JP2009244409A - 表示パネル - Google Patents

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JP2009244409A
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Toshiharu Nishino
利晴 西野
Hidehiro Morita
英裕 森田
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Abstract

【課題】 見かけ上、画面エリアを囲む枠部の無い表示素子により表示されたような枠無し画像を表示する。
【解決手段】 予め定められた面積の画面エリアと前記画面エリアを囲む枠部とを有し、前記画面エリア内に画像を表示する表示素子1と、前記表示素子1の観察側に配置され、前記表示素子1の画面エリアよりも大きい外形を有する透明部材からなり、前記表示素子1の画面エリアからの出射光を、前記画面エリアの中心部に対応する位置を中心として外方に広がる方向に屈折させ、さらに前記方向に屈折された光を前記画面エリアからの出射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて観察側へ出射する光学素子12とを備える。
【選択図】 図1

Description

この発明は表示パネルに関する。
液晶表示素子等の表示素子を備えた表示パネルとして、前記表示素子の観察側に、前記表示素子の表示画像を拡大するためのレンズを配置したものがある(特許文献1参照)。
特開2001−142007号公報
しかし、前記液晶表示素子等の表示素子は、予め定められた面積の画面エリアと、前記画面エリアを囲む枠部とを有し、前記画面エリア内に画像を表示するため、前記表示素子の観察側にレンズを配置した表示パネルの表示は、前記表示素子の画面エリア内の表示画像を拡大して観察可能とするものであり、前記画面エリアを囲む枠部を無くすか、または狭くすることはできない。
この発明は、実質的に枠無しまたは狭枠の画像を表示することができる表示パネルを提供することを目的としたものである。
この発明の請求項1に記載の表示パネルは、
予め定められた面積の画面エリアと、前記画面エリアを囲む枠部とを有し、前記画面エリア内に画像を表示する表示素子と、
前記表示素子の観察側に配置され、前記表示素子の画面エリアよりも大きい外形を有する透明部材からなり、前記表示素子の画面エリアからの入射光を、前記画面エリアの中心部に対応する位置を中心として、入射位置が外方に向かうに従って入射光を大きい角度で屈折させ、前記屈折された光を前記画面エリアからの入射光入射と実質的に平行な方向にへ出射する光学素子と、
を備えることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子は、前記表示素子の枠部の外形と実質的に同じか、それよりも大きい外形を有し、前記表示素子の画面エリアからの出射光を、前記枠部の外形以上の広さの範囲に広げて観察側へ出射することを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、前記請求項1または2に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子は、前記表示素子の画面エリアからの出射光を、その光の入射位置に応じて、前記光学素子の中心から前記入射位置までの距離が長くなるのに伴って前記入射位置とその位置から入射した光の出射位置とのずれ量が大きくなる角度で屈折させることを特徴とする請求項1または2に記載の表示パネル。
請求項4に記載の発明は、前記請求項1に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子は、前記表示素子の画面エリアよりも大きい外形を有し、前記外形により定められる領域が、前記画面エリアの中心部に対応する位置を中心として複数の部分に区画され、これらの複数の区画部毎に、前記表示素子に対向する入射面と観察側に対向する出射面とを有し、前記画面エリアからの出射光を、前記入射面により前記中心からの距離が大きくなる方向に屈折させ、その光を、前記出射面により前記画面エリアからの入射光と実質的に平行な方向へ出射する光屈折部が形成され、これらの複数の光屈折部の前記入射面における光の屈折角が、前記中心から前記複数の光屈折部それぞれまでの距離に応じて、前記距離が長くなるのにともなって順次大きく設定された透明部材からなっていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子の複数の光屈折部のうちの最も外側の光屈折部は、前記表示素子の画面エリア内と枠部の両方に跨って対向する幅に形成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、前記請求項4または5に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子の複数の光屈折部はそれぞれ、前記入射面が、前記表示素子の観察側の面と平行な面に対して前記光学素子の中心から外方に向かって前記表示素子の方向に傾いた傾斜面に形成され、前記出射面が、前記入射面の傾き方向に傾いた傾斜面に形成され、前記入射面と前記出射面との間の前記表示素子の法線方向と平行な方向の厚みが予め定めた値に設定された板状の断面形状を有しており、前記複数の光屈折部の前記入射面の傾き角が、各光屈折部毎に、前記中心から前記複数の光屈折部それぞれまでの距離に応じて、前記距離が長くなるのにともなって順次大きく設定されていることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、前記請求項6に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子の複数の光屈折部は、前記光学素子の中心回りに同心円状に形成されており、前記複数の光屈折部の入射面と出射面がそれぞれ、前記光屈折部の全周にわたって、前記中心から外方に向かって前記表示素子側に突出する方向に傾斜していることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、前記請求項6に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子の複数の光屈折部は、予め定めた方向と平行なストライプ状に形成されており、前記複数の光屈折部のうちの前記光学素子の中心よりも一方の領域にストライプ状に形成された各光屈折部の入射面と出射面がそれぞれ、前記中心から前記一方の領域の外方に向かって前記表示素子側に突出する方向に傾斜し、他方の方向の領域にストライプ状に形成された各光屈折部の入射面と出射面がそれぞれ、前記中心から前記他方の領域の外方に向かって前記表示素子側に突出する方向に傾斜していることを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、前記請求項6に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子の複数の光屈折部は、これらの光屈折部の中心をそれぞれ、前記表示素子の観察側の面と平行な1つの平面上に位置させ、且つ、隣合う前記光屈折部それぞれの入射面の端縁間及び出射面の端縁間に、前記表示素子の法線方向と平行な段差面を設けて形成されていることを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、前記請求項6に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子の複数の光屈折部は、これらの光屈折部の中心をそれぞれ、前記表示素子の観察側の面に対して中心側が観察側に膨らむ方向に湾曲した1つの曲面上に位置させ、且つ、隣合う前記光屈折部それぞれの入射面の端縁同士及び出射面の端縁同士を互いに一致させて形成されていることを特徴とする。
請求項11に記載の発明は、前記請求項6に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子の複数の光屈折部の入射面と出射面は、いずれも外部に露出した面であり、前記入射面と出射面の傾き角は、各光屈折部毎に同じ角度に設定されていることを特徴とする。
