ネットワーク環境における第2のエンドポイントによって、前記第1のエンドポイントからの前記データが前記ネットワークを介して受信され、受信された前記データに付加された前記第2パラメータが、前記第1パラメータに変換され、受信された前記データに対して、変換された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御が行われることで、そのデータの受信処理が制御される。
以上のごとく、本発明によれば、エンドポイント内部でリアルタイム制御を実現することができる。特に、エンドポイント内部とエンド-エンド間とを含むネットワーク全般で、QoS制御等のリアルタイム制御を実現することができる。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
図2は、本発明を適用した情報処理システムとしてのAVシステムの構成例を示している。
図2の例のAVシステムは、従来の図1のAVシステムとの比較を容易なものとすべく、VTR31−1、モニタ31−2、VTR31−3、およびコントローラ31−4といった各種業務用AV機器から構成されている。ここで、これらの各種業務用AV機器をまとめて、通信装置31と称する。各通信装置31間におけるAVデータの転送とコントロールコマンドの転送とは、スイッチ35を介する同一ケーブル41A乃至41Dによって行われることが可能になる。このことが可能になる理由については、図5以降の図面を参照して後述する。
かかる通信装置1のハードウエアの構成例が図3に示されている。
図3の例の通信装置31において、CPU(Central Processing Unit)41は、ROM(Read Only Memory)42に記憶されているプログラム、または記録部48からRAM(Random Access Memory)43にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM43にはまた、CPU41が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
CPU41、ROM42、およびRAM43は、バス44を介して相互に接続されている。このバス44にはまた、入出力インターフェース45も接続されている。
入出力インターフェース45には、キーボード、マウスなどよりなる入力部46、スピーカおよびLCD(Liquid Crystal Display)などのディスプレイなどよりなる出力部47、ハードディスクなどより構成される記録部48、並びに通信部49が接続されている。
通信部49は、例えば、NIC(Network Interface Card)などから構成され、ネットワークを介しての他のブロックとの通信処理を制御する。通信部49の詳細は後述する。ここで、ネットワークの形態は特に限定されない。図2の例では、スイッチ35とケーブル41A乃至41Dによって、各通信装置31が相互に接続されるネットワークが形成されている。
入出力インターフェース45にはまた、必要に応じてドライブ50が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、または半導体メモリなどのリムーバブルメディア51が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記録部48にインストールされる。
なお、通信装置31のハードウエアの構成は、図2の通信装置31の具現化例を見れば明らかなように、図3の例に限定されない。ただし、各通信装置31はそれぞれ、後述する図5の機能的構成を少なくとも有している。
図4は、通信部49のハードウエアの構成例を示している。
通信部49は、入出力インターフェース45(図2)に接続され、CPU41(図2)から供給されるデータを、ネットワークを介して、ネットワークに接続されている他の通信装置31に送信したり、ネットワークに接続されている他の通信装置31から送信されてくるデータを受信し、CPU41に供給したりする。また、通信部49は、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)などのプロトコルスタックの処理(プロトコルスタックに関する所定の処理)を行う。
通信部49は、CPU61、ROM62、RAM63、記録部65、インターフェース66、および送受信処理部67を含むようにして構成される。CPU61、ROM62、RAM63、記録部65、インターフェース66、および送受信処理部67のそれぞれは、バス64を介して相互に接続されている。
図4の例の通信部49において、CPU61は、ROM62に記憶されているプログラム、または記録部65からRAM63にロードされたプログラムにしたがって各種の処理を実行する。RAM63にはまた、CPU61が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
送受信処理部67は、CPU61の制御の基に、例えば、ネットワークを介して他の通信装置31にデータを送信したり、ネットワークに接続されている他の機器から送信されてくるデータを受信したりするための所定の処理を行う。
なお、通信部49のハードウエアの構成は、図4の例に限定されず、後述する図5の機能的構成の少なくとも一部を有していればよい。
かかる図3,図4のハードウエア構成の通信装置31が有する機能のうちの、ネットワークを介する他の通信装置31との通信処理に関する機能を実現するための機能的構成の一例が図5に示されている。
