JP2009232053A - Atm/ip優先制御装置、及びatm/ip優先制御方法 - Google Patents

Atm/ip優先制御装置、及びatm/ip優先制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 Diffservネットワークとの連携を取ることが可能なように、IPネットワークとしてのLANとATMネットワークとの間をまたがった優先制御通信を実現する。
【解決手段】 受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定する。新たな値が必要である場合には、宛先IPアドレスに応じた新フィールド値をIPヘッダに上書きし、宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIをIPパケットに付与する。IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成し、VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する。生成したATMセルを決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出する。
【選択図】 図2

Description

本発明は、ATM/IP優先制御装置、ATM/IP優先制御ネットワークシステム、ATM/IP優先制御方法及びそのプログラムに関する。
マルチメディア通信においては、従来複数存在したネットワークプロトコルが、ベストエフォート型の通信であるIP(Internet Protocol)ネットワークに統合されつつあり、それとともにマルチメディア通信の需要も高まりつつある。
マルチメディア通信においては、音声・画像などのリアルタイム系トラフィックのデータや、その他様々なトラフィック条件や、QoS(Quality of Service)条件の異なるメディアを扱うため、IPネットワークでのQoS制御が必須となりつつある。
そこで考え出されたIPネットワーク上でのQoS通信制御方式として、今後有力になると思われるDiffserv(Differentiated Services)がある。
また、従来こういったQoS通信を行うネットワークの代表的なものにATM(Asynchronous Transfer Mode)ネットワークがある。
ATMネットワークは、コネクション単位で細かいQoS制御ができることから、企業やISP(Internet ServiceProvider)、通信キャリアなどの既設ネットワークとして広範囲に使用されている。
今後、ATMネットワークは、他のパケットネットワークやPSTN(Public Switched Telephone Networks)ネットワークも含め、全てIPネットワークへの統合が進むと考えられるが、その過程においては既設のネットワークを活用したQoS通信が必要になってくると考えられる。
すなわち、既設のATMネットワークとIPネットワーク間にまたがる優先制御通信(QoS通信)を可能にする方法が望まれる。
そのような技術を開示した先行技術文献としては、特許文献1がある。
特許文献1では、TCP/UDPのポート番号とATMのサービスクラスとを対応付け、ATMネットワークとIPネットワーク間にまたがる優先制御を行う方式が示されている。
特開2000−253018号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、アプリケーションレベルでどのポート番号を使用するかあらかじめ決定している事が必要であり、汎用的なアプリケーションであれば、ある程度決まっているためそれ程困難では無いかもしれないが、アプリケーションによってはベンダが固有で任意のポート番号を使用していたりする場合もあり、また、アプリケーションの数としても非常に多岐に渡るため、全てを網羅させるには非常に労力を要する事が考えられ、その場合は適用が非常に困難となる。また、現在IPネットワークにおいてのQoS技術であるDiffservの標準化が進む中で、今後増えてくるであろうDiffservネットワークとの連携を取る事ができない。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたもので、Diffservネットワークとの連携を取ることが可能なように、IPネットワークとしてのLANとATMネットワークとの間をまたがった優先制御通信を実現するATM/IP優先制御装置、ATM/IP優先制御ネットワークシステム、ATM/IP優先制御方法及びそのプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のATM/IP優先制御装置は、1つ以上のLANインタフェース部と、1つ以上のATMインタフェース部と、受信したIPパケットのルーティングを行うルーティング制御部と、を備え、前記ルーティング制御部は、前記LANインタフェース部がLANより受信するか、又は、前記ATMインタフェース部がATMネットワークより受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定し、前記フィールドに新たな値が必要である場合には、前記宛先IPアドレスに応じた新フィールド値を前記IPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする処理と、前記宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する処理と、を行った後で、該IPパケットを前記ATMインタフェース部及び前記LANインタフェース部のうち前記宛先IPアドレスに応じたインタフェース部へ送出し、前記ATMインタフェース部は、前記ルーティング制御部からIPパケットを受けると、該IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する処理と、該VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する処理と、を行い、前記生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出することを特徴としている。
本発明のATM/IP優先制御ネットワークシステムは、LANと、ATMネットワークと、前記LANと前記ATMネットワークとの境界に配設され前記LANと前記ATMネットワークとの間にまたがった優先制御を行うことが可能なATM/IP優先制御装置と、を備え、前記ATM/IP優先制御装置は、1つ以上のLANインタフェース部と、1つ以上のATMインタフェース部と、受信したIPパケットのルーティングを行うルーティング制御部と、を備え、前記ルーティング制御部は、前記LANインタフェース部がLANより受信するか、又は、前記ATMインタフェース部がATMネットワークより受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定し、前記フィールドに新たな値が必要である場合には、前記宛先IPアドレスに応じた新フィールド値を前記IPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする処理と、前記宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する処理と、を行った後で、該IPパケットを前記ATMインタフェース部及び前記LANインタフェース部のうち前記宛先IPアドレスに応じたインタフェース部へ送出し、前記ATMインタフェース部は、前記ルーティング制御部からIPパケットを受けると、該IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する処理と、該VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する処理と、を行い、前記生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出することを特徴としている。
