JP2009247267A - スズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法とその製造具 - Google Patents
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Abstract
【課題】従来のスズメバチ酒を改良して良質なハチ酒を提供する。
【解決手段】猛毒を有するスズメバチを原料とするハチ酒の製造方法において、野生のスズメバチを呼び込むスズメバチの誘導法と該誘導スズメバチに餌を喰わえさせて追跡するスズメバチ追跡法と餌を咥わえたスズメバチにより巣穴を見つけるスズメバチ巣穴発見法と見つけたスズメバチを夜間に生けどりして収納するスズメバチ収納法と生けどりしたスズメバチを焼酎漬用容器に巣ごと投入するスズメバチ焼酎漬法と容器に焼酎Pを注入しスズメバチの猛毒を吐き出させた後に巣のみを容器から取り出すスズメバチ取出方法と親バチと焼酎入りの容器のまま一昼夜放置してスズメバチから猛毒を吐き出させるスズメバチ猛毒放出法と放置後に猛毒入りの焼酎と親バチを移し焼酎と毒成分を混合するスズメバチのハチ酒製造法とから構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法。
【選択図】図17
【解決手段】猛毒を有するスズメバチを原料とするハチ酒の製造方法において、野生のスズメバチを呼び込むスズメバチの誘導法と該誘導スズメバチに餌を喰わえさせて追跡するスズメバチ追跡法と餌を咥わえたスズメバチにより巣穴を見つけるスズメバチ巣穴発見法と見つけたスズメバチを夜間に生けどりして収納するスズメバチ収納法と生けどりしたスズメバチを焼酎漬用容器に巣ごと投入するスズメバチ焼酎漬法と容器に焼酎Pを注入しスズメバチの猛毒を吐き出させた後に巣のみを容器から取り出すスズメバチ取出方法と親バチと焼酎入りの容器のまま一昼夜放置してスズメバチから猛毒を吐き出させるスズメバチ猛毒放出法と放置後に猛毒入りの焼酎と親バチを移し焼酎と毒成分を混合するスズメバチのハチ酒製造法とから構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法。
【選択図】図17
Description
本発明は焼酎漬酒に関するが、詳しくはオオスズメバチ・キイロスズメバチ・コガタスズメバチ・ヒメスズメバチ等の猛毒を有する野生のスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法とその製造に使用する製造具に関するものである。
従来のハチ酒は、山林等の蜂の巣を煙幕などを使用し仮死状態にしたものを焼酎入りのビンなどの容器に入れて製造しているのが一般的である。従って、焼酎漬けにしても毒性が放出されないので本来のハチ酒ではなく、単に野生のハチを焼酎に漬けたハチ酒にすぎず何の役にも立たないハチ焼酎漬酒であった。
例えば従来のスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法としては、特開2002−306152号(特許第3472275号)公報で公開されている「毒性を有するはち酒の製造方法」がある。この従来方法は、毒性を有するハチ全般を対象にしたハチ酒製造方法であるところに特徴を有するものである。
特開2002−306152号公報 この従来公知のハチ酒製造方法は、従来の煙幕を使用して親バチを仮死状態にして焼酎漬けしているため、毒性を焼酎に吐かすことができないので毒性を有するハチ酒を製造できない欠点があった。そこで、この公開発明によれば次のように改良することで良質なハチ酒を製造することが可能となった。
