JP2009246772A - 移動管理装置及び無線通信基地局装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デフォルトベアラ確立が結果的に成功する確率を向上する無線通信基地局装置及び移動管理装置を提供すること。
【解決手段】MME210において位置登録・ベアラ確立制御部211が、カウンタ212のカウンタ値が所定値未満の間、eNB220からベアラ確立要求に対する受諾応答(つまり、EPSベアラコンテキスト確立応答)を受け取るまで、ベアラ確立要求を繰り返し送信する。また、eNB220において位置登録・ベアラ確立制御部221が、カウンタ212のカウンタ値が所定値未満の間、UE400からベアラ確立要求に対する受諾応答(つまり、無線ベアラ確立応答)を受け取るまで、ベアラ確立要求を繰り返し送信する。こうしてEPSベアラコンテキスト確立及び無線ベアラ確立を繰り返し試みるので、デフォルトベアラ確立の成功確率を結果的に向上することができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、移動管理装置及び無線通信基地局装置に関する。
LTE/SAE(Long Term Evolution/System Architecture Evolution)システムは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)から進化した次世代移動通信システムであり、より向上した移動通信サービスの提供を目標とする。
LTE/SAEシステムは、移動通信装置(UE)と直接通信を行う無線通信基地局装置(Evolved NodeB:eNB)と、UEの位置管理を行う移動管理装置(Mobility Management Entity:MME)とを有する。
LTE/SAEシステムにおいては、UEがMMEに位置登録をしている間は、UEとeNBとの間及びeNBとMMEとの間に、常にデフォルトベアラ(default bearer)が確立されていることが要求されている。この要求はLTE/SAEシステムの基本原理であり、「always-on IP connectivityの要求」と呼ばれることがある。
この要求により、LTE/SAEシステムにおいては、UEの電源がONされる時などに行われる初期位置登録処理に伴い、必ずデフォルトベアラの確立処理が行われる。図10は、現在3GPP LTEで定められている初期位置登録手順及びベアラ確立手順を示す図である。また、図11は、LTE/SAEシステムにおけるプロトコルスタックを示す図である。
図10に示すようにUEはLTE/SAEネットワークにアクセスしてパケット交換サービスを利用するためにアタッチ(登録)処理を開始する。アタッチ処理を行うためにUEはステップS1001でeNBにアタッチメッセージを送信する。ステップS1002でeNBはMMEの選択処理などを行って、アクセスすべきMMEを確定した後に、アタッチメッセージをMMEに転送する。
ステップS1003でMMEは、UEのアイデンティティチェック及びIMSI認証などの、UEの検査を行う。MMEが先のデタッチ後に変わっている場合、ステップS1004でMMEはHSSに対して更新処理を行う。ステップS1005でHSSは、MMEに対してUEの加入者情報を送信する。ステップS1006でMMEは、HSSに対して、UEの加入者情報を受信した旨の応答を送信する。
ステップS1007でHSSは、MMEの位置更新処理に対する応答を行う。ステップS1008でMMEは、サービングゲートウェイ(Serving Gateway)の選択を行い、UEと関連付けられたEPS(Evolved Packet Service)デフォルトベアラの識別子などを割り当てた後に、選択したサービングゲートウェイに対してデフォルトベアラの生成要求を送信する。ステップS1009でサービングゲートウェイは、EPSベアラ管理テーブルの更新処理などを行った後に、PDNゲートウェイにデフォルトベアラの生成要求を送信する。
ステップS1010でPDNゲートウェイは、デフォルトベアラの生成応答をサービングゲートウェイに送信する。ステップS1011でサービングゲートウェイは、デフォルトベアラの生成応答をMMEに送信する。ステップS1012でMMEは、EPSベアラコンテキストを確立するために必要な情報と共にアタッチ応答をeNBに送信する。
ステップS1013でeNBは、無線ベアラ確立要求をUEに送信する。ここでeNBは、MMEから受信したアタッチ応答メッセージを無線ベアラ確立要求メッセージに含めて送信する。なお、無線ベアラ確立要求とアタッチ応答とは、別々に送信されてもよい。
