JP2009232197A - 無線通信システム - Google Patents
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Abstract
【課題】 所望のカバー率を維持する無線通信システムを提供する。
【解決手段】基地局無線装置1と無線端末3−1〜3−nにて構成される無線システムを用いる。この無線システムの無線端末3−nにおいては、送信または受信を行なうときに、ロギングデータを内部メモリに蓄積保存する。このロギングデータは、位置、日時、RSSI(Received Signal Strength Indicator)値、BER(Bit Error Rate)値を含む。基地局無線装置1は、無線端末3−nのロギングデータを収集解析することで、日々のエリア内の通話回線品質を把握する。
【選択図】 図1
【解決手段】基地局無線装置1と無線端末3−1〜3−nにて構成される無線システムを用いる。この無線システムの無線端末3−nにおいては、送信または受信を行なうときに、ロギングデータを内部メモリに蓄積保存する。このロギングデータは、位置、日時、RSSI(Received Signal Strength Indicator)値、BER(Bit Error Rate)値を含む。基地局無線装置1は、無線端末3−nのロギングデータを収集解析することで、日々のエリア内の通話回線品質を把握する。
【選択図】 図1
Description
本発明は、基地局無線装置と無線端末とが通信するデジタル無線通信システムに係り、特に通信した場所の回線品質データを記録する無線通信システムに関する。
現代において、デジタル無線システムは、電波帯域を効率的に使える点とその信頼性から基幹的な技術の一つとなっている。
このデジタル無線システムの一種である、マルチチャンネルアクセス(MCA:Multi Channel Access)無線システムは、例えば、空港エリア内に存する航空機の保守や運行業務における連絡通信システムとして重要な使命を担って用いられている。
このような空港向けのMCA無線通信システムは、例えば、電波産業会(ARIB)により、空港内デジタル移動通信システム(ARIB STD T−87「空港内デジタル移動通信システム」)として規格化されている。この空港内デジタル移動通信システムにおいては、一つの無線キャリアをフレームで区切り、フレームを4つのチャンネルに分けることによって、マルチチャンネル化するTDM/TDMA方式が用いられている。
このデジタル無線システムの一種である、マルチチャンネルアクセス(MCA:Multi Channel Access)無線システムは、例えば、空港エリア内に存する航空機の保守や運行業務における連絡通信システムとして重要な使命を担って用いられている。
このような空港向けのMCA無線通信システムは、例えば、電波産業会(ARIB)により、空港内デジタル移動通信システム(ARIB STD T−87「空港内デジタル移動通信システム」)として規格化されている。この空港内デジタル移動通信システムにおいては、一つの無線キャリアをフレームで区切り、フレームを4つのチャンネルに分けることによって、マルチチャンネル化するTDM/TDMA方式が用いられている。
このような空港エリア内の無線通信システムの応用例としては、例えば、特許文献1を参照すると、定期的な回線品質の計測のためにビット誤り率の測定を行う方法が記載されており、これにより信頼性を高めた無線通信システムを実現できる(以下、従来技術1とする。)。
しかしながら、従来技術1のような無線通信システムにおいては、誤り率の測定を自動的・定期的に行うシステムのための構成がないため、人手で無線端末の使用エリアを移動して測定する必要があった。このため、定期的とはいえ、所定の期間(例えば、1年)に1回の割合で、定期的な回線品質の計測のための測定が行われていた。
無線端末の使用エリアのカバー率が100%に近いよう所望されている。しかし、例えば1年に1回の計測では、所望のカバー率を維持するのが難しかった。これは、使用エリア内の人の移動の変化や建物の増築等に伴って通信環境が日々変化しており、この環境の変化によって、通信回線の品質が落ちた使用エリア内の座標が発生してくる場合があるためである。
そのような場合、従来は、複数の端末使用ユーザからの申告があって、はじめてエリア内の環境の変化を知ることになっていた。
そして、改善の検討と対策の実施が行われるまで、長期に渡って使用エリア内の通信回線の品質が落ちたままの状態が継続しがちであった。すなわち、使用エリアのカバー率を所望の値に維持することが難しかった。
