JP2009250195A - スクリュ流体機械 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロータ軸の高圧側に安価で省スペース、且つ、シールが確実な軸封構造を有するスクリュ圧縮機を提供する。
【解決手段】スクリュロータ4とスクリュロータ4のロータ軸7の高圧側の軸受11との間に、スクリュロータ4側から順に、第1シール部材、第2シール部材および第3シール部材15,16,17を配設し、第1シール部材15と第2シール部材16との間の第1シール空間18を第2シール部材16の耐用圧力以下の空間に連通させる第1連通孔22と、第2シール部材16と第3シール部材17との間の第2シール空間19を第3シール部材17の耐用圧力以下の空間に連通させる第2連通孔23と、軸受11を収容し、第3シール部材17によって封止される封油空間20に挿気して、封油空間20を大気圧を超え、第3シール部材17の耐用圧力以下の圧力に加圧する加圧手段24とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、スクリュ流体機械に関する。
ロータ室内に収容された雌雄咬合するスクリュロータで対象気体を圧縮するスクリュ圧縮機や、対象気体の膨張を回転エネルギに変換するスクリュエキスパンダなどのスクリュ流体機械は、対象気体を系内に封止、或いは、対象気体に外気などが混入するのを防止するために、ロータ軸のスクリュロータと軸受との間に軸封構造が設けられる。
特許文献1に記載されているように、従来のスクリュ圧縮機では、吸込側の軸封装置としてリップシールが用いられ、吐出側の軸封装置としてメカニカルシールが用いられている。
リップシールは安価で省スペースの軸封装置であるが、一般に、封止可能な最大圧力が0.03MPa程度である。このため、リップシールは、高圧となる吐出側では軸封が不十分になったり耐久性が著しく低下するおそれがあるので、低圧の吸込側の軸封にのみ使用可能である。一方、メカニカルシールは、高圧の軸封が可能であるが、非常に高価であると共に設置のためのスペースが大きいという問題がある。
特許文献2には、スクリュロータと軸受との間に、スクリュロータ側にラビリンスシールのような非接触シールを設け、軸受側にリップシールを設け、非接触シールとリップシールとの間の空間を低圧空間に連通させることで、リップシールに過大な圧力が加わらないようにした発明が記載されている。
しかしながら、低圧空間と連通させる連通孔の口径を十分に大きくすることは難しく、非接触シールから漏出する気体の量が多い場合、リップシールに大きな圧力が加わり、シールが不十分となったり、リップシールが損傷を受ける場合があった。
特開2000−45948号公報 特開2007−132243号公報
前記問題点に鑑みて、本発明は、ロータ軸の高圧側に安価で省スペース、且つ、シールが確実な軸封構造を有するスクリュ圧縮機を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明によれば、ハウジングに形成したロータ室内に収容された雌雄咬合するスクリュロータにより対象気体を圧縮、または、前記対象気体の膨張力を回転力に変換するスクリュ流体機械は、前記スクリュロータと前記スクリュロータのロータ軸の高圧側の軸受との間に、前記スクリュロータ側から順に、第1シール部材、第2シール部材および第3シール部材を配設し、前記第1シール部材と前記第2シール部材との間の第1シール空間を前記第2シール部材の耐用圧力以下の空間に連通させる第1連通孔と、前記第2シール部材と前記第3シール部材との間の第2シール空間を前記第3シール部材の耐用圧力以下の空間に連通させる第2連通孔と、前記軸受を収容し、前記第3シール部材によって封止される封油空間に挿気して、前記封油空間を大気圧を超え、前記第3シール部材の耐用圧力以下の圧力に加圧する加圧手段とを有するものとする。
この構成によれば、封油空間を加圧しているので、万が一、ロータ室から第1シール空間に漏出した対象気体が第2シール部材を通過して第2シール空間に侵入しても、第2シール空間が封油空間より高圧にならず、対象気体が軸受側に侵入することがない。また、これによって、第3シール部材の異常な損耗が防止され、封油空間から潤滑油を第2シール空間に漏出させない。
