JP2009223695A - 情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】少ないハードウェア資源でより多数のユーザが利用することを可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法及びコンピュータプログラムを提供する。
【解決手段】情報処理装置の制御部10は複数のOS101,101,…を実行可能に構成され、端末装置へOS101,101,…を対応させる際にソフト画像送信部104又は画像送信装置14による画像生成、圧縮符号化及び画像の送信を含む画像処理のいずれかを対応付ける。そして、制御部10は画像処理を継続的に実行中に、OS101で実行される情報処理に応じた画面の変化又は切替指示又は情報処理の内容に応じて、ソフト画像送信部104による処理又は画像送信装置14による画像処理が行なわれるように切り替える。
【選択図】図4

Description

本発明は、画面転送方式により遠隔のユーザへコンピュータによる処理を提供することができる情報処理装置に関する。特に、少ないハードウェア資源でより多数のユーザへ対応させることを可能とする情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法及びコンピュータプログラムに関する。
ユーザが使用する端末装置と接続される情報処理装置で実際の処理を実行し、端末装置は処理要求の送信及び処理結果の受信を行ない、離れた場所に在る情報処理装置を端末装置から制御することができる遠隔制御技術がある。情報処理装置での実行処理に応じて作成される画面を端末装置へ送信し、端末装置側でこれを受信して画面を表示し、情報処理装置で実現されるGUI(Graphical User Interface)を利用することにより遠隔制御を実現する。
また、ハードディスク等の大容量の記憶媒体を備えない端末装置を含み、実際の処理は端末装置とネットワークを介して接続される情報処理装置(サーバ装置)で行なうシンクライアント(thin client)システムがある。この場合、端末装置はメモリ、ネットワークカード等の必要最低限のハードウェアを備え、各種アプリケーションプログラム及び設定情報、処理結果等のデータを記憶しない。各種アプリケーションプログラムは情報処理装置で実行され、端末装置は情報処理装置で作成される描画信号又は画面データを受信して結果をディスプレイに表示する。これにより、各端末装置は各ユーザのパーソナルコンピュータとして動作することが可能である。
上述のような各システムにおける端末装置に用いられるコンピュータ装置は、ディスプレイ、メモリ等のハードウェアを備え、情報処理装置とネットワークを介して接続されており、画面を受信して表示させる所定の端末装置用プログラムが実行されている状態であれば、情報処理装置を遠隔から制御すること又は情報処理装置から各サービスの提供を受けることが可能である。
また、情報処理装置から画面を描画信号又は特定の画面データではなく映像として送信し、端末装置側では映像を受信して表示させる構成とする場合がある。この場合、端末装置側では映像を受信して表示する最低限の機能があればよい。したがって、端末装置側で最新のアプリケーションプログラムを実行できる環境、又は特定の制御が実行可能な環境が整えられていないときには動作しないなどの事態が回避され、ユーザにとって利便性が向上する。
送受信される映像の生成についてはハードウェアエンコードにより圧縮符号化して送信する構成とすることにより、処理を高速化すると共に送受信されるデータ量を削減して帯域を節約することができる(特許文献1)。また、映像化される画面の構成要素の内の一部については解像度を自動的に下げる等のデフォーカス処理を行ない、データ量を削減すると共に復号処理の負荷を低減させる技術も提案されている(特許文献2)。
特開平8−69545号公報 特開2006−134326号公報
情報処理装置から送信する画面を映像として送信する場合、操作に対応した画面を表示させる必要性から映像化処理を高速化するためにハードウェアエンコードさせる構成が望ましい。しかしながら、利用するユーザの数に応じてハードウェアエンコーダを各端末装置に対して用意することは非現実的である。そこで、ユーザの利用率を考慮してユーザ数よりも少ない数のハードウェアエンコーダを備える構成とした場合、想定された利用率を超えてユーザが利用を試みたときには一部のユーザがサービスの提供を受けることができない。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、ハードウェア処理による画像生成及び送信と、ソフトウェア処理による画像生成及び送信とを切り替える構成とすることにより、少ないハードウェア資源でより多数のユーザへ情報処理の結果に基づく画面の送信を実現することができる情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法及びコンピュータを前記情報処理装置として機能させるコンピュータプログラムを提供することを目的とする。
本発明の他の目的は、ユーザによる利用状態に応じてハードウェア処理とソフトウェア処理とを切り替えることにより効率的にハードウェア資源を割り当て、少ないハードウェア資源でより多数のユーザへ情報処理の結果に基づく画面の送信を実現することができる情報処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、切り替えがスムーズに行なわれてユーザが快適に利用することができる情報処理装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、通信量を削減し、且つ処理負荷を低減して少ないハードウェア資源でもより多くのユーザが快適に利用することができる情報処理装置を提供することにある。
第1発明に係る情報処理装置は、一又は複数の外部装置と接続され、該外部装置からの処理要求に応じた処理を実行する情報処理装置であって、情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部装置への送信を含む画像処理をハードウェアにより実行する一又は複数のハード画像処理手段と、前記画像処理をソフトウェアにより実行する一又は複数のソフト画像処理手段と、前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれかの画像処理手段により画像処理を実行させるかを外部装置毎に選択する手段と、前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれかによる画像処理を実行中に所定の条件を満たす場合に画像処理手段を切り替える切替手段とを備える。
第2発明に係る情報処理装置は、実行される情報処理に応じて変化する画像の変化量の多少を判定する判定手段を更に備え、前記切替手段は、前記ハード画像処理手段による画像処理を実行中に前記判定手段が少と判定した場合、ソフト画像処理手段へ切り替え、前記ソフト画像処理手段による画像処理を実行中に前記判定手段が多と判定した場合、ハード画像処理手段へ切り替えるようにしてある。
第3発明に係る情報処理装置は、切替指示を受け付ける手段を更に備え、前記切替手段は、受け付けた切替指示に応じて画像処理手段を切り替えるようにしてある。
第4発明に係る情報処理装置は、前記切替手段は、実行される情報処理の内容に応じて画像処理手段を切り替えるようにしてある。
第5発明に係る情報処理装置は、前記ハード画像処理手段は生成した画像を記憶する第1の画像記憶領域を備えて用い、前記ソフト画像処理手段には生成した画像を記憶する第2の画像記憶領域が対応付けられて用いるようにしてあり、前記切替手段が画像処理手段を切り替える場合、切り替え前の画像処理手段が用いる画像記憶領域から、記憶してある画像を読み出し、読み出した画像を切り替え後の画像処理手段が用いる画像記憶領域に書き込み、切り替え後のハード画像処理手段又はソフト画像処理手段は、用いる画像記憶領域に書き込まれた画像を元に画像を生成して送信するようにしてある。
第6発明に係る情報処理装置は、実行される情報処理に応じて変化する画像の変化の有無を判断する手段を備え、前記ソフト画像処理手段は、画像処理を実行中に画像の変化は無しと判断される間、生成した画像を記憶すべく対応付けられている画像記憶領域に記憶した画像を送信し続けるようにしてある。
第7発明に係る情報処理装置は、前記ソフト画像処理手段は、生成した画像を圧縮符号化する手段と、対応付けられている前記画像記憶領域に圧縮符号化後の画像を記憶する手段とを備え、画像の変化が無しと判断される間は前記画像記憶領域に記憶してある圧縮符号化後の画像を送信するようにしてある。