本発明のATM/IP優先制御方法は、LANよりIPパケットを受信する第1の過程と、受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定する第2の過程と、を備え、前記フィールドに新たな値が必要である場合には、前記宛先IPアドレスに応じた新フィールド値を前記IPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする処理と、前記宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する処理と、を行う第3の過程と、前記IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する処理と、該VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する処理と、を行い、前記生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出する第4の過程と、を行うことを特徴としている。
本発明のプログラムは、LANより受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定する第1の処理と、前記フィールドに新たな値が必要である場合に、前記宛先IPアドレスに応じた新フィールド値を前記IPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする第2の処理と、前記宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する第3の処理と、記IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する第4の処理と、前記VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する第5の処理と、前記生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出する第6の処理と、をコンピュータに実行させることを特徴としている。
本発明によれば、コネクションレス型通信であるIPネットワークとしてのLANとコネクション型通信ネットワークであるATMネットワークとの境界に設置されるATM/IP優先制御装置が、受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定し、前記フィールドに新たな値が必要である場合には、宛先IPアドレスに応じた新フィールド値をIPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする処理と、宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIをIPパケットに付与する処理と、を行った後で、該IPパケットをATMインタフェース部及びLANインタフェース部のうち宛先IPアドレスに応じたインタフェース部へ送出し、ATMインタフェース部は、ルーティング制御部からIPパケットを受けると、該IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する処理と、該VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する処理と、を行い、生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出するので、すなわち、宛先IPアドレスに応じてIPヘッダのTOS(Type OfService)フィールド値を決定し、更に、宛先IPアドレスに応じてVPI及びVCIの値を決定するので、既設のIPネットワークとATMネットワークとの間をまたがった優先制御通信(QoS通信)を実現することができる。
しかも、今後の標準になると思われるDiffservネットワークを考慮し、Diffservで使用されるIPヘッダのTOS値をVPI及びVCIに対応付ける優先制御方式としているので、コネクションレスのベストエフォート型のIPネットワークとコネクション型の細かなQoS制御のできるATMネットワークとの連携だけにとどまらず、Diffservで構築されたQoS制御有りのIPネットワークからその優先制御を引き継ぎ、ATMネットワークのQoSと連携させる事も可能となる。また、TOS値に関してはRFCなどで各bitの使用方法が規定されており、bitパターンもTCP/UDPのポート番号数に比べそれ程多くないため設定は容易であると考えられるため、その点でも優位性がある。
以下、図面を参照して、本発明に係る実施形態について説明する。
〔第1の実施形態〕
図1は第1の実施形態に係るATM/IP優先制御ネットワークシステム100を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施形態に係るATM/IP優先制御ネットワークシステム100は、例えば、本実施形態に係るATM/IP優先制御装置1、2、3と、コネクションレス型通信であるIPネットワークであるLAN(Local Area Network)11,12,13と、コネクション型通信ネットワークであるATMネットワーク20と、を備えて構成されている。
ATMネットワーク20は、ATMスイッチ21,22,23を備えている。
ATMスイッチ21,22,23は、VPI(Virtual Path Identifier:仮想パス識別子)及びVCI(Virtual Channel Identifier:仮想チャネル識別子)に応じてATMセルのスイッチングを行う。
図1に示すように、本実施形態に係るATM/IP優先制御装置1、2、3は、各LAN11,12,13とATMネットワーク20との境界に設置される。
図2はATM/IP優先制御装置1の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、ATM/IP優先制御装置1は、優先制御部31と、ルーティング制御部32と、LANやATMなど種々の回線を収容する回線インタフェース部33と、少なくとも1つ以上のLANインタフェース部34と、少なくとも1つ以上のATMインタフェース部35と、を備えて構成されている。
ATMインタフェース部35は、ATMスイッチ21に対するインタフェースとして機能する。
LANインタフェース部34は、LAN11に対するインタフェースとして機能する。
ルーティング制御部32は、LANインタフェース部34がLAN11より受信したIPパケット、又は、ATMインタフェース部35がATMネットワーク20より受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定する。
本実施形態の場合、受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドは、TOS(Type OfService)フィールドであるものとする。
すなわち、本実施形態の場合、ルーティング制御部32は、受信したIPパケットのTOSフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットの宛先IPアドレスに応じて判定する。
ルーティング制御部32は、上記の判定などに用いられるルーティングテーブル32aを有している。
図3はルーティングテーブル32aの一例を示す図である。
図3に示すように、ルーティングテーブル32aは、宛先IPアドレスごとのデータエントリからなる。
すなわち、ルーティングテーブル32aは、宛先IPアドレス毎に、新TOS値フィールド、ENフィールド、送信先MACアドレス、送信元MACアドレス、物理Portフィールド、論理Portフィールド、出力VPIフィールド、及び、出力VCIフィールドを、対応付けて記憶している。
ルーティング制御部32は、受信したIPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスと対応するデータエントリをルーティングテーブル32aより検索する。
各データエントリに含まれるデータのうち、新TOS値フィールドは、受信したIPパケットのTOSフィールドに新たな値が必要であると判定した場合に、該IPパケットに付与する新たなTOSフィールドの値を示す。
また、ENフィールドには、受信したIPパケットのTOSフィールドに対する新たな値の要否の判定に用いられる二値(“1”又は“0”)が記述されている。すなわち、ENフィールドの値は、新たなフィールド値の要否を示す新フィールド値要否情報である。
