JP2009254833A - ゲーム様式に球体を含むトレーディングカードゲーム - Google Patents
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Abstract
【課題】いくつかのトレーディングカードゲームには、ゲームをする際に用いられる付加的な物体が含まれているが、物理的に限定された形態でしか用いられない。また、繰り返しが多いという特性から冗長で退屈なものとなるおそれがあり、より優れたトレーディングカードゲームが求められている。
【解決手段】1組のカードと複数の球体とを用いるトレーディングカードゲームが開示される。それぞれのカードは、同一の背面と内容が示されたおもて面とを有している。少なくとも1枚の第1のカードの内容は、他のカードの内容とは異なっている。本発明のいくつかの実施形態では、第1のカードの内容の少なくとも一部が、少なくとも1個の第1の球体に対応している。この内容は、例えば少なくとも1個の球体を描写したものであっても良い。本発明のいくつかの実施形態では、ダンカントイズ社のウォーボール(商標)のようなカードゲームを提供する。
【選択図】図1
【解決手段】1組のカードと複数の球体とを用いるトレーディングカードゲームが開示される。それぞれのカードは、同一の背面と内容が示されたおもて面とを有している。少なくとも1枚の第1のカードの内容は、他のカードの内容とは異なっている。本発明のいくつかの実施形態では、第1のカードの内容の少なくとも一部が、少なくとも1個の第1の球体に対応している。この内容は、例えば少なくとも1個の球体を描写したものであっても良い。本発明のいくつかの実施形態では、ダンカントイズ社のウォーボール(商標)のようなカードゲームを提供する。
【選択図】図1
Description
本発明はトレーディングカードゲームに関するものであって、特に別の物体がゲームに用いられるようなトレーディングカードゲームに関する。
カードゲームは子供と大人の双方にとってよく知られた娯楽の形態であり、競技になることもある。ブラックジャック、ポーカー、ユーカー及び「ゴーフィッシュ(go fish)」といったゲームでは、標準的な52枚1組のカードを用いる。標準的な1組のカードを用いるゲームのルールは一般的に単純であるが、ゲームを行う上での戦略は幾分複雑になることがある。
別のタイプのゲームでは、そのゲームに特有のカードの組が用いられ、プレーヤーの間でカードの収集や交換ができる。他のプレーヤーとのカードの交換は、ゲーム自体を行う上での戦略に加え、更なる戦略を必要とする。例えばプレーヤーは、交換の際に特定のカードの有効性や希少性のレベルを考慮しなければならないことがある。従って、様々なレベルの希少性を有した多くの形式のカードを手に入れられる場合に、トレーディングカードゲームは魅力的なものとなりうる。
爆丸(登録商標)のようないくつかのトレーディングカードゲームには、ゲームをする際に用いられる付加的な物体が含まれている。例えば爆丸(登録商標)では、ゲームをする際に転がって架空生物に変形する機械的な仕掛けが用いられる。残念ながら、このような仕掛けは、荒い使い方をした場合に機械的な仕掛けとして壊れてしまうおそれがあるため、物理的に限定された形態でしか用いられない(即ち、平坦なプレー面の上をトレーディングカードに向けて静かに転がす)。これらのカードゲームは、繰り返しが多いという特性から冗長で退屈なものとなるおそれがある。従って、より優れたトレーディングカードゲームが求められている。
本発明は、1組のカードと複数の不変の球体とが用いられるトレーディングカードゲームを提供する。それぞれのカードは、同一の背面と、カードの内容が示されたおもて面とを有している。少なくとも1枚の第1のカードの内容は、他のカードの内容とは異なっている。本発明のいくつかの態様において、上記第1のカードの内容の少なくとも一部は、少なくとも1個の第1の球体に対応している。例えば上記内容は、上記少なくとも1個の球体を描写したものであっても良い。更に、本発明のいくつかの態様において、上記第1の球体は、色、色彩模様、サイズ、上記第1の球体の表面に描かれた登場キャラクター、及び上記第1の球体内部にある登場キャラクターのグループから選択された少なくとも1つの特徴によって、他の球体とは異なっている。更にまた、本発明のいくつかの態様において、上記第1の球体は少なくとも1つの第1の色を有し、第2の球体は少なくとも1つの第2の色を有し、第3の球体は少なくとも1つの第3の色を有し、第4の球体は少なくとも1つの第4の色を有する。
