JP2009239437A - オーディオ信号伝送システム - Google Patents

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Abstract

【課題】ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することが可能なオーディオ信号伝送システムを提供する。
【解決手段】オーディオ信号をADPCMを用いて符号化する符号化部108と、オーディオ信号と符号化部における量子化ノイズとからMNR(マスク対ノイズ比)を算出するMNR算出部116と、算出したMNRが0dB未満となる周波数領域を検出して当該領域近傍を増幅する周波数特性を備えたプリフィルタを生成するプリフィルタ生成部118と、プリフィルタを用いてフィルタ処理を行うプリ処理部106と、ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部204と、プリフィルタとは逆の周波数特性を備えたポストフィルタを用いてフィルタ処理を行うポスト処理部206とを備えていることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明はオーディオ信号伝送システムに係り、特に汎用のADPCMによる符号化および復号を行うオーディオ信号伝送システムに関する。
音楽や音声などをデジタルオーディオ信号として取り扱うとき、圧縮技術を用いて伝送レートを削減し、効率よく記録、伝送する手法が用いられる。音楽再生装置においては、再生したオーディオ信号をスピーカやヘッドホンなどの出力装置に伝送する。近年はこの再生装置と出力装置の間に無線通信を介することが行われるようになってきている。オーディオ信号を単純にデジタル信号に変換するだけではその情報量が大きくなり、伝送可能な情報量が制限されている無線通信において全ての音声データを伝達できない。そこで、通信経路を変えずに音声データを伝送するため、音声データの情報量を圧縮する音声コーデックが必要となる。
音声コーデックは、音声デジタルデータの符号化(エンコード)と復号(デコード)からなり、送信装置で符号化された音声データが、受信装置で復号および、再生される。音声コーデックとしては、例えば、適応差分PCM(Adaptive Differential Pulse Code Modulation、以下、単にADPCMという。)が挙げられる。かかるADPCMは、オーディオ信号が連続的に変化する性質を利用し、音声データの差分を符号化する技術である。
音声コーデックの中でも高品位なものとして聴覚心理モデルを用いたものがあり、例えばAAC(Advanced Audio Coding)、MP3(MPEG Audio Layer-3)、ATRAC(Adaptive TRansform Acoustic Coding)などが挙げられる。聴覚心理モデルは伝送レートの低減効果ははるかに大きく、楽曲による主観音質のバラつきも少ない。しかしその代わりに複雑な信号処理を要するため、専用LSIのコストが高くなるという問題がある。
これに対してADPCMは、簡単な処理であるわりに伝送レートの低減効果が大きく、専用LSIの価格も低廉に抑えることができる。しかし、楽曲によっては(例えば弦楽器のような音)では、主観音質の劣化が激しいという問題がある。なお主観音質とは、人間の聴覚による音質の評価である。
ADPCMにも様々な種類があり(例えばG.721、G.726、IMA、YAMAHA、OKIなど)、高品位なオーディオ信号を伝送可能なものもある。しかし高品位なオーディオ信号を処理可能なLSIは、汎用ADPCMのLSIに比してコストが高くなりがちである。そこで、汎用のADPCMを採用しつつ、その主観音質を向上させることができれば、コストと音質の両立を図ることができると考えられる。
従来からも、ADPCM自体を変更することなく、音質を向上させる試みがなされている。特許文献1(特表2004−519736)には、量子化器と、ADPCMエンコーダおよびデコーダと、前処理器と、後処理器とを備え、前処理器は量子化器の入力における高い及び/又は速いエネルギー変化の効果を平滑化する位相スメアリングフィルタリング手段(にじみフィルタ)を備えた構成が提案されている。
特表2004−519736号公報
しかし、汎用ADPCMのLSIを用いていたとしても、複雑な追加処理を行った場合には、結果的にかえってコストが高くなってしまい、専用LSIを用いた場合とのコスト的なメリットが少なくなってしまうおそれがある。また、汎用ADPCMにおいてもビットレートを高くすれば音質は向上するが、常にビットレートを高く設定するとことも経済的ではない。
なお、特許文献1に記載された技術は、近接マイク音声録音の際のパルス様の信号を再生することを防止するために、スメアリングフィルタを用いるものである。したがって、ADPCMに追加処理を行ってはいるが、オーディオ信号の精緻さを向上させるものではなく、むしろ鈍らせてしまう方向の処理である。
