JP2009254186A - 回路装置の絶縁保護構造 - Google Patents

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達也 伊藤
Kazuhiro Kuroki
和博 黒木
Masao Iguchi
雅夫 井口
Takeshi Mizufuji
健 水藤
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Abstract

【課題】筐体が変形したときの筐体と非絶縁部との間の絶縁抵抗の確保の機能を高めた回路装置の絶縁保護構造を提供すること。
【解決手段】筐体31と絶縁部材34との隙間には、第1保護部材35が設けられるとともに、絶縁部材34とインバータ30との隙間には、第2保護部材36が設けられている。絶縁部材34は、第1保護部材35と第2保護部材36との間にあり、第1保護部材35及び第2保護部材36の破断荷重は、筐体31及びプリント基板30aの破断荷重よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本発明は、回路装置の絶縁保護構造に関する。
半導体装置の一例であるインバータ装置としては、例えば、特許文献1に記載されているものがある。特許文献1のインバータ装置では、導電性の筐体内に収納されたインテリジェントパワーモジュールは、モールド樹脂などによって一体成型され、大部分はその周囲と絶縁されているが、回路装置の上面の一部には、回路装置内部と電力のやり取りを行うためのバスバー(非絶縁部)を有している。非絶縁部とそれに近接する筐体との隙間には、筐体と非絶縁部との短絡を防止するための絶縁部材が設けられ、筐体を非絶縁部と絶縁させている。
特開2006−261385号公報
しかしながら、特許文献1のインバータ装置では、筐体に加わる外部からの荷重によって、筐体が絶縁部材側へ屈曲変形することで絶縁部材が破断し、筐体と非絶縁部との間で絶縁抵抗を確保できない虞がある。
本発明の目的は、筐体が変形したときの筐体と非絶縁部との間の絶縁抵抗の確保の機能を高めた回路装置の絶縁保護構造を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、導電性の筐体内に収納された非絶縁部を有する回路装置と、前記筐体と前記非絶縁部との間に設けられた絶縁部材とを有する回路装置の絶縁保護構造であって、前記筐体と前記絶縁部材との隙間には、第1保護部材が設けられるとともに、前記絶縁部材と前記非絶縁部との隙間には、第2保護部材が設けられ、前記絶縁部材は、前記第1保護部材と前記第2保護部材との間にあり、前記第1保護部材及び前記第2保護部材の破断荷重は、前記絶縁部材の破断荷重よりも大きいことを要旨とする。
この発明によれば、筐体に外部から荷重が加わり、この荷重が筐体を介して絶縁部材側へ波及したとしても、第1保護部材が絶縁部材の破断の抑制に寄与する。また、荷重が回路装置側から絶縁部材側へ波及したとしても、第2保護部材が絶縁部材の破断の抑制に寄与する。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記第1保護部材及び前記第2保護部材の破断荷重は、前記筐体及び前記回路装置を構成するプリント基板の破断荷重よりも大きいことを要旨とする。
このような破断荷重の大小関係は、両保護部材の破断防止に特に有効である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1保護部材、前記絶縁部材及び前記第2保護部材は、一体的に結合されていることを要旨とする。
この発明によれば、一つの部品として筐体内に配設することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の発明において、前記第1保護部材及び前記第2保護部材のうち一方に凹部が形成されているとともに、他方に凸部が形成されており、前記凹部と前記凸部とは嵌合可能であり、前記凹部と前記凸部とは、前記絶縁部材を介して嵌合されていることを要旨とする。
この発明によれば、例えば、第1保護部材と絶縁部材との間及び第2保護部材と絶縁部材との間を接着剤によって接着せずに、一つの部品として筐体内に配設することができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1保護部材、前記絶縁部材及び前記第2保護部材は、それぞれ自由状態で設けられていることを要旨とする。
