JP2009259946A - Liquid resin injecting apparatus - Google Patents
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Abstract
Description
本発明は、液体樹脂注入装置に関する。より詳細には、半導体素子が形成されたウエハ等を貼り合わせる場合に、当該ウエハの間隙に液体樹脂を注入する液体樹脂注入装置に関する。 The present invention relates to a liquid resin injection device. More specifically, the present invention relates to a liquid resin injecting apparatus that injects a liquid resin into a gap between wafers on which semiconductor elements are formed.
半導体装置の実効的な実装密度を向上させる技術のひとつとして、チップを積層する構造がある。パッケージング前のチップを積層した積層チップ半導体モジュールは、実装密度の向上に止まらず、チップ相互の配線を短縮することにより処理を高速化できる。 One technique for improving the effective mounting density of semiconductor devices is a structure in which chips are stacked. A stacked chip semiconductor module in which chips before packaging are stacked can increase the processing density by shortening the wiring between the chips without being limited to an improvement in mounting density.
積層チップ半導体モジュールを製造する場合には、ウエハ単位で接合した後にチップを切り分ける手順が採られる場合がある。下記の特許文献1には、メッキバンプを有するシリコンウエハとベース基板とを接着剤により貼り合わせた後に分割する半導体装置の製造方法が記載されている。また、下記の特許文献2には、重ね合わせたウエハの合わせ面を真空環境下で液剤に接触させて樹脂を注入することが記載されている。更に、下記の特許文献3に記載には、重ね合わせたウエハの間に樹脂を注入する場合に、ウエハ間で樹脂に空泡が生じないように液体樹脂を予め脱泡することが記載される。
積層ウエハにおけるウエハの間隙は数μmから十数μm程度であり、そこに注入される樹脂の容積も数ccに過ぎない。一方、積層ウエハの直径は200mmから300mmに及び、今後は更に大きくなる場合があり得る。従って、真空環境下で積層ウエハに液体樹脂を注入する場合には、積層ウエハの直径に見合った大きな真空槽が用いられる。このため、真空槽を所要の真空度まで減圧する排気作業には多大な時間が費やされる。 The gap between the wafers in the laminated wafer is about several μm to several tens of μm, and the volume of resin injected therein is only a few cc. On the other hand, the diameter of the laminated wafer ranges from 200 mm to 300 mm, and may be further increased in the future. Therefore, when the liquid resin is injected into the laminated wafer in a vacuum environment, a large vacuum chamber corresponding to the diameter of the laminated wafer is used. For this reason, a great amount of time is spent in the exhausting operation for reducing the vacuum chamber to a required degree of vacuum.
そこで、上記課題を解決すべく、本発明により、表面を互いに向き合わせ且つ互いに間隔をおいて重ね合わされた一対のウエハの周縁を気密に封止する封止部材と、封止部材と気密に結合し、液体樹脂を収容する気密容器と、一対のウエハに挟まれた空間を排気する排気部とを備え、封止部材は、空間を気密容器内に開放する開放部を有し、封止部材および気密容器を気密に結合した状態で空間内および気密容器内を減圧した後に、一対のウエハの周縁のうち開放部内に露出した部分を液体樹脂に接触させることにより、液体樹脂を空間に注入する液体樹脂注入装置が提供される。 Accordingly, in order to solve the above-described problems, according to the present invention, a sealing member that hermetically seals the peripheral edges of a pair of wafers whose surfaces face each other and are spaced apart from each other, and the sealing member are hermetically coupled. And an airtight container for storing the liquid resin and an exhaust part for exhausting the space sandwiched between the pair of wafers, and the sealing member has an open part for opening the space into the airtight container, and the sealing member In addition, after reducing the pressure in the space and the airtight container in a state where the airtight container is tightly coupled, the liquid resin is injected into the space by bringing the exposed portion of the peripheral edge of the pair of wafers into the open portion into contact with the liquid resin. A liquid resin injection device is provided.
