JP2009230430A - オブジェクトエリア作成方法および装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】利用目的の異なる各利用者が、利用者ごとに独立してコンテンツのオブジェクト情報管理(例えばタグづけ)ができるようにオブジェクト領域を設定。
【解決手段】Layerモードでは、例えば、マスク値「6」(10進数)を示す8ビットのビット列(00000110)は、2ビット目と3ビット目にそれぞれ「1」が立っており、2ビット目の「1」は「人」の領域(マスク値「2」=ビット列00000010)と「服」の領域の(マスク値「4」=ビット列00000100)の双方を示しており、人だけの領域、服だけの領域、ならびに人と服の領域が重複している領域をそれぞれマスク値2、4、6で識別できる。
【選択図】 図3

Description

本発明は各種コンテンツに対応する情報の配信に際して有益な情報を提供する技術に関する。
近年、写真やイラストは紙媒体だけでなくWebページを媒体とし、閲覧者に高品位なイメージを提供している。また、動画も同様にWeb媒体として普及し始めている。特に、広告に利用するコンテンツは広告主が消費者に伝えたいイメージを伝えるため、イメージに合ったコンテンツをカメラマンやクリエータに撮影/制作するよう依頼したり、既に撮影されているコンテンツの中から見つけ出し利用している。
この一連のニーズに応えるため、大量のコンテンツを集め、保管・管理したり、カメラマン/クリエータと広告主との間を仲介したりするコンテンツストック事業サービスが提供されている。
特に近年のコンテンツデジタル化の流れにより、コンテンツストック事業者は、コンテンツストックサーバを立ち上げ、従来から存在する大量の写真はデジタイズしてデジタル画像に保管し、またデジカメなどのデジタル機器で撮影したコンテンツやPCなどで制作したコンテンツも同様にデジタル画像として保管している。
そしてコンテンツストックサービス事業者は、広告主の要望に合うコンテンツを収集し広告主がコンテンツを閲覧しやすい検索環境を整えて利便性を上げることで、コンテンツストックサーバの中に保管されたコンテンツを利用者(例えば広告主)に提供することでよりよいサービスを提供している。
最近は、デジカメなどのデジタル機材とインターネットの普及、および画像処理技術の発展により、誰もが高品質なコンテンツを撮影し、フォトストックサーバに簡単にアップロードできる。
また、利用者(広告主)の要望を瞬時にインターネットで情報配信し、要望に合ったコンテンツをカメラマン/クリエータに伝えて世界中のどこからでもコンテンツを入手(コンテンツストックサーバへアップロード)することができるであろう。従来は特定のカメラマンに撮影を依頼していたが、不特定多数のカメラマンに要望を伝え撮影を呼びかけ、その中から気に入ったコンテンツを選ぶといったやり方もできるであろう。
また最近、マイクロペイメントフォトストックサービスというコンテンツサービスが普及している。これは、写真コンテンツをメインに、多用なコンテンツの中から必要なコンテンツを少額で切り売りするビジネス形態である。具体的には、インターネットの普及により、不特定多数のカメラマンに写真コンテンツをアップロードする場を提供し、利用者(広告主)と写真コンテンツホルダー(撮影者・制作者・著作権保有者)との間をフォトストックサービス事業者が仲介するサービス形態である。
コンテンツ提供者(カメラマン/制作者)からすると、有名でなくても広告主の要望にマッチしたよいコンテンツを提供できれば、その販売(もしくは使用許諾)により収入を得ることができる。広告主は、低価格で要望に合ったコンテンツをすぐに入手できるというメリットがある。
広告主は、購入または使用許諾を得たコンテンツを紙媒体に印刷して広告するだけでなく、最近では、Web媒体でコンテンツを利用することで、付加価値の高い情報提供を行っており、今後、より付加価値の高い情報提供方法が望まれている。
また、最近はブログなどでの口コミ宣伝のような新しい形態での広告手法も行われている。ブログ用素材としてのコンテンツストックが、今までにないサービス形態として考えることができる。
また、ネットオークション写真は、品質の高い写真が求められるとともに情報リンク性の高い機能が提供できれば非常に便利なサービスになる。
フォトストックサービスの一例としては、下記の非特許文献1が挙げられる。ここでは、ユーザが写真をサーバにアップロードし、アップロードされた写真は設定により不特定多数の人やサービス会員同士で写真を見て楽しむことができる。
これらの写真共有型サービスでは利便性を高めるために、一般的な写真共有サービスでは写真画像全体に対して各ユーザが自分(または他人)の写真の検索性を上げるためにキーワードをタグデータとして登録できるようになっている。
このサービスでは、さらに、ユーザ各々で写真上の対象物を矩形の領域で指定し、矩形領域で指定した領域ごとにタグデータを付与することができる。写真に写っている対象物の各々にタグデータを付与することによって、さらに写真に写っている対象物の検索の利便性を高めることができる。
例えば、関心領域内をクリックすると、その関心領域内に登録されているタグデータに基づいて他の写真を検索することができる。
"Riya Visual Search"、[online]、[平成20年1月16日検索]、インターネット<URL:http://www.riya.com/>
従来のフォトストックサービスや写真共有サービスにおいては、コンテンツ(写真など)全体に対してタグづけがされる。そのため、一枚の画面の中に複数のオブジェクト(対象物)が存在する場合、それらにタグづけしても、単なる言葉の羅列でどのオブジェクトに対してそのタグをつけたのかが分からない。
また、上記の非特許文献1では、コンテンツの中の複数のオブジェクトに対して矩形領域をそれぞれ割り当てることで、それぞれの領域にタグづけをすることができる。しかし、例えば、人が服を着ているような場合は、服の部分と人の部分という2つのオブジェクトが重なっているため、どちらのオブジェクトが主体なのか分からない。
さらに、コンテンツホルダー、広告主、ブロガー、ストック事業者といったそれぞれ利用目的の違う利用者にとって別々にオブジェクト管理を行い独立のタグづけをすることができなかった。
本発明は、利用目的の異なる各利用者が、利用者ごとに独立してコンテンツのオブジェクト情報管理(例えばタグづけ)ができるようにオブジェクト領域を設定することを目的とする。
本発明は、コンテンツの保有者の端末から入力された任意のコンテンツをデータベースに登録するステップと、コンテンツ内の物体の検索単位となるべきコンテンツ内の任意の領域であるオブジェクトエリアを多層的または単層的に設定する権限を有するユーザであるマスク作成者の識別情報とコンテンツに対して設定されたオブジェクトエリアが多層的構造かまたは単層的構造かを示すマスク定義情報とマスク作成者の作成したオブジェクトエリアをマスク作成者ごとに区別するための識別情報であるマスク識別情報との対応を記述したオブジェクトマスク情報テーブルをデータベースに生成するステップと、を含む登録コンテンツに対するオブジェクトエリア作成方法を提供する。
好ましくは、この方法は、オブジェクトエリアを多層的または単層的に設定するモードの選択を受け付けるステップと、オブジェクトエリアを多層的に設定するモードの選択を受け付けた場合、オブジェクトエリアの各々に、オブジェクトエリアごとの固有値であるマスク値を対応づけるステップと、オブジェクトエリアとマスク値との対応を記述したオブジェクト対応情報テーブルをデータベースに生成するステップと、をさらに含む。
好ましくは、コンテンツ内において複数のオブジェクトエリアが重複する領域には、重複するオブジェクトエリアに対応するマスク値の全てを加算した値を新たなマスク値として対応づけるステップをさらに含む。
好ましくは、オブジェクトエリアに関連した配信情報の指定単位を識別する情報であるオブジェクト番号を、マスク値の各々に対応づけるステップと、マスク値とオブジェクト番号との対応を記述したオブジェクト対応情報テーブルをデータベースに生成するステップと、オブジェクト番号の各々に対応する所望の配信情報を記述したオブジェクト情報テーブルをデータベースに生成するステップと、を含む。
