JP2009239528A - デジタル放送受信装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】デジタル放送番組コンテンツの文字図形信号の一部領域から、復号映像信号上の対応する領域にある映像を見せることにより、文字図形信号の構成部品の1つとして復号映像信号を使用することを可能にし、さらに、描画要素をガイドチャンネル提供側が制御できるようにすることで、より高度で自由度の高いガイドチャンネルの提供を行うことを目的とするデジタル放送受信装置を提供すること。
【解決手段】前記表示用映像信号を構成する各ピクセルを、文字図形信号中の対応するピクセルが予め決められた特定色である場合には、前記復号映像信号中の対応するピクセルから取得し、文字図形信号中の対応するピクセルが前記特定色以外である場合には、前記文字図形信号中の対応するピクセルから取得する。
【選択図】図1

Description

本発明は、少なくとも、圧縮符号化された映像データである映像コンポーネントと、静止画データ及び/又は文字データと、かつ、それらの配置を指定するためのレイアウトデータと、かつ、コンテンツの動作制御内容を指定する制御データから成るデータコンポーネントとを含むデジタル放送番組コンテンツを受信する受信手段と、受信した前記デジタル放送番組コンテンツのうちの、前記映像コンポーネントをデコードして復号映像信号を生成するデコード手段と、受信した前記デジタル放送番組コンテンツのうちの、前記データコンポーネントをデコードして、前記レイアウトデータに基づき、各静止画データ、及び/又は各文字データ、及び/又は各レイアウトデータが指定する矩形図形データを配置した文字図形信号を生成する信号生成手段と、前記復号映像信号と前記文字図形信号とを重ね合わせて表示用映像信号を生成する映像重ね合わせ手段と、前記制御データに従い前記データ放送番組コンテンツの動作を制御する制御手段とを有するデジタル放送受信装置に関するものである。
従来から、データ放送が含まれるデジタル放送を受信し、受信されたデータ放送を表示するデジタル放送受信装置が知られている。この、データ放送を利用して、例えば番組データ等が配信されている。
デジタル放送受信装置は、前記データ信号を受信し、電子番組表等を提供することが可能である。ここで、電子番組表を提供する方法としては、種々の方法が知られている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
なお、電子番組表等の各種情報を、1つの画面を複数の子画面に分割し、各子画面に各番組の画像を配置したガイドチャンネルを用いて視聴者が目的のチャンネルを選択する場合、ガイドチャンネル映像を提供するのは放送局側であるが、ガイドチャンネルを表示し、その中から視聴者が希望のチャンネルを選択するという一連の操作を行わせるためのアプリケーションは、一般的には受信端末側に実装されたものを使用していた。
特開平08−289264号公報 特開2005−167712号公報
従来、データ放送信号と映像信号については、別の信号としてとらえることが一般的である。上述した技術においても、文字図形信号を主としたコンテンツと捉え、その中の構成部品の1つとして復号映像信号を使用することは行われていなかった。このため、データ放送の表現能力が制限されていた。
具体的な例を挙げると、動きのある表現が不得手であり、文字図形信号上で扱える動きのある構成部品として、アニメーションGIF(Animation- Graphic Interchange Format)、又は、MNG(Multiple-image Network Graphics)が用意されているものの、これらはせいぜい毎秒数コマから十コマ程度の動きしか表現できないことに加え、これらアニメーションが配置される領域が大きくなるとデジタル放送受信装置の処理能力に大きく依存するようになり、さらに滑らかな動きの表現が困難になっていた。
すなわち、従来はデータ放送が含まれるデジタル放送の復号映像信号はあくまでテレビ放送映像という扱いから脱却することは無かった。文字図形信号の一部を矩形に切り取り、その部分に復号映像信号をはめ込む形での表示を行うことはあったものの、文字図形信号を主としたコンテンツと捉え、その中で、構成部品の1つとして復号映像信号を使用するといったことは行われていなかった。
また、この技術を使用しない従来の番組情報のデータ放送においては、放送局側が提供できるのは番組情報を提供するガイドチャンネルの映像と、各子画面に配置された各番組の縮小映像を実際の放送コンテンツに関連付けるためのいくらかの制御情報に限られていた。
また、ガイドチャンネルを表示し、その中から視聴者が希望のチャンネルを選択するという一連の操作を行わせるためのアプリケーションは、受信端末側に実装されたものを使用するため、ガイドチャンネルの各チャンネル映像の分割レイアウトやデザインに制限があるのはもちろんのこと、さらに各チャンネル映像にフォーカスした際や、各チャンネル映像を選択した際の詳細な動作を、ガイドチャンネル映像の提供者が制御できないという問題があった。
本発明はこのような実情に鑑みてなされたもので、デジタル放送番組コンテンツの文字図形信号の一部領域から、復号映像信号上の対応する領域にある映像を見せることにより、文字図形信号の構成部品の1つとして復号映像信号を使用することを可能にし、さらに、描画要素をガイドチャンネル提供側が制御できるようにすることで、より高度で自由度の高いガイドチャンネルの提供を行うことを目的とするデジタル放送受信装置を提供することである。
上述した課題を解決するために、本発明のデジタル放送受信装置は、少なくとも、圧縮符号化された映像データである映像コンポーネントと、描画要素及び制御データからなるデータコンポーネントを含むデジタル放送番組コンテンツを受信する受信手段を備えたデジタル放送受信装置であって、前記描画要素は、静止画データ及び/又は文字データと、当該静止画データ及び/又は文字データの配置を指定するためのレイアウトデータとから構成されており、前記受信手段により受信した前記デジタル放送番組コンテンツから前記映像コンポーネントをデコードして復号映像信号を生成するデコード手段と、前記受信手段により受信した前記デジタル放送番組コンテンツから前記データコンポーネントをデコードして、前記描画要素を復号し、描画要素に含まれる静止画データ及び/又は文字データを、レイアウトデータが指定する矩形図形データに配置して文字図形信号を生成する信号生成手段と、前記復号映像信号と、前記文字図形信号とを重ね合わせて表示用映像信号を生成する映像重ね合わせ手段と、前記制御データに従い前記データ放送番組コンテンツの動作を制御する制御手段と、を有し、前記映像重ね合わせ手段は、前記表示用映像信号を構成する各ピクセルを、前記文字図形信号中の対応するピクセルが予め決められた特定色である場合には、前記復号映像信号中の対応するピクセルから取得し、前記文字図形信号中の対応するピクセルが前記特定色以外である場合には、前記文字図形信号中の対応するピクセルから取得することを特徴とすることを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送受信装置において、前記特定色は、前記文字図形信号中で扱うことが可能な、赤、緑、青の色成分の組み合わせにより構成される色であることを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送受信装置において、前記信号生成手段は、前記矩形図形データ中で特定色が使用されている場合には、当該特定色を視覚上で近似した色に置き換えた上で、前記文字図形信号上に配置するとともに、前記文字図形信号上の指定する領域に前記特定色を配置することを指定するレイアウトデータに従い、前記文字図形信号上に前記特定色を配置することを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送受信装置において、前記信号生成手段は、前記矩形図形データ中で特定色が使用されている場合であっても、当該特定色を前記近似色に置き換えることなく、前記文字図形信号上に配置し、前記制御手段は、前記特定色を取得してその値を返す特定色取得手段と、前記矩形図形データ中における描画色に、前記特定色取得手段により取得した前記特定色を設定する色設定手段と、を有することを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送受信装置において、前記復号映像信号は、その領域を少なくとも2つの領域に分割するとともにそれぞれの領域に異なる映像を配置した映像信号であることを特徴とするとともに、前記文字図形信号は、前記それぞれの領域に対応する部分のうちの一部又は総てに前記特定色を配置したものであることを特徴とする。
また、本発明のデジタル放送受信装置において、前記分割した領域に配置されたそれぞれの映像信号は、各番組の縮小映像であることを特徴とするとともに、前記制御手段は前記制御データの指示に従い、前記文字図形信号上に、前記縮小映像が選択されることを示す選択枠や静止画の表示を行うとともに、前記制御手段が備えるフォーカス移動の機能を利用し、前記各番組の縮小映像のうち少なくとも1つを選択させることを特徴とする。
本発明によれば、デジタル放送番組コンテンツの文字図形信号の一部領域から、復号映像信号上の対応する領域にある映像を見せることにより、文字図形信号を主としたコンテンツと捉え、その中で、構成部品の1つとして復号映像信号を使用することを可能とする。
また、デジタル放送番組コンテンツの表示用映像信号を構成する素材として複数の異なる映像素材を配置することを可能とする。
また、各番組の縮小映像から成る復号映像信号と、各縮小映像を隔てる枠組みや装飾となる文字図形信号と、さらに各縮小映像の選択状態を示す選択枠又は静止画の表示や選択決定時の動作を指定する制御データの全てをガイドチャンネル提供側が制御することで、より高度で自由度の高いガイドチャンネルの提供を行うことを可能とする。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。尚、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
[1.構成]
まず、本発明を適用したデジタル放送受信装置1の構成を説明する。図1は、デジタル放送受信装置1の構成の概略を説明するための図である。図1に示すように、デジタル放送表示装置1は、受信手段10と、デコード手段20と、信号生成手段30と、制御手段40と、映像重ね合わせ手段50と、表示手段60とを備えて構成されている。
受信手段10は、放送局からデジタル放送番組コンテンツを受信する受信手段である。ここで、デジタル放送番組コンテンツには、圧縮符号化された映像データである映像コンポーネントと、静止画データ及び/又は文字データと、それらの配置を指定するためのレイアウトデータと、コンテンツの動作制御内容を指定する制御データから成るデータコンポーネントと、が含まれている。
デコード手段20は、受信手段10から入力された映像コンポーネントをデコード(復号)し、復号映像信号を生成するデコード手段である。復号された復号映像信号は、映像重ね合わせ手段50に出力される。
信号生成手段30は、受信した前記デジタル放送番組コンテンツのうちの、前記データコンポーネントをデコードして、前記レイアウトデータに基づき、各静止画データ及び/又は各文字データと、各レイアウトデータが指定する矩形図形データと、を配置した文字図形信号を生成する信号生成手段である。生成された文字図形信号は、映像重ね合わせ手段50に出力される。
制御手段40は、受信手段から入力された制御データに従い、データ放送番組コンテンツの動作を制御する制御手段である。
映像重ね合わせ手段50は、デコード手段20から入力される復号映像信号と、信号生成手段30から入力される文字図形信号とを重ね合わせて表示用映像信号を生成する映像重ね合わせ手段である。生成された表示用映像信号は、表示手段60に出力される。
表示手段60は、映像化重ね合わせ手段50から入力された表示用映像信号に基づいて、映像を表示する手段である。表示手段60を構成する一例として、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置である。
なお、図1において説明した構成は、本特許特有なものではなく、データ放送を受信し、提示可能であるデジタル放送受信装置では、デジタル放送番組コンテンツ中の復号映像信号の部分と文字図形信号の部分を、最終的には合成して表示装置に出力するため、おおむね図1のような構成をとる。
社団法人 電波産業会 が策定したデジタル放送におけるデータ放送符号化方式と伝送方式を定めた規格「ARIB STD−B24」では、復号映像信号の部分と文字図形信号の部分との提示の方法に関して、大きく「インデックスベースモデル」と「コンポーネントベースモデル」の2つの提示モデルを定義している。
「インデックスベースモデル」は、画面のスクロールは行わず画面全体をコンテンツ表示領域として扱う提示モデルであり、文字図形信号の一部を矩形に切り取り、その部分に復号映像信号をはめ込む形での表示を行うことが可能である。