そこで本発明は、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することが可能なオーディオ信号伝送システムを提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、本発明にかかるオーディオ信号伝送システムの代表的な構成は、送信装置と受信装置とからなるオーディオ信号伝送システムにおいて、送信装置は、オーディオ信号が入力される信号入力部と、オーディオ信号をADPCMを用いて符号化しビットストリームを出力する符号化部と、オーディオ信号と符号化部における量子化ノイズとからMNR(マスク対ノイズ比)を算出するMNR算出部と、算出したMNRが0dB未満となる周波数領域を検出して当該領域近傍を増幅する周波数特性を備えたプリフィルタを生成するプリフィルタ生成部と、信号入力部と符号化部との間に配置され、生成されたプリフィルタを用いてフィルタ処理を行うプリ処理部と、ビットストリームを送信する送信部とを備え、受信装置は、ビットストリームを受信する受信部と、ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部と、出力したオーディオ信号にプリフィルタとは逆の周波数特性を備えたポストフィルタを用いてフィルタ処理を行うポスト処理部とを備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することができる。プリフィルタとしては、例えばMNRの0dB未満の部分を正負反転させた利得を持つ周波数フィルタとすることができる。また特に上記構成によれば、楽曲ごとに適したフィルタを生成することができる。
また、本発明にかかるオーディオ信号伝送システムの他の代表的な構成は、送信装置と受信装置とからなるオーディオ信号伝送システムにおいて、送信装置は、オーディオ信号が入力される信号入力部と、オーディオ信号を遅延させる遅延バッファと、遅延させたオーディオ信号にプリフィルタを用いてフィルタ処理を行うプリ処理部と、フィルタ処理されたオーディオ信号をADPCMを用いて符号化してビットストリームを出力する第1符号化部と、遅延前のオーディオ信号をADPCMを用いて符号化してビットストリームを出力する第2符号化部と、遅延前のオーディオ信号と第2符号化部における量子化ノイズとからMNR(マスク対ノイズ比)を算出するMNR算出部と、算出したMNRが0dB未満となる周波数領域を検出して当該領域近傍を増幅する周波数特性を備えたプリフィルタを生成するプリフィルタ生成部と、ビットストリームを送信する送信部とを備え、受信装置は、ビットストリームを受信する受信部と、ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部と、出力したオーディオ信号にプリフィルタとは逆の周波数特性を備えたポストフィルタを用いてフィルタ処理を行うポスト処理部とを備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することができる。また特に上記構成によれば、現在伝送しているオーディオ信号に応じて最適なフィルタを生成することができる。
送信装置または受信装置のいずれか一方に、プリフィルタと逆の周波数特性を備えたポストフィルタを生成するポストフィルタ生成部を備えていてもよい。ポストフィルタはプリフィルタとは逆の周波数特性となるように、プリフィルタをさらに正負反転させた利得を持つ周波数フィルタとすることができる。ポストフィルタは送信装置と受信装置のいずれに設けてもよく、送信装置に設ければ受信装置の消費電力を低減させることができ、受信装置に設ければ信号処理から送信までの処理時間および処理負担を軽減させることができる。
また、本発明にかかるオーディオ信号伝送システムの他の代表的な構成は、送信装置と受信装置とからなるオーディオ信号伝送システムにおいて、送信装置は、オーディオ信号が入力される信号入力部と、1または複数のプリフィルタを記憶するプリフィルタ記憶部と、プリフィルタ記憶部に記憶されたフィルタを選択するプリフィルタ選択部と、選択されたプリフィルタを用いてフィルタ処理を行うプリ処理部と、フィルタ処理されたオーディオ信号をADPCMを用いて符号化しビットストリームを出力する符号化部と、ビットストリームおよびフィルタ選択信号を送信する送信部とを備え、受信装置は、ビットストリームを受信する受信部と、ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部と、プリフィルタとは逆の周波数特性を備えた1または複数のポストフィルタを記憶するポストフィルタ記憶部と、フィルタ選択信号に応じてポストフィルタ記憶部を参照してフィルタを選択するポストフィルタ選択部と、出力したオーディオ信号にポストフィルタを用いてフィルタ処理を行うポスト処理部とを備えており、プリフィルタは、オーディオ信号と符号化部における量子化ノイズから算出したMNR(マスク対ノイズ比)が0dB未満となる周波数領域近傍を増幅する周波数特性を備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することができる。また特に上記構成によれば、オーディオ信号伝送システムにおいてフィルタを生成する必要がないため、装置構成を簡略化し、処理負担を軽減できるため、さらなるコスト低減を図ることができる。
