JP2009251083A - 木管楽器用タンポ、木管楽器、及び木管楽器用タンポの製造方法 - Google Patents

木管楽器用タンポ、木管楽器、及び木管楽器用タンポの製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】タンポ調整の工数を削減し、木管楽器の生産効率を向上することができ、またタンポ調整の難易度を低減できる木管楽器用タンポ、木管楽器、及び木管楽器用タンポの製造方法を提供する。
【解決手段】管楽器用タンポ20は、平板状のクッション材21と、クッション材21の少なくとも一面を覆うスキン24とを備え、スキン24に覆われた面によってフルート1の音孔4を塞ぐための音孔塞ぎ面20bを形成し、音孔塞ぎ面20bは、フルート1に取り付けられる前に加熱及び押圧されることによりフラット加工がされている。
【選択図】図1

Description

本発明は、木管楽器の音孔を塞ぐ木管楽器用タンポ、そのタンポを備える木管楽器、及び木管楽器用タンポの製造方法に関するものである。
フルート等の木管楽器は、木管楽器の複数の音孔のうち所定の音孔を、タンポで塞いで所望の音程を発生する(例えば、特許文献1)。従来から、音孔を確実に塞ぐためには、音孔縁部とタンポとの当たり具合の調整(以下「タンポ調整」という)が行われてきた。従来のタンポ調整をする工程は、後述するように皺伸ばし工程と当たり調整工程とから構成される。
以下、従来のタンポ調整の工程を説明する。
図7(図7−1〜図7−3)は、従来のタンポ調整の工程を説明する図である。
図7(a)は、音孔104の中心を通るフルート101の断面図である。
図7(b)は、へら130を熱する工程を示す図である。
図7(c)は、皺伸ばし工程終了後のフルート101の断面図である。
図7(d)は、当たり調整工程終了後のフルート101の断面図である。
図7(e)は、音孔塞ぎ面120bに傾き120hが発生した状態のフルート101の断面図である。
図7(a)に示すように、タンポ120は、鍵機構110のカップ111に取り付けた初期状態では、タンポ表面である音孔塞ぎ面120bが、ワッシャ113で押圧され表面が撓んでしまうため、皺120gが発生している。
従来のタンポ調整の第1工程は、この皺120gを伸ばす皺伸ばし工程である。
皺伸ばし工程では、図7(b)に示すように、へら130を熱し、そして、図7(a)に示すように、鍵機構110を操作等して閉じ方向(矢印θ2方向)にカップ111を回転させて、音孔縁部103aと音孔塞ぎ面120bとの間にへら130を挟み込む。これによって、熱したへら130が音孔塞ぎ面120bに押し当てられて皺120gが伸ばされ、図7(c)に示すように、音孔塞ぎ面がフラットな状態になる。
従来のタンポ調整の第2工程は、音孔縁部103aと音孔塞ぎ面120bとの当たり具合を微調整する当たり調整工程である。
この当たり調整工程では、図7(d)に示すように、カップ底部111bとタンポ裏面との間にスペーサ115を挿入し、スペーサ115の枚数及び厚みを選定し、カップ111に対する音孔塞ぎ面120bの高さを調整することにより、音孔縁部103aと音孔塞ぎ面120bとの当たり具合を調整する。また、カップ111の取り付けレバーやシャフトを、調整ネジや応力をかけて曲げることにより、当たり具合を調整したりもする。
しかし、従来のタンポ調整には、以下の問題があった。
(1)皺伸ばし工程において、へら130の熱し具合や、へら130を音孔塞ぎ面120bに当てる力具合等を、作業者の勘等に頼らなくてはならないので、高度な技術が必要であった。
(2)カップに取り付けた状態では、音孔塞ぎ面120bに皺120gが発生しているので、へら130を当てた後でなければ、どのくらいの厚さのスペーサ115を挿入すればいいのか等の検討がつかなかった。
(3)皺伸ばし工程において、へら130の当て方によってタンポ120の厚み左右され、タンポ毎に厚みが異なるので、当たり調整工程での調整を困難にしていた。また、カップ111に取り付けたタンポ120は、回転移動するために、音孔塞ぎ面120bに対して均一の力でへら130が当たらなかったり、音孔塞ぎ面120bに対してへら130が傾いて当ってしまう場合がある。この場合、図7(e)に示すように、音孔塞ぎ面120bに傾き120hが形成されてしまう。このため、当たり調整工程において、この傾き120hを調整するために、タンポ120の裏面の異なる場所に、それぞれ異なる厚さのスペーサ115を挿入する必要があり、工数がかかった。また、傾き120hが大きい場合には、時間の経過ともにクッション材121が復元して傾きが変化するために、再調整が必要になる場合があった。
(4)皺伸ばし工程と当たり調整工程とは、現実には平行して行われており、皺を伸ばすともに当たり具合を調整することに、作業者に熟練を要求する要因になっていた。このため、従来のタンポ調整は、調整技術に高度な技術を必要とされ、習得するために非常に時間がかかった(例えば3年程度)。また、フルート101は、1つの音程を出すために複数の音孔104を同時に塞ぐ場合があるので、当たり調整工程において、作業者は、複数のタンポ120が複数の音孔104を同期して塞ぐように調整する必要があることも、作業者に熟練を要求する要因になっていた。