なお、上記の発明の概要は、本発明の必要な特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となり得る。 It should be noted that the above summary of the invention does not enumerate all the necessary features of the present invention. Also, a sub-combination of these feature groups can also be an invention.
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決に必須であるとは限らない。 Hereinafter, the present invention will be described through embodiments of the invention, but the following embodiments do not limit the invention according to the claims. In addition, not all the combinations of features described in the embodiments are essential for the solution of the invention.
図1は、注入装置100の正面図である。また、図2は、注入装置100の側面図である。注入装置100は、排気部110、封止部材120、封止プレート130および気密容器140を備える。また、この実施形態に係る注入装置100には、表面を互いに対向させて積層された一対のウエハからなる積層ウエハ190が装入されている。
FIG. 1 is a front view of the
気密容器140は、立方体の気密な容器であり、側面に一対の継ぎ手142、144を有する。継ぎ手112は気密容器140の内部に連通すると共に、圧力管を脱着できる。これにより、気密容器140の内部を外部の真空源または圧力源に連通させることができる。
The
封止プレート130は平坦な板状の部材であり、止めネジ150により気密容器140に固定され、気密容器140の上面を気密に封止する。また、封止プレート130は、気密容器140に対して脱着できる。更に、封止プレート130は、封止部材120を支持する。
The
封止部材120は、環状の形状を有し、積層ウエハ190を内側に保持する。また、封止部材120は、封止プレート130に支持されて、気密容器140の上方に直立する。封止部材120の内側には、積層ウエハ190を形成するウエハ192の裏面が現れている。
The sealing
このように、封止部材120は、積層ウエハ190の裏面を露出させる開口を有してもよい。これにより、最小限の材料で封止部材120を形成できる。また、積層ウエハ190の裏面が外部から観察できるので、積層ウエハ190の状態が監視しながら液体樹脂を注入できる。
As described above, the sealing
封止部材120の上端には、排気部110が形成される。排気部110は、上端に継ぎ手112を有する。継ぎ手112は圧力管を脱着でき、封止部材120の内部を外部の真空源に連通させることができる。すなわち、排気部110は、積層ウエハ190の上端を真空源に連通させる連通部を構成する。
An
図3は、液体樹脂注入装置100の分解図である。なお、図1および図2と共通な構成要素には共通の参照番号を付して重複する説明を省く。
FIG. 3 is an exploded view of the liquid
排気部110および封止部材120は、積層ウエハ190を保持した状態を保ったまま、封止プレート130から取り外すことができる。図示のように封止部材120は円弧の端部を直線的に結合した環状の形状を有する。また、積層ウエハ190の下端を露出させる開放部119を下端に有する。開放部119においては、積層ウエハ190の周縁部も露出する。
The
なお、図示の例では、積層ウエハ190のオリエンテーションフラット(オリフラ)が開放部119の内側に露出するように封止部材120が装着される。これにより、封止部材120および積層ウエハ190の機密性を良好に保つことができるが、このような配置に限定されるわけではない。
In the illustrated example, the sealing
封止プレート130は、止めネジ150を抜くことにより、気密容器140から取り外すことができる。これにより、気密容器140の上面を開放させることができる。
The
気密容器140の上面縁部には、封止プレート130および気密容器140の密着性を確実にする目的で、Oリング146が設けられる。また、気密容器140は、内部に気密室141を有する。
An O-
気密室141は、側面に装着された一対の継ぎ手142、144と連通する。また、気密室141の床面には昇降部160が装備される。昇降部160は、気密室141の床面に固定されたシリンダ162と、シリンダ162内を上下に摺動するピストン164とを含む。
