JP2009238074A - 特許性予測装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】特許可能性を予測する。
【解決手段】特許性予測装置は、特許データベース200と接続されている。特許性予測装置は、まず、審査結果通知済みの特許出願(既通知出願)を特許データベース200から取得し(S1)、既通知出願についての所定請求項の情報量(先行情報量)と既通知出願と類似する先行出願の数(先行類似数)をそれぞれ検出する(S2)。そして、複数の既通知出願を対象として回帰分析を実行し、先行類似数、先行情報量および結果指標値の相関関係を示す登録予見式を算出する(S3)。次に、特許可能性を予測すべき特許出願(検証出願)についての所定請求項の情報量(検証情報量)と検証出願と類似する先行出願の数(検証類似数)をそれぞれ検出する(S4)。そして、検証情報量、検証類似数および登録予見式から、検証出願の特許可能性を示す予測値を算出する(S5)。
【選択図】図2

Description

この発明は、特許関連業務を支援するための技術、に関する。
日本で特許を取得するためには、出願日から3年以内に出願審査の請求をしなければならない(特48条の3)。出願審査の請求がなされると、金銭的・人的コストが発生する。このため、出願人はコストに見合うリターンが見込めるか否かを慎重に判断する必要がある。出願人のビジネスと特許出願との関連性だけではなく、特許化を期待できそうかという予測も重要な判断基準となる。
特開2007−265039号公報 特開2007−265040号公報 特開2002−15001号公報
現状、知財担当者が自らの経験に基づいて特許可能性を予測することが多い。また、特許可能性についてほとんど予測することなく、一律に出願審査の請求がなされることも少なくないのではないかと推測される。
また、予測が必要とされる場面は、出願審査の請求時に限られない。たとえば、拒絶査定となったとき拒絶査定不服審判を請求すべきか、そもそも特許出願をすべきか、といったさまざまな場面で「特許可能性」の予測が必要となる。
特許可能性の予測は重要でありながら、特許可能性を予測するための提案はあまりなされていないのが現状である。
本発明は、上記課題に基づいて完成された発明であり、その主たる目的は、特許可能性を合理的・定量的に予測するための技術、を提供することにある。
本発明のある態様は、特許データベースと接続される特許性予測装置に関する。
この装置は、まず、審査結果通知済みの特許出願(既通知出願)を特許データベースから取得し、既通知出願についての所定請求項の情報量(先行情報量)と既通知出願と類似する先行出願の数(先行類似数)をそれぞれ検出する。そして、複数の既通知出願を対象として回帰分析を実行し、先行類似数、先行情報量および結果指標値の相関関係を示す登録予見式を算出する。
次に、特許可能性を予測すべき特許出願(検証出願)についての所定請求項の情報量(検証情報量)と検証出願と類似する先行出願の数(検証類似数)をそれぞれ検出する。そして、検証情報量、検証類似数および登録予見式から、検証出願の特許可能性を示す予測値を算出する。
なお、以上に示した各構成要素の任意の組み合わせ、本発明を方法、システム、記録媒体、コンピュータプログラムにより表現したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、特許可能性を合理的・定量的に予測しやすくなる。
図1は、特許性予測装置100とクライアント端末210、特許データベース200の関係を示すハードウェア構成図である。
特許性予測装置100は、特許可能性を予測するための装置である。以下、特許性予測装置100により特許可能性の予測対象となる特許出願のことを、「検証出願」とよぶ。検証出願は出願前の特許原稿であってもよい。
特許性予測装置100は、インターネット202等を介してクライアント端末210a、210b、・・・210c(以下、単に「クライアント端末210」とよぶ)と接続される。クライアント端末210は、ウェブブラウザを搭載した一般的な端末である。ユーザは、クライアント端末210を介して特許性予測装置100にアクセスする。特許性予測装置100は、ウェブページを介してクライアント端末210に各種ユーザインタフェースを提供する。
特許性予測装置100は、インターネット202に限らず、LAN(Local Area Network)などの他の通信回線を介してクライアント端末210と接続されてもよい。あるいは、特許性予測装置100自身がスタンド・アロンにてユーザインタフェースを提供してもよい。
特許性予測装置100やクライアント端末210は、特許データベース200とも接続される。特許データベース200は、出願公開済みの特許出願の文献データを格納する。ここでいう文献データとは、特許原稿そのものに限らず、経過情報等の付随的な書誌情報も含まれる。特許データベース200は、「特許電子図書館」などの既存データベースであってもよい。
特許データベース200は、特許または拒絶として審査結果が確定している特許出願(以下、「既通知出願」とよぶ)と、審査結果が未確定の特許出願(以下、「未通知出願」とよぶ)の両者を格納する。特許性予測装置100は、既通知出願について申請内容と審査結果の因果関係を分析し、その分析結果に基づいて検証出願の特許可能性を予測する。
図2は、特許性予測装置100による処理の流れを示す模式図である。