すなわち、天然で毒性を有するキイロスズメバチ・オオスズメバチ・コガタスズメバチ・ヒメスズメバチ等の天然蜂を巣ごとに集める天然蜂の収集工程と、前記収集した天然蜂を鋼鉄製の網でつくった立方状の箱体に入れる天然蜂の収納工程と、前記収納の天然蜂を容器に入れた焼酎の中に瞬時に落下させて天然蜂の毒成分を瞬時に放出させる天然蜂の毒成分放出工程と、前記放出した毒成分と毒放出後の天然蜂とを混合して漬込む天然蜂の混合熟成工程と、からなることを特徴とする毒性を有するはち酒の製造方法(請求項1)の提供をすることができる。
更にこの公開発明は、前記使用焼酎の度数が30度以上で熟成該焼酎の中に天然蜂を瞬間的にたたきつけるように落下させる毒性を有するはち酒の製造方法(請求項2)であり、また前記焼酎たたきつけを2〜3回程度つづけかつ天然蜂の体内に含有している毒成分を全部放出させる毒性を有するはち酒の製造方法(請求項3)であり、また前記放出された天然蜂の毒成分と該毒成分を放出された天然蜂とを同一容器に数ケ月間漬込みかつ天然蜂が含有している成分と毒成分とを混合させてはち酒を製造する毒性を有するはち酒の製造方法(請求項4)であり、更に前記はち酒の主成分が100g当りグルタミン酸27mg、アスパラギン酸17mg、ロイシン15mg、リジン13mg、バリン12mg、アラニン12mg、プロリン11mg、グリシン10mg、イソロイシン10mgのアミノ酸組成を含有する毒性を有するはち酒の製造方法(請求項5)である。
かかる従来方法で製造されていたハチ酒を他の薬酒と同様な効果を有するハチ酒にするために、開発したところに本発明が解決しようとする課題を有する。特に、猛毒を有するスズメバチの毒成分を焼酎の中に吐き出させて、焼酎と毒性とを混合熟成しようとするところに特徴を有する。
本発明は上記の如き課題を解決するために開発したものであって、猛毒を有するオオスズメバチ・キイロスズメバチ・コガタスズメバチ・ヒメスズメバチ等の野生のスズメバチを原料とするハチ酒の製造方法において、前記野生のスズメバチを捕獲する真綿と生カエルの皮を剥がして小枝の先端に差し込みスズメバチを呼び込むスズメバチの誘導方法と、該誘導したスズメバチをコヨリ状に成型した真綿の先端部に生カエルを差し込みスズメバチに喰わえさせて大空を追跡するスズメバチ追跡方法と、前記真綿付の生カエルの肉を喰わえたスズメバチによりスズメバチの巣穴を見つけるスズメバチ巣穴発見方法と、該方法で見つけたスズメバチを夜間に生けどりして布袋に収納するスズメバチ収納方法と、該生けどりしたスズメバチ入りの布袋を持ち帰り焼酎漬用容器に巣ごと投入するスズメバチ焼酎漬方法と、該スズメバチ入りの容器に焼酎を注入しとスズメバチの猛毒を吐き出させた後に巣の中から親バチを取り除き幼虫入りの巣のみを容器から取り出すスズメバチ取出方法と、該親バチと焼酎入りの容器のまま一昼夜放置してスズメバチから猛毒を吐き出させるスズメバチ猛毒放出方法と、該方法で放置した後に保存用の容器に猛毒入りの焼酎と親バチを移し2、3年位漬け込み焼酎と毒成分を混合するスズメバチのハチ酒製造方法とから構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法であり、また前記のハチ酒製造方法により得られるハチ酒の主成分がイソロイシン10mg、ロイシン15mg、リジン13mg、メチオニン不検出(検出限界10ppm)、シスチン3mg、フェニルアラニン7mg、チロシン6mg、スレオニン8mg、トリプトファン1mg、バリン12mg、ヒスチジン3mg、アルギニン3mg、アラニン12mg、アスパラギン酸17mg、グルタミン酸27mg、グリシン10mg、プロリン11mg、セリン7mgのアミノ酸構成からなるスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法であり、更にスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法に使用される製造具が真綿を適当な大きさにちぎった一端部をコヨリ状に形成した餌づけ真綿と生きたカエルの皮を剥いて小枝の先端に差し込んだ餌付小枝と生カエルの餌とを設け、該餌付された小枝を夕方の里山の土中に差し込みスズバチを呼