また、本発明のスクリュ流体機械において、前記第2連通孔は、大気に開放されてもよい。
この構成によれば、第1シール部材から第1シール空間に漏出した対象気体が、さらに第2シール部材を通過して第2シール空間に侵入しても、第2シール空間は、大気開放されているので圧力が上昇せず、第3シール部材の背圧が高くならないので、対象気体が封油空間に侵入しない。
また、本発明のスクリュ流体機械において、前記第2シール部材は、前記ロータ軸の回転によって周囲の流体を前記スクリュロータ方向に移動させるビスコシールであってもよい。
第1シール空間および第2シール空間は、第1連通孔および第2連通孔によって共に低圧に保たれるので、対象気体が第1シール空間に漏出しても、第1シール空間の圧力が第2シール空間より大きく高圧になることがなく、ビスコシールが空気を移動させることで発生する流体圧でも、第1シール空間に漏出した対象気体を封止することができる。ビスコシールは非接触のシールであるので、第2シール部材は摩耗がなく、メンテナンスが不要である。
また、本発明のスクリュ流体機械において、前記ビスコシールの発生する流体圧力は、前記第1シール部材を通過して前記第1シール空間に漏出する前記対象気体が前記第1連通孔を通過する際の圧損より大きくてもよい。
この構成によれば、第1シール空間の圧力よりもビスコシールの流体圧が高くなるので、第1シール空間に漏出した対象気体が第2シール空間に侵入しない。
封油空間を加圧するので、第1シール空間に漏出した対象気体が第2シール空間に侵入しても、第2シール空間より封油空間の方が高圧に保たれるので、対象気体が封油空間に侵入しない。
これより、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明のスクリュ流体機械の第1実施形態であるスクリュ圧縮機1を示す。スクリュ圧縮機1は、ハウジング2のロータ室3内に収容された雌雄咬合する一対のスクリュロータ4で、低圧(たとえば略大気圧)の蒸気(対象気体)を(例えば0.5MPaGに)圧縮して吐出するものである。
ハウジング2には、ロータ室3に圧縮すべき蒸気を供給する吸込流路5と、ロータ室3内でスクリュロータ4によって圧縮された蒸気を排出する吐出流路6と、スクリュロータ4のロータ軸7を吸込側および吐出側で、それぞれ、支持および軸封する構造を設置するための軸受軸封空間8,9が設けられている。
ロータ軸7は、吸込側(低圧側)の軸受軸封空間8内に設置されたころ軸受10と、吐出側(高圧側)の軸受軸封空間9内に設置された2つの玉軸受11とで回転可能に支持され、吸込側の軸受軸封空間9を貫通して延伸し、不図示のモータに接続される。
ころ軸受10の前記モータ側には、モータ側への異物(ころ軸受10のグリスなど)の浸入を防ぐリップシール12が設置され、ころ軸受10のスクリュロータ4側には、ころ軸受10のグリスがスクリュロータ4側に流出しないように封止するリップシール13と、吸込流路5からころ軸受10側に蒸気や潤滑流体が浸入しないように封止するリップシール14とが設けられている。
スクリュロータ4と玉軸受11との間の吐出側の軸受軸封空間9には、スクリュロータ4側から順に、ラビリンスシール(第1シール部材)15、蒸気用リップシール(第2シール部材)16および油用リップシール(第3シール部材)17が設けられている。ラビリンスシール15は、ロータ軸7に嵌合してロータ軸7とともに回転するロータと、該ロータと接触しないように軸受軸封室9の内壁に嵌合して固定されたステータとからなる公知の非接触シールである。蒸気用リップシール16は、ラビリンスシール15側からの蒸気の浸入を封止する向きに設置され、油用リップシール17は、玉軸受11からのグリスなどの流出を防止する向きに設置されている。
軸受軸封空間9は、蒸気用リップシール16および油用リップシール17によって区分され、ラビリンスシール15と蒸気用リップシール16との間の第1シール空間18と、蒸気用リップシール16と油用リップシール17との間の第2シール空間19と、封油リップシール17に封止され、玉軸受11を収容する封油空間20とに分割されている。封油空間20には、玉軸受11を潤滑するグリスや潤滑油が封入されている。
