JP2009246699A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、表示画面内で追尾領域をより安定させることができる撮像装置を提供することを目的とする。
【解決手段】デジタルカメラ1は、被写体像を撮像して、動画像の一部となる画像データを生成するCCDイメージセンサー12と、自装置の振動を検出するぶれ検出器30と、被写体像の動きに基づいて画像データ内の一部に設定された追尾領域50を移動させる追尾領域移動手段と、追尾領域50の移動を行なうように追尾領域移動手段を制御する通常モードと、追尾領域の移動を停止するように追尾領域移動手段を制御する停止モードとを、被写体像の動き、および、ぶれ検出器30検出された振動の大きさに基づいて切り替えるモード切替手段と、を備える。
【選択図】図19

Description

本発明は、被写体に対する追尾機能を備える撮像装置に関する。例えば、追尾機能を備えるデジタルカメラ、ビデオカメラなどに適用可能である。
従来の撮像装置としては、下記の特許文献1に記載されるようなものが存在する。
この撮像装置は、環境変化に関わらず精度の高い追尾動作を行なうことを目的としたものである。この撮像装置は、追尾対象となる被写体(追尾対象被写体)の特徴を記憶する記憶手段と、追尾対象被写体の移動を判定する判定手段と、前記判定手段が連続した所定回数の追尾対象被写体の停止を判定するとき、その判定結果に応じて記憶手段の記憶内容を更新する手段と、を備えるものである。
特開昭61−9084号公報
ところで、撮像装置に設けられる撮像素子は、電子部品であるため、出力である画像データにノイズがのってしまう。このため、撮像素子によって取得された画像データは、複数フレーム間で、微妙に変化する。これは、画像データにのるノイズによって、画像データの出力に誤差が発生するからである。この誤差は一定ではなく、不定である。
このような場合、撮像装置が被写体に対して追尾動作を行なうと、被写体像に設定された追尾領域が、画像データ内の特徴の変化によって、移動される。したがって、追尾領域は、同じような箇所を頻繁に移動することになり、追尾領域が安定しない。これによって、液晶モニタ等の表示手段に追尾領域をそのまま表示させると、追尾領域が見づらいものとなってしまう(図1)。実際、被写体が動いていない、また、カメラを固定しているのにもかかわらず、追尾領域が移動してしまうといったことが問題となっている。
そこで本発明は、上記課題を解決するため、表示画面内で追尾領域を、より安定させることができる撮像装置を提供することを目的とする。
すなわち、本発明の撮像装置は、被写体像を撮像して、動画像の一部となる画像データを生成する撮像手段と、自装置の振動を検出する振動検出手段と、前記被写体像の動きに基づいて前記画像データ内の一部に設定された追尾領域を移動させる追尾領域移動手段と、前記追尾領域の移動を行なうように前記追尾領域移動手段を制御する通常モードと、前記追尾領域の移動を停止するように前記追尾領域移動手段を制御する停止モードとを、前記被写体像の動きおよび前記検出された振動の大きさに基づいて切り替えるモード切替手段と、を備える。
このようにすれば、前記被写体像の動きおよび前記検出された振動の大きさに基づいて切り替わる停止モードを設けることができ、これによって、停止モードにおいては、追尾領域移動手段による追尾領域の移動を停止させることができる。
また、好ましくは、前記モード切替手段は、動画像中の複数の画像データにおいて、前記被写体像の動きが、被写体が動いていない領域に含まれると判断した場合であって、前記検出された振動の大きさが、自装置が振動していない領域に含まれると判断した場合に、前記通常モードから前記停止モードに切り替える。
本発明は、停止モードにおいて、追尾領域の移動を停止させるようにしたので、表示画面内で追尾領域をより安定させることができる。
(実施の形態1)
1.構成
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照して説明する。
1−1 全体構成の概要
図2は、本実施の形態に係るデジタルカメラ1の斜視図である。図3は、本実施の形態に係るデジタルカメラ1の構成を示すブロック図である。以下、具体的に構成を説明する。
光学系11は、被写体からの光学信号を集光してCCDイメージセンサー12上に被写体像を形成する。光学系11は、対物レンズ111とズームレンズ112とフォーカスレンズ113と絞り/シャッタ114とを含む。
ズームレンズ112は、ズーム駆動部115によって駆動され、被写体像の写る範囲(画角)を調整する。フォーカスレンズ113は、フォーカス駆動部116によって駆動され、ピントの調節を行なう。ズーム駆動部115は、ズームレンズ112を移動するためのカム機構やカム機構を駆動するためのアクチュエータなどを備えて構成され、コントローラ17からの制御に応じて、ズームレンズ112を駆動させる。フォーカス駆動部116は、フォーカスレンズ113を移動するためのカム機構やカム機構を駆動するためのアクチュエータなどを備えて構成され、コントローラ17からの制御に応じて、フォーカスレンズ113を駆動させる。
また、絞り/シャッタ114は、絞りとシャッタを兼用した部材である。絞り/シャッタ114は、絞り/シャッタ駆動部117によって駆動される。絞りは、5枚の羽根によって構成され、光学系11を通る光の量を調整するものである。また、シャッタは、開けたり閉じられたりして、CCDイメージセンサー12に当たる光の量を時間的に調整するものである。絞り/シャッタ駆動部117は、カム機構やカム機構を駆動するためのアクチュエータなどを備えて構成され、コントローラ17からの制御に応じて、絞り/シャッタを駆動する。
なお、本実施の形態では、絞りとシャッタを兼用した絞り/シャッタ114を備えるようにしたが、これに限られず、絞りとシャッタとを別々に設けるようにしても良い。この場合、例えば、シャッタは光学系内に設けず、絞りだけを光学系に設けるとよい。この際、シャッタは、光学系とCCDイメージセンサーの間に設けるとよい。このようにすれば、シャッタを光学系と別の部材で設けたので、レンズ交換タイプのデジタルカメラにも適用できるようになる。
