JP2009250599A - 冷蔵庫 - Google Patents
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Abstract
【課題】温度補償ヒータや温度調節装置等高価な部品を備えていなくても圧縮機の運転制御を定時間運転制御に切替させることにより氷点下の外気温度でも冷蔵室の食品を過冷却することなく冷凍室の冷凍食品の保存や製氷をすることができ、効率的制御で省エネを実現し、尚且つ安価な冷蔵庫を提供することを目的とする。
【解決手段】庫内温度検知装置の温度変化により制御していた圧縮機４の動作を圧縮機４の動作時間に設けた上限値を超えた場合に任意に定めた定時間制御に切り換えることで、氷点下の外気温度でも冷却運転を継続することができ冷蔵室３の食品を過冷却することなく冷凍室２の冷凍食品の保存や製氷ができる温度まで低下させることができる。
【選択図】図１
【解決手段】庫内温度検知装置の温度変化により制御していた圧縮機４の動作を圧縮機４の動作時間に設けた上限値を超えた場合に任意に定めた定時間制御に切り換えることで、氷点下の外気温度でも冷却運転を継続することができ冷蔵室３の食品を過冷却することなく冷凍室２の冷凍食品の保存や製氷ができる温度まで低下させることができる。
【選択図】図１
Description
本発明は、氷点下の外気温度でも冷却運転できる冷蔵庫の圧縮機の制御に関するものである。
近年、冷蔵庫を使用する環境は多様であり求められる品質は厳しいものとなっている。そのため如何なる使用条件下においても庫内温度を確保しなければならず、低外気温においては温度補償ヒータによって運転率を増加させて冷凍室温度を低下させるようになってきている（例えば、特許文献１参照）。
以下、図面を参照しながら、上記従来の冷蔵庫について説明する。
図３（ａ）は、特許文献１に記載された従来の冷蔵庫１の縦断面図である。図３（ｂ）は、冷却制御のチャートであり、圧縮機４と庫内冷却用ファンモータ５と温度補償ヒータ７と温度検知装置８とより成っている。
上記構成において、冷蔵室３内に設置した温度検知装置８によって庫内温度がｔ２まで低下するまで圧縮機４と庫内冷却用ファンモータ５を運転させて冷却して停止、庫内温度がｔ１まで上昇するまで圧縮機４と庫内冷却用ファンモータ５を停止させて運転開始の運転制御を繰り返し行い庫内の温度の調節を行っている。また温度補償ヒータ７をＯＦＦ通電制御させ、低外気温度においても運転率を上昇させて冷凍室２の温度上昇を抑制させている。
特開２００１−５０６３３号公報
しかしながら、上記従来の冷蔵庫では、低外気温度において温度補償ヒータを通電させて運転率を上昇させ過ぎると冷凍室以外の温度検知装置を備えていない貯蔵室温度が過冷になる上、暖めて冷却する非効率な制御のため消費電力量が増加してしまう、また温度補償ヒータや温度調節装置等高価な部品を備えなければならず高機能商品を安価に提供できないという課題を有していた。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、温度補償ヒータや温度調節装置等高価な部品を備えていなくても圧縮機の運転制御を定時間運転制御に切替させることにより氷点下の外気温度でも冷蔵室の食品を過冷却することなく冷凍室の冷凍食品の保存や製氷をすることができ、効率的制御で省エネを実現し、尚且つ安価な冷蔵庫を提供することを目的とする。
上記従来の課題を解決するために、本発明の冷蔵庫は通常庫内温度検知装置の温度変化により制御していた圧縮機の動作を圧縮機の動作時間に設けた上限値を超えた場合に任意に定めた定時間制御に切り換えることを特徴とするものである。
これによって温度補償ヒータ、温度調節装置、電動ダンパ装置等の高価部品を搭載しなくても圧縮機の運転制御を定時間運転制御に切替させることにより氷点下の外気温度でも冷却運転を継続することができ冷蔵室の食品を過冷却することなく冷凍室の冷凍食品の保存や製氷ができる温度まで低下させることができ、また熱源を必要としないため効率的に冷却でき省エネとなり、尚且つ構成部品が削減されシンプルで安価な冷蔵庫を製作できる。
本発明の冷蔵庫は、高価な制御部品を搭載しなくても圧縮機の運転制御を定時間運転制御に切替させることにより氷点下の外気温度でも冷蔵室の食品を過冷却することなく冷凍室の冷凍食品の保存や製氷をすることができ、省エネで安価な冷蔵庫を提供することができる。
本発明は、冷却運転制御を庫内温度の検知によって行っている圧縮機と、冷蔵室に設置してある庫内温度検知装置と、冷凍室内に設置固定した蒸発器と、外気温度を検知して庫内温度の適正制御を行う庫内冷却用ファンモータとからなる冷却システムを備え冷凍室が冷蔵室よりも下方に位置している冷蔵庫において、通常庫内温度検知装置の温度変化により制御していた圧縮機の動作を圧縮機の動作時間に設けた上限値を超えた場合に任意に定めた定時間制御に切り換えることにより温度補償ヒータ、温度調節装置、電動ダンパ装置等の高価部品を搭載しなくても圧縮機の運転制御を定時間運転制御に切替させることにより氷点下の外気温度でも冷却運転を継続することができ冷蔵室の食品を過冷却することなく冷凍室の冷凍食品の保存や製氷ができる温度まで低下させることができ、また熱源を必要としないため効率的に冷却でき省エネとなり、尚且つ構成部品が削減されシンプルで安価な冷蔵庫を製作できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によってこの発明が限定されるものではない。
（実施の形態１）