無線端末の使用エリアのカバー率が100%に近いよう所望されている。しかし、例えば1年に1回の計測では、所望のカバー率を維持するのが難しかった。これは、使用エリア内の人の移動の変化や建物の増築等に伴って通信環境が日々変化しており、この環境の変化によって、通信回線の品質が落ちた使用エリア内の座標が発生してくる場合があるためである。
そのような場合、従来は、複数の端末使用ユーザからの申告があって、はじめてエリア内の環境の変化を知ることになっていた。
そして、改善の検討と対策の実施が行われるまで、長期に渡って使用エリア内の通信回線の品質が落ちたままの状態が継続しがちであった。すなわち、使用エリアのカバー率を所望の値に維持することが難しかった。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、上述の課題を解消することを課題とする。
本発明の無線通信システムは、基地局無線装置と無線端末とが通信するデジタル無線通信システムにおいて、前記無線端末は、送信または受信を行った際に、位置を特定するデータを取得して、日時と無線端末のRSSI値とBER値とをロギングデータとして記憶する記憶手段を備え、前記基地局無線装置は、前記無線端末のロギングデータから、前記無線端末が通信した場所の回線品質データを解析するデータ解析手段を備えることを特徴とする。
本発明によれば、無線端末の送受信時にその端末の位置データ・送受信時刻とともにRSSI値およびBER値を内部メモリに記憶する無線端末を用いて、そのデータを収集し解析して日々のエリア内の回線品質を把握する無線通信システムを提供することで、ユーザが要望するエリアカバー率を維持することができる。
<第1の実施の形態>
〔制御構成〕
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るに無線通信システムXの構成例について説明する。
この無線通信システムXは、基地局無線装置1(データ解析部)と、アンテナ2と、無線端末3−1〜3−nを備えている。
基地局無線装置1は、固定された基地局に備えられており、多数の無線端末3−1〜3−nに対応し、使用エリア内で十分電波を送受信可能な大型のアンテナ2を備えている。さらに、後述するロギングデータを収集して解析するPC(Personal Computer)、汎用機、サーバ等である、データ解析装置(データ解析手段)を備えている。
無線端末3−1〜3−nは、例えば、空港構内等を移動するサービス車両等に備えられるか、サービスマンや整備員等の空港内職員がトランシーバとして携帯し、使用しており、他の端末と通話を行ないながら無線エリア内を動き回っている。
〔制御構成〕
図1を参照して、本発明の実施の形態に係るに無線通信システムXの構成例について説明する。
この無線通信システムXは、基地局無線装置1(データ解析部)と、アンテナ2と、無線端末3−1〜3−nを備えている。
基地局無線装置1は、固定された基地局に備えられており、多数の無線端末3−1〜3−nに対応し、使用エリア内で十分電波を送受信可能な大型のアンテナ2を備えている。さらに、後述するロギングデータを収集して解析するPC(Personal Computer)、汎用機、サーバ等である、データ解析装置(データ解析手段)を備えている。
無線端末3−1〜3−nは、例えば、空港構内等を移動するサービス車両等に備えられるか、サービスマンや整備員等の空港内職員がトランシーバとして携帯し、使用しており、他の端末と通話を行ないながら無線エリア内を動き回っている。
次に、図2を参照して、無線端末3−1〜3−nの制御構成について詳しく説明する。以下の説明においては、無線端末3−1を代表例として記す。
無線端末3−1は、主に位置特定部100と、データ保存部200と、無線装置部300とを備えており、それぞれの部位が例えば共通のバス等で接続されるように構成される。
無線端末3−1は、主に位置特定部100と、データ保存部200と、無線装置部300とを備えており、それぞれの部位が例えば共通のバス等で接続されるように構成される。
位置特定部100は、GPS(Global Positioning System)の受信機であるGPSレシーバ4や、エリア内の特定のIDにより位置を認識するIDタグ認識部5を備えている、無線端末3−1の位置を特定するための部位である。
データ保存部200は、後述するRSSI値とBER値を含むロギングデータ(Logging Data)を記憶・保存するRAM(バッテリバックアップSRAM)、フラッシュメモリ、その他の不揮発性メモリ、HDD等であるメモリ6(記憶手段)を備えている。