また、いくつかの態様において、本発明はカードゲームの実施方法を提供する。この実施方法は、それぞれのカードが同一の背面とカードの内容が示されたおもて面とを有しており、少なくとも1枚の第1のカードのおもて面には、他のカードとは異なる内容が示されている複数のカードの束を用意する段階と、複数の球体を準備し、上記複数の球体の少なくとも一部をプレー面に配置する段階と、上記第1のカードを行使したときに、上記第1のカードの内容に応じ、少なくとも1個の第1の球体を用い、少なくとも1個の第2の球体を攻撃する段階とを備える。
本発明の上述した目的及び利点、並びにこれとは別の目的及び利点は、以下の詳細な説明によって明確になるものであり、詳細な説明は、本発明の好ましい実施の形態を示す添付図面に基づき行われる。
なお、本明細書の開示の一部には著作権を主張する内容が含まれている。著作権の保有者は、特許庁への出願或いは記録に際し、いかなるものによる本特許文書或いは開示(図面を含む)の複写による複製についても異議を申し立てるものではないが、他の全ての著作権を留保するものである。
なお、本明細書の開示の一部には著作権を主張する内容が含まれている。著作権の保有者は、特許庁への出願或いは記録に際し、いかなるものによる本特許文書或いは開示(図面を含む)の複写による複製についても異議を申し立てるものではないが、他の全ての著作権を留保するものである。
本発明は様々な構成要素を伴うカードゲームを提供する。本発明に係るカードゲームでは、好結果を得るために戦略及び身体的な技能の両方を用いることが各プレーヤーに求められる。多くのゲームと同様に、本発明に係るカードゲームには、ゲームに適用される一揃いのルールと達成目標があるが、ゲームが幾分異なったものとなるように適用可能な代わりのルールと達成目標も設けられる。また、本発明のカードゲームは、ダンカントイズ社製のウォーボール(商標)のようなカードゲームを行うこともできる。但し、ダンカントイズ社製のウォーボール(商標)は本発明の一例に過ぎず、ウォーボール(商標)によって本発明が減縮解釈されるものではない。また、以下の説明では「球体」に言及しているが、これには例えばビー玉、ボール、宝石玉、或いはその他の類似物が含まれる。図中に示される球体の数は、本発明に係るカードゲームの一例を意図するものであって、本発明が減縮解釈されるものではない。更に、以下の説明では球体について述べる際に、いくつかのケースにおいて「不変の」という言葉を用いているが、この「不変の」という言葉は、ある形状から別の形状に変形できるような仕掛けを球体が備えていないことを意味するものである。
図を参照すると、本発明は、一揃いのカード20、図1中には8個が示されている複数の不変の球体30、及び図1中には4個が示されている複数の境界マーカー40を伴うカードゲームを提供する。カード20及び球体30は特定の特徴を有しており、以下に述べるようにしてゲームで使用される。このカードゲームで用いられるカード20は、いくつかの同一のカードが含まれていても良いが、それぞれが唯一のものであるのが好ましい。カード20にはいくつかの色のグループがある。また、各カードは、対応する球体のグループ、或いは特定の球体と共にゲーム中で用いるアクションのタイプを規定する内容を有している。ここで用いられているような「対応する」という言葉は、カードと1個以上の球体30とが、色、文字、数、絵、内部にある登場キャラクター、或いはその他の符号などの共通の特徴を少なくとも1つ有していることを意味すると理解すべきである。このようなカード20の様相については、後に更に詳細に説明する。各球体30は、カード20のいくつかの色のうちの1つといった、他の球体30と共通の特徴を少なくとも1つ有しているのが好ましい。