図5の例では、通信装置31は、ネットワークアプリケーション実行部102と、通信部49を含むように構成されている。即ち、図5の例では、ネットワークアプリケーション実行部102のみが、通信部49の外部に設けられており、それ以外のインターフェース部104乃至プロファイルパラメータ保持部119が通信部49に設けられている。
換言すると、図5の例では、ネットワークアプリケーション実行部102のみが、CPU41(図3)が実行するOS制御下のアプリケーションソフトウエア(ネットワークアプリケーション)により機能し、それ以外のインターフェース部104乃至プロファイルパラメータ保持部119は、通信部49のCPU61(図4)の制御に基づいて機能する。
なお、図5の各機能ブロックの個別機能(動作)の説明については、後述する図5乃至図11の説明時に適宜行うこととし、ここでは省略する。
図5の例の機能的構成を有する通信装置31からなる情報処理システム、例えば図2のAVシステムにおいては、通信装置31のネットワークアプリケーションソフトウエアに、通信に使用したいRTPを設定する機能が搭載されている。かかるネットワークアプリケーションは、ネットワークアプリケーション実行部102により実行される。
ここに、RTPとは、リアルタイムパラメータ(Real Time Parameter)の略語である。リアルタイムパラメータとは、ネットワーク環境のエンドポイント(終端デバイスであって、本実施の形態では図3乃至図5の通信部49)において、通信装置31がデータの送受信に使用したいネットワークの性格を表すパラメータのことをいう。ネットワークの性格とは、例えば、優先度、使用帯域、許容できる最大レイテンシー等をいう。
本実施の形態では、このようなネットワークの同じ性格(優先度、帯域等のRTP)を持つ複数のデータ群を1つの単位として取り扱う。以下、かかる単位を、プロファイルと称する。
この場合、ネットワークのエンドデバイスである通信装置31は、プロファイル単位毎にリアルタイム制御(優先制御や帯域制御)を内部で実行することができる。
また、通信装置31は、プロファイルと、TOS, Diffserv, VLAN等のネットワーク経路でのQoS制御パラメータとの対応テーブルを有している。以下、かかるテーブルを、プロファイルテーブルと称する。
これにより、通信装置31は、プロファイルテーブルに基づいて、TOS, Diffserv, VLAN等のネットワーク経路でのQoS制御パラメータを送信パケットに付加することができる。
また、通信装置31は、プロファイルテーブルに基づいて、受信パケットに付加されているQoS制御パラメータ、即ちTOS, Diffserv, VLAN等のネットワーク経路でのQoS制御パラメータから、自己内部でのリアルタイム制御に使用するプロファイルを判別することができる。
ここで、プロファイルテーブルの設定手法について説明する。
ネットワークアプリケーション実行部102により実行されるネットワークアプリケーションは(以下、単に「ネットワークアプリケーション実行部102は」と表現する)、通信装置31内部で使用するRTP(優先度、帯域、最大レイテンシー)と、TOS, Diffserv, VLAN等のネットワーク経路でのQoS制御パラメータとをプロファイル毎にインターフェース部104を介して、プロファイルパラメータ保持部119に設定する。
プロファイルパラメータ保持部119は、設定されたパラメータを用いてプロファイルテーブルを更新して保持する。
図6は、プロファイルパラメータ保持部119に保持されるプロファイルテーブルの一例を示している。図6の例のプロファイルテーブルは、項目として、「プロファイルNo」、「通信装置31内部で使用するRTP」、および「ネットワーク経路でのQoS制御パラメータ」を有している。「通信装置31内部で使用するRTP」は、項目として、「優先度」、「帯域」、および「最大レイテンシー」を有している。「ネットワーク経路でのQoS制御パラメータ」は、項目として、「DSCP」、「VLAN User Priority」、および「TOS値」を有している。図6の例のプロファイルテーブルの所定の1行には、所定プロファイルについて、上述した各項目値が格納される。
以下、このようなプロファイルテーブルがプロファイルパラメータ保持部119に保持されている状態で、通信装置31が送信装置として機能している場合の処理(以下、送信側処理と称する)について説明する。
ステップS1において、ネットワークアプリケーション実行部102は、インターフェース部104を介して送信データのIDおよびプロファイル番号をプロファイルパラメータ保持部119に設定する。ここで、送信データとは、送信対象となり得るデータを指す。即ち、以下の説明では、ステップS1の処理でIDとプロファイル番号とが設定された送信データの中から、送信対象データが選択されるとする。
ステップS2において、プロファイルパラメータ保持部119は、設定されたIDとプロファイル番号のペア表を更新する。ペア表とは、例えば図8に示されるように、データIDとプロファイルNoとが対応付けられた表を指す。
ステップS3において、ネットワークアプリケーション実行部102は、送信対象データおよびそのIDをインターフェース部104に書き込む。
ステップS4において、送信データプロファイル判定105は、IDと、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているペア表とに基づいて、送信対象データのプロファイルを判別する。