一方、「コンポーネントベースモデル」では、復号映像信号と文字図形信号は画面上の領域を分けて提示し、文字図形信号は領域内でスクロールを行うことによりコンテンツ全体を提示するような形態の提示モデルであり、携帯型端末に実装されるワンセグ受信機などはこちらに該当する。
「インデックスベースモデル」において、文字図形信号の一部を矩形に切り取り、その部分に復号映像信号をはめ込む形での表示を行うことが可能となるのは、文字図形信号中で扱うことができる色の情報として、R(赤)、G(緑)、B(青)の他にα(アルファチャンネル、透過率)を持っているためである。
例えば、文字図形信号中のあるピクセルの色情報がα=0であれば、そのピクセルは最大の透過率となり、そのピクセルと重なる位置にある復号映像信号が透過して見えるようになる。「インデックスベースモデル」において、文字図形信号にα=0の透過色を配置することは、透過色のインデックス値を指定しての図形描画により自由に行える他、ある領域を指定して映像を配置する指定を行うことにより、圧縮映像信号は適切にスケーリングされ、その領域に配置されるとともに、文字図形信号上の、その映像に重なる領域には透過色が配置される。
ところが「コンポーネントベースモデル」では、文字図形信号中で直接扱うことができる色の情報は、R(赤)、G(緑)、B(青)のみであり、映像を透過させる機能を持つ透過色を扱うことができない。そもそも「コンポーネントベースモデル」の画面構成上、復号映像信号と文字図形信号とは領域を分けて提示するため、通常の提示状態では、文字図形信号と復号映像信号が重なることは無い。仮に、領域を重ねることを行ったとしても、透過色を扱うことが出来ないため、文字図形信号の一部に復号映像信号を透過させて見せることが出来ない。
そこで、このような場合、文字図形信号上で扱うことができる色のうちの一色を透過色として扱うことが考えられるが、この方法には2つの問題がある。
まず、1つは、透過色として使用する特定色は、デジタル放送受信装置毎に独自の内部実装により決定されるものであるため、各社、各デジタル放送受信装置毎に異なった値となってしまう。
また、この特定色がどのような値であるかということも外部に公開される情報ではないため、コンテンツ作成者側で、透過させることを意図したとしても、その特定色を知る手段もなければ、仮に知り得たとして、各社、各デジタル放送受信装置毎に異なった値であるため、コンテンツ上で指定を行うことが出来ないといった問題点があった。
もう1つは、文字図形信号上で扱える全ての色は、透過することを意図せず使用される可能性があるということであり、すなわち、文字図形信号上にある色で描画を行わせることを意図したものが、不本意に透過してしまい、コンテンツ作成側の意図に反する表示になる可能性がある。本発明では、次に説明する動作により、この問題を回避している。
[2.動作の説明]
つづいて、デジタル放送表示装置における動作について説明する。
[2.1 信号生成の動作]
[2.1.1 信号生成の動作(1)]
まず、図2を用いて、信号生成手段30の動作を説明する。まず、描画要素を順次取得する(ステップS10)。ここで、描画要素とは、文字図形信号に配置される各静止画データ、文字データ、レイアウトデータが指定する矩形図形データ等をいう。
次に、配置図形が特定色配置レイアウトデータにより指定する矩形図形データであるかどうかを判定する(ステップS12)。
もし、通常の静止画データ、すなわち特定色配置レイアウトデータではない場合は(ステップS12;No)、矩形領域に配置する静止画/文字等のデータのカラー値を順次取得する(ステップS26)。具体的には、その静止画データが占める矩形領域の各ピクセルのカラー値を順に1ピクセルずつ取得していくこととなる。
ここで、ステップS26において取得されたカラー値が特定色か否かを判定する(ステップS28)。ここで、特定色の場合には(ステップS28;Yes)、カラー値を視覚上近似した色に変換する(ステップS30)。これは偶然にも特定色に相当する色が透過を意図しない静止画データで使用された場合に、透過させないようにするための操作であるが、同時に見た目が変わるようだと問題があるため視覚上近似した色に変更する。なお、視覚上近似した色とは、具体的には、特定色に対し、赤、青、緑の各成分のうちのいずれかの色成分を最小単位量分だけ増減したような値が考えられる。
次に、文字図形信号上の対応する座標のピクセルにカラー値を設定する(ステップS32)。矩形領域内の総ての座標に対して処理が完了していない場合は(ステップS34;No)、ステップS26から処理を繰り返し実行する。
他方、矩形領域内の総ての座標に対して処理が完了した場合には(ステップS34;Yes)、その静止画データの文字図形信号上へのコピーが終了したこととなる。したがって、上記処理を通過した場合は特定色が存在しても近似色に置き換えを行うため、透過しないことが保証される。
そして、総ての描画要素(静止画データ、文字データ、レイアウトデータが指定する矩形図形データ等)について、文字図形信号上に配置が完了したか否かを判定する。ここで、まだ配置すべきデータがある場合には(ステップS36;No)、再度ステップS10から処理を実行する。
続いて、ステップS12において、配置図形は特定色配置レイアウトデータが指定する矩形図形データである場合について説明する。特定色配置レイアウトデータが指定する矩形図形データである場合には(ステップS12;Yes)、特定色配置レイアウトデータが指定する矩形領域のうちで特定色の設定有無を指定するマスクデータの有無を判断する(ステップS14)。特定色配置レイアウトデータが指定できるのは矩形領域のみであるが、マスクデータを用いることで、任意の形状を指定できるようになる。
ここで、マスクデータがある場合(ステップS14;Yes)、矩形領域に対応したマスクデータの値を順次取得する(ステップS16)。具体的には、特定色配置レイアウトデータが指定する矩形領域の各ピクセルに対応するマスクデータの値を順に1つずつ取得することとなる。
ここで、マスタデータの値が「0」で有る場合(ステップS18;Yes)、文字図形信号上の対応する座標のピクセルに特定色を設定する。
つづいて、特定色配置レイアウトデータが指定する矩形領域の総てのピクセルについて上記処理が完了したか否かを判定する(ステップS22)。ここで、矩形領域内の総ての座標に対して処理が完了していない場合には(ステップS22;No)、ステップS16から処理を繰り返し実行する。
矩形領域内の総ての座標に対し、処理が完了している場合には(ステップS22;Yes)、ステップS36に処理が遷移する。