請求項12に記載の発明は、前記請求項6に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子は、前記複数の光屈折部が形成された透明部材と、前記透明部材の前記表示素子に対向する面と前記観察側に対向する面の少なくとも一方に前記複数の光屈折部を覆って設けられ、前記透明部材の屈折率よりも小さい屈折率よりも小さい屈折率を有し、外面が前記表示素子の観察側の面と平行な平坦面に形成された平坦化層とからなっていることを特徴とする。
請求項13に記載の発明は、前記請求項12に記載の表示パネルにおいて、前記透明部材の前記表示素子に対向する面と前記観察側に対向する面の両方にそれぞれ、互いに等しい屈折率を有する平坦化層が設けられ、前記透明部材の複数の光屈折部の入射面と出射面の傾き角は、各光屈折部毎に同じ角度に設定されていることを特徴とする。
請求項14に記載の発明は、前記請求項1に記載の表示パネルにおいて、前記表示素子は、画面エリアを囲む枠状のシール材を介して接合された観察側とその反対側の一対の基板と、これらの基板間の間隙の前記シール材で囲まれた領域に封入された液晶層と、前記液晶層に電界を印加するための複数の電極と、前記一対の基板のうちの少なくとも観察側基板の外面側に配置された偏光板とからなる液晶表示素子であり、前記光学素子は、前記液晶表示素子の観察側基板とその外面側に配置された前記偏光板との間、または前記偏光板の外面側に配置されていることを特徴とする。
請求項15に記載の発明は、前記請求項1に記載の表示パネルにおいて、前記光学素子は、前記表示素子の観察側の面に対して中心側が観察側に膨らむ方向の凸状に湾曲した曲面からなる出射面と入射面とが形成された透明部材により形成されていることを特徴とする。
この発明の表示パネルによれば、実質的に枠無しまたは狭枠の画像を表示することができる。
(発明の第1の実施形態)
図1はこの発明の第1の実施形態を示す表示パネルのハッチングを省略した断面図であり、この表示パネルは、予め定められた面積の画面エリア1aと前記画面エリア1aを囲む枠部1bとを有し(図2及び図3参照)、前記画面エリア1a内に画像を表示する表示素子1と、枠無しまたは狭枠の画像を表示するために前記表示素子1の観察側に配置された光学素子12とを備えている。
図2は前記表示素子1の一部分の拡大断面図である。この表示素子1は、例えば液晶表示素子であり、予め定めた間隙を設けて対向配置され、画面エリア1aを囲む枠状のシール材4を介して接合された観察側(図1及び図2において上側)とその反対側の一対の透明基板2,3と、これらの基板2,3間の間隙の前記シール材4で囲まれた領域に封入された液晶層5と、前記液晶層5に電界を印加するための複数の透明電極6,7と、前記一対の基板2,3の外面側にそれぞれ配置された一対の偏光板9,10とからなっている。
この液晶表示素子1は、前記一対の基板2,3のうちの一方の基板、例えば観察側とは反対側の基板3の前記液晶層5に対向する内面に、前記画面エリア1aの略全域にマトリックス状に配列させて形成された複数の画素電極6が設けられ、観察側の基板2の前記液晶層5に対向する内面に、前記複数の画素電極6と対向する一枚膜状の対向電極7が設けられたアクティブマトリックス液晶表示素子であり、図2では省略しているが、前記反対側基板3の内面に、前記複数の画素電極6にそれぞれ接続されたTFT(薄膜トランジスタ)からなるアクティブ素子と、各行のTFTにゲート信号を供給する複数の走査線と、各列のTFTにデータ信号を供給する複数の信号線とが設けられている。
また、図2では省略しているが、前記観察側基板2の内面には、前記複数の画素電極6と前記対向電極7とが互いに対向する領域からなる複数の画素にそれぞれ対応させて赤、緑、青の3色のカラーフィルタが設けられており、前記対向電極7は、前記カラーフィルタの上に形成されている。
さらに、前記一対の基板2,3の内面にはそれぞれ前記電極7,6を覆って配向膜(図示せず)が形成されており、前記液晶層5の液晶分子は、前記一対の基板2,3間において、前記配向膜により規定される初期配向状態に配向している。
また、前記一対の偏光板9,10は、前記観察側基板2の外形と同じ形状に形成されており、それぞれの透過軸を予め定めた方向に向けて前記一対の基板2,3の外面側に配置されている。
なお、この液晶表示素子1は、例えば、前記液晶層5の液晶分子を一対の基板2,3間において実質的に90°のツイスト配向させたTN型液晶表示素子であり、前記一対の偏光板9,10は、それぞれの透過軸を実質的に互いに直交させるか或いは互いに平行にして配置されている。
図3は前記液晶表示素子1の偏光板9,10を省略した平面図であり、前記一対の基板2,3のうちの前記画素電極7とTFTと走査線及び信号線が設けられた反対側基板3は、その一端縁に、前記観察側基板2の外方に張出す端子配列部3aを有しており、前記複数の走査線と信号線は、前記端子配列部3aに形成された複数の駆動回路接続端子8にそれぞれ接続されている。なお、前記端子配列部3aは、前記反対側基板3の周縁のうちの画面エリア1aの左右方向(行方向)と平行な端部に形成されており、前記複数の走査線はそれぞれ、前記複数の画素電極7の配列領域と前記枠状のシール材4による基板接合部との間の領域を引き回されて前記駆動回路接続端子8に接続されている。
前記液晶表示素子1の画面エリア1aは、前記複数の画素電極7と前記対向電極6とが互いに対向する領域からなる複数の画素の配列領域に対応する領域からなっており、前記画面エリア1aを囲む枠部1bは、前記画面エリア1aの外周縁と前記観察側基板2の外周縁との間の枠状領域からなっている。なお、図2では前記枠状のシール材4による基板接合部に対応する部分を枠部1bとしているが、前記観察側基板2の内面に、前記基板接合部を覆う枠状の遮光膜を形成し、この遮光膜に対応する部分を画面エリアを囲む枠部としてもよい。
さらに、この表示パネルは、図1のように、前記液晶表示素子1の観察側とは反対側に配置され、前記液晶表示素子1の画面エリア1aの全域に向けて照明光を照射する面光源11を備えており、前記面光源11から照明光を照射し、前記液晶表示素子1の複数の画素の光の透過を前記電極6,7間への電界の印加により制御して画像を表示する。
なお、図1では前記面光源11を簡略化しているが、この面光源11は、例えば、前記液晶表示素子1の略全体に対応する矩形板状の透明部材からなり、その一端面に光を入射させる入射面が形成され、2つの板面のうちの前記液晶表示素子1に対向する板面に前記入射面から入射した光を出射させる出射面が形成され、反対側の板面に前記入射面から入射した光を前記出射面に向けて反射する反射面が形成された導光板と、前記導光板の入射面に対向させて配置されたLED(発光ダイオード)等の複数の発光素子とにより構成されている。
また、前記液晶表示素子1の観察側に配置された光学素子12は、前記液晶表示素子1の画面エリア1aよりも大きい外形を有する透明部材からなっており、前記液晶表示素子1の観察側基板2と観察側偏光板9との間に、この光学素子12の中心を前記液晶表示素子1の画面エリア1aの中心部に対向させて配置されている。
図4は前記光学素子12の特性を示しており、この光学素子12は、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、図に矢線で示したように、前記画面エリア1aの中心部に対応する位置を中心として、入射位置が外方に向かうに従って入射光を大きい角度で屈折させ、さらに前記方向に屈折された光を前記画面エリア1aからの入射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて観察側へ出射する特性を有している。
すなわち、前記光学素子12は、前記表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、前記画面エリア1aよりも大きい範囲に広げ、その光を再び前記画面エリア1aからの入射光の向きと実質的に平行な方向に向けて観察側へ出射する。
前記光学素子12は、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じか、それよりも大きい外形を有し、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの入射光を、前記枠部1bの外形以上の広さの範囲に広げて観察側へ出射するものが望ましい。