また、本発明にかかるオーディオ信号伝送システムの他の代表的な構成は、送信装置と受信装置とからなるオーディオ信号伝送システムにおいて、送信装置は、オーディオ信号が入力される信号入力部と、オーディオ信号をADPCMを用いて符号化しビットストリームを出力する符号化部と、オーディオ信号と符号化部における量子化ノイズとからMNR(マスク対ノイズ比)を算出するMNR算出部と、算出したMNRが0dBより高くなるようにビットレートを設定するビットレート設定部と、ビットストリームを送信する送信部とを備え、受信装置は、ビットストリームを受信する受信部と、ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部とを備えていることを特徴とする。
上記構成によれば、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することができる。また特に上記構成によれば、楽曲ごとに適したビットレートを用いてADPCMによる伝送を行うことができ、常に一定以上の主観音質を維持することができる。
本発明によれば、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することができる。したがって安価な汎用ADPCMのLSIを用いることができ、生産コストの低減化を図ることができる。
[第1実施形態]
本発明にかかるオーディオ信号伝送システムの第1実施形態について説明する。なお、以下の実施形態に示す規格や具体的な数値などは、発明の理解を容易とするための例示に過ぎず、特に断る場合を除き、本発明を限定するものではない。
図1は第1実施形態にかかるオーディオ信号伝送システムの構成を説明する図である。図に示すオーディオ信号伝送システム1は、送信装置100と受信装置200とから構成されている。送信装置100と受信装置200は有線または無線によって接続され、少なくともオーディオ信号のビットストリームが伝送される。図11は具体的な装置構成の例であり、ポータブルプレイヤー1aの内部に音楽再生部と送信装置100が備えられており、リモコン1bの内部に受信装置200が備えられている。またリモコン1bには、出力装置としてのヘッドホン1cが接続されている。
送信装置100は、オーディオ信号が入力される信号入力部102、第1切換器104、信号入力部と符号化部との間に配置されたプリ処理部106、符号化部108、第2切換器110、送信部112を備えている。信号入力部102には、不図示の音楽再生部がCDやフラッシュメモリなどの記憶媒体から読み出したオーディオ信号が入力される。第1切換器104は、入力されたオーディオ信号の伝達経路を切り換え、プリ処理部106に伝達するか、MNR算出部116および符号化部108に直接伝達するかを切り換える。
プリ処理部106は、後述するプリフィルタを用いてオーディオ信号にフィルタ処理を施す。
符号化部108は例えば汎用ADPCMのLSIであって、オーディオ信号をADPCMを用いて符号化してビットストリームを出力する。符号化部108において生成されたビットストリームは、第2切換器110を介して送信部112へと伝達される。ビットストリームは、送信部112によって受信装置200に向かって送信される。送信部112は、例えばブルートゥース(登録商標)などの無線通信を用いることができる。
また送信装置100においては、第2切換器110に接続された極部復号部114(ローカルデコーダ)、MNR算出部116、プリフィルタ生成部118、ポストフィルタ生成部120を備えている。また第1切換器104から符号化部108およびMNR算出部116に接続されており、フィルタ処理前のオーディオ信号が伝達される構成となっている。後述するように、MNR算出部116は、オーディオ信号と符号化部における量子化ノイズとからMNR(マスク対ノイズ比)を算出する。プリフィルタ生成部118は、算出したMNRが0dB未満となる周波数領域を検出して当該領域近傍を増幅する周波数特性を備えたプリフィルタを生成する。
受信装置200は、ビットストリームを受信する受信部202と、ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部204と、出力したオーディオ信号にプリフィルタとは逆の周波数特性を備えたポストフィルタを用いてフィルタ処理を行うポスト処理部206とを備えている。
図2は符号化部108および復号部204によるADPCMの動作を説明する図である。図2に示すように、符号化部108では、送信すべきPCMデータ(以下PCM)と前回のPCMデータ予測値PCM'n-1との差分dnを量子化幅Δnで量子化して符号を割り当て、符号化された符号化音声データADPCMnを送信先の復号部204に送信する。符号化部108では、さらに符号化音声データADPCMnを逆適応量子化し、逆適応量子化された差分d'nを前回値PCM'n-1に加算して今回の予測値PCM'nを生成する。そして、復号部204では、受信した符号化音声データADPCMnを、量子化幅Δnを用いて逆適応量子化し、逆適応量子化された差分d'nを前回値PCM'n-1に加算してPCMを得る。