び込むスズメバチ誘導具と、該誘導具によりスズメバチに真綿付生ガエルを使用しスズメバチを捕獲して運搬するスズメばち捕獲運搬具と、該捕獲運搬具からスズメバチを金網状の容器に移しかつ該容器を収納するフタ付箱体に収納するスズメバチ収納容器と、該収納容器のフタを開けて金網の上面から焼酎をぶっかけてスズメバチの猛毒を焼酎の中には吐き出させて親バチを巣の中から金網に落下させかつ親バチの死んでいることを確認して金網の中から幼虫入りの巣を取り出してスズメバチの猛毒入と焼酎とを混合させて漬け込むスズメバチ混合容器と、該混合容器から毒入り焼酎と親バチとを熟成するスズメバチ熟成容器とから構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造具の提供にある。
本発明は、猛毒を有するオオスズメバチ・キイロスズメバチ・コガタスズメバチ・ヒメスズメバチ等の野生のスズメバチを原料とするハチ酒の製造方法において、前記野生のスズメバチを捕獲する真綿と生カエルの皮を剥がして小枝の先端に差し込みスズメバチを呼び込むスズメバチの誘導方法と、該誘導したスズメバチをコヨリ状に成型した真綿の先端部に生カエルを差し込みスズメバチに喰わえさせて大空を追跡するスズメバチ追跡方法と、前記真綿付の生カエルの肉を喰わえたスズメバチによりスズメバチの巣穴を見つけるスズメバチ巣穴発見方法と、該方法で見つけたスズメバチを夜間に生けどりして布袋に収納するスズメバチ収納方法と、該生けどりしたスズメバチ入りの布袋を持ち帰り焼酎漬用容器に巣ごと投入するスズメバチ焼酎漬方法と、該スズメバチ入りの容器に焼酎を注入しとスズメバチの猛毒を吐き出させた後に巣の中から親バチを取り除き幼虫入りの巣のみを容器から取り出すスズメバチ取出方法と、該親バチと焼酎入りの容器のまま一昼夜放置してスズメバチから猛毒を吐き出させるスズメバチ猛毒放出方法と、該方法で放置した後に保存用の容器に猛毒入りの焼酎と親バチを移し2、3年位漬け込み焼酎と毒成分を混合するスズメバチのハチ酒製造方法と、から構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法であり、また前記ハチ酒製造方法により得られるハチ酒の主成分が、イソロイシン10mg、ロイシン15mg、リジン13mg、メチオニン不検出(検出限界10ppm)、シスチン3mg、フェニルアラニン7mg、チロシン6mg、スレオニン8mg、トリプトファン1mg、バリン12mg、ヒスチジン3mg、アルギニン3mg、アラニン12mg、アスパラギン酸17mg、グルタミン酸27mg、グリシン10mg、プロリン11mg、セリン7mgのアミノ酸構成からなるスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法であるから、従来方法には得られない高性能なハチ酒を提供することができる。
また本発明方法のスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法に使用される製造具が、真綿を適当な大きさにちぎった一端部をコヨリ状に形成した餌づけ真綿と生きたカエルの皮を剥いて小枝の先端に差し込んだ餌付小枝と生カエルの餌とを設け、該餌付された小枝を夕方の里山の土中に差し込みスズバチを呼び込むスズメバチ誘導具と、該誘導具によりスズメバチに真綿付生ガエルを使用しスズメバチを捕獲して運搬するスズメばち捕獲運搬具と、該捕獲運搬具からスズメバチを金網状の容器に移しかつ該容器を収納するフタ付箱体に収納するスズメバチ収納容器と、該収納容器のフタを開けて金網の上面から焼酎をぶっかけてスズメバチの猛毒を焼酎の中には吐き出させて親バチを巣の中から金網に落下させかつ親バチの死んでいることを確認して金網の中から幼虫入りの巣を取り出してスズメバチの猛毒入と焼酎とを混合させて漬け込むスズメバチ混合容器と、該混合容器から毒入り焼酎と親バチとを熟成するスズメバチ熟成容器とから構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造具であるから、毒性を有するハチを生きたまま簡単に捕獲してハチ酒を量産加工することができるとともに商品化も容易となる。