一般的に、境界マーカー40は平坦な円盤状の部材とすることができる。境界マーカー40はプレー面70に配置されてプレーエリア72を規定するものであって、このプレーエリア72は長方形であるのが好ましい。プレーエリア72は、2人のプレーヤー用のベースライン76及び78を有する。また、このカードゲームには中間マーカー50及び台座60を用いても良い。中間マーカー50を用いる場合、この中間マーカー50は、一般的に境界マーカー40と同じく平坦な円盤状の部材とすることができる。そして、プレーエリア72の縁部に沿って中間マーカー50を配置し、センターライン74を規定するようにしても良い。台座60を用いる場合、この台座60は、プレーエリア72上にない球体30を保持するように設けられるのが好ましい。これにより、プレーエリア72上にない球体30が転がっていってしまったり、なくなってしまったりするのを防ぐことができる。また、ゲーム中に台座60で球体30を保持するようにしても良く、こうすると球体30がプレーエリア72上で転がりやすいときに便利である。
ゲーム開始前の準備は以下のようにするのが好ましい。まず各プレーヤーは、ゲームで使用するカード20及び球体30の色を決定する。各プレーヤーは、各プレーヤーが使用している球体について混乱が生じないように、他のプレーヤーの色とは異なる色を使用するのが好ましい。各プレーヤーにはカードが配られるが、その代わりに各プレーヤーがそれぞれ別個に一揃いのカード20を持つようにしても良い。いずれの場合も、各プレーヤーは自分の球体30の色に一致するカード20を使用する。また、ゲームを始める前に、図1に示すようなプレーエリア72を設けるのが好ましい。この場合、各プレーヤーは自分のカードをプレーエリア72のベースライン76及び78のいずれかにそれぞれ置く。各プレーヤーの球体30はセンターライン74上におかれるのが好ましいが、別の配置を行ってもかまわない。いずれにしても、球体30は順番がきたプレーヤーによって1回につき1個を置くことができるが、予め定められた様式で球体30を配置することも可能である。
ゲームは以下のようにして行うのが好ましい。まず最初のプレーヤーの番では、カードの束から数枚、好ましくは4枚のカードを取って持ち札とする。カードに対応する球体がプレーエリア72内にある場合(例えば、球体がカードの色に合致している場合)、そのカードは、行使可能カード22としておもて面を上にした状態でベースライン76上に置かれる。カードに対応する球体がプレーエリア内にない場合、(後述する「魔法」カードの場合を除き)そのカードは捨てられてカードの束20の一番下に置かれる。次にプレーヤーは、各行使可能カードを行使し、即ち各プレー可能カードを出して、対応する球体を1回につき1個選択し、相手の球体に対する攻撃に使用する。相手の球体に対する攻撃を形成する適正なアクションについて、以下に更に詳細に説明する。なお、ここで使用されているような「攻撃」という言葉は、プレーエリア72内にある1個以上の静止した球体に衝突させるように第1の球体を移動させる動作を行うことにより、静止していた球体をプレーエリア72の外に出すことを意味する。攻撃の結果、プレーエリア72内に残った攻撃用の球体は、いずれもセンターライン74に戻される。また、攻撃の結果、攻撃されてプレーエリア72から出た球体は、いずれもゲームから脱落し、或いは攻撃したプレーヤーによって捕獲される。攻撃後、行使されたカードはカードの束20の一番下に戻される。プレーヤーがベースライン76上にある全ての行使可能カード22を使い終えると、他方のプレーヤーの番となる。他方のプレーヤーは、最初のプレーヤーと同じ手順でゲームを進めるが、行使可能カードはベースライン78上に置く。両プレーヤーは、いずれかのプレーヤーが相手の球体を所定数捕獲してゲームが終了するまで順番を繰り返す。