第8発明に係る情報処理システムは、画像を表示する手段を備える一又は複数の端末装置と、該端末装置に接続され、前記端末装置からの処理要求に応じた処理を実行する中央装置とを含む情報処理システムであって、前記中央装置は、情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部装置への送信を含む画像処理をハードウェアにより実行する一又は複数のハード画像処理手段と、前記画像処理をソフトウェアにより実行する一又は複数のソフト画像処理手段と、前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれの画像処理手段により画像処理を実行させるかを端末装置毎に選択する手段と、端末装置毎に、前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれかによる画像処理を実行中に所定の条件を満たす場合は画像処理手段を切り替える切替手段とを備え、前記端末装置は、自身の動作状態を判別する手段と、判別された動作状態に基づく切替指示を前記中央装置へ送信する手段とを備え、前記中央装置は、切替指示を受け付ける手段を備え、前記切替手段は、受け付けた切替指示に従って画像処理手段を切り替えるようにしてある。
第9発明に係る情報処理装置の制御方法は、一又は複数の外部装置と接続され、該外部装置からの処理要求に応じた処理を実行する情報処理装置の制御方法であって、情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部装置への送信を含む画像処理をハードウェアにより実行する一又は複数のハード画像処理手段と、前記画像処理をソフトウェアにより実行する一又は複数のソフト画像処理手段とを用い、前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれの画像処理手段により画像処理を実行させるかを外部装置毎に選択し、外部装置毎に、前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれかによる画像処理を実行中に所定の条件を満たす場合に画像処理手段を切り替える。
第10発明に係るコンピュータプログラムは、ネットワークを介して一又は複数の外部装置と接続され、更に、情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部への送信を含む画像処理を実行する一又は複数のハード画像処理装置と接続する手段を備えるコンピュータで用いられるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータを、情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部装置への送信を実行する画像処理手段、前記ハード画像処理装置又は画像処理手段のいずれにより画像処理を実行させるかを外部装置毎に選択する手段、及び、外部装置毎に、前記ハード画像処理装置又は画像処理手段のいずれか一方による画像処理を実行中に所定の条件を満たす場合に他方へ切り替える切替手段として機能させる。
第1発明、第9発明及び第10発明では、情報処理装置(中央装置)はハードウェアによる画像の生成及び送信のみならず、ソフトウェアによる画像の生成及び送信をも可能としていずれかを外部装置(端末装置)毎に選択するので、画像の生成及び送信を行なうハードウェアの数よりも多い数のユーザに対して処理結果を表わす画像を生成して送信することが可能となる。そして、各ユーザが使用する外部装置(端末装置)夫々に対して画像を送信するために画像処理を実行中でも、所定の条件によりハードウェアによる画像処理とソフトウェアによる画像処理とを切り替え可能とするので、ハードウェア資源の利用が効率的となる。
第2発明では、一の外部装置に対応して生成する画像の変化量が所定値未満である場合にはソフトウェアによって画像生成及び送信が実行されるように切り替えられる。前の画像からの差分に基づいて画像を作成する場合等、画像の変化量が所定値未満であるときにはソフトウェアによって画像生成及び送信が行なわれても情報処理装置の処理負荷が少なく処理速度も間に合う場合がある。画像の変化量が所定値以上である場合にはハードウェアによって高速に実行するようにすることにより、ハードウェア資源の利用が効率的となる。
第3発明及び第8発明では、切替指示に応じてソフトウェアによる画像処理からハードウェアによる画像処理へ、又はハードウェアによる画像処理からソフトウェアによる画像処理へ切り替えられる。これにより、外部装置(端末装置)における動作状態に応じた切り替え又は外部装置を利用するユーザによる切り替えが可能となり、外部装置の利用状態に応じた効率的なハードウェア資源の利用が可能となる。
第4発明では、実行される情報処理の内容によってソフトウェアによる画像処理からハードウェアによる画像処理へ、又はハードウェアによる画像処理からソフトウェアによる画像処理へ切り替えられる。これにより、一の外部装置に対応してハードウェア資源の利用が必要ない情報処理が実行される間は、他の外部装置に対してハードウェアによる画像処理を実行させることが可能となり、ハードウェア資源の利用が効率的となる。
第5発明では、ハードウェアによる画像処理からソフトウェアによる画像処理へ、又はソフトウェアによる画像処理からハードウェアによる画像処理へ切り替えられる場合、それまでに生成されていた画像の移動が行なわれ、生成されていた画像を元に画像が生成される。画像処理手段が切り替えられても、過去の画像を元にスムーズに画像の生成が開始される。
第6発明では、画像の変化が無い場合はソフトウェアによって画像処理を行なうように切り替えられ、画像が生成されて記憶された後、画像の変化がない間は記憶されている画像が外部へ送信され続ける。これにより、情報処理装置における処理負荷が低減される。
第7発明では、更に生成された画像は圧縮符号化されて送信される。圧縮符号化された画像は逐次記憶される。ソフトウェアによって画像処理が行なわれるように切り替えられた場合、画像の変化が無い間は、画像の生成及び圧縮符号かを逐次することなしに既に生成され圧縮符号化されて記憶されている画像が送信され続ける。これにより、通信量が削減され、且つ情報処理装置における処理負荷が低減される。
本発明による場合、ハードウェアによる画像処理とソフトウェアによる画像処理とが適宜切り替えられてハードウェア資源の利用が効率的となるので、少ないハードウェア資源でより多くのユーザへの処理結果に基づく画像の送信を実現することができる。
本発明による場合、画像の変化量に応じてハードウェアによる画像処理とソフトウェアによる画像処理とが切り替えられてハードウェア資源の利用が効率的となるので、少ないハードウェア資源でより多くのユーザへの処理結果に基づく画像の送信を実現することができる。
本発明による場合、外部装置(端末装置)の利用状態に応じた効率的なハードウェア資源の利用が可能となるので、少ないハードウェア資源でより多くのユーザへの処理結果に基づく画像の送信を実現することができる。
本発明による場合、一の外部装置に対応してハードウェア資源の利用が必要ない処理が実行される間は、他の外部装置にハードウェア資源を対応させることが可能となり、ハードウェア資源の利用が効率的となるので、少ないハードウェア資源でより多くのユーザへの処理結果に基づく画像の送信を実現することができる。
本発明による場合、切り替えがスムーズに行なわれるので、少ないハードウェア資源でもより多数のユーザへ情報処理の結果に基づく画像を送信することができ、ユーザはより快適に利用することが可能となる。
本発明による場合、画像の変化が無い場合には画像生成処理が省略されて処理負荷が低減される。したがって、少ないハードウェア資源でもより多数のユーザへ情報処理の結果に基づく画面の送信を実現することができ、ユーザはより快適に利用することが可能となる。
本発明による場合、情報処理装置から送信される画像は圧縮符号化されるので通信量が削減され、更に画像の変化が無い場合には画像の生成及び圧縮符号化処理も省略されて処理負荷が低減される。したがって、少ないハードウェア資源でもより多数のユーザへ情報処理の結果に基づく画像の送信を実現することができ、ユーザはより快適に利用することが可能となる。
以下本発明をその実施の形態を示す図面に基づき具体的に説明する。
なお、以下に説明する実施の形態1乃至3では、シンクライアントシステムを実現するシンクライアントサーバに、本発明に係る情報処理装置を適用した場合の例を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1は、実施の形態1におけるシンクライアントシステムの構成の概要を示す構成図である。シンクライアントシステムは、本発明に係る情報処理装置を適用したサーバ装置1と、サーバ装置1にネットワークNを介して接続される端末装置2,2,…とを含んで構成される。端末装置2が携帯型端末装置である場合には、アクセスポイントAPを介してネットワークNに接続される。