従来のタンポ調整は、主に上述した理由により、タンポ調整に工数がかかり、フルート101の生産効率が上がらない原因になっていた。
特開2004−279585号公報
本発明の課題は、タンポ調整の工数を削減し、木管楽器の生産効率を向上することができ、またタンポ調整の難易度を低減できる木管楽器用タンポ、木管楽器、及び木管楽器用タンポの製造方法を提供することである。
本発明は、以下のような解決手段により、課題を解決する。なお、理解を容易にするために、本発明の実施形態に対応する符号を付して説明するが、これに限定されるものではない。また、符号を付して説明した構成は、適宜改良してもよく、また、少なくとも一部を他の構成物に代替してもよい。
請求項1の発明は、略平板状のクッション材(21)と、前記クッション材の少なくとも一面を覆う被覆材(24)とを備え、前記被覆材に覆われた面によって木管楽器(1)の音孔を塞ぐための音孔塞ぎ部(20b)を形成する木管楽器用タンポ(20)であって、前記音孔塞ぎ部は、木管楽器に取り付けられる前に加熱及び押圧されることによりフラット加工がしてあること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項2の発明は、請求項1に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記音孔塞ぎ部(20b)は、金型(30)のフラット面(32b)に押圧され、前記金型が加熱されることにより前記フラット加工がされること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項3の発明は、請求項2に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記フラット加工は、前記音孔塞ぎ部(20b)を前記金型(30)に押圧し、前記金型を180℃よりも高く400℃よりも低い雰囲気温度にさらす工程であること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項4の発明は、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の木管楽器用タンポにおいて、この木管楽器用タンポは、前記音孔塞ぎ部(20b)の一部分が押圧部材(13)によって押圧されることにより前記音孔(4)に対応するカップ(11)に装着されるものであり、前記音孔塞ぎ部には、前記押圧部材に対応する形状を有する段部(20d)により被押圧部(20c)が形成されていること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項5の発明は、請求項4に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記押圧部材(13)は、ワッシャ部材(13)であり、この木管楽器用タンポ(20)は、前記ワッシャ部材と前記カップ(11)の底部との間に挟み込まれることにより、前記カップに取り付けられるものであり、前記段部(20d)は、前記ワッシャ部材によって前記被押圧部(20c)が押圧できるように設定されること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項6の発明は、請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記クッション材(21)を補強する補強手段(22)を更に備え、前記被覆材(24)は、加熱により収縮する性質を有すること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項7の発明は、請求項6に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記補強手段(22)は、前記クッション材(21)の外周部に設けられた補強リング(22)であること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項8の発明は、請求項7に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記クッション材(21)と前記補強リングと(22)は、接着されていること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項9の発明は、請求項7又は請求項8に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記クッション材(21)は、小径部(21a)と、前記小径部よりも前記音孔(4)側に配され、前記小径部よりも外径が大きい大径部(21b)と、から形成され、前記補強リング(22)は、前記小径部の外周部に設けられていること