ADPCMでは、振幅が小さいアナログデータでも再現できるように振幅変化幅に応じて量子化の分解能を変化させ得る特性を有す。これは、符号化音声データADPCMnに応じて、アナログデータの振幅範囲が大きいところでは量子化幅Δnを大きくし、小さいところでは量子化幅Δnを小さくすることで達成できる。
次に、MNRについて説明する。図3はマスキングカーブを説明する図である。人間は、その聴覚機構に起因して、周波数領域によって聞こえ方が異なる。これは聴覚心理モデルと呼ばれており、主に最小可聴限とマスキング効果が用いられる。最小可聴限とは、図3(a)に示すように、周波数領域によって聞こえる音圧が異なる特性である。マスキング効果とは、図3(b)に示すマスキングカーブのように、ある音が存在する場合に、その周辺の周波数も聞こえなくなるという効果である。これらは音が聞こえる限界レベルを示すものであり、量子化により生じる量子化ノイズが聞こえないように制御するための指標(許容ノイズレベル)となる。
そこで図3(c)に示すように、入力された音によるマスキングカーブと最小可聴限をあわせたものを総合マスキングカーブと呼び、聴覚心理モデルを考慮した符号化では、量子化ノイズが総合マスキングカーブを越えないように制御することにより、量子化ノイズを聞こえなくすることが行われる。
本実施形態の構成では、第1切換器104を切り換えることにより、フィルタ処理前のオーディオ信号を符号化部108およびMNR算出部116に伝達する。符号化部108で符号化したビットストリームは、第2切換器110を切り換えることにより極部復号部114に伝達し、オーディオ信号に復号する。極部復号部114は、復号されたオーディオ信号から、符号化部における量子化ノイズを算出する。また、第1切換器104から伝達されたオーディオ信号に基づいてマスキングカーブを算出し、最小可聴限とあわせて総合マスキングカーブを算出する。オーディオ信号から算出されたマスキングパワーと、符号化部における量子化ノイズパワーとから、MNRは次式で求めることができる。
MNR[dB]=10×log10(マスキングパワー/量子化ノイズパワー)
このMNRは、量子化ノイズパワーがマスキングパワー以下に収まっているかを表す比率である。MNRが0dBのとき、マスキングパワーと量子化ノイズパワーが等しいことを示している。0dB未満となると量子化ノイズの方が大きいこととなり、ノイズが聞こえてしまうことを意味している。
そこで本実施形態においては、プリフィルタ生成部118によって、MNRが0dB以上となるようなフィルタを生成し、プリ処理部106においてフィルタ処理を行う。
図4はMNRの例を示す図であって、図4(a)はフィルタ処理前のMNRを示す図、図4(b)はフィルタ処理後のMNRを示す図である。図5はフィルタを説明する図であって、図5(a)はプリフィルタを示す図、図5(b)はポストフィルタを示す図である。
図4に示すMNRを求めるときは、主観音質の劣化が激しい音源(例えば、バイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバスで構成される室内楽のCD)。ここで、MNRは、解析フレーム長を1024サンプル、解析ウィンドウをhanning window、オーバーラップ長を512サンプル、聴覚心理モデルを90バンド分割として求めた源信号のマスキングカーブと、ADPCM符号化音との比較によって求めている。MNRが0dB未満になると量子化ノイズとして耳に感知されることを意味し、主観音質に問題があることが多い。逆に、MNRが0dB以上であれば、主観音質はある程度以上の品質を保っていると判断できる(この状態を「一定水準以上」と称する)。
図4(a)に示すように、フィルタ処理前のオーディオ信号から算出したMNRにおいては、約8KHz〜14KHzあたりでMNRが0dB未満となっている。そこでプリフィルタ生成部118は、図5(a)に示すように、MNRが0dB未満の部分の周波数領域は、MNRの値を正負反転させた利得を持つ周波数フィルタをプリフィルタとして生成する。具体例として、5kHzにおいて+2〜4dB(例えば+3dB)、6.3kHzにおいて+4〜8dB(例えば+6dB)、8kHzにおいて+4〜8dB(例えば+6dB)、10kHzにおいて+2〜4dB(例えば+3dB)という特性を持つプレフィルタとすることができる。MNRが0dB未満の部分以外は、フラットな特性とする。