上述したように、各プレーヤーは様々な形式の攻撃を行うことができる。また、特定のカード20の内容は、攻撃においてプレーヤーに特定のアクションを行うように求める指示を含んでいてもよい。図2乃至図4を参照すると、伝統的な親指ショット(thumb shot)、指はじき(finger flick)、及び押し出し(slide thrust)といった3つの基本的な攻撃の形式が示されている。いずれの攻撃を行う前であっても、台座60を用いる場合には、まずプレーヤーが攻撃用の球体30の下から台座60を取り去る。図2に示される伝統的な親指ショットは、伝統的なビー玉のゲームで用いられる発射のタイプである。この伝統的ショットにおいて具体的には、親指と人差し指との間に球体を保持し、この球体を中指の屈曲部分に静止させる。そして、親指を素早く前方に動かして球体を発射する。一般的に、正当な伝統的親指ショットを行うには、プレーヤーの指関節の1つがプレー面に触れていなければならない。これに代えて、正当な伝統的親指ショットを行うには、プレーヤーの指関節の1つがプレー面から1インチ以内になければならないとしても良い。図3を参照すると、指はじきでは、人差し指の前方に球体が置かれる。そして、人差し指を素早く前方に動かす、即ち前方に打ち振ることによって球体を発射する。正当な指はじきを行うには、プレーヤーの親指がプレー面から1インチ以内になければならない。図4を参照すると、押し出しでは、親指と人差し指との間に球体を保持する。そして、手を前方に素早く動かしながら球体を離して球体を発射する。正当な押し出しを行うためには、手を動かすまで球体がプレー面に触れていなければならず、2インチを超えて手を動かしてはならない。攻撃において不当な発射があった場合はいずれも、攻撃用の球体が相手のプレーヤーに捕獲されることになる。不当な発射によって攻撃用の球体が当たった球体は、いずれもセンターライン74上のどこに置いても良い。攻撃された球体の持ち主のプレーヤーが、このときのセンターライン74上の位置を選択する。そして、台座60を用いている場合は、この台座60が攻撃用の球体の下に戻される。
上述したように、特定のカード20の内容は、基本的な発射やそのほかのタイプの発射に代えて、特定の特別な攻撃を行うようにプレーヤーに求めるものであっても良い。この特別な攻撃には、投球、跳ね上げ、落下、転がり、目隠し状態でのトス、両脚に挟んだ球体の発射、或いは「攻撃用チューブ」の使用が含まれるが、これらに限定されるものではない。但し、特別な攻撃或いは基本的な攻撃のいずれも、相手の球体の捕獲を目的としていることを特筆する。また、特別な攻撃が適正に行われなかった場合、その攻撃は不当なものと見なされる。
次に図5を参照すると、本発明に係るゲームは4人のプレーヤーが行っても良い。このような本発明の実施形態は、2人のプレーヤーによって行われるゲームの実施形態と同様である。但し、この実施形態では、2本の追加のベースライン80及び82と、第2のセンターライン84を規定する追加の中間マーカー84とが用いられ、第2のセンターライン84上には球体30を置くことができる。プレーヤーは順番に自分のカード20及び球体30の色を選択し、プレーエリア72に球体30を置く。ゲーム中、プレーヤーは時計回りに順番を進めるようにしても良い。プレーヤーが他のプレーヤーの球体を一定の数だけ捕獲するとゲームが終了する。4人用のカードゲームの実施形態では、不当な発射を行った場合、攻撃用の球体がゲームから排除されるが、いずれのプレーヤーによっても捕獲されたとは見なされない。もう1つの変形例では、2人用ゲームの実施形態を変更し、2人1組からなる2つのチームが参加する。この変形例では、各プレーヤーが少なくとも1つの色のカード20及び球体30を所有する。
前述したように、本発明のカードゲームはダンカントイズ社製のウォーボール(商標)のようなゲームを行うこともできる。ウォーボール(商標)には、上述した実施形態の特徴と構成要素の他に、追加のルールと構成要素が用いられる。そこで、ウォーボール(商標)について更に詳細に説明する。なお、ウォーボール(商標)は、ウォーボール(商標)というゲームで用いられる特定のゲーム要素に対する造語であることを特筆する。