The
昇降部160の上には、開口容器170が搭載される。開口容器170は、上面の開放された皿状の容器であり、液体樹脂172を収容する。なお、液体樹脂172は、例えば、液体状の熱硬化性樹脂であり、積層ウエハ190の狭小な間隙に注入するという目的に鑑みて特に低粘度のものが選択される。
An
図4は、封止部材120の構造を示す水平断面図である。また、図4は、図3に矢印Xで示す箇所の断面を示す。
FIG. 4 is a horizontal sectional view showing the structure of the sealing
積層ウエハ190は、表面を向き合わせて接合された一対のウエハ192を含む。ウエハ192の各々には、フォトリソグラフィ等により、既に素子、回路等を含むデバイス194が形成されている。このため、ウエハ192の各々の表面は平坦ではなく、積層ウエハ190の内部においては、両ウエハ192の間に空間が生じている。
The laminated
なお、積層ウエハ190の構造がこれに限られるわけではなく、一方のウエハ192が未加工の平坦なウエハ192である場合、シリコンウエハと化合物半導体ウエハ等の異種のウエハ192が組み合わされる場合、ウエハ192の裏面も研磨等の加工がされている場合等、種々の場合があり得る。また、積層されたウエハ192自体が、個々に積層ウエハ190である場合もある。
Note that the structure of the laminated
積層ウエハ190の端面には、シール部材126が当接する。シール部材126は弾性を有し、封止部材120および積層ウエハ190の間を気密に封止する。なお、シール部材126は、積層ウエハ190に予め単独で装着され、シール部材126付きの積層ウエハ190に対して封止部材120を装着する手順で組み立ててもよい。これにより、積層ウエハ190の端面を保護すると共に、取り扱いが容易になる。
The
封止部材120は、外枠部122、内枠部124および止めネジ150を含む。外枠部122は、シール部材126を介して積層ウエハ190の側面に外側から当接する側壁と、積層ウエハ190が厚さ方向に脱落することを防止するリブ部とを組み合わせた形状を有する。
The sealing
内枠部124は、止めネジ150により外枠部122に対して固定され、積層ウエハ190が、厚さ方向上方に脱落することを防止する。換言すれば、止めネジ150を抜いて内枠部124を取り外すことにより、シール部材126および積層ウエハ190は、封止部材120から脱着自在となる。
The
図5は、封止部材120の構造を示す垂直断面図である。また、図5は、図3に矢印Yで示す箇所の断面を示す。なお、積層ウエハ190、シール部材126および封止部材120の構造は、図4に示した構造と略同じなので、共通する部分については重複する説明を省く。
FIG. 5 is a vertical sectional view showing the structure of the sealing
この断面においては、封止部材120の上方に、排気部110が配される。排気部110は、上端の継ぎ手112から下方に向かって貫通する排気孔114を有する。排気孔114は、外枠部122を貫通する排気孔129と、シール部材126を貫通する排気孔127とに連通する。
In this cross section, the
シール部材126の排気孔127は、積層ウエハ190におけるウエハ192の合わせ面に向かって開口している。これにより、積層ウエハ190の内部の間隙を、継ぎ手112に接続された圧力管を介して真空源等に接続できる。
The
図6は、液体樹脂注入装置100の部分断面図である。なお、以下の説明において、ここまでに説明したものと同じ部材には共通の参照番号を付して、重複する説明を省く。
FIG. 6 is a partial cross-sectional view of the liquid
液体樹脂注入装置100において、積層ウエハ190は、封止部材120に保持される。封止部材120は、封止プレート130に装着される。封止プレート130は、止めネジ150により気密容器140に固定される。
In the liquid
これにより、積層ウエハ190の内部の間隙は、開放部119において気密容器140内部の気密室141に連通すると共に、外部からは気密に遮断される。ただし、積層ウエハ190の間隙は、排気孔114、127、129を介して、継ぎ手112に連通する。また、積層ウエハ190のオリエンテーションフラットは、気密室141の内部で最下端に位置している。
As a result, the gap inside the
一方、気密室141の内部では、液体樹脂172を収容した開口容器170が、昇降部160に搭載される。液体樹脂172の液面を点線Bにより示す。また、昇降部160においては、ピストン164がシリンダ162に引き込まれて開口容器170は降下している。これにより、液体樹脂172の液面は、積層ウエハ190の下端よりも更に下方に位置する。
On the other hand, inside the