この実施形態の光学素子12は、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じ外形を有しており、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの入射光を、前記枠部1bの外形と実質的に同じ範囲に広げて前記光学素子12の全体から観察側へ出射する。
さらに、前記光学素子12は、前記液晶表示素子1の画面エリア1aの各部からの入射光を、これらの光の入射位置に応じて、前記光学素子12の中心(液晶表示素子1の画面エリア1aの中心部に対応する位置)Oから前記入射位置までの距離が長くなるのに伴って前記入射位置とその位置から入射した光の出射位置とのずれ量が大きくなるような角度で屈折させる。
なお、前記光学素子12は、この光学素子12の中心Oに入射した光を屈折させること無く透過させて観察側へ出射し、前記光学素子12の中心O以外の部分に入射した光を上記のように屈折させて観察側へ出射する。
すなわち、前記光学素子12は、この光学素子12に入射した光の入射位置と出射位置とのずれ量をd、前記光学素子12の各位置に入射した前記入射位置と出射位置とのずれ量dのうちの最大ずれ量、つまり前記光学素子12の入射領域(液晶表示素子1の画面エリア1aに対応する領域)の両端に入射し、前記光学素子12の出射領域の両端からそれぞれ出射する光の入射位置と出射位置とのずれ量をd、前記出射領域の両端間の距離(この実施形態では、光学素子12の両端間の長さと実質的に同じ距離)をLとしたとき、前記中心Oからxの距離に入射した光の入射位置と出射位置とのずれ量dはxの関数として、
d(x)=2d・x/L …(1)
の式で表される。
この表示パネルは、前記液晶表示素子1の観察側に前記光学素子12を配置しているため、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの入射光を、前記光学素子12により、前記画面エリア1aの中心部に対応する位置を中心として、入射位置が外方に向かうに従って入射光を大きい角度で屈折させ、さらに前記方向に屈折された光を前記画面エリア1aからの入射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて観察側へ出射し、観察者に対して、前記液晶表示素子1の画面エリア1a内の表示画像を拡大した画像を表示することができる。
なお、この実施形態の表示パネルは、前記液晶表示素子1の観察側基板2と観察側偏光板9との間に前記光学素子12を配置しているため、前記面光源11から照射され、前記液晶表示素子1の反対側偏光板10と液晶層5とを透過した光が、前記光学素子12により上記のように屈折されて前記液晶表示素子1の観察側偏光板9に入射し、この観察側偏光板9での透過及び吸収により画像光とされて観察側に出射する。
また、前記光学素子12は、その中心Oに入射した光を屈折させること無く透過させ、前記光学素子12の中心O以外の部分に入射した光を、これらの光の入射位置に応じて、前記中心Oから前記入射位置までの距離が長くなるのに伴って前記入射位置と出射位置とのずれ量が大きくなるような角度で屈折させるため、前記液晶表示素子1の表示画像を、歪みをほとんど生じさせること無く拡大し、レンズによる拡大画像に近い品質の拡大画像を表示することができる。
さらに、前記光学素子12は、前記表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、前記画面エリア1aの中心部に対応する位置を中心として、入射位置が外方に向かうに従って入射光を大きい角度で屈折させ、その屈折された光を再び前記画面エリア1aからの入射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて観察側へ出射するため、前記画面エリア1aからの出射光の広がりに伴う光強度の低下は僅かであり、したがって、前記液晶表示素子1の表示輝度に近い高輝度の拡大画像を表示することができる。
図5は、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じ外形を有し、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、前記枠部1bの外形と実質的に同じ範囲に広げて観察側へ出射する前記光学素子12を備えた表示パネルの表示画像の大きさを示しており、この表示パネルの表示画像Aは、前記液晶表示素子1の画面エリア1a内の表示画像が、図の平行斜線を施した領域、つまり前記液晶表示素子1の画面エリア1aを囲む枠部1bの外形と実質的に同じ画面サイズに拡大された画像である。
そのため、この表示パネルによれば、見かけ上、画面エリアを囲む枠部の無い表示素子により表示されたような枠無し画像を表示することができる。
なお、前記光学素子12は、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形よりも大きい外形を有し、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形以上の範囲に広げて観察側へ出射するものでもよく、その場合も、枠無し画像を表示することができる。
また、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光の前記光学素子12による広がり範囲は、前記枠部1bの外形よりもある程度小さくてもよく、その場合は、画面エリアを囲む枠部の幅が狭い表示素子により表示されたような狭枠画像を表示することができる。
(発明の第2の実施形態)
図6はこの発明の第2の実施形態を示す表示パネルのハッチングを省略した断面図であり、この表示パネルは、前記光学素子12を、前記液晶表示素子1の観察側偏光板9の外面に配置したものである。なお、この表示パネルは、前記光学素子12の配置位置が異なるだけで、他の構成は上述した第1の実施形態の表示パネルと同じである。
この実施形態の表示パネルは、前記液晶表示素子1の観察側偏光板9の外面側に前記光学素子12を配置することにより、前記面光源11から照射され、前記液晶表示素子1の反対側偏光板10と液晶層5とを透過し、さらに観察側偏光板9での透過及び吸収により画像光とされた光を、前記光学素子12により上記のように屈折させて観察側に出射するようにしたものであり、この表示パネルにおいても、画面エリアを囲む枠部の無い表示素子または前記枠部の幅が狭い表示素子により表示されたような枠無しまたは狭枠の画像を表示することができる。
(光学素子の実施例)
次に、前記液晶表示素子1の観察側に配置する光学素子の具体的な実施例を説明すると、この光学素子は、例えば、前記液晶表示素子1の画面エリア1aよりも大きい外形を有し、その外形によって定められる領域が、前記画面エリアの中心部に対応する位置を中心として複数の部分に区画され、これらの複数の区画部毎に、前記液晶表示素子1に対向する入射面と観察側に対向する出射面とを有し、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの入射光を、前記入射面により前記中心からの距離に応じた角度で屈折させ、その光を、前記出射面により前記液晶表示素子1からの入射光の向きと平行な方向に屈折させて前記観察側へ出射する光屈折部が形成され、これらの複数の光屈折部の前記入射面における光の屈折角が、各光屈折部毎に、前記中心から前記各光屈折部それぞれまでの距離に応じて、前記距離が長くなるのにともなって順次大きく設定された透明部材からなっており、この光学素子の前記複数の光屈折部のうちの最も外側の光屈折部は、前記液晶表示素子1の画面エリア1a内と枠部1bの両方に跨って対向する幅に形成されている。
(光学素子の第1の実施例)
図7〜図10は第1の実施例の光学素子を示しており、図7は前記光学素子の平面図、図8は前記光学素子のハッチングを省略した断面図、図9は前記光学素子の模式的な拡大断面図、図10は前記光学素子の1つの光屈折部のハッチングを省略した断面図である。
この実施例の光学素子12aは、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じ外形を有し、その全体が、前記画面エリア1aの中心部に対応する位置を中心として予め定めたピッチで複数の部分に区画され、これらの複数の区画部毎に、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光を屈折させる光屈折部14が形成された透明部材(例えばアクリル樹脂等の成形品)13からなっている。