サーバ装置1はサーバコンピュータ装置により構成されている。サーバ装置1には一の装置で複数の情報処理装置として動作する仮想化技術が適用されており、各端末装置2,2,…に対応する(各ユーザ用に設定が保存されている)OSを起動して実行するようにしてある。サーバ装置1では、端末装置2,2,…からのユーザによる操作に応じた処理要求に応じて端末装置2,2,…夫々に対応するOSが情報処理を実行し、実行結果に基づいて生成されるGUI(Graphical User Interface)、CUI(Command User Interface)等のユーザインタフェースを含む画面を表わす画像を各端末装置2,2,…へ送信する。
端末装置2,2,…は、シンクライアント(thin client)として使用されるコンピュータ装置により構成されている。端末装置2,2,…は、液晶表示装置等の表示装置に接続するセットトップボックス(STB:Set Top Box)でも、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯電話機等の携帯型端末装置でもよい。ただし、端末装置2,2,…は、大容量のハードディスク等の各ユーザ用の情報が記憶される記憶媒体を備えず、基本ソフトであるオペレーションシステム(以下OS(Operation System))、各種アプリケーションプログラム自体、それらの動作に対する設定事項、及び実行結果のデータを記憶していない。端末装置2,2,…は、サーバ装置1に接続して自身に対応するOSの起動を要求する接続要求を送信すると共に、上述のようにユーザの操作に応じた処理要求をサーバ装置1へ送信する。サーバ装置1からは、処理要求に対して行なわれた情報処理の実行結果に基づく画像が送信されるので、端末装置2,2,…は画像を受信して表示装置又は自身が備える表示部に表示し、シンクライアントとして動作する。
このように、ユーザに使用される端末装置2,2,…ではOS、及びOS上で動作する各種アプリケーションプログラムは実行されず、各処理は端末装置2,2,…が接続しているサーバ装置1で実行される。端末装置2,2,…は受信した画像の出力、操作の受け付け、受け付けた操作に応じた処理要求の送信等、端末装置としての処理を最低限行なうように構成されている。
実施の形態1におけるシンクライアントシステムは、サーバ装置1から送信される画像は描画コマンド等ではなく、画面の画像を時系列に並べて圧縮符号化した映像として送信される構成とする。端末装置2,2,…では受信した映像を復号する機能を有しており、復号後の画面の映像を表示部又は接続されている表示装置で表示させる。画面を映像として送信する画面転送方式を採用することにより、端末装置2,2,…ではサーバ装置1のOS及びOSのバージョン等の環境の違いによって描画コマンドの解釈が異なる場合、又は解釈の拡張がされている場合等に端末装置2,2,…でこれらに対応せずとも映像を受信して表示させることができればよく、保守管理性に優れる。
このように、画面転送方式によるシンクライアントシステムにより、各ユーザは端末装置2,2,…では操作に応じた実際の処理が行なわれていないにも拘わらず、各端末装置2,2,…を介してOSを利用して各種アプリケーションプログラムを実行させることが可能な自分用のパーソナルコンピュータ(PC;Personal Computer)装置として使用することができるネットワークPCサービスが実現される。ネットワークPCサービスにより、各端末装置2,2,…はネットワークを介した通信機能、画面の表示機能等の最低限の機能を有する構成としてコストを下げることができると共に、各ユーザは自身で管理せずとも多様な最新のアプリケーションプログラムを安全に利用することができる。
一のサーバ装置1が通信を確立して画面の映像を送受信することができる端末装置2,2,…の数はサーバ装置1の処理能力に応じて異なる。ただし、実施の形態1におけるシンクライアントシステムでは、サーバ装置1から端末装置2,2,…へ送信する画面の映像は基本的にハードウェア処理により画面を表わす画像を生成し、生成された順に画像を映像に圧縮符号化して送信する。したがって、対応させることができる端末装置2,2,…の数は、画像の生成、圧縮符号化及び送信処理を実現するハードウェア資源の数で決まる。
実施の形態1におけるサーバ装置1ではn台の情報処理装置として動作してn人のユーザに対応できるのに対し、グラフィックコントローラ及びハードウェアエンコーダを含む、対応可能ユーザ数nよりも少ないm台(n>m)の画像送信装置14,14,…(図2参照)を備える構成とする。そして、サーバ装置1ではソフトウェア処理によっても画像生成、圧縮符号化及び送信処理を実行することができる構成とする。サーバ装置1は、(m+1)人目のユーザが端末装置2,2,…を利用する状況となった場合、ハードウェア処理とソフトウェア処理とを切り替える。これにより、本実施の形態1におけるシンクライアントシステムでは、サーバ装置1によってmを超える端末装置2,2,…との通信の確立を可能とし、より多数のユーザがネットワークPCサービスを利用することができる。
以下に、より多数のユーザによるネットワークPCサービスの利用を実現するためのサーバ装置1の構成について詳細を説明する。図2は、実施の形態1におけるシンクライアントシステムを構成するサーバ装置1及び端末装置2の内部構成を示すブロック図である。また、図3は、実施の形態1におけるサーバ装置1が備える画像送信装置14の内部構成を示すブロック図である。
サーバ装置1は、各構成部を制御するCPUを利用した制御部10と、ハードディスクを利用した記憶部11と、DRAM(Dynamic Random Access Memory),SRAM(Static Random Access Memory)等の揮発性メモリを利用した一時記憶領域12と、ネットワークカードを利用した通信部13と、映像を送信する複数(m台)の画像送信装置14,14,…と、DVD(Digital Versatile Disk)、CD−ROM等の記憶媒体15からデータを読み取る補助記憶部16とを備えている。
記憶部11には、制御部10が読み出して実行するOSプログラム111、VMM(Virtual Machine Monitor)プログラム112、サーバ装置用プログラム113、各種アプリケーションプログラム114,114,…が記憶されている。各プログラムはDVD、CD−ROM等の記憶媒体15に記憶されており、制御部10が補助記憶部16により記憶媒体15から読み出して記憶部11に記憶したものでもよい。
制御部10は記憶部11に記憶されているVMMプログラム112を読み出して実行することにより、サーバ装置1が論理的に複数の情報処理装置として動作する仮想化環境を提供する。これにより、サーバ装置1では制御部10も論理的に分割され、夫々で複数の独立したOSが動作可能である。制御部10は、記憶部11からOSプログラム111を一時記憶領域12に読み出して実行する。なお、サーバ装置用プログラム113は、VMMプログラム112に組み込まれている構成としてもよい。
記憶部11には、制御部10が複数のOSを実行する場合の対応する端末装置2,2,…毎の設定情報が記憶される。記憶部11も、VMMプログラム112が読み出して実行されることによってVMMとして動作する制御部10により、複数の記憶部11として論理的に分割されてOS夫々に割り当てられる。OSプログラム111は、Windows(登録商標)、Linux(登録商標)等のOSを実現するプログラムである。VMMプログラム112は、仮想化環境を提供するソフトウェアプログラムである。サーバ装置用プログラム113は、サーバコンピュータ装置が本発明に係る情報処理装置として動作するために必要な各種処理を行なうための主要なプログラムである。
一時記憶領域12には、制御部10の処理によって発生する各種情報が記憶されるVMMとして動作する制御部10により、一時記憶領域12も論理的に複数の記憶領域に分割されて動作するOS夫々に割り当てられ、ユーザデータ領域として用いられる。
通信部13は、ネットワークNを介したデータ通信を実現する。制御部10は通信部13により、端末装置2,2,…からの接続要求及び処理要求を受信する。また、制御部10が、後述するようにソフトウェア処理によって画面の画像を生成する場合には、制御部10は、生成した画像を圧縮符号化して通信部13により端末装置2,2,…へ送信する。
画像送信装置14,14,…は、PCI(PCI−Express)ボードで構成されており、OSから出力される描画コマンドに基づき表示画面を表わす画像を生成するGPU(Graphics Processing Unit)141と、マウス、キーボード、スピーカ等の入出力装置との入出力信号を中継する入出力部142と、GPU141で生成された表示画面を一時的に記憶しておく画像記憶部143と、表示画面を表わす画像を圧縮符号化する符号化部144と、ネットワークカードを利用した通信部145とを備えている。