本発明の最良な実施形態は、猛毒を有するオオスズメバチ・キイロスズメバチ・コガタスズメバチ・ヒメスズメバチ等の野生のスズメバチを原料とするハチ酒の製造方法において、前記野生のスズメバチを捕獲する真綿と生カエルの皮を剥がして小枝の先端に差し込みスズメバチを呼び込むスズメバチの誘導方法と、該誘導したスズメバチをコヨリ状に成型した真綿の先端部に生カエルを差し込みスズメバチに喰わえさせて大空を追跡するスズメバチ追跡方法と、前記真綿付の生カエルの肉を喰わえたスズメバチによりスズメバチの巣穴を見つけるスズメバチ巣穴発見方法と、該方法で見つけたスズメバチを夜間に生けどりして布袋に収納するスズメバチ収納方法と、該生けどりしたスズメバチ入りの布袋を持ち帰り焼酎漬用容器に巣ごと投入するスズメバチ焼酎漬方法と、該スズメバチ入りの容器に焼酎を注入しとスズメバチの猛毒を吐き出させた後に巣の中から親バチを取り除き幼虫入りの巣のみを容器から取り出すスズメバチ取出方法と、該親バチと焼酎入りの容器のまま一昼夜放置してスズメバチから猛毒を吐き出させるスズメバチ猛毒放出方法と、該方法で放置した後に保存用の容器に猛毒入りの焼酎と親バチを移し2、3年位漬け込み焼酎と毒成分を混合するスズメバチのハチ酒製造方法とから構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法であるから、スズメバチの巣穴を簡単容易に発見することができ、しかも毒性を有する親バチを生きたまま捕獲できるのでハチの毒性と焼酎とを完全に混合して熟成されたハチ酒を製造することが可能となった。
また本発明の最良の実施形態は、前記ハチ酒製造方法により得られるハチ酒の主成分がイソロイシン10mg、ロイシン15mg、リジン13mg、メチオニン不検出(検出限界10ppm)、シスチン3mg、フェニルアラニン7mg、チロシン6mg、スレオニン8mg、トリプトファン1mg、バリン12mg、ヒスチジン3mg、アルギニン3mg、アラニン12mg、アスパラギン酸17mg、グルタミン酸27mg、グリシン10mg、プロリン11mg、セリン7mgのアミノ酸構成からなるスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法で得られるハチ酒であるから、アミノ酸が充分に含まれているハチ酒となり人体には良好な成分が得られる。
更に本発明の最良の実施形態は、スズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法に使用される製造具が真綿を適当な大きさにちぎった一端部をコヨリ状に形成した餌づけ真綿と生きたカエルの皮を剥いて小枝の先端に差し込んだ餌付小枝と生カエルの餌とを設け、該餌付された小枝を夕方の里山の土中に差し込みスズバチを呼び込むスズメバチ誘導具と、該誘導具によりスズメバチに真綿付生ガエルを使用しスズメバチを捕獲して運搬するスズメばち捕獲運搬具と、該捕獲運搬具からスズメバチを金網状の容器に移しかつ該容器を収納するフタ付箱体に収納するスズメバチ収納容器と、該収納容器のフタを開けて金網の上面から焼酎をぶっかけてスズメバチの猛毒を焼酎の中には吐き出させて親バチを巣の中から金網に落下させかつ親バチの死んでいることを確認して金網の中から幼虫入りの巣を取り出してスズメバチの猛毒入と焼酎とを混合させて漬け込むスズメバチ混合容器と、該混合容器から毒入り焼酎と親バチとを熟成するスズメバチ熟成容器とから構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造具であるから、スズメバチの巣穴を簡単容易に発見できるとともにハチ巣も簡単容易に捕獲することができる。以下、従来方法の具体的な実施例について説明し、ついで本発明方法の改良点について図面に従って説明する。