ルーティング制御部32は、例えば、ENフィールドの値が“1”であれば、受信したIPパケットのTOSフィールドに対して新たな値が必要であると判定する一方で、ENフィールドの値が“0”であれば、受信したIPパケットのTOSフィールドに対して新たな値が必要ではないと判定する。
ここで、ATM/IP優先制御装置1がLAN11又はATMネットワーク20から受信したIPパケット(イーサネットフレームに包含された状態で受信するか、又は、ATMセル化された状態で受信する(イーサネットは登録商標))には、該ATM/IP優先制御装置1の外部装置によりTOS値が予め付与されている場合もあるが、TOS値が未だ付与されておらず(例えば、IPヘッダのTOSフィールドの値が全て“0”になっている)、宛先IPアドレスに応じて、ある特定の優先対象端末へネットワーク内を優先的に通す場合も有り得る。
前者の場合、その宛先IPアドレスに対応するENフィールドの値は“0”であり、後者の場合、その宛先IPアドレスに対応するENフィールドの値は“1”であるように、ルーティングテーブル32aの内容は予め設定されている。
また、送信先MACアドレスは、LANインタフェース部34からLAN11へとIPパケットを(イーサネットフレームに包含させて)送出する際、又は、ATMインタフェース部35からATMネットワーク20へとIPパケットを(ATMセル化して)送出する際の送信先のMACアドレスである。
また、送信元MACアドレスは、LANインタフェース部34からLAN11へとIPパケットを(イーサネットフレームに包含させて)送出する際、又は、ATMインタフェース部35からATMネットワーク20へとIPパケットを(ATMセル化して)送出する際の送信元のMACアドレスである。
物理Portフィールドは、1つの回線インタフェース部33で複数の回線を収容できる場合に、その回線の物理ポート番号を示す。
論理Portフィールドは、回線インタフェース部33が備える複数の論理ポートのうち、宛先IPアドレスと対応する論理ポート番号を示す。
出力VPIフィールド及び出力VCIフィールドは、IPパケットに新たなTOSフィールド値を付与した場合において、ATMインタフェース部35からATMネットワーク20へとATMセルを送出する際に使用するVPI及びVCIをそれぞれ示す。
なお、図3に示すように、ENフィールドの値が“0”のデータエントリにおいては(つまり、IPパケットに新たなTOSフィールド値を付与しない場合)、出力VPIフィールド及び出力VCIフィールドの値は優先制御部31にて検索するため存在しない。
ENフィールドの値が“0”である場合、ルーティング制御部32は、IPパケットのIPヘッダよりTOSフィールドの値を抽出し、該TOS値を優先制御部31へ受け渡す。
優先制御部31は、優先制御に際して参照する優先制御テーブル31aを有している。
図4は優先制御テーブル31aの一例を示す図である。
図4に示すように、優先制御テーブル31aは、TOS値と、出力VPI及び出力VCIと、の対応関係を示す。
優先制御部31は、ルーティング制御部32よりTOS値を受けると、優先制御テーブル31aを参照することにより、該TOS値に応じた出力VPI及び出力VCIの値を抽出する処理を行い、該抽出した出力VPI及び出力VCIをルーティング制御部32に通知する。
ATMインタフェース部35は、出力VPI及び出力VCIの値に応じたサービスカテゴリを決定する際に参照するVCテーブル35aを有している。
図5はVCテーブル35aの一例を示す図である。
図5に示すように、VCテーブル35aは、出力VPI及び出力VCIと、サービスカテゴリと、の対応関係を示す。
ATMインタフェース部35は、ルーティング制御部32より出力VPI及び出力VCIが付与されたIPパケットが送られると、VCテーブル35aを参照することにより、該IPパケットに対するサービスカテゴリを決定する。
なお、ATM/IP優先制御装置1は、LAN11以外の図示しないLANに対するLANインタフェース部を備えていても良い。同様に、ATM/IP優先制御装置1は、ATMスイッチ21以外の図示しないATMスイッチに対するATMインタフェース部を備えていても良い。
また、ATM/IP優先制御装置2,3も、ATM/IP優先制御装置1と同様に、図2に示す構成を備えている。
ただし、ATM/IP優先制御装置2のLANインタフェース部34は、LAN12に対するインタフェースとして機能する。ATM/IP優先制御装置2は、LAN12以外の図示しないLANに対するLANインタフェース部を備えていても良い。また、ATM/IP優先制御装置2のATMインタフェース部35は、ATMスイッチ22に対するインタフェースとして機能する。ATM/IP優先制御装置2は、ATMスイッチ22以外の図示しないATMスイッチに対するATMインタフェース部を備えていても良い。
同様に、ATM/IP優先制御装置3のLANインタフェース部34は、LAN13に対するインタフェースとして機能する。ATM/IP優先制御装置3は、LAN13以外の図示しないLANに対するLANインタフェース部を備えていても良い。また、ATM/IP優先制御装置3のATMインタフェース部35は、ATMスイッチ23に対するインタフェースとして機能する。ATM/IP優先制御装置3は、ATMスイッチ23以外の図示しないATMスイッチに対するATMインタフェース部を備えていても良い。
次に、動作を説明する。
先ず、LAN11の内部からATMネットワーク20を介してLAN13へと、特定のサービスを提供するための通信が行われる場合の動作について説明する。
すなわち、詳細には、LAN11内の端末装置から、ATM/IP優先制御装置1、ATMスイッチ21、ATMスイッチ23及びATM/IP優先制御装置3をこの順に介して、LAN13内の端末装置へと通信が行われる場合の動作を説明する。
図6は、ATM/IP優先制御ネットワークシステム100の全体の動作の流れを示すフローチャートである。
先ず、LAN11内の端末装置が、IPパケットを送出する(ステップS1)。ここで、LAN11における通信では、イーサネットフレームが用いられる。
このため、LAN11内の端末装置は、IPパケットをイーサネットフレーム内に包含させた状態で送出する。このIPパケットのIPヘッダには、宛先IPアドレスが含まれている。
ここで、上記の特定のサービスに対応する優先度とTOS値は予め決められている場合と、ATM/IP優先制御装置1内で決められる場合とがある。
前者の場合、LAN11内の端末装置から送出されるIPパケットのIPヘッダには、予め決められたTOS値が含まれている。
後者の場合、LAN11内の端末装置から送出されるIPパケットのIPヘッダにおけるTOSフィールドの値は全て“0”となっている。
次に、ATM/IP優先制御装置1は、先のステップS1にてLAN11内の端末装置から送出されたイーサネットフレーム(IPパケットを含む)を受信する(ステップS2)。
次に、ATM/IP優先制御装置1は、先のステップS2にて受信したイーサネットフレームの正常確認を行う(ステップS3)。この正常確認には、FCS(Frame Check Sequence)チェックなどが含まれる。
次に、ATM/IP優先制御装置1は、先のステップS2にて受信したイーサネットフレームからIPパケットを抽出し(ステップS4)、該IPパケットに含まれる宛先IPアドレスを抽出し(ステップS5)、それに応じて、出力VPI及び出力VCIを決定する(ステップS6)。
次に、ATM/IP優先制御装置1は、先のステップS4にて抽出したIPパケットをAAL5フレームへとカプセル化した後、該AAL5フレームをATMセル化する(ステップS7)。
次に、ATM/IP優先制御装置1は、こうして生成したATMセルを、先のステップS6にて決定した出力VPI及び出力VCIに応じて予め決められたサービスカテゴリと共に対応するATM回線上に送出する(ステップS8)。
ここで、サービスカテゴリとしては、CBR(Constant Bit Rate:固定ビットレート)、VBR(Variable Bit Rate:可変ビットレート)、UBR(Unspecified Bit Rate:無規定ビットレート)などがある。
次に、ATMスイッチ21は、先のステップS8にてATM/IP優先制御装置1から送出されたATMセルを受信する(ステップS9)。
続いて、ATMスイッチ21は、受信したATMセルに対し、VPI及びVCIに応じたサービスカテゴリに従ってQueingと、該サービスカテゴリ毎の優先度に従ったスイッチングと、を行い(ステップS10)、該ATMセルをATM回線上に送出する(ステップS11)。