画像送信装置14は、GPU141により描画コマンドを受け付ける構成としてあり、制御部10がOSとして動作した場合に描画コマンドを出力する先として画像送信装置14を考えた場合、グラフィックカード又はグラフィックアクセラレータと呼ばれる装置と同等である。したがって、画像送信装置14が備えられることによって、OSからの描画コマンドの出力処理を改める必要はない。
入出力部142は、キーボード、マウス、スピーカ等の各入出力装置とOSとの間で入出力信号を中継する機能を有しているほか、制御部10からの描画コマンド以外の制御信号を受け付ける機能を有する。
画像記憶部143は、SRAM,DRAM等の高速書き込みに適した不揮発性メモリを利用してあり、GPU141によって生成された画面の画像を記憶するようにしてある。
符号化部144は、GPU141により生成されて画像記憶部143に記憶されている画像をH.264等のデジタル映像信号へ圧縮符号化するエンコーダチップを利用してある。そして符号化部144は、OSから出力される音声信号を受け付けて画像と多重化して出力するようにしてもよい。
通信部145は、制御部10から映像信号の送信先を示す送信先情報を受け付け、送信先情報に基づきIPパケットに映像信号を格納して出力するようにしてある。
端末装置2は、各構成部を制御するCPUを利用した制御部20と、ネットワークカードを利用した通信部21と、サーバ装置1から受信する映像信号を表示画面を表わす画像へ復号する復号部22と、復号した画像を表示させる表示部23と、ユーザによる操作を受け付ける操作部24とを備えている。
通信部21は、対応するOSが実行されるサーバ装置1からの画面の映像信号の受信、OSと端末装置2の入出力装置との間でやりとりされる入出力信号の送受信を実現する。
復号部22は、画像送信装置14の符号化部144に対応するデコーダチップを利用してあり、符号化部144で圧縮符号化されたデジタル映像信号を、表示画面を表わす画像へ復号して出力する。制御部20は通信部21により受信した映像信号を復号部22へ与えて画像を取得する。
表示部23は、液晶パネル等の表示デバイスを利用したディスプレイである。端末装置2と異なる筐体で構成される表示装置であってもよい。制御部20は、復号部22から出力される画像を表示部23に与えて表示画面を表示させる。
操作部24は、キーボード、マウス、スピーカ等の入出力装置と接続されており、各入出力装置との間で入出力信号を送受信する。制御部20は、操作部24によってキーボード、マウス等の入力装置から入力信号を受け付けた場合、通信部21により入力信号を対応するOSへ通知するべくサーバ装置1へ送信する。
次に、上述のように構成されるシンクライアントシステムにおいて、より多数のユーザへサービスを提供するためにサーバ装置1で実現される機能について詳細を説明する。図4は、実施の形態1におけるサーバ装置1の制御部10により実現される機能を概念的に示す機能ブロック図である。
制御部10は、記憶部11からVMMプログラム112を読み出して実行することによりVMM102として動作し、サーバ装置1が論理的に複数の情報処理装置として動作する仮想化環境を提供する。制御部10は、VMMプログラム112を読み出して実行することにより、論理的に分割されて複数(n個)の制御部10,10,…として動作し、夫々独立したOS101,101,…を実行することが可能となる。制御部10は、VMM102として動作することにより各OS101,101,…に対応するハードウェアの動作を制御する。例えば、一時記憶領域11は各OS101,101,…に対応するように論理的に分割され、夫々のユーザデータを記憶するユーザデータ領域として用いられる。
制御部10は、サーバ装置用プログラム113を読み出して実行することにより、端末装置2,2,…から送信される接続要求を処理するサーバ管理部103、ソフトウェア処理により画像生成、圧縮符号化及び送信処理を行なうソフト画像送信部104、画面の変化量の大小を判定する判定部105、及び、各OS101,101,…に対しソフト画像送信部104による処理と画像送信装置14による処理とを切り替える切替部106として動作する。
制御部10はサーバ管理部103として動作することにより、サーバ装置1との通信が認められた端末装置2,2,…からの起動要求に応じ、対応するOSプログラム111を制御部10に読み出させて実行させ、各OS101,101,…を起動する。また、サーバ管理部103として動作することにより、空いている画像送信装置14,14,…を探索し、各端末装置2,2,…に対応するOS101,101,…からの描画コマンドの出力先として画像送信装置14,14,…を対応付ける。このとき制御部10はサーバ管理部103として動作することにより、端末装置2,2,…へ映像信号を送信するためのIPアドレス等の通信情報を対応する画像送信装置14,14,…へ通知する。
制御部10はソフト画像送信部104として動作することにより、ソフトウェア処理によって画像送信装置14における画像生成及び圧縮符号化と同様の処理を行なうことが可能である。ソフト画像送信部104は、OS101から出力される描画コマンドを解釈して画像を生成する画像生成部107と、画像生成部107が生成した画像を符号化する符号化部108としての機能を夫々ソフトウェア処理によって実現し、ソフト画像送信部104としての動作に割り当てられる通信部13により対応する端末装置2へ映像信号を送信する。なお、制御部10がソフト画像送信部104として動作する場合、対応するOS101に割り当てられている一時記憶領域12のユーザデータ領域をフレームバッファとして用い、画像生成部104の機能により生成した画像を記憶し、記憶しておいた画像から符号化部108としての機能によりデジタル映像信号へ圧縮符号化する。また、制御部10はソフト画像送信部104としての動作を、複数のOS101,101,…に対応付け、夫々のユーザデータ領域をフレームバッファとして用い、画像生成、圧縮符号化及び送信処理を時分割で並列に行なうことが可能である。
制御部10は判定部105として動作することにより、各OS101,101,…から出力される描画コマンドに基づきOS101,101,…毎に画面の変化を検知し、生成される画像での変化量の多少を判定する。画像送信装置14による処理を行なっている場合に変化量が少ないとき又は変化量がゼロであるとき、及び、ソフト画像送信部104による処理を行なっている場合に変化量が多いときは切り替えが必要であるとして切替部106へ通知する。
制御部10は切替部106として動作することにより、各OS101,101,…からの描画コマンドを画像送信装置14,14,…の内のいずれかへ出力するか、又はソフト画像送信部104へ出力するかを判定部105からの通知に基づいて切り替える。なお、空いている画像送信装置14,14,…が存在する場合には優先的に画像送信装置14,14,…によって処理を行なうように切り替えられるとする。
切替部106としての動作によって画像送信装置14による処理からソフト画像送信部104による処理へ切り替える場合、制御部10は、切替対象のOS101に対応されている画像送信装置14の画像記憶部143から画像を読み出すことが可能に構成されている。制御部10は画像送信装置14による処理からソフト画像送信部104による処理へ切り替える場合、画像送信装置14の画像記憶部143から読み出した画像を、切替対象のOS101に対応する一時記憶領域12のユーザデータ領域へ書き込む。ソフト画像送信部104は、画像の生成の際にOS101に対応する一時記憶領域12のユーザデータ領域をフレームバッファとして用いるので、書き込まれた画像に続けて画像を生成しスムーズに映像信号へ圧縮符号化する処理を実行することができる。逆に、制御部10はソフト画像送信部104による処理から画像送信装置14による処理へ切り替える場合、フレームバッファとして用いられていた一時国領域12のユーザデータ領域から読み出した画像を切替対象のOS101に対応する画像送信装置14の画像記憶部143へ書き込む。これにより、切り替え後の画像生成は切り替え前から継続的に行なわれてユーザは切り替えられたことを特に意識することなくスムーズに端末装置2の利用を継続できる。
そして、制御部10の切替部106としての動作により、画像の生成、圧縮符号化及び送信の処理が画像送信装置14による処理からソフト画像送信部104による処理へ切り替えられた場合、画像送信装置14は他のOS101に対応させることが可能な状態となるようにVMM102により制御される。またこの際、OS101の終了、再起動等が不要な構成とする。そして制御部10は、サーバ管理部103として動作することにより他の端末装置2、即ち他のOS101に画像送信装置14へ割り当てる。これにより、切り替えがスムーズに行なわれてユーザは快適に端末装置2の利用を継続できる。