特許性予測装置100の処理は、「分析フェーズ」と「予測フェーズ」に大別される。分析フェーズの目的は、既通知出願について申請内容と審査結果の因果関係を分析し、後述する「登録予見式」を算出することである。予測フェーズの目的は、検証出願の申請内容と登録予見式から、検証出願の特許可能性を示す「特許予測値」を算出することである。まず、予測の前提となる理論的背景について説明する。その後、分析フェーズと予測フェーズのそれぞれについて順次説明する。
P1.理論的背景
特許出願の権利は「特許請求の範囲」によって確定される。請求項の広狭が権利の広さを定める。請求項が広いほど好ましいといえるが、開発競争の激しい技術分野(以下、「密な技術分野」とよぶ)において広い請求項で特許を取るのは一般的には困難である。一方、競争相手の少ない技術分野(以下、「疎な技術分野」とよぶ)においては、広い請求項での特許取得は比較的容易である。本発明者は、このような経験則に基づき、技術分野の疎密、請求項の広狭および特許可能性の間には統計的な相関関係が見いだせるのではないかと仮説を立てた。
類似数(x):技術分野の疎密
技術分野の疎密を示す指標値として「類似数(x)」を定義する。まず、ある特許出願Aよりも先に出願されている特許出願のうち、特許出願Aと内容において類似する特許出願を「(特許出願Aの)類似出願」と特定する。類似出願の数を「(特許出願Aの)類似数(x)」として特定する。類似数が多いほど、いいかえれば、特許出願Aの特許性を否定する根拠となりかねない文献が多いほど、特許出願Aの属する技術分野は密であると想定する。
類否の判定は、既知の自然言語処理技術の応用にて実現されればよい。たとえば、特許出願Aの請求項1に含まれる形態素群のうち所定割合以上の形態素が、別の特許出願Bの明細書にも含まれているときには、特許出願Bは特許出願Aに類似すると判定してもよい。TF(Term Frequency)・IDF(Inverse Document Frequency)法のように、形態素ごとの重要性を加味した上で類否を判定してもよい。既に実用化されている概念検索技術により、類似度が所定の閾値以上となるか否かにより類否を判定してもよい(概念検索の詳細については、特許文献3参照)。
情報量(y):請求項の広狭
請求項の広狭を示す指標値として「情報量(y)」を定義する。本実施例においては、特許出願Aの所定請求項、たとえば、請求項1に含まれる形態素の数を「(特許出願Aの)情報量(y)」として特定する。情報量が多いほど、権利範囲が狭いと想定する。
以上の前提に基づいて、分析フェーズと予測フェーズのそれぞれについて説明する。
P2.分析フェーズ
分析フェーズは、収集処理(S1)、抽出処理(S2)および分析処理(S3)の3つの処理に分けることができる。
S1.収集処理:
特許性予測装置100は、特許データベース200から既通知出願の文献データを取得する。必要時に適宜取得してもよいし、バッチ処理により定期的に取得してもよい。ユーザは、クライアント端末210を介して、分析対象とすべき既通知出願を特定するための「検索条件」を入力する。出願日、出願人、IPC(International Patent Classification)、審査官、代理人など、さまざまな検索条件を任意に設定できる。「出願日」は、たとえば、「1997/4/1〜2008/3/31」のように期間として設定されればよい。あるいは、分析対象としたい特許出願の出願番号や公開番号の一覧を入力してもよい。検索条件の設定は必須ではない。検索条件が設定されないときには、特許データベース200から取得された全ての既通知出願が分析対象となる。
以下においては、「既通知出願」というときには、特に断らない限り、「分析対象となった既通知出願」のこという。
S2.抽出処理:
既通知出願のそれぞれについて類似数と情報量を特定する。たとえば、既通知出願Dの場合、既通知出願Dより先に出願されている特許出願であって、かつ、既通知出願Dと類似する特許出願を「(既通知出願Dの)類似出願」として特定する。そして、類似出願の数を「(既通知出願Bの)類似数(x)」として特定する。以下においては、既通知出願の類似出願および類似数のことを、特に、「先行類似出願」および「先行類似数(x)」とよぶ。次に、既通知出願Dの情報量を特定する。以下においては、既通知出願の情報量のことを、特に、「先行情報量(y)」とよぶ。
最後に、既通知出願Dの審査結果を「結果指標値(z)」として指標化する。本実施例においては、特許確定となっている既通知出願(以下、「既通知出願(特許)」と表記する)の結果指標値zを「1」、拒絶確定となっている既通知出願(以下、「既通知出願(拒絶)」と表記する)の結果指標値zを「0」に設定する。
こうして、既通知出願Dについて、先行類似数(x)、先行情報量(y)および結果指標値(z)がワンセットとして抽出される。他の既通知出願についても、先行類似数、先行情報量、結果指標値をそれぞれ抽出する。複数の既通知出願それぞれについて、「先行類似数(x)、先行情報量(y)および結果指標値(z)」のセットが抽出される。
S3.分析処理:
先行類似数(x)と先行情報量(y)を説明変量、結果指標値(z)を目的変量として重回帰分析を実行する。z=a・x+b・y+cを設定し、重回帰分析により係数a、b、cを算出する。こうして特定された先行類似数(x)、先行情報量(y)を説明変量、結果指標値(z)を目的変量とする回帰式として「登録予見式」が算出される。また、登録予見式と共に、重相関係数等も算出してもよい。重相関係数が大きい登録予見式ほど、信頼性が高い。a<0、b>0、c>0となる登録予見式は、先行類似数(x)が少なく、先行情報量(y)が大きいほど、特許となりやすい(結果指標値(z)が大きい)という経験則と一致することになる。