次に、ATMスイッチ23は、先のステップS11にてATMスイッチ21から送出されたATMセルを受信する(ステップS12)。続いて、ATMスイッチ23は、ATMスイッチ21と同様に、受信したATMセルに対し、VPI及びVCIに応じたサービスカテゴリに従ってQueingと、該サービスカテゴリ毎の優先度に従ったスイッチングと、を行い(ステップS13)、該ATMセルをATM回線上に送出する(ステップS14)。
次に、ATM/IP優先制御装置3は、先のステップS14にてATMスイッチ23から送出されたATMセルを受信する(ステップS15)。
続いて、ATM/IP優先制御装置3は、先のステップS15にて受信したATMセルをAAL5フレームへと変換する。すなわち、ATMセルをAAL5フレームに組み立てる(ステップS16)。
更に、ATM/IP優先制御装置3は、AAL5フレームをIPパケットへとデカプセル化することにより、IPパケットを抽出する(ステップS17)。
次に、ATM/IP優先制御装置3は、デカプセル化により抽出したIPパケットのIPヘッダから宛先IPアドレスを抽出する(ステップS18)。
次に、ATM/IP優先制御装置3は、先のステップS17にて抽出した宛先IPアドレスに応じて出力VPI及び出力VCIを決定する(ステップS19)。
次に、ATM/IP優先制御装置3は、先のステップS16にて抽出したIPアドレスを包含するイーサネットフレームを組み立てる(ステップS20)。
次に、ATM/IP優先制御装置3は、先のステップS20にて組み立てたイーサネットフレームをLAN13内の端末装置宛に送出する(ステップS21)。
次に、LAN13内の端末装置が、先のステップS21にてATM/IP優先制御装置3より送出されたイーサネットフレームを受信する(ステップS22)。
次に、ATM/IP優先制御装置の動作の詳細を説明する。
図7はATM/IP優先制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。
ATM/IP優先制御装置のLANインタフェース部34は、LAN(LAN11或いはLAN11以外のLAN)から(IPパケットを包含した)イーサネットフレームを受信したか否かを監視する(ステップS31)。
イーサネットフレームを受信した場合(ステップS31のYes)、LANインタフェース部34は、このイーサネットフレームが正常であるか否かの確認を行う(ステップS32)。この正常確認には、FCS(Frame Check Sequence)チェックなどが含まれる。
ステップS32での確認の結果、イーサネットフレームが正常でなければ(ステップS33のNo)、LANインタフェース部34は、そのイーサネットフレームを廃棄し、そのイーサネットフレームの送信元であるLAN内の端末装置宛に、そのイーサネットフレームの再送要求を行って(ステップS51)、図7の処理を終了する。
また、ステップS32での確認の結果、イーサネットフレームが正常であれば(ステップS33のYes)、LANインタフェース部34は、イーサネットフレームからIPパケットを抽出し、該IPパケットを回線インタフェース部33へ転送する(ステップS34)。
また、(ステップS31のNoの場合)ATMインタフェース部35は、ATMネットワーク(ATMネットワーク20或いはATMネットワーク20以外のATMネットワーク)からATMセル化されたIPパケットを受信したか否かを監視する(ステップS54)。
ATMセルを受信しない場合(ステップS54のNo)、図7の処理を終了する。
ATMセルを受信した場合(ステップS54のYes)、ATMインタフェース部35は、そのATMセルをAAL5フレームに組み立てた後、該AAL5フレームよりIPパケットを抽出し、該IPパケットを回線インタフェース部33へ転送する(ステップS55)。
ステップS34又はステップS55に続くステップS35では、回線インタフェース部33は、LANインタフェース部34又はATMインタフェース部35より転送されたIPパケットをルーティング制御部32に転送する(ステップS35)。
続いて、ルーティング制御部32は、回線インタフェース部33から転送されたIPパケットのIPヘッダ部から宛先IPアドレスを抽出する(ステップS36)。
続いて、ルーティング制御部32は、先のステップS36にて抽出した宛先IPアドレスと対応するデータエントリをルーティングテーブル32a(図3)より検索及び抽出する(ステップS37)。
続いて、ルーティング制御部32は、先のステップS37にて抽出したデータエントリよりENフィールドの値を抽出する(ステップS38)。
続いて、ルーティング制御部32は、抽出したENフィールドの値が“0”であるか否かの判定を行う(ステップS39)。
ENフィールドの値が“0”であれば(ステップS39のYes)、ルーティング制御部32は、IPヘッダのTOSフィールドよりTOS値を抽出し、該TOS値を優先制御部31へ受け渡す(ステップS40)。
次に、優先制御部31は、優先制御テーブル31a(図4)を参照することにより、ルーティング制御部32より受け渡されたTOS値と対応する出力VPI及び出力VCIを抽出し、該抽出した出力VPI及び出力VCIをルーティング制御部32に通知する(ステップS41)。
次に、ルーティング制御部32は、優先制御部31より通知された出力VPI及び出力VCIと、先のステップS37にて抽出したデータエントリ内の送信元MACアドレス及び送信先MACアドレスを、IPパケットに付与する(ステップS42)。
他方、ENフィールドの値が“1”であれば(ステップS39のNo)、ルーティング制御部32は、IPパケットのIPヘッダ部のTOS値を、先のステップS37にて抽出したデータエントリ内の新TOS値フィールドの値に上書きする(ステップS52)。
更に、ルーティング制御部32は、先のステップS37にて抽出したデータエントリ内の出力VPI、出力VCI、送信元MACアドレス及び送信先MACアドレスを、IPパケットに付与する(ステップS53)。
ステップS42又はステップS53に続くステップS43では、ルーティング制御部32は、IPパケットと、このIPパケットに付与した出力VPI、出力VCI、送信元MACアドレス及び送信先MACアドレスと、を先のステップS37にて抽出したデータエントリ内の論理Portで指定される回線インタフェース部33のポートに対し、該データエントリ内の物理Portを付与して受け渡す。
次に、回線インタフェース部33は、ルーティング制御部32から受け渡されたIPパケット、出力VPI、出力VCI、送信元MACアドレス及び送信先MACアドレスを、論理Portで指定されるポートより、受け渡された物理Portのインタフェース部(ATMインタフェース部35或いはLANインタフェース部34)に送出する(ステップS44)。
ステップS44での回線インタフェース部33からのIPパケットの送出先が、ATMインタフェース部35の場合(ステップS45のATMインタフェース部)、該IPパケット、出力VPI、出力VCI、送信元MACアドレス及び送信先MACアドレスをATMインタフェース部35が受け取る(ステップS46)。
続いて、ATMインタフェース部35は、受け取ったIPパケットをAAL5フレームへとカプセル化する(ステップS47)。
更に、ATMインタフェース部35は、先のステップS47にてカプセル化したIPパケットをATMセルに組み立てる(ATMセル化する)。この際に、ATMインタフェース部35は、先のステップS46にて受け取った出力VPI及び出力VCIをATMヘッダに含ませる(ステップS48)。
続いて、ATMインタフェース部35は、VCテーブル(図5)を参照することにより、先のステップS46にて受け取った出力VPI及び出力VCIと対応するサービスカテゴリを抽出する(ステップS49)。
続いて、ATMインタフェース部35は、先のステップS48にて生成したATMセルを、先のステップS49にて抽出したカービスカテゴリに応じて、ITU−T(International Telecommunication Union Telecommunication Standardization Sector)及びATMF(the ATM Forum)で仕様化されている優先制御方式に従い、ATM回線上に送出する(ステップS50)。
他方、ステップS44での回線インタフェース部33からのIPパケットの送出先が、LANインタフェース部34の場合(ステップS45のLANインタフェース部34)、該IPパケット、送信元MACアドレス及び送信先MACアドレスをLANインタフェース部34が受け取る(ステップS56)。