好ましくは、オブジェクトマスク情報テーブルとオブジェクト対応情報テーブルとに基づき、一般閲覧者の端末から指定されたコンテンツ上の位置に対応するオブジェクトエリア、オブジェクトエリアの多層的または単層的な構造、マスク値およびオブジェクト番号を、異なるマスク識別情報ごとに特定するステップと、オブジェクト情報テーブルに基づき、特定されたオブジェクト番号に対応する配信情報を特定するステップと、特定された配信情報を所定の興味情報データベースおよび一般閲覧者のうち少なくとも一方に送信するステップと、を含む。
本発明は、コンテンツの保有者の端末から入力された任意のコンテンツをデータベースに登録する手段と、コンテンツ内の物体の検索単位となるべきコンテンツ内の任意の領域であるオブジェクトエリアを多層的または単層的に設定する権限を有するユーザであるマスク作成者の識別情報とコンテンツに対して設定されたオブジェクトエリアが多層的構造かまたは単層的構造かを示すマスク定義情報とマスク作成者の作成したオブジェクトエリアをマスク作成者ごとに区別するための識別情報であるマスク識別情報との対応を記述したオブジェクトマスク情報テーブルをデータベースに生成する手段と、を含む登録コンテンツに対するオブジェクトエリア作成装置を提供する。
好ましくは、オブジェクトエリアに関連した配信情報の指定単位を識別する情報であるオブジェクト番号を、マスク値の各々に対応づける手段と、マスク値とオブジェクト番号との対応を記述したオブジェクト対応情報テーブルをデータベースに生成する手段と、オブジェクト番号の各々に対応する所望の配信情報を記述したオブジェクト情報テーブルをデータベースに生成する手段と、を含む。
好ましくは、オブジェクトマスク情報テーブルとオブジェクト対応情報テーブルとに基づき、一般閲覧者の端末から指定されたコンテンツ上の位置に対応するオブジェクトエリア、オブジェクトエリアの多層的または単層的な構造、マスク値およびオブジェクト番号を、異なるマスク識別情報ごとに特定する手段と、オブジェクト情報テーブルに基づき、特定されたオブジェクト番号に対応する配信情報を特定する手段と、特定された配信情報を所定の興味情報データベースおよび一般閲覧者のうち少なくとも一方に送信する手段と、を含む。
本発明によると、各マスク作成者(コンテンツ利用者)が、コンテンツに対して個別にオブジェクトを設定でき、また、当該オブジェクトは、多層的または単層的に設定できる。各マスク作成者が設定したオブジェクトに対する一般閲覧者からの興味位置の指定情報(興味情報)を収集することで、各マスク作成者は、自分のコンテンツ利用目的に合った興味情報の収集ができる。
以下、添付図面に従って本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るコンテンツ管理システムの概略構成を示す。このシステムは、コンテンツ情報管理サーバ1、コンテンツストックサーバ2、コンテンツホルダーの端末3aおよびコンテンツ使用者の端末3bを含むコンテンツ情報編集端末3、一般閲覧者のユーザ端末4a、ブロガーのユーザ端末4bおよび広告主のユーザ端末4cを含むユーザ端末4、Webサーバ5a、ブログサーバ5b、SNSサーバ5cその他のコンテンツ提供サーバ5が、インターネット7その他の通信回線により相互に接続されることで構成される。コンテンツ情報管理サーバ1とコンテンツストックサーバ2とは、物理的構成は別個であることが好ましいが、一体に構成してもよい。また、双方の運用者は同じであってもよいし別個でもよい。
これらのサーバや端末は、各々、入力操作手段(キーボード、マウスその他のポインティングデバイス、タッチパネルなど)、表示手段(液晶ディスプレイなど)、通信手段(ネットワークカードなど)、情報処理手段(CPU、マイクロコンピュータなど)、記憶手段(RAM、ROM、ハードディスク、CD−RWその他着脱可能な各種記録メディア)、情報読み取り/書き込み手段(CD−RWドライブなど)の全部または一部を備えたパソコンなどで構成される。
(1)コンテンツアップロード・コンテンツストックDB登録
コンテンツホルダー(撮影者、広告主その他コンテンツを利用してもらいたいと考えている人)は、コンテンツホルダーの端末3aを利用し、まずコンテンツ(ネットワークで送受信可能であり、静止画および動画のうち少なくとも1つを含む再生用データ。例えば、写真、イラスト、映画などが挙げられる)をコンテンツストックサーバ2のコンテンツストックDB22にアップロードする。
パソコンやPDAなどのインターネット7にアクセス可能な情報端末(コンテンツ情報編集端末3)でWebブラウザを立ち上げ、所定のURL(コンテンツアップロード先となるサーバ2のアドレス)を指定して閲覧を開始すると、サーバ2は会員IDとパスワードの入力を促す。会員でなければ、新規会員登録をさせる。プロフィール登録で氏名・性別・生年月日・Eメールアドレス・住所・職業を収集しておくとよい。
そして、コンテンツホルダーの会員情報に基づいてログイン認証することで、情報端末はコンテンツホルダーの端末3aとサーバ2で認識され、後述する様々な機能を使うことができるようになる。その1つが、端末3aからコンテンツストックDB22にネットワーク7経由でコンテンツをアップロードする機能である。
コンテンツは、コンテンツストックDB22にアップロードおよび登録する際に、ユニークなコンテンツIDが割り振られ登録される。
これによりコンテンツを特定する情報とコンテンツデータ本体のコンテンツストックDB22への登録が一旦完了する。
図2に示すように、コンテンツストックDB22には、登録日、登録者(所有者IDあるいは会員IDなどの情報で一意的に識別可能)、コンテンツID、コンテンツデータ(オリジナルファイル名)、コンテンツのサムネイルファイル名(登録時にサーバ2が自動生成)などの情報が対応づけられたコンテンツ本体テーブル22aが保管される。
(2)コンテンツ基本情報登録
コンテンツストックDB22へ登録されたコンテンツ本体テーブル22aには、登録した本人しかアクセスできないようにアクセス制限がかけられているが、一般閲覧者のユーザ端末4aもアクセス・検索できる権限を付与するために、コンテンツ基本情報テーブル22bへコンテンツ基本情報を登録する。
具体的には、パソコンなどのWebブラウザを立ち上げ、コンテンツストックサーバ2へアクセスするための所定のURLを入力すると、コンテンツストックサーバ2が所有者ID(会員ID)の入力を促すので、それを入力しサーバ2にログインする。これによりパソコンがコンテンツホルダーの端末3aとしてコンテンツストックサーバ2に認識される。
次にサーバ2から提供された「ストック写真一覧表示」メニューを端末3aで指定すると、今まで自分の所有者ID(会員ID)に対応づけてコンテンツストックDB22に登録したコンテンツがサムネイル画像、コンテンツID、ファイル名の組み合わせが分かる形でユーザ端末3aに一覧表示される。
そこで、コンテンツ基本情報を入力編集したいコンテンツを端末3aで選択し、サーバ2から提供された操作メニューの「基本情報入力編集」ボタンを操作すると、そのコンテンツに対応した基本情報入力編集画面が開くので、その画面内の指示に従いながら、コンテンツ基本情報を登録していく。つまり、端末3aのWebブラウザを介して、コンテンツストックサーバ2にアクセスし、コンテンツ基本情報編集画面でコンテンツ基本情報を登録していく。
コンテンツ基本情報とは、コンテンツ種類情報(コンテンツファイル種類情報、例えばJPEG/PS/MPEG−2など)、コンテンツ内容基本情報(カテゴリ種別、例えば報道/風景/ポートレート/スポーツ、タイトル、作成日、撮影場所、検索用タグ)、権利情報(制作者情報、著作権情報、肖像権情報、使用ロイヤリティ条件情報、公開基準情報)などを含む。コンテンツ基本情報を登録することで、これらの情報が対応づけられ、コンテンツ基本情報テーブル22bとしてコンテンツストックDB22に格納される。
これらが入力されることで、利用者がコンテンツストックサーバにアクセスし、所望のコンテンツを探す際、Webブラウザ上に表示されるカテゴリ分類選択や検索テキストボックスに検索キーワードを入力することで候補コンテンツを絞り込むことができる。
(2)オブジェクト情報登録
以下、コンテンツが写真データの場合を例にオブジェクト情報登録を説明する。ただし、コンテンツが写真データである必然性はなく、動画データや文字データその他のグラフィックデータであってもよい。
オブジェクトとは、興味情報の検出対象としたい物体(例えば、山、人、服などの被写体)のことである。
コンテンツ登録者は、上記と同様にして各種情報端末のブラウザ上で所定の操作を行ってコンテンツストックサーバ2にログインし、「ストック写真一覧表示」を指定し、自分の登録したコンテンツ一覧を表示させる。そこでオブジェクト情報を入力編集したいコンテンツを選択し「オブジェクト情報入力編集」ボタンを押すとオブジェクト情報入力編集画面が開く。このオブジェクト情報入力編集画面では、オブジェクトを指定するため写真画面が大きく表示される。