また、ステップS14において、マスクデータが指定されていないと判定された場合には(ステップS14)、文字図形信号上の矩形領域に対応する総ての座標に特定色を設定する(ステップS24)。このフロー図で示されるように、文字図形信号上への透過色の指定は、特定色配置レイアウトデータの領域指定により行うようになっており、コンテンツ作成側で透過色として使用される特定色が具体的にどのようなカラー値であるかを把握する必要がないからである。そして、ステップS36に処理が遷移する。
続いて、本実施形態における特定色配置レイアウトデータにより文字図形信号上に特定色の領域を配置する具体的方法の一例を図3を用いて説明する。BML(Broadcast Markup Language)というデータ放送記述言語において、文字図形信号上に各静止画データ、文字データなどを配置するには、「タグ」と呼ばれる特定の文字列を記述することにより行う。
各タグはデータの種類により複数の種類が定義されており、例えば、<p>、<div>、<object>、<input> などがあり、一般に、そのデータが占める領域を指定できるようになっている。このタグの1つとして、本実施形態の特定色配置レイアウトデータを意味する <video> を用いることを例にとって説明する。
図3(a)は「BMLの記述例」を示すものであり、
「<video style="left:20px;top:20px;width:100px;height:100px;"/>」
と記載されている。ここで、「video」というのが特定色配置レイアウトデータを意味するタグの名前であり、その後に続く、style属性の中で、この「video」が占める領域を指定している。
この例だと、文字図形信号上の左上を原点として、左端から20ピクセル、上から20ピクセルの位置を基点とし、幅100ピクセル、高さ100ピクセルの領域、すなわち図3(b)の領域R40の部分を矩形領域として指定したことになる。すなわち、文字図形信号上の、この矩形領域に対応する領域には特定色が設定され、この部分から復号映像信号を見えるようにするという設定となる。
ちなみに「video」というタグ名は、説明上仮に定義したものであり、もちろん他の名称でもかまわない。また「video」は現在のBMLの規格で定められたものではない。
図4は、図3と同様に、特定色配置レイアウトデータにより文字図形信号上に特定色の領域を配置する具体的方法の一例を説明するための図となるが、図4は、「video」タグの記述にマスクデータの指定を加えることにより、任意形状での特定色設定が出来るようにしたものである。
図4(a)は、BMLの記述例を示す図である。ここで、「BMLの記述例1」は、
「<video style="left:20px;top:20px;width:100px;height:100px;" mask="maskdata.gif"/>」
と記載されている。これは、マスクデータの指定のためにvideoにmask属性が運用されると仮定した記述である。ここで、マスクデータは、図4(b)の右側に示すデータ(図)である。
また、図4(a)の「BMLの記述例2」は、
<video style="left:20px;top:20px;width:100px;height:100px;">
<object data="maskdata.gif" type="image/gif"/>
</video>
と記載されている。これはマスクデータの指定のためにvideoの内容(子要素)に位置するobjectを使用する運用を仮定した記述である。これらマスクデータの指定方法は、このどちらでも良いし、もっと他の方法でも良い。
この例ではマスクデータとしてGIF(Graphic Interchange Format)の静止画ファイルを指定しているが、少なくとも1ピクセルに対し2つの値を取れるものであれば何でも良い。ここでは、GIFファイルmaskdata.gif中の黒色部分に対応する、文字図形信号上の領域に特定色が設定され、その結果、任意の形状で復号映像信号の一部を見えるようにするという設定となる。
すなわち、図4(b)の左側における領域R50の部分を領域に指定したこととなる。
[2.1.2 信号生成の動作(2)]
続いて、先ほど説明した信号生成手段30とは異なる動作について、図5を用いて説明する。
まず、制御データの記述に従い、デジタル放送受信装置が透過色として使用する特定色を取得する(ステップS50)。同じく制御データの記述に従い、今後文字図形信号上に配置されるであろう、描画要素(静止画データ、文字データ、レイアウトデータが指定する矩形図形データ)のうち、透過させることを意図した部分について、上記データにおける描画色として、特定色を設定する(ステップS52)。
ここで、上記の制御データというのは、例えば、「ARIB STD−B24」で規定される、手続き記述言語により記述されるプログラムコードを指し、具体的には、例えば次のような記述を行うことになる。
具体的には、手続き記述中で、
var color = browser.getSystemTransparentColor( ) ;
document.getElementById("videorect").normalStyle.backgroundColor = color ;
のように記述するとともに、BMLの記述中で、
<div id="videorect" style="left:20px;top:20px;width:100px;height:100px;"/>
のように記述する。
手続き記述言語では、放送受信に関連する機能やデジタル放送受信装置に関連する機能を制御するために、「ブラウザ擬似オブジェクト」というものが運用されており、「browser.〜」の書式で実行される。上記手続き記述において、1行目がステップS50の特定色を取得する部分に相当するが、「ブラウザ擬似オブジェクト」の1つとして、デジタル放送受信装置が透過色として使用する特定色を返す機能を持つ「getSystemTransparentColor()」を運用するという仮定に基づいた記述である。
上記手続き記述において、2行目がステップS52の描画色として特定色を設定する部分に相当するが、この記述は現行の手続き記述言語の規格により運用される標準的な記述であり、意味は id属性に「"videorect"」が設定された要素のnormalStyle特性中の「backgroundColor」、すなわち、背景色部分を特定色に変更するものになる。
「id="videorect"」が設定された要素は、上記BML記述中の「div」にあたる。「div」は汎用的な矩形を指定するタグであり、「style」により指定される領域、すなわち左端から20ピクセル、上から20ピクセルの位置を基点とし、幅100ピクセル、高さ100ピクセルの領域の背景色が特定色に変更される。