ステップS1014でUEは、無線ベアラ確立応答をeNBに送信する。これにより、UEとeNBとの間に、無線ベアラが確立される。
ステップS1015でeNBは、アタッチ完了通知メッセージをMMEに転送する。ここで、eNBは、MMEから受信したアタッチ応答メッセージに対するアタッチ完了通知メッセージを無線ベアラ確立応答メッセージに含めて送信する。これにより、UEとMMEとの間に、ベアラが確立される。なお、無線ベアラ確立応答とアタッチ完了通知とは、別々に送信されてもよい。
ステップS1016でMMEは、ベアラ更新要求をサービングゲートウェイに送信する。ステップS1017でサービングゲートウェイは、ベアラ更新応答をMMEに送信する。
このようにして位置登録手順に付随してデフォルトベアラの確立手順が実行されることで、always-on IP connectivityの要求が満たされることになる(非特許文献1参照)。
3GPP TS23.401 v8.1.0: General Packet Radio Service (GPRS) enhancements for Evolved Universal Terrestrial Radio Access Network (E-UTRAN) access
しかしながら、従来のデフォルトベアラの確立手順でその確立が必ず成功する保証はなく、失敗した場合には、always-on IP connectivityの要求が満たされなくなってしまう。そのため、何らかの処理によりデフォルトベアラを確立する必要があるが、この点について何ら検討されていない。すなわち、現在3GPP LTEではデフォルトベアラ確立の成功することが想定されており、失敗するケースについては何ら考慮されていない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、デフォルトベアラ確立が失敗した場合であっても、デフォルトベアラ確立が結果的に成功する確率を向上する無線通信基地局装置及び移動管理装置を提供することを目的とする。
本発明の移動管理装置は、移動通信装置と直接通信する無線通信基地局装置と、前記移動通信装置の位置を管理する移動管理装置とを有する通信システムにおける移動管理装置であって、前記移動通信装置が前記移動管理装置に対して位置登録を要求する位置登録手順において自機から前記無線通信基地局装置へ前記位置登録の要求に対する受諾応答を送信するときに、前記受諾応答と共にベアラ確立要求を前記無線通信基地局装置へ送信する位置登録・ベアラ確立制御手段と、前記受諾応答の送信タイミングからの経過時間、又は、前記ベアラ確立要求の送信回数をカウントするカウンタと、を具備し、前記位置登録・ベアラ確立制御手段は、前記経過時間又は前記送信回数が所定値未満の間、前記無線通信基地局装置から前記ベアラ確立要求に対する受諾応答を受け取るまで、前記ベアラ確立要求を繰り返し送信する構成を採る。
本発明によれば、デフォルトベアラ確立の成功確率を結果的に向上する無線通信基地局装置及び移動管理装置を提供することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、実施の形態において、同一の構成要素には同一の符号を付し、その説明は重複するので省略する。
[システム構成]
図1は、本発明の一実施の形態に係る通信システムの全体構成図である。図1において通信システム10は、第1の通信システム20と、第2の通信システム30とを有する。UE400は、第1の通信システム20又は第2の通信システム30と通信を行う。
第1の通信システム20は、LTE/SAEシステムである。第1の通信システム20は、MME210と、eNB220と、HSS(Home Subscriber Subsystem)230と、サービングゲートウェイ(Serving Gateway)240と、PDNゲートウェイ(Public Data Network Gateway)250とを含む。
MME210は、LTE/SAEシステムにおけるモビリティ管理及びセッション制御を行う。すなわち、MME210は、EPSデフォルトベアラ及び専用ベアラの確立制御及び廃棄制御を行う。
eNB220は、LTE/SAEシステムにおいて、UEの無線通信制御、及び、UEとの間のセッション制御を行う。