従って、継ぎ手142、144の一方を閉鎖し、他方を真空源に連通させることにより、気密室141の内部を減圧して、液体樹脂172を脱気できる。この場合、気密室141は、昇降部160および開口容器170を収容する容積があれば足り、積層ウエハ190全体を含む空間を減圧しなくてもよい。従って、脱気に要する時間は短い。
Therefore, by closing one of the
このように、気密容器140は、気密室141を真空源または圧力源に連通させる継ぎ手142、144を有してもよい。これにより、液体樹脂172を効率よく脱気できる。
As described above, the
図7は、液体樹脂注入装置100の部分断面図であり、昇降部160を動作させて、開口容器170を上昇させた状態を示す。図示のように、開口容器170が上昇すると、液体樹脂172の液面も上昇して、気密室141に露出した積層ウエハ190の下端が液体樹脂172に浸漬される。
FIG. 7 is a partial cross-sectional view of the liquid
このように、気密室141において、液体樹脂172の液面を上昇させて、積層ウエハ190の他端を液体樹脂172に浸漬させる昇降部160を更に有してもよい。これにより、相対的に大きな積層ウエハ190を移動させることなく、積層ウエハ190の露出部分を液体樹脂172に浸漬させることができる。
As described above, the
なお、積層ウエハ190の露出部分に現れる積層ウエハ190の間隙が、余すことなく液体樹脂172の液面下に沈むことが望ましいので、封止部材120の下端近傍も、液体樹脂172に浸漬される。しかしながら、硬化前の液体樹脂172は容易に拭き取ることができるので差し支えない。また、封止部材120の清掃を容易にする目的で、封止部材120の表面を、液体樹脂172に対する接着性の低い材料で被覆することも好ましい。
In addition, since it is desirable that the gap between the
また、封止部材120および気密容器140を結合した場合に、積層ウエハ190は、液体樹脂172の液面に対して直立してもよい。これにより、液体樹脂172に浸漬される積層ウエハ190の表面積が小さくなるので、不要な液体樹脂を除去する作業が容易になる。
Further, when the sealing
更に、この実施形態では、液体樹脂172を収容した開口容器170を上昇させることにより液体樹脂172の液面を上昇させたが、液面を操作する構造がこれに限られるわけではない。例えば、気密室141に直接に収容された液体樹脂172に対して何らかの部材を沈めることにより液面を上昇させる構造等、他の構造を任意に選択し得る。
Further, in this embodiment, the liquid level of the
図8は、液体樹脂注入装置100の排気系の構造を模式的に示す図である。液体樹脂注入装置100に設けられた3つの継ぎ手112、142、144のうち、封止部材120の上端に装着された継ぎ手112と、気密容器140に装着された一方の継ぎ手144が、それぞれ排気バルブ210、220を介して、ドライポンプ240に結合される。継ぎ手112および排気バルブ210の間、および継ぎ手144および排気バルブ220の間には、それぞれ、真空計212、222が配される。
FIG. 8 is a diagram schematically showing the structure of the exhaust system of the liquid
このような構造により、ドライポンプ240を動作させた状態で排気バルブ210を開放することにより、積層ウエハ190の間隙を真空引きすることができる。また、真空引きがどの程度実行されたかについては、真空計212で監視できる。
With such a structure, the gap between the
また、ドライポンプ240を動作させた状態で排気バルブ220を開放することにより、気密室141の内部を真空引きできる。真空引きの進行状態は、真空計222により監視できる。
Further, by opening the
一方、気密容器140の他方の継ぎ手142は、ベントバルブ230を介して大気に連通される。従って、気密容器140の内部が減圧されている場合に、ベントバルブ230が開放されると、継ぎ手142を介して大気が気密室141に導入される。なお、気密室141内部の汚染を防止する目的で、ベントバルブ230および大気の間にフィルタ等を設けてもよい。
On the other hand, the other joint 142 of the
図9は、液体樹脂172を積層ウエハ190に注入の手順を示す流れ図である。積層ウエハ190に液体樹脂172を注入する作業が開始されると、封止部材120および気密容器140を所定の設定温度に維持する制御が開始される(ステップS101)。
FIG. 9 is a flowchart showing a procedure for injecting the