天然蜂の収集工程
この工程は、山林などに巣づくりをするキイロスズメバチ・オオスズメバチ・コガタスズメバチ・ヒメスズメバチ等の毒性を有する天然蜂を巣ごと捕獲する工程である。この捕獲は、花火などの煙幕は使用せず元気なままの蜂を吸取機で吸取り、その捕獲後約8時間位してからステンレス製の収納箱に入れる。
この工程は、山林などに巣づくりをするキイロスズメバチ・オオスズメバチ・コガタスズメバチ・ヒメスズメバチ等の毒性を有する天然蜂を巣ごと捕獲する工程である。この捕獲は、花火などの煙幕は使用せず元気なままの蜂を吸取機で吸取り、その捕獲後約8時間位してからステンレス製の収納箱に入れる。
天然蜂の収納工程
この工程は、前記方法により捕獲し生き返った天然蜂をステンレス製など鋼鉄製素材で成形加工した立方状の箱体に入れる工程である。その際、捕獲された蜂は生きかえっているので、充分注意しながら箱体に収納する。煙幕で失神した天然蜂は、数時間で生きかえるので元の元気な蜂の状態になるので次の工程においてより効果が得られる。
この工程は、前記方法により捕獲し生き返った天然蜂をステンレス製など鋼鉄製素材で成形加工した立方状の箱体に入れる工程である。その際、捕獲された蜂は生きかえっているので、充分注意しながら箱体に収納する。煙幕で失神した天然蜂は、数時間で生きかえるので元の元気な蜂の状態になるので次の工程においてより効果が得られる。
天然蜂の毒成分放出工程
この工程は、あらかじめ準備されている焼酎入りの容器に前記元気な天然蜂をたたきつけるように落下させて天然蜂の毒成分を瞬時に放出させる工程である。その際の焼酎は30度以上のものを使用するとともに、放出回数を2〜3回位繰り返すことによって、天然蜂のすべての毒性を焼酎の中に放出させることができる。
この工程は、あらかじめ準備されている焼酎入りの容器に前記元気な天然蜂をたたきつけるように落下させて天然蜂の毒成分を瞬時に放出させる工程である。その際の焼酎は30度以上のものを使用するとともに、放出回数を2〜3回位繰り返すことによって、天然蜂のすべての毒性を焼酎の中に放出させることができる。
天然蜂の混合熟成工程
この工程は、前記毒性が放出された焼酎の中に毒成分が放出された天然蜂を混合して熟成する工程である。この熟成によって毒成分と蜂の栄養成分とが充分混合状態の液状となる。
この工程は、前記毒性が放出された焼酎の中に毒成分が放出された天然蜂を混合して熟成する工程である。この熟成によって毒成分と蜂の栄養成分とが充分混合状態の液状となる。
次に、従来方法の改良点について図面に従って説明する。
スズメバチの捕獲方法(図1〜図15参照)
野生のスズメバチを原料とするハチ酒の製造方法において、前記野生のスズメバチ(W)を捕獲する真綿(A)と生カエル(B)の皮を剥がして小枝(C)の先端に差し込みスズメバチ(W)を呼び込むスズメバチの誘導方法と、該誘導したスズメバチ(W)をコヨリ状に成型した真綿(A)の先端部に生カエル(B)を差し込みスズメバチ(W)に喰わえさせて大空を追跡するスズメバチ追跡方法と、前記真綿付の生カエル(B)の肉を喰わえたスズメバチ(W)によりスズメバチ(W)の巣穴(V)を見つけるスズメバチ巣穴発見方法、とによってスズメバチを採取する。その際、スズメバチの収納工程方法で見つけたスズメバチを夜間に生けどりして布袋(図示せず)に収納する方法でスズメバチを収納する。
野生のスズメバチを原料とするハチ酒の製造方法において、前記野生のスズメバチ(W)を捕獲する真綿(A)と生カエル(B)の皮を剥がして小枝(C)の先端に差し込みスズメバチ(W)を呼び込むスズメバチの誘導方法と、該誘導したスズメバチ(W)をコヨリ状に成型した真綿(A)の先端部に生カエル(B)を差し込みスズメバチ(W)に喰わえさせて大空を追跡するスズメバチ追跡方法と、前記真綿付の生カエル(B)の肉を喰わえたスズメバチ(W)によりスズメバチ(W)の巣穴(V)を見つけるスズメバチ巣穴発見方法、とによってスズメバチを採取する。その際、スズメバチの収納工程方法で見つけたスズメバチを夜間に生けどりして布袋(図示せず)に収納する方法でスズメバチを収納する。