この段階では、今後文字図形信号上に配置される各データの色指定情報が変更されただけであるが、このような変更操作を行うと、直ちに文字図形信号上への反映の処理が行われる。すなわち、図5のステップS54以降の処理が継続して行われる。
まず、文字図形信号に配置される描画要素(各静止画データ、文字データ、レイアウトデータが指定する矩形図形データ)を順に1つずつ取得する(ステップS54)。つづいて、その矩形領域に配置する静止画/文字等のデータのカラー値を順次取得する(ステップS56)。具体的には、静止画データが占める領域の各ピクセルのカラー値を順に1ピクセルずつ取得していく。
取得したカラー値は、特定色かどうかの判断と近似色への変換が行われないまま、文字図形信号上の対応する座標のピクセルにカラー値を設定する(ステップS58)。そして、矩形領域内の総ての座標に対して処理が完了したか否かを判定する(ステップS60)。個々で、処理が完了していない場合には(ステップS60;No)、ステップS56から処理を繰り返し実行する。
また、矩形領域内の総ての座標について処理が完了した場合は(ステップS60;Yes)、総ての描画要素に対して処理が完了したか否かを判定する(ステップS62)。処理が完了していない場合には、ステップS54から処理を繰り返し実行する(ステップS62;No)。
[2.2 映像重ね合わせ動作]
続いて、映像重ね合わせ手段の動作を説明する。表示用映像信号を構成する各ピクセルを、前記文字図形信号中の対応するピクセルがあらかじめ決められたある特定の色である場合には、前記復号映像信号中の対応するピクセルから取得し、また、前記文字図形信号中の対応するピクセルが前記特定色以外である場合には、前記文字図形信号中の対応するピクセルから取得するという動作は、図6において、復号映像信号の上に文字図形信号が重なっており、基本的には文字図形信号の内容が見えるが、文字図形信号中の特定色部分、この図においては灰色部分のみ復号映像信号の色が透過して見える、と考えると理解しやすい。
文字図形信号と復号映像信号の重なり部分の各ピクセルは、1ピクセルずつ上記ルールに従い、文字図形信号、又は復号映像信号のいずれかから取得し、表示用映像信号の、対応するピクセルに設定される。図6の文字図形信号と復号映像信号の重なりの構造は、概念の説明のためのものであり、必ずしも重なりの構造を持つ必要はない。
図7を用いて、この重ね合わせの動作をマクロな視点で説明する。この図において、復号映像信号は9分割され、それぞれの領域は各番組の縮小映像により構成されており、文字図形信号上の各縮小映像に対応する部分には、特定色が設定してあり、また文字図形信号上の各縮小映像を隔てる部分には映像の枠となる図形と、さらに9分割の映像部分の下側には、本来のデータ放送コンテンツが構成されている。
その結果、表示用映像信号としては、9つの各縮小映像部分は復号映像信号から構成され、それ以外の、各縮小映像の枠とデータ放送コンテンツは文字図形信号から構成されたものになる。
[2.3 選択枠表示動作]
文字図形信号上には、各静止画データ、及び各文字データ、及び各レイアウトデータが指定する矩形図形データが配置されるとともに、各縮小映像のうちの1つが選択されることを示す選択枠や静止画が配置される。この選択枠は、デジタル放送受信装置が備えるフォーカス機能が直接描画を行う場合と、デジタル放送受信装置が備えるフォーカス機能によるフォーカス移動の状態を検出することで映像が選択されていることを示す静止画データや文字データを配置する内容の制御データを与えることにより、制御装置が描画を行う場合とがある。
図8及び図9を用いて、デジタル放送受信装置が備えるフォーカス機能が選択枠の描画を行う場合の選択枠表示動作を説明する。縮小映像を透過させ、縮小映像の周囲にフォーカス枠を表示し、装置の決定キーを押すことにより手続き記述に従い処理を実行する、という一連の処理を行うために最低限必要なBMLの記述と手続き記述と、その時の文字図形信号上の図形配置を説明するための図である。
図8(a)は、BMLの記述例を示したものであり、図8(b)は手続き記述例を示したものである。また、図9は、文字図形信号上の図形配置を説明するための図である。説明簡略化のため縮小映像の領域を2つのみとしてある。
まず、図8(a)に記載の「BML記述例」について順に説明すると、1行目の「div」タグは汎用の矩形領域を指定するためのもので、領域の範囲は、親要素の占める領域の左上座標を基点として、左から20ピクセル、上から20ピクセルの位置から始まり幅100ピクセル、高さ80ピクセルの範囲となる。
これは、図9(a)にある文字図形信号上の図形配置で、領域R90で囲った領域となる。図8(a)の5行目は1行目の「div」の閉じタグとなっており、1行目の「div」がここで終了することを意味する。また、この「div」は子要素として、2〜3行目の「object」と、前述した4行目の「video」を持つ。後述するが、領域R90と領域を共にする点線はdivの指定によるものではない。
同様に6行目の「div」は、親要素の占める領域の左上座標を基点として、左から130ピクセル、上から20ピクセルの位置から始まり幅100ピクセル、高さ80ピクセルの範囲となる。これは、図9(a)の文字図形信号上の図形配置で、領域R92で囲った領域となる。この領域R92を示す点線は領域をわかりやすく説明するためのものであり、実際には表示されない。
同様に10行目は6行目の「div」の閉じタグとなっており、6行目の「div」がここで終了することを意味する。また、この「div」は子要素として、7〜8行目の「object」と、9行目の「video」を持つ。このBMLでは、1〜5行目と、6〜10行目とは同じ構造をとっており、1〜5行目が図9(a)の左側の縮小画面についての記述、6〜10行目が右側の縮小画面についての記述となっている。
すなわち、これを繰り返し、文字図形信号上に配置していくことにより、より多い画面分割も可能となる。各縮小画面についての構造が同じであることから、1〜5行目の記述を中心に見ていく。2行目の「object」タグは表示図形の指定や、フォーカス及びキー入力の制御などに使用されるもので、ここでは、id属性、style属性、data属性、onclick属性が指定してある。
id属性はBML中でユニークな識別名を与えるものである。style属性は表示スタイルに関する特性を与えるもので、ここではこの「object」が占める領域を指定している。領域は親要素の占める領域の左上座標を基点として、左から0ピクセル、上から0ピクセルの位置から始まり幅100ピクセル、高さ80ピクセルの範囲となっており、すなわち親要素の「div」が占める範囲と同一となる。