CCDイメージセンサー12は、光学系11によって形成された被写体像を撮像して画像データを生成する撮像手段である。CCDイメージセンサー12は、タイミングジェネレータ121から供給されるパルス信号に基づいて、被写体像を撮像し、画像データを生成する。タイミングジェネレータ121は、LSIなどの集積回路によって構成され、CCDイメージセンサー12にパルス信号を供給する。ここでタイミングジェネレータ121がCCDイメージセンサー12に供給するパルス信号は、例えば、1秒間に30回のフレーム読み出しパルス信号を供給する。これによって、CCDイメージセンサー12では、30分の1秒ごとのフレームの画像データを取得できるようになる。
ADコンバータ13は、CCDイメージセンサー12で生成された画像データをデジタルデータに変換する。
画像処理部14は、デジタルデータに変換された画像データに対して所定の処理を施す。所定の処理としては、ガンマ変換、YC変換、電子ズーム処理、圧縮処理、伸張処理などが考えられるが、これに限定されるものではない。
バッファメモリ15は、画像処理部14で画像処理を行う際、および、コントローラ17で制御処理を行う際に、ワークメモリとして作用する。バッファメモリ15は、例えば、DRAMなどで実現可能である。
フラッシュメモリ16は、内蔵メモリとして用いられる。フラッシュメモリ16は、画像データが画像処理された画像データの他に、コントローラ17の制御のためのプログラムや設定値などを記憶可能である。
コントローラ17は、デジタルカメラ1全体を制御するための制御手段である。コントローラ17は、マイクロコンピュータで実現してもよく、ハードワイヤードな回路で実現しても良い。要するに、本発明の制御手段は、自装置を制御できるものであればよい。なお、コントローラ17の各種制御については、後述する。
ぶれ検出器30は、ジャイロセンサーなどで構成されるものであり、自装置の振動を検出する振動検出手段である。ぶれ検出器30は、デジタルカメラ1の水平軸を中心とした上下方向の回転振動を検知する第1のジャイロセンサーと、デジタルカメラ1の鉛直軸を中心とした左右方向の回転振動を検知する第2のジャイロセンサーとを備える。そして、ぶれ検出器30は、自装置の振動を検知して、振動量に対応するアナログ信号をコントローラ17に出力する。この際、ぶれ検出器30から出力されたアナログ信号(電圧値)は、AD変換手段によってデジタル信号に変換され、コントローラ17に入力される。ここで本実施の形態の振動量は、デジタルカメラ1の振幅の大きさに対応させたものである。そのため、電圧値の大きさは、振幅の大きさに対応するように構成されている。本実施の形態では、振幅のピークとピークの差の大きさを出力するようにしている。例えば、出力値としては、280mV(pk-pk)や、130mV(pk-pk)などが出力される。
カードスロット18は、メモリカード19を着脱するためのスロットである。カードスロット18は、メモリカード19を制御する機能を有するようにしてもよい。メモリカード19は、フラッシュメモリなどを内蔵する。メモリカード19は、画像処理部14によって画像処理された画像データを格納可能である。
タッチパネル20は、液晶モニタと、マトリクススイッチを組み合わせて構成される。この液晶モニタは、画像データおよびデジタルカメラ1の各種設定等を表示する表示手段である。本発明の表示手段としては、液晶モニタに替えて、有機ELディスプレイなどを用いることもできる。また、このマトリクススイッチは、表示手段に表示された表示画像に、使用者がタッチ操作を行なった場合、タッチ操作に対応する位置の情報(操作信号)をコントローラ17に出力するタッチセンサである。なおタッチセンサは、マトリクススイッチに替わる方式として、抵抗膜を設ける抵抗膜方式や圧電素子を取り付けたガラス板を設ける表面弾性波方式を取ることができる。なお、本実施の形態では、タッチパネル20を備えるようにしたが、これに限られず、液晶モニタだけで構成するようにしてもよい。この場合、使用者が操作部を操作することによって、デジタルカメラに対する各種操作を受け付ける。
操作部21は、デジタルカメラ1の外装に取り付けられた操作部材の総称である。操作部21としては、十字キーや押下釦等が考えられる。本実施の形態では、操作部の一つの押下釦として、シャッタスイッチ211がある。シャッタスイッチ211は、デジタルカメラ1の上面に設けられるものであり、使用者からの半押しおよび全押しを検知できるようにしたものである。使用者によって半押し又は全押し操作が行なわれると、シャッタスイッチ211は操作に応じた操作信号をコントローラ17に出力する。また本実施の形態では、操作部21の一つの部材としてズームリング212が備えられている。ズームリング212は、使用者からの操作に応じて、デジタルカメラ1の焦点距離を変更するものである。ズームリング212は、使用者に操作されると、操作信号をコントローラ17に出力する。これによって、コントローラ17は、ズームレンズ112に対して焦点距離を変更するための制御信号を送ることができる。
1−2 本実施の形態におけるコントローラ17の制御の説明
本実施の形態におけるコントローラ17は、追尾制御と、合焦制御と、モード切替処理とを行なう。すなわち、実施の形態1においてコントローラ17は、追尾領域移動手段であり、合焦手段であり、モード切替手段である。
追尾領域移動手段を実現するコントローラ17は、追尾動作として、CCDイメージセンサー12で撮像している被写体像の動き、及び、ぶれ検出器30によって入力された振動量に基づいて、画像データに設定された追尾領域を移動するものである。
合焦手段を実現するコントローラ17は、CCDイメージセンサー12によって生成された画像データが示す画像内の追尾領域50内の画像データに基づいて、CCDイメージセンサー12で撮像している被写体像の合焦状態を継続的に維持するように光学系11を制御するものである。