図１は本発明の実施の形態１における制御チャート、図２（ａ）は冷蔵庫縦断面図であり、図２（ｂ）は図２（ａ）の要部拡大図、図２（ｃ）は従来の冷却方式を示す図、図２（ｄ）は本発明の実施の形態１の冷却方式を示す図である。
図１は本発明の実施の形態１における制御チャート、図２（ａ）は冷蔵庫縦断面図であり、図２（ｂ）は図２（ａ）の要部拡大図、図２（ｃ）は従来の冷却方式を示す図、図２（ｄ）は本発明の実施の形態１の冷却方式を示す図である。
図１から図２において、１は冷蔵庫を示すものであり上段の冷蔵室３と下段の冷凍室２とより成っている。
冷凍室２の背面部には蒸発器６を設置し、その上方には庫内冷却用ファンモータ５を配置するよう構成してある。
冷蔵室３の背面部には温度検知装置８が設置してあり圧縮機４と庫内冷却用ファンモータ５を動作制御している。
以上のように構成された冷蔵庫について、以下その動作、作用を説明する。
冷蔵室３の庫内温度が上昇しｔ３にまで達すると温度検知装置８が作動して圧縮機４を起動させる。圧縮機４の起動により冷媒がシステム内を循環して蒸発器６が冷却され、庫内冷却用ファンモータ５も起動して、冷蔵室３の冷気吐出風路１０及び冷凍室２の冷気吐出風路９に冷気を供給して冷凍室２と冷蔵室３の冷却を開始する。冷蔵室２の庫内温度が低下しｔ４にまで達すると温度検知装置８が動作して圧縮機４と庫内冷却用ファンモータ５を停止させる。
この制御だけでは低外気温時（氷点下）では冷蔵室３の温度より外気温が低くなるため圧縮機４と庫内冷却用ファンモータ５を停止させても庫内温度はｔ３までの上昇速度が遅くなり圧縮機４の停止時間Ｔは徐々に延長して最終的には圧縮機４の不動作となり冷凍室２の冷凍食品が溶けてしまい製氷できなくなってしまうが、圧縮機４の停止時間Ｔが任意で設定できる上限時間Ｔｍａｘ１１（例えば６０分）を超えた時だけ強制的に圧縮機４と庫内冷却用ファンモータ５を任意で設定できる強制運転時間Ｔｒｕｎ１２（例えば５分）の間だけ運転させて冷却するため冷凍室２の冷凍食品の保管や製氷ができる温度まで低下させることが可能となり、以後圧縮機４の停止時間Ｔが上限時間Ｔｍａｘ１１を超えるたびに強制運転制御を動作させて最低運転率を確保する。
また庫内冷却用ファンモータ５は圧縮機４の動作と同期しておらず任意で設定できる遅延時間Ｔｄｅｌ１３（例えば５分）後に動作するため冷蔵室３を冷却することなく圧縮機の運転が停止し冷蔵室３の食品を過冷却することもない、冷凍室２が冷蔵室３より下方に位置し蒸発器６が冷凍室２に配設しているため冷凍室２は庫内冷却用ファンモータ５の運転の有無にかかわらず間冷／直冷両方式で冷却することができ、温度調節制御に温度補償ヒータ７等の熱源を有していないため省エネであり部品点数も少なく安価で品質安定にも寄与することができる。
以上のように、本発明にかかる冷蔵庫は、高価な制御部品を搭載しなくても圧縮機の運転制御を定時間運転制御に切替させることにより氷点下の外気温度でも冷蔵室の食品を過冷却することなく冷凍室の冷凍食品の保存や製氷をすることができ、省エネで安価な冷蔵庫を提供することができるもので冷凍冷蔵機器全般の用途にも適用できる。
１ 冷蔵庫
２ 冷凍室
３ 冷蔵室
４ 圧縮機
５ 庫内冷却用ファンモータ
６ 蒸発器
８ 温度検知装置
９ 冷凍室冷気吐出風路
１０ 冷蔵室冷気吐出風路
１１ 圧縮機停止上限時間Ｔｍａｘ
１２ 圧縮機強制運転時間Ｔｒｕｎ
１３ 庫内冷却用ファンモータ遅延時間Ｔｄｅｌ
２ 冷凍室
３ 冷蔵室
４ 圧縮機
５ 庫内冷却用ファンモータ
６ 蒸発器
８ 温度検知装置
９ 冷凍室冷気吐出風路
１０ 冷蔵室冷気吐出風路
１１ 圧縮機停止上限時間Ｔｍａｘ
１２ 圧縮機強制運転時間Ｔｒｕｎ
１３ 庫内冷却用ファンモータ遅延時間Ｔｄｅｌ
Claims (8)
- 圧縮機と、蒸発器と、庫内冷却用ファンモータとからなる冷却システムを備えた冷蔵庫において、前記圧縮機の運転制御が任意の定時間で制御していることを特徴とする冷蔵庫。
- 前記圧縮機の停止時間に上限を設けて庫内温度運転制御から定時間運転制御に切替ることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫。
- 前記圧縮機の運転時間に上限を設けて庫内温度運転制御から定時間運転制御に切替ることを特徴とする請求項１に記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵庫の各貯蔵室の温度調節を冷蔵室に設けた検知装置で前記圧縮機の運転制御をおこなうことを特徴とする請求項１から３のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵庫の検知装置を設けた貯蔵室にヒータ等の熱源がないことを特徴とする請求項１から４のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵庫の庫内冷却用ファンモータが前記圧縮機と同期運転制御ではなく遅延制御することを特徴とする請求項１から５のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵庫の温度調節装置がなく自動で温度調節することを特徴とする請求項１から６のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
- 前記冷蔵庫の前記蒸発器が冷凍室内に配置され冷蔵室が冷凍室よりも上方に位置することを特徴とする請求項１から７のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
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