data属性は表示図形のファイル名を与えるもので、ここでは「object」の占める領域内に図9(b)に示す"dummy.gif"で指定される静止画を表示することを示す。補足すると、ここで指定している"dummy.gif"は、図9(b)に示すように、幅100ピクセル、高さ80ピクセルの領域を持ち、内容は、全面透過色であっても良いし、単一色であってもよいし、任意の模様であっても良いが、フォーカスが外れた状態を表現する静止画ファイルである。
onclick属性は、このobjectにフォーカスが当たっているときに、受信装置の決定キーを押した場合に、処理するイベントハンドラを指定するためのもので、ここでは、onclick="click();" としているので、決定キーを押した際、後述のclick()が実行される。
4行目の「videoタグ」は既に説明したとおり、復号映像信号を透過させる領域を指定するためのもので、領域は親要素の占める領域の左上座標を基点として、左から10ピクセル、上から10ピクセルの位置から始まり幅80ピクセル、高さ60ピクセルの範囲となっており、図9(a)の文字図形信号上の図形配置で、領域R94で示した領域となる。
7〜8行目の「object」、9行目の「video」の内容は前記とまったく同じとなるため説明を割愛する。このBMLの記述の中では、2行目と7行目の「object」がフォーカスを取り得る要素であり、受信装置の上下左右キーなどを操作することにより受信装置の機能としてフォーカスを取り得る要素の間でフォーカスの移動を行うことが出来る。
図9(a)の文字図形信号上の図形配置において、左側のobjectの領域R94の外周が太い点線により囲われているのは、まさに受信装置の機能により描画されたフォーカス枠であり、この図の場合は、2行目の「object」がフォーカスをとっている状態であるが、縮小映像も合わせた表示用映像信号の視覚上は左の縮小映像が選択されているような効果を得ることが出来る。
この状態で受信装置の決定キーを押すと、手続き記述中の「click()」が実行される。ここで、「手続き記述例」について説明を行うと、1行目の、「function click( )」は、名前がclickである関数の定義となり、以降の { 〜 } がその内容となる。
前述のイベントハンドラとしての呼び出しの記述や、手続き記述中の他の場所から「click( ) ;」と記述することで、関数が実行される。2行目以降がその処理内容となるが、2行目は、イベントが発生した要素のid属性を取得し、「id」という変数に代入することを示している。ここでイベントが発生した要素は「onclick="click();"」のイベントハンドラが記述してあるBMLの記述例2行目のobjectであるので、その要素のid属性の値である"ch1"が取得され、変数idに代入される。
3行目でidは"ch1"と比較が行われ、この比較は成立するため、4行目が実行される。4行目にある「browser.X_DPA_tuneWithRF(8, "0100") ;」は、ブラウザ擬似オブジェクトと呼ばれる制御インターフェースの1つであり、選局を行う機能を持つ。
この例であると、物理チャンネル番号が「8」、サービスIDが「0100」の放送を選局し受信するという制御を行うことになる。一方、受信機のキー操作により右側の縮小映像が選択された状態、すなわち、「BMLの記述例」7行目のobjectがフォーカスをとっている状態で、受信装置の決定キーを押すと、同じくclick() が実行されるが、今度はイベントが発生した要素は7行目のobjectであるため、そのid属性である"ch2"が取得され、変数「id」に代入される。
これにより3行目の"ch1"との比較は成立せず、次に、6行目の"ch2"と比較が行われ、この比較は成立するため、7行目が実行される。7行目にあるのは、先ほどの4行目同様、「browser.X_DPA_tuneWithRF()」であるが、選局のためのパラメータが異なっており、今度は物理チャンネル番号が10、サービスIDが"0200"の放送を選局する。
すなわち復号映像信号として、各番組の縮小映像を配置したガイドチャンネルを受信し、受信装置が備えるフォーカス移動の機能を利用することでそのうちの1つの番組を選択し、その番組への選局を行う、という動作が実現できる。
次に、図10及び図11を用いて、デジタル放送受信装置が備えるフォーカス機能によるフォーカス移動の状態を検出した上で、制御装置が選択枠の描画を行う場合の選択枠表示動作を説明する。図10(a)は、BMLの記述例を示したものであり、図10(b)は手続き記述例を示した図である。なお、図10において、図8からの差異の部分については下線を付してある。
まず、図10(a)の「BML記述例」では、2行目及び7行目の「object」にbml:onfocus属性と、bml:onblur属性を追加してある。ともにonclick同様、イベントハンドラの指定を行うものであり、bml:onfocus属性は、この「object」にフォーカスが当たった時に実行されるイベントハンドラを指定するもので、bml:onblur属性は、フォーカスが外れた時に実行されるイベントハンドラを指定するものである。
ここでは、「bml:onfocus="focus();" bml:onblur="blur();"」としているので、上下左右キーなどを操作することにより、このobjectにフォーカスが当たった時にfocus()が実行され、フォーカスが外れた時にblur()が実行されることとなる。これに伴い、focus()、blur()の関数の定義が手続き記述に追加されている。
図10(b)に示すように、focus()関数の内容は、イベントが発生した要素のdata、すなわちフォーカスが当たった「object」のdata属性に"focus.gif"を設定するという動作になる。"focus.gif"は図11(b)に示すように、フォーカスが当たった状態を表現する静止画ファイルである。blur()関数の内容は、イベントが発生した要素のdata、すなわちフォーカスが外れた時の「object」のdata属性に"dummy.gif"を設定するという動作になる。
"dummy.gif"は、図9(b)に示すように、フォーカスが外れた状態を表現する静止画ファイルである。図11(a)の文字図形信号上の図形配置において、左側に位置する「object」がフォーカスをとっている状態で、右側の「object」からはフォーカスが外れている状態である。このように、bml:onfocus、bml:onblurのイベントハンドラで「object」のdata属性を設定することにより、選択状態を示す枠の形状を任意に設定することができる。