(2−1)オブジェクトの設定(マスクデータの作成)
まず、各コンテンツホルダーが自己に固有のオブジェクト情報を指定するための識別番号であるマスク番号(Mask No.)を決める。ここでは、Mask No.=1を指定したとする。
次に、コンテンツ画像を見て、1つのコンテンツに対する単層のオブジェクトの指定を許容する(表面のみで指定する)「Plane」か、1つのコンテンツに対する多層化されたオブジェクトの指定を許容する(奥行き方向も指定しうる)「Layer」を決める。「Plane」および「Layer」のいずれか一方は、サーバ2から端末3aに提供されたモード選択画面で選択入力できる。
ここで、「Plane」および「Layer」のオブジェクトは、8ビットのデータで識別されるものとする。
つまり、「Plane」指定では、0から255までの256(=2)個の各数値をマスク値とするオブジェクトを指定できるものとする。一方、「Layer」指定では、0、1、2、4、8、16、32、64、128の9個の各数値を、マスク値とするオブジェクトを指定できるものとする。無論、これらのオブジェクトは、16ビットなど8ビット以外のデータで識別されてもよい。マスク値とは、単なるオブジェクトとオブジェクト同士の重複領域を識別するための情報である。
「Layer」は異なるオブジェクトの重複を許容するが、重複したオブジェクトは、マスク値で区別されるため、重複したオブジェクトの各々に対する一般閲覧者の興味点を区別して解析できるというメリットがある。一方、「Plane」は、重複したオブジェクトは区別されないが、その代わり、同じデータ容量であれば「Layer」よりも「Plane」より多くのマスク値が確保されるため、それに対応してより多くのオブジェクトをコンテンツに設定できる。
ここでは「Layer」を選択したものとする。この状態は、ちょうど、図3(a)に示す写真コンテンツの上に、図3(b)に示すような透明な(マスク値が全て0の)層が重なっているイメージである。
ここで、図3(c)に示すように、「Layer」のマスク値「1」を選択し、写真上のオブジェクトとして例えば山を選択する場合は、マウスなどのポインティングデバイスで山の被写体領域を囲いその中を選択する。すると、図3(d)に示すように、選択された領域のマスクデータには、選択されたマスク値「1」が割り当てられる。このマスク値「1」により、山の被写体領域は、マスク値「0」の割り当てられた単なる背景全体と区別される。
次に図3(e)に示すように、人物被写体をオブジェクトとして選択するため、マスク値「2」を選択し、人の形を囲いその中の領域を指定する。図3(f)に示すように、選択された人の形の領域には、選択されたマスク値「2」が割り当てられる。
次に図3(g)に示すように、その人物被写体の着ている服をオブジェクトとして指定するために、マスク値「4」を選択して服の部分を囲い中の領域を指定する。図3(h)に示すように、この場合は、人と服の領域は重なっているので、服の領域は2+4=6で「6」というマスク値を割り当てる。これは、マスク値「6」(10進数)を示す8ビットのビット列(00000110)は、2ビット目と3ビット目にそれぞれ「1」が立っており、2ビット目の「1」は「人」の領域(マスク値「2」=ビット列00000010)と「服」の領域の(マスク値「4」=ビット列00000100)の双方を示しており、人だけの領域、服だけの領域、ならびに人と服の領域が重複している領域をそれぞれマスク値2、4、6で識別できる。
このようにすることで、マスク値0の領域は、何もオブジェクトが指定されていない背景、0ビット目に1が立っているマスク値1の領域は「山」のオブジェクトなどと定義することができる。なお、仮に8個のオブジェクトが重なった領域は、マスクデータ=255(ビット列11111111)となる。つまり、8ビットのデータ列では、背景=0を除いて最大8個のオブジェクトおよびそれらの一部または全部の重複する領域を表現できる。ビット数を増やせばそれだけ表現可能なオブジェクトの重なりの最大数が増えることはいうまでもない。
コンテンツストックサーバ2は、ブラウザ画面上でマスク番号を指定することで、指定されたオブジェクトを写真コンテンツに重ね合わせて可視化するので(例えば図3(c)、3(e)、3(g)は、それぞれマスク番号「1」、「2」、「4」が指定された場合を示している)、コンテンツホルダーは、コンテンツに合わせてオブジェクトがきちんと指定できたかを確認することができる。当然ながら、コンテンツ上ではそれぞれ分離孤立しているように見える領域であるが実際の物体としては同一である飛び地のようなオブジェクトでも1つの対象オブジェクトのマスクデータとして指定可能である。
オブジェクト指定を「Plane」で指定した場合は、オブジェクトを重ねて定義することはできないが、図4(a)および(b)の背景(=0)を含め、0−255のオブジェクトを指定することができる。オブジェクト指定するに際し、マスク値が大きい方が優先度が高いものとし、それぞれのオブジェクトを優先度を考慮して設定することで、最後に設定されたオブジェクトのマスク値を統合する際に、オブジェクト同士の重複領域のマスク値は、優先度の高いマスク値の大きい方の値とする。図4の例では、体部分(=2)と服部分(=3)は重なっているが、マスクデータを統合する際に服の部分の方が優先度が高いので、服の部分は「3」のマスクデータ値が割り当てられる(図4(g)および(h))。
(2−2)オブジェクト番号の設定
次に、マスク値ごとにそれぞれ設定したオブジェクトに対応した検索単位の識別情報であるオブジェクト番号を割り当てる。図5は、図4の例におけるオブジェクト番号を示す。この例では、背景を想定しているMask(0)の領域(マスク値0)ではオブジェクトは設定していない。山であるMask(1)の領域には、Object(0)として1つのオブジェクトを設定した。服であるMask(4)の領域には、Object(3)を設定した。この例では、4つのオブジェクト対象を設定したことになる。Planeモードでも同様に、1つのオブジェクトに対して複数のオブジェクト番号を設定することができる。
(2−3)オブジェクト情報の設定
次に各オブジェクト番号に対応づけたい検索情報をそれぞれ設定する例を示す。Object(0)は、「富士山」という山で、それに関するWeb情報のURLがhttp://Mt Fuji.com/infoというWebページに登録されているので、その情報をリンクさせたい場合、登録画面に従って情報を登録していくと、図6のようなコンテンツストックDB22への登録情報が準備される。
登録情報は、オブジェクト番号、オブジェクト名、オブジェクトのカテゴリ、検索情報、キーワードを含む。
同様に、Object(1)が、芸名「富士太郎」(本名:山田太郎)という人で、それに関して検索エンジンキーワードとして「俳優 富士太郎」をAAAという検索エンジンを利用して検索させたい場合の登録情報を画面に従い入力すると、図7のようなコンテンツストックDB22への登録情報が準備される。
同じマスク値に複数のオブジェクト番号を対応づけられるので同様に登録情報を入力すると、図8のようにObject(2)がObject(1)とは別オブジェクトとしてコンテンツストックDB22への登録情報が準備される。
同様に、図9のようにオブジェクトに対して設定したい登録情報を各々入力し、コンテンツストックDB22への登録情報の準備を完了する。
以上のようにして登録情報の準備が完了したので、画面の指示に従い登録操作を行うと、コンテンツストックDB22への情報登録処理が開始される。
具体的には、コンテンツストックサーバがコンテンツストックDB22に対してデータ変更できるように準備し、図2に示すように、マスク作成者ごとの登録情報のキーとなるマスク番号(MaskNo.=1)に対応するDB22のオブジェクトマスク情報テーブル22cのレコードに、該当のコンテンツID(P−00001)をファイル名の一部に付与したマスクファイル(P−00001−1.msk)を追加・編集する。また、DB22のオブジェクト対応情報テーブル22dに、マスク値とオブジェクト番号との対応を示す情報を追加・編集していく。さらに、各オブジェクト番号ごとに入力されたオブジェクト名、オブジェクトカテゴリ、リンク情報(入力された場合に限る)、検索情報(入力された場合に限る)、フリーキーワードとを対応づけ、DB22のオブジェクト情報テーブル22eに格納する。