ここで、「自由状態」とは、第1保護部材、絶縁部材及び第2保護部材が筐体内のどこにも固定されていない状態で、筐体内にそれぞれ置かれた状態をいう。
この発明によれば、第1保護部材、絶縁部材及び第2保護部材のいずれかの部材が筐体に固定されている場合と比較して、製作に手間がかからず、別部品としてそれぞれを筐体内に配設することができる。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、前記第1保護部材は前記筐体に固着されるとともに、前記第2保護部材は前記回路装置に固着されていることを要旨とする。
第1保護部材及び第2保護部材を定位置に固定した構成は、両保護部材間での短絡を絶縁部材によって防止する上で好ましい。
この発明によれば、筐体が変形したときの筐体と非絶縁部との間の絶縁抵抗の確保の機能を高めることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明を電動圧縮機に具体化した第1実施形態を図1、図2にしたがって説明する。図1(a)は、本実施形態の電動圧縮機10の縦断面図を示す。
電動圧縮機10のハウジングを構成するモータハウジング12と吐出ハウジング13との間には吐出室15が区画形成されている。吐出ハウジング13の端壁には、吐出ポート16が形成されている。吐出ポート16は、図示しない外部冷媒回路と接続されている。モータハウジング12の端壁には、吸入ポート17が形成されている。吸入ポート17は、図示しない外部冷媒回路と接続されている。モータハウジング12内には、冷媒を圧縮するための圧縮部18と、圧縮部18を駆動するための電動モータ19とが収容されている。
まず、圧縮部18について説明する。圧縮部18は、モータハウジング12内に固定された固定スクロール20と、固定スクロール20に対向配置された可動スクロール21とで構成されている。固定スクロール20と可動スクロール21との間には容積変更可能な圧縮室22が区画形成されている。モータハウジング12内には、回転軸23が収容されている。回転軸23はモータハウジング12によって回転可能に支持されている。
次に、電動モータ19について説明する。モータハウジング12内には、ロータ24(回転子)と、ステータ25(固定子)とが設けられている。モータハウジング12内において、ロータ24は、回転軸23と一体的に回転するように回転軸23の外周に固定されている。ロータ24は、回転軸23に止着されたロータコア241と、ロータコア241の周面に設けられた複数の永久磁石242とからなる。ステータ25は、全体として略円環状をなしている。ステータ25は、モータハウジング12の内周面に固定されたステータコア251のティース(図示せず)にコイル26が巻回されて構成されている。
上記構成の電動圧縮機10では、電動モータ19に電力が供給されることにより、ロータ24とともに回転軸23を回転させる。すると、圧縮部18において、可動スクロール21と固定スクロール20との間の圧縮室22が容積減少する。そして、外部冷凍回路から吸入ポート17を介して、モータハウジング12内に冷媒が吸入される。モータハウジング12内に吸入された冷媒は、吸入通路27を経由して圧縮室22へ吸入されるとともに、圧縮室22で圧縮される。圧縮室22内で圧縮された冷媒は、固定スクロール20に形成された吐出通路28から吐出弁29を押し退けて吐出室15へ吐出される。吐出室15内の冷媒は、吐出ポート16を介して外部冷媒回路へ流出して、モータハウジング12内へ還流する。
図1(b)に示すように、モータハウジング12の外周面121には、筐体31が固設されており、筐体31内には、電動モータ19を駆動させるための回路装置としてのインバータ30(二点鎖線で示す)が収納されている。筐体31は、平板状の4つの側壁S1〜S4と、各側壁S1〜S4を繋ぐ平板状の底壁S5とから構成された本体部32と、本体部32の開口を覆うように設けられた平板状の蓋部33とから構成されている。本体部32の底壁S5は、モータハウジング12の外周面121に固着されている。本体部32及び蓋部33は、アルミニウムで形成されている。