無線装置部300は、公知のMCA無線通信装置と同等の機能部位であり、アンテナである空中線7、空中線7から無線電波を送信する送信部8、空中戦7からの無線電波を受信する受信部9、CPU(中央処理装置)やDSP(Digital Signal Processor)等である制御部10、スイッチング電源等である電源部11等の無線通信装置に関する部位により構成される。
〔無線端末3−1〜3−nの動作〕
無線端末3−1〜3−nは、送信または受信を行う際に、その位置を特定する位置の情報、日時(日、時、分、秒、及びそれ以下の単位の時間を含む)、RSSI(Received Signal Strength Indicator、受信レベル値)やBER(Bit Error Rate、ビット誤り率)を、ロギングデータとして端末のメモリ6に保存するという動作を繰り返す。
この保存されたロギングデータは、後述するように収集して解析することができ、これにより無線端末3−1〜3−nが受信した時間と場所における回線品質を知ることができる。
これにより、回線品質の向上のためのデータが得られ、無線通信システムXの使用エリア内でのカバー率を100%に近づけることができ、通信品質を向上させることができる。
無線端末3−1〜3−nは、送信または受信を行う際に、その位置を特定する位置の情報、日時(日、時、分、秒、及びそれ以下の単位の時間を含む)、RSSI(Received Signal Strength Indicator、受信レベル値)やBER(Bit Error Rate、ビット誤り率)を、ロギングデータとして端末のメモリ6に保存するという動作を繰り返す。
この保存されたロギングデータは、後述するように収集して解析することができ、これにより無線端末3−1〜3−nが受信した時間と場所における回線品質を知ることができる。
これにより、回線品質の向上のためのデータが得られ、無線通信システムXの使用エリア内でのカバー率を100%に近づけることができ、通信品質を向上させることができる。
〔無線通信システムXの処理〕
次に、図3〜5を参照して、無線通信システムXによる通信回線の品質の蓄積と解析の処理について、より具体的に説明する。
次に、図3〜5を参照して、無線通信システムXによる通信回線の品質の蓄積と解析の処理について、より具体的に説明する。
まず、ステップS101において、端末の位置を特定する位置特定部100は、位置取得処理を行う。
位置特定部100は、屋外においては、GPS衛星からのデータをGPSレシーバ4で受信することにより位置を特定する。
位置特定部100は、屋内においては、使用エリア内の要所に設置されたIDタグから、位置を特定する固有番号情報などをIDタグ認識部5で受信し、概ねの位置を特定する。このIDタグ(ビーコン)は、公知の無線IDタグを使用することができる。
位置特定部100は、屋外においては、GPS衛星からのデータをGPSレシーバ4で受信することにより位置を特定する。
位置特定部100は、屋内においては、使用エリア内の要所に設置されたIDタグから、位置を特定する固有番号情報などをIDタグ認識部5で受信し、概ねの位置を特定する。このIDタグ(ビーコン)は、公知の無線IDタグを使用することができる。
次に、ステップS102において、無線装置部の制御部10は、ロギングデータ保存処理を行う。
このロギングデータ保存処理としては、まず、制御部10は、送信部8により他の端末と送信を行ったこと、または受信部9により受信を行ったことを検知する。
この検知が行われた際に、制御部10は、RSSI値とBER値を、送信部8又は受信部9から取得する。
さらに、制御部10は、屋外においては、GPSレシーバ4から日時を測定する。また、屋内においては、無線装置部300の図示しないGPSと連動するリアルタイム・クロック(RTC)から日時を測定する。
また、制御部10は、上記ステップS101で取得した位置データを位置特定部100から入力する。
制御部10は、日時、位置データ、RSSI値、BER値、及び自らの端末番号の各データを含む各種のデータを、ロギングデータとして、データ保存部のメモリ6に記憶する。
このロギングデータ保存処理としては、まず、制御部10は、送信部8により他の端末と送信を行ったこと、または受信部9により受信を行ったことを検知する。
この検知が行われた際に、制御部10は、RSSI値とBER値を、送信部8又は受信部9から取得する。