再び図2を参照し、コンテンツストックDB22の構造を説明する。
例えば、コンテンツ本体テーブル22aのレコードNo1では、コンテンツストックサービスに会員登録した会員ID(コンテンツ所有者)A0005が2007.10.31にDSC0321.jpgというオリジナル画像データをコンテンツストックDB22にアップロードしたところ、コンテンツストックサーバ2が、その画像データにP−00001というコンテンツIDを付与し、以降の画像ハンドリングが便利になるようにP−00001.jpgという画像ファイルとそのサムネイル画像としてP−00001.tmbという画像を生成し、関連づけを完了する。
登録日はオリジナル画像のアップロードが完了したときにコンテンツストックサーバ2のRTC(リアルタイムクロック)が生成した現在日時が記録される。オリジナルファイルは、登録者がアップロードした画像データそのものである。図2では日付しか示されていないが、実際にはサーバの時計情報から獲得できる時刻情報(時分秒)まで記録される。その他のレコードも同様である。
画像ファイル名は、オリジナル画像ファイルをコンテンツストックサーバ2で読み込み、オリジナル画像ファイルが異常なく開けるかやオリジナルファイルの中にメタデータとして記録されているデータ(例えばExifデータ)から必要な撮影データなどを抜き出し、コンテンツストックサービスに必要なメタデータを追加データとして画像ファイルに書き込む。オリジナル画像ファイルには一切加工をせずに保管する。また、図示しないが、このメタデータを必要なコンテンツ基本情報として、コンテンツ基本情報テーブル22b内の対応するレコードに記録しても良い。
レコードNo.1235の例では、オリジナル画像ファイルは、tiffフォーマットである。このサービスでtiffフォーマット受付可能な場合は、オリジナル画像は、そのままの形式で保管し、コンテンツストックサーバはtiffファイルを開き、以降のサービスでハンドリングしやすいjpgファイルに変換して画像ファイル化する。
本実施形態では、写真(静止画)を想定したファイルのストックを例にして説明しているが、動画ファイルその他のグラフィック再生ファイルをコンテンツストックサーバに保管することもできる。
(2−4)コンテンツ基本情報テーブル
図2のコンテンツ基本情報テーブル22bは、コンテンツIDに対応したコンテンツの基本情報(ファイル種別、基本情報、権利情報)が登録されたDB22内のテーブルである。コンテンツ基本情報テーブル22bでは、コンテンツIDを主キーにテーブルが構成されている。
基本情報登録日は、コンテンツ基本情報テーブルに情報を登録した日時が記録される。基本情報更新日は、テーブル22bを呼出し、中の登録データを修正更新した日時が記録される。
ファイル情報種別は、オリジナル画像データのファイル形式を示す。
カテゴリ種別は、DB設計に基づくコンテンツのカテゴリ分類を示す。好ましくは分類を細分化してサブカテゴリを定義してもよい。
タイトルはコンテンツのタイトルを示し、後述のコンテンツ検索の際、もっともプライオリティの高い検索キーワードとなる。
作成日は、写真の場合はいわゆる撮影日を示し、Exif情報があった場合は、撮影日時が自動的に入力される(手動で変更可能)。
場所は撮影場所を入力する。好ましくはGPSデータも入力できる。
検索用タグは、コンテンツを検索する際の検索キーワードを想定して入力するタグデータである。
制作者情報は、写真の場合は、例えば撮影者情報である。
著作権情報は、コンテンツの著作権保有者情報を示す。
肖像権情報は、コンテンツに写っている人物の肖像権に関する情報(その人物の氏名など)を示す。
ロイヤリティは、このコンテンツを利用するにあたってのロイヤリティ条件を示している。「管理」は、コンテンツ所有者が利用者に制限付き使用許諾をし、コンテンツ利用を管理するという条件を示している。
Web使用、印刷物使用は、Webでの使用やデータを渡しての印刷物での使用の許可の可否を示している。
データ加工使用は、コンテンツの部分トリミングなどのデータ加工の許可の可否を示している。
オブジェクトクリック使用は、後述するオブジェクト設定を行い、Webコンテンツ上でのクリック操作による情報提供システムの使用可否を示している。
興味情報DB利用は、後述する一般閲覧者(ユーザ端末4aのユーザ)がコンテンツ上のオブジェクトをクリックした際にクリック点から興味情報DB12に登録の興味情報を配信するサービスの利用可否を示す。
公開情報は、公開を許可することにより、コンテンツストックサーバ2内のコンテンツ閲覧を許可するか否かを示している。デフォルトでは「非公開」に設定されており、コンテンツ基本情報設定で公開許可を設定することで、初めてコンテンツが公開できる。
(2−5)オブジェクトマスク情報テーブル
図2のオブジェクトマスク情報テーブルは、コンテンツIDごとに対応したコンテンツのオブジェクトを示すマスク関連情報を整理格納するためのDB22のテーブルである。
本実施形態ではまずコンテンツ所有者ID=A00005がマスク関連情報を設定した例である。マスクNo.は、オブジェクトの組を示すためのマスク(複数のマスクを設定できる)を特定するための番号である。マスクNo.=0は、このサービスを行っているコンテンツストックサービス事業者が特権的に使用できるマスクである。これにより、事業者は全てのコンテンツに対しマスクデータを設定し、興味情報を興味情報DB12に独自の仕様で獲得することができる。
図2の例では、A00005が、マスクNo.1にマスク関連情報を登録したので、マスクNo.1の行に登録日、作成者と作成したマスクのモード定義(例ではLayerモード)が登録されている。オブジェクトの内容を示すマスクファイルは、P−0001.mskとして登録する。複数の作成者によって複数のオブジェクトマスクおよびオブジェクト情報登録できるのがポイントである。
(2−6)オブジェクト対応情報テーブル
図2に示すオブジェクト対応情報テーブル22dは、コンテンツIDごとに対応したコンテンツに設定されたオブジェクトを個別に設定するためのマスク番号のマスク値に対応する対象オブジェクトの番号が登録されている。
ここでは、マスク値0にはオブジェクトは設定されていない。マスク値1にはobject(0)が割り当てられている。マスク値2には、object(1)、Object(2)の2つのオブジェクトが割り当てられ、マスク値4にはobject(3)が割り当てられ登録されている。
(2−7)オブジェクト情報テーブル
図2に示すオブジェクト情報テーブル22eは、コンテンツIDごとに対応したコンテンツのオブジェクト番号に対応したオブジェクト情報が登録されている。この図では一例として、コンテンツID=P−00001およびマスクNo.=1に対応するオブジェクト対応情報テーブルの各オブジェクト番号に対応するオブジェクト情報テーブルを示している。オブジェクト番号0−4に応じて定義された各オブジェクト情報(Object Name,Category,Link Info,Seach Info,Free Keyword)がそれぞれ登録されている。
(2−8)オブジェクト画像・オブジェクト特徴量情報テーブル
図2に示すオブジェクト画像・オブジェクト特徴量情報テーブル22fには、コンテンツIDごとに対応したコンテンツのオブジェクト番号に対応したオブジェクト画像(オブジェクト画像に外接する矩形領域内の画像データ)およびオブジェクト画像の画像特徴量(明度、色度、彩度、コントラスト、形状特徴、テクスチャなど)、オブジェクト面積比(コンテンツ全体面積の中のオブジェクト面積で算出)が登録されている。
端末3a(あるいは端末3b)からオブジェクトを登録すると、コンテンツストックサーバ2は、登録されたオブジェクトに対応する領域の画像の切り出しと当該画像の解析を自動的に行い、切り出した画像データと画像解析の結果得られた画像特徴量およびオブジェクト面積比をこのテーブルに登録する。
これらのコンテンツストックDB22内のテーブルにより、例えば、コンテンツID P−00001の服の領域はテーブルの対応関係をたどることで、オブジェクトとして定義した人である富士太郎(芸名)、山田太郎(本名)、着ているジャケットに割り当てたオブジェクト関連情報にたどりつく。
また、それらオブジェクトの画像に対して画像の特徴量および画像データがDB22に登録されているので、それら特徴量やオブジェクト情報との対応づけがとれているので、クラスタリング処理データとして利用し類似画像関連づけに利用する。オブジェクト情報の種類については、その他色々な項目を定義することが可能である。
(3)コンテンツ利用(コンテンツ検索からコンテンツ使用まで)