ステップS5において、送信データプロファイル判定部105は、判別したプロファイルに基づいて、送信データキュー107を選択する。即ち、送信データキュー107には、送信対象データを一時保持するメモリが、プロファイル毎に設けられている。なお、図5の例では、図6の例のプロファイルテーブルに対応させて、即ち、プロファイルは3種類であることに対応させて、3つのメモリが送信データキュー107に設けられている。即ち、これらの3つのメモリのうちの、判別したプロファイル(図6のプロファイルNO.1乃至3のうちの何れかのプロファイル)に対応付けられたメモリを選択することが、「送信データキュー107を選択する」という意味である。
ステップS6において、送信データプロファイル判定部105は、選択した送信データキュー107に、送信対象データを一時格納する。ここで、「選択した送信データキュー107に、送信対象データを一時格納する」とは、3つのメモリのうちの、判別したプロファイル(図6のプロファイルNO.1乃至3のうちの何れかのプロファイル)に対応付けられたメモリに、送信対象データを一時格納する、という意味である。
ステップS7において、リアルタイム制御部118は、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルのパラメータに基づいて、ネットワーク処理部109の処理を切り替える。
ステップS8において、ネットワーク処理部109は、送信データキュー107から送信対象データを取得して、ソケット処理やネットワークプロトコル処理を実行し、ネットワークパケットを作成して送信パケットキュー110にセットする。
即ち、ネットワーク処理部118は、プロファイルネットワーク処理部109−1乃至109−3を有している。
プロファイルネットワーク処理部109−1は、送信データキュー107の3つのメモリのうちの、図6のプロファイルNO.1のプロファイルに対応付けられたメモリを処理対象メモリとする。プロファイルネットワーク処理部109−1は、処理対象メモリに格納された送信対象データに対して、図6のプロファイルNO.1のプロファイルの「通信装置31内部で使用するRTP」の各項目値をRTPとして使用して、ソケット処理やネットワークプロトコル処理を実行し、ネットワークパケットを作成して送信パケットキュー110にセットする。
プロファイルネットワーク処理部109−2は、送信データキュー107の3つのメモリのうちの、図6のプロファイルNO.2のプロファイルに対応付けられたメモリを処理対象メモリとする。プロファイルネットワーク処理部109−2は、処理対象メモリに格納された送信対象データに対して、図6のプロファイルNO.2のプロファイルの「通信装置31内部で使用するRTP」の各項目値をRTPとして使用して、ソケット処理やネットワークプロトコル処理を実行し、ネットワークパケットを作成して送信パケットキュー110にセットする。
プロファイルネットワーク処理部109−3は、送信データキュー107の3つのメモリのうちの、図6のプロファイルNO.3のプロファイルに対応付けられたメモリを処理対象メモリとする。プロファイルネットワーク処理部109−3は、処理対象メモリに格納された送信対象データに対して、図6のプロファイルNO.3のプロファイルの「通信装置31内部で使用するRTP」の各項目値をRTPとして使用して、ソケット処理やネットワークプロトコル処理を実行し、ネットワークパケットを作成して送信パケットキュー110にセットする。
ここで、送信パケットキュー110には、ネットワークパケットを一時保持するメモリが、プロファイル毎に設けられている。なお、図5の例では、図6の例のプロファイルテーブルに対応させて、即ち、プロファイルは3種類であることに対応させて、3つのメモリが送信パケットキュー110に設けられている。即ち、これらの3つのメモリのうちの、プロファイルネットワーク処理部109−k(kは1乃至3のうちの何れかの整数値)に対応するプロファイル(図6のプロファイルNO.kのプロファイル)に対応付けられたメモリに、プロファイルネットワーク処理部109−kにより作成されたネットワークパケットを一時格納させることが、「送信パケットキュー110にセットする」という意味である。
そこで、リアルタイム制御部118は、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルのパラメータに基づいて、プロファイルネットワーク処理部109−1乃至109−3を適宜切換える制御を行う。これにより、送信データについて、優先制御、レイテンシー保証制御、および帯域制御が実現される。
ステップS9において、送信パケット優先制御部112は、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルの優先度に基づいて、優先度の高いネットワークパケットから順番に送信パケットキュー110から送信パケットとして取り出して、送信パケットパラメータ置換部114に提供する。
ステップS10において、送信パケットパラメータ置換部114は、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルの「ネットワーク経路でのQoS制御パラメータ」に基づいて、送信パケットのヘッダのうちの、IPヘッダのTOS/Diffservフィールドの値を置換し、EtherフレームヘッダにVLANタグを付加する。
即ち、ステップS10において、図9Aの通常のEther Frameヘッダから、図9BのVLAN Tag付Erher Frameヘッダが作成されることになる。
ここで、図9Aの通常のEther Frameヘッダとは、先頭から順に、6byteの「Destination MAC Address」、6byteの「Source MAC Address」、および4byteの「Type」が配置されて構成されている。