プリフィルタは、プリ処理部106およびポストフィルタ生成部120に送られる。第1切換器104を切り換えてオーディオ信号をプリ処理部106へと伝達されると、上記のようにして生成したプリフィルタを用いてプリ処理部106がフィルタ処理を行い、符号化部108が符号化してビットストリームを生成し、送信部112へと伝達する。ポストフィルタ生成部120は、図5(b)に示すようにプリフィルタとは逆の周波数特性を備えたポストフィルタを生成する。具体例として、5kHzにおいて−3dB、6.3kHzにおいて−6dB、8kHzにおいて−6dB、10kHzにおいて−3dBという特性を持つポストフィルタとすることができる。生成したポストフィルタは、ビットストリームと共に送信部112から受信装置200へと伝達される。
受信装置200において受信部202が信号を受信すると、ビットストリームは復号部204に伝達され、ポストフィルタはポスト処理部206へと伝達される。そして復号部204において復号したオーディオ信号はポスト処理部206においてポストフィルタを用いてフィルタ処理される。
このようにして生成されたオーディオ信号についてMNRを算出したところ、図4(b)に示すようにMNRが0dB未満となる領域がなく、従来方式に比べてほぼ全領域においてMNRが向上していることが分かる。したがって量子化ノイズはマスキング効果によって聞き取ることができなくなり、非常に良好な主観音質を得ることができた。
なお、図4(b)に示すように、MNRが0dBとなる周波数領域のみにプリフィルタを設定したにもかかわらず、それ以外の周波数領域のMNRも全体的に著しく向上している。この理由については解明されていないが、プリフィルタは必ずしもMNRが0dBとなる周波数領域と厳密に一致させる必要はなく、当該領域近傍を増幅するように設定すれば充分であることがわかる。
次に、本実施形態におけるシステムの動作について説明する。図6は第1実施形態にかかるシステムの動作を説明するフローチャートである。
図6に示すように、音楽再生部が使用者の操作によって音楽を再生開始すると(S102)、出力に先立って、まず信号入力部102には楽曲の一部(例えば中途部分)のオーディオ信号が入力される(S104)。一部とはFFT変換(高速フーリエ変換)してMNRを算出するために必要な長さであり、例えば1024フレームとすることができる。そして第1切換器104および第2切換器110を切り換え、オーディオ信号を符号化部108およびMNR算出部116に直接入力する(S106)。符号化部108が符号化したビットストリームは極部復号部114にて復号化し、MNR算出部116へと入力する(S108)。
MNR算出部116がMNRを算出し(S110)、プリフィルタ生成部118に入力する。プリフィルタ生成部118は算出したMNRが0dB未満となる周波数領域を検出して、当該領域近傍を増幅する周波数特性を備えたプリフィルタを生成する(S112)。生成したプリフィルタは、プリ処理部106およびポストフィルタ生成部120に伝達する。ポストフィルタ生成部120では、プリフィルタとは逆の周波数特性を備えたポストフィルタを生成する(S114)。
そして第1切換器104および第2切換器110を切り換え、信号入力部102には楽曲の頭からオーディオ信号の入力が開始される(S116)。入力されたオーディオ信号には、プリ処理部106によってフィルタ処理が施された上で(S118)、符号化部108によって符号化してビットストリームを生成する(S120)。送信部112は、生成したビットストリームをポストフィルタと共に受信装置200へと送信する(S122)。
受信装置200の受信部202が信号を受信すると(S124)、ポストフィルタをポスト処理部206に伝達する(S126)。復号部204においてオーディオ信号を復号すると(S128)、ポスト処理部206においてポストフィルタを用いてフィルタ処理を行った上で(S130)、ヘッドホンなどの出力装置に出力する。
上記説明したように、本実施形態にかかる構成によれば、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することができる。ADPCMには本来主観音質という概念はないが、MNR(Mask To Noise Ratio)に基づいてフィルタを生成し、送信装置においてMNRが0dB以上となるようにオーディオ信号をプリ処理し、受信装置においてこれを戻すようにポスト処理することによって、主観音質を大幅に向上させることが可能となる。また特に上記構成によれば、楽曲ごとに適したフィルタを生成することができる。
[第2実施形態]
本発明にかかるオーディオ信号伝送システムの第2実施形態について説明する。上記第1実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1実施形態においては、楽曲の再生を開始する前にプリフィルタを生成し、楽曲ごとに適したフィルタを生成するよう説明した。これに対し第2実施形態は、楽曲の再生中に動的にプリフィルタを生成する例である。
図7は第2実施形態にかかるオーディオ信号伝送システム2の構成を説明する図である。図1に示したオーディオ信号伝送システム1に比して、送信装置100Aは信号入力部102とプリ処理部106との間に遅延バッファ130を備えている。遅延バッファ130は、プリフィルタを生成するための時間、オーディオ信号を遅延させるために設けられている。