利用者(例えば会員登録済みの広告主)は、Web広告に載せるための素材写真を見つけるために、各種情報端末からコンテンツストックサーバ2にアクセスし、登録済みの利用者のID(例えばA00777)を用いてログインする。これにより情報端末はコンテンツ利用者の端末4cとしてサーバ2から認識される。端末4cからは、例えば「富士山、紅葉、赤」というキーワードを入力してコンテンツ検索を行うことができる。
コンテンツストックサーバ2は、端末3bからの入力キーワードを基にコンテンツ基本情報テーブル22bの候補コンテンツを検索(コンテンツストックDB22に登録してあるカテゴリ種別、タイトル、作成日、場所、検索用タグ、制作者情報、著作権情報、肖像権情報などの各種情報を検索キーとして利用)し、候補コンテンツ画像を端末4cのWebブラウザ画面に表示する。この例では、キーワードとしての富士山、紅葉、赤を探すとともに画像特徴量から赤の傾向が多いコンテンツを優先的に探し出す。
そして、利用者が例えばP−00001コンテンツに興味を持ち、各種条件を確認(例えば使用条件で使用目的に合っているかを確認)し、利用を決める。
この場合、P−00001を選択したWebブラウザ画面上で、「利用」ボタンを押すことで、コンテンツストックサーバ2は、この利用者(例えばA00777)に対し、P−00001コンテンツの利用を許諾する。詳細は省略するが、利用条件の許諾確認や決済課金情報入力を行うことで、使用契約が成立する。
契約が成立すると、図10に示すように、テーブル22b中のコンテンツID・P−00001に対応する使用者許諾情報には、この利用者の会員ID(例えばA00777)が登録される。
このテーブル22bの登録条件によると、この契約で、Web使用可、印刷物使用不可(従ってコンテンツデータ自身はダウンロードできない)、データ加工可、オブジェクトクリック使用は管理された条件で可、興味情報DB12の利用可(興味情報DB12に蓄積された興味情報の取得と閲覧が可能)という条件で、A00777会員は、このコンテンツを加工してWebで利用できる。
そして、上記DB項目のオブジェクトクリック使用の管理条件で例えばオブジェクト関連情報追加可能(図示していないが、同様にDB項目の細目設定で設定済み)とすると、例えばWeb利用のために画像サイズを変更し、自分の目的に合ったオブジェクト関連情報を設定することができる。
そこで、コンテンツ情報編集端末3a(広告主の端末4cと同一のハードウェアでもよい)として、P−00001コンテンツに対するオブジェクト関連情報に変更をかけることができる。
具体的には、オブジェクト関連情報登録と同様の操作を行い、新たにオブジェクト関連情報登録を設定すればよい。例えば、図11のようなオブジェクト関連情報を新たに登録できる。
オブジェクト情報設定が完了したら、Web利用のためにWebページに載せるための所定の画像サイズ(例えば640×480)を指定し、登録操作を行う。
この作業により、オリジナルサイズ(例えば3872×2592)のコンテンツが所定の画像サイズ(例えば640×480)に拡縮され、Web閲覧画像を保管する所定のディレクトリフォルダに保管される。また、コンテンツ領域を指定している各マスクデータもこの拡縮処理に応じてWeb閲覧画像用マスクデータファイルとして保管される(例えば、C−00001.jpg、C−00001−1.mskなどのファイル)。そしてこのマスクデータがクリックアクション用マスクデータとしてアクティブ状態に設定される。
そして、Web閲覧用のスクリプトファイルを生成する。このWeb閲覧用のスクリプトファイルは、Webページファイルに配置されると、Webブラウザは、プラグインによってスクリプトファイルを読み込んで解釈し、所定の動作をするようにプログラミングされている。具体的には、webページの所定の位置にC−00001.jpg画像を表示する。画像上にマウスオンされると、コンテンツ管理情報サーバと交信しオブジェクト設定がなされているか否かを確認し、オブジェクト設定がされていた場合は「画像上の興味点をクリックしてください」というスキンが表示される。興味点をクリックすると、この画像ファイルのユニークなIDを獲得し、クリック点のアドレス情報をパッキングしてコンテンツ管理情報サーバに情報送信する。これらの機能がプログラミングされたスクリプトファイルは、予め作成されてサーバ5からユーザ端末4aに配布される。
次にコンテンツ管理情報サーバ1にWeb閲覧用画像データ/Web閲覧マスタデータ/オブジェクト情報データが設定される。
このような仕組みを使うことによって、例えば、広告主が広告で広めたい写真をコンテンツとしてコンテンツストックサーバに登録し、広告したいオブジェクト(複数でも可)のオブジェクト関連情報を登録し、ロイヤリティフリーコンテンツ条件で検索キーワードに「ブログ用」、「SNS用」、素材のタイトルを付けて素材用のコンテンツスクリプトファイルとしてコンテンツストックサーバ2に登録しておけば、ブロガーは、その中で興味を持ったコンテンツスクリプトを端末4aにダウンロードし、自分のブログ(ブログサーバ5bに格納)やSNSページ(SNSサーバ5cに格納)の中で、商品紹介などのブログの記事とともにコンテンツスクリプトファイルを貼り付ける。
これにより一般閲覧者がブログを閲覧する際、ブログページ上に展開されたコンテンツ上をオンマウスし、オブジェクト対象をクリックすると、広告主が提供したい情報(例えば、所定のWebページへの誘引)を提供できる。
コンテンツ閲覧(一般閲覧者への情報提供−コンテンツ情報管理サーバ連携)
一般閲覧者が端末4aでWebブラウザを立ち上げ、所定のURLアドレス(例えばhttp://ZZZ.jp/yyy)のWebページの送信を指定すると、URLアドレスに記述してあるソースデータをブラウザが解釈し、この送信をWebサーバ5aに要求する。その結果、図12に示すように、ブラウザに画面が表示される。詳細は省略するが、このWebページには、テキストデータからなる記事コンテンツとコンテンツスクリプトファイルの解釈に基づく写真画像コンテンツ(コンテンツ基本情報テーブル22bに登録されたもの)が表示される。
上述したとおり、このコンテンツスクリプトファイルには、まず画像コンテンツのWeb閲覧画像データ(C−00001.jpg)の保管先アドレス(コンテンツストックサーバ2のコンテンツストックDB22内の特定のディレクトリなど)から画像コンテンツデータをダウンロードし、ブラウザの所定の場所に当該画像コンテンツを表示するように端末4aに指示するプログラム部分が実行され、端末4aにコンテンツ画像が表示される。
閲覧者が写真に興味を示し、図13に示すようにポインタをコンテンツ画像上にオンマウスする(置く)と、スクリプトプログラムのうち、コンテンツ画像にスキン(ユーザに対する表示)を表示させるプログラム部分が実行され、「興味のある場所をクリック」などのメッセージが表示される。つまり、このメッセージは、Webコンテンツの内容そのものではなく、オンマウスに応じたスクリプトプログラムのスキン実行により表示されるものである。
ここまでの例は、撮影者がコンテンツを端末3aからコンテンツストックサーバ2にアップし、それを広告主などのコンテンツ利用者がユーザ端末4cで利用したいコンテンツとして検索し、コンテンツ使用者としてロイヤリティを支払う使用契約をして、当該条件に従い、Webサーバ5aに開設された自分のWebサイトに当該コンテンツを取り込み利用することを説明した。以下、コンテンツの一般閲覧者の端末4aでWebサイトを閲覧し、コンテンツをクリックすることで返信提供情報を得る例を示す。なお、一般閲覧者の端末4aへ返信提供情報を送信するだけでなく、図示しないコンテンツストックデータベースの管理者の端末や、コンテンツ保有者の端末3a、コンテンツの利用者の端末3b・4b・4cに返信提供情報を送信してもよい。
概略を説明すると、コンテンツ閲覧者が端末4aからコンテンツ上の興味点を指示すると、端末4aは、コンテンツ情報管理サーバ1およびコンテンツストックサーバ2に対し、興味点の情報(コンテンツID、コンテンツクリックアドレス)などを含む興味点関連情報を送信するとともに、当該興味点関連情報に対応する返信提供情報の有無をコンテンツストックDB22に問い合わせる。
コンテンツ情報管理サーバ1は、端末4aから受信した興味点関連情報を興味情報DB12に格納する。
コンテンツストックサーバ2は、送られてきた興味点関連情報に対応する返信提供情報が格納されているかコンテンツストックDB22を検索し、該当する返信提供情報がある場合は、その返信提供情報を端末4aに返信する。返信提供情報は、端末4aだけでなく、コンテンツ情報管理サーバ1に送ってもよい。この場合、興味情報DB12には、受信した返信提供情報と興味点関連情報とを対応づけ、これを興味情報の1つとして記憶する。