設定温度は、液体樹脂172の粘性を低下させつつ、硬化は開始させない範囲に決定される。換言すれば、使用する液体樹脂172の特性に応じて設定温度が決定される。設定温度を維持する機構は、後述するように液体樹脂注入装置100に設けることもできる。
The set temperature is determined within a range in which the viscosity of the
次に、液体樹脂172を開口容器170に充填する(ステップS102)。このとき、液体樹脂172の液面が高いほど後述の作業は容易になるが、積層ウエハ190を浸漬させた場合に、開口容器170から液体樹脂172が溢れない範囲に止めることが好ましい。こうして液体樹脂172を収容した開口容器170は、昇降部160に搭載される。昇降部160のピストン164は最下位置にある。
Next, the
続いて、液体樹脂172を注入する積層ウエハ190に、封止部材120を装着する(ステップS103)。封止部材120を装着する場合は、まず、積層ウエハ190に対してシール部材126を装着し、シール部材126付きの積層ウエハ190を外枠部122に装入する。このとき、シール部材126の排気孔127が、封止部材120の排気孔129に連通するように留意する。更に、内枠部124を外枠部122に装着して、止めネジ150により締結する。
Subsequently, the sealing
更に、封止プレート130を封止部材120に装着し、更に、封止部材120および封止プレート130の組立体を、気密容器140に取り付ける(ステップS104)。こうして、図6に示した状態が形成される。
Further, the sealing
次に、ドライポンプ240の運転を開始し(ステップS105)、ドライポンプ240の動作が定常状態になったところで、排気バルブ210、220を開放する(ステップS106)。このとき、ベントバルブ230は閉鎖されている。これにより、積層ウエハ190の間隙および気密室141の内部の気体が排気される。
Next, the operation of the
気密室141内の減圧により、液体樹脂172の脱泡が開始される(ステップS107)。脱泡の進捗状況は、既知にデータに基づいて処理時間に応じて完了してもよい。また、真空計222を監視して、気密室141が液体樹脂172の所定の飽和蒸気圧に達したことをもって完了してもよい(ステップS108)。
Defoaming of the
また、液体樹脂172の脱泡が完了したら、気密室141に連通する排気バルブ220は閉鎖する(ステップS109)。これにより、気密室141内は、液体樹脂172の飽和蒸気圧で安定する。一方、封止部材120に連通する排気バルブ210は開放した状態を継続する。これにより、積層ウエハ190の内部は、やがて、気密室141の内部に等しいかより低い圧力になる。
When the defoaming of the
次に、昇降部160を動作させて、開口容器170を上昇させる(ステップS110)。これにより、気密室141に露出した積層ウエハ190の下端が、液体樹脂172に浸漬される。
Next, the elevating
更に、上記の状態を維持したまま、ベントバルブ230を開放する(ステップS111)。これにより大気が流入する気密室141内は、大気圧に向かって真空度が低下してゆく。この状態は、真空計222により監視できる。
Further, the
また、気密室141が大気圧に向かって昇圧される一方、積層ウエハ190の内部は、上端の排気孔114を介してドライポンプ240に引かれている。これにより、積層ウエハ190の下端から、液体樹脂172が積層ウエハ190の内部に注入される。こうして、積層ウエハ190の内部の間隙に隈なく液体樹脂172が充填された場合は、排気バルブ210を閉鎖して、液体樹脂172の注入を終了させる(ステップS112)。なお、液体樹脂172が充填されたか否かの確認は、液体樹脂172の注入量等を監視してもよい。また、液体樹脂172の注入を一定の条件で繰り返し実行する場合は、既知の所要時間により液体樹脂172の注入を終了してもよい。
Further, the
こうして、表面を互いに向き合わせ且つ互いに間隔をおいて重ね合わされた一対のウエハ192の周縁を気密に封止する封止部材120と、封止部材120と気密に結合し、液液体樹脂172を収容する気密容器140と、一対のウエハ192に挟まれた空間を排気する排気部110とを備え、封止部材120は、空間を気密容器140内に開放する開放部119を有し、封止部材120および気密容器140を気密に結合した状態で空間内および気密容器140内を減圧した後に、積層ウエハ190の周縁のうち開放部119内に露出した部分を液体樹脂172に接触させることにより、液体樹脂172を空間に注入する液体樹脂注入装置100が形成される。これにより、積層ウエハ190内部を排気する場合に、積層ウエハ190の外側を排気しなくてもよい。
In this way, the sealing
また、気密室141の容量は、間隙を含む積層ウエハ190の体積よりも小さくすることができる。これにより、液体樹脂172を注入する場合に求められる排気量を著しく低減できる。従って、気密室141を減圧する場合に求められる作業時間も削減でき、積層ウエハ190を用いたデバイスを製造する場合のスループットが向上される。