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項10の発明は、請求項9に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記大径部(21b)は、前記フラット加工前の状態で、前記補強リング(22)よりも外径が大きいこと、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項11の発明は、請求項9又は請求項10に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記クッション材(21)は、前記小径部(21a)と前記大径部(21b)とが別部材であること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項12の発明は、請求項11に記載の木管楽器用タンポにおいて、前記小径部の部材(21a)と前記大径部の部材(21b)とが、接着されていること、を特徴とする木管楽器用タンポである。
請求項13の発明は、請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の木管楽器用タンポ(20)を備える木管楽器である。
請求項14の発明は、略平板状のクッション材(21)及び前記クッション材の少なくとも一面を覆う被覆材(24)を備え、前記被覆材に覆われた面によって木管楽器(1)の音孔(4)を塞ぐための音孔塞ぎ部(20b)を形成する木管楽器用タンポ(20)の製造方法であって、木管楽器に取り付けられる前に、前記音孔塞ぎ部を加熱及び押圧することによりフラットに形成するフラット工程を有すること、を特徴とする木管楽器用タンポの製造方法である。
本発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)本発明は、音孔塞ぎ部が、木管楽器に取り付けられる前に加熱及び押圧されることによりフラット加工がしてあるので、木管楽器用タンポを木管楽器に取り付けた後に、へら等と用いた高度な技術を要する皺伸ばし工程が不要であり、つまり皺伸ばし工程を完全に分離できるので、タンポ調整の難易度を低減できる。また、木管楽器用タンポをカップに取り付けた状態で、既に音孔塞ぎ部がフラットであるので、タンポ裏面にどのくらいの厚みのスペーサを挿入すればよいかが一目瞭然である。さらに、音孔塞ぎ部に傾きが発生することがないので、再調整が必要になることもない。これらにより、タンポ調整の工数を削減し、木管楽器の生産効率を向上することができる。
(2)本発明は、金型を利用して、音孔塞ぎ部をフラット加工するので、木管楽器用タンポの厚みや、音孔塞ぎ部の傾き等のばらつきを削減することができる。また、金型を利用することにより、木管楽器用タンポを容易に製造することができる。
(3)本発明は、金型を180℃よりも高く400℃よりも低い雰囲気温度にさらすことによりフラット加工されるので、温度管理等を簡単にして、木管楽器用タンポを製造することができる。
(4)本発明は、音孔塞ぎ部に、押圧部材に対応する段部が形成されているので、木管楽器用タンポを木管楽器のカップに装着したときの歪みを低減できるため、タンポ表面の皺の発生をより一層防止することができる。
(5)本発明は、段部の高さがワッシャ部材によって被押圧部が押圧できるように設定されるので、木管楽器用タンポをカップに、確実に取り付けることができる。
(6)本発明は、クッション材を補強する補強手段を備えているので、木管楽器用タンポ全体の剛性を向上することができる。これにより、被覆材が加熱されて収縮しても、木管楽器用タンポの変形を抑制することができる。
(7)本発明は、補強リングがクッション材の外周部に設けているので、木管楽器用タンポを簡単な構成で補強することができる。
(8)本発明は、クッション材と補強リングとが接着されているので、一体性を向上して、木管楽器用タンポ全体の剛性をより向上することができる。
(9)本発明は、クッション材が小径部と大径部とから形成され、補強リングが小径部の外周部に設けられているので、厚み方向において、大径部が音孔縁部と補強リングとの間に挟みこまれる形態となる。このため、木管楽器の音孔縁部に音孔塞ぎ部が当接したときに、補強リングが大径部を支持する構成となり、音孔を確実に塞ぐことができる。
(10)本発明は、大径部の外径を補強リングの外径よりも大きいので、被覆材が加熱されて収縮したときに、大径部の外径と補強リングとの外径とを、ほぼ同一にすることができる。
(11)本発明は、小径部と大径部とが別部材であるので、クッション材を容易に作製することができる。
(12)本発明は、小径部の部材と大径部の部材とが接着されているので、木管楽器用タンポ全体の一体性を向上し、剛性をより向上することができる。
本発明は、タンポ調整の工数を削減し、木管楽器の生産効率を向上することができ、またタンポ調整の難易度を低減できる木管楽器用タンポ、木管楽器、及び木管楽器用タンポの製造方法を提供するという目的を、タンポをフルートに取り付ける前に、クッション材をスキンで覆って形成される音孔塞ぎ面を、加熱及び押圧してフラット加工することによって実現した。