さらに、制御部10は、屋外においては、GPSレシーバ4から日時を測定する。また、屋内においては、無線装置部300の図示しないGPSと連動するリアルタイム・クロック(RTC)から日時を測定する。
また、制御部10は、上記ステップS101で取得した位置データを位置特定部100から入力する。
制御部10は、日時、位置データ、RSSI値、BER値、及び自らの端末番号の各データを含む各種のデータを、ロギングデータとして、データ保存部のメモリ6に記憶する。
無線端末3−1〜3−nでは、送信および受信をするたびに、上記ロギングデータをデータ保存部200のメモリ6に記憶・保存する行為を繰り返す。
このことにより無線端末3−1〜3−nのメモリ6には、各無線端末が通信を行った場所における、上記データが蓄積、保存される。
このことにより無線端末3−1〜3−nのメモリ6には、各無線端末が通信を行った場所における、上記データが蓄積、保存される。
次に、ステップS103において、基地局無線装置1のデータ解析装置は、ロギングデータ収集処理を行う。
このデータ解析装置は、無線システムの閑暇な時間帯に無線通信回線を使用したバッチ処理等で上記のロギングデータを収集する。
バッチ処理については、無線端末3−1〜3−nの端末番号ごとに、所定時刻、所定の順番で無線回線を介してデータをデータ解析装置に吸い上げることができる。
吸い上げの所定時刻としては、例えば、無線通信システムXが閑暇してデータ帯域に空きがある時間を、ユーザが設定することができる。たとえば、夜間に閑暇していれば、夜間を所定時刻として設定可能である。
この吸い上げの際には、データ解析装置は、アンテナ2を介して、ロギングデータ収集のための所定のリクエストを、各無線端末3−1〜3−nに送信する。
それを受信した無線端末3−nの制御部10は、データ保存部200のメモリ6に記憶されたロギングデータのうち、データ解析装置が蓄積収集する分のデータを収集データとして、送信部8から送信する。
このような方法により、データ収集を効率的に、且つ保守員が手間をかけることなく行うことができる。
このデータ解析装置は、無線システムの閑暇な時間帯に無線通信回線を使用したバッチ処理等で上記のロギングデータを収集する。
バッチ処理については、無線端末3−1〜3−nの端末番号ごとに、所定時刻、所定の順番で無線回線を介してデータをデータ解析装置に吸い上げることができる。
吸い上げの所定時刻としては、例えば、無線通信システムXが閑暇してデータ帯域に空きがある時間を、ユーザが設定することができる。たとえば、夜間に閑暇していれば、夜間を所定時刻として設定可能である。
この吸い上げの際には、データ解析装置は、アンテナ2を介して、ロギングデータ収集のための所定のリクエストを、各無線端末3−1〜3−nに送信する。
それを受信した無線端末3−nの制御部10は、データ保存部200のメモリ6に記憶されたロギングデータのうち、データ解析装置が蓄積収集する分のデータを収集データとして、送信部8から送信する。
このような方法により、データ収集を効率的に、且つ保守員が手間をかけることなく行うことができる。
図4を参照して、収集データの一例について説明する。
収集データは、ロギングデータのうち、通信(測定)の「時刻」、位置を特定する「位置データ」(GPSの場合、北緯・東経の数値であり、IDタグの場合は識別番号を用いる)、通信時の電界強度を示す「RSSI値」、伝送品質を示す「BER値」、測定(通信)した端末を示す「端末番号」を用いるのが好適である。
収集データは、この図のように、データ解析装置の記憶部のデータベースに表形式で記憶することができる。
収集データは、ロギングデータのうち、通信(測定)の「時刻」、位置を特定する「位置データ」(GPSの場合、北緯・東経の数値であり、IDタグの場合は識別番号を用いる)、通信時の電界強度を示す「RSSI値」、伝送品質を示す「BER値」、測定(通信)した端末を示す「端末番号」を用いるのが好適である。
収集データは、この図のように、データ解析装置の記憶部のデータベースに表形式で記憶することができる。
なお、無線端末3−nが携帯型の無線端末であれば、例えば携帯端末を充電器に装着したときに、携帯端末3−nがデータ収集のための通信のリクエストを送信することもできる。このリクエストを受けたデータ解析装置は、通信帯域に所定レベルの空きがあれば、ロギングデータの回収処理を行うことができる。
なお、この他にも、データ解析装置は、無線端末3−nが電源をOFFにする際に行う終了処理(基地局無線装置1へ、電源OFFにする旨の信号を送信する処理)を検知すると、ロギングデータを収集するようにしてもよい。