[3.適用例]
つづいて、本発明のデジタル放送受信装置が適用される装置の一実施例として、携帯電話に実装された1セグメント地上デジタル放送受信機を例にとり説明する。1セグメント地上デジタル放送受信機、通称ワンセグ放送受信機は、図1ける、受信手段10としてワンセグ放送受信チューナを、デコード手段20としてH.264/MPEG−4 AVCビデオデコーダを、信号生成手段30としてデータ放送ブラウザを、制御手段40としてECMA Scriptをベースとした手続き記述処理エンジンを、映像重ね合わせ手段50として、CPU及びマルチメディア処理アクセラレータによる映像及び字幕及びデータ放送ブラウザ画面の合成機能を、表示手段60としてLCDディスプレイを備えるとともに、上記のデータ放送ブラウザ、及び、手続き記述エンジンは、図8〜図11で説明した、BMLの記述及び手続き記述を処理可能であり、さらに上記データ放送ブラウザはフォーカス制御機能を持つことにより、本発明を適用できる。
携帯電話によりワンセグ放送を受信し表示する場合、例えば、図12に示すように、縦長のLCDディスプレイの上部に映像を、下部にデータ放送を、というように、映像とデータ放送は、表示領域上重ならないように配置する。
これは、そもそも、規格上データ放送の一部分を透過させ、その部分から映像を見せるというような運用は規定していないためである。しかしながら、今まで説明したように、映像とデータ放送の領域を重ねて配置し、データ放送の一部分を透過させ、その部分から映像を見せるという運用を行うことで、デジタル放送コンテンツ自体の表現力の向上や、サービスやユーザビリティの向上が期待できる。そのことを特徴的に示す動作として、ガイドチャンネルを受信しての選局操作が挙げられる。
複数の番組の縮小画像を配置したガイドチャンネル映像から選局を行うことは、従来から知られているが(例えば、特開平8-289264「電子番組ガイド伝送装置及び方法並びに電子番組ガイド受信装置及び方法」)、従来は、放送局側が提供するのはガイドチャンネルの映像や音声と、各番組に付随する番組情報や、各番組の縮小映像を実際の放送コンテンツに関連付けるための制御情報に限られており、ガイドチャンネルを表示し、その中から視聴者が希望のチャンネルを選択するという一連の操作を行わせるためのアプリケーションは、受信端末側に実装されたものが使用されると考えられる。
その場合、ガイドチャンネルの各番組の縮小映像の配置やデザインに制限があるのはもちろんのこと、各番組の縮小映像にフォーカスが当たった時や、各番組の縮小映像を決定した時の動作を放送局側から制御することができない。
このことは、画面の構成や動作が単調にならざるをえないことを意味し、例えば3×3や4×4の決まったレイアウトで分割した画面に、各番組の縮小画面が並んでいるだけというような、シンプルではあるが、非常に面白みにかけるものになってしまう。
一方、本実施形態によるガイドチャンネルでは、まず、各縮小画面の配置に関していえば、復号映像信号部分を放送局側が作成し送出できるとともに、文字図形信号部分もまた放送局側がBMLの記述を作成し送出するため、配置や大きさを、放送局側の意図するとおりに自由に行えることが可能である。
また、各番組の縮小映像に当てるフォーカスの形状やデザイン、フォーカスが当たった時の動作、フォーカスが外れた時の動作及びフォーカスが当たっている番組の縮小映像を選択決定した時の動作も、放送局側が手続き記述を作成し送出するため、放送局側の意図したとおりに自由に指定できることとなる。
なお、デジタル放送受信装置が、放送を受信した際に、その放送がガイドチャンネルかどうか、すなわち復号映像信号と文字図形信号を重ねて表示するべきなのかどうかを知る必要があるが、その情報を伝送する1つの方法として、復号映像信や文字図形信号とともに放送局側から伝送される番組配列情報テーブルの1つに情報を追加することが考えられる。
番組配列情報テーブルは、社団法人 電波産業会 が策定したデジタル放送に使用する番組配列情報を定めた規格「ARIB STD−B10」では、デジタル放送で使用されるさまざまな情報テーブルが定義されている。この場合、デジタル放送受信装置は、放送を受信した際に、番組配列情報テーブル内の追加された情報を判断し、復号映像信号と文字図形信号を重ね合わせて表示するかどうかを決定するようにする。
復号映像信号と文字図形信号をともに放送局側が作成し送出できることにより、より自由な表現が出来ることを以下に説明する。
まず、復号映像信号と文字図形信号の重ね合わせ方について言えば、今までの説明では、文字図形信号の左上を復号映像信号の左上と一致させて説明してきたが、必ずしも一致させる必要は無く、例えば図13に示すように、文字図形信号の左上を復号映像信号の途中の位置から重ねるようにすることも、もちろんかまわない。
この場合、復号映像信号の上部、文字図形信号と重ならない部分は、映像信号がそのまま見えることになり、映像信号の下部、文字図形信号に重なった部分は、本実施形態で説明している通り、文字図形信号中の特定色部分のみ、復号映像信号が見える形となる。
次に、文字図形信号と復号映像信号の対応の例を説明する。図14は、画面を9分割したガイドチャンネル表示の例である。この例では、文字図形信号は、各縮小画面の周囲に枠を配置してあり、各縮小画面に対応する部分は特定色が配置してある。また、復号映像信号は、文字図形信号上で特定色を配置した部分に対応する領域に各番組の縮小映像を配置したものになっている。このとき各縮小映像の周囲の枠部分は、文字図形信号の内容が表示されることになるため、復号映像信号上には有効な映像がある必要は無く、黒色やグレーなどの単一色でかまわない。
もちろん図15に示すように、復号映像信号上では枠の部分をなくし、枠の部分にも有効な映像があるようにしても良い。このようにすることで、文字図形信号に特定色を配置した部分と重ね合わせされる復号映像信号上の各縮小映像を配置する位置が若干ずれたとしても、有効な映像部分が存在しない部分が見えてしまうことが避けられるメリットはある。
図16は、さらに自由な子画面映像の配置を行ったもので、文字図形信号上の特定色を配置する部分は任意に位置指定及び形状指定を行うことが可能であり、このような自由な配置を行うことも可能となる。もちろん、この図のように広く空いた文字図形信号上の領域には、静止画データ、文字データなどを自由に配置して装飾を施すことが可能であることはいうまでも無い。