モード切替手段を実現するコントローラ17は、通常モードと停止モードを、被写体像の動きおよびぶれ検出器で検出された振動の大きさに基づいて切り替えるものである。
ここで通常モードは、追尾領域移動手段による追尾領域の移動を行なわせるように、追尾領域移動手段を制御するモードである。また、停止モードは、追尾領域移動手段による追尾領域の移動を停止させるように追尾領域移動手段を制御するモードである。
なお、通常モードにおけるコントローラ17は、動画像中の複数の画像データにおいて、被写体像の動きが、被写体が動いていない領域に含まれると判断した場合であって、ぶれ検出器で検出された振動の大きさが、自装置が振動していない領域に含まれると判断した場合、通常モードから停止モードに切り替える。
一方、停止モードにおけるコントローラ17は、動画像中の複数の画像データにおいて、被写体像の動きが、被写体が動いている領域に含まれると判断した場合、または、ぶれ検出器で検出された振動の大きさが、自装置が振動している領域に含まれると判断した場合、停止モードから通常モードに切り替える。
以下、具体的に制御を説明する。
1−2−1 追尾制御
コントローラ17は、画像データにおいて追尾領域50が設定された被写体に対し、追尾動作を行なうものである。そしてコントローラ17は、追尾動作を可能にするため、下記の処理を可能にする。すなわち、コントローラ17は、追尾領域設定と、色記憶と、探索領域取得と、色情報探索と、動き量検出と、制限フィルタと、追尾領域移動の処理を可能にする。以下具体的に説明する。
追尾領域設定処理は、画像データ内に含まれる被写体像に追尾領域50を設定するものである。したがって、コントローラ17は、画像処理部14から受け取った画像データを表示画面80として液晶モニタに表示させる(図4)。そしてコントローラ17は、使用者から表示画面80がタッチ操作された場合、タッチ操作された位置に対応する画像データ内の被写体像に追尾領域50を設定する。ここで表示画面80がタッチ操作された場合、マトリクススイッチではタッチ操作された位置をコントローラ17に出力する。そしてコントローラ17は、タッチ操作された位置に対応する画像データ内の被写体に追尾領域50を設定する。なお、コントローラ17は、追尾領域が設定された画像データを表示画面81として、液晶モニタに表示させる(図5)。
色記憶処理は、追尾領域50内の画像データの色情報を記憶媒体に記憶するものである。ここで記憶媒体としては、バッファメモリ15、フラッシュメモリ16、メモリカード19などが考えられるが、これに限れない。色記憶処理を実現するコントローラ17は、追尾領域50内の画像データを取得する(図6(A))。そしてコントローラ17は、追尾領域50内の画像データの色情報を取得する。ここで色情報は、色相の色空間で表現する。すなわち、色相は、0〜360度の位相角として角度により表すことができる。ここで色空間がHSV色空間の場合、図7のように、R=0/G=120/B=240の位置関係で表現できる。例えば、該当色が図7のように位置する場合、該当色の角度は、θとなる。これによって、例えば、図6(A)の追尾領域50内の画像データでは、図6(B)のヒストグラムで表現できる。ここでヒストグラムの横軸は、角度(度)を表しており、縦軸は、追尾領域内に存在する各色相の画素の数を表している。横軸は、Minが0度であり、Maxが359度である。このようにして取得された追尾領域50の色情報をコントローラ17は、バッファメモリ15またはフラッシュメモリ16、メモリカード19などの記憶媒体に記憶する。好ましくは、追尾領域の色情報をデジタルカメラ1に内蔵された記憶媒体に記憶する。このようにすれば、追尾領域の色情報の読み出し時間を短くすることができる。なお、色相はスペクトル上での色の位置で表すことも可能である。この場合、光の波長を300nm~780nmで表現することで可能となる。
探索領域取得処理は、追尾領域50および追尾領域50周辺の画像データを含む探索領域60内の画像データを取得するものである。すなわち、コントローラ17は、探索領域60内の画像データを取得する。例えば、探索領域60は、追尾領域50の9倍(縦3倍・横3倍)の大きさで構成されている(図8)。
色情報探索処理は、探索領域60内の画像データにおいて、追尾領域50と同じ形状、同じ大きさで、かつ、記憶媒体に記憶された追尾領域50の色情報と最も近似する領域70を探索するものである。したがって、コントローラ17は、記憶媒体に記憶された追尾領域50の色情報を読み出す。そしてコントローラ17は、読み出した追尾領域50の色情報と、色情報が最も近似する領域70を、探索領域60内の画像データから探索する。
ここで最も近似する領域70の探索方法は、探索するための領域(判別領域)を利用して、以下の方法で実現可能である。
まずコントローラ17は、探索領域60内の左端上端の判別領域(a)内における画像データを取得する(図9)。そしてコントローラ17は、取得した画像データの色情報を解析する。ここで判別領域は、追尾領域50と同じ形状で、同じの大きさである。判別領域(a)内の画像データの色情報を解析したコントローラ17は、判別領域(a)内の色情報を、現在最も近似する領域の色情報として記憶媒体に記憶する。
次に、コントローラ17は、判別領域を1画素右にずらし、判別領域(b)内の色情報を取得する(図9)。そしてコントローラ17は、判別領域(b)内の色情報と、記憶された現在最も近似する領域の色情報(判別領域(a)内の色情報)と、を比較し、どちらが追尾領域50内の色情報に近似するかを判別する。
ここで追尾領域50内の色情報に近似すると判別された色情報が、判別領域(b)内の色情報である場合、コントローラ17は、判別領域(b)内の色情報を、記憶媒体に記憶する。一方、追尾領域50内の色情報に近似すると判別された色情報が、記憶された現在最も近似する領域(判別領域(a)内の色情報)である場合、判別領域を1画素右にずらし、次の領域の判別を行なう。これらの処理を繰り返すことによって、探索領域60内の探索を行なう。なお、コントローラ17は、判別領域が探索領域60の右端上端に到達した場合、1画素下げて、左端からまた探索を行なう(図10)。