また符号化部108を2つ備えており、プリ処理部106においてフィルタ処理されたオーディオ信号を符号化する第1符号化部108aと、遅延前のオーディオ信号を符号化する第2符号化部108bとを備えている。MNR算出部116は、遅延前のオーディオ信号と、第2符号化部108bにおける量子化ノイズとからMNR(マスク対ノイズ比)を算出する。
本実施形態では第1切換器104および第2切換器110は設けられておらず、信号入力部102から出力されたオーディオ信号は遅延バッファ130、MNR算出部116および第2符号化部108bに同時に伝達される。
また本実施形態では受信装置200Aにポストフィルタ生成部210が備えられており、送信部112はプリフィルタをビットストリームと共に送信する。ポストフィルタ生成部210は、プリフィルタとは逆の周波数特性を備えたポストフィルタを生成し、ポスト処理部206へと伝達する。
上記構成によれば、再生のためにビットストリームを生成する処理と、フィルタを生成する処理が、並行して同時に実行される。順に説明すると、第2符号化部108bに伝達されたオーディオ信号は、符号化された後に極部復号部114によって復号され、オーディオ信号となってMNR算出部116に伝達される。MNR算出部116は信号入力部102から伝達されたオーディオ信号と極部復号部114から伝達されたオーディオ信号からMNRを算出する。プリフィルタ生成部118は、算出されたMNRに基づいてプリフィルタを生成し、プリ処理部106に伝達する。
遅延バッファ130に伝達されたオーディオ信号は、所定量だけ蓄積された後に、所定時間遅延してプリ処理部106に出力される。そしてプリ処理部106において、現在のオーディオ信号を用いて生成されたプリフィルタによってフィルタ処理を行い、第1符号化部108aへと伝達する。第1符号化部108aで符号化されたビットストリームは、プリフィルタ生成部118から伝達されたプリフィルタと共に送信部112から受信装置200Aへと送信される。
上記構成によっても、上記第1実施形態と同様に、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することができる。また特に、現在伝送しているオーディオ信号に応じて最適なフィルタを生成することができるため、楽曲の全部に亘って確実に主観音質を向上させることが可能となる。
[第3実施形態]
本発明にかかるオーディオ信号伝送システムの第3実施形態について説明する。上記第1および第2実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1および第2実施形態においては、オーディオ信号伝送システムにMNR算出部を備え、楽曲に応じてプリフィルタを生成するものであった。これに対し本実施形態は、楽曲のジャンルに応じてMNRの形態に傾向があることから、あらかじめプリフィルタを準備している例である。
図8は第3実施形態にかかるオーディオ信号伝送システム3の構成を説明する図である。図1に示したオーディオ信号伝送システム1に比して、送信装置100Bには1または複数のプリフィルタをあらかじめ記憶するプリフィルタ記憶部140と、プリフィルタ記憶部140に記憶されたフィルタを選択するプリフィルタ選択部142とを備えている。
プリフィルタ選択部142は、使用者の操作により、または楽曲のメタデータ(主たるデータに付加される付随情報)から得られる情報に応じて、プリフィルタを選択する。プリフィルタ選択部142はプリ処理部106にプリフィルタを伝達すると共に、送信部112にフィルタ選択信号(フィルタそのものではなく、フィルタのインデックス)を送信する。送信部112は、ビットストリームと共にフィルタ選択信号を送信する。なお送信装置100Bには、MNR算出部116、プリフィルタ生成部118、ポストフィルタ生成部120を設けていない。
また受信装置200Bにも同様に、プリフィルタとは逆の周波数特性を備えた1または複数のポストフィルタを記憶するポストフィルタ記憶部220と、ポストフィルタ選択部222とを備えている。ポストフィルタ選択部222は、送信装置100Bから伝達されたフィルタ選択信号に応じて、ポストフィルタ記憶部220を参照し、ポストフィルタを選択する。
上記構成によっても、上記第1実施形態と同様に、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することができる。また特に上記構成によれば、オーディオ信号伝送システムにおいてフィルタを生成する必要がないため、装置構成を簡略化し、処理負担を軽減できるため、さらなるコスト低減を図ることができる。
[第4実施形態]
本発明にかかるオーディオ信号伝送システムの第4実施形態について説明する。上記第1ないし第3実施形態と説明の重複する部分については、同一の符号を付して説明を省略する。
上記第1ないし第3実施形態は、オーディオ信号をADPCMにて符号化および復号する前後において、フィルタを用いてプリ処理およびポスト処理を行う例を説明した。これに対し本実施形態は、MNRに応じて符号化部108におけるビットレートを設定する例である。