また、ハウジング2には、リップシール13とリップシール14との間の軸受軸封空間8を外部に連通させる開放流路21と、ラビリンスシール15と蒸気用リップシール16との間の第1シール空間18を大気に開放する第1連通孔22と、蒸気用リップシール17と油用リップシール18との間の第2シール空間19を大気に開放する第2連通孔23と、封油空間20にレギュレータ24を介して、油用リップシール17の耐用圧力(例えば30kPa)以下の、例えば10mmAq(約0.1kPaG)の圧縮空気を供給するための加圧孔25とが設けられている(加圧手段)。
ラビリンスシール15は、スクリュロータ4で圧縮された蒸気をロータ室3内に封止するものであるが、第1シール空間18には、僅かながら蒸気が漏出する。第1連通孔22は第1シール空間18に漏出した蒸気を大気に放出するが、流路抵抗があるために第1シール空間18を完全に大気圧にすることはできず、第1シール空間18を500mmAq(5kPaG)程度以下に保つ。
蒸気用リップシール16は、例えば30kPaの耐用圧力を有し、第1シール空間18に漏出した蒸気の圧力に耐え、蒸気を第2シール空間19に侵入させないように封止する。このとき、第2シール空間19は、第2連通孔23によって大気開放されているので、内圧が略大気圧(0kPaG)に保たれており、蒸気用リップシール16の背圧が高くなることがない。このため、蒸気用リップシール16の軸封状態が良好に保たれる。
また、蒸気用リップシール16が摩耗して、蒸気が第2シール空間19に漏出したとしても、第2シール空間19は、第2連通孔23を介して大気開放されているので、第2シール空間に侵入した蒸気を大気に放出でき、第2シール空間19を略大気圧に維持する。一方で、封油空間20は、レギュレータ24、加圧孔25を介して供給される圧縮空気により、大気圧より高く、油用リップシール17の耐用圧力以下の圧力に調圧されているため、第2シール空間19の内圧が封油空間20の内圧より高くなることはない。これによって、油用リップシール17の軸封が維持され、蒸気が封油空間20に侵入したり、玉軸受11の軸受用油が第2シール空間19に漏出したりしない。
スクリュ圧縮機1では、油用リップシール17は、軸受用油によって潤滑されるので、乾き蒸気と接触し得る蒸気用リップシール16に比べて寿命が長い。このため、油用リップシール17が損耗する前に蒸気用リップシール16が損耗するので、第2連通孔23からの蒸気の流出を確認したときに、蒸気用リップシール16とともに油用リップシール17の交換を行えば、封油空間20に蒸気が侵入したり、封油空間から潤滑油が漏出したりして、玉軸受11が損傷して大きなダメージを受けることを防止できる。
図2に、本発明のスクリュ流体機械の第2実施形態であるスクリュエキスパンダ31の概略を示す。スクリュエキスパンダ31は、不図示のボイラ等から供給される高圧(例えば0.9MPaG)の蒸気を吸い込んで、蒸気の膨張力を回転力に変換して、低圧(例えば0.3MPaG)の蒸気を吐出するものである。スクリュエキスパンダ31には、蒸気の膨張力を変換した回転力を電力に変換する発電機32が取り付けられている。
スクリュエキスパンダ31は、ハウジング33に形成されたロータ室34にスクリュロータ35が収容され、スクリュロータ35のロータ軸36を、ハウジング33に保持された軸受37および軸受38で回転可能に支持している。吸気側(高圧側)のロータ軸36の先端には、駆動ギア39が設けられている。スクリュエキスパンダ31では、スクリュロータ34と吸気側(高圧側)の軸受36との間に、スクリュロータ34側から順に、第1シール部材40、第2シール部材41および第3シール部材42が配設されている。また、ハウジング33には、第1シール部材40と第2シール部材41との間の第1シール空間43を大気開放する第1連通孔44と、第2シール部材41と第3シール部材42との間の第2シール空間45を大気開放する第2連通孔46とが形成されている。