具体的には、少なくとも一つの返信提供情報作成者(コンテンツ保有者、コンテンツ利用者、コンテンツストック業者、その他コンテンツストックDB22内に所望のコンテンツに関する返信提供情報を生成・登録する権限を有する者であって、一般閲覧者を除く者)が、所望のコンテンツに対応するオブジェクト情報テーブル22eの内容(Link Info、Object Category、Object Nameなど)を返信提供情報として設定しておき、当該コンテンツに対応する興味点関連情報が受信されたことに応じて、当該返信提供情報を返信する。
複数の返信提供情報作成者がコンテンツストックDB22の特定のコンテンツに対応して返信提供情報をそれぞれ独立に登録できるため、一般閲覧者は端末4aからの特定のコンテンツでの興味点の指定と問い合わせによって返信提供情報を受ける際、複数の提供情報がある場合は、複数の閲覧ページが立ち上げるとよい。こうすると、コンテンツ閲覧者は漏れなく多くの興味情報を入手することが出来る。
無論、余りに多数の興味情報を一挙に送信すると一般閲覧者が扱いに困ることもあるから、興味点に対応する返信提供情報が一定数以上あれば、それを送るか否かの確認入力を一般閲覧者に促し、確認入力が送られた場合に限って興味情報を送ってもよい。または、一般閲覧者が、特定の返信提供情報作成者の作成した興味情報を受信できるように、あるいは受信を拒否できるようなステータスの設定を、端末4aからコンテンツストックDB22に入力できてもよい。
Layerのオブジェクトが設定されており、複数のオブジェクトが重複する部分が興味点として指定された場合、その重複するオブジェクトの各々に対応づけられた返信提供情報全てを返信する。例えば、マスク値「2」の人体領域とマスク値「4」の服領域が重複したマスク値「6」の重複領域が存在しており、当該重複領域内にクリック点が指定された場合は、服領域に対応する返信提供情報(Object Name「富士太郎」など)も人体領域に対応する返信提供情報(Object Name「ABCジャケット」など)も返信される。
Planeのオブジェクトが設定されている場合は、複数のオブジェクトが重複しないため、興味点を包含するオブジェクトに対応する返信提供情報がそのまま返信される。
つまり、あるコンテンツの興味点がクリックされると、当該コンテンツにおける興味点を包含するオブジェクト(LayerあるいはPlane)が、マスク作成者ID毎・マスクNo.毎に個別に特定され、さらに特定された各オブジェクトに対応する返信提供情報が特定され、その特定された返信提供情報の全部(または一部)が一般閲覧者に返信される。マスク作成者が多ければ、それだけ返信提供情報が増え、さらに、Layerのオブジェクトが作成されている場合は、重複するオブジェクトが多ければ、それだけ返信提供情報が増える。
例えば、まず、図14に示すように、一般閲覧者は、写真のジャケットに興味があれば、端末4aのポインティングデバイスでジャケットの場所をクリックする。クリックされると、端末4aで動作中のスクリプトでポインタの動作を監視していたプログラム部分がクリックした位置情報を獲得し、写真コンテンツ上のアドレス情報に変換して、この写真コンテンツを特定するコンテンツID情報とともに当該アドレス情報をコンテンツ情報管理サーバ1に情報送信する。端末4aのスクリプトが実際に送る興味点関連情報としては、コンテンツID、コンテンツクリックアドレス、コンテンツクリック時刻、WebページURL、コンテンツ使用者ID、IPアドレス情報、可能であれば閲覧者情報(会員IDなど)などが含まれる。
コンテンツクリック時刻は、端末4aに内蔵されたRTC(リアルタイムクロック)などから取得できる。この時刻が正確でなく信用性が低い場合、コンテンツ情報管理サーバ1が興味点関連情報を受信した時刻で代用してもよい。
WebページURLは、端末4aのウェブブラウザのアドレス入力欄から獲得される。
コンテンツ使用者IDは、予め返信提供情報作成者によって、返信提供情報を作成した際にコンテンツ内に埋め込まれている。コンテンツ閲覧者がコンテンツを閲覧し興味点をクリックした際に、当該IDがコンテンツから取り込まれ、興味点関連情報に組み込まれる。
IPアドレス情報は、端末4aのIPアドレスであり、興味点関連情報のパケット情報を解析することで獲得できる。端末4aのIPアドレスがインターネットプロバイダなどから動的に割り当てられる場合は、端末4aのインターネット接続が切断されるごとにIPアドレスが変わってしまうこともあるが、切断のない間での端末4aからの問い合わせでは、端末4aのユーザである閲覧者が同一であることを特定できる要素の一つになるし、加入プロバイダを特定できる要素の一つにもなる。
一般閲覧者がコンテンツストック事業者の会員であり、その会員IDがコンテンツストックDB22に登録されていれば、会員IDを端末4aから送信することで、一般閲覧者を特定することができる。
これらの興味点関連情報は、閲覧者がコンテンツのどこに興味を示したかと言う情報と組み合わせることで、この後に述べるコンテンツ保有者、コンテンツ利用者、コンテンツストック業者やその他のコンテンツに対して興味情報を作成する人にとっての有用な情報(閲覧者はいつ何にどのような興味を持っているか)になる。
コンテンツ情報管理サーバ1は、コンテンツID(P−00001)および広告主のID(A00777)に対応するマスクNo.=2のコンテンツ基本情報・マスク関連情報を呼び出し、マスク画像上のアドレス点のマスク値を獲得する。図15に示すように、図14のマウス指定位置に対応するマスク値は、「2」であるとする。なお、当然ながら、同じコンテンツであっても、獲得されるマスク値は、コンテンツ利用者のIDごとに異なる。例えば、図14の興味位置が指定されたとしても、コンテンツID(P−00001)およびコンテンツ利用者のID(A00005)に対応するマスクNo.=1の定義するマスク値は、「6」である(図3(h)参照)。
本コンテンツの利用者は、このコンテンツに対してマスクNo.=2でマスクデータを定義・作成し、背景相当部分(0)、山部分(1)、服部分(2)のオブジェクト番号を設定してあるので(図11参照)、クリック部分(×でクリックしたアドレスを示す)に対し、Object(2)を興味点に対応するオブジェクトとして抽出できる(図15)。そこで、該当のテーブルよりObject(2)の関連情報をオブジェクト情報テーブル22eから検索し、閲覧者への返信提供情報として、「http://Fashion/Jacket/catalog」(Link Infoに格納された情報)を抽出する。そのデータを回答情報として一般閲覧者の端末4aのブラウザに返信する。
図16に示すように、ブラウザは返信してきたURLアドレス「http://Fashion/Jacket/catalog」より、該当のWebページを表示する。なお、複数の返信提供情報として複数のLink Infoが返信された場合は、ブラウザは複数のLink Infoに対応する複数のWebページをそれぞれ表示する。
さらに好ましくは、スクリプトファイルのプログラムにより、オンマウスのマウスアドレスデータをリアルタイムにコンテンツストックサーバ2に送信し、オブジェクト情報テーブル22eのオブジェクト関連情報の一部または全部を端末4aに返信させる。例えば図11のオブジェクト情報テーブル22eのオブジェクト番号0に対応するObject Name「箱根」を返信し、図17のように、画面で指したオブジェクト番号(=0)に対応したObject Name「箱根」を横に表示させる。閲覧者がオンマウスした位置が実際に興味を持った情報だったらクリックをさせ、その時点で初めて返信提供情報(Link Info)を返信するようにすれば、一般閲覧者が本当に興味を持った返信提供情報だけが送られ、効率がよい。
コンテンツ情報管理サーバ1には、一般閲覧者のクリック情報(閲覧したコンテンツID,当該コンテンツのクリックアドレス、コンテンツクリック日時、閲覧WebページURL,コンテンツ利用者ID、端末4aのIPアドレス情報、可能であれば一般閲覧者情報(一般閲覧者の会員IDなど)が送信され、それらはコンテンツ情報管理サーバ1の問い合わせテーブル(図示せず)に保存される。
コンテンツ情報管理サーバ1には、コンテンツごとにそれぞれコンテンツ利用者(登録者)の異なるオブジェクトを特定するマスクデータとマスクデータによって特定されたオブジェクトに応じたオブジェクト関連情報が登録されている。