図6を参照すると、ウォーボール(商標)では、一揃いのカード120、複数の不変の球体、即ちウォーボール(商標)130、境界マーカー140、中間マーカー150、及び上述したようにプレー面170上に置かれる台座160を用いる。また、境界マーカー140は、センターライン174、並びにベースライン176及び178を有したプレーエリア172を規定する。
図8を参照すると、ウォーボール(商標)で使用されるカード120Aの例における割り付けが示されている。ウォーボール(商標)の各カードは、架空生物または効力を示すものであって、カード120Aには架空生物または効力のイラストが示されている。各カードには、緑色、赤色、青色、銀色の4色のうちの1色の縁取りが設けられており、各カードの内容には次のようないくつかの異なるタイプの情報が含まれている。まず、名前121がカードの認識に用いられ、いくつかある名前121の例には、「プラチナ(Platinaur)」、「アサシン・ホーク(Assassin Hawk)」及び「シーダー・スピア(Cedar Spear)」が含まれる。各カードには、架空生物または効力がどこから出現したかを表す発祥地123が示されており、発祥地123の例には「丘」、「砂漠」及び「荒れ地」が含まれる。次に、変異情報124は、カードに示された架空生物または効力を変異させた環境を示しており、変異情報の例には、「プラチナ鉱脈」、「暴風雪」及び「杉の森」が含まれる。また、各カードには、カードの架空生物または効力が属する架空生物のグループを示す派閥125が記載されており、派閥の例には、「メタロク(Metarok)」、「ゼドイン(Zeduin)」及び「コルーン(Korune)」が含まれる。攻撃及び効力のカードの一部は、特定の色、発祥地123、変異情報124、及び/又は派閥125を持ったカードに対してのみ使用可能である。
更に各カードは、架空生物及び効力のいずれであるかを示す第1の情報と、カードを行使するために満足すべき条件を示す第2の情報という2つの形式の情報を提供する「タイプ及び要求」126を有している。カードが架空生物である場合、以下に述べるような更に具体的なタイプが示される。タイプの一例は「野蛮人」であって、これには例えば「少なくとも一つのウォーボール(商標)を捕獲した場合に使用」との条件或いは要求が含まれている。次に、パワー情報127は、記載された架空生物または効力に対して使用可能である場合の、カードとこれに対応するウォーボール(商標)による特別な攻撃或いはアクションを示している。パワー情報の例には、「敵のウォーボール(商標)に命中させた場合、相手がこのウォーボール(商標)をフィールド上のどこかに置き、このウォーボール(商標)をもう一度発射せよ」、「ウォーボール(商標)をこのカードからプレー面上に転がり落とすことにより、このウォーボール(商標)を発射せよ」、及び「このカードで敵のウォーボール(商標)の1つを打て」といったものが含まれる。
ウォーボール(商標)の画像128が、例えば架空生物のカードなどのいくつかのカードにのみ設けられており、このウォーボール(商標)の画像128は、上述したような色、文字、数字、絵、内部にある登場キャラクター、或いはウォーボール(商標)130の表面上にある他の記号といった特徴に対応している。ウォーボール(商標)の画像128を有したカードが行使された場合、プレーヤーはこの画像128と同じ様相のウォーボール(商標)130のみを攻撃に使用することができる。但し、カードがウォーボール(商標)の画像128を有していない場合には、カードと同じ少なくとも1つの色を有したウォーボール(商標)130を攻撃に用いることができ、或いはこれに代えてどのウォーボール(商標)130でも攻撃に用いることができるようにしても良い。コレクター番号129は、一連のウォーボール(商標)カードのカード番号を示している。