HSS230は、IMS(IP Multimedia Subsystem)で用いるユーザIDの管理、各ユーザの加入しているサービスのプロファイル管理、認証用情報の管理、及び、各IMSサービス利用可否の管理を行う。また、HSS230は、ユーザ移動管理のためのデータベースを含む。
サービングゲートウェイ240は、LTE/SAEシステムにおいて、データ転送機能等を担う。
PDNゲートウェイ250は、LTE/SAEシステムにおいて、データ転送機能等を担う。PDNゲートウェイ250は、外部ネットワークとの終端点であり、図1ではPCRF(Policy and Charging Rules Function)を介して外部のサービスサーバ群と接続されている。
第2の通信システム30は、UTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)31と、GERAN(GSM/EDGE Radio Access Network)32と、SGSN(Serving GPRS Support Node)310とを含む。上記したHSS(Home Subscriber Subsystem)230と、サービングゲートウェイ(Serving Gateway)240と、PDNゲートウェイ(Public Data Network Gateway)250とは、通信システム30を構成する装置でもある。
SGSN310は、GSM/UMTSにおいて、モビリティ管理及びセッション制御を行う。
以上の構成を有する第1の通信システム20に対しては、上述のようにalways-on IP connectivityの要求がある。すなわち、UEがMMEに位置登録をしている間は、UEとeNBとの間及びeNBとMMEとの間に、常にデフォルトベアラ(default bearer)が確立されていることが要求されている。ここでデフォルトベアラは、UE400とPDNゲートウェイ250と間のパケットデータの転送経路である。また、デフォルトベアラが確立されている状態とは、EPS無線ベアラ(Evolved Packet Service Radio Bearer)及びEPSベアラコンテキストが確立されており、且つ、UEにIPアドレスが割り当てられている状態である。デフォルトベアラは、例えば、初期位置登録手順(Initial Attach procedure)に付随して確立される
[MME210の構成]
MME210は、図1に示すように位置登録・ベアラ確立制御部211と、カウンタ212とを有する。
位置登録・ベアラ確立制御部211は、位置登録手順においてMME210からeNB220へ位置登録要求に対する受諾応答(つまり、アタッチ応答)を送信するときに、受諾応答と共にベアラ確立要求をeNB220へ送信する。ここで、位置登録要求手順では、UE400がMME210に対して位置登録を要求する。
位置登録・ベアラ確立制御部211は、受諾応答を送信するとともに、そのタイミングでカウンタ212のカウントを開始させる。
位置登録・ベアラ確立制御部211は、カウンタ212のカウンタ値が所定値未満の間、eNB220からベアラ確立要求に対する受諾応答(つまり、EPSベアラコンテキスト確立応答)を受け取るまで、ベアラ確立要求を繰り返し送信する。
位置登録・ベアラ確立制御部211は、カウント値が所定値になるまでにベアラ確立要求に対する受諾応答をeNB220から受け取らない場合、位置登録の抹消処理(つまり、デタッチ処理)を実行する。
カウンタ212は、最初のベアラ確立要求を含むアタッチ応答の送信タイミングからの経過時間、又は、最初のベアラ確立要求を含むアタッチ応答の送信回数をカウントする。
[eNB220の構成]
eNB220は、図1に示すように位置登録・ベアラ確立制御部221と、カウンタ222とを有する。
位置登録・ベアラ確立制御部221は、位置登録手順において位置登録の要求に対する受諾応答(つまり、アタッチ応答)をMME210から受信したときに、最初のベアラ確立要求をUE400へ送信する。
位置登録・ベアラ確立制御部221は、最初のベアラ確立要求を送信するとともに、そのタイミングでカウンタ222のカウントを開始させる。
位置登録・ベアラ確立制御部221は、カウンタ222のカウンタ値が所定値未満の間、UE400からベアラ確立要求に対する受諾応答(つまり、無線ベアラ確立応答)を受け取るまで、ベアラ確立要求を繰り返し送信する。
位置登録・ベアラ確立制御部221は、カウント値が所定値になるまでにベアラ確立要求に対する受諾応答をUE400から受け取らない場合、位置登録の抹消要求をMME210に送信する。
[通信システム10の動作説明]