スズメバチの焼酎漬方法(図16と図17参照)
前記生けどりしたスズメバチ入りの布袋を持ち帰り、スズメバチの抽出運搬容器(H)に巣ごと投入するスズメバチ焼酎漬方法と、該スズメバチ入りの容器(H)に焼酎(P)を注入しとスズメバチ(W)の猛毒を吐き出させた後に巣の中から親バチを取り除き幼虫入りの巣のみを金網状容器(K)から取り出すスズメバチ取出方法と、によりスズメバチを焼酎漬をにする。
前記生けどりしたスズメバチ入りの布袋を持ち帰り、スズメバチの抽出運搬容器(H)に巣ごと投入するスズメバチ焼酎漬方法と、該スズメバチ入りの容器(H)に焼酎(P)を注入しとスズメバチ(W)の猛毒を吐き出させた後に巣の中から親バチを取り除き幼虫入りの巣のみを金網状容器(K)から取り出すスズメバチ取出方法と、によりスズメバチを焼酎漬をにする。
スズメバチの熟成保存方法(図18と図20参照)
前記スズメバチ焼酎漬されている親バチと焼酎入りのスズメバチ熟成容器(S)のまま一昼夜放置してスズメバチから猛毒を吐き出させるスズメバチ猛毒放出方法と、該方法で放置した後に保存用の容器に猛毒入りの焼酎と親バチを移し2、3年位漬け込み焼酎と毒成分を混合する方法でスズメバチのハチ酒を製造する。このように製造されたスズメバチ(W)のハチ酒は、ズズメバチ熟成容器(S)の注出孔(T)からハチ酒をハチ酒容器(R)に注入する。
前記スズメバチ焼酎漬されている親バチと焼酎入りのスズメバチ熟成容器(S)のまま一昼夜放置してスズメバチから猛毒を吐き出させるスズメバチ猛毒放出方法と、該方法で放置した後に保存用の容器に猛毒入りの焼酎と親バチを移し2、3年位漬け込み焼酎と毒成分を混合する方法でスズメバチのハチ酒を製造する。このように製造されたスズメバチ(W)のハチ酒は、ズズメバチ熟成容器(S)の注出孔(T)からハチ酒をハチ酒容器(R)に注入する。
更に、従来方法の改良部分について図面によって説明する。
まず、図1に示すように真綿を適当な大きさにちぎった一端部をコヨリ状に形成した餌づけ真綿(A)を設け、一方図2に示すように生きたカエル(B)の皮を剥いて小枝(C)の先端に差し込んだ餌付小枝と生カエルの餌とを設ける。ついで図3に示すように餌付された小枝(C)を夕方の里山(E)の土中に差し込みスズバチ(W)を呼び込むスズメバチ誘導具(G)を使用する。この該誘導具(G)によりスズメバチ(W)に真綿付生ガエル(B)を使用しスズメバチ(W)を捕獲して運搬するスズメバチ捕獲運搬具(H)と該捕獲運搬容器(H)からスズメバチ(W)を収納する金網状容器(K)に移しかつ該容器(K)を収納するフタ付箱体に収納するスズメバチ金網状容器(G)と設け、該金網状容器(K)のフタを開けて金網の上面から焼酎をぶっかけてスズメバチ(W)の猛毒を焼酎(P)の中には吐き出させて親バチを巣の中から金網に落下させる。次に、親バチの死んでいることを確認して金網の中から幼虫入りの巣を取り出してスズメバチ(W)の猛毒入と焼酎(P)とを混合させて漬け込むスズメバチ混合容器と該混合容器から毒入り焼酎と親バチとを熟成するスズメバチ熟成容器(S)と設けてスズメバチを原料にしたハチ酒を製造する。
このようにして、天然蜂の毒性成分と焼酎とが混合されたならば、毒成分を放出された天然蜂とを同一容器に数ケ月間漬込み天然蜂が含有している栄養分と毒成分とを混合させてはち酒製品(K)を製造する。この毒性が混合されている焼酎の中に毒性分が放出された天然蜂とを同一容器内で熟成させることによって、天然蜂の栄養分と薬の成分を有する毒成分とが熟成混合されて栄養効果と薬品効果とを有するはち酒(K)を製造することができる。
このようにして製造されたはち酒には、次のような成分を有することが判明した。下表の試験結果は、平成11年6月24日に社団法人日本食品衛生協会で試験検査したデータ結果である。