分析処理の完了後、先行類似数(x)をx軸、先行情報量(y)をy軸として、各既通知出願をプロットしたグラフを表示してもよい。グラフについては、図6や図7に関連して詳述する。なお、分析フェーズについては、図9に関連して更に詳述する。
P3.予測フェーズ:
予測フェーズは、取得処理(S4)と判定処理(S5)の2つの処理に分けることができる。
S4.取得処理:
ユーザは、クライアント端末210を介して、検証出願の文献データを特許性予測装置100に入力する。検証出願の文献データ全体を入力する必要はない。たとえば、検証出願の請求項1や要約など、文献データの一部のみの入力であってもよい。検証出願が出願公開済みであるならば、特許性予測装置100に特許データベース200から検証出願の文献データを取得させてもよい。
次に、検証出願の類似数(以下、「検証類似数(x)」とよぶ)と情報量(以下、「検証情報量(y)」とよぶ)を抽出する。たとえば、ある検証出願Eの場合、検証出願Eよりも先に出願されている特許出願であって、検証出願Eと類似する特許出願を「(検証出願Eの)類似出願」として特定し、この類似出願の数を「(検証出願Eの)類似数」、すなわち、「検証類似数(x)」として特定する。検証出願Eの情報量を検証情報量(y)として特定する。
S5.判定処理:
分析フェーズで得られた登録予見式z=a・x+b・y+cの変数xとyに、検証類似数(x)、検証情報量(y)をそれぞれ代入し、結果指標値zを求める。ここで算出される結果指標値zは、検証出願の特許可能性を定量的に示す「特許予測値」である。特許予測値は、既通知出願群について申請内容と審査結果の因果関係を分析した結果に基づいて、検証出願の特許可能性を定量的に示す値である。特許予測値が大きいほど、すなわち、特許予測値が1.0に近いほど、検証出願が特許となる可能性が高いと予測される。最終的に、図3に示す分析結果画面180が表示され、検証出願の登録可能性(特許予測値)、先行出願数(検証類似数)、重相関係数、検証類似数や検証情報量のP値等がユーザに示される。ユーザは、重相関係数値を参照しつつ、検索条件を変更することにより、重相関係数が高い登録予見式、いいかえれば、信頼性の高い登録予見式を求めることができる。
このような処理方法により、技術分野の疎密と請求項の広狭および過去の審査結果に基づき、未審査の検証出願の特許可能性を合理的・定量的に示すことができる。
判定処理の完了後、先行類似数(x)をx軸、先行情報量(y)をy軸とするグラフ上に検証出願の位置をプロットしてもよい。なお、予測フェーズについては、図10に関連して更に詳述する。
図4は、特許性予測装置100の機能ブロック図である。
ここに示す各ブロックは、ハードウェア的には、コンピュータのCPUをはじめとする素子や機械装置で実現でき、ソフトウェア的にはコンピュータプログラム等によって実現されるが、ここでは、それらの連携によって実現される機能ブロックを描いている。したがって、これらの機能ブロックはハードウェア、ソフトウェアの組み合わせによっていろいろなかたちで実現できることは、当業者には理解されるところである。
特許性予測装置100は、IF(インタフェース)部110、データ処理部130およびデータ保持部150を含む。
IF部110は、クライアント端末210や特許データベース200とのインタフェースを担当する。IF部110は、クライアント端末210にウェブページ形式にて各種画面を表示させる。データ処理部130は、IF部110やデータ保持部150から取得されたデータを元にして各種のデータ処理を実行する。データ処理部130は、IF部110とデータ保持部150との間のインタフェースの役割も果たす。データ保持部150は、各種データを保持するための記憶領域である。
IF部110:
IF部110は、入力部112と出力部120を含む。入力部112は、クライアント端末210に対するユーザの各種入力を検出する。また、特許データベース200から各種データを取得する。出力部120は、クライアント端末210に対して各種情報を出力する。
入力部112は、既通知出願取得部114、検索条件入力部118および検証出願取得部116を含む。既通知出願取得部114は、特許データベース200から既通知出願を取得する。検索条件入力部118は、検索条件の入力を検出する。検証出願取得部116は、検証出願の文献データを取得する。
出力部120は、グラフ表示部122と予測結果通知部124を含む。グラフ表示部122は、類似数(x)、情報量(y)および特許/拒絶の相関関係をグラフ表示する。詳細については図6、図7に関連して後述する。予測結果通知部124は、特許予測値をクライアント端末210に送信する。本実施例においては、予測結果通知部124は、結果表示部として機能し、図3に示した分析結果画面180をクライアント端末210の画面に表示させる。
データ保持部150:
データ保持部150は、特性情報保持部152を含む。特性情報保持部152は、既通知出願のIPC、公開番号、先行情報量などの各種情報を特性情報として保持する。特性情報保持部152のデータ構造については次の図5に関連して詳述する。
データ処理部130:
データ処理部130は、分析部132、予測部140および分類部148を含む。分類部148は、既通知出願や検証出願を類似数に応じてグループ分けする。分類部148によるグループ分けについては、図7に関連して詳述する。
分析部132は、主として分析フェーズに関わるブロックであり、先行情報量検出部134、先行類似数検出部136および登録予見式算出部138を含む。先行情報量検出部134は、既通知出願の先行情報量(y)を検出する。先行類似数検出部136は、既通知出願の先行類似数(x)を検出する。登録予見式算出部138は、複数の既通知出願についての先行類似数(x)、先行情報量(y)および結果指標値(z)に基づき、登録予見式を算出する。