上述したように、ウォーボール(商標)の一揃いのカードのそれぞれは、架空生物または効力を表している。ゲーム中、プレーヤーは1回に最大で4つの架空生物または効力、或いは「魔法」カードを行使することができる。全般的に魔法が特定のウォーボール(商標)に対応せず、ウォーボール(商標)130を発射するアクションを行うようにプレーヤーに要求することがない点を除き、魔法は攻撃と同様のものとなっている。通常、魔法カードはウォーボール(商標)の下に置かれ、魔法を使ったプレーヤーに、例えば「プレーエリアにあるこの敵のウォーボール(商標)を、捕獲したウォーボール(商標)と交換せよ」という指示をする。他の魔法には、「プレーエリア内のウォーボール(商標)を動かして自分のウォーボール(商標)のいずれかに触れさせよ」、及び「次のアクションでこのウォーボール(商標)を敵のウォーボール(商標)に当てたら、敵のウォーボール(商標)を捕獲する」といった指示が含まれる。
ウォーボール(商標)のゲームに使用する球体、即ちウォーボール(商標)130は、カード120と同様に緑色、赤色、青色、及び銀色の4色のうちの少なくとも1色を有している。更に、個々のウォーボール(商標)130は、1枚以上のカードに示されたウォーボール(商標)の画像128に合致するような、付加的な色を用いた色彩模様を有していても良い。また、ウォーボール(商標)130には、小型(16mm径)、中型(21mm径)及び大型(28mm径)の3つのサイズがある。これらのサイズは、上述したような架空生物の特定のタイプに対応している。小型のウォーボール(商標)、即ち「コア」132は、図6に示すようにセンターライン174上に配置され、上記4色のそれぞれに対して3個または4個のコア132が用意される。コア132は、対応するカードにパワー127として記載された特定の攻撃を行うようにしても良いし、行わなくても良い。全般に、コア132は本発明の最初の実施形態で述べたものと同様の方法で使用され捕獲される。
中型のウォーボール(商標)、即ち「マスター」134は、図6に示すようにベースライン76及び78上に配置され、上記4色のそれぞれに対して1個または2個のマスター134が用意される。各プレーヤーが保有するマスター134は、そのプレーヤーのベースライン上にのみ配置することができる。特別な攻撃に使用するほかに、プレーヤーは、自分の順番のときに手持ちの全てのカードを使ってしまった後の「フリーアタック」で1個だけマスター134を使用することができる。但し、フリーアタックでは基本的な発射のみを用いることができる。即ち、マスター134による特別な攻撃はフリーアタックで使用することができない。コア132と同様に、マスター134も攻撃によってプレーエリア172からはじき出されると捕獲される。また、マスター134も、攻撃で使用されてプレーエリア172から出ると、ベースライン上のもとあった位置に戻される。
大型のウォーボール(商標)、即ち「野蛮人」136は、対応するカードに記載された架空生物のミニチュア複製のような登場キャラクターを内部に有している。この野蛮人136は、マスター134と同様にベースライン76及び78上に配置され、各プレーヤーは1個の野蛮人136しか持つことができない。プレーヤーの野蛮人136は、プレーヤーがプレーエリア172内にマスター134を有していない場合でなければ、コア132と同様に使用される。第1のプレーヤーがプレーエリア172内にマスター134を有していない場合、他のプレーヤーは第1のプレーヤーのウォーボール(商標)130に対するフリーアタックにおいて、第1のプレーヤーの野蛮人136を使用することができる。コア132と同じく野蛮人136は、攻撃によってプレーエリア172からはじき出されると捕獲される。また、野蛮人136も、攻撃で使用されてプレーエリア172から出ると、ベースライン上のもとあった位置に戻される。
上述したように、タイプ及び要求126は、カードが架空生物である場合に、特定のタイプの架空生物を示す。特定のタイプの架空生物とは、ウォーボール(商標)130のいろいろなタイプと同様に、コア、マスター及び野蛮人である。これにより、「コア」のタイプのカードが行使された場合には、コア132のみを攻撃に用いることができる。同様のルールは、マスター134を用いた攻撃や、野蛮人136を用いた攻撃にも適用される。