インバータ30は、蓋部33の内面33aに固設されている。インバータ30は、側壁S1〜S4及び底壁S5から離されている。インバータ30は、該インバータ30を構成する平板状のプリント基板30aと、このプリント基板30aに実装された電気部品などからなる高電圧部品とで構成されている。プリント基板30aは、例えば、ガラス・エポキシ基板や紙フェノール基板が使用されている。電気部品は、周知の部品である電解コンデンサ、トランス、ダイオード、固定抵抗等である。インバータ30と電動モータ19とは、図示しないハーネスによって電気的に接続されている。インバータ30は、電動モータ19に電力を供給する際に高電圧を発生させる。インバータ30は、蓋部33から絶縁されている。
図2に示すように、本体部32の側壁S1,S2,S3,S4とインバータ30との間には長方形状の積層部材T1,T2,T3,T4が設けられている。
積層部材T1は、絶縁部材34Aと第1保護部材35Aと第2保護部材36Aとを重ね合わせて構成されており、絶縁部材34Aは、第1保護部材35Aと第2保護部材36Aとの間に挟まれている。第1保護部材35Aは、絶縁部材34Aと側壁S1との間にあって側壁S1に対向しており、第2保護部材36Aは、絶縁部材34Aとインバータ30との間にある。第1保護部材35Aと側壁S1との間には隙間が設けられており、第2保護部材36Aとインバータ30との間には隙間が設けられている。
積層部材T2は、絶縁部材34Bと第1保護部材35Bと第2保護部材36Bとを重ね合わせて構成されており、絶縁部材34Bは、第1保護部材35Bと第2保護部材36Bとの間に挟まれている。第1保護部材35Bは、絶縁部材34Bと側壁S2との間にあって側壁S2に対向しており、第2保護部材36Bは、絶縁部材34Bとインバータ30との間にある。第1保護部材35Bと側壁S2との間には隙間が設けられており、第2保護部材36Bとインバータ30との間には隙間が設けられている。
積層部材T3は、絶縁部材34Cと第1保護部材35Cと第2保護部材36Cとを重ね合わせて構成されており、絶縁部材34Cは、第1保護部材35Cと第2保護部材36Cとの間に挟まれている。第1保護部材35Cは、絶縁部材34Cと側壁S3との間にあって側壁S3に対向しており、第2保護部材36Cは、絶縁部材34Cとインバータ30との間にある。第1保護部材35Cと側壁S3との間には隙間が設けられており、第2保護部材36Cとインバータ30との間には隙間が設けられている。
積層部材T4は、絶縁部材34Dと第1保護部材35Dと第2保護部材36Dとを重ね合わせて構成されており、絶縁部材34Dは、第1保護部材35Dと第2保護部材36Dとの間に挟まれている。第1保護部材35Dは、絶縁部材34Dと側壁S4との間にあって側壁S4に対向しており、第2保護部材36Dは、絶縁部材34Dとインバータ30との間にある。第1保護部材35Dと側壁S4との間には隙間が設けられており、第2保護部材36Dとインバータ30との間には隙間が設けられている。
なお、以下においては、側壁S1,S2,S3,S4のことを側壁Sと記すこともあり、積層部材T1,T2,T3,T4のことを積層部材Tと記すこともある。同様に、絶縁部材34A,34B,34C,34Dのことを絶縁部材34と記すこともあり、第1保護部材35A,35B,35C,35Dのことを第1保護部材35と記すこともあり、第2保護部材36A,36B,36C,36Dのことを第2保護部材36と記すこともある。
絶縁部材34と第1保護部材35とは、接着剤を用いて接着されており、絶縁部材34と第2保護部材36とは、接着剤を用いて接着されている。積層部材Tの下面には、絶縁部材37が貼付されている。積層部材Tは、絶縁部材37が本体部32の底壁S5の内面32aに貼付されることによって、本体部32の底壁S5の内面32aに固着された状態で立設されている。積層部材Tの上端は、蓋部33の内面33a近傍の高さ位置にある。