そして、前記複数の光屈折部14のうちの少なくとも最も外側の光屈折部14は、前記液晶表示素子1の画面エリア1a内の枠部1bの近傍から前記枠部1bの外縁に亘る領域に対向する幅に形成されている。
前記複数の光屈折部14はそれぞれ、前記液晶表示素子1に対向する入射面15と観察側に対向する出射面16とを有し、前記入射面15が、前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な面に対して光学素子12aの中心から外方に向かって前記液晶表示素子1の方向に傾いた傾斜面に形成され、前記出射面16が、前記入射面15の傾き方向に傾いた傾斜面に形成され、前記入射面15と出射面16との間の前記液晶表示素子1の法線方向と平行な方向の厚みが予め定めた値に設定された板状の断面形状を有している。
そして、前記複数の光屈折部14の入射面15の傾き角は、各光屈折部14毎に、前記光学素子12aの中心から前記各光屈折部14それぞれまでの距離に応じて、前記距離が長くなるのにともなって順次大きく設定され、前記複数の光屈折部14の出射面16の傾き角は、各光屈折部14毎に、その光屈折部14の入射面15の傾き角に対応した角度に設定されている。
さらに、この実施例の光学素子12aは、図7のように、前記複数の光屈折部14を、光学素子12aの中心回りに同心円状に形成したものであり、これらの光屈折部14のうちの中心部以外の光屈折部14はそれぞれ実質的に同じ幅の環状部からなり、中心部の光屈折部14は、前記環状の光屈折部14の幅と実質的に同じ半径の円形部からなっている。
前記複数の光屈折部14の入射面15と出射面16は、それぞれの光屈折部14の全周にわたって、前記中心から外方に向かって前記液晶表示素子1側に突出する方向に傾斜している。すなわち、前記複数の光屈折部14のうちの中心部の円形な光屈折部14の入射面15と出射面16はそれぞれ円錐面状に形成され、他の円環状の平面形状の光屈折部14の入射面15と出射面16はそれぞれ、円錐面を輪切りした面状に形成されている。
また、前記複数の光屈折部14の前記液晶表示素子1の法線方向と平行な方向の厚みは、全ての光屈折部14において同じ値に設定されており、前記複数の光屈折部14の入射面15と出射面16の傾き角が、各光屈折部14毎に、光学素子12aの中心からの距離が長い位置に形成された光屈折部14ほど大きく設定されている。
さらに、この光学素子12aは、前記複数の光屈折部14を、これらの光屈折部14の中心(光屈折部14の幅方向の中心線と厚み方向の中心線との交点)をそれぞれ前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な1つの平面上に位置させ、且つ、隣合う光屈折部14,14それぞれの入射面15,15の端縁間及び出射面16,16の端縁間に、前記液晶表示素子1の法線方向と平行な段差面17,18を設けて形成したものであり、平板の一方の板面と他方の板面とにそれぞれ前記複数の光屈折部14の入射面15と出射面16が形成された形状を有している。
この光学素子12aは、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの入射光を、図9に矢線で示したように、前記複数の光屈折部14の入射面15により、前記光学素子12aの中心からの距離が大きくなる方向に屈折させ、その光を、前記複数の光屈折部14の出射面16により前記画面エリア1aからの入射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて前記観察側へ出射する。
なお、この光学素子12aの複数の光屈折部14の入射面15と出射面16は、いずれも外部に露出した面であり、前記複数の光屈折部14はそれぞれ、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの入射光を、前記入射面15とこの入射面15に接する空気層との界面で屈折させ、その光を、前記出射面16とこの出射面16に接する空気層との界面で屈折させて前記観察側へ出射する。
そのため、この実施例の光学素子12aでは、複数の光屈折部14の入射面15と出射面16の傾き角を、各光屈折部14毎に同じ角度に設定し、前記液晶表示素子1の画面エリア1aから出射し、前記入射面15により屈折されて入射した光を、前記出射面16により、前記画面エリア1aからの入射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて観察側へ出射するようにしている。
なお、この光学素子12aの同心円状に形成された複数の光屈折部14のうちの入射面15と出射面16とが円錐面状に形成された中心部の光屈折部14の中心に入射した光は、屈折されること無く前記光学素子12aを透過して観察側へ出射する。
この光学素子12aの複数の光屈折部14それぞれにおける光の入射位置とその位置から入射した光の出射位置とのずれ量は、前記光屈折部14の前記液晶表示素子1の法線方向と平行な方向の厚み及び前記入射面15出射面16前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な面に対する傾き角と、前記光屈折部14の入射面15及び出射面16にそれぞれ接する空気層の屈折率と、前記光学素子12aを形成する前記透明部材13の屈折率とに依存する。
すなわち、この光学素子12aの複数の光屈折部14のうちの1つの光屈折部14について、図10のように、前記液晶表示素子1の法線方向と平行な方向の厚みをt、前記光屈折部14の入射面15と出射面16の前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な面に対する傾き角をそれぞれα、前記液晶表示素子1の画面エリア1aから前記法線方向に出射し、前記光屈折部14の入射面15により屈折されて前記光屈折部14に入射した光の向きと前記入射面15及び出射面16に垂直な方向とのなす角度をβ、前記入射面15側及び出射面16側の空気層の屈折率をそれぞれn(n=1.0)、前記光学素子12aを形成する前記透明部材13の屈折率をnとすると、
t={d/tan(α−β)}+(d/tanα) …(2)
sinα=nsinβ …(3)
であるため、前記光屈折部14における前記入射位置と出射位置とのずれ量dは、
d=f(α,n,n)・t …(4)
ここで、
f(α,n,n)=tanα・tan(α−β)/{tanα+tan(α−β)} …(5)
β=sin−1{(n/n)sinα} …(6)
である。
そして、この光学素子12aは、前記複数の光屈折部14の厚みtがそれぞれ同じ値に設定され、前記複数の光屈折部14の入射面15と出射面16の傾き角αが、各光屈折部14毎に、前記光学素子12aの中心からの距離が長い位置に形成された光屈折部14ほど大きく設定されているため、前記複数の光屈折部14それぞれの前記入射位置と出射位置とのずれ量dが、前記光学素子12aの中心部から各光屈折部14それぞれまでの距離に応じて、前記距離が長くなるのにともなって順次大きくなる。
すなわち、この光学素子12aの複数の光屈折部14それぞれの入射面15と出射面16の傾き角αはそれぞれ、図9のように、前記入射位置と出射位置との最大ずれ量(最も外側の環状光屈折部14における入射位置と出射位置とのずれ量)をd、前記光学素子12aの出射領域の両端間の距離(最も外側の環状光屈折部14の外径と実質的に同じ距離)をLとしたとき、前記入射位置と出射位置との最大ずれ量dが、前記液晶表示素子1の枠部1bの幅よりも大きく、且つ、前記光学素子12aの中心Oからxの距離の光屈折部14に入射した光の入射位置と出射位置とのずれ量d(x)が、前記(1)式、つまりd(x)=2d・x/Lの関係になるように設定されている。
なお、前記液晶表示素子1の枠部1bの幅は1〜2mmであり、前記光学素子12aの最も外側の光屈折部14における入射位置と出射位置とのずれ量dは、少なくとも2mmよりも大きく設定されている。
この実施例の光学素子12aは、例えば、屈折率nが1.8の透明部材13からなっており、前記複数の光屈折部14それぞれの前記液晶表示素子1の法線方向と平行な方向の厚みtが8mm、前記複数の光屈折部14それぞれの幅(但し、中心部の円形光屈折部14では半径)が10mm、複数の光屈折部14それぞれの入射面15と出射面16の傾き角αが、前記最大ずれ量dが3mmになるように設定されている。