続いて、LANインタフェース部34は、受け取ったIPパケットを、受け取った送信元MACアドレス及び送信先MACアドレスをヘッダに含むイーサネットフレームに組み立てる(ステップS57)。
続いて、LANインタフェース部34は、先のステップS57にて組み立てたイーサネットフレームを、LAN11の回線上に送出する(ステップS58)。
ここで、図7に示すATM/IP優先制御装置1の動作の流れのパターンは、大きく分けて、以下の8通りとなる。
(1)LAN側からイーサネットフレーム(IPパケットを含む)を受信し、該IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値を付与し、該IPパケットをATMセル化してATMネットワークへと送出する動作。なお、この動作では、図7におけるステップS31、S32、S33、S34、S35、S36、S37、S38、S39、S52、S53、S43、S44、S45、S46、S47、S48、S49、S50をこの順に行う。また、この動作は、図6のステップS2〜S8の動作であって、IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値を付与する場合の動作に相当する。
(2)LAN側からイーサネットフレーム(IPパケットを含む)を受信し、該IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値は付与せずに、該IPパケットをATMセル化してATMネットワークへと送出する動作。なお、この動作では、図7におけるステップS31、S32、S33、S34、S35、S36、S37、S38、S39、S40、S41、S42、S43、S44、S45、S46、S47、S48、S49、S50をこの順に行う。また、この動作は、図6のステップS2〜S8の動作であって、IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値を付与しない場合の動作に相当する。
(3)LAN側からイーサネットフレーム(IPパケットを含む)を受信し、該IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値を付与し、該IPパケットをイーサネットフレームに包含させてIPパケットの送信元のLAN以外のLANへと送出する動作。なお、この動作では、図7におけるステップS31、S32、S33、S34、S35、S36、S37、S38、S39、S52、S53、S43、S44、S45、S56、S57、S58をこの順に行う。
(4)LAN側からイーサネットフレーム(IPパケットを含む)を受信し、該IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値は付与せずに、該IPパケットをイーサネットフレームに包含させてIPパケットの送信元のLAN以外のLANへと送出する動作。なお、この動作では、図7におけるステップS31、S32、S33、S34、S35、S36、S37、S38、S39、S40、S41、S42、S43、S44、S45、S56、S57、S58をこの順に行う。
(5)ATMネットワークからATMセル化されたIPパケットを受信し、該IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値を付与し、該IPパケットをATMセル化してIPパケットの送信元のATMネットワーク以外のATMネットワークへと送出する動作。なお、この動作では、図7におけるステップS31、S54、S55、S35、S36、S37、S38、S39、S52、S53、S43、S44、S45、S46、S47、S48、S49、S50をこの順に行う。
(6)ATMネットワークからATMセル化されたIPパケットを受信し、該IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値は付与せずに、該IPパケットをATMセル化してIPパケットの送信元のATMネットワーク以外のATMネットワークへと送出する動作。なお、この動作では、図7におけるステップS31、S54、S55、S35、S36、S37、S38、S39、S40、S41、S42、S43、S44、S45、S46、S47、S48、S49、S50をこの順に行う。
(7)ATMネットワークからATMセル化されたIPパケットを受信し、該IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値を付与し、該IPパケットをイーサネットフレームに包含させてLANへと送出する動作。なお、この動作では、図7におけるステップS31、S54、S55、S35、S36、S37、S38、S39、S52、S53、S43、S44、S45、S56、S57、S58をこの順に行う。また、この動作は、図6のステップS15〜S21の動作であって、IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値を付与する場合の動作に相当する。
(8)ATMネットワークからATMセル化されたIPパケットを受信し、該IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値は付与せずに、該IPパケットをイーサネットフレームに包含させてLANへと送出する動作。なお、この動作では、図7におけるステップS31、S54、S55、S35、S36、S37、S38、S39、S40、S41、S42、S43、S44、S45、S56、S57、S58をこの順に行う。また、この動作は、図6のステップS15〜S21の動作であって、IPパケットのIPヘッダのTOSフィールドに新たなTOS値を付与しない場合の動作に相当する。
以上のような第1の実施形態によれば、コネクションレス型通信であるIPネットワークとしてのLANとコネクション型通信ネットワークであるATMネットワークとの境界に設置されるATM/IP優先制御装置1,2,3が、受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールド(例えば、TOSフィールド)に対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定し、前記フィールドに新たな値が必要である場合には、宛先IPアドレスに応じた新フィールド値(例えば、新TOSフィールド値)をIPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする処理と、宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIをIPパケットに付与する処理と、を行った後で、該IPパケットをATMインタフェース部35及びLANインタフェース部34のうち宛先IPアドレスに応じたインタフェース部へ送出し、ATMインタフェース部35は、ルーティング制御部32からIPパケットを受けると、該IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する処理と、該VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する処理と、を行い、生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出するので、すなわち、宛先IPアドレスに応じてIPヘッダのTOSフィールド値を決定し、更に、宛先IPアドレスに応じてVPI及びVCIの値を決定するので、既設のIPネットワークとATMネットワークとの間をまたがった優先制御通信(QoS通信)を実現することができる。
例えば、企業内の通信において、業務系サーバやメールサーバなど種々のサーバを設置するLANが施設された本社とATMネットワークで結ばれた各拠点(各拠点においてもLANが構築されているとする)間の通信を考えた場合、サーバ単位で業務における優先度があらかじめ決められる通信が多数存在する。
この場合、上述した手法を用い、サーバごとに優先度を決めた上でTOS値を付与し、ATMネットワーク上ではTOS値ごとに異なる優先度のATMサービスカテゴリで通信を行うように各テーブル31a、32a、35aの内容を設定することによって、業務種別ごとのQoS通信を実現する事ができる。