これらの処理を繰り返すことによって、コントローラ17は、探索領域60全体を探索できる。したがって、コントローラ17は、追尾領域50の色情報に、最も近似する領域を探索できる。すなわち、探索終了時に、記憶媒体に記憶されている判別領域が、最も近似する領域70となる。これによってコントローラ17は、最も近似する領域70を探索できる。
次に、コントローラ17が、記憶された現在最も近似する色情報(例えば、判別領域(a)内の色情報)と、判別領域(b)内の色情報とを比較し、どちらが追尾領域50内の色情報に近似するかを判別する際の判別方法を説明する。判別方法は、色情報のヒストグラムに基づいて、抽出される曲線の近似度を求めることで、判別できる。すなわち、ある曲線と、他の曲線とのユークリッド距離(近似度)を測ることによって可能である。なお、ユークリッド距離d(f,g)は、距離尺度であり、ベクトル量fとgに対して、下記の数式1で算出できる。
Figure 2009246699
したがって、コントローラ17は、追尾領域50内の色情報と判別領域(a)内の色情報とのユークリッド距離と、追尾領域50内の色情報と対象領域(b)内の色情報とのユークリッド距離を比較して、ユークリッド距離が小さい方を、現在最も近似する色情報として判別する。
なお、本実施の形態では、現在最も近似する領域として判別された判別領域内の色情報を記憶媒体に記憶するようにしているが、これに限られない。例えば、ユークリッド距離のような近似度を記憶媒体に記憶するようにしてもよい。このようにすれば、記憶された現在最も近似する領域の色情報と追尾領域の色情報とのユークリッド距離の算出をしなくてすむ。
また、判別領域内の色情報を現在最も近似する領域の色情報として記憶する際に、判別領域の位置情報を最も近似する領域の位置情報として記憶媒体に記憶するとよい。このようにすれば、コントローラ17が探索領域内の探索を終了した時に、記憶媒体から情報を読み出すだけで、最も近似する領域の位置情報を取得できるようになる。ここで最も近似、する領域の位置情報として記憶する判別領域の位置情報は、判別領域の左端上端の位置情報を記憶しておくとよい。これによって、探索終了時に、記憶された現在最も近似する領域の位置情報が、追尾領域50を移動するための移動位置となる(図11)。すなわち、図11の現在最も近似する領域が、探索領域内の最も近似する領域70となる。
動き量検知処理は、撮像手段で撮像している被写体像の動きを検出するものである。したがって、コントローラ17は、追尾領域50が設定されている位置情報と、追尾領域50を移動するための移動位置(最も近似する領域70の位置情報)と、の関係を利用して、動き量を算出する。ここで動き量は、横方向と縦方向の画素の差分(画素数)で表現できる。例えば、図12では、追尾領域50の左端上端の位置情報(x1,y1)と、最も近似する領域70の左端上端の位置情報(x2,y2)との関係によって、動き量は、(x1−x2,y1−y2)となる。x1,x2は、横方向の画素の位置を示しており、y1,y2は、縦方向の画素の位置を示している。この場合、画素の位置を説明するための基準点は、取得された画像データの左端下端で実現できる。すなわち、左端下端の画素は、位置情報(0,0)として設定される。また、この場合、右および上方向の画素がプラスの位置情報になるようにすればよい。なお、追尾領域移動手段が行う動き量検出は、上記実施の形態に限られず、被写体像の動きを検出できるものであればどのような方法であってもかまわない。
制限フィルタ処理は、ぶれ検出器30で検出された振動の大きさに応じて、被写体像の動きの大きさに制限フィルタをかけるものである。すなわち、コントローラ17は、ぶれ検出器30から入力された振動量(左右方向・上下方向)に応じて、動き量検知処理で算出した動き量に制限フィルタをかける。ここで制限フィルタは、当該スレッシュよりも小さい前記被写体像の動きを制限するものである。したがって、当該被写体像の動きの大きさを0に変換する。これによって、被写体像の動きに制限をかけることができ、追尾領域が安定しないような状態では、追尾領域の移動を停止できる。
具体的に左右方向の振動量に応じて、動き量に制限フィルタをかける処理を説明する。まずコントローラ17は、振動量(左右方向)に応じて、制限フィルタのスレッシュ(閾値)を決定する。制限フィルタのスレッシュは、計算式や対応表によって決定することができる。例えば、対応表としては、図13に示すような対応表(左右方向・上下方向)を用いることができる。この場合、例えば、図14のように振動量(左右方向)が280mVである場合、スレッシュは、追尾領域の横方向の大きさの20%となる。例えば、追尾領域のサイズが、縦20画素×横20画素である場合、4画素がスレッシュとなる。図13の対応表において、対応表にない振動量(例えば300mV)に関しては、線形補間によってスレッシュを求めるようにしている。
ここで図13の対応表は、振動量が大きくなるほど、スレッシュが大きくなるように構成している。このようにすれば、デジタルカメラの振動に応じた、追尾領域の安定を行なうことができる。これは、デジタルカメラが振動していれば、画像データもそれに合わせて移動しているであろうとの考えに基づく。
但し、本発明は、これに限られない、例えば、撮像装置の振動が小さい環境の方が、追尾領域が見づらいものとなるため、撮像装置の振動が小さい状態では、追尾領域の移動を制御するように構成し、それ以外については、追尾領域の移動を制御しないように構成してもよい。