絶縁部材34は、絶縁紙、あるいはフィルム形状のプラスチックによって形成されており、第1保護部材35及び第2保護部材36は鉄製である。第1保護部材35及び第2保護部材36の破断荷重は、筐体31及びプリント基板30aの破断荷重よりも大きい。また、第1保護部材35及び第2保護部材36の破断荷重は、絶縁部材34の破断荷重よりも大きい。絶縁部材34Aは、主としてインバータ30と側壁S1との間の絶縁抵抗を確保するためのものであり、絶縁部材34Bは、主としてインバータ30と側壁S2との間の絶縁抵抗を確保するためのものである。絶縁部材34Cは、主としてインバータ30と側壁S3との間の絶縁抵抗を確保するためのものであり、絶縁部材34Dは、主としてインバータ30と側壁S4との間の絶縁抵抗を確保するためのものである。第1保護部材35及び第2保護部材36は、導電性の板であるが、絶縁部材34が第1保護部材35と第2保護部材36との間の絶縁抵抗を確保している。
絶縁部材34、第1保護部材35及び第2保護部材36を一体的に結合して構成された積層部材Tは、筐体31及びインバータ30と共にインバータ装置38を構成する。
筐体31に外部から荷重が加わり、この荷重によって筐体31が破損したとする。筐体31の破損部分が絶縁部材34側へ突出し、この突出した破損部分が筐体31と絶縁部材34との隙間に設けられた第1保護部材35に当接したとしても、筐体31及びプリント基板30aよりも破断荷重が大きい第1保護部材35が突出した筐体31の破損部分を受け止める。第1保護部材35が筐体31の破損部分を受け止めることによって、積層部材T全体がインバータ30側へ移動し、積層部材Tがインバータ30側から荷重を受ける場合がある。荷重がインバータ30側から積層部材T側へ波及、つまり、絶縁部材34とインバータ30との隙間に設けられた第2保護部材36がインバータ30に当接したとしても、筐体31及びプリント基板30aよりも破断荷重が大きい第2保護部材36がこの荷重を受け止める。第1保護部材35及び第2保護部材36の破断荷重が筐体31及びプリント基板30aよりも大きい。そのため、第1保護部材35及び第2保護部材36の破断荷重が筐体31及びプリント基板30aよりも小さい場合と比べて、筐体31の外部からより強い荷重が加わった場合でも、第1保護部材35及び第2保護部材36が破断せず、絶縁部材34の破断を防止することが可能となる。したがって、筐体31に外部からのより大きい荷重が加わった場合でも筐体31とプリント基板30aの絶縁抵抗を確保することが可能となる。
第1実施形態では以下の効果を得ることができる。
(1)筐体31に外部から荷重が加わり、この荷重が筐体31を介して絶縁部材34側へ波及したとしても、第1保護部材35が絶縁部材34の破断の抑制に寄与する。また、荷重がプリント基板30aから絶縁部材34側へ波及したとしても、第2保護部材36が絶縁部材34の破断の抑制に寄与する。
(2)第1保護部材35及び第2保護部材36の破断荷重が筐体31及びプリント基板30aの破断荷重よりも大きい。よって、筐体31に外部からの荷重により筐体31が変形し、積層部材Tが筐体31とプリント基板30aとによって挟み込まれた場合でも、第1保護部材35及び第2保護部材36の破断荷重が筐体31及びプリント基板30aの破断荷重よりも小さい場合と比較して、絶縁部材34が破断し難い。したがって、筐体31に外部から加えられる荷重がより大きい場合でも、筐体31とプリント基板30aとの間の絶縁抵抗を確保することができる。
(3)第1保護部材35、絶縁部材34及び第2保護部材36は、一体的に結合されている。よって、一つの部品として筐体内に配設することができる。
(4)第1保護部材35及び第2保護部材36の素材である鉄は、板厚を薄くしても破断しにくいため、筐体31の破断荷重よりも大きい材料として好適である。
(5)筐体31内に配置する積層部材Tの大きさよりも大きな積層部材を一つ製作し、それをいくつかに切断することで、積層部材Tをまとめて多数製作することができる。積層部材Tの積層構造は、まとめて多数製作する上で好ましい構造である。
(6)第1保護部材35、絶縁部材34及び第2保護部材36は、筐体31内にインバータ30の周囲の大部分を囲むように配置されている。よって、外部から筐体31に加わる荷重が筐体31の周囲のどの方向から加わったとしても、第1保護部材35A〜35D及び第2保護部材36A〜36Dによって、絶縁部材34A〜34Dを破断から保護することができる。