また、最近ではIPネットワーク内におけるQoS技術であるDiffservを利用したQoS通信も実現されているが、本実施形態では、Diffservで利用するIPヘッダのTOS値とATMネットワークでのサービスカテゴリとを対応付けている事から、Diffservネットワークとの連携も取ることができる。
なお、TOS値に関してはRFCなどで各bitの使用方法が規定されており、bitパターンもTCP/UDPのポート番号数に比べそれ程多くないため設定は容易であると考えられるため、その点でも優位性がある。
〔第2の実施形態〕
上記の第1の実施形態では、IPパケットの優先制御に用いられるフィールドがTOSフィールドである例を説明したが、第2の実施形態では、優先制御に用いられるフィールドとして、IPパケットのIPヘッダに含まれる複数種類のフィールドのうちの何れか1つをユーザが選択することが可能である例を説明する。
IPパケットの優先制御に用いられるフィールドとしては、TOS値の他に、UDP(User Datagram Protocol)/TCP(Transmission Control Protocol)ポート番号、IPヘッダのProtocol番号、VLAN−ID(Virtual Local Area Network IDentification)が挙げられる。
すなわち、本実施形態では、IPパケットの優先制御に用いられるフィールドとして、TOS値、UDP/TCPポート番号、Protocol番号、VLAN−IDのうちの何れか1つをユーザが選択できるようにする。
なお、ユーザは、ネットワーク条件やトラフィック条件、使用するアプリケーションなどに応じて、優先制御に用いるフィールドを選択する操作をATM/IP優先制御装置1,2,3に対して行う。
本実施形態においては、優先制御に用いるフィールドをユーザが選択できるように、ルーティング制御部32は、IPパケットのIPヘッダのデータ列のうち優先制御に用いられるフィールドのデータ領域のアドレスをユーザによる選択に従って指定するためのアドレス指定用レジスタ群を備える。
図8はそのアドレス指定用レジスタ群の構成を説明するための図である。
図8に示すように、アドレス指定用レジスタ群は、例えば、優先制御に用いられるフィールドのデータとして抽出するデータ領域のスタートバイトの指定用の第1レジスタと、該データ領域のエンドバイトの指定用の第2レジスタと、を16個ずつ備えている。
すなわち、アドレス指定用レジスタ群は、例えば、レジスタNo.が0番から15番までの16個の第1レジスタと、レジスタNo.が0番から15番までの16個の第2レジスタと、からなる。
なお、優先制御に用いることが可能なフィールドのデータ領域は、例えば、IPヘッダの先頭バイトを0バイト目として、0バイト目から7バイト目までの8バイト分のデータ量である。このため、第1及び第2レジスタにおけるレジスタNo.0番〜7番のみが使用され、レジスタNo.8番〜15番は使用されない。
図8に示す例では、スタートバイト及びエンドバイトをレジスタNo.1番(先頭から2バイト目)により指定しているため、優先制御に用いるフィールドのデータとして、IPヘッダの先頭から2バイト目のデータを抽出する。
図9はIPv4(Internet Protocol Version 4)におけるIPパケットのIPヘッダのデータ形式を示す図である。
図9に示すように、IPv4におけるIPパケットのIPヘッダには、IPバージョン、ヘッダ長(IHL)、TOS、全長(TL)、ID、フラグ(FL)、断片位置(FO)、生存時間(TTL)、プロトコル(PROT)、チェックサム(HC)、送信元アドレス(SRC ADD)、宛先アドレス(DEST ADD)が含まれる。
図9に示すように、IPv4では、先頭から2バイト目はTOSフィールドになっている。
従って、図8に示す例では、優先制御に用いるフィールドとして、TOSフィールドが選択されていることになる。
よって、ルーティング制御部32は、図8のアドレス指定用レジスタ群における指定に従って、TOSフィールドの値を、優先制御に用いるフィールド値としてIPヘッダより抽出する。
また、本実施形態の場合、ルーティング制御部32は、IPパケットの優先制御に用いることが可能なフィールドの種類の数だけ、ルーティングテーブル32aを有している。
すなわち、図3に示すルーティングテーブル32aは、TOSフィールドを優先制御に用いる場合に参照されるルーティングテーブルであるが、例えば、UDP/TCPポート番号を優先制御に用いる場合に参照されるルーティングテーブル、Protocol番号を優先制御に用いる場合に参照されるルーティングテーブル、VLAN−IDを優先制御に用いる場合に参照されるルーティングテーブルは、それぞれ、図3の新TOS値フィールドの代わりに、新UDP/TCPポート番号フィールド、新Protocol番号フィールド、新VLAN−IDフィールドを備える。
同様に、本実施形態の場合、優先制御部31は、IPパケットの優先制御に用いることが可能なフィールドの種類の数だけ、優先制御テーブル31を有している。
すなわち、図4に示す優先制御テーブル31aは、TOS値と、出力VPI及び出力VCIと、の対応付けを示すテーブルであるが、本実施形態の優先制御部31は、更に、UDP/TCPポート番号と出力VPI及び出力VCIとの対応付けを示す優先制御テーブルと、Protocol番号と出力VPI及び出力VCIとの対応付けを示す優先制御テーブルと、VLAN−IDと出力VPI及び出力VCIとの対応付けを示す優先制御テーブルと、を備える。
本実施形態では、優先制御に用いるフィールドとして、UDP/TCPポート番号がユーザによって選択されているときには、上記の第1の実施形態で説明した動作におけるTOS値をUDP/TCPポート番号に置き換えた動作を行う。すなわち、ユーザによって、UDP/TCPポート番号を優先制御に用いることが選択されている場合には、ルーティング制御部32は、UDP/TCPポート番号を優先制御に用いる場合に参照されるルーティングテーブルを選択的に参照し、優先制御部31は、UDP/TCPポート番号と出力VPI及び出力VCIとの対応付けを示す優先制御テーブルを選択的に参照する。
同様に、本実施形態では、優先制御に用いるフィールドとして、Protocol番号がユーザによって選択されているときには、上記の第1の実施形態で説明した動作におけるTOS値をProtocol番号に置き換えた動作を行う。すなわち、ユーザによって、Protocol番号を優先制御に用いることが選択されている場合には、ルーティング制御部32は、Protocol番号を優先制御に用いる場合に参照されるルーティングテーブルを選択的に参照し、優先制御部31は、Protocol番号と出力VPI及び出力VCIとの対応付けを示す優先制御テーブルを選択的に参照する。
同様に、本実施形態では、優先制御に用いるフィールドとして、VLAN−IDがユーザによって選択されているときには、上記の第1の実施形態で説明した動作におけるTOS値をVLAN−IDに置き換えた動作を行う。すなわち、ユーザによって、VLAN−IDを優先制御に用いることが選択されている場合には、ルーティング制御部32は、VLAN−IDを優先制御に用いる場合に参照されるルーティングテーブルを選択的に参照し、優先制御部31は、VLAN−IDと出力VPI及び出力VCIとの対応付けを示す優先制御テーブルを選択的に参照する。
以上のような第2の実施形態によれば、優先制御に用いられるフィールドとして、IPパケットのIPヘッダに含まれる複数種類のフィールドのうちの何れか1つをユーザが選択することが可能であるので、TOS値以外を優先制御に用いるフィールドに指定することが可能である。
また、今後、Diffserv以外の新しい優先制御方式が出て来た場合や、閉じられたネットワークで特殊なアプリケーションを使用したりする場合でも柔軟に対応する事が可能となる。
なお、上記の第2の実施形態では、IPヘッダの先頭から数えて何バイト目のデータを抽出するのかを設定するようにしているが、システムによっては認識する先頭を例えばMACヘッダの先頭からなど、どこに設定しても良い。また、この方式では先頭からのbyte数で識別フィールドを決定しているため、IPv4だけでなく、IPv6においても適用する事が可能である。
更に、上記の第2の実施形態では、バイト(byte)単位でデータを抽出する例を説明したが、フィールドによってはIPv4のVerフィールドなどのように、byteに満たないフィールドも有り、その場合はビット(bit)単位で抽出、もしくはbyteで抽出した後、さらにbitで抽出するなどの方法が考えられる。