(実施形態)
以下、図面等を参照して、本発明の実施形態をあげて、さらに詳しく説明する。
図1は、本実施形態のタンポ20が取り付けられたフルート1を示す図である。図1(a)は、フルート1の正面図であり、図1(b)は横断面図(図1(a)のA−A部断面図)である。
フルート1(木管楽器)は、フルート本体2と鍵機構10とを有している。
フルート本体2は、図1(b)に示すように、円筒状に形成され、また、外側に突き出るように分岐管3が設けられている。
この分岐管3は、円筒状に形成され、その円筒開口部が音孔4である。音孔縁部3aに後述するタンポ20が当接することによって、この音孔4が塞がれて、フルート1が所望の音程を発生する。
鍵機構10は、演奏者の演奏に従って、音孔4を塞ぐための機構であり、フルート本体2に設けられている。鍵機構10は、後述するカップ11等を、フルート本体2の中心軸に対して平行な軸X回りに回転させて(回転方向θ1)、音孔4を塞ぐ。
鍵機構10は、カップ11と、ボス12と、ワッシャ13(押圧部材)と、ネジ14と、スペーサ15と、タンポ20(木管楽器用タンポ)とを備えている。
カップ11は、タンポ20を収容するために、例えば銀等を絞り加工して、浅底のカップ状に形成される。カップ11は、軸X回りに回転可能なアーム部11aが設けられており、タンポ20と一体で軸X回りに回転する。
ボス12は、カップ11の内側中央に突設されている。ボス12は、その内周面に後述するネジ14とネジ結合するためのメスネジ部12aが設けられている。
ネジ14は、タンポ20をカップ11に固定するためのネジである。ネジ14は、ワッシャ13及びタンポ20をカップ11の間に挟み込んだ状態で、ボス12にネジ結合している。これによって、ワッシャ13とカップ底部11b及びボス12の根元部分とが、タンポ20を挟み込み、ワッシャ13が音孔塞ぎ面20bに形成された凹部底部20c(被押圧部)を押圧する。
スペーサ15は、カップ11に対する音孔塞ぎ面20bの高さを調整して、音孔塞ぎ面20bと音孔縁部3aとの当たり具合を調整するための部材である。スペーサ15は、カップ底部11bの縁部及びボス12の根元部と、タンポ20の裏面との間に挟み込むように挿入され、音孔塞ぎ面20bの高さを調整する。スペーサ15は、後述するタンポ調整の当たり調整工程において、その厚みや枚数が選定される。
タンポ20は、音孔4を塞ぐためにカップ11に収容され、ネジ14を用いてネジ止めされる。タンポ20は、鍵機構10に操作によってカップ11と一体で軸X回りに回転する。これにより、その表面である音孔塞ぎ面20bが、音孔縁部3aに平行に当接することにより音孔4を塞ぐ。
図2は、本実施形態のタンポ20を示す図であり、図2(a)は縦断面図であり、図2(b)は、横断面図(図2(a)のB−B部断面図)である。
タンポ20は、円環(リング)状に形成され、その中心の貫通孔20aにボス12が通される。タンポ20は、クッション材21と、補強リング22(補強手段)と、基板23と、スキン24(被覆材)と、両面テープ25,26とから構成される。
クッション材21は、適度な弾力を有した平板状の部材である。クッション材21は、分岐管3の音孔縁部3aに当接したときに変形することによって、音孔塞ぎ部20bを音孔縁部3aに密着させることができ、また、良好なタッチ感を演奏者に与えることができる。
クッション材21は、異なる部材である小径部材21a及び大径部材21bから構成され、全体の厚みが2mm程度になるように形成される。
小径部材21aは、例えば、1mm程度の厚みのフェルトである。小径部材21aの外周面には、補強リング22が設けられている。
大径部材21bは、小径部材21aの音孔4側に連設され、その外径が小径部材21aよりも1mm程度大きい。大径部材21bは、例えば1mm程度の厚みの織布(例えば織りフェルト等)である。
クッション材21は、小径部材21aと大径部材21bとを一体で構成することもできるが、この場合は、小径部部分を形成するために、例えば切削加工等する必要があるので加工が困難になり、コストの増加がつながる。
このため、小径部材21aと大径部材21bとを別部材にした方が、クッション材21を容易に作製することができ、コスト面で有利である。また、小径部材21aと大径部材21bとを別部材にすることにより、材料の選定の幅が広がり、クッション材21の全体の弾力調整が容易に行なえる。
補強リング22は、クッション材21を外周から補強する部材であり、例えばアルミ等によって円環状に形成されている。補強リング22は、その内径が小径部材21aの外径と略同一に形成され、また、その外径が大径部材21bの外径と略同一に形成される。補強リング22は、小径部材21aの外周にはめ込むように取り付ければよいので、タンポ20を簡単な構成で補強することができる。
補強リング22の厚みは、小径部材21aに合わせて、例えば1mm程度である。また、径方向の厚みは、大径部材21bの外径と合わせるために、例えば0.5mm程度である。