次にコントローラ17は、この制限フィルタのスレッシュに基づいて、動き量に制限フィルタをかける。例えば、図14の現在の2フレーム前において、スレッシュが、4画素で、動き量が、3画素である場合、スレッシュよりも、動き量の大きさが小さいため、動き量が0画素に変換される。これによって、追尾領域の動きが制限される。一方、スレッシュと動き量が同じ、又は、スレッシュよりも、動き量が大きい場合は、取得した動き量をそのまま動き量とする。例えば、図14のように、スレッシュが、4画素で、動き量が、6画素である場合、スレッシュよりも、動き量の大きさが大きいため、動き量は6画素のままにしておく。なお、本実施の形態では、左右方向と上下方向とも振動量に対して同じ基準でスレッシュを決定しているが、これに限られない。
追尾領域移動処理は、制限フィルタ処理で決定された被写体像の動きの大きさに応じて、追尾領域50を移動させるものである。すなわち、コントローラ17は、追尾領域50の位置情報と、変換後の動き量によって、追尾領域51を移動する(図15の表示画面82)。
これらの手段によって、追尾制御を可能にしている。なお、追尾制御の動作は、後述する。
1−2−2 合焦制御
コントローラ17は、CCDイメージセンサー12で撮像している追尾領域内の被写体像の合焦状態を調整するために、光学系11を制御する。本実施の形態におけるコントローラ17は、合焦状態を制御するため、以下の処理を行う。なお、コントローラ17は、山登り方式(コントラスト方式)のオートフォーカス手段によって合焦状態を調整するものである。
コントローラ17は、予め設定されたフォーカスレンズ113の稼動範囲で、フォーカスレンズ113を稼動させる。これに伴って、コントローラ17は、画像処理部14から画像データを連続的に取得する。そして、コントローラ17は、画像処理部14から連続的に入力された画像データ(追尾領域内)を解析する。この際、コントローラ17は、入力された画像に対して、画像の境界の明瞭さや微細な部分の描写能力を表す度合いである鮮鋭度を算出する。そしてコントローラ17は、連続的にされる画像の中から、最も鮮鋭度が最大となる画像を選択する。次に、コントローラ17は、選択された画像が取得できるフォーカスレンズ113の位置を検出し、フォーカスレンズ113の現在位置に基づいて、フォーカスレンズ113の移動量を決定する。フォーカスレンズ113の移動量が決定されると、フォーカスレンズ113を移動するため、フォーカスレンズ駆動部116に移動量を含む信号を出力する。なお、フォーカスレンズ113の現在位置の検出方法は、どのような方法であってもよいが、好ましくは、フォーカスレンズ113に位置センサを設け、光学系11におけるフォーカスレンズ113の現在位置を検出し、この現在位置の情報をコントローラ17に出力するようにするとよい。
ここでコントローラ17は、合焦状態を継続的に維持するように光学系11を制御するため、CCDイメージセンサー12によって取得される画像データに対して、追尾制御を行なっている間、合焦状態を調整し続ける。これはデジタルカメラ1で一般的に用いられているコンティニュアスAFと呼ばれるものである。コンティニュアスAFを、コントラスト方式のAFで実現する場合、例えば、特開2003−140035号公報に記載された技術によって実現可能である。具体的には、例えば、段落0012〜段落0016等に記載されたメインのAF処理によって可能である。
これによって、デジタルカメラ1は、被写体に対して合焦状態を継続的に維持できる。
1−2−3 モード切替処理
コントローラ17は、被写体像の動きの大きさ(動き量)、および、ぶれ検出器30から入力された振動量(上下方向・左右方向)に基づいて、通常モードと停止モードを切り替える。
具体的に通常モードにおけるコントローラ17は、連続した複数の画像データにおいて、被写体が動いていないと判断し、かつ、自装置が振動していないと判断した場合、通常モードから停止モードに切り替える。
このコントローラ17は、被写体が動いていないか否かを判断するため、動き量検出処理で検出された被写体像の動き量が、被写体が動いていない領域(例えば、図18では、8画素以下)に含まれるか否かを判断する。例えば、被写体像の動き量が、左に3画素、上に4画素(−3、+4)の場合、動き量は合わせて7画素なので、被写体が動いていない領域に含まれる。この場合、1フレームの画像データにおいて、被写体が動いていない領域に含まれると判断される。コントローラ17は、この被写体の動き量が、被写体が動いていない領域に含まれるか否かを判断する処理を、連続した複数の画像データ(例えば、図18では、24フレーム)で行う。連続した複数の画像データにおいて、被写体が動いていない領域に含まれると判断されると、コントローラ17は、被写体が動いていないと判断する。
同様に通常モードにおけるコントローラ17は、ぶれ検出器30から入力された振動量が、自装置が振動していない領域(例えば、図18では、上下方向で15mV以下、左右方向で24mV以下)に含まれるか否かを判断する。すなわち、上記と同様の方法で、複数の画像データが取得されている間(例えば、図18では、0.8sec)に、自装置が振動していない領域に含まれるか否かを判断する。これによって、自装置が振動していないと判断できる。
コントローラ17は、上述した処理を行なうことによって、連続した複数の画像データにおいて、被写体が動いていないと判断し、かつ、自装置が振動していないと判断した場合、通常モードから停止モードに切り替える。
次に、停止モードにおけるコントローラ17の処理を説明する。停止モードのコントローラ17は、被写体が動いていると判断した場合、または、自装置が振動していると判断した場合、停止モードから通常モードに切り替える。
この停止モードにおけるコントローラ17は、被写体像の動き量が、被写体が動いている領域(例えば、図18では、16画素以上)に含まれるか否かを判断する。すなわち、上記と同様の方法で、複数の画像データにおいて(例えば、図18では、9フレーム)、被写体が動いている領域に含まれるか否かを判断する。これによって、被写体が動いていると判断できる。
また、停止モードにおけるコントローラ17は、ぶれ検出器30から入力された振動量が、自装置が振動している領域(例えば、図18では、上下方向で48mV以上、左右方向で68mV以上)に含まれるか否かを判断する。すなわち、上記と同様の方法で、複数の画像データが取得されている間(例えば、図18では、0.3sec)に、自装置が振動している領域に含まれるか否かを判断する。これによって、自装置が振動していると判断できる。