これに対して、図9BのVLAN Tag付きのEther Frameヘッダは、図9Aの通常のEther Frameヘッダに対してさらに、「Source MAC Address」と「Type」との間に4byteの「VLAN Tag」が挿入されて構成されている。
この「VLAN Tag」は、先頭から順に、2byteの「Tag ID」、3bitの「User Priority」、1bitの「CF」、および、12bitの「VLAN ID」が配置されて構成されている。この「User Priority」に、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルの「ネットワーク経路でのQoS制御パラメータ」のうちの「VLAN User Priority」の値が代入されることになる。
また、IPヘッダとは、図10に示される構成を取るヘッダである。このうちの先頭の左から3番目の「TOS/DSCP」の領域、即ち、TOS/Diffservフィールドに、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルの「ネットワーク経路でのQoS制御パラメータ」のうちの「VLAN User Priority」の値が代入されることになる。
このようにて、QoS制御パラメータを付加した送信パケットが、送信パケットパラメータ置換部114からパケット送信部115に提供される。これにより、処理はステップS10からS11に進む。
ステップS11において、パケット送信部115は、QoS制御パラメータを付加した送信パケットをMAC(Media Access Control address)部117を介してネットワークに送信する。
これにより、図7の例の送信側処理は終了となる。
このような図7の例の送信側処理によって送信された送信パケットは、ネットワークを経由して別の通信装置31に受信される。すると、この別の通信装置31に搭載された通信部49は、受信装置として機能し、例えば図11のフローチャートに従った受信側処理を実行する。なお、受信側処理とは、プロファイルテーブルがプロファイルパラメータ保持部119に保持さている状態で、通信装置31が送信装置として機能している場合の処理をいう。
ステップS21において、パケット受信部116は、パケットを受信したか否かを判定する。
パケットが受信されていない場合、ステップS21においてNOであると判定されて、処理はステップS21に戻され、それ以降の処理が繰り返される。即ち、ネットワークからMAC部117経由でパケットがパケット受信部116に受信されるまでの間、ステップS21の判定処理が繰り返し実行され、図11の例の受信側処理は待機状態となる。
その後、ネットワークからMAC部117経由でパケットがパケット受信部116に受信されると、ステップS21の処理でYESであると判定され、処理はステップS22に進む。受信されたパケット(以下、受信パケットと称する)は、パケット受信部116から受信パケットプロファイル判定部113に提供される。
ステップS22において、受信パケットプロファイル判定部113は、受信パケットについてのIPヘッダのTOS/Diffservフィールド値やVLAN Tagの優先度(VLAN User Priorityの値)を用いて、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルから受信パケットのプロファイルを判別する。判別されたプロファイルは、受信パケット優先制御部118に提供される。これにより、処理はステップS23に進む。
ステップS23において、受信パケット優先制御部118は、判別したプロファイルに基づいて、受信パケットキューを選択する。ステップS24において、受信パケット優先制御部118は、選択した受信パケットを一時格納する。
受信パケットキュー111には、受信パケットを一時保持するメモリが、プロファイル毎に設けられている。なお、図5の例では、図6の例のプロファイルテーブルに対応させて、即ち、プロファイルは3種類であることに対応させて、3つのメモリが受信パケットキュー111に設けられている。即ち、ステップS22の処理で判別されたプロファイルが、図6のプロファイルNO.kのプロファイルである場合、NO.kのプロファイルに対応付けられたメモリを選択することが、「受信パケットキューを選択する」という意味である。そして、NO.kのプロファイルに対応付けられたメモリに受信パケットを一時格納させることが、ステップS24の処理内容である。
ステップS25において、リアルタイム制御部118は、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルのパラメータに基づいて、ネットワーク処理部109の処理を切り替える。
ステップS26において、ネットワーク処理部109は、受信パケットキュー111から受信パケットを取得して、ネットワークプロトコル処理やソケット処理を実行し、その結果得られる受信データを、受信データキュー108にセットする。
即ち、ネットワーク処理部109は、上述したように、プロファイルネットワーク処理部109−1乃至109−3を有している。
プロファイルネットワーク処理部109−1は、受信パケットキュー111の3つのメモリのうちの、図6のプロファイルNO.1のプロファイルに対応付けられたメモリを処理対象メモリとする。プロファイルネットワーク処理部109−1は、処理対象メモリに格納された受信パケットに対して、図6のプロファイルNO.1のプロファイルの「通信装置31内部で使用するRTP」の各項目値をRTPとして使用して、ソケット処理やネットワークプロトコル処理を実行し、その結果得られる受信データを受信データキュー108に一時格納する。