(7)第1保護部材35及び第2保護部材36は、導電性の板であるが、絶縁部材34が第1保護部材35と第2保護部材36との間の絶縁抵抗を確保する。第1保護部材35及び第2保護部材36は、絶縁部材34に接着されているため、通常状態では、第1保護部材35、第2保護部材36及び絶縁部材34が分離して、第1保護部材35と第2保護部材36とが接触することはない。絶縁部材34に第1保護部材35及び第2保護部材36を接着する構成は、第1保護部材35と第2保護部材36との接触を防止する上で簡便な構成である。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について、図3(a),(b)を用いて説明する。図3(a),(b)において、第1実施形態の図1、図2に付した符号と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示し、その重複する説明を省略する。
第1保護部材35の側面35aには、側面35aと直交する方向に突出する凸部35bが複数形成されている。また、第2保護部材36の側面36aには、側面36aと直交する方向に突出する凸部36bが複数形成されている。第1保護部材35の側面35aには、凹部35cが形成されている。また、第2保護部材36の側面36aには、凹部36cが形成されている。
第1保護部材35の凸部35bと、第2保護部材36の凹部36cとは、絶縁部材34を介して嵌合されているとともに、第2保護部材36の凸部36bと、第1保護部材35の凹部35cとは、絶縁部材34を介して嵌合されている。凹部35c及び凹部36cに入り込んでいる絶縁部材34の部分は、第1保護部材35の凸部35bの側面と、該側面と対応する第2保護部材36の凹部36cの側面との間で強く挟まれているとともに、第2保護部材36の凸部36bの側面と、該側面と対応する第1保護部材35の凹部35cの側面との間で強く挟まれている。よって、絶縁部材34は、第1保護部材35と第2保護部材36との間に挟まれた状態で支持される。
第2実施形態では、第1実施形態の(1)〜(7)に対応する効果を得ることができるとともに、以下の効果を得ることができる。
(8)第1保護部材35と絶縁部材34との間及び第2保護部材36と絶縁部材34との間を接着剤によって接着せずに、第1保護部材35、絶縁部材34及び第2保護部材36を板形状に一体的に結合することができる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について、図4(a),(b)を用いて説明する。図4(a),(b)において、第1実施形態の図1、図2に付した符号と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示し、その重複する説明を省略する。
インバータ30の周囲には、矩形筒状の第2保護部材44がインバータ30を囲むように自由状態で設けられている。第2保護部材44の外側面の周囲には、矩形筒状に屈曲形成された絶縁部材42が自由状態で設けられている。絶縁部材42の外側面の周囲には、矩形筒状の第1保護部材43が第2保護部材44を囲むように自由状態で設けられている。絶縁部材42は、第2保護部材44の外側面の全面を囲むように設けられている。第1保護部材43の外側面と側壁Sとの間には隙間が設けられており、第1保護部材43の内側面と絶縁部材42の外側面との間には隙間が設けられている。絶縁部材42の内側面と第2保護部材44の外側面との間には隙間が設けられており、第2保護部材44の内側面とインバータ30との間には隙間が設けられている。絶縁部材42の上端は、第1保護部材43の上端及び第2保護部材44の上端よりも高く延在している。第2保護部材44の上端は、プリント基板30aにおける本体部32の底壁S5側の面よりも高い位置にある。第2保護部材44の上面には、絶縁部材47が貼付されている。なお、「自由状態」とは、第1保護部材43、絶縁部材42及び第2保護部材44が筐体31内のどこにも固定されていない状態で、筐体31内にそれぞれ置かれた状態をいう。
第3実施形態では、第1実施形態の(1),(2),(4),(6),(7)に対応する効果を得ることができるとともに、以下の効果を得ることができる。
(9)第1保護部材43、絶縁部材42及び第2保護部材44は、それぞれ自由状態で設けられているので、第1保護部材43、絶縁部材42及び第2保護部材44のいずれかが筐体31に固定されている場合と比較して、製作に手間がかからず、別部品としてそれぞれを筐体31内に配設することができる。