予測部140は、主として予測フェーズに関わるブロックであり、検証情報量検出部142、検証類似数検出部144および特許性予測部146を含む。検証情報量検出部142は、検証出願の検証情報量(y)を検出する。検証類似数検出部144は、検証出願の検証類似数(x)を検出する。特許性予測部146は、検証類似数(x)、検証情報量(y)および登録予見式から、検証出願の特許予測値を算出する。
図5は、特性情報保持部152のデータ構造図である。
既通知出願取得部114は、既通知出願の文献データを取得後、特性情報保持部152に既通知出願の特性情報を登録する。IPC欄160は既通知出願のIPC、公開番号欄162は公開番号、出願日欄164は出願日または優先日、公開日欄166は出願公開日、出願人欄168は出願人名を示す。先行情報量欄170は既通知出願の先行情報量(y)、先行類似数欄172は先行類似数(x)、最先類似出願日欄174は、先行類似出願のうち最先の出願日(または最先の優先日)を示す。審査結果欄176は、既通知出願の審査結果を示す。丸印は特許、バツ印は拒絶を示す。このほかにも、出願番号、発明者氏名、発明名称、請求項1、要約などが特性情報として含まれてもよい。
同図によれば、特開2008−054324X号公報は、2006年8月24日を優先日として2007年8月24日に出願された既通知出願である。この既通知出願は、先行情報量(y)=51、先行類似数(x)=104であり、特許されていることがわかる。
本実施例においては、類似数(x)そのものではなく、類似数(x)の対数値を登録予見式の変数として取り扱う。本発明者による調査の結果、特許出願ごとに類似数のばらつきが非常に大きいことが判明したためである。以下、登録予見式は、z=a・log(x)+b・y+cであるとする。対数の底は「10」である。なお、対数以外の任意の単調増加関数により類似数(x)や情報量(y)を変換した値を、登録予見式の変数としてもよい。たとえば、類似数(x)の平方根や立方根を登録予見式の変数としてもよい。
図6は、グループを考慮しないときの先行類似数(x)、先行情報量(y)および審査結果との関係を示すグラフである。
横軸は先行類似数(x)の対数値、縦軸は先行情報量(y)を示す。丸印は既通知出願(特許)、バツ印は既通知出願(拒絶)を示す。同図は、本発明者の調査結果に基づいて、先行類似数(x)、先行情報量(y)および審査結果の関係を模式的に示すために作成したグラフである。本発明者の調査の結果、先行情報量(y)が多いほど、すなわち、権利範囲が狭い既通知出願ほど特許となりやすいという統計的傾向を読み取ることができた。また、先行類似数が少ないほど、いいかえれば、疎な技術分野ほど特許となりやすいという統計的傾向を読み取ることができた。
登録予見式z=a・log(x)+b・y+cをyについて変形すると、y=−(a/b)・log(x)+(z−c)/bとなる。分析フェーズにより、a、b、cは既に特定されているので、特許予想値(z)が0.5以上となるyは、
y≧−(a/b)・log(x)+(0.5−c)/b
となる領域に存在する。この領域は、50%以上の確率で特許化を見込める領域であり、以下、「A(Allowance)領域」とよぶ。一方、特許予想値(z)が0.5未満となるyは、
y<−(a/b)・log(x)+(0.5−c)/b
となる領域に存在する。この領域は、50%未満の確率でしか特許化を見込めない領域であり、以下、「R(Rejection)領域」とよぶ。また、A領域とR領域の境界線を示すy=−(a/b)・log(x)+(0.5−c)/bを「B(Boundary)直線」とよぶ。
出力部120は、分析フェーズ完了後、A領域、R領域およびB直線を識別可能な態様にて、クライアント端末210にグラフを画面表示させる。たとえば、A領域を青色、R領域を赤色にて着色してもよい。
このような態様によれば、ユーザは、類似数と情報量および特許可能性の相関関係を視覚的に把握しやすくなる。さまざまな検索条件の設定により、技術分野、出願人、代理人、審査官、期間別の特許化傾向を可視化できる。なお、B直線を決定づける特許予想値(z)の閾値は、0.5に限られるものではなく、ユーザが任意に設定可能である。
本発明者は、実際に、所定の条件で抽出した11件の既通知出願について上記登録予見式の妥当性を検証してみた。11件中8件は特許、3件は拒絶となっている。まず、各既通知出願の先行類似数(x)と先行情報量(y)を上記登録予見式に代入し、特許予測値zを算出してみる。この結果、特許予測値z≧0.5となった既特許出願は7件(特許:7件、拒絶:0件)となり、特許予想値<0.5となった既特許出願は4件(特許:1件、拒絶:3件)となった。すなわち、11件中1件の既通知出願(特許)が登録予見式により「特許可能性が低い(特許予測値z=0.425)」と判定されたものの実際には特許になっていることになるが、それ以外は予測と結果が一致した。登録予見式による予測結果と実際の審査結果の整合性が確かめられた。
実際には、ある特許出願Aの正確な類似数を、特許出願Aの出願時に把握することはできない。特許出願Aの類似出願の一部は特許出願Aの出願後に出願公開されるためである。以下、このような出願時に未公開の類似出願を「未公開類似出願」とよび、出願時に既に公開されている類似出願を「公開類似出願」とよぶ。
未公開類似出願も特許法第29条の2の規定、いわゆる「拡大された先願の地位」に関する規定により、特許出願Aの特許可能性に影響を及ぼす。したがって、類似数は、厳密には、公開類似出願と未公開類似出願の合計値であるべきである。そこで、本発明者は、特許出願Aの出願後に公開される未公開類似出願数の推移を調査した。