補強リング22は、クッション材21を小径部材21aの外周から補強し、タンポ20の全体の歪みや、曲げによる変形を防止している。また、補強リング22は、音孔縁部3aに音孔塞ぎ面20bが当接したときに、大径部材21bのフランジ状の縁部21c(図1(b)参照)が、厚み方向において、音孔縁部3aと補強リング22との間に挟みこまれるような形態となる。このため、補強リング22は、大径部材21bをカップ11側から支持する構成となる。これにより、スキン24を音孔縁部3aに確実に密着させて、音孔4を確実に塞ぎ、演奏時の息漏れを防止することができる。
基板23は、クッション材21の形状を保持するために、クッション材21のカップ11側に配置された台紙である。基板23の厚みは、例えば0.3mm程度である。基板23は、その外径が補強リング22の外径と略同一であり、クッション材21の小径部材21aと補強リング22とを、カップ11側から保持している。
スキン24は、前述したクッション材21、補強リング22、基板23を、一体で覆うために設けられた被覆材である。スキン24は、クッション材21に音孔4側から覆うようにして被せられ、そして、カップ11側の基板23に、接着材等を用いて固着される。
スキン24の音孔4側の面は、音孔4を塞ぐ音孔塞ぎ面20b(音孔塞ぎ部)である。スキン24は、音孔縁部3aに確実に密着するために、例えば、牛等の動物の内臓表皮を加工したもの等が用いられる。スキン24は、補強リング22とクッション材21とを一体で覆っているため、タンポ20の一体性を高め、タンポ20を確実に補強することができる。
なお、スキン24は、2枚重ねて使用してもよい。この場合、1枚目のスキン24が演奏中に破れてしまっても、2枚目のスキン24が息漏れを防止することができる。
両面テープ25は、小径部材21a及び補強リング22と、大径部材21bとを接着するために設けられている。両面テープ26は、小径部材21a及び補強リング22と、基板23とを接着するために設けられている。
このように両面テープ25,26は、各部材を接着することにより、タンポ20の一体性を向上し、タンポ20全体の剛性をより向上することができる。また、タンポ20の製造工程において、両面テープ25,26は、各部材が離れることを防止できるので、作業性を向上することができる。
次に、タンポ20のフラット加工(フラット工程)について説明する。なお、本実施形態では、フラット加工とは、タンポ20をフルート1に取り付ける前に、タンポ20を金型30(後述する)に装填し、音孔塞ぎ面20bを加熱及び押圧する加工のことをいう。
図3(a)は、本実施形態のタンポ20のフラット加工前の状態の断面図である。
図3(b)は、本実施形態のタンポ20のフラット加工後の状態の断面図である。
図4は、本実施形態のタンポ20のフラット加工を説明する図である。
図3(a)に示すように、タンポ20は、フラット加工前の状態では、段部20d(図3(b)参照)が形成されていないため、音孔塞ぎ面20bの全面が平らな状態である。また、大径部材21bの外径は、補強リング22の外径よりも例えば1m程度大きく、大径部材の厚さは、加工後の厚さよりも0.5mm程度厚く、例えば1.5mm程度である。
図4に示すように、タンポ20のフラット加工は、金型20を利用して行われる。
図4(a)に示すように、金型30は、上型31と下型32とから構成され、熱伝導性のよい金属材料(例えば真鍮等)により形成される。上型31及び下型32の肉厚は、2〜3mm程度である。
上型31は、フラット加工前のタンポ20が装填できるような、円形の溝31aが設けられている。溝31aの深さは、フラット加工前のタンポ20の厚みよりも、例えば0.5mm程度浅く形成されている。
下型32は、フラット面32aと、フラット面32aから突出するように形成された凸部32cとを有している。
凸部32cの径は、ワッシャ13(図1参照)の外径とほぼ同径の円筒状である。凸部32cによって、音孔塞ぎ面20bには、ワッシャ13(図1参照)に対応する段部20dが形成される。なお、凸部32cの突出量は、ワッシャ13が凹部底部20cを押圧できるような高さに、段部20dの段差が形成されるように設定されている。
次に、タンポ20のフラット加工の手順について説明する。
(1)最初に、図4(a)に示すように、上型31にタンポ20を装填する。この状態では、タンポ20の音孔塞ぎ面20bは、上型31の下面よりも0.5mm程度突出した状態となる。
(2)ネジ33の座の部分と上型31との間に下型32を挟み込んだ状態で、ネジ33を締める。これによって、図4(b)に示すように、下型32のフラット面32bと凸部32cの表面が、タンポ20の音孔塞ぎ面20bに押圧される。
(3)図4(b)の状態で、タンポ20が装填された金型30を、コンベア(図示せず)に載置して、約300℃に設定された電気炉(図示せず)内を15分掛けて通過させる。これにより、タンポ20が装填された金型30は、約300℃の雰囲気温度に15分程度さらされる。