なお、優先制御部31、ルーティング制御部32、回線インタフェース部33、LANインタフェース部34及びATMインタフェース部35の各々の処理のうちの少なくとも一部は、それぞれプログラム制御によりコンピュータが実行するようにできる。
第1の実施形態に係るATM/IP優先制御ネットワークシステムを示すブロック図である。 ATM/IP優先制御装置の構成を示すブロック図である。 ルーティングテーブルの一例を示す図である。 優先制御テーブルの一例を示す図である。 VCテーブルの一例を示す図である。 ATM/IP優先制御ネットワークシステムの全体の動作の流れを示すフローチャートである。 ATM/IP優先制御装置の動作の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態の場合にルーティング制御部32が備えるアドレス指定用レジスタ群の構成を説明するための図である。 IPv4におけるIPパケットのIPヘッダのデータ形式を示す図である。
符号の説明
1 ATM/IP優先制御装置
2 ATM/IP優先制御装置
3 ATM/IP優先制御装置
11 LAN
12 LAN
13 LAN
20 ATMネットワーク
31 優先制御部
31a 優先制御テーブル
32 ルーティング制御部
32a ルーティングテーブル
33 回線インタフェース部
34 LANインタフェース部
35 ATMインタフェース部
35a VCテーブル

Claims (21)

  1. 1つ以上のLANインタフェース部と、
    1つ以上のATMインタフェース部と、
    受信したIPパケットのルーティングを行うルーティング制御部と、
    を備え、
    前記ルーティング制御部は、
    前記LANインタフェース部がLANより受信するか、又は、前記ATMインタフェース部がATMネットワークより受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定し、
    前記フィールドに新たな値が必要である場合には、前記宛先IPアドレスに応じた新フィールド値を前記IPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする処理と、前記宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する処理と、を行った後で、該IPパケットを前記ATMインタフェース部及び前記LANインタフェース部のうち前記宛先IPアドレスに応じたインタフェース部へ送出し、
    前記ATMインタフェース部は、前記ルーティング制御部からIPパケットを受けると、該IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する処理と、該VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する処理と、を行い、前記生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出することを特徴とするATM/IP優先制御装置。
  2. 前記ルーティング制御部は、
    宛先IPアドレス毎に、新たなフィールド値の要否を示す新フィールド値要否情報、新たなフィールド値が必要である場合における新たなフィールド値、送信先MACアドレス情報、新たなフィールド値が必要である場合においてATMネットワークへとATMセルを送出する際に使用するVPI及びVCI、及び、前記宛先IPアドレスに応じたインタフェース部を指定する情報を対応付けて記憶したルーティングテーブルを有し、
    前記ルーティングテーブルを参照することにより、新たなフィールド値の要否と、新たなフィールド値が必要である場合における新たなフィールド値と、送信先MACアドレス情報と、新たなフィールド値が必要である場合においてATMネットワークへとATMセルを送出する際に使用するVPI及びVCIと、IPパケットを送出するインタフェース部と、を認識することを特徴とする請求項1に記載のATM/IP優先制御装置。
  3. 前記LANインタフェース部及びATMインタフェース部を収容する回線インタフェース部を備え、
    前記宛先IPアドレスに応じたインタフェース部を指定する情報には、物理ポート番号及び論理ポート番号が含まれることを特徴とする請求項2に記載のATM/IP優先制御装置。
  4. 前記フィールドの値に応じてVPI及びVCIを決定する優先制御部を更に備え、
    前記フィールドに新たな値が不要である場合には、
    前記ルーティング制御部は、
    前記受信したIPパケットのIPヘッダより前記フィールドの値を抽出し、該抽出したフィールド値を前記優先制御部に通知し、
    前記優先制御部は、通知されたフィールド値に応じてVPI及びVCIを決定し、該決定したVPI及びVCIを前記ルーティング制御部に通知し、
    前記ルーティング制御部は、前記優先制御部より通知されたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与した後で、該IPパケットを前記宛先IPアドレスに応じたインタフェース部へ送出することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のATM/IP優先制御装置。
  5. 前記優先制御部は、
    前記フィールド値と、新たなフィールド値が必要でない場合においてATMネットワークへとATMセルを送出する際に使用するVPI及びVCIと、の対応関係を記憶した優先制御テーブルを有し、
    前記優先制御テーブルを参照することにより、前記ルーティング制御部より通知されたフィールド値に応じたVPI及びVCIを認識することを特徴とする請求項4に記載のATM/IP優先制御装置。
  6. 前記ATMインタフェース部は、
    VPI及びVCIと、サービスカテゴリと、の対応付けを記憶したテーブルを有し、
    前記テーブルを参照することにより、前記IPパケットに付与されているVPI及びVCIに対応するサービスカテゴリを認識することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載のATM/IP優先制御装置。
  7. 前記フィールドはTOSフィールド、UDP/TCPポート番号、Protocol番号、VLAN−IDのうちの何れか1つであることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のATM/IP優先制御装置。
  8. 前記優先制御に用いられる前記フィールドとして、IPパケットのIPヘッダに含まれる複数種類のフィールドのうちの何れか1つをユーザが選択することが可能であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載のATM/IP優先制御装置。
  9. 前記優先制御に用いられる前記フィールドとして、IPパケットのIPヘッダに含まれる複数種類のフィールドのうちの何れか1つをユーザが選択することが可能であり、
    前記ルーティング制御部は、前記複数種類のフィールドの各々に対応する前記ルーティングテーブルを有し、
    選択されたフィールドに対応するルーティングテーブルを参照することを特徴とする請求項2に記載のATM/IP優先制御装置。
  10. 前記優先制御に用いられる前記フィールドとして、IPパケットのIPヘッダに含まれる複数種類のフィールドのうちの何れか1つをユーザが選択することが可能であり、
    前記優勢制御部は、前記複数種類のフィールドの各々に対応する前記優先制御テーブルを有し、
    選択されたフィールドに対応する優先制御テーブルを参照することを特徴とする請求項5に記載のATM/IP優先制御装置。
  11. 前記ルーティング制御部は、
    前記IPパケットのIPヘッダのデータ列のうち、前記優先制御に用いられる前記フィールドのデータ領域のアドレスを、ユーザによる選択に応じて指定するためのアドレス指定用レジスタ群を備え、
    前記アドレス指定用レジスタ群に従って、前記IPヘッダより優先制御に用いられる前記フィールド値を抽出可能であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載のATM/IP優先制御装置。
  12. LANと、
    ATMネットワークと、