出願後、未公開類似出願も随時出願公開されるため、時間経過とともに類似数は増加する。より正確にいえば、時間経過とともに真の類似数が判明する。本発明者は、公開類似出願の数に基づいて、特許出願を4つのグループG1〜G4に分類した。各グループについては以下の傾向が確認された。
G1:特許出願時(t=0)において「公開類似出願数<所定値V」のグループである。公開類似出願数が特に少ないグループの場合、未公開類似出願もほとんど存在しない。このため、特許出願後も類似数はほとんど増加しない。G1に分類される特許出願は、特に先駆的な発明に関する出願であることが多いと考えられ、未公開類似出願の存在が特許化の障害となることはほとんどないと考えられる。
G2:特許出願時(t=0)において「V≦公開類似出願数<所定値V」となるグループである。このグループの場合、未公開類似出願がある程度存在しているため、特許出願後に類似数が徐々に増加する。G2に分類される特許出願は、比較的先駆的な発明に関する出願であることが多いと考えられ、未公開類似出願の存在が特許化の障害となる可能性がある。
G3:特許出願時(t=0)において「V≦公開類似出願数<所定値V」となるグループである。このグループの場合、未公開類似出願が多く存在しているため、特許出願後に類似数が大きく増加する。G2に分類される特許出願は、比較的改良的な発明に関する出願が多いと考えられ、未公開類似出願の存在が特許化の障害となりやすい。
G4:特許出願時(t=0)において「V≦公開類似出願数」となるグループである。このグループの場合、未公開類似出願が特に多いため、特許出願後に類似数が急増している。G4に分類される特許出願は、特に改良的な発明に関する出願が多いと考えられ、特許化に際しては未公開類似出願の存在が大きな障害となりかねない。
このように、特許出願をG1〜G4に分類すると、グループごとに未公開類似出願の数が大きく異なることがわかった。本発明者は、公開類似出願数の桁数に基づいてグループ分類することにより、特許予測の精度が向上すると考えた。たとえば、V=99、V=999、V=999としてもよい。このような考えから、本発明者は、類似数に関わらず単一の登録予見式を算出するよりも、G1〜G4のそれぞれのグループについて別々の登録予見式を算出する方が登録予見式の精度をいっそう向上させることができるのではないかと考えた。
図7は、グループを考慮した上で、先行類似数(x)、先行情報量(y)および審査結果との関係を示すグラフである。
分類部148は、公開類似出願数に基づいて、既通知出願をG1〜G4の4つのグループに分類する。登録予見式算出部138は、グループごとに別々の登録予見式を算出する。横軸は先行類似数(x)の対数値、縦軸は先行情報量(y)を示す。丸印は既通知出願(特許)、バツ印は既通知出願(拒絶)を示す。同図も、本発明者の調査結果に基づいて、先行類似数(x)、先行情報量(y)および審査結果の関係を模式的に示すために作成したグラフである。
G1、G2、G3、G4のそれぞれにおいて算出された別々の登録予見式をつなぎ合わせると、同図に示すような曲線(以下、「B曲線」とよぶ)が現れたと仮定する。特許予想値(z)が0.5以上となる「A(Allowance)領域」は、同図においてB曲線よりも上方の領域であり、「R(Rejection)領域」はB曲線の下方の領域となる。
グループに関わらず、分析対象となった既通知出願全てから単一の登録予見式を算出するときには、同図に示すB直線が得られる。B曲線とB直線では、A領域とR領域の範囲が異なる。B曲線に基づくA領域とR領域を参照すると、G1においては、先行情報量(y)が相当小さくても特許となっている。いいかえれば、特に疎な技術分野に属する特許出願の場合、シンプルな請求項でも充分に特許となる可能性が高い。一方、G2においては、先行類似数(x)に対する先行情報量(y)の増加率が高い。このため、G2の場合、先行類似数が増加するほど、急速に特許化が難しくなっている。また、G3やG4においては、先行情報量(y)が最低でも60以上なければ、ほとんど特許化は不可能となっている。
同図に示す三角印は、検証出願Fを示す。検証出願Fは、B直線に基づくならばR領域に存在するが、B曲線に基づくならばR領域に存在している。このようにB直線を採用するかB曲線を採用するかに応じて検証出願Fの特許予測値は変化する。B曲線の方がB直線よりもいっそう高い精度にて特許可能性を予測しやすい。
なお、同図に示す既通知出願H(特許)は、先行類似数(x)が非常に多く、かつ、先行情報量(y)が少ないにも関わらず特許となっている。したがって、既通知出願Hは無効理由を含む瑕疵ある権利かもしれないし、密な技術分野にて広い権利範囲を確保している強力な特許なのかもしれない。このように、図7に示すグラフを参照することにより、「統計的傾向からみて特異な特許出願」を視覚的に見つけ出しやすくなる。
図8は、未公開類似出願と公開類似出願の関係を示すグラフである。
横軸は時間、縦軸は出願数を示す。ある検証出願Jの出願日をT2とする。検証出願Jについての検証類似出願の一部は、T2において出願公開されているが一部は未公開の状態にある。T2において公開されている検証類似出願の数をSとする。ここでは、未公開の検証類似出願も含めた、検証類似出願の総数S’を求める方法を説明する。
最先の検証類似出願Kの出願日をT1とする。検証類似出願Kは、T1から1.5年後のT3に出願公開される。したがって、T3=T1+1.5である。検証類似出願Kの出願日以降に出願された他の検証類似出願は、T3以降に出願公開される。図8に示すグラフCは、検証類似出願の数を示す。一方、グラフCはそのうち出願公開された検証類似出願の数を示す。時間経過と共に検証類似出願の数が増加し、1.5年のタイムラグをおいて出願公開数も増加している。グラフCは、グラフCを1.5年分右に平行移動させたかたちとなる。したがって、