さらに、無線端末3−1〜3−nの蓄積保存されたデータを収集する方法として、保守員作業により1台ずつデータ解析装置に接続して収集する作業を行うことも可能である。
なお、この他にも、データ解析装置は、無線端末3−nが電源をOFFにする際に行う終了処理(基地局無線装置1へ、電源OFFにする旨の信号を送信する処理)を検知すると、ロギングデータを収集するようにしてもよい。
さらに、無線端末3−1〜3−nの蓄積保存されたデータを収集する方法として、保守員作業により1台ずつデータ解析装置に接続して収集する作業を行うことも可能である。
次に、ステップS104において、基地局無線装置1のデータ解析装置は、収集データ解析処理を行う。
データ解析装置は、時刻毎や場所毎に収集データを読み出し、表のままで解析及び管理することもできる。
これに加えて、データ解析装置は、使用エリアをマップにし、端末の各通信座標での通信回線の品質を、表示部に色やマークで表示させることができる。
このマップにより解析・管理することで、データ解析装置のユーザは、時刻毎のエリアの通信回線の品質を一目で把握することができる。
データ解析装置は、時刻毎や場所毎に収集データを読み出し、表のままで解析及び管理することもできる。
これに加えて、データ解析装置は、使用エリアをマップにし、端末の各通信座標での通信回線の品質を、表示部に色やマークで表示させることができる。
このマップにより解析・管理することで、データ解析装置のユーザは、時刻毎のエリアの通信回線の品質を一目で把握することができる。
図5を参照して、データ解析装置の表示部にマップ上に色やマークで通信回線品質を表示させた例を示す。この例においては、無線端末3−1〜3−nのうち、端末番号101の端末について、2007年1月1日の0時〜1時までの間の取得データを表示した。
この図では、収集データの位置データの座標を、星印で表示している。また、RSSI値とBER値から通信回線の品質を所定の式を用いて算出した値を、星印の濃度として表現している。この算出方法は、より具体的には、RSSI値とBER値を所定の値と比べるような、ヒューリスティックな算出方法を用いることができる。
ここでは、RSSI値が高くBER値が低い場合は品質を「優」として星印の濃度を低く、RSSI値が低くBERが高い場合は品質を「不可」として星印の濃度を高く表示した。
この図では、収集データの位置データの座標を、星印で表示している。また、RSSI値とBER値から通信回線の品質を所定の式を用いて算出した値を、星印の濃度として表現している。この算出方法は、より具体的には、RSSI値とBER値を所定の値と比べるような、ヒューリスティックな算出方法を用いることができる。
ここでは、RSSI値が高くBER値が低い場合は品質を「優」として星印の濃度を低く、RSSI値が低くBERが高い場合は品質を「不可」として星印の濃度を高く表示した。
この例では、端末番号101の端末の収集データのみを示したが、他の無線端末3−1〜3−nのデータを重ねて表示することも、当然、可能である。
加えて、平均の通信回線の品質を、座標ごとに等高線のように色分け表示したり、棒グラフ表示したりすることも可能である。
さらに、昼間と夜間といった特定の時間帯における収集データを検索・抽出して表示することも可能である。
また、端末番号から、その無線端末3−nの機種を判定して、その機種についての結果を表示することも可能である。加えて、特定の周波数帯(チャンネル等)におけるデータを抽出することもできる。
加えて、平均の通信回線の品質を、座標ごとに等高線のように色分け表示したり、棒グラフ表示したりすることも可能である。
さらに、昼間と夜間といった特定の時間帯における収集データを検索・抽出して表示することも可能である。
また、端末番号から、その無線端末3−nの機種を判定して、その機種についての結果を表示することも可能である。加えて、特定の周波数帯(チャンネル等)におけるデータを抽出することもできる。
これらの解析結果から、無線端末3−1〜3−nに蓄積保存されたデータを定期的に収集し解析することで、各日時における環境を把握することができる。
これにより、環境の変化による通話環境の悪化が認められた場合は、アンテナを増やしたりギャップフィラーを用いたりする等で不感地域を無くすといった各種の対策を行なうことで、無線通信システムXにおいて、安定したサービスの提供を行なうことが可能である。
たとえば、図5によると、無線通信システムXの使用エリア中央部下の通信回線の通信回線の品質があまりよくないことが分かる。このような場所には、ギャップフィラー(補助アンテナ)を設置するなどの所定の対策を講じることが考えられる。