次に、サーバ装置1の各機能により実行される処理をフローチャートを参照して説明する。図5は、実施の形態1におけるサーバ装置1の制御部10がサーバ管理部103として動作し、端末装置2からの接続要求を受信した場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。
制御部10はサーバ管理部103として動作し、通信部13により接続要求を受信したか否かを判断する(ステップS11)。制御部10は接続要求を受信していないと判断した場合(S11:NO)、処理をステップS11へ戻す。制御部10は接続要求を受信したと判断した場合(S11:YES)、接続要求元の端末装置2から接続要求と共に送信されるログイン名、端末装置2の識別情報等を参照し、端末装置2を利用するユーザに対応するOSを特定する(ステップS12)。
次に制御部10は、OS101で出力される画面の画像を生成し、映像信号へ符号化して送信するに際し、初期的には画像送信装置14による処理を行なうことを選択し、空いている画像送信装置14を探索して対応付ける(ステップS13)。このとき、画像送信装置14,14,…がいずれも空いていない場合は、ソフト画像送信部104による処理を行なうことを選択するか又はエラーを端末装置2へ返してもよい。そして制御部10は、ステップS12で特定したOS101を起動し(ステップS14)、接続要求を受信した場合の処理を終了する。
これにより、以後は端末装置2に対応して起動されたOS101で、端末装置2からの処理要求に応じた情報処理が実行され、実行結果に応じた画面を描画するための描画コマンドが逐次出力される。
図6は、実施の形態1におけるサーバ装置1の制御部10が判定部105として動作することによって行なう判定処理手順の一例を示すフローチャートである。
制御部10は判定部105として動作することにより、各OS101から出力される描画コマンドに基づき、画面の変化量が少ないか否かを判定する(ステップS21)。
制御部10はステップS21において、変化量の多少を判定するため以下に示す第1の基準を設定しておく。変化量の多少を判定する際、制御部10は例えば描画コマンドの種別によって判定する。描画コマンドがマウスの移動である場合、画面に表示される文字の変更である場合、カーソルの移動のみである場合等は制御部10は変化量が少ないと判定する。また、制御部10は所定時間以内に検知した描画コマンドの数が所定値以下である場合に変化量が少ないと判定してもよい。逆に、描画コマンドがアプリケーションウィンドウの生成、消滅、又は大きさの変更である場合は変化量が多いと判定する。また、描画コマンドがマウスの移動であっても所定時間以内に検知した描画コマンドの数が所定値を超える場合には変化量が多いと判定してもよい。制御部10は、検知した描画コマンドが上述のような特定の描画コマンドでない場合には変化量は少なくも多くもないと判定する。
制御部10は、画面の変化量が少ないと判定した場合(S21:YES)、判定対象の画面に対応するOS101では画像送信装置14による処理を行なうことが選択されて対応付けられているか否かを判断する(ステップS22)。制御部10は、画像送信装置14ではなく、ソフト画像送信部104が対応付けられていると判断した場合(S22:NO)、そのままソフト画像送信部104による画像生成、圧縮符号化及び送信処理を継続するため処理をステップS21へ戻す。制御部10は、画像送信装置14が対応付けられていると判断した場合(S22:YES)、ソフト画像送信部104による処理へ切り替えるべく切替部106へ通知し(ステップS23)、処理をステップS21へ戻して以後の処理を継続する。
制御部10は、画面の変化量が少なくないと判定した場合(S21:NO)、逆に画面の変化量が多いか否かを判定する(ステップS24)。制御部は画面の変化量は少なくも多くもないと判定した場合(S24:NO)、処理をステップS21へ戻す。制御部10は、画面の変化量が多いと判断した場合(S24:YES)、判定対象の画面に対応するOS101では画面送信装置14による処理を行なうことが選択されて対応付けられているか否かを判断する(ステップS25)。制御部10は、画像送信装置14が対応付けられていると判断した場合(S25:YES)、そのまま画像送信装置14による画像生成、圧縮符号化及び送信処理を継続するため処理をステップS21へ戻す。制御部10は、ソフト画像送信部104が対応付けられていないと判断した場合(S25:NO)、画像送信装置14による処理へ切り替えるべく切替部106へ通知し(ステップS26)、処理をステップS21へ戻して以後の処理を継続する。
なお、制御部10は判定部105として動作することにより、判定対象の画面に対応するOS101が終了されるまで上述のステップS21からステップS26までの処理を繰り返し、全てのOS101が終了した場合、処理を終了する。
図7は、実施の形態1におけるサーバ装置1の制御部10が切替部106として動作することによって行なう切り替え処理手順の一例を示すフローチャートである。
制御部10は、OS101から出力される描画コマンドを検知したか否かを判断する(ステップS31)。制御部10は、描画コマンドを検知したと判断した場合(S31:YES)、対応する画像送信装置14又はソフト画像送信部104へ描画コマンドを出力し(ステップS32)、処理をステップS31へ戻す。
制御部10は、描画コマンドを検知していないと判断した場合(S31:NO)、判定部105による通知に基づき画像送信装置14からソフト画像送信部104へ又はソフト画像送信部104から画像送信装置14へ切り替えるか否かを判断する(ステップS33)。制御部10は、ステップS33で切り替えないと判断した場合(S33:NO)、処理をステップS31へ戻す。
制御部10は、ステップS33で切り替えると判断した場合(S33:YES)、画像送信装置14又はソフト画像送信部104による画像の生成を中止させ(ステップS34)、画像送信装置14又はソフト画像送信部104で生成済みの画像を画像記憶部144又はフレームバッファとして用いられている一時記憶領域12のユーザデータ領域から読み出す(ステップS35)。
制御部10は、読み出した画像を切り替え後の画像送信装置14又はソフト画像送信部104が生成する画像を記憶する画像記憶部144又は一時記憶領域12のユーザデータ領域へ書き込み(ステップS36)、画像送信装置14又はソフト画像送信部104で画像生成、圧縮符号化及び送信の処理を行なうように切り替え(ステップS37)、処理を終了する。
サーバ装置1の制御部10が上述の処理を行なうことにより、各OS101,101,…が起動したまま、画像送信装置14が一のOS101から他のOS101へ対応付けられることが可能となる。画面の変化量が少ない期間ではOS101から出力される描画コマンドに基づいてソフトウェア処理によって画像を生成し、圧縮符号化し、更に送信する構成としてもサーバ装置1への処理負荷は軽く、ユーザの利用に問題は生じない。そして、画像送信装置14をユーザの利用状態に応じて効率的に対応を切り替えることができる。
例えばサーバ装置1に3台の画像送信装置14,14,…が備えられているとする。この場合、サーバ装置1に対して4人以上のユーザが端末装置2,2,…を利用しようとするときでも4人目のユーザの端末装置2には画像送信装置14を対応させることができない。しかしながら、画像送信装置14が対応付けられている一のOS101で、例えばテキストエディタが起動しているが、1秒間に2、3文字が加えられる程度の頻度で画面が更新される場合、画面の変化量が少ないと判断されてソフト画像送信部104による処理へ切り替えられ、それまで対応付けられていた画像送信装置14が他のOS101へ対応可能となる。これにより、3台の画像送信装置14,14,…しか備えられていない場合であっても4人のユーザによる端末装置2,2,…の利用が可能となる。そしてソフト画像送信部104は複数のOS101,101,…から出力される描画コマンドを時分割で夫々処理可能であるので、他のOS101,101,…でも画面の変化量が少ない場合は同様にソフト画像送信部104での処理に切り替えられ、4人以上のユーザによる端末装置2,2,…の利用が可能となる。
このように、端末装置2,2,…の利用状態に応じた効率的なハードウェア資源の利用が可能となるので、少ないハードウェア資源でもより多くのユーザの端末装置2,2,…への画面の送信を実現することができる点、優れた効果を奏する。