次に、通信システム10の動作について説明する。
[通信システム20において初期位置登録手順が行われる場合]
図2は、EPS無線ベアラの確立に失敗する場合のシーケンス図である。図2において、まずステップS1001〜ステップS1013までの流れは、図10と同様である。
ステップS1012でEPSベアラコンテキストを確立するために必要な情報と共にアタッチ応答をeNB220に送信すると、MME210は、図3に示すフローに従ってEPSベアラコンテキスト確立繰り返し処理を実行する。
すなわち、EPSベアラコンテキストを確立するために必要な情報(つまり、EPSベアラコンテキスト要求メッセージ)と共にアタッチ応答をeNB220に送信すると、位置登録・ベアラ確立制御部211は、ステップS3001でカウンタ212のカウントを開始させる。ここではカウンタ212をタイマとして説明する。すなわち、位置登録・ベアラ確立制御部211は、ベアラコンテキスト確立タイマを開始させる。
このEPSベアラコンテキスト確立要求の送信に対して、ステップS3002で位置登録・ベアラ確立制御部211は、UE400からのメッセージをeNB220を介して受信する。
ステップS3003で位置登録・ベアラ確立制御部211は、UE400からのメッセージがEPSベアラコンテキストの確立に成功したことを示しているか否かを判断し、成功を示している場合(ステップS3003:YES)には、EPSベアラコンテキスト確立繰り返し処理を終了させる。図2のシーケンスでは、UE400からのメッセージが成功を示しているので、ステップS1015でアタッチ完了メッセージを受信した時点で、EPSベアラコンテキスト確立繰り返し処理は終了している。
一方、失敗を示している場合(ステップS3003:NO)には、ステップS3004で位置登録・ベアラ確立制御部211は、ベアラコンテキストタイマが満了したか否かを判断する。
タイマが満了していない場合(ステップS3004:NO)には、ステップS3005で位置登録・ベアラ確立制御部211は、再度、EPSベアラコンテキスト要求メッセージを送信し、UE400からのメッセージを受信するまで待機する。
タイマが満了している場合(ステップS3004:YES)には、always-on IP connectivityの要求が満たされていない状態を解消するために、ステップS3006で位置登録・ベアラ確立制御部211は、デタッチ処理を開始する。
一方、eNB220は、ステップS1013で最初の無線ベアラ確立要求をUE400に送信すると、図4に示すフローに従って無線ベアラ確立繰り返し処理を実行する。
すなわち、最初のベアラ確立要求をUE400に送信すると、位置登録・ベアラ確立制御部221は、ステップS4001でカウンタ222のカウントを開始させる。ここではカウンタ222をタイマとして説明する。すなわち、位置登録・ベアラ確立制御部221は、ベアラコンテキスト確立タイマを開始させる。
この最初のベアラ確立要求の送信に対して、ステップS4002で位置登録・ベアラ確立制御部221は、UE400からのメッセージを受信する。
ステップS4003で位置登録・ベアラ確立制御部221は、UE400からのメッセージが無線ベアラの確立に成功したことを示しているか否かを判断し、成功を示している場合(ステップS4003:YES)には、無線ベアラ確立繰り返し処理を終了させる。
一方、失敗を示している場合(ステップS4003:NO)には、ステップS4004で位置登録・ベアラ確立制御部221は、ベアラコンテキストタイマが満了したか否かを判断する。
タイマが満了していない場合(ステップS4004:NO)には、ステップS4005で位置登録・ベアラ確立制御部221は、再度、無線ベアラ確立要求メッセージを送信し、UE400からのメッセージを受信するまで待機する。
タイマが満了している場合(ステップS4004:YES)には、always-on IP connectivityの要求が満たされていない状態を解消するために、ステップS4006で位置登録・ベアラ確立制御部221は、MME210にデタッチ処理をさせるために、無線ベアラ確立失敗通知メッセージ(つまり、位置登録の抹消要求)をMME210に送信する。
図2のシーケンスでは、位置登録・ベアラ確立制御部221は、ステップS1013で無線ベアラ確立要求を送信しているがステップS2001で送信された無線ベアラ確立拒否メッセージを受け取っているので、ステップS2002で再度無線ベアラ確立要求を送信している。