プロファイルネットワーク処理部109−2は、受信パケットキュー111の3つのメモリのうちの、図6のプロファイルNO.2のプロファイルに対応付けられたメモリを処理対象メモリとする。プロファイルネットワーク処理部109−2は、処理対象メモリに格納された受信パケットに対して、図6のプロファイルNO.2のプロファイルの「通信装置31内部で使用するRTP」の各項目値をRTPとして使用して、ソケット処理やネットワークプロトコル処理を実行し、その結果得られる受信データを受信データキュー108に一時格納する。
プロファイルネットワーク処理部109−3は、受信パケットキュー111の3つのメモリのうちの、図6のプロファイルNO.3のプロファイルに対応付けられたメモリを処理対象メモリとする。プロファイルネットワーク処理部109−3は、処理対象メモリに格納された受信パケットに対して、図6のプロファイルNO.3のプロファイルの「通信装置31内部で使用するRTP」の各項目値をRTPとして使用して、ソケット処理やネットワークプロトコル処理を実行し、その結果得られる受信データを受信データキュー108に一時格納する。
ここで、受信データキュー108には、受信データを一時保持するメモリが、プロファイル毎に設けられている。なお、図5の例では、図6の例のプロファイルテーブルに対応させて、即ち、プロファイルは3種類であることに対応させて、3つのメモリが受信データキュー108に設けられている。即ち、これらの3つのメモリのうちの、プロファイルネットワーク処理部109−k(kは1乃至3のうちの何れかの整数値)に対応するプロファイル(図6のプロファイルNO.kのプロファイル)に対応付けられたメモリに、受信データを一時格納させることが、「受信データキュー108に一時格納する」という意味である。
そこで、リアルタイム制御部118は、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルのパラメータに基づいて、プロファイルネットワーク処理部109−1乃至109−3を適宜切換える制御を行う。これにより、受信データについても、送信データと同様に、優先制御、レイテンシー保証制御、および帯域制御が実現される。
ステップS27において、受信データ優先制御部106は、プロファイルパラメータ保持部119に保持されているプロファイルテーブルの優先度に基づいて、優先度の高いデータから順番に受信データキュー108から受信データを取得する。
ステップS28において、受信データ優先制御部106は、受信データを、インターフェース部104を介してネットワークアプリケーション実行部102に送信する。
これにより、図11の例の受信側処理は終了となる。
以上説明したように、本発明によれば、Ethernet(登録商標)等のネットワーク環境のエンドポイントにおいて、ユーザがデータの送受信に使用したい、ネットワークの性格(例えば優先度、使用帯域、許容できる最大レイテンシー等)を表すRTPの指定を可能にし、そのRTPに従ってデータの送受信処理のタイミングを制御することができる。
これにより、ネットワークのエンドデバイス内部での高優先度データの送受信処理にかかる最大レイテンシーを保証することが可能になる。
ネットワークのエンドデバイスが大量のデータを高速に送信/受信中でも、遅延やジッタを最小限にしたいデータを送信/受信することが可能になる。
また、エンドデバイス内部でのRTPの設定と、TOS/DiffservやVLAN Tag等のQoS制御パラメータとを対応付け、その対応付けに基づいて、QoS制御パラメータをパケットに付加し送信することができる。これにより、受信側では、その対応付けに基づいて、付加された優先度設定からRTPを判別することができるようになる。
その結果、「エンドデバイス」→「ネットワーク経路」→「エンドデバイス」といったネットワーク全般でのリアルタイム制御(QoS制御)を実現することが可能になる。
なお、RTPの設定とQoS制御パラメータとの対応付けの手法は、上述した例では、プロファイルテーブルを用いる手法が採用されている。しかしながら、かかる手法は、上述した例に限定されない。例えば、送信パケットパラメータ置換部114(図5)等が、所定アルゴリズムに基づく自立的な判断で、即ち自動的に、RTPの設定からQoS制御パラメータへの変換またはその逆変換を行うようにしてもよい。
さらに、AVデータなどの大量のデータを高速に受信中でも、コントロールコマンドの様な高いリアルタイム性を要求されるデータを遅延することなく受け付け、実行することが可能になる。また、AVデータなどの大量のデータを高速に送信中でも、コントロールコマンドの様な高いリアルタイム性を要求されるデータを遅延することなく送信することが可能になる。
さらにまた、このようなことが可能になることから、次の効果を奏することが可能になる。即ち、従来では図1に示されるようにAVデータ用のケーブル21A乃至21Cとは別にコントロールコマンド用の専用ケーブル22A乃至22Cが必要であったシステムを、図2に示されるように、ネットワークケーブル41A乃至41Dの1つにまとめることが可能になる。
ところで、上述した一連の処理(或いはそのうちの一部分の処理)は、ハードウエアにより実行させることもできるが、ソフトウエアにより実行させることもできる。
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
このようなプログラムを含む記録媒体は、図3や図4に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブルメディア(パッケージメディア)51により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されている図3のROM42,図3のROM62や、図3の記憶部48,図4の記録部65に含まれるハードディスクなどで構成される。