また、図7のフローチャートに示した処理手順で切り替えが行なわれ、特にフレームバッファとして用いる記憶領域に最新の画像を移してから切り替えられることにより、スムーズに切り替えが行なわれるので、ユーザは画像送信装置14による処理とソフト画像送信部104による処理との切り替えを意識することなく快適に端末装置2,2,…を利用することが可能である。
(実施の形態2)
実施の形態1では、制御部10が判定部105として動作することにより、OS101から出力される描画コマンドに基づく画面の変化量の多少を判定し、変化量の多少の判定に応じて切替部106へ切り替え通知を行なう構成とした。これに対し、実施の形態2では、サーバ装置1の制御部10で外部から切替指示を受け付け、切替指示に従って切替部106へ切り替え通知を行なう。また、実施の形態2では、ソフトウェア処理によって画像を生成し、圧縮符号化して送信する際に画面の変化が無い場合には画像の生成及び圧縮符号化を省略する。
実施の形態2におけるシンクライアントシステムを構成するサーバ装置1及び端末装置2,2,…のハードウェア構成は、実施の形態1と同様である。したがって以下の説明では同一の符号を付して各構成部の詳細な説明を省略し、相違点である端末装置2における処理及びサーバ装置1における処理について説明する。
実施の形態2におけるサーバ装置1の制御部10への切替指示の一は、端末装置2から直接出力される。例えば、端末装置2の制御部20は、端末装置2の動作状態が、フル稼働状態であるのか、入力待ち状態であるのか又はスタンバイ状態であるのか等を判別し、フル稼働状態でない場合にはソフト画像送信部104による処理への切り替えを指示する切替指示をサーバ装置1へ送信する。
また、端末装置2にユーザがスタンバイ状態への遷移を選択できるスタンバイボタンを設け、端末装置2の制御部20は、操作部24を介してスタンバイボタンの押下を検知した場合に、ソフト画像送信部104による処理への切り替えを指示する切替指示をサーバ装置1へ送信する構成としてもよい。
図8は、実施の形態2における端末装置2の制御部20によって切替指示が送信される手順の一例を示すフローチャートである。
制御部20は、端末装置2の動作状態がフル稼働状態でないと判別したか、又はスタンバイボタンの押下を検知したかを判断する(ステップS41)。なお、ステップS41に示したフル稼働状態であるか否かの判別は、例えば制御部20は操作部24を介して入出力装置からの入力信号を所定期間中に受け付けたか否かによって判断してもよい。
制御部20は、端末装置2の動作状態がフル稼働状態でないと判別したか、又はスタンバイボタンの押下を検知したと判断した場合(S41:YES)、ソフト画像送信部104による処理への切り替えを指示する切替指示をサーバ装置1へ送信し(ステップS42)、処理を終了する。
また、制御部20は、端末装置2の動作状態がフル稼働状態であり、スタンバイボタンの押下も検知していないと判断した場合(S41:NO)、端末装置2の動作状態がフル稼働状態へ変化したか、又は、操作部24を介してスタンバイ状態からの復帰を示すスタンバイボタンの再度の押下を検知したかを判断する(ステップS43)。制御部20は、動作状態のフル稼働状態への変化も、スタンバイボタンの再度の押下も検知していないと判断した場合(S43:NO)、処理をステップS41へ戻す。
制御部20は、動作状態のフル稼働状態への変化、又は、スタンバイボタンの再度の押下を検知した場合(S43:YES)、画像送信装置14による処理への切り替えを指示する切替指示をサーバ装置1へ送信し(ステップS44)、処理を終了する。
端末装置2,2,…から切替指示がサーバ装置1へ送信される場合、サーバ装置1の制御部10はサーバ管理部103としての動作によって通信部13から切替指示を受信する。制御部10はサーバ管理部103としての動作により、いずれの端末装置2,2,…からの切替指示であるか否かを特定し、特定された端末装置2から切替指示を受け付けたと判定する。制御部10は、端末装置2に対応するOS101に対応付けられた画像送信装置14の通信部144及び入出力部142を介して切替指示を受信する構成としてもよい。
実施の形態2におけるサーバ装置1の制御部10への切替指示の他の一は、OS101から出力されてもよい。例えば、端末装置2,2,…に対応して起動されるOS101,101,…は、OSの動作状態がフル稼働状態であるのか、入力待ち状態であるのか又はスタンバイ状態であるのか等を判別し、フル稼働状態でない場合にはソフト画像送信部104による処理への切り替えを指示する切替指示を出力する。なお、画像送信装置14の通信部144及び入出力部142によって中継される入出力信号に基づいてスタンバイ状態へ遷移する際に、ソフト画像送信部104による処理への切り替えを指示する切替指示を出力する構成としてもよい。なお、画像送信装置14の入出力部142によって、端末装置2,2,…から入出力信号を所定期間受け付けていないことを検知し、切替指示を出力する構成としてもよい。
そして、サーバ装置1の制御部10は、端末装置2,2,…から直接送信される切替指示又は対応するOS101から出力される切替指示を受け付け、切替指示に従って切り替えを切替部106へ通知する。
図9は、実施の形態2におけるサーバ装置1の制御部10が切替指示に従って切り替えを通知する処理手順の一例を示すフローチャートである。図9のフローチャートに示す処理は、制御部10のサーバ管理部103としての処理に含まれてもよいし、判定部105としての処理に含まれてもよい。
制御部10は、端末装置2から送信される切替指示又はOS101から出力される切替指示を受け付けたか否かを判断する(ステップS51)。制御部10は、切替指示を受け付けていないと判断した場合(S51:NO)、処理をステップS51へ戻す。
制御部10は、切替指示を受け付けたと判断した場合(S51:YES)、受け付けた切替指示がソフト画像送信部104による処理への切り替えを示す切替指示であるか否かを判断する(ステップS52)。制御部10は、切替指示がソフト画像送信部104による処理への切り替えを示す切替指示であると判断した場合(S52:YES)、処理をステップS22へ進め、既にソフト画像送信部104による処理を行なっているときは(S22:NO)、処理をステップS51へ戻し、画像送信装置14による処理を行なっているときは(S22:YES)、ソフト画像送信部104による処理へ切り替えるべく切り替え通知を切替部106へ通知する(S23)。
そして制御部10は、切替指示が画像送信装置14による処理への切り替えを示す切替指示であると判断した場合(S52:NO)、処理をステップS25へ進め、既に画像送信装置14による処理を行なっているときは(S25:YES)、処理をステップS51へ戻し、ソフト画像送信部104による処理を行なっているときは(S25:NO)、画像送信装置14による処理へ切り替えるべく切り替え通知を切替部106へ通知する(S26)。
サーバ装置1の制御部10が図9のフローチャートに示したように切替指示に従って切り替えを通知し、切替部106の機能により切り替え処理を行なうことにより、ユーザによるスタンバイ状態への遷移指示に応じて効率的に画像送信装置14の解放が可能となり、各ユーザの利用状態に応じた画像送信装置14,14,…の効率的な利用が可能となる。サーバ装置1に3台の画像送信装置14,14,…が備えられている場合、4人目のユーザの端末装置2には画像送信装置14を対応させることができない。しかしながら、既に画像送信装置14が対応付けられているOS101に対応する端末装置2でユーザが一時的に離席する場合など、ユーザがスタンバイボタンを押下するか又は何の入力もされないことから描画コマンドがOS101から出力されなくなったときには対応付けられていた画像送信装置14を開放し、4人目のユーザの端末装置2に対応するOS101へ画像送信装置14を対応させることが可能となる。これにより、3台の画像送信装置14,14,…しか備えられていない場合であっても4人のユーザによる端末装置2,2,…の利用が可能となる。
また、実施の形態2におけるサーバ装置1の制御部10は、ソフト画像送信部104として動作する際、各OS101に対応させて利用するユーザデータ領域に、符号化部108として圧縮符号化済みの最新のデジタル映像信号を所定の単位、例えば2、3秒分単位で記憶する。したがって、ソフト画像送信部104としての動作を開始した後はユーザデータ領域には所定の単位の最新のデジタル映像信号が記憶されている。