    前記LANと前記ATMネットワークとの境界に配設され前記LANと前記ATMネットワークとの間にまたがった優先制御を行うことが可能なATM/IP優先制御装置と、
    を備え、
    前記ATM/IP優先制御装置は、
    1つ以上のLANインタフェース部と、
    1つ以上のATMインタフェース部と、
    受信したIPパケットのルーティングを行うルーティング制御部と、
    を備え、
    前記ルーティング制御部は、
    前記LANインタフェース部がLANより受信するか、又は、前記ATMインタフェース部がATMネットワークより受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定し、
    前記フィールドに新たな値が必要である場合には、前記宛先IPアドレスに応じた新フィールド値を前記IPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする処理と、前記宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する処理と、を行った後で、該IPパケットを前記ATMインタフェース部及び前記LANインタフェース部のうち前記宛先IPアドレスに応じたインタフェース部へ送出し、
    前記ATMインタフェース部は、前記ルーティング制御部からIPパケットを受けると、該IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する処理と、該VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する処理と、を行い、前記生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出することを特徴とするATM/IP優先制御ネットワークシステム。
  13. 前記ルーティング制御部は、
    宛先IPアドレス毎に、新たなフィールド値の要否を示す新フィールド値要否情報、新たなフィールド値が必要である場合における新たなフィールド値、送信先MACアドレス情報、新たなフィールド値が必要である場合においてATMネットワークへとATMセルを送出する際に使用するVPI及びVCI、及び、前記宛先IPアドレスに応じたインタフェース部を指定する情報を対応付けて記憶したルーティングテーブルを有し、
    前記ルーティングテーブルを参照することにより、新たなフィールド値の要否と、新たなフィールド値が必要である場合における新たなフィールド値と、送信先MACアドレス情報と、新たなフィールド値が必要である場合においてATMネットワークへとATMセルを送出する際に使用するVPI及びVCIと、IPパケットを送出するインタフェース部と、を認識することを特徴とする請求項12に記載のATM/IP優先制御ネットワークシステム。
  14. 前記ATM/IP優先制御装置は、
    前記フィールドの値に応じてVPI及びVCIを決定する優先制御部を更に備え、
    前記フィールドに新たな値が不要である場合には、
    前記ルーティング制御部は、
    前記受信したIPパケットのIPヘッダより前記フィールドの値を抽出し、該抽出したフィールド値を前記優先制御部に通知し、
    前記優先制御部は、通知されたフィールド値に応じてVPI及びVCIを決定し、該決定したVPI及びVCIを前記ルーティング制御部に通知し、
    前記ルーティング制御部は、前記優先制御部より通知されたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与した後で、該IPパケットを前記宛先IPアドレスに応じたインタフェース部へ送出することを特徴とする請求項12又は13に記載のATM/IP優先制御ネットワークシステム。
  15. 前記優先制御部は、
    前記フィールド値と、新たなフィールド値が必要でない場合においてATMネットワークへとATMセルを送出する際に使用するVPI及びVCIと、の対応関係を記憶した優先制御テーブルを有し、
    前記優先制御テーブルを参照することにより、前記ルーティング制御部より通知されたフィールド値に応じたVPI及びVCIを認識することを特徴とする請求項14に記載のATM/IP優先制御ネットワークシステム。
  16. 前記ATMインタフェース部は、
    VPI及びVCIと、サービスカテゴリと、の対応付けを記憶したテーブルを有し、
    前記テーブルを参照することにより、前記IPパケットに付与されているVPI及びVCIに対応するサービスカテゴリを認識することを特徴とする請求項12乃至15のいずれか一項に記載のATM/IP優先制御ネットワークシステム。
  17. 前記優先制御に用いられる前記フィールドとして、IPパケットのIPヘッダに含まれる複数種類のフィールドのうちの何れか1つを、前記ATM/IP優先制御装置のユーザが該ATM/IP優先制御装置に対する操作によって選択することが可能であることを特徴とする請求項12乃至16のいずれか一項に記載のATM/IP優先制御ネットワークシステム。
  18. LANよりIPパケットを受信する第1の過程と、
    受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定する第2の過程と、
    を備え、
    前記フィールドに新たな値が必要である場合には、
    前記宛先IPアドレスに応じた新フィールド値を前記IPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする処理と、前記宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する処理と、を行う第3の過程と、
    前記IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する処理と、該VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する処理と、を行い、前記生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出する第4の過程と、
    を行うことを特徴とするATM/IP優先制御方法。
  19. 前記フィールドに新たな値が不要である場合には、
    前記受信したIPパケットのIPヘッダより前記フィールドの値を抽出し、該抽出したフィールド値に応じてVPI及びVCIを決定する第5の過程と、
    前記第5の過程により決定したVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する第6の過程と、
    を行うことを特徴とする請求項18に記載のATM/IP優先制御方法。
  20. LANより受信したIPパケットの優先制御に用いられるフィールドに対する新たな値の要否を、該IPパケットのIPヘッダに含まれる宛先IPアドレスに応じて判定する第1の処理と、
    前記フィールドに新たな値が必要である場合に、
    前記宛先IPアドレスに応じた新フィールド値を前記IPヘッダにおける前記フィールドのデータ領域に上書きする第2の処理と、
    前記宛先IPアドレスに応じたVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する第3の処理と、
    前記IPパケットに付与されているVPI及びVCIをATMヘッダに含むATMセルを生成する第4の処理と、
    前記VPI及びVCIに応じてサービスカテゴリを決定する第5の処理と、
    前記生成したATMセルを前記決定したサービスカテゴリに応じたATM回線上に送出する第6の処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
  21. 前記フィールドに新たな値が不要である場合に、
    前記受信したIPパケットのIPヘッダより前記フィールドの値を抽出し、該抽出したフィールド値に応じてVPI及びVCIを決定する第7の処理と、
    前記第8の過程により決定したVPI及びVCIを前記IPパケットに付与する第8の処理と、
    前記第5の処理と、
    前記第6の処理と、
    をコンピュータに実行させることを特徴とする請求項20に記載のプログラム。
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