コントローラ17は、上述した処理を行なうことによって、連続した複数の画像データにおいて、被写体が動いていると判断した場合、または、自装置が振動していないと判断した場合、停止モードから通常モードに切り替える。
ここで停止モードは、追尾領域移動手段による追尾領域の移動を停止させるように追尾領域移動手段を制御するモードである。具体的には、停止モードに設定されている場合、コントローラ17は、追尾制御における追尾領域移動処理を停止させる。すなわち、停止モードに設定されている場合、コントローラ17は、追尾領域移動処理を行わないように追尾制御を制御する。
なお、本実施の形態では、停止モードから通常モードに切り替えられるとき、被写体が動いていると判断した場合、または、自装置が振動している場合に、通常モードに切り替えるように構成したが、これに限られない。例えば、自装置が振動している場合にのみ、停止モードから通常モードに切り替えるようにしてもよい。このようにした場合、被写体像の動きが不必要になるため、停止モードにおいて、追尾制御自体を停止させることができる。このようにすれば、停止モードにおけるデジタルカメラの処理を減らすことができる。
2.動作
2−1 追尾動作
次に、このように構成されたデジタルカメラ1の動作について図16、17のフローチャートを用いて説明する。デジタルカメラ1は、図示しない電源スイッチがOFFからONに変更され、追尾撮影モードに設定されると、デジタルカメラ1は、以下の動作を行なう(図16)。
まず、CCDイメージセンサー12が、被写体像を画像データとして撮像する(S1)。撮像された画像データは、ADコンバータ13や画像処理部14を介してコントローラ17に入力される。この際、ステップS2が行われるまで、CCDイメージセンサー12で繰り返し画像データが取得される。
コントローラ17は、タッチパネル20に、画像データを表示画面80として表示させる(図4)。そしてコントローラ17は、タッチパネル20を介した使用者からのタッチ操作を受け付ける。使用者からタッチ操作を受け付けた場合、コントローラ17は、タッチパネル20がタッチ操作された位置に応じて、画像データに追尾領域50を設定する(S2)。この際、コントローラ17は、追尾領域が設定された画像データをタッチパネル20に表示画面81として表示させる(図5)。
次に、コントローラ17は、追尾領域50内の画像データを取得する。そしてコントローラ17は、追尾領域50内の画像データを解析した色情報を記憶媒体に記憶する(S3)。この際、コントローラ17は、追尾領域50が設定された被写体に対して、合焦状態の調整を行う(S4)。そして、コントローラ17は、追尾制御の処理を行なう(S5)。なお、図示はしないが、追尾制御と並行して、合焦制御(コンティニュアスAF)の処理を行う。
次に、追尾制御の動作を図17のフローチャートを用いて説明する。
まず、CCDイメージセンサー12は、被写体像を画像データとして撮像する(T1)。撮像された画像データは、ADコンバータ13や画像処理部14を介してコントローラ17に入力される。また、コントローラ17は、探索領域60内の画像データを取得する(T2)。コントローラ17は、取得された探索領域60内の画像データにおいて、追尾領域50の色情報と最も近似する領域70を探索する(T3)。そしてコントローラ17は、近似すると判別された最も近似する領域70内の画像データを解析し、この解析した色情報を記憶媒体に記憶する(T4)。またコントローラ17は、追尾領域50が設定された被写体像の動き量を検出する(T5)。さらにコントローラ17は、ぶれ検出器30から、検出された振動量を取得する(T6)。なお、ぶれ検出器30は、コントローラ17からの制御信号に応じて、振動量をコントローラ17に出力するものであってもよいし、ぶれ検出器30が逐次振動量を出力するものであっても良い。
図17に戻って、コントローラ17は、現在設定されているモードが、停止モードか否かを判別する(T7)。停止モードの場合、ステップT1に移行する。なお、この際、ステップT4で記憶した色情報は、消去する。すなわち、ステップT4で記憶する前に記憶されていた色情報を元の場所に戻し、追尾領域内の色情報とする。
一方、停止モード以外である場合、コントローラ17は、振動量に応じて、動き量に制限フィルタをかける(T8)。その後コントローラ17は、追尾領域の位置情報、および、制限フィルタがかけられた動き量に基づいて、追尾領域を移動する(T9)。この際、コントローラ17は、追尾領域51が移動された画像データを表示画面82として、タッチパネル20に表示させる(図15)。そして再度ステップT1に移行し、新たな画像データ(フレーム)をCCDイメージセンサー12によって取得する。
これによって、デジタルカメラ1の被写体に対する追尾動作を可能にしている。
2−2 モード切替動作
次に、デジタルカメラ1のモード切替動作を図19のフローチャートを用いて説明する。なお、本実施の形態では、デジタルカメラ1の電源がOFFからONに変更されると、通常モードに設定されて以下の処理を行う。
まず、通常モードにおけるコントローラ17は、連続して取得された画像データにおいて、被写体が動いていないと判断し、かつ、自装置が振動していないと判断したかについて、判別を行なう(U1)。このステップU1の処理は、この条件に当てはまる結果が得られるまで繰り返される。
一方、コントローラ17は、被写体が動いていないと判断し、自装置が振動していないと判断した場合、通常モードから停止モードに切り替える(U2)。
次に、停止モードにおけるコントローラ17は、連続して取得された画像データにおいて、被写体が動いていると判断した場合、又は、自装置が振動していると判断した場合に該当するか否かを判別する(V1)。このステップV1の処理は、この条件に当てはまる結果が得られるまで繰り返される。