アミノ酸組成データ
イソロイシン 10 mg
ロイシン 15 mg
リジン 13 mg
メチオニン 不検出(検出限界10ppm)
シスチン 3 mg
フェニルアラニン 7 mg
チロシン 6 mg
スレオニン 8 mg
トリプトファン 1 mg
バリン 12 mg
ヒスチジン 3 mg
アルギニン 3 mg
アラニン 12 mg
アスパラギン酸 17 mg
グルタミン酸 27 mg
グリシン 10 mg
プロリン 11 mg
セリン 7 mg
試験試料:100g当りの単位
試験方法:アミノ酸自動分析計
このように、アミノ酸組成が含有されている本発明製法で得られたはち酒には、理化学研究所でも高い評価を得ており、特にスズメバチのような大量の毒性を有する物質は不整脈瘤に有効な物質であり、将来特効薬の誕生として大いに期待されている。
イソロイシン 10 mg
ロイシン 15 mg
リジン 13 mg
メチオニン 不検出(検出限界10ppm)
シスチン 3 mg
フェニルアラニン 7 mg
チロシン 6 mg
スレオニン 8 mg
トリプトファン 1 mg
バリン 12 mg
ヒスチジン 3 mg
アルギニン 3 mg
アラニン 12 mg
アスパラギン酸 17 mg
グルタミン酸 27 mg
グリシン 10 mg
プロリン 11 mg
セリン 7 mg
試験試料:100g当りの単位
試験方法:アミノ酸自動分析計
このように、アミノ酸組成が含有されている本発明製法で得られたはち酒には、理化学研究所でも高い評価を得ており、特にスズメバチのような大量の毒性を有する物質は不整脈瘤に有効な物質であり、将来特効薬の誕生として大いに期待されている。
すなわち、スズメバチの毒の中に含まれている物質は、分子量約400のペプチド(アミノ酸化合物の一種)であり、これまでに知られているペプチドとは全く異なる珍しい構造をしている。特に、約1万匹のスズメバチの中から50マイクログラム(1マイクロは100万分の1)のペプチドを取り出すことに成功し、ラットを使って実験した結果によれば同ペプチドが心拍速度を遅らせると同時に心筋の収縮力を強化されて不整脈症に効果があることが分かった。例えば、ヘビやフグの毒成分は直接他の生物に害を与える毒だけを持っているが、これに対してスズメバチは毒作用を及ぼすマンダラトキシンやホスファッパーゼのような化合物と、セロトニンやアドレナリンといったホルモンに似た生体アミンが巧妙に混じり合っている。このうち、生体アミンは毛細血管を拡張させたり心臓の作用を強くするなど循環器系を活性化や「本当の毒」の回りを速くする。
今回発見されたペプチドは、この生体アミンの一種であり「この物質を不整脈症患者に与えても副作用は考えられない」とされており、スズメバチの毒が持つ「思わぬ効能」が不整脈症の特効薬を誕生させる可能性も大きい。
A 真綿 B 餌
C 小枝 D 樹木
E 里山 G スズメバチ誘導具
W スズメバチ V 巣穴
H スズメバチ捕獲運搬容器 K 金網状容器
P 焼酎 S スズメバチ熟成容器
T 注出孔 R ハチ酒容器
C 小枝 D 樹木
E 里山 G スズメバチ誘導具
W スズメバチ V 巣穴
H スズメバチ捕獲運搬容器 K 金網状容器
P 焼酎 S スズメバチ熟成容器
T 注出孔 R ハチ酒容器
Claims (3)
- 猛毒を有するオオスズメバチ・キイロスズメバチ・コガタスズメバチ・ヒメスズメバチ等の野生のスズメバチを原料とするハチ酒の製造方法において、前記野生のスズメバチを捕獲する真綿と生カエルの皮を剥がして小枝の先端に差し込みスズメバチを呼び込むスズメバチの誘導方法と、該誘導したスズメバチをコヨリ状に成型した真綿の先端部に生カエルを差し込みスズメバチに喰わえさせて大空を追跡するスズメバチ追跡方法と、前記真綿付の生カエルの肉を喰わえたスズメバチによりスズメバチの巣穴を見つけるスズメバチ巣穴発見方法と、該方法で見つけたスズメバチを夜間に生けどりして布