これにより、環境の変化による通話環境の悪化が認められた場合は、アンテナを増やしたりギャップフィラーを用いたりする等で不感地域を無くすといった各種の対策を行なうことで、無線通信システムXにおいて、安定したサービスの提供を行なうことが可能である。
たとえば、図5によると、無線通信システムXの使用エリア中央部下の通信回線の通信回線の品質があまりよくないことが分かる。このような場所には、ギャップフィラー(補助アンテナ)を設置するなどの所定の対策を講じることが考えられる。
また、エリア内の各座標に関する情報だけでなく、特定のチャンネルに限って受信精度が悪い場合は、何らかの干渉が起こっているといった推測を行うことができる。さらに、ある端末だけRSSIやBERの値が悪い場合は、その端末の特性や故障について検討することが可能になる。
なお、無線端末3−1〜3−nは、その数が多いほど収集されるデータが増え、より詳細な環境の把握をすることができる。
以上により、通信回線の品質の蓄積と解析の処理を終了する。
以上により、通信回線の品質の蓄積と解析の処理を終了する。
〔無線通信システムXの効果〕
従来より、特定エリア内で用いる無線通信システムにおいては、使用エリア内の利用者の人や車両等の移動、エリア内の混雑度の変化、エリア建物内のレイアウト変更や建物の増築等の影響により、日々刻々とエリア内の通信環境が変化している。
つまり、無線通信システムにおいては、上記のような環境の変化によって、ある日時において所要受信電界入力レベルを満たさない、通信回線の品質が落ちた位置が発生する場合がある。
従来より、特定エリア内で用いる無線通信システムにおいては、使用エリア内の利用者の人や車両等の移動、エリア内の混雑度の変化、エリア建物内のレイアウト変更や建物の増築等の影響により、日々刻々とエリア内の通信環境が変化している。
つまり、無線通信システムにおいては、上記のような環境の変化によって、ある日時において所要受信電界入力レベルを満たさない、通信回線の品質が落ちた位置が発生する場合がある。
ここで、従来技術の無線端末においては、使用エリア内はすべて端末の所要受信電界入力レベルを満たすよう、システム導入時に設計されている。しかしながら、上述のような通信回線の品質が落ちた位置が発生した場合、これまではそれを早急に把握する方法がなかった。
すなわち、従来は、複数の端末使用ユーザからの申告があって、はじめてエリア内の環境の変化を知ることになり、それから通信事業者やメーカーによる調査が行われるという手順を用いていた。
これにより、改善の検討および対策実施が行われるまでの間長期に渡ってエリア内の回線品質が落ちたままの状態が継続してしまうことになりがちであった。
すなわち、従来は、複数の端末使用ユーザからの申告があって、はじめてエリア内の環境の変化を知ることになり、それから通信事業者やメーカーによる調査が行われるという手順を用いていた。
これにより、改善の検討および対策実施が行われるまでの間長期に渡ってエリア内の回線品質が落ちたままの状態が継続してしまうことになりがちであった。
また、従来技術のような無線通信システムにおいては、無線端末の使用エリアのカバー率が100%に近い所望の値であるように要望されている。
しかしながら、従来技術1のような無線通信システムにおいては、例えば1年に1回といった頻度で通信回線品質の計測を行うため、日々変化する通信回線品質に追随するのは困難であった。このため、所望のカバー率を常に維持するのは難しかった。
しかしながら、従来技術1のような無線通信システムにおいては、例えば1年に1回といった頻度で通信回線品質の計測を行うため、日々変化する通信回線品質に追随するのは困難であった。このため、所望のカバー率を常に維持するのは難しかった。
これに対して、本発明の実施の形態に係る無線通信システムXにおいては、日常のユーザへの通話サービスを行ないながら、その通話ポイントにおける通話回線品質を収集・把握・管理することができる。
このため、サービス提供エリアにおける品質を維持することと、万一回線品質の低下が確認されたときに迅速に対処することが可能になる。
よって、所望の値に近いカバー率を達成することができる。
このため、サービス提供エリアにおける品質を維持することと、万一回線品質の低下が確認されたときに迅速に対処することが可能になる。
よって、所望の値に近いカバー率を達成することができる。