そして、タイマの満了前に、ステップS1014で位置登録・ベアラ確立制御部221は無線ベアラ確立応答を受信しており、この時点で無線ベアラが確立されている。
図5は、無線ベアラ確立繰り返し処理を実行したがタイマ満了までに確立されなかった場合のシーケンス図である。
すなわち、ステップ2101でUE400から無線ベアラ確立拒否メッセージが送信され、ステップS2102でタイマが満了している。
そのため、図4のステップS4004で失敗を示していると判断され、ステップS4006で無線ベアラ確立失敗通知メッセージが送信される(図5のステップS2103に対応)。
そして、無線ベアラ確立失敗通知メッセージを受け取ると、ステップS2104でMME210はデタッチ手順を開始する。
図6は、EPSベアラコンテキストの確立に失敗する場合のシーケンス図である。図6において、まずステップS1001〜ステップS1014までの流れは、図10と同様である。
ステップS2201でEPSベアラコンテキスト確立拒否メッセージが送信されるため、MME210は、ステップS2202で再度EPSベアラコンテキスト確立要求メッセージを送信する。
そしてステップS2203でeNB220は、EPSベアラコンテキスト確立要求メッセージをUE400に転送し、それに対する応答としてEPSベアラコンテキスト確立応答をステップS2204で受け取る。
そしてステップS1015でEPSベアラコンテキスト確立応答がeNB220からMME210に送信される。ここではタイマ満了前にEPSベアラコンテキスト確立応答を受け取っているので、MME210は、EPSベアラコンテキスト確立繰り返し処理を終了する。
図7は、EPSベアラコンテキスト確立繰り返し処理を実行したがタイマ満了までに確立されなかった場合のシーケンス図である。
すなわち、ステップS2204ではEPSベアラコンテキスト確立拒否メッセージが送信されており、eNB220は、ステップS2205でEPSベアラコンテキスト確立拒否メッセージをMME210に送信する。
EPSベアラコンテキスト確立拒否メッセージを受け取ると、MME210は、タイマが満了になっていないことを確認し、ステップS2206でEPSベアラコンテキスト確立要求メッセージを送信する。このEPSベアラコンテキスト確立要求メッセージを受け取り、eNB220はステップS2207でEPSベアラコンテキスト確立要求メッセージをUE400に転送する。
図7においては、EPSベアラコンテキスト確立メッセージを受け取る前に、ステップS2301でタイマが満了するため、MME210は、ステップS2302でデタッチ手順を開始する。
(対比技術)
上述したように従来のLTE/SAEシステムでは、デフォルトベアラ確立が失敗した場合の手当がなされていないため、例えば、以下に示す場合に問題が発生する。
図8は、無線ベアラ確立が失敗した場合のシーケンス図である。
図8のステップS2401で送信された無線ベアラ確立拒否メッセージを、eNBは受け取る。ここで従来のeNBは無線ベアラの確立を再度試みることがない。すなわち、従来のLTE/SAEシステムでは、無線ベアラを確立する一度の試みが失敗した場合には無線ベアラが非確立状態であり、且つ、EPSベアラコンテキストが確立状態である状態が続くことになり、always-on IP connectivityの要求が満たされることがない。
図9は、EPSベアラコンテキスト確立が失敗した場合のシーケンス図である。
図9のステップS2501で送信されたEPSベアラコンテキスト確立拒否メッセージを、MMEは受け取る。ここで従来のMMEは、EPSベアラコンテキスト確立を再度試みることがない。すなわち、従来のLTE/SAEシステムでは、EPSベアラコンテキストを確立する一度の試みが失敗した場合にはEPSベアラコンテキストが非確立状態であり、且つ、無線ベアラが確立状態である状態が続くことになり、always-on IP connectivityの要求が満たされることがない。
これに対して、本実施の形態のLTE/SAEシステム10のMME210及びeNB220は、いずれもカウンタ値が所定値になるまで、EPSベアラコンテキスト確立及び無線ベアラ確立を繰り返し試みる。これにより、デフォルトベアラ確立の成功確率を結果的に向上することができる。ところで、EPSベアラコンテキスト確立又は無線ベアラ確立に失敗した場合には、アタッチ処理を最初から再度行うことによってもEPSベアラコンテキスト確立及び無線ベアラ確立を再度試みることは可能である。しかしながら、本実施の形態のLTE/SAEシステム10のMME210及びeNB220のように、アタッチ処理を最初から再度行うのではなく、ベアラ確立要求を繰り返し送信してデフォルトベアラ確立を繰り返し試みることで、ベアラ確立までの時間を短縮することができ、その結果、ベアラ確立を高速化することができる。