発電機32は、スクリュエキスパンダ31のハウジング33の開口を封止し、軸受37および駆動ギア39を内包する封油空間47を形成するフランジ部48を有する。また、発電機32は、フランジ部48を貫通して封油空間47の内部に延伸する入力軸49を有する。入力軸49は、フランジ部48を貫通する部分が入力シール部材50で軸封されており、その先端には、スクリュエキスパンダ31の駆動ギア39と咬合する従動ギア51が設けられている。
スクリュエキスパンダ31には、緊急遮断機能を有する空圧式容量制御弁52を介して蒸気が供給される。空圧式容量制御弁52は、流路を開いて蒸気を供給する間、常に作動用圧縮空気を消費し、低圧の圧縮空気を排出する。また、スクリュエキスパンダ31では、空圧式容量制御弁52の排気を、レギュレータ53によって第3シール部材42の耐用圧力以下の所定の圧力にさらに減圧して、封油空間47に供給されるようになっている(加圧手段)。
このスクリュエキスパンダ31においても、レギュレータ53を介して供給される空圧式容量制御弁52の排気により、封油空間47が、大気圧より高く、第3シール部材42の耐用圧力以下の圧力に調圧されているので、万一、蒸気が、ロータ室34から第1シール部材40を通過して第1シール空間43に漏出し、さらに、第2シール部材41を通過して第2シール空間45に漏出したとしても、第1シール空間43が第1連通孔44を介して大気開放され、第2シール空間45も第2連通孔46を介して大気開放されているため、第2シール空間45の内圧が封油空間47の内圧よりも高くならず、蒸気が第3シール部材42を通過して封油空間47に侵入することがない。
図3に、本発明のスクリュ流体機械の第3実施形態であるスクリュエキスパンダ61の高圧側の軸受軸封構造を示す。スクリュエキスパンダ61は、ハウジング62に形成されたロータ室63にスクリュロータ64が収容され、スクリュロータ64のロータ軸65を、ハウジング62に保持されたころ軸受66および玉軸受67で回転可能に支持している。スクリュエキスパンダ61では、スクリュロータ64ところ軸受66との間に、スクリュロータ64側から順に、ラビリンスシール(第1シール部材)68、蒸気用リップシール(第2シール部材)69および油用リップシール(第2シール部材)70が配設されている。
ラビリンスシール68は、ロータ軸65との間の隙間が数十μm以下になるように形成された3つのリング68a,68b,68cと、リング68a,68b,68cをハウジング62に気密に押圧する圧縮ばね68d,68eとを有する。ロータ室63から漏出した蒸気は、リング68a,68b,68cとロータ軸65との小さな隙間を通過する度に圧力損失によって減圧される。
蒸気用リップシール69および油用リップシール70は、ロータ軸65に嵌装され、ロータ軸65と共に回転するスリーブ71に摺接するようになっている。蒸気用リップシール69は、ロータ室63側からころ軸受66側に漏出した蒸気やその他の異物が侵入するのを防止する方向に取り付けられ、油用リップシール70は、ころ軸受66側から潤滑油等が漏出するのを防止する方向に取り付けられている。
ハウジング62とロータ軸65との隙間は、ラビリンスシール68の最終段のリング68cと第1リップシール69との間であって、最終段のリング68cを押圧する圧縮ばね68eを包含する第1シール空間72と、蒸気用リップシール69と油用リップシール77との間の第2シール空間73と、ころ軸受66および玉軸受67を包含する封油空間74とに分割されている。そして、ハウジング62には、第1シール空間72の最終段のリング68cの背部を大気開放する第1連通孔76と、第2シール空間74を大気開放する第2連通孔77と、不図示の加圧手段によって封油空間74に油用リップシール70の耐用圧力以下の圧縮空気を供給するための加圧孔78とが形成されている。
本実施形態のスクリュエキスパンダ61も、第1実施形態のスクリュ圧縮機1および第2実施形態のスクリュエキスパンダ31と同様に、加圧手段により封油空間74を大気圧より高く、油用リップシール70の耐用圧力以下の圧力に調圧したことにより、蒸気が第2シール空間74に漏出したとしても、油用リップシール70の背圧が大きくなり、封油空間74に蒸気が侵入することがない。