なお、後述する実験によって、金型30の周囲の雰囲気温度を180℃以下にした場合には、音孔塞ぎ面20bが十分に平らならず、一方400℃以上にした場合には、スキン24の収縮が大きくなってしまい、実用可能なタンポが作成できないことを確認済みである。
(4)金型30が、電気炉を通過して出てきたら、ネジ33を取り外し、上型31と下型32とを分離した後、ピンセット等を用いて上型31からタンポ20を離型させる。
以上のフラット加工により、音孔塞ぎ面20bが加熱及び押圧されて、図3(b)に示すように、フラット加工後のタンポ20は、音孔塞ぎ面20bがフラットな状態になり、音孔塞ぎ面20bの一部に段部20dが形成される。なお、フラット加工によって、クッション材21は、約0.5mm程度圧縮されて、前述したように、その厚みが2mm程度になる。
なお、本実施形態のように動物の内臓表皮を加工したスキン24は、加熱によって収縮する性質を有し、フラット加工においても加熱されて収縮する。このため、フラット加工後のタンポ20は、その剛性が弱い場合には、歪みが生じてしまう場合がある。この歪みの発生を抑制するために、タンポ20は、前述したように、補強リング22と両面テープ25,26とによって、全体の剛性をより向上している。
また、フラット加工前のタンポ20は、大径部材21bが補強リング22よりも外径が大きいが(図3(a)参照)、フラット加工後のタンポ20は、加熱によってスキン24が収縮して、大径部材21bの外径と補強リング22との外径とがほぼ同一になる。
以上のフラット工程において、金型30を利用することにより、以下の効果を奏することができる。
(1)下型32のフラット面32bが音孔塞ぎ面20bに対して平行に当接しかつ均一な力で押圧することができるので、タンポ20の厚みや傾き(図7(e)参照)等のばらつきを削減して品質を向上することができる。
(2)電気炉の温度設定をすることにより、金型30の周囲の雰囲気温度を調整することができるので、温度管理を簡単に行うことができる。
(3)フラット加工(皺伸ばし加工)を、後述するタンポ調整の工程から完全に独立して行うことができるので、フラット加工したタンポ20を量産することできる。また、作業者に要求される技術を、著しく低減することができる。
(4)従来、0.01mm程度よりも厚いスキンは、音孔塞ぎ面に皺が発生しやすいため利用できず廃棄しなければならなかった。これは、0.01mm程度より厚いスキンは、硬いために歪みが発生しやすいためであると考えられる。一方、後述するように、金型30を利用してフラット加工すると、0.03m程度の厚みのスキン24を用いても、皺が発生することがなかった。これは、音孔塞ぎ面20bを、均一な力で押圧することができるので、この歪みの発生を効果的に抑制できたためであると考えられる。これにより、定尺で納入されるスキンのシート材から、より多くのスキン24を作製できるようになり、材料費を削減することができる。
図5は、カップ11に取り付けた状態における本実施形態のタンポ20の音孔塞ぎ面20bと、従来のタンポ120の音孔塞ぎ面120bとを比較する斜視図である。
図5(a)に示すように、本実施形態のタンポ20は、カップ11に取り付ける前にフラット加工がしてあるので、カップ11に取り付けた状態で、音孔塞ぎ面20bに皺が発生することがない。また、タンポ20は、フラット加工によって段部20d(図3(b)参照)が形成されているので、ワッシャ13に押圧されたときの歪みの発生が抑制され、この歪みによる皺の発生も抑制することができる。
一方、図5(b)に示すように、従来のタンポ120は、フラット加工がしていないため、カップ11に取り付けた状態では、図7(a)で説明したように、音孔塞ぎ面120bに多くの皺120gが発生している。このため、従来のタンポ120は、タンポ調整をする工程で、皺120gを伸ばす皺伸ばし工程が必要であり、非常に工数が掛かっていた。
本実施形態のタンポ20は、タンポ調整において、この皺伸ばし工程が不要であり、カップ11に取り付けた状態で、直ぐにスペーサを挿入する当たり調整工程を行うことができる。これにより、タンポ調整の工数を削減し簡便にできるので、タンポ調整の難易度を低減できる。
また、タンポ20は、カップ11に取り付けた状態で、音孔塞ぎ面20bが既にフラットであるので、当たり調整工程において、作業者は、タンポ20の裏面にどのくらいの厚みのスペーサ15を挿入すればよいかを一目瞭然で判断することができる。
さらに、フルート1は、1つの音程を出すために複数の音孔4を同時に塞ぐ場合があるので、当たり調整工程において、作業者は、複数のタンポ20が複数の音孔4を同期して塞ぐように調整する必要がある。本実施形態のタンポ20は、複数のカップ11に取り付けられた状態で、全ての音孔塞ぎ面20bが既にフラットであるので、各音孔塞ぎ面20bの高さを互いに比較できるため、この同期をとった当たり調整も行いやすい。
さらにまた、音孔塞ぎ面20bに傾き(図7(e)参照)が発生することがないので、再調整が必要になることもない。