(10)絶縁部材42は、第1保護部材43と第2保護部材44との間に配置されているので、第1保護部材43、絶縁部材42及び第2保護部材44が筐体31内で動いたとしても絶縁部材42によって、第1保護部材35と第2保護部材36との間の絶縁抵抗を確保することができる。
(11)第2保護部材44の上端は、プリント基板30aにおける本体部32の底壁S5側の面よりも高い位置にあるので、第2保護部材44がプリント基板30aと絶縁部材42との間に存在することになる。第2保護部材44は、プリント基板30aと絶縁部材42との接触を防止する。
(12)第2保護部材44の上下両面には、絶縁部材37,47が貼付されているので、第2保護部材44が勝手に動いても、蓋部33と第2保護部材44とが第2保護部材44によって短絡されてしまうことはない。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について、図5(a),(b)を用いて説明する。図5(a),(b)において、第1実施形態の図1、図2に付した符号と同一符号を付した部分は同一又は相当部分を示し、その重複する説明を省略する。
第1保護部材35A〜35Dは、筐体31の本体部32の側壁Sに固着されているとともに、第2保護部材36A〜36Dは、その一部がインバータ30のプリント基板30aの端部に固着されている。絶縁部材42は、各第1保護部材35A〜35Dと各第2保護部材36A〜36Dとの間で、自由状態で設けられている。
第4実施形態では、第1実施形態の(1),(2),(4),(6),(7)に対応する効果を得ることができるとともに、以下の効果を得ることができる。
(13)第1保護部材35及び第2保護部材36を定位置に固定した構成は、第1保護部材35及び第2保護部材36が筐体31内で移動して互いに接触することがないので、両保護部材間での短絡を絶縁部材42によって防止する上で好ましい。
本実施形態では以下のような実施形態も可能である。
○ 図6(a),(b)に示す実施形態では、インバータ50の大部分はモールド樹脂によって周囲と絶縁されているが、インバータ50の一部分には、インバータ50内部と電力のやり取りを行うための非絶縁部材51が、モールド樹脂から露出して配設されている。非絶縁部材51としては、特許文献1に記載のバスバー等が挙げられる。非絶縁部材51と本体部32の側壁S1との隙間には、積層部材Tが設けられている。図示の例では、第1保護部材35、絶縁部材34及び第2保護部材36は一体的に結合されているが、それぞれが別体として筐体31内に設けられていてもよい。
○ 図7(a),(b)に示す実施形態では、インバータ30の周囲には、矩形筒状の第2保護部材54が、絶縁部材57を介して蓋部33の内面33aに固着されている。第2保護部材54の外側面には絶縁部材52が全周に亘って接着剤によって貼付けられている。絶縁部材52の周囲には、筐体31内の側面S四方側に平板状の第1保護部材53A〜53Dが4つ蓋部33の内面33aに固着されている。各第1保護部材53A〜53Dは、絶縁部材52の外側面の全面を被覆するようにそれぞれ設けられている。つまり、インバータ30を囲むように矩形筒状の第2保護部材54を設けるとともに、第2保護部材54の外側面に絶縁部材52を貼付けるように設け、さらに、第1保護部材53A〜53Dを筐体31内の側面S四方側に絶縁部材52を囲むようにそれぞれ配置した構成にしてもよい。
○ 第1保護部材35,43,53のみを筐体31の本体部32の側壁Sに固着させ、第2保護部材36,44,54を自由状態で設けてもよい。また、それと逆に、第2保護部材36,44,54のみをインバータ30のプリント基板30aの端部に固着させ、第1保護部材35,43,53を自由状態で設けてもよい。
○ 第1保護部材35,43,53のみを絶縁部材34,42,52と接着させ、第2保護部材36,44,54を自由状態で設けてもよい。また、それと逆に、第2保護部材36,44,54のみを絶縁部材34,42,52と接着させ、第1保護部材35,43,53を自由状態で設けてもよい。
○ 第1保護部材35,43,53のみを絶縁部材34,42,52と接着させ、第2保護部材36,44,54をインバータ30のプリント基板30aの端部に固着させてもよい。また、それと逆に、第2保護部材36,44,54のみを絶縁部材34,42,52と接着させ、第1保護部材35,43,53を筐体31の本体部32の側壁Sに固着させてもよい。