本発明は、無線端末の送受信時にその端末の位置データ・送受信時刻とともにRSSI値およびBER値を内部メモリに保存することで、そのデータを収集解析して日々のエリア内の回線品質を把握し、ユーザが所望するエリアのカバー率を維持することができる。
また、本発明の無線端末は、基地局無線装置と無線端末を備える無線通信システムの無線端末であって、送信または受信したときに、日時、前記無線端末の位置、RSSI値、及びBER値を記憶する記憶手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の無線端末は、GPS又はIDタグにより位置の情報を取得することを特徴とする。
また、本発明の無線方法は、基地局無線装置と無線端末とが通信するデジタル無線通信システムにおける無線方法において、無線端末が送信または受信を行った際に、位置を特定するデータを取得し、日時と無線端末のRSSI値とBER値とを記憶し、基地局無線装置のデータ解析装置により、無線端末が通信した場所の回線品質データを解析することを特徴とする。
また、本発明の無線端末は、GPS又はIDタグにより位置の情報を取得することを特徴とする。
また、本発明の無線方法は、基地局無線装置と無線端末とが通信するデジタル無線通信システムにおける無線方法において、無線端末が送信または受信を行った際に、位置を特定するデータを取得し、日時と無線端末のRSSI値とBER値とを記憶し、基地局無線装置のデータ解析装置により、無線端末が通信した場所の回線品質データを解析することを特徴とする。
なお、上記実施の形態の構成及び動作は例であって、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更して実行することができることは言うまでもない。
1 基地局無線装置
2 アンテナ
3−1〜3−n 無線端末
4 GPSレシーバ
5 IDタグ認識部
6 メモリ
7 空中線
8 送信部
9 受信部
10 制御部
11 電源部
100 位置特定部
200 データ保存部
300 無線装置部
X 無線通信システム
2 アンテナ
3−1〜3−n 無線端末
4 GPSレシーバ
5 IDタグ認識部
6 メモリ
7 空中線
8 送信部
9 受信部
10 制御部
11 電源部
100 位置特定部
200 データ保存部
300 無線装置部
X 無線通信システム
Claims (1)
- 基地局無線装置と無線端末とが通信するデジタル無線通信システムにおいて、
前記無線端末は、
送信または受信を行った際に、位置を特定するデータを取得して、日時と無線端末のRSSI値とBER値とをロギングデータとして記憶する記憶手段を備え、
前記基地局無線装置は、
前記無線端末のロギングデータから、前記無線端末が通信した場所の回線品質データを解析するデータ解析手段を備える
ことを特徴とする無線通信システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008075608A JP2009232197A (ja) | 2008-03-24 | 2008-03-24 | 無線通信システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008075608A JP2009232197A (ja) | 2008-03-24 | 2008-03-24 | 無線通信システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009232197A true JP2009232197A (ja) | 2009-10-08 |
Family
ID=41247089
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008075608A Pending JP2009232197A (ja) | 2008-03-24 | 2008-03-24 | 無線通信システム |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2009232197A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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2008
- 2008-03-24 JP JP2008075608A patent/JP2009232197A/ja active Pending
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