そして制御部10は、判定部105として動作して画面の変化量の多少を判定するに際し、画面の変化量がゼロであるときに特にソフト画像送信部104へ通知する。なお、画面の変化量がゼロであるか否かの判断は、ソフト画像送信部104による処理が対応しているOS101から出力される描画コマンドが所定時間以内に検知されるか否かにより判断する。制御部10は、所定時間以内に一つの描画コマンドも検知しなかった場合にゼロであると判断してもよいし、描画コマンドを検知したとしてもリフレッシュのみで実質的に変化がないか否かにより判断してもよい。制御部10は、ソフト画像送信部104として動作している場合に判定部105から画面の変化量がゼロである旨の通知を受けたときは画像生成部107及び符号化部108としての動作を休止し、一時記憶領域12の対応するユーザデータ領域に記憶してある圧縮符号化済みのデジタル映像信号を読み出して端末装置2へ送信する。
図10は、実施の形態2におけるサーバ装置1の制御部10が、ソフト画像送信部104として動作する場合の画面の変化の有無に応じた処理手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下に示す処理手順は、ソフト画像送信部104による動作に切り替えられているOS101が存在する場合に行なわれる。
制御部10は、画面の変化の有無を判断に基づいて変化がゼロである旨の通知を受けたか否かを判断する(ステップS61)。制御部10は、変化がゼロである旨の通知を受けていないと判断した場合(S61:NO)、処理を終了する。制御部10は、変化がゼロである旨の通知を受けたと判断した場合(S61:YES)、画像生成部107及び符号化部108としての動作を休止し、一時記憶領域12の対応するユーザデータ領域に記憶してある圧縮符号化済みのデジタル映像信号を読み出して端末装置2へ送信する処理を開始し(ステップS62)、処理を終了する。
なお、既に画像生成部107及び符号化部108としての動作を休止している状態で変化があったことを示す通知を受けたときには逆に、画像生成部107及び符号化部108としての動作を開始する。
制御部10は、ソフト画像送信部104による動作が対応しているOS101が存在する間、継続して図10のフローチャートに示した処理手順を繰り返し行なう。ソフト画像送信部104によって画像生成及び圧縮符号化を行なう場合には少なからず制御部10の処理負荷が重くなるが、画面の変化が無い場合には画像生成及び圧縮符号化を省略することにより処理負荷を軽くすることができる。これにより、他の端末装置2,2,…への対応に処理負荷を割くことができ、より多くのユーザによる端末装置2,2,…の利用を実現することが可能となる。
(実施の形態3)
実施の形態1では画面の変化量の多少に基づき切り替え、実施の形態2では外部から送信される切替指示又は内部から出力される切替指示に従い、画像送信装置14による処理とソフト画像送信部104による処理の切り替えを行なう構成とした。これに対し、実施の形態3では、サーバ装置1の制御部10が、OS101で起動される又は実行されているアプリケーションプログラムを検知し、アプリケーションプログラムに応じて切替部106へ切り替えを通知する構成とする。
実施の形態3におけるシンクライアントシステムを構成するサーバ装置1及び端末装置2,2,…のハードウェア構成は、実施の形態1と同様である。したがって以下の説明では同一の符号を付して各構成部の詳細な説明を省略し、相違点である端末装置2における処理及びサーバ装置1における処理について説明する。
実施の形態3におけるサーバ装置1の制御部10は、サーバ管理部103として動作することにより、各OS101,101,…で実行されているアプリケーションプログラムを認識する機能を有している。即ちサーバ管理部103として動作する制御部10は、各OS101,101,…と対応する端末装置2,2,…との間での入出力信号、又は、各OS101,101,…で発生しているイベント通知に基づき、起動されるアプリケーションプログラム及び実行されているアプリケーションプログラムの名前を取得可能である。
サーバ装置1の記憶部11には、例えば映像再生アプリケーションプログラム、高速演算を伴なう特殊なアプリケーションプログラム等の画像送信装置14を使用すべき特定のアプリケーションプログラムの名前が記憶されている。制御部10は、記憶部11の特定のアプリケーションプログラムの名前を参照し、起動されるアプリケーションプログラム及び実行されているアプリケーションプログラムが特定のアプリケーションプログラムである場合には画像送信装置14による処理を行なうようにし、特定のアプリケーションプログラムでない場合にはソフト画像送信部104による処理を行なうようにする。
図11は、実施の形態3におけるサーバ装置1の制御部10が実行されているアプリケーションプログラムに応じて切り替えを通知する処理手順の一例を示すフローチャートである。図11のフローチャートに示す処理は、制御部10のサーバ管理部103としての処理に含まれてもよいし、判定部105としての処理に含まれてもよい。
制御部10は、一のOS101で起動しているアプリケーションプログラム(AP)が特定のアプリケーションプログラムであるか否かを判断する(ステップS71)。制御部10は、特定のアプリケーションプログラムでないと判断した場合(S71:NO)、処理をステップS22へ進め、既にソフト画像送信部104による処理を行なっているときは(S22:NO)、処理をステップS71へ戻し、画像送信装置14による処理を行なっているときは(S22:YES)、ソフト画像送信部104による処理へ切り替えるべく切り替え通知を切替部106へ通知する(S23)。
制御部10は、特定のアプリケーションプログラムであると判断した場合(S71:YES)、処理をステップS25へ進め、既に画像送信装置14による処理を行なっているときは(S25:YES)、処理をステップS71へ戻し、ソフト画像送信部104による処理を行なっているときは(S25:NO)、画像送信装置14による処理へ切り替えるべく切り替え通知を切替部106へ通知する(S26)。
サーバ装置1の制御部10が図11のフローチャートに示したように実行されているアプリケーションプログラムに応じて切り替えを行なうことにより、ハードウェア資源の利用が必要ない処理が実行される間は、他の端末装置2へ対応させることを可能とし、実行されている情報処理の内容に応じた画像送信装置14の効率的な利用が可能となる。
例えば、サーバ装置1に3台の画像送信装置14,14,…が備えられている場合、4人目のユーザの端末装置2には画像送信装置14を対応させることができない。しかしながら、既に画像送信装置14が対応付けられているOS101でテキストエディタを起動させている場合、ソフト画像送信部104による処理でも処理負荷が軽く、処理速度も十分に間に合うときには対応付けられていた画像送信装置14を開放し、4人目のユーザの端末装置2に対応するOS101へ画像送信装置14を対応させることが可能となる。これにより、3台の画像送信装置14,14,…しか備えられていない場合であっても4人のユーザによる端末装置2,2,…の利用が可能となる。このように、少ないハードウェア資源でもより多くのユーザによる端末装置2,2,…の利用を実現することが可能となる。
なお、実施の形態1乃至3では、夫々ハードウェア処理による動作とソフトウェア処理による動作との切り替えを夫々の基準に応じて行なう構成とした。しかしながら、サーバ装置1の制御部10は、図7、図9及び図11のフローチャートに示した処理を組み合わせて切り替えを行なう構成としてもよい。すなわち、画面の変化の多少及び実行されているアプリケーションプログラムに応じて切り替えるが、切替指示を受け付けた場合はこれを優先して切り替えるようにする。
また、実施の形態1乃至3では、ソフト画像送信部104としての処理には符号化108による圧縮符号化処理も含まれ、特に実施の形態2では画面の変化が無いときには画像生成及び圧縮符号化を省略する構成とした。しかしながら、本発明はこれに限らず、ソフト画像送信部104としての処理には符号化108による圧縮符号化処理を行なわずに生成した画像を逐次端末装置2,2,…へ送信する構成としてもよい。この場合、実施の形態2で画面の変化が無い場合には画像生成処理を省略し、フレームバッファとして用いる一時記憶領域12のユーザデータ領域に記憶されている最新の画像を端末装置2,2,…へ送り続ける構成とする。
更に、実施の形態1乃至3では、仮想化環境は一個の筺体で構成されるサーバ装置1内で実現されるように説明した。しかしながら、複数の筺体で構成されるサーバ装置群で複数のOSを実行するように構成し、VMM102として動作する制御部10は異なる装置におけるハードウェア資源の割り当て、及び入出力命令の制御を行なう構成としてもよい。