また、ウォーボール(商標)には、ゲームを進めるための別の特有なルールや達成目標があり、これらについて以下に説明する。ゲームを始める前に、第1のプレーヤーは使用するカード及びウォーボール(商標)の色を1つ選択する。次に第2のプレーヤーが、使用するカード及びウォーボール(商標)の色を2つ選択し、第1のプレーヤーは残ったカード及びウォーボール(商標)の色を得る。それぞれのプレーヤーのカード120の束には少なくとも20枚ずつのカードがなければならず、それぞれの束には同じカードが最大で3枚含まれていなければならない。また、それぞれの束には、使用している各ウォーボール(商標)に対応した少なくとも1枚のカードを含んでいなければならない。更に、ゲームを始める前に、境界マーカー140を配置して、3フィート×4フィートのプレーエリア172を規定する。最後に、多くのカードゲームと同様に、各束のカード120はゲームを始める前に混ぜておく。
ウォーボール(商標)の達成目標は、コア、マスター、及び野蛮人の組み合わせで、相手のウォーボール(商標)を8個捕獲することである。但し、この達成目標はプレーヤーの好みに応じて変更しても良い。例えば、12個の相手のウォーボール(商標)を捕獲することを達成目標としても良いが、この場合には各プレーヤーが15個のウォーボール(商標)を持ってゲームを開始する必要がある。別の方法として、各プレーヤーにカードとウォーボール(商標)の色をそれぞれ1色だけ割り当てると共に野蛮人をゲームで使わないようにすることにより、ゲームを短縮することもできる。この場合の達成目標は、相手のウォーボール(商標)を全て捕獲することにある。伝統的なビー玉遊びと同様に、ウォーボール(商標)では、ゲーム後にウォーボール(商標)が持ち主に返されるようにして遊んだり、ゲーム後に勝ったプレーヤーが負けたプレーヤのウォーボール(商標)を2個選択して獲得し、或いは各プレーヤーがゲームの結果に対して特定のウォーボール(商標)を賭けて遊んだりすることができる。いずれの場合も、遊びの形態はゲームを始める前にプレーヤー間で合意しておく必要がある。
図7に示されるように、ウォーボール(商標)は2人の代わりに4人で行っても良い。4人用のゲームの場合、プレーヤーはそれぞれが1色のカード120一揃い及びウォーボール(商標)130を使用する。全般的にゲームは、図5に示す実施形態に関して説明したように、そして2人用のウォーボール(商標)で説明したようにして進められる。また、ゲームの達成目標は相手のウォーボール(商標)を合計6個捕獲することにある。代わりに、2人1組の2チームで上述したようにウォーボール(商標)を行っても良い。この場合の達成目標は、相手チームのウォーボール(商標)を合計12個捕獲することになる。
ウォーボール(商標)の構成要素は、「戦闘ボックス」、「小戦闘パック」及び「増強パック」の3つのパッケージのタイプで入手可能である。戦闘ボックスには、4色のそれぞれの構成要素が含まれている。それぞれの色について、1個のマスターウォーボール(商標)、4個のコアウォーボール(商標)、及び約15枚のカードが含まれているほか、2個の野蛮人ウォーボール(商標)も用意されており、一方の野蛮人は緑色で他方が銀色となっている。また、戦闘ボックスには、24個の台座、6個のフィールドマーカー(境界マーカ及び中間マーカーの両方に使用)、フィールドを計測するための1個の定規、1個の球体用バック、及びルールブックといった上記色とは無関係の構成要素も含まれている。戦闘ボックスに含まれる構成要素は、相手のウォーボール(商標)を12個捕獲することがゲームの達成目標となるような2人用ゲームを除き、2人用ゲーム及び4人用ゲームのいずれでも行えるようになっている。小戦闘パックには、赤色、緑色、青色、銀色の4色のうちのいずれか1色の構成要素が含まれている。また小戦闘パックには、1個のマスターウォーボール(商標)、4個のコアウォーボール(商標)、1個の野蛮人ウォーボール(商標)、15枚のカード、6個の台座、6個のフィールドマーカー、1個の定規、1個の球体用バッグ、及びルールブックが含まれている。そして、2つの小戦闘パックの中身で2人用ゲームを行うことができ、4つの小戦闘パックの中身で4人用ゲームを行うことができる。戦闘ボックスや小戦闘パックに加え、増強パックも構成要素を供給するものであるが、数枚のカードを供給するだけの増強パックや、数個のウォーボール(商標)を供給するだけの増強パックがある。