○ 第1保護部材35,43,53及び第2保護部材36,44,54は、例えば、本体部32の内面32aに凹部を形成し、その凹部に嵌め込むことで固定させてもよい。この場合、第2保護部材36,44,54と本体部32との間を絶縁する必要がある。
○ プリント基板30aの第2保護部材36側の側面は導電性を有しておらず、プリント基板30aの周縁と、導電性の第2保護部材36とが接触したとしても短絡されてしまうことはない。そのため、本体部32の底壁S5に固定された第2保護部材36が傾き、筐体31の変形によってインバータ30に接触する場合も、第2保護部材36がプリント基板30aの周縁にのみ接触するような構成であれば、導電性の第1保護部材35及び第2保護部材36を本体部32の底壁S5に直接固着してもよい。
○ 第1保護部材35,43,53及び第2保護部材36,44,54の材質は、絶縁性の材質であってもよい。
○ 絶縁性の材質を用いた両保護部材の破断荷重は、筐体31及びインバータ30のプリント基板30aの破断荷重よりも大きいほうが好ましい。
○ 本体部32の底壁S5の内側全面に絶縁部材を配置してもよい。
○ 本体部32がモータハウジング12の一部として一体的に形成されていてもよい。
○ 圧縮部18は、固定スクロール20と可動スクロール21とで構成されるタイプに限定されるものではなく、例えば、ピストンタイプやベーンタイプなどに変更してもよい。
○ 本発明は、インバータ装置に限られるものではなく、例えば、コンバータ装置などにも適用してもよい。
(a)は第1実施形態の電動圧縮機の縦断面図、(b)はインバータ装置の拡大縦断面図。 図1(b)におけるA−A線断面図。 (a)は第2実施形態のインバータ装置の拡大縦断面図、(b)は図3(a)におけるB−B線断面図。 (a)は第3実施形態のインバータ装置の拡大縦断面図、(b)は図4(a)におけるC−C線断面図。 (a)は第4実施形態のインバータ装置の拡大縦断面図、(b)は図5(a)におけるD−D線断面図。 (a)は別の実施形態のインバータ装置の拡大縦断面図、(b)は図6(a)におけるE−E線断面図。 (a)は別の実施形態のインバータ装置の拡大縦断面図、(b)は図7(a)におけるF−F線断面図。
符号の説明
30…回路装置としてのインバータ、30a…プリント基板、31…筐体、34A〜34D,42,52…絶縁部材、35A〜35D,43,53A〜53D…第1保護部材、35b,36b…凸部、35c,36c…凹部、36A〜36D,44,54…第2保護部材、51…非絶縁部としての非絶縁部材。

Claims (6)

  1. 導電性の筐体内に収納された非絶縁部を有する回路装置と、前記筐体と前記非絶縁部との間に設けられた絶縁部材とを有する回路装置の絶縁保護構造であって、
    前記筐体と前記絶縁部材との隙間には、第1保護部材が設けられるとともに、前記絶縁部材と前記非絶縁部との隙間には、第2保護部材が設けられ、
    前記絶縁部材は、前記第1保護部材と前記第2保護部材との間にあり、前記第1保護部材及び前記第2保護部材の破断荷重は、前記絶縁部材の破断荷重よりも大きいことを特徴とする回路装置の絶縁保護構造。
  2. 前記第1保護部材及び前記第2保護部材の破断荷重は、前記筐体及び前記回路装置を構成するプリント基板の破断荷重よりも大きい請求項1に記載の回路装置の絶縁保護構造。
  3. 前記第1保護部材、前記絶縁部材及び前記第2保護部材は、一体的に結合されている請求項1又は請求項2に記載の回路装置の絶縁保護構造。
  4. 前記第1保護部材及び前記第2保護部材のうち一方に凹部が形成されているとともに、他方に凸部が形成されており、前記凹部と前記凸部とは嵌合可能であり、前記凹部と前記凸部とは、前記絶縁部材を介して嵌合されている請求項1〜請求項3のうちいずれか一項に記載の回路装置の絶縁保護構造。
  5. 前記第1保護部材、前記絶縁部材及び前記第2保護部材は、それぞれ自由状態で設けられている請求項1又は請求項2に記載の回路装置の絶縁保護構造。
  6. 前記第1保護部材は前記筐体に固着されるとともに、前記第2保護部材は前記回路装置に固着されている請求項1又は請求項2に記載の回路装置の絶縁保護構造。
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