実施の形態1におけるシンクライアントシステムの構成の概要を示す構成図である。 実施の形態1におけるシンクライアントシステムを構成するサーバ装置及び端末装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるサーバ装置が備える画像送信装置の内部構成を示すブロック図である。 実施の形態1におけるサーバ装置の制御部により実現される機能を概念的に示す機能ブロック図である。 実施の形態1におけるサーバ装置の制御部がサーバ管理部として動作し、端末装置からの接続要求を受信した場合の処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるサーバ装置の制御部が判定部として動作することによって行なう判定処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態1におけるサーバ装置の制御部が切替部として動作することによって行なう切り替え処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2における端末装置の制御部によって切替指示が送信される手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるサーバ装置の制御部が切替指示に従って切り替えを通知する処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態2におけるサーバ装置の制御部が、ソフト画像送信部として動作する場合の画面の変化の有無に応じた処理手順の一例を示すフローチャートである。 実施の形態3におけるサーバ装置の制御部が実行されているアプリケーションプログラムに応じて切り替えを通知する処理手順の一例を示すフローチャートである。
符号の説明
1 サーバ装置
10 制御部
101 OS
102 VMM
103 サーバ管理部
104 ソフト画像送信部(ソフト画像処理手段)
105 判定部
106 切替部
107 画像生成部
108 符号化部
11 記憶部
111 OSプログラム
112 VMMプログラム
113 サーバ装置用プログラム
12 一時記憶領域
13 通信部
14 画像送信装置(ハード画像処理手段)
141 GPU
143 画像記憶部
145 通信部
2 端末装置
21 通信部
24 操作部

Claims (10)

  1. 一又は複数の外部装置と接続され、該外部装置からの処理要求に応じた処理を実行する情報処理装置であって、
    情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部装置への送信を含む画像処理をハードウェアにより実行する一又は複数のハード画像処理手段と、
    前記画像処理をソフトウェアにより実行する一又は複数のソフト画像処理手段と、
    前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれかの画像処理手段により画像処理を実行させるかを外部装置毎に選択する手段と、
    前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれかによる画像処理を実行中に所定の条件を満たす場合に画像処理手段を切り替える切替手段と
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 実行される情報処理に応じて変化する画像の変化量の多少を判定する判定手段を更に備え、
    前記切替手段は、
    前記ハード画像処理手段による画像処理を実行中に前記判定手段が少と判定した場合、ソフト画像処理手段へ切り替え、
    前記ソフト画像処理手段による画像処理を実行中に前記判定手段が多と判定した場合、ハード画像処理手段へ切り替えるようにしてある請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 切替指示を受け付ける手段を更に備え、
    前記切替手段は、受け付けた切替指示に応じて画像処理手段を切り替えるようにしてある請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記切替手段は、実行される情報処理の内容に応じて画像処理手段を切り替えるようにしてある請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記ハード画像処理手段は生成した画像を記憶する第1の画像記憶領域を備えて用い、
    前記ソフト画像処理手段には生成した画像を記憶する第2の画像記憶領域が対応付けられて用いるようにしてあり、
    前記切替手段が画像処理手段を切り替える場合、
    切り替え前の画像処理手段が用いる画像記憶領域から、記憶してある画像を読み出し、
    読み出した画像を切り替え後の画像処理手段が用いる画像記憶領域に書き込み、
    切り替え後のハード画像処理手段又はソフト画像処理手段は、用いる画像記憶領域に書き込まれた画像を元に画像を生成して送信するようにしてある請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 実行される情報処理に応じて変化する画像の変化の有無を判断する手段を備え、
    前記ソフト画像処理手段は、画像処理を実行中に画像の変化は無しと判断される間、生成した画像を記憶すべく対応付けられている画像記憶領域に記憶した画像を送信し続けるようにしてある請求項1乃至5のいずれかに記載の情報処理装置。
  7. 前記ソフト画像処理手段は、
    生成した画像を圧縮符号化する手段と、
    対応付けられている前記画像記憶領域に圧縮符号化後の画像を記憶する手段と
    を備え、
    画像の変化が無しと判断される間は前記画像記憶領域に記憶してある圧縮符号化後の画像を送信するようにしてある請求項6に記載の情報処理装置。
  8. 画像を表示する手段を備える一又は複数の端末装置と、該端末装置に接続され、前記端末装置からの処理要求に応じた処理を実行する中央装置とを含む情報処理システムであって、
    前記中央装置は、
    情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部装置への送信を含む画像処理をハードウェアにより実行する一又は複数のハード画像処理手段と、
    前記画像処理をソフトウェアにより実行する一又は複数のソフト画像処理手段と、
    前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれの画像処理手段により画像処理を実行させるかを端末装置毎に選択する手段と、
    端末装置毎に、前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれかによる画像処理を実行中に所定の条件を満たす場合は画像処理手段を切り替える切替手段と
    を備え、
    前記端末装置は、
    自身の動作状態を判別する手段と、
    判別された動作状態に基づく切替指示を前記中央装置へ送信する手段とを備え、
    前記中央装置は、
    切替指示を受け付ける手段を備え、
    前記切替手段は、受け付けた切替指示に従って画像処理手段を切り替えるようにしてある情報処理システム。
  9. 一又は複数の外部装置と接続され、該外部装置からの処理要求に応じた処理を実行する情報処理装置の制御方法であって、
    情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部装置への送信を含む画像処理をハードウェアにより実行する一又は複数のハード画像処理手段と、前記画像処理をソフトウェアにより実行する一又は複数のソフト画像処理手段とを用い、
    前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれの画像処理手段により画像処理を実行させるかを外部装置毎に選択し、
    外部装置毎に、前記ハード画像処理手段又はソフト画像処理手段のいずれかによる画像処理を実行中に所定の条件を満たす場合に画像処理手段を切り替える情報処理装置の制御方法。
  10. ネットワークを介して一又は複数の外部装置と接続され、更に、情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部への送信を含む画像処理を実行する一又は複数のハード画像処理装置と接続する手段を備えるコンピュータで用いられるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータを、
    情報処理の実行結果に基づく画像の生成、及び生成した画像の外部装置への送信を実行する画像処理手段、
    前記ハード画像処理装置又は画像処理手段のいずれにより画像処理を実行させるかを外部装置毎に選択する手段、及び、
    外部装置毎に、前記ハード画像処理装置又は画像処理手段のいずれか一方による画像処理を実行中に所定の条件を満たす場合に他方へ切り替える切替手段
    として機能させるコンピュータプログラム。
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