図9は第4実施形態にかかるオーディオ信号伝送システム4の構成を説明する図である。図1に示したオーディオ信号伝送システム1に比して、送信装置100Cは、MNR算出部116が算出したMNRが0dBより高くなるように符号化部108におけるビットレートを設定するビットレート設定部150と、信号入力部102からMNR算出部116へのオーディオ信号の切り替えを制御する第3切換器152を備えている。なお、図9において、理解を容易とするために、送信装置100Cにはプリ処理部106を備えておらず、受信装置200Cにはポスト処理部206を備えていない。しかし、第1実施形態の構成と本実施形態の構成を合わせもっていてもよい。
上記構成において、第3切換器152を切り換えることにより、符号化部108およびMNR算出部116にオーディオ信号が伝達される(符号化部108には常に伝達される)。符号化部108において符号化されたビットストリームは、第2切換器110を切り換えることによって極部復号部114へと伝達されて復号され、オーディオ信号としてMNR算出部116に伝達される。MNR算出部116は信号入力部102から伝達されたオーディオ信号と極部復号部114から伝達されたオーディオ信号からMNRを算出する。
ビットレート設定部150は、算出したMNRが0dBより高くなるように、符号化部108のビットレートを設定する。具体的には、MNRが0dB未満である場合には、ビットレートを1段階ずつ上げる。逆に、ビットレートが所定値以上である場合には、ビットレートを1段階ずつ下げてもよい。
図10はビットレートを異ならせたときのMNRの例を示す図であって、図10(a)はビットレートが2ビットのとき例であり、図10(b)はビットレートが3ビットのときの例である。図10(a)を参照すれば、約7.5KHz〜15KHzにおいてMNRが0dB未満となっていることがわかる。これに対し図10(b)を参照すると、ビットレートを1ビット上げることにより、全体的にMNRが持ち上がり、0dB以上となっていることがわかる。
上記構成によっても、上記第1実施形態と同様に、ADPCM自体を変更することなく、簡易な方法で主観音質を大幅に改善することができる。また特に上記構成によれば、楽曲ごとに適したビットレートを用いてADPCMによる伝送を行うことができ、常に一定以上の主観音質を維持することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。当業者であれば、特許請求の範囲に記載された範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、それらについても当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、ADPCMによる符号化および復号を行うオーディオ信号伝送システムとして利用することができる。
第1実施形態にかかるオーディオ信号伝送システムの構成を説明する図である。 符号化部108および復号部204によるADPCMの動作を説明する図である。 マスキングカーブを説明する図である。 MNRの例を示す図である。 フィルタを説明する図である。 第1実施形態にかかるシステムの動作を説明するフローチャートである。 第2実施形態にかかるオーディオ信号伝送システムの構成を説明する図である。 第3実施形態にかかるオーディオ信号伝送システムの構成を説明する図である。 第4実施形態にかかるオーディオ信号伝送システムの構成を説明する図である。 ビットレートを異ならせたときのMNRの例を示す図である。 具体的な装置構成の例である。
符号の説明
1〜4 …オーディオ信号伝送システム
100、100A、100B、100C …送信装置
102 …信号入力部
104 …第1切換器
106 …プリ処理部
108 …符号化部
108a …第1符号化部
108b …第2符号化部
110 …第2切換器
112 …送信部
114 …極部復号部
116 …MNR算出部
118 …プリフィルタ生成部
120 …ポストフィルタ生成部
130 …遅延バッファ
140 …プリフィルタ記憶部
142 …プリフィルタ選択部
150 …ビットレート設定部
152 …第3切換器
200、200A、200B、200C …受信装置
202 …受信部
204 …復号部
206 …ポスト処理部
210 …ポストフィルタ生成部
220 …ポストフィルタ記憶部
222 …ポストフィルタ選択部

Claims (5)

  1. 送信装置と受信装置とからなるオーディオ信号伝送システムにおいて、
    前記送信装置は、
    オーディオ信号が入力される信号入力部と、
    オーディオ信号をADPCMを用いて符号化しビットストリームを出力する符号化部と、
    オーディオ信号と前記符号化部における量子化ノイズとからMNR(マスク対ノイズ比)を算出するMNR算出部と、
    算出した前記MNRが0dB未満となる周波数領域を検出して当該領域近傍を増幅する周波数特性を備えたプリフィルタを生成するプリフィルタ生成部と、