(T2−T3):S=(T2−T1):S’
という関係が成立し、
S’={(T2−T1)/(T2−T3)}・S
となる。こうして、検証類似出願の総数S’を求めることができる。
このような処理方法により、先行類似数検出部136は、未公開類似出願も含めた正味の類似数を算出してもよい。そして、分類部148は、未公開類似出願も含めて、既通知出願や検証出願のグループ分けしてもよい。登録予見式算出部138は、未公開の先行類似出願を含めた先行類似数に基づいて登録予見式を算出してもよい。特許性予測部146は、未公開の検証類似出願を含めた検証類似数に基づいて、特許予測値を算出してもよい。
図9は、分析フェーズの処理過程を示すフローチャートである。
既通知出願取得部114は、特許データベース200から定期的に既通知出願の文献データを取得する。既通知出願の文献データはデータ保持部150に格納される。検索条件入力部118は、ユーザから検索条件の入力を受け付ける(S10)。分析部132は、特性情報等を参照し、検索条件に合致する既通知出願の文献データをデータ保持部150から取得する(S12)。先行情報量検出部134は先行情報量(y)を特定する(S14)。先行類似数検出部136は先行類似数(x)を特定する(S16)。先行類似数検出部136は、図8に関連して説明した方法により、未公開の先行類似出願の数も含めて先行類似数を特定してもよい。分類部148は、既通知出願をG1〜G4のいずれかのグループに分類する(S18)。
検索条件に合致する既通知出願が残っていれば(S20のY)、処理はS12に戻る。残っていなければ(S20のN)、登録予見式算出部138は、G1〜G4の各グループについて別々の登録予見式を算出する(S22)。グラフ表示部122は、図7に示したようにA領域、R領域およびB曲線を視認可能な態様にて、各既通知出願をプロットしたグラフを表示させる(S24)。
図2との関連でいえば、S10、S12は収集処理(S1)、S14、S16、S18は抽出処理(S2)、S22、S24は分析処理(S3)に対応する。
S12においては、検索条件に合致する文献データのうち、特許法第36条(記載要件)や第29条1項柱書(発明要件)などの特定の拒絶理由を含む既通知出願(拒絶)を除外してもよい。いいかえれば、記載要件等の特定の拒絶理由を含まない既通知出願(拒絶)および既通知出願(特許)のみを取得の対象としてもよい。このような処理方法によれば、記載要件のように先行類似数(x)とは関係のない拒絶理由を含む既通知出願(拒絶)の特性が登録予見式に反映されないように処置できる。この結果、先行類似数(x)、先行情報量(y)および審査結果の関係をより正確に表す登録予見式を算出できる。
このほか、拒絶理由通知を受けた後、出願人が未対応のまま拒絶確定となった既通知出願を除外してもよい。出願人の事情により拒絶確定となった既通知出願(拒絶)の特性が登録予見式に反映されるのを防ぐことにより、より確度の高い登録予見式を算出できる。
図10は、予測フェーズにおける処理過程を示すフローチャートである。
検証出願取得部116は、検証出願の文献データを取得する(S30)。ここでは、検証出願の請求項1のテキストデータを取得したとする。検証情報量検出部142は、検証情報量(y)を特定する(S32)。検証類似数検出部144は、検証類似数(x)を特定する(S34)。検証類似数検出部144は、検証出願についての請求項1のテキストデータと、検証出願よりも先に出願された特許出願の全文データとの類似度を比較する。そして、この類似度が所定の閾値以上となるときには、この特許出願を検証類似出願として特定する。検証類似数検出部144は、未公開の検証類似出願の数も含めて検証類似数(x)を算出してもよい。分類部148は、検証出願をG1〜G4のいずれかのグループに分類する(S36)。
特許性予測部146は、分類先のグループと対応づけられている登録予見式に基づいて、特許予想値を算出する(S40)。予測結果通知部124は特許予想値をクライアント端末210に通知し、グラフ表示部122は図7に示したグラフ上に検証出願の位置をプロットして表示させる(S42)。
図2との関連でいえば、S30、S32、S34、S36は取得処理(S4)、S38、S40、S42は判定処理(S5)に対応する。
検証出願は、特許明細書として完成する前の原稿であってもよい。たとえば、請求項1のみを作成した段階で、S30において請求項1のデータを入力すれば、検証出願の特許予測値を取得できる。このため、特許明細書完成前であっても、請求項1を仮作成することにより、特許化を期待できる請求項となっている否かを合理的かつ定量的に判断しやすくなる。
以上、実施例に基づいて、特許性予測装置100を説明した。
特許出願後に限らず、特許出願前においても、特許可能性を予測する必要に迫られることは多い。たとえば、拒絶理由通知を受領したときには、どの程度の補正をする必要があるかを判断する必要がある。拒絶査定となったときには、拒絶査定不服審判を請求するか特許化を断念すべきか判断する必要がある。こういった判断は、知財担当者の経験や性格といった属人的要素に影響されることが多い。特許性予測装置100は、過去の既通知出願の申請内容と審査結果の因果関係という客観的なデータに基づき、検証出願の特許可能性を合理的に示すことができる。これにより、特許性予測装置100は、知財担当者による判断を支援できる。