一方、コントローラ17は、被写体が動いていると判断した場合、又は、自装置が振動していると判断した場合、停止モードから通常モードに切り替える(V2)。
これによってコントローラ17は、通常モードと停止モードとを切り替えできるようにしている。
なお、本実施の形態では、被写体が動いていないかの判断を図16に基づいて判断したが、これに限られず、被写体が動いていないことを判断できるものであればどのような方法であってもよい。自装置が振動しているかについても同様である。
3.まとめ
上述のように本実施の形態のデジタルカメラ1は、被写体像を撮像して、動画像の一部となる画像データを生成するCCDイメージセンサー12と、自装置の振動を検出するぶれ検出器30と、被写体像の動きに基づいて画像データ内の一部に設定された追尾領域50を移動させる追尾領域移動手段と、追尾領域50の移動を行なうように追尾領域移動手段を制御する通常モードと、追尾領域の移動を停止するように追尾領域移動手段を制御する停止モードとを、被写体像の動き、および、ぶれ検出器30検出された振動の大きさに基づいて切り替えるモード切替手段と、を備える。
このようにすれば、前記被写体像の動きおよび前記検出された振動の大きさに基づいて切り替わる停止モードを設けることができ、これによって、停止モードにおいては、追尾領域移動手段による追尾領域の移動を停止させることができる。
(他の実施の形態)
本発明の実施の形態として、実施の形態1を例示した。しかし、本発明は、実施の形態1に限定されず、他の実施の形態においても実現可能である。そこで、本発明の他の実施の形態を以下まとめて説明する。
本発明の実施の形態1では、撮像手段としてCCDイメージセンサー120を例示した。しかし、CCDイメージセンサー120に替えて、他の撮像手段を用いてもよい。他の撮像素子としては、例えば、CMOSイメージセンサーなどを用いてもよい。CMOSイメージセンサーを用いることにより、消費電力を低減できる。すなわち、撮像手段は、被写体像を撮像して画像データを生成するものである。CCDイメージセンサーに替えて、CMOSイメージセンサーを用いると、撮像手段から出力される画像データにのるノイズを減らすことができる。
また、本発明の実施の形態1では、タイミングジェネレータ121がCCDイメージセンサー12に供給するパルス信号を、例えば、1秒間に30回のフレーム読み出しパルス信号を供給するように構成したが、これに限られない。例えば、1秒間に50回や60回のパルス信号を供給するようにしてもよい。要するに、タイミングジェネレータは、フレーム読み出しのためのパルス信号を供給できるものであればよい。
また、本発明の実施の形態1では、振動検出手段として、二つのジャイロセンサーによって構成される、2軸のぶれ検出器を例示したが、これに限られず、自装置の振動を検出できるものであればどのような構成であってもよい。例えば、振動検出手段は、1軸の振動を検出できるものであってもよい。また、ジャイロセンサーは、振動式、機械式、光学式など様々な構成で実現できる。また、振動の大きさについては、振動量で実現したが、これに限られず、どのような値で表現してもかまわない。
また、本発明の実施の形態1では、タッチパネルを備えた装置を例示したが、これに限られず、液晶モニタなどの表示手段と、十字キーや押下釦などの入力手段を備える装置で構成するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態1では、合焦手段として、山登り方式のオートフォーカスを用いるコントローラ17を例示したが、これに限られず、他のAF処理によって合焦状態を調整できるものであってもよい。例えば、他のAF処理として、一眼レフのカメラなどで、一般的に用いられる位相差検出方式が考えられる。
さらに、本発明の実施の形態1では、合焦手段として、コンティニュアスAFを行なうコントローラ17を例示したが、これに限られず、所定のタイミングで合焦状態を調整するものであってもよい。所定のタイミングとは、例えば、使用者が操作部に含まれるシャッタスイッチを全押することで、デジタルカメラに対して撮影の動作を指示した時などが考えられる。すなわち、合焦手段は、合焦状態を調整できるものであればどのような手段であってもよい。
加えて、本発明の実施の形態1では、使用者がタッチパネルを操作することによって、追尾領域を画像データに設定するようにしたが、これに限られない。例えば、十字キーなどの操作部をデジタルカメラに設け、この操作部を操作することによって、追尾領域を設定するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態1では、追尾領域移動手段は、追尾領域内の画像データの色情報に基づいて、追尾領域を移動するように構成したが、これに限られない。例えば、色情報に替えて、追尾領域が設定された画像データと、新たに取得された画像データの差分を求めることによって、動体の移動を検知し、追尾動作を行なうようにしてもよい。差分処理を利用して、追尾を方法としては、例えば、特許文献(特許登録番号1132002号)の技術を利用可能である。これによって、被写体像の動き量を算出することができる。
また、本発明の実施の形態1では、色(色相)情報を利用して、追尾を行なっているが、これに限られず、輝度信号情報、さらに形状、温度又は被写体中の特徴あるコントラスト等その他の情報を利用して追尾処理を行なうことができる。
また、本発明の実施の形態1では、取得された画像データの各フレームで、追尾動作を行なうようにしたが、これに限られない。
また、本発明の実施の形態1では、説明の関係上、追尾領域を移動させた後に、新たな画像データを取得するように記載しているが、これに限られず、追尾動作T1〜T9を並列に処理するようにしてもよい。この場合、コンピュータのパイプライン処理のように実現するとよい。このようにすれば、処理の高速化を図れる。
さらに、本発明の実施の形態1では、一つのコントローラで様々な手段を実現するようにしているが、これに限られず、二つ以上のコントローラで実現するようにしてもよい。