コンテンツ情報管理サーバ1内の興味情報DB12は、閲覧者の興味のアクション結果である問い合わせテーブルの中のクリック情報をオブジェクト情報登録者別に管理集計し、コンテンツごとの興味情報テーブルを作成し、興味情報DB12に登録される。
これにより、コンテンツごとのアクセス許可された利用者(例えばコンテンツホルダー、コンテンツ利用者)は、自分の許可されたコンテンツに対して、閲覧者の興味を分析することができる。
例えば、このコンテンツ(コンテンツID=P−00001)に対しては、本実施形態では、コンテンツ登録者(会員ID=A00005)、コンテンツ利用者(会員ID=A00777),ストック業者(会員ID=supervisor)がこのコンテンツに関する興味情報DB12へのアクセスを許可されており、自分の許可コンテンツ各々に対して、閲覧者の興味点総計(クリック数)を一覧で出す。これにより、どのコンテンツに閲覧者の興味が持たれたか、異なるコンテンツ利用者の登録した異なるオブジェクトごとに個別に把握できる。
次に、図18に示すように、コンテンツ情報管理サーバ1は、興味の持たれたコンテンツに対し、コンテンツ画像とクリック点を重畳した画像を作成し、コンテンツ利用者の端末4cに提供する。閲覧者は、この重畳画像を閲覧すれば、自分の選んだコンテンツに自分の設定したオブジェクトのどの部分に一般閲覧者が興味を持ったかを確認することができる。
この図では、問い合わせテーブル内に記録されているクリックポイント(興味点)を、対応するコンテンツ画像上にプロットしている。ここでは、不特定多数の一般閲覧者が、主にコンテンツ画像の人(服)と山に興味を持っていることがわかる。
「Layer」のオブジェクトは、重複を許容するため、異なるマスク値に対応するオブジェクト同士の重複領域内の興味点の数は重複してカウントされる。例えば、図3のマスクデータでは、マスク値「2」の人体領域とマスク値「4」の服領域が重複したマスク値「6」の重複領域が存在しており、当該重複領域内のクリック点は、服領域のクリック点として集計されるとともに、人体領域のクリック点としても集計される。この結果、図18のクリック点を集計すると、服領域の総クリック数は8、人体領域の総クリックは8(重複領域の総クリック数)+5(非重複領域の総クリック数)=13となる。
「Plane」のオブジェクトは、重複を許容しないため、異なるマスク値に対応する重複領域内の興味点の数は重複してカウントされない。例えば、図18のクリック点を集計すると、服領域の総クリック数は8、人体領域の総クリックは5となる。
このLayer、Planeの定義に応じた総クリック数の集計は、コンテンツ情報管理サーバ1などが実施し、興味情報解析結果として適宜返信情報作成者の端末に提供される。集計結果の提供回数に応じた対価を算出し、適宜返信情報作成者の端末にこの対価支払いを請求したり課すこともできる。なお、本願明細書でいう対価は、金銭ならびにその代替物(カードのチャージ、ポイント、電子マネーなど)に基づいて換算される。
また、興味情報DB12のアクセス許可者は、興味情報DB12に対して独立してオブジェクト情報を設定しているので、自分の設定したオブジェクトに対応した興味情報を獲得することができる。
例えば、会員ID=A00005は、マスクNo.=1で興味対象領域としてObject番号1、2、3の3つのオブジェクトを設定し、そのオブジェクトの意味づけをObject Name,Object Category、 Link info、Search info、Free Keywordといった項目に対して行っており、Object番号ごとのクリック数や意味づけごとのクリック数をカウントしたりできる。このことにより、広告主(会員ID=00777)に使用許諾した際の使用契約で、一般閲覧者のコンテンツクリックの総数に応じて使用料金を設定できるようにしておけば、このクリック数をカウントすることで、単なるコンテンツ利用料とは異なった、コンテンツ価値に応じた対価を得ることができる。
つまり、一般閲覧者が、広告主の選んだコンテンツにクリックを全くしないか、クリックをしてもその数が少なければ、一般閲覧者から見てコンテンツの注目度が低く、広告媒体として価値が低いのであり、このような場合は使用料金が低くなるから、広告主としては価値の低い広告媒体に無用なコストを支払う必要がなくなる。逆に、広告主の選んだコンテンツにクリックが集中すれば、広告媒体として価値が高いのであり、このような場合は使用料金が高くなるから、コンテンツ提供者としては価値の高いコンテンツを提供することで正当な報酬を得ることができる。
また、クリック点1つ1つには閲覧者がどのWebページでクリックしたかの情報が含まれているので、そのWebページを確認することにより、正しいコンテンツの使われかたがされているかを確認することもできる。本実施形態では、1つの広告主での使用があったが、複数の広告主への利用でも、Webページアドレス情報やコンテンツ使用者IDが特定できるので、どの使用者のどのWebページからの利用かを個別に確認し、管理することができる。
それ以外にも自分の設定したキーワードなどに対し、各コンテンツからカウント数を個別に分析することで、閲覧者がどのようなコンテンツ、オブジェクトに興味を持っているかを確認することができる。
広告主(会員ID=00777)にとっても、対象物の領域をクリックすることで誘引Webページに閲覧者をジャンプさせることができるので、オブジェクトのクリック数をカウントすることでこのコンテンツを利用したことによる効果を確認できる。
例えば、広告主が広告で広めたい写真をコンテンツとしてコンテンツストックサーバ2に登録し、広告したいオブジェクト(複数でも可)のオブジェクト関連情報を登録し、ロイヤリティフリーコンテンツ条件で検索キーワードに「ブログ用」、「SNS用」、素材のタイトルを付けて素材用のコンテンツスクリプトファイルとしてコンテンツストックサーバ2に登録しておけば、その中で興味を持ったコンテンツスクリプトをダウンロードし、自分のブログ(ブログサーバ5bに格納)やSNSページ(SNSサーバ5cに格納)の中で、商品紹介などのブログの記事とともにコンテンツスクリプトファイルを貼り付ける。
これにより一般閲覧者がブログを閲覧する際、ブログページ上に展開されたコンテンツ上をオンマウスし、オブジェクト対象をクリックすると、広告主が提供したい情報(例えば所定のWebページへの誘引)を提供できる。
ストック事業者自身は、「supervisor」権限で広くストックコンテンツから興味情報DB12に収集された興味情報を分析し、事業者自身で閲覧者の興味情報を分析できるとともに、それらデータを分析・加工し、ビジネス情報として広く顧客に提供することができる。
一例としては、本実施形態のコンテンツ(コンテンツID=P−00001)に対して、現時点では「supervisor」としてのオブジェクト情報設定を初めとする各種設定を行っていないが、先に示した興味情報DB12のアクセス情報分析より価値のあるコンテンツと判断した場合は、事後でもオブジェクト情報設定を行うことで、閲覧者の興味情報分析を行うことができる。
コンテンツ保有者、コンテンツ利用者、コンテンツストック業者やその他のコンテンツに対してマスクを定義したり返信提供情報を作成する人は、ユーザのクリックに応じて送信されてきた興味点関連情報や返信提供情報を参考に、一般閲覧者のコンテンツに対する興味の動向を把握し、今後のサービスに活用することができる。
なお、各人がどのように興味情報DB12の興味点関連情報を活用するかは任意である。コンテンツ保有者は、必要に応じてコンテンツ閲覧者に返信提供情報を送信できるとともに、一般閲覧者から受信した興味点関連情報を分析することで、保有コンテンツの何に興味が持たれているかを、コンテンツのクリック場所で把握できる。あるいは、興味の持たれているエリアを分析し、そのコンテンツやオブジェクトエリアにタグ付けをしておき、保有コンテンツの検索ランクをあげる等に利用できる。また、コンテンツ利用者ごとのコンテンツ利用状況を把握でき、コンテンツクリック回数などに応じた利用対価をコンテンツ利用者に請求することができる。あるいは、WebページURLを閲覧し、許諾した利用条件で利用されているかを確認して、コンテンツが不正利用されていないかを確認できる。
コンテンツ利用者は、一般閲覧者からの興味点関連情報を分析することで、広告主などのコンテンツ保有者からの宣伝コンテンツをコンテンツ利用条件に従って自分の持つWebページ等に掲載し、コンテンツ閲覧者が自分のホームページやブログ、SNSを閲覧して掲載コンテンツに興味を持ちクリックした結果を興味情報DB12から確認することができる。このことにより、広告主からアフェリエイト報酬を得るための情報を確認することができる。