そして、この光学素子12aは、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じ外形を有し、その全体に前記複数の光屈折部14が形成され、前記複数の光屈折部14のうちの最も外側の光屈折部14が、前記液晶表示素子1の画面エリア1a内の枠部1bの近傍から前記枠部1bの外縁に亘る領域に対向する幅に形成されているため、この光学素子12aを、前記液晶表示素子1の観察側(観察側基板2と観察側偏光板9との間、或いは観察側偏光板9の外面側)に配置することにより、画面エリアを囲む枠部の無い枠無の画像を表示することができる。
さらに、この光学素子12aは、前記複数の光屈折部14を、前記光学素子12aの中心回りに同心円状に形成し、これらの光屈折部14の入射面15と出射面16をそれぞれ、前記光屈折部14の全周にわたって、前記中心から外方に向かって前記液晶表示素子1側に突出する方向に傾斜させているため、前記液晶表示素子1の表示画像を全周方向に拡大し、、画面エリアの全周に枠部が無い枠無し画像を表示することができる。
(光学素子の第2の実施例)
図11及び図12は第2の実施例の光学素子を示しており、図11は前記光学素子のハッチングを省略した断面図、図12は前記光学素子の模式的な拡大断面図である。
この実施例の光学素子12bは、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じ外形を有し、その全体に複数の光屈折部24が形成され、前記複数の光屈折部24のうちの最も外側の光屈折部24が前記液晶表示素子1の画面エリア1a内の枠部1bの近傍から前記枠部1bの外縁に亘る領域に対向する幅に形成された透明部材23と、前記透明部材23の前記液晶表示素子1に対向する面と観察側に対向する面の両方にそれぞれ複数の光屈折部24を覆って設けられ、前記透明部材23の屈折率よりも小さい屈折率よりも小さい屈折率を有し、外面が前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な平坦面に形成された平坦化層29,30とからなっている。
前記透明部材23は、前記複数の光屈折部24を、上記第1の実施例の光学素子12aと同様に、前記透明部材23の中心回りに同心円状に形成したものであり、これらの光屈折部24のうちの中心部以外の光屈折部24はそれぞれ実質的に同じ幅の環状部からなり、中心部の光屈折部24は、前記環状の光屈折部24の幅と実質的に同じ半径の円形部からなっている。
また、前記複数の光屈折部24はそれぞれ、上記第1の実施例の光学素子12aの複数の光屈折部14と実質的に同じ断面形状を有しており、前記液晶表示素子1に対向する面に、前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な面に対して前記透明部材23の中心(光学素子12bの中心)から外方に向かって前記液晶表示素子1の方向に傾いた入射面25が形成され、前記観察側に対向する面に、前記入射面25の傾き方向に傾いた出射面26が形成されている。
そして、前記複数の光屈折部24の前記入射面25と出射面26との間の前記液晶表示素子1の法線方向と平行な方向の厚みは、全ての光屈折部24において同じ値に設定され、前記複数の光屈折部24の前記入射面25と出射面26の傾き角が、各光屈折部24毎に、前記透明部材23の中心からの距離が長い位置に形成された光屈折部24ほど大きく設定されている。
さらに、前記透明部材23は、前記複数の光屈折部24を、これらの光屈折部24の中心(光屈折部24の幅方向の中心線と厚み方向の中心線との交点)をそれぞれ前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な1つの平面上に位置させ、且つ、隣合う光屈折部24,24それぞれの入射面25,25の端縁間及び出射面26,26の端縁間に、前記液晶表示素子1の法線方向と平行な段差面27,28を設けて形成したものであり、平板の一方の板面と他方の板面とにそれぞれ前記複数の光屈折部24の入射面25と出射面26が形成された形状を有している。
また、前記透明部材23の前記液晶表示素子1に対向する面と観察側に対向する面の両方にそれぞれ複数の光屈折部24を覆って設けられた平坦化層29,30はそれぞれ、前記透明部材23の屈折率よりも小さい屈折率を有する透明樹脂により形成されている。
前記平坦化層29,30は、互いに等しい屈折率を有しており、前記透明部材23の複数の光屈折部24の入射面25と出射面26の傾き角は、各光屈折部24毎に同じ角度に設定されている。
この実施例の光学素子12bは、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの入射光を、図12に矢線で示したように、前記透明部材23の複数の光屈折部24の入射面25と前記液晶表示素子1に対向する面の平坦化層29との界面により、前記光学素子12bの中心からの距離が大きくなる方向に屈折させ、その光を、前記透明部材23の複数の光屈折部24の出射面26と前記観察側に対向する面の平坦化層30との界面により、前記画面エリア1aからの入射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて前記観察側へ出射する。
すなわち、この光学素子12bは、前記複数の光屈折部24が形成された透明部材23の前記液晶表示素子1に対向する面と前記観察側に対向する面の両方にそれぞれ前記複数の光屈折部を覆って設けられた前記平坦化層29,30が、前記透明部材23の屈折率よりも小さい屈折率よりも小さい屈折率を有しており、且つ、これらの平坦化層29,30が互いに等しい屈折率を有し、前記透明部材23の複数の光屈折部24の入射面25と出射面26の傾き角が、各光屈折部毎に同じ角度に設定されているため、前記液晶表示素子1の画面エリア1aから出射し、前記液晶表示素子1に対向する面の平坦化層29を透過した光を、前記透明部材23の複数の光屈折部24の入射面25により、前記光学素子12bの中心からの距離が大きくなる方向に屈折させ、さらにその光を、前記透明部材23の複数の光屈折部24の出射面26により、前記画面エリア1aからの出射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させ、前記観察側に対向する面の平坦化層30を透過させて前記観察側へ出射する。
そして、前記複数の光屈折部24の入射面25と出射面26の傾き角はそれぞれ、前記透明部材23と前記平坦化層29,30との屈折率の差に応じて、最も外側の光屈折部24における入射位置と出射位置とのずれ量(最大ずれ量)dが前記液晶表示素子1の枠部1bの幅よりも大きくなるように設定されている。
したがって、この光学素子12bを、前記液晶表示素子1の観察側(観察側基板2と観察側偏光板9との間、或いは観察側偏光板9の外面側)に配置することにより、画面エリアを囲む枠部の無い枠無し画像を表示することができる。
しかも、この光学素子12bは、前記複数の光屈折部24が形成された透明部材23の前記液晶表示素子1に対向する面と前記観察側に対向する面の両方にそれぞれ前記複数の光屈折部24を覆って平坦化層29,30を設けているため、前記複数の光屈折部24の入射面25及び出射面26を、前記平坦化層29,30によって傷等がつかないように保護し、前記入射面25及び出射面26での光の屈折性を維持することができるとともに、上記第1の実施例の複数の光屈折部14が形成された透明部材13のみからなる光学素子12bに比べて強度を向上させることができる。
なお、この実施例の光学素子12bでは、前記透明部材23の両方にそれぞれ平坦化層29,30を設けているが、前記透明部材23のいずれか一方の面だけに平坦化層を設け、前記複数の光屈折部24の入射面25と出射面26のうちの一方の面と前記平坦化層との界面で光を屈折させ、他方の面と空気層との界面で光を屈折させるようにしてもよく、その場合は、前記入射面25と出射面26の傾き角を、前記平坦化層と前記空気層の屈折率の差に応じて異ならせ、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、前記入射面25により前記光学素子12bの中心からの距離が大きくなる方向に屈折させ、その光を、前記出射面26により前記画面エリア1aからの出射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて前記観察側へ出射するようにすればよい。