また、本実施の形態では、色情報の近似判断の方法として、二つのヒストグラムのユークリッド距離を用いて判断を行なうようにしているが、これに限られない。例えば、二つのヒストグラムにおいて、色相ごとに画素数をANDして、残ったヒストグムラムの数(要するに、色相ごとに何画素一致しているか)で判断するようにしてもよい。この場合、残ったヒストグラムの数が多い方が、近似する領域となる。このようにすれば、ヒストグラムの対比処理が、主に色相ごとの画素数のAND処理によって完了できるので、簡単な処理でヒストグラムの対比が可能となる。
また、本実施の形態では、自装置が振動しているか否かの判断を、ぶれ検出器で検出された振動量に基づいて判断するようにしたが、これに限られない。例えば、三脚を取り付ける三脚取り付け部に、三脚との接続を検知する検知手段を設けるようにしてもよい。この検知手段は、物理的に接続を検知してもよく、電気的に接続を検知してもよい、この場合、三脚が接続された場合に、自装置が振動していないと判断し、三脚が接続されていない場合に、自装置が振動していると判断するようにすればよい。また、この検知手段と、ぶれ検出器を組み合わせて、自装置の振動していないかを判断するようにしてもよい。
すなわち、本発明は、上記実施の形態に限られず、種々の態様で実施可能である。
本発明は、追尾機能を備える撮像装置に適用可能である。具体的には、追尾機能を備えるデジタルカメラ、ムービー、カメラ付き携帯端末等に利用できる。
従来の課題を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラの斜視図 本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラのブロック構成図 本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラの表示画面例を示す図 本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラの追尾領域の設定操作を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる追尾領域内の画像データの色情報を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる色相空間を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる探索領域を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる最も近似する領域の探索方法を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる最も近似する領域の探索方法を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる現在最も近似する領域の情報として記憶される情報を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる動き量を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる振動量と制限フィルタのスレッシュの対応表を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる振動量に応じた動き量に制限フィルタをかけることを説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる追尾領域を移動させる際の表示画面例を示す図 本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラの動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態1にかかるデジタルカメラの動作を説明するためのフローチャート 本発明の実施の形態1にかかる被写体が動いていない基準および自装置が振動していない基準を説明するための図 本発明の実施の形態1にかかる通常モードと停止モードとの切り替え動作を説明するためのフローチャート
符号の説明
1 デジタルカメラ
11 光学系
112 ズームレンズ
113 フォーカスレンズ
12 CCDイメージセンサー
13 ADコンバータ
14 画像処理部
15 バッファメモリ
17 コントローラ
19 メモリカード
20 タッチパネル
30 ぶれ検出器
50、51 追尾領域
60 探索領域
70 最も近似する領域
80 表示画面

Claims (2)

  1. 被写体像を撮像して、動画像の一部となる画像データを生成する撮像手段と、
    自装置の振動を検出する振動検出手段と、
    前記被写体像の動きに基づいて前記画像データ内の一部に設定された追尾領域を移動させる追尾領域移動手段と、
    前記追尾領域の移動を行なうように前記追尾領域移動手段を制御する通常モードと、前記追尾領域の移動を停止するように前記追尾領域移動手段を制御する停止モードとを、
    前記被写体像の動きおよび前記検出された振動の大きさに基づいて切り替えるモード切替手段と、
    を備える撮像装置。
  2. 前記モード切替手段は、
    動画像中の複数の画像データにおいて、前記被写体像の動きが、被写体が動いていない領域に含まれると判断した場合であって、前記検出された振動の大きさが、自装置が振動していない領域に含まれると判断した場合に、
    前記通常モードから前記停止モードに切り替える、
    請求項1に記載の撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012129933A (ja) * 2010-12-17 2012-07-05 Casio Comput Co Ltd 撮像装置及びプログラム

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