以上説明したように、本実施形態のタンポ20は、タンポ調整の工数を削減し、木管楽器の生産効率を向上することができる。
なお、本実施形態では、凸部32cは、下型32に設けられているが、上型31に設けてもよい。この場合には、タンポ20を表裏逆に金型に装填すれば、上記と同様な作用、効果を有することができる。
(フラット加工における電気炉の温度(雰囲気温度)とスキンの厚みとの実験結果)
図6は、本実施形態の電気炉の温度とスキンの厚みとの実験結果を示す表である。
図6に示すように、厚さ約0.03mmの厚いスキンは、240℃以上380℃以下の雰囲気温度に金型30(図4参照)をさらすことにより、フラット加工の十分な効果が得られ、実用可能なタンポ20を製造することができた(図中◎及び○で示す)。また、厚さ約0.03mmの厚いスキンは、220℃以下では、フラット加工の効果を十分に得られず、400℃以上では、縮みや変形が大きく実用可能なタンポ20を製造できなかった(図中△及び×で示す)。
一方、厚さ約0.01mmの薄いスキンは、200℃以上380℃以下の雰囲気温度に金型をさらすことにより、フラット加工の十分な効果が得られ、実用可能なタンポ20を製造することができた。また、厚さ約0.01mmの薄いスキンは、180℃以下では、フラット加工の効果を十分に得られず、また、400℃以上では、縮みや変形が大きく実用可能なタンポ20を製造できなかった。
以上の実験結果により、金型30を180℃よりも高く400℃よりも低い雰囲気温度にさらすことにより、音孔塞ぎ面20bをフラット加工して、実用可能なタンポ20を製造できることが確認できた。
また、従来廃棄していた厚さ約0.03mmの厚いスキンを利用しても、実用可能なタンポ20を製造できることが確認できた。
(従来のタンポと本実施形態のタンポとのタンポ調整の工数の比較)
本実施形態のフルート1は、大きさの異なる3種類のタンポが使用されており、大タンポ3個、中タンポ10個、小タンポ3個の計16個のタンポが、それぞれ異なる16個のカップに取り付けられている。
フラット加工をしていない従来のタンポの場合、フルート1に取り付けてタンポ調整に要する時間は、熟練した作業者の場合、約4時間程度であった。
これに対して、大タンポ3個及び中タンポ10個の計13個のタンポをフラット加工した場合、フルート1に取り付けてタンポ調整に要する時間は、熟練した作業者の場合、約2時間程度であった。このように、フラット加工をしたタンポを使用することにより、タンポ調整に必要な時間を半分に短縮できた。これにより、大幅な工数削減ができ、フルートの生産効率を向上できることが確認できた。なお、小タンポ3個についても、フラット加工を行えば、さらなる工数の削減が期待できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した実施形態に限定されるものではなく、後述する変形形態のように種々の変形や変更が可能であって、それらも本発明の技術的範囲内である。また、実施形態に記載した効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載したものに限定されない。なお、前述した実施形態及び後述する変形形態は、適宜組み合わせて用いることもできるが、詳細な説明は省略する。
(変形形態)
(1)本実施形態において、タンポには、補強リングが設けられている例を示したが、これに限定されない。補強リングを設けなくても、温度条件によっては、スキンが収縮にともなう音孔塞ぎ面の歪みを抑制することができる。
(2)本実施形態において、タンポは、フルート用である例を示したが、これに限定されない。同様な構造のタンポを他の木管楽器(例えばピッコロ等)に用いても、同様な効果が得られる。
(3)本実施形態において、フラット加工において、音孔塞ぎ面に段部を形成する例を示したが、これに限定されない。例えば、フラット加工において、音孔塞ぎ面に段部を形成せずに全面フラットに形成しても、タンポをカップに取り付けた場合の皺の発生をによる抑制することができる。
本実施形態のタンポが取り付けられたフルートを示す図である。 本実施形態のタンポを示す図である。 本実施形態のタンポのフラット加工前後の状態の断面図である。 本実施形態のタンポのフラット加工を説明する図である。 本実施形態のタンポの音孔塞ぎ面と、従来のタンポの音孔塞ぎ面とを比較する斜視図である。 本実施形態の電気炉の温度とスキンの厚みとの実験結果を示す表である。 従来のタンポ調整の工程を説明する図である。 従来のタンポ調整の工程を説明する図である。 従来のタンポ調整の工程を説明する図である。
符号の説明
1 フルート
3a 音孔縁部
4 音孔
11 カップ
13 ワッシャ
15 スペーサ
20 タンポ
21 クッション材
21a 小径部材
21b 大径部材
22 補強リング
24 スキン
25,26 両面テープ
20d 段部
20b 音孔塞ぎ面
30 金型
32a フラット面
32c 凸部

Claims (14)

  1. 略平板状のクッション材と、前記クッション材の少なくとも一面を覆う被覆材とを備え、前記被覆材に覆われた面によって木管楽器の音孔を塞ぐための音孔塞ぎ部を形成する木管楽器用タンポであって、