袋に収納するスズメバチ収納方法と、該生けどりしたスズメバチ入りの布袋を持ち帰り焼酎漬用容器に巣ごと投入するスズメバチ焼酎漬方法と、該スズメバチ入りの容器に焼酎を注入しとスズメバチの猛毒を吐き出させた後に巣の中から親バチを取り除き幼虫入りの巣のみを容器から取り出すスズメバチ取出方法と、該親バチと焼酎入りの容器のまま一昼夜放置してスズメバチから猛毒を吐き出させるスズメバチ猛毒放出方法と、該方法で放置した後に保存用の容器に猛毒入りの焼酎と親バチを移し2、3年位漬け込み焼酎と毒成分を混合するスズメバチのハチ酒製造方法と、から構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法。
- 前項のハチ酒製造方法により得られるハチ酒の主成分が、イソロイシン10mg、ロイシン15mg、リジン13mg、メチオニン不検出(検出限界10ppm)、シスチン3mg、フェニルアラニン7mg、チロシン6mg、スレオニン8mg、トリプトファン1mg、バリン12mg、ヒスチジン3mg、アルギニン3mg、アラニン12mg、アスパラギン酸17mg、グルタミン酸27mg、グリシン10mg、プロリン11mg、セリン7mgのアミノ酸構成からなる請求項1記載のスズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法。
- スズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法に使用される製造具が、真綿を適当な大きさにちぎった一端部をコヨリ状に形成した餌づけ真綿と生きたカエルの皮を剥いて小枝の先端に差し込んだ餌付小枝と生カエルの餌とを設け、該餌付された小枝を夕方の里山の土中に差し込みスズバチを呼び込むスズメバチ誘導具と、該誘導具によりスズメバチに真綿付生ガエルを使用しスズメバチを捕獲して運搬するスズメばち捕獲運搬具と、該捕獲運搬具からスズメバチを金網状の容器に移しかつ該容器を収納するフタ付箱体に収納するスズメバチ収納容器と、該収納容器のフタを開けて金網の上面から焼酎をぶっかけてスズメバチの猛毒を焼酎の中には吐き出させて親バチを巣の中から金網に落下させかつ親バチの死んでいることを確認して金網の中から幼虫入りの巣を取り出してスズメバチの猛毒入と焼酎とを混合させて漬け込むスズメバチ混合容器と、該混合容器から毒入り焼酎と親バチとを熟成するスズメバチ熟成容器とから構成することを特徴とするスズメバチを原料にしたハチ酒の製造具。
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JP2008098369A JP2009247267A (ja) | 2008-04-04 | 2008-04-04 | スズメバチを原料にしたハチ酒の製造方法とその製造具 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR101553409B1 (ko) | 2014-11-11 | 2015-09-15 | 황수근 | 저장용기에 강제로 소밀을 저장토록 양봉하고 이 소밀을 이용한 소밀주, 및 그의 제조방법 |
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2008
- 2008-04-04 JP JP2008098369A patent/JP2009247267A/ja active Pending
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KR101553409B1 (ko) | 2014-11-11 | 2015-09-15 | 황수근 | 저장용기에 강제로 소밀을 저장토록 양봉하고 이 소밀을 이용한 소밀주, 및 그의 제조방법 |
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