さらに、図4に、本発明の第4実施形態のスクリュエキスパンダ61aを示す。本実施形態では、第3実施形態と同じ構成要素には同じ符号を付して、重複する説明を省略する。本実施形態の第2シール部材は、ハウジング62に気密に固定され、内周にスリーブ71に対向して螺旋状に形成された螺旋溝79を有するビスコシール80になっている。
ビスコシール80は、ロータ軸65と共に回転するスリーブ71に、スリーブ71とビスコシール80との隙間の空気がさらに随伴して回転するのを利用し、空気回転力を螺旋溝79によってねじ送りして、スクリュロータ34に向かう軸方向の流体圧を発生させるものである。スリーブ71の径が60mm程度であり、その他の運転条件が一般的なものであれば、軸方向長さが15〜20mm程度のビスコシール80でも、750mmAq程度の流体圧を発生させることができる。
ラビリンスシール68によって十分に蒸気を減圧し、漏出した蒸気を第1連通孔76を介して大気に放出することにより、第1シール空間72の内圧は500mmAq程度以下に保たれる。これにより、第1シール空間72に漏出した蒸気を、750mmAq程度の流体圧を発生させるビスコシール80で封止することが可能になる。第1シール空間72の内圧は、ラビリンスシール68のシール特性と、第1連通孔76の流路抵抗とによって決定される。つまり、第1シール空間72の内圧は、第1シール空間72に漏出した蒸気が第1連通孔76を通って大気に放出される際の圧損と等しい。そして、この第1連通孔76における蒸気の圧損が、ビスコシール80の発生する流体圧より小さければ、蒸気は、第1シール空間72から第2シール空間74に流入することができない。
本発明の第1実施形態のスクリュ圧縮機の断面図。 本発明の第2実施形態のスクリュエキスパンダを含むシステムの概略図。 本発明の第3実施形態のスクリュエキスパンダの高圧側の軸受軸封構造の断面図。 本発明の第4実施形態のスクリュエキスパンダの高圧側の軸受軸封構造の断面図。
符号の説明
1…スクリュ圧縮機(スクリュ流体機械)
2…ハウジング
3…ロータ室
4…スクリュロータ
5…吸込流路
6…吐出流路
7…ロータ軸
9…軸受軸封空間
11…玉軸受
15…ラビリンスシール(第1シール部材)
16…蒸気用リップシール(第2シール部材)
17…油用リップシール(第3シール部材)
18…第1シール空間
19…第2シール空間
20…封油空間
22…第1連通孔
23…第2連通孔
24…レギュレータ(加圧手段)
25…加圧孔

Claims (4)

  1. ハウジングに形成したロータ室内に収容された雌雄咬合するスクリュロータにより対象気体を圧縮、または、前記対象気体の膨張力を回転力に変換するスクリュ流体機械において、
    前記スクリュロータと前記スクリュロータのロータ軸の高圧側の軸受との間に、前記スクリュロータ側から順に、第1シール部材、第2シール部材および第3シール部材を配設し、
    前記第1シール部材と前記第2シール部材との間の第1シール空間を前記第2シール部材の耐用圧力以下の空間に連通させる第1連通孔と、
    前記第2シール部材と前記第3シール部材との間の第2シール空間を前記第3シール部材の耐用圧力以下の空間に連通させる第2連通孔と、
    前記軸受を収容し、前記第3シール部材によって封止される封油空間に挿気して、前記封油空間を大気圧を超え、前記第3シール部材の耐用圧力以下の圧力に加圧する加圧手段とを有することを特徴とするスクリュ流体機械。
  2. 前記第2連通孔は、大気に開放されることを特徴とする請求項1に記載のスクリュ流体機械
  3. 前記第2シール部材は、前記ロータ軸の回転によって周囲の流体を前記スクリュロータ方向に移動させるビスコシールであることを特徴とする請求項1または2に記載のスクリュ流体機械。
  4. 前記ビスコシールの発生する流体圧力は、前記第1シール部材を通過して前記第1シール空間に漏出する前記対象気体が前記第1連通孔を通過する際の圧損より大きいことを特徴とする請求項3に記載のスクリュ流体機械。
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