Further, the capacity of the
なお、積層ウエハ190の周縁のうち開放部119内に露出した部分を液体樹脂172に接触させる場合、当該部分に開口する空間を余すことなく液体樹脂172に沈めることが好ましい。これにより、ベントバルブ230が開放されて大気圧が印加された液体樹脂172が、効率よくウエハ192の間に注入される。
In addition, when the part exposed in the
図10は、封止部材120の他の構造を示す断面図である。なお、この封止部材120は、以下に説明する部分を除くと、これまでに示した封止部材120と同じ構造を有する。他の実施形態と同じ構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
FIG. 10 is a cross-sectional view showing another structure of the sealing
図示のように、この封止部材120は加熱部123を有する。加熱部123は、封止部材120により保持された積層ウエハ190の裏面と平行に、ブリッジ部材121により支持される。ブリッジ部材121は、封止部材120の外枠部122または内枠部124と、加熱部123の背面とを結合する。
As illustrated, the sealing
このような構造により、加熱部123は、外枠部122または内枠部124と一体に取り扱うことができると共に、ウエハ192の裏面直近で積層ウエハ190を加熱するので、積層ウエハ190の温度を精度よく制御できる。また、加熱部123および積層ウエハ190の間には、熱を媒介する大気が入り込んでいるので、真空槽内で加熱する場合に比較して効率よく熱を伝えることができる。なお、加熱部123としては、電熱線の他、赤外線ランプ等を有するものも使用できる。
With such a structure, the
このように、封止部材120は、積層ウエハ190の裏面を加熱する加熱部123を更に有してもよい。これにより、非真空雰囲気で、積層ウエハ190を効率よく加熱できる。また、用途に応じて加熱部123を交換できるので、適切な種類、特性、容量の加熱部123を用いることができる。
As described above, the sealing
図11は、封止部材120のまた他の構造を示す断面図である。なお、この封止部材120も、以下に説明する部分を除くと、これまでに示した封止部材120と同じ構造を有する。他の実施形態と同じ構成要素には同じ参照番号を付して重複する説明を省く。
FIG. 11 is a cross-sectional view showing still another structure of the sealing
図示のように、この封止部材120は、保持した積層ウエハ190の裏面を覆うカバー部125を有する。カバー部は、封止部材120および積層ウエハ190の背面と共に方位した空間を気密に封止する。
As illustrated, the sealing
このように、封止部材120は、積層ウエハ190の裏面を覆うカバー部125を有してもよい。これにより、積層ウエハ190の裏面を、外部からの接触等から保護できる。
As described above, the sealing
また、カバー部125は、上記空間の内外を連通させる貫通孔を有する継ぎ手128をそれぞれが備える。これにより、継ぎ手128を介して、積層ウエハ190の裏面が面する空間を、真空源等に連通させることができる。
Each of the
このように、カバー部125は積層ウエハ190の裏面を気密に覆い、積層ウエハ190の空間が減圧された場合に、裏面に面した空間も減圧されてもよい。これにより、積層ウエハ190の裏面に沿った僅かな空間を減圧して、表裏の圧力差により積層ウエハ190に応力が作用することを防止できる。
As described above, the
更に、この封止部材120は、カバー部125の内側に加熱部123を有する。加熱部123は、積層ウエハ190の裏面、封止部材120の内面およびカバー部125の内面により画成された空間で熱を発生するので、積層ウエハ190を効率よく加熱できる。
Further, the sealing
このように、カバー部125は、積層ウエハ190の裏面を加熱する加熱部123を含んでもよい。これにより、外部への放熱を遮断して、積層ウエハ190を効率よく加熱できる。また、加熱部123への外部からの接触を防止できる。
As described above, the