    前記信号入力部と前記符号化部との間に配置され、生成された前記プリフィルタを用いてフィルタ処理を行うプリ処理部と、
    前記ビットストリームを送信する送信部とを備え、
    前記受信装置は、
    ビットストリームを受信する受信部と、
    前記ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部と、
    前記出力したオーディオ信号に前記プリフィルタとは逆の周波数特性を備えたポストフィルタを用いてフィルタ処理を行うポスト処理部とを備えていることを特徴とするオーディオ信号伝送システム。
  2. 送信装置と受信装置とからなるオーディオ信号伝送システムにおいて、
    前記送信装置は、
    オーディオ信号が入力される信号入力部と、
    オーディオ信号を遅延させる遅延バッファと、
    遅延させたオーディオ信号にプリフィルタを用いてフィルタ処理を行うプリ処理部と、
    フィルタ処理されたオーディオ信号をADPCMを用いて符号化してビットストリームを出力する第1符号化部と、
    遅延前のオーディオ信号をADPCMを用いて符号化してビットストリームを出力する第2符号化部と、
    遅延前のオーディオ信号と前記第2符号化部における量子化ノイズとからMNR(マスク対ノイズ比)を算出するMNR算出部と、
    前記算出したMNRが0dB未満となる周波数領域を検出して当該領域近傍を増幅する周波数特性を備えた前記プリフィルタを生成するプリフィルタ生成部 と、
    前記ビットストリームを送信する送信部とを備え、
    前記受信装置は、
    ビットストリームを受信する受信部と、
    前記ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部と、
    前記出力したオーディオ信号に前記プリフィルタとは逆の周波数特性を備えたポストフィルタを用いてフィルタ処理を行うポスト処理部とを備えていることを特徴とするオーディオ信号伝送システム。
  3. 前記送信装置または受信装置のいずれか一方に、前記プリフィルタと逆の周波数特性を備えたポストフィルタを生成するポストフィルタ生成部を備えることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のオーディオ信号伝送システム。
  4. 送信装置と受信装置とからなるオーディオ信号伝送システムにおいて、
    前記送信装置は、
    オーディオ信号が入力される信号入力部と、
    1または複数のプリフィルタを記憶するプリフィルタ記憶部と、
    前記プリフィルタ記憶部に記憶されたフィルタを選択するプリフィルタ選択部と、
    選択された前記プリフィルタを用いてフィルタ処理を行うプリ処理部と、
    フィルタ処理されたオーディオ信号をADPCMを用いて符号化しビットストリームを出力する符号化部と、
    前記ビットストリームおよびフィルタ選択信号を送信する送信部とを備え、
    前記受信装置は、
    ビットストリームを受信する受信部と、
    前記ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部と、
    前記プリフィルタとは逆の周波数特性を備えた1または複数のポストフィルタを記憶するポストフィルタ記憶部と、
    前記フィルタ選択信号に応じて前記ポストフィルタ記憶部を参照してフィルタを選択するポストフィルタ選択部と、
    前記出力したオーディオ信号に前記ポストフィルタを用いてフィルタ処理を行うポスト処理部とを備えており、
    前記プリフィルタは、オーディオ信号と符号化部における量子化ノイズから算出したMNR(マスク対ノイズ比)が0dB未満となる周波数領域近傍を増幅する周波数特性を備えていることを特徴とするオーディオ信号伝送システム。
  5. 送信装置と受信装置とからなるオーディオ信号伝送システムにおいて、
    前記送信装置は、
    オーディオ信号が入力される信号入力部と、
    オーディオ信号をADPCMを用いて符号化しビットストリームを出力する符号化部と、
    オーディオ信号と前記符号化部における量子化ノイズとからMNR(マスク対ノイズ比)を算出するMNR算出部と、
    前記算出したMNRが0dBより高くなるようにビットレートを設定するビットレート設定部と、
    前記ビットストリームを送信する送信部とを備え、
    前記受信装置は、
    ビットストリームを受信する受信部と、
    前記ビットストリームを復号してオーディオ信号を出力する復号部とを備えていることを特徴とするオーディオ信号伝送システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014197079A (ja) * 2013-03-29 2014-10-16 Necパーソナルコンピュータ株式会社 ノイズ分析装置及び方法

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