(光学素子の第3の実施例)
図13及び図14は第3の実施例の光学素子を示しており、図13は前記光学素子のハッチングを省略した断面図、図14は前記光学素子の模式的な拡大断面図である。
この実施例の光学素子12cは、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じ外形を有し、その全体に複数の光屈折部34が形成され、前記複数の光屈折部34のうちの最も外側の光屈折部34が前記液晶表示素子1の画面エリア1a内の枠部1bの近傍から前記枠部1bの外縁に亘る領域に対向する幅に形成された透明部材33からなっている。
この光学素子12cは、前記複数の光屈折部34を、上記第1の実施例の光学素子12aと同様に、前記光学素子12cの中心回りに同心円状に形成したものであり、これらの光屈折部34のうちの中心部以外の光屈折部34はそれぞれ実質的に同じ幅の環状部からなり、中心部の光屈折部34は、前記環状の光屈折部34の幅と実質的に同じ半径の円形部からなっている。
また、前記複数の光屈折部34はそれぞれ、上記第1の実施例の光学素子12aの複数の光屈折部14と実質的に同じ断面形状を有しており、前記液晶表示素子1に対向する面に、前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な面に対して前記光学素子12cの中心から外方に向かって前記液晶表示素子1の方向に傾いた入射面35が形成され、前記観察側に対向する面に、前記入射面35の傾き方向に傾いた出射面36が形成されている。
そして、前記複数の光屈折部34の前記入射面35と出射面36との間の前記液晶表示素子1の法線方向と平行な方向の厚みは、全ての光屈折部34において同じ値に設定され、前記複数の光屈折部34の前記入射面35と出射面36の傾き角が、各光屈折部34毎に、前記光学素子12cの中心からの距離が長い位置に形成された光屈折部34ほど大きく設定されている。なお、図14において二点鎖線は、隣合う光屈折部34,34の境界を示している。
この光学素子12cは、前記液晶表示素子1の観察側の面に対して中心側が観察側に膨らむ方向の凸状に湾曲した1つの曲面からなる出射面と入射面とが形成された透明部材33により形成してもよい。
また、この光学素子12cの複数の光屈折部34の入射面35と出射面36は、いずれも外部に露出した面であり、前記複数の光屈折部34はそれぞれ、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、前記入射面35とこの入射面35に接する空気層との界面で屈折させ、その光を、前記出射面36とこの出射面36に接する空気層との界面で屈折させて前記観察側へ出射する。
そのため、この実施例の光学素子12cでは、複数の光屈折部34の入射面35と出射面36の傾き角を、各光屈折部34毎に同じ角度に設定し、前記液晶表示素子1の画面エリア1aから出射し、前記入射面35により屈折されて入射した光を、前記出射面36により、前記画面エリア1aからの出射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて観察側へ出射するようにしている。
この光学素子12cは、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、図14に矢線で示したように、前記複数の光屈折部34の入射面35により、前記光学素子12cの中心からの距離が大きくなる方向に屈折させ、その光を、前記複数の光屈折部14の出射面16により前記画面エリア1aからの出射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて前記観察側へ出射する。
そして、前記複数の光屈折部34の入射面35と出射面36の傾き角はそれぞれ、前記光学素子12cを形成する透明部材33の屈折率に応じて、最も外側の光屈折部34における入射位置と出射位置とのずれ量(最大ずれ量)dが前記液晶表示素子1の枠部1bの幅よりも大きくなるように設定されている。
したがって、この光学素子12cを、前記液晶表示素子1の観察側(観察側基板2と観察側偏光板9との間、或いは観察側偏光板9の外面側)に配置することにより、画面エリアを囲む枠部の無い枠無し画像を表示することができる。
しかも、この光学素子12cは、前記複数の光屈折部34を、これらの光屈折部24の中心をそれぞれ前記液晶表示素子1の観察側の面に対して中心側が観察側に膨らむ方向に湾曲した1つの曲面上に位置させ、且つ、隣合う前記光屈折部34,34それぞれの入射面25,25の端縁同士及び出射面26,26の端縁同士を互いに一致させて形成したものであるため、隣合う光屈折部34,34の境界が目立たず、したがって、上述した第1及び第2の実施例の光学素子12a,12bに比べて、液晶表示素子1の表示画像をほとんど品質を低下させることなく拡大することができる。
(光学素子の第4の実施例)
図15及び図16は第4の実施例の光学素子を示しており、図15は前記光学素子のハッチングを省略した断面図、図16は前記光学素子の模式的な拡大断面図である。
この実施例の光学素子12dは、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じ外形を有し、その全体に複数の光屈折部44が形成され、前記複数の光屈折部44のうちの最も外側の光屈折部44が前記液晶表示素子1の画面エリア1a内の枠部1bの近傍から前記枠部1bの外縁に亘る領域に対向する幅に形成された透明部材43と、前記透明部材43の前記液晶表示素子1に対向する面と観察側に対向する面の両方にそれぞれ複数の光屈折部44を覆って設けられ、前記透明部材43の屈折率よりも小さい屈折率よりも小さい屈折率を有し、外面が前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な平坦面に形成された平坦化層49,50とからなっている。
前記透明部材43は、前記複数の光屈折部44を、上記第1の実施例の光学素子12aと同様に、前記透明部材43の中心回りに同心円状に形成したものであり、これらの光屈折部44のうちの中心部以外の光屈折部44はそれぞれ実質的に同じ幅の環状部からなり、中心部の光屈折部44は、前記環状の光屈折部44の幅と実質的に同じ半径の円形部からなっている。
また、前記複数の光屈折部44はそれぞれ、上記第1の実施例の光学素子12aの複数の光屈折部14と実質的に同じ断面形状を有しており、前記液晶表示素子1に対向する面に、前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な面に対して前記透明部材43の中心(光学素子12dの中心)から外方に向かって前記液晶表示素子1の方向に傾いた入射面45が形成され、前記観察側に対向する面に、前記入射面45の傾き方向に傾いた出射面46が形成されている。
そして、前記複数の光屈折部44の前記入射面45と出射面46との間の前記液晶表示素子1の法線方向と平行な方向の厚みは、全ての光屈折部44において同じ値に設定され、前記複数の光屈折部44の前記入射面45と出射面46の傾き角が、各光屈折部44毎に、前記透明部材43の中心からの距離が長い位置に形成された光屈折部44ほど大きく設定されている。なお、図16において二点鎖線は、隣合う光屈折部44,44の境界を示している。
前記透明部材43は、前記液晶表示素子1の観察側の面に対して中心側が観察側に膨らむ方向の凸状に湾曲した1つの曲面からなる出射面と入射面とが形成された透明部材33により形成してもよい。
また、前記透明部材43の前記液晶表示素子1に対向する面と観察側に対向する面の両方にそれぞれ複数の光屈折部44を覆って設けられた平坦化層49,50はそれぞれ、前記透明部材43の屈折率よりも小さい屈折率を有する透明樹脂により形成されている。
さらに、前記平坦化層49,50は、互いに等しい屈折率を有しており、前記透明部材43の複数の光屈折部44の入射面45と出射面46の傾き角は、各光屈折部44毎に同じ角度に設定されている。
この実施例の光学素子12dは、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、図16に矢線で示したように、前記透明部材43の複数の光屈折部44の入射面45と前記液晶表示素子1に対向する面の平坦化層49との界面により、前記光学素子12dの中心からの距離が大きくなる方向に屈折させ、その光を、前記透明部材43の複数の光屈折部44の出射面46と前記観察側に対向する面の平坦化層50との界面により、前記画面エリア1aからの出射光の向きと実質的に平行な方向に屈折させて前記観察側へ出射する。