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
また、上述したように、本明細書において、システムとは、複数の処理装置や処理部により構成される装置全体を表すものである。
さらにまた、図4の通信部49は、上述した例では通信装置31の一構成要素とされたが、図4の構成例に示すように、1つの装置として把握することも可能である。即ち、例えば、図4の通信部49を、通信装置31から着脱自在な装置として構成することも可能である。この場合、通信部49は、通信装置31のみならず様々な機器にエンドポイントとして装着されて、ネットワーク通信を行うための上述した各種処理を実行することができる。
31 通信装置, 31−1 VTR, 31−2 モニタ, 31−3 VTR, 31−4 VTR, 41 CPU, 42 ROM, 43 RAM, 48 記録部, 49 通信部, 51 リムーバブルメディア, 61 CPU, 62 ROM, 63 RAM, 65 記録部, 102 ネットワークアプリケーション実行部, 104 インターフェース部, 105 送信データプロファイル判定部, 106 受信データ優先制御部, 107 送信データキュー, 108 受信データキュー, 109 ネットワーク処理部, 109−1乃至109−3 プロファイルネットワーク処理部, 110 送信パケットキュー, 111 受信パケットキュー, 112 送信パケット優先制御部, 113 受信パケットプロファイル判定部, 115 パケット送信部, 116 パケット受信部, 117 MAC部, 118 受信パケット優先制御部
Claims (18)
- ネットワーク環境におけるエンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーを少なくとも設定する設定手段と、
送信対象のデータに対して、前記設定手段により設定された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの送信処理を制御する制御手段と、
前記第1パラメータを、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換する変換手段と、
前記変換手段による変換後の前記第2パラメータを、前記送信対象のデータに付加して、前記ネットワークに送信する送信手段と
を備える情報処理装置。 - 前記設定手段は、前記第1パラメータとしてさらに優先度を設定する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記設定手段は、前記第1パラメータとしてさらに使用帯域を設定する
請求項2に記載の情報処理装置。 - 前記変換手段は、変換対象の前記第2パラメータとして、DiffservにおけるIP(Internet Protocol)ヘッダ内のDSCPフィールドの値を少なくとも採用する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記変換手段は、変換対象の前記第2パラメータとして、VLANにおけるUser Priorityを少なくとも採用する
請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記変換手段は、変換対象の前記第2パラメータとして、IP(Internet Protocol)におけるTOS値を少なくとも採用する
請求項1に記載の情報処理装置。 - ネットワーク環境におけるエンドポイントとして機能する情報処理装置が、
前記エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーを少なくとも設定し、
送信対象のデータに対して、設定された前記パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの送信処理を制御し、
前記第1パラメータを、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換し、
変換後の前記第2パラメータを、前記送信対象のデータに付加して、前記ネットワークに送信する
ステップを含む情報処理方法。 - ネットワーク環境におけるエンドポイントを制御するコンピュータが、
前記エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーを少なくとも設定し、
送信対象のデータに対して、設定された前記パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの送信処理を制御し、
前記第1パラメータを、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換し、
変換後の前記第2パラメータを、前記送信対象のデータに付加して、前記ネットワークに送信する
ステップを含む制御処理を実行するプログラム。 - ネットワーク環境における別のエンドポイントによって、エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーが少なくとも設定され、前記第1パラメータが、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換され、変換後の前記第2パラメータが、前記送信対象のデータに付加されて、前記ネットワークを介して送信されてきた場合、前記データを受信する受信手段と、
前記受信手段に受信された前記データに付加された前記第2パラメータを、前記第1パラメータに変換する変換手段と、