コンテンツストック業者は、ストックされたコンテンツの利用状況(返信提供情報へのアクセス状況)を得ることができる。コンテンツ保有者やコンテンツ利用者の仲介役として返信提供情報の利用状況を把握する事によって、コンテンツ利用の対価の集配運営ビジネスをすることが出来、その対価の中から適切な対価(利用料)を自分自身も受取るビジネスを実施できる。
さらに、興味情報DB12に蓄えられた興味情報を解析・整理し、その結果データを販売することで、更なる対価を顧客(この場合は、コンテンツ保有者、コンテンツ利用者に留まらない。)から得ることができる。
また、上述したように、返信提供情報の送信先は、一般閲覧者の端末4aに限る必要はなく、コンテンツ保有者の端末3a、コンテンツの利用者の端末3b・4b・4cに返信提供情報を送信してもよい。
本願発明の要点は、図19に示すように、コンテンツ情報管理サーバ1、コンテンツストックサーバ2、一般閲覧者の端末4a、一般閲覧者を除くオブジェクト・返信提供情報の設定権限を有する者の端末200(例えば図1でいうコンテンツ情報編集端末3、ブロガーの端末4b、広告主の端末4c、コンテンツ提供サーバ5)からなるシステムにおいて、端末200からマスクデータとそれに対応する返信提供情報をコンテンツストックサーバ2のコンテンツストックDB22に権限者ごとに個別に登録可能であり、一般閲覧者の端末4aからコンテンツの任意の位置が指定されると、その指定位置を示す情報やクリック時刻などの興味点関連情報がコンテンツ情報管理サーバ1の興味情報DB12に格納されるとともに、その指定位置を包含するオブジェクトに対応づけられた返信提供情報(権限者ごとに個別に登録されたもの)が、一般閲覧者の端末4aやコンテンツ情報管理サーバ1の興味情報DB12や端末200に送信されることにある。一般閲覧者と、その他の者との違いは、返信提供情報の送信先となるか否かでなく、オブジェクト・返信提供情報の設定権限を有する者か否かである。
コンテンツ管理システムの概略構成図 コンテンツストックデータベースに格納される情報を例示した図 オブジェクト(Layer)の一例を示す図 オブジェクト(Plane)の一例を示す図 図4の例におけるオブジェクト番号を示す図 オブジェクト番号0のオブジェクト情報の一例を示す図 オブジェクト番号1のオブジェクト情報の一例を示す図 オブジェクト番号2のオブジェクト情報の一例を示す図 オブジェクト番号3のオブジェクト情報の一例を示す図 使用者許諾情報が更新されたコンテンツ基本情報テーブルの一例を示す図 広告主により新たに登録されたオブジェクト関連情報の一例を示す図 Webサーバから提供されたWebコンテンツの一例を示す図 Webコンテンツ内の利用コンテンツにオンマウスされた状態を例示した図 Webコンテンツ内の利用コンテンツの興味位置がクリックされた状態を例示した図 オブジェクトおよびそのマスク値を例示した図 オブジェクトに対応づけられたリンク情報に基づいて表示されたWebページを例示した図 オブジェクトに対応づけられたObject Nameとともに表示されたWebページを例示した図 集計された興味位置を利用コンテンツに重畳して表示した状態を例示した図 本発明の適用されるシステムの概略構成図
符号の説明
1:コンテンツ情報管理サーバ、2:コンテンツストックサーバ、3:コンテンツ情報編集端末、4:ユーザ端末、5:コンテンツ提供サーバ5、12:興味情報データベース、22:コンテンツストックデータベース

Claims (8)

  1. コンテンツの保有者の端末から入力された任意のコンテンツをデータベースに登録するステップと、
    前記コンテンツ内の物体の検索単位となるべき前記コンテンツ内の任意の領域であるオブジェクトエリアを多層的または単層的に設定する権限を有するユーザであるマスク作成者の識別情報と前記コンテンツに対して設定されたオブジェクトエリアが多層的構造かまたは単層的構造かを示すマスク定義情報と前記マスク作成者の作成したオブジェクトエリアを前記マスク作成者ごとに区別するための識別情報であるマスク識別情報との対応を記述したオブジェクトマスク情報テーブルを前記データベースに生成するステップと、
    を含む登録コンテンツに対するオブジェクトエリア作成方法。
  2. 前記オブジェクトエリアを多層的または単層的に設定するモードの選択を受け付けるステップと、
    前記オブジェクトエリアを多層的に設定するモードの選択を受け付けた場合、前記オブジェクトエリアの各々に、オブジェクトエリアごとの固有値であるマスク値を対応づけるステップと、
    前記オブジェクトエリアと前記マスク値との対応を記述したオブジェクト対応情報テーブルを前記データベースに生成するステップと、
    をさらに含む請求項1に記載の登録コンテンツに対するオブジェクトエリア作成方法。
  3. 前記コンテンツ内において複数のオブジェクトエリアが重複する領域には、前記重複するオブジェクトエリアに対応するマスク値の全てを加算した値を新たなマスク値として対応づけるステップをさらに含む請求項1に記載の登録コンテンツに対するオブジェクトエリア作成方法。
  4. 前記オブジェクトエリアに関連した配信情報の指定単位を識別する情報であるオブジェクト番号を、前記マスク値の各々に対応づけるステップと、
    前記マスク値と前記オブジェクト番号との対応を記述したオブジェクト対応情報テーブルを前記データベースに生成するステップと、
    前記オブジェクト番号の各々に対応する所望の配信情報を記述したオブジェクト情報テーブルを前記データベースに生成するステップと、
    を含む請求項1〜3のいずれかに記載のオブジェクトエリア作成方法。
  5. 前記オブジェクトマスク情報テーブルと前記オブジェクト対応情報テーブルとに基づき、一般閲覧者の端末から指定された前記コンテンツ上の位置に対応するオブジェクトエリア、前記オブジェクトエリアの多層的または単層的な構造、マスク値およびオブジェクト番号を、異なるマスク識別情報ごとに特定するステップと、
    前記オブジェクト情報テーブルに基づき、前記特定されたオブジェクト番号に対応する配信情報を特定するステップと、
    前記特定された配信情報を所定の興味情報データベースおよび前記一般閲覧者のうち少なくとも一方に送信するステップと、
    を含む請求項4に記載のオブジェクトエリア作成方法。
  6. コンテンツの保有者の端末から入力された任意のコンテンツをデータベースに登録する手段と、
    前記コンテンツ内の物体の検索単位となるべき前記コンテンツ内の任意の領域であるオブジェクトエリアを多層的または単層的に設定する権限を有するユーザであるマスク作成者の識別情報と前記コンテンツに対して設定されたオブジェクトエリアが多層的構造かまたは単層的構造かを示すマスク定義情報と前記マスク作成者の作成したオブジェクトエリアを前記マスク作成者ごとに区別するための識別情報であるマスク識別情報との対応を記述したオブジェクトマスク情報テーブルを前記データベースに生成する手段と、
    を含む登録コンテンツに対するオブジェクトエリア作成装置。
  7. 前記オブジェクトエリアに関連した配信情報の指定単位を識別する情報であるオブジェクト番号を、前記マスク値の各々に対応づける手段と、
    前記マスク値と前記オブジェクト番号との対応を記述したオブジェクト対応情報テーブルを前記データベースに生成する手段と、
    前記オブジェクト番号の各々に対応する所望の配信情報を記述したオブジェクト情報テーブルを前記データベースに生成する手段と、
    を含む請求項6に記載のオブジェクトエリア作成装置。
  8. 前記オブジェクトマスク情報テーブルと前記オブジェクト対応情報テーブルとに基づき、一般閲覧者の端末から指定された前記コンテンツ上の位置に対応するオブジェクトエリア、前記オブジェクトエリアの多層的または単層的な構造、マスク値およびオブジェクト番号を、異なるマスク識別情報ごとに特定する手段と、
    前記オブジェクト情報テーブルに基づき、前記特定されたオブジェクト番号に対応する配信情報を特定する手段と、
    前記特定された配信情報を所定の興味情報データベースおよび前記一般閲覧者のうち少なくとも一方に送信する手段と、
    を含む請求項7に記載のオブジェクトエリア作成装置。
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