そして、前記複数の光屈折部44の入射面45と出射面46の傾き角はそれぞれ、前記透明部材43と前記平坦化層49,50との屈折率の差に応じて、最も外側の光屈折部44における入射位置と出射位置とのずれ量(最大ずれ量)dが前記液晶表示素子1の枠部1bの幅よりも大きくなるように設定されている。
したがって、この光学素子12dを、前記液晶表示素子1の観察側(観察側基板2と観察側偏光板9との間、或いは観察側偏光板9の外面側)に配置することにより、画面エリアを囲む枠部の無い枠無し画像を表示することができる。
しかも、この光学素子12dは、前記複数の光屈折部44が形成された透明部材43の前記液晶表示素子1に対向する面と前記観察側に対向する面の両方にそれぞれ前記複数の光屈折部44を覆って平坦化層49,50を設けているため、前記複数の光屈折部44の入射面45及び出射面46を、前記平坦化層49,50によって傷等がつかないように保護し、前記入射面45及び出射面46での光の屈折性を維持することができるとともに、上記第1の実施例の複数の光屈折部14が形成された透明部材13のみからなる光学素子12bに比べて強度を向上させることができる。
なお、この実施例の光学素子12dでは、前記透明部材23の両方にそれぞれ平坦化層49,50を設けているが、前記透明部材43のいずれか一方の面だけに平坦化層を設け、前記複数の光屈折部44の入射面45と出射面46のうちの一方の面と前記平坦化層との界面で光を屈折させ、他方の面と空気層との界面で光を屈折させるようにしてもよい。
(光学素子の第5の実施例)
なお、上記第1〜第4の実施例の光学素子12a,12b,12c,12dはそれぞれ、複数の光屈折部14,24,34,44を同心円状に形成したものであるが、前記光学素子は、複数の光屈折部を、予め定めた方向と平行なストライプ状に形成したものでもよい。
図17は第5の実施例の光学素子の平面図であり、この実施例の光学素子12eは、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じ外形を有し、その全体に複数の光屈折部54が、予め定めた方向、例えば前記液晶表示素子1の画面エリア1aの上下方向と平行なストライプ状に形成された透明部材53からなっている。
この実施例の光学素子12eにおいて、前記ストライプ状に形成された複数の光屈折部54はそれぞれ、上記第1の実施例の光学素子12aの複数の光屈折部14と実質的に同じ断面形状を有しており、前記液晶表示素子1に対向する面に入射面が形成され、前記観察側に対向する面に出射面が形成されている。
そして、前記複数の光屈折部54のうちの前記光学素子12eの中心よりも一方の領域にストライプ状に形成された各光屈折部54の入射面と出射面はそれぞれ、前記中心から前記一方の領域の外方に向かって前記液晶表示素子1側に突出する方向に傾斜し、他方の方向の領域にストライプ状に形成された各光屈折部54の入射面と出射面はそれぞれ、前記中心から前記他方の領域の外方に向かって前記液晶表示素子1側に突出する方向に傾斜しており、さらに、前記複数の光屈折部54の前記入射面の傾き角が、各光屈折部54毎に、前記中心から前記複数の光屈折部54それぞれまでの距離に応じて、前記距離が長くなるのにともなって順次大きく設定されている。
この光学素子12eは、複数の光屈折部54を予め定めた方向と平行なストライプ状に形成したものであるため、この光学素子12eを、前記液晶表示素子1の観察側(観察側基板2と観察側偏光板9との間、或いは観察側偏光板9の外面側)に配置することにより、見かけ上、画面エリア1aを囲む枠部1bのうちの前記ストライプ状の光屈折部54の長さ方向に対して直交する方向の枠部分(光屈折部54の長さ方向が画面エリア1aの上下方向と平行である場合は、画面エリア1aの左右の枠部分)が無い枠無し画像を表示することができる。
なお、この実施例の光学素子12eは、前記複数の光屈折部54を、これらの光屈折部54の中心をそれぞれ、前記液晶表示素子1の観察側の面と平行な1つの平面上に位置させ、且つ、隣合う前記光屈折部54それぞれの入射面の端縁間及び出射面の端縁間に、前記液晶表示素子1の法線方向と平行な段差面を設けて形成したものでも、前記複数の光屈折部54を、これらの光屈折部54の中心をそれぞれ、前記液晶表示素子1の観察側の面に対し、前記光屈折部54の長さ方向に対して直交する方向に沿って中心側が観察側に膨らむ方向に湾曲した1つの曲面上に位置させ、且つ、隣合う前記光屈折部54それぞれの入射面の端縁同士及び出射面の端縁同士を互いに一致させて形成したものでもよい。
さらに、この実施例の光学素子12eは、前記複数の光屈折部54の入射面と出射面がそれぞれ外部に露出したものでも、前記液晶表示素子1に対向する面と観察側に対向する面の少なくとも一方に前記平坦化層を備えたものでもよい。
(光学素子の他の実施例)
なお、上記第1〜第5の実施例の光学素子12a,12b,12c,12d,12eにおいて、前記複数の光屈折部14,24,34,44,54の幅は、枠無しまたは狭枠の画像をすることができる範囲で、できるだけ小さくするのが望ましく、このようにすることにより、複数の光屈折部を、それぞれの中心を1つの平面上に位置させ、且つ、隣合う光屈折部それぞれの入射面の端縁間及び出射面の端縁間に前記液晶表示素子1の法線方向と平行な段差面を設けて形成した光学素子における隣合う光屈折部の境界を目立たなくすることができ、また、前記複数の光屈折部を、それぞれの中心を1つの曲面上に位置させ、且つ、隣合う前記光屈折部それぞれの入射面の端縁同士及び出射面の端縁同士を互いに一致させて形成した光学素子においては、前記隣合う光屈折部の境界をさらに目立たなくすることができる。
また、上記第1〜第5の実施例の光学素子12a,12b,12c,12d,12eはそれぞれ、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形と実質的に同じ外形を有し、その全体に複数の光屈折部14,24,34,44,54が形成されたものであるが、前記光学素子は、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形よりも大きい外形を有し、前記液晶表示素子1の画面エリア1aからの出射光を、前記液晶表示素子1の枠部1bの外形以上の範囲に広げて観察側へ出射するものでもよく、その場合も、枠無し画像を表示することができる。
さらに、前記光学素子12a,12b,12c,12d,12eの最も外側の光屈折部における入射位置と出射位置とのずれ量dは、前記液晶表示素子1の枠部1bの幅以下でもよく、その場合でも、前記最も外側の光屈折部を、前記液晶表示素子1の画面エリア1a内と枠部1bの両方に跨って対向する幅に形成することにより、画面エリアを囲む枠部の幅が狭い表示素子により表示されたような狭枠画像を表示することができる。
(発明の他の実施形態)
なお、上記実施形態の表示パネルは、表示素子として、TN型の液晶表示素子1を備えたものであるが、前記液晶表示素子は、液晶分子を一対の基板間において180°〜270°のねじれ角でツイスト配向させたSTN型、液晶分子を基板面に対して実質的に垂直に配向させた垂直配向型、液晶分子を分子長軸を一方向に揃えて基板面と実質的に平行に配向させた非ツイストの水平配向型、液晶分子をベンド配向させるベンド配向型のいずれかの液晶表示素子、或いは強誘電性または反強誘電性液晶表示素子でもよく、さらに、一対の基板の内面にそれぞれ電極を設けたものに限らず、一対の基板のいずれか一方の内面に、複数の画素を形成するための第1の電極と、それよりも液晶層側に前記第1の電極と絶縁して形成された複数の細長電極部を有する第2の電極とを設け、これらの電極間に横電界(基板面に沿う方向の電界)を生じさせて液晶分子の配向状態を変化させる横電界制御型の液晶表示素子でもよい。
また、前記液晶表示素子は、その観察側とは反対側に配置された面光源11からの照明光を利用して表示する透過型のものに限らず、観察側だけに偏光板を備え、観察側から入射し、液晶層を透過した光を反射膜により観察側へ反射して表示する反射型の液晶表示素子でもよい。
さらに、前記表示素子は、液晶表示素子に限らず、予め定められた面積の画面エリアと、前記画面エリアを囲む枠部とを有し、前記画面エリア内に画像を表示するものであれば、液晶表示素子1に限らず、例えば有機EL(エレクトロルミネッセンス)表示素子や、プラズマ表示素子等でもよい。