前記受信手段に受信された前記データに対して、前記変換手段により変換された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの受信処理を制御する制御手段と
を備える情報処理装置。 - 前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータとしてさらに優先度を設定する
請求項9に記載の情報処理装置。 - 前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータとしてさらに使用帯域を設定する
請求項10に記載の情報処理装置。 - 前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータの変換対象の前記第2パラメータとして、DiffservにおけるIP(Internet Protocol)ヘッダ内のDSCPフィールドの値を少なくとも採用する
請求項9に記載の情報処理装置。 - 前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータの変換対象の前記第2パラメータとして、VLANにおけるUser Priorityを少なくとも採用する
請求項9に記載の情報処理装置。 - 前記別のエンドポイントは、前記第1パラメータの変換対象の前記第2パラメータとして、IP(Internet Protocol)におけるTOS値を少なくとも採用する
請求項1に記載の情報処理装置。 - ネットワーク環境におけるエンドポイントである情報処理装置が、
別のエンドポイントによって、エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーが少なくとも設定され、前記第1パラメータが、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換され、変換後の前記第2パラメータが、前記送信対象のデータに付加されて、前記ネットワークを介して送信されてきた場合、前記データを受信し、
受信された前記データに付加された前記第2パラメータを、前記第1パラメータに変換し、
受信された前記データに対して、変換された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの受信処理を制御する
ステップを含む情報処理方法。 - ネットワーク環境におけるエンドポイントを制御するコンピュータが、
別のエンドポイントによって、エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーが少なくとも設定され、前記第1パラメータが、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換され、変換後の前記第2パラメータが、前記送信対象のデータに付加されて、前記ネットワークを介して送信されてきた場合、前記データを受信し、
受信された前記データに付加された前記第2パラメータを、前記第1パラメータに変換し、
受信された前記データに対して、変換された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの受信処理を制御する
ステップを含む制御処理を実行するプログラム。 - ネットワーク環境における第1のエンドポイントが、
エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーを少なくとも設定し、
送信対象のデータに対して、設定された前記パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの送信処理を制御し、
前記第1パラメータを、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換し、
変換後の前記第2パラメータを、前記送信対象のデータに付加して、前記ネットワークに送信し、
前記ネットワーク環境における第2のエンドポイントが、
前記第1のエンドポイントからの前記データを前記ネットワークを介して受信し、
受信された前記データに付加された前記第2パラメータを、前記第1パラメータに変換し、
受信された前記データに対して、変換された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの受信処理を制御する
情報処理システム。 - ネットワーク環境における第1のエンドポイントが、
エンドポイント内部で使用したいネットワークの性格を表す第1パラメータとして、許容できる最大レイテンシーを少なくとも設定し、
送信対象のデータに対して、設定された前記パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの送信処理を制御し、
前記第1パラメータを、ネットワーク経路でのQoS(Quality of Service)を制御する第2パラメータに変換し、
変換後の前記第2パラメータを、前記送信対象のデータに付加して、前記ネットワークに送信し、
前記ネットワーク環境における第2のエンドポイントが、
前記第1のエンドポイントからの前記データを前記ネットワークを介して受信し、
受信された前記データに付加された前記第2パラメータを、前記第1パラメータに変換し、
受信された前記データに対して、変換された前記第1パラメータに基づいてリアルタイム制御を行うことで、そのデータの受信処理を制御する
ステップを含む情報処理方法。
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