検索条件により、既通知出願を絞り込むことにより、さまざまな登録予見式を作成可能である。たとえば、出願人ごとに登録予見式を作成すれば、出願人ごとの出願戦略の巧拙を客観的に評価しやすくなる。出願時期ごとに登録予見式を作成すれば、審査傾向の経時的な変化を把握しやすくなる。国ごとに登録予見式を作成すれば、国ごとの審査傾向を把握しやすくなる。また、ソフトウェア系の特許出願と電気系の特許出願では、請求項の情報量が大きく異なるかもしれない。また、同じソフトウェア系であっても、ビジネス方法に関する特許出願と機器制御に関する特許出願では、請求項の情報量が大きく異なるかもしれない。技術分野ごとに登録予見式を作成することにより、各技術分野にとって妥当な登録予見式を導出できる。更に、分析結果画面180にて重相関係数を確認しつつ、検索条件を操作することにより、適切な登録予見式を求めることもできる。
また、本発明者の調査によれば、公開類似出願数に応じて特許可能性が非線形的に変化することが判明した。そこで、類似数に応じて特許出願をグループ分けし、グループごとに登録予見式を算出することによりB曲線を得られた。B曲線によれば、特許予測値の精度をいっそう向上させることができる。
特許性予測装置100は、特許出願、出願審査の請求、拒絶理由対応などのさまざまな場面において、知財担当者の判断を支援することにより、質の高い発明がいっそう保護されやすくなるものと期待される。また、類似数に鑑みて、過度に広い請求項や過度に狭い請求項となっていないかを注意・確認する上でも、特許性予測装置100は知財担当者の判断を支援できる。
以上、本発明について実施例をもとに説明した。実施の形態は例示であり、それらの各構成要素や各処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
本実施例においては、審査結果値zは、0(拒絶)または1(特許)の2値であるとして説明した。変形例として、審査結果値zを、0.1(拒絶審決)、0.2(拒絶査定)、0.7(特許審決)、1.0(特許査定)のように3値以上を割り当ててもよい。特許審決となった既通知出願は、拒絶査定不服審判が請求されていなければ拒絶査定となっていた特許出願である。このような考え方に基づき、特許審決については特許査定よりも低い審査結果値を付与してもよい。
一方、拒絶査定となった既通知出願は、拒絶査定不服審判を請求していれば特許化に成功していたかもしれない。このような考え方に基づき、拒絶査定となった既通知出願については拒絶審決となった既通知出願よりも高い審査結果値を付与してもよい。審査結果値は、多くの既通知出願を分析することにより最適値を求めればよい。
なお、本実施例においては、既通知出願とは特許または拒絶が確定した特許出願であるとして説明したが、必ずしも確定している必要はない。たとえば、新規性に基づく拒絶理由の対象となっている特許出願は、将来的に拒絶確定となるとみなして登録予見式に反映させてもよい。また、拒絶査定不服審判中の特許出願も拒絶確定とみなして登録予見式に反映させてもよい。
本実施例においては、請求項1に含まれる形態素の数が「情報量」であるとして説明した。変形例として、請求項1に含まれる文字数や行数を「情報量」とみなしてもよい。あるいは、「前記」や「装置」、「ステップ」のような、一般的な形態素を対象外として情報量を特定してもよい。こういった一般的な形態素は、発明の権利範囲を特定する上で情報価値が低いと考えられるためである。請求項1に同一形態素が複数回現れているときには、1回分としてカウントしてもよい。たとえば、「・・・第1の特許出願と第2の特許出願に共通して含まれる形態素の数に応じて、前記第1の特許出願と前記第2の特許出願との類否を判定する・・・」という文言を含む請求項においては、「特許」という形態素は4回出現している。このとき、「特許」という形態素を1回分としてカウントする。請求項には、同一形態素が繰り返し現れることも多いため、このような処理方法によれば、請求項の実質的な情報の量を特定しやすくなる。
本実施例においては、検証出願の請求項1に基づいて、先行類似数や検証類似数を特定するとして説明した。変形例として、請求項ごとに検証類似数を特定してもよい。請求項1に従属する請求項2の場合、請求項1の形態素数+請求項2の形態素数を請求項2の情報量として特定した上で予測フェーズを実行してもよい。このような態様によれば、検証出願について請求項ごとに特許可能性を判断できる。
特許性予測装置とクライアント端末、特許データベースの関係を示すハードウェア構成図である。 特許性予測装置による処理の流れを示す模式図である。 分析結果画面の画面図である。 特許性予測装置の機能ブロック図である。 特性情報保持部のデータ構造図である。 グループを考慮しないときの先行類似数(x)、先行情報量(y)および審査結果との関係を示すグラフである。 グループを考慮した上で、先行類似数(x)、先行情報量(y)および審査結果との関係を示すグラフである。 未公開類似出願と公開類似出願の関係を示すグラフである。 分析フェーズの処理過程を示すフローチャートである。 予測フェーズにおける処理過程を示すフローチャートである。
符号の説明
100 特許性予測装置、 110 IF部、 112 入力部、 114 既通知出願取得部、 116 検証出願取得部、 118 検索条件入力部、 120 出力部、 122 グラフ表示部、 124 予測結果通知部、 130 データ処理部、 132 分析部、 134 先行情報量検出部、 136 先行類似数検出部、 138 登録予見式算出部、 140 予測部、 142 検証情報量検出部、 144 検証類似数検出部、 146 特許性予測部、 148 分類部、 150 データ保持部、 152 特性情報保持部、180 分析結果画面、 200 特許データベース、 202 インターネット、 210 クライアント端末。