この発明の第1の実施形態を示す表示パネルのハッチングを省略した断面図。 前記表示パネルを構成する液晶表示素子の一部分の拡大断面図。 前記液晶表示素子の偏光板を省略した平面図。 前記液晶表示素子の観察側に配置された光学素子の特性を示す図。 前記表示パネルの表示画像の大きさを示す図。 この発明の第2の実施形態を示す表示パネルのハッチングを省略した断面図。 第1の実施例の光学素子の平面図。 第1の実施例の光学素子のハッチングを省略した断面図。 第1の実施例の光学素子の模式的な拡大断面図。 第1の実施例の光学素子の1つの光屈折部のハッチングを省略した断面図。 第2の実施例の光学素子のハッチングを省略した断面図。 第2の実施例の光学素子の模式的な拡大断面図である。 第3の実施例の光学素子のハッチングを省略した断面図。 第3の実施例の光学素子の模式的な拡大断面図。 第4の実施例の光学素子のハッチングを省略した断面図。 第4の実施例の光学素子の模式的な拡大断面図。 第5の実施例の光学素子の平面図。
符号の説明
1…液晶表示素子、1a…画面エリア、1b…枠部、2,3…基板、4…シール材、5…液晶層、6,7…電極、9,10…偏光板、11…面光源、12,12a,12b,12c,12d,12e…光学素子、13,23,33,43,53…透明部材、14,24,34,44,54…光屈折部、15,25,35,45…入射面、16,26,36,46…出射面、17,18,27,28…段差面、29,30,49.50…平坦化層。

Claims (15)

  1. 予め定められた面積の画面エリアと、前記画面エリアを囲む枠部とを有し、前記画面エリア内に画像を表示する表示素子と、
    前記表示素子の観察側に配置され、前記表示素子の画面エリアよりも大きい外形を有する透明部材からなり、前記表示素子の画面エリアからの入射光を、前記画面エリアの中心部に対応する位置を中心として、入射位置が外方に向かうに従って入射光を大きい角度で屈折させ、前記屈折された光を前記画面エリアからの入射光入射と実質的に平行な方向にへ出射する光学素子と、
    を備えることを特徴とする表示パネル。
  2. 光学素子は、表示素子の枠部の外形と実質的に同じか、それよりも大きい外形を有し、前記表示素子の画面エリアからの出射光を、前記枠部の外形以上の広さの範囲に広げて観察側へ出射することを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
  3. 光学素子は、表示素子の画面エリアからの出射光を、その光の入射位置に応じて、前記光学素子の中心から前記入射位置までの距離が長くなるのに伴って前記入射位置とその位置から入射した光の出射位置とのずれ量が大きくなる角度で屈折させることを特徴とする請求項1または2に記載の表示パネル。
  4. 光学素子は、表示素子の画面エリアよりも大きい外形を有し、前記外形により定められる領域が、前記画面エリアの中心部に対応する位置を中心として複数の部分に区画され、これらの複数の区画部毎に、前記表示素子に対向する入射面と観察側に対向する出射面とを有し、前記画面エリアからの出射光を、前記入射面により前記中心からの距離が大きくなる方向に屈折させ、その光を、前記出射面により前記画面エリアからの入射光と実質的に平行な方向へ出射する光屈折部が形成され、これらの複数の光屈折部の前記入射面における光の屈折角が、前記中心から前記複数の光屈折部それぞれまでの距離に応じて、前記距離が長くなるのにともなって順次大きく設定された透明部材からなっていることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
  5. 光学素子の複数の光屈折部のうちの最も外側の光屈折部は、表示素子の画面エリア内と枠部の両方に跨って対向する幅に形成されていることを特徴とする請求項4に記載の表示パネル。
  6. 光学素子の複数の光屈折部はそれぞれ、入射面が、表示素子の観察側の面と平行な面に対して前記光学素子の中心から外方に向かって前記表示素子の方向に傾いた傾斜面に形成され、出射面が、前記入射面の傾き方向に傾いた傾斜面に形成され、前記入射面と前記出射面との間の前記表示素子の法線方向と平行な方向の厚みが予め定めた値に設定された板状の断面形状を有しており、前記複数の光屈折部の前記入射面の傾き角が、各光屈折部毎に、前記中心から前記複数の光屈折部それぞれまでの距離に応じて、前記距離が長くなるのにともなって順次大きく設定されていることを特徴とする請求項4または5に記載の表示パネル。
  7. 光学素子の複数の光屈折部は、前記光学素子の中心回りに同心円状に形成されており、前記複数の光屈折部の入射面と出射面がそれぞれ、前記光屈折部の全周にわたって、前記中心から外方に向かって表示素子側に突出する方向に傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
  8. 光学素子の複数の光屈折部は、予め定めた方向と平行なストライプ状に形成されており、前記複数の光屈折部のうちの前記光学素子の中心よりも一方の領域にストライプ状に形成された各光屈折部の入射面と出射面がそれぞれ、前記中心から前記一方の領域の外方に向かって前記表示素子側に突出する方向に傾斜し、他方の方向の領域にストライプ状に形成された各光屈折部の入射面と出射面がそれぞれ、前記中心から前記他方の領域の外方に向かって前記表示素子側に突出する方向に傾斜していることを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
  9. 光学素子の複数の光屈折部は、これらの光屈折部の中心をそれぞれ、表示素子の観察側の面と平行な1つの平面上に位置させ、且つ、隣合う前記光屈折部それぞれの入射面の端縁間及び出射面の端縁間に、前記表示素子の法線方向と平行な段差面を設けて形成されていることを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
  10. 光学素子の複数の光屈折部は、これらの光屈折部の中心をそれぞれ、表示素子の観察側の面に対して中心側が観察側に膨らむ方向に湾曲した1つの曲面上に位置させ、且つ、隣合う前記光屈折部それぞれの入射面の端縁同士及び出射面の端縁同士を互いに一致させて形成されていることを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
  11. 光学素子の複数の光屈折部の入射面と出射面は、いずれも外部に露出した面であり、前記入射面と出射面の傾き角は、各光屈折部毎に同じ角度に設定されていることを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
  12. 光学素子は、複数の光屈折部が形成された透明部材と、前記透明部材の表示素子に対向する面と観察側に対向する面の少なくとも一方に前記複数の光屈折部を覆って設けられ、前記透明部材の屈折率よりも小さい屈折率よりも小さい屈折率を有し、外面が前記表示素子の観察側の面と平行な平坦面に形成された平坦化層とからなっていることを特徴とする請求項6に記載の表示パネル。
  13. 透明部材の表示素子に対向する面と観察側に対向する面の両方にそれぞれ、互いに等しい屈折率を有する平坦化層が設けられ、前記透明部材の複数の光屈折部の入射面と出射面の傾き角は、各光屈折部毎に同じ角度に設定されていることを特徴とする請求項12に記載の表示パネル。
  14. 表示素子は、画面エリアを囲む枠状のシール材を介して接合された観察側とその反対側の一対の基板と、これらの基板間の間隙の前記シール材で囲まれた領域に封入された液晶層と、前記液晶層に電界を印加するための複数の電極と、前記一対の基板のうちの少なくとも観察側基板の外面側に配置された偏光板とからなる液晶表示素子であり、光学素子は、前記液晶表示素子の観察側基板とその外面側に配置された前記偏光板との間、または前記偏光板の外面側に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
  15. 光学素子は、表示素子の観察側の面に対して中心側が観察側に膨らむ方向の凸状に湾曲した曲面からなる出射面と入射面とが形成された透明部材により形成されていることを特徴とする請求項1に記載の表示パネル。
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