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。また、上記実施の形態に、多様な変更または改良を加え得ることは当業者に明らかである。更に、その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。 As mentioned above, although this invention was demonstrated using embodiment, the technical scope of this invention is not limited to the range as described in the said embodiment. It will be apparent to those skilled in the art that various modifications or improvements can be added to the above-described embodiment. Furthermore, it is apparent from the description of the scope of claims that embodiments with such changes or improvements can be included in the technical scope of the present invention.
100 注入装置、110 排気部、112、142、144、128 継ぎ手、114、127、129 排気孔、119 開放部、120 封止部材、121 ブリッジ部材、122 外枠部、123 加熱部、124 内枠部、125 カバー部、126 シール部材、130 封止プレート、140 気密容器、146 Oリング、141 気密室、150 止めネジ、160 昇降部、162 シリンダ、164 ピストン、170 開口容器、172 液体樹脂、190 積層ウエハ、192 ウエハ、194 デバイス、210、220 排気バルブ、212、222 真空計、230 ベントバルブ、240 ドライポンプ
DESCRIPTION OF
Claims (10)
前記封止部材と気密に結合し、液体樹脂を収容する気密容器と、
前記一対のウエハに挟まれた空間を排気する排気部と
を備え、
前記封止部材は、前記空間を前記気密容器内に開放する開放部を有し、
前記封止部材および前記気密容器を気密に結合した状態で前記空間内および前記気密容器内を減圧した後に、前記一対のウエハの前記周縁のうち前記開放部内に露出した部分を前記液体樹脂に接触させることにより、前記液体樹脂を前記空間に注入する液体樹脂注入装置。 A sealing member that hermetically seals the peripheral edges of a pair of wafers whose surfaces face each other and overlap each other at an interval;
An airtight container that is airtightly coupled to the sealing member and contains a liquid resin;
An exhaust part for exhausting a space sandwiched between the pair of wafers,
The sealing member has an opening that opens the space into the airtight container,
After decompressing the space and the hermetic container in a state where the sealing member and the hermetic container are hermetically coupled, the exposed portion of the peripheral edge of the pair of wafers in the open portion contacts the liquid resin. A liquid resin injection device that injects the liquid resin into the space.
Priority Applications (1)
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JP2008105643A JP2009259946A (en) | 2008-04-15 | 2008-04-15 | Liquid resin injecting apparatus |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2008105643A JP2009259946A (en) | 2008-04-15 | 2008-04-15 | Liquid resin injecting apparatus |
Publications (1)
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2008
- 2008-04-15 JP JP2008105643A patent/JP2009259946A/en active Pending
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