Claims (8)

  1. 特許出願の文献データを格納する特許データベースと接続され、
    審査結果通知済みの特許出願を既通知出願として、前記既通知出願の文献データを前記特許データベースから取得する既通知出願取得部と、
    前記既通知出願の文献データを参照し、前記既通知出願における所定請求項の情報量を先行情報量として検出する先行情報量検出部と、
    前記既通知出願よりも先に出願され、かつ、前記既通知出願と内容において類似する特許出願の数を先行類似数として検出する先行類似数検出部と、
    前記既通知出願の審査結果を示す結果指標値を目的変量、前記先行情報量および前記先行類似数を説明変量とし、複数の既通知出願を対象として回帰分析を実行することにより、先行類似数、先行情報量および結果指標値の相関関係を示す登録予見式を算出する登録予見式算出部と、
    特許可能性を予測すべき特許出願を検証出願として、前記検証出願の文献データを取得する検証出願取得部と、
    前記検証出願の文献データを参照し、前記検証出願における所定請求項の情報量を検証情報量として検出する検証情報量検出部と、
    前記検証出願よりも先に出願され、かつ、前記検証出願と内容において類似する特許出願の数を検証類似数として検出する検証類似数検出部と、
    前記検証情報量、前記検証類似数および前記登録予見式から、前記検証出願の特許可能性を示す予測値として前記検証出願についての結果指標値を算出する特許性予測部と、
    を備えることを特徴とする特許性予測装置。
  2. 前記特許データベースに格納されている既通知出願のうち回帰分析の対象となる既通知出願が満たすべき条件を検索条件として、ユーザによる前記検索条件の入力を検出する検索条件入力部、を更に備え、
    前記登録予見式算出部は、前記検索条件に合致する既通知出願を対象として回帰分析を実行することにより前記登録予見式を算出することを特徴とする請求項1に記載の特許性予測装置。
  3. 前記先行類似数検出部および前記検証類似数検出部は、第1の特許出願と第2の特許出願に共通して含まれる形態素の数に応じて、前記第1の特許出願と前記第2の特許出願との類否を判定することを特徴とする請求項1または2に記載の特許性予測装置。
  4. 先行情報量と先行類似数を座標軸とする2次元グラフを画面表示させるグラフ表示部、を更に備え、
    前記グラフ表示部は、前記登録予見式により予測値として算出される前記結果指標値が所定の閾値以上となる領域と前記閾値未満となる領域を視認可能な態様にて、前記2次元グラフを画面表示させることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の特許性予測装置。
  5. 前記既通知出願を先行類似数に応じて複数のグループに分類する分類部、を更に備え、
    前記登録予見式算出部は、前記複数のグループそれぞれを対象として複数の前記登録予見式を算出し、
    前記分類部は、前記検証類似数に応じて前記複数のグループのいずれかに前記検証出願を分類し、
    前記特許性予測部は、前記検証出願の分類先となるグループと対応づけられる登録予見式に基づいて、前記検証出願についての結果指標値を算出することを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載の特許性予測装置。
  6. 前記登録予見式算出部は、形式または記載に関する所定の特許要件に基づく否定的見解を示された既通知出願を除外して、前記登録予見式を算出することを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載の特許性予測装置。
  7. 前記登録予見式の重相関係数を画面表示させる相関係数表示部、を更に備えることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の特許性予測装置。
  8. 審査結果通知済みの特許出願を既通知出願として、特許出願の文献データを格納する特許データベースから前記既通知出願の文献データを取得する機能と、
    前記既通知出願の文献データを参照し、前記既通知出願における所定請求項の情報量を先行情報量として検出する機能と、
    前記既通知出願よりも先に出願され、かつ、前記既通知出願と内容において類似する特許出願の数を先行類似数として検出する機能と、
    前記既通知出願の審査結果を示す結果指標値を目的変量、前記先行情報量および前記先行類似数を説明変量とし、複数の既通知出願を対象として回帰分析を実行することにより、先行類似数、先行情報量および結果指標値の相関関係を示す登録予見式を算出する機能と、
    特許可能性を予測すべき特許出願を検証出願として、前記検証出願の文献データを取得する機能と、
    前記検証出願の文献データを参照し、前記検証出願における所定請求項の情報量を検証情報量として検出する機能と、
    前記検証出願よりも先に出願され、かつ、前記検証出願と内容において類似する特許出願の数を検証類似数として検出する機能と、
    前記検証情報量、前記検証類似数および前記登録予見式から、前記検証出願の特許可能性を示す予測値として前記検証出願についての結果指標値を算出する機能と、
    をコンピュータに発揮させることを特徴とする特許性予測プログラム。
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