図17は、復号映像信号を映像として使用することから脱却し、データ放送画面を構成する1つの部品として使用したものである。画面の上部分は、今までの例同様で、この図のように各縮小映像の大きさは異なっていてももちろん良い。また画面の下半分であるが、この図では、文字図形信号のめがねのレンズ部分に特定色を配置してあり、復号映像信号上の対応する領域には目玉がぐるぐる回り、表情を変えていくような映像を配置する。つまり復号映像信号を、いわゆる映像としてではなく、アニメーションファイルを配置するのと同様、データ放送コンテンツを構成する1つの部品として使用することも可能であることを示しており、これによりデータ放送の表現の幅を広げることが出来る。
次に、各縮小映像にフォーカスがあたっている状態、すなわち選択状態を示すために文字図形信号上に表示する選択図形の形状の例について説明する。図18は、最も標準的な形状であり、各縮小映像の周囲に選択枠を配置したものを示した図となる。もちろん、図19に示すように各縮小映像の周囲から少し隙間を開けるように、選択枠を配置しても良いし、逆に、図示しないが、選択枠が各縮小映像部分の周囲よりも小さい矩形、すなわち映像部分に入り込んでいるものであっても良い。また、静止画画像イメージを重ねることも可能であるため、図20及び図21に示すように、自由な形状の図形で選択状態を表現することが可能である。
また、この図形は枠の形状である必要はもちろん無く、図22に示すように、配置した静止画の腕の部分の静止画像を置き換えることにより、縮小映像のうちのどれか1つを指すようにすることも可能である。また、上記は全て選択状態の映像に対して、選択のための図形を描画するという構造になっているが、図23に示すように、逆に、選択されていない状態の映像に対して、非選択を示す図形を描画するようにしたものであっても良い。
デジタル放送受信装置の構成を説明するための図。 信号生成手段の動作を説明するための図。 特定色配置レイアウトデータを説明するための図。 特定色配置レイアウトデータを説明するための図。 信号生成手段の動作を説明するための図。 表示用映像信号を生成する動作を説明するための図。 表示用映像信号を生成する動作を説明するための図。 選択枠の表示動作について説明するための図。 選択枠の表示動作について説明するための図。 選択枠の表示動作について説明するための図。 選択枠の表示動作について説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。 本発明が携帯電話に適用された場合における動作を説明するための図。
符号の説明
1 デジタル放送表示装置
10 受信手段
20 デコード手段
30 信号生成手段
40 制御手段
50 映像重ね合わせ手段
60 表示手段

Claims (6)

  1. 少なくとも、圧縮符号化された映像データである映像コンポーネントと、描画要素及び制御データからなるデータコンポーネントを含むデジタル放送番組コンテンツを受信する受信手段を備えたデジタル放送受信装置において、
    前記描画要素は、静止画データ及び/又は文字データと、当該静止画データ及び/又は文字データの配置を指定するためのレイアウトデータとから構成されており、
    前記受信手段により受信した前記デジタル放送番組コンテンツから前記映像コンポーネントをデコードして復号映像信号を生成するデコード手段と、
    前記受信手段により受信した前記デジタル放送番組コンテンツから前記データコンポーネントをデコードして、前記描画要素を復号し、描画要素に含まれる静止画データ及び/又は文字データを、レイアウトデータが指定する矩形図形データに配置して文字図形信号を生成する信号生成手段と、
    前記復号映像信号と、前記文字図形信号とを重ね合わせて表示用映像信号を生成する映像重ね合わせ手段と、
    前記制御データに従い前記データ放送番組コンテンツの動作を制御する制御手段と、
    を有し、
    前記映像重ね合わせ手段は、前記表示用映像信号を構成する各ピクセルを、前記文字図形信号中の対応するピクセルが予め決められた特定色である場合には、前記復号映像信号中の対応するピクセルから取得し、前記文字図形信号中の対応するピクセルが前記特定色以外である場合には、前記文字図形信号中の対応するピクセルから取得することを特徴とすることを特徴とするデジタル放送受信装置。
  2. 前記特定色は、前記文字図形信号中で扱うことが可能な、赤、緑、青の色成分の組み合わせにより構成される色であることを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。
  3. 前記信号生成手段は、前記矩形図形データ中で特定色が使用されている場合には、当該特定色を視覚上で近似した色に置き換えた上で、前記文字図形信号上に配置するとともに、前記文字図形信号上の指定する領域に前記特定色を配置することを指定するレイアウトデータに従い、前記文字図形信号上に前記特定色を配置することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。
  4. 前記信号生成手段は、前記矩形図形データ中で特定色が使用されている場合であっても、当該特定色を前記近似色に置き換えることなく、前記文字図形信号上に配置し、
    前記制御手段は、
    前記特定色を取得してその値を返す特定色取得手段と、
    前記矩形図形データ中における描画色に、前記特定色取得手段により取得した前記特定色を設定する色設定手段と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。
  5. 前記復号映像信号は、その領域を少なくとも2つの領域に分割するとともにそれぞれの領域に異なる映像を配置した映像信号であることを特徴とするとともに、
    前記文字図形信号は、前記それぞれの領域に対応する部分のうちの一部又は総てに前記特定色を配置したものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
  6. 前記分割した領域に配置されたそれぞれの映像信号は、各番組の縮小映像であることを特徴とするとともに、前記制御手段は前記制御データの指示に従い、前記文字図形信号上に、前記縮小映像が選択されることを示す選択枠や静止画の表示を行うとともに、前記制御手段が備えるフォーカス移動の機能を利用し、前記各番組の縮小映像のうち少なくとも1つを選択させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のデジタル放送受信装置。
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