本発明はここに示された実施形態及び図面に限定されるものではなく、これらの実施形態の一部のほか、これら実施形態の変形や、様々な実施形態における構成要素を組み合わせたものも、特許請求の範囲内にあるものとして本発明に含まれるものである。
Claims (13)
- それぞれのカードが同一の背面と内容が示されたおもて面とを有し、少なくとも1枚の第1のカードの内容が他のカードの内容と異なっている複数のカードからなる束と、
複数の不変の球体と
を備えることを特徴とする1式のトレーディングカードゲーム。 - 上記第1のカードの内容の少なくとも一部は、上記球体のうちの少なくとも1個の第1の球体に対応していることを特徴とする請求項1に記載の1式のトレーディングカードゲーム。
- 上記第1のカードの内容の少なくとも一部は、上記第1の球体の姿を描写したものであることを特徴とする請求項2に記載の1式のトレーディングカードゲーム。
- 上記球体のうちの少なくとも1個の第1の球体は、他の球体とは異なっていることを特徴とする請求項1に記載の1式のトレーディングカードゲーム。
- 上記第1の球体は、色、色彩模様、サイズ、上記第1の球体表面に描かれた登場キャラクター、及び上記第1の球体の内部にある登場キャラクターのグループから選択された少なくとも1つの特徴によって、他の球体とは異なっていることを特徴とする請求項4に記載の1式のトレーディングカードゲーム。
- 上記球体のうちの少なくとも1個の第1の球体は第1のサイズを有し、上記球体のうちの少なくとも1個の第2の球体は内部に登場キャラクターを有すると共に第2のサイズを有し、上記第2のサイズは上記第1のサイズより大きいことを特徴とする請求項1に記載の1式のトレーディングカードゲーム。
- 上記球体のうちの少なくとも1個の第1の球体は少なくとも1つの第1の色を有し、上記球体のうちの少なくとも1個の第2の球体は少なくとも1つの第2の色を有し、上記球体のうちの少なくとも1個の第3の球体は少なくとも1つの第3の色を有し、上記球体のうちの少なくとも1個の第4の球体は少なくとも1つの第4の色を有することを特徴とする請求項1に記載の1式のトレーディングカードゲーム。
- 上記第1の球体及び上記第2の球体は、これら以外の少なくとも1個の球体より大きいことを特徴とする請求項7に記載の1式のトレーディングカードゲーム。
- 上記第1の球体及び上記第2の球体は、それぞれ内部に登場キャラクターを有することを特徴とする請求項8に記載の1式のトレーディングカードゲーム。
- 少なくとも1つの境界マーカーを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の1式のトレーディングカードゲーム。
- それぞれのカードが同一の背面と内容が示されたおもて面とを有し、少なくとも1枚の第1のカードのおもて面には、他のカードの内容とは異なる内容が示されている複数のカードの束を用意する段階と、
複数の球体を用意し、上記複数の球体の少なくとも一部をプレー面に配置する段階と、
上記第1のカードを行使したときに、上記第1のカードのおもて面に示された内容に応じ、少なくとも1個の第1の球体を用い、少なくとも1個の第2の球体を攻撃する段階と
を備えることを特徴とするゲームの実施方法。 - 攻撃された球体がプレーエリアから出たときに、上記攻撃された球体をゲームから排除する段階を更に備えることを特徴とする請求項11に記載のゲームの実施方法。
- 複数のカードからなる束を各プレーヤーに配る段階と、
複数の球体を各プレーヤーに配る段階と、
少なくとも1枚の行使されたカードのおもて面に示された内容に応じ、少なくとも1個の球体を用いて相手のプレーヤの少なくとも1個の球体を攻撃する段階と
を備えることを特徴とする請求項11に記載のゲームの実施方法。
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