    前記音孔塞ぎ部は、木管楽器に取り付けられる前に加熱及び押圧されることによりフラット加工がしてあること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  2. 請求項1に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記音孔塞ぎ部は、金型のフラット面に押圧され、前記金型が加熱されることにより前記フラット加工がされること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  3. 請求項2に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記フラット加工は、前記音孔塞ぎ部を前記金型に押圧し、前記金型を180℃よりも高く400℃よりも低い雰囲気温度にさらす工程であること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  4. 請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    この木管楽器用タンポは、前記音孔塞ぎ部の一部分が押圧部材によって押圧されることにより前記音孔に対応するカップに装着されるものであり、
    前記音孔塞ぎ部には、前記押圧部材に対応する形状を有する段部により被押圧部が形成されていること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  5. 請求項4に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記押圧部材は、ワッシャ部材であり、
    この木管楽器用タンポは、前記ワッシャ部材と前記カップの底部との間に挟み込まれることにより、前記カップに取り付けられるものであり、
    前記段部は、前記ワッシャ部材によって前記被押圧部が押圧できるように設定されること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記クッション材を補強する補強手段を更に備え、
    前記被覆材は、加熱により収縮する性質を有すること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  7. 請求項6に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記補強手段は、前記クッション材の外周部に設けられた補強リングであること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  8. 請求項7に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記クッション材と前記補強リングとは、接着されていること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  9. 請求項7又は請求項8に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記クッション材は、小径部と、前記小径部よりも前記音孔側に配され、前記小径部よりも外径が大きい大径部と、から形成され、
    前記補強リングは、前記小径部の外周部に設けられていること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  10. 請求項9に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記大径部は、前記フラット加工前の状態で、前記補強リングよりも外径が大きいこと、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記クッション材は、前記小径部と前記大径部とが別部材であること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  12. 請求項11に記載の木管楽器用タンポにおいて、
    前記小径部の部材と前記大径部の部材とが、接着されていること、
    を特徴とする木管楽器用タンポ。
  13. 請求項1から請求項12までのいずれか1項に記載の木管楽器用タンポを備える木管楽器。
  14. 略平板状のクッション材と、前記クッション材の少なくとも一面を覆う被覆材とを備え、前記被覆材に覆われた面によって木管楽器の音孔を塞ぐための音孔塞ぎ部を形成する木管楽器用タンポの製造方法であって、
    木管楽器に取り付けられる前に、前記音孔塞ぎ部を加熱及び押圧することによりフラットに形成するフラット工程を有すること、
    を特徴とする木管楽器用タンポの製造方法。
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