本実施の形態のLTE/SAEシステム10のMME210及びeNB220は、カウンタ値が所定値になるまでにEPSベアラコンテキスト及び無線ベアラの一方の確立が成功しない場合、位置登録を積極的に抹消する処理(デタッチ処理)を行う。これにより、アタッチ処理が再度開始されることになる。従って、デフォルトベアラ確立を試みる機会が従来に比べて増えるので、デフォルトベアラ確立の成功確率を結果的に向上することができる。
本発明の無線通信基地局装置及び移動管理装置は、デフォルトベアラ確立が失敗した場合であっても、デフォルトベアラ確立が結果的に成功する確率を向上するものとして有用である。
本発明の一実施の形態に係る通信システムの全体構成図 EPS無線ベアラの確立に失敗する場合のシーケンス図 MMEのEPSベアラコンテキスト確立繰り返し処理を示すフロー図 eNBの無線ベアラ確立繰り返し処理を示すフロー図 無線ベアラ確立繰り返し処理を実行したがタイマ満了までに確立されなかった場合のシーケンス図 EPSベアラコンテキストの確立に失敗する場合のシーケンス図 EPSベアラコンテキスト確立繰り返し処理を実行したがタイマ満了までに確立されなかった場合のシーケンス図 従来のLTE/SAEシステムにおける問題点の説明に供する図 従来のLTE/SAEシステムにおける問題点の説明に供する図 従来のLTE/SAEシステムにおける初期位置登録手順及びベアラ確立手順を示す図 従来のLTE/SAEシステムのプロトコルスタックを示す図
符号の説明
10,20,30 通信システム
31 UTRAN
32 GERAN
210 MME
220 eNB
211,221 位置登録・ベアラ確立制御部
212,222 カウンタ
230 HSS
240 サービングゲートウェイ
250 PDNゲートウェイ
310 SGSN

Claims (4)

  1. 移動通信装置と直接通信する無線通信基地局装置と、前記移動通信装置の位置を管理する移動管理装置とを有する通信システムにおける移動管理装置であって、
    前記移動通信装置が前記移動管理装置に対して位置登録を要求する位置登録手順において自機から前記無線通信基地局装置へ前記位置登録の要求に対する受諾応答を送信するときに、前記受諾応答と共にベアラ確立要求を前記無線通信基地局装置へ送信する位置登録・ベアラ確立制御手段と、
    前記受諾応答の送信タイミングからの経過時間、又は、前記ベアラ確立要求の送信回数をカウントするカウンタと、
    を具備し、
    前記位置登録・ベアラ確立制御手段は、前記経過時間又は前記送信回数が所定値未満の間、前記無線通信基地局装置から前記ベアラ確立要求に対する受諾応答を受け取るまで、前記ベアラ確立要求を繰り返し送信する、
    移動管理装置。
  2. 前記位置登録・ベアラ確立制御手段は、前記経過時間又は前記送信回数が前記所定値になるまでに前記ベアラ確立要求に対する受諾応答を受け取らない場合、前記位置登録の抹消処理を実行する、
    請求項1に記載の移動管理装置。
  3. 移動通信装置と直接通信する無線通信基地局装置と、前記移動通信装置の位置を管理する移動管理装置とを有する通信システムにおける無線通信基地局装置であって、
    前記移動通信装置が前記移動管理装置に対して位置登録を要求する位置登録手順において前記位置登録の要求に対する受諾応答を前記移動管理装置から受信したときに、ベアラ確立要求を前記移動通信装置へ送信する位置登録・ベアラ確立制御手段と、
    前記ベアラ確立要求の送信タイミングからの経過時間、又は、前記ベアラ確立要求の送信回数をカウントするカウンタと、
    を具備し、
    前記位置登録・ベアラ確立制御手段は、前記経過時間又は前記送信回数が所定値未満の間、前記移動通信装置から前記ベアラ確立要求に対する受諾応答を受け取るまで、前記ベアラ確立要求を繰り返し送信する、
    無線通信基地局装置。
  4. 前記位置登録・ベアラ確立制御手段は、前記経過時間又は前記送信回数が前記所定値になるまでに前記ベアラ確立要求に対する受諾応答を受け取らない場合、前記位置登録の抹消要求を前記移動管理装置に送信する、
    請求項3に記載の無線通信基地局装置。
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